JP4094804B2 - 有機el装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、有機EL(Electroluminescence)装置の製造方法に係り、詳しくは、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制するようにした有機EL装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報機器等の表示デバイスに用いられるEL装置の一種として、有機EL装置が開発されている。図10は、従来から知られている一般の有機EL装置の構成を概略的に示す図である。同有機EL装置は、図10に示すように、ガラス基板等から成る透明絶縁基板51と、透明絶縁基板51上に形成されたITO(Indium Tin Oxide:酸化インジュウム錫)等の透明導電材料から成る陽極(下部電極)52と、陽極52上に形成された正孔輸送層53と、正孔輸送層53上に形成された有機発光層54と、有機発光層54上に形成されたMgAg(マグネシウム銀)等から成る陰極(上部電極)55と、陽極52、正孔輸送層53、有機発光層54及び陰極55から成る素子主要部が形成された透明絶縁基板51上に、素子主要部を覆うように封止樹脂56を介して取り付けられたガラス等から成るキャップ57とを備えている。
【0003】
上述の封止樹脂としては例えばUV(Ultra-Violet:紫外線)硬化性樹脂が用いられて、光源からUVを含んだ光を封止樹脂に照射することにより、硬化させて封止を行なっている。ここで、上述の光源からはUV以外にも熱が発生するので、この熱が素子主要部に加わるようになり、この熱は透明絶縁基板51上で50〜60℃に達する。また、封止樹脂に対してUVを照射するだけでは封止樹脂を完全に硬化させることができないので、UV照射後に、40〜60℃の熱を半日程度封止樹脂に加えてアフターキュアを施すことが行なわれている。
【0004】
ところで、封止工程における上記透明絶縁基板51上の熱及びアフターキュアによる熱によって、もともと不安定で有機発光層54と陰極55の界面に存在している欠陥がさらに促進されるようになる。この欠陥とは、界面準位を形成すべき個所に格子欠陥等による不純物準位が形成されることを意味しており、この欠陥の存在によって、本来流れるべきキャリアのパス以外にもパスが発生して、リーク電流が増加するようになる。さらに、陰極55と陽極52とがショートするおそれもある。したがって、有機EL装置の特性が不安定になり、不良発生が増加する。
なお、UV光も界面の欠陥を増やす要因となるので、UV照射時には、素子主要部に照射を避けるような配慮がなされている。したがって、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制して素子の特性を安定化させるために、封止前に欠陥を除去することが望ましい。
【0005】
ここで、各種電子部品の製造において、素子特性を安定化するために、一般にエージング処理が行なわれている。例えば、特開平1−191075号公報には、EPROM(Electrically Programable Read Only Memory)の試験を行う場合に用いられる半導体エージング装置が開示されている。同半導体エージング装置は、図11に示すように、200〜300℃に保持した恒温保管槽61の内部にEPROM基板62を配置して、恒温保管槽61の外部の水銀ランプ63から光学フィルタ64を通じて略400nm以上の波長の光をEPROM基板62に照射してエージングを行なうように構成されている。これにより、EPROMの浮遊ゲートに存在する電子を励起し、障壁を越えて放出させて、記憶特性を改善している。
【0006】
また、EL表示パネルの発光輝度を安定化させるようにしたEL表示パネルのエージング方法が、例えば特開平4−79193号公報に開示されている。同EL表示パネルのエージング方法は、図12に示すように、EL表示パネル71の一方の電極(例えば陰極)72及び他方の電極(例えば陽極)73を全て共通に接続して両電極72、73間に交流電源による表示電圧74を印加して発光させると同時に、エージング光源75からEL表示パネル71の一方の電極側72に0.3kW以上の光量で水銀ランプ等による光を照射して、エージングを行なうようにしている。これにより、光照射と電圧印加とを組み合わせてエージングを加速して、エージング時間を短縮している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の従来のエージング処理では、ともに有機EL装置を対象としたものでないので、それぞれ以下に説明するような問題がある。
