JPWO2014050074A1 - アルカリ蓄電池及びそれを用いた蓄電池システム。 - Google Patents
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Abstract
高出力及び高温耐久性能を有するアルカリ蓄電池及びそれを用いた蓄電池システムを提供することができる。アルカリ蓄電池であって、アルカリ電解液は、タングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択された、いずれか1種以上の化合物が添加されており、前記タングステン化合物等の添加量は、電解液1g当り、20mg以上、50mg以下であり、セパレータは、繊維径の異なる繊維Aと繊維B(繊維径A<B)から成る不織布であって、目付が55g/m2以下、繊維Aの配合量が10質量%以上、20質量%以下であり、かつ加圧保液率が5.1%以上である。
Description
本発明は、アイドリングストップ用途に適したアルカリ蓄電池及びそれを用いた蓄電池システムに関する。
近年、アイドリングストップ用鉛電池の負荷軽減(長寿命化)や、更なる燃費改善に向けた充電受入性改善を目的に、鉛蓄電池とアルカリ蓄電池との並列化が検討されている。
上記鉛電池と並列接続されるアルカリ蓄電池(例えば、特許文献1)においては、高出力(低抵抗)に加えて、エンジンルーム(雰囲気温度が60℃以上となる領域)に設置した場合においても耐え得るような高温耐久性能が求められる。
しかしながら、エンジンルームに設置した場合、アルカリ蓄電池は、正極極板が電解液中の水やカチオンを取り込んで極板が膨張する膨化が進行し、セパレータが保持する電解液量が減少し、セパレータドライアウトによる抵抗増大が発生する。このため、エンジンルーム設置した場合でも、所望の高温耐久性能を得るためにセパレータドライアウトの抑制が必要となる。
上記課題を解決するために、本発明では、酸化ニッケルを主正極活物質とするニッケル正極と水素吸蔵合金を負極活物質とする水素吸蔵合金負極とセパレータとからなる電極群を、アルカリ電解液とともに外装缶内に備えたアルカリ蓄電池であって、
前記アルカリ電解液は、タングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択された、いずれか1種以上の化合物が添加されており、前記タングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択されたいずれか1種以上の化合物の添加量は、電解液1g当り、20mg以上、50mg以下であって、前記セパレータは、繊維径の異なる繊維Aと繊維B(繊維径A<B)から成る不職布であって、目付が55g/m2以下であって、繊維Aの配合量が10質量%以上、20質量%以下であって、加圧保液率が5.1%以上であることを特徴とする。また、単位正極容量当たりのアルカリ電解液量は2.4g/Ah以上、3.3g/Ah以下であることが望ましい。
前記アルカリ電解液は、タングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択された、いずれか1種以上の化合物が添加されており、前記タングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択されたいずれか1種以上の化合物の添加量は、電解液1g当り、20mg以上、50mg以下であって、前記セパレータは、繊維径の異なる繊維Aと繊維B(繊維径A<B)から成る不職布であって、目付が55g/m2以下であって、繊維Aの配合量が10質量%以上、20質量%以下であって、加圧保液率が5.1%以上であることを特徴とする。また、単位正極容量当たりのアルカリ電解液量は2.4g/Ah以上、3.3g/Ah以下であることが望ましい。
上記構成であると、高出力(低抵抗)に加えて、エンジンルームに設置した場合においても耐え得るような高温耐久性能を有するアルカリ蓄電池及びそれを用いた蓄電池システムを提供することができる。
ついで、本発明の実施の形態を以下に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
1.ニッケル正極
本発明のニッケル正極11は、基板となるニッケル焼結基板の多孔内に活物質が所定の充填量となるように充填されて形成されている。この場合、ニッケル焼結基板は以下のようにして作製されたものを用いている。例えば、ニッケル粉末に、増粘剤となるメチルセルロース(MC)と高分子中空微小球体(例えば、孔径が60μmのもの)と水とを混合、混練してニッケルスラリーを作製する。ついで、ニッケルめっき鋼板からなるパンチングメタルの両面にニッケルスラリーを塗着した後、還元性雰囲気中で1000℃で加熱して、増粘剤や高分子中空微小球体を消失させるとともにニッケル粉末同士を焼結することにより作製される。尚、得られた多孔性ニッケル基板を水銀圧入式ポロシメータ(ファイソンズ インスツルメンツ製 Pascal 140)で測定したところ、多孔度が85%であった。
