JP2009259986A - 電子部品 - Google Patents

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浩太郎 鈴木
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Abstract

【課題】リアクトルの部品点数を削減しコストダウンを図ると共に、組立工数の減少を通じて製造を容易にする。
【解決手段】磁性体ブロック39a、39bが間にギャップを介して組合されて成るコア39と、コア39の周囲のコイル35とを備え、磁性体ブロック39a、39bが嵌合する絶縁材から成る枠体102と、枠体102内の枠近傍にのみ形成された非磁性材から成るギャップ規制部104とを含む複数のスペーサ100を磁性体ブロック39a、39b間にそれぞれ配設する。枠体102の枠内に流れ込んだ充填樹脂38により磁性体ブロック39a、39b間のギャップを確保すると共に各枠体102によりコア39とコイル35とを絶縁する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子部品に関し、特に、複数の磁性体ブロックが相互間にギャップを挟んで組合されて形成されるコアと、コアの周囲の巻線を形成するコイルとを備えるリアクトル部品におけるコアとコイルの絶縁構造及び磁性体ブロック間のギャップ構造に関する。
一般に、電子部品のひとつとしてのリアクトルは、巻線と磁性体のコアを備え、コアに巻線が巻回されてコイルを構成することによりインダクタンスを得る。従来、リアクトルは、昇圧回路、インバータ回路、アクティブフィルタ回路等に用いられている。かかるリアクトルとしては、複数の磁性体ブロックが間にギャップ材を挟んで組合されて形成されるコアと、当該コアの周囲に配した筒形状のボビンに巻回されたコイルとを金属製ケース内に収納する構造のものが多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。即ち、従来、リアクトルは、例えば、強制冷却手段を有する機器の電気回路に使用され、コアの周囲に配した樹脂製等のボビンに巻線を巻回してコイルを形成したリアクトル部品を、主としてコイルから発せられる熱を放熱するために熱伝導性を有する金属材により製作されたケースに収納した後、充填材を流し込み固定している。
このように、従来のリアクトル部品においては、コアは、複数の磁性体ブロックが相互間にギャップ材を挟んで組合されて形成され、当該コアの周囲に筒形状のボビンを配設し、このボビンの周囲にコイルが巻かれている構造を有している。
特開2005−72198号公報
上述した従来のリアクトル部品を組み立てる場合には、ボビンの筒形状をガイドとして、この筒形状のボビンの中に各磁性体ブロックとギャップ材を接着して順番に挿入していくが、リアクトル部品の小型化が要請されることから、ボビンの筒形状と、磁性体ブロック及びギャップ材の外周形状が非常にタイトにならざるを得ず、組み立て作業が困難であった。特に、各磁性体ブロックとギャップ材を接着する作業が面倒である上に、例えば、熱硬化型の接着剤を用いる場合には、接着後に乾燥させる工程やそのための時間が必要となる。このため、工程数が増えるだけでなく作業時間も長くなるので、組立作業の効率が著しく低下していた。更に、接着剤も多く使用することになるので、そのためのコストも必要となる。
このように、従来のリアクトル部品では、ボビンを用いてコアとコイルの絶縁や位置決めを行い、また、複数のギャップ材を用いて磁性体ブロック間のギャップを確保し、位置決めを行っているため、リアクトル部品の組み立てが煩雑となり、部品点数や工程数が増加してリアクトル部品の製造コストが高くなるという問題があった。できる限り部品点数を減らしてコストダウンを図ることはリアクトル等の電子部品では従来から行われているが、特に、リアクトルにおけるコアとコイルの絶縁構造や複数の磁性体ブロック間のギャップ構造に関しては、そのための有効な提案はあまりなされていなかった。
本発明の課題は、例えば、リアクトル等の電子部品において、接着剤を含む部品点数を減らしてコストダウンを図ると共に、その組立工数の削減を通じて当該電子部品の製造を容易にすることにある。
従来のリアクトル等の電子部品におけるコアとコイルの絶縁構造や複数の磁性体ブロック間のギャップ構造では、コアとコイルの絶縁を絶縁材から成るボビンにより行うと共に、磁性体ブロック間のギャップをボビンとは別個の複数のギャップ材を用いて行っていたのに対し、本発明では、ボビンを使用せずに、磁性体ブロック間にスペーサを配置して磁性体ブロック間のギャップを確保すると共に、該スペーサにコアとコイルの絶縁機能を持たせるようにした。また、上記スペーサに複数の磁性体ブロックとギャップ、及びコアとコイルの位置決め形状を持たせるようにした。これにより、上記スペーサだけで、コアとコイルの絶縁を確保でき、複数の磁性体ブロックとギャップ、及びコアとコイルの位置決めを可能とした。そして、上記スペーサを、磁性体ブロックのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体と、当該枠体内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部とを含むように構成した。かかる構成により、磁性体ブロックのギャップ面と上記スペーサを含めたギャップ材との接着を不要とした。
