JPWO2013128956A1 - 樹脂膜の劣化検出方法および樹脂膜の劣化検出装置 - Google Patents

樹脂膜の劣化検出方法および樹脂膜の劣化検出装置 Download PDF

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Abstract

樹脂膜の劣化検出方法は、外周部が樹脂膜(20b)で被覆された樹脂被覆ロープ(20)の樹脂膜(20b)の劣化を検出する樹脂膜の劣化検出方法である。樹脂膜の劣化検出方法は、樹脂被覆ロープ(20)の外周部にワイヤー(30)を巻き付ける工程と、ワイヤー(30)に張力を与えて樹脂被覆ロープ(20)の径方向に樹脂膜(20b)を圧縮する工程と、樹脂膜(20b)を圧縮する工程におけるワイヤー(30)の張力と樹脂膜(20b)の圧縮量との関係である第1の関係と、予め基準として決定された、ワイヤー(30)の張力と樹脂膜(20b)の圧縮量との関係である第2の関係とを比較することにより樹脂膜(20b)の劣化状態を判定する工程とを備えている。

Description

本発明は、樹脂膜の劣化検出方法および樹脂膜の劣化検出装置に関するものであり、より特定的には、外周が樹脂膜で被覆された樹脂被覆ロープの樹脂膜の劣化検出方法および劣化検出装置に関するものである。
エレベータの乗りかごを昇降させるために使用されるロープにおいては、疲労や摩耗によりロープを構成する鋼線が順次破断する。そのため、エレベータ据付後の定期的な検査において、鋼線の破断箇所や破断数を目視や計測器で確認することによりロープの安全性が評価される。
近年では、巻上機の小型化やシーブの小径化に伴い、たとえば熱可塑性ポリウレタンエラストマーなどの柔軟性に優れる樹脂により外周部が被覆された樹脂被覆ロープの採用が進められている。樹脂被覆ロープを採用したエレベータでは、巻上機からの動力がロープの被覆樹脂を介して乗りかごに伝達されるため、当該被覆樹脂には、高い機械的強度と巻上機のシーブに対する良好な摩擦特性とが要求される。そのため、樹脂被覆ロープを採用するエレベータでは、定期検査において鋼線の破断の確認だけでなく、被覆樹脂の劣化についても確認することが必要となる。
樹脂被覆ロープの被覆樹脂の劣化を検出する方法としては、たとえばロープを構成する鋼線とシーブとの電気的な導通の有無を検出することにより被覆樹脂の損傷を検出する方法が提案されている(たとえば、特開2009−143678号公報(特許文献1)参照)。また、外周部をポリウレタン樹脂で被覆したウレタンロールの劣化を非破壊で検出する方法として、ウレタンロールの押し込み硬さを測定し、新品時の当該押し込み硬さからの変化割合よりウレタンロールの劣化を検出する方法も提案されている(たとえば、特開2002−62232号公報(特許文献2)参照)。
特開2009−143678号公報 特開2002−62232号公報
特許文献1にて提案されている劣化検出方法は、樹脂被覆ロープの被覆樹脂の損傷を検出する方法として有効である。しかし、この方法は、被覆樹脂が摩耗などにより著しく擦り減り、あるいは破れが発生した場合に損傷を検出することが可能な方法である。上述の通り、樹脂被覆ロープを採用するエレベータでは、被覆樹脂と巻上機のシーブとの摩擦係数により乗りかごを駆動させている。そのため、鋼線とシーブとが導通する程度にまで被覆樹脂が損傷している場合には、被覆樹脂とシーブとの十分な摩擦力が確保されず、その結果エレベータの不具合や事故が発生する可能性が高くなるという問題がある。したがって、エレベータの安全性の確保という観点から、被覆樹脂の劣化状態をより高精度に検出する方法が要求される。
特許文献2にて提案されている劣化検出方法は、樹脂被覆ロープを対象とするものではないが、被覆樹脂の劣化を非破壊で検出する方法として有効である。しかし、この方法では、検査対象となる被覆樹脂において十分な厚みと厚み分布の均一性が要求される。これに対して、樹脂被覆ロープの被覆樹脂は厚みが小さく、また内側に存在する撚られた鋼線束に起因して厚み分布が均一ではないため、当該方法により高精度に被覆樹脂の劣化を検出することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂被覆ロープにおける樹脂膜の劣化を高精度かつ非破壊で検出することが可能な樹脂膜の劣化検出方法および劣化検出装置に関するものである。
本発明の樹脂膜の劣化検出方法は、外周部が樹脂膜で被覆された樹脂被覆ロープの樹脂膜の劣化を検出する樹脂膜の劣化検出方法である。上記樹脂膜の劣化検出方法は、樹脂被覆ロープの外周部に線状物を巻き付ける工程と、線状物に張力を与えて樹脂被覆ロープの径方向に樹脂膜を圧縮する工程と、樹脂膜を圧縮する工程における線状物の張力と樹脂膜の圧縮量との関係である第1の関係と、予め基準として決定された、線状物の張力と樹脂膜の圧縮量との関係である第2の関係とを比較することにより樹脂膜の劣化状態を判定する工程とを備えている。
本発明の樹脂膜の劣化検出方法では、樹脂被覆ロープの外周部に巻き付けられた線状物に与えられる張力と、樹脂膜の圧縮量との関係から樹脂膜の劣化状態が判定される。したがって、本発明の樹脂膜の劣化検出方法によれば、厚みが小さく、厚み分布が均一でない樹脂被覆ロープにおける樹脂膜の劣化を、高精度かつ非破壊で検出可能な樹脂膜の劣化検出方法を提供することができる。
本発明の樹脂膜の劣化検出装置は、外周部が樹脂膜で被覆された樹脂被覆ロープの樹脂膜の劣化を検出する樹脂膜の劣化検出装置である。上記樹脂膜の劣化検出装置は、樹脂被覆ロープと樹脂膜の劣化検出装置との相対的な位置関係を固定する固定部と、樹脂被覆ロープの外周部に巻き付けられた線状物を保持することが可能な保持部と、線状物に張力を与える張力付与部と、線状物に与えられる張力を検出する張力検出部と、線状物の変位量を検出する変位検出部とを備えている。
