JP3383386B2 - 自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物 - Google Patents
自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物Info
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Description
ロピレン重合体組成物に関し、さらに詳しくは、自動車
塗装バンパーにおける熱・光等による塗膜の黄変を、塗
料の面からではなく、被塗装物である成形体の面から防
止することができる成形体を提供し得るプロピレン重合
体組成物に関する。
性、成形加工性および耐薬品性に優れ、かつ、経済性に
も優れており、家電機器部品、自動車部品、建材などの
用途に広く利用されている。
とえばエチレン・プロピレン系共重合ゴム(EPR)を
配合することによって耐衝撃性を付与することができ
る。したがって、プロピレン重合体とエチレン・プロピ
レン系共重合ゴムとからなる組成物は、自動車のバンパ
ーなどに使用されている。
時における緩衝材としての機能だけではなく、自動車全
体のデザインの一部としてバンパーの外観も重要視され
るようになり、塗装されたバンパーが使用されることが
多くなっている。
は、塗料の焼き付け時における加熱、あるいは日照下で
の使用により黄変して外観不良になることがあるという
問題がある。
からではなく、被塗装物である成形体の面から解決すべ
く鋭意研究し、特定のプロピレン系ブロック共重合体
と、特定のエチレン・プロピレン共重合ゴムと、特定の
エチレン・ブテン- 1共重合ゴムと、無機充填剤と、特
定のフェノール系化合物と、特定のフォスファイト系化
合物と、特定のフェニルベンゾエイト系化合物と、特定
のヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合物とを特
定の割合で含有させたプロピレン重合体組成物からなる
成形体の塗装品が、プロピレン重合体が本来有する優れ
た特性を保持するとともに、耐黄変性に優れていること
を見出して、本発明を完成するに至った。
問題を解決しようとするものであって、プロピレン重合
体が本来有する優れた特性を保持するとともに、耐黄変
性に優れた成形体塗装品を調製することができる自動車
塗装バンパー用プロピレン重合体組成物を提供すること
を目的としている。
ピレン重合体組成物は、[A]プロピレン系ブロック共
重合体;55〜77重量部と、[B]エチレン・プロピ
レン共重合ゴム;10〜30重量部と、[C]エチレン
・ブテン- 1共重合ゴム;8〜20重量部と、[D]無
機充填剤;5〜15重量部とを、成分[A]、[B]、
[C]および[D]の合計量が100重量部となるよう
に含有するとともに、さらに、[E]テトラキス[メチ
レン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタン;0.03〜0.20重量部、
[F]トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファ
イト;0.03〜0.20重量部、[G]2,4-ジ-t- ブ
チルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾ
エイト;0.1〜0.4重量部、および[H]ヘテロサ
イクリックヒンダードアミン系化合物;0.05〜0.
60重量部とを含有してなり、かつ、[A]プロピレン
系ブロック共重合体は、エチレンから誘導される構成単
位を2〜15モル%の量で含有するとともに、常温n-
デカン可溶分が5〜15重量%であり、メルトフローレ
ートが15〜60g/10分であり、[B]エチレン・
プロピレン共重合ゴムは、エチレンから誘導される構成
単位を70〜90モル%の量で含有し、メルトフローレ
ートが0.1〜2.0g/10分であり、[C]エチレ
ン・ブテン- 1共重合ゴムは、エチレンから誘導される
構成単位を85〜95モル%の量で含有し、メルトフロ
ーレートが1.0〜10.0g/10分であることを特
徴としている。
レン重合体組成物は、プロピレン重合体が本来有する優
れた特性を保持するとともに、耐黄変性に優れた成形体
塗装品を提供することができ、自動車塗装バンパーの用
途に好適である。
ンパー用プロピレン重合体組成物について具体的に説明
する。
レン重合体組成物は、特定のプロピレン系ブロック共重
合体[A]と、特定のエチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]と、特定のエチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]と、無機充填剤[D]とを特定の割合で含有する
とともに、さらに、特定のフェノール系化合物、特定の
フォスファイト系化合物、特定のフェニルベンゾエイト
系化合物および特定のヘテロサイクリックヒンダードア
ミン系化合物を特定の割合で含有している。
定のエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]を
特定量含有していてもよい。プロピレン系ブロック共重合体[A] 本発明で用いられるプロピレン系ブロック共重合体
[A]は、エチレンから誘導される構成単位を2〜15
モル%の割合で、好ましくは4〜10モル%の割合で含
有しており、また常温n- デカン可溶分を5〜13重量
%、好ましくは7〜10重量%の割合で含有している。
エチレンから誘導される構成単位の含有量および常温n
- デカン可溶分が上記のような範囲内にあるプロピレン
系ブロック共重合体を用いることによって、耐衝撃性と
剛性に優れた成形体を提供し得るプロピレン重合体組成
物が得られる。
る構成単位の含有量は、赤外線分光法によって測定され
る値であり、また常温n- デカン可溶分は、試料2gを
沸騰n- デカン500g中に5時間浸漬して溶解した
後、室温まで冷却して、析出した固相をG4型ガラスフ
ィルターで濾過し、乾燥した後、測定した固相重量から
逆算して求めた値である。
体[A]は、ASTM D−1238に準拠して測定し
たメルトフローレート(MFR;230℃、2.16k