まず、特開平1−191075号公報に記載されている半導体エージング処理では、半導体装置の一種であるEPROMを対象にしてエージング処理を行っているので、200〜300℃に保持した恒温保管槽を用いることは当たり前になっているが、有機EL装置は有機発光層を用いる関係で熱に弱いので有機EL装置のエージングには適用できない。すなわち、有機EL装置は常温でのエージング処理が行えないという制約がある。また、上記公報のエージング処理では、EPROMの試験を目的として行っており、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流の抑制を図るような素子特性を改善することについては、全く考慮されていない。
【0008】
次に、特開平4−79193号公報に記載されているEL表示パネルのエージング処理では、EL表示パネルの両電界間に交流電源による表示電圧を印加すると同時に、EL表示パネルに水銀ランプ等による光を照射しているが、その光照射における光のエネルギーが0.3kW以上と大きいので、有機EL装置に適用したとすると有機発光層が劣化してしまうようになる。また、このエージング処理では電圧印加が条件になっているが、有機EL装置の製造方法では有機発光層の劣化を防止する関係で略全ての工程を不活性雰囲気内で行なわなければならないという制約があるので、電圧印加は困難である。また、上記公報のエージング処理では、発光輝度の安定化を目的として行っており、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流の抑制を図るような素子特性を改善することについては、前者の公報と同様に全く考慮されていない。
【0009】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制することができるようにした有機EL装置の製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、透明絶縁基板上に第1の電極、少なくとも有機発光層を含む有機層、第2の電極を順次に積層して素子主要部を形成した後、キャップにより封止を行なう有機EL装置の製造方法に係り、上記封止前に、上記素子主要部を形成した上記透明絶縁基板の表示面に波長が300〜500nmの範囲の光を照射する工程を含むことを特徴と透明絶縁基板上に素子主要部を形成した後、キャップにより封止を行なうことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の有機EL装置の製造方法に係り、上記光を、0.1〜1000μW/cm2の範囲の光量で照射することを特徴としている。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の有機EL装置の製造方法に係り、上記光を、1〜30分の範囲の時間照射することを特徴としている。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の有機EL装置の製造方法に係り、上記光を、酸素を含む雰囲気内で照射することを特徴としている。
【0014】
また、請求項5記載の発明は、透明絶縁基板上に素子主要部を形成した後、キャップにより封止を行なう有機EL装置の製造方法に係り、透明絶縁基板上に透明導電膜を成膜した後、該透明導電膜を所望の形状となるようにパターニングして陽極を形成する工程と、上記透明絶縁基板を少なくとも発光材料を含む成膜装置内に収容した後、上記陽極上に少なくとも有機発光層を含む有機層を形成する工程と、上記有機層を形成した後上記有機層上に陰極を形成する工程と、上記透明絶縁基板を光照射装置内に収容し、該光照射装置内で上記透明絶縁基板の表示面に、波長が300〜500nmの範囲の光を、0.1〜1000μW/cm2の範囲の光量で、かつ1〜30分の範囲の時間照射する工程と、上記透明絶縁基板上にキャップを接着して封止する工程とを含むことを特徴としている。
【0015】
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の有機EL装置の製造方法に係り、上記光を照射する工程を、酸素を含む雰囲気内で行なうことを特徴としている。
【0016】
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の有機EL装置の製造方法に係り、上記成膜装置として、真空蒸着装置を用いることを特徴としている。
【0017】
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1に記載の有機EL装置の製造方法に係り、上記光を照射する工程を、略60℃以下の雰囲気内で行なうことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇第1実施例
図1は、この発明の第1実施例である有機EL装置の製造方法の構成を工程順に示す工程図、図2は同有機EL装置の製造方法の主要工程に用いられる光照射装置の構成を概略的に示す図、図3は同有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の整流特性を示す図、図4は同有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の照射波長を変化させた場合に得られた整流比を示す図、図5は図4の比較例における整流比を示す図である。以下、図1及び図2を参照して同有機EL装置の製造方法について工程順に説明する。
