JPH0752150B2 - 電線・ケーブル絶縁劣化診断方法及びそれに使用する測定装置 - Google Patents
電線・ケーブル絶縁劣化診断方法及びそれに使用する測定装置Info
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- JPH0752150B2 JPH0752150B2 JP1242530A JP24253089A JPH0752150B2 JP H0752150 B2 JPH0752150 B2 JP H0752150B2 JP 1242530 A JP1242530 A JP 1242530A JP 24253089 A JP24253089 A JP 24253089A JP H0752150 B2 JPH0752150 B2 JP H0752150B2
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N3/00—Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
- G01N3/22—Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress by applying steady torsional forces
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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- Testing Relating To Insulation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、発電所等に布設されている比較的低圧用の電
線・ケーブルの絶縁劣化状況を非破壊的に診断するため
の方法及びそのために使用される測定装置に関するもの
である。
線・ケーブルの絶縁劣化状況を非破壊的に診断するため
の方法及びそのために使用される測定装置に関するもの
である。
[従来の技術] 例えば原子力発電所等においては、非常に多種類の電線
・ケーブルが数多く布設されており、多かれ少なかれ熱
あるいは放射線の雰囲気に曝されている。このような環
境下にあるものを含め、一般に電線・ケーブルは長期の
使用により種々な要因によって電気的あるいは機械的に
劣化し、いずれは取替えが必要となるものである。
・ケーブルが数多く布設されており、多かれ少なかれ熱
あるいは放射線の雰囲気に曝されている。このような環
境下にあるものを含め、一般に電線・ケーブルは長期の
使用により種々な要因によって電気的あるいは機械的に
劣化し、いずれは取替えが必要となるものである。
電線・ケーブルの絶縁体の劣化の主な形態は、酸化劣化
と考えられ、それによって硬化し(あるいはまれに軟化
し)、上記したように電線・ケーブルの機械的特性の低
下あるいは電気的特性の低下が起り、正常かつ安全に作
動しなくなる。従って、発電所等その布設施設の安全性
を向上させ事故発生等を未然に防止するためには、そこ
に使用されている電線・ケーブルの劣化状態を簡易な方
法でしかも確実に検知し得ることが非常に重要であり、
そのような方法が強く要望されてきた。
と考えられ、それによって硬化し(あるいはまれに軟化
し)、上記したように電線・ケーブルの機械的特性の低
下あるいは電気的特性の低下が起り、正常かつ安全に作
動しなくなる。従って、発電所等その布設施設の安全性
を向上させ事故発生等を未然に防止するためには、そこ
に使用されている電線・ケーブルの劣化状態を簡易な方
法でしかも確実に検知し得ることが非常に重要であり、
そのような方法が強く要望されてきた。
このような要望に応え得るものとして、高圧ケーブルに
おいて活線状態のまま非破壊的に絶縁劣化状況を診断す
るいわゆる活線診断法の研究開発が早くから進められて
きており、従来より主流として実施されている絶縁抵
抗、誘電正接及び直流漏れ電流法に加え、最近では逆吸
収電流法、残留電圧法、あるいは電位減衰法などといっ
た方法も提案され、電気的非破壊法によってかなり高い
信頼性をもって劣化状況を診断することがほぼ可能とな
っている。
おいて活線状態のまま非破壊的に絶縁劣化状況を診断す
るいわゆる活線診断法の研究開発が早くから進められて
きており、従来より主流として実施されている絶縁抵
抗、誘電正接及び直流漏れ電流法に加え、最近では逆吸
収電流法、残留電圧法、あるいは電位減衰法などといっ
た方法も提案され、電気的非破壊法によってかなり高い