本発明のニッケル正極11は、基板となるニッケル焼結基板の多孔内に活物質が所定の充填量となるように充填されて形成されている。この場合、ニッケル焼結基板は以下のようにして作製されたものを用いている。例えば、ニッケル粉末に、増粘剤となるメチルセルロース(MC)と高分子中空微小球体(例えば、孔径が60μmのもの)と水とを混合、混練してニッケルスラリーを作製する。ついで、ニッケルめっき鋼板からなるパンチングメタルの両面にニッケルスラリーを塗着した後、還元性雰囲気中で1000℃で加熱して、増粘剤や高分子中空微小球体を消失させるとともにニッケル粉末同士を焼結することにより作製される。尚、得られた多孔性ニッケル基板を水銀圧入式ポロシメータ(ファイソンズ インスツルメンツ製 Pascal 140)で測定したところ、多孔度が85%であった。
次いで、前記ニッケル焼結基板に、硝酸ニッケル、硝酸コバルト、硝酸亜鉛からなる含浸液に浸漬した後に、80℃(8mol/L)のアルカリ溶液(例えば水酸化ナトリウム水溶液)中に浸漬・反応させることで、水酸化ニッケル・水酸化コバルト・水酸化亜鉛に転換・細孔内で変化させ、その後水洗・乾燥した。本含浸サイクルを7回繰り返して、規定量の水酸化ニッケルを主体とする活物質を基板内に充填することで、焼結式正極を得た。
2.水素吸蔵合金負極
水素吸蔵合金負極12はパンチングメタルからなる負極芯体に水素吸蔵合金スラリーを塗着・形成している。この場合、水素吸蔵合金は、ネオジム(Nd)、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)を所定のモル比の割合で混合し、この混合物を高周波誘導炉で溶解させ、これを溶融急冷して組成式がNd0.9Mg0.1Nia3.3Al0.2と表される水素吸蔵合金のインゴットを作製した。ついで、得られた水素吸蔵合金のインゴットについて、DSC(示差走査熱量計)を用いて融点(Tm)を測定した。その後、水素吸蔵合金のインゴットの融点(Tm)よりも30℃だけ低い温度(Ta=Tm−30℃)のアルゴンガス雰囲気で所定時間(この場合は10時間)の熱処理を行うことで均質化を行った。
水素吸蔵合金負極12はパンチングメタルからなる負極芯体に水素吸蔵合金スラリーを塗着・形成している。この場合、水素吸蔵合金は、ネオジム(Nd)、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)を所定のモル比の割合で混合し、この混合物を高周波誘導炉で溶解させ、これを溶融急冷して組成式がNd0.9Mg0.1Nia3.3Al0.2と表される水素吸蔵合金のインゴットを作製した。ついで、得られた水素吸蔵合金のインゴットについて、DSC(示差走査熱量計)を用いて融点(Tm)を測定した。その後、水素吸蔵合金のインゴットの融点(Tm)よりも30℃だけ低い温度(Ta=Tm−30℃)のアルゴンガス雰囲気で所定時間(この場合は10時間)の熱処理を行うことで均質化を行った。
ついで、熱処理した水素吸蔵合金インゴットを不活性雰囲気中で機械的に粉砕し、篩分けにより400メッシュ〜200メッシュの間に残る合金粉末を選別した。なお、レーザ回折・散乱式粒度分布測定装置により粒度分布を測定すると、質量積分50%にあたる平均粒径は25μmであった。これを水素吸蔵合金粉末とした。この後、得られた水素吸蔵合金粒子100質量部に対し、非水溶性高分子結着剤としてのSBR(スチレンブタジエンラテックス)を0.5質量部と、増粘剤としてCMC(カルボキシメチルセルロース)を0.3質量部と、適量の純水を加えて混練して、水素吸蔵合金スラリーを調製した。そして、得られた水素吸蔵合金スラリーをパンチングメタル(ニッケルメッキ鋼板製)からなる負極芯体の両面に塗着した後、100℃で乾燥させ、所定の充填密度になるように圧延した後、所定の寸法に裁断して水素吸蔵合金負極12を作製した。
3.セパレータ
セパレータ13は、単一構造を持つ極細繊維Aと複合構造を持つ芯鞘型融着繊維Bからなる不織布に、親水化処理を施したものである。上記繊維はポリオレフィン系合成樹脂からなり、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂を用いることができる。不織布製法としては例えば乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法等によって作製されるが、緻密性の観点から湿式法が望ましい。
芯鞘型融着繊維はポリオレフィン系合成樹脂の鞘材で被覆されており、芯鞘型融着繊維自体が融着して不織布を構成できる。また、極細繊維の配合量を増やすことで平均繊維径が低減し、緻密な構造を持つ不織布が作製される。このようにして、表2に示すように、極細繊維Aの配合量が異なるセパレータを作製した。
セパレータ13は、単一構造を持つ極細繊維Aと複合構造を持つ芯鞘型融着繊維Bからなる不織布に、親水化処理を施したものである。上記繊維はポリオレフィン系合成樹脂からなり、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂を用いることができる。不織布製法としては例えば乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法等によって作製されるが、緻密性の観点から湿式法が望ましい。