即ち、上記課題を達成するため、本発明の電子部品は、複数の磁性体ブロックが相互間にギャップを介して組合されて形成されるコアと、前記コアの周囲に配設されるコイルとを備え、前記磁性体ブロックのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体と、該枠体内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部とを含む複数のスペーサを前記磁性体ブロック間のギャップにそれぞれ配設し、該複数のスペーサの各ギャップ規制部により前記磁性体ブロック間のギャップを確保すると共に各枠体により前記コアと前記コイルとを絶縁することを特徴とする。
かかる構成によれば、スペーサだけで磁性体ブロック間のギャップの確保及びコアとコイルの絶縁が可能になるので、従来必要とされたボビンを不要とすることができる。従って、部品点数が減り、コストダウンが可能になると共に、その組立工数の削減を通じて電子部品の製造が容易になる。また、上記スペーサを、磁性体ブロックのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体と、当該枠体内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部とを含むように構成したので、磁性体ブロックのギャップ面と上記スペーサとの接着が不要となり、作業効率が著しく向上する上に、接着剤のコストも削減できる。即ち、上記スペーサを枠体により構成したので、枠の内部は空洞であるため磁性体ブロックのギャップ面と接着されることは無い。一方、ギャップ規制部は枠体内の枠近傍に形成されるので、ギャップ規制部の面積をできる限り小さくし、コアとスペーサの接触面積を小さくすることが可能となるため、コアとスペーサとを接着しなくてもコアの振動による影響を抑えることができる。
また、前記スペーサは、前記枠体の外周面及び内周面の少なくとも一方に突起を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、枠体の外周面の突起によりコイルの位置決めが容易になり、コアとの絶縁距離を確保し易くなる。また、枠体の内周面の突起によりコアの位置決めが容易になり、コイルとの絶縁距離を確保し易くなる。
尚、前記スペーサは、前記枠体と前記ギャップ規制部とが同一材料により一体に成形されているようにしても良い。
かかる構成によれば、前記枠体と前記ギャップ規制部とを同一材料により一体に成形すれば良いので、スペーサの製造が容易になる。
一方、前記スペーサは、前記枠体と前記ギャップ規制部とが別個の材料により一体成形されているようにしても良い。
かかる構成によれば、ギャップ規制部は所望の磁気抵抗が得られる材料により成形し、枠体は所望の絶縁性が得られる材料により成形することが可能となるので、磁性体ブロック間の磁気ギャップ及びコアとコイルとの絶縁を同時に確保し易くなる。
更に、本発明のリアクトルは、以上の電子部品が金属製ケース内に収納され、該金属製ケース内に非磁性材から成る充填材が充填されたことを特徴とする。
かかる構成によれば、金属製ケース内で各スペーサの枠体の周囲にも充填材が流れ込むので、コア及びコイルからの発熱を充填材を介して金属製ケースから放熱し易くなる。従って、リアクトルの温度上昇を有効に防止することができる。
更にまた、本発明のリアクトルでは、前記枠体には、前記充填材を枠内に流れ込ませる切り欠きが形成されているようにしても良い。
かかる構成によれば、金属製ケース内で各スペーサの枠体の枠内に非磁性材から成る充填材が流れ込むので、流れ込んだ充填材がギャップを形成し、ギャップ材として機能し易くなる。従って、枠内に流れ込んだ充填材によりコイルの所望の磁気特性を得ることができる。
本発明の電子部品によれば、複数の磁性体ブロックが相互間にギャップを介して組合されて形成されるコアと、前記コアの周囲に配設されるコイルとを備え、前記磁性体ブロックのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体と、該枠体内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部とを含む複数のスペーサを前記磁性体ブロック間のギャップにそれぞれ配設し、該複数のスペーサの各ギャップ規制部により前記磁性体ブロック間のギャップを確保すると共に各枠体により前記コアと前記コイルとを絶縁するので、スペーサだけで磁性体ブロック間のギャップの確保及びコアとコイルの絶縁が可能になる。従って、従来必要とされたボビンを不要とすることができ、部品点数の削減を通じてコストダウンが可能になると共に、その組立工数の削減を通じて電子部品の製造が容易になる。
