JPWO2011161769A1 - リアクトルおよびリアクトルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本願は、外形を小さくでき、性能を向上させることができるリアクトルおよびリアクトルの製造方法を提供すること、を課題とする。そこで、本発明の一態様は、ケースと、前記ケースの内部に配置されコイルが樹脂で覆われるようにして形成された筒状のコイル成形体とを有し、鉄粉が混入された鉄粉混入樹脂によって前記コイル成形体を封止しているリアクトルであって、前記ケースと一体に設けられた支柱と、単一または複数のリング状コア部材と、を有し、前記リング状コア部材は、当該リング状コア部材の内周面の内側に前記支柱が挿入されるようにして前記支柱の外周面の外側に設けられ、前記コイル成形体は、当該コイル成形体の内周面の内側に前記リング状コア部材が挿入されるようにして前記リング状コア部材の外周面の外側に設けられ、前記リング状コア部材は前記鉄粉混入樹脂により封止されている。

Description

本発明は、例えばモータ駆動装置の昇圧回路に使用されるリアクトルおよびリアクトルの製造方法に関するものである。
電気自動車やハイブリッド車のモータ駆動装置の昇圧回路に使用されるリアクトルが知られている。このリアクトルは、誘導リアクタンスを利用して電気の変圧を行うものであり、コアとコイルを備えて構成される。リアクトルは、スイッチング回路に組み込まれて使用され、オン・オフを繰り返すことにより、オン時にコイルに蓄えられたエネルギーを、オフ時に逆起電力として発生させて高電圧を取り出すようになっている。
ここで、特許文献1には、鉄粉を混入させた鉄粉混入樹脂によりコイルをモールドしているリアクトルの技術が開示されている。このリアクトルでは、コイルをモールドする鉄粉混入樹脂がコアとしての役割を有している。
特開2006−352021号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、鉄粉混入樹脂は鉄粉の含有率が低いので、コアの透磁率が低い。そのため、必要なインダクタンスを得るためにはコアの断面積を大きくするため、鉄粉混入樹脂の体積を大きくする必要がある。したがって、リアクトルの外形が大きくなってしまう。
また、インダクタンスを調整するために、コイルの巻き数や鉄粉混入樹脂の体積の大きさなどを調整することが考えられる。しかし、例えばモータ駆動装置の昇圧回路における限られた領域内にリアクトルを設ける場合などには、コイルの巻き数や鉄粉混入樹脂の体積の大きさに制限が課され、必要なインダクタンスを調整できないおそれがある。そのため、大きな電流変化にかかわらずインダクタンスの変化量が十分に小さくなるような特性、すなわち、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができない。したがって、リアクトルの性能が低い。
また、鉄粉混入樹脂の材料費は高く、また、鉄粉混入樹脂の硬化時間は長い。そのため、充填する鉄粉混入樹脂の量が多い場合には、リアクトルの製造コストが高くなってしまう。
また、特許文献1の技術のようにケースの内部に鉄粉混入樹脂を充填するときにコイルを何らかの手段で拘束していないと、コイルが所定の位置から外れ易く、リアクトルの生産性が低下してしまう。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、外形を小さくでき、性能を向上させることができるリアクトルおよびリアクトルの製造方法を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、ケースと、前記ケースの内部に配置されコイルが樹脂で覆われるようにして形成された筒状のコイル成形体とを有し、鉄粉が混入された鉄粉混入樹脂によって前記コイル成形体を封止しているリアクトルであって、前記ケースと一体に設けられた支柱と、単一または複数のリング状コア部材と、を有し、前記リング状コア部材は、当該リング状コア部材の内周面の内側に前記支柱が挿入されるようにして前記支柱の外周面の外側に設けられ、前記コイル成形体は、当該コイル成形体の内周面の内側に前記リング状コア部材が挿入されるようにして前記リング状コア部材の外周面の外側に設けられ、前記リング状コア部材は前記鉄粉混入樹脂により封止されていること、を特徴とする。
この態様によれば、コイル成形体を封止している鉄粉混入樹脂に加えて、リング状コア部材を有するので、磁気特性が向上する。そのため、鉄粉混入樹脂によって形成される樹脂コアの体積が小さくても大きなインダクタンスを得ることができる。したがって、リアクトルの外形を小型化することができる。そして、リング状コア部材の内周面の内側にケースと一体の支柱を挿入することにより、ケースとリング状コア部材との径方向の相対的な位置を調整しながら、リング状コア部材をケースに容易に取り付けることができ、リアクトルの生産性が向上する。
また、リング状コア部材は鉄粉混入樹脂により封止されているので、リング状コア部材の防錆や割れの防止を図ることができる。
また、鉄粉混入樹脂の体積をリング状コア部材の体積分減らすことができるので、鉄粉混入樹脂の充填時間と硬化時間とを短縮することができる。また、鉄粉混入樹脂の使用量を減らすことができるので、材料費を減らすことができる。そのため、製造コストを低減させることができる。
上記の態様においては、前記支柱と前記ケースとの間に設けられ前記支柱よりも径が大きい座部を有し、前記リング状コア部材の軸方向の端面が前記座部に当接していること、が好ましい。
この態様によれば、リング状コア部材の軸方向の端面が座部に当接しているので、ケースとリング状コアとの軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、部品点数を増やすことなく、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
上記の態様においては、端面部と前記端面部の縁から立ち上がるようにして設けられる側壁とを備えるような開口した形状のボビンを有し、前記ボビンは前記コイル成形体の内周面の内側にて前記リング状コア部材を覆うように設けられ、前記ボビンは開口側の端部に鍔部を備え、前記コイル成形体の軸方向の端面が前記鍔部に当接していること、が好ましい。
この態様によれば、コイル成形体の軸方向の端面がボビンの鍔部に当接しているので、ボビンとコイル成形体との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、コイル成形体を所定の位置に配置することができる。
また、コイル成形体の自重がボビンを介してリング状コア部材に作用する。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、リング状コア部材の浮きやズレを防止することができ、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
