JPWO2015008505A1 - 錠剤印刷装置 - Google Patents

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Abstract

錠剤マガジン(10)が搬送コンベヤ(1)のコンベヤチェーン(2)のアタッチメント(3)上に並列状態で着脱可能に取り付けられる。錠剤マガジン(10)には、複数の錠剤を縦方向に収容する縦長の収容室(11)が複数個並設される。インクジェットプリンタ(8)は、搬送コンベヤ(1)の両側で錠剤マガジン(10)に向けてプリンタヘッド(8a)が配置される。インクジェットプリンタ(8)は、錠剤マガジン(10)の収容室(11)内に収容された錠剤の両面に、同時に印刷する。

Description

本発明は、錠剤の製造ラインなどにおいて、多数の錠剤の表面にインクジェット、レーザーマーキング等により非接触で錠剤名等を印刷する錠剤印刷装置に関する。
錠剤の調剤ミスや患者による誤服用を防止するために、近年、多くの錠剤で、その表面に錠剤の錠剤名、錠剤識別コード、主薬含有量、会社マークなどが印刷されるようになりつつある。
従来、錠剤の表面に、錠剤の名称、錠剤識別コードなどを印刷する錠剤印刷装置として、下記特許文献1において、インクジェットプリンタを使用した錠剤印刷装置が提案されている。このインクジェットプリンタを使用した錠剤印刷装置は、コーティング層のない素錠の表面に、非接触で印刷することができる。
特開2013−13711号公報
しかし、従来のこの錠剤印刷装置は、基本的に、多数の錠剤を平坦なコンベヤベルト上に分散させ、真空吸引により吸着させながら搬送し、先ず錠剤の上面(一面)に上方からインクジェットを噴出して印刷し、その後、コンベヤベルトの終端部で吸着しながら、錠剤を反転させ、下段のコンベヤ上に反転した錠剤を、再び真空吸引により吸着して搬送しながら、錠剤の他面にインクジェットを噴出して、印刷を行なうため、次のような問題が生じていた。
(1)コンベヤベルト上に多数の真空吸引用のスリット或いは吸引孔が開口し、大量の吸引空気量で、常時、真空吸引する必要があるため、非常に大型のブロワを有する大型真空吸引装置が必要となり、装置の電力消費量も非常に大きくなる。つまり、上記錠剤印刷装置は、隙間を介して多数のタイミングベルトを並設した、或いは多数の吸引孔をコンベヤベルト上に設けた第1搬送コンベヤ及び次の第2搬送コンベヤのコンベヤベルト上に、載置された錠剤を吸引吸着させながら搬送し、印刷するため、錠剤を吸引吸着する吸引装置の吸引空気量が非常に多くなり、大型の真空吸引装置が必要となる。
(2)さらに、上記錠剤印刷装置は、先ず、錠剤の供給ホッパーから多数の錠剤をランダムに整列トラフ上に供給し、整列トラフから第1搬送コンベヤのコンベヤベルトに載せ変え、コンベヤベルト上に載置した多数の錠剤に対し、先ず錠剤の上面に印刷し、次に、コンベヤベルトの端部で、反転装置により吸引しながら、錠剤を反転させ、錠剤の他面を上にした状態で、次に第2搬送コンベヤに錠剤を載せ変え、錠剤の他面に印刷を行なう構造であり、錠剤の一面に印刷した後、直ぐに反転して第2搬送コンベヤのコンベヤベルト上に錠剤を載せ変えるため、印刷部分が乾く前に反転されて第2搬送コンベヤのコンベヤベルトに付着し、転写や印刷不良が発生しやすい。
(3)また、錠剤は、供給ホッパーから整列トラフ上に供給され、整列トラフから第1搬送コンベヤのコンベヤベルト、反転装置、さらに第2搬送コンベヤのコンベヤベルトに載せ変えられて搬送されるため、錠剤の粉が多く飛散し、薬剤同士のコンタミネーションが発生しやすい。また、粉体を常時、吸引する真空吸引装置のフィルタには、錠剤の粉が溜まり易く、フィルタの目詰まりが頻繁に発生し、錠剤印刷装置内に薬剤の粉が付着すると、その清掃除去は困難となる。
(4)さらに、上記錠剤印刷装置の整列トラフは、錠剤の供給ホッパーからランダムに供給される多数の錠剤を、平面的に整列させる必要があるため、整列トラフ自体の構造が複雑化し、しかも、その後の錠剤は、第1搬送コンベヤから反転装置を介して第2搬送コンベヤに反転して載せ変えられるため、載せ変えの際、錠剤の搬送姿勢が悪化しやすく、錠剤の姿勢不良による印刷不良が発生しやすい。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、装置の構造を簡単化するとともに、電力消費量を少なくし、薬剤のコンタミネーションを防止し、転写の発生を低減して、錠剤の両面に非接触で、精度の高い印刷を効率良く印刷することができる錠剤印刷装置を提供することを目的とする。
本発明に係る錠剤印刷装置は、搬送コンベヤにより多数の錠剤を搬送しながら、錠剤の両面に非接触により印刷を行なう錠剤印刷装置において、搬送コンベヤのコンベヤチェーンに取り付けられたアタッチメント上に並列状態で着脱可能に取り付けられ、複数の錠剤を縦方向に収容する縦長の収容室を複数個並設してなる錠剤マガジンと、搬送コンベヤの両側で錠剤マガジンに向けて印刷ヘッドを配置し、錠剤マガジンの収容室内に収容された錠剤の両面に、同時に印刷する印刷装置と、を備え、錠剤マガジンの収容室は、搬送コンベヤの幅方向に1列で且つ搬送コンベヤの移動方向に複数個並設され、収容室には、上端開口部が設けられるとともに、印刷装置の印刷ヘッドから錠剤の表面に噴出または照射される印刷媒体の通過を許容する印刷用開口部が両面に設けられ、印刷用開口部の幅寸法は、錠剤の外径より僅かに短く形成されたことを特徴とする。
この発明の錠剤印刷装置によれば、搬送コンベヤに多数の錠剤マガジンを取り付け、各錠剤マガジンの幅方向に1列で設けた収容室内に、複数の錠剤を縦に収容し、搬送コンベヤによりそれらを搬送しながら、錠剤マガジンの両側に設置した印刷装置の印刷ヘッドから、収容室両側の印刷用開口部を通して、印刷媒体を各錠剤の両面に噴出し或いは照射して、印刷を行なうので、従来の錠剤印刷装置のように、搬送コンベヤに錠剤を吸着させるための大型真空吸引装置が不要となり、装置の電力消費量も大幅に削減することができる。
また、従来の錠剤印刷装置の、整列トラフ、第1搬送コンベヤのコンベヤベルト、反転装置、及び第2搬送コンベヤのコンベヤベルトが不要となり、錠剤マガジンを取り付けた搬送コンベヤのみを設置すればよいため、印刷装置の構成を非常に簡単化し且つ小型化することができる。さらに、錠剤マガジンに収容された錠剤の両面に、同時に印刷媒体を噴出或いは照射して印刷を行なうので、従来の錠剤印刷装置のような、錠剤の反転による転写や印刷不良を防止することができ、高い精度で錠剤に印刷することができる。
さらに、従来の錠剤印刷装置のように、整列トラフ、第1搬送コンベヤのコンベヤベルト、反転装置、及び第2搬送コンベヤのコンベヤベルト間における錠剤の載せ変え移動がないため、錠剤の載せ変え移動に伴う、粉体の発生が少ないので、薬剤のコンタミネーションを防止し、吸引装置のフィルタの目詰まりも低減させることができる。
さらに、錠剤の搬送時に錠剤の載せ変え移動がないため、載せ変えに伴う、錠剤の脱落、錠剤の搬送姿勢の悪化、或いは錠剤の姿勢不良による印刷不良を防止し、高い精度の印刷を行なうことができる。また、搬送コンベヤ上の錠剤マガジンは、縦長の収容室内に複数の錠剤を縦に収容し、錠剤が自重で収容室内に保持されるため、収容室内の錠剤を一定の姿勢で移動させることができ、非常停止時などで搬送コンベヤが停止した場合でも、収容室内の錠剤を安全に保持することができる。
ここで、上記錠剤印刷装置において、上記錠剤マガジンの元部に永久磁石を設け、コンベヤチェーンの磁性体のアタッチメントに対し、磁力により、該錠剤マガジンを着脱可能に取り付けられるように構成することが好ましい。
これによれば、錠剤マガジンを洗浄する際、或いは別のサイズや形状の錠剤に印刷するために別の錠剤マガジンと取り替える場合、搬送コンベヤから全ての錠剤マガジンを容易に且つ迅速に取り外し及び取り付けることができる。また、その際、取付用のボルト、ナット、取付ねじなどの小部品を使用しないため、小部品が錠剤に混入する不具合を防止することができる。
ここで、上記印刷装置としてインクジェットを印刷媒体とするインクジェットプリンタを配設することができる。これによれば、コーティング層のない素錠の表面に、錠剤名などを広い範囲で且つ鮮明に印刷することができる。
また、上記印刷装置として、UVレーザーを印刷媒体として錠剤の表面に照射するレーザーマーカーを配設することができる。これによれば、錠剤として、酸化チタンを含むコーティング層を表面にコートしたコーティング錠を使用し、コーティング錠の表面にUVレーザーを照射することにより、酸化チタンを灰色に変色させて、錠剤名などを非接触でマーキング印刷するので、印刷後の印刷面の乾燥時間を必要とせず、印刷面の汚れの問題もなくすことができる。
ここで、上記搬送コンベヤの始端部近傍に錠剤供給装置が配設され、錠剤供給装置は、錠剤マガジン内の複数の収容室に対応した各々の錠剤供給路を有する錠剤供給部を備え、搬送コンベヤ上の錠剤マガジンが所定位置まで移動して停止したとき、錠剤供給部を錠剤マガジンの各収容室の上端開口部の真上に位置させ、錠剤供給路内の錠剤を両側から挟持して、上方から押し下げるように錠剤マガジンに供給するように構成することができる。
また、上記錠剤供給装置の錠剤供給部には、各錠剤供給路の両側面に、保持用開口部が縦方向に設けられ、錠剤供給部の両側に、保持用開口部に対応して錠剤挟持部材を設けた錠剤挟持部が上下及び前後に移動可能に配設され、錠剤停止装置の錠剤供給路内の錠剤を両側から保持用開口を通して錠剤挟持部により挟持し、挟持状態で錠剤挟持部を押し下げて、錠剤供給路内の錠剤を錠剤マガジン内に供給するように構成することができる。
これによれば、錠剤供給部に供給された多数の錠剤を、錠剤供給路を通して、錠剤マガジン内の各収容室に確実に安定して供給することができる。
ここで、上記搬送コンベヤの終端部近傍に印刷後の錠剤を回収する錠剤回収装置が設けられ、錠剤回収装置は、搬送コンベヤの回収位置に達した錠剤マガジンの各収容室の下部内に持上ピンを錠剤マガジンの印刷用開口部を通して挿入し、持上ピンを上昇させて各収容室内の錠剤を持上保持部内で持ち上げる錠剤持上装置を備え、錠剤持上装置は、持上ピンにより錠剤を持上保持部内に持ち上げて、持上保持部の上端開口部から回収シュートに送出するように構成することができる。
