JPWO2015111298A1 - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

高精度な軌跡制御が可能なモータ制御装置を得ることを目的とし、X軸検出器212cと、Y軸検出器22cと、第1制御対象への第1位置指令と第2制御対象への第2位置指令とを出力する軌跡指令発生器1と、第1位置指令に応答補正フィルタを作用させて補正後位置指令を出力するX軸応答補正部13と、X軸応答補正部13からの補正後位置指令とX軸検出器212cで検出した位置が一致するように第1トルク指令を生成するX軸位置制御部11と、第2位置指令とY軸検出器22cで検出した位置が一致するように第2トルク指令を生成するY軸位置制御部221と、第2の機械端変位を検出するY軸測定器24と、第2トルク指令または第2位置指令と機械端変位とにより、第2トルク指令から機械端変位までの伝達関数の零点の特性を抽出するY軸零点推定部25と、該零点の特性を用いて応答補正フィルタを設定する応答補正パラメータ決定部202と、を備える。

Description

本発明は、モータ制御装置に関するものである。
近年、NC工作機械に代表される工作機械及び産業用ロボットに代表されるロボットでは加工効率及び生産効率を向上させるために高速且つ高加減速駆動を行いつつ、高精度な軌跡制御を実現することが望まれている。工作機械及びロボットでは上述の理由により、駆動の高加減速化が求められているが、単純に各軸で位置制御系を高応答化するだけでは指令から機械端の位置までの伝達関数を一致させることができず、曲線軌跡の指令に対して機械端の軌跡はひずみを生じることになる。
従来の一例として特許文献1には、単軸での位置決め制御については機械共振を考慮して制御器を設計することにより、高加減速駆動時の工具端の振動を抑制している技術が開示されている。また、他の一例として特許文献2には、位置、速度及び加速度といった被制御量の指令値に対する応答の遅れを補償するために、いずれの軸の位置制御ループのサーボ帯域よりも低い周波数に設定された高域遮断フィルタで指令値を変換した上で、フィードフォワード制御を行うことにより、各軸での伝達関数の特性をほぼ同一にして同期性能を高める技術が開示されている。
特開平8−23691号公報 特開2000−339032号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、低剛性の機械の応答性を高くして高加減速で駆動すると、各軸での応答を高速にしても機械系の低剛性に起因して各軸での伝達関数の違いにより各軸で指令に対する過渡的な変化が異なってしまう。そのため、軌跡のひずみが発生してしまう、という問題があった。特に、工作機械またはロボットで加工を行うに際して、対称的な軌跡を往復動作する場合にはこのようなひずみに起因する誤差の影響は大きく、加工面の傷または加工精度の低下の原因になる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、低剛性機械系で構成された制御対象であっても、高精度な軌跡制御を行うことが可能なモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1制御対象内の第1の負荷機械に連結された第1モータ及び第2制御対象内の第2の負荷機械に連結された第2モータを制御するモータ制御装置であって、前記第1モータの位置を検出する第1検出器と、前記第2モータの位置を検出する第2検出器と、前記第1制御対象に対する位置指令である第1位置指令と前記第2制御対象に対する位置指令である第2位置指令とを出力する軌跡指令発生器と、前記第1位置指令に対して応答補正フィルタを作用させる演算を行って補正後位置指令を出力する応答補正部と、前記応答補正部からの前記補正後位置指令と前記第1検出器で検出した位置を入力として前記第1検出器で検出した位置が前記補正後位置指令に一致するように第1トルク指令を生成する第1位置制御部と、前記第2位置指令と前記第2検出器で検出した位置を入力として前記第2検出器で検出した位置が前記第2位置指令に一致するように第2トルク指令を生成する第2位置制御部と、前記第2制御対象内の第2の負荷機械の位置または速度または加速度である機械端変位を検出する測定器と、前記第2トルク指令または前記第2位置指令と前記機械端変位とにより、前記第2トルク指令から前記機械端変位までの伝達関数の零点の特性を抽出する零点推定部と、前記零点推定部で抽出された前記零点の特性を用いて前記応答補正部の前記応答補正フィルタの設定を行う応答補正パラメータ決定部と、を備え、前記第1位置制御部が生成する第1トルク指令が前記第1モータに入力され、前記第2位置制御部が生成する第2トルク指令が前記第2モータに入力されることを特徴とする。
この発明によれば、低剛性機械系で構成された制御対象であっても、高精度な軌跡制御を行うことが可能なモータ制御装置を得ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の指令軌跡と工具先端部が描く実位置軌跡の関係を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の比較例である、X軸応答補正部とY軸応答補正部を適用していない状態におけるX軸とY軸の伝達関数のボード線図である。 図4は、実施の形態1にかかるモータ制御装置である、X軸応答補正部とY軸応答補正部とを適用した状態におけるX軸とY軸の伝達関数のボード線図である。 図5は、実施の形態2にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態3にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態4にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図8は、実施の形態5にかかるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図9は、実施の形態5にかかるモータ制御装置の構成が備える周波数応答表示部を示す図である。
以下に、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。なお、本発明にかかるモータ制御装置では、高精度な軌跡制御を行う。なお、ここで、軌跡制御とは、2軸または2軸以上の多軸が同時に運動することによって、工具先端部またはロボットの把持部の軌跡を指令の曲線に追従させて制御することをいい、軌跡とは、複数の可動軸で構成された工具先端部が運動中に空間に占める位置を連ねた線のことをいう。可動軸が第1軸であるX軸と第2軸であるY軸の2軸構成である場合を例とすると、指令軌跡と工具先端部が描く実位置軌跡は図2のように2次元平面上で描かれる。なお、図2では、指令軌跡を実線で示し、実位置軌跡を点線で示す。
軌跡指令発生器1は、X軸とY軸の各々に対する位置指令信号として、X軸位置指令信号とY軸位置指令信号を出力する。X軸応答補正部13は、軌跡指令発生器1からのX軸位置指令信号を応答補正フィルタGxrc(s)によって補正し、X軸位置制御部11に補正後X軸位置指令を出力する。Y軸応答補正部23は、軌跡指令発生器1からのY軸位置指令信号を応答補正フィルタGyrc(s)によって補正し、Y軸位置制御部21に補正後Y軸位置指令を出力する。なお、応答補正フィルタGxrc(s),Gyrc(s)は、後述するように、応答補正パラメータ決定部2によって特性が決まる。
X軸制御対象12は、X軸モータ12aと、X軸モータ12aに取り付けられたX軸検出器12cと、X軸モータ12aに連結したX軸の負荷機械12bと、により構成される。X軸制御対象12は、X軸モータ12aがX軸トルク指令T1に応じたトルクを発生することで駆動される。また、X軸制御対象12にはX軸測定器14が取り付けられており、工具先端部に相当するX軸の負荷機械12bの機械端の位置、速度、加速度のうちいずれかの変位信号を計測する。以下の説明では、この変位信号は加速度であるとして、X軸機械端変位信号a1と表記する。
X軸位置制御部11は、X軸応答補正部13から出力された時間的に変化する補正後X軸位置指令に対してX軸モータ12aの位置が振動せずに正確に追従するように、入力された補正後X軸位置指令とX軸検出器12cによって検出された位置検出値に応じて、PID制御または2自由度制御の演算によりX軸トルク指令T1をX軸モータ12aに出力する。
Y軸制御対象22は、Y軸モータ22aと、Y軸モータ22aに取り付けられたY軸検出器22cと、Y軸モータ22aに連結したY軸の負荷機械22bと、により構成される。Y軸制御対象22は、Y軸モータ22aがY軸トルク指令T2に応じたトルクを発生することで駆動される。また、Y軸制御対象22にはY軸測定器24が取り付けられており、工具先端部に相当するY軸の負荷機械22bの機械端の位置、速度、加速度のうちいずれかの変位信号を計測する。以下の説明では、この変位信号は加速度であるとして、Y軸機械端変位信号a2と表記する。
Y軸位置制御部21は、Y軸応答補正部23から出力された時間的に変化する補正後Y軸位置指令に対してY軸モータ22aの位置が振動せずに正確に追従するように、入力された補正後Y軸位置指令とY軸検出器22cによって検出された位置検出値に応じて、PID制御または2自由度制御の演算によりY軸トルク指令T2をY軸モータ22aに出力する。
