JP3513864B2 - 水系美爪料 - Google Patents
水系美爪料Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチレン−アクリ
ル酸共重合体中に粉体を混練してなる組成物又は該混練
組成物にアルカリ水を加えた組成物を配合してなる水系
美爪料に関する。
ル酸共重合体中に粉体を混練してなる組成物又は該混練
組成物にアルカリ水を加えた組成物を配合してなる水系
美爪料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧料には、種々の粉体が配
合されているが、粉体を化粧料基剤中に分散させる方法
が種々検討されている。粉体の化粧料基剤中への分散化
に関しても多くの方法が知られており、ロールミルやボ
ールミルなどによる機械力を加えた方法や界面活性剤を
併用した方法などが、単独で又は組み合わせて使用され
ている。特に水系美爪料の場合は、顔料の分散安定性が
製品の外観上の品質及び粘性を決定する重要な因子であ
り、低粘度域での顔料の分散安定化が、美爪料の使用性
を確保する上で重要な課題である。水系美爪料に顔料を
配合する場合、単純に未処理のまま配合すると凝集、沈
降、色むらの原因となり満足のいく品質の美爪料を得る
ことはできないため、顔料の表面を何らかの方法で被覆
処理して配合する方法が行われてきた。従来使用されて
きた被覆処理方法としてはシリコーン処理(特開平6ー
211630公報)、フッ素化合物による処理(特開平
6ー211631公報)等が挙げられる。
合されているが、粉体を化粧料基剤中に分散させる方法
が種々検討されている。粉体の化粧料基剤中への分散化
に関しても多くの方法が知られており、ロールミルやボ
ールミルなどによる機械力を加えた方法や界面活性剤を
併用した方法などが、単独で又は組み合わせて使用され
ている。特に水系美爪料の場合は、顔料の分散安定性が
製品の外観上の品質及び粘性を決定する重要な因子であ
り、低粘度域での顔料の分散安定化が、美爪料の使用性
を確保する上で重要な課題である。水系美爪料に顔料を
配合する場合、単純に未処理のまま配合すると凝集、沈
降、色むらの原因となり満足のいく品質の美爪料を得る
ことはできないため、顔料の表面を何らかの方法で被覆
処理して配合する方法が行われてきた。従来使用されて
きた被覆処理方法としてはシリコーン処理(特開平6ー
211630公報)、フッ素化合物による処理(特開平
6ー211631公報)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分散化
に関しては、機械力、界面活性剤を用いる方法は、化粧
料基剤中に分散された粉体が経時的に凝集して、発色や
隠蔽力が低下するという欠点があった。従って、化粧料
基剤中への優れた分散性を有し、かつ化粧料に配合して
優れた発色、隠蔽力、付着性、使用感および良好な化粧
持ちを得ることのできる粉体組成物が望まれていた。特
に、水系美爪料においてはボールミル、ロールミル、ホ
モミキサー等による高分散能の機器を用いた場合、処理
作業が困難であるとともに粉体が凝集体であるため充分
な分散状態を得るのは困難となり、化粧塗膜に凝集体を
生じ、つやの消失、透明感の減少が生じる。また、疎水
化粉体を界面活性剤で分散する方法や特開平4ー103
516号公報記載のポリマーエマルジョンと顔料を共に
粉砕して顔料を微粒子化して高い顔料の分散状態を得る
という物理的手法による顔料の分散方法では、経時での
顔料の沈降、色むらの発生等の問題を完全に解決するこ
とは困難である。このため顔料の安定分散を得るため
に、製品の粘度を高くして顔料の安定化を図る方法がと
られてきたが、この方法では製品の使用性が悪く製品の
機能を著しく低下させるという欠点があった。従って、
製品の付着性、膜強度といった特性を損なうことなく高
い顔料分散効果が得られる粉体組成物の開発が望まれて
きた。
に関しては、機械力、界面活性剤を用いる方法は、化粧
料基剤中に分散された粉体が経時的に凝集して、発色や
隠蔽力が低下するという欠点があった。従って、化粧料
基剤中への優れた分散性を有し、かつ化粧料に配合して
優れた発色、隠蔽力、付着性、使用感および良好な化粧
持ちを得ることのできる粉体組成物が望まれていた。特
に、水系美爪料においてはボールミル、ロールミル、ホ
モミキサー等による高分散能の機器を用いた場合、処理
作業が困難であるとともに粉体が凝集体であるため充分
な分散状態を得るのは困難となり、化粧塗膜に凝集体を
生じ、つやの消失、透明感の減少が生じる。また、疎水
化粉体を界面活性剤で分散する方法や特開平4ー103
516号公報記載のポリマーエマルジョンと顔料を共に
粉砕して顔料を微粒子化して高い顔料の分散状態を得る
という物理的手法による顔料の分散方法では、経時での
顔料の沈降、色むらの発生等の問題を完全に解決するこ
とは困難である。このため顔料の安定分散を得るため
に、製品の粘度を高くして顔料の安定化を図る方法がと
られてきたが、この方法では製品の使用性が悪く製品の
