JP2003347042A - 有機電子デバイス用の封止膜およびその製造方法 - Google Patents

有機電子デバイス用の封止膜およびその製造方法

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JP2003347042A
JP2003347042A JP2002150787A JP2002150787A JP2003347042A JP 2003347042 A JP2003347042 A JP 2003347042A JP 2002150787 A JP2002150787 A JP 2002150787A JP 2002150787 A JP2002150787 A JP 2002150787A JP 2003347042 A JP2003347042 A JP 2003347042A
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sealing film
film
electronic device
sealing
organic electronic
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JP2002150787A
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English (en)
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Toshiki Ito
伊藤  俊樹
Sakae Miyaji
栄 宮地
Kunio Aketo
邦夫 明渡
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Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子
を被覆して封止するアルミナからなる封止膜について封
止性の面から膜特性を定量化し、封止性に優れた膜特性
を実現できるようにする。 【解決手段】 有機EL素子S1は基板1の上に順次、
下部電極2、有機発光材料からなる有機膜3、上部電極
4が形成されてなり、この有機EL素子S1は原子層成
長法により成膜されたアルミナからなる封止膜5により
被覆され封止されている。この封止膜5において、赤外
線分光法で測定されるAl−Oの振動エネルギーが94
0cm-1以上であり、X線光電子分光法で測定されるA
l2p電子の結合エネルギーが74.4eV以上であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ELや有機レ
ーザ、有機トランジスタ等の有機電子デバイスを被覆し
て封止する有機電子デバイス用の封止膜およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の有機電子デバイス素子として
は、例えば、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素
子が知られている。一般に、有機EL素子は、互いに対
向する一対の電極間に有機発光材料を含む有機膜が配置
されてなる構造体(有機EL構造体)を、基板の一面上
に配置したものである。
【0003】このような有機EL素子においては、使用
雰囲気中の水分により有機発光材料が劣化し、有機EL
構造体における本来の発光領域に無発光領域すなわちダ
ークスポットが形成され、表示品位の悪化を招くという
問題がある。
【0004】この問題に対して、特開2001−284
042号公報では、原子層成長法により成膜されたアル
ミナ(Al23)からなる膜を、有機EL構造体の外表
面にて有機発光材料を被覆するように形成し、このアル
ミナからなる膜を封止膜として用いることが提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来公報においては、アルミナからなる封止膜すなわちア
ルミナ封止膜の膜特性については言及されておらず、ど
のような膜質のものが封止性に優れているかという点に
ついては、明らかにされていない。
【0006】そこで、本発明は上記問題に鑑み、有機電
子デバイスを被覆して封止するアルミナ封止膜について
封止性の面から膜特性を定量化し、封止性に優れた膜特
性を実現できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意検討した結果、アルミナ封止膜に
ついて、化合物の分子の振動エネルギー、結合エネルギ
ーという二つの切り口に着眼することで封止膜の封止性
