JP5405167B2 - アルカリ蓄電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車(HEV)、電気自動車(PEV)などの車両用途に好適なアルカリ蓄電池システムに係り、特に、水素吸蔵合金を負極活物質とする水素吸蔵合金負極とニッケル正極とセパレータとからなる電極群をアルカリ電解液とともに外装缶内に備えるとともに、部分充放電制御がなされるアルカリ蓄電池システムに関する。
近年、二次電池の用途は、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、電動工具、ハイブリッド自動車(HEV)、電気自動車(PEV)など多岐に亘るようになり、これらの用途にアルカリ蓄電池が用いられるようになった。これらのうち、特に、携帯電話、パーソナルコンピュータ、電動工具などのような民生用の用途に用いられるアルカリ蓄電池においては、完全充放電が行われる完全充放電制御方式が適用される。
ここで、このような完全充放電が行われるアルカリ蓄電池のサイクル寿命を向上させるためには、通常、主正極活物質となる水酸化ニッケルを備えた正極合剤中に亜鉛を添加することが有効であることが知られている。この場合、正極合剤中に添加される亜鉛は、通常、正極活物質となるニッケルの質量に対して15質量%程度の添加量となるように添加されており、この程度の添加量となる亜鉛を添加すると、充放電サイクルに伴う正極活物質の膨化を抑制することが可能となって、長寿命化が図られることとなる。
一方、ハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(PEV)などのような車両関係の用途に用いられるアルカリ蓄電池においては、部分充放電が行われる部分充放電制御方式が適用されるのが一般的である。このような部分充放電が行われる部分充放電制御方式に適したアルカリ蓄電池としては、例えば、特許文献1(特開2005−108610号公報)にて提案されている。
ところが、部分充放電が行われるハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(PEV)などのような車両関係の用途に用いられるアルカリ蓄電池においては、部分充放電サイクル寿命が劣化する主要な要因としてはメモリー効果であることが知られている。このため、これらの用途に用いられるアルカリ蓄電池においては、正極合剤中に正極活物質となるニッケルの質量に対して15質量%程度の亜鉛を添加しても、充放電サイクル寿命に対して効果がなく、逆に添加された亜鉛が抵抗成分となって電池出力が低下する等の悪影響を及ぼすことが明らかになった。
また、上述した特許文献1にて提案されたアルカリ蓄電池においては、アルカリ電解液の濃度が7mol/L(7N)で高濃度であるとともに、このアルカリ電解液中に含有されるリチウム(Li)量が0.05mol/L(0.05N)と少量である。このため、メモリー効果が改善されなくて、充放電サイクル特性が向上しないということが明らかになった。
そこで、本発明者等は、部分充放電を行うアルカリ蓄電池システムにおいて、正極合剤中への亜鉛の添加量の低減効果と、アルカリ電解液の低濃度化効果と、アルカリ電解液中へのリチウムの高含有効果とが相乗効果として発揮できるアルカリ蓄電池システムを先の出願である特願2007−253991号にて提案した。
特開2005−108610号公報
ところが、上述した特願2007−253991号にて提案したアルカリ蓄電池システムにおけるメモリー効果の抑制技術を適用した場合、負極放電リザーブが従来よりも著しく増加するという問題が生じた。この場合、負極放電リザーブが増加すると、長期特性において、電解液の消費が加速されたり、あるいは内圧上昇に起因するガスリークが生じたりして、電池の信頼性が低下するという問題が生じるようになった。さらに、負極放電リザーブを低減させるようにすると、今度は、低温出力が低下するという新たな問題が生じるようになった。このため、長期間に亘る信頼性を確保するためには、負極放電リザーブの低減と低温出力の維持の両立が必要となることとなる。
そこで、本発明は、アルカリ蓄電池システムにおけるメモリー効果の抑制技術を維持した上で、負極放電リザーブの低減と低温出力の維持の両立を可能として、長期間に亘って信頼性が得られるアルカリ蓄電池システムを提供することを目的としてなされたものである。
