JPWO2012039310A1 - 有機el素子の製造方法、成膜装置、有機el素子 - Google Patents

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美穂 清水
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Abstract

有機EL素子の保護膜の封止性能を向上させる技術を提供する。基板2上に第一の電極層3と有機層4と第二の電極層5とが順に積層された処理対象物1の第二の電極層5に密着してPECVD法又はスパッタ法により化学構造中にSiを含有する無機物からなる第一の保護膜6を成膜した後、第一の保護膜6に密着してALD法によりAl2O3からなる第二の保護膜7を成膜する。第二の電極層5に密着して第一の保護膜6の成膜を始めるときから、第一の保護膜6に密着して第二の保護膜7の成膜を終えるまでの間は、処理対象物1を外気に曝さないで行う。

Description

本発明は、有機EL素子の製造方法と、その製造方法に用いる成膜装置と、その製造方法により製造された有機EL素子に関する。
有機発光ダイオード(OLED)は、発光効率が高く、薄い発光装置を組み立てることができることから、近年では、大面積化するテレビや照明装置への応用が提案されている。
有機EL素子には、有機層に水分が入りこむと劣化して寿命が短くなるという性質があるため、大気中の水分から遮断する封止技術が必要とされている。
従来の有機EL素子製造の封止工程では、ガラス缶による封止が行われていたが、ガラス缶の厚みによりディスプレイの厚みが増してしまい、有機EL素子の特徴を生かしきることができなかった。
そこで、近年のディスプレイの薄型化の進展に伴い、薄膜による封止技術が研究されている。
薄膜封止技術としては、SiN、SiON又はSiO2等の無機物の薄膜(以下無機封止膜と呼ぶ)を、成膜温度の低いプラズマ化学気相蒸着(PECVD)法により成膜する方法が既に知られている。
特許文献1には、PECVD法により無機封止膜を成膜する方法と、スパッタ法や真空蒸着法などの物理気相蒸着(PVD)法により無機封止膜を成膜する方法とが記載されている。
しかしながら、CVD法やPVD法で形成された無機封止膜は内部にパーティクルが混入したりピンホールが生じたりして封止性能が不十分であり、パーティクルとの界面やピンホールから水分などが入りやすいために、長期信頼性が得られないという問題があった。
特許文献1には、CVD法やPVD法で形成された無機封止膜の表面に樹脂膜を成膜する技術が開示されているが、無機封止膜と樹脂膜との応力の違いから密着性が悪く、水分遮断性能を向上できないという不都合があった。
特許第3817081号公報
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、有機EL素子の保護膜の封止性能を向上させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、基板上に第一の電極層と有機層と第二の電極層とが順に積層された処理対象物の前記第二の電極層上に保護膜を成膜する有機EL素子の製造方法であって、前記第二の電極層に密着して化学構造中にSiを含有する無機物からなる第一の保護膜を成膜する第一の保護膜成膜工程と、前記第一の保護膜に密着してALD法によりAl23からなる第二の保護膜を成膜する第二の保護膜成膜工程と、を有する有機EL素子の製造方法である。
本発明は、有機EL素子の製造方法であって、前記第一の保護膜成膜工程では、PECVD法又はスパッタ法のうちいずれか一方の成膜方法により前記第一の保護膜を成膜する有機EL素子の製造方法である。
本発明は、有機EL素子の製造方法であって、前記第一の保護膜は、SiNと、SiONと、SiOとからなる群のうちいずれか一種類の無機物からなる有機EL素子の製造方法である。
本発明は、有機EL素子の製造方法であって、前記第二の保護膜成膜工程では、前記第二の保護膜を10nm以上100nm以下の厚みで成膜する有機EL素子の製造方法である。
本発明は、有機EL素子の製造方法であって、前記第二の電極層に密着して前記第一の保護膜の成膜を始めるときから、前記第一の保護膜に密着して前記第二の保護膜の成膜を終えるまでの間は、前記処理対象物を外気に曝さない有機EL素子の製造方法である。
本発明は、有機EL素子の製造方法に用いる成膜装置であって、前記第一の保護膜を成膜できるように構成された第一の成膜室と、前記第二の保護膜を成膜できるように構成された第二の成膜室と、を有し、前記第二の保護膜成膜室は、真空槽と、前記真空槽内に配置され、前記処理対象物を保持する基板保持部と、前記真空槽内に前記原料ガスを放出する原料ガス放出部と、前記真空槽内に前記反応ガスを放出する反応ガス放出部と、前記真空槽内を真空排気する真空排気部と、前記基板保持部に保持された前記処理対象物を加熱する加熱装置とを有し、前記基板保持部は前記処理対象物を水平にした状態で鉛直方向に沿って複数枚重ねて保持するように構成された成膜装置である。
本発明は、有機EL素子の製造方法により製造された有機EL素子である。
ALD法により第一の保護膜に密着して第二の保護膜を成膜するので、第一の保護膜の封止欠陥部分が第二の保護膜で埋められて封止性能が向上する。
第一の保護膜成膜工程と第二の保護膜工程を真空一貫処理で行う場合には、保護膜の封止性能がさらに向上する。
ALD法による第二の保護膜の成膜工程では、複数枚の基板に同時に成膜できるので、生産性が高い。
本発明の成膜装置の第一例の平面図 第二の成膜室と第二の搬送室と仕込室と磁石マスク投入室の内部構成図 (a):マスク板と処理対象物と磁石板の平面図 (b):同A−A線切断断面図 (c):同B−B線切断断面図 第一の成膜室の第一例の内部構成図 第一の成膜室の第二例の内部構成図 (a)、(b):基板保持部の別例の内部側面図 (a)〜(c):処理対象物の断面図 第二の成膜室と第二の搬送室と取出室と磁石マスク排出室の内部構成図 本発明の成膜装置の第二例の平面図 エッチング室の内部構成図
