JPWO2015087646A1 - 塗装性を向上させた被塗装基材 - Google Patents

塗装性を向上させた被塗装基材 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015087646A1
JPWO2015087646A1 JP2015552367A JP2015552367A JPWO2015087646A1 JP WO2015087646 A1 JPWO2015087646 A1 JP WO2015087646A1 JP 2015552367 A JP2015552367 A JP 2015552367A JP 2015552367 A JP2015552367 A JP 2015552367A JP WO2015087646 A1 JPWO2015087646 A1 JP WO2015087646A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
atom
group
general formula
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015552367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6430964B2 (ja
Inventor
川本 尚史
尚史 川本
隆裕 堀越
隆裕 堀越
祐介 岩崎
祐介 岩崎
哲哉 ▲瀬▼口
哲哉 ▲瀬▼口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Publication of JPWO2015087646A1 publication Critical patent/JPWO2015087646A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6430964B2 publication Critical patent/JP6430964B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3412Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having one nitrogen atom in the ring
    • C08K5/3432Six-membered rings
    • C08K5/3435Piperidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/52Phosphorus bound to oxygen only
    • C08K5/527Cyclic esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/13Phenols; Phenolates
    • C08K5/134Phenols containing ester groups
    • C08K5/1345Carboxylic esters of phenolcarboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D123/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D123/02Coating compositions based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Coating compositions based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment

Abstract

本発明は、耐候性と塗装密着性に優れた被塗装基材を提供するものであり、具体的には、(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、(b)一般式(1)で表される芳香族リン酸エステル金属塩0.01〜0.5質量部、及び(c)ヒンダードアミン系化合物、好ましくは一般式(2)で表される化合物0.02〜0.5質量部、好ましくは(d)一般式(4)で表されるベンゾエート系光安定剤を0.02〜0.5質量部を配合されてなることを特徴とする被塗装基材を提供するものである。一般式(1)、(2)及び(4)の具体的な構造は本願明細書に記載の通りである。

Description

本発明は、ポリオレフィン樹脂にヒンダードアミン化合物及び特定の化合物を配合してなる被塗装基材に関し、優れた耐候性と塗装密着性に優れる特徴を有し、特に自動車内外装材に好適である。
美粧・耐久性向上・表面特性の付与を目的として塗装が行われている。塗料組成物の塗装密着性は塗装する基材の表面自由エネルギー(極性)に大きく影響される。表面自由エネルギーが低いポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系プラスチック素材が基材になる場合、基材に対して何らかの表面処理を行わないと充分な密着性を得るのが困難であった。
塗装密着性を高める方法としては、サンディング、火炎/コロナ処理等の基材表面の改質、密着性樹脂又は添加剤による塗料の変性、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等を用いて、塗膜と基材間の間に挟まれるようにプライマー塗装を行う方法等を挙げることができる。
しかし、サンディング、火炎/コロナ処理等による基材表面の改質は、基材表面を損傷させるものであるため、意図しない物性低下が起こる場合がある。また、自動車外装部材のような大きな部材に対して表面改質を行う場合、大がかりな設備投資が必要になり経済的に不利である。
塗装の密着性を高める添加剤としては、基材と強力に相互作用する基と、塗装物と結合する他の基を備える添加剤が好ましい。自動車材料は意匠や耐候性の付与を目的として、カーボンブラック等の顔料、ヒンダードフェノール系、リン系、チオエーテル系、ラクトン系等の酸化防止剤を必要に応じて配合される。これらの添加剤の機能を損なわないように選択する必要があるが、他の添加剤に対する影響を全て確認するのは困難であり、また、このような添加剤の使用はコスト増の原因に直結し経済的に不利である。
塗装の密着性を高める方法としては、基材面と塗装面のそれぞれに対してアンカー効果を有する樹脂でプライマー塗装を行う方法を挙げることができる。プライマー塗装に用いられる樹脂としては、例えば、アクリル変性塩素化ポリプロピレン、エポキシ樹脂、低分子量エラストマー等を挙げることができる。
ところで、自動車材料のように屋外で強い紫外線や夏場の高温環境に曝されるプラスチック製品には、ヒンダードアミン系化合物や紫外線吸収剤等の光安定剤を配合して安定化させることが行われている。自動車材料においては、カーボンブラック等の顔料を配合した成形品を用いる場合があるが、熱や光を吸収して劣化し易くなるため、より優れた安定化効果を付与するものが求められている。
例えば、特許文献1には、ヒンダードアミン系化合物とベンゾエート系化合物とを併用した樹脂組成物が提案されている。特許文献2には、ヒンダードアミン系化合物とベンゾトリアゾール系化合物を併用することにより、好ましい樹脂組成物を得ることが提案されている。
特許文献3には、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を自動車塗料用安定剤として配合する方法が提案されている。
特許文献4及び特許文献5には、酸化防止剤と光安定剤のそれぞれの添加量と種類を特定して、塗装バンパーの変色を抑制する方法が提案されている。
また、特許文献6には、特定のプロピレン−エチレンブロック共重合体、エラストマー、無機充填剤を含有するポリプロピレン樹脂組成物に対して、特定の4種類の酸化防止剤並びに必要に応じてベンゾエート系光安定剤及びヒンダードアミン系光安定剤を配合する方法が提案されている。
特開2005−54105号公報 US4681905号 CA2220269号 特開平6−107897号公報 特開平7−179719号公報 特開2003−29270号公報
しかし、上記特許文献1〜6に記載の組成物は、塗装密着性の効果について記載がなく、実際に塗装密着性は十分なものではない。特に、自動車内装材は、衝撃吸収、高い剛性、美粧等の機能付与のため、エラストマーやタルク等の充填材を配合することが行われているが、これらの配合によって塗装密着性が低下してしまうという問題があった。また、耐候性を向上させようとヒンダードアミン系化合物や紫外線吸収剤を増量すると、ヒンダードアミン系化合物や紫外線吸収剤は、ポリオレフィン系樹脂との相溶性が乏しいため多量に配合するとブリードして塗装の乗りが悪くなるという問題があった。
ブリードを抑制する方法としては、例えば、アクリルメラミン系、二液ウレタン系、ポリエステルメラミン系、ポリエステルウレタン系等の樹脂で上塗り塗装する方法を挙げることができるが、明度の高い塗装色(L値60以上)の場合、上塗り塗装後も自然環境下で変色しやすいため、更なる改善が求められていた。
発明を解決するための手段
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ヒンダードアミン系化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物に対して、特定の化合物を配合することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ヒンダードアミン系化合物で安定化された被塗装基材であって、(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、(b)下記一般式(1)で表される芳香族リン酸エステル金属塩0.01〜0.5質量部、及び(c)ヒンダードアミン系化合物0.02〜0.5質量部を配合されてなることを特徴とする被塗装基材を提供するものである。