また、上記スペーサを、磁性体ブロックのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体と、当該枠体内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部とを含むように構成したので、磁性体ブロックのギャップ面と上記スペーサとの接着が不要となり、作業効率が著しく向上する上に、接着剤のコストも削減できる。即ち、上記スペーサを枠体により構成したので、枠の内部は空洞であるため磁性体ブロックのギャップ面と接着されることは無い。一方、ギャップ規制部は枠体内の枠近傍に形成されるので、ギャップ規制部の面積をできる限り小さくし、コアとスペーサの接触面積を小さくすることが可能となるため、コアとスペーサとを接着しなくてもコアの振動による影響を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る電子部品について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、電子部品としてのリアクトルについて、本発明を適用した例について述べる。図1は、本発明の一実施形態の電子部品としてのリアクトル部品を含むリアクトルの斜視図であり、(a)は、リアクトル部品を金属性ケースに収納した状態を示し、(b)は、金属性ケースに収納した後、更に、充填材を充填した状態を示す。
図1(a)、(b)に示すリアクトル10は、例えば、強制冷却手段を有する機器の電気回路に使用され、コア39と、スペーサ100(後述する図4参照)と、巻線32を巻回して成るコイル35とを含むリアクトル部品20を熱伝導性の金属性ケース31に収納した後、樹脂から成る充填材38を流し込み固定(樹脂封止)している。尚、コイル35の後述するリード部35A、35Bが引き出されており、これらのリード部35A、35Bは、例えば、巻線32の被覆を剥離し、導体を剥き出しにしており、他の電気部品等と接続される。尚、図1(a)に示す103A、103Bは、それぞれコア39の磁性体ブロック39a部分とコイル35の端面部が接触してしまうのを防止するために介挿されたインシュレータである。
図2は、図1(a)に示したリアクトル部品20におけるコア39を示す斜視図である。図2に示すように、本実施形態のコア39は、2個の磁性体ブロック39a及び6個の磁性体ブロック39bから形成されている。即ち、本実施形態では、コア39は、巻線32(図3参照)がその周囲に巻回された状態で配置される6個の磁性体ブロック39bと、巻線32がその周囲に配置されない2個の磁性体ブロック39aとを含んでおり、全体として8分割に構成されている。尚、6個の磁性体ブロック39bの周囲に、後述するように、巻線32を巻回して成るコイル35が図4に示すスペーサ100を介して位置決めされて配置される。
図2に示すように、このリアクトル部品20のコア39の形状は、全体として略リング状になっており、上述した6個の磁性体ブロック39bは、それぞれ3個の磁性体ブロック39bから成る2ヶ所の直線部を形成し、各直線部の周囲に巻線32を巻回して成るコイル35が配置され、所定の電気特性が得られる。上述した2個の磁性体ブロック39aは、3個の磁性体ブロック39bから成る各直線部とそれぞれ結合し、このコア39を略リング状にしている。そして、磁性体ブロック39b同士の結合部及び2個の磁性体ブロック39aと磁性体ブロック39bとの結合部には、磁気ギャップ36が確保されるようになっている。このように、本実施形態では、複数の磁性体ブロックが間に磁気ギャップを挟んで組合されて形成されるコア(複数分割型のコア)を用いているので、リアクトル10の小型化も可能になる。
図3は、図1(a)に示したリアクトル部品20におけるコイル35を示す斜視図である。図3に示すように、本実施形態のコイル35は、平角線である巻線32が角巻きされることにより角筒形状に積層された第1コイル要素35Aと第2コイル要素35Bを備え、第1コイル要素35Aと第2コイル要素35Bが並列状に配置されている。尚、本実施形態のコイル35は、後述するように、第1コイル要素35Aと第2コイル要素35Bの内周面側がスペーサ100によりコア39の磁性体ブロック39bと絶縁され、コア39と接することが無いので、絶縁性に優れている。また、第1コイル要素35Aと第2コイル要素35Bの底面側は、図1(a)に示さない絶縁シート等により絶縁され、金属製ケース31の底面と接することが無いので、絶縁性に優れている。
また、例えば、平角線が丸巻きされることにより円筒形状に積層されたコイル要素を備える場合に比べて、放熱性に優れており、更に、同様に、円筒形状に積層されたコイル要素を備える場合に比べて、金属製ケース31内のデッドスペースが少なくなり、より少ない容積のケースに収納することが可能であり、リアクトル全体の小型化に資する構成となっている。
更に、本実施形態のコイル35は、平角線である巻線32がエッジワイズ(縦)状に巻かれた第1コイル要素35Aと第2コイル要素35Bを備えているので、平角線の横巻きの場合と比べても線間の電圧を小さくすることができる。従って、例えば、1000V等の大電圧が加わるリアクトルのコイルである場合にも、高い信頼性を確保することが可能である。ここで、エッジワイズ状に巻くとは、平角線を縦に巻く巻き方をいう。また、角巻きとは、コイルを角型に巻くことをいい、コイルを丸型に巻く(丸巻き)と対比される。
以下、図4乃至図7を参照して、本実施形態の電子部品としてのリアクトル部品20について、スペーサ100の構成を中心に説明する。図4は、スペーサ100を用いて上述したリアクトル部品20を組み立てた状態を分解して示す斜視図である。図5は、組み立てたリアクトル部品を金属製ケース31に収納し、充填材38により樹脂封止して上述したリアクトル10を構成した状態を示す断面図である。図6は、図5におけるA部の拡大図である。図7は、本実施形態のスペーサ100を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)はその正面図、(d)はその右側面図である。