なお、X軸位置制御部11及びY軸位置制御部21については、補正後X軸位置指令から加速度であるX軸機械端変位信号a1の2階積分で表されるX軸機械端の位置までの応答遅れと、補正後Y軸位置指令から加速度であるY軸機械端変位信号a2の2階積分で表されるY軸機械端の位置までの応答遅れと、が揃うように、制御パラメータを設定する。なお、ここで、応答遅れとは、指令が一定の速度で変化した場合に指令に対して遅れる時間を表す。このように、X軸とY軸で応答遅れを揃え、X軸位置指令とY軸位置指令が一定速度で変化するときには、X軸機械端の位置とY軸機械端の位置とにより描かれる軌跡は、補正後X軸位置指令と補正後Y軸位置指令の位置とにより描かれる軌跡と一致する。
X軸加振信号生成部16は、本実施の形態のモータ制御装置のパラメータ調整を実行する際に、使用者が行う調整開始の指示操作により決められた時間だけM系列波形の信号を生成し、M系列加振信号をX軸トルク指令T1に加算してX軸モータ12aを駆動してX軸制御対象12を加振する。
Y軸加振信号生成部26は、X軸加振信号生成部16と同様に、決められた時間だけM系列波形の信号を生成し、M系列加振信号をY軸トルク指令T2に加算してY軸モータ22aを駆動してY軸制御対象22を加振する。ここで、M系列加振信号は、擬似白色性のランダム信号である。
X軸零点推定部15は、上記のようにX軸加振信号生成部16が加振信号を生成した時のX軸トルク指令T1とX軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1を入出力データとしてシステム同定を行い、X軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)を推定し、そのX軸の零点の情報を抽出した結果を、応答補正パラメータ決定部2へ出力する。
Y軸零点推定部25は、上記のようにY軸加振信号生成部26が加振信号を生成した時のY軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2を入出力データとしてシステム同定を行い、Y軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)を推定し、そのY軸の零点の情報を抽出した結果を、応答補正パラメータ決定部2へ出力する。
また、応答補正パラメータ決定部2は、上述のY軸の零点の情報に基づいてX軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)の特性を決定して設定し、上述のX軸の零点の情報に基づいてY軸応答補正部23の応答補正フィルタGyrc(s)の特性を決定して設定する。
X軸零点推定部15におけるシステム同定では、X軸加振信号生成部16によってX軸トルク指令T1にM系列加振信号を加算してX軸制御対象12を加振し、X軸トルク指令T1と、X軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1の応答をデータとして取得する。このM系列加振時の入出力データに対して、一例として最小二乗法を用いてX軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)を推定する。ここで、上述のX軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)の特徴について説明する。伝達関数Gfax(s)は、機械端変位信号a1を機械端の加速度とした場合、一般的に下記の式(1)で近似される。
Figure 2015111298
ここで、sはラプラス演算子である。また、JはX軸制御対象12の慣性モーメントである。ωpxiはi次モードの共振周波数、ζpxiはi次モードの共振周波数の減衰比、ωzxjはj番目の反共振周波数、すなわち複素零点の絶対値、ζzxjはj番目の反共振特性、すなわち複素零点の減衰比である。
ここで、制御対象がモータと負荷慣性がバネで結合された2慣性系、またはモータと複数の負荷慣性がバネで直列に結合された多慣性系で、その先端の変位を機械端変位信号とした場合、反共振は現れなく、分子の次数は0、すなわちm=0として近似される。しかしながら、実際の機械系の構造は複雑であり、モータが発生するトルクから機械端変位までの伝達関数に反共振の零点が含まれることが多く、このような場合はm≧1としてモデル化する必要がある。
また、実際の機械系は、厳密には無限次のシステムであるが、応答を近似可能な次数に低次元化してモデル化すればよく、分子の次数はm=1または2として近似すればよい。このときの伝達関数の分子をN(s)とすると、N(s)は下記の式(2)で表される。
Figure 2015111298
X軸零点推定部15は上記の動作により、零点の情報、すなわち上記の式(2)の多項式の情報を応答補正パラメータ決定部2へ出力する。
Y軸零点推定部25におけるシステム同定では、上述のX軸の場合と同様であり、Y軸加振信号生成部26によってY軸トルク指令T2にM系列加振信号を加算してY軸制御対象22を加振し、Y軸トルク指令T2と、Y軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2の応答をデータとして取得する。このM系列加振時の入出力データに対して、一例として最小二乗法を用いてY軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)を推定する。ここで、伝達関数Gfay(s)は、機械端変位信号a2を機械端の加速度とした場合、一般的に下記の式(3)で近似される。
Figure 2015111298
ここで、JはY軸制御対象22の慣性モーメントである。また、ωpyiはi次モードの共振周波数、ζpyiはi次モードの共振周波数の減衰比、ωzyjはj番目の反共振周波数、すなわち複素零点の絶対値、ζzyjはj番目の反共振特性、すなわち複素零点の減衰比である。
ここで、上述したX軸の場合と同様にして、Y軸についても分子の次数はm=1または2として近似すればよい。このときの伝達関数の分子をN(s)とすると、N(s)は下記の式(4)で表される。
Figure 2015111298
Y軸零点推定部25は、上記の動作により、零点の情報、すなわち上記の式(4)の多項式の情報を応答補正パラメータ決定部2へ出力する。
応答補正パラメータ決定部2は、X軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)を、Y軸零点推定部25によって抽出されたY軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、ローパスフィルタF(s)を用いて下記の式(5)で決定する。
Figure 2015111298
式(5)右辺のF(s)はローパスフィルタであり、応答補正フィルタGxrc(s)をプロパーにするためのものであり、このローパスフィルタF(s)は、軌跡指令発生器1から出力されたX軸位置指令信号のうち、制御帯域より高い周波数成分を低減して急峻な変化を抑制し、X軸位置指令信号を滑らかにする。X軸位置指令信号が元々滑らかに生成されている場合にはF(s)=1でもよい。
また、応答補正パラメータ決定部2は、Y軸応答補正部23の応答補正フィルタGyrc(s)を、X軸零点推定部15によって抽出されたX軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、ローパスフィルタF(s)と、を用いて下記の式(6)で決定する。
Figure 2015111298
式(6)右辺のF(s)は式(5)と同じローパスフィルタである。
X軸位置制御部11とY軸位置制御部21において、補正後X軸位置指令から加速度であるX軸機械端変位信号a1の2階積分で表されるX軸機械端の位置までの応答遅れと、補正後Y軸位置指令から加速度であるY軸機械端変位信号a2の2階積分Y軸機械端の位置までの応答遅れと、が揃うように、X軸位置制御部11とY軸位置制御部21の制御パラメータを設定することは、上述したようにX軸とY軸とで指令に対する遅れ時間を同一にするということである。
そのため、仮にX軸制御対象とY軸制御対象に零点がない場合には、X軸位置指令xrefからX軸機械端位置xまでの伝達関数は、xrefからxまでの伝達関数の分母多項式をD(s)とおくと、下記の式(7)で表される。また、補正後X軸位置指令からX軸機械端変位信号a1までの応答遅れと、補正後Y軸位置指令からY軸機械端変位信号a2までの応答遅れと、が揃っているので、Y軸位置指令yrefとY軸機械端位置yとの間の関係は、下記の式(8)で表される。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
一方で、制御対象のX軸トルク指令T1からX軸機械端位置xまでの伝達関数及びY軸トルク指令T2からY軸機械端位置yまでの伝達関数に零点がある場合には、X軸位置制御部11の位置制御器の特性を変更することで指令応答特性を変更しても零点は保存されるため、X軸位置指令xrefとX軸機械端位置xとの間の関係は下記の式(9)で表される。また、上述したX軸の場合と同様に、Y軸位置指令yrefとY軸機械端位置yとの間の関係は下記の式(10)で表される。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
そのため、X軸とY軸の零点の特性が異なる場合(N(s)≠N(s))には、零点の影響によりX軸機械端位置xとY軸機械端位置yによる軌跡は、補正後X軸位置指令と補正後Y軸位置指令による指令曲線にひずみが生じたものとなる。そこで、このようにX軸制御対象とY軸制御対象に零点があっても、曲線におけるひずみが生じないように補正する必要がある。ここで、上記の補正を行う方法として、最初に考えられるのは、上記の式(9),(10)に現れた零点N(s)及びN(s)を相殺することである。仮にこの方式を用いた場合には、X軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)の特性としてN(s)の逆関数を設定し、Y軸応答補正部23の応答補正フィルタGyrc(s)の特性としてN(s)の逆関数を設定すると、理想的な数式上では、X軸位置指令xrefに対するX軸機械端位置xの応答及びY軸位置指令yrefに対するY軸機械端位置yの応答が、下記の式(11),(12)に表すように同一になる。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