まず、図1(a)に示すように、ガラス基板等から成る透明絶縁基板1上に、スパッタ法により、透明導電膜として膜厚が略100nmのITOを成膜する。このときのITOのシート抵抗は10Ω/□であった。次に、周知のフォトリソグラフィ法によりITOを所望の形状となるようにパターニングして陽極(第1の電極)2を形成して、ITOパターン付き基板1となす。次に、基板1をIPA(Iso-Propyl Alcohol)で洗浄した後、UVオゾン洗浄を行って、表面を十分に洗浄した。
【0019】
次に、図1(b)に示すように、陽極2上に正孔輸送層3及び有機発光層4を順次に形成する。これら正孔輸送層3及び有機発光層4の形成は、次のようにして行った。
まず、正孔輸送材料として、α−NPD(N、N’−ジフェニル(diphenyl)−N、N’−ビス(bis)(1−ナフチル(naphthyl))−(1、1’−ビフェニル(biphenyl))−(4、4’−ジアミン(diamine))を100mg供給したモリブデン(Mo)製のボート(第1のボート)、及び、発光材料としてAlq3(トリス(8−キノリノラト)アルミニウム錯体)を100mg供給したモリブデン製のボート(第2のボート)を、それぞれ別々の蒸発源となるように真空蒸着装置内に配置した。次に、基板1を同真空蒸着装置内に収容した後、装置内を2×10-4Pa(Pascal)の真空度になるまで排気し、到達した時点で第1のボートの加熱を開始した。そして、第1のボート内のα−NPDが蒸発速度0.3nm/secの一定速度になるまで加熱温度を制御した後、予め真空蒸着装置内の上部に設けられているシャッターを開放して、α−NPDの成膜を開始し、膜厚が略50nmに到達した時点でシャッターを閉じて、α−NPDの成膜を終了させた。
【0020】
次に、同様にして、第2のボート内のAlq3が蒸発速度0.3nm/secの一定速度になるまで加熱温度を制御した後、予め真空蒸着装置内の上部に設けられているシャッターを開放して、Alq3の成膜を開始し、膜厚が略55nmに到達した時点でシャッターを閉じて、Alq3の成膜を終了させた。
以上により、陽極2上に、α−NPDから成る正孔輸送層3及びAlq3から成る有機発光層4を形成した。
【0021】
次に、図1(c)に示すように、有機発光層4上に陰極(第2の電極)5を形成する。この陰極5の形成は、次のようにして行った。
上記のように、有機発光層4を形成した後、基板1を上記真空蒸着装置に接続された別の真空蒸着装置内に、真空を維持したままで基板1を移動させた。この別な真空蒸着装置内には予め、AlLi(アルミニウムリチウム)合金を1g供給したモリブデン製のボートが抵抗加熱源に接続されて配置されている。そして、この真空蒸着装置内を4×10-4Paの真空度になるまで排気し、到達した時点で上記ボートを抵抗加熱源により加熱して、ボート内のAlLi合金が蒸発速度0.4nm/secの一定速度になるまで加熱温度を制御した後、予め真空蒸着装置内の上部に設けられているシャッターを開放して、AlLi合金の成膜を開始し、膜厚が略60nmに到達した時点でシャッターを閉じて、AlLi合金の成膜を終了させた。
以上により、有機発光層4上に、AlLi合金から成る陰極5を形成した。これによって、透明絶縁基板1上には陽極2、正孔輸送層3、有機発光層4及び陰極5から成る素子主要部が形成されたことになる。
【0022】
次に、基板1を真空を維持したままで、図2に示すような光照射装置10内に収容する。
この光照射装置10は、図2に示すように、容器(チャンバー)11と、容器11内の底部に設けられた支持台12と、支持台12の頂部に設けられ基板1を支持する支持板13と、容器11の上部に設けられて基板1に光を照射するファイバーアレイ14と、ファイバーアレイ14を支持するファイバーアレイ支持部15と、ファイバーアレイ14の水平方向の位置を制御するファイバーアレイ駆動部16と、例えばキセノンランプを用いた光源17と、光源17から光をファイバーアレイ14に伝送する光ファイバー18と、光ファイバー18の途中位置に設けられたモノクロメータ19とを備えている。
【0023】
光照射装置10の容器11内の支持板13上に、この基板1が上側となるように、すなわち発光面(表示面)側がファイバーアレイ14と対向するように載置した後、容器11内をN2(窒素)ガス雰囲気に保持した状態で、徐々に大気圧に戻す。次に、光源17から光ファイバーアレイ18を介して波長が300〜500nmの光を伝送してファイバーアレイ14から基板1の発光面(表示面)側に、1分間照射する。すなわち、上記の波長の範囲の光のみを照射して、光アニールを行なう。このとき、光量を0.1μW/cm2となるように調整した。また、雰囲気は略60℃以下に保つようにした。また、ファイバーアレイ駆動部16を制御して、ファイバーアレイ14が基板1に対して光を確実に照射させる位置となるようにしておく。
