JPWO2015145725A1 - 情報提示装置、クレーンシステム及び情報提示方法 - Google Patents

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Abstract

情報提示装置(20)は、吊荷となる対象物の上方で延伸して配されるブームと、当該ブームに沿って移動可能なトロリーと、当該トロリーに設置され、対象物を吊り下げて昇降可能な吊下手段と、対象物の上方に設置され、運転席に位置する運転者がその下方に吊り下げられた対象物を視認可能なように設けられた操作用窓を有する運転室と、を備えたクレーンにおける情報提示装置(20)であって、運転者が操作用窓を見た際に、その視界に所定の画像情報を表示可能な表示部(222)と、運転者による吊荷作業の操作を支援するための操作支援情報を取得する操作支援情報取得部(211)と、少なくとも取得した操作支援情報を含む画像情報を生成し、表示部(222)に出力する画像情報生成部(212)と、を備える。

Description

本発明は、情報提示装置、クレーンシステム及び情報提示方法に関する。
大型のコンテナクレーン等は、揚程が高く、また、コンテナ船上に段積みされたコンテナの山積形状が複雑に変化するため、その吊荷作業の操作には高度な技量が要求される。例えば、コンテナクレーンの運転者は、運転席の下方にあるコンテナ船上のコンテナの状況を視認しながら、吊荷を所定の位置に設置する操作を行う。このとき、効率よく吊荷作業を進めるためには、コンテナと吊荷との位置関係を目視で正確に把握する能力が不可欠である。
機器のオペレータに情報を提示して、バックミラー等を介して視認できる死角領域を補助する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平11−119687号公報
上述したように、コンテナクレーン等の大型な重機を用いた作業を効率よく行うためには、蓄積された経験に基づく熟練の操作技量を要する。例えば、クレーンが大型になるほど吊荷(コンテナ)と運転者との距離が離れるため、運転者は、吊り上げた吊荷と周辺の障害物(コンテナ船に積まれた他のコンテナ等)との距離感を掴みにくくなる。そうすると、経験が浅い運転者は、安全確保を意識するあまり、吊荷を必要以上の高さまで巻き上げたり、運搬の速度を遅めたりするので、全体として吊荷作業の効率が低下する。また、近年、コンテナ船の大型化に伴い、コンテナクレーンの大型化も進んでおり、クレーンの安全運転に必要な技量も一層高度化している。
上記課題に鑑みて、本発明は、経験の浅い運転者であってもクレーンの操作を安全に実施することができる情報提示装置、クレーンシステム及び情報提示方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、情報提示装置は、吊荷となる対象物の上方で延伸して配されるブームと、当該ブームに沿って移動可能なトロリーと、当該トロリーに設置され、前記対象物を吊り下げて昇降可能な吊下手段と、前記対象物の上方に設置され、運転席に位置する運転者がその下方に吊り下げられた前記対象物を視認可能なように設けられた操作用窓を有する運転室と、を備えたクレーンにおける情報提示装置であって、前記運転者が前記操作用窓を見た際に、その視界に所定の画像情報を表示可能な表示部と、前記運転者による吊荷作業の操作を支援するための操作支援情報を取得する操作支援情報取得部と、少なくとも前記取得した操作支援情報を含む画像情報を生成し、前記表示部に出力する画像情報生成部と、を備える。
このような構成によれば、運転者が操作のために下方を向いた場合であっても、その視界の範囲内において、操作を支援するための操作支援情報が提供される。したがって、運転者は、対象物とその周辺の状況を直接視認しながら、その姿勢を変えることなく、操作支援情報をも視認することができ、クレーンの操作の経験が浅くとも、安全かつ効率的に操作することが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、上述の情報提示装置において、前記操作支援情報取得部は、前記クレーンの動作情報を取得する動作情報取得部を有し、前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記動作情報を含む画像情報を生成する。
このような構成によれば、クレーンの運転者は、対象物とその周辺の状況を直接視認しながらクレーンの動作情報を視認することができるので、対象物の高さや位置の調整を迅速かつ正確に行うことができる。
本発明の第3の態様によれば、上述の情報提示装置において、前記操作支援情報取得部は、前記吊下手段の下方に位置する範囲を撮影する撮影装置を介して対象物映像情報を取得する映像情報取得部を有し、前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記対象物映像情報を含む画像情報を生成する。
このような構成によれば、運転者の視界の範囲内において、対象物及びその周辺の状況を別の角度から撮影した対象物映像情報が提供される。したがって、運転者は、対象物とその周辺の状況を直接視認しつつ、更に、対象物と周辺の障害物との位置関係を別の角度から確認することができるので、運転者は、一層、安全かつ効率的に操作することが可能となる。
本発明の第4の態様によれば、上述の情報提示装置において、前記操作支援情報取得部は、前記吊下手段の下方に位置する前記対象物の輪郭を示すプロファイル情報を取得するプロファイル情報取得部を有し、前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記プロファイル情報を含む画像情報を生成する。
このような構成によれば、運転者の視界の範囲内において、対象物及び周辺の輪郭(プロファイル)を模した映像が提供される。したがって、運転者は、対象物とその周辺の状況を直接視認しつつ、更に、対象物と周辺の障害物との高さや位置関係を把握することができるので、運転者は、一層、安全かつ効率的に操作することが可能となる。
本発明の第5の態様によれば、上述の情報提示装置において、前記操作支援情報取得部は、予め規定された前記対象物ごとの属性情報を取得する属性情報取得部を有し、前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記属性情報を含む画像情報を生成する。
