JP3525592B2 - 水系美爪料 - Google Patents

水系美爪料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオキシエチレ
ン鎖を有するシリル化剤で親水化処理した粉体とアクリ
ル系ポリマーエマルジョンとを配合することを特徴とす
る水系美爪料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、美爪料は爪先のメイク化粧料
として広く汎用されてきており、その剤型はトルエン、
酢酸エステル類を中心とした溶剤タイプのものが主流で
あった。しかしながら、近年の安全性嗜好の高まりに従
い、有機溶剤を使用しないタイプの美爪料、例えば水系
のもの(以下[水系美爪料]という)が検討されるよう
になってきた。水系美爪料においても、従来の溶剤タイ
プの美爪料と同様、顔料の分散安定性が製品の外観上の
品質及び粘性を決定する重要な因子であり、特に低粘度
域での顔料の分散安定化が、美爪料の使用性を確保する
上で重要な課題である。水系美爪料に顔料を配合する場
合、単純に未処理のまま配合すると凝集、沈降、色むら
の原因となり満足のいく品質の美爪料を得ることはでき
ないため、顔料の表面を何らかの方法で被覆処理して配
合する方法が行われてきた。従来使用されてきた被覆処
理方法としてはシリコーン処理(特開平6ー21163
0公報)、フッ素化合物による処理(特開平6ー211
631公報)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
粉体を分散させるために用いる界面活性剤は、美爪料塗
膜の付着性を低下させ、特に水系美爪料においては耐水
性をも低下させ、界面活性剤の配合量、種類によっては
塗膜が白化し、塗膜強度が低下するという欠点があっ
た。一方、特開平4ー103516号公報記載のポリマ
ーエマルジョンと顔料を共に粉砕して顔料を微粒子化し
て高い顔料の分散状態を得るという物理的手法による顔
料の分散方法では、経時での顔料の沈降、色むらの発生
等の問題を完全に解決することは困難であり、顔料の安
定分散を得るために、製品の粘度を高くして顔料の安定
化を図る方法がとられてきたが、この方法では製品の使
用性が悪く製品の機能を著しく低下させるという欠点が
あった。従って、製品の付着性、膜強度といった特性を
損なうことなく低い粘度域で高い顔料分散効果が得られ
る粉体組成物の開発が望まれてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者らは鋭意研究の結果、水系美爪料に粉体とアクリル系
ポリマーエマルジョンを配合する場合、粉体をポリオキ
シエチレン鎖を有するシリル化剤で親水化処理してから
アクリル系ポリマーエマルジョンに配合すると、界面活
性剤を用いなくても粉体を良好に分散でき、製品の付着
性、膜強度といった特性を損なうことなく、低い粘度域
において粉体を水系美爪料に安定に配合できることを見
いだし、本発明の完成に至った。すなわち本発明は、ポ
リオキシエチレン鎖を有するシリル化剤で親水化処理し
た粉体とアクリル系ポリマーエマルジョンとを配合す
る、粉体の分散安定性に優れた水系美爪料を提供するも
のである。
【0005】本発明に使用されるポリオキシエチレン鎖
を有するシリル化剤で親水化処理される粉体(以下[母
粉体]という)は化粧品に配合される粉体であれば何で
もよく、例えば、無機粉体としてはタルク、カオリン、
合成マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、無水ケイ酸、硫酸バリウム、ベント
ナイト、スメクタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ア
ルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、一酸化チ
タン、酸化クロム、紺青、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲
母チタン、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、チタンイ
エロー、チッ化硼素等が挙げられる。また、有機粉体と
しては、タール系色素、ナイロン粉末、ポリエチレン粉
末、メチルメタアクリレート、ポリテトラフルオロエチ
レンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶
セルロース等が挙げられ、必要に応じてこれらの粉体を
複合化したものを用いることができる。更に、上記粉体
のなかでも、アクリル系ポリマーエマルジョンを含有す
る水系美爪料において、凝集、沈降が著しい無機粉体、
特に酸化チタン、酸化鉄及びそれらを含む複合粉体は、
顕著な効果が得られるため、母粉体としては特に好まし
い。
【0006】本発明に使用されるポリオキシエチレン鎖