g荷重で測定)が15〜60g/10分、好ましくは3
0〜50g/10分である。メルトフローレートが上記
のような範囲にあるプロピレン系ブロック共重合体を用
いることによって、成形性に優れたプロピレン重合体組
成物が得られる。
体[A]は、通常の立体規則性触媒を用いて製造するこ
とができる。たとえば、ハロゲン含有チタン化合物触媒
成分あるいは担体に担持させた遷移金属化合物触媒成分
と、有機アルミニウム化合物触媒成分とからなる触媒の
存在下に、プロピレンおよびエチレンをたとえば2段重
合させることによってプロピレン系ブロック共重合体
[A]を得ることができる。具体的には、まずプロピレ
ン単独で重合させ、引き続いてプロピレンとエチレンと
を共重合させることによって、プロピレン系ブロック共
重合体を製造することができる。このような触媒はさら
に、必要に応じて電子供与体を含有していてもよく、共
粉砕等の手法により活性化されていてもよい。プロピレ
ン系ブロック共重合体の具体的な製造方法は、たとえば
特開昭52―98,045号、特公昭57―26,61
3号公報に詳細に記載されている。
ロック共重合体[A]は、エチレンから誘導される構成
単位の含有量、常温n- デカン可溶分およびメルトフロ
ーレートが上記のような範囲にある限りは、プロピレン
系ブロック共重合体と他のポリプロピレンとの混合物で
あってもよい。
体[A]は、本発明の目的を損なわない範囲であれば、
他の重合性モノマーから誘導される構成単位を含有して
もよい。
的には、ブテン- 1、ヘキセン- 1、オクテン- 1、4
- メチル-1-ペンテン等のα- オレフィン、酢酸ビニル
等のビニルエステル、無水マレイン等の不飽和有機酸ま
たはその酸誘導体などが挙げられる。
れる場合には、プロピレン系ブロック共重合体[A]
は、エチレン、プロピレンおよび他の重合性モノマーの
三元系共重合体であってもよく、また、この三元系共重
合体と他の重合性モノマーを含まないプロピレン系ブロ
ック共重合体との混合物であってもよい。
は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・
プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン- 1共
重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100
重量部に対して、またはプロピレン系ブロック共重合体
[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチ
レン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン
・ブテン- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]
の合計量100重量部に対して、55〜77重量部、好
ましくは57〜70重量部の割合で用いられる。
系ブロック共重合体[A]を上記のような割合で用いる
ことによって、耐衝撃性、剛性など機械的強度のバラン
スに優れるとともに、耐熱性および加工寸法安定性に優
れた成形体を形成し得る、成形性に優れたプロピレン重
合体組成物が得られる。
よびエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I] 本発明で用いられるエチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]は、エチレンから誘導される構成単位を70〜9
0モル%、好ましくは75〜85モル%の割合で含有し
ている。エチレンから誘導される構成単位の含有量が上
記のような範囲にあるエチレン・プロピレン共重合ゴム
を用いることによって、物性バランスおよび耐傷付き性
に優れるとともに、低温衝撃強度に優れた成形体を提供
し得るプロピレン重合体組成物が得られる。
構成単位の含有量は、赤外線分光法によって測定される
値である。また、このエチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]は、ASTM D−1238に準拠して測定した
メルトフローレート(MFR;230℃、2.16kg
荷重で測定)が0.1〜2.0g/10分、好ましくは
0.1〜1.0g/10分である。
[B]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチ
レン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、10〜30重量部、好ましくは
12〜22重量部の割合で用いられる。
車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物は、エチレン
・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]を含有していて
もよく、この場合、上記エチレン・プロピレン共重合ゴ
ム[B]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エ
チレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン-
1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量1
00重量部に対して、5〜15重量部、好ましくは7〜
12重量部の割合で用いられる。
[B]を上記のような割合で用いることによって、耐熱
性、耐候性および耐オゾン性に優れた成形体を提供し得
るプロピレン重合体組成物が得られる。
・ジエン共重合ゴム[I]は、エチレンから誘導される
構成単位を70〜90モル%、好ましくは75〜85モ
ル%の割合で含有しており、またジエンより誘導される
構成単位を8〜13モル%、好ましくは9〜11モル%
の割合で含有している。
導される構成単位の含有量は、赤外分光法によって測定
される値である。さらに、このエチレン・プロピレン・
ジエン共重合ゴム[I]は、ASTMD−1238に準
拠して測定したメルトフローレート(MFR;230
℃、2.16kg荷重で測定)が0.1〜0.4g/1