これによれば、インクジェットプリンタで錠剤名などを素錠の表面に印刷する場合、印刷後、素錠印刷面が乾燥する前に錠剤マガジンから錠剤を回収した場合、印刷面に汚れが生じやすいが、上記錠剤持上装置の持上保持部の縦方向の高さを、印刷面の乾燥に必要な時間だけ保持できる程度に高く設定して乾燥保持部とすれば、錠剤の印刷面が乾いた後、錠剤を回収することができるので、印刷面の汚れを防止することができる。さらに、錠剤持上装置の持上保持部によって、搬送コンベヤの長さを短くコンパクトにすることができ、錠剤印刷装置の設置に必要とする設置場所の床面積を小さくすることができる。
ここで、上記印刷装置の下流側の搬送コンベヤの上方位置に、印刷の良否を検査する印刷検査装置が配設され、印刷検査装置の下流側の搬送コンベヤの上方位置に、不良印刷錠剤を排出する不良品排出装置が設けられ、不良品排出装置は、印刷検査装置の検査結果に基づき、不良印刷錠剤を収容した錠剤マガジンの収容室の下部内に持上ピンを錠剤マガジンの印刷用開口部を通して挿入し、持上ピンを上昇させて各収容室内の不良印刷錠剤を含む錠剤を持ち上げて、収容室の上端開口部から排出シュートに不良印刷錠剤を排出するように構成することができる。これによれば、不良印刷の錠剤を錠剤マガジンの収容室から容易に排出することができる。
一方、ここで、上記搬送コンベヤの始端部近傍に錠剤供給装置が配設され、錠剤供給装置は、前記錠剤マガジン内の複数の収容室に対応した複数の錠剤供給路と、収容室と錠剤供給路との間に、ストッパを差し込む錠剤停止装置とを備え、搬送コンベヤ上の錠剤マガジンが所定位置まで移動して停止したとき、錠剤供給路を錠剤マガジンの各収容室の上端開口部の真上に位置させ、錠剤供給路を通して収容室内に所定数の錠剤を、上方から落下または転動させて供給し、搬送コンベヤが錠剤の供給動作後に再移動するとき、錠剤停止装置がストッパを収容室と錠剤供給路との間に差し込み、錠剤供給路内への錠剤の供給を停止させる構成とすることができる。これによれば、多数の錠剤を錠剤マガジンの収容室に供給する錠剤供給装置の構成を簡単化することができ、搬送コンベヤの再移動により錠剤マガジンが移動する際、錠剤供給装置による錠剤の供給を確実に停止させることができる。
ここで、上記錠剤印刷装置において、搬送コンベヤの終端部近傍に印刷後の錠剤を回収する錠剤回収装置を設け、錠剤回収装置は、搬送コンベヤの終端部の下方に回収ホッパーを配置し、終端部まで搬送されて反転した錠剤マガジンの収容室から落下する錠剤を回収ホッパーで受けて回収するように構成することができる。
またここで、上記錠剤印刷装置において、搬送コンベヤの下段搬送路の下側にマガジン清掃装置を配設し、マガジン清掃装置は、反転して下段搬送路を移動する錠剤マガジンに対し、錠剤マガジンの収容室に空気を吹き付けるエアーブロワと、エアーブロワによって収容室から吹き出された粉体や塵を吸引して回収する集塵装置とを備えて構成することができる。これによれば、印刷工程を終えるごとに、印刷工程で使用された錠剤マガジンの収容室から、錠剤粉などを完全に除去し、周囲への粉体の飛散や錠剤のコンタミネーションなどを防止することができる。
本発明の錠剤印刷装置によれば、構造を簡単化することができ、装置の電力消費量が低減され、薬剤のコンタミネーションを防止し、錠剤の両面に精度の高い印刷を効率良く印刷することができる。
本発明の第1実施形態を示す錠剤印刷装置の概略構成図である。 コンベヤチェーンのアタッチメントに装着した状態の錠剤マガジンの正面図である。 同様に装着された状態の錠剤マガジンの左側面図である。 (a)は錠剤マガジンの正面図、(b)はその平面図、(c)はその左側面図である。 (a)は図4aの拡大V-V断面図、(b)は図4cの拡大V-V断面図である。 錠剤を収容室に収容した状態の錠剤マガジンの正面図である。 錠剤供給装置の概略構成図である。 (a)は錠剤停止装置の概略構成図、(b)は他の例の錠剤停止装置の概略構成図である。 外観検査装置の概略構成図である。 印刷検査装置の概略構成図である。 インクジェットプリンタの概略構成図である。 不良品排出装置の概略構成図である。 第2実施形態の錠剤印刷装置の概略構成図である。 同装置のアタッチメントに装着した状態の錠剤マガジンの正面図である。 同錠剤マガジンの左側面図である。 (a)は同錠剤マガジンの水平厚さ方向の部分拡大断面図、(b)はその厚さ方向に沿った断面を示す部分拡大断面図である。 錠剤を収容室に収容した状態の錠剤マガジンの正面図である。 錠剤供給装置の概略正面構成図である。 同錠剤供給装置の概略側面構成図である。 錠剤供給部を下降させた状態の概略正面構成図である。 挟持部を下降させた状態の概略正面構成図である。 不良品排出装置の概略正面構成図である。 同不良品排出装置の概略側面構成図である。 錠剤回収装置の概略正面構成図である。 同錠剤回収装置の概略側面構成図である。 印刷装置として使用するレーザーマーカーの構成図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13は第1実施形態の錠剤印刷装置を示している。図1に示すように、この錠剤印刷装置は、1台の搬送コンベヤ1により、錠剤を収容した錠剤マガジン10を搬送しながら、印刷装置としてインクジェットプリンタ8により、錠剤の両面に非接触で印刷を行なうように構成される。搬送コンベヤ1自体は、非常に簡単な構造であり、両側に軸支されたチェーンスプロケット間に、コンベヤチェーン2が両側に掛け渡され、コンベヤチェーン2にはアタッチメント3を介して錠剤マガジン10が並設される。
搬送コンベヤ1は、サーボモータにより駆動され、その回転は、サーボモータとその回転数(回転角)を検出するロータリーエンコーダにより高精度に制御され、予め設定されたタクトタイムで、所定の移動距離、移動時間、停止位置検出或いは停止時間ごとに、間欠運転されるようになっている。搬送コンベヤ1の間欠運転の制御は、図示しないコントローラにより、後述の如く、各錠剤マガジン10が所定の錠剤供給装置5の位置に達したとき、その位置で正確に停止させ、錠剤供給を適正に行なうように、正確に実施される。
図2〜4に示すように、搬送コンベヤ1には、両側のコンベヤチェーン2間に、一定の間隔で多数のアタッチメント3が固定され、各アタッチメント3には、錠剤マガジン10を取り付けるための、アタッチメント部材4が固定される。アタッチメント部材4は、磁石に吸着される部材で、直方体状に形成され、固定ねじなどでアタッチメント3上に固定され、その略中央に、位置決めピン4a(図3)が水平横方向に突設される。
錠剤マガジン10は、図4に示すように、正面を長方形とした薄い板状に形成され、水平直線状の底辺部を、アタッチメント3の上面に当接させ、その正面下部を、埋設した磁石部材14によってアタッチメント部材4に吸着させ、アタッチメント3上の正確な位置に取り付けられる。錠剤マガジン10は、例えば硬質の合成樹脂により一体成形され、アタッチメント部材4に吸着させるために、図3のように、その下部に3枚の永久磁石14が埋設される。
錠剤マガジン10の下部には、アタッチメント部材4側の位置決めピン4aに対応した位置に、位置決め孔15が設けられ、錠剤マガジン10はその位置決め孔15を位置決めピン4aに嵌め込み、アタッチメント3の所定位置に正確に且つ容易に取り付けられる構造となっている。
錠剤マガジン10は、所定数の印刷工程を終えるごとに洗浄する際、或いは別のサイズや形状の錠剤に変更して印刷する際、別の錠剤マガジン10と取り替えるが、このとき、錠剤マガジン10は永久磁石14の磁力を使用してアタッチメント3に取り付ける構造であり、搬送コンベヤ1から全ての錠剤マガジン10を、容易に且つ迅速に、その取り外し及び取り付け作業を行なうことができるようになっている。また、その際、マガジン取付用のボルト、ナット、取付ねじなどの小部品を使用しないため、小部品が錠剤に混入する不具合を防止することができる構造である。
錠剤マガジン10は、基本的には、長方形の板状本体内に、複数の錠剤を縦方向に収容する縦長の収容室11を複数個並設して形成される。図2〜4で示す例では、6本の収容室11が一定間隔で縦に形成され、上端開口部12と印刷用開口部13を両側に設けた各収容室11には、標準の大きさの錠剤を6個収容する形状となっている。勿論、錠剤マガジン10内の収容室11の個数は、5個或いは7個或いはそれ以外の個数とすることもでき、収容室11内に収容する錠剤の個数も、5個或いは7個、或いはそれ以外の個数とすることができる。
このように、錠剤マガジン10の各収容室11は、搬送コンベヤ1の幅方向に1列で且つ搬送コンベヤ1の移動方向に複数個並設され、各収容室11には、上端開口部12が開口して設けられる。さらに、収容室11の正面と背面の両側に、インクジェットプリンタ8から噴出するインクジェットの通過を許容する印刷用開口部13が縦方向に沿って設けられる。図5に示すように、印刷用開口部13の幅寸法W1は、錠剤Mの外径Bより僅かに短く形成され、錠剤Mが収容室11内で安定して保持される構造である。また、錠剤マガジン10は、印刷する錠剤Mの大きさ(外径B)に応じて製作され、各収容室11内に、任意の個数の錠剤Mを縦1列に収容するように製作される。
図5に示す如く、収容室11の内側の幅寸法W2は、印刷用開口部13の幅寸法W1より僅かに広く形成され、且つ収容室11の内側の幅寸法W2は、錠剤Mの外径Bより僅かに広く形成される。また、錠剤の厚さTは、収容室11の厚さW3より小さく形成されるが、収容室11の厚さW3より僅かに厚くなってもよい。これにより、後述の錠剤供給装置5において、上方から錠剤Mが供給されたとき、その自重で錠剤Mが落下し或いは転動して収容室11内に入るようになっている。
さらに、錠剤マガジン10の各収容室11の正面と背面に開口する印刷用開口部13の幅寸法W1は、錠剤Mの外径Bより僅かに狭く(小さく)形成され、収容室11内に供給された6個の錠剤Mが収容室11内で安定して保持される構造となっている。また、この印刷用開口部13の幅寸法W1は、錠剤Mの外径Bに対し比較的広くすることができ、印刷は、インクジェットによりこの印刷用開口部13を通して非接触で行なわれるため、錠剤Mの印刷面は従来のオフセット印刷などに比して広くすることができ、従来の印刷より遥かに多くの文字を印刷することができる。