Figure 2015087646
(式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R3は炭素原子数1〜4のアルキリデン基を表し、X1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、亜鉛原子又はアルミニウム原子を表し、X1がアルカリ金属原子の場合、nは1であって、且つmは0であり、X1がアルカリ土類金属原子又は亜鉛原子の場合、nは2であって、且つmは0であり、X1がアルミニウム原子の場合、nは1又は2であって、且つmは3−nである。)
本発明の被塗装基材では、上記ヒンダードアミン系化合物は下記一般式(2)で表される化合物を含むものであることが好ましい。
Figure 2015087646
(式中、R4は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、又はオキシラジカルを表し、R5は炭素原子数7〜31のアルキル基、炭素原子数2〜31のアルケニル基、又は下記一般式(3)で表される置換基を表す。)
Figure 2015087646
(R6は、上記一般式(2)中のR4と同じものを表す。)
本発明の被塗装基材では、さらに、(d)下記一般式(4)で表されるベンゾエート系光安定剤を0.02〜0.5質量部配合されるものが好ましい。
Figure 2015087646
(式中、R7及びR8は、各々独立に水素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又は炭素原子数7〜30のアリールアルキル基を表し、R9は炭素原子数8〜30のアルキル基を表す。)
また本発明は、上記何れかの被塗装基材を用いてなることを特徴とする自動車内外装材を提供するものである。
また本発明は、ヒンダードアミン系化合物で安定化されたポリオレフィン系樹脂組成物を成形してなる被塗装基材の塗装密着性を向上させる目的で、ポリオレフィン系樹脂組成物に加えられる下記一般式(1)で表される芳香族リン酸エステル金属塩の使用を提供するものである。
Figure 2015087646
(式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R3は炭素原子数1〜4のアルキリデン基を表し、X1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、亜鉛原子又はアルミニウム原子を表し、X1がアルカリ金属原子の場合、nは1であって、且つmは0であり、X1がアルカリ土類金属原子又は亜鉛原子の場合、nは2であって、且つmは0であり、X1がアルミニウム原子の場合、nは1又は2であって、且つmは3−nである。)
本発明によれば、耐候性と塗装密着性に優れた被塗装基材を提供することが可能となる。
本発明を実施するための形態
以下に、本発明について詳細に説明する。
(a)ポリオレフィン系樹脂
本発明に用いられる(a)ポリオレフィン系樹脂としては、ポリオレフィンであれば特に制限されずに用いることが可能であり、ポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ヘミアイソタクチックポリプロピレン、ステレオブロックポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン−1、ポリ−3−メチルブテン、ポリ−3−メチル−1−ペンテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プロピレン共重合体等のα−オレフィンの単重合体又は共重合体等が挙げられる。(a)オレフィン系樹脂はオレフィンエラストマーであってもよい。特に好ましい(a)ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレンが挙げられる。
上記(a)ポリオレフィン系樹脂は、自動車部品、自動車用内外装材等耐衝撃性が必要な用途においては熱可塑性エラストマーやゴム等との混合物とすることが好ましい。また、最終製品や成型・加工時、塗装等に必要な機能を付与するために、他の樹脂とのアロイとして用いたり、過酸化物やエネルギー線照射により架橋したり、マレイン酸等と共重合したもの等を用いることができる。
上記(a)ポリオレフィン系樹脂は、立体規則性、比重、重合触媒の種類、重合触媒の除去の有無や程度、結晶化の度合い、温度や圧力等の重合条件、結晶の種類、X線小角散乱で測定したラメラ晶のサイズ、結晶のアスペクト比、芳香族系又は脂肪族系溶媒への溶解度、溶液粘度、溶融粘度、平均分子量、分子量分布の程度、分子量分布におけるピークがいくつあるか、共重合体にあってはブロックであるかランダムであるか、各モノマーの配合比率等により本発明の効果の発現に差異が生じることはあるものの、如何なる樹脂を選択した場合においても本発明を適用可能である。
本発明の被塗装基材は、上記(a)ポリオレフィン系樹脂以外に、(a')エラストマー等の他の樹脂を配合することができる。上記(a')他の樹脂としては、例えば、炭化水素樹脂、炭化水素樹脂の水素化変性体(粘着付与剤)、ポリアセタール樹脂、脂肪族ポリケトン系樹脂(ケトン樹脂)、ポリスルホン(例えば、熱可塑性ポリスルホン、ポリ(エーテルスルホン)、ポリ(4,4′−ビスフェノールエーテルスルホン等)、ポリエーテルケトン、ポリ(エーテルエーテルケトン)、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、熱可塑性ポリウレタン系樹脂(例えば、トリレンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物と、グリコール及び/又はジアミンとの反応により得られる重合体、ポリテトラメチレングリコール等のセグメントを有していてもよいポリウレタンエラストマー等)、熱可塑性ポリイミド、ポリオキシベンジレン、エポキシ樹脂、熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。
上記熱可塑性エラストマーとは、高温で可塑化(流動化)してプラスチックのような加工が可能で、常温ではゴム弾性体(エラストマー)の性質を示す高分子材料を表す。熱可塑性エラストマーとしては、ハードセグメント(可塑性成分)及びソフトセグメント(弾性成分)からなり、単一ポリマー中にハードセグメントとソフトセグメントが化学結合して、ブロック共重合体を形成するブロックポリマー型と、ハードセグメントとソフトセグメントを物理的に混合して得られる、「海島分散」、「ポリマーアロイ」と呼ばれるブレンド型等の構造が挙げられる。
上記ブロックポリマー型の熱可塑性エラストマーとしては、例えば、エチレン及びα−オレフィンの共重合体であるものを挙げることができる。上記α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等の炭素原子数3〜10のα−オレフィン等が挙げられる。上記α−オレフィンは、単一のα−オレフィンを用いてもよく、2種以上のα−オレフィンを組み合わせて用いることができる。
また、上記ブロックポリマー型の熱可塑性エラストマーは、エチレン及びα−オレフィン以外の、他の単量体由来のセグメントを含有していてもよい。他の単量体としては、例えば、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ジシクロオクタジエン等の炭素原子数5〜15の非共役ジエン、酢酸ビニル等のビニルエステル化合物、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のエチレン性不飽和カルボン酸エステル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル化合物等を挙げることができる。これらの他の単量体は単独又は二種以上を組み合わせてもよく、(共)重合したものでもよい。
上記ブレンド型の熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ハードセグメントとしてポリオレフィン系樹脂を含有し、ソフトセグメントとしてオレフィン系共重合体エラストマーを含有するものを挙げることができる。
上記ハードセグメントとしてのポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、或いは、エチレンとα−オレフィンの共重合体が挙げられ、該α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン及び1−ブテン等の炭素原子数3〜10のα−オレフィンが挙げられる。上記ポリオレフィン系樹脂は、単一のポリオレフィン系樹脂であってもよく、二種以上のポリオレフィン系樹脂を組み合わせたものであってもよい。
上記ソフトセグメントとしてのオレフィン系共重合体エラストマーとしては、エチレン及びα−オレフィンの共重合体であるエラストマーが好ましく用いられる。上記α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等の炭素原子数3〜10のα−オレフィンが通常用いられる。上記α−オレフィンは、単一のα−オレフィンを用いてもよく、2種以上のα−オレフィンを組み合わせて用いてもよい。
また、上記ソフトセグメントにおいて、本発明の効果を損なわない限り、オレフィン系共重合体エラストマーとともに、他のエラストマーが含有されていてもよい。上記他のエラストマーとしては、例えば、ポリブタジエン、水添ポリブタジエン、水添ポリイソプレン等のスチレン系エラストマー、塩ビ系エラストマー、ポリエーテル等のポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ナイロン系エラストマー、天然ゴム等の弾性重合体を用いることもできる。
