JPWO2011121659A1 - 粘着テープロールおよび同粘着テープロールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
粘着テープを切断するための切れ目を常に一定の位置に形成することができる粘着テープロールの製造技術を提供する。マザーロール(31)から繰り出された粘着テープ(2)を巻き取る巻取ローラ(32)と、マザーロール(31)と巻取ローラ(32)との間に設けられ、粘着テープ(2)に所定間隔で切れ目(4)を形成する切れ目形成ローラ(33)とを有し、巻取ローラ(32)と切れ目形成ローラ(33)とを所定のギア(40)を介して同期して回転させる。
Description
本発明は、粘着面が表側を向くようにして巻回された清掃用の粘着テープロールに関し、さらに詳しく言えば、1周長毎に切断用の切れ目を形成する技術に関する。
絨毯などに絡みついた毛髪や埃等は、掃除機を用いて吸引しても、繊維同士が絡み合っており、完全に取り除くことは困難である。そこで、この種のゴミを除去する方法として、清掃用の粘着テープロールがある。
例えば特許文献1に示すように、この粘着テープロールは、紙などのシート体からなる基材の一方の面に粘着部を形成した粘着テープを、その粘着部が表側に露出するように巻回されたものであって、図示しない専用治具を用いてその粘着面を被清掃対象面としての床面上で転がすことにより、埃等が強制的に除去される仕組みになっている。
この種の粘着テープロールは数回使用すると、粘着部に汚れが付着することにより粘着部の粘着力が低下する。したがって、粘着力の低下後は、ミシン目などの切れ目に沿って汚れた面を引き剥がして捨てることにより、再び粘着力が回復され、再使用することができる。
従来、この種の切れ目は、例えば押し切り刃を粘着テープロールに差し込むことにより、ミシン目が形成されていたが、押し切り刃でミシン目を形成すると、押し切り刃を引き抜く際に、刃の側面に粘着テープの一部が引っ掛かるように持ち上げられるため、ミシン目部分が他の部分と比べて隆起して、全体がたまねぎ状に変形してしまう場合があった。
そこで、この変形を防止するため、レーザー加工で切れ目を形成したり、粘着テープの搬送レール上に回転刃を設けておき、切れ目を形成しながら巻き取る方法などが提案されたが、この種の方法には次のような問題があった。
すなわち、レーザー加工ではレーザによって粘着テープの一部が焼き切られるために、焼け焦げなどができて見映えが悪い。また、基材は紙製のため、難燃処理などを施す必要がある。
また、回転刃を用いて切れ目を形成する場合、クラッチなどを使って一定周期で回転刃を回転させることで切れ目を形成することは可能であるが、全ての切れ目を同じ位置に配置するためには、1周長毎に増える粘着テープの厚さを考慮しなくてはならず、その分制御が面倒になり、送り速度を遅くするなど生産性が悪くなってしまう。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、粘着テープを切断するための切れ目を常に一定の位置に形成することができる粘着テープロールの製造技術を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に粘着面が形成された粘着テープを、その粘着面が表側を向くように巻回してなり、上記粘着テープには、切断用の切れ目が上記粘着テープの繰り出し方向に沿って所定間隔をもって連続的に形成されている粘着テープロールの製造方法において、マザーロールから繰り出された上記粘着テープを巻き取る巻取ローラと、上記マザーロールと上記巻取ローラとの間に設けられ、上記粘着テープに所定間隔で上記切れ目を形成する切れ目形成ローラとを有し、上記巻取ローラと上記切れ目形成ローラとは、互いの回転が所定のギアを介して同期されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1:1であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1未満:1であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1超:1であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、上記請求項1ないし4のいずれか1項において、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか一方には、ギア比が1:1、1未満:1および1超:1の3種類のギアが設けられており、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか他方のギアに対して選択的に歯合可能に設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、上記請求項1ないし5のいずれか1項において、n(nは正の整数)周目の上記粘着テープの1周長分の長さをLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n層の切れ目とn+1層の切れ目とのズレをΔd、n周目の上記粘着テープの切れ目とn+1層の切れ目の間隔を角度差をθとしたとき、以下の式1〜3を満足することを特徴としている。
Ln=2π{r×(n−1)×t} ・・・式(1)
Ln+1=L×(360−θ)/360 ・・・式(2)
Ln+1=Ln±Δd ・・・式(3)
Ln=2π{r×(n−1)×t} ・・・式(1)
Ln+1=L×(360−θ)/360 ・・・式(2)
Ln+1=Ln±Δd ・・・式(3)
請求項7に記載の発明は、上記請求項6において、上記角度差θは、6°≦θ≦19°の範囲内であることを特徴としている。
本発明は、これら請求項1ないし7のいずれか1項の粘着テープロールの製造方法を用いて作製されたことを特徴とする粘着テープロールも含まれる。