このような構成によれば、対象物ごとの属性情報に基づいて、荷役を行う対象物の順序を示した手順リストや、当該対象物を識別するための情報を運転者の視界に表示することができる。これにより、運転者は、次に運ぶべき対象物を正確かつ迅速に判別することができるので、一層効率的に荷役作業を行うことができる。
本発明の第6の態様によれば、上述の情報提示装置において、前記画像情報生成部は、前記属性情報の各々が、前記操作用窓から直接視認される前記対象物の各々と対応付けられるように画像情報を生成する。
このような構成によれば、操作用窓から直接視認される対象物の各々と対応付けられて属性情報が付されるため、クレーンの運転者は、段積みされたコンテナの別を一見して把握可能となり、一層効率的に荷役作業を行うことができる。
本発明の第7の態様によれば、上述の情報提示装置において、前記表示部は、前記運転者が頭部に装着するウェアラブル装置に取り付けられている。
このような構成によれば、ウェアラブル装置は、運転者が操作のために下方を向いた場合であっても、その姿勢の変化に追随しながら、運転者の視界の範囲内に表示部を配するので、運転者は、姿勢を変えることなく、対象物とその周辺の状況を直接視認しながら、操作支援情報を視認することができる。また、運転者がウェアラブル装置を装着するのみで実現可能なので、情報提示装置の敷設負担を軽減できる。
本発明の第8の態様によれば、上述の情報提示装置において、前記ウェアラブル装置は、更に、運転者の姿勢情報を検知する姿勢検知部を備え、前記表示部は、前記姿勢情報に基づいて、前記運転者が下方を視認している場合に前記画像情報を表示する。
このような構成とすることで、運転者が操作支援情報を要しない状況においては不要な情報が表示されないため、当該運転者の気を散らすことがなく、ウェアラブル装置の装着の煩わしさを低減することができる。
本発明の第9の態様によれば、クレーンシステムは、上述の情報提示装置と、吊荷となる対象物の上方で延伸して配されるブームと、当該ブームに沿って移動可能なトロリーと、当該トロリーに設置され、前記対象物を吊り下げて昇降可能な吊下手段と、前記対象物の上方に設置され、運転席に位置する運転者がその下方に吊り下げられた前記対象物を視認可能なように設けられた操作用窓を有する運転室と、を具備するクレーンと、を備える。
本発明の第10の態様によれば、情報提示方法は、吊荷となる対象物の上方で延伸して配されるブームと、当該ブームに沿って移動可能なトロリーと、当該トロリーに設置され、前記対象物を吊り下げて昇降可能な吊下手段と、前記対象物の上方に設置され、運転席に位置する運転者がその下方に吊り下げられた前記対象物を視認可能なように設けられた操作用窓を有する運転室と、を備えたクレーンの運転時に用いる情報提示方法であって、前記運転者による吊荷作業の操作を支援するための操作支援情報を取得し、少なくとも前記取得した操作支援情報を含む画像情報を生成し、前記運転者が前記操作用窓を見た際に、その視界に所定の画像情報を表示可能な表示部に出力する。
経験の浅い運転者であってもクレーンの操作を安全に実施可能な情報提示装置、クレーンシステム及び情報提示方法を提供することができる。
第1の実施形態に係るクレーンの全体構成を説明する図である。 第1の実施形態に係るクレーンの運転室の内部の構造を示す図である。 第1の実施形態に係るウェアラブル装置の構造を示す図である。 第1の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る表示部に表示される画像情報を示す図である。 第1の実施形態に係る情報提示装置の処理手順を示す第1のフローチャート図である。 第1の実施形態に係る情報提示装置の処理手順を示す第2のフローチャート図である。 第2の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。 第2の実施形態に係る表示部に表示される画像情報を示す図である。 第3の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。 第3の実施形態に係る表示部に表示される画像情報を示す図である。 第4の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。 第4の実施形態に係る透明表示部を通じて運転者が視認する光景の例を説明する図である。 第5の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。 第5の実施形態に係る地上端末装置が記憶するコンテナ属性テーブルの例を示す図である。 第5の実施形態に係る透明表示部を通じて運転者が視認する光景の例を説明する図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係るクレーンシステムを、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムは、クレーン(後述するクレーン10)と、情報提示装置(後述する情報提示装置20)と、を備えている。本実施形態において、クレーンは、コンテナ船上のコンテナの積み卸し作業を行うコンテナクレーンである。また、情報提示装置は、当該コンテナクレーンに搭載され、その運転者の吊荷作業の操作を支援するための情報を、視覚を通じて運転者に提供する。
[クレーンの全体構成]
図1は、第1の実施形態に係るクレーンの全体構成を示す図である。
図1に示すように、クレーン10は、脚構造部11と、ブーム12と、トロリー13と、運転室14と、スプレッダー15(吊下手段)と、を備えている。
脚構造部11は、岸壁の地上に設置され、上方に延伸しながらクレーン10の他の構成全体を支持する。脚構造部11は、基端に横行機構11aを有しており、地上に設けられたレールに沿ってクレーン10全体を横行(紙面奥手、手前方向に移動)可能となっている。ブーム12は、脚構造部11に支持されながら、吊荷(コンテナA)及び吊荷となる対象物(コンテナ船50に積まれた複数のコンテナ)の上方において、コンテナ船50が停泊する側に延伸して配されている。ブーム12は、先端がより上方に向かう方向に回動可能とされている。トロリー13は、ブーム12の延伸方向に配されたレールに沿って走行(紙面左右方向に移動)可能とされている。
