JPWO2013190655A1 - 電極の製造方法、および電池 - Google Patents

電極の製造方法、および電池 Download PDF

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Abstract

電極における、ピンホール等の不良を抑制可能な技術を提供する。負極活物質を含むペースト状の負極合剤12aを作製する合剤作製工程S11と、シート状の負極集電体11の表面に電極合剤12aを塗工する塗工工程S12と、を含む、負極作製工程S10であって、合剤作製工程S11は、粉体の状態の増粘剤、および前記負極活物質に溶媒を加える工程を含み、前記増粘剤は、塗工工程S12にて負極集電体11に塗工された際の電極合剤12aの厚みの1/4以下の最大粒径を有するカルボキシメチルセルロースである。

Description

本発明は、電極の製造方法、および電池に関し、特に電極合剤を作製する技術に関する。
従来、シート状に形成された一対の電極(正極および負極)をセパレータを介して積層し、巻回してなる電極体を有する電池(例えば、リチウムイオン二次電池)が広く知られている。
上記のような電池の電極は、活物質等の材料を溶媒と共に混練してペースト状の電極合剤を作製する工程、および作製された電極合剤をシート状の集電体の表面上に塗工する工程等を経て作製される。
電極合剤を作製する際には、適宜、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の増粘剤が活物質に添加される。
一般的に、増粘剤は、水に溶解させた状態で活物質に添加されるが、増粘剤の水溶液には、凝集物(ミクロゲル)が生じる。ミクロゲルが残存した水溶液を用いて電極を作製した場合には、電極の電極合剤部分にピンホール等の不良が発生するおそれがあるため、ミクロゲルを除去する処理(例えば、濾過)を行う必要がある。しかしながら、ミクロゲルを除去する処理を行う場合には、電極の作製に要する時間およびコストが増加する点で不利である。
一方で、電極の作製に要する時間およびコストを低減するために、増粘剤の水溶液を作製せずに、増粘剤を粉体の状態で活物質に加え、溶媒と共に混練することによって電極合剤を作製する技術が知られている。
しかしながら、当該技術においても、電極合剤中にミクロゲルが生じ、電極の電極合剤部分にピンホール等の不良が発生するおそれがある。
特許文献1には、活物質の粒径と、増粘剤の粒径との比率を調整することによって、ミクロゲルの発生を抑制する技術が開示されている。
しかしながら、図4(a)に示すように、ミクロゲルの粒径は、増粘剤の粒径の3倍程度にまで達するため、集電体に塗工された電極合剤の厚み(図4(a)における電極合剤の上下寸法)によっては、ミクロゲルが電極合剤の表面から露出した状態となる。その結果、図4(b)に示すように、電極合剤を乾燥させた場合、ミクロゲルは、その水分が蒸発することによって粉状となるため、電極合剤におけるミクロゲルが存在していた位置には、窪みが形成されることとなる。
電極合剤における窪みが形成された部分は、最終的にピンホール等の不良の原因となる。そして、電極における、ピンホール等の不良が生じた部分は、概ね集電体が露出した状態となるため、このような電極を備える電池を使用した場合には、デンドライトの析出等の問題が生じるおそれがある。
特開2011−63673号公報
本発明は、電極における、ピンホール等の不良を抑制可能な技術を提供することを課題とする。
本発明に係る電極の製造方法は、活物質を含むペースト状の電極合剤を作製する合剤作製工程と、シート状の集電体の表面に前記電極合剤を塗工する塗工工程と、を含む、電極の製造方法であって、前記合剤作製工程は、粉体の状態の増粘剤、および前記活物質に溶媒を加える工程を含み、前記増粘剤は、前記塗工工程にて前記集電体に塗工された際の電極合剤の厚みの1/4以下の最大粒径を有するカルボキシメチルセルロースである。
本発明に係る電極の製造方法において、前記増粘剤は、0.65以上のエーテル化度を有することが好ましい。
本発明に係る電極の製造方法において、前記溶媒は、水系溶媒であることが好ましい。
本発明に係る電池は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電極の製造方法によって製造された電極を具備する。
本発明によれば、電極における、ピンホール等の不良を抑制できる。
本発明に係る負極が作製される過程を示す図。 本発明に係る負極の製造工程を示す図。 (a)は、負極合剤中に生じたミクロゲルを示す図、(b)は、乾燥された負極合剤中に形成された気孔を示す図。 (a)は、電極合剤の表面から露出したミクロゲルを示す図、(b)は、乾燥された電極合剤の表面に形成された窪みを示す図。