0分、好ましくは0.1〜0.3g/10分である。
ゴム[I]を構成するジエンとしては、具体的には、5
- エチリデン-2-ノルボルネンが好ましく用いられる。
上記エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]
は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・
プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン・
ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重合
ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量
部に対して、5〜15重量部、好ましくは5〜10重量
部の割合で用いられる。
ゴム[I]を上記のような割合で用いることによって、
耐熱性、耐候性および耐オゾン性に優れた成形体を提供
し得るプロピレン重合体組成物が得られる。
[C]は、エチレンから誘導される構成単位を85〜9
5モル%、好ましくは88〜92モル%の割合で含有し
ている。
構成単位の含有量は、赤外線分光法によって測定される
値である。このエチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]
は、ASTM D−1238に準拠して測定したメルト
フローレート(MFR;230℃、2.16kg荷重で
測定)が1.0〜10.0g/10分、好ましくは1.
0〜8.0g/10分である。
ゴム[C]は、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、下記のような重合性コモノマーから誘導される構成
単位を含有してもよい。
体的には、ペンテン- 1、ヘキセン- 1、4- メチル-
1-ペンテン等のα- オレフィンなどが挙げられる。上
記エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]は、プロピレ
ン系ブロック共重合体[A]、エチレン・プロピレン共
重合ゴム[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量部に
対して、またはプロピレン系ブロック共重合体[A]、
エチレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、8〜20重量部、好ましくは1
0〜17重量部の割合で用いられる。
[C]を上記のような割合で用いることによって、耐熱
性、耐候性、耐オゾン性に優れた成形体を提供し得るプ
ロピレン重合体組成物が得られる。
には、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、鉛等の金属、
マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニ
ウム、モリブデン、ケイ素、アンチモンおよびチタン等
の金属、ならびに、これらの酸化物、水酸化物、硫酸
塩、炭酸塩およびケイ酸塩、さらには、タルク、マイ
カ、シリカ、ガラス繊維、グラファイトなどが挙げられ
る。これらのうち、タルクが好ましく用いられる。
μm、好ましくは0.2〜5.0μmであることが望ま
しい。なお、タルクの平均粒径は、液相沈降方式によっ
て測定される。
スペクト比(縦または横のいずれかの長さと厚みとの比
を示す)の平均値が3以上、特に4以上であるタルクが
好ましく用いられる。
っても予め表面処理されていてもよい。この表面処理の
例としては、具体的には、シランカップリング剤、高級
脂肪酸、脂肪酸金属塩、不飽和有機酸、有機チタネー
ト、樹脂酸、ポリエチレングリコールなどの処理剤を用
いる化学的または物理的処理を挙げることができる。上
記のような表面処理が施されたタルクを用いることによ
って、ウェルド強度、塗装性、成形加工性にも優れた成
形体を提供し得るプロピレン重合体組成物が得られる。
ロック共重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴ
ム[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]およ
び無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、ま
たはプロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・
プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン・
ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重合
ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量
部に対して、5〜15重量部、好ましくは7〜12重量
部の割合で用いられる。
いることによって、剛性と低温衝撃強度とのバランスに
優れるとともに、塗装性、寸法安定性および外観に優れ
た成形体を提供し得るプロピレン重合体組成物が得られ
る。
チル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E] 本発明で用いられるフェノール系化合物は、テトラキス
[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]メタン[E]である。
チル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチ
レン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、またはプロピレン系ブロック共
重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
[I]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]および
無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、0.
