JPWO2013051074A1 - 電子機器の組立構造 - Google Patents

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Abstract

カバーシャーシとボトムシャーシとプリント基板とを備え、内部にプリント基板を配置し、ボトムシャーシにカバーシャーシを取り付ける電子機器の組立構造において、カバーシャーシの一辺をボトムシャーシに係合させ、その係合させた辺を回転支軸としてカバーシャーシを回転させて取り付けるようにしたので、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、プリント基板上の部品を破損させることがない。

Description

この発明は、プリント基板を備えた電子機器の組立構造に関するものである。
従来より、プリント基板を備えた電子機器においては、ボトムシャーシに、プリント基板およびその他の内挿物と、カバーシャーシとを、順に落し蓋方式で組み付けていき、最終的にボトムシャーシとカバーシャーシとの位置合わせを行って組み付ける組立構造が一般的に行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−186157号公報
しかしながら、従来の組立構造では、組付け途中でのカバーシャーシとボトムシャーシとの位置決めが困難であるため、カバーシャーシ組付け時の作業のバラつきが大きく、カバーシャーシとボトムシャーシの位置がずれた場合に、シャーシがプリント基板上の電子部品と接触してしまい、特に破損しやすい部品が取り付けられている場合など、部品を破損させてしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、プリント基板上の部品を破損させることのない電子機器の組立構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、カバーシャーシとボトムシャーシとプリント基板とを備え、内部にプリント基板を配置し、ボトムシャーシにカバーシャーシを取り付ける電子機器の組立構造において、前記カバーシャーシの一辺と前記ボトムシャーシの一辺のいずれか一方に係合爪を、他方に係合穴を備え、前記係合爪を前記係合穴に係合させて、当該係合させた辺を回転支軸として前記カバーシャーシを回転させて取り付けることを特徴とする。
この発明では、カバーシャーシの一辺をボトムシャーシに係合させ、その係合させた辺を回転支軸としてカバーシャーシを回転させて取り付けるようにしたので、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、プリント基板上の部品を破損させることがない。
実施の形態1における電子機器の全体構成の一例を示す分解斜視図である。 図1に示す電子機器を落とし蓋方式で組み付けた場合の組立構造を示す図である。 実施の形態1の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の斜視図である。 実施の形態1の電子機器におけるボトムシャーシ1の斜視図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右正面方向からの斜視図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左背面方向からの斜視図である。 図6におけるA部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右側面方向からの斜視図である。 図8におけるB部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組み付ける際の、係合爪11,12の凸部17,18とボトムシャーシ1との関係を示す模式説明図である。 カバーシャーシ4の係合爪11と凸部17を示す拡大斜視図(図3(a)におけるC部分の拡大図)である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の背面図である。 図12におけるD部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左側面方向からの斜視図である。 図14におけるE部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了直前の、電子機器の左背面方向からの斜視図である。 図16におけるF部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の左背面方向からの斜視図である。 図18におけるG部分の拡大図である。 実施の形態2の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の斜視図である。 実施の形態2の電子機器におけるボトムシャーシ1の斜視図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左正面方向からの斜視図である。 図22におけるH部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の右正面方向からの斜視図である。 図24におけるI部分の拡大図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における電子機器の全体構成の一例を示す分解斜視図である。図1に示すように、この電子機器では、ボトムシャーシ1側にデッキメカ2を設置し、デッキメカ上にプリント基板3を配置するレイアウトを実現させるため、プリント基板3をカバーシャーシ4に取り付けた後、そのプリント基板3付きカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける構造となっている。
その後、正面にはフロントシャーシ5やフロントパネル6などを取り付け、背面(後面)にはリアシャーシ7を取り付ける。
図2は、従来技術と同様に、図1に示す電子機器を落とし蓋方式で組み付けた場合の組立構造を示す図である。この場合、デッキメカ2をボトムシャーシ1に、また、プリント基板3をカバーシャーシ4に取り付けた後に、プリント基板3付きカバーシャーシ4を、デッキメカ2が組み付けられたボトムシャーシ1に取り付ける際、作業者がカバーシャーシ4とボトムシャーシ1の位置を合わせて組み付ける。この組立構造では、従来技術において説明したのと同様に、組付け途中でのカバーシャーシ4とボトムシャーシ1との位置決めが困難であるため、カバーシャーシ4組付け時の作業のバラつきが大きく、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1の位置がずれた場合に、ボトムシャーシ1がプリント基板3上の電子部品と接触してしまい、特に破損しやすい部品が取り付けられている場合など、部品を破損させてしまうおそれがある。