本実施形態の電子部品としてのリアクトル部品20は、複数の磁性体ブロック39a、39bが相互間にギャップ36を介して組合されて形成されるコア39と、コア39の周囲に配設されるコイル35と、複数のスペーサ100を備えている。尚、図中、32は、コイル35を形成する巻線である。スペーサ100は、それぞれ磁性体ブロック39a、39bのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体102と、枠体102内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部104を含んでいる。そして、本実施形態のリアクトル部品20では、複数のスペーサ100を磁性体ブロック39a、39b間のギャップ36にそれぞれ配設し、複数のスペーサ100の各ギャップ規制部104により磁性体ブロック39a、39b間のギャップを確保すると共に各枠体102によりコア39とコイル35とを絶縁する。即ち、スペーサ100は、上述したように、複数の磁性体ブロック39a、39b相互間及び磁性体ブロック39b相互間のギャップを確保する部材であるが、同時に、コイル35の内周面側とコア39との間の絶縁を確保する部材をも兼ねる構造となっている。
また、スペーサ100を、磁性体ブロック39a、39bのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体102と、枠体102内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部104とを含むように構成した。ここで、ギャップ規制部104は、図5、図6及び図7に明瞭に示すように、枠体102の枠近傍にのみ形成されている。即ち、図5、図6及び図7に示す例では、ギャップ規制部104は、スペーサ100の枠体102の一方側の四隅にそれぞれ一箇所と、枠体102の他方側(図7では裏側)にも同様に、その四隅にそれぞれ一箇所、合計8箇所に形成されている。従って、合計8箇所に形成されたこれらギャップ規制部104が磁性体ブロック39a、39bとの当接面を構成し、磁性体ブロック39a、39bのギャップ面の他の部分は枠内の空間に位置してスペーサ100と当接しないように構成されている。これにより、磁性体ブロック39a、39bのギャップ面とスペーサ100との接着が不要となり、作業効率が著しく向上する上に、接着剤のコストも削減できる。
即ち、上記スペーサ100を主として枠体102により構成したので、枠の内部は空洞であるため磁性体ブロック39a、39bのギャップ面と接着されることは無い。一方、ギャップ規制部104は枠体102の枠近傍、即ち、枠体102の四隅にのみ形成されるので、ギャップ規制部104の面積をできる限り小さくし、コア39とスペーサ100の接触面積を小さくすることが可能となるため、コア39とスペーサ100とを接着しなくてもコア39の振動による影響を抑えることができる。
さて、図4及び図5に示すように、本実施形態のリアクトル部品20は、8分割型のコア39に合わせて8個のスペーサ100を含んでおり、図4の左下側2個のスペーサ100と右上側2個のスペーサ100は、それぞれ磁性体ブロック39aと39b相互間のギャップを確保する。また、それ以外の4個のスペーサ100は、それぞれ磁性体ブロック39b相互間のギャップを確保する。このように、本実施形態のリアクトル部品20では、複数のスペーサ100の各ギャップ規制部104により磁性体ブロック39aと39b間及び磁性体ブロック39b相互間のギャップを確保する。即ち、ギャップ規制部104の厚みにより磁性体ブロック相互間の必要なギャップ(間隔)を確保する。尚、図4において、コア39の磁性体ブロック39a部分とコイル35の端面部との間には、それぞれインシュレータ103A、103Bが介挿され、これらインシュレータ103A、103Bにより、コア39とコイル35が組み合わされた時に、コア39の磁性体ブロック39a部分とコイル35の端面部が接触してしまうのが防止される。
さて、本実施形態のリアクトル部品20において、スペーサ100は、図4及び図7に示すように、枠体102の上下左右の各1箇所の面に突起部106が形成されている。これら突起部106においては、枠体102の外周面102A上に突起106aが形成されている。また、突起部106においては、枠体102の内周面102B上に突起106bが形成されている。各突起106aは、後述するように、コイル35を位置決めする機能を有しており、各突起106bは、各磁性体ブロック39a、39bを位置決めする機能を有している。このように、本実施形態のリアクトル部品20では、枠体102の厚みに加え突起106aの高さによりコイル35を位置決めし、コア39との必要な絶縁距離を確保する。