03〜0.20重量部、好ましくは0.05〜0.15
重量部の割合で用いられる。
チル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E]を上記のような割合で用いることによって、耐黄
変性に優れた成形体塗装品を調製することができるプロ
ピレン重合体組成物を得ることができる。
スファイト[F] 本発明で用いられるフォスファイト系化合物は、トリス
(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファイト[F]で
ある。
チルフェニル)フォスファイト[F]は、プロピレン系
ブロック共重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合
ゴム[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]お
よび無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、
またはプロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン
・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン
・ジエン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重
合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重
量部に対して、0.03〜0.20重量部、好ましくは
0.05〜0.15重量部の割合で用いられる。
スファイト[F]を上記のような割合で用いることによ
って、耐黄変性に優れた成形体塗装品を調製することが
できるプロピレン重合体組成物が得られる。
チル-4- ヒドロキシベンゾエイト[G] 本発明で用いられるフェニルベンゾエイト系化合物は、
2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒド
ロキシベンゾエイト[G]である。
ニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾエイト
[G]は、プロピレン系ブロック共重合体[A]、エチ
レン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・ブテン
- 1共重合ゴム[C]および無機充填剤[D]の合計量
100重量部に対して、またはプロピレン系ブロック共
重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
[I]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]および
無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、0.
1〜0.4重量部、好ましくは0.2〜0.3重量部の
割合で用いられる。
チル-4- ヒドロキシベンゾエイト[G]を上記のような
割合で用いることによって、耐黄変性に優れた成形体塗
装品を調製することができるプロピレン重合体組成物が
得られる。
合物[H] 本発明で用いられるヘテロサイクリックヒンダードアミ
ン系化合物[H]としては、具体的には、ビス(2,2,6,
6-テトラメチル-4- ピペリジル)セバケート、ポリ
[{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミノ}-1,3,5
-トリアジン-2,4-ジイル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピ
ペリジル)イミノ}ヘキサメチレン]、ジメチルサッキ
ネート[2-(4-ヒドロキシ-2,2,6,6- テトラメチル-1-
ピペリジル)エタノールポリコンデンセート、4-ベンゾ
イルオキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、テトラ
キス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリジル)-1,2,3,4
- ブタンテトラカルボキシレート、1-[2-{ 3-(3,5-ジ
-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ} エチル]-4-[3-(3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ]-2,2,6,6- テトラメ
チルピペリジン、ポリメチルプロピル-3- オキシ-{ 1-
(2,2,6,6- テトラメチル)ピペリジル} シロキサンな
どが挙げられる。これらのうち、ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル-4- ピペリジル)セバケート、ポリ[{6-(1,1,
3,3-テトラメチルブチル)イミノ}-1,3,5-トリアジン-
2,4- ジイル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)
イミノ}ヘキサメチレン]が好ましい。
せて用いることができる。上記ヘテロサイクリックヒン
ダードアミン系化合物[H]は、プロピレン系ブロック
共重合体[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム
[B]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[C]および
無機充填剤[D]の合計量100重量部に対して、また
はプロピレン系ブロック共重合体[A]、エチレン・プ
ロピレン共重合ゴム[B]、エチレン・プロピレン・ジ
エン共重合ゴム[I]、エチレン・ブテン- 1共重合ゴ