<成膜装置の構造>
本発明の成膜装置の構造を説明する。図1はこの成膜装置10の一例の平面図である。
成膜装置10はここでは、前工程室11と、反転室14と、第一の搬送室12と、搬入出室16と、仕込室21と、第二の搬送室23と、取出室25と、後工程室27とを有しており、これらの各室はこの順序で直列に接続されている。
各室は成膜装置10の外側の外気から遮断されている。
前工程室11と、反転室14と、第一の搬送室12には不図示の真空排気装置が接続され、内部を真空排気できるようになっている。
一方、仕込室21と、第二の搬送室23と、取出室25と、後工程室27には不図示のガス導入装置が接続され、内部にN2ガスやArガス等の乾燥した不活性ガスを流して大気圧にできるようになっている。
搬入出室16には不図示の真空排気装置とガス導入装置が接続され、内部を大気圧にも真空雰囲気にもできるように構成されている。
本発明の成膜装置10は、複数の第一の成膜室13a〜13eと、一乃至複数の第二の成膜室24a、24bとを有している。ここでは二つの第二の成膜室24a、24bを有してる。
第一の膜成膜室13a〜13eは第一の搬送室12に接続され、第二の保成膜室24a、24bは第二の搬送室23に接続されている。
<第一の成膜室の構造>
第一の成膜室13a〜13eの構造は互いに同じであり、符号13aの第一の成膜室で代表して説明する。
図4は第一の成膜室13aの一例の内部構成図である。
第一の成膜室13aは、真空槽41と、シャワーヘッド47と、基板ステージ46と、原料ガス源43とを有している。
基板ステージ46は真空槽41内に配置され、上方を向いた面に処理対象物を保持できるように構成されている。符号1は基板ステージ46上に配置された処理対象物を示している。
シャワーヘッド47は、複数の放出孔51が設けられたシャワープレート47aと、電極枠47bとを有している。電極枠47bの縁はシャワープレート47aの裏面の外周部に固定され、シャワープレート47aと電極枠47bとの間には、シャワープレート47aと電極枠47bとで取り囲まれた放出空間44が形成されている。シャワープレート47aと電極枠47bは電気的に接続されている。
シャワーヘッド47は、シャワープレート47aを基板ステージ46の上方を向いた面と対面させて、基板ステージ46の上方に配置されている。
原料ガス源43はシャワーヘッド47に接続され、放出空間44に原料ガスを放出できるように構成されている。原料ガス源44から複数種類の原料ガスを放出させると、原料ガスは放出空間43で互いに混合し、放出孔51から真空槽41内に放出されるようになっている。
電極枠47bには高周波電源48が電気的に接続され、高周波電源48は電極枠47bに高周波電圧を印加できるように構成されている。電極枠47bに高周波電圧を印加すると、真空槽41内に放出された原料ガスはプラズマ化するようになっている。
シャワープレート47aと基板ステージ46との間には第一のマスク板を水平に保持できるように構成されたマスク保持部49が配置されている。符号9はマスク保持部49に保持された第一のマスク板を示している。
基板ステージ46の下方にはステージ昇降装置45が配置され、基板ステージ46を処理対象物1と一緒に鉛直方向に沿って移動できるように構成されている。基板ステージ46を上昇させると、基板ステージ46上の処理対象物1の表面はマスク保持部49に保持された第一のマスク板9の裏面に近づいて接触し、基板ステージ46を下降させると処理対象物1は第一のマスク板9から離間する。
真空槽41には真空排気装置42が接続され、内部を真空排気できるように構成されている。
<第二の成膜室の構造>
第二の成膜室24a、24bの構造は互いに同じであり、符号24aの第二の成膜室で代表して説明する。
図2は第二の成膜室24aと、第二の搬送室23と、仕込室21と、磁石マスク投入室22の内部構成図である。
第二の成膜室24aは、真空槽81と、基板保持部82と、原料ガス放出部83と、反応ガス放出部84と、パージガス放出部87と、真空排気部85と、加熱装置86とを有している。
基板保持部82は筐体であり、内部に複数の基板保持空間95が鉛直方向に沿って並んで設けられている。ここでは隣り合う二つの基板保持空間95は隔壁により遮断されている。
基板保持空間95の厚みは後述する磁石板32と処理対象物1とマスク板31とが積層されて構成された成膜対象物1’の厚みより大きく形成され、内部で成膜対象物1’を水平に保持できるように構成されている。
各基板保持空間95に成膜対象物1’を保持させると、成膜対象物1’は鉛直方向に沿って重なって配置されることになる。従って、基板保持部82に保持させる成膜対象物1’の枚数を増やしても、装置の水平方向の占有面積は増加しないようになっている。
真空槽81内にはガス導入管88が鉛直に立てられて配置されている。ガス導入管88の一端は真空槽81の壁面を気密に貫通して真空槽81の外側に延ばされている。
原料ガス放出部83と反応ガス放出部84とパージガス放出部87は真空槽81の外側に配置され、ガス導入管88にそれぞれ接続されている。
原料ガス放出部83は原料ガスを放出できるように構成され、反応ガス放出部84は原料ガスと反応する反応ガスを放出できるように構成され、パージガス放出部87は不活性なパージガスを放出できるように構成されている。
ガス導入管88の外周側面のうち基板保持部82と対面可能な部分には複数の放出孔90が鉛直方向に沿って並んで設けられている。隣り合う放出孔90の鉛直方向の中心間距離は、隣り合う基板保持空間95の鉛直方向の中心間距離と同じ長さにされている。