上記の態様においては、前記ボビンは、前記端面部と前記側壁の少なくともいずれか一方に開口部を備えること、が好ましい。
この態様によれば、ケースの内部に鉄粉混入樹脂を充填するときに、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に鉄粉混入樹脂が流れ込むので、リング状コア部材の周囲に鉄粉混入樹脂を確実に充填させることができる。
そして、隣り合うリング状コア部材の間に非磁性のギャップ板が設けられている場合には、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に流れ込む鉄粉混入樹脂により、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
上記の態様においては、非磁性のリング状のギャップ板を有し、前記ギャップ板は、前記複数のリング状コア部材における隣り合う前記リング状コア部材の間に設けられていること、が好ましい。
この態様によれば、ギャップ板の厚みや数を調整することによりインダクタンスを調整できるので、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができ、リアクトルの性能が向上する。
上記の態様においては、前記ギャップ板は、当該ギャップ板の軸方向の端面にて内周面と外周面との間にわたって形成された溝を備えること、が好ましい。
この態様によれば、ケースの内部に充填した鉄粉混入樹脂は、溝を介してリング状コア部材とギャップ板との間に流れ込むので、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の態様は、ケースと、前記ケースの内部に配置されコイルが樹脂で覆われるようにして形成された筒状のコイル成形体とを有し、鉄粉が混入された鉄粉混入樹脂によって前記コイル成形体を封止しているリアクトルの製造方法であって、前記ケースと一体に設けられた支柱と、単一または複数のリング状コア部材と、を有し、前記リング状コア部材を、当該リング状コア部材の内周面の内側に前記支柱が挿入されるようにして前記支柱の外周面の外側に設け、前記コイル成形体を、当該コイル成形体の内周面の内側に前記リング状コア部材が挿入されるようにして前記リング状コア部材の外周面の外側に設け、前記リング状コア部材を前記鉄粉混入樹脂により封止すること、を特徴とする。
この態様によれば、リング状コア部材の内周面の内側にケースと一体の支柱を挿入することにより、ケースとリング状コア部材との径方向の相対的な位置を調整しながら、リング状コア部材をケースに容易に取り付けることができ、リアクトルの生産性が向上する。
上記の態様においては、前記支柱と前記ケースとの間に設けられ前記支柱よりも径が大きい座部に前記リング状コア部材の軸方向の端面を当接させること、が好ましい。
この態様によれば、リング状コア部材の軸方向の端面を座部に当接させるので、ケースとリング状コアとの軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、部品点数を増やすことなく、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
上記の態様においては、端面部と前記端面部の縁から立ち上がるようにして設けられる側壁とを備えるような開口した形状のボビンにより前記コイル成形体の内周面の内側にて前記リング状コア部材を覆い、前記ボビンの開口側の端部に備わる鍔部に前記コイル成形体の軸方向の端面を当接させること、が好ましい。
この態様によれば、コイル成形体の軸方向の端面をボビンの鍔部に当接させるので、ボビンとコイル成形体との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、コイル成形体を所定の位置に配置することができる。
また、コイル成形体の自重がボビンを介してリング状コア部材に作用する。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、リング状コア部材の浮きやズレを防止することができ、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
上記の態様においては、前記ボビンは、前記端面部と前記側壁の少なくともいずれか一方に開口部を備えること、が好ましい。
この態様によれば、ケースの内部に鉄粉混入樹脂を充填するときに、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に鉄粉混入樹脂が流れ込むので、リング状コア部材の周囲に鉄粉混入樹脂を確実に充填させることができる。
そして、隣り合うリング状コア部材の間に非磁性のギャップ板が設けられている場合には、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に流れ込む鉄粉混入樹脂により、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
上記の態様においては、非磁性のリング状のギャップ板を前記複数のリング状コア部材における隣り合う前記リング状コア部材の間に設けること、が好ましい。
この態様によれば、ギャップ板の厚みや数を調整することによりインダクタンスを調整できるので、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができ、リアクトルの性能が向上する。
上記の態様においては、前記ギャップ板は、当該ギャップ板の軸方向の端面にて内周面と外周面との間にわたって形成された溝を備えること、が好ましい。
この態様によれば、ケースの内部に充填した鉄粉混入樹脂は、溝を介してリング状コア部材とギャップ板との間に流れ込むので、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
本発明に係るリアクトルおよびリアクトルの製造方法によれば、外形を小さくでき、性能を向上させることができる。
本実施形態に係るリアクトルを含む駆動制御システムの構造の一例を概略的に示す図である。 図1中、PCUの主要部を示す回路図である。 実施例1,2のリアクトルの外観斜視図である。 図3のA−A断面図である。 実施例1において、リアクトルを構成する各部品をケースに組み込む様子を示す図である。 リアクトルを構成する各部品をケースに組み込んだ後であって鉄粉混入樹脂を充填する前の様子を示す図である。 圧粉コア部材の数とギャップ板の数とを変えた例を示す図である。 実施例2において、リアクトルを構成する各部品をケースに組み込む様子を示す図である。
以下、本発明を具体化した形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態に係るリアクトルは、ハイブリッド自動車の駆動制御システムにおいて、バッテリの電圧値から、モータジェネレータに印加する電圧値まで昇圧させる目的で搭載されている。