そこで、図3に示すように、カバーシャーシ4の一辺(回転支軸となる箇所)に係合爪11,12を設ける。図3(a)は、実施の形態1の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の右正面上方からの斜視図、図3(b)は左正面下方からの斜視図である。また、図4は、実施の形態1の電子機器におけるボトムシャーシ1の右正面上方からの斜視図である。図4に示すように、ボトムシャーシ1側にも、カバーシャーシ4における係合爪11,12と対応する位置に、係合爪11,12を係合可能な係合穴13,14を設ける。
そして、プリント基板3付きカバーシャーシ4を、ボトムシャーシ1に組み付ける際に、図5〜図7に示すように、カバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に係合することによりカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に係合し、その係合爪11,12が係合穴13,14に係合された辺を回転支軸として、カバーシャーシ4を図5に示す矢印Xの方向に回転させて取り付ける構造とする。ここで、図5は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右正面方向からの斜視図であり、図6は、電子機器の左背面方向からの斜視図である。また、図7は、図6におけるA部分の拡大図である。
図3〜図7に示すように、カバーシャーシ4の一辺に、回転取付け時の支軸とする係合爪11,12を設け、その係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に挿入し(図7参照)、その状態でカバーシャーシ4を回転させて回転支軸となる辺とは反対側の(対向する)辺においてカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に固定する。この固定のために、カバーシャーシ4には嵌合爪22,23が、ボトムシャーシ1には、嵌合用凹み24,25が設けられているが、この嵌合爪22,23および嵌合用凹み24,25については後述する。
このように、カバーシャーシ4の一辺をボトムシャーシ1に係合させ、その係合させた辺を回転支軸としてカバーシャーシ4を回転させて取り付けるようにしたことにより、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、カバーシャーシ4に取り付けたプリント基板3上の部品の破損を防止することができる。
図8は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右側面方向からの斜視図であり、カバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に挿入した状態を、その回転支軸のある側面(右側面)側から見た図である。係合爪11の近傍には、左右に2つのストッパー15が設けられている。同様に、係合爪12の近傍にも、左右に2つのストッパー16が設けられている。図9は、図8におけるB部分(係合爪11および2つのストッパー15の部分)の拡大図である。カバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に差し込んだ際に、奥まで差し込んだ状態でストッパー15,16がボトムシャーシ1の側壁面に当接し(図9,図10参照)、その当接した状態でカバーシャーシ4を回転させることにより、常に決まった軌道でカバーシャーシ4が回転する。このストッパー15,16がない状態では、係合爪11,12の係合穴13,14への差し込み具合によっては、回転軌道が変わってしまい、プリント基板3上の部品がボトムシャーシ1と接触するおそれがあるが、ストッパー15,16を設けたことにより、常に一定の回転軌道でカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付けることができ、より確実に部品の破損を防止することができる。
さらに、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組み付けた際に、よりガタをなくすために、図10および図11に示すように、係合爪11,12におけるボトムシャーシ1の内側壁面と対向する位置に、凸部17,18を設けるとよい。図10(a)は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組み付ける際に、カバーシャーシの係合爪11,12をボトムシャーシの係合穴13,14に差し込んだ状態を示す模式説明図であり、図10(b)は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後に、係合爪11,12の凸部17,18がボトムシャーシ1と当接した状態を示す模式説明図である。また、図11は、カバーシャーシ4の係合爪11と凸部17を示す拡大斜視図(図3(a)におけるC部分の拡大図)である。
このように凸部17,18を設けることにより、この凸部17,18がボトムシャーシ1の側壁内面と当接し、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1のお互いのシャーシ同士にテンションがかかるため、締結部品を用いることなくカバーシャーシ4の回転支軸側を固定してガタをなくすとともに、振動時の異音発生も防止することができる。
図12は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の背面図である。また、図13(a)は、図12におけるD部分の拡大図であり、図13(b)は、図13(a)と同じく図12のD部分の拡大図において、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1に組付け完了した状態を示す図である。この図12および図13に示すように、カバーシャーシ4の回転支軸側の高さ方向の位置決めのために、カバーシャーシ4の回転支軸となる辺の内側であって、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1の側面上部と当接すべき位置に、先端に誘い部19aを持つ高さ方向位置決め用曲げ部19を少なくとも1つ設ける。なお、この実施例では、図3(b)に示すように、係合爪11と12との間に、誘い部19aを持つ高さ方向位置決め用曲げ部19を2箇所設けているが、例えば、係合爪11より手前、係合爪11と12の間、係合爪12より後方の3箇所設けるようにするなど、この高さ方向位置決め用曲げ部19をいくつ設けるようにするかは、当業者が適宜決定すればよい。そして、カバーシャーシ4を回転させてボトムシャーシ1に組み付ける際に、ボトムシャーシ1の側面上部と当接した誘い部19aがガイドとなって、高さ方向位置決め用曲げ部19がボトムシャーシ1の側面上部に配置される。
このように高さ方向位置決め用曲げ部19を設けることにより、カバーシャーシ4の回転支軸側の高さ方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
