JPWO2014058048A1 - 温水で落ちる肌用下地化粧料 - Google Patents

温水で落ちる肌用下地化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014058048A1
JPWO2014058048A1 JP2014540904A JP2014540904A JPWO2014058048A1 JP WO2014058048 A1 JPWO2014058048 A1 JP WO2014058048A1 JP 2014540904 A JP2014540904 A JP 2014540904A JP 2014540904 A JP2014540904 A JP 2014540904A JP WO2014058048 A1 JPWO2014058048 A1 JP WO2014058048A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
cosmetic
foundation
water
makeup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014540904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6219298B2 (ja
Inventor
孝広 岸菜
孝広 岸菜
金子 勝之
勝之 金子
周 龍田
周 龍田
由紀子 佐藤
由紀子 佐藤
美奈子 首藤
美奈子 首藤
山口 雅彦
雅彦 山口
裕代 臼杵
裕代 臼杵
美貴野 野坂
美貴野 野坂
望 竹下
望 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Publication of JPWO2014058048A1 publication Critical patent/JPWO2014058048A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6219298B2 publication Critical patent/JP6219298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/04Dispersions; Emulsions
    • A61K8/06Emulsions
    • A61K8/062Oil-in-water emulsions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/81Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/8135Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid or of a haloformic acid; Compositions of derivatives of such polymers, e.g. vinyl esters (polyvinylacetate)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/34Alcohols
    • A61K8/345Alcohols containing more than one hydroxy group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/60Sugars; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/86Polyethers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/02Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/14Preparations for removing make-up
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/59Mixtures

Abstract

【課題】ファンデーションなどを塗布する前に肌に塗布される肌用下地化粧料であって、汗や冷水ではよれたり落ちたりせず、温水でこすった場合にはクレンジングや洗顔料などの洗浄料を用いずに、メークと一緒に容易に肌から除去することができる肌用下地化粧料を提供することにある。【解決手段】肌用メークアップ化粧料を塗布する前に肌に塗布される肌用下地化粧料であって、水を含む水相を連続相とし、(a)酢酸ビニルポリマーと、(b)多価アルコールと、(c)親水性非イオン性界面活性剤と、を含有し、(a)酢酸ビニルポリマーは化粧料中0.5〜7質量%であって、且つ水相中に粒子として分散しており、(b)多価アルコールは(a)酢酸ビニルポリマー1質量部に対して0.5〜5.5質量部であり、(c)親水性非イオン性界面活性剤は化粧料中1〜5質量%であることを特徴とする肌用下地化粧料。

Description

本発明は肌用下地化粧料、特に温水で落とすことができ、ファンデーションなどのメーク前に肌に塗布しておくことで、温水で下地化粧料ごとメークを落とすことができる肌用下地化粧料に関する。
ファンデーションなどのメークは通常油分やその他の油性成分を多量に含み、そのため、メーク落としには通常クレンジング料や洗顔料などを用いることが必要である。また、耐水性や耐皮脂性、化粧持ちなどを著しく向上させた、所謂ロングラスティングタイプやウォータープルーフタイプといわれるファンデーションでは通常のクレンジング料や洗顔料でも落ちにくい処方となっているために、専用のクレンジング料が必要とされる場合も多い。
メーク落としの際にクレンジング料や洗顔料を用いることは、ユーザーにとっては時間的、費用的な負担の一つであり、また、クレンジング料や洗顔料による目や肌への刺激を懸念するユーザーもある。
従って、クレンジング料や洗顔料を用いずにメークを落とすことができれば、ユーザーの負担や懸念を軽減することができる。
近年では、水やお湯で落とせる化粧料について検討がなされている。
例えば、特許文献1には、水や温水で容易に落とすことができる水中油型アイメークアップ化粧料が記載されている。特許文献1の技術は、多価アルコールと両親媒性物質との液晶を油相中に配合することで、水や温水で容易に落とすことができるというものである。
しかしながら、特許文献1の化粧料は水でも落ちるため、汗や涙で落ちたり崩れたりする場合がある。また、特許文献1はアイメーク化粧料、すなわち睫、眉、又はまぶたの一部に適用される部分メーク化粧料が記載されているに過ぎず、顔面の肌全体に塗布されるタイプの化粧料については記載されていない。
