JPS62132145A - 電線被覆の劣化判定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、たとえば軟質塩化ビニル被覆電線の４１人讐
入み雷妖婉の上；＋１．−　本、Ｊ−１１則久でＩ山田
よれる被覆電線における被覆体部分の劣化進行具合を測
定して使用許容の合否を判定する判定方法に関する。

〈従来の技術〉 塩化ビニル被覆電線等の被覆電線は、長期間にわたって
屋外にさらされていると、その被覆体部分の材料劣化が
進行し、時には被覆体に亀裂が発生して通信障害を摺く
こともある。

そこで、このような事態に至る而に、引き込み線の張り
替え等の保守管理が必要とされ、そのためには、被覆体
の劣化進行具合を現場で簡単に測定できる手段が要望さ
れる。

しかし、合成樹脂材料物品の劣化を測定する手段として
は、従来より、赤外線分光分叶法、超音波法、Ｘ線法な
ど、各種のものがあるが、装置が大型であったり高価で
あったり、また、測定対象物より試験片を採取する必要
があったりするものであり、いずれら現場において簡単
に取り扱えるものではなかった。

このような現状に対して、被覆体の材料劣化の進行程度
と被覆体の硬度とが密接な関係にある事実に着目し、こ
の事実を利用して、張架されたままの電線における被覆
体の劣化進行具合を、張架現場において手軽に測定して
、使用の合否を判定することができる方法が既に提案さ
れている。

この既提案の方法は、被覆電線を受台と加圧針との間で
一定加圧力で挟持し、このとき被覆体の硬度に応じて該
被覆体に食い込む加圧針の変位量を測定して被覆体の硬
度を検出し、この硬度に基づいて劣化進行具合を知るも
のであった。

〈発明が解決しようとする問題点〉 さて、本件発明者が上記の劣化判定方法について実験と
検討とを重ねたところ、被覆体の硬度と劣化度との関係
は、被覆電線のどの種類においてら同一というわけでは
なく、使用に耐える劣化度に対応する限界硬度が被覆電
線の種類毎に異なることが判明した。すなわち、被覆体
の種類によってその構成成分が異なることから、ある種
類の被覆体は一定値以下の硬度で使用不適となる反面、
他の種類の被覆体は、一定値以上の硬度になっても使用
が可能である場合がある。

したがって、前記した劣化判定方法において劣化判定の
基準値として単一の値を設定しておくと、使用合否の判
定が不正確となり、まだ使用に耐える被覆電線について
使用不適の判定を下してたり、既に使用に耐えなくなっ
ている被覆電線について使用可能と判定したりするおそ
れがある。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって
、被覆電線の使用許容について被覆電線の種類に応じ正
確な合否判定を行なえるようにすることを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記の目的を達成するために、劣化の判定を
ずべき被覆電線の種類毎に劣化判定の基準値を設定して
被覆電線の種類と基準値との関係を表として予め記録保
持手段に記録、もしくは記憶手段に記憶さけておき、一
定加圧力が加わる加圧針とこれに対向する受台との間に
被覆電線を挟持して前記加圧針の変位量から該電線の被
覆体の硬度を測定し、測定対象である被覆電線の種類に
基づいて前記記録保持手段もしくは記憶手段から被覆電
線の種類に対応する基準値を検索し、この検索された基
準値と前記硬度とを対比して使用許容の合否を判定する
ようにして電線被覆の劣化判定方法を構成したものであ
る。

〈実施例〉 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

（第１実施例） 第１図は本発明方法の第１実施例の実施に供する電線被
覆劣化測定器の構成図であって、該測定器は、測定器本
体ｌと、演算回路部２と、操作部３と、表示部４とを備
える。

第１図は測定器本体ｌの概略平面形状を示しており、同
図に示すように、測定器本体ｌは、加圧針５と、これに
対向する受台６と、前記加圧針５に一定の加圧力を付勢
する加圧ばね７と、加圧針５の変位を検出するポテンシ
ョメータのような変位センサ８等を備えており、面記加
圧針５と隣り合う位置にサーミスタのような温度センサ
９が並設されている。同図において、符号夏０は測定器
本体ｌのフレーム、１１は可動ガイド、Ｉ２は前記可動
ガイド１１を後退自在に支持するばね、Ｉ３は温度セン
サ９を後退自在に支持するばね、１４は受台６を支持す
るレバーである。