そこで、はじめに駆動制御システムの構成について説明した後、実施形態に係るリアクトルについて説明する。
まず、駆動制御システムについて、図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るリアクトルを含む駆動制御システムの構造の一例を概略的に示す図である。図2は、図1中、PCUの主要部を示す回路図である。
駆動制御システム1は、図1に示すように、PCU10(Power Control Unit)と、モータジェネレータ12と、バッテリ14と、端子台16と、ハウジング18と、減速機構20と、ディファレンシャル機構22と、ドライブシャフト受け部24等とから構成されている。
PCU10は、図2に示すように、コンバータ46と、インバータ48と、制御装置50と、コンデンサC1,C2と、出力ライン52U,52V,52Wとを含む。
コンバータ46は、バッテリ14とインバータ48との間に接続され、インバータ48と電気的に並列に接続されている。インバータ48は、出力ライン52U,52V,52Wを介してモータジェネレータ12と接続されている。
バッテリ14は、例えば、ニッケル水素、リチウムイオン電池等の二次電池であり、直流電流をコンバータ46に供給すると共に、コンバータ46から流れる直流電流によって充電される。
コンバータ46は、パワートランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2と、後に詳述するリアクトル101とからなる。パワートランジスタQ1,Q2は、電源ラインPL2,PL3間に直列に接続され、制御装置50の制御信号をベースに供給する。ダイオードD1,D2は、それぞれパワートランジスタQ1,Q2のエミッタ側からコレクタ側へ電流が流れるよう、パワートランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間に接続されている。
リアクトル101は、その一端を、バッテリ14の正極と接続する電源ラインPL1に接続し、パワートランジスタQ1,Q2の接続点に他端を接続して配置されている。
コンバータ46は、リアクトル101によりバッテリ14の直流電圧を昇圧し、昇圧後の電圧で直流電圧を電源ラインPL2に供給する。また、コンバータ46は、インバータ48から受ける直流電圧を降圧してバッテリ14に充電する。
インバータ48は、U相アーム54U、V相アーム54V及びW相アーム54Wからなる。各相アーム54U,54V,54Wは、電源ラインPL2,PL3間に並列に接続される。U相アーム54Uは、直列に接続されたパワートランジスタQ3,Q4からなり、V相アーム54Vは、直列に接続されたパワートランジスタQ5,Q6からなり、W相アーム54Wは、直列に接続されたパワートランジスタQ7,Q8からなる。ダイオードD3〜D8は、それぞれパワートランジスタQ3〜Q8のエミッタ側からコレクタ側へ電流が流れるよう、パワートランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ接続されている。各相アーム54U,54V,54Wにおいて各パワートランジスタQ3〜Q8の接続点は、出力ライン52U,52V,52Wを介してモータジェネレータ12の各U相,V相,W相の反中性点側にそれぞれ接続されている。
このインバータ48は、制御装置50の制御信号に基づいて、電源ラインPL2に流れる直流電流を交流電流に変換してモータジェネレータ12に出力する。また、インバータ48は、モータジェネレータ12で発電された交流電流を整流して直流電流に変換し、変換した直流電流を電源ラインPL2に供給する。
コンデンサC1は、電源ラインPL1,PL3間に接続され、電源ラインPL1における電圧レベルを平滑化する。また、コンデンサC2は、電源ラインPL2,PL3間に接続され、電源ラインPL2における電圧レベルを平滑化する。
制御装置50は、モータジェネレータ12の回転子の回転角度、モータトルク指令値、モータジェネレータ12のU相、V相及びW相における電流値、インバータ48の入力電圧に基づいて、モータジェネレータ12のU相、V相及びW相におけるコイル電圧を演算する。また、制御装置50は、その演算結果に基づいて、パワートランジスタQ3〜Q8をオン/オフするPWM(Pulse Width Modulation)を生成して、インバータ48へ出力する。
また、制御装置50は、インバータ48の入力電圧を最適にするため、パワートランジスタQ1,Q2のデューティ比を、上述したモータトルク指令値、及びモータ回転数に基づいて演算し、その演算結果に基づいて、パワートランジスタQ1,Q2のオン/オフを行うPWM信号を生成してコンバータ46へ出力する。
さらに、制御装置50は、モータジェネレータ12で発電された交流電流を直流電流に変換してバッテリ14に充電させるため、コンバータ46及びインバータ48においてパワートランジスタQ1〜Q8のスイッチング動作を制御する。
上記構成を有するPCU10では、コンバータ46は、制御装置50の制御信号に基づいて、バッテリ14の電圧を昇圧させ、昇圧後の電圧を電源ラインPL2に印加する。コンデンサC1は、電源ラインPL2にかかる電圧を平滑化し、インバータ48は、コンデンサC1により平滑化された直流電圧を、交流電圧に変換してモータジェネレータ12に出力する。
その一方で、インバータ48は、モータジェネレータ12の回生で発電された交流電圧を、直流電圧に変換して電源ラインPL2に出力する。コンデンサC2は、電源ラインPL2にかかる電圧を平滑化し、コンバータ46は、コンデンサC2により平滑化された直流電圧を降圧してバッテリ14に充電する。
〔実施例1〕
次に、本実施形態に係るリアクトルについて、説明する。
<リアクトルの構造の説明>
図3は、実施例1のリアクトル101の外観斜視図である。図4は、図3のA−A断面図である。図5は、本実施例のリアクトル101を構成する各部品をケース110に組み込む様子を示す図である。なお、以下の説明において、「径方向」とは図4におけるX方向を意味し、「軸方向」とは図4におけるY方向を意味するものとする。
後述する実施例2のリアクトル102の外観は、図3に示すように、本実施例のリアクトル101の外観と同じである。図3と図4とに示すように、本実施例のリアクトル101は、ケース110、圧粉コア部材112、ギャップ板114、ボビン116、コイル成形体118、樹脂コア120などを有する。
