JP3383386B2 - 自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物 - Google Patents

自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物

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JP3383386B2 JP32883893A JP32883893A JP3383386B2 JP 3383386 B2 JP3383386 B2 JP 3383386B2 JP 32883893 A JP32883893 A JP 32883893A JP 32883893 A JP32883893 A JP 32883893A JP 3383386 B2 JP3383386 B2 JP 3383386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、自動車塗装バンパー用プ
ロピレン重合体組成物に関し、さらに詳しくは、自動車
塗装バンパーにおける熱・光等による塗膜の黄変を、塗
料の面からではなく、被塗装物である成形体の面から防
止することができる成形体を提供し得るプロピレン重合
体組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】プロピレン重合体は、強度、耐熱
性、成形加工性および耐薬品性に優れ、かつ、経済性に
も優れており、家電機器部品、自動車部品、建材などの
用途に広く利用されている。
【0003】また、このようなプロピレン重合体に、た
とえばエチレン・プロピレン系共重合ゴム(EPR)を
配合することによって耐衝撃性を付与することができ
る。したがって、プロピレン重合体とエチレン・プロピ
レン系共重合ゴムとからなる組成物は、自動車のバンパ
ーなどに使用されている。
【0004】ところで、最近の自動車バンパーは、衝突
時における緩衝材としての機能だけではなく、自動車全
体のデザインの一部としてバンパーの外観も重要視され
るようになり、塗装されたバンパーが使用されることが
多くなっている。
【0005】しかしながら、このような塗装バンパー
は、塗料の焼き付け時における加熱、あるいは日照下で
の使用により黄変して外観不良になることがあるという
問題がある。
【0006】本発明者らは、上記黄変の問題を塗料の面
からではなく、被塗装物である成形体の面から解決すべ
く鋭意研究し、特定のプロピレン系ブロック共重合体
と、特定のエチレン・プロピレン共重合ゴムと、特定の
エチレン・ブテン- 1共重合ゴムと、無機充填剤と、特
定のフェノール系化合物と、特定のフォスファイト系化
合物と、特定のフェニルベンゾエイト系化合物と、特定
のヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合物とを特
定の割合で含有させたプロピレン重合体組成物からなる
成形体の塗装品が、プロピレン重合体が本来有する優れ
た特性を保持するとともに、耐黄変性に優れていること
を見出して、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、プロピレン重合
体が本来有する優れた特性を保持するとともに、耐黄変
性に優れた成形体塗装品を調製することができる自動車
塗装バンパー用プロピレン重合体組成物を提供すること
を目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る自動車塗装バンパー用プロ
ピレン重合体組成物は、[A]プロピレン系ブロック共
重合体;55〜77重量部と、[B]エチレン・プロピ
レン共重合ゴム;10〜30重量部と、[C]エチレン
・ブテン- 1共重合ゴム;8〜20重量部と、[D]無
機充填剤;5〜15重量部とを、成分[A]、[B]、
[C]および[D]の合計量が100重量部となるよう
に含有するとともに、さらに、[E]テトラキス[メチ
レン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタン;0.03〜0.20重量部、
[F]トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファ
イト;0.03〜0.20重量部、[G]2,4-ジ-t- ブ
チルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾ
エイト;0.1〜0.4重量部、および[H]ヘテロサ
イクリックヒンダードアミン系化合物;0.05〜0.
60重量部とを含有してなり、かつ、[A]プロピレン
系ブロック共重合体は、エチレンから誘導される構成単
位を2〜15モル%の量で含有するとともに、常温n-
デカン可溶分が5〜15重量%であり、メルトフローレ
ートが15〜60g/10分であり、[B]エチレン・
プロピレン共重合ゴムは、エチレンから誘導される構成
単位を70〜90モル%の量で含有し、メルトフローレ
ートが0.1〜2.0g/10分であり、[C]エチレ
ン・ブテン- 1共重合ゴムは、エチレンから誘導される
構成単位を85〜95モル%の量で含有し、メルトフロ
ーレートが1.0〜10.0g/10分であることを特
徴としている。
【0009】本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピ
レン重合体組成物は、プロピレン重合体が本来有する優
れた特性を保持するとともに、耐黄変性に優れた成形体
塗装品を提供することができ、自動車塗装バンパーの用
途に好適である。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る自動車塗装バ
ンパー用プロピレン重合体組成物について具体的に説明
する。
【0011】本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピ
レン重合体組成物は、特定のプロピレン系ブロック共重
合体[A]と、特定のエチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]と、特定のエチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]と、無機充填剤[D]とを特定の割合で含有する
とともに、さらに、特定のフェノール系化合物、特定の
フォスファイト系化合物、特定のフェニルベンゾエイト
系化合物および特定のヘテロサイクリックヒンダードア
ミン系化合物を特定の割合で含有している。
【0012】また、上記プロピレン重合体組成物は、特
定のエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]を
特定量含有していてもよい。プロピレン系ブロック共重合体[A] 本発明で用いられるプロピレン系ブロック共重合体
[A]は、エチレンから誘導される構成単位を2〜15
モル%の割合で、好ましくは4〜10モル%の割合で含
有しており、また常温n- デカン可溶分を5〜13重量
%、好ましくは7〜10重量%の割合で含有している。
エチレンから誘導される構成単位の含有量および常温n
- デカン可溶分が上記のような範囲内にあるプロピレン
系ブロック共重合体を用いることによって、耐衝撃性と
剛性に優れた成形体を提供し得るプロピレン重合体組成
物が得られる。
【0013】なお、上記のようなエチレンから誘導され
る構成単位の含有量は、赤外線分光法によって測定され
る値であり、また常温n- デカン可溶分は、試料2gを