さらに、収容室11の底部の角部には、溝状の粉体排出溝16が、正面側から背面側に貫通するように形成される。錠剤が素錠の場合、粉体が発生しやすく、収容室11の底部に溜まりやすいが、このような錠剤の粉体を、粉体排出溝16から容易に排出できるようにしている。収容室11の底部に溜まった粉体は、後述のマガジン清掃装置30まで錠剤マガジン10が搬送されたとき、マガジン清掃装置30のエアーブロワ31で、底部の粉体排出溝16から粉体を吹き飛ばし、集塵装置32で粉体を集塵するようになっている。
図1,7,8に示すように、搬送コンベヤ1の始端部近傍に、錠剤を供給するための錠剤供給装置5が配設される。錠剤供給装置5は、錠剤マガジン10内の収容室11に対応した位置に、6本の錠剤供給路5aを備え、搬送コンベヤ1上の錠剤マガジン10が所定の錠剤供給位置まで移動し、図示しない停止位置検出センサの検出により、搬送コンベヤ1は停止する。このとき、錠剤供給装置5は所定位置に移動した錠剤マガジン10の各収容室11の上端開口部12の真上に、錠剤供給路5aを位置させるようになっている。錠剤供給装置5は、錠剤供給路5aを通して各収容室11内に6個の錠剤を、上方から落下または転動させて供給するように構成される。
図7,8に示すように、錠剤供給装置5には、錠剤マガジン10の収容室11と錠剤供給路5aとの間に、ストッパ6aを差し込む錠剤停止装置6が配設される。この錠剤停止装置6は、錠剤マガジン10の各収容室11内に、6個の錠剤が供給されたとき、ストッパ6aを収容室11と錠剤供給路5aとの間の錠剤間に差し込み、錠剤供給路5a内の錠剤の供給を停止させるように構成される。図8aに示すように、ストッパ6aはピストンシリンダ等の押出し装置6bのロッド先端に取り付けられ、その鋭角先端を、収容室11と錠剤供給路5aとの間つまり下から6個目の錠剤と7個目の錠剤との間に差し込み、7個目以上の錠剤の落下を停止させて、錠剤の供給を一旦止める構造である。これにより、錠剤の供給動作完了後に、搬送コンベヤ1は再移動が可能となる。
なお、錠剤停止装置6は、図8bに示すように、ストッパ6cを、錠剤の側方(錠剤の半径方向)から錠剤と錠剤との間に差し込み、錠剤供給路5a内の錠剤の供給を停止させるように構成することもできる。
搬送コンベヤ1の上段搬送路1a上には、錠剤供給装置5の次工程近傍位置に、図1に示すように、錠剤マガジン10に収容された錠剤の外観を検査する外観検査装置7が配設される。外観検査装置7は、図9に示すように、錠剤マガジン10内に収容された各収容室11内の6個の錠剤の外観を、両側から一度に撮像するように構成され、例えば、CCD撮像素子やCMOS撮像素子などを用いた撮像装置が使用され設けられる。なお、撮像装置には、ラインセンサ式カメラを使用して画像データを取得することもできる。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した傷のない正常の錠剤の画像データと比較し、錠剤の外観に欠損や汚れなどの異常の有無を検査するようになっている。また、外観検査装置7は、搬送コンベヤ1が間欠運転を行なって、所定位置で錠剤マガジン10が一旦停止したとき、その所定位置で、収容室11内に収容された錠剤の外観を撮影するため、錠剤の外観を適正に撮影することができる。
さらに、図1に示すように、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aにおける、外観検査装置7の次工程近傍位置に、上記印刷装置としてのインクジェットプリンタ8が配設される。インクジェットプリンタ8は、錠剤マガジン10が搬送コンベヤ1の上段搬送路1aを搬送されるとき、錠剤マガジン10の各収容室11に収容された6個の錠剤に対し、その両側面に印刷を行なうように、プリンタヘッド8a,8bが、図11に示す如く、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aを移動する錠剤マガジン10の収容室11の両側(正面と背面)から、印刷用開口部13に向けて配設される。
プリンタヘッド8a,8bは、縦長状に形成され、1個の収容室11内に収容される6個の錠剤を、一度に印刷することができる構造であり、例えば、積層ピエゾプッシュモード式のインクジェットプリンタヘッドを使用することができる。両側から錠剤マガジン10に対向するように配設されたプリンタヘッド(印刷ヘッド)8a,8bは、インク流路8cを介して図示しないインクポンプに接続され、インクポンプから供給されるインクを、収容室11内の錠剤に向けて印刷用開口部13を通して噴出し、錠剤の両側面に印刷を行なう。錠剤の印刷に使用されるインクは、人体に対し無害のインクである。
このインクジェットプリンタ8では、両側にプリンタヘッド8a,8bを設置するが、両側のプリンタヘッド8a,8bは同じ高さに配置され、同じ条件でインクを噴出できるので、共通のインクポンプに接続して使用することができる。インクジェットプリンタ8は、図示しないプリンタコントローラによって制御され、予め記憶された印刷用データ(錠剤コード、錠剤名等のデータ)に基づき、プリンタヘッド8a,8bの多数のノズルを開閉制御して、錠剤名、錠剤識別コード、主薬含有量、会社マークなどを非接触で印刷する。
さらに、図1に示す如く、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aにおけるインクジェットプリンタ8の次工程近傍位置に、錠剤の印刷状態を検査する印刷検査装置9が配設される。この印刷検査装置9は、図10に示すように、錠剤マガジン10内に収容され印刷を行なった各収容室11内の6個の錠剤の印刷部分を、両側から一度に撮像するように構成され、例えば、CCD撮像素子やCMOS撮像素子などを用いた撮像装置が使用される。なお、撮像装置には、ラインセンサ式カメラを使用して画像データを取得することもできる。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した正常印刷状態の錠剤の画像データと比較され、錠剤の印刷不良の有無を検査するようになっている。
さらに、図1に示す如く、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aにおける印刷検査装置9の次工程位置近傍に、不良品排出装置25が配設される。不良品排出装置25は、錠剤の外観を検査する外観検査装置7によって外観不良とされた錠剤、及び印刷検査装置9によって印刷不良とされた錠剤を排出するために、設置される。不良品排出装置25は、図12に示すように、搬送コンベヤ1が間欠運転時に一旦停止したとき、所定位置に達した錠剤マガジン10の1個の収容室11を、上方からカバー体25aにより覆い、カバー体25a内の空気を、吸引ダクト27を通して吸引することにより、当該収容室11内の6個の錠剤を、上端開口部12を通して吸い上げ、錠剤マガジン10内の不良品とされた錠剤を排出する。
不良品排出装置25は、図12に示すように、その内部に、排出シャッター28を備えて構成される。不良品排出装置25は、通常時には、排出シャッター28を吸引ダクト27内に挿入して、吸引力を収容室11内に作用させない。しかし、外観検査装置7によって外観不良とされた錠剤、及び印刷検査装置9によって印刷不良とされた錠剤が、不良品排出装置25内に到達したとき、不良品排出装置25は、排出シャッター28を引き戻し装置28aによって引き戻し、吸引力を収容室11内に作用させ、当該収容室11の錠剤を吸引して排出する。
なお、錠剤印刷装置のコントローラ(図示は省略される)は、常時、搬送コンベヤ1の間欠運転の錠剤マガジン10の停止回数をカウントし、外観検査装置7から不良品排出装置25までの停止回数、及び印刷検査装置9から不良品排出装置25までの停止回数を記憶し、且つ、外観検査装置7によって外観不良とされた錠剤、及び印刷検査装置9によって印刷不良とされた錠剤の錠剤マガジン10の収容室11の位置を記憶している。よって、錠剤印刷装置のコントローラの動作により、当該不良品の錠剤の収容室11が不良品排出装置25内に到達したとき、不良品排出装置25は、その排出シャッター28を動作させて、当該錠剤を排出することができる。
さらに、図1に示す如く、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aにおける不良品排出装置25の次工程近傍に、不良品排出確認装置29が配設される。不良品排出確認装置29には、例えば赤外線などを錠剤マガジン10の収容室11に照射しその反射光を受光する光センサを用いた物品センサが設けられる。不良品排出確認装置29は、上記の不良品排出装置25が作動した後、次の間欠停止時に、不良品の錠剤を収容する収容室11から、錠剤が全て排出されたか否かを物品センサにより検出し、不良品の錠剤を排出したか否かの確認を行なうようになっている。
さらに、図1に示すように、搬送コンベヤ1の終端部近傍下側に印刷後の錠剤を回収する錠剤回収装置20が配設される。錠剤回収装置20は、搬送コンベヤ1の終端部の下方に、シュート状の回収ホッパー21を配置し、回収ホッパー21の下部に、回収容器22を取り付けて構成される。錠剤回収装置20は、搬送コンベヤ1の終端部まで搬送されて反転した錠剤マガジン10の収容室11から、錠剤Mが自由落下したとき、それらの錠剤を回収ホッパー21で受けて、回収容器22に回収する構造である。なお、回収ホッパー21と回収容器22との間には、通路を開閉する開閉装置23が配設され、回収容器22内の錠剤が図示しないセンサにより、満杯となったことが検知されたとき、開閉装置23を動作させて通路を閉鎖し、回収容器22を新たな容器と交換するようになっている。これにより、印刷後の錠剤Mを効率良く安全に回収することができる。
さらに、図1に示すように、搬送コンベヤ1の下段搬送路1bには、錠剤マガジン10を清掃するマガジン清掃装置30が配設される。マガジン清掃装置30は、反転して下段搬送路1bを移動する錠剤マガジン10に対し、錠剤マガジン10の収容室11に空気を吹き付けるエアーブロワ31と、エアーブロワ31によって収容室11から吹き出された粉体や塵を吸引して回収する集塵装置32とを備えて構成される。