上記目的を達成するため、本発明のアルカリ蓄電池システムにおいては、ニッケル正極は、主正極活物質となる水酸化ニッケルに亜鉛(Zn)が添加されているとともに、この亜鉛の添加量は正極活物質中のニッケル質量に対して8質量%以下であり、水素吸蔵合金はA519型構造の結晶構造を有し、かつA519型構造のA成分に対するB成分のモル比となる化学量論比(B/A)が3.6以上で3.9以下であるとともに、一般式がLnl-xMgxNiy-aa(ただし、式中Lnはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選択された元素で、MはAl,Co,Mn,Znから選択される少なくとも1種の元素)と表され、元素Mの含有量は1.0質量%以下であり、アルカリ電解液の濃度が6.5mol/L以下で、アルカリ電解液中に含有されるリチウム(Li)量が0.3mol/L以上であるとともに、部分充放電制御するようになされていることを特徴とする。
ここで、部分充放電を行うアルカリ蓄電池システムにおいて、正極合剤中への亜鉛の添加量を正極活物質中のニッケル質量に対して8質量%以下に低減するとともに、アルカリ電解液の濃度が6.5mol/L(6.5N)以下で、このアルカリ電解液中に含有されるリチウム(Li)量を0.3mol/L(0.3N)以上にすると、メモリー効果が改善されるが、反面、負極放電リザーブが増大することとなる。
このため、本発明においては、負極放電リザーブの蓄積を低減するために、A519型構造の結晶構造を有し、かつA519型構造のA成分に対するB成分のモル比となる化学量論比(B/A)が3.6以上で3.9以下であるとともに、一般式がLnl-xMgxNiy-aa(ただし、式中Lnはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選択された元素で、MはAl,Co,Mn,Znから選択される少なくとも1種の元素)と表され、元素Mの含有量は1.0質量%以下の水素吸蔵合金を負極活物質として用いている。
これにより、負極放電リザーブの蓄積が低減されるとともに、低温出力を低下させることなく、メモリー効果の抑制技術をそのままに、従来よりも長期間の信頼性を向上させることが可能となる。この場合、ニッケル正極はニッケル焼結基板の多孔内に少なくとも主正極活物質となる水酸化ニッケルと亜鉛とが含浸液の含浸処理とアルカリ処理とにより充填されたものであるのが好ましい。また、アルカリ電解液は水酸化ナトリウムと、水酸化カリウムと、水酸化リチウムとからなる混合アルカリ水溶液を用いるのが好ましい。
なお、部分充放電制御は、複数の電池を組み合わせた組電池とした場合に各電池間にバラツキが生じない電圧(この場合は、充電深度(SOC)が10%相当の電圧)に達すると放電を停止して充電を開始し、酸素過電圧に到達する前の電圧(この場合は、充電深度(SOC)が95%相当の電圧)に達すると充電を停止して放電を開始するようになされるようにすればよい。なお、実用的には、充電深度(SOC)が20%相当の電圧に達すると放電を停止して充電を開始し、充電深度(SOC)が80%相当の電圧に達すると充電を停止して放電を開始するように部分充放電制御がなされるのが好ましい。
本発明においては、メモリー効果の抑制技術をそのまま用いても、負極放電リザーブの低減と低温出力の維持の両立が可能であるので、長期間に亘って信頼性が得られるアルカリ蓄電池システムを提供することが可能となる。
本発明のニッケル−水素蓄電池を模式的に示す断面図である。
ついで、本発明の実施の形態を以下に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
1.ニッケル正極
本発明のニッケル正極11は、基板となるニッケル焼結基板の多孔内に水酸化ニッケルと水酸化亜鉛とが所定の充填量となるように充填されて形成されている。
この場合、ニッケル焼結基板は以下のようにして作製されたものを用いている。例えば、ニッケル粉末に、増粘剤となるメチルセルロース(MC)と高分子中空微小球体(例えば、孔径が60μmのもの)と水とを混合、混練してニッケルスラリーを作製する。ついで、ニッケルめっき鋼板からなるパンチングメタルの両面にニッケルスラリーを塗着した後、還元性雰囲気中で1000℃で加熱して、増粘剤や高分子中空微小球体を消失させるとともにニッケル粉末同士を焼結することにより作製される。