基板保持部82の下方には基板保持部昇降装置89が配置され、基板保持部82を鉛直方向に沿って移動できるように構成されている。基板保持部82を鉛直方向に沿って移動させると、各基板保持空間95はそれぞれ異なる放出孔90と同じ高さに配置されるようになっている。この状態で、放出孔90からガスを放出させると、水平方向に放出されたガスはその放出孔90と同じ高さの基板保持空間95に流入する。
基板保持部82の構造は、放出孔90から放出されたガスが基板保持空間95に流入するときに隣り合う二つの基板保持空間95の間が遮断されているならば、隣り合う二つの基板保持空間95が隔壁により遮断されている構成に限定されず、図6(a)に示すように、隣り合う二つの基板保持空間95の間の隔壁にマスク板31の外周よりも小さい孔が設けられていて、各基板保持空間95に成膜対象物1’を配置する前は、隣り合う二つの基板保持空間95が孔を通って接続されていてもよい。
この場合、各基板保持空間95に成膜対象物1’を配置すると、マスク板31が孔を覆って、隣り合う二つの基板保持空間95の間が遮断されるようになっている。
基板保持部82の構造は、成膜対象物1’を水平にした状態で鉛直方向に重ねて保持できるならば上記構成に限定されず、図6(b)に示すように基板保持空間95が互いに接続され、すなわち同一の空間に複数の成膜対象物1’が配置されてもよい。
ただし、基板保持空間95が互いに遮断されている方が、基板保持空間95の容積が小さくなり、成膜対象物1’表面でのガスの圧力を高くするために必要なガスの量が少なくて済むので好ましい。
加熱装置86はここでは赤外線ランプであり、真空槽81の外側に配置され、基板保持部82に保持された成膜対象物1’の表面に赤外線を照射して加熱できるようになっている。
本発明の加熱装置86は基板保持部82に保持された成膜対象物1’の表面を加熱できるならば上記構成に限定されず、加熱装置86は発熱可能なホットプレートであり、基板保持空間95の壁面にそれぞれ設置され、熱伝導により成膜対象物1’をそれぞれ加熱するように構成してもよい。
真空槽81には真空排気部85が接続され、真空排気部85は真空槽81の内部を真空排気できるように構成されている。
<成膜方法>
上述の成膜装置10を用いた保護膜の成膜方法を説明する。
図1を参照し、搬入出室16と仕込室21との間の真空バルブを予め閉じておく。前工程室11と、第一の搬送室12と、第一の成膜室13a〜13eと、マスク保管室15と、搬入出室16を真空排気して真空雰囲気を形成する。以後、真空排気を継続して真空雰囲気を維持する。
仕込室21と、第二の搬送室23と、取出室25と、後工程室27と、第二の成膜室24a、24bと、マスク投入室22と、磁石マスク排出室26に不活性ガスを流して、大気圧にする。以後、不活性ガスの導入を継続して、大気圧を維持する。
第一の搬送室12には第一の搬送ロボット19が配置されている。マスク保管室15には複数枚の第一のマスク板9が保管されている。マスク保管室15から第一のマスク板9を取り出し、第一の成膜室13a〜13e内に設置しておく。
図7(a)はこの成膜装置10で成膜する処理対象物1の断面図である。処理対象物1は、ガラス基板2上に第一の電極層3と有機層4と第二の電極層5とが順に積層されている。第二の電極層5の表面には電極引き出し部と保護膜を成膜すべき成膜部とが予め定められている。
図1を参照し、処理対象物1は第二の電極層5が下方に向けられた状態で、前工程室11から反転室14に搬入される。
反転室14には処理対象物1の表面と裏面の向きを反転させる不図示の反転装置が配置されている。反転装置により、処理対象物1の向きを反転させて、第二の電極層5を上方に向けさせる。
第一の搬送ロボット19により、処理対象物1を反転室14から取り出し、第一の成膜室13a〜13eのうちの一室に搬入する。
前工程室11から順に運ばれてくる複数枚の処理対象物1を、それぞれ異なる第一の成膜室13a〜13eに搬入する。
<第一の保護膜成膜工程>
各第一の成膜室13a〜13eでの第一の保護膜成膜方法は互いに同じであり、符号13aの第一の成膜室を例にPECVD法による成膜方法を説明する。
図4を参照し、真空槽41内を真空排気装置42により真空排気し、以後真空排気を継続して真空雰囲気を維持する。
マスク保持部49には遮蔽部と開口部を有する第一のマスク板9を予め保持させておく。基板ステージ46を下降させ、第一のマスク板9から離間させておく。
処理対象物1を真空槽41内に搬入し、第二の電極層5が上方を向く向きで基板ステージ46上に載置する。
不図示の位置合わせ手段により基板ステージ46を処理対象物1と一緒に水平方向に移動させ、かつ鉛直な回転軸線の周りに回転させて、第一のマスク板9の遮蔽部が処理対象物1の第二の電極層5の電極引き出し部を覆い、第一のマスク板9の開口部から第二の電極層5の成膜部が露出するように位置合わせする。
位置合わせ手段は、第一のマスク板9を水平方向に移動させ、かつ鉛直な回転軸線の周りに回転させて静止した処理対象物1に対して位置合わせするように構成してもよい。
処理対象物1と第一のマスク板9とが位置合わせされた状態で、ステージ昇降装置45により基板ステージ46を処理対象物1と一緒に上昇させ、処理対象物1の表面を第一のマスク板9の裏面と接触させる。
原料ガス源43から放出空間44にシラン(SiH4)とアンモニア(NH3)と窒素(N2)ガスを放出させ、混合させ、混合ガスを放出孔51から放出させる。
高周波電源48から電極枠47bに高周波電圧を印加すると、放出孔51から真空槽41内に放出された混合ガスはプラズマ化して、化学反応し、SiNの粒子が生成される。生成されたSiNの粒子は処理対象物1表面のうち第一のマスク板9の開口部から露出した成膜部に付着して、図7(b)に示すように、第二の電極層5の成膜部に密着して第一の保護膜6としてSiNの薄膜が形成される。
本発明の第一の保護膜6は化学構造中にSiを含有する無機物であればSiNに限定されず、原料ガス源43からSiH4ガスとNH3ガスと酸化窒素(N2O)ガスの混合ガスを放出させて、第二の電極層5の成膜部に密着してSiONの薄膜を形成してもよい。
