JPH0525021A - メイクアツプ化粧料 - Google Patents

メイクアツプ化粧料

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JPH0525021A
JPH0525021A JP17990891A JP17990891A JPH0525021A JP H0525021 A JPH0525021 A JP H0525021A JP 17990891 A JP17990891 A JP 17990891A JP 17990891 A JP17990891 A JP 17990891A JP H0525021 A JPH0525021 A JP H0525021A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 皮膚への密着性、化粧持ちに優れ、重ねづけ
のしやすいメイクアップ化粧料を提供する。 【構成】 アクリル酸エステルを主成分モノマーとし、
必要に応じて酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、アクリ
ルアミドの1種又は2種以上を副成分モノマーと、これ
らのモノマーに対して1〜10重量%の重合性カルボン
酸とを共重合させた平均分子量1万〜100万のポリマ
ーを、化粧料全量に対して0.1〜60重量%配合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル系ポリマーを
含有する化粧料に関し、さらに皮膚への密着性、化粧持
ちに優れ、重ねづけのしやすいメイクアップ化粧料を提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリマーを配合した化粧料がいく
つか知られている。これは、ポリマーの形成する皮膜特
性によって、耐水性や耐油性あるいは耐摩耗性に優れた
化粧料を提供せんとするものであった。
【0003】このようなポリマーの例としては、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ酢酸ビニ
ル、シリコーン樹脂、カルボキシビニルポリマー、ポリ
ビニルアルコール等が挙げられる。
【0004】しかし、これらの化粧料は、乾燥後形成さ
れた皮膜に柔軟性が欠け、官能的な違和感(つっぱり
感、パリパリ感)が伴うこと、皮膜形成後の粘着力が乏
しいために、笑い等の表情筋の動きに伴う皮膜の動き等
により、化粧料のうき、ハガレ等の化粧くずれが起こり
やすく、さらに他の化粧料を重ねづけできない等の欠点
がある。これらの欠点は、感触や使用感等の官能が重視
される化粧品においては非常に重大な問題であった。
【0005】例えば、合成水溶性高分子(例えば、カル
ボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、キサン
タンガム)類を使用した化粧料は耐水性が弱く、化粧く
ずれしやすい。
【0006】シリコーン樹脂類は粘着性に欠け、皮膚へ
の密着性に劣る。3次元網状シリコーンはある程度の粘
着性はあるものの、皮膚に塗布した後、経時的に皮脂に
より皮膜が軟化し、官能的な違和感(べたつき、テカ
リ)を生じやすい。
【0007】ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリルアミド等は皮膜形成後、膜の硬化が激し
く、つっぱり感等の官能的違和感があったり、重ねづけ
が不可能なこと、さらに皮膚の動きによってはがれたり
する等の欠点を持っていた。
【0008】ところで、アクリル系ポリマーを配合した
化粧料が知られている。例えば、特開平1−20331
3号公報には、上記欠点のうち主として耐水性を改善す
るために、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステル
との混合物を成分モノマーとするポリマーエマルジョン
と、ある種のグリコールとを配合したメイクアップ化粧
料が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記欠点が
ないポリマーを含有するメイクアップ化粧料であって、
しかも既知のアクリル系ポリマーを使用した化粧料より
も皮膜の柔軟性、密着性に優れ、従来困難であった重ね
づけが容易なメイクアップ化粧料を提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、特定の種類のア
クリル酸エステルと、又はアクリル酸エステルと酢酸ビ
ニル、メタクリル酸メチル、アクリルアミドの1種又は
