JP3131315B2 - メークアップ化粧料 - Google Patents

メークアップ化粧料

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JP3131315B2 JP04318759A JP31875992A JP3131315B2 JP 3131315 B2 JP3131315 B2 JP 3131315B2 JP 04318759 A JP04318759 A JP 04318759A JP 31875992 A JP31875992 A JP 31875992A JP 3131315 B2 JP3131315 B2 JP 3131315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メークアップ化粧料に
関し、詳しくは、粘着性物質で被覆された粉体を配合し
たメークアップ化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メークアップ化粧料には、耐汗
性、耐皮脂性を高めるために、種々の被覆処理をした粉
体が使用されてきた。このような被覆処理として、シリ
コン処理、レシチン処理、フッ素処理、金属石鹸処理等
が広く利用されている。
【0003】ところが、これらの処理を施された粉体
は、化粧料に使用した場合、耐摩擦性に劣る、肌への密
着性に劣り化粧映えがしない、化粧のりが悪い等の問題
点をかかえていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を克服するために、耐皮脂性、耐汗性に優れるのみでな
く、耐摩擦性及び肌への密着性にも優れたメークアップ
化粧料を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、粘着性物質で被
覆された粉体を化粧料に配合することで、耐汗性、耐皮
脂性に加え、耐摩擦性、肌への密着性が向上することを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、粘着性物質で被覆され
た粉体を含有するメークアップ化粧料である。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0007】<1>粘着性物質で被覆された粉体 本発明に用いる粘着性物質で被覆された粉体(以下、
「粘着性物質被覆粉体」という。)は、通常の化粧料に
使用される粉体の表面を、粘着テープとしてJIS Z
−0237に規定される方法で試験したとき、下記性能
を有する粘着性物質で被覆したものである。
【0008】 タック:5〜20 粘着力(ステンレス板):500〜2000g/25m
【0009】この粘着性試験方法について更に詳しく説
明すると、粘着性物質のサンプルを離型紙に塗布、乾燥
し、これをコート紙に貼り付けた後、離型紙を剥して粘
着テープとし、これを常温(25℃)で下記方法に従っ
て試験を行う。
【0010】(試験方法) タック:JIS Z−0237に規定された試験方法に
よるタック 粘着力:JIS Z−0237に規定された180度引
きはがし法による粘着力(g/25mm)(被着体:ス
テンレス板)
【0011】このような粘着性物質としては、通常の化
粧料に使用されるものでよいが、具体的には、アクリル
酸エステルを主成分モノマーとし、これに重合性カルボ
ン酸を共重合させたポリマー(以下、「アクリル系共重
合体」という。);三次元網状シリコーン等が挙げられ
る。
【0012】これらの粘着性物質について更に詳しく説
明すると、まずアクリル系共重合体はアクリル酸エステ
ルに対して1〜10重量%の重合性カルボン酸を共重合
させることにより得られ、その平均分子量は1万〜10
0万程度である。
【0013】前記アクリル酸エステルとしては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
ヘキシル、アクリル酸2エチルヘキシル等を挙げること
ができ、これらは単独であるいは2種以上の組合せで使
用することができる。
【0014】前記重合性カルボン酸としては、低炭素数
の不飽和カルボン酸を挙げることができ、好ましくはア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等を
例示することができる。これらは単独であるいは2種以
上の組合せで使用することができる。
【0015】主成分モノマーであるアクリル酸エステル
以外に、副成分モノマーとして、酢酸ビニル、メタクリ
ル酸メチル、アクリルアミドの1種又は2種以上を使用
してもよい。前記と同様に主成分モノマー及び副成分モ
ノマーと、これらのモノマー全量に対して1〜10重量