信頼性をもって劣化状況を診断することがほぼ可能とな
っている。
[発明が解決しようとする課題] 上記高圧ケーブルは、そのケーブル構造上にシールド層
を有しており、このシールドを利用して電気的非破壊法
による劣化診断を行うものである。従って、上記した高
圧ケーブルに適用されるケーブルの劣化度判定方法をシ
ールド層を有しない比較的低圧用の電線・ケーブルに適
用することは困難である。
を有しており、このシールドを利用して電気的非破壊法
による劣化診断を行うものである。従って、上記した高
圧ケーブルに適用されるケーブルの劣化度判定方法をシ
ールド層を有しない比較的低圧用の電線・ケーブルに適
用することは困難である。
このため、そのような低圧用電線・ケーブルの劣化度診
断には、熟熱を要する目視点検により判定したり、ある
いは撤去品の破壊法による電気特性・機械的特性の低下
測定、特に伸び残率による評価が行われてきた。
断には、熟熱を要する目視点検により判定したり、ある
いは撤去品の破壊法による電気特性・機械的特性の低下
測定、特に伸び残率による評価が行われてきた。
しかし、発電所内等において大半を占める低圧要電線・
ケーブルの劣化判定に最も広く行われている上記目視点
検法は、かなりの熟練を必要とし、また点検者が熟練者
であっても個人差等があり、正確かつ適切な劣化判定を
行うことは非常に難しい。
ケーブルの劣化判定に最も広く行われている上記目視点
検法は、かなりの熟練を必要とし、また点検者が熟練者
であっても個人差等があり、正確かつ適切な劣化判定を
行うことは非常に難しい。
また、撤去後の破壊法による判定は、簡便さに欠けるば
かりでなく、多大な労力と時間を要するといった欠点が
ある。
かりでなく、多大な労力と時間を要するといった欠点が
ある。
本発明の目的は、上記したような実情にかんがみ、発電
所内等においてその大半を占める低圧用電線・ケーブル
の劣化診断を非破壊的に確実かつ適切に実施することが
でき、しかも前述した高圧ケーブル同様に活線状態のま
ま現場で簡便に適用することが可能な新規な電線・ケー
ブル絶縁劣化診断方法及びそのために使用される測定装
置を提供しようとするものである。
所内等においてその大半を占める低圧用電線・ケーブル
の劣化診断を非破壊的に確実かつ適切に実施することが
でき、しかも前述した高圧ケーブル同様に活線状態のま
ま現場で簡便に適用することが可能な新規な電線・ケー
ブル絶縁劣化診断方法及びそのために使用される測定装
置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、電線・ケーブルにねじれ力を加え、その際の
反発力をトルクとして検知し、得られたトルク値から劣
化の程度を判定するものであり、それを可能にする装置
として、回転駆動源となる駆動モーターと、該モーター
により回転される偏心板と、該偏心板の偏心部とコンロ
ッドにより連結され前記偏心部の偏心位置により左右に
揺動回転する揺動量を調整可能な回転揺動板と、当該揺
動板に連結され該揺動板と共に揺動回転する回転軸と、
該回転軸にその一方が固定され当該回転軸の揺動をテス
トピースに伝達させるための把持押え装置と、それとは
反対側の把持押え装置により把持され前記回転軸の回転
揺動によりねじれ力を与えられたテストピースの反発ト
ルクを検出するトルクセルとを設けたものである。
反発力をトルクとして検知し、得られたトルク値から劣
化の程度を判定するものであり、それを可能にする装置
として、回転駆動源となる駆動モーターと、該モーター
により回転される偏心板と、該偏心板の偏心部とコンロ
ッドにより連結され前記偏心部の偏心位置により左右に
揺動回転する揺動量を調整可能な回転揺動板と、当該揺
動板に連結され該揺動板と共に揺動回転する回転軸と、
該回転軸にその一方が固定され当該回転軸の揺動をテス
トピースに伝達させるための把持押え装置と、それとは
反対側の把持押え装置により把持され前記回転軸の回転
揺動によりねじれ力を与えられたテストピースの反発ト
ルクを検出するトルクセルとを設けたものである。
また、本発明は、電線・ケーブルに微小ストレーンゲー
ジを取り付け、この電線・ケーブルに静的または周期的
な微小ねじれ力を付与したときのひずみまたはねじれ力
とひずみの位相差を検知し、得られたひずみまたは位相
差より劣化の程度を判定するものである。
ジを取り付け、この電線・ケーブルに静的または周期的
な微小ねじれ力を付与したときのひずみまたはねじれ力
とひずみの位相差を検知し、得られたひずみまたは位相