2種以上と、重合性カルボン酸とを特定の量比で共重合
させた特定の分子量のポリマーを使用することにより、
優れた柔軟性、粘着性を持つ化粧膜を実現できることを
見出し、本発明を完成させた。
【0011】すなわち本発明は、アクリル酸エステルを
主成分モノマーとするポリマーを、化粧料全量に対して
0.1〜60重量%含有するメイクアップ化粧料であっ
て、前記ポリマーは、アクリル酸エステルを主成分モノ
マーとし、アクリル酸エステルに対して1〜10重量%
の重合性カルボン酸とを共重合させた平均分子量1万〜
100万のポリマーであることを特徴とするメイクアッ
プ化粧料である。
【0012】また、アクリル酸エステルを主成分モノマ
ーとし、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、アクリルア
ミドの1種又は2種以上を副成分モノマーとするポリマ
ーを、化粧料全量に対して0.1〜60重量%含有する
メイクアップ化粧料であって、前記ポリマーは、主成分
モノマー及び副成分モノマーに対し、1〜10重量%の
重合性カルボン酸とを共重合させた平均分子量1万〜1
00万のポリマーであることを特徴とするメイクアップ
化粧料である。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。 <1>本発明に用いるポリマー 本発明のメイクアップ化粧料は、アクリル酸エステルを
主成分モノマーとし、アクリル酸エステルに対して1〜
10重量%の重合性カルボン酸とを共重合させた平均分
子量1万〜100万のポリマーを使用する。
【0014】前記アクリル酸エステルとしては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
ヘキシル、アクリル酸2エチルヘキシル等を挙げること
ができ、これらは単独であるいは2種以上の組合せで使
用することができる。
【0015】前記重合性カルボン酸としては、低炭素数
の不飽和カルボン酸を挙げることができ、好ましくはア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等を
例示することができる。これらは単独であるいは2種以
上の組合せで使用することができる。
【0016】主成分モノマーであるアクリル酸エステル
以外に、副成分モノマーとして、酢酸ビニル、メタクリ
ル酸メチル、アクリルアミドの1種又は2種以上を使用
してもよい。前記と同様に主成分モノマー及び副成分モ
ノマーと、これらのモノマー全量に対して1〜10重量
%の重合性カルボン酸とを共重合させた平均分子量1万
〜100万のポリマーを使用する。この場合は、主成分
モノマーと副成分モノマーとの重量比が、99:1〜7
0:30であることが好ましい。副成分モノマーの量が
多くなるとポリマーの凝集力が強くなり過ぎ、柔軟性、
粘着性が低下するために好ましくない。
【0017】上記条件をみたすポリマーとして、大成化
工株式会社からSE−753A、3LX−174の名称
で市販されているものが、本発明に好ましく使用するこ
とができる。
【0018】<2>前記ポリマーの皮膜特性の評価 前記ポリマーを、重合性カルボン酸の量、生成ポリマー
の分子量を変えて製造し、これを含有する試料につい
て、皮膜特性を調べた。
【0019】尚、アクリル酸エステルとしてはアクリル
酸エチルを、重合性カルボン酸としてはアクリル酸を用
い、これらの量比を変えて共重合させたポリマーを使用
した。
【0020】試料全量に対して50%の各ポリマー、官
能評価用として5%のタルク、0.5%の黄酸化鉄、4
4.5%の精製水を混合したものを評価用の試料とし、
下記の評価項目について評価を行った。
【0021】(1)皮膜の粘着性 皮膚及びスライドグラス上に各試料を塗布し、10分後
の皮膜の粘着性をスパチュラを用いて官能評価した。
【0022】(2)耐水性 各試料を皮膚に塗布し、10分後に40℃の温水の流水
下で、指で一定の強さで20往復こすった後、試料の皮
膚上での残り感を官能評価した。
【0023】(3)耐油性 各試料を皮膚に塗布し、10分後にスクワランを浸透さ
せた化粧料用カット綿を用いて、一定の強さで10往復
こすった後、試料の皮膚上での残り感を官能評価により
判定した。
【0024】(4)柔軟性 各試料を皮膚に塗布し、10分後に各パネラーによっ
て、つっぱり感、パリパリ感について官能評価を行い、
柔軟性を比較した。
【0025】(5)重ねづけのし易さ 各試料を皮膚に塗布し、10分後に市販のパウダーファ
ンデーションを重ねて塗布し、重ねづけのし易さを官能