ム[C]および無機充填剤[D]の合計量100重量部
に対して、0.05〜0.60重量部、好ましくは0.
1〜0.4重量部の割合で用いられる。
合物[H]を上記のような割合で用いることによって、
耐黄変性に優れた成形体塗装品を調製することができる
プロピレン重合体組成物が得られる。
成物は、上記のようなプロピレン系ブロック共重合体
[A]、エチレン・プロピレン共重合ゴム[B]、エチ
レン・ブテン- 1共重合ゴム[C]、無機充填剤
[D]、テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル
-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
[E]、トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスフ
ァイト[F]、2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t-
ブチル-4- ヒドロキシベンゾエイト[G]およびヘテロ
サイクリックヒンダードアミン系化合物[H]、さらに
は、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]を
用いて、一般的に広く用いられている組成物の混練方法
によって調製される。
押出機、二軸混練機、バンバリーミキサー、ロールなど
の混練装置を用いて行なうことができる。本発明に係る
プロピレン重合体組成物は、通常、上記成分を押出機な
どの混練装置で混練した後、混練物をペレット状に成形
して使用される。
て各成分を混練装置に添加する順序は限定されず、同時
でもよく別々でもよい。上記各成分は、混練性がよい。
本発明に係る自動車塗装バンパー用プロピレン重合体組
成物は、従来のプロピレン重合体からなる成形体、また
はプロピレン重合体とエチレン・プロピレン系共重合ゴ
ムとからなる成形体が有する剛性および低温衝撃強度を
保持するとともに、表面硬度に優れ、特に従来のプロピ
レン重合体、またはエチレン・プロピレン共重合ゴムと
プロピレン重合体とからなる組成物では得られなかっ
た、耐傷付き性に優れた成形体を提供することができ
る。
上述した成分とともに、本発明の目的を損なわない範囲
で、他の成分を含有してもよい。このような他の成分と
しては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を挙げること
ができる。具体的には、ポリエチレン、ポリブテン- 1
等のα- オレフィン単独重合体またはこれらのα- オレ
フィン共重合体、α- オレフィンとビニルモノマーとの
共重合体、無水マレイン酸変性ポリプロピレン等の変性
オレフィン重合体、ナイロン、ポリカーボネート、AB
S、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンオ
キサイド、石油樹脂、フェノール樹脂などを挙げること
ができる。
下のようなゴム類、ラテックスを配合することもでき
る。このようなゴム類、ラテックスとしては、具体的に
は、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、1,2- ポリ
ブタジエン・アクリルニトリル・ブタジエンゴム、ポリ
イソブチレン、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・
ブタジエン・スチレンブロック共重合体、スチレン・イ
ソブチレン・スチレンブロック共重合体;スチレン・ブ
タジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、ス
チレン・イソブチレン・スチレンブロック共重合体の水
素添加物を挙げることができる。
に、各種添加剤を配合することもできる。このような添
加剤としては、具体的には、滑剤、帯電防止剤、分散
剤、銅害防止剤、中和剤、発泡剤、可塑剤、気泡防止
剤、難燃剤、架橋剤、過酸化物等の流れ性改良剤、ウェ
ルド強度改良剤、核剤などを挙げることができる。
レン重合体組成物は、上記のような添加物を配合するこ
とによって、得られる成形体の物性バランス、耐久性、
塗装性、印刷性、耐傷付き性および成形加工性をより一
層向上させることができる。
パー用プロピレン系重合体組成物は、通常ペレット状に
成形され、熱可塑性樹脂の分野において一般に行なわれ
ている成形方法、たとえば、射出成形法あるいは押出成
形法などを採用して所望の形状を有する成形体(未塗装
のバンパー)を製造することができる。
系重合体組成物の融点よりも高い温度であって、かつ熱
分解温度以下の範囲内の温度に設定され、一般には17
0〜300℃、好ましくは170〜250℃の範囲内に
設定される。
レン系重合体組成物から成形された成形体の塗装には、
溶剤系塗料、水系塗料および無溶剤系塗料を用いること
ができる。
塗料、アミノアルキド樹脂系塗料、ビニル樹脂系塗料、
常温乾燥型アクリル樹脂系塗料、焼付け乾燥型アクリル
樹脂系塗料、タールエポキシ型エポキシ樹脂系塗料、ワ
ニス・エナメル型エポキシ樹脂系塗料、一液型ウレタン
樹脂系塗料、多液型ウレタン樹脂系塗料、不飽和ポリエ
ステル樹脂系塗料、塩化ゴム系塗料が挙げられる。
ン系塗料、水溶性樹脂系塗料が挙げられる。さらに無溶
剤系塗料の例としては、粉体塗料およびトラフィックペ
イントが挙げられる。
レン系重合体組成物から成形された成形体は、特に溶剤
系塗料による塗装が適しており、中でもウレタン樹脂系
塗料との親和性が特によい。
ピレン重合体組成物は、特定のプロピレン系ブロック共
重合体[A]と、特定のエチレン・プロピレン共重合ゴ
ム[B]と、特定のエチレン・ブテン- 1共重合ゴム
[C]と、無機充填剤[D]と、テトラキス[メチレン
-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]メタン[E]と、トリス(2,4-ジ-t- ブチ