マガジン清掃装置30は、上下反転した錠剤マガジン10が所定位置で停止したとき、エアーブロワ31により収容室11に、その上端開口部12から或いは印刷用開口部13から空気を吹き付けて内部の粉体を吹き飛ばすように動作する。このとき、錠剤マガジン10の収容室11の底部には粉体排出溝16が設けてあるため、収容室11内の粉体は粉体排出溝16から効率良く排出することができる。排出された粉体や塵は集塵装置32により集塵される。このマガジン清掃装置30によれば、印刷工程を終えるごとに、印刷工程で使用された錠剤マガジン10の収容室11から、錠剤粉などを完全に除去して、錠剤供給装置5から錠剤マガジン10の収容室11に、錠剤を良好に供給することができ、また、錠剤粉の飛散を防止することができる。
次に、上記構成の錠剤印刷装置の動作を説明する。搬送コンベヤ1は、その上段搬送路1aにおいて、コンベヤチェーン2のアタッチメント3上に設けた錠剤マガジン10を上向け状態(正常載置状態)で移動させながら、予め設定されたタクトタイムで間欠運転し、錠剤マガジン10が錠剤供給装置5の錠剤供給路5aと対向する所定位置に達したとき、所定時間だけ停止するように運転される。
このような搬送コンベヤ1の間欠運転により、錠剤マガジン10が錠剤供給装置5の対向位置に達して停止したとき、図7に示すように、錠剤供給路5aの下端が各収容室11の上端に連通した状態となる。このとき、錠剤供給装置5から錠剤供給路5aを通して錠剤Mが供給され、錠剤Mはその自重により錠剤マガジン10の縦長の収容室11内に順に落下進入し収容される。
図5に示す如く、収容室11の内側の幅寸法W2は、印刷用開口部13の幅寸法W1より僅かに広く形成され、且つ収容室11の内側の幅寸法W2は、錠剤Mの外径Bより僅かに広く形成され、錠剤の厚さTは収容室11の厚さW3より小さく、或いは収容室11の厚さW3が錠剤の厚さTより僅かに小さく形成されるので、正面と背面に印刷用開口部13が開口する収容室11であっても、錠剤Mは収容室11内に良好に進入し、安定して保持される。
そして、各収容室11内に所定数(6個)の錠剤Mが収容されたことが検知されたとき、図8のように、錠剤停止装置6のストッパ6aの押出し装置6bが作動し、収容室11と錠剤供給路5aとの間にストッパ6aを差し込み、錠剤供給路5a内の錠剤の供給が停止される。
その状態で、搬送コンベヤ1は間欠運転により再度搬送駆動され、次の錠剤マガジン10が錠剤供給装置5の対向位置まで移動して停止すると、上記と同様に、錠剤供給装置5から錠剤供給路5aを通して錠剤Mが錠剤マガジン10に供給され、錠剤Mはその自重により縦長の収容室11内に落下進入し収容される。
そして、錠剤Mを収容した錠剤マガジン10が外観検査装置7の位置で停止すると、外観検査装置7は、その撮像装置より、錠剤マガジン10の全ての収容室11に収容された錠剤Mの外観を撮像し、その画像データを取り込む。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した傷のない正常の錠剤の画像データと比較し、錠剤の外観に欠損などの異常があるか否かを検査する。このとき、錠剤の外観異常が検出された場合、その異常検出信号がコントローラに送られ、不良品排出装置25による不良品排出の指令に使用される。なお、外観異常信号が発生した場合、インクジェットプリンタ8による印刷を中止する。
一方、搬送コンベヤ1の運転により、錠剤マガジン10の各収容室11がインクジェットプリンタ8のプリンタヘッド8a、8bとの対向位置まで移動すると、図11に示すように、両側のプリンタヘッド8a、8bから、移動中の収容室11内の錠剤Mに向けて両側からインクが噴出し、錠剤コードなどを錠剤Mの両面に印刷する。
このとき、インクジェットプリンタ8は、図示しないプリンタコントローラによって制御され、予め記憶された印刷用データ(錠剤コード、錠剤名等のデータ)に基づき、プリンタヘッド8a,8bの多数のノズルを開閉制御して、インクを噴出し、インクは印刷用開口部13を通して収容室11内の錠剤表面に付着し、錠剤名、錠剤識別コード、主薬含有量、会社マークなどが錠剤Mに印刷される。インクジェットプリンタ8による錠剤の印刷は、錠剤の移動に応じたパルス信号に基づき制御されるため、錠剤マガジン10の移動中においても、問題なく実施することができる。インクジェットプリンタ8は、各収容室11がプリンタヘッド8a、8bとの対向位置を通過するごとに、収容室11内の6個の錠剤Mの両面に、ほぼ瞬時に印刷を行なうこととなる。
このように、収容室11内の錠剤Mに印刷を施した錠剤マガジン10が、搬送コンベヤ1の間欠運転により印刷検査装置9の対向位置まで移動すると、印刷検査装置9は、図10に示すように、錠剤マガジン10内に収容され印刷を行なった各収容室11内の6個の錠剤の印刷部分を、CCDカメラ等の撮像装置により両側から一度に撮像する。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した正常印刷状態の錠剤の画像データと比較され、錠剤の印刷不良の有無が検査される。このとき、印刷不良が検知された場合、その印刷不良検出信号がコントローラに送られ、不良品排出装置25による不良品排出の指令に使用される。
そして、搬送コンベヤ1の運転により、錠剤マガジン10が不良品排出装置25に移動すると、図12に示すように、カバー体25aが錠剤マガジン10の収容室11を覆う位置に達する。このとき、外観検査装置7によって外観不良とされた錠剤、或いは印刷検査装置9によって印刷不良とされた錠剤が、その錠剤マガジン10の収容室11内にある場合、不良品排出装置25は、排出シャッター28を引き戻し装置28aによって引き戻し、吸引力を収容室11内に作用させ、当該収容室11の錠剤を上方に吸引して上開口部から排出する。これにより、不良品を除去した良品の錠剤Mを収容する錠剤マガジン10は、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aの終端部に進み、その終端部から下段搬送路1bに反転しながら移動し、錠剤回収装置20に達する。
錠剤回収装置20では、錠剤マガジン10が搬送コンベヤ1の終端部で上下反転しながら移動するので、図1に示すように、その収容室11の上端開口部12から錠剤Mが下方に落下し、落下した錠剤Mはシュート状の回収ホッパー21に集められ、回収ホッパー21の下部の回収容器22に、表面に錠剤名などを印刷した錠剤が収容される。
上記のように、インクジェットプリンタ8により印刷を行なった良品の錠剤は、回収容器22に回収されるが、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aの長さを充分に長くして、錠剤マガジン10がプリンタの位置からコンベヤの終端に達するまでの時間が、錠剤に付着したインクの乾燥に必要な時間以上となるようにすれば、錠剤に付着したインクを充分に乾燥させることができ、回収容器22に回収される錠剤の印刷部分の転写や擦れを防止することができる。また、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aの長さを十分にとれない場合、上段搬送路1aの何れかに熱風を吹き付けて印刷部分を乾燥させる乾燥部を設けておけばよい。
そして、搬送コンベヤ1の下段搬送路1bでは、反転して錠剤を回収し空になった錠剤マガジン10が、図1のように、最終的にマガジン清掃装置30まで搬送される。上下反転した錠剤マガジン10がマガジン清掃装置30内に進入して停止すると、エアーブロワ31が作動して、収容室11内にその上端開口部12から、或いは印刷用開口部13から空気を吹き付けて内部の粉体を吹き飛ばすように動作する。
これにより、錠剤マガジン10の収容室11内から粉体が吹き飛ばされて除去され、特に、収容室11の底部に粉体排出溝16が設けてあるため、収容室11内の粉体や塵は粉体排出溝16から効率良く排出される。排出された粉体や塵は集塵装置32により集塵される。そして、清掃された錠剤マガジン10は、再び搬送コンベヤ1の下段搬送路1bから上段搬送路1aに移動して、錠剤供給工程、印刷工程へと進むが、錠剤マガジン10の収容室11から、錠剤粉や塵などは良好に除去されているため、錠剤供給装置5から錠剤マガジン10の収容室11に、錠剤を良好に供給することができる。
このように、搬送コンベヤ1に多数の錠剤マガジン10を取り付け、各錠剤マガジン10の幅方向に1列で設けた収容室11内に、複数の錠剤を縦に収容し、搬送コンベヤ1によりそれらを搬送しながら、錠剤マガジン10の両側に設置したインクジェットプリンタ8のプリンタヘッド8a、8bから、収容室11両側の印刷用開口部13を通して、インクを各錠剤の両面に噴出し、印刷するので、主要部となる搬送コンベヤの構造を極めて簡単化することができ、大型真空吸引装置などは不要となり、装置の電力消費量も大幅に削減することができる。
また、錠剤マガジン10の収容室に収容された錠剤の両面に、同時にインクジェットプリンタで印刷し、そのままの状態で搬送コンベヤの終端まで搬送するので、錠剤の反転による転写や印刷不良を防止することができ、錠剤の表面に高い印刷精度で良好に印刷することができる。
さらに、搬送工程中に錠剤の載せ変え移動がないため、錠剤の載せ変え移動に伴う、錠剤表面の損傷や摩耗の発生を防止することができ、粉体の発生が少なく、吸引装置のフィルタの目詰まりも低減することができる。さらに、錠剤の搬送時に錠剤の載せ変え移動がないため、載せ変えに伴う、錠剤の搬送姿勢の悪化や、錠剤の姿勢不良による印刷不良を防止し、高精度の印刷を行なうことができる。さらに、搬送コンベヤ1上の錠剤マガジン10は、縦長の収容室11内に複数の錠剤を縦に収容し、錠剤はその自重で収容室11内に保持されるため、収容室11内の錠剤を一定の姿勢で移動させることができ、非常停止時などで搬送コンベヤが停止した場合でも、収容室11内の錠剤を安定して保持することができる。