しかし、このように設定するとX軸及びY軸において、応答補正フィルタとして2次共振系のフィルタを用いることになるため、各軸の機械端位置は振動しなくてもトルク指令及びモータの位置は振動的になる。また、零点の推定に誤差があった場合には機械端も振動的になる。そのため、上記のように反共振特性を相殺するようにX軸及びY軸の応答補正フィルタを設定するのは適切ではない。そのため、本実施の形態では、応答補正パラメータ決定部2の動作によってX軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)にY軸の零点の特性N(s)を代入し、Y軸応答補正部23の応答補正フィルタGyrc(s)にX軸の零点の特性N(s)を代入する。このとき、X軸位置指令xrefからX軸機械端位置xまでの特性とY軸位置指令yrefからY軸機械端位置yまでの特性は、各々下記の式(13),(14)で表される。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
このような構成によれば、X軸の位置指令信号からX軸の負荷機械位置までの伝達関数とY軸の位置指令信号からY軸の負荷機械位置までの伝達関数が同じものになる。
図3は、ある工作機械に関する、X軸応答補正部とY軸応答補正部を適用していない状態におけるX軸とY軸の伝達関数のボード線図である。図3では、X軸とY軸で各軸の零点の影響により、伝達関数は違う特性となっている。
図4は、本発明において、X軸応答補正部とY軸応答補正部とを適用した状態におけるX軸とY軸の伝達関数のボード線図である。図4では、X軸応答補正部及びY軸応答補正部が適用された結果、X軸とY軸で同じ伝達関数となっている。
本実施の形態のモータ制御装置は、上記のように動作することにより、指令に対する過渡的応答もX軸とY軸で同じになるため、剛性の低い制御対象で曲線の軌跡を描くような場合も指令軌跡との軌跡追従誤差及び振動を抑制しつつ、指令の軌跡に対して高速高精度でひずみのない応答の軌跡制御を実行することができる、という効果を有する。また、円弧を描く場合の指標である真円度を高くすることができる。
なお、本実施の形態においては、X軸零点推定部15はX軸トルク指令T1を入力として用いてX軸の零点を推定したが、上述したようにX軸位置制御部11の特性を変えても零点は不変であることから、X軸トルク指令T1に代えてX軸位置指令を用いても、X軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数の零点を抽出することが可能である。同様に、Y軸零点推定部25ではY軸位置指令を用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、X軸モータ12a及びY軸モータ22aとしては、直流モータ、永久磁石同期モータ及び誘導モータのいずれを用いてもよいし、回転型のモータに限定されるものではなく、リニアモータを用いてもよい。
また、本実施の形態においては、X軸加振信号生成部16が入力であるX軸トルク指令に与える信号は、様々な周波数成分を含んだ信号であり、X軸の負荷機械12bを決まった加速度以上で動かすことができるのであれば、M系列加振信号、サインスイープ信号またはランダム信号を入力信号として用いてもよい。Y軸加振信号生成部26が入力であるY軸トルク指令に与える信号も、X軸の場合と同様に、M系列加振信号、サインスイープ信号またはランダム信号を入力信号として用いてもよい。さらに、上述したいずれかの加振信号をX軸トルク指令とY軸トルク指令に入力する機能が予め機械に備わっているのであれば、X軸加振信号生成部16とY軸加振信号生成部26が設けられていなくてもよい。
また、本実施の形態においては、最小二乗法を用いてシステム同定を行ったが、これに限定されず、スペクトル解析法、ARXモデルに基づくマルチデシメーション同定法またはMOESP法に代表される他の手法を用いてもよい。
また、本実施の形態においては、X軸機械端変位信号a1とY軸機械端変位信号a2を検出するX軸測定器14及びY軸測定器24はパラメータ調整時のみ必要であるため、X軸測定器14及びY軸測定器24を着脱可能とし、調整後に取り外してもよい。すなわち、モータ制御装置として動作する際にはこのセンサが設けられていなくてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、零点推定部で得られた各軸の零点の特性に基づいて応答補正パラメータ決定部が各軸の応答補正部を設定し、各軸における指令から機械端位置までの伝達関数を同一にすることで、低剛性機械系で構成された制御対象であっても、高精度な軌跡制御を行うことが可能である。
実施の形態2.
図5は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態2の構成を示すブロック図である。実施の形態2において、実施の形態1の図1と同じ符号のブロックは同等の機能を有し、重複する構成及び動作の説明は省略する。
X軸制御対象212は、X軸モータ212aと、X軸モータ212aに取り付けられたX軸検出器212cと、X軸モータ212aに連結したX軸の負荷機械212bと、により構成される。X軸モータ212aとX軸の負荷機械212bとは高い剛性で連結されており、X軸の負荷機械212bの挙動は、X軸検出器212cによって検出される。X軸制御対象212は、X軸モータ212aがX軸トルク指令T1に応じたトルクを発生することで駆動される。このような剛性を有する制御対象としては、一例としてNC(Numerical Control)旋盤が挙げられる。
X軸位置制御部11とY軸位置制御部221については、補正後X軸位置指令から加速度であるX軸機械端変位信号a1の2階積分で表されるX軸機械端の位置までの応答遅れと、Y軸位置指令から加速度であるY軸機械端変位信号a2の2階積分で表されるY軸機械端の位置までの応答遅れが揃うようにX軸位置制御部11とY軸位置制御部221の制御演算に用いる制御パラメータを設定する。
応答補正パラメータ決定部202は、X軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)を、Y軸零点推定部25によって抽出されたY軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、ローパスフィルタF(s)と、を用いて下記の式(15)で決定する。下記の式(15)の右辺のローパスフィルタF(s)は、実施の形態1と同様に、軌跡指令発生器1から出力されたX軸位置指令信号のうち、制御帯域より高い周波数成分を低減して急峻な変化を抑制し、X軸位置指令信号を滑らかにする。
Figure 2015111298
X軸制御対象212の剛性が高い場合、X軸トルク指令T1からX軸の機械端の加速度までの伝達関数Gfax(s)は下記の式(16)で近似される。ここで、X軸の機械端の加速度は、X軸モータ212aとX軸の負荷機械212bが高い剛性で連結されているので、X軸検出器212cの検出値を2回微分することで得ることができる。また、Y軸制御対象22については、Y軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)が、実施の形態1と同様にY軸機械端変位信号a2を機械端の加速度とした場合には、下記の式(17)で近似される。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
このとき、X軸位置指令xrefからX軸機械端位置xまでの伝達関数は、xrefからxまでの伝達関数の分母多項式をD(s)とおくと、多項式D(s)を用いて下記の式(18)で表される。また、Y軸位置指令yrefからY軸機械端位置yまでの伝達関数は、下記の式(19)で表される。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
ここで、実施の形態1と同様に、応答補正パラメータ決定部202では、零点を逆関数によって相殺するのではなく、X軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)にY軸の零点の特性N(s)を代入する方法を用いる。このとき、X軸位置指令xrefからX軸機械端位置xまでの特性とY軸位置指令yrefからY軸機械端位置yまでの特性は、各々下記の式(20),(21)のように表され、X軸とY軸の伝達特性を揃えることができる。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
本実施の形態のモータ制御装置は、上記のように動作することにより、指令に対する過渡的応答もX軸とY軸で同じになるため、剛性の低い軸と高い軸の混在した制御対象で曲線の軌跡を描くような場合も指令軌跡との軌跡追従誤差及び振動を抑制しつつ、指令の軌跡に対して高速高精度でひずみのない応答の軌跡制御を実行することができる、という効果を有する。また円弧を描く場合の指標である真円度を高くすることができる。また、制御対象の2軸のうちの1軸の剛性が高い場合には、少ない測定センサと補正演算で軌跡制御を行うことが可能となる。
実施の形態3.