また、原料ガス源43からSiH4ガスとN2Oガスを放出させて、第二の電極層5の成膜部に密着してSiOの薄膜を形成してもよい。
SiNはSiONやSiOよりも可視光を多く吸収するという性質がある。従って、第一の保護膜6としてSiNの代わりにSiONやSiOを成膜すると、光透過率を向上することができる。
第一の保護膜6の厚みを予め決めておき、所定の厚みの第一の保護膜6を形成した後、高周波電圧の印加を停止し、原料ガスと反応ガスの放出を停止する。
図4を参照し、ステージ昇降装置45により基板ステージ46を処理対象物1と一緒に下降させて、処理対象物1を第一のマスク板9から離間させる。
真空槽41内の真空雰囲気を維持しながら、処理対象物1を真空槽41から搬出する。
図1を参照し、第一の搬送ロボット19により、第一の保護膜6が成膜された処理対象物1を第一の成膜室13aから取り出し、搬入出室16に入れる。この搬送工程を、他の第一の成膜室13b〜13eで成膜された処理対象物1についても繰り返す。
搬入出室16に一乃至複数枚の処理対象物1を収納した後、搬入出室16と第一の搬送室12との間の真空バルブを閉じる。
搬入出室16内に不活性ガスを流して、大気圧にする。次いで、搬入出室16と仕込室21との間の真空バルブを開ける。
<第二のマスク板取付工程>
図2を参照し、磁石マスク投入室22には棚92が配置されている。棚92には磁石板32と金属製の第二のマスク板31が複数枚ずつ収納され、水平に保持されている。
仕込室21はここでは上方空間21aと下方空間21bを有している。
磁石板32と第二のマスク板31が収納された棚92を、磁石マスク投入室22から仕込室21の上方空間21aに予め移動しておく。
第二の搬送室23には第二の搬送ロボット91が配置されている。第二の搬送ロボット91により、仕込室21の上方空間21aの棚92から磁石板32を取り出し、下方空間21bに入れる。
仕込室21の下方空間21bには第二のマスク板31を保持するマスク板保持棒37と、処理対象物1を保持する基板保持ピン36と、磁石板32を保持する磁石板保持棒35がそれぞれ鉛直に立設されている。
図3(a)はマスク板保持棒37と、基板保持ピン36と、磁石板保持棒35に、第二のマスク板31と、処理対象物1と、磁石板32をそれぞれ保持させた状態の平面図、図3(b)は同A−A線切断断面図、図3(c)は同B−B線切断断面図を示している。図3(a)では、マスク板保持棒37と、基板保持ピン36と、磁石板保持棒35の図示を省略している。
第二のマスク板取付工程を説明する。
まず、図2を参照し、基板保持ピン36の上端とマスク板保持棒37の上端を、磁石板保持棒35の上端よりも予め低い位置に配置しておく。第二の搬送ロボット91により、上方空間21aから下方空間21bに磁石板32を搬入し、磁石板保持棒35に載せて水平に保持させる。
図3(a)、(b)を参照し、磁石板32のうち基板保持ピン36とマスク板保持棒37とそれぞれ重なる位置には磁石板切欠き33が設けられており、基板保持ピン36とマスク板保持棒37をそれぞれ上昇させると、基板保持ピン36とマスク板保持棒37はどちらも磁石板32とぶつからないようになっている。基板保持ピン36の上端を磁石板32よりも高い位置に配置し、マスク板保持棒37の上端を基板保持ピン36の上端よりも高い位置に配置する。
図1を参照し、搬入出室16から仕込室21の下方空間21bに処理対象物1を搬入し、図2を参照し、処理対象物1を基板保持ピン36に載せて水平に保持させる。基板保持ピン36を処理対象物1と一緒に下降させ、処理対象物1を磁石板32に載せる。
第二の搬送ロボット91により、仕込室21の上方空間21aから下方空間21bに第二のマスク板31を搬入し、マスク保持棒37に載せて水平に保持させる。不図示の位置合わせ手段により、第二のマスク板31を水平方向に移動させ、かつ鉛直な回転軸線の周りに回転させ、第二のマスク板31の遮蔽部が処理対象物1の第二の電極層5の電極引き出し部を覆い、第二のマスク板31の開口部から第一の保護膜6が露出するように位置合わせする。
第二のマスク板31と処理対象物1とを互いに位置合わせした状態で、マスク保持棒37を第二のマスク板31と一緒に下降させ、第二のマスク板31を処理対象物1上に載せる。
図3(a)、(c)を参照し、第二のマスク板31のうち磁石板保持棒35と重なる位置にはマスク板切欠き34が設けられており、第二のマスク板31を下降させても、第二のマスク板31は磁石板保持棒35にぶつからないようになっている。
第二のマスク板31は磁石板32からの磁力(引力)により処理対象物1に押しつけられて密着し、第二のマスク板31と処理対象物1との相対位置関係は振動などの外力を受けても変化しないようになっている。
図2を参照し、磁石板32と処理対象物1と第二のマスク板31とが順に積層された状態の成膜対象物に符号1’を付して示す。
第二の搬送ロボット91により、成膜対象物1’を仕込室21の下方空間21bから取り出し、第二の成膜室24aに搬入する。
図1を参照し、上述の第二のマスク板取付工程を搬入出室16内に収納された複数の処理対象物1に対して繰り返して、複数の成膜対象物1’を第二の成膜室24aに順に搬入する。
<第二の保護膜成膜工程>
第二の成膜室24aでのALD法による第二の保護膜成膜方法を説明する。
図2を参照し、真空排気部85により真空槽81内を真空排気しながら、パージガス放出部87からパージガスとしてここではN2ガスを放出させ、真空槽81内を大気圧にしておく。
基板保持部82を第二の搬送ロボット91の高さまで降下させておく。
真空槽81内に成膜対象物1’を搬入し、基板保持部82の基板保持空間95内に配置する。基板保持部昇降装置89により基板保持部82を上昇又は下降させながら、各基板保持空間95内に成膜対象物1’を一枚ずつ配置する。