評価した。塗布及び評価は美容熟練者により行った。
【0026】上記(1)〜(5)の各項目についての評
価結果を下記の基準により表1に示した。各項目とも ◎ : 極めて良好 ○ : 良好 △ : 普通 × : 不良
【0027】
【表1】
【0028】この結果から、本発明に用いるポリマー
は、アクリル酸エステルに対して、重合性カルボン酸を
1〜10重量%の割合で共重合させ、生成物の分子量が
1万〜100万となるようにしたものが好ましいことが
わかった。
【0029】次に、上記条件を充すポリマーの皮膜特性
を、従来用いられている皮膜形成剤と比較した。ポリマ
ーは、アクリル酸エステルとして98.5重量%のアク
リル酸エチルとアクリル酸ブチル(アクリル酸エチル:
アクリル酸ブチル=4:1)を、重合性カルボン酸とし
ては1.5重量%のアクリル酸を用い、これらを共重合
させた平均分子量10万のものを使用した。このポリマ
ーのガラス転移温度は−35℃であった。尚、このポリ
マーを実施例で使用し、本件ポリマー1と称する。
【0030】比較試料の製法及び評価方法は、上述と同
様に行い、結果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】以上の結果から、本発明に用いるポリマー
は、従来の皮膜形成剤として用いられるポリマーと比べ
て化粧品に配合した場合、柔軟性に富み、十分な粘着性
を有し、耐水性、耐油性に優れ、かつ重ねづけのし易さ
を併せ持ち、官能的な違和感のない化粧膜を得ることが
できることがわかった。
【0033】<3>本発明の化粧料 本発明の化粧料、すなわち前記ポリマーを配合する化粧
料はメイクアップ化粧料である。このメイクアップ化粧
料としては、例えば、乳液状、クリーム状、水性ゲル状
等の下地料の他に、ファンデーション、コントロールカ
ラー等の仕上げ料を挙げることができる。
【0034】これらの化粧料は、通常の化粧料と同様の
方法で製造することができる。本発明のメイクアップ化
粧料の前記ポリマーの含有量は、好ましくは0.1〜6
0%である。この範囲から外れた場合、含有量が少なす
ぎる場合には、使用感の優れた皮膜形成効果が期待でき
ず、多すぎる場合には皮膜が硬くなりすぎて好ましくな
い。
【0035】上記範囲でポリマーの含有量を増やすにし
たがって化粧料の硬さは増す。したがって、メイクアッ
プ化粧料はその目的によって好ましい皮膜の硬さは異な
るが、本発明のメイクアップ化粧料は、ポリマーの含有
量を変えることによって目的とする硬さの皮膜を実現す
ることができる。
【0036】また、本発明のメイクアップ化粧料である
下地料を用い、さらに上層に仕上げ化粧料、例えパウダ
ーファンデーション、乳化型ファンデーション、粉おし
ろい等を塗布した場合、化粧持ちがよく、衣服などに移
りにくい理想的な重層型化粧膜を形成することができ
る。
【0037】更には、本発明のメイクアップ化粧料に、
化粧品一般に使用される他の成分を配合することは何等
差し支えない。
【0038】
【実施例】本発明を、実施例により更に詳細に説明す
る。 <使用したポリマー>実施例1、2、4〜7において
は、「課題を解決するための手段」の欄<2>に記載の
本件ポリマー1を使用した。
【0039】実施例3では、アクリル酸エチル:アクリ
ル酸ブチル=4:1を96.5重量%と、2.0重量%
のメタクリル酸メチルと、1.5重量%のアクリル酸と
を共重合させたポリマーを使用した。このポリマーの平
均分子量は10万であり、ガラス転移温度は−25℃で
あった。このポリマーを本件ポリマー2と称する。
【0040】
【実施例1】乳液タイプの下地料に本件ポリマーを配合
した実施例と、従来品である酢酸ビニルポリマーを配合
した比較例について説明する。
【0041】(製法)85℃に加温しておいた表3Aの
成分を攪拌しながら、これに予め87℃以上に加温して
おいたBの成分を少量づつ加え、乳化させた。その後攪
拌しながら40℃になるまで冷却し、製品を得た。
【0042】この実施例における本件ポリマーの最終含
量は10%である。
【0043】
【表3】
【0044】(評価)上記で得られた実施例1、比較例
1の下地料に対して、皮膜形成後の違和感、化粧持ち、
耐水性、重ね付けのし易さの各項目について評価を行っ
た。尚、これらの評価は、各々の下地料を女性パネラー
15名の顔面に使用し、下記の基準で官能評価により行
った。結果を表4に示す。
【0045】各項目とも ◎ : 極めて良好 ○ : 良好 △ : 普通 × : 不良
【0046】
【表4】
【0047】この結果から、従来用いられている酢酸ビ