図6は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態3の構成を示すブロック図である。実施の形態3において、実施の形態1の図1と同じ符号のブロックは同等の機能を有し、重複する構成及び動作の説明は省略する。図6に示すように、本実施の形態のモータ制御装置は、実施の形態1のモータ制御装置に対して第3軸であるZ軸が加わった構成である。
軌跡指令発生器301は、X軸とY軸とZ軸の各々に対する位置指令信号として、X軸位置指令信号とY軸位置指令信号とZ軸位置指令信号を出力する。
Z軸応答補正部33は、軌跡指令発生器301からのZ軸の位置指令信号を応答補正フィルタGzrc(s)によって補正し、Z軸位置制御部31に補正後Z軸位置指令を出力する。なお、応答補正フィルタGzrc(s)は、後述するように、応答補正パラメータ決定部302によって特性が決まる。
Z軸制御対象32は、Z軸モータ32aと、Z軸モータ32aに取り付けられたZ軸検出器32cと、Z軸モータ32aに連結したZ軸の負荷機械32bと、により構成される。Z軸制御対象32は、Z軸モータ32aがZ軸トルク指令T3に応じたトルクを発生することで駆動される。また、Z軸制御対象32にはZ軸測定器34が取り付けられており、工具先端部に相当するZ軸の負荷機械32bの機械端の位置、速度、加速度のうちいずれかの変位信号を計測する。以下の説明では、この変位信号は加速度であるとして、Z軸機械端変位信号a3と表記する。
Z軸位置制御部31は、Z軸応答補正部33から出力された時間的に変化する補正後Z軸位置指令に対してZ軸モータ32aの位置が振動せずに正確に追従するように、入力された補正後Z軸位置指令とZ軸検出器32cによって検出された位置検出値に応じて、PID制御または2自由度制御の演算によりZ軸トルク指令T3をZ軸モータ32aに出力する。
なお、X軸位置制御部11、Y軸位置制御部21及びZ軸位置制御部31については、補正後X軸位置指令から加速度であるX軸機械端変位信号a1の2階積分で表されるX軸機械端の位置までの応答遅れと、補正後Y軸位置指令から加速度であるY軸機械端変位信号a2の2階積分で表されるY軸機械端の位置までの応答遅れと、補正後Z軸位置指令から加速度であるZ軸機械端変位信号a3の2階積分で表されるZ軸機械端の位置までの応答遅れと、が揃うように、制御パラメータを設定する。
Z軸加振信号生成部36は、本実施の形態のモータ制御装置のパラメータ調整を実行する際に、使用者が行う調整開始の指示操作により決まった時間だけM系列波形の信号を生成し、M系列加振信号をZ軸トルク指令T3に加算してZ軸モータ32aを駆動してZ軸制御対象32を加振する。
Z軸零点推定部35は、上記のようにZ軸加振信号生成部36が加振信号を生成した時のZ軸トルク指令T3とZ軸測定器34によって検出されたZ軸機械端変位信号a3を入出力データとしてシステム同定を行い、Z軸トルク指令T3からZ軸機械端変位信号a3までの伝達関数Gfaz(s)を推定し、そのZ軸の零点に関する情報を抽出した結果を、応答補正パラメータ決定部302へ出力する。
また、応答補正パラメータ決定部302は、上述のY軸の零点の情報及びZ軸の零点の情報に基づいてX軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)の特性を決定して設定し、上述のX軸の零点の情報及びZ軸の零点の情報に基づいてY軸応答補正部23の応答補正フィルタGyrc(s)の特性を決定して設定し、上述のX軸の零点の情報及びY軸の零点の情報に基づいてZ軸応答補正部33の応答補正フィルタGzrc(s)の特性を決定して設定する。
Z軸零点推定部35におけるシステム同定では、実施の形態1で述べたX軸またはY軸の場合と同様であり、Z軸加振信号生成部36によってZ軸トルク指令T3にM系列加振信号を加算してZ軸制御対象32を加振し、Z軸トルク指令T3と、Z軸測定器34によって検出されたZ軸機械端変位信号a3の応答をデータとして取得する。このM系列加振時の入出力データに対して、一例として最小二乗法を用いてZ軸トルク指令T3からZ軸機械端変位信号a3までの伝達関数Gfaz(s)を推定する。ここで、上述のZ軸トルク指令T3からZ軸機械端変位信号a3までの伝達関数Gfaz(s)の特徴について説明する。伝達関数Gfaz(s)は、機械端変位信号a3を機械端の加速度とした場合、一般的に下記の式(22)で近似される。
Figure 2015111298
ここで、JはZ軸制御対象32の慣性モーメントである。また、ωpziはi次モードの共振周波数、ζpziはi次モードの共振周波数の減衰比、ωzzjはj番目の反共振周波数、すなわち複素零点の絶対値、ζzzjはj番目の反共振特性、すなわち複素零点の減衰比である。ここで、上記実施の形態のX軸またはY軸と同様に、Z軸についても分子の次数はm=1または2として近似すればよい。このときの伝達関数の分子をN(s)とすると、N(s)は、下記の式(23)で表される。
Figure 2015111298
Z軸零点推定部35は上記の動作により、零点の情報、すなわち上記の式(23)の多項式の情報を応答補正パラメータ決定部302へ出力する。
応答補正パラメータ決定部302は、X軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)を、Y軸零点推定部25によって抽出されたY軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、Z軸零点推定部35によって抽出されたZ軸トルク指令T3からZ軸機械端変位信号a3までの伝達関数Gfaz(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、ローパスフィルタF(s)と、を用いて下記の式(24)で決定する。
Figure 2015111298
式(24)右辺のF(s)はローパスフィルタであり、応答補正フィルタGxrc(s)をプロパーにするためのものであり、ローパスフィルタF(s)は、軌跡指令発生器301から出力されたX軸位置指令信号のうち、制御帯域より高い周波数成分を低減して急峻な変化を抑制し、X軸位置指令信号を滑らかにする。X軸位置指令信号が元々滑らかに生成されている場合はF(s)=1でもよい。
また、応答補正パラメータ決定部302は、Y軸応答補正部23の応答補正フィルタGyrc(s)を、X軸零点推定部15によって抽出されたX軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、Z軸零点推定部35によって抽出されたZ軸トルク指令T3からZ軸機械端変位信号a3までの伝達関数Gfaz(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、ローパスフィルタF(s)と、を用いて下記の式(25)で決定する。
Figure 2015111298
式(25)右辺のF(s)は上記の式(24)と同じローパスフィルタである。
また、応答補正パラメータ決定部302は、Z軸応答補正部33の応答補正フィルタGzrc(s)を、X軸零点推定部15によって抽出されたX軸トルク指令T1とX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、Y軸零点推定部25によって抽出されたY軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)の有する零点を表す伝達関数の多項式N(s)と、ローパスフィルタF(s)と、を用いて下記の式(26)で決定する。
Figure 2015111298
式(26)右辺のF(s)は式(24)と同じローパスフィルタである。
本実施の形態においても、実施の形態1の場合と同様に、X軸位置制御部11、Y軸位置制御部21及びZ軸位置制御部31において、補正後X軸位置指令からX軸機械端変位信号a1までの応答遅れと、補正後Y軸位置指令からY軸機械端変位信号a2までの応答遅れと、補正後Z軸位置指令からZ軸機械端変位信号a3までの応答遅れと、が揃うように、X軸位置制御部11、Y軸位置制御部21及びZ軸位置制御部31の制御パラメータを設定することは、上述したように、X軸とY軸とZ軸とで指令に対する遅れ時間を同一にするということである。