沸騰n- デカン500g中に5時間浸漬して溶解した
後、室温まで冷却して、析出した固相をG4型ガラスフ
ィルターで濾過し、乾燥した後、測定した固相重量から
逆算して求めた値である。
【0014】さらに、このプロピレン系ブロック共重合
体[A]は、ASTM D−1238に準拠して測定し
たメルトフローレート(MFR;230℃、2.16k
g荷重で測定)が15〜60g/10分、好ましくは3
0〜50g/10分である。メルトフローレートが上記
のような範囲にあるプロピレン系ブロック共重合体を用
いることによって、成形性に優れたプロピレン重合体組
成物が得られる。
【0015】上記のようなプロピレン系ブロック共重合
体[A]は、通常の立体規則性触媒を用いて製造するこ
とができる。たとえば、ハロゲン含有チタン化合物触媒
成分あるいは担体に担持させた遷移金属化合物触媒成分
と、有機アルミニウム化合物触媒成分とからなる触媒の
存在下に、プロピレンおよびエチレンをたとえば2段重
合させることによってプロピレン系ブロック共重合体
[A]を得ることができる。具体的には、まずプロピレ
ン単独で重合させ、引き続いてプロピレンとエチレンと
を共重合させることによって、プロピレン系ブロック共
重合体を製造することができる。このような触媒はさら
に、必要に応じて電子供与体を含有していてもよく、共
粉砕等の手法により活性化されていてもよい。プロピレ
ン系ブロック共重合体の具体的な製造方法は、たとえば
特開昭52―98,045号、特公昭57―26,61
3号公報に詳細に記載されている。
【0016】また、本発明で用いられるプロピレン系ブ
ロック共重合体[A]は、エチレンから誘導される構成
単位の含有量、常温n- デカン可溶分およびメルトフロ
ーレートが上記のような範囲にある限りは、プロピレン
系ブロック共重合体と他のポリプロピレンとの混合物で
あってもよい。
【0017】さらに、このプロピレン系ブロック共重合
体[A]は、本発明の目的を損なわない範囲であれば、
他の重合性モノマーから誘導される構成単位を含有して
もよい。
【0018】このような重合性モノマーとしては、具体
的には、ブテン- 1、ヘキセン- 1、オクテン- 1、4
- メチル-1-ペンテン等のα- オレフィン、酢酸ビニル
等のビニルエステル、無水マレイン等の不飽和有機酸ま
たはその酸誘導体などが挙げられる。
【0019】上記のような他の重合性モノマーが含有さ
れる場合には、プロピレン系ブロック共重合体[A]
は、エチレン、プロピレンおよび他の重合性モノマーの
三元系共重合体であってもよく、また、この三元系共重
合体と他の重合性モノマーを含まないプロピレン系ブロ
ック共重合体との混合物であってもよい。
【0020】上記プロピレン系ブロック共重合体[A]
は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・
プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン- 1共
重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100
重量部に対して、またはプロピレン系ブロック共重合体
[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチ
レン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン
・ブテン- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]
の合計量100重量部に対して、55〜77重量部、好
ましくは57〜70重量部の割合で用いられる。
【0021】プロピレン重合体として、上記プロピレン
系ブロック共重合体[A]を上記のような割合で用いる
ことによって、耐衝撃性、剛性など機械的強度のバラン
スに優れるとともに、耐熱性および加工寸法安定性に優
れた成形体を形成し得る、成形性に優れたプロピレン重
合体組成物が得られる。
【0022】エチレン・プロピレン共重合ゴム[B]お
よびエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I] 本発明で用いられるエチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]は、エチレンから誘導される構成単位を70〜9
0モル%、好ましくは75〜85モル%の割合で含有し
ている。エチレンから誘導される構成単位の含有量が上
記のような範囲にあるエチレン・プロピレン共重合ゴム
を用いることによって、物性バランスおよび耐傷付き性
に優れるとともに、低温衝撃強度に優れた成形体を提供
し得るプロピレン重合体組成物が得られる。
【0023】なお、このようなエチレンから誘導される
構成単位の含有量は、赤外線分光法によって測定される
値である。また、このエチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]は、ASTM D−1238に準拠して測定した
メルトフローレート(MFR;230℃、2.16kg
荷重で測定)が0.1〜2.0g/10分、好ましくは
0.1〜1.0g/10分である。
【0024】上記エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチ
レン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、10〜30重量部、好ましくは
12〜22重量部の割合で用いられる。
【0025】なお、上述したように、本発明に係る自動
車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物は、エチレン
・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]を含有していて
もよく、この場合、上記エチレン・プロピレン共重合ゴ
ム[B]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エ
チレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン-
1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量1
00重量部に対して、5〜15重量部、好ましくは7〜
12重量部の割合で用いられる。
【0026】上記エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]を上記のような割合で用いることによって、耐熱
性、耐候性および耐オゾン性に優れた成形体を提供し得
るプロピレン重合体組成物が得られる。
【0027】本発明で用いられるエチレン・プロピレン
・ジエン共重合ゴム[I]は、エチレンから誘導される
構成単位を70〜90モル%、好ましくは75〜85モ
ル%の割合で含有しており、またジエンより誘導される
構成単位を8〜13モル%、好ましくは9〜11モル%
の割合で含有している。
【0028】なお、このようなエチレン、ジエンより誘
導される構成単位の含有量は、赤外分光法によって測定
される値である。さらに、このエチレン・プロピレン・
ジエン共重合ゴム[I]は、ASTMD−1238に準
拠して測定したメルトフローレート(MFR;230
℃、2.16kg荷重で測定)が0.1〜0.4g/1
0分、好ましくは0.1〜0.3g/10分である。
【0029】このエチレン・プロピレン・ジエン共重合