運転室14及びスプレッダー15は、トロリー13の移動に伴ってブーム12の延伸方向に移動可能とされる。運転室14には、クレーン10を操作する運転者が搭乗する。運転室14の内部の構造については後述する。スプレッダー15は、トロリー13から下方に伸びるロープによって吊り下げられ、吊荷となるコンテナAを固定できる。また、スプレッダー15は、トロリー13においてロープの巻上げ又は巻下げが成されることで、コンテナAを固定して吊り下げながら昇降可能とする。
以上のような構成により、クレーン10は、港湾の岸壁に設置されて、停泊するコンテナ船50に積まれた複数のコンテナの積み卸しを行う。
図2は、第1の実施形態に係るクレーンの運転室の内部の構造を示す図である。
図2に示すように、運転室14は、内部に運転席141と、操作パネル142と、操作用窓143と、端末装置21と、を内部に備えている。
運転席141は、クレーン10の運転者Xが位置する座席である。操作パネル142には、運転者Xがクレーン10の各種動作の操作に要する入力インターフェイス(レバーやスイッチ等)が設けられている。操作用窓143は、運転席141に位置する運転者Xがその下方に吊り下げられた吊荷(コンテナA等)を視認可能なように設けられている。端末装置21は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータ等である。端末装置21の具体的な機能構成については後述する。
運転席141に位置する運転者Xは、その下方に配された操作用窓143を介して、スプレッダー15及びスプレッダー15に固定されて吊り下げられたコンテナAを視認することができる。運転者Xは、操作用窓143を介してコンテナAやその周辺の状況(障害物の有無)を視認しながら、運転席141の側面に配された操作パネル142を介してクレーン10を操作し、吊荷作業を遂行する。
また、本実施形態においては、図2に示すように、運転者Xは、頭部にウェアラブル装置22を装着している。ウェアラブル装置22は、少なくとも運転者Xが操作用窓143の方向を向いた際に、その視界に所定の画像情報を表示可能とする。
図3は、第1の実施形態に係るウェアラブル装置の構造を示す図である。
図3に示すように、ウェアラブル装置22は、運転者Xの頭部に装着されるメガネ型の端末機器であり、運転者Xの視界に、所定の画像情報を表示可能な表示部222を備えている。これにより、運転者Xは、操作中に下方を見下ろしている場合において、吊下げているコンテナA等を視認しながら、同時に、表示部222を通じて当該画像情報を視認することができる。
なお、ウェアラブル装置22の態様は、図3に示すようなメガネ型のタイプには限定されず、例えば、背景を視認可能な透明ディスプレイを有するヘッドマウント型の端末機器等であってもよい。即ち、ウェアラブル装置22は、運転者Xの頭部の姿勢に関わらず、その視界の少なくとも一領域に画像情報を表示可能であれば、如何なる態様であってもよい。
[情報提示装置の機能構成]
図4は、第1の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。
本実施形態に係る情報提示装置20は、図4に示すように、運転室14に設置された端末装置21、運転者Xが装着するウェアラブル装置22を備えている。また、端末装置21は、クレーン10に設けられるクレーン制御装置31から所定の情報の入力を受け付ける。
クレーン制御装置31は、運転者Xの操作に基づいてクレーン10の各種可動部位を動作させる制御機構である。クレーン制御装置31は、クレーン10の動作状態を表す動作情報、具体的には、クレーン10の横行座標、巻上座標、起伏角度、横行速度、巻上速度、走行速度等の各種情報を取得可能とする。
端末装置21は、CPU(Central Processing Unit)210と、通信接続部213と、無線通信モジュール214と、を備えている。
CPU210は、端末装置21の動作全体の制御を司る機能部である。CPU210は、内部の記憶領域に所定のプログラムが読み込まれることで、操作支援情報取得部211(動作情報取得部211a)、及び、画像情報生成部212としての機能を発揮する。操作支援情報取得部211、及び、画像情報生成部212の各機能については以下に説明する。
通信接続部213は、クレーン制御装置31との有線接続(または、無線接続)のための接続インターフェイスであり、これにより、端末装置21は、クレーン制御装置31と通信可能となっている。
操作支援情報取得部211(動作情報取得部211a)は、通信接続部213を介して、クレーン制御装置31から、操作支援情報として、現時点におけるクレーン10の動作状態を示す動作情報の入力を逐次受け付ける。
画像情報生成部212は、少なくとも動作情報取得部211aが取得した操作支援情報(即ち、動作情報)を含む画像情報を生成し、当該画像情報をウェアラブル装置22の表示部222に出力する。この際、画像情報生成部212は、自装置及びウェアラブル装置22に備えられた無線通信モジュール214、221を介して、上記画像情報を表示部222に出力する。
無線通信モジュール214は、端末装置21がウェアラブル装置22と情報を無線でやり取りするための通信インターフェイスである。無線通信モジュール214は、ウェアラブル装置22に備えられた他の無線通信モジュール221との間で所定の無線通信プロトコルに従った無線通信を実現する。
ウェアラブル装置22が備える表示部222は、小型の液晶ディスプレイ等であって、無線通信モジュール221を介して端末装置21(画像情報生成部212)から入力される画像情報(動作情報が含まれるもの)に基づいて、当該画像情報を表示する。ウェアラブル装置22を装着する運転者Xは、当該画像情報(動作情報)を視認することで、現時点におけるクレーンの動作状態を把握することができる。表示部222に表示される画像情報については後述する。
なお、端末装置21からウェアラブル装置22への上記画像情報の出力は、無線通信ではなく所定の通信ケーブルを介した有線通信によって成されるものであってもよい。
また、本実施形態に係るウェアラブル装置22は、内部に姿勢検知部223を備えている。姿勢検知部223は、例えば内部に加速度センサを有しており、ウェアラブル装置22が装着される運転者Xの頭部の姿勢を検知し、姿勢情報(下方を向いているか否か等を示す情報)を取得することができる。
