JP3472980B2 - 自動車内装部品用プロピレン重合体組成物 - Google Patents
自動車内装部品用プロピレン重合体組成物Info
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Description
レン重合体組成物に関し、さらに詳しくは、射出成形時
に金型に取付けられた突き出しピンによる成形体の白化
が生じ難い、難白化性のプロピレン重合体組成物に関す
る。
加工性に優れるとともに、耐熱性、耐薬品性にも優れた
成形体を提供することができるため、家電機器部品、自
動車部品、建材などの用途に広く利用されている。
部品、自動車部品などの用途において、射出成形時に金
型に取付けられた突き出しピンによる成形体の白化が生
じ、製品の外観品質を損うことが多い。すなわち、射出
成形の金型離型時に離型抵抗が大きくなった際、製品を
突き出すピンにより製品に過大な力が加わり、製品の白
化に至るのである。白化した部分を有する製品は、他の
品質が充分満足できても、製品として不適である。この
白化に対しては通常、射出成形用金型を改造したり、あ
るいは成形体の白化部分を磨くというような対策が採ら
れることが多い。
金型抜き勾配が得られないケースもあり、このような場
合には、白化の生じ難い成形体材料が求められる。本発
明者らは、射出成形時に突き出しピンによる成形体の白
化が発生し難い、プロピレン重合体組成物について鋭意
検討した結果、特定のプロピレン系ブロック共重合体に
特定の高級脂肪酸アミドを特定の割合で配合して得られ
るプロピレン重合体組成物が、プロピレン重合体が本来
有する優れた特性を損なうことなく、射出成形時に突き
出しピンによる成形体の白化を極めて有効に防止するこ
とができることを見出し、本発明を完成するに至った。
問題を解決しようとするものであって、プロピレン重合
体が本来有する優れた特性を損なうことなく、射出成形
時に突き出しピンによる成形体の白化を極めて有効に防
止することができる難白化性の自動車内装部品用プロピ
レン重合体組成物を提供することを目的としている。
用プロピレン重合体組成物は、プロピレン系ブロック共
重合体[A]100重量部と、高級脂肪酸アミド[B]
0.05〜2.5重量部とからなり、かつプロピレン系
ブロック共重合体[A]は、(a)エチレンから誘導さ
れる構成単位を2〜20モル%の量で含有するととも
に、(b)常温n―デカン可溶分が6〜20重量%であ
り、(c)メルトフローレート(ASTM D 1238;230℃、
2.16kg荷重で測定)が10〜50g/10分であり、
(d)沸騰ヘプタン不溶成分の13C−NMRスペクトル
におけるPmmmm、Pwの吸収強度から下記式(1)によ
り求められる立体規則性指標[IP]の値が0.960
〜0.995の範囲にあり、高級脂肪酸アミド[B]
は、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミドおよびエル
カ酸アミドからなる群から選ばれた少なくとも1種であ
ることを特徴としている。
クチック結合した部位における第3単位目のメチル基に
由来する吸収強度であり、 [Pw] :プロピレン単位のメチル基に由来する吸収
強度である。) 上記プロピレン重合体組成物は、密度が0.910g/
cm3 以下であり、メルトフローレート(ASTM D 123
8;230℃、2.16kg荷重で測定)が10〜50g/10分
であり、かつ、その組成物からなる成形体の曲げ初期弾
性率(23℃雰囲気下で測定)が13,000kg/c
m2 以上であり、アイゾット衝撃強度(23℃雰囲気下
で測定)が8kg・cm/cm以上であり、ロックウエ
ル硬度が75〜100であり、熱変形温度が120℃以
上である。
品用プロピレン重合体組成物について具体的に説明す
る。
は、単独重合のみならず、共重合を包含した意で用いら
れることがあり、また「重合体」という語は、単独重合
体のみならず、共重合体を包含した意で用いられること
がある。
ピレン重合体組成物を形成する成分について説明する。プロピレン系ブロック共重合体[A] 本発明で用いられるプロピレン系ブロック共重合体
[A]は、エチレンから誘導される構成単位を2〜20
モル%の割合で、好ましくは4〜10モル%の割合で含
有している。また、常温n―デカン可溶分を6〜20重
量%、好ましくは7〜16重量%の割合で含有してい
る。
る構成単位の含有量は、赤外線分光法、NMR分光法な