本発明の樹脂膜の劣化検出装置は、上記構成を備えているため、上記本発明の樹脂膜の劣化検出方法に用いることができる。このように、本発明の樹脂膜の劣化検出装置によれば、厚みが小さく、厚み分布が均一でない樹脂被覆ロープにおける樹脂膜の劣化を、高精度かつ非破壊で検出可能な樹脂膜の劣化検出装置を提供することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の樹脂膜の劣化検出方法および樹脂膜の劣化検出装置によれば、樹脂被覆ロープにおける樹脂膜の劣化を高精度かつ非破壊で検出することが可能な樹脂膜の劣化検出方法および劣化検出装置を提供することができる。
実施の形態1、2および3の劣化検出装置の構成を示す概略側面図である。 実施の形態1、2および3の劣化検出装置の構成を示す概略上面図である。 劣化検出方法を概略的に示すフローチャートである。 実施の形態1、2および3の劣化検出方法を説明するための概略側面図である。 実施の形態1、2および3の劣化検出方法を説明するための概略上面図である。 実施の形態1、2および3の劣化検出方法を説明するための概略図である。 実施の形態1、2および3の劣化検出方法を説明するための概略図である。 実施の形態1、2および3の劣化検出方法を説明するための概略図である。 実施の形態4の劣化検出装置の構成を示す概略側面図である。 実施の形態4の劣化検出装置の構成を示す概略上面図である。 実施の形態4の劣化検出方法を説明するための概略側面図である。 実施の形態4の劣化検出方法を説明するための概略上面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
はじめに、本発明の一実施の形態である実施の形態1について説明する。まず、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置について説明する。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置1は、外周部が樹脂膜で被覆された樹脂被覆ロープの樹脂膜の劣化を検出する樹脂膜の劣化検出装置である。図1および図2を参照して、劣化検出装置1は、架台3と、フック台4と、保持部としてのフック4a,9aと、ロープ固定部5と、リニアガイド6と、張力付与部としての送りネジ7と、変位検出部としての変位計8と、張力検出部としての張力計9とを主に備えている。
架台3上には、フック4aを支持するフック台4と、複数のロープ固定部5と、リニアガイド6とがそれぞれ配置されている。リニアガイド6上には張力計9が配置されている。張力計9には、フック9aが取り付けられている。また、張力計9には変位計8が設置されており、変位計8により張力計9の変位量を測定可能となっている。さらに、張力計9には送りネジ7が取り付けられており、送りネジ7を回すことにより張力計9がリニアガイド6上を軸方向に沿った方向に移動可能となっている。また、図2に示すように、ロープ固定部5は、フック台4とリニアガイド6とにより挟まれて配置されている。また、リニアガイド6は、その軸方向がフック4aとフック9aとを結ぶ仮想の直線L−Lに対して平行になるように架台3上に配置されている。また、複数(2つ)のロープ固定部5は、仮想の直線L−Lに交差する方向、より具体的には垂直な方向に並べて架台3上に配置されている。
ロープ固定部5は、検査対象となる樹脂被覆ロープと劣化検出装置1との相対的な位置関係を固定する。たとえば据付後のエレベータ(図示しない)などにおいて、樹脂被覆ロープを取り外すことなく劣化検出装置1を移動させて樹脂被覆ロープをロープ固定部5にて保持することにより、樹脂被覆ロープに対して劣化検出装置1を固定する。
フック4a,9aは、ロープ固定部5に固定されるべき樹脂被覆ロープの外周部に巻き付けられた線状物であるワイヤーなどを保持する。具体的には、フック4a,9aは、樹脂被覆ロープの外周部に巻き付けられたワイヤーの両端側のそれぞれを保持する。また、図1に示すように、フック4aおよびフック9aは、上記仮想の直線L−Lが、ロープ固定部5に固定されるべき樹脂被覆ロープの円形断面に対して接線となるような高さに配置されており、その高さは樹脂被覆ロープの外径により適宜調整することができる。
張力計9は、送りネジ7を回すことにより、リニアガイド6上を軸方向に沿った方向に変位することができる。すなわち、送りネジ7は、樹脂被覆ロープの外周部に巻き付けられたワイヤーに対して、フック9aにより保持される一端側に変位を与えることにより当該ワイヤーに張力を与えることができる。これにより、樹脂被覆ロープの外周部を被覆する樹脂膜を圧縮することができる。なお、劣化検出装置1は、送りネジ7に代えて小型サーボモータなどの電気的機構を備え、当該電気的機構により張力計9が変位可能となっていてもよい。
張力計9は、フック4a,9aに保持されたワイヤーに与えられる張力を検出する。変位計8は、フック4a,9aに保持されたワイヤーの変位量を検出する。
次に、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法について説明する。本実施の形態の劣化検出方法は、外周部が樹脂膜で被覆された樹脂被覆ロープの樹脂膜の劣化を検出する樹脂膜の劣化検出方法であって、たとえば上記本実施の形態の劣化検出装置1を用いて実施される。
図3を参照して、まず、工程(S10)として、ロープ固定工程が実施される。この工程(S10)では、図4および図5を参照して、たとえば建物などに据え付けられたエレベータ(図示しない)の樹脂被覆ロープ20が、劣化検出装置1のロープ固定部5に固定される。そして、樹脂被覆ロープ20の固定が完了した後、張力計9の張力値をゼロに補正する。
この工程(S10)では、たとえば外径が12.5mmであって、複数の鋼線20aと外周部を被覆する樹脂膜20bとからなる樹脂被覆ロープ20が、検査対象としてロープ固定部5に固定される。樹脂膜20bは、たとえば熱可塑性ポリウレタンエラストマーなどからなっていてもよい。また、樹脂被覆ロープ20の固定に際し、エレベータのシーブに掛けられた樹脂被覆ロープ20を取り外したり、所定の長さに切断することなどを要しない。すなわち、劣化検出装置1を移動させて、樹脂被覆ロープ20をロープ固定部5に固定する。