前記受台６はレバー１４とともに第１図左方に後退可能
であって、使用に当たっては、受台６が後退することに
より広がった加圧針５との間の間隙１５に測定すべき被
覆電線Ｗを挿入する。その状態でオペレータがレバー１
４の握り部（図示せず）を握ると、受台６がレバー１４
ととらに実線で図示した位置まで前進し、可動ガイド１
１との間で被覆電線Ｗを挟圧固定する。この固定された
被覆電線Ｗに対して、加圧針５が加圧ばね７による一定
の加圧力で圧接し、被覆電線Ｗの被覆体の硬度に応じて
被覆電線Ｗに食い込み、これによって加圧針５の長手方
向に沿った変位量が変化する。

その時の変位量が変位センサ８により検出されるから、
結局この変位センサ８により被覆体の硬度が測定される
こととなる。また、加圧針５か被覆体に圧接すると同時
に、温度センサ９が被覆体に接触し、その接触により被
覆体の温度が検出される。

前記演算回路部２は、変位センサ８により検出された硬
度と、温度センサ９により検出された温度から所定の演
算処理を行なって該被覆体の基準温度での硬度を算出し
、その硬度に基づいて該被覆電線の使用許容の合否を判
定するものであって、電源や演算手段のほかに、記憶手
段１６を内蔵している。

前記記憶手段１６には、第２図のメモリ構成図に示すよ
うに、劣化の判定をすべき被覆電線Ｗの種類ＡＯ，ＡＩ
、Ａ２．・・・と、各種類ＡＯ，ＡＩ、Ａ２．・・・に
対応して設定した劣化判定の基準値（ｒ７２Ｊ、ｒ６８
ＪＪ６５Ｊ、・・・等の数値）とが予め表として記憶さ
れている。前記基準値は、通常、使用限界の劣化度に対
応する限界硬度であって、鋼鉄の硬度をｒｌｏｏＪとし
て、被覆電線Ｗの各種類毎に実験により求めて設定され
ている。

なお、前記基準値としては、被覆電線Ｗの各種類の初期
硬度を用い、その初期硬度から一定比率分増加した値を
限界硬度とするようにしてらよい。

さらにまた、基準値として、被覆電線Ｗの各種類の初期
硬度と、各種類毎の増加比率とを用い、各種類毎に初期
硬度とその増加比率とから限界硬度を算出するようにし
てもよい。

前記操作部３には、電源スイッチ１７のほかに、被覆電
線Ｗの種類を指定入力するための種類指定キー１８．・
・・が設けられている。

また、前記表示部４は、演算回路部２において得られた
使用合否の判定結果を一対の発光ダイオードのような発
光手段１９により表示するものである。

次に、本発明方法の第１実施例として、上記構成の劣化
判定器による劣化判定方法を第３図のフローチャートに
基づいて説明する。

まず、ステップＳ１で温度センサ９の検出信号から被覆
体の温度を検出し、ステップｓ２で変位センサ８の検出
信号からその温度状態での被覆体の硬度を検出する。ス
テップＳ３では検出された硬度について検出温度値によ
り温度補正の演算を行なって基準温度での硬度を算出す
る。

そして、ステップＳ４では、被覆電線Ｗの種類を示す信
号である種類指定キー１８からの入力を読み取り、ステ
ップＳ５で記憶手段■６中から指定された種類に対応す
る劣化判定の基準値を検索する。たとえば、被覆電線Ｗ
の種類が「Ａ１」であれば、基準値「６８」を検索する
。ステップｓ６では、前記ステップＳ３で得られた基準
温度での硬度と基準値とを対比して、使用の合否を判定
する。基準値は、この実施例の場合、被覆電線Ｗの各種
類の限界硬度であるから、測定された硬度がこの基準値
を越えている場合は、使用に適さず、基準値に達してい
なければ、使用に適する、との判定をする。ステップＳ
７でその判定結果を表示部４に表示する。

（第２実施例） 上記の実施例においては、本発明方法の各ステップをす
べて自動的に行なうようにしたが、以下に説明する第２
寥施例に士オ上；ｌ　１７　　又テ１．．プの一部をオ
ペレータが処理するようにしてもよい。