本発明の被塗装基材において、ポリオレフィン系樹脂以外の(a')エラストマー等の他の樹脂を配合する場合、その配合量は、上記(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、合計で50質量部以下とするのが好ましい。
(b)芳香族リン酸エステル金属塩
本発明に用いられる(b)芳香族リン酸エステル金属塩とは、下記一般式(1)で表されるものである。
Figure 2015087646
(式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R3は炭素原子数1〜4のアルキリデン基を表し、X1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、亜鉛原子又はアルミニウム原子を表し、X1がアルカリ金属原子の場合、nは1であって、且つmは0であり、X1がアルカリ土類金属原子又は亜鉛原子の場合、nは2であって、且つmは0であり、X1がアルミニウム原子の場合、nは1又は2であって、且つmは3−nである。)
上記一般式(1)中のR1及びR2で表される、炭素原子数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、イソブチル、アミル、第三アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシル等を挙げることができるが、R1及びR2としては、特に、第三ブチル基であるものが好ましい。
上記一般式(1)中のR3で表される炭素原子数1〜4のアルキリデン基としては、例えば、メチリデン、エチリデン、プロピリデン、プチリデン等を挙げることができる。
上記一般式(1)中のX1で表されるアルカリ金属原子としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等を挙げることができるが、特に、ナトリウム又はリチウムが好ましい。
上記一般式(1)中のX1で表されるアルカリ土類金属原子としては、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムを挙げることができるが、特にカルシウム及びマグネシウムが好ましい。
上記一般式(1)で表される芳香族リン酸エステル金属塩の具体的な構造としては、例えば、下記化合物N−1〜N−6を挙げることができる。但し、本発明は以下の化合物により制限を受けるものではない。
Figure 2015087646
本発明の被塗装基材において、(b)芳香族リン酸エステル金属塩の配合量は、(a)ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、0.01〜0.5質量部であり、より好ましくは0.05〜0.5質量部である。0.01質量部より少ないと、本発明の効果が得られない場合があり、0.5質量部より多いと、樹脂中への分散性が低下し、成形品の外観や物性に悪影響を与える場合がある。
(c)ヒンダードアミン系化合物
本発明に用いられる(c)ヒンダードアミン系化合物としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,4,4−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノ−ル/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8−12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、ビス{4−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジル}デカンジオナート、ビス{4−(2,2,6,6−テトラメチル−1−ウンデシルオキシ)ピペリジル)カーボナート等を挙げることができる。
本発明の被塗装基材においては、(c)ヒンダードアミン系化合物は、下記一般式(2)で表される化合物を用いることが好ましい。
Figure 2015087646
(式中、R4は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、又はオキシラジカルを表し、R5は炭素原子数7〜31のアルキル基、炭素原子数2〜31のアルケニル基、又は下記一般式(3)で表される置換基を表す。)
Figure 2015087646
(R6は、上記一般式(2)中のR4と同じものを表す。)
本発明で用いられるヒンダードアミン化合物において、上記一般式(2)で表される化合物は、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノール類と炭酸エステルとを反応させて得られる。
上記一般式(2)において、R4で表される炭素原子数1〜30のアルキル基としては、例えば、上記のアルキル基に加え、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル等を挙げることができる。
上記一般式(2)において、R4で表される炭素原子数1〜30のヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル等上記アルキル基のヒドロキシ置換体が挙げられる。
上記一般式(2)において、R4で表される炭素原子数1〜30のアルコキシ基としては、例えば、上記アルキル基に対応する、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、シクロヘキシルオキシ、オクトキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ウンデカノキシ等を挙げることができる。
上記一般式(2)において、R4で表される炭素原子数1〜30のヒドロキシアルコキシ基としては、例えば、上記アルコキシ基に対応するヒドロキシエチルオキシ、2−ヒドロキシプロピルオキシ、3−ヒドロキシプロピルオキシ、4−ヒドロキシブチルオキシ、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルオキシ、6−ヒドロキシヘキシルオキシ等を挙げることができる。
上記一般式(2)において、R5で表される炭素原子数7〜31のアルキル基としては、例えば、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル等を挙げることができる。
上記一般式(2)において、R5で表される炭素原子数2〜31のアルケニル基としては、例えば、ビニル、プロペニル、ブテニル、ヘキセニル、オレイル等を挙げることができる。二重結合の位置は、α−位であっても、内部であっても、ω−位であってもよい。
本発明に用いられる上記一般式(2)で表される化合物としてより具体的には、下記のHALS−1〜HALS−8の化合物を挙げることができる。但し、本発明は以下の化合物により何等制限を受けるものではない。尚、HALS−6は、上記一般式(2)中のR4が水素原子、及び、R5が炭素原子数15〜17のアルキル基であるヒンダードアミン系化合物の混合物を表し、HALS−7は、上記一般式(2)中のR4がメチル基、及び、R5が炭素原子数13〜19のアルキル基であるヒンダードアミン系化合物の混合物を表す。
Figure 2015087646
上記一般式(2)で表される化合物の中でも、R4が、メチル基であるものが好ましく、R5が、炭素原子数13〜19のアルキル基であるものが好ましい。
上記一般式(2)で表される化合物の合成方法としては、特に制限されず、通常の有機合成における手法により合成可能であり、例えば、酸とアルコールの直接エステル化、酸ハロゲン化物とアルコールの反応、エステル交換反応等でエステル化が可能であり、精製方法としては、蒸留、再結晶、濾過材、吸着剤を用いる方法等を適宜使用できる。
本発明の被塗装基材において、(c)ヒンダードアミン系化合物の配合量は、(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.02〜0.5質量部であり、より好ましくは0.1〜0.3質量部である。(c)ヒンダードアミン系化合物が0.02質量部未満であると、樹脂又は成形品に対する耐溶出性に優れるが、耐候性能が不十分で酸化劣化されやすい。0.5質量部を越えるとブリード又はブルームが生じやすくなり、本発明の課題を解決できなくなる場合がある。
(d)ベンゾエート系光安定剤
本発明に用いられる(d)ベンゾエート系光安定剤とは、下記一般式(4)で表されるものである。
Figure 2015087646
(式中、R7及びR8は、各々独立に水素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又は炭素原子数7〜30のアリールアルキル基を表し、R9は炭素原子数8〜30のアルキル基を表す。)
上記一般式(4)において、R7及びR8で表される炭素原子数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル等や、シクロアルキル基であるシクロペンチル、シクロヘキシル等を挙げることができる。
上記一般式(4)において、R7及びR8で表される炭素原子数7〜30のアリールアルキル基としては、例えば、ベンジル、フェニルエチル、1−メチル−1−フェニルエチル等を挙げることができる。
一般式(4)において、R9で表される炭素数8〜30のアルキル基としては、例えば、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシル等を挙げることができる。
上記一般式(4)で表されるベンゾエート系光安定剤としては、より具体的には、下記化合物LS−1〜LS−4を挙げることができる。但し、本発明は以下の化合物によりなんら制限を受けるものではない。