これに対して、特許文献2〜3には、30℃以下の冷水には耐性を示し、35〜50℃の温水ではこするだけで容易に除去可能である化粧料が記載されている。
すなわち、特許文献2には、化粧料として許容される媒質中に、少なくとも一つの疎水性フィルム形成性ポリマーと、特定のイオン性界面活性剤とを含むメークアップ化粧料が記載されている。特許文献2の技術は、特定のイオン性界面活性剤が20〜45℃で100μS/cm以上の水中導電性変動を有するためにポリマーフィルムが水に対してより感受性となり、その結果冷水には耐性を有しながら、温水との接触の間にこすった場合にはメークアップフィルムが脆化して容易に崩壊し、支持体から剥離するというものである。
また、特許文献3には、生理的に許容可能な媒体中に、30℃以上の融点を持つ第一の半結晶性ポリマーと、室温で疎水性皮膜を形成可能な第二の皮膜形成ポリマーとを含有するメークアップ化粧料が記載されている。特許文献4の技術は、第一の半結晶性ポリマーが30℃以上の融点を持つためにその融点を超えると皮膜が水に影響を受けやすくなり、その結果、被膜は温水に接触すると脆くなって、こすることにより速やかに壊れ支持体から離れるというものである。
しかしながら、特許文献2〜3にはファンデーションなどにも適用可能であることは記載されているものの、具体例として示されているのはマスカラのみである。
一方、メークアップ化粧料には要求される色調、使用感、仕上がり感、あるいは機能などによって様々なタイプの製品が既に存在している。
よって、汗など低温の水に対しては落ちにくく、温水では容易に除去可能な下地化粧料があれば、これを肌に塗布した後にユーザーは好みの製品を使用することができるので、ユーザーにその嗜好性の変更を強要することなく、それまでのクレンジング料や洗顔料などを使用せずに温水のみでメーク落としを行うことができるようになる。
特許文献4には、水で容易に落とすことができるマスカラ下地として、水溶性ポリアクリル酸系高分子と、ポリビニルピロリドンと、水を含むマスカラ下地が記載され、化粧落としを使わずに水洗いするだけでその上に塗布したマスカラごとマスカラ下地を落とすことができることが記載されている。
しかしながら、特許文献1と同じように、特許文献4のマスカラ下地も水でも落ちるタイプであるため、汗や涙でよれたり落ちたりする場合がある。また、特許文献4のマスカラ下地は睫用化粧料であり、ファンデーションなどの前に肌上に広範囲に塗布される肌用下地化粧料については記載されていない。
特開2006−306849号公報 特開2003−137732号公報 特開2003−26539号公報 特開2004−339082号公報
本発明は前記背景技術に鑑みなされたものであり、その目的は、ファンデーションなどを塗布する前に肌に塗布される肌用下地化粧料であって、汗や冷水ではよれたり落ちたりせず、温水でこすった場合にはクレンジングや洗顔料などの洗浄料を用いずに、メークと一緒に容易に肌から除去することができる肌用下地化粧料を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討を行った結果、酢酸ビニルポリマーと、多価アルコールと、親水性非イオン性界面活性剤とを特定量用いることにより上記のような肌用下地化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる肌用下地化粧料は、肌用メークアップ化粧料を塗布する前に肌に塗布される肌用下地化粧料であって、水を含む水相を連続相とし、
(a)酢酸ビニルポリマーと、
(b)多価アルコールと、
(c)親水性非イオン性界面活性剤と、
を含有し、
(a)酢酸ビニルポリマーは化粧料中0.5〜7質量%であって、且つ水相中に粒子として分散しており、
(b)多価アルコールは(a)酢酸ビニルポリマー1質量部に対して0.5〜5.5質量部であり、
(c)親水性非イオン性界面活性剤は化粧料中1〜5質量%であることを特徴とする肌用下地化粧料である。
前記肌用下地化粧料は、肌用メークアップ化粧料を肌から除去する際に38〜45℃の温水で肌用下地化粧料ごと除去することができる。
なお、本発明において肌用下地化粧料は、ファンデーションなどのメーク前に肌に塗布されるものであり、睫用あるいは眉用の下地化粧料ではない。また、通常ファンデーションのようなメークアップ化粧料は着色材を多量に含むが、本発明は肌用下地化粧料であるので着色材をほとんど含まない。本発明の肌用下地化粧料中、着色材(有色顔料、白色顔料、体質顔料、色素など)は合計で3質量%未満、好ましくは1質量%未満である。一方、本発明の肌用下地化粧料の上に塗布される肌用メークアップ化粧料は、着色材(有色顔料、白色顔料、体質顔料、色素など)を合計で1質量%以上、さらには合計で3質量%以上含有するものであることができる。例えば、本発明の肌用下地化粧料の後に塗布する肌用メークアップ化粧料としては、リキッドファンデーション、クリームファンデーション、パウダリーファンデーション、チーク(頬紅)、おしろい、アイシャドー、コンシーラー、口紅、グロス、等が挙げられる。
また、本発明は、前記肌用下地化粧料において、(b)多価アルコールが、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールから選ばれる1種以上であることを特徴とする肌用下地化粧料を提供する。
また、本発明は、前記肌用下地化粧料において、(c)親水性非イオン性界面活性剤がHLB8以上の非イオン性界面活性剤であることを特徴とする肌用下地化粧料を提供する。
また、本発明は、前記肌用下地化粧料において、(c)親水性非イオン性界面活性剤がショ糖脂肪酸エステルであることを特徴とする肌用下地化粧料を提供する。
また、本発明は、前記何れかに記載の肌用下地化粧料において、さらに、油相粒子が酢酸ビニルポリマーの粒子とは別個に水相中に分散しているO/W乳化物であることを特徴とする肌用下地化粧料を提供する。
また、本発明は、前記何れかに記載の肌用下地化粧料において、イオン性界面活性剤を含まないことを特徴とする肌用下地化粧料を提供する。
また、本発明にかかる化粧方法は、前記何れかに記載の肌用下地化粧料を肌用メークアップ化粧料を塗布する前に肌に塗布する工程と、
前記メークアップ化粧料を落とすために38〜45℃の温水で肌をこすることにより前記メークアップ化粧料を下地化粧料ごと落とす工程と、
を備えることを特徴とする化粧方法である。
前記化粧方法において、温水が洗浄剤を含まないことが好適である。
