JPH0971521A - 混練組成物及び組成物並びにこれらを含有する化粧料 - Google Patents

混練組成物及び組成物並びにこれらを含有する化粧料

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JPH0971521A
JPH0971521A JP30348995A JP30348995A JPH0971521A JP H0971521 A JPH0971521 A JP H0971521A JP 30348995 A JP30348995 A JP 30348995A JP 30348995 A JP30348995 A JP 30348995A JP H0971521 A JPH0971521 A JP H0971521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分散性が良好な混練組成物及び組成物、これら
の組成物を配合した分散性、外観上の品質及び安定性に
優れ、更に耐水性が良好で発色が良い化粧料に関する。 【解決手段】アニオン性アクリル樹脂中に粉体を混練し
てなる混練組成物、及び更にこの混練組成物にアルカリ
水を加えた組成物、並びにこれらの組成物を配合するこ
とにより、粉体の分散安定性、発色、隠蔽力、耐水性に
優れた化粧料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アニオン性アクリ
ル樹脂中に粉体を混練してなる組成物(以下、単に「混
練組成物」という。)及びアニオン性アクリル樹脂の酸
価が30〜350である混練組成物、更に該混練組成物
にアルカリ水を加えた組成物(以下、単に「組成物」と
いう。)並びにこれらを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧料には、種々の粉体が配
合されているが、肌への付着性を向上させ化粧持ちを向
上させるなどの目的に応じて粉体を疎水化処理すること
が行われ、更に粉体を化粧料基剤中に分散させる方法も
種々検討されている。粉体の疎水化に関しては、従来よ
り多くの方法が知られており、油剤を用いた方法やシリ
コーン油の疎水特性を利用した方法、すなわち、粉体表
面に油剤を加熱して処理する方法、粉体表面にメチルハ
イドロジェンポリシロキサンを焼付処理する方法などが
目的に応じて単独もしくは組み合わせて使用されてい
る。また、粉体の化粧料基剤中への分散化に関しても多
くの方法が知られており、ロールミルやボールミルなど
による機械力を加えた方法や界面活性剤を併用した方法
などが、単独で又は組み合わせて使用されている。特に
水系美爪料の場合は、顔料の分散安定性が製品の外観上
の品質及び粘性を決定する重要な因子であり、低粘度域
での顔料の分散安定化が、美爪料の使用性を確保する上
で重要な課題である。水系美爪料に顔料を配合する場
合、単純に未処理のまま配合すると凝集、沈降、色むら
の原因となり満足のいく品質の美爪料を得ることはでき
ないため、顔料の表面を何らかの方法で被覆処理して配
合する方法が行われてきた。従来使用されてきた被覆処
理方法としてはシリコーン処理(特開平6ー21163
0公報)、フッ素化合物による処理(特開平6ー211
631公報)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、疎水化
に関しては、油剤を用いる方法は疎水化が不十分であ
り、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いる方法
は、場合によっては粉体表面での反応が充分ではなく、
経時的に更に反応が進行して疎水性が変化してしまうと
いう欠点があった。また、分散化に関しては、機械力、
界面活性剤を用いる方法は、化粧料基剤中に分散された
粉体が経時的に凝集して、発色や隠蔽力が低下するとい
う欠点があった。従って、化粧料基剤中への優れた分散
性、疎水性を有し、かつ化粧料に配合して優れた発色、
隠蔽力、付着性、使用感および良好な化粧持ちを得るこ
とのできる粉体組成物が望まれていた。特に、水系美爪
料においてはボールミル、ロールミル、ホモミキサー等
による高分散能の機器を用いた場合、処理作業が困難で
あるとともに粉体が凝集体であるため充分な分散状態を
得るのは困難となり、化粧塗膜に凝集体を生じ、つやの
消失、透明感の減少が生じる。また、疎水化粉体を界面
活性剤で分散する方法や特開平4ー103516号公報
記載のポリマーエマルジョンと顔料を共に粉砕して顔料
を微粒子化して高い顔料の分散状態を得るという物理的
手法による顔料の分散方法では、経時での顔料の沈降、