ニル共重合体を使用した比較例よりも、本件ポリマーを
使用した実施例の下地料の方が、全項目において優れて
いることがわかった。
【0048】
【実施例2】次に、クリームタイプの下地料における実
施例について説明する。 (製法)表5のAの成分を混合し、加熱して70℃にし
た。B、C、Dの各成分と乳化剤と香料を混合し、加熱
融解して70℃とし、前記Aの成分に加え、予備乳化を
行い、ホモミキサーを用いて均一に乳化した。その後熱
交換機により室温まで冷却し、製品を得た。
【0049】本実施例における本件ポリマーの最終含量
は1.5%である。
【0050】
【表5】
【0051】(評価)上記で得られたクリームタイプの
下地料を、各々女性パネラー15名の顔面に使用し、実
施例1と同様に評価を行い、結果を表6に示した。
【0052】
【表6】
【0053】この結果から、従来用いられているキサン
タンガムを使用した比較例よりも、本件ポリマーを使用
した実施例の下地料の方が、全項目において優れている
ことがわかった。
【0054】次に、上記で得られたクリームタイプの下
地料を15名の女性パネラーの顔面に塗布した上に、下
記製法のパウダーファンデーションを重ねづけし、耐摩
耗性テストを行った。
【0055】(製法)表7Aの成分をヘンシェルミキサ
ーで混合後、ハンマーミルにて粉砕した。これにBの成
分を加え、再びハンマーミルを用いて仕上げ粉砕を行
い、パウダーファンデーションを得た。
【0056】
【表7】
【0057】(耐摩耗性テスト)乾いた白色布で上記パ
ウダーファンデーションの塗布面を10往復させ、この
布に付着したパウダーファンデーションの量を視感判定
した。
【0058】その結果、下地料として比較例2の下地料
を用いた場合は、布に大量のパウダーファンデーション
が付着したのに対し、実施例2の下地料を用いた場合に
は、ほとんど付着していなかった。この結果から、本発
明のメイクアップ化粧料を使用することにより、重ねづ
けした化粧料の耐摩耗性が優れていることがわかった。
【0059】
【実施例3】本発明のメイクアップ化粧料として、水性
ゲルタイプの下地料における実施例について説明する。
【0060】(製法)表8Aの成分を溶解釜に投入後、
パルセーターで高速で攪拌し、各成分を可溶化した後、
水酸化カリウムを投入、攪拌し、さらに予め精製水に溶
解したCの成分を投入、攪拌することにより系を中和し
て製品を得た。
【0061】この実施例における本件ポリマーの最終含
量は0.75%である。
【0062】
【表8】
【0063】(評価)上記で得られた各製品を、15名
の女性パネラーに使用し、皮膜乾燥後のつっぱり感、耐
水性、ファンデーションと併用した場合の化粧持ち、フ
ァデーションののりやすさの各項目について、下記の基
準で官能評価を行った。
【0064】各項目とも ◎ : 極めて良好 ○ : 良好 △ : 普通 × : 不良 結果を表9に示した。
【0065】
【表9】
【0066】この結果から、従来用いられているキサン
タンガムを使用した比較例よりも、本件ポリマーを使用
した実施例の下地料の方が、全項目において優れている
ことがわかった。
【0067】
【実施例4】乳化タイプコントロールカラーにおける実
施例について説明する。
【0068】(製法)表10Aの成分を85℃に、Bの
成分を87℃に予め加熱しておいた。このAの成分を攪
拌しながらBの成分を少量づつ加えて乳化した。そのま
ま攪拌しながら冷却し、55〜60℃の間にあるときに
Cの成分を加え、40℃になるまで攪拌、冷却し、製品
を得た。
【0069】本件ポリマーの最終含量は11%である。
【0070】
【表10】
【0071】(評価)上記で得られた乳化タイプコント
ロールカラーを、実施例1、2と同様に評価し、結果を
表11に示した。
【0072】
【表11】
【0073】この結果、従来用いられているポリ酢酸ビ
ニルを使用した比較例よりも、本件ポリマーを使用した
実施例の乳化タイプコントロールカラーの方が、耐水性
が同等であったのを除くほか、他の全ての項目において
優れていた。
【0074】
【実施例5】次に、乳化ファンデーションにおける実施
例について説明する。
【0075】(製法)表12のCの成分をよく混合した
後に、粉砕機を用いて粉砕した。このCの成分を、80
℃で加熱溶解したAの油相成分中に投入し、ディスパー
を用いて分散させた。
【0076】分散が終わった後に、この分散相を攪拌し
ながら、80℃で加熱溶解したBの水相成分を加えてか
ら冷却攪拌し、30℃まで冷却して製品を得た。本件ポ
リマーの最終含量は7.5%である。
【0077】
【表12】