そして、得られたニッケル焼結基板に以下のような含浸液を含浸する含浸処理と、アルカリ処理液によるアルカリ処理とを所定回数繰り返すことにより、ニッケル焼結基板の多孔内に所定量の水酸化ニッケルと水酸化亜鉛とを充填した後、所定の寸法(例えば、80.0cm×5.0cm)に裁断することにより、正極活物質が充填されたニッケル正極11が作製するようにしている。この場合、含浸液としては、硝酸ニッケルと硝酸亜鉛を所定のモル比となるように調製した混合水溶液を用い、アルカリ処理液としては、比重が1.3の水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を用いている。なお、高温特性を高めるなどの目的で、硝酸コバルトや硝酸イットリウムや硝酸イッテルビウムなども添加した含浸液を用いるようにしても良い。
そして、正極活物質となる水酸化ニッケルのニッケル質量に対して水酸化亜鉛の亜鉛質量の含有比率が、3質量%〜14質量%となるように、含浸処理およびアルカリ処理を以下のようにして行った。即ち、まず、ニッケル焼結基板を含浸液に浸漬して、ニッケル焼結基板の細孔内に含浸液を含浸させた後、乾燥させ、ついで、アルカリ処理液に浸漬してアルカリ処理を行う。これにより、ニッケル塩や亜鉛塩を水酸化ニッケルや水酸化亜鉛に転換させる。この後、充分に水洗してアルカリ溶液を除去した後、乾燥させる。このような、含浸液の含浸、乾燥、アルカリ処理液への浸漬、水洗、および乾燥という一連の正極活物質の充填操作を6回繰り返すことにより、所定量の正極活物質がニッケル焼結基板に充填される。
この場合、ニッケル質量に対する亜鉛質量の比率が14質量%となるものをニッケル正極x1とした。同様に、ニッケル質量に対する亜鉛質量の比率が、8質量%となるものをニッケル正極x2とし、7質量%となるものをニッケル正極x3とし、5質量%となるものをニッケル正極x4とし、3質量%となるものをニッケル正極x5とした。
2.水素吸蔵合金負極
水素吸蔵合金負極12はパンチングメタルからなる負極芯体に水素吸蔵合金スラリーが充填されて形成されている。この場合、例えば、ネオジウム(Nd)、ランタン(La)、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)を所定のモル比の割合で混合し、この混合物を高周波誘導炉で溶解させ、これを溶湯急冷して一般式がLnl-xMgxNiy-aa(ただし、式中Lnはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選択された元素で、MはAl,Co,Mn,Znから選択される少なくとも1種の元素)と表される水素吸蔵合金α1〜α10のインゴットを作製した。ついで、得られた各水素吸蔵合金α1〜α10について、DSC(示差走査熱量計)を用いて融(Tm)を測定した。その後、これらの水素吸蔵合金α1〜α10の融点(Tm)よりも30だけ低い温度(Ta=Tm−30℃)で所定時間(この場合は10時間)の熱処理を行った。
なお、これらの水素吸蔵合金α1〜α10の組成を高周波プラズマ分光法(ICP)によっ分析すると、下記の表1に示すように、水素吸蔵合金α1は組成式がNd0.90Mg0.10Ni3.20Al0.20Co0.10で表されものであることが分かった。同様に、水素吸蔵合金α2は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.20Al0.10Co0.10で表され、水素吸蔵合金α3は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.40Al0.10で表され、水素吸蔵合金α4は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.61Al0.20で表され、水素吸蔵合金α5は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.88Al0.11で表されものであることが分かった。
さらに、水素吸蔵合金α6は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.50Al0.10で表され、水素吸蔵合金α7は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.71Al0.09で表され、水素吸蔵合金α8は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.71Al0.05で表され、水素吸蔵合金α9は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.85Al0.05で表され、水素吸蔵合金α10は組成式がLa0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.67Al0.13で表されものであることが分かった。なお、下記の表1には、各水素吸蔵合金α1〜α10を一般式Lnl-xMgxNiy-aa(MはCo,Mn,Znの少なくとも1つ以上からなる元素)で表した場合のA成分(希土類元素(Ln)とMg)のモル比、B成分のモル比(yのモル比)、B/A(A成分に対するB成分の量論比)の値および元素Mの含有量(質量%)も示している。