基板保持部昇降装置89により基板保持部82を上昇させ、各基板保持空間95をガス導入管88のそれぞれ異なる放出孔90と同じ高さの位置に配置する。
加熱装置86により処理対象物1’をここでは80℃に加熱する。
第一の工程として、原料ガス放出部83から原料ガスとしてここではトリメチルアルミニウム(TMA)を0.1秒以上5秒以下放出させる。各放出孔90から水平方向に放出された原料ガスは、その放出孔90と同じ高さに位置する基板保持空間95内に導入され、処理対象物1’の表面に原料ガスの分子が化学吸着する。
処理対象物1’の表面に原料ガスの分子を化学吸着させた後、原料ガス放出部83からの原料ガスの放出を停止する。
次いで、第二の工程として、パージガス放出部87からパージガスを放出させる。各放出孔90から放出されたパージガスは基板保持空間95内に導入される。パージガスにより基板保持空間95内の圧力が高まり、基板保持空間95から原料ガスが押し出される。基板保持空間95から押し出されて真空槽81内に拡散した原料ガスは真空排気部85により真空排気される。
次いで、第三の工程として、反応ガス放出部84から反応ガスとしてここでは水蒸気(H2O)を0.1秒以上5秒以下放出させる。各放出孔90から水平方向に放出された反応ガスは、その放出孔90と同じ高さに位置する基板保持空間95内に導入され、処理対象物1’の表面に付着していた原料ガスの分子と反応し、図7(c)に示すように、第一の保護膜6に密着して第二の保護膜7としてアルミナ(Al23)の薄膜が形成される。第二の電極層5の電極引き出し部は、第二のマスク板31の遮蔽部で覆われているため、薄膜は形成されない。
処理対象物1’の表面の原料ガスの分子と反応ガスを反応させた後、反応ガス放出部85からの反応ガスの放出を停止する。
次いで、図2を参照し、第四の工程として、パージガス放出部87からパージガスを放出させる。放出孔90から放出されたパージガスは基板保持空間95に導入される。パージガスにより基板保持空間95内の圧力が高まり、基板保持空間95から反応ガスが押し出される。基板保持空間95から押し出されて真空槽81内に拡散した反応ガスは真空排気部85により真空排気される。
所望の厚みの第二の保護膜7が形成されるまで上記第一〜第四の工程を順に複数サイクル繰り返してもよい。
第二の保護膜7は10nm以上100nm以下の厚みが好ましい。10nm未満では有機EL素子の封止膜としては水分遮断性能が不足し、100nmより厚いと光透過性が得られない。
上述のALD法では第一の保護膜成膜工程のPECVD法に較べて膜の付き周りがよいため、第二の保護膜7は第一の保護膜6に混入したパーティクルとの界面やピンホールやヒビなどの空間を埋めて、保護膜の水分遮断性能(封止性能)を向上させる。
またALD法はPECVD法に較べて成膜速度が遅いが、第二の成膜室24aでは複数枚の成膜対象物1’に同時に第二の保護膜7を成膜することで、一枚ずつ成膜するよりも生産性が高くなっている。
さらに、図1を参照し、一方の第二の成膜室24aで第二の保護膜を成膜中に、仕込室21で組み立てられた成膜対象物1’を他方の第二の成膜室24bに搬入すれば、第二の保護膜成膜中に基板搬送の流れが止まることが防止される。
図8は、第二の成膜室24aと、第二の搬送室23と、取出室25と、磁石マスク排出室26の内部構成図を示している。
第二の成膜工程を終了した後、第二の搬送室23の真空槽81内で基板保持部82を第二の搬送ロボット91の高さまで下降させる。
取出室25はここでは上方空間25aと下方空間25bを有している。上方空間25aには第二のマスク板31と磁石板32を収納できるように構成された棚92’が配置され、下方空間25bには成膜対象物1’を磁石板32と処理対象物1と第二のマスク板31とに分離する不図示の取り外し装置が配置されている。
第二の搬送ロボット91により、成膜対象物1’を第二の成膜室24aから取り出し、取出室25の下方空間25bに入れる。
下方空間25bでは取り外し装置により、使用済みの第二のマスク板31を処理対象物1から取り外す。次いで第二の搬送ロボット91により、取り外された第二のマスク板31を上方空間25aに配置された棚92’に収納する。
次いで、下方空間25bでは取り外し装置により、処理対象物1を磁石板32から持ち上げて、図1を参照し、処理対象物1を後工程室27に搬送する。
図2を参照し、第二の搬送ロボット91により、下方空間25bに残された磁石板32を上方空間25aの棚92’に収納する。
使用済みの第二のマスク板31と磁石板32とが収納された棚92’を取出室25から磁石マスク排出室26に搬出して、クリーニング工程に回す。
本発明によれば、第二の電極層5に密着して第一の保護膜6の成膜を始めるときから、第一の保護膜6に密着して第二の保護膜7の成膜を終えるまでの間は真空一貫処理され、すなわち処理対象物1は外気に曝されない。従って、第二の保護膜7の成膜前に第一の保護膜6の表面に外気の粒子が付着することは起こらず、外気に曝す場合よりも高い密着性で第二の保護膜7を成膜でき、保護膜の封止性能が向上する。
<第一の保護膜成膜工程の第二例>
本発明の第一の保護膜6の成膜は、上述したPECVD法に限定されず、スパッタ法により成膜してもよい。
図5は第一の成膜室13aの第二例の内部構成図を示している。
この第一の成膜室13aは、真空槽61と、基板ステージ66と、ターゲット保持板63とを有している。
基板ステージ66は真空槽61内に配置され、上方を向いた面に処理対象物1を保持できるように構成されている。
ターゲット保持板63は、基板ステージ66の上方に配置され、基板ステージ66と対面する表面には平板形状のターゲット64が固定されている。
ターゲット保持板63には高周波電源68が電気的に接続され、ターゲット保持板63に高周波電圧を印加できるように構成されている。
ターゲット保持板63と基板ステージ66との間には第一のマスク板9を水平に保持できるように構成されたマスク保持部69が配置されている。