以下では、本発明に係る電池の一実施形態であるリチウムイオン二次電池について説明する。
前記リチウムイオン二次電池は、その外装をなすケースと、当該ケースに収納される電極体とを具備する。
前記ケースは、アルミニウムまたはステンレス鋼等からなる容器である。前記ケースの内部には、前記電極体が電解液と共に収納される。
前記電極体は、正極および負極10(図1参照)をセパレータを介して積層し、巻回することによって作製される。前記電極体は、前記電解液が含浸することで発電要素として機能する。
前記正極は、シート状の正極集電体と、当該正極集電体の表面に形成された正極合剤層とを備える電極である。
前記正極集電体は、アルミニウム、チタンまたはステンレス鋼等の金属箔からなる集電体である。
前記正極合剤層は、正極活物質、導電助剤および結着剤等を含む正極合剤からなる電極合剤層である。
図1に示すように、負極10は、シート状の負極集電体11と、負極集電体11の表面に形成された負極合剤層12とを備える電極である。
負極集電体11は、銅、ニッケルまたはステンレス鋼等の金属箔からなる集電体である。
負極合剤層12は、負極活物質、増粘剤および結着剤等を含む負極合剤12aからなる電極合剤層である。負極合剤層12は、負極集電体11の表面にダイコータ等の塗工機によって塗工されたペースト状の負極合剤12aを乾燥させた後、乾燥された負極合剤(以下、「乾燥合剤」と記す)12bに対してプレス加工を施すことによって形成される。
前記セパレータは、ポリオレフィン樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)等からなる絶縁体であり、前記正極と負極10との間に介装される。
以下では、前記リチウムイオン二次電池の製造工程について説明する。
前記リチウムイオン二次電池の製造工程は、前記正極を作製する正極作製工程と、負極10を作製する負極作製工程S10とを含む。
前記正極作製工程においては、まず、二軸連続混練機またはプラネタリミキサ等の混練機を用いて、前記正極活物質を導電助剤および結着剤等と共に溶媒に分散させることにより、ペースト状の前記正極合剤を作製する。
次に、ダイコータ等の塗工機を用いて、前記正極集電体の表面に前記正極合剤を層状に塗工した後、当該正極合剤を乾燥させる。
最後に、前記正極集電体上の乾燥された正極合剤に対して、ロールプレス機等によりプレス加工を施すことで、前記正極集電体の表面に前記正極合剤層を形成する。
負極作製工程S10は、本発明に係る、電極の製造方法の一実施形態である。
図2に示すように、負極作製工程S10は、負極活物質を含む負極合剤12aを作製する合剤作製工程S11と、負極合剤12aを負極集電体11の表面に塗工する塗工工程S12と、負極集電体11の表面に塗工された負極合剤12aを乾燥させて乾燥合剤12bとする乾燥工程S13と、負極集電体11上の乾燥合剤12bにプレス加工を施して負極合剤層12とするプレス工程S14とを含む。
合剤作製工程S11は、負極活物質、増粘剤、結着剤、結着剤、および溶媒を用いて、負極合剤12aを作製する工程である。
合剤作製工程S11は、粉体の状態の前記増粘剤、および前記負極活物質に前記溶媒を加える工程と、前記増粘剤と前記負極活物質と前記溶媒と前記結着剤とを混練する工程とを含む。
合剤作製工程S11においては、粉体の状態の前記増粘剤と、前記負極活物質とを混練機に投入すると共に、前記溶媒を当該混練機に投入し、それらを混練する。その後、前記結着剤を前記混練機に投入し、更に混練することで、ペースト状の負極合剤12aを作製する。
この時、前記混練機に投入する材料の比率は、負極活物質:増粘剤:結着剤=98〜98.5:0.5〜2.0:1.0(wt%)であることが望ましい。
なお、本実施形態においては、前記増粘剤を粉体の状態で、前記負極活物質および前記溶媒と共に、混練機に投入したが、粉体の状態の前記増粘剤と、前記負極活物質とを混合した後、それらを混練機に投入することも可能である。
合剤作製工程S11にて作製する負極合剤12aの固形分率は、40〜60%程度であることが望ましい。ただし、塗工工程S12にて負極合剤12aを良好に負極集電体11に塗工することができれば、負極合剤12aの固形分率を80%程度にすることも可能である。
なお、合剤作製工程S11においては、負極合剤12aの固形分率を所望の値に調整するために、前記溶媒を複数回に分けて前記混練機に投入することも可能である。例えば、前記負極活物質および前記増粘剤に、比較的少量の溶媒を加えて混練した後、所定量の溶媒を加えて更に混練することにより、所望の固形分率を有する負極合剤12aを作製してもよい。
前記負極活物質としては、グラファイト等の炭素系材料を採用可能である。