差より劣化の程度を判定するものである。
[作用] 熱的にあるいは放射線などにより電線・ケーブルの絶縁
体が劣化すると、硬化(あるいは軟化)等が起き、弾性
率に変化が生ずる。これに繰返しねじれ力を与え、それ
によって生ずる反発トルクの信号の大小を求め、そのト
ルク値と劣化状態が既知の電線・ケーブルによって測定
され知られているトルク値とを比較すれば、非破壊的に
しかも簡易かつ確実に活線状態のままで劣化度を判定評
価することが可能になる。
体が劣化すると、硬化(あるいは軟化)等が起き、弾性
率に変化が生ずる。これに繰返しねじれ力を与え、それ
によって生ずる反発トルクの信号の大小を求め、そのト
ルク値と劣化状態が既知の電線・ケーブルによって測定
され知られているトルク値とを比較すれば、非破壊的に
しかも簡易かつ確実に活線状態のままで劣化度を判定評
価することが可能になる。
また、ひずみまたはねじれ力とひずみの位相差を測定す
ることによっても同様に劣化度の判定評価をすることが
できる。
ることによっても同様に劣化度の判定評価をすることが
できる。
[実施例] 以下に、本発明について実施例を参照し説明する。
供試試料として、発電所用ケーブルとして最も多く使用
されている3心の600V低圧用架橋ポリエチレン(以下XL
PE)絶縁ポリ塩化ビニル(以下PVC)シースケーブル
(以下CVケーブルという)を用い、下記測定を行なっ
た。
されている3心の600V低圧用架橋ポリエチレン(以下XL
PE)絶縁ポリ塩化ビニル(以下PVC)シースケーブル
(以下CVケーブルという)を用い、下記測定を行なっ
た。
まず、既布設実用配合ポリエチレンと同じ配合成分のポ
リエチレンを5.5mm2の撚線導体上に押出被覆し、これを
架橋してケーブル線心を作製した。次に、このケーブル
線心3本を間隙にジュートを介在させながら撚合せ、そ
の周上に実用配合と同じ配合のポリ塩化ビニルをシース
として押出被覆して、3心の低圧用CVケーブルの試料を
作製した。
リエチレンを5.5mm2の撚線導体上に押出被覆し、これを
架橋してケーブル線心を作製した。次に、このケーブル
線心3本を間隙にジュートを介在させながら撚合せ、そ
の周上に実用配合と同じ配合のポリ塩化ビニルをシース
として押出被覆して、3心の低圧用CVケーブルの試料を
作製した。
この試料を、実環境を模擬し、50℃に設定した恒温槽中
に入れ酸素雰囲気中、1×105R/hの線量率でγ線照射を
行い、熱・放射線劣化させた。一定量照射後、試料を4
本ずつ取出し、各測定を行った。
に入れ酸素雰囲気中、1×105R/hの線量率でγ線照射を
行い、熱・放射線劣化させた。一定量照射後、試料を4
本ずつ取出し、各測定を行った。
試料の引張試験は、ケーブルを絶縁体とシースに分けて
行った。
行った。
絶縁体XLPEについては導体をぬき取り、チューブ状とし
200mm/minの引張速度で行い、シース材PVCについては、
ダンベル状に打抜き、同じく200mm/minの速度で測定し
た。
200mm/minの引張速度で行い、シース材PVCについては、
ダンベル状に打抜き、同じく200mm/minの速度で測定し
た。
ケーブルのトルク測定は、 繰り返し速度:0.5Hz、 繰り返しねじれ角:±5゜、 チャック間隔:50mm、 で行った。
シーストルクの測定は、ケーブルより絶縁体と介在(以
下両者を併せコアという)を取除いた後、前記と条件に
より行った。コア材のトルクは、ケーブル値よりシース
トルク値を差し引いた計算値として求めた。
下両者を併せコアという)を取除いた後、前記と条件に
より行った。コア材のトルクは、ケーブル値よりシース
トルク値を差し引いた計算値として求めた。
第2図は絶縁体XLPEおよびシースPVCが熱・放射線同時
劣化したときの線量による機械的特性、特に伸び(TE)
の変化を示したものであり、第3図は線量と反発トルク
値の関係を示したものであり、また、第4図はシース伸
びとケーブルの反発トルク値との関係を示したものであ
る。
劣化したときの線量による機械的特性、特に伸び(TE)
の変化を示したものであり、第3図は線量と反発トルク
値の関係を示したものであり、また、第4図はシース伸
びとケーブルの反発トルク値との関係を示したものであ
る。
第2図より、熱・放射線劣化による最外層のシースの伸
びの低下は絶縁体のそれより著しく、ケーブルの伸びの
低下は、シースで決定されることがわかる。また、第3
図より線量によりケーブルトルク値は、シーストルクに
依存し、内部のコアは殆んど影響をうけないことがわか
る。さらに第4図より熱・放射線同時劣化によるケーブ