制御対象のX軸トルク指令T1からX軸機械端位置xまでの伝達関数、Y軸トルク指令T2からY軸機械端位置yまでの伝達関数及びX軸トルク指令T3からZ軸機械端位置zまでの伝達関数に零点がある場合には、X軸位置指令xrefとX軸機械端位置xとの間の関係は下記の式(27)で表され、Y軸位置指令yrefとY軸機械端位置yとの間の関係は下記の式(28)で表され、Z軸位置指令zrefとZ軸機械端位置zとの間の関係は下記の式(29)で表される。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
Figure 2015111298
そのため、X軸、Y軸、Z軸の零点の特性が異なり、N(s)≠N(s)≠N(s)である場合には、零点の影響によりX軸機械端位置xとY軸機械端位置yによる軌跡は、補正後X軸位置指令と補正後Y軸位置指令による指令曲線にひずみが生じたものとなる。そこで、このようにX軸制御対象、Y軸制御対象及びZ軸制御対象に零点があっても、曲線におけるひずみが生じないように補正する必要がある。ここで、上記の補正を行う方法としては、実施の形態1で説明した理由により逆関数を用いず、応答補正パラメータ決定部302において、X軸応答補正部13の応答補正フィルタGxrc(s)にY軸の零点の特性N(s)とZ軸の零点の特性N(s)とを代入し、Y軸応答補正部23の応答補正フィルタGyrc(s)にX軸の零点の特性N(s)とZ軸の零点の特性N(s)とを代入し、Z軸応答補正部33の応答補正フィルタGzrc(s)にX軸の零点の特性N(s)とY軸の零点の特性N(s)とを代入する方法を用いる。このとき、X軸位置指令xrefからX軸機械端位置xまでの特性は下記の式(30)で表され、Y軸位置指令yrefからY軸機械端位置yまでの特性は下記の式(31)で表され、Z軸位置指令zrefからZ軸機械端位置zまでの特性は下記の式(32)で表される。X軸の伝達特性と、Y軸の伝達特性と、Z軸の伝達特性と、を揃えることで、零点の影響を同じにしている。
Figure 2015111298
Figure 2015111298
Figure 2015111298
このような構成によれば、X軸の位置指令信号からX軸の負荷機械位置までの伝達関数と、Y軸の位置指令信号からY軸の負荷機械位置までの伝達関数と、Z軸の位置指令信号からZ軸の負荷機械位置までの伝達関数と、が全て同じものになる。
本実施の形態のモータ制御装置は、上記のように動作することにより、指令に対する過渡的応答もX軸とY軸とZ軸とで同じになるため、剛性の低い制御対象で曲線の軌跡を描くような場合も指令軌跡との軌跡追従誤差及び振動を抑制しつつ、指令の軌跡に対して高速高精度でひずみのない応答の軌跡制御を実行することができる、という効果を有する。
なお、本実施の形態においては駆動システムを3軸構成としたが、これに限定されず、同じ手法を用いることで3軸以上の多軸構成としてもよい。
実施の形態4.
図7は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態4の構成を示すブロック図である。実施の形態4において、実施の形態1の図1と同じ符号のブロックは同等の機能を有し、重複する構成及び動作の説明は省略する。図7に示すように、本実施の形態のモータ制御装置は、実施の形態1のモータ制御装置に対してX軸機械特性分析部417、Y軸機械特性分析部427及び自動調整判断部403が追加された構成である。
X軸機械特性分析部417は、X軸加振信号生成部16における加振信号生成時のX軸トルク指令T1とX軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1を入出力データとして時間領域から周波数領域への変換を行い、X軸の周波数特性を自動調整判断部403へ出力する。
Y軸機械特性分析部427は、Y軸加振信号生成部26における加振信号生成時のY軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2を入出力データとして時間領域から周波数領域への変換を行い、Y軸の周波数特性を自動調整判断部403へ出力する。
自動調整判断部403は、X軸機械特性分析部417が出力したX軸の周波数特性からX軸の反共振特性の有無を検出し、反共振特性が存在する場合にはX軸零点推定部415に動作命令を出力する。また、自動調整判断部403は、Y軸についても同様に、Y軸機械特性分析部427が出力したY軸の周波数特性からY軸の反共振特性の有無を検出し、反共振特性が存在する場合にはY軸零点推定部425に動作命令を出力する。反共振特性の有無の検出は、取得した周波数特性について隣接する周波数間の微小なゲイン値の変動を抑えて概形を得られるように、移動平均フィルタを用いて平滑化処理を施し、平滑化処理した周波数特性から極小点を導出することにより行う。
X軸零点推定部415は、自動調整判断部403から動作命令が出力されると、X軸加振信号生成部16における加振信号生成時のX軸トルク指令T1とX軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1を入出力データとしてシステム同定を行い、X軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)を推定し、そのX軸の零点に関する情報を抽出した結果、すなわち零点を表す伝達関数の多項式N(s)の情報を応答補正パラメータ決定部2に出力する。自動調整判断部403からの動作命令が出力されていない場合には、応答補正パラメータ決定部2に下記の式(33)を出力する。
Figure 2015111298
Y軸零点推定部425は、自動調整判断部403から動作命令が出力されると、Y軸加振信号生成部26における加振信号生成時のY軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2を入出力データとしてシステム同定を行い、Y軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)を推定し、そのY軸の零点に関する情報を抽出した結果、すなわち零点を表す伝達関数の多項式N(s)の情報を応答補正パラメータ決定部2に出力する。自動調整判断部403からの動作命令が出力されていない場合には、応答補正パラメータ決定部2に下記の式(34)を出力する。
Figure 2015111298
このような構成とすることで、制御対象に剛性の低い軸と剛性の高い軸が混在している場合であっても、剛性の低い軸と剛性の高い軸を自動で判別して適切なパラメータ調整を行うことができる。具体的には、いずれの軸の剛性も高い場合には、応答補正パラメータ決定部2に上記の式(33)及び式(34)が入力されるので、X軸位置指令xrefからX軸機械端位置xまでの伝達関数の分母多項式をD(s)とおくと、X軸位置指令xrefからX軸機械端位置xまでの特性は、ローパスフィルタF(s)を用いて下記の式(35)で表される。
Figure 2015111298
同様に、Y軸位置指令yrefからY軸機械端位置yまでの特性は、下記の式(36)で表される。
Figure 2015111298
このようにして、X軸の伝達特性とY軸の伝達特性を揃えることができる。なお、いずれかの軸の剛性が低い場合には、実施の形態2におけるX軸とY軸の関係と同様であり、X軸の伝達特性とY軸の伝達特性を揃えることができる。また、いずれの軸の剛性も低い場合には、実施の形態1におけるX軸とY軸の関係と同様であり、X軸の伝達特性とY軸の伝達特性を揃えることができる。
本実施の形態のモータ制御装置は、上記のように動作することにより、剛性の低い軸と剛性の高い軸が混在した制御対象で曲線の軌跡を描く場合に各軸の剛性の高さが不明であっても剛性の低い軸と剛性の高い軸を自動で判別して適切なパラメータ調整を行うことができ、指令に対する過渡的応答もX軸とY軸で同じになるため、指令軌跡との軌跡追従誤差及び振動を抑制しつつ、指令軌跡に対して高速高精度でひずみのない応答の軌跡制御を行うことができる、という効果を有する。
なお、本実施の形態においては駆動システムを2軸構成としたが、これに限定されず、同じ手法を用いることで3軸以上の多軸構成としてもよい。
実施の形態5.