%の重合性カルボン酸とを共重合させた平均分子量1万
〜100万のポリマーを使用する。この場合は、主成分
モノマーと副成分モノマーとの重量比が、99:1〜7
0:30であることが好ましい。
【0016】アクリル系共重合体の市販品としては、例
えば大成化工(株)から販売されているSE−753
A、3LX−174がある。次に、三次元網状シリコー
ンは、例えば有機トリクロロシラン(RSiCl3)と
有機ジクロロシラン(RSiCl2)とを加水分解した
後、縮合し、架橋させることによって得られる。市販品
としては、信越化学社製シリコーンKF7613B等が
ある。
【0017】上記粘着性物質を被覆する粉体としては、
通常の化粧料に配合させる粉体類全般が適用されるが、
耐皮脂性、耐汗性、耐摩擦性、肌密着性向上を目的とし
た場合、例えば、タルク、セリサイト、雲母、二酸化チ
タン、二酸化チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、オ
キシ塩化ビスマス被覆雲母、グンジョウ、黄酸化鉄、ベ
ンガラ、黒色酸化鉄、無水ケイ酸、硫酸バリウム、二酸
化亜鉛、二酸化ジルコニウム等が挙げられる。
【0018】上記粉体に粘着性物質を被覆するには、例
えば、ヘンシェルミキサー等の混合器に粉体を入れ、こ
れに混合しながら粘着性物質を添加すればよい。粘着性
物質をエマルジョンや溶液として添加する場合は、この
後に加熱して溶媒を蒸発させればよい。
【0019】粘着性物質の被覆率としては、粉体に対す
る粘着性物質の量としては、0.1〜10重量%である
ことが好ましい。この被覆率が0.1重量%未満である
と、粘着性物質を被覆した効果が発揮できない。また、
被覆率が10重量%を越えると、粉体が凝集してしまう
ことがある。
【0020】<2>本発明のメークアップ化粧料 本発明のメークアップ化粧料は、上記粘着性物質被覆粉
体を配合したものである。配合量は、化粧料全量に対
し、1〜70重量%であることが好ましい。配合量が1
重量%未満であると、効果が期待できない。また、配合
量が70重量%を越えると感触的、使用感的に好ましく
ない場合がある。
【0021】本発明のメークアップ化粧料としては、例
えば、乳液状、クリーム状、水性ゲル状等の下地料の他
に、ファンデーション、コントロールカラー等の仕上げ
料を挙げることができる。これらの化粧料は、粘着性物
質被覆粉体を配合する以外は、通常の化粧料と同様の方
法で製造することができる。
【0022】また、本発明の化粧料には、化粧品に一般
に用いられる各種成分、すなわち水性成分、油性成分、
粉末成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、色剤、香料、
抗酸化剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、あるいは
紫外線防御剤、抗炎症剤、美白剤等を配合することがで
きる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。なお、
以下に用いる配合量(%)は、全て重量%である。
【0024】はじめに、本発明の実施例に用いる粘着性
物質被覆粉体の製造例を以下に示す。
【0025】
【製造例1】 コート率5% タルク1kgをヘンシェルミキサー中にいれ、コポリマ
ー(大成化工(株)3LX−174)50%を含む水性
エマルジョン100gを混合しつつ添加する。
【0026】10分間撹拌後、100℃に加熱して水を
とばす。乾燥機中120℃にて残った水を蒸発させ、粉
砕機で粉砕して粘着性物質被覆粉体を得る。
【0027】
【製造例2】 コート率3% セリサイト1kgをヘンシェルミキサー中にいれ、コポ
リマー(大成化工(株)SE−753A)30%を含む
水性エマルジョン100gを混合しつつ添加する。以
下、製造例1と同様にして粘着性物質被覆粉体を得る。
【0028】
【製造例3】 コート率1% 雲母1kgをヘンシェルミキサー中にいれ、コポリマー
(3LX−174)10%を含む水性エマルジョン10
0gを混合しつつ添加する。以下製造例1と同様にして
粘着性物質被覆粉体を得る。
【0029】
【製造例4】 コート率2% 酸化チタン1kgをヘンシェルミキサー中にいれ、三次
元網状シリコーン(信越化学社製シリコーンKF761
3B)20gをシリコーンKF96−1(揮発性シリコ
ーンオイル)80g中に溶溶解したものを混合しながら
添加する。10分間撹拌後100℃に加熱して揮発性シ
リコーンをとばし、乾燥機中で120℃にて残った揮発
性シリコーンを蒸発させ粉砕して粘着性物質被覆粉体を
得る。
【0030】次に、上記製造例で得られた粘着性物質被
覆粉体を使用した本発明の実施例を説明する。