請求項1に記載の発明によれば、基材の一方の面に粘着面が形成された粘着テープを、その粘着面が表側を向くように巻回してなり、粘着テープには、切断用の切れ目が上記粘着テープの繰り出し方向に沿って所定間隔をもって連続的に形成されている粘着テープロールの製造方法において、マザーロールから繰り出された上記粘着テープを巻き取る巻取ローラと、上記マザーロールと上記巻取ローラとの間に設けられ、上記粘着テープに所定間隔で上記切れ目を形成する切れ目形成ローラとを有し、上記巻取ローラと上記切れ目形成ローラとは、互いの回転が所定のギアを介して同期されていることにより、巻取ローラと切れ目形成ローラの回転をギアを介して同期するだけで、切れ目の位置を常に一定の位置に形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1:1とすることにより、切れ目を常に同じ位置に重なり合うように形成することができるため、たまねぎ状に粘着テープロールが変形したりするのを確実に防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1未満:1とすることにより、切れ目の間隔が周長にして360°以上となるため、使用済みの粘着面と、その境界部分を含めた粘着テープの一部を除去することで、未使用の粘着テープロールを全周に露出させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1未満:1とすることにより、切れ目の間隔が周長にして360°未満となるため、新しい粘着テープ面の先端部に前の古い粘着面が残るため、未使用の粘着テープの先端部の粘着力を弱めて、レール引き現象を予防することができる。
請求項5に記載の発明によれば、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか一方には、ギア比が1:1、1未満:1および1超:1の3種類のギアが設けられており、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか他方のギアに対して選択的に歯合可能に設けられていることにより、1台の装置で3種類の切れ目を簡単に製造することができる。
請求項6に記載の発明によれば、n(nは正の整数)周目の上記粘着テープの1周長分の長さをLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n層の切れ目とn+1層の切れ目とのズレをΔd、n周目の上記粘着テープの切れ目とn+1層の切れ目の間隔を角度差をθとしたとき、以下の式1〜3を満足する。
Ln=2π{r×(n−1)×t} ・・・式(1)
Ln+1=L×(360−θ)/360 ・・・式(2)
Ln+1=Ln±Δd ・・・式(3)
これによれば、角度差θもしくはΔdを一定とする条件で切れ目を所定間隔で自由に形成することができる。
Ln=2π{r×(n−1)×t} ・・・式(1)
Ln+1=L×(360−θ)/360 ・・・式(2)
Ln+1=Ln±Δd ・・・式(3)
これによれば、角度差θもしくはΔdを一定とする条件で切れ目を所定間隔で自由に形成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、角度差θは、6°≦θ≦19°の範囲内であることにより、θが6°未満の場合は、Δdが2mm以下となってしまうため、粘着力の低下が抑えられずレール引き現象が発生するおそれがある。逆に、θが19°超であると、Δdが10mmを越えるため、未使用の粘着テープを無駄に切り捨てることとなり経済的ではない。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこの限りではない。図1に示すように、この粘着テープロール1は、テープ基材21のゴミ取り用の粘着面22が形成された粘着テープ2を有し、その粘着面22が表側(外側)を向くように巻芯3に沿ってロール状に巻回したものからなる。
この例において、巻芯3はボール紙などの紙製巻芯が用いられているが、これ以外に合成樹脂製の巻芯であってもよい。さらには、巻芯3を用いることなく粘着テープロール1を巻回する、いわゆるコアレス構造であってもよく、本発明において、巻芯3の構成は任意である。
テープ基材21は、例えば紙製で裏面には、テープ基材21の補強と、次層に対する剥離用としての図示しないラミネートフィルムが設けられている。本発明において、ラミネートフィルムの有無やその材質などについては任意的事項であり、例えば樹脂フィルムをテープ基材21として用いることにより、ラミネートフィルムは不要となる。
粘着面22には、所定の粘着剤塗工によって形成された粘着剤が一様に塗布されておりその両端には、粘着性を持たない未粘着部23,23が設けられている。本発明において、粘着面の粘着剤の種類や形状、塗布方法や塗布条件などは任意であってよい。
この例において、粘着面22は、粘着テープ2の繰り出し方向に沿って延在するいわゆるベタ塗りの粘着剤層からなるが、例えばスジ状やドット状などの複雑な形状に形成されていてもよい。さらには、2種類以上の粘着剤を組み合わせてベタ塗りの粘着剤層の上にストライプ状の粘着剤層を積層するなどしてもよく、粘着面22の構成は仕様に応じて任意に変更可能である。
粘着テープ2には、粘着テープ2を所定の間隔で切断するための切れ目4が設けられている。切れ目4は、切断部と未切断部とが交互に連続して形成された、いわゆるミシン目であって、この例では粘着テープ2の幅方向に沿って直線上に形成されている。
この例において、切れ目4は、切断部と未切断部とが交互に連続するミシン目からなるが、これ以外に例えばマイクロカットなどがもちいられてもよく、粘着テープ2の他の部分と比べて脆弱になっていて、手などで簡単に切断することができれば、その形態は任意である。
切れ目4は、粘着テープ2をロール状に巻回した際に、ほぼ1周長毎に形成されている。
すなわち、最外層の切れ目4aと、次層の切れ目4bとは所定の間隔Lをもって配置されている。間隔Lは、粘着テープ2の巻数によって変化する。
すなわち、最外層の切れ目4aと、次層の切れ目4bとは所定の間隔Lをもって配置されている。間隔Lは、粘着テープ2の巻数によって変化する。
すなわち、n(nは正の整数)周目の上記粘着テープの1周長分の長さをLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n層の切れ目とn+1層の切れ目とのズレをΔd、n周目の上記粘着テープの切れ目とn+1層の切れ目の間隔を角度差をθとしたとき、以下の式1〜3を満足するように設けられている。
Ln=2π{r×(n−1)×t} ・・・式(1)
Ln+1=L×(360−θ)/360 ・・・式(2)
Ln+1=Ln±Δd ・・・式(3)
Ln=2π{r×(n−1)×t} ・・・式(1)
Ln+1=L×(360−θ)/360 ・・・式(2)
Ln+1=Ln±Δd ・・・式(3)
すなわち、θ=0°とした場合には、図2(a)に示すように、ロール状に巻回された粘着テープ2の一定の位置に切れ目4が半径方向に沿って直線上に並ばせることができる。これによれば、押し切り刃などによって切れ目4を形成した場合に粘着テープロール1がタマネギ状に変形するのを効果的に防止でき、粘着テープ2を無駄なく使い切ることができる。