を有するシリル化剤はポリオキシエチレン鎖を有するも
のであればシリル化剤の種類は特に限定されないが、下
記一般式(1)で表されるシリル化剤が好ましい。 (R1O)a2 bSiR3O(C24O)p(C36O)q4 …(1) (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2は炭素
数1〜10のアルキル基又はフェニル基、R3は炭素数
2〜5の2価の炭化水素基、R4は水素又は炭素数1〜
10のアルキル基、aは1〜3の整数、bは0〜2の整
数であり、a+bは3である。pは2〜200の整数、
qは0〜200の整数であり、p+qは3〜200の整
数である。また、p/qは1以上である。)
【0007】具体的に例示すれば、例えば、(CH
3O)3SiC36O(C24O)10H、(CH3O)3
iC36O(C24O)10CH3、(CH3CH2O)3
iC36O(C24O)20(C36O)10CH3、(C
3O)3SiC36O(C24O)3025、(C
3)(CH3O)2SiC36O(C24O)537
(CH3O)3SiC48O(C24O)1049、(C
49O)(CH32SiC510O(C24O)20
3、等が挙げられる。これらのシリル化剤は必要に応
じて1種又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0008】本発明のポリオキシエチレン鎖を有するシ
リル化剤を用いた親水化処理粉体は、粉体を水、アルコ
ール又は、これらの混合液に分散し、この分散液に同じ
く水、アルコール又はこれらの混合液に溶解したシリル
化剤を添加し、撹拌処理あるいはボールミル処理した
後、水分を除去し、乾燥、熱処理、粉砕する湿式法や、
粉体にシリル化剤をスプレーし、乾燥、熱処理する乾式
法等の従来既知の方法で得ることができる。
【0009】また、ポリオキシエチレン鎖を有するシリ
ル化剤の処理量は、母粉体の形状や種類、処理剤の種類
や処理方法によって異なり、特に限定されないが、塗膜
性能、粘度の経時安定性において、母粉体に対し0.0
1〜20.0重量%(以下単に[%]と示す)が好まし
く、より好ましくは0.1〜10.0%である。
【0010】上記処理粉体の配合量は特に限定されるも
のではないが、塗布時の使用性において、好ましくは
0.01〜20%、更に好ましくは0.01〜15%で
ある。これらの処理粉体は必要に応じて1種又は2種以
上を用いることができる。
【0011】本発明に使用されるアクリル系ポリマーエ
マルジョンは、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそれ
らのアルキルエステル又は誘導体の中の1種又は2種以
上から選択されるものからなる共重合体である。モノマ
ーとしてはアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸アミド、アクリル酸n-プロピル、ア
クリル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、N,N−ジ
メチルアミノエチルアクリレート、アクリロニトリル、
メタクリル酸、メタクリル酸エチル、メタクリル酸アミ
ド、メタクリル酸n-プロピル、メタクリル酸n-ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ハイドロキ
シエチル、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト等が挙げられる。また、これらのモノマーを共重合さ
せる際、スチレン、酢酸ビニル等を共重合させても良
い。得られたポリマーの構造も1層状もしくは多層状で
あってもかまわない。また、その製法は、必要な前記各
モノマーを、反応性乳化剤を使用したソープフリー重合
や、乳化剤を含まない水媒体不均一重合等の既知の手法
で重合させる無乳化剤重合等が挙げられる。
【0012】上記アクリル系ポリマーエマルジョンの配
合量は特に限定されるものではないが、皮膜形成能、塗
布時の使用性において、好ましくは固形分換算で2〜6
0%、更に好ましくは5〜40%である。このアクリル
系ポリマーエマルジョンは、必要に応じて、一種又は2
種以上を用いることができる。
【0013】本発明の美爪料には上記必須成分以外に顔
料、色素あるいはその他の化粧品用粉体を配合すること
ができる。これらの粉体はそのまま使用しても差しつか
えないが、もちろん必要に応じて油剤、シリコーン、フ
ッ素化合物、界面活性剤等で処理して配合しても良い。
また、必要に応じ、顔料分散用の界面活性剤、樹脂、成
膜助剤、粘度調整剤(ゲル化剤)、水溶性高分子、防腐
剤、消泡剤、可塑剤、酸化防止剤、香料、紫外線吸収
剤、美容成分、精製水等を適宜配合することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の水系美爪料には、ネイル
エナメル、エナメルトップコート、エナメルベースコー