どの常法によって測定される値であり、常温n―デカン
可溶分は、試料2gを沸騰n―デカン500g中に5時
間浸漬して溶解した後、室温まで冷却して、析出した固
相をG4型ガラスフィルターで濾過し、乾燥した後測定
した固相重量から逆算した値である。
体[A]では、ASTM D1238に準拠して測定し
たメルトフローレート(MFR;230℃、2.16k
g荷重で測定)が10〜50g/10分、好ましくは2
0〜40g/10分である。
ロック共重合体[A]は、沸騰ヘプタン不溶成分の13C
−NMRスペクトルにおけるPmmmm、Pwの吸収強度か
ら、下記式(1)により求められる立体規則性指標[I
P]の値が0.960〜0.995、好ましくは0.9
70〜0.995、より好ましくは0.980〜0.9
95の範囲にある。
クチック結合した部位における第3単位目のメチル基に
由来する吸収強度 [Pw] :プロピレン単位のメチル基に由来する吸収
強度) ここで、プロピレン系ブロック共重合体の沸騰ヘプタン
不溶成分がプロピレンの単独重合体である場合、この不
溶成分は、たとえば下記式(A)のように表わすことが
できる。
単位目のメチル基(たとえばMe1 〜Me5 を含むプロ
ピレン単位5連鎖においてはMe3 、Me2 〜Me6 を
含むプロピレン単位5連鎖においてはMe4 )に由来す
る13C−NMRスペクトルにおける吸収強度をPmmmmと
し、プロピレン単位中の全メチル基(Me1 、Me2 、
Me3・・・)に由来する吸収強度をPwとすると、上記式
(A)で表わされるポリプロピレンの立体規則性は、上
記式(1)から求められる値により評価することができ
る。
MR測定は、たとえば次のようにして行なわれる。ま
ず、攪拌装置付1リットルのフラスコに、重合体試料3
g、2,6-ジ-tert-ブチル-4- メチルフェノール20m
g、n-デカン500mlを入れ、145℃の油浴上で加
熱溶解させる。重合体試料が溶解した後、約8時間かけ
て室温まで冷却し、続いて23℃の水浴上で8時間保持
する。析出した重合体(23℃デカン不溶成分)を含む
n-デカン懸濁液をG−4(またはG−2)のグラスフィ
ルターで濾過分離し、減圧乾燥した後、重合体1.5g
を6時間以上ヘプタンを用いてソックスレー抽出して沸
騰ヘプタン不溶成分を得る。
クロロブタジエン2.0mlに加熱溶解させる。この溶
液をグラスフィルター(G−2)で濾過した後、重水素
化ベンゼン0.5mlを加え、内径10mmのNMRチ
ューブに装入する。そして、日本電子製GX−500型
NMR測定装置を用い、120℃で13C−NMR測定を
行なう。積算回数は、10,000回以上とする。立体
規則性指標[IP]の値は、上記測定によって得られる
ピーク強度から求めることができる。
共重合体の沸騰ヘプタン不溶成分の密度は、通常0.9
00g/cm3 以上、好ましくは0.905g/cm3
以上である。
共重合体は、23℃デカン可溶成分量が、6〜20重量
%、好ましくは7〜16%、さらに好ましくは9〜15
%の範囲にある。
体の23℃デカン可溶成分量は、次のようにして測定さ
れる。すなわち、攪拌装置付1リットルのフラスコに、
重合体試料3g、2,6- ジ-tert-ブチル-4- メチルフェノ
ール20mg、n-デカン500mlを入れ、145℃の
油浴上で加熱溶解させる。重合体試料が溶解した後、約
8時間かけて室温まで冷却し、続いて23℃の水浴上で
8時間保持する。析出した重合体と、溶解ポリマーを含
むn-デカン溶液とをG−4(またはG−2)のグラスフ
ィルターで濾過分離する。このようにして得られた溶液
を10mmHg、150℃の条件で加熱してn-デカン溶
液に溶解していたポリマーを定量になるまで乾燥し、そ
の重量を23℃デカン可溶成分量とし、重合体試料の重
量百分率として算出する。
体[A]は、通常の立体規則性触媒を用いて製造するこ
とができる。たとえば、ハロゲン含有チタン化合物触媒
成分あるいは担体に担持させた遷移金属化合物触媒成分
と有機アルミニウム化合物とからなる触媒の存在下に、
プロピレンおよびエチレンをたとえば2段重合させて得
られる。具体的には、まずプロピレン単独で重合させ、
引き続いてプロピレンとエチレンとを共重合させること
によって、プロピレン系ブロック共重合体を製造するこ
とができる。このような触媒は、さらに必要に応じて電
子供与体を含有していてもよく、共粉砕等の手法により
活性化されていてもよい。具体的な製造方法は、たとえ
ば特開昭52―98045号、特公昭57―26613