この後、これらの各水素吸蔵合金α1〜α10の塊を粗粉砕した後、不活性ガス雰囲気中で単位質量(1g)当たりの表面積(m2)が0.2(m2/g)になるまで機械的に粉砕して水素吸蔵合金粉末を作製した。ついで、Cu−Kα管をX線源とするX線回折測装置を用いる粉末X線回折法で水素吸蔵合金粉末α1〜α10の結晶構造の同定を行った。こ場合、スキャンスピード1°/min、管電圧40kV、管電流300mA、スキャンテップ1°、測定角度(2θ)20〜50°でX線回折測定を行った。得られたXRDロファイルよりJCPDSカードチャートを用いて、各水素吸蔵合金α1〜α10の結晶構造を同定した。
ここで、各結晶構造において、A519型構造はCe5Co19型構造とPr519型構造とし、A27型構造はCe2Ni7型構造として、JCPDSによる各構造の回折角の強度値と42〜44°の最強強度値との比強度比を、得られたXRDプロファイルにあてはめて、各水素吸蔵合金α1〜α10の合金主相を求める下記の表1に示すような結果が得られた。
Figure 0005405167
上記表1の結果から以下のことが明らかとなった。即ち、合金α1〜α3のようにB/Aの量論比が3.50以下であると、A27型構造が合金主相となることが分かる。これに対して、合金α4〜α10のように、B/Aの量論比yが3.60以上であると、A519型構造が合金主相となることが分かる。
ついで、1000℃のアルゴンガス雰囲気で10時間の熱処理を行ってインゴットにおける結晶構造を調整した。この水素吸蔵合金を不活性雰囲気中で機械的に粉砕し、篩分けにより400メッシュ〜200メッシュの間に残る合金粉末を選別した。なお、レーザ回折・散乱式粒度分布測定装置により粒度分布を測定すると、質量積分50%にあたる平均粒径は25μmであった。これを水素吸蔵合金粉末とした。この後、得られた水素吸蔵合金粒子100質量部に対し、非水溶性高分子結着剤としてのSBR(スチレンブタジエンラテックス)を0.5質量部と、増粘剤としてCMC(カルボキシメチルセルロース)を0.03質量部と、適量の純水を加えて混練して、水素吸蔵合金スラリーを調製した。そして、得られた水素吸蔵合金スラリーをパンチングメタル(ニッケルメッキ鋼板製)からなる負極芯体の両面に塗着した後、100℃で乾燥させ、所定の充填密度になるように圧延した後、所定の寸法に裁断して水素吸蔵合金負極12(y1〜y10)を作製した。
ここで、水素吸蔵合金α1を用いたものを負極y1とし、水素吸蔵合金α2を用いたものを負極y2とし、水素吸蔵合金α3を用いたものを負極y3とし、水素吸蔵合金α4を用いたものを負極y4とし、水素吸蔵合金α5を用いたものを負極y5とし、水素吸蔵合金α6を用いたものを負極y6とし、水素吸蔵合金α7を用いたものを負極y7とし、水素吸蔵合金α8を用いたものを負極y8とし、水素吸蔵合金α9を用いたものを負極y9とし、水素吸蔵合金α10を用いたものを負極y10とした。
3.ニッケル−水素蓄電池
ついで、上述のようにして作製されたニッケル正極11(x1,x4)と、水素吸蔵合金負極12(y1〜y10)とを用い、これらの間に、目付が55g/cm2のポリオレフィン製不織布からなるセパレータ13を介在させて渦巻状に巻回して渦巻状電極群を作製した。なお、このようにして作製された渦巻状電極群の上部にはニッケル正極11の芯体露出部11cが露出しており、その下部には水素吸蔵合金電極12の芯体露出部12cが露出している。ついで、得られた渦巻状電極群の下端面に露出する芯体露出部12cに負極集電体14を溶接するとともに、渦巻状電極群の上端面に露出するニッケル電極11の芯体露出部11cの上に正極集電体15を溶接して、電極体とした。
ついで、得られた電極体を鉄にニッケルメッキを施した有底筒状の外装缶(底面の外面は負極外部端子となる)17内に収納した後、負極集電体14を外装缶17の内底面に溶接した。一方、正極集電体15より延出する集電リード部15aを正極端子を兼ねるとともに外周部に絶縁ガスケット19が装着された封口体18の底部に溶接した。なお、封口体18には正極キャップ18aが設けられていて、この正極キャップ18a内に所定の圧力になると変形する弁体18bとスプリング18cよりなる圧力弁(図示せず)が配置されている。