ト等を挙げることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 製造例1.処理粉体 酸化チタン(石原産業株式会社、商品名CR−50)1
00gをメタノール40gに分散し、均一なスラリーと
した。このスラリーに下記式に示すポリオキシエチレン
鎖を有するシリル化剤の10%水溶液10gを添加し、
ボールミルで5分間処理を行った。処理後のスラリーを
減圧乾燥した後、100℃で1時間熱処理を行った。こ
れをエタノールで洗浄し、乾燥後粉砕して、表面が親水
化処理された酸化チタンを得た。 (CH3O)3SiC36O(C24O)nCH3 (式中、n=30〜34である。)
【0016】製造例2.処理粉体 酸化チタン(石原産業株式会社、商品名CR−50)1
00gをメタノール40gに分散し、均一なスラリーと
した。製造例1で使用したポリオキシエチレン鎖を有す
るシリル化剤の30%水溶液50gを添加し、ボールミ
ルで5分間処理を行った。処理後のスラリーを減圧乾燥
した後、100℃で1時間熱処理した。これをエタノー
ルで洗浄し、乾燥後粉砕して、表面が親水化処理された
酸化チタンを得た。
【0017】製造例3.処理粉体 ナイロン粉末(東レ株式会社、商品名ナイロン SP−
500)100gを混合機にいれ、下記式に示すポリオ
キシエチレン鎖を有するシリル化剤3gを精製水10g
に溶解したものを噴霧添加しながら10分間混合した。
これを減圧乾燥した後、100℃で1時間熱処理を行
い、エタノールで洗浄し、乾燥後粉砕して、表面が親水
化処理されたナイロン粉末を得た。 (CH3O)3SiC36O(C24O)r(C36O)t
CH3 (式中、r/t=2.5〜3.5、r+t=25〜35であ
る。)
【0018】製造例4.処理粉体 タルク(松村産業株式会社、商品名ハイフィラーK−5
μ)100gをメタノール40gに分散し、均一なスラ
リーとした。製造例1で使用したポリオキシエチレン鎖
を有するシリル化剤の5%水溶液10gを添加し、ボー
ルミルで5分間処理を行った。処理後のスラリーを減圧
乾燥した後、100℃で1時間熱処理を行った。これを
エタノールで洗浄し、乾燥後粉砕して、表面が親水化処
理されたタルクを得た。
【0019】製造例5.アクリル系ポリマーエマルジョ
ン 滴下ロートに各種モノマー、メタクリル酸メチル70重
量部(以下、単に「部」と示す)、スチレン10部、メ
タクリル酸−2−エチルヘキシル16部、アクリル酸4
部、メチルエチルケトン(溶媒)35部、アゾビスイソ
酪酸ジメチル2部を入れ、これを80℃に加温したメチ
ルエチルケトン50部に2時間かけて滴下し、2時間攪
拌する。重合を完了させるため、アゾビスイソ酪酸ジメ
チル2部、メチルエチルケトン10部を加え、更に3時
間反応させる。その後、室温まで冷却し、トリエチルア
ミン5.6部を加えて中和し、攪拌しながら水を400
部加え、混合する。これを減圧蒸留してメチルエチルケ
トンを留去し、更に濃縮して固形分40%のアクリル系
ポリマーエマルジョンを得た。
【0020】実施例1〜3及比較例1〜5 水系美爪料 表1に示す組成の水系美爪料を調製し、化粧持ち(はが
れ難さ、かけ難さ)、使用性(伸びの良さ)、光沢、沈
降・色むらのなさについて下記の方法により各評価を行
った。その結果も併せて表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】 *1:1%シリコン処理酸化チタン *2:1%フッ素樹脂処理酸化チタン *3:ポリオキシエチレンアルキルエーテル
【0023】(製法) 実施例1〜3及び比較例1〜5 A.成分1〜11を混合撹拌する。 B.成分12〜14を混合攪拌し、これにAを均一に分
散させ、最後に脱気し、容器に充填して製品とする。
【0024】(評価方法及び判定基準) 1.官能評価 各試料について、専門パネル20名による使用テストを
行い、化粧持ち(剥がれ難さ、かけ難さ)、使用性(の
びの良さ)、光沢について、(1)絶対評価基準を用い
て5段階に評価し、各試料ごとの評点の平均値を(2)
4段階評価基準を用いて評価した。 (1)絶対評価基準 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 (2)4段階評価基準 ◎:4.0〜5.0点 ○:3.0〜4.0点未満 △:2.0〜3.0点未満 ×:1.0〜2.0点未満
【0025】2.沈降・色むら評価 各試料につき、ガラス性の透明容器に充填し、40℃の
恒温槽に2週間セットして外観の沈降物、色むらの有無
の確認を行った。評価は下記の判定基準に従って行っ
た。 判定基準 ◎:変化なし。 ○:わずかに沈降もしくは色むらが観察される。 △:沈降、色むらが観察される。 ×:激しい沈降、色むらが観察される。
【0026】上記結果から明らかなように、本発明品に
係わる実施例1〜3の水系美爪料は、比較例1〜5の水
系美爪料に比較して、顔料の凝集が原因となった沈降、