さらに、印刷工程を一旦終了して、錠剤マガジン10を洗浄する場合、或いは別のサイズや形状の錠剤に印刷するために錠剤マガジン10と取り替える場合、錠剤マガジン10は永久磁石14の吸着によりアタッチメント3に取り付けられるのみであるので、錠剤マガジン10の清掃がしやすく、搬送コンベヤ1から全ての錠剤マガジン10を容易に且つ迅速に取り外し及び取り付けることができる。また、その際、取付用のボルト、ナット、取付ねじなどの小部品を使用しないため、小部品が錠剤に混入する不具合を防止することができる。
図13〜図25は第2実施形態の錠剤印刷装置を示している。この錠剤印刷装置は、錠剤供給装置55に錠剤挟持部56を設けて、錠剤を挟持して供給するようにし、錠剤回収装置70には、持上ピン71を昇降可能に配設し、持上ピン71により錠剤マガジン60内の錠剤を持ち上げて、印刷後の錠剤を回収する構造とする。なお、この第2実施形態の錠剤印刷装置において、上記第1実施形態で使用したものと同じ構成の装置、機器については、図中に上記と同じ符号を付して、その説明を簡略化しまたは省略する。
錠剤印刷装置の搬送コンベヤ1は、上記と同様、予め設定されたタクトタイムで、所定の移動距離、移動時間、停止位置検出或いは停止時間ごとに、間欠運転されるように構成される。搬送コンベヤ1の間欠運転の制御は、図示しないコントローラにより、各錠剤マガジン60が所定の錠剤供給装置55の位置に達したとき、その位置で正確に停止させ、錠剤供給を適正に行なうように、正確に実施される。
搬送コンベヤ1には、両側のコンベヤチェーン2間に、一定の間隔で多数のアタッチメント3が固定され、各アタッチメント3には、錠剤マガジン60を取り付けるための、アタッチメント部材4が固定される。錠剤マガジン60は硬質合成樹脂などにより直方体状に形成され、その下部には、永久磁石14が埋設され、錠剤マガジン60は磁力によりアタッチメント3上のアタッチメント部材4に吸着固定される。
錠剤マガジン60は、図14,15に示すように、正面を長方形とした薄い板状に形成され、水平直線状の底辺部を、アタッチメント3の上面に当接させ、永久磁石14によってその正面下部をアタッチメント部材4に吸着させて、アタッチメント3上の正確な位置に取り付けられる。アタッチメント部材4の略中央には、位置決めピン4aが水平横方向に突設される。すなわち、錠剤マガジン60は、硬質合成樹脂により一体成形され、アタッチメント部材4に吸着させるために、その下部に3枚の永久磁石64が埋設される。錠剤マガジン60の下部には、永久磁石14側の位置決めピン4aに対応した位置に、位置決め孔65が設けられ、錠剤マガジン60はその位置決め孔65を位置決めピン4aに嵌め込み、アタッチメント3の所定位置に正確に且つ容易に取り付けられる。
さらに、錠剤マガジン60は、図14に示すように、長方形の板状本体内に、複数の錠剤を縦方向に収容する縦長の収容室61を複数個並設して形成される。図14に示す如く、6本の収容室61が一定間隔で縦に形成され、各収容室61は、搬送コンベヤ1の幅方向に1列で且つ搬送コンベヤ1の移動方向に並設され、各収容室61には、上端開口部62が開口して設けられる。
各収容室61には、上端開口部62とともにその前後両側に印刷用開口部63が縦方向に設けられ、各収容室61には、標準の大きさの錠剤が複数個(例えば6個)収容される形状となっている。さらに、縦長の各収容室61の底部には、図14に示すように、収容室61及び印刷用開口部63の幅より小幅の底溝66が、前後に水平に貫通して形成される。この底溝66は、錠剤回収装置70の持上ピン71及び不良品排出装置85の持上ピン88を、前後から挿通可能の形状に形成される。
錠剤マガジン60の各収容室61の正面と背面の両側に設けられた印刷用開口部63は、インクジェットプリンタ8から噴出するインクジェットの正常な通過を許容する幅に、縦方向に沿って設けられる。図16a,bに示すように、印刷用開口部63の幅寸法W1は、錠剤Mの外径Bより僅かに短く形成され、錠剤Mが収容室61内で安定して保持される構造である。錠剤マガジン60は、印刷する錠剤Mの大きさ(外径B)に応じて製作され、各収容室61内に、任意の個数の錠剤Mを縦1列に収容するように製作される。
図16a,bに示す如く、収容室61の内側の幅寸法W2は、印刷用開口部63の幅寸法W1より僅かに広く形成され、且つ収容室61の内側の幅寸法W2は、錠剤Mの外径Bより僅かに広く形成される。また、錠剤の厚さTは、収容室61の厚さW3より小さく形成されるが、収容室61の厚さW3より僅かに厚くなってもよい。これにより、錠剤供給装置55において、上方の上端開口部62から縦列状の錠剤Mが錠剤挟持部56により挟持されて供給されたとき、各列の錠剤Mは収容室61内に進入する構造である。
さらに、錠剤マガジン60の各収容室61の正面と背面に開口する印刷用開口部63の幅寸法W1は、錠剤Mの外径Bより僅かに狭く(小さく)形成され、収容室61内に供給された6個の錠剤Mが収容室61内で安定して保持される構造となっている。また、この印刷用開口部63の幅寸法W1は、錠剤Mの外径Bに対し比較的広くすることができ、印刷は、インクジェットによりこの印刷用開口部63を通して非接触で行なわれるため、錠剤Mの印刷面は従来のオフセット印刷などに比して広くすることができ、従来の印刷より遥かに多くの文字を印刷することができる。
さらに、各収容室61の底部には、底溝66が、正面側から背面側に貫通するように形成される。この底溝66は、後述の錠剤回収装置70の持上ピン71または不良品排出装置85の持上ピン88を挿入するために設けられ、且つ錠剤の粉体を収容室61から排出してその底部に粉体が溜まりにくくしている。図13に示すように、搬送コンベヤ1の下段搬送路1bにマガジン清掃装置30が配設され、印刷工程後の錠剤マガジン60が反転してマガジン清掃装置30まで移動したとき、エアーブロワ31で、錠剤マガジン60の収容室61の底溝66から粉体を吹き飛ばし、集塵装置32で粉体を集塵するようになっている。
図13に示す如く、搬送コンベヤ1の始端部近傍に、錠剤を供給するための錠剤供給装置55が配設される。錠剤供給装置55は、図18、19に示すように、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aの供給位置、つまり所定の供給位置で停止した錠剤マガジン60上に、錠剤供給部55aを載置して連通接続するように、錠剤供給部55aを昇降可能に配設している。錠剤供給部55aは、錠剤マガジン60の収容室61に対応した本数の錠剤供給路55bをその内部縦方向に設けて構成され、流体圧シリンダ55eによって昇降するようになっている。
この錠剤供給部55aでは、2個の錠剤マガジン60に対し1度に錠剤を供給するために、12本の錠剤供給路55bが錠剤供給部55aに設けられるが、1個の錠剤マガジン60に錠剤を供給するように構成することもできる。錠剤供給部55aの上部には、可撓性を有するチューブ状の可撓性フィーダー55dが接続され、可撓性フィーダー55dを通して錠剤供給装置55の図示しない錠剤フィーダーから送られる錠剤を、各錠剤供給路55bに供給するようになっている。
錠剤供給部55aの各錠剤供給路55bは、錠剤マガジン60の収容室61と同様に、その正面と背面を縦方向に連続して開口し、縦に細長い開口部を設けて構成される。図19に示すように、錠剤供給部55aの前後両側には、錠剤挟持片56aを有した錠剤挟持部56が上下動及び前後移動可能に配設される。錠剤挟持部56の各錠剤挟持片56aは、錠剤供給部55aの各錠剤供給路55bの開口部に対応して設けられ、各錠剤供給路55bの開口部から収容室61内に進入し、錠剤供給路55b内の錠剤を前後両側から挟持可能な構造となっている。錠剤挟持片56aは、高分子弾性体(高分子エラストマー、合成ゴム等)、軟質発泡合成樹脂等から細い棒状に形成され、錠剤マガジン60内の複数の錠剤を両側から錠剤挟持片56aで確実に挟んで挟持する構造である。
さらに、錠剤挟持部56に錠剤挟持片56aは、錠剤を前後両側から挟持した状態で下降し、錠剤供給路55b内の錠剤を押し下げるように構成される。このために、図19に示す如く、錠剤挟持部56は流体圧シリンダ56bによって前後に移動可能に取り付けられ、錠剤挟持部56を保持する流体圧シリンダ56bは上下動可能に配設され、昇降用の流体圧シリンダ56cによって昇降する。錠剤供給位置には、ガイドポスト56dが床上に鉛直に立設され、錠剤挟持部56及び流体圧シリンダ56bの上下動をガイドする構造である。ガイドポスト56d、流体圧シリンダ56b、56c、及び錠剤挟持部56は、図19に示すように、搬送コンベヤ1上の錠剤マガジン60の前後両側に1対づつ配設される。
上記構成により、搬送コンベヤ1上の空の錠剤マガジン60が錠剤供給装置55まで移動し、図示しない停止位置検出センサの検出により、搬送コンベヤ1が停止したとき、錠剤供給装置55は、流体圧シリンダ55eを動作させて錠剤供給部55aを錠剤マガジン60上に載置させ、錠剤供給部55aの各錠剤供給路55bを錠剤マガジン60の各収容室61の上端開口部62に接続する。このとき、錠剤供給部55aでは、各錠剤供給路55b内の所定数の錠剤が入った状態であり、それらの錠剤は前後両側から錠剤挟持部56の錠剤挟持片56aにより安全確実に挟持され、錠剤供給路55b内に保持された状態にある。次に、錠剤を挟持した状態の錠剤供給部55aが図21のように下降し、これにより、錠剤供給部55aの各錠剤供給路55bから所定数の錠剤が、錠剤マガジン60の各収容室61内に、その上端開口部62から供給されるようになっている。
また、この後、錠剤挟持部56は錠剤挟持片56aを両側に引き戻した状態で、所定の位置まで上昇し、その状態で、錠剤挟持部56は再び錠剤挟持片56aを押し出し、錠剤供給部55aの錠剤供給路55bに上方から供給されている所定数の錠剤を挟持して保持する。この後、錠剤供給部55aが錠剤挟持部56とともに僅かに上昇し、これにより、錠剤マガジン60と錠剤供給部55aとの間が僅かに開き、錠剤供給路55b内に錠剤を保持した状態で、次の空の錠剤マガジン60が錠剤供給路55bの真下まで移動する間、錠剤を保持した錠剤供給部55aは所定の上方位置で待機する。