ついで、外装缶17の上部外周部に環状溝部17aを形成した後、アルカリ電解液を注液し、外装缶17の上部に形成された環状溝部17aの上に封口体18の外周部に装着された絶縁ガスケット19を載置した。この後、外装缶17の開口端縁17bをかしめることにより、公称容量は6AhでDサイズ(直径が32mmで、高さが60mm)のニッケル−水素蓄電池10(A〜K)を作製した。この場合、アルカリ電解液としては、水酸化ナトリウム(NaOH)と水酸化カリウム(KOH)と水酸化リチウム(LiOH)との混合水溶液とし、電池容量(Ah)当り2.5g(2.5g/Ah)となるように注入した。
この場合、アルカリ電解液の濃度が7.0mol/L(7.0N)でLiの濃度が0.20mol/L(0.20N)の電解液をアルカリ電解液z1とした。また、アルカリ電解液の濃度が7.0mol/L(7.0N)でLiの濃度が0.30mol/L(0.30N)の電解液をアルカリ電解液z2とし、アルカリ電解液の濃度が6.5mol/L(6.5N)でLiの濃度が0.20mol/L(0.20N)の電解液をアルカリ電解液z3とし、アルカリ電解液の濃度が6.5mol/L(6.5N)でLiの濃度が0.30mol/L(0.30N)の電解液をアルカリ電解液z4とした。
ここで、ニッケル正極x1と水素吸蔵合金負極y1とアルカリ電解液z1とを用いたものを電池Aとした。同様に、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y1とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Bとし、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y2とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Cとした。また、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y3とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Dとし、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y4とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Eとし、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y5とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Fとした。
また、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Gとし、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y7とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Hとし、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y8とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Iとした。さらに、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y9とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Jとし、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y10とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Kとした。これらの関係を表にまとめると、下記の表2に示すようになる。
Figure 0005405167
4.電池試験
(1)初期容量
これらの各電池A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,Kを用い、25℃の温度雰囲において、電池容量(公称容量)に対して、0.5Itの充電電流で電池容量の120%まで充電し、1時間休止した後、1.0Itの放電電流で電池電圧が1.0Vになるまで放電させ、そのときの放電時間から各電池A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,Kの初期容量X1を求めた。