号公報に詳細が記載されている。
体[A]は、エチレンから誘導される構成単位が2〜2
0モル%の量で含有し、常温n-デカン可溶分が6〜20
重量%であり、メルトフローレートが10〜50g/1
0分である限りは、全体がプロピレン系ブロック共重合
体であってもよく、またプロピレン系ブロック共重合体
とポリプロピレンとの混合物であってもよい。
ロック共重合体[A]は、本発明の目的を損なわない範
囲であれば、他の重合性モノマーから誘導される構成単
位を含有してもよい。
テン-1、ヘキセン-1、オクテン-1、4-メチル-1- ペンテ
ン等のα- オレフィン、酢酸ビニル等のビニルエステ
ル、無水マレイン等の不飽和有機酸またはその誘導体な
どを挙げることができる。
合には、プロピレン系ブロック共重合体[A]は、エチ
レン、プロピレンおよびこれら他の重合性モノマーの三
元系共重合体であってもよく、またこの三元系共重合体
とこれら他の重合性モノマーを含まないプロピレン系ブ
ロック共重合体との混合物であってもよい。
ピレン系ブロック共重合体[A]を用いており、特に上
記のようなプロピレン系ブロック共重合体[A]を用い
ると、耐衝撃性、剛性等の機械的強度特性のバランスお
よび耐熱性に優れるとともに、加工寸法安定性に優れた
成形体を形成し得る、成形性に優れたプロピレン重合体
組成物が得られる。
リン酸アミド、オレイン酸アミドまたはエルカ酸アミド
である。これらのアミドは単独で、またはステアリン酸
アミドとオレイン酸アミド、ステアリン酸アミドとエル
カ酸アミド、オレイン酸とエルカ酸アミド、ステアリン
酸アミドとオレイン酸アミドとエルカ酸アミドというよ
うに組合わせて用いることもできる。
[B]の合計配合量は、プロピレン系ブロック共重合体
[A]100重量部に対して、0.05〜2.5重量
部、好ましくは0.05〜2.0重量部、より好ましく
は0.1〜1.0重量部、さらに好ましくは0.1〜
0.5重量部である。
記範囲にあるプロピレン重合体組成物を用いると、プロ
ピレン重合体が本来有する曲げ初期弾性率等の材料物性
を損なうことなく、射出成形時に突き出しピンによる白
化が全くないか、あるいは極めて少ない成形体を得るこ
とができる。
級脂肪酸アミド[B]とからなる本発明に係る自動車内
装部品用プロピレン重合体組成物は、密度が0.910
g/cm3 以下、好ましくは0.900〜0.910g
/cm3 であり、メルトフローレート(ASTM D 1
238;230℃、2.16kg荷重で測定)が10〜
50g/10分、好ましくは25〜40g/10分であ
る。
重合体組成物は、曲げ初期弾性率(23℃雰囲気下で測
定)が13,000kg/cm2 以上であり、アイゾッ
ト衝撃強度(23℃雰囲気下で測定)が8kg・cm/
cm以上であり、ロックウエル硬度が75〜100であ
り、熱変形温度が120℃以上である成形体を形成し得
る。
重合体組成物は、上述したプロピレン系ブロック共重合
体[A]と高級脂肪酸アミド[B]とを上記割合で、一
般的に広く用いられている組成物の溶融混練方法によっ
て調製される。混練には、たとえば一軸押出機、二軸押
出機、二軸混練機、バンバリーミキサー、ロールなどの
混練装置を用いることができる。
押出機などの混練装置で溶融混練した後、混練物をペレ
ット状に成形して使用される。上記各成分は混練性がよ
く、容易に混練されて組成物を形成し得る。
上述したようにプロピレン系ブロック共重合体に、特定
の高級脂肪酸アミドが特定量で配合されているので、プ
ロピレン重合体が本来有する優れた特性を損うことがな
く、射出成形時に金型に取付けられた突き出しピンによ
る成形体の白化を極めて有効に防止することができる。
上述した成分とともに、本発明の目的を損なわない範囲
で他の成分を含有してもよい。このような他の成分とし
ては熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を挙げることがで
きる。具体的には、ポリエチレン、ポリブテン-1等のα
- オレフィン単独重合体、α- オレフィン同士の共重合
体、α- オレフィンとビニルモノマーとの共重合体、無
水マレイン酸変性ポリプロピレン等の変性オレフィン重
合体、ナイロン、ポリカーボネート、ABS、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンオキサイド、石
油樹脂、フェノール樹脂などを挙げることができる。