本発明によれば、汗や涙、低温の水では落ちたり崩れたりせず、且つ、クレンジングや洗顔料などの洗浄料を用いなくても温水でこするだけで均一に微細に崩壊しながら容易に肌から落とすことができる肌用下地化粧料が提供される。本発明の肌用下地化粧料をファンデーションなどの肌用メークアップ化粧料の前に塗布しておくことで、温水(38℃以上、好ましくは40℃以上)のみでメークアップ化粧料を下地化粧料ごと容易に肌から除去することができる。
本発明の肌用下地化粧料を肌に塗布して形成される下地被膜は、その上に塗布された肌用メークアップ化粧料による化粧被膜に対して良好な密着性を有する。このため、温水でこするだけで下地被膜が化粧被膜を保持したまま均一且つ微細に崩壊しながら肌から剥離し、ヌルヌルしたり異物感を生じたりすることなくさっぱりと容易にメークを落とすことができ、しかも、メークが肌に再付着して肌が汚れることもない。
本発明の一実施例にかかる肌用下地化粧料をファンデーション塗布前に肌に塗布した場合及び塗布しなかった場合について、それぞれファンデーション塗布直後、温水で洗顔した直後、及び洗顔料で洗顔した直後の肌の状態を示す写真である。
<(a)酢酸ビニルポリマー>
酢酸ビニルポリマーは疎水性被膜形成性ポリマーで、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルである。
酢酸ビニルポリマーは公知の方法で製造することが可能であるが、市販品を用いてもよい。例えば、酢酸ビニルポリマーを水中に分散したポリマーエマルジョンが市販されており、これを好適に用いることができる。酢酸ビニルポリマーエマルジョンは通常は固形分含有率約35〜55%、ポリ酢酸ビニル粒子の粒径は約0.1〜3μmである。好適な酢酸ビニルポリマーエマルジョンとしては、例えばビニブランS−40(日信化学工業(株)、固形分40%、エタノール2%、残部水)を挙げることができる。
本発明においては、このような酢酸ビニルポリマーエマルジョンは水相に配合され、酢酸ビニルポリマーは連続相である水相中に粒子として分散する。
酢酸ビニルポリマーは、本発明の肌用下地化粧料中、固形分として0.5〜7質量%、好ましくは1〜5.5質量%である。酢酸ビニルポリマーが少なすぎると低温の水で落ちる場合がある。あるいは、温水でこすると下地被膜が剥離せずに溶解してしまうため、メークが肌に再付着してしまうことがあり、また、溶解するとヌルヌルした感触を生じるのでさっぱりとした心地が得られない。一方、多すぎる場合には下地化粧料の伸びが悪くなったり、下地化粧料がべたついたり、下地被膜がごわついたりするなど、使用感が低下する。
<(b)多価アルコール>
本発明において用いる多価アルコールは、分子内に2個以上、好ましくは2〜6個の水酸基を有する水溶性の飽和脂肪族アルコール(分子内にエーテル結合を含んでいてもよい)であり、化粧料や医薬部外品などに通常配合される成分を用いることができる。
多価アルコールとしては、3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等)、4価アルコール(例えば、ジグリセリン、エリスリトール、ペンタエリスリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトール、トリグリセリン等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等)、ならびにこれらの重合体(例えば、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等)なども挙げることができるが、好ましい多価アルコールの例としてグリコール(分子内に水酸基を2個有するアルコール)が挙げられる。
グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
この中でも、特にジプロピレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば分子量500以下)が好ましい。
本発明の肌用下地化粧料中、(b)多価アルコールは、(a)酢酸ビニルポリマー1質量部に対して0.5〜5.5質量部、好ましくは0.8〜4質量部である。多価アルコールが酢酸ビニルポリマーに対して少なすぎると下地被膜が温水で落ちにくくなる。一方、多すぎると低温の水で落ちやすくなり、また、製膜性が悪くなったり、下地化粧料がべたつくことがある。
<(c)親水性非イオン性界面活性剤>
親水性非イオン性界面活性剤としては、化粧料や医薬部外品などに通常配合されるものを用いることができ、好ましくはHLB8以上の非イオン性界面活性剤である。
親水性非イオン性界面活性剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン又はポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POEアルキルフェニルエーテル、POE・POPアルキルエーテル、POEヒマシ油又はPOE硬化ヒマシ油誘導体、POE蜜ロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル類、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、アルキルアミドアミン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
本発明で用いる親水性非イオン性界面活性剤の好適な例として、ショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。脂肪酸としては、例えば炭素数12〜22の直鎖または分岐の、飽和又は不飽和の高級脂肪酸であることができる。
また、別の好適な例として、シリコーン系非イオン性界面活性剤が挙げられ、例えば、KF−6011(信越化学工業(株)、INCI名:PEG−11メチルエーテルジメチコン)のようなポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。
(c)親水性非イオン性界面活性剤は、本発明の下地化粧料中1〜5質量%、好ましくは1.5〜4.5質量%である。親水性非イオン性界面活性剤が少なすぎると、38℃温水で落ちるものの、強くこする必要があり、落ち方も下地被膜が均一かつ微細に崩壊せずに膜状、小片状、あるいは塊状でおちるため、洗い心地にも劣る。一方、多すぎると下地化粧料がべたついたり、低温の水で落ちやすくなる。