基板ステージ66の下方にはステージ昇降装置65が配置され、基板ステージ66を処理対象物1と一緒に鉛直方向に沿って移動できるように構成されている。基板ステージ66を上昇させると、基板ステージ66上の処理対象物1の表面はマスク保持部69に保持された第一のマスク板9の裏面に近づいて接触し、基板ステージ66を下降させると処理対象物1は第一のマスク板9から離間する。
真空槽61にはガス導入装置67が接続され、内部にガスを導入できるように構成されている。また、真空槽61には真空排気装置62が接続され、内部を真空排気できるように構成されている。
この第二例の第一の成膜室13aを用いてスパッタ法による第一の保護膜成膜方法を説明する。
真空排気装置62により真空槽61内を真空排気し、以後真空排気を継続して、真空槽61内の真空雰囲気を維持する。
ターゲット保持部63にはSiのターゲット64が予め取り付けられている。
基板ステージ66を下降させて、マスク保持部69に保持された第一のマスク板9から離間させておく。
処理対象物1を真空槽61内に搬入し、第二の電極層5が上方を向く向きで基板ステージ66上に載置する。
不図示の位置合わせ手段により基板ステージ66を処理対象物1と一緒に水平方向に移動させ、かつ鉛直な回転軸線の周りに回転させて、第一のマスク板9の遮蔽部が処理対象物1の第二の電極層5の電極引き出し部を覆い、第一のマスク板9の開口部から第二の電極層5の電極引き出し部が露出するように位置合わせする。
位置合わせ手段は、第一のマスク板9を水平方向に移動させ、かつ鉛直な回転軸線の周りに回転させて静止した処理対象物1に対して位置合わせするように構成してもよい。
処理対象物1と第一のマスク板9とが位置合わせされた状態で、ステージ昇降装置65により基板ステージ66を処理対象物1と一緒に上昇させ、処理対象物1の表面を第一のマスク板9の裏面と接触させる。
ガス導入装置67からN2ガスとArガスの混合ガスを真空槽61内に放出させる。
高周波電源68からターゲット保持板63に高周波電圧を印加すると、Arガスはプラズマ化して、Arイオンがターゲット64に入射し、ターゲット64からSiの粒子を弾き飛ばす。
ターゲット64から放出されたSiの粒子はN2ガスと反応してSiNが生成され、生成されたSiNの粒子は処理対象物1表面の第二の電極層5のうち第一のマスク板9の開口部から露出する成膜部に到達して付着し、成膜部に密着して第一の保護膜6としてSiNの薄膜が形成される。
本発明の第一の保護膜6は化学構造中にSiを含有する無機物であればSiNに限定されず、ガス導入装置67からO2ガスとN2ガスとArガスの混合ガスを放出させ、第二の電極層5の成膜部に密着してSiONの薄膜を形成してもよい。
または、ガス導入装置67からO2ガスとArガスの混合ガスを放出させ、第二の電極層5の成膜部に密着してSiOの薄膜を形成してもよい。
所定の厚みの第一の保護膜6を形成した後、高周波電圧の印加を停止し、スパッタガスと反応ガスの放出を停止する。
ステージ昇降装置65により基板ステージ66を下降させて、処理対象部1を第一のマスク板9から離間させる。
真空槽66内の真空雰囲気を維持しながら、処理対象物1を真空槽61から搬出する。
スパッタ法ではターゲット64から放出された粒子の運動量がPECVD法で生成される粒子の運動量よりも大きく、この粒子が処理対象物1に衝突する際に処理対象物1の層構造を損傷する虞があるため、スパッタ法よりもPECVD法により第一の保護膜6を成膜する方が好ましい。
<成膜方法の第二例>
上述したように有機EL素子の保護膜の形成工程では、第二の電極層5のうち電極引き出し部を保護膜から露出させる必要があるのだが、その方法は、上述したように第二のマスク板31の遮蔽部で第二の電極層5の電極引き出し部を覆った状態でALD法により第二の保護膜7を成膜する方法に限定されない。
図9は成膜装置10’の第二例の平面図を示している。
この第二例の成膜装置10’では、上述の第一例の成膜装置10から、仕込室21とマスク投入室22と取出室25と磁石マスク排出室26とが削除され、待機室28とエッチング室29とが追加されている。
前工程室11と、反転室14と、第一の搬送室12と、搬入出室16と、第二の搬送室23と、待機室28と、後工程室27とがこの順序で直列に接続されている。エッチング室29は待機室28に接続されている。
図10はエッチング室29の内部構成図を示している。
エッチング室29は、真空槽71と、基板ステージ76と、マスク保持部79と、スパッタガス導入装置77とを有している。
基板ステージ76は真空槽71内に配置され、上方を向いた面に処理対象物1を保持できるように構成されている。
基板ステージ76には高周波電源78が電気的に接続され、基板ステージ76に高周波電圧を印加できるように構成されている。
マスク保持部79は基板ステージ76の上方に配置され、第三のマスク板を水平に保持できるように構成されている。符号73はマスク保持部79に保持された第三のマスク板を示している。
基板ステージ76の下方にはステージ昇降装置75が配置され、基板ステージ76を処理対象物1と一緒に鉛直方向に沿って移動できるように構成されている。基板ステージ76を上昇させると、基板ステージ76上の処理対象物1の表面はマスク保持部79に保持された第三のマスク板73の裏面に近づいて接触し、基板ステージ76を下降させると処理対象物1は第三のマスク板73から離間する。
スパッタガス導入装置77は真空槽71に接続され、内部にスパッタガスを導入できるように構成されている。また、真空槽71には真空排気装置72が接続され、内部を真空排気できるように構成されている。
この第二例の成膜装置10’を用いた成膜方法を説明する。