Figure 2015087646
上記一般式(4)で表される化合物の中でも、R7及びR8が、第三ブチル基であるものが好ましく、R9が、−C1633であるものが好ましい。
これら一般式(4)で表される化合物の合成方法としては、特に制限されず、通常の有機合成における手法により合成可能である。例えば、酸とアルコールの直接エステル化、酸ハロゲン化物とアルコールの反応、エステル交換反応等でエステル化が可能であり、生成方法としては、蒸留、再結晶、再沈、ろ過剤・吸着剤を用いる方法等が適宜採用できる。
本発明の被塗装基材において、(d)ベンゾエート系光安定剤の配合量は、(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、好ましくは0.02〜0.5質量部であり、より好ましくは0.05〜0.15質量部である。(d)ベンゾエート系光安定剤が0.02質量部未満であると、(a)ヒンダードアミン化合物との併用効果が得られなくなる場合があり、0.5質量部超は、ブリードやブルームが生じる場合がある。
本発明の被塗装基材に悪影響を与えない範囲において、必要に応じて、(a)ポリオレフィン系樹脂や(a')エラストマー等以外の他の樹脂やゴム、若しくは、ポリオレフィン系樹脂に通常使用される他の添加剤を、本発明の塗料組成物に加えることができる。
本発明の被塗装基材において、(a)ポリオレフィン系樹脂や(a')エラストマー等以外の他の樹脂やゴムを配合する場合、その配合量は、上記(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、合計で50質量部以下とするのが好ましい。
また、ポリオレフィン系樹脂に上記(b)〜(d)以外の添加剤を配合する場合、その配合量は、上記(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、合計で3.0質量部以下とするのが好ましい。
上記他の樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリアミド、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレンブテン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレンプロピレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等が挙げられる。
上記ゴムとしては、特に限定されるものではないが、オレフィンから誘導される繰り返し単位をゴム中の高分子量成分の50%以上含有する無定型でランダムな弾性共重合体が挙げられる。弾性共重合体としては、例えば、エチレン及び炭素原子数3〜10のα−オレフィンの群から選択された2種類以上のモノマーの組合せを共重合して得られるものが挙げられる。また、エチレン及び炭素原子数3〜10のα−オレフィンの群から選択された2種類以上のモノマーの組合せと、共役ジエンモノマー、及び/又は、非共役ジエンモノマーを共重合したものであってもよい。
上記炭素原子数3〜10のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等が挙げられる。
上記共役ジエンとしては、例えば、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
上記非共役ジエンモノマーとしては、例えば、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、又は5−エチリデン−2−ノルボルネン等が挙げられる。
上記他の添加剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤、紫外線吸収剤、重金属不活性化剤、造核剤、難燃剤、金属石鹸(脂肪族カルボン酸金属塩)、充填剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、染料、粘度調整剤、架橋剤、架橋助剤、相容化剤、蛍光増白剤、殺生物剤/抗菌剤、可塑剤等を挙げることができる。
但し、透明材料のために意図された被塗装基材においては、顔料又は充填材のように光を分散する粒子を含有してはならない。
上記フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、スチレン化フェノール、2,2'メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2'−チオビス−(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2'−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−メチル−4,6−ビス(オクチルスルファニルメチル)フェノール、2,2'−イソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)、イソオクチル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N'−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド、2,2'−オキサミド−ビス[エチル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−エチルヘキシル−3−(3',5'−ジ−第三ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2'−エチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロパン酸及びC13−15アルキルのエステル、2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、ヒンダードフェノールの重合物(アデカパルマロマール社製商品名AO.OH998)、2,2'−メチレンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、2−第三ブチル−6−(3−第三ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−第三ペンチルフェニルアクリレート、6−[3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−第三ブチルベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキホスフォビン、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス[モノエチル(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネートカルシウム塩、5,7−ビス(1,1−ジメチルエチル)−3−ヒドロキシ−2(3H)−ベンゾフラノン、とo−キシレンとの反応生成物、2,6−ジ−第三ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール、DL−a−トコフェノール(ビタミンE)、2,6−ビス(α−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、ビス[3,3−ビス−(4'−ヒドロキシ−3'−第三ブチル−フェニル)ブタン酸]グリコールエステル、2,6−ジ−第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4'−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、4,4'−ブチリデンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−第三ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロシンナモイルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス[β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、ステアリル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、パルミチル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、ミリスチル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド、ラウリル−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド等を挙げることができる。
上記リン系酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチル−5−メチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ第三ブチルフェノールのホスファイト等を挙げることができる。
上記チオエーテル系酸化防止剤としては、例えば、テトラキス[メチレン−3−(ラウリルチオ)プロピオネート]メタン、ビス(メチル−4−[3−n−アルキル(C12/C14)チオプロピオニルオキシ]5−第三ブチルフェニル)スルファイド、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ラウリル/ステアリルチオジプロピオネート、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−p−クレゾール)、ジステアリル−ジサルファイドが挙げられる。