ケース110は、材質がアルミニウムであり、鋳造品である。図5に示すように、ケース110は、円形状の底面部122と、この底面部122の縁から立ち上がるようにして設けられる側壁124とを備えるような開口した箱形状に形成されている。そして、底面部122の内面123における中央部分に、座部128を介して支柱126が設けられている。支柱126は、中実円筒状であってもよく、中空円筒状であってもよい。このように、支柱126はケース110と一体に形成されており、支柱126の根元部分には座部128が設けられている。そして、座部128における支柱126が設けられる側の面である上面130の径は、支柱126の径よりも大きく形成されている。そして、図4に示すように、圧粉コア部材112Aの軸方向の下側(ケース110の底面部122側)の端面129が座部128に当接している。
圧粉コア部材112は、磁性粉末を高密度に加圧成形した圧粉磁心(HDMC)であり、円形のリング状に形成されている。圧粉コア部材112は、その内周面131の径方向の内側に、軸方向に貫通する貫通孔132を備えている。そして、圧粉コア部材112は、貫通孔132に支柱126が挿入されるようにして、支柱126の外周面133の径方向の外側に設けられている。また、圧粉コア部材112は、樹脂コア120を形成する鉄粉混入樹脂により封止されている。本実施例では、圧粉コア部材112が4つ設けられ、図中、圧粉コア部材112A〜Dと示している。そして、隣り合う圧粉コア部材112は、その間にギャップ板114が挟まれていることにより、軸方向に互いに所定の間隔を保つように設けられている。なお、圧粉コア部材112A〜Dは、本発明の「リング状コア部材」の一例である。
ギャップ板114は、非磁性素材により形成された板であり、円形のリング状に形成されている。ギャップ板114は、その内周面135の径方向の内側に、軸方向に貫通する貫通孔134が形成されている。ギャップ板114の材質としては、例えばアルミナセラミックスなどが考えられる。本実施例では、ギャップ板114が3つ設けられ、図中、ギャップ板114A,114B,114Cと示している。なお、ギャップ板114A〜Cの厚みを調整することにより、リアクトル101のインダクタンスを調整することができる。また、圧粉コア部材112の数とギャップ板114の数によって、リアクトル101のインダクタンスを調整することができる。
そして、ケース110と一体の支柱126が圧粉コア部材112A〜Dの貫通孔132とギャップ板114A〜Cの貫通孔134とに挿入されるように、圧粉コア部材112とギャップ板114とが支柱126の外周面133の径方向の外側において軸方向に交互に設けられている。具体的には、ケース110の底面部122側から、圧粉コア部材112A、ギャップ板114A、圧粉コア部材112B、ギャップ板114B、圧粉コア部材112C、ギャップ板114C、圧粉コア部材112Dの順に設けられている。なお、ケース110の底面部122に最も近い位置にある圧粉コア部材112Aは、座部128の上面130に配置されている。このように、ギャップ板114A〜Cを挟みながら複数の圧粉コア部材112A〜Dを積み重ねた筒状の中芯部136が、座部128の上面130に配置されている。
ボビン116は、円形状の端面部138と、この端面部138の縁から立ち上がるようにして設けられる(図4においては下方に延びるようにして設けられる)側壁140とを備えるような開口した箱形状に形成されている。そして、ボビン116は、開口側の端部において、円環状に形成された鍔部142を備えている。そして、コイル成形体118の軸方向の端面141が鍔部142に当接している。ボビン116の材質は、耐熱性を有する樹脂であって電気絶縁性の高いものが望ましく、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)などが考えられる。
ボビン116は、コイル成形体118の内周面160の径方向の内側にて、圧粉コア部材112Dの軸方向の上側の端面144側から中芯部136を覆うようにして設けられている。そして、ボビン116の端面部138の内側の面146は、中芯部136の最も上にある圧粉コア部材112Dの端面144と当接している。また、ボビン116の内周面148における径は圧粉コア部材112A〜Dの径よりも大きく形成されている。これにより、ボビン116の内周面148と圧粉コア部材112A〜Dの外周面150との間には隙間が設けられ、この隙間に鉄粉混入樹脂が充填されている。
コイル成形体118は、円筒形状に形成されており、エッジワイズコイル152と樹脂膜154とを備えている。エッジワイズコイル152は、電極端子となる端部156と端部158とを除いて樹脂膜154により覆われている。これにより、エッジワイズコイル152は、端部156と端部158とを除いて外部と絶縁されている。なお、樹脂膜154を形成する樹脂としては、耐熱性が高い熱硬化性の樹脂が好ましく、例えば、エポキシ樹脂などが考えられる。なお、樹脂コア120を形成する鉄粉混入樹脂により、コイル成形体118を封止している。このようなコイル成形体118は、内周面160の径方向の内側に圧粉コア部材112A〜Dが挿入されるようにして、圧粉コア部材112A〜Dの外周面150の径方向の外側に設けられている。
コイル成形体118は、内周面160の径方向の内側にボビン116を挿入するようにして、ボビン116に取り付けられている。これにより、ボビン116とコイル成形体118との径方向の相対的な位置が決まる。そして、支柱126に案内されて圧粉コア部材112A〜Dとボビン116とコイル成形体118とを同軸上に配置することが容易になる。ここで、圧粉コア部材112A〜Dとボビン116とコイル成形体118とを同軸に配置するとは、圧粉コア部材112A〜Dの中心軸とボビン116の中心軸とコイル成形体118の中心軸とを同じ位置に配置することをいう。
樹脂コア120は、ケース110内に充填された鉄粉混入樹脂が硬化して形成されたものであり、圧粉コア部材112A〜Dとギャップ板114A〜Cとボビン116とコイル成形体118とを封止している。そして、樹脂コア120は、ボビン116の内周面148と圧粉コア部材112A〜Dの外周面150との間に設けられた隙間にも形成されている。なお、鉄粉混入樹脂としては、耐熱性が高い熱硬化性を有し、かつ熱伝導性の高い樹脂が好ましく、例えば、エポキシ樹脂に鉄粉を混入させたものなどが考えられる。
本実施例のリアクトル101によれば、ケース110の内部に鉄粉混入樹脂を充填させて形成された樹脂コア120とともに、中芯部136にて高い透磁率を有する圧粉コア部材112A〜Dを備える。そのため、本実施例のリアクトル101は、外形設計の自由度が高い樹脂コア120の特徴を維持しながら、磁気特性が向上するので、樹脂コア120の体積が小さくても大きなインダクタンスを得ることができる。したがって、本実施例のリアクトル101は、その外形を小さくすることができる。
そして、圧粉コア部材112A〜Dの貫通孔132やギャップ板114A〜Cの貫通孔134に支柱126を挿入することにより、ケース110と圧粉コア部材112A〜Dとの径方向の相対的な位置を調整しながら、およびケース110とギャップ板114A〜Cの径方向の相対的な位置を調整しながら、圧粉コア部材112A〜Dやギャップ板114A〜Cをケース110に容易に取り付けることができ、リアクトル101の生産性が向上する。