尚、本実施形態では、枠体102の厚み及び突起106aの高さによりコイル35を位置決めし、コア39との必要な絶縁距離を確保する構成となっているが、枠体102の外周面102A上に突起106aを設けないで、枠体102をコア39との必要な絶縁距離を確保できる厚み(板厚)に形成しても良い。但し、本実施形態では、枠体102の外周面102A上に突起106aを設けたので、後述するように、金属製ケース31内で各スペーサ100の枠体102の周囲、特に、枠体102相互間にも充填材38が流れ込むので、コア39及びコイル35からの発熱を充填材38を介して金属製ケース31から放熱し易くなり、リアクトル10の温度上昇を有効に防止することができるという効果も得られる。かかる観点からは、枠体102の外周面102A上に突起106aを設けないで、枠体102をコア39との必要な絶縁距離を確保できる厚み(板厚)に形成する場合には、当該厚み(板厚)により枠体102相互間に充填材38が流れ込むのが阻害されないように、適当な大きさの切り欠きを枠体102に設けるようにしても良い。
更に、スペーサ100の枠体102の外周面102Aには、図7に示すように、それぞれ枠体102の枠内の中心側に向かって傾斜するテーパ102T、102Tが枠体102の(後述する充填材を枠内に流れ込ませる切り欠き部分を除いた)略全周に亘って形成されている。また、枠体102の外周面102A上の各突起106aには、図7に示すように、それぞれ枠体102の枠内の中心側に向かって傾斜するテーパ106T、106Tが形成されている。これらテーパ102T、102T及びテーパ106T、106Tを有していることにより、金属製ケース31内で各スペーサ100の枠体102の周囲、特に、枠体102相互間にも充填材38が流れ込み易い構造となっている。
そして、本実施形態の特徴部分として、枠体102には、図7に示すように、充填材38を枠内の空間に流れ込ませるための複数の切り欠きCが形成されている。本実施形態の重要な特徴は、枠体102の枠内にギャップ規制部104により空間を確保し、この空間内に充填材38を流れ込ませて硬化させ、ギャップ材として機能させることにある。従って、かかる観点から、充填材38を枠内の空間に充分に流れ込ませるために複数の切り欠きCが適所に形成されている。
尚、スペーサ100の枠体102の内周面102B上の各突起106bには、図7に示すように、枠体102の内側から外側に向かって傾斜するテーパ106t、106tがそれぞれ形成されている。このように枠体102の内側から外側に向かって傾斜するテーパ106t、106tを有していることにより、スペーサ100の枠体102に合わせて磁性体ブロック39aと39bのギャップ面を嵌め込み易い構造となっている。
ところで、本実施形態では、各スペーサ100は、枠体102とギャップ規制部104とが同一材料であるセラミックスにより一体的に成形されている。即ち、本実施形態では、絶縁材でもあるセラミックスから成る枠体102によりコア39とコイル35とを絶縁すると共に、非磁性材であるセラミックスから成る各ギャップ規制部104により各磁性体ブロック39a、39bの四隅を規制し、隣接する他の磁性体ブロック39a、39bとの間の空間(後述するように、これらの空間に非磁性材から成る充填材が流れ込んでギャップ材として機能する)を確保するようにしている。即ち、ギャップ規制部104は、枠体102の両側の四隅にそれぞれ形成されるだけであり、上述した充填材が流れ込んでギャップ材として機能する空間を確保するために磁性体ブロック39a、39bの位置を規制する機能を有している。このように、本実施形態では、各スペーサ100の枠体102とギャップ規制部104とが同一材料であるセラミックスにより一体的に成形されているので、例えば、一つの金型により枠体102とギャップ規制部104とを同時に成形することも可能であり、スペーサ100の製造が容易である。尚、本実施形態のリアクトル部品20が金属製ケース31内に収納され、上述した充填材が充填されてリアクトルとして用いられた場合に、電流が流れることによりコア39及びコイル35から発熱しても、その熱は磁性体ブロック39a、39b及び上述したギャップ規制部104により確保された空間内に流れ込んだ充填材を介して金属製ケース31から放熱されるので、リアクトル10の温度上昇を防止することができる。
次に、本実施形態のリアクトル部品20、更には、リアクトル10の組み立て方法について述べる。本実施形態のリアクトル部品20を組み立てるには、例えば、まず、図4の左下の磁性体ブロック39aにインシュレータ103Aを介挿した上で同図左下側2個のスペーサ100の枠体102に磁性体ブロック39aのギャップ面を嵌め込んで、組み合わせる。続いて、当該2個のスペーサ100の枠体102の他方側に左下側2個の磁性体ブロック39bのギャップ面を嵌め込んで、組み合わせる。
次に、当該左下側2個の磁性体ブロック39bの他方のギャップ面を次の2個のスペーサ100の枠体102に嵌め込んで、組み合わせる。続いて、当該2個のスペーサ100の枠体102の他方側に真中2個の磁性体ブロック39bのギャップ面を嵌め込んで、組み合わせる。かかる嵌め込み作業を繰り返し、右上側2個の磁性体ブロック39aの他方のギャップ面と右上側2個のスペーサ100の枠体102とを嵌め込んで組み合わせたら、磁性体ブロック39bが8個のスペーサ100を介して連結された、その直線部に同図右上側から左下側に向かってコイル35を嵌挿する。そして、最後に、インシュレータ103Bを介挿した上で右上側2個のスペーサ100の枠体102の他方側に右上の磁性体ブロック39aのギャップ面を嵌め込んで、組み合わせることにより、図4には分解して示したリアクトル部品20が組み立てられる。