なお、本発明の下地化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、親水性非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を配合することが可能であるが、イオン性界面活性剤は本発明の効果を著しく損なう場合があるので、イオン性界面活性剤の配合量はできるだけ抑制することが好ましく、配合しないことがより望ましい。
<その他の成分>
本発明においては、上記必須成分以外に、通常化粧料や医薬部外品に用いられる成分を本発明の効果を損なわない質的・量的範囲で配合することができる。例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン油等などの油分が挙げられる。
本発明の肌用下地化粧料は、水相を連続相とする水性化粧料であり、酢酸ビニルポリマーが水相中に粒子として分散しているが、油分を配合する場合には、連続相である水相中に油分を含む油相粒子が乳化分散したO/W乳化物とし、油相粒子は酢酸ビニルポリマー粒子とは別個に水相中に分散していることが好ましい。酢酸ビニルポリマーが油相中に溶解状態で存在すると38℃の温水でも落とすことが困難となる場合がある。このようなO/W乳化物は、好適には、酢酸ビニルポリマーを含まないO/W乳化物を調製し、これに酢酸ビニルポリマーエマルジョンを添加することにより得ることができる。
また、粉末成分、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等も、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
本発明の肌用下地化粧料は、ファンデーションなどの肌用メークアップ化粧料が塗布される前に肌に塗布される。本発明の下地化粧料は低温の水に対しては耐性があり、汗や水で濡れても、軽く押さえる程度であれば落ちたり崩れたりすることはない。一方で、38℃以上、好ましくは40℃以上の温水では指や掌でこするだけでメークアップ化粧被膜を保持したまま下地被膜が均一かつ微細に崩壊しながら肌から完全に剥離するので、クレンジング料や洗顔料などの洗浄料を用いずに温水のみでメーク落としができ、また、メークの肌への再付着もない。なお、温水でメークを落とす際には布、ガーゼ、コットンなどを用いることもできる。なお、肌への負担や熱刺激の点から、温水としては通常45℃以下である。
以下、本発明を具体例をあげてさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。配合量は特に記載のない限り質量%である。本発明で用いた試験方法は次の通り。
(製膜性)
ドクターブレードを用いて試料をスライドグラス上に0.175mm厚にプルダウンし、37℃で1昼夜乾燥させた。形成された下地被膜を肉眼観察し、次の基準で評価した。
○ :ツブ(異物)、シワ、穴等がなく、均一な乾燥被膜が形成された。
△ :ツブ(異物)、シワ、穴等がほとんどなく、ほぼ均一な乾燥被膜が形成された。
× :ツブ(異物)、シワ、穴等があり、不均一な乾燥被膜が形成された。
××:乾燥被膜が形成されず、べたつく被膜が形成された。
(35℃耐性)
汗などに対する耐性を調べるため、35℃の水で浸漬試験を行った。具体的には、製膜性試験で得られた乾燥被膜をスライドグラスごと35℃の水に浸漬後直ちに引き上げる操作を10回繰り返した直後の被膜について、落ちや崩れがないかを肉眼で観察した(浸漬直後)。さらに、室温1分間放置した後、指で軽くこすって落ちや崩れがないかを肉眼で観察した(こすった時)。観察結果を次の基準で評価した。
○:落ちや崩れが全くない。
△:落ちや崩れがほとんどない。
×:落ちや崩れがある。
(40℃落ち)
温水での落ちを調べるために、製膜性試験で得られた被膜をスライドグラスごと40℃の温水中に浸漬し、指でこすってスライドグラスからの落ち(除去性)及び落ちた場合にはその落ち方(崩壊性)を観察し、下記の基準で評価した。
除去性
○ :軽くこするだけで完全に除去できた。
△ :軽くこすってもなかなか完全に除去できなかったが、強くこすると完全に除去できた。
× :強くこすっても全く除去できなかった。
崩壊性
上記除去性評価で除去できた場合について、下記の基準で評価した。
○:下地被膜が均一に微細に崩壊しながら剥離して除去された。
△:下地被膜がほぼ均一に微細に崩壊しながら剥離して除去された。
×:下地被膜が均一に微細に崩壊せず、膜状、小片状、あるいは塊状に剥離して除去された。
××:下地被膜が剥離はせずに、ヌルつきながら溶解して除去された。
(使用感)
肌に塗布した際の「のび」、「べたつきのなさ」及び「異物感(ツブ)」、下地被膜が形成された時の「ごわつきのなさ」の4項目について、下記の基準で評価した。
○:全ての項目で優れている
△:少なくとも一つの項目がやや劣る
×:少なくとも一つの項目が劣る
Figure 2014058048
(製法)
1に3〜7を添加して加熱溶解した後、2を添加して分散し、さらに8を添加して分散させた(水相)。9〜10に11〜13を添加して加熱溶解し(油相)、加熱した水相に投入してホモミキサーで乳化し、得られたO/W乳化物に14を混合して下地化粧料を得た。
上記表1の組成で肌用下地化粧料を調製した。
試料1−1のように、酢酸ビニルポリマーと多価アルコールと親水性非イオン性界面活性剤とを含む場合には、35℃の水でも落ちや崩れのない均一な下地被膜が形成できた。そして、この下地被膜を40℃の温水中でこすった場合には、軽くこするだけで均一に微細に崩壊しながら落ちて、さっぱりとした優れた洗い心地であった。
これに対して、試料1−2のように多価アルコールを配合しなかった場合には、35℃の水でも40℃の温水でも落ちなかった。
試料1−3のように親水性非イオン性界面活性剤を配合しなかった場合には、35℃水で落ちや崩れはなく、40℃温水でこすると落ちる下地被膜が得られたが、強くこすらないと落とすことができなかった。また、落ち方も均一に微細に崩壊せずに、膜状、小片状あるいは塊状で落ちたために異物感があり、洗い心地が悪かった。
試料1−4のように酢酸ビニルポリマーを配合しなかった場合には、35℃の水でも40℃の温水でも落ちてしまう下地被膜しか得られず、落ち方も剥離せずにヌルヌルとした感触で溶解してしまった。
これらのことから、酢酸ビニルポリマーと多価アルコールと親水性非イオン性界面活性剤とを配合することが重要であると考えられた。そこで、各成分について検討を行った。
まず、酢酸ビニルポリマーについて検討した。
Figure 2014058048
表1の製法に準じて、上記表2の組成で下地化粧料を調製した。
酢酸ビニルポリマーを一定量以上配合すれば35℃の水では落ちず、40℃の温水では微細に崩壊しながら剥離除去できる被膜を形成することができた。一方で、多すぎるとのびが悪くなったり、下地化粧料がべたついたり、下地被膜がごわついたりする。