また、堅牢な樹脂コア120で圧粉コア部材112A〜Dを封止しているため、圧粉コア部材112A〜Dの防錆や割れ防止を図ることができる。
また、樹脂コア120の体積を圧粉コア部材112A〜Dの体積分減らすことができるので、樹脂コア120を形成する鉄粉混入樹脂の充填時間と硬化時間とを短縮することができる。また、鉄粉混入樹脂の使用量を減らすことができるので、材料費を減らすことができる。そのため、製造コストを低減させることができる。
また、圧粉コア部材112Aの端面129が座部128に当接し、圧粉コア部材112Aの上に圧粉コア部材112B〜Dとギャップ板114A〜Cとを配置しているので、ケース110と圧粉コア部材112A〜Dとギャップ板114A〜Cとの軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、部品点数を増やすことなく、圧粉コア部材112A〜Dを所定の位置に配置することができる。
そして、ボビン116の端面部138の内側の面146は、中芯部136の最も上にある圧粉コア部材112Dの端面144と当接しているので、圧粉コア部材112A〜Dとギャップ板114A〜Cとボビン116との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ボビン116を所定の位置に配置することができる。
そして、コイル成形体118の端面141がボビン116の鍔部142に当接しているので、ボビン116とコイル成形体118との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ケース110に鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、コイル成形体118を所定の位置に配置することができる。
また、コイル成形体118の自重がボビン116を介して圧粉コア部材112A〜Dに作用する。そのため、ケース110に鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、圧粉コア部材112A〜Dの浮きやズレを防止することができ、圧粉コア部材112A〜Dを所定の位置に配置することができる。
また、非磁性のギャップ板114が隣り合う圧粉コア部材112の間に設けられているので、隣り合う圧粉コア部材112同士の間隔を保つことができる。そのため、コイルに大電流が印加された際の磁束密度の飽和を抑止することができるので、磁気性能が向上する。
また、圧粉コア部材112とギャップ板114の厚みや数を調整することによりインダクタンスを容易に調整できるので、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができ、リアクトル101の性能が向上する。
<リアクトルの製造方法の説明>
前記のように、図5は、本実施例のリアクトル101を構成する各部品をケース110に組み込む様子を示す図である。図6は、本実施例のリアクトル101を構成する各部品をケース110に組み込んだ後であって鉄粉混入樹脂を充填する前の様子を示す図である。
本実施例のリアクトル101は、以下のように製造される。まず、図5に示すように、圧粉コア部材112A〜Dの貫通孔132やギャップ板114A〜Cの貫通孔134にケース110と一体の支柱126を挿入しながら、圧粉コア部材112A〜Dとギャップ板114A〜Cとを交互に配置する。具体的には、ケース110の底面部122側から、圧粉コア部材112A、ギャップ板114A、圧粉コア部材112B、ギャップ板114B、圧粉コア部材112C、ギャップ板114C、圧粉コア部材112Dの順に配置する。
これにより、ギャップ板114A〜Cを挟みながら複数の圧粉コア部材112A〜Dを積み重ねた筒状の中芯部136を形成する。このとき、中芯部136を座部128の上面130に配置する。詳しくは、中芯部136を構成する圧粉コア部材112A〜Dのうちケース110の底面部122に最も近くに配置される圧粉コア部材112Aを座部128の上面130に配置して、座部128の上面130に圧粉コア部材112Aの端面129を当接させる。なお、ケース110の底面部122に最も近くに配置される圧粉コア部材112Aの内周面131の内径は、座部128の上面130の外径よりも小さく形成しておく。これにより、確実に、圧粉コア部材112Aを座部128の上面130に配置することができる。
このように中芯部136を構成する圧粉コア部材112A〜Dのうちケース110の底面部122に最も近くに配置される圧粉コア部材112Aを座部128の上面130に配置することにより、ケース110と中芯部136を構成する圧粉コア部材112A〜Dやギャップ板114A〜Cとの軸方向の相対的な位置が決まる。また、ケース110と圧粉コア部材112A〜Dとの径方向の相対的な位置について、支柱126の外周面133と圧粉コア部材112A〜Dの内周面131との間の隙間の大きさの範囲内で調整することができ、圧粉コア部材112A〜Dを所定の位置に配置することできる。また、ケース110とギャップ板114A〜Cとの径方向の相対的な位置について、支柱126の外周面133とギャップ板114A〜Cの内周面135との間の隙間の大きさの範囲内で調整することができ、ギャップ板114A〜Cを所定の位置に配置することできる。このように、ケース110と一体の支柱126や座部128を利用することにより、部品点数を増やすことなく、圧粉コア部材112A〜Dとギャップ板114A〜Cとを所定の位置に配置することができる。
次に、図5に示すように、中芯部136を覆うようにボビン116を被せる。このとき、ボビン116の端面部138の内側の面146を中芯部136の最も上にある圧粉コア部材112Dの端面144に当接させる。また、ボビン116の内周面148と圧粉コア部材112A〜Dの外周面150との間に、隙間を設けておく。
次に、コイル成形体118の内周面160の径方向の内側にボビン116を挿入するようにして、ボビン116の外周面149の径方向の外側にコイル成形体118を配置する。このとき、コイル成形体118の端面141をボビン116の鍔部142に当接させる。
次に、ケース110の内部に溶融状態の鉄粉混入樹脂を充填し、ケース110を不図示の加熱炉に設置して、所定の温度にて所定の時間加熱することにより、鉄粉混入樹脂を固化させて樹脂コア120を形成する。これにより、中芯部136とボビン116とコイル成形体118とが樹脂コア120により封止される。
以上により、リアクトル101が製造される。
本実施例のリアクトル101の製造方法によれば、圧粉コア部材112A〜Dの貫通孔132やギャップ板114A〜Cの貫通孔134に支柱126を挿入することにより、ケース110と圧粉コア部材112A〜Dとの径方向の相対的な位置を調整しながら、およびケース110とギャップ板114A〜Cの径方向の相対的な位置を調整しながら、圧粉コア部材112A〜Dやギャップ板114A〜Cをケース110に容易に取り付けることができ、リアクトル101の生産性が向上する。