さらに、図13に示すように、搬送コンベヤ1の上段搬送路1a上には、錠剤供給装置55の次工程近傍位置に、錠剤マガジン60に収容された錠剤の外観を検査する外観検査装置7が配設される。外観検査装置7は、錠剤マガジン60内に収容された各収容室61内の錠剤の外観を、撮像装置により、両側から一度に撮像するように構成される。撮像装置には、ラインセンサ式カメラを使用して画像データを取得することができる。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した傷のない正常の錠剤の画像データと比較し、錠剤の外観に欠損や汚れなどの異常の有無を検査する。
さらに、図13に示すように、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aにおける、外観検査装置7の次工程近傍位置に、上記印刷装置としてインクジェットプリンタ8が配設される。インクジェットプリンタ8は、錠剤マガジン60が搬送コンベヤ1の上段搬送路1aを搬送されるとき、錠剤マガジン60の各収容室61に収容された複数の錠剤に対し、その両側面に印刷を行なうように、プリンタヘッドが配設され、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aを移動する錠剤マガジン60の収容室61の両側(正面と背面)から、印刷用開口部63に向けてインクジェットを噴出し、印刷する。
インクジェットプリンタ8のプリンタヘッドは、縦長状に形成され、1個の収容室61内に収容される複数の錠剤を、一度に印刷することができる構造である。また、インクジェットプリンタ8は、一定時間ごとに自動的にプリンタヘッドのノズル部をクリーニングする機構を内蔵する。錠剤の印刷に使用されるインクには、水系で人体に対し無害のインクが使用され、プリンタヘッドに、顔料の異なるインクを噴出する複数のノズルを設けることにより、2色以上のカラー印刷で、錠剤識別コード、主薬含有量、会社マーク、錠剤名などを非接触で印刷することができる。インクジェットプリンタ8は、図示しないプリンタコントローラによって制御され、予め記憶された印刷用データ(錠剤コード、錠剤名等のデータ)に基づき、プリンタヘッドの多数のノズルを制御して、錠剤コード、錠剤名等を印刷する。
さらに、図13に示す如く、搬送コンベヤ1上のインクジェットプリンタ8の次工程近傍位置に、錠剤の印刷状態を検査する印刷検査装置9が配設される。印刷検査装置9は、錠剤マガジン60内に収容され印刷を行なった各収容室61内の複数の錠剤の印刷部分を、両側から一度に撮像するように構成され、CCD撮像素子やCMOS撮像素子などを用いた撮像装置が使用される。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した正常印刷状態の錠剤の画像データと比較され、錠剤の印刷不良の有無が検査される。
さらに、図13に示す如く、搬送コンベヤ1上の印刷検査装置9の次工程位置近傍に、不良品排出装置85が配設される。不良品排出装置85は、錠剤の外観を検査する外観検査装置7によって外観不良とされた錠剤、及び印刷検査装置9によって印刷不良とされた錠剤を排出するために、設置される。不良品排出装置85は、図22,23に示すように、搬送コンベヤ1が間欠運転時に一旦停止したとき、所定位置に達した1個の錠剤マガジン60に対し、その収容室61内の外観不良や印刷不良のある場合、当該収容室61に作用して、そこに収容される不良錠剤を上方に押し上げて排出するように構成される。
つまり、不良品排出装置85は、不良錠剤のある収容室61の底溝66に、正面側から持上ピン88を差し込み、その持上ピン88を上昇させて、当該収容室61内の錠剤をその上端開口部62から上方に押し出し、押し出した不良錠剤を、排出シュート90を通して排出する構造である。このために、図22,23に示す如く、複数の持上ピン88を水平に保持する支持板91が、上下動用の流体圧シリンダ87とガイドポスト86により、水平状態を保持しながら上下動可能に配設される。支持板91には錠剤マガジン60の各収容室61の底溝66に対向して、各々、流体圧シリンダ89が水平に取り付けられ、各流体圧シリンダ89のピストンロッドの先端には、持上ピン88が錠剤マガジン60の各収容室61の底溝66に押し込み可能に取り付けられる。
外観検査装置7によって外観不良とされた錠剤、或いは印刷検査装置9によって印刷不良とされた錠剤が、錠剤マガジン60の収容室61内にある場合、その錠剤マガジン60とその収容室61を示す信号が検査装置から不良品排出装置85のコントローラに送られる。不良品排出装置85は、この信号を入力すると、当該錠剤マガジン60が排出装置の前で停止したとき、流体圧シリンダ89を動作させて不良錠剤を含む収容室61の底溝66内に持上ピン88を差し込む。その状態で、不良品排出装置85は、上下動用の流体圧シリンダ87を動作させ、持上ピン88を上昇させ、これにより、不良錠剤を収容室61の上端開口部62から押し出し、排出シュート90を通して排出する。
さらに、図13に示す如く、不良品排出装置85の次工程近傍に、不良品排出確認装置29が配設される。不良品排出確認装置29には、赤外線などを錠剤マガジン60の収容室61に照射しその反射光を受光する光センサを用いた物品センサが設けられる。不良品排出確認装置29は、上記の不良品排出装置85が作動した後、錠剤マガジン60の次の間欠停止時に、不良品の錠剤を収容する収容室61から、錠剤が全て排出されたか否かを物品センサにより検出し、不良品の錠剤を排出したか否かの確認を行なうようになっている。
さらに、図24,25に示すように、搬送コンベヤ1の終端部近傍に印刷後の錠剤を回収する錠剤回収装置70が配設される。錠剤回収装置70は、搬送コンベヤ1の終端部の上方に、上記持上保持部となる乾燥保持部76を縦方向に配置し、その上部に回収シュート82及び回収ホッパー81を配置し、印刷面が乾いた状態の錠剤を回収する構造である。
すなわち、錠剤回収装置70は、搬送コンベヤ1の終端部まで搬送されて所定位置で間欠停止した錠剤マガジン60に対し、各収容室61の底溝66に持上ピン71を差し込み、その状態で持上ピン71を上昇させ、収容室61内の錠剤を全て持ち上げ、そのまま上方に配設した乾燥保持部76内の各乾燥通路78に錠剤を送り込む。そして、乾燥保持部76内で錠剤を上昇移動させながら、印刷面の乾燥に必要な時間だけ錠剤を保持した後、上方の回収シュート82を通して回収するように構成される。
図24,25に示す如く、錠剤回収装置70には、停止した錠剤マガジン60の真上に、板状の乾燥保持部76が鉛直方向に立設される。乾燥保持部76には、錠剤マガジン60の各収容室61と同じピッチと幅を有する縦長の乾燥通路78が並設されている。乾燥保持部76の縦方向の乾燥通路78は、錠剤マガジン60の収容室61と同様な形状であり、その上端部、下端部は開口し、持上ピン71の上昇により、錠剤マガジン60の収容室61内から錠剤が乾燥通路78に順に押し上げられ、移送されるようになっている。
錠剤回収装置70の持上ピン71は、図24,25に示すように、停止した錠剤マガジン60の各収容室61の底溝66に対向して、支持板77の前面に水平方向に突き出すように突設される。ここでは、錠剤マガジン60に収容室61が6個並設されるため、6本の持上ピン71が支持板77の前面に収容室61の間隔に合わせて突設されるが、2個の錠剤マガジン60の収容室61から、一度に錠剤を回収する場合には、支持板に12本の持上ピン71を突設することとなる。
持上ピン71の支持板77は、図25示すように、挿入用の流体圧シリンダ72のピストンロッドの先端に取り付けられ、流体圧シリンダ72は水平横方向に配置されて昇降部79に取り付けられる。昇降部79は、床上に鉛直に立設されたガイドポスト80に昇降可能にガイドされ、且つ上向きに設置された昇降持上げ用の流体圧シリンダ73のピストンロッドの先端に連結される。これにより、支持板77は、挿入用の流体圧シリンダ72の押し出し作動により、6本の持上ピン71を前進させて、錠剤マガジン60の収容室61の底溝66内に持上ピン71を挿入し、その状態で、流体圧シリンダ73が押し出し作動すると、昇降部79と共に持上ピン71が上昇し、錠剤マガジン60の収容室61内の錠剤を持上げて上昇させる構造となっている。
さらに、図25に示す如く、錠剤回収装置70には、持上ピン71とは反対側の乾燥保持部76の下部位置に、各々に保持ピン74を水平移動可能に有した6本の流体圧シリンダ75が、水平横方向に配設される。各流体圧シリンダ75のピストンロッドには保持ピン74が水平に連結され、各保持ピン74は、間欠停止した錠剤マガジン60の背面側の上方位置に配置される。図25に示すように、各保持ピン74は乾燥保持部76の各乾燥通路78の下部に対向して位置し、流体圧シリンダ75の作動により各乾燥通路78の下部に挿入可能である。保持ピン74を有した6本の流体圧シリンダ75は、支持板92の前面に所定の間隔で水平に固定される。支持板92は、立設された支持ポスト93の上部に固定される。
上記正面側の持上ピン71は、背面側の保持ピン74と協働して、回収位置まで移動した錠剤マガジン60内の全ての錠剤を、その上方の乾燥保持部76に送り乾燥通路78内で順次上方に持ち上げて送るように動作する。つまり、正面側の持上ピン71が錠剤マガジン60の収容室61の底溝66に進入し、その後、上昇して、収容室61内の錠剤が乾燥保持部76の各乾燥通路78内に押し上げられたとき、図25のように、保持ピン74が各乾燥通路78の下部に挿入される。その状態で、持上ピン71が乾燥通路78から待避して再び元の下方位置に戻るとき、乾燥通路78内の保持ピン74が、乾燥保持部76の各乾燥通路78内に押し上げられた全ての錠剤を下から保持し、それらの動作を繰り返すことにより、錠剤マガジン60内の全ての錠剤を回収シュート82まで押し上げて回収するようになっている。
上記のように、正面側の持上ピン71と背面側の保持ピン74が、協働して錠剤マガジン60の収容室61内の全ての錠剤を、乾燥保持部76の各乾燥通路78内に順に押し上げて移送し、その間に、錠剤の印刷面が乾くように、乾燥保持部76の高さは設定される。例えば、錠剤の印刷面が、印刷後、約30秒〜45秒で乾き、搬送コンベヤ1の長さが約3mで製作される場合、乾燥保持部76の高さは0.6m程度とすればよい。