このように、インシュレータ103A、103Bとコイル35を挿入し、磁性体ブロック39a、39bと8個のスペーサ100を嵌め込んで組み合わせるだけで、大変簡単にリアクトル部品20を組み立てることができる。しかも、磁性体ブロック39a、39bのギャップ面とスペーサ100との接着が不要なので、組み立て作業の作業効率も著しく向上する上に、接着剤のコストも削減可能である。
更に、本実施形態のリアクトル10を組み立てるには、上述したように組み立てたリアクトル部品20を、図5に示すように、2個の磁性体ブロック39aの下面がそれぞれ金属製ケース31の台座部31a、31bに載るように金属製ケース31内に載置する。尚、この時、金属製ケース31の内側面31S側から、例えば、図示しないバネ部材等を用いて磁性体ブロック39aの端面39asを他方の内側面31U側に押圧することでリアクトル部品20が金属製ケース31内で長さ方向に動いてしまうのを防止するようにしている。
この状態で、図5に示すように、金属製ケース31内に充填材38を流し込んでリアクトル部品20を金属製ケース31内に樹脂封止することでリアクトル10が組み立てられる。このように、リアクトル10を、例えば、強制冷却手段を有する機器の電気回路に実際に用いる場合、コイル35とコア39から熱が発生するので、リアクトル10の温度上昇を防止するため、図4に示したリアクトル部品20を熱伝導性の金属製ケース31に収納し、充填材38で固定した上で、金属製ケース31を強制冷却(例えば、空冷又は水冷)する。即ち、以上のように組み立てられたリアクトル10の金属性ケース31が、例えば、強制冷却された筐体等にネジ留めされることで、当該金属性ケース31の下面が強制冷却された筐体等に面接触された状態で固定される。そして、リード部35A、35Bが図示しない他の電気部品等と接続されることで、リアクトルとして用いられる。
本実施形態のリアクトル10では、その重要な特徴として、上述したように、各ギャップ規制部104により各磁性体ブロック39a、39bの四隅を規制し、隣接する他の磁性体ブロック39a、39bとの間の空間が確保されている。従って、金属製ケース31内に非磁性材から成る充填材38が充填されると、この充填材38は各ギャップ規制部104により形成された隣接する他の磁性体ブロック39a、39bとの間の空間に流れ込んでギャップ材として機能するようになる。この時、上述したように、枠体102には、充填材38を枠内の上記空間に流れ込ませる複数の切り欠きCが形成されているので、充填材38は、これら切り欠きCを介して、図5及び図6に示すように、上記空間に充分に流れ込むことができる。当該空間内に流れ込んだ充填材38は、その後、硬化して磁性体ブロック39a、39b間でギャップが変化してしまうのを防止する。
即ち、ギャップ規制部104は、枠体102の両側の四隅にそれぞれ形成されるだけであり、上述した充填材が流れ込んでギャップ材として機能する空間を確保するために磁性体ブロック39a、39bの位置を規制する機能を有している。
また、枠体102の外周面102A上に突起106aを設けたので、金属製ケース31内で各スペーサ100の枠体102の周囲、特に、図5に示すように、枠体102相互間にも充填材38が流れ込み易い。従って、他の電気部品等と接続されてリアクトルとして用いられた場合に、電流が流れることによりコア39及びコイル35から発熱しても、その熱は充填材38を介して金属製ケース31から放熱し易くなり、リアクトル10の温度上昇を有効に防止することができる。
次に、図8を参照して、上記実施形態の変形例について述べる。図8は、本変形例のスペーサ200を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)はその正面図、(d)はその右側面図である。本変形例のスペーサ200は、枠体202とギャップ規制部204とが別個の材料により成形されている。即ち、本変形例では、ギャップ規制部204が非磁性材であるセラミックスにより形成され、一方、枠体202が絶縁材である樹脂、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)により形成されている。また、本変形例のスペーサ200では、ギャップ規制部204は図8に示す枠体202内の上下に位置する枠近傍に一定の幅で左右方向に亘って形成されている。即ち、本変形例では、ギャップ規制部204が枠体202の上下の隅に2箇所、従って、枠体202の両側では計4箇所に磁性体ブロック39a、39bとの当接面を構成し、磁性体ブロック39a、39bのギャップ面の他の部分は枠内の空間に位置してスペーサ200と当接しないように構成されている。これにより、磁性体ブロック39a、39bのギャップ面とスペーサ200との接着が不要となり、作業効率が著しく向上する上に、接着剤のコストも削減できる。即ち、上記スペーサ200を主として枠体202により構成したので、枠の内部は空洞であるため磁性体ブロック39a、39bのギャップ面と接着されることは無い。一方、ギャップ規制部204は図8に示す枠体202内の上下に位置する枠近傍に一定の幅で左右方向に亘って形成されているだけなので、ギャップ規制部204の面積をできる限り小さくし、コア39とスペーサ200の接触面積を小さくすることが可能となるため、コア39とスペーサ200とを接着しなくてもコア39の振動による影響を抑えることができる。