第４図は本発明方法の第２実施例の実施に供する電線被
覆劣化測定器の構成図であって、該測定器は、測定器本
体Ｉと、演算回路部２Ｉと、操作部３夏と、表示部４１
とを備える。

前記測定器本体Ｉは、第１図に示した測定器本体１と同
一の構造であって、第１図のものと同一の構成部分に同
一の符号を付し、詳細な説明は省略する。

前記演算回路部２Ｉは、変位センサ８により検出された
硬度と、温度センサ９より検出された温度から所定の演
算処理を行なって該被覆体の基準温度での硬度を算出す
るもので、電源や演算手段を内蔵しているが、第１図の
実施例におけるような、被覆電線の種類毎の劣化判定の
基準値を記憶する記憶手段Ｉ６を有しない。

前記操作部３１は、少なくとも電源スィッチ２０を有す
るが、第１図の実施例におけるような種類指定キー１８
は特に必要としない。

また、前記表示部４１は、演算回路部２Ｉにおいて得ら
れた被覆体の基準温度での硬度を液晶表示器のような表
示手段２２によりデジタル表示するものである。

次に、本発明方法の第２実施例として、上記構成の劣化
測定器による劣化判定方法を第５図のフローチャートに
基づいて説明する。

この実施例では、劣化の判定をすべき被覆電線Ｗの種類
ＡＯ，Ａｌ、Ａ２．・・・と、各種類ＡＯ，ＡＩ、Ａ２
．・何こ対応して設定した劣化判定の基準値とが表とし
て記録された記録保持手段、たとえば表が印刷されたカ
ードを予め用意しておく。該表の記録内容は、第２図の
メモリ構成図に示した内容と同じであるので、その記録
内容の説明は省略する。

ステップＳ１からステップＳ３までの各ステップは、第
１実施例の場合と同様であって、ステップＳ１で被覆体
の温度を検出し、ステップＳ２でその温度状態での被覆
体の硬度を検出し、ステップＳ３において、検出された
硬度について検出温度値により温度補正の演算を行なっ
て基準温度での硬度を算出する。そして、ステップＳ４
で、その算出結果である基準温度での硬度を表示部４Ｉ
にデジタル表示する。

これまでの各ステップは、劣化測定器が自動的に行なう
が、これ以降のステップは、オペレータが処理する。

ステップＳ５で、オペレータが測定対象である被覆電線
Ｗの種類に対応する基準値を前記の印刷カード上の表か
ら検索し、ステップＳ６で、オペレータが表示部４！の
表示を目視して硬度を確認し、この硬度と前記基準値と
を対比して使用の合否を判定する。

〈発明の効果〉 以上のように、本発明の方法によれば、劣化の判定をす
べき被覆電線の種類毎に劣化判定の基準値が設定され両
者が予め表として記録、もしくは記憶されているから、
該表土の対応する基準値と測定硬度とを対比することに
より、被覆電線の種類に応じ正確な合否判定を行なうこ
とができる。

したがって、まだ使用に耐える被覆電線について使用不
適の判定を下したり、既に使用に耐えなくなっている被
覆電線について使用可能と判定する等、誤った判定をす
るおそれがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の第１実施例の実施に供する電線被
覆劣化測定器の構成図、第２図は同実施例に使用する記
憶手段のメモリ構成図、第３図は第１実施例のフローチ
ャート、第４図は本発明方法の第２実施例の実施に供す
る電線被覆劣化測定器の構成図、第５図は同実施例のフ
ローチャートである。 Ｉ・・・測定器本体、２．２１・・演算回路部、３．３
１・・操作部、４，４Ｉ・・表示部、５・・・加圧針、
６・・・受台、８・・・変位センサ、９・・・温度セン
サ、１６記憶手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）劣化の判定をすべき被覆電線の種類毎に劣化判定
   の基準値を設定して被覆電線の種類と基準値との関係を
   表として予め記録保持手段に記録、もしくは記憶手段に
   記憶させておき、一定加圧力が加わる加圧針とこれに対
   向する受台との間に被覆電線を挟持して前記加圧針の変
   位量から該電線の被覆体の硬度を測定し、測定対象であ
   る被覆電線の種類に基づいて前記記録保持手段もしくは
   記憶手段から被覆電線の種類に対応する基準値を検索し
   、この検索された基準値と前記硬度とを対比して使用許
   容の合否を判定することを特徴とする電線被覆の劣化判
   定方法。