また、圧粉コア部材112Aの端面129を座部128に当接させ、圧粉コア部材112Aの上方に圧粉コア部材112B〜Dを配置するので、ケース110と圧粉コア112A〜Dとの軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、部品点数を増やすことなく、圧粉コア部材112A〜Dを所定の位置に配置することができる。
そして、ボビン116の端面部138の内側の面146を、中芯部136の最も上にある圧粉コア部材112Dの端面144と当接させるので、圧粉コア部材112A〜Dとギャップ板114A〜Cとボビン116との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ボビン116を所定の位置に配置することができる。
そして、コイル成形体118の端面141をボビン116の鍔部142に当接させるので、ボビン116とコイル成形体118との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ケース110に鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、コイル成形体118を所定の位置に配置することができる。
また、コイル成形体118の自重がボビン116を介して圧粉コア部材112A〜Dに作用する。そのため、ケース110に鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、圧粉コア部材112A〜Dの浮きやズレを防止することができ、圧粉コア部材112A〜Dを所定の位置に配置することができる。
また、非磁性のリング状のギャップ板114を複数の圧粉コア部材112における隣り合う圧粉コア部材112の間に設けるので、ギャップ板114の厚みや数を調整することによりインダクタンスを調整できるので、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができ、リアクトル101の性能が向上する。
また、ケース110の内部に各部品を配置した後に充填する溶融状態の鉄粉混入樹脂は、各部品の接着剤としての役割も兼ねるので、圧粉コア部材112A〜Dとギャップ板114A〜Cとを接着材で接着する工程を省略することができる。
なお、圧粉コア部材112の数とギャップ板114の数は特に限定されるものではなく、図7に示すように、圧粉コア部材112を2個、ギャップ板114を1個設けた実施例も考えられる。
〔実施例2〕
図8は、実施例2のリアクトル102を構成する各部品をケース110に組み込む様子を示す図である。なお、実施例2のリアクトル102の外観は、前記の図3に示すように、実施例1の外観と同じである。また、図8では、説明の便宜上、圧粉コア部材112を省略して示している。また、以下の説明では、実施例1と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。
実施例2のリアクトル102は、実施例1のリアクトル101と異なる点として、ボビン116の軸方向の端面部138に開口部162を備え、側壁140に開口部164を備えている。図8に示す例においては、開口部162は端面部138の中央部にて円形状に形成され、また、開口部164は端面部138の外周に沿って4箇所形成されているが、開口部162や開口部164の位置や形状は図8に示す例に限定されない。また、端面部138または側壁140のいずれか一方にのみ、開口部を備える例も考えられる。
実施例2のリアクトル102によれば、ケース110の内部に各部品を配置した後に溶融状態の鉄粉混入樹脂を充填する際に、開口部162と開口部164とからボビン116の内周面148の径方向の内側に鉄粉混入樹脂が流れ込む。そして、流れ込んだ鉄粉混入樹脂を固化させることにより、圧粉コア部材112とギャップ板114とを確実に接着させることができる。
また、図8に示すように、ギャップ板114は、軸方向の端面159にて内周面166の位置と外周面168の位置との間にわたって放射状に形成された溝170を備えている。そのため、ボビン116の内周面148の径方向の内側に流れ込んだ鉄粉混入樹脂は、溝170を介して確実に圧粉コア部材112とギャップ板114との間に流れ込む。そして、溝170を介して圧粉コア部材112とギャップ板114との間に流れ込んだ鉄粉混入樹脂を固化させることにより、圧粉コア部材112とギャップ板114との間の接着力を高めることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
上記の実施例では圧粉コア部材112が複数設けられた例を挙げたが、圧粉コア部材112が1つのみ設けれたリアクトルにも適用ができる。
1 駆動制御システム
10 PCU
12 モータジェネレータ
14 バッテリ
101 リアクトル
102 リアクトル
110 ケース
112 圧粉コア部材
114 ギャップ板
116 ボビン
118 コイル成形体
120 樹脂コア
126 支柱
128 座部
136 中芯部
142 鍔部
162 開口部
164 開口部
170 溝
【0002】
は、コイルの巻き数や鉄粉混入樹脂の体積の大きさに制限が課され、必要なインダクタンスを調整できないおそれがある。そのため、大きな電流変化にかかわらずインダクタンスの変化量が十分に小さくなるような特性、すなわち、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができない。したがって、リアクトルの性能が低い。
[0007]
また、鉄粉混入樹脂の材料費は高く、また、鉄粉混入樹脂の硬化時間は長い。そのため、充填する鉄粉混入樹脂の量が多い場合には、リアクトルの製造コストが高くなってしまう。
また、特許文献1の技術のようにケースの内部に鉄粉混入樹脂を充填するときにコイルを何らかの手段で拘束していないと、コイルが所定の位置から外れ易く、リアクトルの生産性が低下してしまう。
[0008]
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、外形を小さくでき、性能を向上させることができるリアクトルおよびリアクトルの製造方法を提供すること、を課題とする。
課題を解決するための手段
[0009]