ゴム[I]を構成するジエンとしては、具体的には、5
- エチリデン-2-ノルボルネンが好ましく用いられる。
上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]
は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・
プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン・
ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重合
ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量
部に対して、5〜15重量部、好ましくは5〜10重量
部の割合で用いられる。
【0030】上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合
ゴム[I]を上記のような割合で用いることによって、
耐熱性、耐候性および耐オゾン性に優れた成形体を提供
し得るプロピレン重合体組成物が得られる。
【0031】エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C] 本発明で用いられるエチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]は、エチレンから誘導される構成単位を85〜9
5モル%、好ましくは88〜92モル%の割合で含有し
ている。
【0032】なお、このようなエチレンから誘導される
構成単位の含有量は、赤外線分光法によって測定される
値である。このエチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]
は、ASTM D−1238に準拠して測定したメルト
フローレート(MFR;230℃、2.16kg荷重で
測定)が1.0〜10.0g/10分、好ましくは1.
0〜8.0g/10分である。
【0033】さらに、このエチレン・ブテン- 1共重合
ゴム[C]は、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、下記のような重合性コモノマーから誘導される構成
単位を含有してもよい。
【0034】このような重合性コモノマーとしては、具
体的には、ペンテン- 1、ヘキセン- 1、4- メチル-
1-ペンテン等のα- オレフィンなどが挙げられる。上
記エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]は、プロピレ
ン系ブロック共重合体[A]、エチレン・プロピレン共
重合ゴム[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量部に
対して、またはプロピレン系ブロック共重合体[A]、
エチレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、8〜20重量部、好ましくは1
0〜17重量部の割合で用いられる。
【0035】上記エチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]を上記のような割合で用いることによって、耐熱
性、耐候性、耐オゾン性に優れた成形体を提供し得るプ
ロピレン重合体組成物が得られる。
【0036】無機充填剤[D] 本発明で用いられる無機充填剤[D]としては、具体的
には、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、鉛等の金属、
マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニ
ウム、モリブデン、ケイ素、アンチモンおよびチタン等
の金属、ならびに、これらの酸化物、水酸化物、硫酸
塩、炭酸塩およびケイ酸塩、さらには、タルク、マイ
カ、シリカ、ガラス繊維、グラファイトなどが挙げられ
る。これらのうち、タルクが好ましく用いられる。
【0037】タルクは、平均粒径が通常、0.2〜10
μm、好ましくは0.2〜5.0μmであることが望ま
しい。なお、タルクの平均粒径は、液相沈降方式によっ
て測定される。
【0038】本発明では、このようなタルクのうち、ア
スペクト比(縦または横のいずれかの長さと厚みとの比
を示す)の平均値が3以上、特に4以上であるタルクが
好ましく用いられる。
【0039】本発明で用いられるタルクは、無処理であ
っても予め表面処理されていてもよい。この表面処理の
例としては、具体的には、シランカップリング剤、高級
脂肪酸、脂肪酸金属塩、不飽和有機酸、有機チタネー
ト、樹脂酸、ポリエチレングリコールなどの処理剤を用
いる化学的または物理的処理を挙げることができる。上
記のような表面処理が施されたタルクを用いることによ
って、ウェルド強度、塗装性、成形加工性にも優れた成
形体を提供し得るプロピレン重合体組成物が得られる。
【0040】上記無機充填剤[D]は、プロピレン系ブ
ロック共重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴ
ム[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]およ
び無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、ま
たはプロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・
プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン・
ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重合
ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量
部に対して、5〜15重量部、好ましくは7〜12重量
部の割合で用いられる。
【0041】無機充填剤[D]を上記のような割合で用
いることによって、剛性と低温衝撃強度とのバランスに
優れるとともに、塗装性、寸法安定性および外観に優れ
た成形体を提供し得るプロピレン重合体組成物が得られ
る。
【0042】テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブ
チル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E] 本発明で用いられるフェノール系化合物は、テトラキス
[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]メタン[E]である。
【0043】テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブ
チル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチ
レン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、またはプロピレン系ブロック共
重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
[I]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]および
無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、0.