[画像情報]
図5は、第1の実施形態に係る表示部に表示される画像情報を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係る画像情報生成部212は、動作情報取得部211aが取得した動作情報に基づいて、当該動作情報、具体的には、脚構造部11における横行座標、横行速度、トロリー13によるスプレッダー15等の巻上座標、巻上速度、ブーム12の起伏角度、トロリー13の走行速度、ツイストロックのON/OFF、吊荷(コンテナA)の荷重等の情報(数値、パラメータ)を含む画像情報P1を生成する。
画像情報生成部212が生成した画像情報P1は、無線通信モジュール214、221を介してウェアラブル装置22の表示部222に出力される(図5参照)。
図6A、図6Bは、第1の実施形態に係る情報提示装置の処理手順を示す第1、第2のフローチャート図である。なお、図6Aには、端末装置21における処理手順を示し、図6Bには、ウェアラブル装置22における処理手順を示している。
図6Aに示すように、操作支援情報取得部211(動作情報取得部211a)は、クレーン10の動作情報をクレーン制御装置31から取得する(ステップS11)。次に、画像情報生成部212は、取得した動作情報に基づいて画像情報P1(図5)を生成する(ステップS12)。画像情報生成部212は、さらに、生成した画像情報P1を、無線通信モジュール214、221を介してウェアラブル装置22に出力する(ステップS13)。CPU210は、クレーン10の運転終了を示す信号の入力の有無に基づいてクレーン10の運転が終了したか否かを判定する(ステップS14)。操作パネル142を介してクレーン10の運転終了を示す信号の入力を受け付けた場合には(ステップS14:YES)、端末装置21は処理を終了する。一方、クレーン10の運転終了を示す信号の入力を受け付けない場合には(ステップS14:NO)、ステップS11に戻って、引き続き動作情報の取得〜画像情報の出力の処理を繰り返す。
一方、図6Bに示すように、ウェアラブル装置22は、無線通信モジュール221を介して、画像情報生成部212が生成した画像情報P1を取得する(ステップS21)。次に、本実施形態に係るウェアラブル装置22は、姿勢検知部223を介して姿勢情報を取得し、運転者Xが下方を向いているか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、姿勢検知部223は、内蔵する加速度センサにおける重力加速度の方位が所定の判定基準範囲内に含まれる場合に、運転者Xが下方を向いていると判定する。ウェアラブル装置22は、運転者Xが下方を向いていると判断した場合(ステップS22:YES)、取得した画像情報P1を表示部222に表示させる(ステップS23)。一方、運転者Xが下方を向いていないと判断した場合(ステップS22:NO)、画像情報P1を表示せずに(ステップS23を実施せずに)、新たな画像情報P1を取得する。なお、ステップS24におけるクレーン10の運転終了判定の処理については、上述のステップS14と同等である。なお、この場合、ウェアラブル装置22は、無線通信モジュール221を介してクレーン10の運転終了を示す信号の入力を受け付ける。
このように、本実施形態に係るウェアラブル装置22は、運転者Xが、吊荷(コンテナA)等の状況を視認するために下方を向いた場合に、画像情報P1を表示させる。このような構成とすることで、運転者Xは、クレーン10の動作情報(操作支援情報)を必要とする場合(即ち、下方を向いて操作を行う場合)に限って、当該動作情報が提供される。したがって、運転者Xが動作情報を要しない状況においては不要な情報が表示されないため、運転者Xの気を散らすことがなく、ウェアラブル装置22の装着の煩わしさを低減することができる。
なお、他の実施形態に係るウェアラブル装置22は、この態様に限定されることはない。即ち、運転者Xが下方以外の他の方位を向いた場合であってもそのまま画像情報P1の表示を継続してもよいし、向いた方位に対応する他の画像情報を表示してもよい。
以上、第1の実施形態に係る情報提示装置によれば、運転者Xが操作のために下方を向いた場合であっても、その視界の範囲内において、操作を支援するための操作支援情報(本実施形態においては、クレーン10の動作情報)が提供される。したがって、運転者Xは、吊荷であるコンテナAとその周辺の状況を直接視認しながら、その姿勢を変えることなく、同時に、操作支援情報をも視認することができるので、クレーン10の操作の経験が浅くとも、安全かつ効率的に操作することが可能となる。
なお、上述した端末装置21は、クレーン10の運転室14に搭載されるものとして説明したが(図2)、当該端末装置21の機能は、運転室14以外の場所に設けられた他の端末装置によっても実現可能である。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係るクレーンシステムについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムは、クレーンの外部に備え付けられた撮影装置を介して、所定の映像情報を運転者に提供する。
図7は、第2の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態に係る情報提示装置20の端末装置21は、クレーン制御装置31に加え、更に、撮影装置32から、所定の対象物映像情報の入力を受け付ける態様となっている。
撮影装置32は、例えば、監視カメラであって、スプレッダー15の下方に位置する所定の範囲を撮影可能となるようにクレーン10の外部に備えられている。具体的には、撮影装置32は、吊荷であるコンテナA及びその周辺を、運転者Xの視線の方向とは異なる角度から広範囲に撮影可能な位置(地上など)に取り付けられている。また、撮影装置32は、運転者Xから死角となる範囲を撮影可能なように、例えば、トロリー13やスプレッダー15等から下方を向くように取り付けられていてもよい(図1参照)。
図7に示すように、撮影装置32は、駆動機構32aを備えている。駆動機構32aは、駆動により撮影装置32の筐体姿勢を変更可能とし、これにより、撮影装置32の撮影範囲を所望に変更することができる。また、駆動機構32aは、さらに、レンズ等を駆動し、撮影対象の拡大・縮小等も実施することができる。