次に、工程(S20)として、ワイヤー巻き付け工程が実施される。この工程(S20)では、図4および図5を参照して、線状物としてのワイヤー30が樹脂被覆ロープ20の外周部に巻き付けられる。また、巻き付けられたワイヤー30の両端側は、フック4a,9aにそれぞれ掛けて保持される。また、線状物としては、ワイヤー30のように所定の強度を有し、樹脂被覆ロープ20の外周部に巻き付けることが可能なものであればよく、ワイヤー30以外に、たとえばテープ状、リボン状のものなどを採用することもできる。
この工程(S20)では、ワイヤー30の外径は、0.1mm以上1.0mm以下であることが好ましく、0.25mm以上0.5mm以下であることがより好ましい。また、ワイヤー30の長さは、樹脂被覆ロープ20の外周部に巻き付けるとともにその両端側をフック4a,9aに掛けて保持することが可能な長さであればよい。一方、ワイヤー30が長すぎる場合には、樹脂膜20bの劣化検出において影響を及ぼすことはないが、劣化検出装置1のサイズが大きくなる。このような理由から、ワイヤー30の長さは、100mm以上500mm以下であることが好ましく、200mm以上300mm以下であることがより好ましい。
図6を参照して、好ましくは、ワイヤー30は、ワイヤー30を引っ張る向きに対して平行になるように樹脂膜20bに接触させて、樹脂被覆ロープ20の外周部に巻き付けられる。また、より好ましくは、ワイヤー30は、ワイヤー30と樹脂膜20bとの接触長さが樹脂被覆ロープ20の外周長に近似するように樹脂被覆ロープ20の外周部に巻き付けられる。このようにすることにより、複数回にわたり樹脂膜20bの劣化を検出する場合に、ワイヤー30と樹脂膜20bとの接触長を一定にすることが容易になる。これにより、ワイヤー30と樹脂膜20bとの接触部にて発生する摩擦力に起因したノイズの影響を抑制しつつ、より高感度な劣化検出が可能になる。このような理由から、図7に示すように、ワイヤー30をワイヤー30を引っ張る向きに対して斜めに巻き付けることは、ワイヤー30と樹脂膜20bとの接触長を一定にするという観点から好ましくない。
また、上述のように、ワイヤー30と樹脂膜20bとの接触部において発生する摩擦力はノイズの原因となることから、ワイヤー30は、樹脂被覆ロープ20の外周部において一周巻き付けられることが好ましい。これにより、劣化検出におけるノイズの発生を抑制することができる。したがって、図8に示すように、ワイヤー30を樹脂被覆ロープ20の外周部において複数周巻き付けることは、ノイズの発生を抑制する観点から好ましくない。
次に、工程(S30)として、張力調整工程が実施される。この工程(S30)では、送りネジ7を調整して、ワイヤー30に微弱な張力が与えられるまでワイヤー30を変位させる。そして、上記の張力調整が完了した後、張力計9の張力値および変位計8の変位値をゼロに補正する。このとき、ワイヤー30は、0.1N以上1N以下の張力が与えられることが好ましく、0.4N以上0.6N以下の張力が与えられることがより好ましい。これにより、図6を参照して説明したように、ワイヤー30を樹脂被覆ロープ20の外周部において好ましい状態で巻き付けることが容易になる。
次に、工程(S40)として、樹脂膜圧縮工程が実施される。この工程(S40)では、送りネジ7を回して、フック4a,9aをリニアガイド6の軸方向に沿った方向に変位させることにより、ワイヤー30に所定の変位を与える。より具体的には、送りネジ7を回すことにより、ワイヤー30のフック9aにより保持される一端側に所定の変位を与える。これにより、ワイヤー30に張力が与えられるとともに、樹脂膜20bが樹脂被覆ロープ20の径方向に圧縮される。このとき、ワイヤー30の変位量、すなわち樹脂膜20bの圧縮量は変位計8により検出され、ワイヤー30に与えられる張力は張力計9により検出される。
また、この工程(S40)では、ワイヤー30に与える所定の変位、すなわち樹脂膜20bの圧縮量は、0.2mm以上2mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1mm以下であることがより好ましい。ワイヤー30の変位が上記範囲よりも小さい場合には、ワイヤー30が樹脂膜20bに食い込まず、ワイヤー30に十分な張力が与えられない場合がある。一方、ワイヤー30の変位が上記範囲よりも大きい場合には、ワイヤー30の破断荷重以上の張力がワイヤー30の与えられ、ワイヤー30が破断したり、樹脂膜20bにワイヤー30の食い込み跡が残る場合がある。
次に、工程(S50)として、劣化判定工程が実施される。この工程(S50)では、上記工程(S40)におけるワイヤー30の張力と樹脂膜20bの圧縮量との関係である第1の関係と、予め基準として決定された、ワイヤー30の張力と樹脂膜20bの圧縮量との関係である第2の関係とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。より具体的には、上記工程(S40)において検出された、樹脂膜20bに所定の圧縮量を与えるために必要なワイヤー30の張力値(F)と、予め基準として決定された、樹脂膜20bに所定の圧縮量を与えるために必要なワイヤー30の張力値(F)とを比較することにより、樹脂膜20bの劣化状態が判定される。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法では、たとえば上記FおよびFの値から、張力変化率(%)=|F−F|/F×100、を算出することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。具体的には、算出された張力変化率が所定値を超えた場合に、ロープの修復あるいは交換などの対処が必要であると判断する。
また、基準値となる張力値(F)としては、使用前(新品)の樹脂被覆ロープ20における、樹脂膜20bに所定の圧縮量を与えるために必要なワイヤー30の張力値を採用してもよい。これにより、基準値の設定が容易になる。