(2)部分充放電サイクル後の容量
ついで、これらの各電池A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,Kを用い、25℃の温度雰囲において、10Itの充電電流にて、上記初期容量X1に対するSOC(State Of Charge:充電深度)が80%となる電圧まで充電した後、10Itの放電電流にてSOCが20%となる電圧まで放電させるというサイクルを繰り返す部分充放電サイクル試験を行った。そして、このような部分充放電サイクルを放電電気量が50kAhとなるまで繰り返し、50kAh経過直前の部分放電容量X2を求めた。そして、求めた部分放電容量X2において、電池Aの部分放電容量X2を100とし、他の電池の部分放電容量X2をそれとの比(対電池A)として求めると下記の表3に示すような結果となった。
(3)−10℃電池出力
また、上述した部分充放電サイクル後の各電池A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,Kを用い、25℃の温度雰囲において、電池容量(公称容量)に対し、1.0Itの充電電流で電池容量の50%までを充電する。ついで、−10℃の温度雰囲気で3時間保管し、そこから任意の放電レートで10秒間放電を行い、10秒後の電池電圧と電流との積を、−10℃での電池出力Y1とした。そして、求めた−10℃での電池出力Y1において、電池Aの−10℃での電池出力Y1を100とし、他の電池の−10℃での電池出力Y1をそれとの比(対電池A)として求めると下記の表3に示すような結果となった。
(4)負極放電リザーブ
さらに、上述した部分充放電サイクル後の各電池A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,Kを用い、以下のようにして負極放電リザーブを求めた。この場合、まず、各電池A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,Kを開放して電解液リッチな状態にするとともに、開放した各電池に参照極(Hg/HgO)を配置する。ついで、正極活物質が完全に放電状態となった後、25℃の温度雰囲において、1.0Itの放電電流で負極電位が参照極(Hg/HgO)に対して−0.3Vになるまで放電させ、このときの放電時間から負極の1It放電時の容量を求めた。
この後、10分間放電を休止させた後、0.1Itの放電電流で負極電位が参照極(Hg/HgO)に対して−0.3Vになるまで放電させ、このときの放電時間から負極の0.1It放電時の容量を求めた。得られた1It放電時の容量と0.1It放電時の容量の和を負極放電リザーブ量Z1とした。そして、求めた負極放電リザーブ量Z1において、電池Aの負極放電リザーブ量Z1を100とし、他の電池の負極放電リザーブ量Z1をそれとの比(対電池A)として求めると下記の表3に示すような結果となった。
Figure 0005405167
上記表3の結果から、一般式がLnl-xMgxNiy-aa(ただし、式中Lnはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選択された元素で、MはAl,Co,Mn,Znから選択される少なくとも1種の元素)と表される水素吸蔵合金組成の影響について以下に検討した。ここで、表3の結果によれば、電池Aの正極のZn量を14質量%から5質量%に低減させ、かつ電解液濃度を6.5mo1/Lに低減させるとともに、電解液中のLi量を0.30mo1/Lに増大させた電池Bにおいては、部分放電容量X2と電池出力Y1が増大しているが、負極放電リザーブZ1も大きく増加したことで、長期信頼性の低下を招いたことが分かる。
一方、電池Bの正極のZn量と電解液濃度と電解液中のLi量をそのままに、合金の組成を変更した電池Cにおいては、負極放電リザーブZ1が減少したのに係わらず、−10℃での電池出力YIが低下していることが分かる。また、電池Bの正極のZn量と電解液濃度と電解液中のLi量をそのままに、合金の組成を変更した電池D,E,Fにおいては、−10℃での電池出力YIが増大した一方で、負極放電リザーブZ1も増加していることが分かる。
これらに対し、電池G,H,I,J,Kにおいては、電池Aに比較して部分放電容量X2および−10℃での低温出力Y1を増大させつつ、同等以下の負極放電リザーブZIが得られ、低温出力の維持と負極放電リザーブの低減の両方を成り立たせていることが分かる。これは、電池G,H,I,J,Kにおいては、負極に用いた水素吸蔵合金のB/Aが3.60以上で、元素Mの含有量が1.0質量%以下で、かつ電解液濃度が6.5mo1/Lで、電解液中のLi量が0.30mo1/Lで、正極のZn量が5質量%以下であることによるものと考えられる。