θ>0°とした場合には、図3(b)に示すように、粘着テープ2の最外層の切れ目4aから次層の切れ目4bが−Δdだけずれた位置、すなわち、粘着テープ2の周長にして360°未満の位置に切れ目4が形成されることで、いわゆる逆段差構造となる。
これによれば、次層の粘着テープ2の先端に前の粘着テープの使用済み粘着面が表れるため、粘着テープ2の先端部分の粘着力を弱めることができ、新しい粘着面を床に頃がした際に生じやすいレール引き現象を抑えることができる。
θ<0°とした場合には、図2(c)に示すように、粘着テープ2の最外層の切れ目4aから次層の切れ目4bが+Δdだけずれた位置、すなわち、粘着テープ2の周長にして360°超となる位置に切れ目4が形成されることで、いわゆる順段差構造となる。
これによれば、使用済みの粘着面と未使用粘着面の境界部分を含むを除去することができ、未使用の粘着テープロールを確実に全周に露出させることができる。
ここで、角度差θは、6°≦θ≦19°の範囲内、より好ましくは9°≦θ≦12°の範囲内であることが好ましい。これによれば、θが6°未満の場合は、Δdが2mm以下となってしまうため、粘着力の低下が抑えられずレール引き現象が発生するおそれがある。逆に、θが19°超であると、Δdが10mmを越えるため、未使用の粘着テープを無駄に切り捨てることとなり経済的ではない。
次に、図3を参照して、切れ目4の形成工程について説明する。図3に示すように、この粘着テープロールの製造装置30は、粘着テープ2のマザーロール31と、マザーロール31から送り出された粘着テープ2を巻き取る巻取ローラ32と、マザーロール31と巻取ローラ32との間の搬送路上に設けられる切れ目形成ローラ33とを備えている。
この例において、搬送路上にはさらに、2個の送りローラ34,35と、切れ目形成ローラ33に対向的に配置される受けローラ36とを備えている。この実施形態において、マザーロール31,送りローラ34,35ならびに受けローラ36の具体的な構成は任意であってよい。
巻取ローラ32は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるローラであって、外周に粘着テープ2が巻き取られるようになっている。この例において、巻取ローラ32は、切れ目4の形成と同時に成形するため、粘着面22が表側を向くように巻回されるが、粘着面22の向きは表向きでも、裏向きのどちらでもよい。
切れ目形成ローラ33は、円筒状のローラ本体の一部に切れ目4を成形するための刃板37が一体的に取り付けられており、切れ目形成ローラ33の回転に併せて、刃板37を粘着テープ2に刺入するようになっている。この例において、刃板37は、単純な切れ目4を形成する波打ち刃が用いられているが、より複雑な切れ目4を形成するように加工されていてもよく、刃板37の形状は仕様に応じて任意に変更されてよい。
本発明において、巻取ローラと切れ目形成ローラ33とはギア40を介して同期して回転するようになっている。すなわち、巻取ローラ32の駆動軸には、3種類のギア41〜43が同軸的に設けられており、切れ目形成ローラ33の駆動軸(ともに図示しない)には、ギア44が同軸的に設けられている。これらギア40は、所定の選択手段を介して選択的に歯合するようになっている。
3種類のギア41〜43のうち、1つめのギア41(以下、第1ギア41とする)は、ギア44(以下、第4ギア44とする)とのギア比が1:1となるように形成されており、この例では、第1ギア41および第4ギア44の歯数はともに87枚である。
これによれば、巻取ローラと切れ目形成ローラ33とがギア比1:1で同期的に連結されていることにより、上述したθ=0°の場合の切れ目4を簡単に形成することができる。
3種類のギア41〜43のうち、2つめのギア(以下、第2ギア42とする)は、第1ギア41よりも外径が大径なギアであって、第4ギア44とのギア比が1超:1となるように形成されている。この例において、第2ギア41の歯数は90枚で、第4ギア44の歯数は87枚である。
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とがギア比1超:1で同期的に連結され、すなわち、ギア歯比が90:87(角度比では360°:348°)で連結されていることにより、上述したθ>0°となるθ=12°の角度差で逆段差構造の切れ目4を簡単に形成することができる。
3種類のギア41〜43のうち、3つめのギア(以下、第3ギア43とする)は、第1ギア41よりも小径なギアであって、第4ギア44とのギア比が1未満:1となるように形成されている。この例において、第3ギア41の歯数は84枚で、第4ギア44の歯数は87枚である。
これによれば、巻取ローラと切れ目形成ローラ33とがギア比1未満:1で同期的に連結され、すなわち、ギア歯比が84:87(角度比では348°:360°)で連結されていることにより、上述したθ<0°となるθ=−12°の角度差で順段差構造の切れ目4を簡単に形成することができる。
この例において、ギア40は、巻取ローラ32側に3種類のギア41〜43が設けられ、切れ目形成ローラ33側には固定の第4ギア44が設けられているが、巻取ローラ32側に第4ギア44を設け、切れ目形成ローラ33側に3種類のギア41〜43を設けてもよい。
次に、本発明のより具体的な実施形態について説明する。巻芯3の半径rを20mm,粘着テープ2の厚さtを0.1mmとし、この粘着テープを90周分巻き付けた場合のθ=0°,θ=+12°およびθ=−12°とした場合の切れ目4の位置を算出した。
〔θ=0°の場合〕
θ=0°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r×(n−1)×t}であるため、125.60mmとなり、Δdのズレを生じない分、粘着テープ2の巻数に応じて長さLが徐々に長くなってゆく。その計算結果を表1に示す。これによれば,巻数が増える毎に長さLを徐々に長くしてゆくことで、切れ目4を同じ位置に配置することができる。
θ=0°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r×(n−1)×t}であるため、125.60mmとなり、Δdのズレを生じない分、粘着テープ2の巻数に応じて長さLが徐々に長くなってゆく。その計算結果を表1に示す。これによれば,巻数が増える毎に長さLを徐々に長くしてゆくことで、切れ目4を同じ位置に配置することができる。
〔θ=+12°の場合〕