駆動機構32aは、クレーン制御装置31から動作情報を取得して、当該動作情報が示す座標(横行座標、巻上座標等)に対応するように撮影装置32の姿勢を変更させる。これにより、撮影装置32は、吊り下げられている吊荷(コンテナA)の移動に合わせて、当該吊荷を追随するように撮影範囲を変更することができる。
また、操作支援情報取得部211は、第1の実施形態に係る動作情報取得部211aに加え、さらに、映像情報取得部211bを備えている。映像情報取得部211bは、通信接続部213を介して、撮影装置32から、操作支援情報として、当該撮影装置32が撮影する映像(吊荷及びその周辺が写された映像)を示す対象物映像情報の入力を逐次受け付ける。
図8は、第2の実施形態に係る表示部に表示される画像情報を示す図である。
図8に示すように、本実施形態に係る画像情報生成部212は、動作情報取得部211aが取得した動作情報、及び、映像情報取得部211bが取得した対象物映像情報に基づいて、当該動作情報、及び、対象物映像情報を含む画像情報P2を生成する。
具体的には、画像情報P2には、クレーン10の動作情報が表示される画像領域P21と、対象物映像情報(撮影装置32が撮影する映像)が表示される画像領域P22と、が含まれる。また、画像領域P22には、クレーン10の像Pa、吊荷であるコンテナAの像Pb、及び、コンテナ船50の船上に段積みされた複数のコンテナの像Pc等が含まれている。
画像情報生成部212が生成した画像情報P2は、ウェアラブル装置22の表示部222に出力される(図8参照)。
第2の実施形態に係る情報提示装置20の処理手順は、第1の実施形態とほぼ同等であるため詳細な説明を省略する。ただし、本実施形態に係る操作支援情報取得部211(動作情報取得部211a及び映像情報取得部211b)は、ステップS11(図6A)にて、クレーン制御装置31及び撮影装置32の各々から動作情報及び対象物映像情報の両方を取得する処理を行う。
以上、第2の実施形態に係る情報提示装置によれば、運転者Xの視界の範囲内において、クレーン10の動作情報だけでなく、吊荷及びその周辺の状況を別の角度から撮影した映像が提供される。したがって、運転者Xは、吊荷であるコンテナAとその周辺の状況を直接視認しつつ、更に、コンテナAと周辺の障害物との位置関係を別の角度から確認することができるので、運転者Xは、一層、安全かつ効率的に操作することが可能となる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係るクレーンシステムについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムは、クレーンに備え付けられた所定のプロファイルセンサを介して、所定のプロファイル情報を運転者に提供する。
図9は、第3の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。
図9に示すように、本実施形態に係る情報提示装置20の端末装置21は、クレーン制御装置31に加え、更に、プロファイルセンサ33から、所定のプロファイル情報の入力を受け付ける態様となっている。
プロファイルセンサ33は、計測の対象とする物にレーザーを照射し、その反射光の入射時間に応じて、自装置とレーザー反射面との距離を計測可能とする装置である。本実施形態に係るプロファイルセンサ33は、レーザーを一軸方向に走査(スキャン)することでコンテナ船50に積まれた複数のコンテナ等の二次元プロファイル(輪郭)を検出することができる。プロファイルセンサ33は、例えば、トロリー13やスプレッダー15等に備えられ、その下方の所定範囲においてトロリー13の走行方向(ブーム12の延伸方向)に沿ってレーザーを走査する。これにより、プロファイルセンサ33は、コンテナ船50上に積まれた複数のコンテナの高さ方向のプロファイル(輪郭)を検出することができる。
本実施形態に係る操作支援情報取得部211は、第1の実施形態に係る動作情報取得部211aに加え、さらに、プロファイル情報取得部211cを備えている。プロファイル情報取得部211cは、通信接続部213を介して、プロファイルセンサ33から、操作支援情報として、当該プロファイルセンサ33が取得するプロファイル情報(吊荷及びその周辺の輪郭情報)を示すプロファイル情報の入力を逐次受け付ける。
図10は、第3の実施形態に係る表示部に表示される画像情報を示す図である。
図10に示すように、本実施形態に係る画像情報生成部212は、動作情報取得部211aが取得した動作情報、及び、プロファイル情報取得部211cが取得したプロファイル情報に基づいて、当該動作情報、及び、プロファイル情報を含む画像情報P3を生成する。
具体的には、画像情報P3には、クレーン10の動作情報が表示される画像領域P31と、プロファイルセンサ33により取得されたプロファイル情報に基づいて形成される輪郭画像が表示される画像領域P32と、が含まれる。また、画像領域P32には、吊荷であるコンテナAの輪郭を示す画像Pm、及び、コンテナ船50の船上に段積みされた複数のコンテナの輪郭を現す画像Pnが表示される。
画像情報生成部212が生成した画像情報P3は、ウェアラブル装置22の表示部222に出力される(図10参照)。
なお、本実施形態において、クレーン10に取り付けられるプロファイルセンサ33は一つではなく、異なる複数の箇所に取り付けられていてもよい。この場合、画像情報生成部212は、当該複数のプロファイルセンサ33の相対的な位置関係を予め記憶し、当該位置関係に基づいて、異なる複数のプロファイルセンサ33から取得されるプロファイル情報を合成することで、一のプロファイル情報を生成する。このようにすることで、一つのプロファイルセンサ33では死角となって検知できない輪郭を、他のプロファイルセンサ33をもって補うことができるので、運転者Xに、より詳細なプロファイル情報を提供することができる。
第3の実施形態に係る情報提示装置20の処理手順は、第1、第2の実施形態とほぼ同等であるため詳細な説明を省略する。この場合、本実施形態に係る操作支援情報取得部211(動作情報取得部211a及びプロファイル情報取得部211c)は、ステップS11(図6A)にて、クレーン制御装置31及びプロファイルセンサ33の各々から動作情報及びプロファイル情報の両方を取得する処理を行う。