図9を参照し、上述の第一の保護膜成膜工程と同様にして、第一の成膜室13a〜13eで第一の保護膜6を成膜する。このとき処理対象物1の第二の電極層5の電極引き出し部を第一のマスク板9の遮蔽部で覆った状態で成膜するので、第二の電極層5の成膜部に密着して第一の保護膜6が成膜されるが、第二の電極層5の電極引き出し部には第一の保護膜6は成膜されない。
第一の成膜工程を終了した後、第一例の成膜方法と同様に、処理対象物1を第一の成膜室13a〜13eから搬出して、搬入出室16に搬入し、第一の搬送室12と搬入出室16との間の真空バルブを閉じて、搬入出室16内を大気圧にする。
搬入出室16内に収納された一乃至複数枚の処理対象物1を、第二のマスク板31を取り付けずに、第二の搬送ロボット91により、第二の成膜室24a、24bに搬入する。すなわち、第一例の成膜方法とは異なり、第二のマスク板取付工程を行わない。
次いで、上述の第二の保護膜成膜工程と同様にして、第二の成膜室24a、24bで第二の保護膜7を成膜する。
第二の電極層5の電極引き出し部分は第二のマスク板31の遮蔽部で覆われておらず、第二の保護膜7は第一の保護膜6と、第二の電極層5の電極引き出し部の両方に密着して成膜される。
第二の成膜工程を終了した後、処理対象物1を第二の成膜室24a、24bから搬出して待機室28に搬入する。
次いで第二の搬送室23と待機室28との間の真空バルブを閉じて、待機室28内を真空排気し、真空雰囲気にする。
後述するようにエッチング室29内を予め真空雰囲気においておく。待機室28とエッチング室28との間の真空バルブを開いて、処理対象物1をエッチング室29に搬入する。
図10を参照し、エッチング室29での第二の保護膜除去方法を説明する。
真空排気装置72により真空槽71内を真空排気し、以後真空排気を継続して、真空槽71内の真空雰囲気を維持する。
マスク保持部79には第三のマスク板73が予め取り付けられている。基板ステージ76を下降させて、第三のマスク板73から離間させておく。
処理対象物1を真空槽71内に搬入し、第二の保護膜7が上方を向く向きで基板ステージ76上に載置する。
不図示の位置合わせ手段により基板ステージ76を処理対象物1と一緒に水平方向に移動させ、かつ鉛直な回転軸線の周りに回転させて、第三のマスク板73の遮蔽部が第二の保護膜7のうち第一の保護膜6と重なる範囲を覆い、第二の保護膜7のうち第二の電極層5の電極引き出し部と重なる範囲が第三のマスク板73の開口部から露出するように位置合わせする。
位置合わせ手段は、第三のマスク板73を水平方向に移動させ、かつ鉛直な回転軸線の周りに回転させて静止した処理対象物1に対して位置合わせするように構成してもよい。
処理対象物1と第三のマスク板73とが位置合わせされた状態で、ステージ昇降装置75により基板ステージ76を処理対象物1と一緒に上昇させ、処理対象物1の表面を第三のマスク板73の裏面と接触させる。
スパッタガス導入装置77からスパッタガスとしてArガスを真空槽71内に放出させる。
高周波電源78から基板ステージ76に高周波電圧を印加すると、Arガスはプラズマ化して、Arイオンが処理対象物1の第二の保護膜7のうち第三のマスク板73の開口部から露出する範囲に入射し、第二の保護膜7をエッチングする。
第二の保護膜7がエッチングされると、第二の電極層5の電極引き出し部分が露出する。第二の保護膜7のうち第一の保護膜6と重なる範囲は第三のマスク板73の遮蔽部で覆われているので、エッチングされず、第一の保護膜6は露出しない。
第二の電極層5の電極引き出し部分を露出させた後、高周波電圧の印加を停止し、スパッタガスの導入を停止する。
ステージ昇降装置75により基板ステージ76を下降させて、処理対象部1を第三のマスク板73から離間させる。
真空槽71内の真空雰囲気を維持しながら、処理対象物1を真空槽71から搬出する。
図9を参照し、エッチング室29と待機室28との間の真空バルブを閉じた後、待機室28内に不活性ガスを流して大気圧にする。待機室28と後工程室27との間の真空バルブを開いて、処理対象物1を待機室28から後工程室27に搬送する。
ポリイミドフィルム(ここではカプトン(登録商標)のフィルム)に密着してPECVD法によりSiN膜を1μmの厚みで成膜した後、SiN膜に密着してALD法によりAl23膜を100nmの厚みで成膜して、第一の試料を作成した。
また別のフィルムに密着してPECVD法によりSiN膜を1μmの厚みで成膜した後、SiN膜に密着してALD法によりAl23膜を50nmの厚みで成膜して、第二の試料を作成した。
また別のフィルムに密着してPECVD法によりSiN膜を2μmの厚みで成膜した後、SiN膜に密着してALD法によりAl23膜を100nmの厚みで成膜して、第三の試料を作成した。
また別のフィルムに密着してPECVD法によりSiN膜を2μmの厚みで成膜した後、SiN膜に密着してALD法によりAl23膜を50nmの厚みで成膜して、第四の試料を作成した。
また別のフィルムに密着してPECVD法によりSiN膜を1μmの厚みで成膜した後、一度この処理対象物を外気に曝し、次いでSiN膜に密着してALD法によりAl23膜を100nmの厚みで成膜して、第五の試料を作成した。
また別のフィルムに密着してPECVD法によりSiN膜を1μmの厚みで成膜して、比較試料を作成した。
第一〜第五の試料と比較試料について、赤外センサ法(モコン法)により水蒸気透過度(g/m2/day)を測定した。水蒸気透過度は、JIS K7129:2008に規定され、赤外センサ法は、JIS K7129:2008 附属書Bに規定されている。
測定結果を表1にまとめて示す。
Figure 2012039310
第一〜第五の試料の測定結果と、比較試料の測定結果とを較べると、ALD法によりSiNの薄膜に密着してAl23の薄膜を積層することで水蒸気透過度が低減すること、すなわち水分遮断性能が向上することが認められる。
さらに、第一の試料の測定結果と第五の試料の測定結果とを較べると、SiN膜の成膜とAl23膜の成膜を途中で大気に曝さずに真空一貫処理にすることで、途中で大気に曝す場合よりも水分遮断性能が向上することが認められる。