上記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール化合物、トリアジン化合物、ベンゾフェノン化合物、ベンゾエート化合物、シアノアクリレート化合物、サリシレート化合物、オキザニリド化合物、その他の紫外線吸収剤等を挙げることができる。
上記ベンゾトリアゾール化合物としては、例えば、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ)−3’−第三ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−ジ第三ブチル−C7〜9混合アルコキシカルボニルエチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第二ブチル−5−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、3−(2H−ベンゾトリアゾイル)−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロパン酸オクチルエステル、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステル等のベンゾトリアゾール化合物等を挙げることができる。
上記トリアジン化合物としては、例えば、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)−フェノール、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソオクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[2−(2−エチルヘキサノイルオキシ)エトキシ]フェノール、1,6−ヘキサジアミンとN,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)と2,4−ジクロロ−6−(4−モルホリニル)−1,3,5−トリアジンの重合物、2−(4,6−ビス−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−オクチルオキシ)−フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−(2’−エチル)ヘキシル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル]オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン及び2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの重縮合物等を挙げることができる。
上記ベンゾフェノン化合物としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、メチレン[ビス(ヒドロキシメトキシフェニレン)]ビス(フェニル)ケトン、1,4−ビス(4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−ブタン、ポリ−4−(2−アクリルオキシエトキシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸トリハイドレート、ジイソジウム−2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5,5’−ジスルホン酸ベンゾフェノン2−ヒドロキシ−4−第三ブチル−4’−(2−メタクロイルオキシエトキシエトキシ)ベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等を挙げることができる。
上記ベンゾエート化合物としては、例えば、フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクチル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ドデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、テトラデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ヘキサデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、オクタデシル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート、ベヘニル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート等を挙げることができる。
上記シアノアクリレート化合物としては、例えば、1,3−ビス[(2’−シアノ−3’,3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス−{[(2’−シアノ−3’、3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル}−プロパン、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、(2−エチルヘキシル)−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等を挙げることができる。
上記サリシレート化合物としては、例えば、フェニルサリシレート、4−第三ブチルフェニルサリシレート等を挙げることができる。
上記オキザニリド化合物としては、例えば、2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等を挙げることができる。
その他の紫外線吸収剤としては、例えば、N−(4−エトキシカルボニルフェニル)−N’−メチル−N’−フェニルホルムアミジン、N−(エトキシカルボニルフェニル)−N’−エチル−N’−エチル−N’−フェニルホルムアミジン、テトラエチル−2,2’−(1,4−フェニレン−ジメチリデン)−ビスマロネート、[(4−メトキシ−フェニル)−メチレン]−ジメチルエステル、4,4’−ヘキサメチレンビス(1,1−ジメチルセミカルバジド)等を挙げることができる。
上記重金属不活性化剤としては、サリチルアミド−1,2,4−トリアゾール−3−イ ル、ビスサリチル酸ヒドラジド、ドデカンジオイルビス(2−(2−ヒドロキシベンゾイル)ヒドラジド)、ビス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸)ヒドラジド等を挙げることができる。
上記造核剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、4−第三ブチル安息香酸アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウム及び2ナトリウムビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシレート等のカルボン酸金属塩、ナトリウムビス(4−第三ブチルフェニル)ホスフェート、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェート及びリチウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェート等のリン酸エステル金属塩、ジベンジリデンソルビトール、ビス(メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、及びビス(ジメチルベンジリデン)ソルビトール等の多価アルコール誘導体、N,N’,N”−トリス[2−メチルシクロヘキシル]―1,2,3−プロパントリカルボキサミド(RIKACLEAR PC1)、N,N’,N”−トリシクロヘキシル−1,3,5−ベンゼントリカルボキサミド、N,N’−ジシクロヘキシル−ナフタレンジカルボキサミド、1,3,5−トリ(ジメチルイソプロポイルアミノ)ベンゼン等のアミド化合物等を挙げることができる。
上記難燃剤としては、例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、クレジル−2,6−キシレニルホスフェート及びレゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)等の芳香族リン酸エステル、フェニルホスホン酸ジビニル、フェニルホスホン酸ジアリル及びフェニルホスホン酸(1−ブテニル)等のホスホン酸エステル、ジフェニルホスフィン酸フェニル、ジフェニルホスフィン酸メチル、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド誘導体等のホスフィン酸エステル、ビス(2−アリルフェノキシ)ホスファゼン、ジクレジルホスファゼン等のホスファゼン化合物、リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸アンモニウム、リン含有ビニルベンジル化合物及び赤リン等のリン系難燃剤、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエン、エチレンビス(ペンタブロモフェニル)、エチレンビステトラブロモフタルイミド、1,2−ジブロモ−4−(1,2−ジブロモエチル)シクロヘキサン、テトラブロモシクロオクタン、ヘキサブロモシクロドデカン、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリスチレン及び2,4,6−トリス(トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、トリブロモフェニルマレイミド、トリブロモフェニルアクリレート、トリブロモフェニルメタクリレート、テトラブロモビスフェノールA型ジメタクリレート、ペンタブロモベンジルアクリレート、及び、臭素化スチレン等の臭素系難燃剤等を挙げることができる。