以上、第3の実施形態に係る情報提示装置によれば、運転者Xの視界の範囲内において、クレーン10の動作情報だけでなく、吊荷及び周辺の輪郭(プロファイル)を模した映像が提供される。したがって、運転者Xは、吊荷であるコンテナAとその周辺の状況を直接視認しつつ、更に、コンテナAと周辺の障害物との高さや位置関係を把握することができるので、運転者Xは、一層、安全かつ効率的に操作することが可能となる。
また、本実施形態に係る情報提示装置は、プロファイルセンサ33が取得するプロファイル情報であるため、映像情報に比べて情報量が少なくて済み、情報の更新を高速に行うことができ、また、装置の構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態において、プロファイルセンサ33が取得するプロファイル情報は、二次元のプロファイル情報(図10参照)として説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、プロファイルセンサ33は、二軸方向に走査可能であって、三次元のプロファイル情報を取得可能とされていてもよい。
また、他の実施形態に係る情報提示装置20(操作支援情報取得部211)は、第2の実施形態に係る映像情報取得部211bと、第3の実施形態に係るプロファイル情報取得部211cと、の両方を備える態様であってもよい。この場合、当該他の実施形態に係る画像情報生成部212は、映像情報取得部211bが取得した対象物映像情報と、プロファイル情報取得部211cが取得したプロファイル情報と、の両方を含む画像情報を生成してもよい。具体的には、画像情報生成部212は、対象物映像情報(撮影装置32が撮影する映像)が表示される画像領域P22(図8)、及び、プロファイル情報に基づいて形成される輪郭画像が表示される画像領域P32(図10)の両方を有する画像情報を生成する。
なお、上述の第1〜第3の実施形態に係る情報提示装置20は、いずれも表示部が、運転者Xが頭部に装着するウェアラブル装置に取り付けられている。このような構成とすることで、運転者Xがウェアラブル装置を装着するのみで実現可能なので、情報提示装置20の敷設負担を軽減できる。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係るクレーンシステムについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムにおいては、運転席に位置する運転者Xの下方に配される操作用窓に透明表示装置が適用される。
図11は、第4の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。
図11に示すように、本実施形態に係る情報提示装置20は、端末装置21と、透明表示装置25と、を備えている。端末装置21の機能構成は、第1の実施形態と同等であるため、詳細な説明を省略する。
透明表示装置25は、無線通信モジュール251と、透明表示部252と、を備えている。
透明表示装置25は、表示画面上に画像情報を表示しつつ、当該表示画面の後ろの背景が透けて見える特徴を有する表示装置である。具体的には、透明表示装置25は、透明表示部252を備えている。透明表示部252は、表示部の一態様であって、運転室14の下方に設けられた操作用窓143(図2参照)の一部または全部を覆うように設置されている。この透明表示部252は、運転者Xに対し所定の画像情報を表示することができるとともに、その背景が透けて視認可能とされている。これにより、運転者Xは、透明表示部252(及び操作用窓143)を通じて、その先に位置するスプレッダー15や吊荷(コンテナA)等を直接視認することができる。
無線通信モジュール251は、上述した無線通信モジュール221と同等のもので、端末装置21の無線通信モジュール214と情報を無線でやり取りするための通信インターフェイスである。透明表示装置25は、無線通信モジュール214を介して、画像情報生成部212が生成した画像情報を取得する。
なお、端末装置21と透明表示装置25との間の情報のやり取りは、無線通信に限定されず、有線通信によって成される態様であってもよい。
図12は、第4の実施形態に係る透明表示部を通じて運転者が視認する光景の例を説明する図である。
図12は、本実施形態に係る運転者Xが運転席141からその下方の操作用窓143を通じて視認できる光景の一例を示している。ここで、上述したように、本実施形態に係る透明表示部252は、操作用窓143の全面に設置される。また、透明表示部252は、無線通信モジュール251を介して取得した操作支援情報(本実施形態においては、クレーン10の動作情報)を含む画像情報P4を表示する。図12に示すように、画像情報P4は、透明表示部252の隅に映し出される。
また、透明表示部252はその背景が透けて見えるので、当該画像情報P4が表示される領域以外の領域においては、運転者Xは、透明表示部252及び操作用窓143を通じて、その下方に位置するスプレッダー15や吊下げられたコンテナA、及び、その周辺に段積みされたコンテナ等を直接視認することができる(図12参照)。
このように、第4の実施形態に係る情報提示装置によれば、運転者Xが操作のために下方を向いた場合にその視界に入る位置に配された表示部(透明表示部252)に、操作を支援するための操作支援情報(動作情報)が表示される。また、透明表示部252はその背景が透けて見えるため、運転者Xは、吊荷であるコンテナAとその周辺の状況を直接視認しながら、同時に、操作支援情報をも視認することができる。よって、クレーン10の操作の経験が浅くとも、安全かつ効率的に操作することができる。
また、第1〜第3の実施形態においては、画像情報は、運転者Xが頭部に装着するウェアラブル装置22に表示される態様であったが、本実施形態においては、操作用窓143に設置された透明表示部252に表示されるものとしている。これにより、ウェアラブル装置22等の機器を装着する必要がないため、運転者Xの作業負担を軽減することができる。
