JP2020043355A - リアクトル - Google Patents
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Abstract
Description
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
以下、本発明のリアクトルの実施形態を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、本発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
実施形態1では、図1〜図7に基づいてリアクトル1の構成を説明する。図1に示すリアクトル1は、コイル2と磁性コア3と絶縁介在部材4とを組み合わせた組合体10と、組合体10を載置する載置板9と、を備える。組合体10はさらに、コイル2の巻回部2A,2Bの内部に配置される内側樹脂部5(図2参照)と、磁性コア3の一部を構成する外側コア部32を覆う外側樹脂部6と、を備える。以下、リアクトル1に備わる各構成を詳細に説明する。
コイル2、磁性コア3、および絶縁介在部材4を備える組合体10の説明には主として図3の分解斜視図、および図2の概略縦断面図を用いる。図2では、コア片31mは断面ではなく、側面を示している(この点は、図9においても同様)。
図3に示すように、本例のコイル2は、一本の巻線2wで構成されており、一対の巻回部2A,2Bと、両巻回部2A,2Bを連結する連結部2Rと、を備える。各巻回部2A,2Bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で中空筒状に形成され、各軸方向が平行になるように並列されている。別々の巻線により作製した巻回部2A,2Bを連結することでコイル2を製造しても良い。
磁性コア3は、複数のコア片31m,32mを組み合わせて構成されており、便宜上、内側コア部31,31と、外側コア部32,32と、に分けることができる(図1,2を合わせて参照)。
絶縁介在部材4は、図2,3に示すように、コイル2と磁性コア3との間の絶縁を確保する部材であって、端面介在部材4A,4Bと、内側介在部材4C,4Dと、で構成されている。絶縁介在部材4は、例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6やナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの熱可塑性樹脂で構成することができる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂などで絶縁介在部材4を形成することができる。上記樹脂にセラミックスフィラーを含有させて、絶縁介在部材4の放熱性を向上させても良い。セラミックスフィラーとしては、例えば、アルミナやシリカなどの非磁性粉末を利用することができる。
端面介在部材4A,4Bの説明には主として図3を用いる。端面介在部材4A,4Bのコイル側の面には、巻回部2A,2Bの軸方向端部の少なくとも一部を収納する二つのターン収納部41が形成されている(端面介在部材4Aのターン収納部は見えない位置にある)。ターン収納部41は、巻回部2A,2Bの軸方向端面全体を、端面介在部材4Aに面接触させるために形成されている。より具体的には、各ターン収納部41は、後述する貫通孔42の周囲を取り囲む四角環状に形成されており、巻回部2A,2Bの端面の凹凸に対応する凹凸形状を備えている。ターン収納部41によって巻回部2A,2Bの軸方向端面と端面介在部材4Aとを面接触させることで、接触部分からの樹脂漏れを抑制することができる。
内側介在部材4C,4Dは、後述する内側樹脂部5となる樹脂を巻回部2A,2Bに充填する際、隣接するコア片31m,31mの間隔を所定値とすると共に、コア片31mと巻回部2A,2Bの内周面との間隔を所定値に保持できる形態であれば特に限定されない。例えば、本例の内側介在部材4C,4Dは同一形状を備える籠状の部材であって、内側介在部材4Cを180°水平方向に回転させれば内側介在部材4Dとなる。内側介在部材4C,4Dの内部は、その軸方向に3つに区画されており、その区画された部分にコア片31mを収納できるようになっている。内側介在部材4C,4Dに収納された各コア片31mは互いに離隔された状態になる。
内側樹脂部5は、図2に示すように、巻回部2B(図示しない巻回部2Aでも同様)の内部に配置され、巻回部2Bの内周面とコア片31m(内側コア部31)の外周面とを接合する。
外側樹脂部6は、図1,2に示すように、コア片32m(外側コア部32)の外周全体を覆うように配置され、コア片32mを端面介在部材4A,4Bに固定すると共に、コア片32mを外部環境から保護する。ここで、コア片32mの下面は、外側樹脂部6から露出していても構わない。その場合、コア片32mの下方部分を、端面介在部材4A,4Bの下面とほぼ面一となるように延設することが好ましい。後述する載置板9にコア片32mの下面を直接接触させる、あるいは載置板9とコア片32mの下面との間に接着剤や絶縁シートを介在させることで、コア片32mを含む磁性コア3の放熱性を高めることができる。
図1に示すように、本実施形態のリアクトル1はさらに、組合体10を載置する載置板9を備える。載置板9と組合体10との間には、両者9,10を接合させる接合層8が形成されている。載置板9は、機械的強度と熱伝導性に優れる材料で構成することが好ましく、例えばアルミニウムやその合金で構成することができる。接合層8は、絶縁性に優れる材料で構成することが好ましく、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、PPS樹脂、LCPなどの熱可塑性樹脂で構成することができる。これら絶縁性樹脂に、セラミックスフィラーなどを含有させることで、接合層8の放熱性を向上させても良い。