ルフェニル)フォスファイト[F]と、2,4-ジ-t- ブチ
ルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾエ
イト[G]と、特定のヘテロサイクリックヒンダードア
ミン系化合物[H]と、必要に応じて、特定のエチレン
・プロピレン・ジエン共重合ゴム[I]とを特定の割合
で配合してなるので、剛性と耐衝撃性(低温衝撃強度)
とのバランスに優れるとともに、高い表面硬度を有し、
耐傷付き性に優れた成形体を提供することができる。し
かも、この組成物は、プロピレン重合体が本来有する優
れた特性を保持するとともに、耐黄変性に優れた成形体
塗装品を提供することができ、自動車塗装バンパーの用
途に好適である。
するが、本発明は、これら実施例により限定されるもの
ではない。なお、プロピレン重合体組成物を調製する際
に用いた各成分の物性は、以下の通りである。 [A]プロピレン系ブロック共重合体 ・プロピレン系ブロック共重合体[以下、(PP−A)
と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:4.7モル
% MFR:50g/10分 常温n- デカン可溶分:7.0重量% [B]エチレン・プロピレン共重合ゴム ・エチレン・プロピレン共重合ゴム[以下、(EPR−
A)と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:80モル% MFR:0.4g/10分 [C]エチレン・ブテン- 1共重合ゴム ・エチレン・ブテン- 1共重合ゴム[以下、(EBR−
A)と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:80モル% MFR:4.1g/10分 [D]無機充填剤 ・タルク[以下、(D−1)と称する場合がある] 平均粒径:2.5μm 粒径5μm以上の粒子の含有率:3重量% [E]テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4
- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン[日本
チバガイギー社販売、商品名 イルガノックス(Irgano
xTM)1010 、以下、(E)と称する場合がある] [F]トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファ
イト[チバガイギー社製商品名 イルガホス(Irgafo
s)168、以下、(F)と称する場合がある] [G]2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4
- ヒドロキシベンゾエイト[ガイギー社製、商品名 チ
ヌビン(Tinuvin)-120 、以下、(G)と称する場合が
ある] [H]ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合物 (1)ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリジル)セ
バケート[三共(株)製、商品名 サノール(Sanol)L
S-770 、以下、(H−1)と称する場合がある] (2)ポリ[{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミ
ノ}-1,3,5- トリアジン-2,4- ジイル{4-(2,2,6,6-テ
トラメチルピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン][ガ
イギー社製、商品名 チマソーブ(Chimassorb)-944L
D、以下、(H−2)と称する場合がある] [I]エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム ・エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム[以下、
(EPT−A)と称する場合がある] エチレンから誘導される構成単位の含有量:80モル% ジエンより誘導される構成単位の含有量:9モル% ジエン;5-エチリデン-2-ノルボルネン MFR:0.2g/10分 [その他] (1)1,3,5-トリス(4-ヒドロキシ-3,5- ジ-t- ブチル
ベンジル)-s- トリアジン-2,4,6-(1H,3H,5H)-トリオ
ン[BFグッドリッチ社製、商品名グッドライト(Good
rite)3114、以下(J−1)と称する場合がある] (2)ビス(2,6-ジ-t- ブチル-4- メチルフェニル)ペ
ンタエリスリトール-ジフォスファイト [旭電化工業
(株)製、商品名 Mark PEP-36 、以下、(J−2)と
称する場合がある] (3)ステアリン酸カルシウム [三共有機合成社製、
以下、(J−3)と称する場合がある] なお、上記MFRは、ASTM D-1238に従って、
230℃、荷重2.16kgの条件で測定した。
た。まず、50トン射出成形機にて成形した角板に1,
1,1- トリクロロエタンによる蒸気洗浄を60秒間行
なった後、次のプライマーを塗布した。
ライマー[商品名 RB117、日本ビーケミカル
(株)製] ・焼付けの条件:120℃、5分 ・乾燥後の塗膜厚:約15μm 次いで、上記プライマー塗膜上に下記の上塗り塗料を下
記の条件で塗装した。
塗料[商品名 R320、日本ビーケミカル(株)製] ・上塗り塗料(2):2液ウレタン樹脂系塗料[商品名
R331、日本ビーケミカル(株)製] ・上塗り塗料(3):2液ウレタン樹脂系塗料[商品名
R341、日本ビーケミカル(株)製] ・塗膜構成(1) :上記塗料R−320の単一塗膜 ・塗膜構成(2) :上記プライマー塗膜上に塗料R3
41、R331、R320の塗膜が順に形成されている