図14は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左側面方向からの斜視図であり、図15は、図14におけるE部分の拡大図である。この図14および図15に示すように、カバーシャーシ4の回転支軸側の前後方向の位置決めのために、カバーシャーシ4の回転支軸となる辺に前後方向位置決め用曲げ部20を設け、ボトムシャーシ1の対応する位置に、この前後方向位置決め用曲げ部20が挿入可能なスリット21を設ける。さらに、前後方向位置決め用曲げ部20は、その先端にテーパ部20aを有するものであり、カバーシャーシ4を取り付ける際に、ボトムシャーシ1との前後方向の位置がずれた状態で組み付けられたとしても、この先端のテーパ部20aが誘いとなって、ボトムシャーシ1のスリット21にスムーズに挿入され、位置決めが完了する。
このように、カバーシャーシ4に前後方向位置決め用曲げ部20を設け、ボトムシャーシ1にその前後方向位置決め用曲げ部20が挿入可能なスリット21を設けることにより、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1を組み付ける際の前後方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
図16は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了直前の、電子機器の左背面方向からの斜視図であり、図17は、図16におけるF部分の拡大図である。また、図18は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の左背面方向からの斜視図であり、図19は、図18におけるG部分の拡大図である。
図16および図17に示すように、カバーシャーシ4を回転させて組み付ける際に、カバーシャーシ4の回転支軸とは対向する辺において、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に嵌合させる。すなわち、カバーシャーシ4に設けられた嵌合爪22,23を、ボトムシャーシ1に設けられた嵌合用凹み24,25に嵌合させる。このとき、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23の先端と、ボトムシャーシ1の端面が当接して、組付性が悪くなることが懸念されるため、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23の先端に誘い部22a,23aを設ける。
このように、誘い部22a,23aを先端に設けたことにより、この誘い部22a,23aがガイドになって、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23がスムーズにボトムシャーシ1の嵌合用凹み24,25に嵌まるので(図18および図19参照)、カバーシャーシ4の組付け時の作業性を改善できるとともに、シャーシの変形を防止することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、カバーシャーシ4の一辺をボトムシャーシ1に係合させ、その係合させた辺を回転支軸としてカバーシャーシ4を回転させて取り付けるようにしたので、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、カバーシャーシ4に取り付けたプリント基板3上の部品の破損を防止することができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸となる箇所(辺)に係合爪11,12を備え、ボトムシャーシ1において、カバーシャーシ4の係合爪11,12と対応する位置に係合穴13,14を備えるとともに、そのカバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に係合させた際に、ボトムシャーシ1の側壁面に当接するストッパー15,16をカバーシャーシ4の係合爪11,12の近傍に備えるようにしたので、常に一定の回転軌道でカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付けることができ、より確実に部品の破損を防止することができる。
また、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取付け完了した状態で、ボトムシャーシの側壁内面と当接する凸部17,18をカバーシャーシ4の係合爪11,12に設けたことにより、締結部品を用いることなくカバーシャーシ4の回転支軸側を固定し、振動異音の発生を防止することができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸側に、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける際の高さ方向位置決め用曲げ部19を設けたことにより、カバーシャーシ4の回転支軸側の高さ方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸側に、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける際の前後方向位置決め用曲げ部20を設け、ボトムシャーシ1において、前後方向位置決め用曲げ部20に対応する位置に、その前後方向位置決め用曲げ部20を挿入可能なスリット21を設けたことにより、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1の前後方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸となる辺と対向する辺に、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける嵌合爪22,23を設け、ボトムシャーシ1において、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23に対応する位置に、その嵌合爪22,23と嵌合する嵌合用凹み24,25を設け、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23の先端に、ボトムシャーシ1の嵌合用凹み24,25と嵌合する際の嵌合用誘い部22a,23aを備えたことにより、カバーシャーシ4の組付け時の作業性を改善するとともに、シャーシの変形を防止することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2における電子機器の全体構成図については、図1に示す実施の形態1の全体構成図と同じであるので、図示および説明を省略する。また、実施の形態1で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。以下に示す実施の形態2では、実施の形態1と比べると、実施の形態1におけるカバーシャーシ4の係合爪11,12が凸部17,18を備える代わりに、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを備え、さらに、ボトムシャーシ1の係合穴33,34の近傍(下方)に、係合爪31,32先端の曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aを備えている。