このようなことから、酢酸ビニルポリマーは下地化粧料全量中0.5〜7質量%、好ましくは1〜5.5質量%である。
Figure 2014058048
上記表3は、上記試験例2−4において、酢酸ビニルポリマーの代わりに他の被膜剤やポリマーを用いた場合の結果である。何れの場合も35℃の水に対する耐性が低く、落ちや崩れを生じてしまった。また、油溶性の疎水性被膜剤であるトリメチルシロキシケイ酸や他の疎水性ポリマーエマルションでは製膜性も悪かった。
次に、多価アルコールについて検討した。
Figure 2014058048
表1の製法に準じて、上記表4の組成で下地化粧料を調製した。
酢酸ビニルポリマーに対して多価アルコールが少なすぎると、40℃温水では落ちにくくなる傾向があり、多すぎると35℃での耐水性が低下し、また、製膜性が悪化したり、下地化粧料がべたつく傾向がある。
このようなことから、多価アルコールは酢酸ビニルポリマー1質量部に対して0.5〜5.5質量部、好ましくは0.8〜4質量部と考えられた。
Figure 2014058048
上記表5は、前記試験例2−4においてジプロピレングリコールの代わりに他の多価アルコールを用いた場合の結果である。
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール400ではジプロピレングリコールとほぼ同等の結果であった。また、グリセリンやジグリセリンでは、35℃水に対する耐性がジプロピレングリコール等に比べてやや劣り、また、グリセリンでは下地化粧料にややべたつきがあったり、ジグリセリンでは僅かに異物を生じることがあったが、使用可能なレベルであった。
さらに、親水性非イオン性界面活性剤について検討を行った。
Figure 2014058048
上記表6は、前記表4において、親水性非イオン性界面活性剤を配合しなかった場合の結果である。親水性非イオン性界面活性剤を配合しなくても、酢酸ビニルポリマーに対して多価アルコール比率を高くすれば、下地被膜は40℃温水で落ちるものの強くこすらないと落ちにくく、多価アルコール比率を著しく高くすると35℃水に対しても落ちやすくなってしまい、また、製膜性や使用感なども低下する。
よって、多価アルコールを酢酸ビニルポリマーに対して特定比率で配合し、且つ、親水性非イオン性界面活性剤を配合することが必要であると考えられる。
Figure 2014058048
上記表7は、親水性非イオン性界面活性剤の配合量を変えた場合の結果である。なお、調製は表1の製法に準じて行った。
親水性非イオン性界面活性剤が少なすぎると40℃温水で落ちたとしても強くこすらなければ落ちず、また、落ち方も下地被膜が均一に微細に崩壊せずに、膜状、小片状、あるいは塊状で落ちるものであるため、洗い心地が悪い。一方、多すぎるとべたつきを生じたり、35℃の水に対する耐性が低下する傾向がある。
このようなことから、親水性非イオン性界面活性剤は下地化粧料全量中1〜5質量%、好ましくは1.5〜4.5質量%であると考えられた。
Figure 2014058048
上記表8は、試験例7−5において、ステアリン酸スクロースの代わりに他の親水性界面活性剤を用いた場合の結果である。アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤を配合した場合には、35℃の水に対する耐性が低くなり、カチオン性界面活性剤を配合した場合には、40℃温水で落とすことが困難になった。よって、イオン性界面活性剤の配合量はできるだけ低減することが望ましく、配合しないことがより望ましい。
(実使用試験)
女性パネルにより本発明の下地化粧料の実使用試験を行った。具体的には、次の通りである。
午前9:30に顔面全体に試験例1−1の下地化粧料を指で塗布し、1分後にファンデーションを塗布した。屋外を約4時間ウォーキングした後、午後2時頃に化粧持ちを目視により確認し、評価を行った。その後ファンデーションで化粧直しを行い、さらに屋内外で普段通りに4時間過ごした後、午後6時頃に洗顔料は用いずに38℃の温水で顔を濡らしながら指や掌で軽くこすることにより洗顔を行い、化粧落ちを目視により確認し、評価を行った。
試験中の平均気温は26〜28℃(最高気温約31℃)、平均湿度は70〜80%(最高湿度約91%)であった。各群は7名のパネルで試験を行った。用いたファンデーションと塗布方法は次の通りであった。
ファンデーションA:
マキアージュ ライティング ホワイトパウダリー UV(スポンジで塗布)
((株)資生堂、粉末固型ファンデーション)
ファンデーションB:
マキアージュ ラスティング スティックファンデーション UV(指で塗布)
((株)資生堂、油性固型ファンデーション)
ファンデーションC:
マキアージュ エッセンスリッチ ホワイトリキッド UV(スポンジで塗布)
((株)資生堂、水中油型乳化ファンデーション)
ファンデーションD:
インテグレート ミネラルウォータリーファンデーション(指で塗布)
((株)資生堂、油中水型乳化ファンデーション)
本発明の下地化粧料を肌に塗布した際には肌上でのばしやすく、カスなどの異物は生じなかった。
化粧持ちについては、何れのファンデーションを塗布した群においても、テカリや脂浮きはあったものの、ファンデーションの剥がれ、崩れ、ヨレはほとんどなかった。
化粧落ちについては、何れのファンデーションを塗布した群においても、38℃の温水で軽くこするだけでファンデーションを残らず落とすことができた。また、ファンデーションの肌への再付着は見られなかった。
下記表9は、洗顔時の水の温度を変えて同様に試験を行った場合の化粧落ちを評価した結果である。ファンデーションは(株)資生堂 アネッサパーフェクトUVリキッドN(油性液状)を用いた。評価基準は次の通り。
化粧落ち
○ :軽い力でこするだけでファンデーションが残らず落ちた。
△ :やや強い力でこすることによりファンデーションが残らず落ちた。
× :強い力でこすらないとファンデーションが落ちなかった。
Figure 2014058048
表9からわかるように、38℃以上の温水では何れの群においても軽くこするだけでファンデーションを残らず落とすことができ、ファンデーションの再付着も認められなかった。一方、水の温度が低くなると落ちが悪くなる傾向があり、30℃の水ではかなり強くこすらないと落ちなかった。
なお、下地化粧料を塗布しなかった場合には、38℃以上の温水で強くこすっても、何れの群においてもファンデーションを落とすことはできなかった。
代表例として、図1を示す。図1において、(a−1)〜(b−3)はそれぞれ次の通りである。