03〜0.20重量部、好ましくは0.05〜0.15
重量部の割合で用いられる。
【0044】テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブ
チル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E]を上記のような割合で用いることによって、耐黄
変性に優れた成形体塗装品を調製することができるプロ
ピレン重合体組成物を得ることができる。
【0045】トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォ
スファイト[F] 本発明で用いられるフォスファイト系化合物は、トリス
(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファイト[F]で
ある。
【0046】本発明においては、トリス(2,4-ジ-t- ブ
チルフェニル)フォスファイト[F]は、プロピレン系
ブロック共重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合
ゴム[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]お
よび無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、
またはプロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン
・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン
・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重
合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重
量部に対して、0.03〜0.20重量部、好ましくは
0.05〜0.15重量部の割合で用いられる。
【0047】トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォ
スファイト[F]を上記のような割合で用いることによ
って、耐黄変性に優れた成形体塗装品を調製することが
できるプロピレン重合体組成物が得られる。
【0048】2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t-
チル-4- ヒドロキシベンゾエイト[G] 本発明で用いられるフェニルベンゾエイト系化合物は、
2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒド
ロキシベンゾエイト[G]である。
【0049】本発明においては、2,4-ジ-t- ブチルフェ
ニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾエイト
[G]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチ
レン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、またはプロピレン系ブロック共
重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
[I]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]および
無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、0.
1〜0.4重量部、好ましくは0.2〜0.3重量部の
割合で用いられる。
【0050】2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t- ブ
チル-4- ヒドロキシベンゾエイト[G]を上記のような
割合で用いることによって、耐黄変性に優れた成形体塗
装品を調製することができるプロピレン重合体組成物が
得られる。
【0051】ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化
合物[H] 本発明で用いられるヘテロサイクリックヒンダードアミ
ン系化合物[H]としては、具体的には、ビス(2,2,6,
6-テトラメチル-4- ピペリジル)セバケート、ポリ
[{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミノ}-1,3,5
-トリアジン-2,4-ジイル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピ
ペリジル)イミノ}ヘキサメチレン]、ジメチルサッキ
ネート[2-(4-ヒドロキシ-2,2,6,6- テトラメチル-1-
ピペリジル)エタノールポリコンデンセート、4-ベンゾ
イルオキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、テトラ
キス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリジル)-1,2,3,4
- ブタンテトラカルボキシレート、1-[2-{ 3-(3,5-ジ
-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ} エチル]-4-[3-(3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ]-2,2,6,6- テトラメ
チルピペリジン、ポリメチルプロピル-3- オキシ-{ 1-
(2,2,6,6- テトラメチル)ピペリジル} シロキサンな
どが挙げられる。これらのうち、ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル-4- ピペリジル)セバケート、ポリ[{6-(1,1,
3,3-テトラメチルブチル)イミノ}-1,3,5-トリアジン-
2,4- ジイル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)
イミノ}ヘキサメチレン]が好ましい。
【0052】これらの化合物は、単独で、または組合わ
せて用いることができる。上記ヘテロサイクリックヒン
ダードアミン系化合物[H]は、プロピレン系ブロック
共重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]および
無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、また
はプロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・プ
ロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン・ジ
エン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴ
ム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量部
に対して、0.05〜0.60重量部、好ましくは0.