このように、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法では、以下のようにして樹脂被覆ロープ20の樹脂膜20bの劣化が検出される。まず、樹脂被覆ロープ20の外周部にワイヤー30が巻き付けられ、当該ワイヤー30に張力を与えることにより樹脂膜20bが圧縮される。そして、樹脂膜20bを圧縮した際のワイヤー30の張力と樹脂膜20bの圧縮量との関係と、予め基準として決定された、ワイヤー30の張力と樹脂膜20bの圧縮量との関係とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。このように、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法では、樹脂被覆ロープ20の外周部に巻き付けられたワイヤー30に与えられる張力と、ワイヤー30に張力を与える際のワイヤー30の変位量、すなわち樹脂膜20bの圧縮量との関係から樹脂膜20bの劣化状態が判定される。したがって、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法によれば、厚みが小さく、厚み分布が均一でない樹脂被覆ロープ20における樹脂膜20bの劣化を、高精度かつ非破壊で検出することができる。
また、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法をエレベータの定期的な検査に採用することにより、工程(S50)にて算出された張力変化率の値に基づいて、樹脂被覆ロープ20の交換時期を判断するなどの点検および保守運用が可能になる。このとき、樹脂被覆ロープ20の交換時期の判断基準となる張力変化率の値は、樹脂被覆ロープ20の仕様や樹脂膜20bの材質により異なるため、別途詳細な評価を行なった上で決定されることが好ましい。また、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、エレベータの定期検査のみならず、製造された樹脂被覆ロープ20の出荷時の品質検査に採用されてもよく、これにより出荷前に初期不良品を容易に選別することが可能になる。
また、本実施の形態の劣化検出方法は、上記本実施の形態の劣化検出装置1を用いて実施することができる。このように、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置1によれば、厚みが小さく、厚み分布が均一でない樹脂被覆ロープ20における樹脂膜20bの劣化を、高精度かつ非破壊で検出することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置は、実施の形態1の樹脂膜の劣化検出装置1と同様の構成を備え、かつ同様の効果を奏する。また、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、基本的には実施の形態1の樹脂膜の劣化検出方法と同様の工程により実施され、かつ同様の効果を奏する。しかし、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、樹脂膜の劣化状態を判定する方法において実施の形態1の樹脂膜の劣化検出方法とは異なっている。
以下、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法について説明する。本実施の形態の劣化検出方法は、実施の形態1と同様に、たとえば劣化検出装置1を用いて実施される。図3〜図8を参照して、まず、実施の形態1と同様に、工程(S10)〜(S30)が実施される。
次に、工程(S40)として、樹脂膜圧縮工程が実施される。この工程(S40)では、送りネジ7を回して、フック4a,9aをリニアガイド6の軸方向に沿った方向に変位させる。これにより、ワイヤー30に所定の張力が与えられるまで、ワイヤー30のフック9aに保持される一端側に変位を与える。これにより、樹脂膜20bが樹脂被覆ロープ20の径方向に圧縮される。このとき、ワイヤー30の変位量、すなわち樹脂膜20bの圧縮量は変位計8により検出され、ワイヤー30に与えられる張力は張力計9により検出される。
この工程(S40)において、ワイヤー30に与えられる所定の張力は、ワイヤー30を破断させない範囲に設定される必要があり、たとえば外径0.25mmのワイヤー30を採用した場合には3N以上15N以下であることが好ましく、5N以上10N以下であることがより好ましい。当該張力が上記範囲よりも小さい場合には、ワイヤー30が樹脂膜20bに対して十分に食い込まず、劣化検出精度が低下する場合がある。一方、当該張力が上記範囲よりも大きい場合には、樹脂膜20bに食い込み跡が残る場合がある。
次に、工程(S50)として、劣化判定工程が実施される。この工程(S50)では、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの圧縮量(必要変位:L)と、予め基準として決定された、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの圧縮量(必要変位:L)とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法では、たとえば上記LおよびLの値から、必要変位変化率(%)=|L−L|/L×100、を算出することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。具体的には、算出された必要変位変化率が所定値を超えた場合に、ロープの修復あるいは交換などの対処が必要であると判断する。なお、基準値となる圧縮量(必要変位:L)としては、実施の形態1と同様に、使用前(新品)の樹脂被覆ロープ20における、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの圧縮量を採用してもよい。