上記金属石けん(脂肪族カルボン酸金属塩)としては、例えば、下記一般式(5)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015087646
(式中R10は、ヒドロキシル基及びシクロアルキル基から選ばれる1種以上の置換基を有してもよい炭素原子数1〜30の脂肪族基を表し、M1は、金属原子を表し、qは、1〜4の整数であって、M1の金属原子の価数を表す)
上記一般式(5)において、R10で表される炭素原子数1〜30の脂肪族基は、アルキル基、アルケニル基、2つ以上の不飽和結合が導入されたアルキル基等の炭化水素基が挙げられ、ヒドロキシル基、シクロアルキル基、又は分岐を有していてもよい。
具体的には、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、2−エチルヘキサン酸、エナント酸、ペラルゴン酸、カプリル酸、ネオデシル酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデシル酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、トウハク酸、リンデル酸、ツズ酸、パルミトレイン酸、ミリストレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノエライジン酸、γ−リノレン酸、リノレン酸、リシノール酸、ナフテン酸、アビエチン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、2−メチル−β−ヒドロキシプロピオン酸、α−ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシ酪酸、γ−ヒドロキシ酪酸、モノメチロールプロピオン酸、ジメチロールプロピオン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等を挙げることができる。これらの中でも、炭素原子数12〜22の脂肪族基であるものが、好ましく、特に、ミリスチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が好ましい。
上記一般式(5)において、M1で表される金属原子とは、アルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタニウム、マンガン、鉄、亜鉛、珪素、ジルコニウム、イットリウム、バリウム又はハフニウム等を挙げることができる。これらの中で、特に、ナトリウム、リチウム、カリウム等のアルカリ金属が好ましく用いられる。
上記充填剤としては、例えば、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ガラス粉末、ガラス繊維、クレー、ドロマイト、マイカ、シリカ、アルミナ、チタン酸カリウムウィスカー、ワラステナイト、繊維状マグネシウムオキシサルフェート、ハイドロタルサイト等を挙げることができる。充填剤は、平均粒径(球状乃至平板状のもの)又は平均繊維径(針状乃至繊維状)が5μm以下のものが好ましい。
上記滑剤は、成形体表面に滑性を付与し傷つき防止効果を高める目的で加えられる。滑剤としては、例えば、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等の不飽和脂肪酸アミド;ベヘン酸アミド、ステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸アミド等を挙げることができる。これらは1種を使用してもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
上記帯電防止剤は、帯電性の低減化や、帯電による埃の付着防止の目的で加えられる。帯電防止剤としては、カチオン系、アニオン系、非イオン系等、種々多様にある。好ましい例としては、ポリオキシエチレンアルキルアミンやポリオキシエチレンアルキルアミドないしそれらの脂肪酸エステル、グリセリンの脂肪酸エステル等が挙げられる。これらは1種を使用してもよく、2種以上を併用して用いてもよい。また、帯電防止剤の添加量は、上記ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、好ましくは0.03〜2質量部、より好ましくは0.04〜1質量部である。帯電防止剤が過少の場合、帯電防止効果が不足する場合がある。一方、過多であると、表面へのブリードや塗装物の物性を低下させる場合がある。
上記架橋剤としては、有機過酸化物が挙げられ、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン−3、ジクミルパーオキシド等が挙げられる。また、有機過酸化物は、希釈剤と混合して、液状或いは粉状物質として用いることができる。
上記希釈剤としては、例えば、オイル、有機溶媒、無機フィラー(シリカ、タルク等)等が挙げられる。
上記架橋助剤としては、主に架橋タイプの熱可塑性エラストマーの架橋度を高めるために用いられるものが挙げられ、、分子内に二重結合を複数有するものが好ましい。具体的には、テトラエチルチウラムジスルフィド(TETD)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、トルイレンビスマレイミド、P−キノンジオキシム、ニトロベンゼン、ジフェニルグアニジン、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート等を挙げることができる。これらの架橋助剤は単数であってもよく、複数組み合わせて使用してもよい。
上記軟化剤としては、例えば、プロセスオイル、脂肪族系環状飽和炭化水素樹脂等が挙げられる。
本発明の被塗装基材に塗装する塗料組成物は、常用の技術を利用することで製造することができる。具体例としては、水溶性成分例えば、結合剤を水に溶解させ、(a)ポリオレフィン系樹脂、(b)上記一般式(1)で表される芳香族リン酸エステル金属塩、(c)ヒンダードアミン系化合物や上記他の添加剤等を目的に応じた配合量で混合し、固形成分、例えば、上記他の添加剤や充填剤をこの水性媒体中に加えて懸濁させる。分散は、例えば、超音波装置、タービン撹拌装置、ホモジナイザー、コロイドミル、ビーズミル、サンドミル、高速撹拌機等を用いて行うことにより、塗料組成物を製造することができる。
本発明の被塗装基材において、塗料組成物は、自動車材料用途に公知であるものを用いることができる。希釈溶剤として有機溶剤を含んだ塗料を利用することは可能であるが、環境問題の観点から水系塗料であるものが好ましく用いられる。
本発明においては、上記塗料に通常使用される添加剤、例えば、光輝材、固形樹脂、硬化剤、リン原子含有化合物、表面調整材、粘性調整剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、消泡剤、着色剤等を配合したものであってもよい。
上記光輝材は、塗膜に対して光沢感や光干渉性を付与することができるものを挙げることができ、例えば、鱗片状アルミニウム、蒸着アルミニウム、酸化アルミニウム、塩化オキシビスマス、銅合金、亜鉛合金、ニッケル合金、スズ合金、雲母、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、雲母状酸化鉄等を挙げることができる。
上記固形樹脂は、塗料一般に用いられているものを挙げることができ、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びこれらの変性樹脂等を挙げることができる。
上記硬化剤としては、塗料一般に用いられているものを挙げることができ、例えば、アミノ樹脂、ブロックイソシアネート、エポキシ化合物、アジリジン化合物、カルボジイミド化合物、オキサゾリン化合物、金属イオン等を挙げることができる。
上記リン原子含有化合物とは、塗膜の意匠性の向上、光輝材に対する腐食の防止や濡れ性等の向上を目的として使用されるものを挙げることができ、例えば、(モノ、ジ、トリ)アルキルリン酸エステル、(モノ、ジ、トリ)アルキル亜リン酸エステル、(モノ、ジ、トリ)アルケニルリン酸エステル、(モノ、ジ、トリ)アルケニル亜リン酸エステル、(モノ、ジ、トリ)アリールリン酸エステル、(モノ、ジ、トリ)アリール亜リン酸エステル、リン原子含有アクリル樹脂等を挙げることができる。
上記着色剤しては、塗料に一般に用いられているものを挙げることができ、例えば、着色顔料及び光輝材を挙げることができる。着色顔料としては、有機系あるいは無機系の顔料が挙げられ、有機系の顔料としては、例えば、アゾキレート系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキサン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体顔料等を挙げることができ、無機系の顔料としては、例えば、黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタン等を挙げることができる。
本発明の被塗装基材は、塗料を直接塗装することができるが、塗装して得られるベース塗膜を焼き付けた後、その上にクリアー塗料を塗装してもよく、未硬化のベース塗膜の上にクリアー塗料を塗装してもよい。
本発明の被塗装基材には、必要に応じて中塗り塗膜が形成されていてもよい。中塗り塗膜の形成には、中塗り塗料が用いられる。中塗り塗料には、上記固形樹脂、硬化剤、有機系や無機系の各種着色剤成分及び顔料を含有することができる。
また、本発明の被塗装基材は、トリクロロエタンで蒸気洗浄又は中性洗剤で洗浄されたものが好ましい。また、静電塗装を可能にするためにプライマー塗装が施されてもよい。