【0024】
次に、基板1を封止室に移動した後、図1(d)に示すように、例えばガラス製のキャップ7を用いて、例えばUV硬化性の封止樹脂6を介して透明絶縁基板1に接着することにより封止して、有機EL装置20を完成させた。この封止時において、封止樹脂6を硬化させるときは、UV照射は、陽極2、正孔輸送層3、有機発光層4及び陰極5から成る素子主要部を遮光して、封止樹脂6にのみ行うようにした。
【0025】
次に、半導体パラメータアナライザーを用いて、この例の有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置20の整流特性を測定した。測定は、有機EL装置20の陽極2と陰極5との間に順方向電圧及び逆方向電圧を印加して行った。なお、有機EL装置の発光面積は2mm□であった。
図3は、上述の測定により得られた有機EL装置の整流特性の一例を示す図で、照射波長λとして400nmの光を照射した場合を示し、縦軸は電流値を、横軸は印加電圧を示している。ここで、順方向印加電圧10Vにおける順方向電流Ifと、逆方向印加電圧−10Vにおける逆方向電流Irとの比を整流比(If/Ir)とした場合、逆方向電流Irはほとんど流れないので、1.5×108と大きな整流比が得られ、優れた整流特性を示すのを確認した。
【0026】
次に、この例において、光の照射波長λを300〜500nmの範囲で種々変化させた場合に得られた整流比を、図4に示す。また、比較例として、この例と略同様な製造方法により製造した有機EL装置に対して、光の照射波長λを300〜500nmの範囲以外で種々変化させた場合に得られた整流比を、図5に示す。
【0027】
図4において、No.1は照射波長λを300nmに設定した場合で、整流比は1.2×108が得られた。同様にして、No.2は照射波長λを350nmに設定した場合で、整流比は2.0×108が得られ、No.3は照射波長λを450nmに設定した場合で、整流比は2.4×108が得られ、No.4は照射波長λを500nmに設定した場合で、整流比は3.0×108が得られた。これらの整流比はいずれも高い値を示している。
【0028】
一方、図5において、No.1は照射波長λを200nmに設定した場合で、整流比は5.0×104が得られた。同様にして、No.2は照射波長λを250nmに設定した場合で、整流比は4.6×104が得られ、No.3は照射波長λを550nmに設定した場合で、整流比は4.2×107が得られ、No.4は照射波長λを600nmに設定した場合で、整流比は2.2×105が得られた。これらの整流比の値は、図4で得られた各整流比に比べて、1桁以上小さくなっており、整流特性が悪化していることを示している。
【0029】
図4と図5とを比較して明らかなように、図4に示したように、光の照射波長λを300〜500nmの範囲に設定することにより、特に大きな整流比を得ることができる。この理由は、照射波長λを上記の範囲に選んだ場合には、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制することができたためであると考えられる。
一方、図5に示したように、照射波長λを300〜500nmの範囲以外に設定した場合には、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然にそれほど抑制できないために、整流比を小さくすることができないと考えられる。
照射波長λが300nmよりも小さいと、発光層の分解や構造変化が著しく量子収率が著しく劣化したり、薄膜の結晶化が起こることにより膜自体に凹凸が生じて電界集中を起こし易くなり好ましくない。また、照射波長λが500nmよりも大きいと、発光層の励起波長としては大きすぎて有効ではない。
【0030】
上述したように、この例の有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置が、優れた整流特性を示すのは、光の照射波長λを300〜500nmの範囲に選んで、封止前に基板1に照射して光アニールを行なうことにより、もともと不安定で有機膜4と陰極5との界面に存在している欠陥の促進が、阻止されてその界面が安定化するためであると考えられる。これに伴い、有機EL装置の特性が安定になり、不良発生も減少する。しかも、光を照射するだけで、十分に目的を達成することができる。
【0031】
このように、この例の有機EL装置の製造方法によれば、封止前に、陽極2、正孔輸送層3、有機発光層4及び陰極5から成る素子主要部が形成された透明絶縁基板1に対して、照射波長λが300〜500nmの範囲の光を照射して光アニールを行なうようにしたので、有機膜と陰極との界面を安定化することができる。