1〜0.4重量部の割合で用いられる。
【0053】ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化
合物[H]を上記のような割合で用いることによって、
耐黄変性に優れた成形体塗装品を調製することができる
プロピレン重合体組成物が得られる。
【0054】プロピレン重合体組成物の調製 本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組
成物は、上記のようなプロピレン系ブロック共重合体
[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチ
レン・ブテン- 1共重合ゴム[C]、無機充填剤
[D]、テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル
-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E]、トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスフ
ァイト[F]、2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t-
ブチル-4- ヒドロキシベンゾエイト[G]およびヘテロ
サイクリックヒンダードアミン系化合物[H]、さらに
は、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]を
用いて、一般的に広く用いられている組成物の混練方法
によって調製される。
【0055】上記混練は、たとえば、一軸押出機、二軸
押出機、二軸混練機、バンバリーミキサー、ロールなど
の混練装置を用いて行なうことができる。本発明に係る
プロピレン重合体組成物は、通常、上記成分を押出機な
どの混練装置で混練した後、混練物をペレット状に成形
して使用される。
【0056】上記プロピレン重合体組成物の調製に際し
て各成分を混練装置に添加する順序は限定されず、同時
でもよく別々でもよい。上記各成分は、混練性がよい。
本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組
成物は、従来のプロピレン重合体からなる成形体、また
はプロピレン重合体とエチレン・プロピレン系共重合ゴ
ムとからなる成形体が有する剛性および低温衝撃強度を
保持するとともに、表面硬度に優れ、特に従来のプロピ
レン重合体、またはエチレン・プロピレン共重合ゴムと
プロピレン重合体とからなる組成物では得られなかっ
た、耐傷付き性に優れた成形体を提供することができ
る。
【0057】本発明に係るプロピレン重合体組成物は、
上述した成分とともに、本発明の目的を損なわない範囲
で、他の成分を含有してもよい。このような他の成分と
しては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を挙げること
ができる。具体的には、ポリエチレン、ポリブテン- 1
等のα- オレフィン単独重合体またはこれらのα- オレ
フィン共重合体、α- オレフィンとビニルモノマーとの
共重合体、無水マレイン酸変性ポリプロピレン等の変性
オレフィン重合体、ナイロン、ポリカーボネート、AB
S、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンオ
キサイド、石油樹脂、フェノール樹脂などを挙げること
ができる。
【0058】さらに、プロピレン重合体組成物中に、以
下のようなゴム類、ラテックスを配合することもでき
る。このようなゴム類、ラテックスとしては、具体的に
は、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、1,2- ポリ
ブタジエン・アクリルニトリル・ブタジエンゴム、ポリ
イソブチレン、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・
ブタジエン・スチレンブロック共重合体、スチレン・イ
ソブチレン・スチレンブロック共重合体;スチレン・ブ
タジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、ス
チレン・イソブチレン・スチレンブロック共重合体の水
素添加物を挙げることができる。
【0059】またさらに、プロピレン重合体組成物中
に、各種添加剤を配合することもできる。このような添
加剤としては、具体的には、滑剤、帯電防止剤、分散
剤、銅害防止剤、中和剤、発泡剤、可塑剤、気泡防止
剤、難燃剤、架橋剤、過酸化物等の流れ性改良剤、ウェ
ルド強度改良剤、核剤などを挙げることができる。
【0060】本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピ
レン重合体組成物は、上記のような添加物を配合するこ
とによって、得られる成形体の物性バランス、耐久性、
塗装性、印刷性、耐傷付き性および成形加工性をより一
層向上させることができる。
【0061】成形体 上記のようにして得られる本発明に係る自動車塗装バン
パー用プロピレン系重合体組成物は、通常ペレット状に
成形され、熱可塑性樹脂の分野において一般に行なわれ
ている成形方法、たとえば、射出成形法あるいは押出成
形法などを採用して所望の形状を有する成形体(未塗装
のバンパー)を製造することができる。
【0062】この成形の際の温度は、用いるプロピレン
系重合体組成物の融点よりも高い温度であって、かつ熱
分解温度以下の範囲内の温度に設定され、一般には17
0〜300℃、好ましくは170〜250℃の範囲内に
設定される。
【0063】本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピ
レン系重合体組成物から成形された成形体の塗装には、
溶剤系塗料、水系塗料および無溶剤系塗料を用いること
ができる。
【0064】溶剤系塗料の例としては、アルキド樹脂系
塗料、アミノアルキド樹脂系塗料、ビニル樹脂系塗料、
常温乾燥型アクリル樹脂系塗料、焼付け乾燥型アクリル
樹脂系塗料、タールエポキシ型エポキシ樹脂系塗料、ワ
ニス・エナメル型エポキシ樹脂系塗料、一液型ウレタン
樹脂系塗料、多液型ウレタン樹脂系塗料、不飽和ポリエ
ステル樹脂系塗料、塩化ゴム系塗料が挙げられる。
【0065】また、水系塗料の例としては、エマルジョ
ン系塗料、水溶性樹脂系塗料が挙げられる。さらに無溶
剤系塗料の例としては、粉体塗料およびトラフィックペ
イントが挙げられる。
【0066】本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピ
レン系重合体組成物から成形された成形体は、特に溶剤
系塗料による塗装が適しており、中でもウレタン樹脂系
塗料との親和性が特によい。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る自動車塗装バンパー用プロ
ピレン重合体組成物は、特定のプロピレン系ブロック共
重合体[A]と、特定のエチレン・プロピレン共重合ゴ
ム[B]と、特定のエチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]と、無機充填剤[D]と、テトラキス[メチレン
-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]メタン[E]と、トリス(2,4-ジ-t- ブチ
ルフェニル)フォスファイト[F]と、2,4-ジ-t- ブチ
ルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾエ
イト[G]と、特定のヘテロサイクリックヒンダードア
ミン系化合物[H]と、必要に応じて、特定のエチレン
・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]とを特定の割合
で配合してなるので、剛性と耐衝撃性(低温衝撃強度)
とのバランスに優れるとともに、高い表面硬度を有し、
耐傷付き性に優れた成形体を提供することができる。し
かも、この組成物は、プロピレン重合体が本来有する優