図20(a)は、実施の形態2の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の右正面上方からの斜視図、図20(b)は左正面下方からの斜視図である。また、図21は、実施の形態2の電子機器におけるボトムシャーシ1の右正面上方からの斜視図である。図20に示すように、カバーシャーシ4の一辺(回転支軸となる箇所)に係合爪31,32を設けるとともに、その係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを設ける。また、図21に示すように、ボトムシャーシ1側にも、カバーシャーシ4における係合爪31,32と対応する位置に、係合爪31,32を係合可能な係合穴33,34を設け、さらにその近傍(下方)に、係合爪31,32の先端の曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aを設ける。
そして、プリント基板3付きカバーシャーシ4を、ボトムシャーシ1に組み付ける際に、図22および図23(a)に示すように、カバーシャーシ4の係合爪31,32をボトムシャーシ1の係合穴33,34に係合することによりカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に係合し、その係合爪31,32が係合穴33,34に係合された辺を回転支軸として、カバーシャーシ4を図22に示す矢印Xの方向に回転させて取り付ける構造とする。ここで、図22は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左正面方向からの斜視図であり、図23(a)は、図22におけるH部分の拡大図である。
このように、カバーシャーシ4の一辺に、回転取付け時の支軸とする係合爪31,32を設け、その係合爪31,32をボトムシャーシ1の係合穴33,34に挿入し(図7参照)、その状態でカバーシャーシ4を回転させて回転支軸とは反対側の辺においてカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に固定する。この固定された状態、すなわち、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取付け完了後には、図23(b)〜図25に示す状態となる。図23(b)は、図23(a)と同じく図22のH部分の拡大図において、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1に組付け完了した状態を示す図である。また、図24は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の右正面方向からの斜視図であり、図25は、図24におけるI部分の拡大図である
これらの図20〜図25に示すように、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを備え、ボトムシャーシ1側にも、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端の曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aを備えることにより、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1に組付け完了した際に、図23(b)〜図25に示すように曲げ嵌合部31a,32aが嵌合穴33a,34aに嵌合して固定されるため、締結部品を用いることなく、カバーシャーシ4の回転支軸側がボトムシャーシ1から外れないように固定することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、カバーシャーシ4の回転支軸側に設けた係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを設け、カバーシャーシ4をボトムシャーシに取付け完了した状態で、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端に設けられた曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aをボトムシャーシ1の係合穴33,34の近傍に設けたことにより、締結部品を用いることなくカバーシャーシ4の回転支軸側を固定し、振動異音の発生を防止することができる。
なお、この実施の形態では、プリント基板3が取り付けられたカバーシャーシ4を、ボトムシャーシ1に組み付けるタイプの電子機器の組立構造として説明したが、この発明の電子機器の組立構造はこれに限らず、プリント基板3が取り付けられたボトムシャーシ1に、カバーシャーシ4を組み付けるタイプの電子機器の組立構造であっても構わず、プリント基板を備えた電子機器の組立構造であれば、どのような形態のものにも適用することができる。
また、この実施の形態では、カバーシャーシ4に係合爪を設け、ボトムシャーシ1に係合穴を設けるものとして説明したが、カバーシャーシ4に係合穴を設け、ボトムシャーシ1に係合爪を設けるものとしてもよいことは、言うまでもない。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明の電子機器の組立構造は、プリント基板を備えた各種電子機器の組立構造に適用することができる。
1 ボトムシャーシ、2 デッキメカ、3 プリント基板、4 カバーシャーシ、5 フロントシャーシ、6 フロントパネル、7 リアシャーシ、11,12,31,32 係合爪、13,14,33,34 係合穴、15,16 ストッパー、17,18 凸部、19 高さ方向位置決め用曲げ部、19a 誘い部、20 前後方向位置決め用曲げ部、20a テーパ部、21 スリット、22,23 嵌合爪、22a,23a 誘い部、24,25 嵌合用凹み、31a,31b 曲げ嵌合部、33a,34a 嵌合穴。
この発明は、プリント基板を備えた電子機器の組立構造に関するものである。
従来より、プリント基板を備えた電子機器においては、ボトムシャーシに、プリント基板およびその他の内挿物と、カバーシャーシとを、順に落し蓋方式で組み付けていき、最終的にボトムシャーシとカバーシャーシとの位置合わせを行って組み付ける組立構造が一般的に行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−186157号公報