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、ケースと、前記ケースの内部に配置されコイルが樹脂で覆われるようにして形成された筒状のコイル成形体とを有し、鉄粉が混入された鉄粉混入樹脂によって前記コイル成形体を封止しているリアクトルであって、前記ケースと一体に設けられた支柱と、単一または複数のリング状コア部材と、を有し、前記リング状コア部材は、当該リング状コア部材の内周面の内側に前記支柱が挿入されるようにして前記支柱の外周面の外側に設けられ、前記コイル成形体は、当該コイル成形体の内周面の内側に前記リング状コア部材が挿入されるようにして前記リング状コア部材の外周面の外側に設けられ、前記リング状コア部材は前記鉄粉混入樹脂により封止され、端面部と前記端面部の縁から立ち上がるようにして設けられる側壁とを備えるような開口した形状のボビンを有し、前記ボビンは前記コイル成形体の内周面の内側にて前記リング状コア部材を覆うように設けられ、前記ボビンは開口側の端部に鍔部を備え、前記コイル成形体の軸方向の端面が前記鍔部に当接していること、を特徴とする。
[0010]
この態様によれば、コイル成形体を封止している鉄粉混入樹脂に加えて、リング状コア部材を有するので、磁気特性が向上する。そのため、鉄粉混入
【0003】
樹脂によって形成される樹脂コアの体積が小さくても大きなインダクタンスを得ることができる。したがって、リアクトルの外形を小型化することができる。そして、リング状コア部材の内周面の内側にケースと一体の支柱を挿入することにより、ケースとリング状コア部材との径方向の相対的な位置を調整しながら、リング状コア部材をケースに容易に取り付けることができ、リアクトルの生産性が向上する。
[0011]
また、リング状コア部材は鉄粉混入樹脂により封止されているので、リング状コア部材の防錆や割れの防止を図ることができる。
また、鉄粉混入樹脂の体積をリング状コア部材の体積分減らすことができるので、鉄粉混入樹脂の充填時間と硬化時間とを短縮することができる。また、鉄粉混入樹脂の使用量を減らすことができるので、材料費を減らすことができる。そのため、製造コストを低減させることができる。
また、コイル成形体の軸方向の端面がボビンの鍔部に当接しているので、ボビンとコイル成形体との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、コイル成形体を所定の位置に配置することができる。
また、コイル成形体の自重がボビンを介してリング状コア部材に作用する。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、リング状コア部材の浮きやズレを防止することができ、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
[0012]
上記の態様においては、前記支柱と前記ケースとの間に設けられ前記支柱よりも径が大きい座部を有し、前記リング状コア部材の軸方向の端面が前記座部に当接していること、が好ましい。
[0013]
この態様によれば、リング状コア部材の軸方向の端面が座部に当接しているので、ケースとリング状コアとの軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、部品点数を増やすことなく、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
[0014]
[0015]
【0004】
[0016]
上記の態様においては、前記ボビンは、前記端面部と前記側壁の少なくともいずれか一方に開口部を備えること、が好ましい。
[0017]
この態様によれば、ケースの内部に鉄粉混入樹脂を充填するときに、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に鉄粉混入樹脂が流れ込むので、リング状コア部材の周囲に鉄粉混入樹脂を確実に充填させることができる。
そして、隣り合うリング状コア部材の間に非磁性のギャップ板が設けられている場合には、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に流れ込む鉄粉混入樹脂により、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
[0018]
上記の態様においては、非磁性のリング状のギャップ板を有し、前記ギャップ板は、前記複数のリング状コア部材における隣り合う前記リング状コア部材の間に設けられていること、が好ましい。
[0019]
この態様によれば、ギャップ板の厚みや数を調整することによりインダクタンスを調整できるので、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができ、リアクトルの性能が向上する。
[0020]
上記の態様においては、前記ギャップ板は、当該ギャップ板の軸方向の端面にて内周面と外周面との間にわたって形成された溝を備えること、が好ましい。
[0021]
この態様によれば、ケースの内部に充填した鉄粉混入樹脂は、溝を介してリング状コア部材とギャップ板との間に流れ込むので、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
[0022]
上記課題を解決するためになされた本発明の他の態様は、ケースと、前記ケースの内部に配置されコイルが樹脂で覆われるようにして形成された筒状
【0005】
のコイル成形体とを有し、鉄粉が混入された鉄粉混入樹脂によって前記コイル成形体を封止しているリアクトルの製造方法であって、前記リアクトルは、前記ケースと一体に設けられた支柱と、単一または複数のリング状コア部材と、を有し、前記リング状コア部材を、当該リング状コア部材の内周面の内側に前記支柱が挿入されるようにして前記支柱の外周面の外側に設け、端面部と前記端面部の縁から立ち上がるようにして設けられる側壁とを備えるような開口した形状のボビンにより前記コイル成形体の内周面の内側にて前記リング状コア部材を覆い、前記コイル成形体を、当該コイル成形体の内周面の内側に前記ボビンが挿入されるようにして前記ボビンの外周面の外側に設け、前記ボビンの開口側の端部に備わる鍔部に前記コイル成形体の軸方向の端面を当接させ、前記リング状コア部材を前記鉄粉混入樹脂により封止すること、を特徴とする。
[0023]
この態様によれば、リング状コア部材の内周面の内側にケースと一体の支柱を挿入することにより、ケースとリング状コア部材との径方向の相対的な位置を調整しながら、リング状コア部材をケースに容易に取り付けることができ、リアクトルの生産性が向上する。
また、コイル成形体の軸方向の端面をボビンの鍔部に当接させるので、ボビンとコイル成形体との軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、コイル成形体を所定の位置に配置することができる。
また、コイル成形体の自重がボビンを介してリング状コア部材に作用する。そのため、ケースに鉄粉混入樹脂を充填して当該鉄粉混入樹脂が硬化するまでの間において、リング状コア部材の浮きやズレを防止することができ、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
[0024]
上記の態様においては、前記支柱と前記ケースとの間に設けられ前記支柱よりも径が大きい座部に前記リング状コア部材の軸方向の端面を当接させること、が好ましい。