また、本変形例では、枠体202の上下の隅に2箇所ある非磁性材であるセラミックスから成るギャップ規制部204により磁性体ブロック39a、39b間のギャップを確保すると共に絶縁材である樹脂から成る枠体202によりコア39とコイル35とを絶縁するようにしている。このように本変形例では、各スペーサ100のギャップ規制部204はセラミックスにより成形されているが、枠体202が樹脂により形成されているので、枠体202もセラミックスにより形成する場合に比べて、スペーサ100を安価に製造できる。また、枠体202が樹脂により形成されているので、上述した突起106a及び106bやテーパ104T及び106T等を枠体202に形成するのが容易である。
尚、本変形例においても、枠体202には、図8に示すように、充填材38を枠内の空間に流れ込ませるための複数の切り欠きCが適所に形成されている。
ところで、以上に述べた変形例では、ギャップ規制部204を図8に示す枠体202内の上下に位置する枠近傍に一定の幅で左右方向に亘って形成したが、他の変形例として、ギャップ規制部を枠体202内の左右に位置する枠近傍に一定の幅で上下方向に亘って形成しても良い。
図9及び図10は、上記他の変形例を説明するための図であり、図9(a)、(b)、(c)は、積層コアを使用する場合のギャップ規制部の形成方法に関する問題点を説明するための図、図10は、積層コアを使用する場合の上記他の変形例に係るギャップ規制部の形成方法を示す図である。図9(a)は、積層コアを使用したリアクトル部品において積層コアのコアブロック40B相互を上記変形例と同様のスペーサ200で位置決めした状態を横から見た断面図で示し、図9(b)は、同図(a)の状態を同図(a)に矢印Aで示す方向から見た図で示し、図9(c)は、その状態でコアブロック40Bの端面に点荷重が加わった場合を図9(a)と同様の横から見た断面図で示す。
図9(a)、(b)、(c)に示す例では、同図に示すように、複数の鋼板40bがそれぞれ接着剤40sにより貼り合わされて図示矢印ST方向に積層されることにより積層コア40が形成され(全体は図示せず)、従って、積層コアブロック40Bが形成されている。このような積層コア40を使用したリアクトル部品において積層コア40のコアブロック40B相互を上記変形例と同様のスペーサ200で位置決めした状態で、図9(a)に示すように、図示矢印A方向からコアブロック40Bの端面に点荷重が加わると、図9(c)に示すように、接着剤40sのクリープにより点荷重に押されている部分のみがスライドし、位置ズレを起してしまう虞がある。
そこで、図10に示す他の変形例では、スペーサ300のギャップ規制部304をコア積層方向(図示矢印ST方向)と平行に(換言すれば、積層される鋼板の板面方向と直角に)、具体的には、枠体302内の左右に位置する枠近傍に一定の幅で上下方向に亘って形成するようにした。図10(a)は、積層コアを使用したリアクトル部品において積層コア40のコアブロック40B相互を上記他の変形例のスペーサ300で位置決めした状態を上から見た断面図で示し、図10(b)は、同図(a)の状態を同図(a)に矢印Aで示す方向から見た図で示す。この他の変形例のスペーサ300を用いることにより、図9に示した場合と同様の点荷重が加わった場合でも、コアブロック40Bの幅方向端部はギャップ規制部304によりその動きを規制され位置決めされるので、点荷重に押されている部分のみがスライドし、位置ズレを起してしまうのを有効に防止することができる。
以上に説明したように、磁性体ブロック間のギャップの確保及びコアとコイルの絶縁を同一の部材であるスペーサ100(200、300)だけで行えるので、リアクトル10における磁性体ブロック間のギャップ構造及びコアとコイルの絶縁構造を簡素化でき、部品点数を削減してコストダウンを図れると共に、その組立工数の減少を通じてリアクトル10の製造を容易にすることが可能である。
即ち、従来必要とされたボビンを不要とすることができ、部品点数の削減を通じてコストダウンが可能になると共に、その組立工数の削減、特に、組み立て作業において、磁性体ブロックとギャップ材を接着してボビン内に一個ずつ挿入していく工程が不要になるので、電子部品としてのリアクトル部品20、ひいてはリアクトル10の製造が容易になる。
また、磁性体ブロック同士がギャップ規制部を挟んで正確に位置決めされるので、コア39(40)の磁気的な信頼性を高めることができる。更に、コア39(40)及びコイル35が枠体102(202、302)[絶縁材]を挟んで正確に位置決めされるので、コア39(40)とコイル35との絶縁の信頼性を高めることができる。
また、リアクトル10の組み立て作業も、図4を用いて説明したように、極めて簡素化され面倒でなくなる。特に、磁性体ブロック39a、39b(40B)のギャップ面とスペーサ100(200、300)との接着が不要なので、組み立て作業の作業効率も著しく向上する上に、接着剤のコストも削減可能である。
更に、部品点数が減るため、リアクトル10の構造も簡単になる。これにより、リアクトル10における部材の配置と組み立て方法が複雑ではなくなり、スペース効率も向上する。また、リアクトル10の製造費用のコストダウンも図ることが可能である。