機能を著しく低下させるという欠点があった。従って、
製品の付着性、膜強度といった特性を損なうことなく高
い顔料分散効果が得られる粉体組成物の開発が望まれて
きた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者らは鋭意研究の結果、スチレン−アクリル酸共重合体
中に粉体を混練すれば、スチレン−アクリル酸共重合体
中に粉体が良好に分散した混練組成物が得られる。更に
この混練組成物にアルカリ水を適量加えることによって
分散性良好な組成物が得られる。これらの混練組成物及
び/又は組成物を配合した水系美爪料は、分散性、外観
上の品質及び安定性に優れており、更に耐水性が良好で
発色が良いことを見出し、本発明を完成するに至った。
者らは鋭意研究の結果、スチレン−アクリル酸共重合体
中に粉体を混練すれば、スチレン−アクリル酸共重合体
中に粉体が良好に分散した混練組成物が得られる。更に
この混練組成物にアルカリ水を適量加えることによって
分散性良好な組成物が得られる。これらの混練組成物及
び/又は組成物を配合した水系美爪料は、分散性、外観
上の品質及び安定性に優れており、更に耐水性が良好で
発色が良いことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、酸価が30〜350
であるスチレン−アクリル酸共重合体中に粉体を混練し
てなる混練組成物(以下、単に「混練組成物」というこ
とがある)を配合してなる水系美爪料である。また本発
明は、上記の混練組成物に、更にアルカリ水を加えた組
成物(以下、単に「組成物」ということがある)を配合
してなる水系美爪料である。上記の混練組成物又は組成
物を配合することにより、粉体の分散安定性が良く、発
色、隠蔽力、耐水性に優れた化粧料が得られる。
であるスチレン−アクリル酸共重合体中に粉体を混練し
てなる混練組成物(以下、単に「混練組成物」というこ
とがある)を配合してなる水系美爪料である。また本発
明は、上記の混練組成物に、更にアルカリ水を加えた組
成物(以下、単に「組成物」ということがある)を配合
してなる水系美爪料である。上記の混練組成物又は組成
物を配合することにより、粉体の分散安定性が良く、発
色、隠蔽力、耐水性に優れた化粧料が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について説明
する。本発明の混練組成物の製造に使用されるスチレン
−アクリル酸共重合体は、スチレンとアクリル酸とを共
重合させた、酸価が30〜350の共重合体である。市
販品としては星光化学(株)製:商品名H2190等が挙
げられる。また、これらのスチレン−アクリル酸共重合
体は、必要に応じ、1種又は2種以上を用いることがで
きる。尚、スチレン−アクリル酸共重合体の酸価を30
〜350にすることにより、粉体の分散性を良好にする
とができる。
する。本発明の混練組成物の製造に使用されるスチレン
−アクリル酸共重合体は、スチレンとアクリル酸とを共
重合させた、酸価が30〜350の共重合体である。市
販品としては星光化学(株)製:商品名H2190等が挙
げられる。また、これらのスチレン−アクリル酸共重合
体は、必要に応じ、1種又は2種以上を用いることがで
きる。尚、スチレン−アクリル酸共重合体の酸価を30
〜350にすることにより、粉体の分散性を良好にする
とができる。
【0007】これらのスチレン−アクリル酸共重合体中
に混練される粉体は通常水系美爪料に配合される有機も
しくは無機粉体であれば何れでもよく、無機粉体として
はタルク、カオリン、合成マイカ、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシ
ウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸、
硫酸バリウム、チッ化棚素、ベントナイト、スメクタイ
ト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、ベンガ
ラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、一酸化チタン、酸化クロム、
コンジョウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲
母チタン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられる。有機粉
体としては、タール系色素、ナイロン粉末、ポリエチレ
ン粉末、メチルメタアクリレート、ポリテトラフルオロ
エチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、
結晶セルロース等が挙げられる。尚、これらの化粧用粉
体は、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、
蝋、油脂、炭化水素等を用いて表面処理を施したもので
あってもよく、これらは単独で、又は2種以上を組み合