θ=+12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r×(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=+12°のズレを設けるためには、L2=L1×(360−12)/360=122.02mmとなり、Δdが4.208mmとなる。これにより、切れ目4が逆段差となるように形成される。その計算結果を表2に示す。
θ=+12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r×(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=+12°のズレを設けるためには、L2=L1×(360−12)/360=122.02mmとなり、Δdが4.208mmとなる。これにより、切れ目4が逆段差となるように形成される。その計算結果を表2に示す。
〔θ=−12°の場合〕
同様にθ=−12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r×(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=−12°のズレを設けるためには、L2=L1×(360−12)/360=130.436mmとなり、Δdが−4.208mmとなる。これにより、切れ目4が順段差となるように形成される。その計算結果を表3に示す。
同様にθ=−12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r×(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=−12°のズレを設けるためには、L2=L1×(360−12)/360=130.436mmとなり、Δdが−4.208mmとなる。これにより、切れ目4が順段差となるように形成される。その計算結果を表3に示す。
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とのギア比を変えるだけで、切れ目の位置を重ねて配置したり、前後にずらすことができるため、1台の装置で使用に応じた切れ目4を有する粘着テープロール1を簡単に生産することができる。
1 粘着テープロール
2 粘着テープ
3 巻芯
4 切れ目
30 粘着テープロール製造装置
31 マザーロール
32 巻取ローラ
33 切れ目成形ローラ
40 ギア
2 粘着テープ
3 巻芯
4 切れ目
30 粘着テープロール製造装置
31 マザーロール
32 巻取ローラ
33 切れ目成形ローラ
40 ギア
【書類名】明細書
【発明の名称】粘着テープロールおよび同粘着テープロールの製造方法
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着面が表側を向くようにして巻回された清掃用の粘着テープロールに関し、さらに詳しく言えば、1周長毎に切断用の切れ目を形成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
絨毯などに絡みついた毛髪や埃等は、掃除機を用いて吸引しても、繊維同士が絡み合っており、完全に取り除くことは困難である。そこで、この種のゴミを除去する方法として、清掃用の粘着テープロールがある。
【0003】
例えば特許文献1に示すように、この粘着テープロールは、紙などのシート体からなる基材の一方の面に粘着部を形成した粘着テープを、その粘着部が表側に露出するように巻回されたものであって、図示しない専用治具を用いてその粘着面を被清掃対象面としての床面上で転がすことにより、埃等が強制的に除去される仕組みになっている。
【0004】
この種の粘着テープロールは数回使用すると、粘着部に汚れが付着することにより粘着部の粘着力が低下する。したがって、粘着力の低下後は、ミシン目などの切れ目に沿って汚れた面を引き剥がして捨てることにより、再び粘着力が回復され、再使用することができる。
【0005】
従来、この種の切れ目は、例えば押し切り刃を粘着テープロールに差し込むことにより、ミシン目が形成されていたが、押し切り刃でミシン目を形成すると、押し切り刃を引き抜く際に、刃の側面に粘着テープの一部が引っ掛かるように持ち上げられるため、ミシン目部分が他の部分と比べて隆起して、全体がたまねぎ状に変形してしまう場合があった。
【0006】
そこで、この変形を防止するため、レーザー加工で切れ目を形成したり、粘着テープの搬送レール上に回転刃を設けておき、切れ目を形成しながら巻き取る方法などが提案されたが、この種の方法には次のような問題があった。
【0007】
すなわち、レーザー加工ではレーザによって粘着テープの一部が焼き切られるために、焼け焦げなどができて見映えが悪い。また、基材は紙製のため、難燃処理などを施す必要がある。
【0008】
また、回転刃を用いて切れ目を形成する場合、クラッチなどを使って一定周期で回転刃を回転させることで切れ目を形成することは可能であるが、全ての切れ目を同じ位置に配置するためには、1周長毎に増える粘着テープの厚さを考慮しなくてはならず、その分制御が面倒になり、送り速度を遅くするなど生産性が悪くなってしまう。
【先行技術文献】
【0009】
【特許文献1】 日本特許第3272710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、粘着テープを切断するための切れ目を常に一定の位置に形成することができる粘着テープロールの製造技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に粘着面が形成された粘着テープを、その粘着面が表側を向くように巻回してなり、上記粘着テープに切断用の切れ目を上記粘着テープの繰り出し方向に沿って所定間隔をもって形成する粘着テープロールの製造方法において、マザーロールから繰り出された上記粘着テープを巻き取る巻取ローラと、上記マザーロールと上記巻取ローラとの間に設けられ、上記粘着テープに所定間隔で上記切れ目を形成する切れ目形成ローラとを有し、上記巻取ローラと上記切れ目形成ローラとは、互いの回転が所定のギアを介して同期されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1:1であることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1未満:1であることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1超:1であることを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1ないし4のいずれか1項において、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか一方には、ギア比が1:1、1未満:1および1超:1の3種類のギアが設けられており、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか他方のギアに対して選択的に歯合可能に設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1ないし5のいずれか1項において、n(nは正の整数)周目の円周長をLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目までの上記粘着テープの長さをLn’、上記巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目の間隔の角度差をθとしたとき、