(a−1):試験例1−1の下地化粧料を塗布せずにファンデーションAを塗布した直後の肌。
(a−2):(a−1)の肌を38℃の温水のみで洗顔した直後の肌。
(a−3):(a−2)の肌をさらに洗顔料を使用して洗顔を行った直後の肌。
(b−1):試験例1−1の下地化粧料を塗布した後にファンデーションAを塗布した直後の肌。
(b−2):(b−1)の肌を38℃の温水のみで洗顔した直後の肌。
(b−3):(b−2)の肌をさらに洗顔料を使用して洗顔を行った直後の肌。
図1(a−1)〜(a−3)からわかるように、本発明の下地化粧料を用いなかった場合には、温水で洗顔してもファンデーションがほとんど落ちず、洗顔料を使用しないとファンデーションを落とすことができなかった。
これに対して、図1(b−1)〜(b−3)からわかるように、本発明の下地化粧料を用いれば、温水で洗顔するだけでファンデーションをきれいに落とすことができた。
なお、本発明にかかる下地化粧料を実使用する際には、肌上での下地被膜厚が極めて薄いため、前記ドクターブレードを用いて被膜を形成する場合に比較して、やや低温側で洗浄可となる傾向がある。また、本発明の下地化粧料上に塗布されるメーク化粧料の耐水性も、若干、下地被膜洗浄温度に影響を与え、耐水性が高いメーク化粧料の場合には洗浄温度をやや高めにすることが好ましい。
処方例1 O/W乳化下地化粧料
水 残余
ベントナイト 0.3 質量%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0
(イソブチレン/マレイン酸ナトリウム)コポリマー 0.05
ジプロピレングリコール 5.0
ステアリン酸スクロース 2.0
バチルアルコール 1.0
シリカ被覆微粒子酸化チタン 5.0
(メタクリル酸メチル/メタクリル酸
(PEG−4/PPG−3))クロスポリマー 3.0
ジメチルポリシロキサン(1mm/s) 10.0
ジメチルポリシロキサン(2mm/s) 10.0
酢酸ステアリン酸スクロース 3.0
ステアリン酸ソルビタン 1.0
マイクロクリスタリンワックス 1.0
メトキシケイ皮酸オクチル 3.0
酢酸ビニルポリマーエマルジョン*1 7.0
処方例1の肌用下地化粧料は肌に塗布した際には肌上でのばしやすく、カスなどの異物は生じずにべたつきのない均一な下地被膜を形成した。また、ファンデーションを塗布する前に肌に塗布しておくことで、38℃以上の温水で軽くこするだけで洗顔料を使用せずにファンデーションを残らず落とすことができた。また、ファンデーションの肌への再付着は見られなかった。

Claims (9)

  1. 肌用メークアップ化粧料を塗布する前に肌に塗布される肌用下地化粧料であって、水を含む水相を連続相とし、
    (a)酢酸ビニルポリマーと、
    (b)多価アルコールと、
    (c)親水性非イオン性界面活性剤と、
    を含有し、
    (a)酢酸ビニルポリマーは化粧料中0.5〜7質量%であって、且つ水相中に粒子として分散しており、
    (b)多価アルコールは(a)酢酸ビニルポリマー1質量部に対して0.5〜5.5質量部であり、
    (c)親水性非イオン性界面活性剤は化粧料中1〜5質量%であることを特徴とする肌用下地化粧料。
  2. 請求項1記載の肌用下地化粧料において、肌用メークアップ化粧料を肌から除去する際に38〜45℃の温水で肌用下地化粧料ごと除去することを特徴とする肌用下地化粧料。
  3. 請求項2記載の肌用下地化粧料において、(b)多価アルコールが、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールから選ばれる1種以上であることを特徴とする肌用下地化粧料。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の肌用下地化粧料において、(c)親水性非イオン性界面活性剤がHLB8以上の非イオン性界面活性剤であることを特徴とする肌用下地化粧料。
  5. 請求項4記載の肌用下地化粧料において、(c)親水性非イオン性界面活性剤がショ糖脂肪酸エステルであることを特徴とする肌用下地化粧料。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の肌用下地化粧料において、さらに、油相粒子が酢酸ビニルポリマーの粒子とは別個に水相中に分散しているO/W乳化物であることを特徴とする肌用下地化粧料。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の肌用下地化粧料において、イオン性界面活性剤を含まないことを特徴とする肌用下地化粧料。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の肌用下地化粧料を肌用メークアップ化粧料を塗布する前に肌に塗布する工程と、
    前記メークアップ化粧料を落とすために38〜45℃の温水で肌をこすることにより前記メークアップ化粧料を下地化粧料ごと落とす工程と、
    を備えることを特徴とする化粧方法。
  9. 請求項8記載の方法において、温水が洗浄剤を含まないことを特徴とする化粧方法。
JP2014540904A 2012-10-12 2013-10-11 温水で落ちる肌用下地化粧料 Active JP6219298B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227165 2012-10-12
JP2012227165 2012-10-12
PCT/JP2013/077739 WO2014058048A1 (ja) 2012-10-12 2013-10-11 温水で落ちる肌用下地化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014058048A1 true JPWO2014058048A1 (ja) 2016-09-05
JP6219298B2 JP6219298B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=50477510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014540904A Active JP6219298B2 (ja) 2012-10-12 2013-10-11 温水で落ちる肌用下地化粧料

Country Status (10)

Country Link
US (1) US9968542B2 (ja)
EP (1) EP2907499B1 (ja)
JP (1) JP6219298B2 (ja)
KR (1) KR102129639B1 (ja)