れた特性を保持するとともに、耐黄変性に優れた成形体
塗装品を提供することができ、自動車塗装バンパーの用
途に好適である。
【0068】次に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明は、これら実施例により限定されるもの
ではない。なお、プロピレン重合体組成物を調製する際
に用いた各成分の物性は、以下の通りである。 [A]プロピレン系ブロック共重合体 ・プロピレン系ブロック共重合体[以下、(PP−A)
と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:4.7モル
% MFR:50g/10分 常温n- デカン可溶分:7.0重量% [B]エチレン・プロピレン共重合ゴム ・エチレン・プロピレン共重合ゴム[以下、(EPR−
A)と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:80モル% MFR:0.4g/10分 [C]エチレン・ブテン- 1共重合ゴム ・エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[以下、(EBR−
A)と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:80モル% MFR:4.1g/10分 [D]無機充填剤 ・タルク[以下、(D−1)と称する場合がある] 平均粒径:2.5μm 粒径5μm以上の粒子の含有率:3重量% [E]テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4
- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン[日本
チバガイギー社販売、商品名 イルガノックス(Irgano
xTM)1010 、以下、(E)と称する場合がある] [F]トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファ
イト[チバガイギー社製商品名 イルガホス(Irgafo
s)168、以下、(F)と称する場合がある] [G]2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4
- ヒドロキシベンゾエイト[ガイギー社製、商品名 チ
ヌビン(Tinuvin)-120 、以下、(G)と称する場合が
ある] [H]ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合物 (1)ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリジル)セ
バケート[三共(株)製、商品名 サノール(Sanol)L
S-770 、以下、(H−1)と称する場合がある] (2)ポリ[{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミ
ノ}-1,3,5- トリアジン-2,4- ジイル{4-(2,2,6,6-テ
トラメチルピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン][ガ
イギー社製、商品名 チマソーブ(Chimassorb)-944L
D、以下、(H−2)と称する場合がある] [I]エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム ・エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[以下、
(EPT−A)と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:80モル% ジエンより誘導される構成単位の含有量:9モル% ジエン;5-エチリデン-2-ノルボルネン MFR:0.2g/10分 [その他] (1)1,3,5-トリス(4-ヒドロキシ-3,5- ジ-t- ブチル
ベンジル)-s- トリアジン-2,4,6-(1H,3H,5H)-トリオ
ン[BFグッドリッチ社製、商品名グッドライト(Good
rite)3114、以下(J−1)と称する場合がある] (2)ビス(2,6-ジ-t- ブチル-4- メチルフェニル)ペ
ンタエリスリトール-ジフォスファイト [旭電化工業
(株)製、商品名 Mark PEP-36 、以下、(J−2)と
称する場合がある] (3)ステアリン酸カルシウム [三共有機合成社製、
以下、(J−3)と称する場合がある] なお、上記MFRは、ASTM D-1238に従って、
230℃、荷重2.16kgの条件で測定した。
【0069】また、試験片は、次のようにして作製し
た。まず、50トン射出成形機にて成形した角板に1,
1,1- トリクロロエタンによる蒸気洗浄を60秒間行
なった後、次のプライマーを塗布した。
【0070】・プライマー:塩素化ポリプロピレン系プ
ライマー[商品名 RB117、日本ビーケミカル
(株)製] ・焼付けの条件:120℃、5分 ・乾燥後の塗膜厚:約15μm 次いで、上記プライマー塗膜上に下記の上塗り塗料を下
記の条件で塗装した。
【0071】・上塗り塗料(1):2液ウレタン樹脂系
塗料[商品名 R320、日本ビーケミカル(株)製] ・上塗り塗料(2):2液ウレタン樹脂系塗料[商品名
R331、日本ビーケミカル(株)製] ・上塗り塗料(3):2液ウレタン樹脂系塗料[商品名
R341、日本ビーケミカル(株)製] ・塗膜構成(1) :上記塗料R−320の単一塗膜 ・塗膜構成(2) :上記プライマー塗膜上に塗料R3
41、R331、R320の塗膜が順に形成されている
三層塗膜(R320の塗膜が最上層) ・焼き付け条件:120℃、20分 ・乾燥後の塗膜厚:約35μm 次に、耐熱試験および耐湿熱試験の方法を下記に示す。 (1)耐熱試験 まず、ギヤーオーブン[タバイ(株)製、商品名 GPHH
-200]を用いて、試験片を80℃で240時間加熱し
た。次いで、色相計[日本電色(株)製、商品名 ND-5
04AA]を用いて、加熱後の試験片についてJIS K 7
103のY値とZ値を求めた。また、加熱前の試験片に
ついて予めJIS K 7103のY値とZ値を求めてお
いた。
【0072】そして、試験前後のb値を、下記の式より
算出して、その差(Δb)を求めた。このΔbから黄変
の程度を知ることができる。 b=[7.0×(Y−0.847Z)]÷Y (2)耐湿熱試験 まず、恒湿恒温槽[タバイ(株)製、商品名 PSL-4GM
W]を用いて、試験片を50℃、湿度95%の条件下に
240時間放置した。次いで、色相計[日本電色(株)
製、商品名 ND-504AA]を用いて、上記放置後の試験片
についてJIS K 7103のY値とZ値を求めた。ま
た、上記放置を行なう前の試験片について予めJIS
K 7103のY値とZ値を求めておいた。
【0073】そして、試験前後のb値を、下記の式より
算出して、その差(Δb)を求めた。このΔbから黄変
の程度を知ることができる。 b=[7.0×(Y−0.847Z)]÷Y またプロピレン重合体組成物のメルトフローレート、曲
げ弾性率、アイゾット衝撃値、ロックウェル硬度、熱変
形温度および低温脆化温度は、以下のようにして測定し
た。 (1)メルトフローレート(MFR) メルトフローレートは、ASTM D−1238に準拠
して、下記の条件にて測定した。
【0074】条件;230℃、2.16kg(ペレッ
ト) (2)曲げ弾性率(FM) 曲げ弾性率は、ASTM D−790に準拠して、下記
の条件にて曲げ試験を行って求めた。
【0075】試験片;12.7mm(幅)×6.4mm
(厚さ)×127mm(長さ) スパン間;100mm 曲げ速度;2mm/分 (3)アイゾット衝撃値(IZ) アイゾット衝撃値は、ASTM D−256に準拠し
て、下記の条件にて衝撃試験を行って求めた。
【0076】温 度;−30℃ 試験片;12.7mm(幅)×6.4mm(厚さ)×6
4mm(長さ) ノッチは機械加工 (4)ロックウェル硬度(HR) ロックウェル硬度は、ASTM D648に準拠して、
下記の条件にて試験を行って求めた。
【0077】スケール;R 試験片 ;120mm(縦)×130mm(横)×3.