色むらの発生等の問題を完全に解決することは困難であ
る。このため顔料の安定分散を得るために、製品の粘度
を高くして顔料の安定化を図る方法がとられてきたが、
この方法では製品の使用性が悪く製品の機能を著しく低
下させるという欠点があった。従って、製品の付着性、
膜強度といった特性を損なうことなく高い顔料分散効果
が得られる粉体組成物の開発が望まれてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者らは鋭意研究の結果、アニオン性アクリル樹脂中に粉
体を混練すれば、アニオン性アクリル樹脂中に粉体が良
好に分散した混練組成物が得られる。更にこの混練組成
物にアルカリ水を適量加えることによって耐水性を有し
た分散性良好な組成物が得られる。これらの混練組成物
及び/又は組成物を、化粧料に配合した場合、分散性、
外観上の品質及び安定性に優れており、更に耐水性が良
好で発色が良いことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、アニオン性アクリル
樹脂中に粉体を混練してなる混練組成物、及び更にこの
混練組成物にアルカリ水を加えた組成物、並びにこれら
の組成物を配合することにより、粉体の分散安定性、発
色、隠蔽力、耐水性に優れた化粧料を提供するものであ
る。
【0006】以下、本発明の構成について説明する。本
発明の混練組成物の製造に使用されるアニオン性アクリ
ル樹脂は、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれらの
アルキルエステル又は誘導体の中の1種又は2種以上か
ら選択される物から成る共重合体である。モノマーとし
てはアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸アミド、アクリル酸n-プロピル、アクリ
ル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレート、アクリロニトリル、メタ
クリル酸、メタクリル酸エチル、メタクリル酸アミド、
メタクリル酸n-プロピル、メタクリル酸n-ブチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ハイドロキシ
エチル、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
等が挙げられる。重合法は、公知の方法により行うこと
ができるが、その際にスチレン、酢酸ビニル等を共重合
させても良い。市販品としては星光化学(株)製:商品名
H2190、AW−36等が挙げられる。また、これら
のアニオン性アクリル樹脂は、必要に応じ、1種又は2
種以上を用いることができる。尚、ここで用いるアニオ
ン性アクリル樹脂は、酸価が30〜350であると、粉
体の分散性が更に良好になりより好ましい。
【0007】これらのアニオン性アクリル樹脂中に混練
される粉体は通常化粧料に配合される有機もしくは無機
粉体であれば何れでもよく、無機粉体としてはタルク、
カオリン、合成マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ
酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸、硫酸バリウ
ム、チッ化棚素、ベントナイト、スメクタイト、酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄、一酸化チタン、酸化クロム、コンジョ
ウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲母チタ
ン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられる。有機粉体とし
ては、タール系色素、ナイロン粉末、ポリエチレン粉
末、メチルメタアクリレート、ポリテトラフルオロエチ
レンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶
セルロース等が挙げられる。尚、これらの化粧用粉体
は、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、蝋、
油脂、炭化水素等を用いて表面処理を施したものであっ
てもよく、これらは単独で、又は2種以上を組み合わせ
て使用される。
【0008】アニオン性アクリル樹脂と粉体との配合割
合は、アニオン性アクリル樹脂5〜90重量%(以下、
単に「%」と示す)、粉体10〜95%、特にアニオン
性アクリル樹脂10〜80%、粉体20〜90%とする
のが好ましい。アニオン性アクリル樹脂が5%未満で