CN (1) CN104853740B (ja)
ES (1) ES2661877T3 (ja)
HK (1) HK1209622A1 (ja)
RU (1) RU2635538C2 (ja)
TW (1) TWI602578B (ja)
WO (1) WO2014058048A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6144109B2 (ja) * 2013-05-16 2017-06-07 株式会社 資生堂 温水で落ちる肌用下地化粧料
CN105848634B (zh) 2013-12-27 2020-06-30 株式会社高丝 皮肤用水包油型乳化化妆品
JP6892383B2 (ja) 2014-12-18 2021-06-23 ロレアル 皮膚の外観を改善するための組成物及び方法
KR20170025254A (ko) 2015-08-28 2017-03-08 (주)신생활화장품 비누로 쉽게 제거되는 피부용 베이스 화장료 조성물
US10292922B2 (en) * 2015-12-31 2019-05-21 L'oreal Silicone-wax dispersion compositions for removing cosmetic films
US10835479B2 (en) 2015-12-31 2020-11-17 L'oreal Systems and methods for improving the appearance of the skin
KR102370611B1 (ko) * 2017-06-28 2022-03-03 주식회사 엘지생활건강 유중수형 메이크업 화장료 조성물
CN111000756A (zh) * 2019-12-27 2020-04-14 株式会社资生堂 易卸妆的皮肤用打底化妆品

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525021A (ja) * 1991-07-19 1993-02-02 Pola Chem Ind Inc メイクアツプ化粧料
JPH10236919A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Shiseido Co Ltd 水中油型固型化粧料
JPH11349441A (ja) * 1998-06-10 1999-12-21 Pola Chem Ind Inc ウォッシュオフ・オイルゲル化粧料
JP2003026539A (ja) * 2001-05-04 2003-01-29 L'oreal Sa 皮膜形成化粧品組成物
JP2006117666A (ja) * 2004-10-13 2006-05-11 L'oreal Sa 少なくとも一つのラテックスまたは擬ラテックスを含有する容易に除去できる耐水性化粧用ケア及び/またはメイクアップ組成物
JP2006306849A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Kose Corp 水中油型アイメークアップ化粧料
JP2008037826A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Pola Chem Ind Inc 角栓除去用の乳化化粧料
JP2008266249A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Pola Chem Ind Inc 乳化剤形の皮膚外用剤
JP2011168583A (ja) * 2010-01-21 2011-09-01 Shiseido Co Ltd 外用剤組成物
JP2011225534A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Kose Corp メイクアップ化粧料

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1110240A (en) * 1967-07-27 1968-04-18 Pfizer & Co C Cosmetic preparation
US5238678A (en) 1991-07-19 1993-08-24 Pola Chemical Industries, Inc. Double-coat type make-up cosmetic product containing aluminum powder
RU2063220C1 (ru) * 1992-12-24 1996-07-10 АО Московский мясокомбинат "Микомс" Крем под макияж
FR2745494B1 (fr) * 1996-03-04 1998-08-07 Oreal Composition comprenant une dispersion aqueuse de particules de polymere filmogene,et utilisation d'un systeme polymerique comprenant ladite dispersion notamment en cosmetique
YU275U (sh) * 1997-04-02 1999-09-27 Božen Kosmetic Kozmetička rukavica za skidanje šminke sa lica
KR100633022B1 (ko) * 1999-11-15 2006-10-11 가부시키가이샤 시세이도 다가알코올중유형 온열기제
FR2815850B1 (fr) 2000-10-27 2003-02-14 Oreal Composition cosmetique filmogene
FR2826260B1 (fr) * 2001-06-22 2003-09-12 Oreal Composition cosmetique filmogene
FR2830751B1 (fr) 2001-10-17 2007-01-19 Oreal Composition cosmetique filmogene
JP2003238355A (ja) * 2002-02-18 2003-08-27 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd メイクアップ除去料
JP2004339082A (ja) 2003-05-13 2004-12-02 Tokiwa Corp マスカラ下地