しかしながら、従来の組立構造では、組付け途中でのカバーシャーシとボトムシャーシとの位置決めが困難であるため、カバーシャーシ組付け時の作業のバラつきが大きく、カバーシャーシとボトムシャーシの位置がずれた場合に、シャーシがプリント基板上の電子部品と接触してしまい、特に破損しやすい部品が取り付けられている場合など、部品を破損させてしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、プリント基板上の部品を破損させることのない電子機器の組立構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、カバーシャーシとボトムシャーシとプリント基板とを備え、内部にプリント基板を配置し、ボトムシャーシにカバーシャーシを取り付ける電子機器の組立構造において、前記カバーシャーシの一辺に係合爪を備え、前記ボトムシャーシの一辺の前記カバーシャーシの係合爪と対応する位置に係合穴を備え、前記係合爪を前記係合穴に係合させて、当該係合させた辺を回転支軸として前記カバーシャーシを回転させて取り付けてなり、前記カバーシャーシを前記ボトムシャーシに取付け完了した状態で、前記ボトムシャーシの側壁内面と当接する凸部を前記係合爪に備えることを特徴とする。
この発明では、カバーシャーシの一辺をボトムシャーシに係合させ、その係合させた辺を回転支軸としてカバーシャーシを回転させて取り付けるようにしたので、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、プリント基板上の部品を破損させることがない。
実施の形態1における電子機器の全体構成の一例を示す分解斜視図である。 図1に示す電子機器を落とし蓋方式で組み付けた場合の組立構造を示す図である。 実施の形態1の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の斜視図である。 実施の形態1の電子機器におけるボトムシャーシ1の斜視図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右正面方向からの斜視図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左背面方向からの斜視図である。 図6におけるA部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右側面方向からの斜視図である。 図8におけるB部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組み付ける際の、係合爪11,12の凸部17,18とボトムシャーシ1との関係を示す模式説明図である。 カバーシャーシ4の係合爪11と凸部17を示す拡大斜視図(図3(a)におけるC部分の拡大図)である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の背面図である。 図12におけるD部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左側面方向からの斜視図である。 図14におけるE部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了直前の、電子機器の左背面方向からの斜視図である。 図16におけるF部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の左背面方向からの斜視図である。 図18におけるG部分の拡大図である。 実施の形態2の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の斜視図である。 実施の形態2の電子機器におけるボトムシャーシ1の斜視図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左正面方向からの斜視図である。 図22におけるH部分の拡大図である。 カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の右正面方向からの斜視図である。 図24におけるI部分の拡大図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における電子機器の全体構成の一例を示す分解斜視図である。図1に示すように、この電子機器では、ボトムシャーシ1側にデッキメカ2を設置し、デッキメカ上にプリント基板3を配置するレイアウトを実現させるため、プリント基板3をカバーシャーシ4に取り付けた後、そのプリント基板3付きカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける構造となっている。
その後、正面にはフロントシャーシ5やフロントパネル6などを取り付け、背面(後面)にはリアシャーシ7を取り付ける。
図2は、従来技術と同様に、図1に示す電子機器を落とし蓋方式で組み付けた場合の組立構造を示す図である。この場合、デッキメカ2をボトムシャーシ1に、また、プリント基板3をカバーシャーシ4に取り付けた後に、プリント基板3付きカバーシャーシ4を、デッキメカ2が組み付けられたボトムシャーシ1に取り付ける際、作業者がカバーシャーシ4とボトムシャーシ1の位置を合わせて組み付ける。この組立構造では、従来技術において説明したのと同様に、組付け途中でのカバーシャーシ4とボトムシャーシ1との位置決めが困難であるため、カバーシャーシ4組付け時の作業のバラつきが大きく、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1の位置がずれた場合に、ボトムシャーシ1がプリント基板3上の電子部品と接触してしまい、特に破損しやすい部品が取り付けられている場合など、部品を破損させてしまうおそれがある。
そこで、図3に示すように、カバーシャーシ4の一辺(回転支軸となる箇所)に係合爪11,12を設ける。図3(a)は、実施の形態1の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の右正面上方からの斜視図、図3(b)は左正面下方からの斜視図である。また、図4は、実施の形態1の電子機器におけるボトムシャーシ1の右正面上方からの斜視図である。図4に示すように、ボトムシャーシ1側にも、カバーシャーシ4における係合爪11,12と対応する位置に、係合爪11,12を係合可能な係合穴13,14を設ける。
そして、プリント基板3付きカバーシャーシ4を、ボトムシャーシ1に組み付ける際に、図5〜図7に示すように、カバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に係合することによりカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に係合し、その係合爪11,12が係合穴13,14に係合された辺を回転支軸として、カバーシャーシ4を図5に示す矢印Xの方向に回転させて取り付ける構造とする。ここで、図5は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右正面方向からの斜視図であり、図6は、電子機器の左背面方向からの斜視図である。また、図7は、図6におけるA部分の拡大図である。