芯鞘型融着繊維はポリオレフィン系合成樹脂の鞘材で被覆されており、芯鞘型融着繊維自体が融着して不織布を構成できる。また、極細繊維の配合量を増やすことで平均繊維径が低減し、緻密な構造を持つ不織布が作製される。このようにして、表2に示すように、極細繊維Aの配合量が異なるセパレータを作製した。
4.電解液電解液は水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムを所定のモル比、アルカリ濃度となるよう調整した混合水溶液にタングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択されたいずれか1種以上の化合物を添加した。この場合、表2に示すように、タングステン、モリブデン、ニオブが前記電解液1g当たり所定量となるよう添加した。
5.ニッケル−水素蓄電池
上述のようにして作製されたニッケル正極11と、水素吸蔵合金負極12とを用い、これらの間に、セパレータ13を介在させて渦巻状に巻回して渦巻状電極群を作製した。なお、このようにして作製された渦巻状電極群の上部にはニッケル正極11の芯体露出部11cが露出しており、その下部には水素吸蔵合金電極12の芯体露出部12cが露出している。ついで、得られた渦巻状電極群の下端面に露出する芯体露出部12cに負極集電体14を溶接するとともに、渦巻状電極群の上端面に露出するニッケル電極11の芯体露出部11cの上に正極集電体15を溶接して、電極体とした。
上述のようにして作製されたニッケル正極11と、水素吸蔵合金負極12とを用い、これらの間に、セパレータ13を介在させて渦巻状に巻回して渦巻状電極群を作製した。なお、このようにして作製された渦巻状電極群の上部にはニッケル正極11の芯体露出部11cが露出しており、その下部には水素吸蔵合金電極12の芯体露出部12cが露出している。ついで、得られた渦巻状電極群の下端面に露出する芯体露出部12cに負極集電体14を溶接するとともに、渦巻状電極群の上端面に露出するニッケル電極11の芯体露出部11cの上に正極集電体15を溶接して、電極体とした。
ついで、得られた電極体を鉄にニッケルメッキを施した有底筒状の外装缶(底面の外面は負極外部端子となる)17内に収納した後、負極集電体14を外装缶17の内底面に溶接した。一方、正極集電体15より延出する集電リード部15aを封口体18の底部に溶接した。なお、封口体18には正極キャップ18aが設けられていて、この正極キャップ18a内に所定の圧力になると変形する弁体18bとスプリング18cよりなる圧力弁(図示せず)が配置されている。
ついで、外装缶17の上部外周部に環状溝部17aを形成した後、アルカリ電解液を注液し、外装缶17の上部に形成された環状溝部17aの上に封口体18の外周部に装着された絶縁ガスケット19を載置した。この後、外装缶17の開口端縁17bをかしめることにより、電池容量が6.0Ahのニッケル−水素蓄電池10を作製した。
6.試験
(1)セパレータ加圧保液率 セパレータを直径30mmに裁断し、温度20℃、相対湿度65%で水分平衡に至らせた後、質量W1を測定した。次に比重1.3(20℃)の水酸化カリウムに1時間浸漬した後、このセパレータを上下から直径30mmのろ紙で挟み込み、加圧ポンプにより60kg/cm2の圧力を30秒間加圧した。加圧後のセパレータ質量W2を測定し、下記式にて加圧保液率を算出した。
加圧保液率=(W2−W1)/W1×100
(1)セパレータ加圧保液率 セパレータを直径30mmに裁断し、温度20℃、相対湿度65%で水分平衡に至らせた後、質量W1を測定した。次に比重1.3(20℃)の水酸化カリウムに1時間浸漬した後、このセパレータを上下から直径30mmのろ紙で挟み込み、加圧ポンプにより60kg/cm2の圧力を30秒間加圧した。加圧後のセパレータ質量W2を測定し、下記式にて加圧保液率を算出した。
加圧保液率=(W2−W1)/W1×100
(2)寿命特性 以下条件での充放電サイクルにより寿命特性を評価した。
環境温度:60℃±3℃ (雰囲気温度が60℃以上となるエンジンルームに対応して設定)
第1放電:放電電流20A±1Aで59.0秒±0.2秒
第2放電:放電電流150A±1Aで1.0秒±0.2秒
充電 :充電電圧1.40V±0.01V(制限電流100.0A±0.5A)で60.0秒±0.3秒充電
第2放電において、最終電圧が0.9V未満を確認した時のサイクル数を寿命特性とする。
環境温度:60℃±3℃ (雰囲気温度が60℃以上となるエンジンルームに対応して設定)
第1放電:放電電流20A±1Aで59.0秒±0.2秒
第2放電:放電電流150A±1Aで1.0秒±0.2秒
充電 :充電電圧1.40V±0.01V(制限電流100.0A±0.5A)で60.0秒±0.3秒充電
第2放電において、最終電圧が0.9V未満を確認した時のサイクル数を寿命特性とする。
5.試験結果
(1)セパレータ加圧保液率