は、粉体のアニオン性アクリル樹脂に対する分散が困難
であり、化粧料基剤への充分な分散性を得ることも難し
い。
【0009】アニオン性アクリル樹脂中に粉体を混練す
るには、例えばこれらを混合して加熱下、高せん断力条
件下で混練する方法、より好ましくは、アニオン性アク
リル樹脂を揮発性溶剤に溶解したものに粉体を混合し、
加熱下、高せん断力条件下で混練し、揮発性溶剤を揮散
する方法等がある。高せん断力条件下での混練は、例え
ばロールミル等を用いて混練すればよい。
【0010】混練に使用する揮発性溶剤としては、アニ
オン性アクリル樹脂を均一に溶解できる溶媒であれば何
れでもよく、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸イソブチルなど
のエステル類、イソプロパノール、ブタノール、エタノ
ールなどのアルコール類、デカメチルシクロペンタシロ
キサンなどの揮発性シリコーン油等が挙げられ、これら
は単独で、又は2種以上組み合わせて使用される。
【0011】本発明の混練組成物には、上記必須成分の
ほかに、その効果を妨げない範囲で、可塑剤、界面活性
剤、一般油剤、紫外線吸収剤等を配合することができ
る。
【0012】更に、本発明の混練組成物は、化粧料に配
合できるが、混練組成物にアルカリ水を添加した組成物
は、特に水性成分を含有する化粧料に配合する場合、該
混練組成物を化粧料へ容易に分散でき、その分散性も更
に良好なものとなる。
【0013】本発明に用いられるアルカリ水は、通常化
粧料に用いられる塩基の水溶液であれば何れのものでも
よく、トリメチルアミン、N,N’−テトラ(ω−ヒド
ロキシプロピルオキシエトキシ)エチレンジアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノール
アミン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等が挙げられる。中でもアンモニアのような揮発性の
塩基を用いると耐水性が良好で好ましい。
【0014】前記アルカリ水と混練組成物との割合は、
アルカリ水の種類やアニオン性アクリル樹脂の種類、混
練組成物中の粉体量によって異なり、特に制限はない
が、アルカリ水を含有する組成物のpHが5〜9の範囲
になるようにするのが望ましい。
【0015】本発明の混練組成物及び組成物の化粧料へ
の配合量は、分散性の点で、0.01〜60%が好まし
い。より好ましくは0.1〜40%である。
【0016】更に、本発明に使用する成分には、前記必
須成分のほか、化粧料一般に使用できる成分であればい
ずれもが使用できる。例えば、油脂・ロウ類・炭化水素
・高級脂肪酸・高級アルコール・エステル類・金属石鹸
・シリコーン油等の油性成分、湿潤剤、低級アルコー
ル、非イオン界面活性剤・陰イオン界面活性剤・陽イオ
ン界面活性剤・両イオン界面活性剤等の界面活性剤、有
機顔料・無機顔料及びこれらのシリコーン・フッ素化合
物等の各種油剤で処理した粉体等の粉体類、染料・天然
色素等の色素類、天然香料・合成香料・調合香料等の香
料類、ビタミン・ホルモン・防腐剤・紫外線吸収剤・酸
化防止剤・殺菌剤・植物抽出物・動物抽出物・酵素・薬
剤・酸・アルカリ等の特殊成分類、多価アルコール、高
分子物質、精製水等を挙げることができ、本発明の効果
を損なわない範囲で配合することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の混練組成物及び組成物は
化粧料に配合することができる。本発明の化粧料は、例
えばクリーム状・乳液状・ゲル状・液状のクリーム・乳
液・パック・化粧水・シャンプー等の基礎化粧料・頭髪
化粧料、並びにファンデーション・口紅・アイライナー
・マスカラ・アイブロウ・溶剤系美爪料・水系美爪料等
のメーキャップ化粧料を挙げることができる。
【0018】
【実施例】以下、製造例及び実施例によって本発明の効
果を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0019】製造例1〜9及び比較製造例1〜2 混練
組成物及び組成物表1に示す混練組成物及び組成物を調
製し、これらの分散性を評価した。その結果も併せて表
1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】*1:石原産業(株)製、商品名CR−50 *2:石原産業(株)製、商品名タイペークTTOー55 *3:3%メチルハイドロジェンポリシロキサン処理CR
ー50 *4:星光化学(株)製、商品名AW−36 *5:星光化学(株)製、商品名H2190