0mm(厚さ)の試験片を2枚重ね (5)熱変形温度(HDT) 熱変形温度は、ASTM D−648に準拠して、下記
の条件にて試験を行って求めた。
【0078】試験片 ;12.7mm(厚さ)×6.4
mm(幅)×127mm(長さ) 試験荷重;4.6kg/cm2 (6)低温脆化温度(BT) 低温脆化温度は、ASTM D−746に準拠して試験
を行って求めた。
【0079】
【実施例1】上記プロピレン系ブロック共重合体(PP
−A)59重量部、エチレン・プロピレン共重合ゴム
(EPR−A)15重量部、エチレン・ブテン- 1共重
合ゴム(EBR−A)15重量部、タルク(D−1)1
1重量部、テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチ
ル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
(E)0.1重量部、トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニ
ル)フォスファイト(F)0.1重量部、2,4-ジ-t- ブ
チルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾ
エイト(G)0.3重量部、ビス(2,2,6,6-テトラメチ
ル-4- ピペリジル)セバケート(H−1)0.1重量部
およびポリ[{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミ
ノ}-1,3,5- トリアジン-2,4- ジイル{4-(2,2,6,6-テ
トラメチルピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン](H
−2)0.1重量部をヘンシェルミキサーで室温にて2
分間混合した。
【0080】次いで、上記のようにして得られた混合物
を、造粒機[(株)神戸製鋼所製、NCM−60]を用
いて、樹脂温度210℃、ロータ回転数900r.p.m.の
条件にて、混練、造粒し、プロピレン重合体組成物のペ
レットを得た。
【0081】次いで、上記のようにして得られた組成物
を下記の条件で射出成形して厚さ3mm、縦150m
m、横70mmの平板を得た。 (成形条件) 樹脂温度:200℃ 金型温度:40℃ 次いで、上記のようにして得られた平板上に、前述の洗
浄プライマー処理を施した後上記塗装条件でR320の
上塗り塗料を塗装し、焼き付けして単一塗膜の各種試験
片を作製し、これらの試験片について上記物性試験、耐
熱試験および耐湿熱試験を行なった。
【0082】また、上記のようにして得られた平板上
に、前述の洗浄プライマー処理を施した後上記塗装条件
でR341、R331、R320の各塗料を順に塗装
し、焼き付けして三層の塗膜を有する各種試験片を作製
した。
【0083】上記のようにして得られた試験片を用いて
上記物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。
結果を第1表に示す。
【0084】
【比較例1】実施例1において、上記(E)、(F)お
よび(H−1)を用いなかったことと、1,3,5-トリス
(4-ヒドロキシ-3,5- ジ-t- ブチルベンジル)-s- トリ
アジン-2,4,6-(1H,3H,5H)-トリオン(J−1)0.1
重量部、ビス(2,6-ジ-t- ブチル-4- メチルフェニル)
ペンタエリスリトール- ジフォスファイト(J−2)
0.1重量部およびステアリン酸カルシウム(J−3)
0.1重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、
平板を調製し、塗装を行なって試験片を作製した。
【0085】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0086】
【比較例2】実施例1において、上記(E)、(F)お
よび(H−2)を用いなかったことと、(J−1)0.
1重量部、(J−2)0.1重量部および(J−3)
0.1重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、
平板を調製し、塗装を行なって試験片を作製した。
【0087】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0088】
【比較例3】実施例1において、上記(E)、(F)お
よび(H−2)を用いなかったことと、(J−2)0.