[0025]
この態様によれば、リング状コア部材の軸方向の端面を座部に当接させるので、ケースとリング状コアとの軸方向の相対的な位置が決まる。そのため、部品点数を増やすことなく、リング状コア部材を所定の位置に配置することができる。
[0026]
[0027]
【0006】
[0028]
上記の態様においては、前記ボビンは、前記端面部と前記側壁の少なくともいずれか一方に開口部を備えること、が好ましい。
[0029]
この態様によれば、ケースの内部に鉄粉混入樹脂を充填するときに、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に鉄粉混入樹脂が流れ込むので、リング状コア部材の周囲に鉄粉混入樹脂を確実に充填させることができる。
そして、隣り合うリング状コア部材の間に非磁性のギャップ板が設けられている場合には、ボビンの開口部からボビンの内周面の内側に流れ込む鉄粉混入樹脂により、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
[0030]
上記の態様においては、非磁性のリング状のギャップ板を前記複数のリング状コア部材における隣り合う前記リング状コア部材の間に設けること、が好ましい。
[0031]
この態様によれば、ギャップ板の厚みや数を調整することによりインダクタンスを調整できるので、使用電流範囲内でインダクタンスがほぼ一定の値(フラット)となるような直流重畳特性を安定して得ることができ、リアクトルの性能が向上する。
[0032]
上記の態様においては、前記ギャップ板は、当該ギャップ板の軸方向の端面にて内周面と外周面との間にわたって形成された溝を備えること、が好ましい。
[0033]
この態様によれば、ケースの内部に充填した鉄粉混入樹脂は、溝を介してリング状コア部材とギャップ板との間に流れ込むので、リング状コア部材とギャップ板との間の接着力を高めることができる。
発明の効果
[0034]
本発明に係るリアクトルおよびリアクトルの製造方法によれば、外形を小

Claims (12)

  1. ケースと、前記ケースの内部に配置されコイルが樹脂で覆われるようにして形成された筒状のコイル成形体とを有し、鉄粉が混入された鉄粉混入樹脂によって前記コイル成形体を封止しているリアクトルであって、
    前記ケースと一体に設けられた支柱と、
    単一または複数のリング状コア部材と、を有し、
    前記リング状コア部材は、当該リング状コア部材の内周面の内側に前記支柱が挿入されるようにして前記支柱の外周面の外側に設けられ、
    前記コイル成形体は、当該コイル成形体の内周面の内側に前記リング状コア部材が挿入されるようにして前記リング状コア部材の外周面の外側に設けられ、
    前記リング状コア部材は前記鉄粉混入樹脂により封止されていること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1に記載するリアクトルであって、
    前記支柱と前記ケースとの間に設けられ前記支柱よりも径が大きい座部を有し、
    前記リング状コア部材の軸方向の端面が前記座部に当接していること、
    を特徴とするリアクトル。
  3. 請求項1または2に記載するリアクトルであって、
    端面部と前記端面部の縁から立ち上がるようにして設けられる側壁とを備えるような開口した形状のボビンを有し、
    前記ボビンは前記コイル成形体の内周面の内側にて前記リング状コア部材を覆うように設けられ、
    前記ボビンは開口側の端部に鍔部を備え、
    前記コイル成形体の軸方向の端面が前記鍔部に当接していること、
    を特徴とするリアクトル。
  4. 請求項3に記載するリアクトルであって、
    前記ボビンは、前記端面部と前記側壁の少なくともいずれか一方に開口部を備えること、
    を特徴とするリアクトル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載するリアクトルであって、
    非磁性のリング状のギャップ板を有し、
    前記ギャップ板は、前記複数のリング状コア部材における隣り合う前記リング状コア部材の間に設けられていること、
    を特徴とするリアクトル。
  6. 請求項5に記載するリアクトルであって、
    前記ギャップ板は、当該ギャップ板の軸方向の端面にて内周面と外周面との間にわたって形成された溝を備えること、
    を特徴とするリアクトル。
  7. ケースと、前記ケースの内部に配置されコイルが樹脂で覆われるようにして形成された筒状のコイル成形体とを有し、鉄粉が混入された鉄粉混入樹脂によって前記コイル成形体を封止しているリアクトルの製造方法であって、
    前記ケースと一体に設けられた支柱と、単一または複数のリング状コア部材と、を有し、
    前記リング状コア部材を、当該リング状コア部材の内周面の内側に前記支柱が挿入されるようにして前記支柱の外周面の外側に設け、
    前記コイル成形体を、当該コイル成形体の内周面の内側に前記リング状コア部材が挿入されるようにして前記リング状コア部材の外周面の外側に設け、
    前記リング状コア部材を前記鉄粉混入樹脂により封止すること、
    を特徴とするリアクトルの製造方法。
  8. 請求項7に記載するリアクトルの製造方法であって、
    前記支柱と前記ケースとの間に設けられ前記支柱よりも径が大きい座部に前記リング状コア部材の軸方向の端面を当接させること、
    を特徴とするリアクトルの製造方法。
  9. 請求項7または8に記載するリアクトルの製造方法であって、
    端面部と前記端面部の縁から立ち上がるようにして設けられる側壁とを備えるような開口した形状のボビンにより前記コイル成形体の内周面の内側にて前記リング状コア部材を覆い、
    前記ボビンの開口側の端部に備わる鍔部に前記コイル成形体の軸方向の端面を当接させること、
    を特徴とするリアクトルの製造方法。
  10. 請求項9に記載するリアクトルの製造方法であって、
    前記ボビンは、前記端面部と前記側壁の少なくともいずれか一方に開口部を備えること、
    を特徴とするリアクトルの製造方法。
  11. 請求項7乃至10のいずれか一項に記載するリアクトルの製造方法であって、
    非磁性のリング状のギャップ板を前記複数のリング状コア部材における隣り合う前記リング状コア部材の間に設けること、
    を特徴とするリアクトルの製造方法。
  12. 請求項11に記載するリアクトルの製造方法であって、
    前記ギャップ板は、当該ギャップ板の軸方向の端面にて内周面と外周面との間にわたって形成された溝を備えること、
    を特徴とするリアクトルの製造方法。
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