を定量化し、その封止性を改善できることを見出した。
【0008】請求項1に記載の発明では、有機電子デバ
イス(S1)を被覆して封止する封止膜(5)であっ
て、赤外線分光法で測定されるAl−Oの振動エネルギ
ーが940cm-1以上であるAl23からなるものであ
ることを特徴とする有機電子デバイス用の封止膜が提供
される。
【0009】本発明は、アルミナ封止膜について実験検
討した結果、見出されたものであり、アルミナ封止膜に
おいて、赤外線分光法(IR)で測定されるAl−Oの
振動エネルギーが940cm-1以上であれば、大幅に封
止性が向上する封止膜を実現できることがわかった。
【0010】このように、赤外線分光法で測定されるA
l−Oの振動エネルギー940cm -1を境として封止性
の良否を定量化することができ、該振動エネルギーが9
40cm-1以上であれば、封止性に優れた膜特性を実現
できる。
【0011】請求項2に記載の発明では、有機電子デバ
イス(S1)を被覆して封止する封止膜(5)であっ
て、X線光電子分光法で測定されるAl2p電子の結合
エネルギーが74.4eV以上であるAl23からなる
ものであることを特徴とする有機電子デバイス用の封止
膜が提供される。
【0012】本発明も、アルミナ封止膜について実験検
討した結果、見出されたものであり、アルミナ封止膜に
おいて、X線光電子分光法(XPS)で測定されるAl
2p電子の結合エネルギーが74.4eV以上であれ
ば、大幅に封止性が向上する封止膜を実現できることが
わかった。ここで、Al2p電子とはAlの2p軌道の
電子である。
【0013】このように、X線光電子分光法で測定され
るAl2p電子の結合エネルギー74.4eVを境とし
て封止性の良否を定量化することができ、該Al2p電
子の結合エネルギーが74.4eV以上であれば、封止
性に優れた膜特性を実現できる。
【0014】ここで、請求項3に記載の発明のように、
請求項1または2に記載のAl23は、原子層成長法に
より成膜されたものにできる。
【0015】また、請求項4に記載の発明のように、請
求項1〜請求項3に記載の有機電子デバイス(S1)
は、互いに対向する一対の電極(2、4)間に有機発光
材料からなる有機膜(3)が配置されてなるもの、すな
わち有機EL素子にすることができる。
【0016】また、上記請求項1〜請求項4に記載の封
止膜(5)を製造する製造方法についても、鋭意検討し
た結果、請求項5〜請求項7に記載のような製造方法に
より、上記振動エネルギーや結合エネルギーを満足する
封止膜を適切に製造できることを実験的に見出した。
【0017】すなわち、請求項5に記載の発明では、有
機電子デバイス(S1)を被覆して封止するAl23
らなる封止膜(5)を、原子層成長法により成膜するよ
うにした封止膜の製造方法において、封止膜の成膜時に
おける成膜温度を80℃よりも高い温度とすることを特
徴とする。
【0018】それによれば、成膜温度を80℃よりも高
い温度とすることで、封止膜の原料ガスに対して適切な
熱エネルギーが付与されると考えられ、実際に請求項1
や請求項2に記載の封止膜を適切に製造することができ
る。
【0019】また、請求項6に記載の発明では、有機電
子デバイス(S1)を被覆して封止するAl23からな
る封止膜(5)を、有機電子デバイス上に吸着するAl
化合物のガスと、このAl化合物と反応する酸化性ガス
とを交互に流して行う原子層成長法により成膜するよう
にした封止膜の製造方法において、酸化性ガスを流すと
きに紫外線照射を行って、酸化性ガスに反応エネルギー
を付与することを特徴とする。
【0020】それによれば、酸化性ガスに熱以外の光エ
ネルギーが反応エネルギーとして付与されると考えら
れ、実際に請求項1や請求項2に記載の封止膜を適切に
製造することができる。
【0021】また、請求項7に記載の発明では、有機電
子デバイス(S1)を被覆して封止するAl23からな
る封止膜(5)を、有機電子デバイス上に吸着するAl
化合物のガスと、このAl化合物と反応する酸化性ガス
とを交互に流して行う原子層成長法により成膜するよう
にした封止膜の製造方法において、酸化性ガスを流すと
きに酸化性ガスをプラズマ化することを特徴とする。
【0022】それによれば、酸化性ガスに熱以外のプラ
ズマエネルギーが反応エネルギーとして付与されて酸化
性ガスが活性化されると考えられ、実際に請求項1や請
求項2に記載の封止膜を適切に製造することができる。
【0023】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。なお、以下の各実施形態において互
いに同一の部分には、図中、同一符号を付して説明の簡