ルの反発トルク値の増大とシース伸びの低下挙動との間
にはよい対応関係があることがわかる。このことは、ケ
ーブルの反発トルク値の測定を行なうことにより、その
ケーブルの寿命を決定するシース伸びを非破壊的に求め
ることができ、劣化状態を推定することが可能となるこ
とを教示するものである。
びの低下は絶縁体のそれより著しく、ケーブルの伸びの
低下は、シースで決定されることがわかる。また、第3
図より線量によりケーブルトルク値は、シーストルクに
依存し、内部のコアは殆んど影響をうけないことがわか
る。さらに第4図より熱・放射線同時劣化によるケーブ
ルの反発トルク値の増大とシース伸びの低下挙動との間
にはよい対応関係があることがわかる。このことは、ケ
ーブルの反発トルク値の測定を行なうことにより、その
ケーブルの寿命を決定するシース伸びを非破壊的に求め
ることができ、劣化状態を推定することが可能となるこ
とを教示するものである。
従って、上記のように実布設配合と同じ配合よりなる絶
縁体を用いて劣化データを予め把握しておき、劣化診断
しようとする電線に活線状態のままでねじれ力を加え、
その反発トルク値を上記既知のデータと対比させること
により、絶縁劣化の度合を適確に知ることができる。
縁体を用いて劣化データを予め把握しておき、劣化診断
しようとする電線に活線状態のままでねじれ力を加え、
その反発トルク値を上記既知のデータと対比させること
により、絶縁劣化の度合を適確に知ることができる。
第1図は、そのような絶縁劣化診断に使用するための具
体的測定装置の一例を示す斜視図である。
体的測定装置の一例を示す斜視図である。
第1図において、1はテストピースであるが、実際の測
定に当っては測定対象となる活線状態の電線・ケーブル
が把持固定されることになる。従って、第1図において
は説明上理解し易いように定尺の電線をテストピースと
して用いた例が示されているが、実用装置においては把
持押え装置2、2′の構成を長尺電線の中途を図示のよ
うにトルク測定間隔を残して把持押え得る構成とするこ
とが望まれる。
定に当っては測定対象となる活線状態の電線・ケーブル
が把持固定されることになる。従って、第1図において
は説明上理解し易いように定尺の電線をテストピースと
して用いた例が示されているが、実用装置においては把
持押え装置2、2′の構成を長尺電線の中途を図示のよ
うにトルク測定間隔を残して把持押え得る構成とするこ
とが望まれる。
テーブル11上にはブラケット10,10′が立設固定され、
回転軸3および当該回転軸3に固定されている揺動板4
を揺動回転可能に支承している。
回転軸3および当該回転軸3に固定されている揺動板4
を揺動回転可能に支承している。
7は減速機で、駆動モーター(図示してない)の高速回
転を低速回転に変換するものである。該減速機7にはそ
れによって矢印のように回転せしめられる偏心板6が取
付けられており、当該偏心板6の偏心調整機構6aと前記
揺動板4とは、図のようにコンロッド5により連結され
ており、偏心調整機構6aにおいて偏心部を移動設定する
ことにより、その偏心部の位置に応じた揺動振巾をもっ
てコンロッド5を介し、揺動板4が左右交互に揺動回転
し、それによって回転軸3が揺動回転して同時にその端
部に固定されている把持押え装置2′を図中矢印のよう
に揺動させる。
転を低速回転に変換するものである。該減速機7にはそ
れによって矢印のように回転せしめられる偏心板6が取
付けられており、当該偏心板6の偏心調整機構6aと前記
揺動板4とは、図のようにコンロッド5により連結され
ており、偏心調整機構6aにおいて偏心部を移動設定する
ことにより、その偏心部の位置に応じた揺動振巾をもっ
てコンロッド5を介し、揺動板4が左右交互に揺動回転
し、それによって回転軸3が揺動回転して同時にその端
部に固定されている把持押え装置2′を図中矢印のよう
に揺動させる。
トルク測定のための標点間隔を置いて対の状態にある把
持押え装置2,2′のもう一方側の押え装置2のトルクセ
ル8に取付けられており、把持押え装置2′が揺動回転
することによりその間にあるテストピース1にねじれ力
が与えられ、そのねじれ力によって生じたテストピース
1のトルクが把持押え装置2を介してトルクセル8に伝
達され、それによってトルクが測定される構成となって
いる。
持押え装置2,2′のもう一方側の押え装置2のトルクセ
ル8に取付けられており、把持押え装置2′が揺動回転
することによりその間にあるテストピース1にねじれ力
が与えられ、そのねじれ力によって生じたテストピース