図3〜図7に示すように、カバーシャーシ4の一辺に、回転取付け時の支軸とする係合爪11,12を設け、その係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に挿入し(図7参照)、その状態でカバーシャーシ4を回転させて回転支軸となる辺とは反対側の(対向する)辺においてカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に固定する。この固定のために、カバーシャーシ4には嵌合爪22,23が、ボトムシャーシ1には、嵌合用凹み24,25が設けられているが、この嵌合爪22,23および嵌合用凹み24,25については後述する。
このように、カバーシャーシ4の一辺をボトムシャーシ1に係合させ、その係合させた辺を回転支軸としてカバーシャーシ4を回転させて取り付けるようにしたことにより、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、カバーシャーシ4に取り付けたプリント基板3上の部品の破損を防止することができる。
図8は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の右側面方向からの斜視図であり、カバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に挿入した状態を、その回転支軸のある側面(右側面)側から見た図である。係合爪11の近傍には、左右に2つのストッパー15が設けられている。同様に、係合爪12の近傍にも、左右に2つのストッパー16が設けられている。図9は、図8におけるB部分(係合爪11および2つのストッパー15の部分)の拡大図である。カバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に差し込んだ際に、奥まで差し込んだ状態でストッパー15,16がボトムシャーシ1の側壁面に当接し(図9,図10参照)、その当接した状態でカバーシャーシ4を回転させることにより、常に決まった軌道でカバーシャーシ4が回転する。このストッパー15,16がない状態では、係合爪11,12の係合穴13,14への差し込み具合によっては、回転軌道が変わってしまい、プリント基板3上の部品がボトムシャーシ1と接触するおそれがあるが、ストッパー15,16を設けたことにより、常に一定の回転軌道でカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付けることができ、より確実に部品の破損を防止することができる。
さらに、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組み付けた際に、よりガタをなくすために、図10および図11に示すように、係合爪11,12におけるボトムシャーシ1の内側壁面と対向する位置に、凸部17,18を設けるとよい。図10(a)は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組み付ける際に、カバーシャーシの係合爪11,12をボトムシャーシの係合穴13,14に差し込んだ状態を示す模式説明図であり、図10(b)は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後に、係合爪11,12の凸部17,18がボトムシャーシ1と当接した状態を示す模式説明図である。また、図11は、カバーシャーシ4の係合爪11と凸部17を示す拡大斜視図(図3(a)におけるC部分の拡大図)である。
このように凸部17,18を設けることにより、この凸部17,18がボトムシャーシ1の側壁内面と当接し、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1のお互いのシャーシ同士にテンションがかかるため、締結部品を用いることなくカバーシャーシ4の回転支軸側を固定してガタをなくすとともに、振動時の異音発生も防止することができる。
図12は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の背面図である。また、図13(a)は、図12におけるD部分の拡大図であり、図13(b)は、図13(a)と同じく図12のD部分の拡大図において、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1に組付け完了した状態を示す図である。この図12および図13に示すように、カバーシャーシ4の回転支軸側の高さ方向の位置決めのために、カバーシャーシ4の回転支軸となる辺の内側であって、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1の側面上部と当接すべき位置に、先端に誘い部19aを持つ高さ方向位置決め用曲げ部19を少なくとも1つ設ける。なお、この実施例では、図3(b)に示すように、係合爪11と12との間に、誘い部19aを持つ高さ方向位置決め用曲げ部19を2箇所設けているが、例えば、係合爪11より手前、係合爪11と12の間、係合爪12より後方の3箇所設けるようにするなど、この高さ方向位置決め用曲げ部19をいくつ設けるようにするかは、当業者が適宜決定すればよい。そして、カバーシャーシ4を回転させてボトムシャーシ1に組み付ける際に、ボトムシャーシ1の側面上部と当接した誘い部19aがガイドとなって、高さ方向位置決め用曲げ部19がボトムシャーシ1の側面上部に配置される。
このように高さ方向位置決め用曲げ部19を設けることにより、カバーシャーシ4の回転支軸側の高さ方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
図14は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左側面方向からの斜視図であり、図15は、図14におけるE部分の拡大図である。この図14および図15に示すように、カバーシャーシ4の回転支軸側の前後方向の位置決めのために、カバーシャーシ4の回転支軸となる辺に前後方向位置決め用曲げ部20を設け、ボトムシャーシ1の対応する位置に、この前後方向位置決め用曲げ部20が挿入可能なスリット21を設ける。さらに、前後方向位置決め用曲げ部20は、その先端にテーパ部20aを有するものであり、カバーシャーシ4を取り付ける際に、ボトムシャーシ1との前後方向の位置がずれた状態で組み付けられたとしても、この先端のテーパ部20aが誘いとなって、ボトムシャーシ1のスリット21にスムーズに挿入され、位置決めが完了する。
このように、カバーシャーシ4に前後方向位置決め用曲げ部20を設け、ボトムシャーシ1にその前後方向位置決め用曲げ部20が挿入可能なスリット21を設けることにより、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1を組み付ける際の前後方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
図16は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了直前の、電子機器の左背面方向からの斜視図であり、図17は、図16におけるF部分の拡大図である。また、図18は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の左背面方向からの斜視図であり、図19は、図18におけるG部分の拡大図である。