上記ギア同士が以下の式1の条件を満たすように噛み合わされていることを特徴としている。
L n ’=L n ×(360−θ)/360 ・・・式(1)
ただし、L n =2π{r+(n−1)×t}
【0017】
請求項7に記載の発明は、上記請求項6において、上記角度差θは、6°≦θ≦19°または−6°≦θ≦−19°の範囲内であることを特徴としている。
【0018】
本発明は、これら請求項1ないし7のいずれか1項の粘着テープロールの製造方法を用いて作製されたことを特徴とする粘着テープロールも含まれる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、基材の一方の面に粘着面が形成された粘着テープを、その粘着面が表側を向くように巻回してなり、粘着テープに切断用の切れ目を上記粘着テープの繰り出し方向に沿って所定間隔をもって形成する粘着テープロールの製造方法において、マザーロールから繰り出された上記粘着テープを巻き取る巻取ローラと、上記マザーロールと上記巻取ローラとの間に設けられ、上記粘着テープに所定間隔で上記切れ目を形成する切れ目形成ローラとを有し、上記巻取ローラと上記切れ目形成ローラとは、互いの回転が所定のギアを介して同期されていることにより、巻取ローラと切れ目形成ローラの回転をギアを介して同期するだけで、切れ目の位置を常に所定の位置に形成することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1:1とすることにより、切れ目を常に同じ位置に重なり合うように形成することができるため、たまねぎ状に粘着テープロールが変形したりするのを確実に防止できる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1未満:1とすることにより、切れ目の間隔が周長にして360°以上となるため、使用済みの粘着面と、その境界部分を含めた粘着テープの一部を除去することで、未使用の粘着テープロールを全周に露出させることができる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1超:1とすることにより、切れ目の間隔が周長にして360°未満となるため、新しい粘着テープ面の先端部に前の古い粘着面が残るため、未使用の粘着テープの先端部の粘着力を弱めて、レール引き現象を予防することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか一方には、ギア比が1:1、1未満:1および1超:1の3種類のギアが設けられており、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか他方のギアに対して選択的に歯合可能に設けられていることにより、1台の装置で3種類の切れ目を簡単に製造することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、n(nは正の整数)周目の円周長をLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目までの上記粘着テープの長さをLn’、上記巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目の間隔の角度差をθとしたとき、
上記ギア同士が以下の式1の条件を満たすように噛み合わされている。
L n ’=L n ×(360−θ)/360 ・・・式(1)
ただし、L n =2π{r+(n−1)×t}
これによれば、角度差θを一定とする条件で切れ目を所定間隔で自由に形成することができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、角度差θは、6°≦θ≦19°または−6°≦θ≦−19°の範囲内であることにより、θが6°未満(θ<6°)もしくは−6°未満(θ<−6°)の場合は、巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目と終端側の切れ目との間隔Δdが2mm以下となってしまうため、粘着力の低下が抑えられずレール引き現象が発生するおそれがある。逆に、θが19°超(θ>19°)もしくは−19°超(θ>−19°)であると、間隔Δdが10mmを越えるため、未使用の粘着テープを無駄に切り捨てることとなり経済的ではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】 本発明の一実施形態に係る粘着テープロールの模式的な斜視図。
【図2】 上記粘着テープロールの製造方法を説明するための説明図。
【図3】 (a)ギア比が1:1の場合、(b)ギア比が1未満:1および(c)ギア比が1超:1の粘着テープの切れ目構造を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこの限りではない。図1に示すように、この粘着テープロール1は、テープ基材21のゴミ取り用の粘着面22が形成された粘着テープ2を有し、その粘着面22が表側(外側)を向くように巻芯3に沿ってロール状に巻回したものからなる。
【0028】
この例において、巻芯3はボール紙などの紙製巻芯が用いられているが、これ以外に合成樹脂製の巻芯であってもよい。さらには、巻芯3を用いることなく粘着テープロール1を巻回する、いわゆるコアレス構造であってもよく、本発明において、巻芯3の構成は任意である。
【0029】
テープ基材21は、例えば紙製で裏面には、テープ基材21の補強と、次層に対する剥離用としての図示しないラミネートフィルムが設けられている。本発明において、ラミネートフィルムの有無やその材質などについては任意的事項であり、例えば樹脂フィルムをテープ基材21として用いることにより、ラミネートフィルムは不要となる。