したがって、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制することができる。
【0032】
◇第2実施例
図6は、この発明の第2実施例である有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の光量を変化させた場合に得られた整流比を示す図である。この例の有機EL装置の製造方法の構成が、上述した第1実施例の構成と大きく異なるところは、光の照射波長λが一定で、光量を0.1〜1000μW/cm2の範囲で変化させるようにした点である。
すなわち、この例では図1の第1実施例と略同様な工程で有機EL装置を製造し、図2に示した光照射装置10内で光照射を行う場合に、照射波長λが400nmの光を照射して、その光量を0.1〜1000μW/cm2の範囲で変化させた。
【0033】
図6に、この例において、光量を0.1〜1000μW/cm2の範囲で種々変化させた場合に得られた整流比を示す。また、比較例として、この例と略同様な製造方法により製造した有機EL装置に対して、光量を0.1〜1000μW/cm2の範囲以外で種々変化させた場合に得られた整流比を、図7に示す。
【0034】
図6において、No.1は光量を0.1μW/cm2に設定した場合で、整流比は1.0×108が得られた。同様にして、No.2は光量を1.0μW/cm2に設定した場合で、整流比は1.0×108が得られ、No.3は光量を10μW/cm2に設定した場合で、整流比は2.0×108が得られ、No.4は光量を100μW/cm2に設定した場合で、整流比は2.2×108が得られ、No.5は光量を1000μW/cm2に設定した場合で、整流比は3.2×108が得られた。これらの整流比はいずれも高い値を示している。
【0035】
一方、図7において、No.1は光量を0.01μW/cm2に設定した場合で、整流比は4.4×106が得られた。No.2は光量を10000μW/cm2に設定した場合で、整流比は5.2×104が得られ、No.3は光量を100000μW/cm2に設定した場合で、整流比は6.6×102が得られた。これらの整流比の値は、図6で得られた各整流比に比べて、かなり小さくなっており、整流特性が悪化していることを示している。また、No.1のように、光量を0.1μW/cm2以下に設定した場合は、光量が弱く光起電力(光励起の発生数)が小さいため、エージング効果が弱くなる。
【0036】
図6と図7とを比較して明らかなように、図6に示したように、光量を0.1〜1000μW/cm2の範囲に設定することにより、特に大きな整流比を得ることができる。この理由は、光量を上記の範囲に選んだ場合には、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制することができたためであると考えられる。
一方、図7に示したように、光量を0.1〜1000μW/cm2の範囲以外に設定した場合には、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然にそれほど抑制できないために、整流比を小さくすることができないと考えられる。
【0037】
上述したように、この例の有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置が、優れた整流特性を示すのは、光量を0.1〜1000μW/cm2の範囲に選んで、封止前に基板1に照射することにより、もともと不安定で有機膜4と陰極5との界面に存在している欠陥の促進が、阻止されてその界面が安定化するためであると考えられる。これに伴い、有機EL装置の特性が安定になり、不良発生も減少する。しかも、光を照射するだけで、十分に目的を達成することができる。
【0038】
このように、この例の構成によっても、第1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。
【0039】
◇第3実施例
図8は、この発明の第3実施例である有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の照射時間を変化させた場合に得られた整流比を示す図である。この例の有機EL装置の製造方法の構成が、上述した第1実施例の構成と大きく異なるところは、光の照射波長λ及び光量が一定で、照射時間を1〜30分の範囲で変化させるようにした点である。
すなわち、この例では図1の第1実施例と略同様な工程で有機EL装置を製造し、図2に示した光照射装置10内で光照射を行う場合に、照射波長λが400nmで、光量が1μW/cm2の光を照射して、その照射時間を1〜30分の範囲で変化させた。
【0040】
図8に、この例において、照射時間を1〜30分の範囲で種々変化させた場合に得られた整流比を示す。また、比較例として、この例と略同様な製造方法により製造した有機EL装置に対して、照射時間を1〜30分の範囲以外で種々変化させた場合に得られた整流比を、図9に示す。