わせて使用される。
に混練される粉体は通常水系美爪料に配合される有機も
しくは無機粉体であれば何れでもよく、無機粉体として
はタルク、カオリン、合成マイカ、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシ
ウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸、
硫酸バリウム、チッ化棚素、ベントナイト、スメクタイ
ト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、ベンガ
ラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、一酸化チタン、酸化クロム、
コンジョウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲
母チタン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられる。有機粉
体としては、タール系色素、ナイロン粉末、ポリエチレ
ン粉末、メチルメタアクリレート、ポリテトラフルオロ
エチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、
結晶セルロース等が挙げられる。尚、これらの化粧用粉
体は、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、
蝋、油脂、炭化水素等を用いて表面処理を施したもので
あってもよく、これらは単独で、又は2種以上を組み合
わせて使用される。
【0008】スチレン−アクリル酸共重合体と粉体との
配合割合は、スチレン−アクリル酸共重合体5〜90重
量%(以下、単に「%」と示す)、粉体10〜95%、
特にスチレン−アクリル酸共重合体10〜80%、粉体
20〜90%とするのが好ましい。スチレン−アクリル
酸共重合体が5%未満では、粉体のスチレン−アクリル
酸共重合体に対する分散が困難であり、水系美爪料への
充分な分散性を得ることも難しい。
配合割合は、スチレン−アクリル酸共重合体5〜90重
量%(以下、単に「%」と示す)、粉体10〜95%、
特にスチレン−アクリル酸共重合体10〜80%、粉体
20〜90%とするのが好ましい。スチレン−アクリル
酸共重合体が5%未満では、粉体のスチレン−アクリル
酸共重合体に対する分散が困難であり、水系美爪料への
充分な分散性を得ることも難しい。
【0009】スチレン−アクリル酸共重合体中に粉体を
混練するには、例えばこれらを混合して加熱下、高せん
断力条件下で混練する方法、より好ましくは、スチレン
−アクリル酸共重合体を揮発性溶剤に溶解したものに粉
体を混合し、加熱下、高せん断力条件下で混練し、揮発
性溶剤を揮散する方法等がある。高せん断力条件下での
混練は、例えばロールミル等を用いて混練すればよい。
混練するには、例えばこれらを混合して加熱下、高せん
断力条件下で混練する方法、より好ましくは、スチレン
−アクリル酸共重合体を揮発性溶剤に溶解したものに粉
体を混合し、加熱下、高せん断力条件下で混練し、揮発
性溶剤を揮散する方法等がある。高せん断力条件下での
混練は、例えばロールミル等を用いて混練すればよい。
【0010】混練に使用する揮発性溶剤としては、スチ
レン−アクリル酸共重合体を均一に溶解できる溶媒であ
れば何れでもよく、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸イソブチ
ルなどのエステル類、イソプロパノール、ブタノール、
エタノールなどのアルコール類、デカメチルシクロペン
タシロキサンなどの揮発性シリコーン油等が挙げられ、
これらは単独で、又は2種以上組み合わせて使用され
る。
レン−アクリル酸共重合体を均一に溶解できる溶媒であ
れば何れでもよく、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸イソブチ
ルなどのエステル類、イソプロパノール、ブタノール、
エタノールなどのアルコール類、デカメチルシクロペン
タシロキサンなどの揮発性シリコーン油等が挙げられ、
これらは単独で、又は2種以上組み合わせて使用され
る。
【0011】本発明における混練組成物には、上記必須
成分のほかに、その効果を妨げない範囲で、可塑剤、界
面活性剤、一般油剤、紫外線吸収剤等を配合することが
できる。
成分のほかに、その効果を妨げない範囲で、可塑剤、界
面活性剤、一般油剤、紫外線吸収剤等を配合することが
できる。
【0012】更に、本発明における混練組成物は、水系
美爪料に配合できるが、混練組成物にアルカリ水を添加
した組成物は、特に水系美爪料に配合する場合、該混練
組成物を水系美爪料へ容易に分散でき、その分散性も更
に良好なものとなる。
美爪料に配合できるが、混練組成物にアルカリ水を添加
した組成物は、特に水系美爪料に配合する場合、該混練
組成物を水系美爪料へ容易に分散でき、その分散性も更
に良好なものとなる。