略化を図ることとする。
【0025】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る有機電子デバイスとしての有機EL(エレク
トロルミネッセンス)素子S1の概略断面構成を示す図
である。有機EL素子S1は、透明なガラス等からなる
基板1の上に、順次、下部電極2、有機発光材料からな
る有機膜3、上部電極4が形成されたものである。
【0026】下部電極2は、例えばスパッタ等により形
成されたITO(インジウムチンオキサイド)等の透明
導電膜からなる。有機膜3は、一般的に知られている有
機EL素子における有機膜構造を採用することができ、
具体的には、有機発光材料、正孔輸送性有機材料、電子
輸送性材料等が蒸着等にて積層された構造とすることが
できる。
【0027】上部電極4は、例えば蒸着等により形成さ
れたAl等の金属膜や金属化合物膜からなる。ここで、
下部電極2を陽極、上部電極4を陰極として構成されて
おり、上下電極2、4が有機膜3を挟んで対向する部分
が画素すなわち本来の発光領域を構成している。
【0028】そして、上下電極2、4間に電界を印加す
ると、下部電極2から正孔、上部電極4から電子が有機
膜3に注入され、有機膜3内の所定位置にて正孔と電子
とが再結合し、そのエネルギーによって有機発光材料が
発光する。こうして発光が行われる。
【0029】このように、有機EL素子S1は、互いに
対向する一対の電極間に有機発光材料を配置してなる構
造体として構成されているが、この有機EL素子S1は
封止膜5により基板1上の素子部を被覆されている。具
体的には、封止膜5は上部電極4の上に成膜され、封止
膜5の下の有機膜3を封止して保護している。ここで、
各電極2、4の取り出し部(つまり端子部)は封止膜5
から露出している。
【0030】封止膜5は、赤外線分光法で測定されるA
l−Oの振動エネルギーが940cm-1以上であるAl
23からなるものである。また、この封止膜5を構成す
るAl23(アルミナ)は、X線光電子分光法で測定さ
れるAl2p電子の結合エネルギーが74.4eV以上
である。
【0031】この封止膜5は、原子層成長法、スパッ
タ、蒸着等により形成することができるが、本例では、
原子層成長法により成膜時における成膜温度を80℃よ
りも高い温度で、アルミナからなる封止膜5を形成して
いる。原子層成長法によるアルミナの成膜において原料
は、Alの有機化合物等のAl化合物のガスと、このA
l化合物のガスに反応する酸化性ガス(例えば、水、オ
ゾン等)とを用いる。
【0032】図2は、原子層成長法によるアルミナから
なる封止膜5を製造するための成膜装置E1の概略構成
を示す図である。ここでは、成膜原料としてTMA(ト
リエチルアルミニウム)とH2O(水)を用いている。
【0033】この成膜装置E1は、例えばステンレス等
より区画形成された密閉構造の真空室10を有し、真空
室10の内部には、例えばチタン等により密閉構造に形
成された反応室20が設置されている。これら真空室1
0および反応室20の内部は、図示しない真空ポンプ等
を用いて排気通路11から真空に引かれることで、真空
雰囲気を実現する。
【0034】また、反応室20内へTMAガス、H2
ガス及びこれら原料ガスのキャリアガスやパージガスと
なるN2ガスを供給するためのステンレス等よりなる各
配管系30、31、32が設けられている。
【0035】配管系30は吸着ガスであるTMAガスの
配管系(吸着ガス配管系)であり、反応室20内へTM
Aガスを導入するためのものである。配管系31は反応
ガスであるH2Oガスの配管系(反応ガス配管系)であ
り、反応室20内へH2Oガスを導入するためのもので
ある。配管系32はN2ガスの配管系(窒素ガス配管
系)であり、反応室20内へN2ガスを流すためのもの
である。
【0036】これら吸着ガス配管系30、反応ガス配管
系31、窒素ガス配管系32は各々、図示しない制御回
路等によって作動制御される図示しないバルブ及びガス
供給源を有しており、これらバルブやガス供給源を介し
て反応室20内へ各ガスを供給するようになっている。
【0037】各配管系30〜32のバルブは、所定のタ
イミングにて開閉されるようになっており、それによっ
て、反応室20へのガス供給は、TMAガス(吸着ガ
ス)、N2ガス(パージガス)、H2Oガス(反応ガ
ス)、N2ガス(パージガス)の順に、切り替えて交互
に供給されるようになっている。
【0038】また、反応室20の内部には、被成膜部材
としての有機電子デバイスである有機EL素子S1を搭
載するヒータ付き基板ホルダ40が設置されている。こ
の基板ホルダ40は、例えば、素子を搭載可能な面積を