乾燥保持部76の各乾燥通路78の上端部は開口し、持上ピン71によって下方から持ち上げられて、乾燥通路78内を上昇してきた錠剤は、この乾燥通路78の上端開口部から上方に押し出されるが、図24,25に示すように、乾燥保持部76の乾燥通路78の上方背面側に、ガイド板付きの回収シュート82が配設される。乾燥通路78の上端開口部から上方に押し出された錠剤Mは、ガイド板から回収シュート82上に落下し、回収シュート82上を滑りその下方の回収ホッパー81内に回収されるようになっている。
上記の如く、縦型の乾燥保持部76を錠剤回収装置70の上方に配設し、搬送コンベヤ1の終端部まで搬送された印刷後の錠剤を、縦型の乾燥保持部76の乾燥通路78内に順に送り込み、乾燥保持部76の上端から印刷面の乾いた錠剤を回収シュート82に送るようになっている。このため、錠剤印刷後の乾燥のために必要な搬送コンベヤ1の長さを、乾燥保持部76の長さだけ、短くすることができ、これにより、搬送コンベヤ1を設置するための設置スペース、つまり錠剤印刷装置の設置スペースを少なくすることができる。
図13に示すように、搬送コンベヤ1の下段搬送路1bには、上記と同様、錠剤マガジン60を清掃するマガジン清掃装置30が配設される。マガジン清掃装置30は、反転して下段搬送路1bを移動する錠剤マガジン60に対し、錠剤マガジン60の収容室61に空気を吹き付けるエアーブロワ31と、エアーブロワ31によって収容室61から吹き出された粉体や塵を吸引して回収する集塵装置32とを備える。マガジン清掃装置30のエアーブロワ31は、下段搬送路1bを移動する錠剤マガジン60に空気を吹き付け、吹き出された粉体や塵を集塵装置32により吸引して回収する。
次に、上記構成の錠剤印刷装置の動作を説明する。図13に示すように、搬送コンベヤ1は、その上段搬送路1aにおいて、コンベヤチェーン2のアタッチメント3上に設けた錠剤マガジン60を上向け状態(正常載置状態)で移動させながら、予め設定されたタクトタイムで間欠運転し、錠剤マガジン60が、錠剤供給装置55の錠剤供給部55aと対向する所定位置、不良品排出装置85、及び錠剤回収装置70と対向する所定位置に達したとき、所定時間だけ停止するように運転される。
このような搬送コンベヤ1の間欠運転により、錠剤マガジン60が錠剤供給装置55の対向位置に達して停止したとき、図18から図19に示すように、流体圧シリンダ56cの作動により錠剤供給部55aが錠剤マガジン60上に下降し、その各錠剤供給路55bの下端が各収容室61の上端に連通した状態となる。このとき、錠剤供給部55aの各錠剤供給路55b内には、錠剤Mが可撓性フィーダー55dを通して充填されており、その前後両側から錠剤挟持部56の錠剤挟持片56aが錠剤供給路55b内の錠剤Mを、その両側から挟持している。
次に、流体圧シリンダ56cの作動により、両側の錠剤挟持部56が錠剤を挟持した状態で下降し、それによって、錠剤供給路55b内の錠剤が錠剤マガジン60の収容室61内に押し下げるように供給される。このとき、錠剤供給部55aの各錠剤供給路55b内の錠剤Mは、錠剤挟持部56の錠剤挟持片56aにより、両側から挟持された状態で押し下げ供給されるので、錠剤マガジン60の収容室61内には所定数の錠剤を確実に供給することができる。押し下げ供給を行なった錠剤挟持部56の錠剤挟持片56aは、その後、流体圧シリンダ56bの引き戻し動作により、両側に開くように移動した状態で、錠剤供給部55aの位置まで上昇する。
そして、再び流体圧シリンダ56bが押し出し動作し、両側の錠剤挟持部56の錠剤挟持片56aが錠剤供給部55aの各錠剤供給路55b内の錠剤Mを挟持した状態となり、その状態で、上下用の流体圧シリンダ55eが僅かに引き戻し作動する。これにより、錠剤供給部55aが僅かに上昇して錠剤マガジン60との間を離し、次の錠剤マガジン60が供給位置に進むまで、錠剤供給部55aは錠剤挟持片56aにより錠剤を挟持した状態で待機する。このような錠剤供給装置55の動作が繰り返されることにより、錠剤供給位置まで移動した錠剤マガジン60には、錠剤供給部55aに供給された所定数の錠剤Mが、その収容室61内に供給される。
図13に示すように、錠剤Mを供給された錠剤マガジン60は、次に、外観検査装置7の位置で停止し、外観検査装置7は、その撮像装置より、錠剤マガジン60の全ての収容室61に収容された錠剤Mの外観を撮像し、その画像データを取り込む。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した傷のない正常の錠剤の画像データと比較し、錠剤の外観に欠損などの異常があるか否かを検査する。このとき、錠剤の外観異常が検出された場合、その異常検出信号がコントローラに送られ、不良品排出装置85による不良品排出の指令に使用される。なお、外観異常信号が発生した場合、インクジェットプリンタ8による印刷を中止する。
さらに、搬送コンベヤ1の運転により、錠剤を収容した錠剤マガジン60が、インクジェットプリンタ8のプリンタヘッド8a、8bとの対向位置まで移動すると、両側のプリンタヘッド8a、8bから、移動中の収容室11内の錠剤Mに向けて両側からインクが噴出し、錠剤コードなどを錠剤Mの両面に印刷する。
このとき、インクジェットプリンタ8は、図示しないプリンタコントローラによって制御され、予め記憶された印刷用データ(錠剤コード、錠剤名等のデータ)に基づき、プリンタヘッド8a,8bの多数のノズルを開閉制御して、インクを噴出し、インクは印刷用開口部63を通して収容室61内の錠剤表面に付着し、錠剤名、錠剤識別コード、主薬含有量、会社マークなどが錠剤Mに印刷される。インクジェットプリンタ8による錠剤の印刷は、錠剤の移動に応じたパルス信号に基づき制御されるため、錠剤マガジン60の移動中においても、実施することができる。このように、インクジェットプリンタ8は、各収容室61がプリンタヘッド8a、8bとの対向位置を通過するごとに、収容室61内の6個の錠剤Mの両面に、ほぼ瞬時に印刷を行なう。
次に、錠剤Mに印刷を施した錠剤マガジン60は、図13に示すように、搬送コンベヤ1の間欠運転によって、印刷検査装置9の対向位置まで移動する。このとき、印刷検査装置9は、錠剤マガジン60内に収容され印刷を行なった各収容室61内の6個の錠剤の印刷部分を、CCDカメラ等の撮像装置により両側から一度に撮像する。撮像装置が撮影した画像データは、画像処理した後、予め記憶した正常印刷状態の錠剤の画像データと比較され、錠剤の印刷不良の有無が検査される。このとき、印刷不良が検知された場合、その印刷不良検出信号がコントローラに送られ、不良品排出装置85による不良品排出の指令に使用される。
不良印刷がある場合、その不良品(錠剤)を収容した錠剤マガジン60が不良品排出装置85まで移動し停止したとき、不良品排出装置85は、不良錠剤を錠剤マガジン60から排出するように動作する。不良品排出装置85は、図22,23に示すように、不良品(不良印刷錠剤)を収容した錠剤マガジン60が停止し、不良品信号を入力すると、当該錠剤マガジン60が排出装置の前で停止したとき、流体圧シリンダ89を動作させて不良錠剤を含む収容室61の底溝66内に持上ピン88を差し込む。その状態で、不良品排出装置85は、上下動用の流体圧シリンダ87を動作させ、持上ピン88を上昇させ、これにより、不良錠剤を収容室61の上端開口部62から押し出し、排出シュート90を通して排出する。
そして、不良品を除去し良品の錠剤Mのみを収容する錠剤マガジン60は、図13に示すように、搬送コンベヤ1の上段搬送路1aの終端部に進み、その終端部に位置する錠剤回収装置70に達する。錠剤回収装置70では、図24,25に示すように、正面側の6本の持上ピン71と背面側の各流体圧シリンダ75の保持ピン74とが協働して、錠剤マガジン60内の錠剤を上方に持ち上げて乾燥保持部76に送り、錠剤Mは、乾燥保持部76の乾燥通路78内を順次上方に持ち上げられ、印刷面が乾いた状態で、上方の回収シュート82に送出され、回収される。
すなわち、錠剤マガジン60が回収位置で停止すると、先ず、正面側の持上ピン71が錠剤マガジン60の収容室61の底溝66に進入し、次に、背面側の保持ピン74が引き戻され、その状態で正面側の持上ピン71が上昇し、各収容室61内の錠剤が乾燥保持部76の各乾燥通路78内に押し上げられる。このとき、図25のように、既に乾燥保持部76の各乾燥通路78内にある錠剤も持ち上げられ、これにより、各乾燥通路78の上端開口部から乾燥通路78内の錠剤が上方に押し出され、印刷面の乾いた錠剤Mが、乾燥通路78から回収シュート82に落下し、回収シュート82を介して、回収ホッパー81内に収容される。
このような持上ピン71による錠剤Mの持ち上げ動作は、錠剤マガジン60内に収容される全ての錠剤Mが乾燥通路78に入るように行なわれ、これにより、1回の持上ピン71の上昇によって、1個の錠剤マガジン60の収容分の錠剤が回収シュート82に入り回収ホッパー81に回収される。
正面側の持上ピン71は、図25のように、上昇端まで上昇したとき、背面側の流体圧シリンダ75の保持ピン74が乾燥通路78の底部内に押し出され、背面側の保持ピン74で乾燥通路78内の錠剤を保持する状態となる。この後、正面側の持上ピン71は引き戻されて元の位置まで下降し、次の錠剤マガジン60まで待機することとなる。
なお、不良品排出装置85において不良錠剤を排出し空になった収容室61を有する錠剤マガジン60が、錠剤回収装置70に入った場合には、錠剤回収装置70の持上ピン71が保持ピン74の真下まで上昇した時点で、その空の収容室61の真上に位置する保持ピン74が流体圧シリンダ75により引き戻される。これにより、不良錠剤を排出し空になった収容室61を有する錠剤マガジン60が、錠剤回収装置70に入った場合でも、乾燥通路78内の錠剤が空の収容室61内に落下することを防止する。
このように、搬送コンベヤ1の終端部に位置する錠剤回収装置70に達した錠剤マガジン60内の錠剤Mは、直ぐには回収ホッパー81に回収されずに、持上ピン71により、そのまま上方に配設した乾燥保持部76内の各乾燥通路78に錠剤Mが送り込まれ、乾燥保持部76内で上昇移動しながら、印刷面の乾燥に必要な時間だけ、錠剤Mは保持されることとなる。