を挙げることができる。ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、1,2-ポリブタジエン、アクリロニトリル・ブタジエ
ンゴム、ポリイソブチレン、スチレン・ブタジエンゴ
ム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合
体、スチレン・イソブチレン・スチレンブロック共重合
体。スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体
の水素添加物、スチレン・イソブチレン・スチレンブロ
ック共重合体の水素添加物を挙げることもできる。
アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽
石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カルシ
ウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシ
ウム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウ
ム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、
アルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化ケ
イ素繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポ
リエステル繊維、ポリアミド繊維などを挙げることがで
きる。ただし、プロピレン重合体組成物の密度が0.9
10g/cm3 を超えると、軽量性の利点が損なわれる
とともに耐衝撃性等の特性が低下するため、充填剤は、
プロピレン重合体組成物の密度が0.910g/cm3
を超えない範囲の量で添加することが好ましい。
ては、具体的には、フェノール系、イオウ系、リン系等
の酸化防止剤、帯電防止剤、分散剤、銅害防止剤、中和
剤、発泡剤、可塑剤、気泡防止剤、難燃剤、架橋剤、過
酸化物等の流れ性改良剤、紫外線吸収剤、耐光安定剤、
ウエルド強度改良剤、核剤などを挙げることができる。
本発明に係るプロピレン重合体組成物は、このような添
加剤を配合することによって、物性バランス、耐久性、
塗装性、印刷適性、耐傷付き性および成形加工性をより
一層向上させることができる。
ン重合体組成物は、プロピレン系ブロック共重合体
[A]と高級脂肪酸アミド[B]とを特定割合で含有し
てなるので、プロピレン重合体が本来有する優れた特性
を損うことなく、射出成形時に突き出しピンによる白化
が全くないか、あるいは極めて少ない成形体を提供する
ことができる。
れ、耐衝撃性、剛性等の機械的強度特性のバランス、耐
熱性および加工寸法安定性に優れた成形体を提供するこ
とができる。
合体組成物は、従来のプロピレン重合体組成物に比し
て、特に自動車内装部品の用途に有用である。具体的に
は、ドアトリム、フロントピラーガーニッシュ、センタ
ーピラーガーニッシュ、リアクォータトリム、キッキン
グプレート、ドアポケットなどに好適に用いることがで
きる。
物は、流動性に優れ、かつ、その成形体の剛性が高く、
上記白化を極めて有効に防止することができる難白化性
を有するため、自動車内装部品の製品の大型・薄肉化が
可能となり、部品の軽量化と低コスト化を図ることが可
能である。
本発明は、これら実施例により限定されるものではな
い。なお、下記実施例において、各物性は以下のように
測定した。 (1)メルトフローレート(MFR) ASTM D 1238に準拠した。 測定条件;230℃、2.16kg荷重 試 料;ペレット状
7mm(長さ) スパン ;100mm 曲げ速度;2mm/分
(長さ) ノッチ;機械加工
(厚さ)を2枚重ね
7mm(長さ) 試験荷重;4.6kg/cm2
を有し、厚さ2.0mmの箱型成形品を成形し、箱の4角
にある突き出しピンによる白化の状態を目視で判定し、
白化性を下記の4段階で評価した。 A ・・・・・ 白化無し。 B ・・・・・ 白化が僅かに認められる。 C ・・・・・ 白化が認められる。 D ・・・・・ 激しく白化が認められる。
ピレン重合体組成物の調製の際に用いた各成分の物性
は、以下の通りである。 [A]プロピレン系ブロック共重合体 ・PP−A (a)エチレンから誘導される構成単位の含有量;6.7モル% (b)常温n-デカン可溶分 ;9.8重量% (c)メルトフローレート(MFR) ;32g/10分 (d)立体規則性指標の値[IP値] ;0.979