これらのことから、負極に用いた水素吸蔵合金は、一般式がLnl-xMgxNiy-aa(ただし、式中Lnはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選択された元素で、MはAl,Co,Mn,Znから選択される少なくとも1種の元素)と表され、B/Aが3.60以上で、元素Mの含有量が1.0質量%以下とする必要があるということができる。
5.電解液の濃度、電解液中のLi濃度および正極中の亜鉛の含有量について
ついで、電解液の濃度、電解液中のLi濃度および正極中の亜鉛の含有量について検討を行った。そこで、水素吸蔵合金負極12として、組成式がLn0.18Nd0.71Mg0.11Ni3.50Al0.10と表される水素吸蔵合金α6を負極活物質とする負極y6と、ニッケル正極11(x1〜x5)と、アルカリ電解液z1〜z4とを用いて、下記の表4に示す構成となる電池L〜電池Rを上述と同様にして作製した。なお、下記の表4には、上述した電池Gも示している。
この場合、ニッケル正極x1と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z1とを用いたものを電池Lとした。同様に、ニッケル正極x4と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z1とを用いたものを電池Mとし、ニッケル正極x1と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z2とを用いたものを電池Nとした。また、ニッケル正極x1と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z3とを用いたものを電池Oとした。また、ニッケル正極x2と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Pとし、ニッケル正極x3と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Qとし、ニッケル正極x5と水素吸蔵合金負極y6とアルカリ電解液z4とを用いたものを電池Rとした。
Figure 0005405167
これらの各電池L,M,N,O,P,Q,Rにおいて、上述と同様に、25℃で、電池容量(公称容量)に対して、0.5Itの充電電流で電池容量の120%まで充電し、1時間休止した後、1.0Itの放電電流で電池電圧が1.0Vになるまで放電させ、そのときの放電時間から各電池L,M,N,O,P,Q,Rの初期容量X1を求めた。この後、上述と同様に、50kAh経過直前の部分放電容量X2、−10℃での電池出力Y1および放電リザーブ量Z1を求めた。
そして、求めた部分放電容量X2において、電池Aの部分放電容量X2を100とし、他の電池の部分放電容量X2をそれとの比(対電池A)として求めると下記の表5に示すような結果となった。また、電池Aの−10℃での電池出力Y1を100とし、他の電池の−10℃での電池出力Y1をそれとの比(対電池A)として求めると下記の表5に示すような結果となった。さらに、電池Aの放電リザーブ量Z1を100とし、他の電池の放電リザーブ量Z1をそれとの比(対電池A)として求めると下記の表5に示すような結果となった。なお、下記の表5には、上述した電池Gの結果も示している。
Figure 0005405167
上記表5の結果から以下のことが明らかになった。即ち、電池Lに対して、正極における亜鉛含有量を低減させた電池M、電解液のLi濃度を増大させた電池N、電解液濃度を低減させた電池Oは、部分放電容量比X2が若干向上するが、その効果は十分でないことが分かる。
これらに対して、正極における亜鉛含有量を低減させるとともに、電解液濃度を低減させ、かつ電解液のLi濃度を増大させた電池G,P,Q,Rにおいては、部分放電容量比X2が大幅に向上していることが分かる。そして、電池P,Q,G,Rの順に正極における亜鉛含有量を低減させるに伴い、部分放電容量比X2が向上することが分かる。これは、ニッケル正極中の亜鉛の添加量が少ない方が部分充放電サイクルに伴うメモリー効果を抑制することが可能となり、部分充放電サイクル後の容量維持率が良化したためである。このことから、正極における亜鉛含有量は3質量%〜8質量%の範囲にするのが望ましいということが云える。