本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法においては、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの圧縮量(必要変位:L)と、予め基準として決定された、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの圧縮量(必要変位:L)とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。したがって、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法によれば、ワイヤー30に与える所定の張力をワイヤー30の破断荷重以下に設定することにより、ワイヤー30の破断を確実に回避しつつ、樹脂被覆ロープ20における樹脂膜20bの劣化を、高精度かつ非破壊で検出することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態3について説明する。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置は、実施の形態1の樹脂膜の劣化検出装置1と同様の構成を備え、かつ同様の効果を奏する。また、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、基本的には実施の形態1の樹脂膜の劣化検出方法と同様の工程により実施され、かつ同様の効果を奏する。しかし、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、樹脂膜の劣化状態を判定する方法において実施の形態1の樹脂膜の劣化検出方法とは異なっている。
以下、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法について説明する。本実施の形態の劣化検出方法は、実施の形態1と同様に、たとえば劣化検出装置1を用いて実施される。図3〜図8を参照して、まず、実施の形態1と同様に、工程(S10)〜(S30)が実施される。
次に、工程(S40)として、樹脂膜圧縮工程が実施される。この工程(S40)では、送りネジ7を回して、フック4a,9aをリニアガイド6の軸方向に沿った方向に変位させる。これにより、ワイヤー30に所定の張力が与えられるまで、ワイヤー30のフック9aに保持される一端側に変位を与える。これにより、樹脂膜20bが樹脂被覆ロープ20の径方向に圧縮される。このとき、ワイヤー30の変位量、すなわち樹脂膜20bの圧縮量は変位計8により検出され、ワイヤー30に与えられる張力は張力計9により検出される。さらにこのあと、所定の張力を与えたときのワイヤー30の変位量を所定の時間保持し、その所定時間経過後にワイヤー30にかかっている張力を張力計9で読み取り、記録する。
この工程(S40)において、ワイヤー30に与えられる所定の張力は、ワイヤー30を破断させない範囲に設定される必要があり、たとえば外径0.25mmのワイヤー30を採用した場合には3N以上15N以下であることが好ましく、5N以上10N以下であることがより好ましい。当該張力が上記範囲よりも小さい場合には、ワイヤー30が樹脂膜20bに対して十分に食い込まず、劣化検出精度が低下する場合がある。一方、当該張力が上記範囲よりも大きい場合には、樹脂膜20bに食い込み跡が残る場合がある。
次に、工程(S50)として、劣化判定工程が実施される。この工程(S50)では、ワイヤー30に所定の張力Fを与えたあと、所定の張力を与えたときのワイヤー30の変位量を所定の時間保持し、その所定時間経過後にワイヤー30にかかっている張力Fを張力計9で読み取り、F=F−F(張力緩和:F)を計算する。また、予め基準として決定された、FR0=F0−FC0(張力緩和:FR0)とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法では、たとえば上記FおよびFR0の値から、張力緩和変化率(%)=|FR0−F|/FR0×100、を算出することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。具体的には、算出された張力緩和変化率が所定値を超えた場合に、ロープの修復あるいは交換などの対処が必要であると判断する。なお、基準値となる張力緩和:FR0としては、使用前(新品)の樹脂被覆ロープ20における、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの張力緩和を採用してもよい。
本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法においては、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの張力緩和:Fと、予め基準として決定された、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bの張力緩和:FR0とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。したがって、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法によれば、ワイヤー30に与える所定の張力をワイヤー30の破断荷重以下に設定することにより、ワイヤー30の破断を確実に回避しつつ、樹脂被覆ロープ20における樹脂膜20bの劣化を、高精度かつ非破壊で検出することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。まず、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置について説明する。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置2は、基本的には実施の形態1の樹脂膜の劣化検出装置1と同様の構成を備え、かつ同様の効果を奏する。しかし、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置2は、ワイヤー30の両端側に変位を与えることができるという点において、実施の形態1の樹脂膜の劣化検出装置1とは異なっている。