有する金属板の下にシースヒータを取り付け当該金属板
を均一に加熱できるようしたものを採用することができ
る。
【0039】更に、基板ホルダ40は、素子S1におけ
る基板1の温度すなわち成膜温度を測定するための図示
しない熱電対を有しており、図示しない温度制御回路に
よって該熱電対の測定値を検知しつつ、基板1を所望の
温度に加熱可能となっている。また、この基板ホルダ4
0は、反応室20内へ素子S1を出し入れするために、
搬送可能になっている。
【0040】次に、上記成膜装置E1を用いた本例のア
ルミナからなる封止膜5の製造方法について述べる。ま
ず、基板1上に下部電極2、有機膜3、上部電極4まで
が順次形成された有機EL素子S1を用意し、この素子
S1を基板ホルダ40の上で加熱し、80℃よりも高い
成膜温度で安定させる。本例では成膜温度は100℃と
した。
【0041】その後、18℃に保持されたTMAガスの
容器および32℃に保持されたH2Oガスの容器から、
それぞれの原料ガスを、N2ガスをキャリアガスとして
交互に反応室20内へ導入する。このとき、N2ガスの
流量は例えば300sccm程度、反応室20内の圧力
は例えば40Pa程度とした。
【0042】また、それぞれのガスを完全に分離するた
め、各原料ガスの導入後には、N2ガスによるパージが
行われる。このパージガスとしてのN2ガスの流量は例
えば1500sccm程度とした。したがって、TMA
導入→パージ→H2O導入→パージのサイクルが繰り返
される。
【0043】このサイクルにおいて、TMAガスの導入
時間は0.3秒、H2Oガスの導入時間は0.3秒、各
パージにおけるN2ガスの導入時間は1.0秒にするこ
とができる。本例では、このサイクルを、100℃の成
膜温度にて1500回繰り返すことにより、膜厚が約1
20nmのアルミナからなる封止膜5を形成した。
【0044】ところで、本実施形態では、封止膜5を、
赤外線分光法で測定されるAl−Oの振動エネルギーが
940cm-1以上であるAl23からなるものとしてい
る。また、この封止膜5においては、X線光電子分光法
で測定されるAl2p電子の結合エネルギーが74.4
eV以上となっている。封止膜5を、このような振動エ
ネルギー、結合エネルギーにて定量化した根拠について
述べる。
【0045】本発明者等は、上記したような原子層成長
法による封止膜5の製造方法において、成膜温度を変え
た場合に、封止膜5の封止性能に大きな差が生じること
を見出した。
【0046】具体的には、原子層成長法による成膜温度
を80℃と100℃とに変えた。80℃の成膜温度で封
止膜5を形成した有機EL素子S1を80℃成膜品と
し、100℃の成膜温度で封止膜5を形成した有機EL
素子S1を100℃成膜品とする。
【0047】これら80℃成膜品および100℃成膜品
について、65℃、85%の高温高湿試験を行った。こ
の試験において、80℃成膜品では72時間以内にダー
クスポットが画素全面に拡がったのに対し、100℃成
膜品では720時間経過してもダークスポットの発生は
見られなかった。
【0048】このように100℃成膜品と80℃成膜品
とでは、封止性能に明瞭なる差が存在することを見出し
た本発明者等は、両成膜品における封止膜5の膜質の相
違を何とかして定量化できないものかと鋭意検討した。
その結果、上記したような振動エネルギー、結合エネル
ギーにて定量化できることを見出した。
【0049】ここで、Alの2p軌道の電子すなわちA
l2p電子の結合エネルギーは、通常のX線光電子分光
法(XPS)の測定スペクトルにより求めることができ
る。なお、XPSにおいては、測定前に、封止膜5の表
面をアルゴンガス等を用いてスパッタ処理することで、
当該表面を清浄化しておくことが望ましい。
【0050】また、Al−Oの振動エネルギーは、FT
−IR(フーリエ変換型赤外線分光法)を用いたRAS
法による測定スペクトルから求めることができる。FT
−IRのRAS法は薄膜測定に適したもので、図3に示
すように行われる。
【0051】ガラス基板100上にITO等の金属薄膜
101を形成し、その上に、原子層成長法によりアルミ
ナ膜102を数十nm〜数百nmの厚さで形成する。こ
のアルミナ膜102は、その成膜温度を80℃、100
℃というように変えることで、上記80℃成膜品、10
0℃成膜品における封止膜5に相当する。
【0052】このアルミナ膜102の斜め上方から図3
中の白抜き矢印に示すように、平行偏向の赤外光を角度
θで入射させると、当該赤外光は金属薄膜101で反射
し、入射時と同じ角度θで出ていく。この出射された赤
外光を検出光としてスペクトルが求められる。