−A 100重量部と、高級脂肪酸アミドとしてステア
リン酸アミド 0.2重量部とをヘンシェルミキサーを
用いて充分混合し後、200℃に設定した二軸押出機に
通してプロピレン重合体組成物のペレットを調製した。
脂温度200℃、金型温度40℃の条件下にインライン
射出成形機にて、上記物性試験用のASTM試験片およ
び3mm厚平板(120mm×130mm)を成形して上記の
物性を測定した。その結果を第1表に示す。
代わりにオレイン酸アミドを用いた以外は、実施例1と
同様に行なった。結果を第1表に示す。
代わりにエルカ酸アミドを用いた以外は、実施例1と同
様に行なった。結果を第1表に示す。
代わりにオレイン酸アミド0.1重量部およびエルカ酸
アミド0.1重量部を用いた以外は、実施例1と同様に
行なった。結果を第1表に示す。
0.2重量部の代わりにエルカ酸アミド2.0重量部を
用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1
表に示す。
0.2重量部の代わりにエルカ酸アミド0.05重量部
を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第
1表に示す。
配合せずにPP−Aのみを用いた以外は、実施例1と同
様に行なった。結果を第1表に示す。
0.2重量部の代わりにエルカ酸アミド3.0重量部を
用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1
表に示す。
0.2重量部の代わりにエルカ酸アミド0.03重量部
を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第
1表に示す。
P−Bを用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結
果を第1表に示す。
P−Cを用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結
果を第1表に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】プロピレン系ブロック共重合体[A]10
0重量部と、 高級脂肪酸アミド[B]0.05〜2.5重量部とから
なり、かつプロピレン系ブロック共重合体[A]は、
(a)エチレンから誘導される構成単位を2〜20モル
%の量で含有するとともに、(b)常温n―デカン可溶
分が6〜20重量%であり、(c)メルトフローレート
(ASTM D 1238;230℃、2.16kg荷重で測定)が10〜5
0g/10分であり、(d)沸騰ヘプタン不溶成分の13
C−NMRスペクトルにおけるPmmmm、Pwの吸収強度
から下記式(1)により求められる立体規則性指標[I
P]の値が0.960〜0.995の範囲にあり、 高級脂肪酸アミド[B]は、 ステアリン酸アミド、オレイン酸アミドおよびエルカ酸
アミドからなる群から選ばれた少なくとも1種であるこ
とを特徴とする難白化性の自動車内装部品用プロピレン
重合体組成物; 【数1】 (式中、 [Pmmmm]:プロピレン単位が5単位連続してアイソタ
クチック結合した部位における第3単位目のメチル基に
由来する吸収強度であり、 [Pw] :プロピレン単位のメチル基に由来する吸収
強度である。) - 【請求項2】前記プロピレン重合体組成物は、密度が
0.910g/cm3 以下であり、メルトフローレート
(ASTM D 1238;230℃、2.16kg荷重で測定)が10〜5
0g/10分であり、かつ、その組成物からなる成形体
の曲げ初期弾性率(23℃雰囲気下で測定)が13,0
00kg/cm2 以上であり、アイゾット衝撃強度(2
3℃雰囲気下で測定)が8kg・cm/cm以上であ
り、ロックウエル硬度が75〜100であり、熱変形温
度が120℃以上であることを特徴とする請求項1に記
載の難白化性の自動車内装部品用プロピレン重合体組成
物。
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- 1995-04-28 JP JP10626895A patent/JP3472980B2/ja not_active Expired - Lifetime
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