三層塗膜(R320の塗膜が最上層) ・焼き付け条件:120℃、20分 ・乾燥後の塗膜厚:約35μm 次に、耐熱試験および耐湿熱試験の方法を下記に示す。 (1)耐熱試験 まず、ギヤーオーブン[タバイ(株)製、商品名 GPHH
-200]を用いて、試験片を80℃で240時間加熱し
た。次いで、色相計[日本電色(株)製、商品名 ND-5
04AA]を用いて、加熱後の試験片についてJIS K 7
103のY値とZ値を求めた。また、加熱前の試験片に
ついて予めJIS K 7103のY値とZ値を求めてお
いた。
算出して、その差(Δb)を求めた。このΔbから黄変
の程度を知ることができる。 b=[7.0×(Y−0.847Z)]÷Y (2)耐湿熱試験 まず、恒湿恒温槽[タバイ(株)製、商品名 PSL-4GM
W]を用いて、試験片を50℃、湿度95%の条件下に
240時間放置した。次いで、色相計[日本電色(株)
製、商品名 ND-504AA]を用いて、上記放置後の試験片
についてJIS K 7103のY値とZ値を求めた。ま
た、上記放置を行なう前の試験片について予めJIS
K 7103のY値とZ値を求めておいた。
算出して、その差(Δb)を求めた。このΔbから黄変
の程度を知ることができる。 b=[7.0×(Y−0.847Z)]÷Y またプロピレン重合体組成物のメルトフローレート、曲
げ弾性率、アイゾット衝撃値、ロックウェル硬度、熱変
形温度および低温脆化温度は、以下のようにして測定し
た。 (1)メルトフローレート(MFR) メルトフローレートは、ASTM D−1238に準拠
して、下記の条件にて測定した。
ト) (2)曲げ弾性率(FM) 曲げ弾性率は、ASTM D−790に準拠して、下記
の条件にて曲げ試験を行って求めた。
(厚さ)×127mm(長さ) スパン間;100mm 曲げ速度;2mm/分 (3)アイゾット衝撃値(IZ) アイゾット衝撃値は、ASTM D−256に準拠し
て、下記の条件にて衝撃試験を行って求めた。
4mm(長さ) ノッチは機械加工 (4)ロックウェル硬度(HR) ロックウェル硬度は、ASTM D648に準拠して、
下記の条件にて試験を行って求めた。
0mm(厚さ)の試験片を2枚重ね (5)熱変形温度(HDT) 熱変形温度は、ASTM D−648に準拠して、下記
の条件にて試験を行って求めた。
mm(幅)×127mm(長さ) 試験荷重;4.6kg/cm2 (6)低温脆化温度(BT) 低温脆化温度は、ASTM D−746に準拠して試験
を行って求めた。
−A)59重量部、エチレン・プロピレン共重合ゴム
(EPR−A)15重量部、エチレン・ブテン- 1共重
合ゴム(EBR−A)15重量部、タルク(D−1)1
1重量部、テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチ
ル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
(E)0.1重量部、トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェニ
ル)フォスファイト(F)0.1重量部、2,4-ジ-t- ブ
チルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾ
エイト(G)0.3重量部、ビス(2,2,6,6-テトラメチ
ル-4- ピペリジル)セバケート(H−1)0.1重量部
およびポリ[{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミ
ノ}-1,3,5- トリアジン-2,4- ジイル{4-(2,2,6,6-テ
トラメチルピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン](H
−2)0.1重量部をヘンシェルミキサーで室温にて2
分間混合した。
を、造粒機[(株)神戸製鋼所製、NCM−60]を用
いて、樹脂温度210℃、ロータ回転数900r.p.m.の
条件にて、混練、造粒し、プロピレン重合体組成物のペ
レットを得た。
を下記の条件で射出成形して厚さ3mm、縦150m
m、横70mmの平板を得た。 (成形条件) 樹脂温度:200℃ 金型温度:40℃ 次いで、上記のようにして得られた平板上に、前述の洗
浄プライマー処理を施した後上記塗装条件でR320の
上塗り塗料を塗装し、焼き付けして単一塗膜の各種試験
片を作製し、これらの試験片について上記物性試験、耐
熱試験および耐湿熱試験を行なった。
に、前述の洗浄プライマー処理を施した後上記塗装条件
でR341、R331、R320の各塗料を順に塗装
し、焼き付けして三層の塗膜を有する各種試験片を作製
した。
上記物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。
結果を第1表に示す。
よび(H−1)を用いなかったことと、1,3,5-トリス
(4-ヒドロキシ-3,5- ジ-t- ブチルベンジル)-s- トリ
アジン-2,4,6-(1H,3H,5H)-トリオン(J−1)0.1
重量部、ビス(2,6-ジ-t- ブチル-4- メチルフェニル)
ペンタエリスリトール- ジフォスファイト(J−2)
0.1重量部およびステアリン酸カルシウム(J−3)
0.1重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、
平板を調製し、塗装を行なって試験片を作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
よび(H−2)を用いなかったことと、(J−1)0.
1重量部、(J−2)0.1重量部および(J−3)
0.1重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、
平板を調製し、塗装を行なって試験片を作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
よび(H−2)を用いなかったことと、(J−2)0.