図9および図10を参照して、劣化検出装置2は、架台3と、フック台4と、フック4a,9aと、複数のロープ固定部5と、リニアガイド6と、送りネジ7と、変位計8と、張力計9と、張力計台9bとを主に備えている。
架台3上には、ロープ固定部5と、リニアガイド6と、送りネジ7とがそれぞれ配置されている。リニアガイド6上には、フック4aを支持するフック台4と、張力計台9bとが配置されている。張力計台9b上には、変位計8と、フック9aを有する張力計9とが配置されている。張力計9には、変位計8が設置されており、変位計8により張力計9の変位量を測定可能となっている。また、張力計9には、フック9aが取り付けられている。また、図10に示すように、リニアガイド6は、その軸方向がフック4aとフック9aとを結ぶ仮想の直線L’−L’に対して平行になるように架台3上に配置されている。また、複数(2つ)のロープ固定部5は、仮想の直線L’−L’に交差する方向、より具体的には垂直な方向に並べて架台3上に配置されている。
ロープ固定部5は、実施の形態1と同様に、検査対象となる樹脂被覆ロープと劣化検出装置2との相対的な位置関係を固定する。また、フック4a,9aは、実施の形態1と同様に、ロープ固定部5に固定されるべき樹脂被覆ロープの外周部に巻き付けられたワイヤーなどを保持する。
送りネジ7は、フック台4および張力計台9bに通して配置されている。また、送りネジ7は、フック台4を通る箇所と、張力計台9bを通る箇所とにおいてネジ目の向きが逆になっている。そのため、送りネジ7を回すことにより、フック台4と張力計台9bとをリニアガイド6の軸方向に沿って互いに逆向き(180°逆向き)に変位させることができる。すなわち、フック4a,9aにより保持されるワイヤーの両端側に変位を与えることができる。これにより、当該ワイヤーに張力を与えられ、樹脂被覆ロープの外周部を被覆する樹脂膜を圧縮することができる。なお、実施の形態1と同様に、劣化検出装置2は、送りネジ7に代えて小型サーボモータなどの電気的機構を備え、当該電気的機構によりフック台4および張力計台9bが変位可能となっていてもよい。
張力計9は、実施の形態1と同様に、フック4a,9aに保持されたワイヤーに与えられる張力を検出する。変位計8は、フック台4と張力計台9bとの相対的な変位量、すなわちワイヤーの変位量を検出する。
次に、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法について説明する。本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、基本的には実施の形態1および2の樹脂膜の劣化検出方法と同様の工程により実施され、かつ同様の効果を奏する。しかし、本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、樹脂膜を圧縮する工程においてワイヤーの両端側に変位を与えるという点において、実施の形態1および2の樹脂膜の劣化検出方法とは異なっている。
本実施の形態の樹脂膜の劣化検出方法は、たとえば上記本実施の形態の樹脂膜の劣化検出装置2を用いて実施される。図3、図11および図12を参照して、まず、実施の形態1および2と同様に、工程(S10)〜(S30)が実施される。
次に、工程(S40)として、樹脂膜圧縮工程が実施される。この工程(S40)では、図11および図12を参照して、送りネジ7を回して、フック台4と張力計台9bとをリニアガイド6の軸方向に沿って互いに逆向き(180°逆向き)に変位させることにより、ワイヤー30に所定の変位を与える。すなわち、送りネジ7を回すことにより、ワイヤー30のフック4a,9aにより保持される両端側に所定の変位を与える。これにより、ワイヤー30に張力が与えられるとともに、樹脂膜20bが樹脂被覆ロープ20の径方向に圧縮される。このとき、ワイヤー30の変位量、すなわち樹脂膜20bの圧縮量は変位計8により検出され、ワイヤー30に与えられる張力は張力計9により検出される。
次に、工程(S50)として、劣化判定工程が実施される。この工程(S50)では、実施の形態1と同様に、工程(S40)における、樹脂膜20bに所定の圧縮量を与えるために必要なワイヤー30の張力値(F)と、予め基準として決定された、樹脂膜20bに所定の圧縮量を与えるために必要なワイヤー30の張力値(F)とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定される。
また、この工程(S50)では、実施の形態2と同様に、工程(S40)における、ワイヤー30に所定の張力を与えるために必要な樹脂膜20bに圧縮量(必要変位:L)と、予め基準として決定された、ワイヤー30に所定の圧縮量を与えるために必要な樹脂膜20bの圧縮量(必要変位:L)とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定されてもよい。
また、この工程(S50)では、実施の形態3と同様に、工程(S40)における、ワイヤー30に所定の張力を与えたあと、所定の張力を与えたときのワイヤー30の変位量を所定の時間保持し、その所定時間経過後にワイヤー30にかかっている張力Fを張力計9で読み取り、F=F−F(張力緩和:F)を計算し、予め基準として決定された、FR0=F0−FC0(張力緩和:FR0)とを比較することにより樹脂膜20bの劣化状態が判定されてもよい。
このように、本実施の形態の劣化検出方法において、工程(S40)では、ワイヤー30の両端側に変位を与えてワイヤー30に張力を与えることにより、樹脂被覆ロープ20の径方向に樹脂膜20bが圧縮される。そのため、ワイヤー30の一端側に変位を与える場合と比較して、ワイヤー30と樹脂膜20bとの摩擦力が低減される。したがって、本実施の形態の劣化検出方法においては、当該摩擦力に起因したノイズが抑制され、より高精度に樹脂膜20bの劣化を検出することができる。