色むらの発生が観察されず、また、化粧持ち、光沢とい
った塗膜機能、使用性の全ての点ではるかに優れた特性
を有していることがわかる。これに対し、比較例の水系
美爪料は、顔料が凝集し、外観を著しく損なうとともに
化粧持ち、光沢といった塗膜機能及び使用性といった項
目で満足するものではなかった。
【0027】実施例4 水系ベースコート (成分) (%) 1.製造例5のポリマーエマルジョン 90.0 2.精製水 残量 3.成膜助剤 6.5 4.可塑剤 適量 5.防腐剤 適量 6.消泡剤 適量 7.香料 適量 8.製造例4の処理粉体 3.0 (製法)成分1〜8を混合撹拌、脱気し、容器充填して
製品とする。
【0028】本発明の水系ベースコートは、使用性に優
れ、経時での粉体の凝集、沈降が観察されず、ベースコ
ートとしての機能である付着性に優れたものであった。
【0029】実施例5 マットタイプ水系美爪料 (成分) (%) 1.製造例5のポリマーエマルジョン 15.0 2.樹脂A *4 15.0 3.精製水 残量 4.成膜助剤 4.5 5.可塑剤 適量 6.防腐剤 適量 7.消泡剤 適量 8.香料 適量 9.ベントン 0.5 10.製造例3の処理粉体 5.0 11.赤色226 0.4 12.製造例1の処理粉体 1.5 *4:シ゛ョンソンホ゜リマー(株)製シ゛ョンクリル68:スチレン・アクリル共重
合体 (製法) A.成分3、9〜12を混合撹拌する。 B.成分1、2、4〜8を混合攪拌し、これにAを均一
に分散させ、脱気し、容器に充填して製品とする。
【0030】本発明のマットタイプ水系美爪料は、使用
性に優れ、経時での粉体の凝集、沈降が観察されず、美
爪料としての機能である付着性に優れたものであった。
【0031】実施例6 水系美爪料 (成分) (%) 1.製造例5のポリマーエマルジョン 70.0 2.精製水 残量 3.成膜助剤 4.5 4.可塑剤 適量 5.防腐剤 適量 6.消泡剤 適量 7.香料 適量 8.ベントン 0.5 9.赤色226 0.4 10.製造例1の処理粉体 0.1 (製法) A.成分2、9、10を混合撹拌する。 B.成分1、3〜8を混合攪拌し、これにAを均一に分
散させ、脱気し、容器に充填して製品とする。
【0032】本発明の水系美爪料は、使用性に優れ、経
時での粉体の凝集、沈降が観察されず、美爪料としての
機能である付着性に優れたものであった。
【0033】
【発明の効果】本発明の水系美爪料は、化粧持ち、光沢
といった塗膜性能に優れ、顔料の凝集が原因となった沈
降、色むらの発生が観察されず、特に、従来では実現し
得なかった低い粘度においても安定であり、使用性を大
幅に向上させるものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−211631(JP,A) 特開 平6−211630(JP,A) 特開 平4−103516(JP,A) 特開 昭64−30637(JP,A) 特開 昭60−219288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオキシエチレン鎖を有するシリル化剤
    で親水化処理した粉体とアクリル系ポリマーエマルジョ
    ンとを配合することを特徴とする水系美爪料。
  2. 【請求項2】ポリオキシエチレン鎖を有するシリル化剤
    が下記一般式(1)で表されるシリル化剤である請求項
    1記載の水系美爪料。 (R1O)a2 bSiR3O(C24O)p(C36O)q4 …(1) (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2は炭素
    数1〜10のアルキル基又はフェニル基、R3は炭素数
    2〜5の2価の炭化水素基、R4は水素又は炭素数1〜
    10のアルキル基、aは1〜3の整数、bは0〜2の整
    数であり、a+bは3である。pは2〜200の整数、
    qは0〜200の整数であり、p+qは3〜200の整
    数である。また、p/qは1以上である。)
  3. 【請求項3】アクリル系ポリマーエマルジョンの配合量
    が、固形分換算で2〜60重量%である請求項1又は請
    求項2記載の水系美爪料。
  4. 【請求項4】ポリオキシエチレン鎖を有するシリル化剤
    の処理量が処理される粉体に対し、0.01〜20重量
    %である請求項1、2又は請求項3記載の水系美爪料。
  5. 【請求項5】ポリオキシエチレン鎖を有するシリル化剤
    で親水化処理した粉体の配合量が0.01〜20重量%
    である請求項1、2、3又は請求項4記載の水系美爪
    料。
  6. 【請求項6】ポリオキシエチレン鎖を有するシリル化剤
    で親水化処理した粉体が無機粉体である請求項1、2、
    3、4又は請求項5記載の水系美爪料。
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