【0022】(製法) 製造例1〜3及び比較製造例1〜2 成分(8)〜(11)をイソプロパノールに溶解し、成
分(1)〜(3)を加えて混合し、加熱下ロールミルに
て混練し、イソプロパノールを揮散させることにより混
練組成物を得た。 製造例4〜9 成分(8)(9)をイソプロパノールに溶解し、成分
(1)〜(7)を加えて混合し、加熱下ロールミルにて
混練し、イソプロパノールを揮散させ混練組成物を得、
これを成分(12)に分散させることにより製造例4〜
9の組成物(アルカリ水に分散させたもの)を得た。
【0023】(評価方法及び判定基準) 1.分散性 製造例1〜3及び比較製造例1〜2については、混練組
成物を10%濃度で酢酸エチルに分散し、評価用の試料
とした。製造例4〜9の組成物はそのまま評価用の試料
とした。各試料を硝子板状に、ドクターブレードにて4
ミルの厚さの均一な塗膜を調製し、室温下一昼夜放置し
て充分風乾させた後、肉眼及び顕微鏡にて評価し、非常
に良い分散性をもつものを◎、分散性が良いものを○、
分散性の悪いものを×として表した。
【0024】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わる製造例1〜9の混練組成物及び組成物は比較製造
例1、2に比べ、分散性が非常に良好であることがわか
る。
【0025】実施例1〜3及び比較例1、2 水系美爪
料 表2に示す処方の水系美爪料を調製し、化粧持ち、使用
性、光沢、粉体の沈降・色むらのなさについて下記の方
法により各評価を行った。その結果も併せて表2に示
す。
【0026】
【表2】
【0027】*6:カネボウNSC社製、ヨドゾールGH
41
【0028】(製法)成分(8)〜(16)を成分(1
7)に均一に分散させ、これに成分(1)〜(7)を添
加し混合撹拌を行い、最後に脱気して容器に充填し製品
とする。
【0029】(評価方法及び評価基準) 1.官能評価 専門パネル20名により、各試料を化粧持ち(剥がれに
くさ、かけにくさ)、使用性(のび、塗りやすさ)、光
沢ついて、(1)絶対評価基準を用いて5段階に評価
し、各試料ごとの評点の平均値を(2)4段階評価基準
を用いて評価した。 (1)絶対評価基準 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 (2)4段階評価基準 ◎:4.0〜5.0点 ○:3.0〜4.0点未満 △:2.0〜3.0点未満 ×:1.0〜2.0点未満
【0030】2.沈降・色むら 各試料につき、40℃の恒温槽に2週間セットして外観
の色むら、沈降物の有無の確認を行った。評価は下記の
判定基準に従って評価した。 判定基準 ◎:変化なし。 ○:わずかに沈降もしくは色むらが観察される。 △:沈降、色むらが観察される。 ×:激しい沈降、色むらが観察される。
【0031】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わる実施例1〜3の水系美爪料は、顔料の凝集に起因
する沈降、色むらの発生がほとんど観察されず、化粧持
ち、使用性、光沢といった塗膜性能に優れた特性を有し
ていることがわかる。これに対し、比較例の水系美爪料
は、顔料が凝集し、外観を著しく損なうとともに塗膜性
能及び使用性を著しく低下させるものであった。
【0032】実施例4及び比較例3 サンカット乳液 表3に示す処方のサンカット乳液を調製し、化粧持ち、
耐水性、化粧塗膜の均一性、化粧塗膜の透明性、サンカ
ット効果、沈降のなさについて下記の方法により各評価
を行った。その結果も併せて表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】(製法)成分(1)〜(8)を加温溶解
し、成分(9)〜(10)を加えて乳化し、冷却して、
容器に充填して製品とする。
【0035】(評価方法) 1.官能評価 専門パネル20名により、各試料を肌にのばし化粧持
ち、耐水性、化粧塗膜の均一性、化粧塗膜の透明性、サ
ンカット効果について(1)絶対評価基準を用いて5段
階に評価し、各試料ごとの評点の平均値を(2)4段階
評価基準を用いて評価した。評価基準については、実施
例1〜3と同様である。
【0036】2.沈降 各試料につき、40℃の恒温槽に2週間セットして外観
の沈降物の有無の確認を行った。評価は下記の判定基準
に従って評価した。 判定基準 ◎:変化なし。 ○:わずかに沈降。 △:沈降が観察される。 ×:激しい沈降が観察される。
【0037】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わるサンカット乳液は、顔料の凝集に起因する沈降が
観察されず、顔料の分散性が著しく向上し、化粧持ち、