1重量部および(J−3)0.1重量部を用いた以外
は、実施例1と同様にして、平板を調製し、塗装を行な
って試験片を作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
−2)を用いなかったことと、(J−3)0.1重量部
を用いた以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
なかった以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
(G)を用いなかったことと、(J−2)0.1重量部
を用いた以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
(G)を用いなかったことと、(J−1)0.1重量部
を用いた以外は、実施例1と同様にして、平板を調製
し、塗装を行なって試験片を作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
5重量部の代わりに、(EPR−A)7.5重量部と
(EPT−A)7.5重量部を用いた以外は、実施例1
と同様にして、平板を調製し、塗装を行なって試験片を
作製した。
物性試験、耐熱試験および耐湿熱試験を行なった。結果
を第1表に示す。
Claims (4)
- 【請求項1】[A]プロピレン系ブロック共重合体;5
5〜77重量部と、[B]エチレン・プロピレン共重合
ゴム;10〜30重量部と、[C]エチレン・ブテン-
1共重合ゴム;8〜20重量部と、[D]無機充填剤;
5〜15重量部とを、成分[A]、[B]、[C]およ
び[D]の合計量が100重量部となるように含有する
とともに、さらに、[E]テトラキス[メチレン-3-
(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン;0.03〜0.20重量部、[F]ト
リス(2,4-ジ-t- ブチルフェニル)フォスファイト;
0.03〜0.20重量部、[G]2,4-ジ-t- ブチルフ
ェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾエイ
ト;0.1〜0.4重量部、および[H]ヘテロサイク
リックヒンダードアミン系化合物;0.05〜0.60
重量部とを含有してなり、かつ、[A]プロピレン系ブ
ロック共重合体は、 エチレンから誘導される構成単位を2〜15モル%の量
で含有するとともに、 常温n- デカン可溶分が5〜15重量%であり、メルト
フローレートが15〜60g/10分であり、[B]エ
チレン・プロピレン共重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を70〜90モル%の
量で含有し、メルトフローレートが0.1〜2.0g/
10分であり、[C]エチレン・ブテン- 1共重合ゴム
は、 エチレンから誘導される構成単位を85〜95モル%の
量で含有し、メルトフローレートが1.0〜10.0g
/10分であることを特徴とする自動車塗装バンパー用
プロピレン重合体組成物。 - 【請求項2】[A]プロピレン系ブロック共重合体;5
5〜77重量部と、[B]エチレン・プロピレン共重合
ゴム;5〜15重量部と、[I]エチレン・プロピレン
・ジエン共重合ゴム;5〜15重量部と、[C]エチレ
ン・ブテン- 1共重合ゴム;8〜20重量部と、[D]
無機充填剤;5〜15重量部とを、成分[A]、
[B]、[I]、[C]および[D]の合計量が100
重量部となるように含有するとともに、さらに、[E]
テトラキス[メチレン-3- (3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]メタン;0.03〜
0.20重量部、[F]トリス(2,4-ジ-t- ブチルフェ
ニル)フォスファイト;0.03〜0.20重量部、
[G]2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t- ブチル-4
- ヒドロキシベンゾエイト;0.1〜0.4重量部、お
よび[H]ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合
物;0.05〜0.60重量部とを含有してなり、か
つ、[A]プロピレン系ブロック共重合体は、 エチレンから誘導される構成単位を2〜15モル%の量
で含有するとともに、 常温n- デカン可溶分が5〜15重量%であり、メルト
フローレートが15〜60g/10分であり、[B]エ
チレン・プロピレン共重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を70〜90モル%の
量で含有し、メルトフローレートが0.1〜2.0g/
10分であり、[I]エチレン・プロピレン・ジエン共
重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を70〜90モル%の
量で含有し、ジエンより誘導される構成単位を8〜13
モル%の量で含有し、メルトフローレートが0.1〜
0.4g/10分であり、[C]エチレン・ブテン- 1
共重合ゴムは、 エチレンから誘導される構成単位を85〜95モル%の
量で含有し、メルトフローレートが1.0〜10.0g
/10分であることを特徴とする請求項1に記載の自動
車塗装バンパー用プロピレン重合体組成物。 - 【請求項3】前記無機充填剤[D]が、タルクであるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の自動車塗装バ
ンパー用プロピレン重合体組成物。 - 【請求項4】前記ヘテロサイクリックヒンダードアミン
系化合物[H]が、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピ
ペリジル)セバケートおよび/またはポリ[{6-(1,1,
3,3-テトラメチルブチル)イミノ}-1,3,5-トリアジン-
2,4-ジイル{4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)イ
ミノ}ヘキサメチレン]であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の自動車塗装バンパー用プロピ
レン重合体組成物。
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1993
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