【0030】
粘着面22には、所定の粘着剤塗工によって形成された粘着剤が一様に塗布されておりその両端には、粘着性を持たない非粘着部23,23が設けられている。本発明において、粘着面の粘着剤の種類や形状、塗布方法や塗布条件などは任意であってよい。
【0031】
この例において、粘着面22は、粘着テープ2の繰り出し方向に沿って延在するいわゆるベタ塗りの粘着剤層からなるが、例えばスジ状やドット状などの複雑な形状に形成されていてもよい。さらには、2種類以上の粘着剤を組み合わせてベタ塗りの粘着剤層の上にストライプ状の粘着剤層を積層するなどしてもよく、粘着面22の構成は仕様に応じて任意に変更可能である。
【0032】
粘着テープ2には、粘着テープ2を所定の間隔で切断するための切れ目4が設けられている。切れ目4は、切断部と未切断部とが交互に連続して形成された、いわゆるミシン目であって、この例では粘着テープ2の幅方向に沿って直線上に形成されている。
【0033】
この例において、切れ目4は、切断部と未切断部とが交互に連続するミシン目からなるが、これ以外に例えばマイクロカットなどがもちいられてもよく、粘着テープ2の他の部分と比べて脆弱になっていて、手などで簡単に切断することができれば、その形態は任意である。
【0034】
切れ目4は、粘着テープ2をロール状に巻回した際に、ほぼ1周長毎に形成されている。
すなわち、最外層の切れ目4aと、次層の切れ目4bとは所定の間隔Ln’をもって配置されている。間隔Lは、粘着テープ2の巻数によって変化する。
【0035】
すなわち、n(nは正の整数)周目の円周長をLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目までの上記粘着テープの長さをLn’、上記巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目の間隔の角度差をθとしたとき、
上記ギア同士が以下の式1の条件を満たすように噛み合わされている。
L n ’=L n ×(360−θ)/360 ・・・式(1)
ただし、L n =2π{r+(n−1)×t}
【0036】
すなわち、θ=0°とした場合には、図2(a)に示すように、ロール状に巻回された粘着テープ2の一定の位置に切れ目4が半径方向に沿って直線上に並ばせることができる。これによれば、押し切り刃などによって切れ目4を形成した場合に粘着テープロール1がタマネギ状に変形するのを効果的に防止でき、粘着テープ2を無駄なく使い切ることができる。
【0037】
θ>0°とした場合には、図2(b)に示すように、粘着テープ2の最外層の切れ目4aから次層の切れ目4bが+Δdだけずれた位置、すなわち、粘着テープ2の周長にして360°未満の位置に切れ目4が形成されることで、いわゆる逆段差構造となる。
【0038】
これによれば、次層の粘着テープ2の先端に前の粘着テープの使用済み粘着面が表れるため、粘着テープ2の先端部分の粘着力を弱めることができ、新しい粘着面を床に頃がした際に生じやすいレール引き現象を抑えることができる。
【0039】
θ<0°とした場合には、図2(c)に示すように、粘着テープ2の最外層の切れ目4aから次層の切れ目4bが−Δdだけずれた位置、すなわち、粘着テープ2の周長にして360°超となる位置に切れ目4が形成されることで、いわゆる順段差構造となる。
【0040】
これによれば、使用済みの粘着面と未使用粘着面の境界部分を含むを除去することができ、未使用の粘着テープロールを確実に全周に露出させることができる。
【0041】
ここで、角度差θは、6°≦θ≦19°もしくは−6°≦θ≦−19°の範囲内、より好ましくは9°≦θ≦12°もしくは−9°≦θ≦−12°の範囲内であることが好ましい。これによれば、θが6°未満(θ<6°)もしくは−6°未満(θ<−6°)の場合は、Δdが2mm以下となってしまうため、粘着力の低下が抑えられずレール引き現象が発生するおそれがある。逆に、θが19°超(θ>19°)もしくは−19°超(θ>−6°)であると、Δdが10mmを越えるため、未使用の粘着テープを無駄に切り捨てることとなり経済的ではない。
【0042】
次に、図3を参照して、切れ目4の形成工程について説明する。図3に示すように、この粘着テープロールの製造装置30は、粘着テープ2のマザーロール31と、マザーロール31から送り出された粘着テープ2を巻き取る巻取ローラ32と、マザーロール31と巻取ローラ32との間の搬送路上に設けられる切れ目形成ローラ33とを備えている。
【0043】
この例において、搬送路上にはさらに、2個の送りローラ34,35と、切れ目形成ローラ33に対向的に配置される受けローラ36とを備えている。この実施形態において、マザーロール31,送りローラ34,35ならびに受けローラ36の具体的な構成は任意であってよい。
【0044】
巻取ローラ32は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるローラであって、外周に粘着テープ2が巻き取られるようになっている。この例において、巻取ローラ32は、切れ目4の形成と同時に成形するため、粘着面22が表側を向くように巻回される。
【0045】
切れ目形成ローラ33は、円筒状のローラ本体の一部に切れ目4を成形するための刃板37が一体的に取り付けられており、切れ目形成ローラ33の回転に併せて、刃板37を粘着テープ2に刺入するようになっている。この例において、刃板37は、単純な切れ目4を形成する波打ち刃が用いられているが、より複雑な切れ目4を形成するように加工されていてもよく、刃板37の形状は仕様に応じて任意に変更されてよい。
【0046】
本発明において、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とはギア40を介して同期して回転するようになっている。すなわち、巻取ローラ32の駆動軸には、3種類のギア41〜43が同軸的に設けられており、切れ目形成ローラ33の駆動軸(ともに図示しない)には、ギア44が同軸的に設けられている。これらギア40は、所定の選択手段を介して選択的に歯合するようになっている。
【0047】
3種類のギア41〜43のうち、1つめのギア41(以下、第1ギア41とする)は、ギア44(以下、第4ギア44とする)とのギア比が1:1となるように形成されており、この例では、第1ギア41および第4ギア44の歯数はともに87枚である。
【0048】