【0031】
【実施例1】 パウダーファンデーション 表1の粉体成分をヘンシェルミキサーを用いて1500
rpmで1分間混合し、続いて0.7〜1.0mm丸穴
メッシュを使用しパルベライザーで粉砕した。次に上記
粉砕物をオイル成分とともにヘンシェルミキサーを用い
て1500rpmで10分間混合し、続いて0.7〜
2.0mmのヘリングボーン型メッシュを使用してパル
ベライザーで粉砕し、パウダーファンデーションを得
た。尚、プレス品についてはプレス成型する。同様にし
て、粘着性物質被覆粉体を含まない比較例のパウダーフ
ァンデーションを製造した。
【0032】
【表1】
【0033】
【実施例2】 フェイスパウダー 表2の成分を用い、実施例1と同様にしてフェイスパウ
ダーを得た。
【0034】
【表2】
【0035】
【実施例3】 アイカラー 表3の成分を用い、実施例1と同様にしてアイカラーを
得た。
【0036】
【表3】
【0037】
【実施例4】 口紅 表4の基剤原料(A)を加熱融解し均一に混ぜる。これ
に色材(B)を加え、ロールミルで練り均一に分散させ
た後、再融解し、脱泡してから型に流し込み、急冷して
固めた。
【0038】
【表4】
【0039】
【実施例5】 リキッドファンデーション 表5(A)の成分を80℃で加熱溶解し、次いで(B)
の成分を加え高速撹拌機で分散させた。それに、予め混
合溶解し加熱した(C)の成分を少しづつ添加する。添
加終了後、冷却を開始し、冷却途中で(D)の成分を加
えた。
【0040】
【表5】
【0041】<本発明のメークアップ化粧料の評価>上
記で得られた各実施例及び比較例のメークアップ化粧料
について、化粧持ち、化粧のりに関する実用使用テス
ト、及び耐摩擦性テストを行った。評価は、メークアッ
プ専門家20名による官能評価により行った。
【0042】(1)化粧持ち 化粧料を塗布した後、3時間後に下記基準により官能評
価を行った。 化粧の油うき、テカリがない : 5点 化粧の油うき、テカリがほとんどない : 4点 化粧の油うき、テカリが少しある : 3点 化粧の油うき、テカリがかなりある : 2点 化粧の油うき、テカリでくずれている : 1点
【0043】(2)化粧のり 化粧料を塗布したときに、下記基準により官能評価を行
った。 滑らかにきれいにつく : 5点 のりがやや悪い : 4点 ふつう : 3点 のりがあまり良くない : 2点 つきが悪く、のりが悪い : 1点
【0044】(3)耐摩擦性テスト 化粧料を塗布し、その部分をティッシュで3回擦した後
のサンプル残分の視覚判定を、下記基準により行った。
【0045】評価基準 全く落ちない : 5点 ほとんど落ちない : 4点 半分落ちた : 3点 ほとんど落ちた : 2点 全て落ちた : 1点 上記各テストの結果を、20名の平均値として、表1〜
5の最下欄に示した。この結果から明かなように、本発
明のメークアップ化粧料は、粘着性物質被覆粉体を含ま
ない比較例の化粧料に比べて、化粧持ち、化粧料のり、
耐摩擦性のすべてにおいて優れている。
【0046】
【発明の効果】本発明のメークアップ化粧料は、粘着性
物質被覆粉体を含んでいるので、耐皮脂性、耐汗性に優
れるのみでなく、耐摩擦性及び肌への密着性にも優れて
いる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−68604(JP,A) 特開 平1−294611(JP,A) 特開 平5−25021(JP,A) 特許2955072(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープとしてJIS Z−0237
    に規定される方法で試験した時、下記性能 タック:5〜20 粘着力(ステンレス板):500〜2000g/25mm を有する粘着性物質で被覆された粉体を含有するメーク
    アップ化粧料。
  2. 【請求項2】 前記粉体が、タルク、セリサイト、雲
    母、二酸化チタン、二酸化チタン被覆雲母、オキシ塩化
    ビスマス、オキシ塩化ビスマス被覆雲母、グンジョウ、
    黄酸化鉄、ベンガラ、黒色酸化鉄、無水ケイ酸、硫酸バ
    リウム、二酸化亜鉛、二酸化ジルコニウムから選ばれる
    ことを特徴とする請求項1に記載のメークアップ化粧
    料。
  3. 【請求項3】 前記粘着性物質で被覆された粉体の含有
    量が、化粧料全量に対して1〜70重量%であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のメークアップ化粧
    料。
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