図16および図17に示すように、カバーシャーシ4を回転させて組み付ける際に、カバーシャーシ4の回転支軸とは対向する辺において、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に嵌合させる。すなわち、カバーシャーシ4に設けられた嵌合爪22,23を、ボトムシャーシ1に設けられた嵌合用凹み24,25に嵌合させる。このとき、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23の先端と、ボトムシャーシ1の端面が当接して、組付性が悪くなることが懸念されるため、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23の先端に誘い部22a,23aを設ける。
このように、誘い部22a,23aを先端に設けたことにより、この誘い部22a,23aがガイドになって、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23がスムーズにボトムシャーシ1の嵌合用凹み24,25に嵌まるので(図18および図19参照)、カバーシャーシ4の組付け時の作業性を改善できるとともに、シャーシの変形を防止することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、カバーシャーシ4の一辺をボトムシャーシ1に係合させ、その係合させた辺を回転支軸としてカバーシャーシ4を回転させて取り付けるようにしたので、シャーシ組付け時の位置決めが容易で、カバーシャーシ4に取り付けたプリント基板3上の部品の破損を防止することができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸となる箇所(辺)に係合爪11,12を備え、ボトムシャーシ1において、カバーシャーシ4の係合爪11,12と対応する位置に係合穴13,14を備えるとともに、そのカバーシャーシ4の係合爪11,12をボトムシャーシ1の係合穴13,14に係合させた際に、ボトムシャーシ1の側壁面に当接するストッパー15,16をカバーシャーシ4の係合爪11,12の近傍に備えるようにしたので、常に一定の回転軌道でカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付けることができ、より確実に部品の破損を防止することができる。
また、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取付け完了した状態で、ボトムシャーシの側壁内面と当接する凸部17,18をカバーシャーシ4の係合爪11,12に設けたことにより、締結部品を用いることなくカバーシャーシ4の回転支軸側を固定し、振動異音の発生を防止することができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸側に、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける際の高さ方向位置決め用曲げ部19を設けたことにより、カバーシャーシ4の回転支軸側の高さ方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸側に、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける際の前後方向位置決め用曲げ部20を設け、ボトムシャーシ1において、前後方向位置決め用曲げ部20に対応する位置に、その前後方向位置決め用曲げ部20を挿入可能なスリット21を設けたことにより、カバーシャーシ4とボトムシャーシ1の前後方向の位置決めを、より容易に行うことができる。
また、カバーシャーシ4の回転支軸となる辺と対向する辺に、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取り付ける嵌合爪22,23を設け、ボトムシャーシ1において、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23に対応する位置に、その嵌合爪22,23と嵌合する嵌合用凹み24,25を設け、カバーシャーシ4の嵌合爪22,23の先端に、ボトムシャーシ1の嵌合用凹み24,25と嵌合する際の嵌合用誘い部22a,23aを備えたことにより、カバーシャーシ4の組付け時の作業性を改善するとともに、シャーシの変形を防止することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2における電子機器の全体構成図については、図1に示す実施の形態1の全体構成図と同じであるので、図示および説明を省略する。また、実施の形態1で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。以下に示す実施の形態2では、実施の形態1と比べると、実施の形態1におけるカバーシャーシ4の係合爪11,12が凸部17,18を備える代わりに、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを備え、さらに、ボトムシャーシ1の係合穴33,34の近傍(下方)に、係合爪31,32先端の曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aを備えている。
図20(a)は、実施の形態2の電子機器におけるプリント基板3付きカバーシャーシ4の右正面上方からの斜視図、図20(b)は左正面下方からの斜視図である。また、図21は、実施の形態2の電子機器におけるボトムシャーシ1の右正面上方からの斜視図である。図20に示すように、カバーシャーシ4の一辺(回転支軸となる箇所)に係合爪31,32を設けるとともに、その係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを設ける。また、図21に示すように、ボトムシャーシ1側にも、カバーシャーシ4における係合爪31,32と対応する位置に、係合爪31,32を係合可能な係合穴33,34を設け、さらにその近傍(下方)に、係合爪31,32の先端の曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aを設ける。
そして、プリント基板3付きカバーシャーシ4を、ボトムシャーシ1に組み付ける際に、図22および図23(a)に示すように、カバーシャーシ4の係合爪31,32をボトムシャーシ1の係合穴33,34に係合することによりカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に係合し、その係合爪31,32が係合穴33,34に係合された辺を回転支軸として、カバーシャーシ4を図22に示す矢印Xの方向に回転させて取り付ける構造とする。ここで、図22は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け途中の、電子機器の左正面方向からの斜視図であり、図23(a)は、図22におけるH部分の拡大図である。