このため、比較的短い搬送コンベヤ1を使用した錠剤印刷装置であっても、多数の錠剤に高速で非常に高い効率で印刷を行ないながら、必要な印刷面の乾燥時間を確保することができ、汚れのない綺麗な印刷面の印刷を、錠剤に施すことができる。また、錠剤印刷装置の主要部となる搬送コンベヤ1の長さを、短くすることができ、それにより、装置の小型化が可能となり装置を設置する際の設置スペースを少なくすることができる。
上記のように、インクジェットプリンタ8により印刷を行なった良品の錠剤は、乾燥保持部76を経て回収ホッパー81に回収されるため、搬送コンベヤ1の長さが短く、プリンタの位置からコンベヤの終端に達するまでの時間が、錠剤に付着したインクの乾燥に必要な時間より短い場合であっても、縦型の乾燥保持部76で錠剤に付着したインクを乾かすことができ、回収ホッパー81に回収される錠剤の印刷部分の転写や擦れを防止することができる。
そして、搬送コンベヤ1の下段搬送路1bでは、錠剤を回収し空になった錠剤マガジン60が、図13のように、マガジン清掃装置30まで搬送される。上下反転した錠剤マガジン60がマガジン清掃装置30内に進入して停止すると、エアーブロワ31が作動して、収容室61内にその上端開口部62から、或いは印刷用開口部63から空気を吹き付けて内部の粉体を吹き飛ばし、錠剤マガジン60は清掃される。
なお、上記実施形態では、素錠の両側表面に、インクジェットプリンタ8により、錠剤名などを印刷したが、酸化チタンを含むコーティング層を錠剤の表面にコートしたコート錠M1に印刷する場合、インクジェットプリンタ8に代えてレーザーマーカー18を使用し、レーザーマーキングによる印刷を行なうこともできる。
レーザーマーカー18は、図26に示すように、UVレーザー発振器18aを備え、UVレーザー発振器18aから出力されたUVレーザー光(紫外線レーザー光)を、スキャニング機構18bに通し、細いレーザービームをスキャニングしてコート錠M1の表面に照射するように構成される。レーザーマーカー18は、スキャニングしたUVレーザーの照射によって、コート錠M1の表面の酸化チタンの色調を灰色に変化させ、錠剤名などをコート錠M1に印刷する。
上記のように、素錠の表面に印刷する場合、インクジェットプリンタを使用することとなるが、酸化チタンを含むコーティング層をコートしたコート錠M1では、レーザーマーカー18を使用し、細いレーザービームをスキャニングして、錠剤の表面に印刷を行なうことができるため、この場合も上記と同様、錠剤マガジンの縦方向の収容室に錠剤を収容した状態で、多数の錠剤の両側面に同時に、非常に高い効率で印刷することができる。
1 搬送コンベヤ
1a 上段搬送路
1b 下段搬送路
2 コンベヤチェーン
3 アタッチメント
4 アタッチメント部材
4a 位置決めピン
5 錠剤供給装置
5a 錠剤供給路
6 錠剤停止装置
6a ストッパ
6b 押出し装置
6c ストッパ
7 外観検査装置
8 インクジェットプリンタ
8a プリンタヘッド
8c インク流路
9 印刷検査装置
10 錠剤マガジン
11 収容室
12 上端開口部
13 印刷用開口部
14 永久磁石
15 位置決め孔
16 粉体排出溝
18 レーザーマーカー
18a UVレーザー発振器
18b スキャニング機構
20 錠剤回収装置
21 回収ホッパー
22 回収容器
23 開閉装置
25 不良品排出装置
25a カバー体
27 吸引ダクト
28 排出シャッター
28a 引き戻し装置
29 不良品排出確認装置
30 マガジン清掃装置
31 エアーブロワ
32 集塵装置
55 錠剤供給装置
55a 錠剤供給部
55b 錠剤供給路
55d 可撓性フィーダー
55e 流体圧シリンダ
56 錠剤挟持部
56a 錠剤挟持片
56b 流体圧シリンダ
56c 流体圧シリンダ
56d ガイドポスト
60 錠剤マガジン
61 収容室
62 上端開口部
63 印刷用開口部
64 永久磁石
65 位置決め孔
66 底溝
70 錠剤回収装置
71 持上ピン
72 流体圧シリンダ
73 流体圧シリンダ
74 保持ピン
75 流体圧シリンダ
76 乾燥保持部
77 支持板
78 乾燥通路
79 昇降部
80 ガイドポスト
81 回収ホッパー
82 回収シュート
85 不良品排出装置
86 ガイドポスト
87 流体圧シリンダ
88 持上ピン
89 流体圧シリンダ
90 排出シュート
91 支持板

Claims (11)

  1. 搬送コンベヤにより多数の錠剤を搬送しながら、該錠剤の両面に非接触により印刷を行なう錠剤印刷装置において、
    該搬送コンベヤのコンベヤチェーンに取り付けられたアタッチメント上に並列状態で着脱可能に取り付けられ、複数の錠剤を縦方向に収容する縦長の収容室を複数個並設してなる錠剤マガジンと、
    該搬送コンベヤの両側で該錠剤マガジンに向けて印刷ヘッドを配置し、該錠剤マガジンの該収容室内に収容された錠剤の両面に、同時に印刷する印刷装置と、
    を備え、該錠剤マガジンの該収容室は、該搬送コンベヤの幅方向に1列で且つ該搬送コンベヤの移動方向に複数個並設され、該収容室には、上端開口部が設けられるとともに、該印刷装置の印刷ヘッドから錠剤の表面に噴出または照射される印刷媒体の通過を許容する印刷用開口部が両面に設けられ、該印刷用開口部の幅寸法は、該錠剤の外径より僅かに短く形成されたことを特徴とする錠剤印刷装置。
  2. 前記搬送コンベヤには、磁性体のアタッチメントが取り付けられ、前記錠剤マガジンの元部に永久磁石が設けられ、該錠剤マガジンが該アタッチメントに対し磁力により吸着されて着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  3. 前記印刷装置としてインクジェットを印刷媒体とするインクジェットプリンタが配設されたことを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  4. 前記印刷装置として、UVレーザーを印刷媒体として錠剤の表面に照射するレーザーマーカーが配設されたことを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  5. 前記搬送コンベヤの始端部近傍に錠剤供給装置が配設され、該錠剤供給装置は、前記錠剤マガジン内の複数の収容室に対応した複数の錠剤供給路と、該錠剤マガジンの収容室と該錠剤供給路との間にストッパを差し込む錠剤停止装置とを備え、
    該搬送コンベヤ上の錠剤マガジンが所定位置まで移動して停止したとき、該錠剤供給路を該錠剤マガジンの各収容室の上端開口部の真上に位置させ、該錠剤供給路を通して該収容室内に所定数の錠剤を、上方から落下または転動させて供給し、該搬送コンベヤが錠剤の供給動作後に再移動するとき、該錠剤停止装置が該ストッパを該収容室と該錠剤供給路との間に差し込み、該錠剤供給路内の錠剤の供給を停止させることを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  6. 前記搬送コンベヤの終端部近傍に印刷後の錠剤を回収する錠剤回収装置が設けられ、該錠剤回収装置は、該搬送コンベヤの終端部の下方に回収ホッパーを配置し、終端部まで搬送されて反転した錠剤マガジンの収容室から落下する錠剤を該回収ホッパーで受けて回収することを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  7. 前記搬送コンベヤの始端部近傍に錠剤供給装置が配設され、該錠剤供給装置は、前記錠剤マガジン内の複数の収容室に対応した複数の錠剤供給路を有する錠剤供給部を備え、該搬送コンベヤ上の錠剤マガジンが所定位置まで移動して停止したとき、該錠剤供給部を該錠剤マガジンの各収容室の上端開口部の真上に位置させ、該錠剤供給路内の錠剤を両側から挟持して、上方から押し下げるように錠剤マガジンに供給することを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  8. 前記錠剤供給部には、前記各錠剤供給路の両側面に、保持用開口部が縦方向に設けられ、該錠剤供給部の両側に、該保持用開口部に対応して錠剤挟持部材を設けた錠剤挟持部が上下及び前後に移動可能に配設され、該錠剤停止装置の錠剤供給路内の錠剤を両側から該保持用開口を通して該錠剤挟持部により挟持し、挟持状態で該錠剤挟持部を押し下げて、該錠剤供給路内の錠剤を前記錠剤マガジン内に供給することを特徴とする請求項7記載の錠剤印刷装置。
  9. 前記搬送コンベヤの終端部近傍に印刷後の錠剤を回収する錠剤回収装置が設けられ、該錠剤回収装置は、該搬送コンベヤの回収位置に達した錠剤マガジンの各収容室の下部内に持上ピンを該錠剤マガジンの印刷用開口部を通して挿入し、該持上ピンを上昇させて該各収容室内の錠剤を持上保持部内で持ち上げる錠剤持上装置を備え、該錠剤持上装置は、該持上ピンにより錠剤を該持上保持部内で該持ち上げて、該持上保持部の上端開口部から回収シュートに送出することを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  10. 前記印刷装置の下流側の搬送コンベヤの上方位置に、印刷の良否を検査する印刷検査装置が配設され、該印刷検査装置の下流側の搬送コンベヤの上方位置に、不良印刷錠剤を排出する不良品排出装置が設けられ、該不良品排出装置は、該印刷検査装置の検査結果に基づき、不良印刷錠剤を収容した錠剤マガジンの収容室の下部内に持上ピンを該錠剤マガジンの印刷用開口部を通して挿入し、該持上ピンを上昇させて該各収容室内の不良印刷錠剤を持ち上げて、該収容室の上端開口部から排出シュートに不良印刷錠剤を排出することを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
  11. 前記搬送コンベヤの下段搬送路の下側にマガジン清掃装置が配設され、該マガジン清掃装置は、反転して下段搬送路を移動する錠剤マガジンに対し、該錠剤マガジンの収容室に空気を吹き付けるエアーブロワと、該エアーブロワによって該収容室から吹き出された粉体や塵を吸引して回収する集塵装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の錠剤印刷装置。
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