前記溶媒としては、イオン交換水または蒸留水等の水系溶媒を採用可能である。ここで、水系溶媒とは、水を主成分とする溶媒である。
前記結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリエチレン(PE)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはスチレンブタジエンゴム(SBR)等を採用可能である。
前記増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)が採用される。
前記増粘剤としてのCMCは、最大粒径(粒度分布におけるD100)が、負極集電体11に塗工された際の負極合剤12aの厚みの1/4以下に設定される。
このような条件を満たす粒径を有するCMCを得る手段としては、粉砕処理を挙げることができる。つまり、上記の条件を満たす粒径となるように、所定の粉砕機等を用いて、CMCを粉砕すればよい。また、粉砕処理を行わずに、上記の条件を満たす粒径を有する既存のCMCを用いることも可能である。
ここで、負極合剤12aの「厚み」とは、負極集電体11に塗工された負極合剤12aにおける、負極集電体11との接触面から、当該接触面に略平行となる表面までの最短距離(図1における負極合剤12aの上下寸法)である。特に、負極集電体11に塗工された際の負極合剤12aの厚みとは、合剤作製工程S11の後工程である塗工工程S12にて、負極集電体11に塗工された負極合剤12aの厚みを意味する。
塗工工程S12においては、ダイコータ等の塗工機を用いて、負極集電体11の表面に負極合剤12aを塗工する。
乾燥工程S13においては、乾燥炉等によって、負極集電体11の表面に塗工された負極合剤12aを乾燥させて乾燥合剤12bとする。
前述のように、負極合剤12aの作製に用いられるCMCは、負極集電体11に塗工された際の負極合剤12aの厚みの1/4以下の最大粒径(粒度分布におけるD100)を有する。
そのため、図3(a)に示すように、凝集物であるミクロゲルGが負極合剤12aに存在する場合でも、ミクロゲルGの粒径の増加を抑制し、負極集電体11に塗工された負極合剤12aの表面からミクロゲルGが露出することを抑制することができる。
これに伴い、図3(b)に示すように、負極合剤12aを乾燥させた場合、乾燥合剤12bにおけるミクロゲルGが存在していた位置には、気孔Pが形成されるものの、乾燥合剤12bの表面が窪むことを抑制することができる。
したがって、負極10における、ピンホール等の不良を抑制することができ、ひいては前記リチウムイオン二次電池の性能の低下を抑制することができる。
更に、ミクロゲルGを除去する工程を別途行う必要がないため、負極10の作製に要する時間およびコストを低減できる。
なお、CMCの粒径が小さいほど、ミクロゲルGの粒径を小さくでき、更に、CMCの溶媒への溶解性を高めて、ミクロゲルGの発生を抑制することができる。しかしながら、CMCの粒径が極めて小さい場合には、CMCの取り扱いが困難となるため、取り扱いが困難とならない程度の粒径(例えば、25μm)に調整することが望ましい。
また、負極合剤12aの作製に用いられるCMCは、エーテル化度が0.65以上であることが好ましい。
ここで、CMCの「エーテル化度」とは、セルロースを構成するグルコースユニット中の3つの水酸基のうち、エーテル基(カルボキシメチル基)に置換された数である。
一般的に、CMCのエーテル化度が大きいほど、CMCの溶媒への溶解性が高くなり、ミクロゲルGの発生を抑制することができる。そのため、CMCのエーテル化度を理論上の最大値である3にすれば、ミクロゲルGが発生せず、乾燥合剤12bにおける窪みの形成を防止することができると考えられるが、現実的に困難である。つまり、ミクロゲルGの発生を完全に防止することは、現実的に困難である。
しかしながら、負極合剤12aの作製に用いられるCMCのエーテル化度を0.65以上とすることで、負極合剤12a中のミクロゲルGをある程度低減することができる。負極合剤12a中のミクロゲルGの減少に伴い、乾燥合剤12b中の気孔Pも減少するため、乾燥合剤12b中に多数の気孔Pが形成されることによる悪影響(例えば、乾燥合剤12bの厚みの減少)を抑制することができる。
したがって、負極合剤12aの作製に用いられるCMCのエーテル化度を0.65以上として、ミクロゲルGの発生をある程度抑制しつつ、CMCの粒径を前述のように調整することで、乾燥合剤12bに生じる不良を更に抑制することができるのである。
なお、CMCのエーテル化度が大きいほど、CMCの価格が上昇するため、ミクロゲルGの発生を抑制可能な範囲内で、エーテル化度が比較的小さいCMCを用いることが好ましい。