1重量部および(J−3)0.1重量部を用いた以外
は、実施例1と同様にして、平板を調製し、塗装を行な
って試験片を作製した。
【0089】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0090】
【比較例4】実施例1において、上記(E)および(H
−2)を用いなかったことと、(J−3)0.1重量部
を用いた以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
【0091】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0092】
【実施例2】実施例1において、上記(H−1)を用い
なかった以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
【0093】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0094】
【比較例5】実施例1において、上記(F)および
(G)を用いなかったことと、(J−2)0.1重量部
を用いた以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
【0095】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0096】
【比較例6】実施例1において、上記(E)および
(G)を用いなかったことと、(J−1)0.1重量部
を用いた以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
【0097】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0098】
【実施例3】実施例1において、上記(EPR−A)1
5重量部の代わりに、(EPR−A)7.5重量部と
(EPT−A)7.5重量部を用いた以外は、実施例1
と同様にして、平板を調製し、塗装を行なって試験片を
作製した。
【0099】上記のようにして得られた試験片を用いて
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
【0100】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C08L 53/00 C08L 23:16 23:16 23:08 23:08 23:20 23:20) (72)発明者 田 中 徹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−98122(JP,A) 特開 平4−80244(JP,A) 特開 平6−128449(JP,A) 特開 平5−98120(JP,A) 特開 平5−98121(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 53/00 C08K 5/13 C08K 5/17 C08K 5/524

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[A]プロピレン系ブロック共重合体;5
    5〜77重量部と、[B]エチレン・プロピレン共重合
    ゴム;10〜30重量部と、[C]エチレン・ブテン-
    1共重合ゴム;8〜20重量部と、[D]無機充填剤;
    5〜15重量部とを、成分[A]、[B]、[C]およ
    び[D]の合計量が100重量部となるように含有する
    とともに、さらに、[E]テトラキス[メチレン-3-
    (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオ
    ネート]メタン;0.03〜0.20重量部、[F]ト
    リス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファイト;
    0.03〜0.20重量部、[G]2,4-ジ-t- ブチルフ
    ェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾエイ
    ト;0.1〜0.4重量部、および[H]ヘテロサイク
    リックヒンダードアミン系化合物;0.05〜0.60
    重量部とを含有してなり、かつ、[A]プロピレン系ブ
    ロック共重合体は、 エチレンから誘導される構成単位を2〜15モル%の量
    で含有するとともに、 常温n- デカン可溶分が5〜15重量%であり、メルト
    フローレートが15〜60g/10分であり、[B]エ
    チレン・プロピレン共重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を70〜90モル%の
    量で含有し、メルトフローレートが0.1〜2.0g/
    10分であり、[C]エチレン・ブテン- 1共重合ゴム
    は、 エチレンから誘導される構成単位を85〜95モル%の
    量で含有し、メルトフローレートが1.0〜10.0g
    /10分であることを特徴とする自動車塗装バンパー用
    プロピレン重合体組成物。
  2. 【請求項2】[A]プロピレン系ブロック共重合体;5
    5〜77重量部と、[B]エチレン・プロピレン共重合
    ゴム;5〜15重量部と、[I]エチレン・プロピレン
    ・ジエン共重合ゴム;5〜15重量部と、[C]エチレ
    ン・ブテン- 1共重合ゴム;8〜20重量部と、[D]
    無機充填剤;5〜15重量部とを、成分[A]、
    [B]、[I]、[C]および[D]の合計量が100
    重量部となるように含有するとともに、さらに、[E]
    テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒド
    ロキシフェニル)プロピオネート]メタン;0.03〜
    0.20重量部、[F]トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェ
    ニル)フォスファイト;0.03〜0.20重量部、
    [G]2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4
    - ヒドロキシベンゾエイト;0.1〜0.4重量部、お
    よび[H]ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合
    物;0.05〜0.60重量部とを含有してなり、か
    つ、[A]プロピレン系ブロック共重合体は、 エチレンから誘導される構成単位を2〜15モル%の量
    で含有するとともに、 常温n- デカン可溶分が5〜15重量%であり、メルト
    フローレートが15〜60g/10分であり、[B]エ
    チレン・プロピレン共重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を70〜90モル%の
    量で含有し、メルトフローレートが0.1〜2.0g/
    10分であり、[I]エチレン・プロピレン・ジエン共
    重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を70〜90モル%の
    量で含有し、ジエンより誘導される構成単位を8〜13
    モル%の量で含有し、メルトフローレートが0.1〜
    0.4g/10分であり、[C]エチレン・ブテン- 1
    共重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を85〜95モル%の
    量で含有し、メルトフローレートが1.0〜10.0g
    /10分であることを特徴とする請求項1に記載の自動
    車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物。
  3. 【請求項3】前記無機充填剤[D]が、タルクであるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の自動車塗装バ
    ンパー用プロピレン重合体組成物。
  4. 【請求項4】前記ヘテロサイクリックヒンダードアミン
    系化合物[H]が、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピ
    ペリジル)セバケートおよび/またはポリ[{6-(1,1,
    3,3-テトラメチルブチル)イミノ}-1,3,5-トリアジン-
    2,4-ジイル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)イ
    ミノ}ヘキサメチレン]であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の自動車塗装バンパー用プロピ
    レン重合体組成物。
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