本発明の被塗装基材の適用方法としては、特に限定されないが、フィルム、シート、筒型、箱形、球状といった形状の制限なく利用可能であり、具体的な用途としては、塗装面の外観が重要視される自動車内外装材が挙げられ、例えば、バンパー、スポイラー、サイドガードモール、ラジエータグリル等に利用可能である。
本発明の被塗装基材は、用途を自動車内外装材のみに限定されるものではなく、PP樹脂組成物を用いるものであればよく、例えば、日用雑貨、家具、容器等に対しても適用可能である。
以下、実施例及び比較例をもって本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によって制限を受けるものではない。
〔実施例1及び2並びに比較例1及び2〕被塗装基材の作製及び評価
(試験片の作製方法)
インパクトポリプロピレン(MFR=30g/10min)60質量部に対し、熱可塑性エラストマーとして、DOW社製商品名エンゲージ8100を30質量部、タルク(日本タルク株式会社製商品名ミクロエースP−4)10質量部の重量比で混合した混合物100質量部に対し、フェノール系酸化防止剤(株式会社ADEKA製商品名アデカスタブAO−60)0.05質量部、リン系酸化防止剤(株式会社ADEKA製商品名アデカスタブ2112)0.05質量部、ステアリン酸カルシウム0.05質量部、カーボンブラック2質量部、及び、下記〔表1〕〜〔表4〕に記載のヒンダードアミン系化合物及び芳香族リン酸エステル金属塩を添加し、混合した。混合後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製商品名TEX−30α)を用いて、溶融温度230℃、スクリュー速度150rpmの条件で溶融混練しペレットを得た。
上記実施例及び比較例で得られたペレットに対し、射出成形機(Krauss Maffei 150t)にて、射出温度240℃で射出成形し、150×100×3mmの平板状試験片を得た。
得られた平板状試験片に、ベースコートとして、水系ベースコートLesonal社製商品名WB3300−WB(Black)、クリアーコートとして、Beckers社製溶剤系トップコート(クリアコート TC152R)を用いて、塗装を行った。
上記の手順により、塗装をした試験片について下記の評価を実施した。
(高圧スプレー噴射試験)
得られた試験片の中央部を通るように0.5mm幅の直線で60mm削った。直線は、基材表面に到達するまで削った。さらに、削った直線の中央でクロスするよう、0.5mm幅の60mmの直線状に削った。一枚の試験片につき、少なくとも2箇所の異なる部位にクロス状に削り、少なくとも2枚以上の試験片を用いて下記の手順で評価した。
(1)中央に径40mmの穴が開いているホルダーに試験片を挿入し、削り取った直線中央部のクロスがホルダーの穴から見えるようにして、試験片を鉛直方向になるよう固定した。
(2)ホルダーに設置された試験片表面に刻まれたクロスに対して、水平方向からウォータージェットを噴射できるように固定した。
(3)ウォータージェットからの噴射が、試験片表面を20mmスウィープするように、ウォータージェットのノズルを調整した。
(4)下記の条件で、ウォータージェットによる試験片表面への噴射を6回行った。
水圧:12±0.3MPa
スプレー距離:100±3mm(試験片表面に対し90°の角度の方向の距離)
水の流速:15±0.3L/min
水温:50±5℃
スウィープ回数:30秒間に、30±2回
スイープ幅:試験片ホルダーの穴の中央部から±20mm
スプレーノズル: Spraying Systems社製 No.2506(flat jet 25°)
(評価方法)
ウォータジェットによる噴射の度に、試験片ホルダーの穴(φ40mm)の範囲内における、試験片の塗装が剥離した割合(面積)を算出した。評価は6枚のサンプルで行い、最も剥離したサンプルの数値で評価した。これらの結果について各々〔表1〕又は〔表2〕に示す。
(加湿耐性の評価)
加湿された塗装物の粘着性を確認するために、以下の実験を行った。
湿度50±5%RHに維持されたオーブンに試験片を静置し、以下の温度条件を1サイクルとして、24時間内に4サイクル実施し、上記の高圧スプレー噴射試験の評価を行った。これらの結果について各々〔表3〕又は〔表4〕に示す。
(1)室温(23±5℃)から40±3℃まで、45分間かけて昇温する。
(2)40±3℃に到達後、75分間その温度を維持する。
(3)40±3℃から、室温まで冷却する。
Figure 2015087646
Figure 2015087646
Figure 2015087646
Figure 2015087646
比較例1−1〜1−8より、本発明の被塗装基材ではないものを用いた場合、高圧スプレー噴射による塗膜の剥離が多く、塗装密着性が十分ではないことが確認できた。また、比較例2−1〜2−8より、加湿環境下に曝されると塗膜が剥離し易くなることが確認できた。
これらに対し、実施例1−1〜1−8より、本発明の被塗装基材を用いた場合、塗装密着性に優れることが確認できた。また、実施例2−1〜2−8より加湿環境下に曝された影響は軽微であることが確認できた。
以上より、本発明の塗装基材は塗装密着性に優れるものであり、高湿環境下に曝される自動車内外装材においても好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. ヒンダードアミン系化合物で安定化された被塗装基材であって、(a)ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、(b)下記一般式(1)で表される芳香族リン酸エステル金属塩0.01〜0.5質量部、及び(c)ヒンダードアミン系化合物0.02〜0.5質量部を配合されてなることを特徴とする被塗装基材。
    Figure 2015087646
    (式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R3は炭素原子数1〜4のアルキリデン基を表し、X1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、亜鉛原子又はアルミニウム原子を表し、X1がアルカリ金属原子の場合、nは1であって、且つmは0であり、X1がアルカリ土類金属原子又は亜鉛原子の場合、nは2であって、且つmは0であり、X1がアルミニウム原子の場合、nは1又は2であって、且つmは3−nである。)
  2. 上記(c)ヒンダードアミン系化合物が、下記一般式(2)で表される化合物を含むものである請求項1記載の被塗装基材。
    Figure 2015087646
    (式中、R4は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数1〜30のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、又はオキシラジカルを表し、R5は炭素原子数7〜31のアルキル基、炭素原子数2〜31のアルケニル基、又は下記一般式(3)で表される置換基を表す。)
    Figure 2015087646
    (R6は、上記一般式(2)中のR4と同じものを表す。)
  3. さらに、(d)下記一般式(4)で表されるベンゾエート系光安定剤を0.02〜0.5質量部配合されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の被塗装基材。
    Figure 2015087646
    (式中、R7及びR8は、各々独立に水素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又は炭素原子数7〜30のアリールアルキル基を表し、R9は炭素原子数8〜30のアルキル基を表す。)
  4. 請求項1〜3記載の何れか1項に記載の被塗装基材を用いてなることを特徴とする自動車内外装材。
  5. ヒンダードアミン系化合物で安定化されたポリオレフィン系樹脂組成物を成形してなる被塗装基材の塗装密着性を向上させる目的で、ポリオレフィン系樹脂組成物に加えられる下記一般式(1)で表される芳香族リン酸エステル金属塩の使用。
    Figure 2015087646
    (式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R3は炭素原子数1〜4のアルキリデン基を表し、X1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、亜鉛原子又はアルミニウム原子を表し、X1がアルカリ金属原子の場合、nは1であって、且つmは0であり、X1がアルカリ土類金属原子又は亜鉛原子の場合、nは2であって、且つmは0であり、X1がアルミニウム原子の場合、nは1又は2であって、且つmは3−nである。)
JP2015552367A 2013-12-09 2014-11-10 塗装性を向上させた被塗装基材 Active JP6430964B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253872 2013-12-09
JP2013253872 2013-12-09
PCT/JP2014/079719 WO2015087646A1 (ja) 2013-12-09 2014-11-10 塗装性を向上させた被塗装基材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015087646A1 true JPWO2015087646A1 (ja) 2017-03-16
JP6430964B2 JP6430964B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=53370961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015552367A Active JP6430964B2 (ja) 2013-12-09 2014-11-10 塗装性を向上させた被塗装基材