【0013】本発明に用いられるアルカリ水は、通常化
粧料に用いられる塩基の水溶液であれば何れのものでも
よく、トリメチルアミン、N,N’−テトラ(ω−ヒド
ロキシプロピルオキシエトキシ)エチレンジアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノール
アミン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等が挙げられる。中でもアンモニアのような揮発性の
塩基を用いると耐水性が良好で好ましい。
粧料に用いられる塩基の水溶液であれば何れのものでも
よく、トリメチルアミン、N,N’−テトラ(ω−ヒド
ロキシプロピルオキシエトキシ)エチレンジアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノール
アミン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等が挙げられる。中でもアンモニアのような揮発性の
塩基を用いると耐水性が良好で好ましい。
【0014】前記アルカリ水と混練組成物との割合は、
アルカリ水の種類やスチレン−アクリル酸共重合体の種
類、混練組成物中の粉体量によって異なり、特に制限は
ないが、アルカリ水を含有する組成物のpHが5〜9の
範囲になるようにするのが望ましい。
アルカリ水の種類やスチレン−アクリル酸共重合体の種
類、混練組成物中の粉体量によって異なり、特に制限は
ないが、アルカリ水を含有する組成物のpHが5〜9の
範囲になるようにするのが望ましい。
【0015】本発明の混練組成物及び組成物の水系美爪
料への配合量は、分散性の点で、0.01〜60%が好
ましい。より好ましくは0.1〜40%である。
料への配合量は、分散性の点で、0.01〜60%が好
ましい。より好ましくは0.1〜40%である。
【0016】更に、本発明に使用する成分には、前記必
須成分のほか、水系美爪料一般に使用できる成分であれ
ばいずれもが使用できる。例えば、油脂・ロウ類・炭化
水素・高級脂肪酸・高級アルコール・エステル類・金属
石鹸・シリコーン油等の油性成分、湿潤剤、低級アルコ
ール、非イオン界面活性剤・陰イオン界面活性剤・陽イ
オン界面活性剤・両イオン界面活性剤等の界面活性剤、
有機顔料・無機顔料及びこれらのシリコーン・フッ素化
合物等の各種油剤で処理した粉体等の粉体類、染料・天
然色素等の色素類、天然香料・合成香料・調合香料等の
香料類、ビタミン・ホルモン・防腐剤・紫外線吸収剤・
酸化防止剤・殺菌剤・植物抽出物・動物抽出物・酵素・
薬剤・酸・アルカリ等の特殊成分類、多価アルコール、
高分子物質、精製水等を挙げることができ、本発明の効
果を損なわない範囲で配合することができる。
須成分のほか、水系美爪料一般に使用できる成分であれ
ばいずれもが使用できる。例えば、油脂・ロウ類・炭化
水素・高級脂肪酸・高級アルコール・エステル類・金属
石鹸・シリコーン油等の油性成分、湿潤剤、低級アルコ
ール、非イオン界面活性剤・陰イオン界面活性剤・陽イ
オン界面活性剤・両イオン界面活性剤等の界面活性剤、
有機顔料・無機顔料及びこれらのシリコーン・フッ素化
合物等の各種油剤で処理した粉体等の粉体類、染料・天
然色素等の色素類、天然香料・合成香料・調合香料等の
香料類、ビタミン・ホルモン・防腐剤・紫外線吸収剤・
酸化防止剤・殺菌剤・植物抽出物・動物抽出物・酵素・
薬剤・酸・アルカリ等の特殊成分類、多価アルコール、
高分子物質、精製水等を挙げることができ、本発明の効
果を損なわない範囲で配合することができる。
【0017】
【実施例】以下、製造例及び実施例によって本発明の効
果を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
果を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0018】製造例1〜9及び比較製造例1〜2 混練
組成物及び組成物 表1に示す混練組成物及び組成物を調製し、これらの分
散性を評価した。その結果も併せて表1に示す。
組成物及び組成物 表1に示す混練組成物及び組成物を調製し、これらの分
散性を評価した。その結果も併せて表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】*1:石原産業(株)製、商品名CR−50
*2:石原産業(株)製、商品名タイペークTTOー55
*3:3%メチルハイドロジェンポリシロキサン処理CR
ー50 *4:星光化学(株)製、商品名AW−36 *5:星光化学(株)製、商品名H2190
ー50 *4:星光化学(株)製、商品名AW−36 *5:星光化学(株)製、商品名H2190
【0021】(製法)
製造例1〜3及び比較製造例1〜2
成分(8)〜(11)をイソプロパノールに溶解し、成
分(1)〜(3)を加えて混合し、加熱下ロールミルに
て混練し、イソプロパノールを揮散させることにより混
練組成物を得た。 製造例4〜9 成分(8)(9)をイソプロパノールに溶解し、成分