なお、第4の実施形態において、透明表示部252は、操作用窓143の隅に、操作支援情報として、クレーン制御装置31から取得される動作情報を表示するもの(図12)として説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。すなわち、透明表示部252は、第2の実施形態、第3の実施形態と同様に、操作支援情報として、撮影装置32やプロファイルセンサ33を介して取得した対象物映像情報やプロファイル情報等を含む画像情報を表示してもよい。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態に係るクレーンシステムについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るクレーンシステムにおいては、運転席に位置する運転者Xの下方に配される操作用窓に透明表示装置が適用されるとともに、予め吊荷の対象とするコンテナ別に規定された属性情報を透明表示装置に表示して、運転者の操作支援を行う。
図13は、第5の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示す図である。
図13に示すように、本実施形態に係る情報提示装置20は、端末装置21と、透明表示装置25と、を備えている。端末装置21は、クレーン制御装置31に加え、更に、地上端末装置34から、コンテナ別の属性情報の入力を受け付ける。
地上端末装置34は、コンテナヤードの作業室等に設置された端末装置である。地上端末装置34には、コンテナ船50に積み込まれた複数のコンテナを識別するためのコンテナIDと、各コンテナがコンテナ船50の何処に積まれているかを示す座標情報と、等を対応付けたコンテナ属性テーブル(属性情報)が記憶されている。
本実施形態に係る操作支援情報取得部211は、第1の実施形態に係る動作情報取得部211aに加え、さらに、属性情報取得部211dを備えている。属性情報取得部211dは、通信接続部213を介して、地上端末装置34から、操作支援情報として、当該地上端末装置34に記憶されている属性情報の入力を受け付ける。また、本実施形態に係る属性情報取得部211dは、更に、停泊するコンテナ船50の構造及び積み込まれたコンテナを模した三次元モデルデータを取得する。
図14は、第5の実施形態に係る地上端末装置が記憶するコンテナ属性テーブルの例を示す図である。
コンテナ属性テーブルは、属性情報の一態様であって、コンテナの別を識別するためのコンテナID、積み込まれたコンテナ船を識別するコンテナ船ID、当該コンテナ船の何処に見込まれているかを特定するための積み込み位置座標(X、Y、Z)、及び、積み卸しを行うコンテナの順番を示す作業手順、コンテナヤードに配置する位置座標(X、Y、Z)の各々を対応付けるテーブルである。コンテナ属性テーブルは、予め、流通管理者等によって作成され、コンテナヤードに設置される地上端末装置34に保存される。
なお、図14に示したコンテナ属性テーブルは一例であって、これに限られず、他の情報が含まれるものであってもよい。
図15は、第5の実施形態に係る透明表示部を通じて運転者が視認する光景の例を説明する図である。
図15は、本実施形態に係る運転者Xが運転席141からその下方の操作用窓143を通じて視認できる光景の一例を示している。第4の実施形態と同様に、本実施形態に係る透明表示部252は、操作用窓143の全面に設置される。また、透明表示部252は、背景が透けて見えるので、運転者Xは、透明表示部252及び操作用窓143を通じて、その下方に位置するスプレッダー15や吊下げられたコンテナA、及び、その周辺に段積みされたコンテナ等を直接視認することができる(図15参照)。
透明表示部252は、無線通信モジュール251を介して取得した操作支援情報(本実施形態においては、クレーン10の動作情報及び属性情報)を含む画像情報P51〜P53を表示する。ここで、画像情報P51は、クレーン10の動作情報である。
本実施形態に係る画像情報生成部212は、属性情報取得部211dが取得した属性情報(コンテナ属性テーブル)に基づいて、運転者Xの作業手順を示す手順リスト画像情報P52を生成する。具体的には、画像情報生成部212は、コンテナ属性テーブルの作業手順に示される順に、コンテナID及び当該コンテナIDに対応付けられたヤード位置座標をリスト化する(図15参照)。この画像情報P52が透明表示部252に表示されることで、運転者Xは、コンテナ船50に段積みされているコンテナの運搬手順及びコンテナヤードにおける配置位置を把握することができる。
さらに、本実施形態に係る画像情報生成部212は、属性情報取得部211dが取得した属性情報(コンテナ属性テーブル)の積み込み位置座標と、コンテナID、並びに、コンテナ船IDに適合する三次元モデルデータを参照して、属性情報(コンテナID)の各々が、操作用窓143から直接視認される各コンテナの各々と対応付けられた画像情報P53を生成する。
具体的には、画像情報生成部212は、クレーン10の動作情報(横行座標、巻上座標等)とコンテナ船50の停泊位置との関係に基づいて、運転者Xが位置する運転席141から操作用窓143を通じて視認されるコンテナ船50の光景と、予め作成されたコンテナ船50の三次元モデルデータと、を整合させる処理を行う。そして、画像情報生成部212は、コンテナ船50の三次元モデルデータと、当該コンテナ船50に積み込まれた各コンテナのコンテナID及び積み込み位置座標(X、Y、Z)と、を参照し、実際の光景と整合された三次元モデルデータ中の各コンテナに対応する位置に、各々のコンテナのコンテナIDが付されるように画像情報P53を生成する。これにより、運転者Xから直接視認されるコンテナの各々に対応するようにコンテナIDを示す画像情報P53が表示されるので、運転者は、コンテナ船50上に段積みされた複数のコンテナを正確に識別することができる。
このように、第5の実施形態に係る情報提示装置によれば、運転者Xが荷役を行うコンテナの順序を示した手順リストが透明表示部252に表示される。また、運転者Xが、透明表示部252(操作用窓143)を通じて実際に視認するコンテナの各々に対応するようにコンテナIDが付される。これにより、運転者Xは、次に運ぶべきコンテナを一見して把握可能となり、正確かつ迅速に判別することができるので、一層効率的に荷役作業を行うことができる。