1のトルクが把持押え装置2を介してトルクセル8に伝
達され、それによってトルクが測定される構成となって
いる。
上記のようにして測定トルク値を記録しあるいは読み取
るためには、適宜常用の装置を使用すればよい。
るためには、適宜常用の装置を使用すればよい。
第1図は、トルク値(あるいはストレーンゲージの測定
値を含め)を電気信号に変換し、アンプ12により増巾し
てオシロスコープ13に表示し、あるいはX−Yレコーダ
ー14に記録させる場合を例示しているものであるが、こ
れらに限定するものではなくデジタル記録装置やパーソ
ナルコンピューターに記憶させるなど、種々な手段を採
用することができる。
値を含め)を電気信号に変換し、アンプ12により増巾し
てオシロスコープ13に表示し、あるいはX−Yレコーダ
ー14に記録させる場合を例示しているものであるが、こ
れらに限定するものではなくデジタル記録装置やパーソ
ナルコンピューターに記憶させるなど、種々な手段を採
用することができる。
上記装置をさらにコンパクトかつハンディなものとし、
現場に自由に搬入し測定しようとする電線・ケーブルに
簡易に装着させ、活線のままで絶縁劣化の診断を自在に
行ない得るように構成することは可能である。
現場に自由に搬入し測定しようとする電線・ケーブルに
簡易に装着させ、活線のままで絶縁劣化の診断を自在に
行ない得るように構成することは可能である。
なお、上記においては、具体例として原子力発電所に布
設された電線・ケーブルを例示説明したが、対象を限定
することを意味するものではない。有機材料では、必ず
生ずるといっても過言でない熱・放射線による弾性率変
化を利用し、トルク値として検知する本発明に係る方法
及び装置は、上記しCVケーブル以外の他の多くのケーブ
ルにも適用できることは勿論である。
設された電線・ケーブルを例示説明したが、対象を限定
することを意味するものではない。有機材料では、必ず
生ずるといっても過言でない熱・放射線による弾性率変
化を利用し、トルク値として検知する本発明に係る方法
及び装置は、上記しCVケーブル以外の他の多くのケーブ
ルにも適用できることは勿論である。
次に、ひずみまたはねじれ力とひずみの位相差により劣
化の程度を判定する実施例について説明する。
化の程度を判定する実施例について説明する。
装置は第1図のものを用いることが可能であり、テスト
ピース1にストレーンゲージ9を接着等により取り付
け、テストピース1にねじれ力を付与し、ストレーンゲ
ージ9で検知したひずみまたはねじれ力とひずみの位相
差をオシロスコープ13等により読み取ることにより測定
が行われる。
ピース1にストレーンゲージ9を接着等により取り付
け、テストピース1にねじれ力を付与し、ストレーンゲ
ージ9で検知したひずみまたはねじれ力とひずみの位相
差をオシロスコープ13等により読み取ることにより測定
が行われる。
ストレーンゲージ9として共和電業(株)製のKFC−2
−350−D2−11型2軸トルク用350Ωゲージを用い、これ
をテストピース1に接着剤を用いて取り付ける。このス
トレーンゲージ9に共和電業(株)製WGA700A(±1000
〜±6400×10-6ひずみ)デジタルゲージに接続してひず
みの測定を行った。測定条件は次の通りである。
−350−D2−11型2軸トルク用350Ωゲージを用い、これ
をテストピース1に接着剤を用いて取り付ける。このス
トレーンゲージ9に共和電業(株)製WGA700A(±1000
〜±6400×10-6ひずみ)デジタルゲージに接続してひず
みの測定を行った。測定条件は次の通りである。
繰り返し速度:0.5Hz 繰り返しねじれ角:±1゜ チャック間隔:50mm 第5図は線量とケーブルシースのひずみの関係を示した
ものであり、線量によってケーブルシースのひずみが変
化することがわかる。第6図はケーブルシースの伸びと
ひずみとの関係を示したものであり、ケーブルシースの
ひずみと伸びの間に対応関係のあることがわかる。すな
わち、ケーブルシースのひずみの測定を行うことによ
り、そのケーブルの寿命を決定するケーブルシースの伸
びを非破壊的に求めることができるのである。
ものであり、線量によってケーブルシースのひずみが変
化することがわかる。第6図はケーブルシースの伸びと
ひずみとの関係を示したものであり、ケーブルシースの
ひずみと伸びの間に対応関係のあることがわかる。すな
わち、ケーブルシースのひずみの測定を行うことによ
り、そのケーブルの寿命を決定するケーブルシースの伸