【0053】図4は、FT−IRで測定したAl−Oの
振動エネルギーを示す図表である。また、図5は、XP
Sで測定したAl2p電子およびO1s電子(Oの1s
軌道の電子)の結合エネルギーを示す図表である。
【0054】図4、図5より、100℃成膜品における
封止膜5の方が80℃成膜品における封止膜5よりもA
l−Oの振動エネルギーおよびAl2p電子の結合エネ
ルギーが高いこと、すなわちAlとOの結合力が強いこ
とがわかった。同じアルミナの材料系ならば、AlとO
の結合力が強いということは格子間隔が狭いことに対応
している。
【0055】つまり、Al−Oの振動エネルギーやAl
2p電子の結合エネルギーが高い100℃成膜品の封止
膜5の方が、80℃成膜品に比べて格子間隔が狭いこと
から、水分の阻止能が高められていると考えられ、それ
が、100℃で成膜された封止膜5の方が実際に封止性
能に優ることにつながっていると考えられる。
【0056】そして、図4から、赤外線分光法で測定さ
れるAl−Oの振動エネルギーがおおよそ940cm-1
以上であれば、大幅に封止性が向上する封止膜5を実現
できることがわかる。また、図5から、X線光電子分光
法で測定されるAl2p電子の結合エネルギーがおおよ
そ74.4eV以上であれば、大幅に封止性が向上する
封止膜を実現できることがわかる。
【0057】なお、X線光電子分光法で測定されるO1
s電子の結合エネルギーについては、80℃成膜品と1
00℃成膜品とで、Al2p電子の結合エネルギーほど
には、封止性能を大幅に向上可能とするための明瞭な境
界は存在しなかった。
【0058】このように、赤外線分光法で測定されるA
l−Oの振動エネルギーに対して940cm-1を境とし
て封止性の良否を定量化することができ、該振動エネル
ギーが940cm-1以上であれば、封止性に優れた膜特
性を実現できる。
【0059】また、X線光電子分光法で測定されるAl
2p電子の結合エネルギーに対して74.4eVを境と
して封止性の良否を定量化することができ、該Al2p
電子の結合エネルギーが74.4eV以上であれば、封
止性に優れた膜特性を実現できる。以上が、封止膜5を
上記振動エネルギーや上記結合エネルギーにて定量化し
た根拠である。
【0060】そして、本実施形態では、上記製造方法に
示したように、アルミナからなる封止膜5を、原子層成
長法により成膜するにあたって、封止膜5の成膜時にお
ける成膜温度を80℃よりも高い温度(例えば100℃
以上)とすることで、封止膜5の原料ガスに対して適切
な熱エネルギーを付与することができ、上記振動エネル
ギーや上記結合エネルギーにて規定され封止性能に優れ
た封止膜5を適切に製造することができる。
【0061】(第2実施形態)本発明の第2実施形態
は、上記第1実施形態に示したAl−Oの振動エネルギ
ーが940cm-1以上であるアルミナ、Al2p電子の
結合エネルギーが74.4eV以上であるアルミナから
なる封止膜5を製造する製造方法として、別の手法を示
すものである。
【0062】すなわち、有機EL素子(有機電子デバイ
ス)S1を被覆する封止膜5を、素子S1上に吸着する
吸着ガスとしてのAl化合物ガスと、このAl化合物と
反応する反応ガスとしての酸化性ガスとを交互に流して
行う原子層成長法により成膜するにあたって、酸化性ガ
スを流すときに紫外線照射を行って、酸化性ガスに反応
エネルギーを付与するものである。
【0063】図6は、本第2実施形態に係る成膜装置E
2の概略構成図である。本成膜装置E2は、上記図2に
示した成膜装置E1を一部変形したもので、上記成膜装
置E1に対して紫外線照射を行うための紫外線照射手段
50、51すなわちUVランプ50および照射用窓51
を設けたものである。
【0064】UVランプ50は紫外線を発生する照射源
であり、真空室10の上方に設置されている。このUV
ランプ50は低圧水銀ランプでも、高圧水銀ランプで
も、エキシマレーザでもよい。光の強度は、例えば50
0J/m2程度のものを用いることができる。
【0065】また、照射用窓51は、UVランプ50と
対向する真空室10の上部壁面及び反応室20の上部壁
面に形成されており、UVランプ50からの紫外線を透
過して素子S1の一面上に照射するための窓部として構
成されている。
【0066】このような本実施形態の成膜装置E2を用
いて封止膜5を形成する場合、上記第1実施形態と同様
に、TMA導入→パージ→H2O導入→パージのサイク
ルを行う。そして、このサイクルのうちH2O導入の
間、すなわち酸化性ガスであるH2Oガスを反応室20
へを流すときにUVランプ50をオンさせて紫外線照射
を行い、H2Oガスに反応エネルギーを付与する。