図8は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態5の構成を示すブロック図である。実施の形態5において、実施の形態1の図1と同じ符号のブロックは同等の機能を有し、重複する構成及び動作の説明は省略する。図8に示すように、本実施の形態のモータ制御装置は、実施の形態1のモータ制御装置のX軸零点推定部15及びY軸零点推定部25に代えて周波数応答表示部504を備える。周波数応答表示部504は、第1モニタ部504a、第2モニタ部504b及びユーザ入力装置504cを備える。なお、図9は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態5の構成が備える周波数応答表示部504を示す図である。
第1モニタ部504aは、X軸加振信号生成部16における加振信号生成時のX軸トルク指令T1とX軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1を入出力データとしてシステム同定を行い、X軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの周波数特性Frxと、周波数特性Frxを低次元モデル化した伝達関数Gfax5(s)の周波数特性Ffax5を同一グラフ上に表示する。なお、図9においては、周波数特性Frxを実線、周波数特性Ffax5を点線で表している。
第2モニタ部504bは、Y軸加振信号生成部26における加振信号生成時のY軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2を入出力データとしてシステム同定を行い、Y軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの周波数特性Fryと、周波数特性Fryを低次元モデル化した伝達関数Gfay5(s)の周波数特性Ffay5を同一グラフ上に表示する。なお、図9においては、周波数特性Fryを実線、周波数特性Ffay5を点線で表している。
ユーザ入力装置504cは、低次元モデル化した伝達関数Gfax5(s),Gfay5(s)について、各々の伝達関数のパラメータをユーザが手動操作で変更し、第1モニタ部504aにパラメータ変更後の周波数特性Ffax5の再描画を行い、第2モニタ部504bにパラメータ変更後の周波数特性Ffay5の再描画を行うよう指示することが可能な構成である。
最終的に、ユーザが手動操作によるパラメータ変更を行わなかった場合には、ユーザ入力装置504cは、第1モニタ部504a及び第2モニタ部504bで最初に導出された低次元モデル化した伝達関数Gfax5(s),Gfay5(s)の結果を周波数応答表示部504に出力し、ユーザが手動操作によるパラメータ変更を行った場合には、パラメータ変更後の低次元モデル化した伝達関数Gfax5(s),Gfay5(s)の結果を周波数応答表示部504に出力する。
周波数応答表示部504は、ユーザ入力装置504cから出力された低次元モデル化した伝達関数Gfax5(s),Gfay5(s)の結果から、応答補正パラメータ決定部2に各軸の調整用パラメータを出力して表示する。ユーザは、X軸の応答性をさらに調整する必要があると判断した場合にはユーザ入力装置504cでY軸の低次元モデルGfay5(s)の伝達関数のパラメータを調整し、Y軸の応答性をさらに調整する必要があると判断した場合にはユーザ入力装置504cでX軸の低次元モデルGfax5(s)の伝達関数のパラメータを調整する。
このような構成により、X軸及びY軸の応答補正パラメータの調整にあたり、周波数応答表示部504によって導出された各軸の調整用パラメータを基本としつつ、ユーザがさらに手動調整を加えることを希望する場合にはパラメータの変更度合を画面上で確認しつつ簡単に設定作業を行うことができる、という効果を有する。
なお、本実施の形態においては駆動システムを2軸構成としたが、これに限定されず、同じ手法を用いることで3軸以上の多軸構成とし、これに対応した複数のモニタを備える構成としてもよい。
以上、実施の形態1から5にて説明したように、本発明のモータ制御装置は、各軸についての位置フィードバックによる位置制御部と、各軸のトルク指令とモータに連結された負荷機械の変位信号から各軸の零点の特性を推定する零点推定部と、零点推定部で推定された零点の特性を元に、各軸の応答補正フィルタを演算する応答補正パラメータ決定部と、各軸での位置指令に対し、応答補正パラメータ決定部で演算された応答補正フィルタに従って変換を施した補正後位置指令を各位置制御部に入力する応答補正部と、を備え、零点推定部で得られた各軸の零点の特性に基づいて応答補正パラメータ決定部が各軸の応答補正部を設定し、各軸における指令から機械端位置までの伝達関数を同一にすることで、制御対象を駆動するモータ制御装置において、剛性の低い機械であっても高加減速で駆動することができ、指令曲線に対して機械端の描く軌跡がひずみを生じずに追従できる軌跡制御が可能である。
以上のように、本発明にかかるモータ制御装置は、制御対象が低剛性機械系で構成されている工作機械及びロボットに有用であり、特に、NC工作機械及び産業用ロボットに適している。
1 軌跡指令発生器、2 応答補正パラメータ決定部、11 X軸位置制御部、12 X軸制御対象、12a X軸モータ、12b X軸の負荷機械、12c X軸検出器、13 X軸応答補正部、14 X軸測定器、15 X軸零点推定部、16 X軸加振信号生成部、21 Y軸位置制御部、22 Y軸制御対象、22a Y軸モータ、22b Y軸の負荷機械、22c Y軸検出器、23 Y軸応答補正部、24 Y軸測定器、25 Y軸零点推定部、26 Y軸加振信号生成部、202 応答補正パラメータ決定部、212 X軸制御対象、212a X軸モータ、212b X軸の負荷機械、212c X軸検出器、221 Y軸位置制御部、301 軌跡指令発生器、302 応答補正パラメータ決定部、31 Z軸位置制御部、32 Z軸制御対象、32a Z軸モータ、32b Z軸の負荷機械、32c Z軸検出器、33 Z軸応答補正部、34 Z軸測定器、35 Z軸零点推定部、36 Z軸加振信号生成部、403 自動調整判断部、415 X軸零点推定部、417 X軸機械特性分析部、425 Y軸零点推定部、427 Y軸機械特性分析部、504 周波数応答表示部、504a 第1モニタ部、504b 第2モニタ部、504c ユーザ入力装置、T1 X軸トルク指令、T2 Y軸トルク指令、T3 Z軸トルク指令、a1 X軸機械端変位信号、a2 Y軸機械端変位信号、a3 Z軸機械端変位信号。
従来の一例である特許文献1には、単軸での位置決め制御については機械共振を考慮して制御器を設計することにより、高加減速駆動時の工具端の振動を抑制している技術が開示されている。また、他の一例である特許文献2には、位置、速度及び加速度といった被制御量の指令値に対する応答の遅れを補償するために、いずれの軸の位置制御ループのサーボ帯域よりも低い周波数に設定された高域遮断フィルタで指令値を変換した上で、フィードフォワード制御を行うことにより、各軸での伝達関数の特性をほぼ同一にして同期性能を高める技術が開示されている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1制御対象内の第1の負荷機械に連結された第1モータ及び第2制御対象内の第2の負荷機械に連結された第2モータを制御するモータ制御装置であって、前記第1モータの位置を検出する第1検出器と、前記第2モータの位置を検出する第2検出器と、前記第1制御対象に対する位置指令である第1位置指令と前記第2制御対象に対する位置指令である第2位置指令とを出力する軌跡指令発生器と、前記軌跡指令発生器からの前記第1位置指令に対して第1応答補正フィルタを作用させる演算を行って補正後第1位置指令を出力する第1応答補正部と、前記第1応答補正部からの前記補正後第1位置指令と前記第1検出器で検出した位置を入力として前記第1検出器で検出した位置が前記補正後第1位置指令に一致するように第1トルク指令を生成する第1位置制御部と、前記軌跡指令発生器からの前記第2位置指令と前記第2検出器で検出した位置を入力として前記第2検出器で検出した位置が前記第2位置指令に一致するように第2トルク指令を生成する第2位置制御部と、前記第2制御対象内の第2の負荷機械の機械端変位を検出する第2の負荷機械の測定器と、前記第2トルク指令または前記第2位置指令と前記第2の負荷機械の測定器によって検出された前記第2の負荷機械の機械端変位とにより、前記第2制御対象の零点の特性として、前記第2トルク指令から前記第2の負荷機械の機械端変位までの伝達関数の零点の特性を表す伝達関数の多項式の情報を抽出する第2制御対象の零点推定部と、前記第2制御対象の零点推定部で抽出された前記第2制御対象の零点の特性を表す伝達関数の多項式の情報を用いて前記第1応答補正部の前記第1応答補正フィルタの設定を行う応答補正パラメータ決定部と、を備え、前記第1位置制御部が生成する前記第1トルク指令が前記第1モータに入力され、前記第2位置制御部が生成する前記第2トルク指令が前記第2モータに入力されることを特徴とする。