びを非破壊的に求めることができるのである。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明に係る絶縁劣化診断方法およ
び装置によれば、従来目視点検による以外活線診断が困
難あるいは不可能であった比較的低圧用電線・ケーブル
についても活線状態でその劣化を簡便かつ確定に判定診
断することが可能となるものであり、その工業上におけ
る価値は非常に大きなものがある。
び装置によれば、従来目視点検による以外活線診断が困
難あるいは不可能であった比較的低圧用電線・ケーブル
についても活線状態でその劣化を簡便かつ確定に判定診
断することが可能となるものであり、その工業上におけ
る価値は非常に大きなものがある。
第1図は本発明に係る方法に使用する装置の具体例を示
す斜視図、第2図は放射線照射量と伸びの関係を示す線
図、第3図は放射線照射量とトルクの増大の関係を示す
線図、第4図はケーブルのトルク値とケーブル劣化度を
表わすシースの伸びとの関係を示す線図、第5図は放射
線照射量とケーブルシースのひずみとの関係を示す線
図、第6図はケーブルシースのひずみとケーブル劣化度
を表わすシースの伸びとの関係を示す線図である。 1:テストピース、2,2′:把持押え装置、 3:回転軸、4:揺動板、 5:コンロッド、6:偏心板、 6a:偏心調整機構、7:減速機 8:トルクセル、9:ストレーンゲージ、 10,10′:ブラケット、 11:テーブル、12:アンプ、 13:オシロスコープ、 14:X−Yレコーダー。
す斜視図、第2図は放射線照射量と伸びの関係を示す線
図、第3図は放射線照射量とトルクの増大の関係を示す
線図、第4図はケーブルのトルク値とケーブル劣化度を
表わすシースの伸びとの関係を示す線図、第5図は放射
線照射量とケーブルシースのひずみとの関係を示す線
図、第6図はケーブルシースのひずみとケーブル劣化度
を表わすシースの伸びとの関係を示す線図である。 1:テストピース、2,2′:把持押え装置、 3:回転軸、4:揺動板、 5:コンロッド、6:偏心板、 6a:偏心調整機構、7:減速機 8:トルクセル、9:ストレーンゲージ、 10,10′:ブラケット、 11:テーブル、12:アンプ、 13:オシロスコープ、 14:X−Yレコーダー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 和市郎 群馬県高崎市綿貫町1233番地 日本原子力 研究所高崎研究所内 (72)発明者 神村 誠二 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 柳生 秀樹 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 望月 修 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 日 立電線株式会社内 (72)発明者 大西 隆雄 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 日 立電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−220845(JP,A) 実開 昭61−17647(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】電線・ケーブルにねじれ力を加え、その際
の反発力をトルクとして検知し、得られたトルク値から
劣化の程度を判定する電線・ケーブル絶縁劣化診断方
法。 - 【請求項2】電線・ケーブルに微小ストレーンゲージを
取り付け、この電線・ケーブルに静的または周期的な微
小ねじれ力を付与し、この際にひずみまたはねじれ力と
ひずみの位相差を検知し、得られたひずみまたは位相差
より劣化の程度を判定する電線・ケーブル絶縁劣化診断
方法。 - 【請求項3】回転駆動源となる駆動モーターと、該モー
ターにより回転される偏心板と、該偏心板の偏心部とコ
ンロッドにより連結され前記偏心部の偏心位置により左
右に揺動回転する揺動量を調整可能な回転揺動板と、当
該揺動板に連結され該揺動板と共に揺動回転する回転軸
と、該回転軸にその一方が固定され当該回転軸の揺動を
テストピースに伝達されるための把持押え装置と、それ
とは反対側の把持押え装置により把持され前記回転軸の
回転揺動によりねじれ力を与えられたテストピースの反
発トルクを検出するトルクセルとを有してなる電線・ケ
ーブル絶縁劣化診断のための測定装置。
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