(実施例1)
劣化検出装置には、実施の形態1、2および3の劣化検出装置1を用いた。ワイヤーには、外径が0.25mm、長さが300mmのものを用いた。また、検査対象である樹脂被覆ロープには、新品、5年使用相当品および10年使用相当品をそれぞれ用いた。まず、樹脂被覆ロープをロープ固定部に固定し、張力計の値をゼロに補正した。次に、ワイヤーを樹脂被覆ロープの外周部に巻き付け、その両端側をフックにそれぞれ掛けて保持した。次に、送りネジを回して、ワイヤーに0.5Nの張力が与えられるまでワイヤーの一端側を変位させ、図6に示すような状態でワイヤーを巻き付けた。次に、変位計の値および張力計の値をゼロに補正した。次に、変位計の値が0.5mmになるまで送りネジを回してワイヤーを変位させ、そのときの張力値(F)を張力計により測定した。そして、新品の樹脂被覆ロープについても同様に、張力値(F)を測定し、張力変化率(%)=|F−F|/F×100、を算出した。表1は、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて測定した張力値(F)および張力変化率(%)を示している。
Figure 2013128956
(実施例2)
劣化検出装置、ワイヤーおよび樹脂被覆ロープには、実施例1と同様のものを用いた。まず、樹脂被覆ロープをロープ固定部に固定し、張力計の値をゼロに補正した。次に、ワイヤーを樹脂被覆ロープの外周部に巻き付け、その両端側をフックにそれぞれ掛けて保持した。次に、送りネジを回して、ワイヤーに0.5Nの張力が与えられるまでワイヤーを変位させ、図6に示すような状態でワイヤーを巻き付けた。次に、変位計の値および張力計の値をゼロに補正した。次に、張力計の値が8Nになるまで送りネジを回してワイヤーの一端側を変位させ、そのときの樹脂膜の圧縮量(必要変位:L)を測定した。そして、新品の樹脂被覆ロープについても同様に、樹脂膜の圧縮量(必要変位:L)を測定し、必要変位変化率(%)=|L−L|/L×100、を算出した。表2は、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて測定した樹脂膜の必要変位(L)および必要変位変化率(%)を示している。
Figure 2013128956
(実施例3)
劣化検出装置、ワイヤーおよび樹脂被覆ロープには、実施例1と同様のものを用いた。まず、樹脂被覆ロープをロープ固定部に固定し、張力計の値をゼロに補正した。次に、ワイヤーを樹脂被覆ロープの外周部に巻き付け、その両端側をフックにそれぞれ掛けて保持した。次に、送りネジを回して、ワイヤーに0.5Nの張力が与えられるまでワイヤーを変位させ、図6に示すような状態でワイヤーを巻き付けた。次に、変位計の値および張力計の値をゼロに補正した。次に、張力計の値が8Nになるまで送りネジを回してワイヤーの一端側を変位させたあと、8Nの張力を与えたときのワイヤーの変位量を60秒間保持し、60秒経過後にワイヤーにかかっている張力Fを張力計で読み取り、F=8−F(張力緩和:F)を計算した。そして、新品の樹脂被覆ロープについても同様に、張力緩和:FR0を測定し、張力緩和変化率(%)=|FR0−F|/FR0×100、を算出した。表3は、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて測定した樹脂膜の張力緩和(F)および張力緩和変化率(%)を示している。
Figure 2013128956
(実施例4)
劣化検出装置には、実施の形態4の劣化検出装置2を用いた。ワイヤーおよび樹脂被覆ロープには、実施例1と同様のものを用いた。まず、樹脂被覆ロープをロープ固定部に固定し、張力計の値をゼロに補正した。次に、ワイヤーを樹脂被覆ロープの外周部に巻き付け、その両端側をフックにそれぞれ掛けて保持した。次に、送りネジを回して、ワイヤーに0.5Nの張力が与えられるまでワイヤーの両端側を変位させ、図6に示すような状態でワイヤーを巻き付けた。次に、変位計の値および張力計の値をゼロに補正した。次に、変位計の値が0.5mmになるまで送りネジを回してワイヤーを変位させ、そのときの張力値(F)を張力計により測定した。そして、新品の樹脂被覆ロープについても同様に、張力値(F)を測定し、張力変化率(%)=|F−F|/F×100、を算出した。表4は、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて測定した張力値(F)および張力変化率(%)を示している。
Figure 2013128956
(実施例5)
劣化検出装置、ワイヤーおよび樹脂被覆ロープには、実施例4と同様のものを用いた。まず、樹脂被覆ロープをロープ固定部に固定し、張力計の値をゼロに補正した。次に、ワイヤーを樹脂被覆ロープの外周部に巻き付け、その両端側をフックにそれぞれ掛けて保持した。次に、送りネジを回して、ワイヤーに0.5Nの張力が与えられるまでワイヤーを変位させ、図6に示すような状態でワイヤーを巻き付けた。次に、変位計の値および張力計の値をゼロに補正した。次に、張力計の値が8Nになるまで送りネジを回してワイヤーの両端側を変位させ、そのときの樹脂膜の圧縮量(必要変位:L)を測定した。そして、新品の樹脂被覆ロープについても同様に、樹脂膜の圧縮量(必要変位:L)を測定し、必要変位変化率(%)=|L−L|/L×100、を算出した。表5は、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて測定した樹脂膜の必要変位(L)および必要変位変化率(%)を示している。
Figure 2013128956
(実施例6)