このように、本実施形態の電子部品によれば、リアクトル10におけるコア39(40)とコイル35の絶縁構造及び磁性体ブロック39a、39b(40B)間のギャップ構造を簡素化でき、部品点数を削減してコストダウンを図れると共に、その組立工数の減少を通じてリアクトル10の製造を容易にすることが可能である。
以上、本発明について実施の形態をもとに説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の要旨を逸脱しない範囲で種々変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、本発明を2つのコイル要素から成るコイルを有する電子部品に適用したが、単一のコイル要素から成るコイルを有する電子部品にも本発明を適用することが可能である。また、上述した実施形態では、本発明を平角線の縦巻き(エッジワイズ巻き)から成るコイルを有する電子部品に適用したが、平角線の横巻きや丸線を巻いたコイル等を有する電子部品にも適用できるのは勿論である。
本発明は、磁気ギャップを介して複数に分割されたコアと、コイルとを有する電子部品であれば、リアクトル以外の電子部品にも広く適用可能である。
本発明の一実施形態の電子部品としてのリアクトル部品を含むリアクトルの斜視図であり、(a)は、リアクトル部品を金属性ケースに収納した状態を示し、(b)は、金属性ケースに収納した後、更に、充填材を充填した状態を示す。 本発明の一実施形態のリアクトル部品におけるコアを示す斜視図である。 本発明の一実施形態のリアクトル部品におけるコイルを示す斜視図である。 本発明の一実施形態のリアクトル部品を組み立てた状態を分解して示す斜視図である。 本発明の一実施形態のリアクトル部品を金属製ケースに収納し、充填材により樹脂封止してリアクトルを構成した状態を示す断面図である。 図5におけるA部の拡大図である。 本発明の一実施形態のスペーサを示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)はその正面図、(d)はその右側面図である。 本発明の変形例に係るスペーサを示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)はその正面図、(d)はその右側面図である。 積層コアを使用する場合のギャップ規制部の形成方法に関する問題点を説明するための図であり、(a)は、積層コアを使用したリアクトル部品において積層コアのコアブロック相互を図8の変形例と同様のスペーサで位置決めした状態を横から見た断面図、(b)は、同図(a)の状態を同図(a)に矢印Aで示す方向から見た図、(c)は、その状態でコアブロックの端面に点荷重が加わった場合を横から見た断面図である。 積層コアを使用する場合の他の変形例に係るギャップ規制部の形成方法を示す図であり、(a)は、積層コアを使用したリアクトル部品において積層コアのコアブロック相互を上記他の変形例のスペーサで位置決めした状態を上から見た断面図、(b)は、同図(a)の状態を同図(a)に矢印Aで示す方向から見た図である。
符号の説明
10 リアクトル、 20 リアクトル部品、 31 金属性ケース、
32 巻線、 35 コイル、 38 充填材、 39 コア、 40 コア、
39a 磁性体ブロック、 39b 磁性体ブロック、
40B 磁性体ブロック、 100 スペーサ、 102 枠体、
102A 外周面、 102B 内周面、 104 ギャップ規制部、
106 突起部、 106a 突起、 106b 突起、 C 切り欠き、
200 スペーサ、 202 枠体、 204 ギャップ規制部、
300 スペーサ、 302 枠体、 304 ギャップ規制部

Claims (6)

  1. 複数の磁性体ブロックが相互間にギャップを介して組合されて形成されるコアと、前記コアの周囲に配設されるコイルとを備え、前記磁性体ブロックのギャップ面が嵌合する絶縁材から成る枠体と、該枠体内の枠近傍に形成された非磁性材から成るギャップ規制部とを含む複数のスペーサを前記磁性体ブロック間のギャップにそれぞれ配設し、該複数のスペーサの各ギャップ規制部により前記磁性体ブロック間のギャップを確保すると共に各枠体により前記コアと前記コイルとを絶縁することを特徴とする電子部品。
  2. 請求項1に記載の電子部品において、前記スペーサは、前記枠体の外周面及び内周面の少なくとも一方に突起を有することを特徴とする電子部品。
  3. 請求項1又は2の何れか一項に記載の電子部品において、前記スペーサは、前記枠体と前記ギャップ規制部とが同一材料により一体に成形されていることを特徴とする電子部品。
  4. 請求項1又は2の何れか一項に記載の電子部品において、前記スペーサは、前記枠体と前記ギャップ規制部とが別個の材料により一体成形されていることを特徴とする電子部品。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子部品が金属製ケース内に収納され、該金属製ケース内に非磁性材から成る充填材が充填されたことを特徴とするリアクトル。
  6. 請求項5に記載のリアクトルにおいて、前記枠体には、前記充填材を枠内に流れ込ませる切り欠きが形成されていることを特徴とするリアクトル。
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