【0041】
図8において、No.1は照射時間を1分に設定した場合で、整流比は1.2×108が得られた。同様にして、No.2は照射時間を3分に設定した場合で、整流比は1.9×108が得られ、No.3は照射時間を5分に設定した場合で、整流比は2.2×108が得られ、No.4は照射時間を10分に設定した場合で、整流比は3.6×108が得られ、No.5は照射時間を20分に設定した場合で、整流比は2.8×108が得られ、No.6は照射時間を30分に設定した場合で、整流比は3.8×108が得られた。これらの整流比はいずれも高い値を示している。
【0042】
一方、図9において、No.1は照射時間を50分に設定した場合で、整流比は3.2×106が得られ、No.2は照射時間を90分に設定した場合で、整流比は8.2×105が得られ、No.3は照射時間を120分に設定した場合で、整流比は4.2×104が得られた。これらの整流比の値は、図8で得られた各整流比に比べて、かなり小さくなっており、整流特性が悪化していることを示している。
【0043】
図8と図9とを比較して明らかなように、図8に示したように、照射時間を1〜30分の範囲に設定することにより、特に大きな整流比を得ることができる。この理由は、照射時間を上記の範囲に選んだ場合には、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制することができたためであると考えられる。
一方、図9に示したように、照射時間を1〜30分の範囲以外に設定した場合には、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然にそれほど抑制できないために、整流比を小さくすることができないと考えられる。
【0044】
上述したように、この例の有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置が、優れた整流特性を示すのは、照射時間を1〜30分の範囲に選んで、封止前に基板1に照射することにより、もともと不安定で有機膜4と陰極5との界面に存在している欠陥の促進が、阻止されてその界面が安定化するためであると考えられる。これに伴い、有機EL装置の特性が安定になり、不良発生も減少する。しかも、光を照射するだけで、十分に目的を達成することができる。
【0045】
このように、この例の構成によっても、第1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。
【0046】
◇第4実施例
この例の有機EL装置の製造方法の構成が、上述した第1実施例の構成と大きく異なるところは、光照射時の雰囲気を窒素と酸素との混合ガスに変更するようにした点である。
すなわち、この例では第1実施例の図2に示した光照射装置10により光アニールを行なうとき、透明絶縁基板1を収納する容器11内の雰囲気を窒素ガスと酸素ガスの容積比率を2:1となる混合ガスを用いるようにした。
これ以外は、上述した第1実施例の図1の工程と略同様なので、その説明を省略する。
【0047】
この例によれば、光アニール時、基板1を酸素を含む雰囲気に保つことにより、酸素は有機膜4と陰極5との界面に存在している不安定な欠陥に入りこんで、その欠陥を安定化する補助的な作用をする。
この例の有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置によれば、逆方向電圧印加時に逆方向電流はほとんど観察されず、10V印加時に5.5×109の大きな整流比が得られた。
【0048】
このように、この例の構成によっても、第1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。
加えて、この例の構成によれば、酸素を含む雰囲気で光アニールを行なうことにより、有機膜と陰極との界面に存在している欠陥の安定化に寄与させることができる。
【0049】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、透明絶縁基板上に形成する陽極はITOを用いた例で説明したが、透明導電材料であればITOに限らずに例えばSnO2(酸化錫)等の他の電極材料を用いることができる。また、陰極についてもAlLi合金に限らずに、例えばAl、MgAg等の他の電極材料を用いることができる。また、正孔輸送材料についてもα−NPDに限らずに、例えば、ビス(ジ(p−トリル)アミノフェニル)−1、1−シクロヘキサン、N、N’−ジフェニル−N、N’−ビス(3−メチルフェニル)−1、1’−ビフェニル−4、4’−ジアミン、N、N’−ジフェニル−N−N−ビス(1−ナフチル)−(1、1’−ビフェニル)−4、4’−ジアミン、スターバースト型分子等の他の材料を用いることができる。
【0050】