このように、カバーシャーシ4の一辺に、回転取付け時の支軸とする係合爪31,32を設け、その係合爪31,32をボトムシャーシ1の係合穴33,34に挿入し(図7参照)、その状態でカバーシャーシ4を回転させて回転支軸とは反対側の辺においてカバーシャーシ4をボトムシャーシ1に固定する。この固定された状態、すなわち、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に取付け完了後には、図23(b)〜図25に示す状態となる。図23(b)は、図23(a)と同じく図22のH部分の拡大図において、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1に組付け完了した状態を示す図である。また、図24は、カバーシャーシ4をボトムシャーシ1に組付け完了後の、電子機器の右正面方向からの斜視図であり、図25は、図24におけるI部分の拡大図である
これらの図20〜図25に示すように、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを備え、ボトムシャーシ1側にも、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端の曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aを備えることにより、カバーシャーシ4がボトムシャーシ1に組付け完了した際に、図23(b)〜図25に示すように曲げ嵌合部31a,32aが嵌合穴33a,34aに嵌合して固定されるため、締結部品を用いることなく、カバーシャーシ4の回転支軸側がボトムシャーシ1から外れないように固定することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、カバーシャーシ4の回転支軸側に設けた係合爪31,32の先端に曲げ嵌合部31a,32aを設け、カバーシャーシ4をボトムシャーシに取付け完了した状態で、カバーシャーシ4の係合爪31,32の先端に設けられた曲げ嵌合部31a,32aが嵌合する嵌合穴33a,34aをボトムシャーシ1の係合穴33,34の近傍に設けたことにより、締結部品を用いることなくカバーシャーシ4の回転支軸側を固定し、振動異音の発生を防止することができる。
なお、この実施の形態では、プリント基板3が取り付けられたカバーシャーシ4を、ボトムシャーシ1に組み付けるタイプの電子機器の組立構造として説明したが、この発明の電子機器の組立構造はこれに限らず、プリント基板3が取り付けられたボトムシャーシ1に、カバーシャーシ4を組み付けるタイプの電子機器の組立構造であっても構わず、プリント基板を備えた電子機器の組立構造であれば、どのような形態のものにも適用することができる。
また、この実施の形態では、カバーシャーシ4に係合爪を設け、ボトムシャーシ1に係合穴を設けるものとして説明したが、カバーシャーシ4に係合穴を設け、ボトムシャーシ1に係合爪を設けるものとしてもよいことは、言うまでもない。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 ボトムシャーシ、2 デッキメカ、3 プリント基板、4 カバーシャーシ、5 フロントシャーシ、6 フロントパネル、7 リアシャーシ、11,12,31,32 係合爪、13,14,33,34 係合穴、15,16 ストッパー、17,18 凸部、19 高さ方向位置決め用曲げ部、19a 誘い部、20 前後方向位置決め用曲げ部、20a テーパ部、21 スリット、22,23 嵌合爪、22a,23a 誘い部、24,25 嵌合用凹み、31a,31b 曲げ嵌合部、33a,34a 嵌合穴。

Claims (8)

  1. カバーシャーシとボトムシャーシとプリント基板とを備え、内部にプリント基板を配置し、ボトムシャーシにカバーシャーシを取り付ける電子機器の組立構造において、
    前記カバーシャーシの一辺と前記ボトムシャーシの一辺のいずれか一方に係合爪を、他方に係合穴を備え、
    前記係合爪を前記係合穴に係合させて、当該係合させた辺を回転支軸として前記カバーシャーシを回転させて取り付ける
    ことを特徴とする電子機器の組立構造。
  2. 前記カバーシャーシの回転支軸となる辺に係合爪を備え、
    前記ボトムシャーシの前記カバーシャーシの係合爪と対応する位置に係合穴を備え、
    前記係合爪を前記係合穴に係合させて、当該係合させた辺を回転支軸として前記カバーシャーシを回転させて取り付ける
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器の組立構造。
  3. 前記カバーシャーシの係合爪を前記ボトムシャーシの係合穴に係合させた際に、前記ボトムシャーシの側壁面に当接するストッパーを前記カバーシャーシの係合爪の近傍に備える
    ことを特徴とする請求項2記載の電子機器の組立構造。
  4. 前記カバーシャーシを前記ボトムシャーシに取付け完了した状態で、前記ボトムシャーシの側壁内面と当接する凸部を前記係合爪に備える
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の電子機器の組立構造。
  5. 前記カバーシャーシの係合爪の先端に曲げ嵌合部を備え、
    前記カバーシャーシを前記ボトムシャーシに取付け完了した状態で、前記カバーシャーシの係合爪の先端に備えられた曲げ嵌合部が嵌合する嵌合穴を前記ボトムシャーシの前記係合穴の近傍に備える
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の電子機器の組立構造。
  6. 前記カバーシャーシの回転支軸側に、前記カバーシャーシを前記ボトムシャーシに取り付ける際の高さ方向位置決め用曲げ部を備える
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のうちのいずれか1項記載の電子機器の組立構造。
  7. 前記カバーシャーシの回転支軸側に、前記カバーシャーシを前記ボトムシャーシに取り付ける際の前後方向位置決め用曲げ部を備え、
    前記ボトムシャーシの前記前後方向位置決め用曲げ部に対応する位置に、前記前後方向位置決め用曲げ部を挿入可能なスリットを備える
    ことを特徴とする請求項2から請求項6のうちのいずれか1項記載の電子機器の組立構造。
  8. 前記カバーシャーシの回転支軸となる辺と対向する辺に、前記カバーシャーシを前記ボトムシャーシに取り付ける嵌合爪を備え、
    前記ボトムシャーシの前記カバーシャーシの嵌合爪に対応する位置に、前記嵌合爪と嵌合する嵌合用凹みを備え、
    前記カバーシャーシの嵌合爪の先端に、前記ボトムシャーシの嵌合用凹みと嵌合する際の誘い部を有する
    ことを特徴とする請求項2から請求項7のうちのいずれか1項記載の電子機器の組立構造。
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