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とがギア比:1で同期的に連結されていることにより、上述したθ=0°の場合の切れ目4を簡単に形成することができる。
【0049】
3種類のギア41〜43のうち、2つめのギア(以下、第2ギア42とする)は、第1ギア41よりも外径が大径なギアであって、第4ギア44とのギア比が1超:1となるように形成されている。この例において、第2ギア41の歯数は90枚で、第4ギア44の歯数は87枚である。
【0050】
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とがギア比1超:1で同期的に連結され、すなわち、ギア歯比が90:87(角度比では360°:348°)で連結されていることにより、上述したθ>0°となるθ=12°の角度差で逆段差構造の切れ目4を簡単に形成することができる。
【0051】
3種類のギア41〜43のうち、3つめのギア(以下、第3ギア43とする)は、第1ギア41よりも小径なギアであって、第4ギア44とのギア比が1未満:1となるように形成されている。この例において、第3ギア41の歯数は84枚で、第4ギア44の歯数は87枚である。
【0052】
これによれば、巻取ローラと切れ目形成ローラ33とがギア比1未満:1で同期的に連結され、すなわち、ギア歯比が84:87(角度比では348°:360°)で連結されていることにより、上述したθ<0°となるθ=−12°の角度差で順段差構造の切れ目4を簡単に形成することができる。
【0053】
この例において、ギア40は、巻取ローラ32側に3種類のギア41〜43が設けられ、切れ目形成ローラ33側には固定の第4ギア44が設けられているが、巻取ローラ32側に第4ギア44を設け、切れ目形成ローラ33側に3種類のギア41〜43を設けてもよい。
【実施例】
【0054】
次に、本発明のより具体的な実施形態について説明する。巻芯3の半径rを20mm,粘着テープ2の厚さtを0.1mmとし、この粘着テープを90周分巻き付けた場合のθ=0°,θ=+12°およびθ=−12°とした場合の切れ目4の位置を算出した。
【0055】
〔θ=0°の場合〕
θ=0°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r+(n−1)×t}であるため、125.60mmとなり、Δdのズレを生じない分、粘着テープ2の巻数に応じて長さLn’が徐々に長くなってゆく。その計算結果を表1に示す。これによれば、巻数が増える毎に厚さtの増量分に応じて長さLn’が徐々に長くなり、切れ目4が同じ位置に配置される。
【0056】
【表1】
【0057】
〔θ=+12°の場合〕
θ=+12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r+(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=+12°のズレを設けるためには、L2’=L1×(360−12)/360=122.02mmとなり、Δdが4.208mmとなる。これにより、切れ目4が逆段差となるように形成される。その計算結果を表2に示す(以下、同様)。
【0058】
【表2】
【0059】
〔θ=−12°の場合〕
同様にθ=−12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r+(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=−12°のズレを設けるためには、L2’=L1×(360+12)/360=130.436mmとなり、Δdが−4.208mmとなる。これにより、切れ目4が順段差となるように形成される。その計算結果を表3に示す(以下、同様)。
【0060】
【表3】
【0061】
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とのギア比を変えるだけで、切れ目の位置を重ねて配置したり、前後にずらすことができるため、1台の装置で使用に応じた切れ目4を有する粘着テープロール1を簡単に生産することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 粘着テープロール
2 粘着テープ
3 巻芯
4 切れ目
30 粘着テープロール製造装置
31 マザーロール
32 巻取ローラ
33 切れ目成形ローラ
40 ギア
【発明の名称】粘着テープロールおよび同粘着テープロールの製造方法
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着面が表側を向くようにして巻回された清掃用の粘着テープロールに関し、さらに詳しく言えば、1周長毎に切断用の切れ目を形成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
絨毯などに絡みついた毛髪や埃等は、掃除機を用いて吸引しても、繊維同士が絡み合っており、完全に取り除くことは困難である。そこで、この種のゴミを除去する方法として、清掃用の粘着テープロールがある。
【0003】
例えば特許文献1に示すように、この粘着テープロールは、紙などのシート体からなる基材の一方の面に粘着部を形成した粘着テープを、その粘着部が表側に露出するように巻回されたものであって、図示しない専用治具を用いてその粘着面を被清掃対象面としての床面上で転がすことにより、埃等が強制的に除去される仕組みになっている。
【0004】
この種の粘着テープロールは数回使用すると、粘着部に汚れが付着することにより粘着部の粘着力が低下する。したがって、粘着力の低下後は、ミシン目などの切れ目に沿って汚れた面を引き剥がして捨てることにより、再び粘着力が回復され、再使用することができる。
【0005】
従来、この種の切れ目は、例えば押し切り刃を粘着テープロールに差し込むことにより、ミシン目が形成されていたが、押し切り刃でミシン目を形成すると、押し切り刃を引き抜く際に、刃の側面に粘着テープの一部が引っ掛かるように持ち上げられるため、ミシン目部分が他の部分と比べて隆起して、全体がたまねぎ状に変形してしまう場合があった。
【0006】
そこで、この変形を防止するため、レーザー加工で切れ目を形成したり、粘着テープの搬送レール上に回転刃を設けておき、切れ目を形成しながら巻き取る方法などが提案されたが、この種の方法には次のような問題があった。
【0007】
すなわち、レーザー加工ではレーザによって粘着テープの一部が焼き切られるために、焼け焦げなどができて見映えが悪い。また、基材は紙製のため、難燃処理などを施す必要がある。