【0067】それによれば、H2Oガスに光エネルギー
が反応エネルギーとして付与され、H2Oを活性化した
り、分解したりしてAl23の形成が促進されると考え
られる。実際に、本実施形態において約500J/m2
の光強度を与えて封止膜5を製造したが、この封止膜5
は上記第1実施形態の封止膜5と同様の封止性能を有す
るものであった。
【0068】図7は本実施形態におけるFT−IRで測
定したAl−Oの振動エネルギーを示す図表であり、図
8は本実施形態におけるXPSで測定したAl2p電子
の結合エネルギーを示す図表である。これら図7、図8
とも、本実施形態のUV照射ありの場合に加えて、紫外
線照射を行わない場合(つまりUV照射なしの場合)、
すなわち上記第1実施形態におけるエネルギー値を並記
してある。
【0069】図7、図8に示すように、本実施形態で
は、原子層成長法においてH2Oガスを流すときに紫外
線照射を行うことにより、成膜温度が80℃である封止
膜5においても、赤外線分光法で測定されるAl−Oの
振動エネルギーが940cm-1以上であること、および
X線光電子分光法で測定されるAl2p電子の結合エネ
ルギーが74.4eV以上であることが可能となってい
る。
【0070】(第3実施形態)本発明の第3実施形態
も、上記第1実施形態に示したAl−Oの振動エネルギ
ーが940cm-1以上であるアルミナ、Al2p電子の
結合エネルギーが74.4eV以上であるアルミナから
なる封止膜5を製造する製造方法として、別の手法を示
すものである。
【0071】すなわち、有機EL素子(有機電子デバイ
ス)S1を被覆する封止膜5を、素子S1上に吸着する
吸着ガスとしてのAl化合物ガスと、このAl化合物と
反応する反応ガスとしての酸化性ガスとを交互に流して
行う原子層成長法により成膜するにあたって、酸化性ガ
スを流すときにプラズマ照射を行い酸化性ガスをプラズ
マ化するものである。
【0072】図9は、本第3実施形態に係る成膜装置E
3の概略構成図である。本成膜装置E3は、上記図2に
示した成膜装置E1を一部変形したもので、上記成膜装
置E1に対して酸化性ガスをプラズマ化するためのプラ
ズマ照射手段60、61すなわちプラズマ用電極60お
よびプラズマ用電源61を設けたものである。
【0073】プラズマ用電極60は、反応室20の内部
にて基板ホルダ40と対向するように設けられている。
プラズマ用電源61はプラズマ用電極60および基板ホ
ルダ40に電気的に接続され、プラズマ用電極60と基
板ホルダ40との間に例えば1kW程度の高周波を印加
するための電源である。
【0074】このような本実施形態の成膜装置E3を用
いて封止膜5を形成する場合、上記第1実施形態と同様
に、TMA導入→パージ→H2O導入→パージのサイク
ルを行う。そして、このサイクルのうちH2O導入の
間、すなわち酸化性ガスであるH2Oガスを反応室20
へを流すときに、プラズマ用電源61によってプラズマ
用電極60と基板ホルダ40との間に高周波を印加する
ことにより、H2Oガスをプラズマ化する。
【0075】それによれば、H2Oガスにプラズマエネ
ルギーが反応エネルギーとして付与され、上記第2実施
形態と同様に、H2Oを活性化したり、分解したりして
Al23の形成が促進されると考えられる。実際に、本
実施形態において約1kWのプラズマパワーを与えて封
止膜5を製造したが、この封止膜5は上記第1実施形態
の封止膜5と同様の封止性能を有するものであった。
【0076】また、本実施形態の製造方法により製造さ
れた封止膜5も、上記図7、図8において紫外線照射を
行って製造した封止膜5と同様の振動エネルギー、結合
エネルギーの値を示すことを確認した。
【0077】以上の各実施形態にて述べてきたように、
上記振動エネルギーが940cm-1以上および上記結合
エネルギーが74.4eV以上であるアルミナからなる
封止膜5は、UV照射やプラズマ照射に限らず、成膜温
度等の成膜条件を変えることで形成可能である。
【0078】(他の実施形態)なお、上記第2、第3実
施形態は、H2O以外にもオゾン等の酸化性ガスにも同
様に有効である。
【0079】また、封止膜5により被覆封止される有機
電子デバイスとしては、上記した有機EL以外にも、既
に実用化されているコンデンサやポリマー電池をはじ
め、電極などの導電性デバイス、有機レーザなどの発光
デバイス、光センサや太陽電池などの光変換デバイス、
有機トランジスタや有機集積化デバイスなどの電流制御
デバイス、有機光メモリや有機光スイッチなどの光制御
デバイスなどのアクティブ系のものが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有機電子デバイス