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20160244592A1 (ja)
EP (1) EP3081589B1 (ja)
JP (1) JP6430964B2 (ja)
KR (1) KR102165994B1 (ja)
CN (1) CN105705570B (ja)
BR (1) BR112016010048B1 (ja)
TW (1) TWI646136B (ja)
WO (1) WO2015087646A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6885667B2 (ja) * 2015-08-20 2021-06-16 株式会社Adeka 樹脂添加剤組成物およびこれを用いた合成樹脂組成物
JP7033843B2 (ja) * 2016-10-12 2022-03-11 株式会社Adeka ポリオレフィン系樹脂組成物およびこれを用いた成形品
CN112961101A (zh) * 2021-03-05 2021-06-15 宿迁联盛科技股份有限公司 一种新型的受阻胺光稳定剂及其制备方法和应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162867A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Asahi Denka Kogyo Kk 結晶核剤組成物の製造方法、結晶性高分子組成物

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US151841A (en) * 1874-06-09 Improvement in sewing-machine-caster platforms
JPS61113649A (ja) 1984-11-07 1986-05-31 Adeka Argus Chem Co Ltd 耐光性の改善された高分子材料組成物
JP3058487B2 (ja) * 1991-08-14 2000-07-04 旭電化工業株式会社 結晶性ポリオレフィン樹脂組成物
JP3148014B2 (ja) 1992-09-25 2001-03-19 宇部興産株式会社 塗装バンパー用ポリプロピレン系樹脂組成物
JP3383386B2 (ja) 1993-12-24 2003-03-04 三井化学株式会社 自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物
DE19748658B4 (de) 1996-11-07 2015-08-20 Ciba Holding Inc. Benzotriazol-UV-Absorptionsmittel mit erhöhter Haltbarkeit
JPH10182902A (ja) * 1996-12-27 1998-07-07 Grand Polymer:Kk 注射器部品用ポリプロピレン組成物および注射器部品
JP3347289B2 (ja) * 1998-05-01 2002-11-20 日本ポリケム株式会社 プロピレン系樹脂組成物
EP1213375A1 (en) * 2000-12-07 2002-06-12 Borealis GmbH Non-postdrawn polyolefin with high tenacity
JP2003029270A (ja) 2001-07-17 2003-01-29 Toshiba Corp 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法
US20040229983A1 (en) 2003-05-14 2004-11-18 Winowiecki Kris W. Polypropylene and plastomer compositions and method of use thereof in molded products
JP4278424B2 (ja) * 2003-04-28 2009-06-17 株式会社Adeka 結晶性合成樹脂組成物
JP3909846B2 (ja) 2003-08-01 2007-04-25 株式会社Adeka 結晶核剤組成物、その製造方法及び該結晶核剤組成物を含有してなる結晶性高分子組成物
JP4462867B2 (ja) 2003-08-06 2010-05-12 株式会社Adeka 耐候性の改善された合成樹脂組成物及び内外装材
JP5283153B2 (ja) 2007-10-25 2013-09-04 株式会社Adeka 合成樹脂組成物及び自動車内外装材
CN102137893B (zh) * 2008-08-28 2013-03-27 株式会社Adeka 聚烯烃系树脂组合物
CN101759930B (zh) * 2008-12-23 2013-11-06 上海金发科技发展有限公司 一种用于洁具产品的阻燃聚丙烯复合物
JP5679154B2 (ja) * 2010-03-31 2015-03-04 株式会社Adeka 顆粒状ポリオレフィン系樹脂添加剤組成物
JP5680879B2 (ja) * 2010-05-26 2015-03-04 株式会社Adeka 樹脂添加剤マスターバッチ
IN2014MN01666A (ja) * 2012-02-01 2015-05-29 Adeka Corp
CN104284934B (zh) * 2012-05-11 2016-08-24 株式会社Adeka 透明化剂组合物、树脂组合物和成形品
CN102924805A (zh) * 2012-08-23 2013-02-13 上海金发科技发展有限公司 一种抗应力发白的玻纤增强聚丙烯复合物及其制备方法
JP6143326B2 (ja) * 2013-01-25 2017-06-07 株式会社Adeka 樹脂組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162867A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Asahi Denka Kogyo Kk 結晶核剤組成物の製造方法、結晶性高分子組成物

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160097189A (ko) 2016-08-17
WO2015087646A1 (ja) 2015-06-18
BR112016010048B1 (pt) 2021-09-28
CN105705570A (zh) 2016-06-22
EP3081589B1 (en) 2021-09-08
TWI646136B (zh) 2019-01-01
KR102165994B1 (ko) 2020-10-15
JP6430964B2 (ja) 2018-11-28
EP3081589A1 (en) 2016-10-19
CN105705570B (zh) 2018-05-15
US20160244592A1 (en) 2016-08-25
TW201525039A (zh) 2015-07-01
EP3081589A4 (en) 2017-07-05
BR112016010048A2 (ja) 2017-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6143326B2 (ja) 樹脂組成物
EP3527617B1 (en) Polyolefin resin composition and molded article using same
US11242445B2 (en) Resin additive composition and synthetic resin composition using same
JP6570449B2 (ja) 光安定剤組成物及びその樹脂組成物
EP2966095B1 (en) Process of producing resin composition for coating members
JP7158389B2 (ja) 組成物及び難燃性樹脂組成物
JP6613299B2 (ja) 光安定剤マスターバッチおよびその製造方法
JP6430964B2 (ja) 塗装性を向上させた被塗装基材
JP7109455B2 (ja) 組成物及び難燃性樹脂組成物
JP6952445B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物およびそれを用いた自動車内外装材
JP7170632B2 (ja) 難燃剤組成物及びそれを含有する難燃性樹脂組成物
WO2016148209A1 (ja) 樹脂添加剤マスターバッチ
JP2020180303A (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物およびこれを用いた成形品
JP2020180304A (ja) 樹脂添加剤組成物、ポリオレフィン系樹脂組成物およびこれを用いた成形品
JP2020037603A (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物およびその成形品
WO2018163601A1 (ja) 核剤及びこれを含有する樹脂組成物
WO2022215660A1 (ja) 機械物性付与剤組成物、樹脂組成物および成形品
TW202405143A (zh) 難燃劑組成物、難燃性樹脂組成物及成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6430964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150