EP2112179B1 (en) * 2004-10-07 2011-04-27 Shiseido Company, Ltd. Surface-treated powders, and cosmetics comprising the same
US8211415B2 (en) * 2004-10-13 2012-07-03 L'oreal Easily removable waterproof cosmetic care and/or makeup composition comprising at least one latex or pseudolatex
JP4724483B2 (ja) * 2005-07-08 2011-07-13 ジェイオーコスメティックス株式会社 ベースメイク化粧料
WO2011071795A1 (en) * 2009-12-07 2011-06-16 Susanne Lang Fragrance Inc. Peelable, water-based nail cosmetic system
JP5533176B2 (ja) * 2010-04-14 2014-06-25 信越化学工業株式会社 ウォーターブレイクメイクアップ化粧料

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525021A (ja) * 1991-07-19 1993-02-02 Pola Chem Ind Inc メイクアツプ化粧料
JPH10236919A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Shiseido Co Ltd 水中油型固型化粧料
JPH11349441A (ja) * 1998-06-10 1999-12-21 Pola Chem Ind Inc ウォッシュオフ・オイルゲル化粧料
JP2003026539A (ja) * 2001-05-04 2003-01-29 L'oreal Sa 皮膜形成化粧品組成物
JP2006117666A (ja) * 2004-10-13 2006-05-11 L'oreal Sa 少なくとも一つのラテックスまたは擬ラテックスを含有する容易に除去できる耐水性化粧用ケア及び/またはメイクアップ組成物
JP2006306849A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Kose Corp 水中油型アイメークアップ化粧料
JP2008037826A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Pola Chem Ind Inc 角栓除去用の乳化化粧料
JP2008266249A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Pola Chem Ind Inc 乳化剤形の皮膚外用剤
JP2011168583A (ja) * 2010-01-21 2011-09-01 Shiseido Co Ltd 外用剤組成物
JP2011225534A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Kose Corp メイクアップ化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
EP2907499B1 (en) 2017-12-06
RU2635538C2 (ru) 2017-11-13
HK1209622A1 (en) 2016-04-08
KR20150067150A (ko) 2015-06-17
CN104853740A (zh) 2015-08-19
CN104853740B (zh) 2018-05-22
EP2907499A1 (en) 2015-08-19
TW201420123A (zh) 2014-06-01
US9968542B2 (en) 2018-05-15
EP2907499A4 (en) 2016-04-06
JP6219298B2 (ja) 2017-10-25
KR102129639B1 (ko) 2020-07-02
WO2014058048A1 (ja) 2014-04-17
US20150272853A1 (en) 2015-10-01
TWI602578B (zh) 2017-10-21
ES2661877T3 (es) 2018-04-04
RU2015116148A (ru) 2016-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6219298B2 (ja) 温水で落ちる肌用下地化粧料
JP4274491B1 (ja) クレンジング化粧料
KR20190060863A (ko) 화장료용 피막의 제조 방법
CN102341090B (zh) 化妆品、其制造方法、化妆品用组合物、含有所述化妆品用组合物的化妆品及其制造方法、以及工业用清洁剂
JP2007015935A (ja) 整髪料
JP2011026261A (ja) パック化粧料
JP2009040705A (ja) 皮膚外用剤
JP6026615B1 (ja) バイコンティニュアス型クレンジング化粧料
JP6180294B2 (ja) シート用液状化粧料組成物及びシート状化粧料
JP6144109B2 (ja) 温水で落ちる肌用下地化粧料
JP6113654B2 (ja) 睫用化粧料
TW201521775A (zh) 皮膚洗淨劑組成物
JP2010235514A (ja) 液状クレンジング用組成物
TWI355943B (en) Cleansing composition, cleansing sheet and makeup
JPWO2019187215A1 (ja) 油性化粧料
JP2003286137A (ja) 毛髪速乾用化粧料
JP5964560B2 (ja) 乳化型整髪料
JP2009040706A (ja) 皮膚外用剤
JP2007217302A (ja) 油性皮膚クレンジング料
JP3543523B2 (ja) ボディ用化粧料
JP2013189429A (ja) 水中油中水型乳化化粧料
WO2021129796A1 (zh) 易卸妆的皮肤用打底化妆品
JP2008179584A (ja) 透明状皮膚洗浄剤組成物
JP2008195614A (ja) スティック状メイクアップリムーバー
JP6842402B2 (ja) 汗及び/又は皮脂の除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6219298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250