次に、実施形態1に係るリアクトル1を製造するためのリアクトルの製造方法の一例を説明する。リアクトルの製造方法は、大略、次の工程を備える。リアクトルの製造方法の説明にあたっては主として図3を参照する。
・コイル作製工程
・一体化工程
・組付工程
・充填工程
・硬化工程
この工程では、巻線2wを用意し、巻線2wの一部を巻回することでコイル2を作製する。巻線2wの巻回には、公知の巻線機を利用することができる。巻線2wの外周には、図2を参照して説明した一体化樹脂20となる熱融着樹脂の被覆層を形成することができる。被覆層の厚さは適宜選択することができる。
この工程では、コイル作製工程で作製したコイル2のうち、巻回部2A,2Bを一体化樹脂20(図2参照)で一体化する。巻線2wの外周に熱融着樹脂の被覆層を形成している場合、コイル2を熱処理することで、一体化樹脂20を形成することができる。これに対して、巻線2wの外周に被覆層を形成していない場合、コイル2の巻回部2A,2Bの外周や内周に樹脂を塗布し、樹脂を硬化させることで一体化樹脂20を形成すると良い。この一体化工程は、次に説明する組付工程の後で、かつ充填工程の前に行なうこともできる。
この工程では、コイル2と、磁性コア3を構成するコア片31m,32mと、絶縁介在部材4と、を組み合わる。例えば、内側介在部材4C,4Dの各収納部にコア片31mを配置した第一組物を作製し、その第一組物を巻回部2A,2Bの内部に配置する。そして、端面介在部材4A,4Bを巻回部2A,2Bの軸方向の一端側端面と他端側端面に当接させ、一対のコア片32mで挟み込んで、コイル2とコア片31m,32mと絶縁介在部材4とを組み合わせた第二組物を作製する。
充填工程では、第二組物における巻回部2A,2Bの内部に樹脂を充填する。本例では、第二組物を金型内に配置し、金型内に樹脂を注入する射出成形を行なう。樹脂の注入は、いずれかの一方のコア片32mの端面側(コイル2の反対側)から行なう。金型内に充填された樹脂は、コア片32mの外周を覆い、樹脂充填孔45(図2,5)を介して巻回部2A,2Bの内部に流入する。その際、巻回部2A,2B内の空気は、他方のコア片32m側の樹脂充填孔45から外部に排気される。
硬化工程では、熱処理や時間経過などで樹脂を硬化させる。硬化した樹脂のうち、巻回部2A,2Bの内部にあるものは図2に示すように内側樹脂部5となり、コア片32mを覆うものは外側樹脂部6となる。
本例のリアクトル1では、コア片31mに樹脂流れ部31Zを形成したことにより、ギャップ部31g,32gに大きな空隙が形成されていない。そのため、巻回部2A,2Bの内部で内側コア部31,31ががたつくことを抑制でき、騒音の発生や、巻回部2A,2Bと内側コア部31,31との接触を抑制できる。
実施形態2では、コア片31mの連結の仕方が実施形態1と異なるリアクトル1を図8,9に基づいて説明する。
10 組合体
2 コイル 2w 巻線
2A,2B 巻回部 2R 連結部 2a,2b 端部
20 一体化樹脂
3 磁性コア
31 内側コア部 32 外側コア部
31m,32m コア片 31g,32g ギャップ部
31X ギャップ対向面 31Y コイル対向面 31Z 樹脂流れ部
31A,31B 平坦面 31C,31D,31E,31F 周面
31G 傾斜部 31H 丸め部 31J 環状部
4 絶縁介在部材
4A,4B 端面介在部材
41 ターン収納部 42 貫通孔 43 嵌合部 44 当て止め部
45 樹脂充填孔
4C,4D 内側介在部材
5 内側樹脂部
6 外側樹脂部 60 固定部
8 接合層
9 載置板
Claims (6)
- 巻線を巻回してなる巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内部に配置される内側コア部と前記巻回部の外部に配置される外側コア部とで閉磁路を形成する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記巻回部の内周面と前記内側コア部の外周面とを接合する内側樹脂部を備え、
前記内側コア部は、複数のコア片と前記内側樹脂部の一部で構成されるギャップ部とを備え、
前記コア片は、
前記ギャップ部に対向するギャップ対向面と、
前記巻回部の内周面に対向するコイル対向面と、
前記ギャップ対向面と前記コイル対向面との角部に設けられた切欠き状の樹脂流れ部と、を備えるリアクトル。 - 前記ギャップ対向面の外周縁部の全周に亘って前記樹脂流れ部が形成されている請求項1に記載のリアクトル。
- 前記巻回部の軸方向に直交する方向から見たとき、前記樹脂流れ部の幅が前記ギャップ部の幅よりも広い請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
- 前記コイルは、前記内側樹脂部とは別に設けられ、前記巻回部の各ターンを一体化させる一体化樹脂を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
- 前記コア片は、軟磁性粉末の圧粉成形体である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
- 前記コア片は、樹脂と、前記樹脂中に分散した軟磁性粉末と、を含む複合材料である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
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