以上の表3および表5の結果を総合勘案すると、以下のように条件を満たすことにより、負極放電リザーブの蓄積を低減させ、低温出力を低下させることなく、メモリー効果を抑制したまま、従来より長期間に亘る信頼性を向上させることを可能になるので好ましいということができる。
その条件とは、即ち、正極合剤中に含有される亜鉛の添加量を正極活物質中のニッケル質量に対して8質量%以下に低減させるとともに、アルカリ電解液の濃度を6.5mol/L以下の低濃度にし、かつ電解液中に含有されるリチウム(Li)量を0.3 mo1/L以上に増大させてメモリー効果を抑制した電池とする。
さらに、負極の水素吸蔵合金がA519型構造の結晶構造を有し、かつA519型構造のA成分に対するB成分のモル比となる化学量論比(B/A)が3.6以上、3.9以下であるとともに、一般式がLnl-xMgxNiy-aa(ただし、式中Lnはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選択された元素で、MはAl,Co,Mn,Znから選択される少なくとも1種の元素)と表され、元素Mの含有量が1.0質量%以下を満たすようにして、低温出力を低下させることなく、負極放電リザーブの蓄積を低減させるようにする。
なお、一般的な部分充放電制御の条件としては、複数の電池を組み合わせた組電池とした場合に各電池間にバラツキが生じない電圧(この場合は、充電深度(SOC)が10%相当の電圧)に達すると放電を停止して充電を開始させ、酸素過電圧に到達する前の電圧(この場合は、充電深度(SOC)が95%相当の電圧)に達すると充電を停止して放電を開始させると定義することができるが、実用的には、充電深度(SOC)が20%相当の電圧に達すると放電を停止して充電を開始し、充電深度(SOC)が80%相当の電圧に達すると充電を停止して放電を開始するように部分充放電制御がなされるのが好ましい。
11…ニッケル電極、11c…芯体露出部、12…水素吸蔵合金電極、12c…芯体露出部、13…セパレータ、14…負極集電体、15…正極集電体、15a…集電リード部、17…外装缶、17a…環状溝部、17b…開口端縁、18…封口体、18a…正極キャップ、18b…弁板、18c…スプリング、19…絶縁ガスケット

Claims (4)

  1. 水素吸蔵合金を負極活物質とする水素吸蔵合金負極と水酸化ニッケルを主正極活物質とするニッケル正極とセパレータとからなる電極群をアルカリ電解液とともに外装缶内に備えたアルカリ蓄電池を有するアルカリ蓄電池システムであって、
    前記ニッケル正極は、主正極活物質となる水酸化ニッケルに亜鉛(Zn)が添加されているとともに、該亜鉛の添加量は当該正極活物質中のニッケル質量に対して8質量%以下であり、
    前記水素吸蔵合金はA519型構造の結晶構造を有し、かつ該A519型構造のA成分に対するB成分のモル比となる化学量論比(B/A)が3.6以上で3.9以下であるとともに、一般式がLnl-xMgxNiy-aa(ただし、式中Lnはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選択された元素で、MはAl,Co,Mn,Znから選択される少なくとも1種の元素)と表され、元素Mの含有量は1.0質量%以下であり、
    前記アルカリ電解液の濃度は6.5mol/L以下で、当該アルカリ電解液中に含有されるリチウム(Li)量が0.3mol/L以上であるとともに、部分充放電制御するようになされていることを特徴とするアルカリ蓄電池システム。
  2. 前記ニッケル正極はニッケル焼結基板の多孔内に少なくとも主正極活物質となる水酸化ニッケルと亜鉛とが含浸液の含浸処理とアルカリ処理とにより充填されたものであることを特徴とする請求項1に記載のアルカリ蓄電池システム。
  3. 前記アルカリ電解液は水酸化ナトリウムと、水酸化カリウムと、水酸化リチウムとからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアルカリ蓄電池システム。
  4. 前記部分充放電制御は、充電深度(SOC)が20%相当の電圧に達すると放電を停止して充電を開始し、充電深度(SOC)が80%相当の電圧に達すると充電を停止して放電を開始するようになされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアルカリ蓄電池システム。
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