プレス工程S14においては、ロールプレス機等により、負極集電体11上の乾燥合剤12bにプレス加工を施して、負極合剤層12とする。つまり、負極集電体11の表面上に負極合剤層12を形成する。
この時、乾燥合剤12b中に気孔Pが残存している場合でも、プレス加工によって乾燥合剤12bが圧縮されるため、最終的に形成される負極合剤層12には、殆ど気孔Pが残存しない。つまり、前述のように、負極集電体11に塗工された負極合剤12aの表面からミクロゲルGが露出しないように、CMCの粒径を調整していれば、最終的に作製される負極10の性能に大きな悪影響を与えることがないのである。
以上のように、負極作製工程S10においては、合剤作製工程S11、塗工工程S12、乾燥工程S13、プレス工程S14を順に経ることにより、負極10が作製される。
前記正極作製工程および負極作製工程S10の後は、前記正極と負極10とを用いて前記電極体を作製する工程、前記電極体を前記ケース内に収納する工程、および前記電極体が収納されたケースの内部に前記電解液を注液する工程等を経て、前記リチウムイオン二次電池が製造されることとなる。
なお、本実施形態においては、最大粒径(粒度分布におけるD100)が、負極集電体11に塗工された際の負極合剤12aの厚みの1/4以下であるCMCを用いて、負極10を作製したが(負極作製工程S10)、同様に粒径を調整した増粘剤を用いて、前記正極を作製することも可能である。
この場合、前記正極を作製する正極作製工程においては、負極作製工程S10において負極10を作製する場合と同様の効果を奏する。つまり、前記正極における、ピンホール等の不良を抑制できる。
以下では、実施例1〜7、および比較例1、2に基づいて、本発明に係る負極に用いられる負極合剤の特性について説明する。
詳細には、負極集電体に塗工され、乾燥された後の負極合剤(乾燥合剤)の状態について説明する。
[実施例1]
増粘剤として、最大粒径が21μm、かつ、エーテル化度が0.65であるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した。
更に、負極活物質として、グラファイト、結着剤として、スチレンブタジエンゴム(SBR)、溶媒として、イオン交換水を採用した。
まず、増粘剤を粉体の状態で、負極活物質および溶媒と共に、二軸連続混練機(回転数:600rpm)に投入し、それらを混練することによって、固形分率が65%であるペーストを作製した。そして、当該ペーストに、更に溶媒を加えて混練した後、結着剤を加えて更に混練することによって、固形分率が54%である負極合剤を作製した。この時、二軸連続混練機に投入する材料の比率を、負極活物質:増粘剤:結着剤=98.3:0.7:1.0(wt%)とした。
続いて、作製された負極合剤を、厚みが100μmとなるように、負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[実施例2]
増粘剤として、最大粒径が25μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、実施例1と同様に、作製された負極合剤を負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[実施例3]
増粘剤として、最大粒径が10μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、作製された負極合剤を、厚みが80μmとなるように、負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[実施例4]
増粘剤として、最大粒径が15μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、作製された負極合剤を、厚みが80μmとなるように、負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[実施例5]
増粘剤として、最大粒径が6μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、作製された負極合剤を、厚みが60μmとなるように、負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[実施例6]
増粘剤として、最大粒径が10μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、作製された負極合剤を、厚みが60μmとなるように、負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[実施例7]