また、実施例では陽極、正孔輸送層、有機発光層及び陰極の構造から成る素子主要部を形成する例で説明したが、これに限らず、陽極、有機発光層及び陰極から成る構造、陽極、正孔輸送層、有機発光層、電子輸送層及び陰極から成る構造、陽極、有機発光層、電子輸送層及び陰極から成る構造等の他の構造の素子主要部を形成することもできる。また、有機層には少なくとも有機発光層が含まれていれば良い。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の有機EL装置の製造方法によれば、封止前に、素子主要部が形成された透明絶縁基板に対して、照射波長λが300〜500nmの範囲の光を照射して光アニールを行なうようにしたので、有機膜と陰極との界面を安定化することができる。
したがって、封止工程での熱に起因して発生するリーク電流を未然に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である有機EL装置の製造方法の構成を工程順に示す工程図である。
【図2】同有機EL装置の製造方法の主要工程に用いられる光照射装置の構成を概略的に示す図である。
【図3】同有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の整流特性を示す図である。
【図4】同有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の照射波長を変化させた場合に得られた整流比を示す図である。
【図5】図4の比較例における整流比を示す図である。
【図6】この発明の第2実施例である有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の光量を変化させた場合に得られた整流比を示す図である。
【図7】図6の比較例における整流比を示す図である。
【図8】この発明の第3実施例である有機EL装置の製造方法により製造された有機EL装置の照射時間を変化させた場合に得られた整流比を示す図である。
【図9】図8の比較例における整流比を示す図である。
【図10】一般の有機EL装置の構成を概略的に示す図である。
【図11】従来の半導体エージング装置の構成を概略的に示す図である。
【図12】従来のEL表示パネルのエージング方法を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 透明絶縁基板
2 陽極(第1の電極)
3 正孔輸送層
4 有機発光層
5 陰極(第2の電極)
6 封止樹脂
7 キャップ
10 光照射装置
11 容器(チャンバー)
12 支持台
13 支持板
14 ファイバーアレイ
15 ファイバーアレイ支持部
16 ファイバーアレイ駆動部
17 光源
18 光ファイバー
19 モノクロメータ
20 有機EL装置

Claims (8)

  1. 透明絶縁基板上に第1の電極、少なくとも有機発光層を含む有機層、第2の電極を順次に積層して素子主要部を形成した後、キャップにより封止を行なう有機EL装置の製造方法であって、前記封止前に、前記素子主要部を形成した前記透明絶縁基板の表示面に波長が300〜500nmの範囲の光を照射して光アニールを行なう工程を含むことを特徴とする有機EL装置の製造方法。
  2. 前記光を、0.1〜1000μW/cm2の範囲の光量で照射することを特徴とする請求項1記載の有機EL装置の製造方法。
  3. 前記光を、1〜30分の範囲の時間照射することを特徴とする請求項1又は2記載の有機EL装置の製造方法。
  4. 前記光を、酸素を含む雰囲気内で照射することを特徴とする請求項1、2又は3記載の有機EL装置の製造方法。
  5. 透明絶縁基板上に素子主要部を形成した後、キャップにより封止を行なう有機EL装置の製造方法であって、透明絶縁基板上に透明導電膜を成膜した後、該透明導電膜を所望の形状となるようにパターニングして陽極を形成する工程と、前記透明絶縁基板を少なくとも発光材料を含む成膜装置内に収容した後、前記陽極上に少なくとも有機発光層を含む有機層を形成する工程と、前記有機層を形成した後前記有機層上に陰極を形成する工程と、前記透明絶縁基板を光照射装置内に収容し、該光照射装置内で前記透明絶縁基板の表示面に、波長が300〜500nmの範囲の光を、0.1〜1000μW/cm2の範囲の光量で、かつ1〜30分の範囲の時間照射して光アニールを行なう工程と、前記透明絶縁基板上にキャップを接着して封止する工程とを含むことを特徴とする有機EL装置の製造方法。
  6. 前記光を照射する工程を、酸素を含む雰囲気内で行なうことを特徴とする請求項5記載の有機EL装置の製造方法。
  7. 前記成膜装置として、真空蒸着装置を用いることを特徴とする請求項5又は6記載の有機EL装置の製造方法。
  8. 前記光を照射する工程を、略60℃以下の雰囲気内で行なうことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の有機EL装置の製造方法。
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