【0078】(評価)上記で得られた乳化ファンデーシ
ョンについて実施例4と同様の評価を行い、結果を表1
3に示した。
【0079】
【表13】
【0080】この結果、従来用いられているポリビニル
アルコールを使用した比較例よりも、本件ポリマーを使
用した実施例の乳化ファンデーションの方が、評価した
全ての項目において優れていた。
【0081】
【実施例6】乳化ファンデーションについて更に一例説
明する。
【0082】(製法)表14のAの成分を85℃で加熱
溶解し分散させた後、予め85℃以上に加熱して攪拌し
ておいたBの成分を徐々に加えながら乳化させた。乳化
時の温度を10分間保持して攪拌した後、冷却して45
℃とした。この時にCの成分を加えて攪拌し、35℃に
なるまで冷却し、製品とした。この実施例における本件
ポリマーの最終含量は17.5%である。
【0083】
【表14】
【0084】(評価)上記で得られた乳化ファンデーシ
ョンについて実施例4、5と同様の評価を行い、結果を
表15に示した。
【0085】
【表15】
【0086】この結果、従来用いられているポリビニル
アルコールを使用した比較例よりも、実施例の乳化型フ
ァンデーションの方が、化粧持ちが同等である他は、残
りの3項目全てにおいて優れていた。
【0087】
【実施例7】本件ポリマーを高濃度で配合した下地料に
ついて説明する。
【0088】(製法)表16Aの成分を攪拌し可溶化し
た後、Bの成分を少量ずつ攪拌しながら加え、製品を得
た。
【0089】本件ポリマーの最終含量は50%である。
【0090】
【表16】
【0091】(評価)上記で得られた下地料について実
施例4、5、6と同様の評価を行い、結果を表17に示
した。
【0092】
【表17】
【0093】この結果から、従来用いられているポリビ
ニルアルコールを使用した比較例よりも、実施例の下地
料の方が、全ての項目において優れていることがわか
る。さらに、本件ポリマーを高濃度で含有しても、効果
があることがわかった。
【0094】
【発明の効果】本発明により、優れた柔軟性、粘着性を
持つ化粧膜を実現でき、皮膚への密着性、化粧持ちに優
れ、重ねづけのしやすいメイクアップ化粧料を提供する
ことができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸エステルを主成分モノマーと
    するポリマーを、化粧料全量に対して0.1〜60重量
    %含有するメイクアップ化粧料であって、 前記ポリマーは、アクリル酸エステルを主成分モノマー
    とし、アクリル酸エステルに対して1〜10重量%の重
    合性カルボン酸とを共重合させた平均分子量1万〜10
    0万のポリマーであることを特徴とするメイクアップ化
    粧料。
  2. 【請求項2】 アクリル酸エステルを主成分モノマーと
    し、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、アクリルアミド
    の1種又は2種以上を副成分モノマーとするポリマー
    を、化粧料全量に対して0.1〜60重量%含有するメ
    イクアップ化粧料であって、 前記ポリマーは、主成分モノマー及び副成分モノマーに
    対し、1〜10重量%の重合性カルボン酸とを共重合さ
    せた平均分子量1万〜100万のポリマーであることを
    特徴とするメイクアップ化粧料。
  3. 【請求項3】 前記アクリル酸エステルは、アクリル酸
    メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アク
    リル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキ
    シル、アクリル酸2エチルヘキシルのうちの1種又は2
    種以上の組合せであることを特徴とする請求項1又は2
    記載のメイクアップ化粧料。
  4. 【請求項4】 前記主成分モノマーと副成分モノマーと
    の重量比が、99:1〜70:30であることを特徴と
    する請求項2又は3記載のメイクアップ化粧料。
  5. 【請求項5】 前記重合性カルボン酸は、アクリル酸、
    メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、のうちの1種
    又は2種以上の組合せであることを特徴とする請求項1
    又は2記載のメイクアップ化粧料。
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