なお、第5の実施形態の変形例として、画像情報生成部212は、例えば、吊下げているコンテナA及びその周辺の高さが一見して把握可能となるように、透明表示部252を通じて、直接視認されるコンテナ等に、その高さに応じた色分布(赤、青、黄等のカラーグラデーション)が付されるようにしてもよい。また、吊下げ中のコンテナAが近接している周囲の箇所に色などを付すようにしてもよい。
なお、上述の各実施形態に係るクレーンは、岸壁に設置されるコンテナクレーンであるものとして説明したが、他の実施形態においては、この態様に限定されない。即ち、情報提示装置が搭載されるクレーンは、運転者がその下方に位置する吊荷(コンテナA)や対象物(コンテナ船50に積まれた複数のコンテナ)を直接視認しながら作業を行う態様の物であれば、他の如何なるクレーンであってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
上述の情報提示装置及びクレーンシステムによれば、経験の浅い運転者であってもクレーンの操作を安全に実施することができる。
1 クレーンシステム
10 クレーン
11 脚構造部
11a 横行機構
12 ブーム
13 トロリー
14 運転室
141 運転席
142 操作パネル
143 操作用窓
15 スプレッダー(吊下手段)
20 情報提示装置
21 端末装置
210 CPU
211 操作支援情報取得部
211a 動作情報取得部
211b 映像情報取得部
211c プロファイル情報取得部
211d 属性情報取得部
212 画像情報生成部
213 通信接続部
214、221、251 無線通信モジュール
22 ウェアラブル装置
222 表示部
223 姿勢検知部
25 透明表示装置
252 透明表示部
31 クレーン制御装置
32 撮影装置
32a 駆動機構
33 プロファイルセンサ
34 地上端末装置
50 コンテナ船

Claims (10)

  1. 吊荷となる対象物の上方で延伸して配されるブームと、当該ブームに沿って移動可能なトロリーと、当該トロリーに設置され、前記対象物を吊り下げて昇降可能な吊下手段と、前記対象物の上方に設置され、運転席に位置する運転者がその下方に吊り下げられた前記対象物を視認可能なように設けられた操作用窓を有する運転室と、を備えたクレーンにおける情報提示装置であって、
    前記運転者が前記操作用窓を見た際に、その視界に所定の画像情報を表示可能な表示部と、
    前記運転者による吊荷作業の操作を支援するための操作支援情報を取得する操作支援情報取得部と、
    少なくとも前記取得した操作支援情報を含む画像情報を生成し、前記表示部に出力する画像情報生成部と、
    を備える情報提示装置。
  2. 前記操作支援情報取得部は、前記クレーンの動作情報を取得する動作情報取得部を有し、
    前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記動作情報を含む画像情報を生成する
    請求項1に記載の情報提示装置。
  3. 前記操作支援情報取得部は、前記吊下手段の下方に位置する範囲を撮影する撮影装置を介して対象物映像情報を取得する映像情報取得部を有し、
    前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記対象物映像情報を含む画像情報を生成する
    請求項1または請求項2に記載の情報提示装置。
  4. 前記操作支援情報取得部は、前記吊下手段の下方に位置する前記対象物の輪郭を示すプロファイル情報を取得するプロファイル情報取得部を有し、
    前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記プロファイル情報を含む画像情報を生成する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報提示装置。
  5. 前記操作支援情報取得部は、予め規定された前記対象物ごとの属性情報を取得する属性情報取得部を有し、
    前記画像情報生成部は、前記操作支援情報として前記属性情報を含む画像情報を生成する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報提示装置。
  6. 前記画像情報生成部は、前記属性情報の各々が、前記操作用窓から直接視認される前記対象物の各々と対応付けられるように画像情報を生成する
    請求項5に記載の情報提示装置。
  7. 前記表示部は、前記運転者が頭部に装着するウェアラブル装置に取り付けられている
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載の情報提示装置。
  8. 前記ウェアラブル装置は、更に、運転者の姿勢情報を検知する姿勢検知部を備え、
    前記表示部は、前記姿勢情報に基づいて、前記運転者が下方を視認している場合に前記画像情報を表示する
    請求項7に記載の情報提示装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れか一項に記載の情報提示装置と、
    吊荷となる対象物の上方で延伸して配されるブームと、当該ブームに沿って移動可能なトロリーと、当該トロリーに設置され、前記対象物を吊り下げて昇降可能な吊下手段と、前記対象物の上方に設置され、運転席に位置する運転者がその下方に吊り下げられた前記対象物を視認可能なように設けられた操作用窓を有する運転室と、を具備するクレーンと、
    を備えるクレーンシステム。
  10. 吊荷となる対象物の上方で延伸して配されるブームと、当該ブームに沿って移動可能なトロリーと、当該トロリーに設置され、前記対象物を吊り下げて昇降可能な吊下手段と、前記対象物の上方に設置され、運転席に位置する運転者がその下方に吊り下げられた前記対象物を視認可能なように設けられた操作用窓を有する運転室と、を備えたクレーンの運転時に用いる情報提示方法であって、
    前記運転者による吊荷作業の操作を支援するための操作支援情報を取得し、
    少なくとも前記取得した操作支援情報を含む画像情報を生成し、前記運転者が前記操作用窓を見た際に、その視界に所定の画像情報を表示可能な表示部に出力する情報提示方法。
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