増粘剤として、最大粒径が15μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、作製された負極合剤を、厚みが60μmとなるように、負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[比較例1]
増粘剤として、最大粒径が30μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、実施例1と同様に、作製された負極合剤を負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
[比較例2]
増粘剤として、最大粒径が21μmであるカルボキシメチルセルロース(CMC)を採用した以外は、実施例1と同様に負極合剤を作製した。そして、作製された負極合剤を、厚みが80μmとなるように、負極集電体の表面に塗工した後、塗工された負極合剤を乾燥させて乾燥合剤とした。
以上の実施例1〜7、および比較例1、2における各乾燥合剤に形成された、直径が0.3mm以上の窪みを不良とし、各乾燥合剤における100cmあたりの不良の数を計測した。
下記の表1は、実施例1〜7、および比較例1、2における乾燥合剤ごとの不良の数を示している。
Figure 2013190655
実施例1〜7においては、全ての乾燥合剤に不良が検出されなかった。
これは、実施例1〜7において、それぞれ、増粘剤としてのCMCの最大粒径が、負極集電体に塗工された際の負極合剤の厚みの1/4以下となっており、負極合剤中に生じたミクロゲルの最大粒径が負極合剤の厚みよりも充分に小さいためである。つまり、負極合剤中に生じたミクロゲルの最大粒径が負極合剤の厚みよりも充分に小さく、負極合剤の表面から露出するミクロゲルが殆ど発生しなかったためである。
比較例1の乾燥合剤においては、100cmあたり20個の不良が検出された。
これは、増粘剤としてのCMCの最大粒径(30μm)が、負極集電体に塗工された際の負極合剤の厚み(100μm)の1/4よりも大きく、負極合剤中に生じたミクロゲルの最大粒径(95μm)が負極合剤の厚み(100μm)と殆ど差がない程度にまで達したためである。つまり、負極合剤中に生じたミクロゲルの最大粒径と負極合剤の厚みとの間に殆ど差がなく、負極合剤の表面から露出するミクロゲルが多数発生したためである。
比較例2の乾燥合剤においては、増粘剤としてのCMCの最大粒径(21μm)が、負極集電体に塗工された際の負極合剤の厚み(80μm)の1/4よりも大きいにも関わらず、不良が検出されなかった。
これは、増粘剤としてのCMCの最大粒径(21μm)が、負極集電体に塗工された際の負極合剤の厚み(80μm)の1/4の値(20μm)と1μmしか差がないためと考えられる。
また、比較例2においては、直径が0.3mm以上の窪みが形成されなかったが、直径が0.3mmを下回る窪みは多数形成されたと考えられる。
以上のように、本発明に係る負極に用いられる負極合剤は、増粘剤としてのCMCの最大粒径が、負極集電体に塗工された際の負極合剤の厚みの1/4以下である場合に、良好な性質を有することが明らかとなった。
なお、比較例2においては、乾燥合剤に不良が検出されなかったが、より確実に不良の発生を抑制するために、増粘剤としてのCMCの最大粒径を、負極集電体に塗工された際の負極合剤の厚みの1/4以下にすることが望ましい。
本発明は、電極の製造方法、および電池に利用できる。
10 負極
11 負極集電体
12 負極合剤層
12a 負極合剤
12b 乾燥合剤

Claims (4)

  1. 活物質を含むペースト状の電極合剤を作製する合剤作製工程と、
    シート状の集電体の表面に前記電極合剤を塗工する塗工工程と、
    を含む、電極の製造方法であって、
    前記合剤作製工程は、粉体の状態の増粘剤、および前記活物質に溶媒を加える工程を含み、
    前記増粘剤は、前記塗工工程にて前記集電体に塗工された際の電極合剤の厚みの1/4以下の最大粒径を有するカルボキシメチルセルロースである、
    ことを特徴とする、電極の製造方法。
  2. 前記増粘剤は、0.65以上のエーテル化度を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電極の製造方法。
  3. 前記溶媒は、水系溶媒である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電極の製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電極の製造方法によって製造された電極を具備する電池。
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