劣化検出装置、ワイヤーおよび樹脂被覆ロープには、実施例4と同様のものを用いた。まず、樹脂被覆ロープをロープ固定部に固定し、張力計の値をゼロに補正した。次に、ワイヤーを樹脂被覆ロープの外周部に巻き付け、その両端側をフックにそれぞれ掛けて保持した。次に、送りネジを回して、ワイヤーに0.5Nの張力が与えられるまでワイヤーを変位させ、図6に示すような状態でワイヤーを巻き付けた。次に、変位計の値および張力計の値をゼロに補正した。次に、張力計の値が8Nになるまで送りネジを回してワイヤーの両端側を変位させたあと、8Nの張力を与えたときのワイヤーの変位量を60秒間保持し、60秒経過後にワイヤーにかかっている張力Fを張力計で読み取り、F=8−F(張力緩和:F)を計算した。そして、新品の樹脂被覆ロープについても同様に、張力緩和:FR0を測定し、張力緩和変化率(%)=|FR0−F|/FR0×100、を算出した。表6は、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて測定した樹脂膜の張力緩和(FR)および張力緩和変化率(%)を示している。
Figure 2013128956
(比較例)
また、実施例1〜6の比較例として、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープの樹脂膜の押し込み硬さを、Aタイプ硬度計を用いて測定した。また、それぞれの樹脂被覆ロープについて、新品時からの押し込み硬さの変化率(%)も算出した。表7は、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて測定した樹脂膜の押し込み硬さおよび押し込み硬さの変化率(%)を示している。
Figure 2013128956
表1〜表7から明らかなように、比較例においては、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープのそれぞれについて算出された押し込み硬さの変化率に大きな差が見られなかったのに対し、実施例1〜6においては、新品、5年使用相当および10年使用相当の樹脂被覆ロープについて算出された張力変化率および圧縮量変化率に大きな差が見られた。これにより、本発明の樹脂膜の劣化検出方法によれば、樹脂被覆ロープにおける樹脂膜の劣化を高精度に検出可能であることが確認された。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の樹脂膜の劣化検出装置および樹脂膜の劣化検出方法は、樹脂被覆ロープにおける樹脂膜の劣化を高精度かつ非破壊で検出することが要求される樹脂膜の劣化検出方法および劣化検出装置において、特に有利に適用され得る。
1,2 劣化検出装置、3 架台、4 フック台、4a,9a フック、5 ロープ固定部、6 リニアガイド、7 送りネジ、8 変位計、9 張力計、9b 張力計台、20 樹脂被覆ロープ、20a 鋼線、20b 樹脂膜、30 ワイヤー。

Claims (10)

  1. 外周部が樹脂膜で被覆された樹脂被覆ロープの前記樹脂膜の劣化を検出する樹脂膜の劣化検出方法であって、
    前記樹脂被覆ロープの前記外周部に線状物を巻き付ける工程と、
    前記線状物に張力を与えて前記樹脂被覆ロープの径方向に前記樹脂膜を圧縮する工程と、
    前記樹脂膜を圧縮する工程における前記線状物の前記張力と前記樹脂膜の圧縮量との関係である第1の関係と、予め基準として決定された、前記線状物の前記張力と前記樹脂膜の前記圧縮量との関係である第2の関係とを比較することにより前記樹脂膜の劣化状態を判定する工程とを備える、樹脂膜の劣化検出方法。
  2. 前記樹脂膜を圧縮する工程では、前記線状物の一端側に変位を与えることにより前記樹脂膜が圧縮される、請求項1に記載の樹脂膜の劣化検出方法。
  3. 前記樹脂膜を圧縮する工程では、前記線状物の両端側に変位を与えることにより前記樹脂膜が圧縮される、請求項1に記載の樹脂膜の劣化検出方法。
  4. 前記第2の関係は、使用前の前記樹脂被覆ロープにおける前記線状物の前記張力と前記樹脂膜の前記圧縮量との関係である、請求項1に記載の樹脂膜の劣化検出方法。
  5. 前記第1の関係は、前記樹脂膜を圧縮する工程における、前記樹脂膜に所定の前記圧縮量を与えるために必要な前記線状物の前記張力の値であり、
    前記第2の関係は、予め基準として決定された、前記樹脂膜に所定の前記圧縮量を与えるために必要な前記線状物の前記張力の値である、請求項1に記載の樹脂膜の劣化検出方法。
  6. 前記第1の関係は、前記樹脂膜を圧縮する工程における、前記線状物に所定の前記張力を与えるために必要な前記樹脂膜の前記圧縮量であり、
    前記第2の関係は、予め基準として決定された、前記線状物に所定の前記張力を与えるために必要な前記樹脂膜の前記圧縮量である、請求項1に記載の樹脂膜の劣化検出方法。
  7. 前記第1の関係は、前記樹脂膜を圧縮する工程における、前記線状物に所定の前記張力を与え、そのとき与えた前記樹脂膜の前記圧縮量を一定時間保持し、一定時間経過後の前記線状物の一定時間経過前からの前記張力変化量であり、
    前記第2の関係は、予め基準として決定された、前記線状物に所定の前記張力を与え、そのとき与えた前記樹脂膜の前記圧縮量を一定時間保持し、一定時間経過後の前記線状物の一定時間経過前からの前記張力変化量である、請求項1に記載の樹脂膜の劣化検出方法。
  8. 外周部が樹脂膜で被覆された樹脂被覆ロープの前記樹脂膜の劣化を検出する樹脂膜の劣化検出装置であって、
    前記樹脂被覆ロープと前記樹脂膜の劣化検出装置との相対的な位置関係を固定する固定部と、
    前記樹脂被覆ロープの前記外周部に巻き付けられた線状物を保持することが可能な保持部と、
    前記線状物に張力を与える張力付与部と、
    前記線状物に与えられる前記張力を検出する張力検出部と、
    前記線状物の変位量を検出する変位検出部とを備える、樹脂膜の劣化検出装置。
  9. 前記張力付与部は、前記線状物の一端側に変位を与えることにより前記線状物に前記張力を与える、請求項8に記載の樹脂膜の劣化検出装置。
  10. 前記張力付与部は、前記線状物の両端側に変位を与えることにより前記線状物に前記張力を与える、請求項8に記載の樹脂膜の劣化検出装置。
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