X軸制御対象12は、X軸モータ12aと、X軸モータ12aに取り付けられたX軸検出器12cと、X軸モータ12aに連結したX軸の負荷機械12bと、により構成される。X軸制御対象12は、X軸モータ12aがX軸トルク指令T1に応じたトルクを発生することで駆動される。また、X軸制御対象12にはX軸測定器14が取り付けられており、工具先端部に相当するX軸の負荷機械12bの機械端の位置、速度、加速度のうちいずれかの変位信号を計測する。以下の説明では、加速度であるこの変位信号は、X軸機械端変位信号a1と表記する。
Y軸制御対象22は、Y軸モータ22aと、Y軸モータ22aに取り付けられたY軸検出器22cと、Y軸モータ22aに連結したY軸の負荷機械22bと、により構成される。Y軸制御対象22は、Y軸モータ22aがY軸トルク指令T2に応じたトルクを発生することで駆動される。また、Y軸制御対象22にはY軸測定器24が取り付けられており、工具先端部に相当するY軸の負荷機械22bの機械端の位置、速度、加速度のうちいずれかの変位信号を計測する。以下の説明では、加速度であるこの変位信号は、Y軸機械端変位信号a2と表記する。
X軸零点推定部15は、上記のようにX軸加振信号生成部16が加振信号を生成した時のX軸トルク指令T1とX軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1を入出力データとするシステム同定を行い、X軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)を推定し、そのX軸の零点の情報を抽出した結果を、応答補正パラメータ決定部2へ出力する。
Y軸零点推定部25は、上記のようにY軸加振信号生成部26が加振信号を生成した時のY軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2を入出力データとするシステム同定を行い、Y軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)を推定し、そのY軸の零点の情報を抽出した結果を、応答補正パラメータ決定部2へ出力する。
X軸位置制御部11とY軸位置制御部21において、補正後X軸位置指令から加速度であるX軸機械端変位信号a1の2階積分で表されるX軸機械端の位置までの応答遅れと、補正後Y軸位置指令から加速度であるY軸機械端変位信号a2の2階積分で表されるY軸機械端の位置までの応答遅れと、が揃うように、X軸位置制御部11とY軸位置制御部21の制御パラメータを設定することは、上述したようにX軸とY軸とで指令に対する遅れ時間を同一にするということである。
X軸制御対象212は、X軸モータ212aと、X軸モータ212aに取り付けられたX軸検出器212cと、X軸モータ212aに連結したX軸の負荷機械212bと、により構成される。X軸モータ212aとX軸の負荷機械212bとは高い剛性で連結されており、X軸の負荷機械212bの挙動は、X軸検出器212cによって検出される。X軸制御対象212は、X軸モータ212aがX軸トルク指令T1に応じたトルクを発生することで駆動される。このような剛性を有する制御対象の一例にはNC(Numerical Control)旋盤が挙げられる。
X軸制御対象212の剛性が高い場合、X軸トルク指令T1からX軸の機械端の加速度までの伝達関数Gfax(s)は下記の式(16)で近似される。ここで、X軸の機械端の加速度は、X軸モータ212aとX軸の負荷機械212bが高い剛性で連結されているので、X軸検出器212cの検出値を2回微分することで得ることができる。また、Y軸制御対象22については、Y軸トルク指令T2からY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)が、実施の形態1と同様にY軸機械端変位信号a2を機械端の加速度とした場合には、下記の式(17)で近似される。
軌跡指令発生器301は、X軸とY軸とZ軸の各々に対する位置指令信号であるX軸位置指令信号とY軸位置指令信号とZ軸位置指令信号を出力する。
Z軸制御対象32は、Z軸モータ32aと、Z軸モータ32aに取り付けられたZ軸検出器32cと、Z軸モータ32aに連結したZ軸の負荷機械32bと、により構成される。Z軸制御対象32は、Z軸モータ32aがZ軸トルク指令T3に応じたトルクを発生することで駆動される。また、Z軸制御対象32にはZ軸測定器34が取り付けられており、工具先端部に相当するZ軸の負荷機械32bの機械端の位置、速度、加速度のうちいずれかの変位信号を計測する。以下の説明では、加速度であるこの変位信号は、Z軸機械端変位信号a3と表記する。
Z軸零点推定部35は、上記のようにZ軸加振信号生成部36が加振信号を生成した時のZ軸トルク指令T3とZ軸測定器34によって検出されたZ軸機械端変位信号a3を入出力データとするシステム同定を行い、Z軸トルク指令T3からZ軸機械端変位信号a3までの伝達関数Gfaz(s)を推定し、そのZ軸の零点に関する情報を抽出した結果を、応答補正パラメータ決定部302へ出力する。
制御対象のX軸トルク指令T1からX軸機械端位置xまでの伝達関数、Y軸トルク指令T2からY軸機械端位置yまでの伝達関数及び軸トルク指令T3からZ軸機械端位置zまでの伝達関数に零点がある場合には、X軸位置指令xrefとX軸機械端位置xとの間の関係は下記の式(27)で表され、Y軸位置指令yrefとY軸機械端位置yとの間の関係は下記の式(28)で表され、Z軸位置指令zrefとZ軸機械端位置zとの間の関係は下記の式(29)で表される。
X軸零点推定部415は、自動調整判断部403から動作命令が出力されると、X軸加振信号生成部16における加振信号生成時のX軸トルク指令T1とX軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1を入出力データとするシステム同定を行い、X軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの伝達関数Gfax(s)を推定し、そのX軸の零点に関する情報を抽出した結果、すなわち零点を表す伝達関数の多項式N(s)の情報を応答補正パラメータ決定部2に出力する。自動調整判断部403からの動作命令が出力されていない場合には、応答補正パラメータ決定部2に下記の式(33)を出力する。
Y軸零点推定部425は、自動調整判断部403から動作命令が出力されると、Y軸加振信号生成部26における加振信号生成時のY軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2を入出力データとするシステム同定を行い、Y軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの伝達関数Gfay(s)を推定し、そのY軸の零点に関する情報を抽出した結果、すなわち零点を表す伝達関数の多項式N(s)の情報を応答補正パラメータ決定部2に出力する。自動調整判断部403からの動作命令が出力されていない場合には、応答補正パラメータ決定部2に下記の式(34)を出力する。
第1モニタ部504aは、X軸加振信号生成部16における加振信号生成時のX軸トルク指令T1とX軸測定器14によって検出されたX軸機械端変位信号a1を入出力データとするシステム同定を行い、X軸トルク指令T1からX軸機械端変位信号a1までの周波数特性Frxと、周波数特性Frxを低次元モデル化した伝達関数Gfax5(s)の周波数特性Ffax5を同一グラフ上に表示する。なお、図9においては、周波数特性Frxを実線、周波数特性Ffax5を点線で表している。
第2モニタ部504bは、Y軸加振信号生成部26における加振信号生成時のY軸トルク指令T2とY軸測定器24によって検出されたY軸機械端変位信号a2を入出力データとするシステム同定を行い、Y軸トルク指令T2からY軸機械端変位信号a2までの周波数特性Fryと、周波数特性Fryを低次元モデル化した伝達関数Gfay5(s)の周波数特性Ffay5を同一グラフ上に表示する。なお、図9においては、周波数特性Fryを実線、周波数特性Ffay5を点線で表している。

Claims (6)

  1. 第1制御対象内の第1の負荷機械に連結された第1モータ及び第2制御対象内の第2の負荷機械に連結された第2モータを制御するモータ制御装置であって、