1……処理対象物
2……基板
3……第一の電極層
4……有機層
5……第二の電極層
6……第一の保護膜
7……第二の保護膜
10……成膜装置
13a〜13e……第一の成膜室
24a、24b……第二の成膜室
81……第二の成膜室の真空槽
82……基板保持部
83……原料ガス放出部
84……反応ガス放出部
85……第二の成膜室の真空排気部
86……加熱装置
本発明の成膜装置10は、複数の第一の成膜室13a〜13eと、一乃至複数の第二の成膜室24a、24bとを有している。ここでは二つの第二の成膜室24a、24bを有してる。
第一の膜成膜室13a〜13eは第一の搬送室12に接続され、第二の成膜室24a、24bは第二の搬送室23に接続されている。
原料ガス源43はシャワーヘッド47に接続され、放出空間44に原料ガスを放出できるように構成されている。原料ガス源4から複数種類の原料ガスを放出させると、原料ガスは放出空間4で互いに混合し、放出孔51から真空槽41内に放出されるようになっている。
基板保持空間95の厚みは後述する磁石板32と処理対象物1と第二のマスク板31とが積層されて構成された成膜対象物1’の厚みより大きく形成され、内部で成膜対象物1’を水平に保持できるように構成されている。
基板保持部82の構造は、放出孔90から放出されたガスが基板保持空間95に流入するときに隣り合う二つの基板保持空間95の間が遮断されているならば、隣り合う二つの基板保持空間95が隔壁により遮断されている構成に限定されず、図6(a)に示すように、隣り合う二つの基板保持空間95の間の隔壁に第二のマスク板31の外周よりも小さい孔が設けられていて、各基板保持空間95に成膜対象物1’を配置する前は、隣り合う二つの基板保持空間95が孔を通って接続されていてもよい。
この場合、各基板保持空間95に成膜対象物1’を配置すると、第二のマスク板31が孔を覆って、隣り合う二つの基板保持空間95の間が遮断されるようになっている。
基板保持部82の構造は、成膜対象物1’を水平にした状態で鉛直方向に重ねて保持できるならば上記構成に限定されず、図6(b)に示すように基板保持空間95が互いに接続され、すなわち同一の空間に複数の成膜対象物1’が配置されてもよい。
を参照し、第二の搬送ロボット91により、下方空間25bに残された磁石板32を上方空間25aの棚92’に収納する。
使用済みの第二のマスク板31と磁石板32とが収納された棚92’を取出室25から磁石マスク排出室26に搬出して、クリーニング工程に回す。
ステージ昇降装置65により基板ステージ66を下降させて、処理対象1を第一のマスク板9から離間させる。
真空槽6内の真空雰囲気を維持しながら、処理対象物1を真空槽61から搬出する。
次いで第二の搬送室23と待機室28との間の真空バルブを閉じて、待機室28内を真空排気し、真空雰囲気にする。
後述するようにエッチング室29内を予め真空雰囲気においておく。待機室28とエッチング室2との間の真空バルブを開いて、処理対象物1をエッチング室29に搬入する。

Claims (7)

  1. 基板上に第一の電極層と有機層と第二の電極層とが順に積層された処理対象物の前記第二の電極層上に保護膜を成膜する有機EL素子の製造方法であって、
    前記第二の電極層に密着して化学構造中にSiを含有する無機物からなる第一の保護膜を成膜する第一の保護膜成膜工程と、
    前記第一の保護膜に密着してALD法によりAl23からなる第二の保護膜を成膜する第二の保護膜成膜工程と、
    を有する有機EL素子の製造方法。
  2. 前記第一の保護膜成膜工程では、PECVD法又はスパッタ法のうちいずれか一方の成膜方法により前記第一の保護膜を成膜する請求項1記載の有機EL素子の製造方法。
  3. 前記第一の保護膜は、SiNと、SiONと、SiOとからなる群のうちいずれか一種類の無機物からなる請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の有機EL素子の製造方法。
  4. 前記第二の保護膜成膜工程では、前記第二の保護膜を10nm以上100nm以下の厚みで成膜する請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の有機EL素子の製造方法。
  5. 前記第二の電極層に密着して前記第一の保護膜の成膜を始めるときから、前記第一の保護膜に密着して前記第二の保護膜の成膜を終えるまでの間は、前記処理対象物を外気に曝さない請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の有機EL素子の製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の有機EL素子の製造方法に用いる成膜装置であって、
    前記第一の保護膜を成膜できるように構成された第一の成膜室と、
    前記第二の保護膜を成膜できるように構成された第二の成膜室と、
    を有し、
    前記第二の保護膜成膜室は、
    真空槽と、
    前記真空槽内に配置され、前記処理対象物を保持する基板保持部と、
    前記真空槽内に前記原料ガスを放出する原料ガス放出部と、
    前記真空槽内に前記反応ガスを放出する反応ガス放出部と、
    前記真空槽内を真空排気する真空排気部と、
    前記基板保持部に保持された前記処理対象物を加熱する加熱装置とを有し、
    前記基板保持部は前記処理対象物を水平にした状態で鉛直方向に沿って複数枚重ねて保持するように構成された成膜装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の有機EL素子の製造方法により製造された有機EL素子。
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