(1)〜(7)を加えて混合し、加熱下ロールミルにて
混練し、イソプロパノールを揮散させ混練組成物を得、
これを成分(12)に分散させることにより製造例4〜
9の組成物(アルカリ水に分散させたもの)を得た。
分(1)〜(3)を加えて混合し、加熱下ロールミルに
て混練し、イソプロパノールを揮散させることにより混
練組成物を得た。 製造例4〜9 成分(8)(9)をイソプロパノールに溶解し、成分
(1)〜(7)を加えて混合し、加熱下ロールミルにて
混練し、イソプロパノールを揮散させ混練組成物を得、
これを成分(12)に分散させることにより製造例4〜
9の組成物(アルカリ水に分散させたもの)を得た。
【0022】(評価方法及び判定基準)
1.分散性
製造例1〜3及び比較製造例1〜2については、混練組
成物を10%濃度で酢酸エチルに分散し、評価用の試料
とした。製造例4〜9の組成物はそのまま評価用の試料
とした。各試料を硝子板状に、ドクターブレードにて4
ミルの厚さの均一な塗膜を調製し、室温下一昼夜放置し
て充分風乾させた後、肉眼及び顕微鏡にて評価し、非常
に良い分散性をもつものを◎、分散性が良いものを○、
分散性の悪いものを×として表した。
成物を10%濃度で酢酸エチルに分散し、評価用の試料
とした。製造例4〜9の組成物はそのまま評価用の試料
とした。各試料を硝子板状に、ドクターブレードにて4
ミルの厚さの均一な塗膜を調製し、室温下一昼夜放置し
て充分風乾させた後、肉眼及び顕微鏡にて評価し、非常
に良い分散性をもつものを◎、分散性が良いものを○、
分散性の悪いものを×として表した。
【0023】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わる製造例1〜9の混練組成物及び組成物は比較製造
例1、2に比べ、分散性が非常に良好であることがわか
る。
係わる製造例1〜9の混練組成物及び組成物は比較製造
例1、2に比べ、分散性が非常に良好であることがわか
る。
【0024】実施例1〜3及び比較例1、2 水系美爪
料 表2に示す処方の水系美爪料を調製し、化粧持ち、使用
性、光沢、粉体の沈降・色むらのなさについて下記の方
法により各評価を行った。その結果も併せて表2に示
す。
料 表2に示す処方の水系美爪料を調製し、化粧持ち、使用
性、光沢、粉体の沈降・色むらのなさについて下記の方
法により各評価を行った。その結果も併せて表2に示
す。
【0025】
【表2】
【0026】*6:カネボウNSC社製、ヨドゾールGH
41
41
【0027】(製法)
成分(8)〜(16)を成分(17)に均一に分散さ
せ、これに成分(1)〜(7)を添加し混合撹拌を行
い、最後に脱気して容器に充填し製品とする。
せ、これに成分(1)〜(7)を添加し混合撹拌を行
い、最後に脱気して容器に充填し製品とする。
【0028】(評価方法及び評価基準)
1.官能評価
専門パネル20名により、各試料を化粧持ち(剥がれに
くさ、かけにくさ)、使用性(のび、塗りやすさ)、光
沢ついて、(1)絶対評価基準を用いて5段階に評価
し、各試料ごとの評点の平均値を(2)4段階評価基準
を用いて評価した。 (1)絶対評価基準 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 (2)4段階評価基準 ◎:4.0〜5.0点 ○:3.0〜4.0点未満 △:2.0〜3.0点未満 ×:1.0〜2.0点未満
くさ、かけにくさ)、使用性(のび、塗りやすさ)、光
沢ついて、(1)絶対評価基準を用いて5段階に評価
し、各試料ごとの評点の平均値を(2)4段階評価基準
を用いて評価した。 (1)絶対評価基準 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 (2)4段階評価基準 ◎:4.0〜5.0点 ○:3.0〜4.0点未満 △:2.0〜3.0点未満 ×:1.0〜2.0点未満
【0029】2.沈降・色むら
各試料につき、40℃の恒温槽に2週間セットして外観
の色むら、沈降物の有無の確認を行った。評価は下記の
判定基準に従って評価した。 判定基準 ◎:変化なし。 ○:わずかに沈降もしくは色むらが観察される。 △:沈降、色むらが観察される。 ×:激しい沈降、色むらが観察される。
の色むら、沈降物の有無の確認を行った。評価は下記の
判定基準に従って評価した。 判定基準 ◎:変化なし。 ○:わずかに沈降もしくは色むらが観察される。 △:沈降、色むらが観察される。 ×:激しい沈降、色むらが観察される。
【0030】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わる実施例1〜3の水系美爪料は、顔料の凝集に起因
する沈降、色むらの発生がほとんど観察されず、化粧持
ち、使用性、光沢といった塗膜性能に優れた特性を有し
ていることがわかる。これに対し、比較例の水系美爪料
は、顔料が凝集し、外観を著しく損なうとともに塗膜性
能及び使用性を著しく低下させるものであった。
係わる実施例1〜3の水系美爪料は、顔料の凝集に起因