耐水性、化粧塗膜の均一性、化粧塗膜の透明性、サンカ
ット効果といった塗膜性能が向上した。これに対し、比
較例のサンカット乳液は、顔料が凝集し、外観を著しく
損なうとともに塗膜性能及び使用性を著しく低下させる
ものであった。
【0038】実施例5及び比較例4 リキッドファンデ
ーション 表4に示す処方のリキッドファンデーションを調製し、
化粧持ち、耐水性、発色、化粧塗膜の均一性、粉体の沈
降・色むらのなさについて下記の方法により各評価を行
った。その結果も併せて表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】(製法)成分(1)〜(4)を加温溶解
し、成分(5)〜(9)に加えて乳化し冷却する。さら
に成分(10)〜(15)を添加混合し、容器に充填し
製品する。
【0041】(評価方法) 1.官能評価 専門パネル20名により、各試料を肌にのばし化粧持
ち、耐水性、発色、化粧塗膜の均一性について(1)絶
対評価基準を用いて5段階に評価し、各試料ごとの評点
の平均値を(2)4段階評価基準を用いて評価した。評
価基準については、実施例1〜3と同様である。
【0042】2.沈降、色むら 各試料につき、40℃の恒温槽に2週間セットして外観
の色むら、沈降物の有無の確認を行った。評価の判定基
準は実施例1〜3と同様である。
【0043】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わるリキッドファンデーションは、顔料の凝集が原因
となった色むらが観察されず、顔料の分散性が著しく向
上し、化粧持ち、耐水性、発色、化粧塗膜の均一性とい
った塗膜性能が向上した。これに対し、比較例のリキッ
ドファンデーションは、顔料が凝集し、外観を著しく損
なうとともに塗膜性能及び使用性を著しく低下させるも
のであった。
【0044】実施例6及び比較例5 美爪料 表5に示す処方の美爪料を調製し、化粧持ち、使用性、
光沢、粉体の沈降・色むらのなさについて下記の方法に
より各評価を行った。その結果も併せて表5に示す。
【0045】
【表5】
【0046】*7:ロームアンドハース社製、パラロイド
B−67 *8:ライオンアクゾ社製、ケッチンフレックスMH
【0047】(製法)成分(5)〜(13)を均一に分
散溶解し、これに成分(1)〜(4)を加え均一に分散
させ、容器に充填し、製品とする。
【0048】(評価方法) 1.官能評価 専門パネル20名により、各試料を化粧持ち(剥がれに
くさ、かけにくさ)、使用性(のび、塗りやすさ)、光
沢ついて、(1)絶対評価基準を用いて5段階に評価
し、各試料ごとの評点の平均値を(2)4段階評価基準
を用いて評価した。評価基準については、実施例1〜3
と同様である。
【0049】2.沈降、色むら 各試料につき、40℃の恒温槽に2週間セットして外観
の色むら、沈降物の有無の確認を行った。評価の判定基
準は実施例1〜3と同様である。
【0050】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わる美爪料は、顔料の凝集に起因する沈降、色むらの
発生が観察されず、化粧持ち、使用性、光沢といった塗
膜性能に優れた特性を有していることがわかる。これに
対し、比較例の水系美爪料は、顔料が凝集し、外観を著
しく損なうとともに塗膜性能及び使用性を著しく低下さ
せるものであった。
【0051】
【発明の効果】本発明の混練組成物及び組成物は、化粧
料基剤への分散が良好であり、これを基剤に配合すると
粉体の分散安定性、発色、耐水性に優れた化粧料が得ら
れる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン性アクリル樹脂中に粉体を混練し
    てなる混練組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアニオン性アクリル樹脂の
    酸価が30〜350である混練組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の混練組成物に、更に
    アルカリ水を加えた組成物。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の混練組成物を含有す
    る化粧料。
  5. 【請求項5】請求項3記載の組成物を含有する化粧料。
  6. 【請求項6】化粧料が水系美爪料である請求項4又は5
    記載の化粧料。
  7. 【請求項7】化粧料が溶剤系美爪料である請求項4記載
    の化粧料。
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