    前記第1モータの位置を検出する第1検出器と、
    前記第2モータの位置を検出する第2検出器と、
    前記第1制御対象に対する位置指令である第1位置指令と前記第2制御対象に対する位置指令である第2位置指令とを出力する軌跡指令発生器と、
    前記軌跡指令発生器からの前記第1位置指令に対して応答補正フィルタを作用させる演算を行って補正後位置指令を出力する応答補正部と、
    前記応答補正部からの前記補正後位置指令と前記第1検出器で検出した位置を入力として前記第1検出器で検出した位置が前記補正後位置指令に一致するように第1トルク指令を生成する第1位置制御部と、
    前記軌跡指令発生器からの前記第2位置指令と前記第2検出器で検出した位置を入力として前記第2検出器で検出した位置が前記第2位置指令に一致するように第2トルク指令を生成する第2位置制御部と、
    前記第2制御対象内の第2の負荷機械の機械端変位を検出する測定器と、
    前記第2トルク指令または前記第2位置指令と前記機械端変位とにより、前記第2トルク指令から前記機械端変位までの伝達関数の零点の特性を抽出する零点推定部と、
    前記零点推定部で抽出された前記零点の特性を用いて前記応答補正部の前記応答補正フィルタの設定を行う応答補正パラメータ決定部と、を備え、
    前記第1位置制御部が生成する第1トルク指令が前記第1モータに入力され、前記第2位置制御部が生成する第2トルク指令が前記第2モータに入力されることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記第2位置指令に対して、第1応答補正フィルタである前記応答補正フィルタとは別の補正フィルタである第2応答補正フィルタを作用させる演算を行って、補正後第1位置指令である前記補正後位置指令とは別の補正後位置指令である補正後第2位置指令を、第1位置制御部である前記位置制御部とは別の位置制御部である前記第2位置制御部に出力する第2応答補正部と、
    前記第1制御対象内の第1の負荷機械の機械端変位である第1機械端変位を検出する、第2測定器である前記測定器とは別の第1測定器と、
    前記第1トルク指令、または前記第1位置指令と前記第1機械端変位とにより、前記第1トルク指令から前記第1機械端変位までの伝達関数の零点である第1軸零点の特性を抽出する、第2軸零点推定部である前記零点推定部とは別の第1軸零点推定部と、を備え、
    前記応答補正パラメータ決定部は、前記第1軸零点推定部で抽出された前記第1軸零点の特性を用いて前記第2応答補正部の前記第2応答補正フィルタの設定を行うことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記第1トルク指令に対してシステム同定用に加える第1加振信号を生成する第1軸加振信号生成部と、
    前記第2トルク指令に対してシステム同定用に加える第2加振信号を生成する第2軸加振信号生成部と、を備え、
    前記第1軸零点推定部は、前記第1加振信号に基づく入力信号と前記第1機械端変位とから、前記第1加振信号から前記第1機械端変位までの伝達関数を同定することで、第1軸零点の特性を抽出し、
    前記第2軸零点推定部は、前記第2加振信号に基づく入力信号と前記第2測定器により検出される第2機械端変位とにより、前記第2加振信号から前記第2機械端変位までの伝達関数を同定することで、第2軸零点の特性を抽出することを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記第1加振信号に基づく入力信号と前記第1機械端変位とに基づいて、前記第1制御対象の第1周波数特性を求める第1機械特性分析部と、
    前記第2加振信号に基づく入力信号と前記第2機械端変位とに基づいて、前記第2制御対象の第2周波数特性を求める第2機械特性分析部と、
    前記第1周波数特性と前記第2周波数特性から第1軸と第2軸の反共振特性の有無をそれぞれ探索し、前記第1軸零点推定部と前記第2軸零点推定部を動作させるかどうかを決定する自動調整判断部とを備え、
    前記応答補正パラメータ決定部は前記第1応答補正フィルタと前記第2応答補正フィルタの設定を行うにあたって、前記自動調整判断部が前記第1軸零点推定部を動作させた時は前記第1軸の反共振特性も用いて前記第2応答補正フィルタの設定を行い、前記第2軸零点推定部を動作させた時は前記第2軸の反共振特性も用いて前記第1応答補正フィルタの設定を行うことを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 第1制御対象内の第1の負荷機械に連結された第1モータ及び第2制御対象内の第2の負荷機械に連結された第2モータを制御するモータ制御装置であって、
    前記第1モータの位置を検出する第1検出器と、
    前記第2モータの位置を検出する第2検出器と、
    前記第1制御対象に対する位置指令である第1位置指令と、前記第2制御対象に対する位置指令である第2位置指令を出力する軌跡指令発生器と、
    前記軌跡指令発生器からの前記第1位置指令に対して第1応答補正フィルタを作用させる演算を行って第1補正後位置指令を出力する第1応答補正部と、
    前記第1応答補正部からの前記第1補正後位置指令と前記第1検出器で検出した位置を入力として前記第1検出器で検出した位置が前記第1補正後位置指令に一致するように第1トルク指令を生成する第1位置制御部と、
    前記軌跡指令発生器からの前記第2位置指令に対して第2応答補正フィルタを作用させる演算を行って第2補正後位置指令を出力する第2応答補正部と、
    前記第2応答補正部からの前記第2補正後位置指令と前記第2検出器で検出した位置を入力として前記第2検出器で検出した位置が前記第2補正後位置指令に一致するように第2トルク指令を生成する第2位置制御部と、
    前記第1制御対象内の第1の負荷機械の第1機械端変位を検出する第1測定器と、
    前記第2制御対象内の第2の負荷機械の第2機械端変位を検出する第2測定器と、
    前記第1トルク指令または前記第1位置指令と、前記第1機械端変位と、前記第2トルク指令または前記第2位置指令と、前記第2機械端変位とにより、周波数特性を表示する周波数応答表示部と、
    前記第1トルク指令または前記第1位置指令と前記第1機械端変位とにより、前記第1トルク指令から前記第1機械端変位までの第1周波数特性を計算し、前記第1周波数特性と前記第1周波数特性を簡易的に伝達関数で表現した第1簡易モデルの周波数特性とを表示する前記周波数応答表示部の第1モニタ部と、
    前記第2トルク指令または前記第2位置指令と前記第2機械端変位とにより、前記第2トルク指令から前記第2機械端変位までの第2周波数特性を計算し、前記第2周波数特性と前記第2周波数特性を簡易的に伝達関数で表現した第2簡易モデルの周波数特性とを表示する前記周波数応答表示部の第2モニタ部と、
    前記周波数応答表示部の前記第1モニタ部に表示された前記第1簡易モデルの周波数特性と前記第2モニタ部に表示された前記第2簡易モデルの周波数特性についてグラフ形状の設定変更を行うための前記周波数応答表示部のユーザ入力装置と、
    前記周波数応答表示部の前記第1モニタ部で得られた前記第1簡易モデルの伝達関数の情報と前記第2モニタ部で得られた前記第2簡易モデルの伝達関数の情報を用いて、前記第1応答補正部の前記第1応答補正フィルタ及び前記第2応答補正部の前記第2応答補正フィルタの設定を行う応答補正パラメータ決定部とを備えることを特徴とするモータ制御装置。
  6. 前記第1トルク指令に対してシステム同定用に加える第1加振信号を生成する第1軸加振信号生成部と、
    前記第2トルク指令に対してシステム同定用に加える第2加振信号を生成する第2軸加振信号生成部と、を備え、
    前記第1モニタ部は、前記第1加振信号に基づく入力信号及び前記第1機械端変位により、前記第1加振信号から前記第1機械端変位までの周波数特性を計算して、前記第1周波数特性と前記第1周波数特性を簡易的に伝達関数で表現した第1簡易モデルの周波数特性とを表示し、
    前記第2モニタ部は、前記第2加振信号に基づく入力信号及び前記第2機械端変位により、前記第2加振信号から前記第2機械端変位までの周波数特性を計算して、前記第2周波数特性と前記第2周波数特性を簡易的に伝達関数で表現した第2簡易モデルの周波数特性とを表示することを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
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