する沈降、色むらの発生がほとんど観察されず、化粧持
ち、使用性、光沢といった塗膜性能に優れた特性を有し
ていることがわかる。これに対し、比較例の水系美爪料
は、顔料が凝集し、外観を著しく損なうとともに塗膜性
能及び使用性を著しく低下させるものであった。
【0031】
【発明の効果】本発明における混練組成物及び組成物
は、水系美爪料基剤への分散が良好であり、これを配合
することによって、粉体の分散安定性、発色、耐水性に
優れた水系美爪料が得られる。
は、水系美爪料基剤への分散が良好であり、これを配合
することによって、粉体の分散安定性、発色、耐水性に
優れた水系美爪料が得られる。
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(56)参考文献 特開 平7−25747(JP,A)
特開 昭61−191608(JP,A)
特開 昭63−275512(JP,A)
特開 昭60−208904(JP,A)
特開 平6−279239(JP,A)
特開 平4−103513(JP,A)
特開 平5−78619(JP,A)
特開 平8−183920(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00 - 7/50
Claims (2)
- 【請求項1】酸価が30〜350であるスチレン−アク
リル酸共重合体中に粉体を混練してなる混練組成物を配
合してなる水系美爪料。 - 【請求項2】酸価が30〜350であるスチレン−アク
リル酸共重合体中に粉体を混練してなる混練組成物にア
ルカリ水を加えた組成物を配合してなる水系美爪料。
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---|---|---|---|
JP30348995A JP3513864B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-10-27 | 水系美爪料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-188189 | 1995-06-30 | ||
JP18818995 | 1995-06-30 | ||
JP30348995A JP3513864B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-10-27 | 水系美爪料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0971521A JPH0971521A (ja) | 1997-03-18 |
JP3513864B2 true JP3513864B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=26504774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30348995A Expired - Fee Related JP3513864B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-10-27 | 水系美爪料 |
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---|---|
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JP3738439B2 (ja) * | 2001-12-07 | 2006-01-25 | 日本純薬株式会社 | マニキュア用バインダーの製法、マニキュア用バインダー及びマニキュア |
JP4940463B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2012-05-30 | アサヌマ コーポレーション株式会社 | 水除去性美爪料 |
WO2010024332A1 (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-04 | 東洋インキ製造株式会社 | 水性ネイルエナメル用分散体の製造法 |
US9462870B2 (en) | 2008-11-11 | 2016-10-11 | Mitsubishi Pencil Company, Limited | Aqueous manicure preparation and manicure preparation-filled applicator |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP30348995A patent/JP3513864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0971521A (ja) | 1997-03-18 |
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