セパレータ加圧保液率の測定結果を表1に示す。極細繊維Aの配合量を増やすことで加圧保液率が増大することを確認した。これは、極細繊維Aの配合量を増やすことで、平均繊維径が低減し、緻密な構造を持つとともに、耐圧縮性が増大するためと考えられる。一方、極細繊維Aの配合量が10質量%未満の領域では、加圧保液率が大きく低下した。比表面積が低下するため、十分な液保持性が得られないためと考えられる。
(1)セパレータ加圧保液率
セパレータ加圧保液率の測定結果を表1に示す。極細繊維Aの配合量を増やすことで加圧保液率が増大することを確認した。これは、極細繊維Aの配合量を増やすことで、平均繊維径が低減し、緻密な構造を持つとともに、耐圧縮性が増大するためと考えられる。一方、極細繊維Aの配合量が10質量%未満の領域では、加圧保液率が大きく低下した。比表面積が低下するため、十分な液保持性が得られないためと考えられる。
(2)寿命特性
ニッケル水素電池の寿命特性評価結果を表2にまとめる。比較例1から4に示すように、セパレータの極細繊維Aの配合量を増やすことで、寿命特性の向上が見られたが、所望する耐久性に対して不十分であった。耐久後の電池を解体解析した結果、セパレータの保持液量が大きく低下していたことから、ドライアウト現象により電池抵抗が増大したものと考えられる。
ニッケル水素電池の寿命特性評価結果を表2にまとめる。比較例1から4に示すように、セパレータの極細繊維Aの配合量を増やすことで、寿命特性の向上が見られたが、所望する耐久性に対して不十分であった。耐久後の電池を解体解析した結果、セパレータの保持液量が大きく低下していたことから、ドライアウト現象により電池抵抗が増大したものと考えられる。
一方、実施例1から3に示すように、電解液中にタングステンを添加した場合、大幅な寿命特性の改善効果を確認した。タングステン添加により高温充電効率が向上し、正極極板の膨化が抑制されるためと考えられる。比較例6に対して、加圧保液率の高いセパレータとタングステン添加を組み合わせることで(実施例1から3)、寿命特性の改善効果が顕著に発現する。加えて、タングステン添加量を増大させることで、さらに寿命特性が向上することを確認した(実施例4)。
なお、タングステン添加量は電解液1g当たり20mg未満では、十分な寿命改善効果が得られなかった(比較例5)。また、50mgよりも多く添加すると、液抵抗の増大により電池出力特性が低下することから、添加量は電解液1g当たり20mg以上、50mg以下が望ましい。
なお、電池内に注液される電解液量が多いほど、寿命特性が改善されるが(実施例5)、3.3g/Ahより多いと、充電時の電池内圧上昇が大きく、場合によっては漏液するといった課題が発生するため、3.3g/Ah以下が望ましい。
また、本発明の効果はセパレータ目付が45g/m2であっても同様の効果を確認した(実施例6から8)。
また、本発明の効果はセパレータ目付が45g/m2であっても同様の効果を確認した(実施例6から8)。
11…ニッケル電極、11c…芯体露出部、12…水素吸蔵合金電極、12c…芯体露出部、13…セパレータ、14…負極集電体、15…正極集電体、15a…集電リード部、17…外装缶、17a…環状溝部、17b…開口端縁、18…封口体、18a…正極キャップ、18b…弁板、18c…スプリング、19…絶縁ガスケット
Claims (3)
- 水酸化ニッケルを主正極活物質とするニッケル正極と水素吸蔵合金を負極活物質とする水素吸蔵合金負極とセパレータとからなる電極群を、アルカリ電解液とともに外装缶内に備えたアルカリ蓄電池であって、
前記アルカリ電解液は、タングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択された、いずれか1種以上の化合物が添加されており、前記タングステン化合物、モリブデン化合物、ニオブ化合物から選択されたいずれか1種以上の化合物の添加量は、電解液1g当り、20mg以上、50mg以下であり、
前記セパレータは、繊維径の異なる繊維Aと繊維B(繊維径A<B)から成る不職布であって、目付が55g/m2以下、繊維Aの配合量が10質量%以上、20質量%以下であり、かつ加圧保液率が5.1%以上であることを特徴とするアルカリ蓄電池。 - 前記アルカリ電解液は単位正極容量当たりのアルカリ電解液量が2.4g/Ah以上、3.3g/Ah以下であることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ蓄電池。
- 請求項1又は2に記載のアルカリ蓄電池を用いた蓄電池システム。
Applications Claiming Priority (3)
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JP2012210313 | 2012-09-25 | ||
JP2012210313 | 2012-09-25 | ||
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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