としての有機EL素子の概略断面構成を示す図である。
【図2】上記第1実施形態に係る封止膜の成膜装置の概
略構成図である。
【図3】FT−IRによる薄膜測定方法を示す図であ
る。
【図4】上記第1実施形態におけるFT−IRで測定し
たAl−Oの振動エネルギーを示す図表である。
【図5】上記第1実施形態におけるXPSで測定したA
l2p電子およびO1s電子の結合エネルギーを示す図
表である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る封止膜の成膜装置
の概略構成図である。
【図7】上記第2実施形態におけるFT−IRで測定し
たAl−Oの振動エネルギーを示す図表である。
【図8】上記第2実施形態におけるXPSで測定したA
l2p電子の結合エネルギーを示す図表である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る封止膜の成膜装置
の概略構成図である。
【符号の説明】
2…下部電極、3…有機膜、4…上部電極、5…封止
膜、S1…有機エレクトルミネッセンス素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮地 栄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 明渡 邦夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 3K007 AB12 AB13 AB18 DB03 FA02 4K030 AA11 AA14 AA18 BA43 FA01 FA08 JA05 JA10 LA15 LA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機電子デバイス(S1)を被覆して封
    止する封止膜であって、 赤外線分光法で測定されるAl−Oの振動エネルギーが
    940cm-1以上であるAl23からなるものであるこ
    とを特徴とする有機電子デバイス用の封止膜。
  2. 【請求項2】 有機電子デバイス(S1)を被覆して封
    止する封止膜であって、 X線光電子分光法で測定されるAl2p電子の結合エネ
    ルギーが74.4eV以上であるAl23からなるもの
    であることを特徴とする有機電子デバイス用の封止膜。
  3. 【請求項3】 前記Al23は、原子層成長法により成
    膜されたものであることを特徴とする請求項1または2
    に記載の有機電子デバイス用の封止膜。
  4. 【請求項4】 前記有機電子デバイス(S1)は、互い
    に対向する一対の電極(2、4)間に有機発光材料から
    なる有機膜(3)が配置されてなるものであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の有機
    電子デバイス用の封止膜。
  5. 【請求項5】 有機電子デバイス(S1)を被覆して封
    止するAl23からなる封止膜(5)を、原子層成長法
    により成膜するようにした封止膜の製造方法において、 前記封止膜の成膜時における成膜温度を80℃よりも高
    い温度とすることを特徴とする有機電子デバイス用の封
    止膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 有機電子デバイス(S1)を被覆して封
    止するAl23からなる封止膜(5)を、前記有機電子
    デバイス上に吸着するAl化合物のガスと、前記Al化
    合物と反応する酸化性ガスとを交互に流して行う原子層
    成長法により成膜するようにした封止膜の製造方法にお
    いて、 前記酸化性ガスを流すときに紫外線照射を行って、前記
    酸化性ガスに反応エネルギーを付与することを特徴とす
    る有機電子デバイス用の封止膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 有機電子デバイス(S1)を被覆して封
    止するAl23からなる封止膜(5)を、前記有機電子
    デバイス上に吸着するAl化合物のガスと、前記Al化
    合物と反応する酸化性ガスとを交互に流して行う原子層
    成長法により成膜するようにした封止膜の製造方法にお
    いて、 前記酸化性ガスを流すときに前記酸化性ガスをプラズマ
    化することを特徴とする有機電子デバイス用の封止膜の
    製造方法。
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