【0008】
また、回転刃を用いて切れ目を形成する場合、クラッチなどを使って一定周期で回転刃を回転させることで切れ目を形成することは可能であるが、全ての切れ目を同じ位置に配置するためには、1周長毎に増える粘着テープの厚さを考慮しなくてはならず、その分制御が面倒になり、送り速度を遅くするなど生産性が悪くなってしまう。
【先行技術文献】
【0009】
【特許文献1】 日本特許第3272710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、粘着テープを切断するための切れ目を常に一定の位置に形成することができる粘着テープロールの製造技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に粘着面が形成された粘着テープを、その粘着面が表側を向くように巻回してなり、上記粘着テープに切断用の切れ目を上記粘着テープの繰り出し方向に沿って所定間隔をもって形成する粘着テープロールの製造方法において、マザーロールから繰り出された上記粘着テープを巻き取る巻取ローラと、上記マザーロールと上記巻取ローラとの間に設けられ、上記粘着テープに所定間隔で上記切れ目を形成する切れ目形成ローラとを有し、上記巻取ローラと上記切れ目形成ローラとは、互いの回転が所定のギアを介して同期されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1:1であることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1未満:1であることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1において、上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1超:1であることを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1ないし4のいずれか1項において、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか一方には、ギア比が1:1、1未満:1および1超:1の3種類のギアが設けられており、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか他方のギアに対して選択的に歯合可能に設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1ないし5のいずれか1項において、n(nは正の整数)周目の円周長をLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目までの上記粘着テープの長さをLn’、上記巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目の間隔の角度差をθとしたとき、
上記ギア同士が以下の式1の条件を満たすように噛み合わされていることを特徴としている。
L n ’=L n ×(360−θ)/360 ・・・式(1)
ただし、L n =2π{r+(n−1)×t}
【0017】
請求項7に記載の発明は、上記請求項6において、上記角度差θは、6°≦θ≦19°または−6°≦θ≦−19°の範囲内であることを特徴としている。
【0018】
本発明は、これら請求項1ないし7のいずれか1項の粘着テープロールの製造方法を用いて作製されたことを特徴とする粘着テープロールも含まれる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、基材の一方の面に粘着面が形成された粘着テープを、その粘着面が表側を向くように巻回してなり、粘着テープに切断用の切れ目を上記粘着テープの繰り出し方向に沿って所定間隔をもって形成する粘着テープロールの製造方法において、マザーロールから繰り出された上記粘着テープを巻き取る巻取ローラと、上記マザーロールと上記巻取ローラとの間に設けられ、上記粘着テープに所定間隔で上記切れ目を形成する切れ目形成ローラとを有し、上記巻取ローラと上記切れ目形成ローラとは、互いの回転が所定のギアを介して同期されていることにより、巻取ローラと切れ目形成ローラの回転をギアを介して同期するだけで、切れ目の位置を常に所定の位置に形成することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1:1とすることにより、切れ目を常に同じ位置に重なり合うように形成することができるため、たまねぎ状に粘着テープロールが変形したりするのを確実に防止できる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1未満:1とすることにより、切れ目の間隔が周長にして360°以上となるため、使用済みの粘着面と、その境界部分を含めた粘着テープの一部を除去することで、未使用の粘着テープロールを全周に露出させることができる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、巻取ローラ側のギアと切れ目形成ローラ側のギアのギア比を1超:1とすることにより、切れ目の間隔が周長にして360°未満となるため、新しい粘着テープ面の先端部に前の古い粘着面が残るため、未使用の粘着テープの先端部の粘着力を弱めて、レール引き現象を予防することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか一方には、ギア比が1:1、1未満:1および1超:1の3種類のギアが設けられており、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか他方のギアに対して選択的に歯合可能に設けられていることにより、1台の装置で3種類の切れ目を簡単に製造することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、n(nは正の整数)周目の円周長をLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目までの上記粘着テープの長さをLn’、上記巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目の間隔の角度差をθとしたとき、
上記ギア同士が以下の式1の条件を満たすように噛み合わされている。
L n ’=L n ×(360−θ)/360 ・・・式(1)
ただし、L n =2π{r+(n−1)×t}
これによれば、角度差θを一定とする条件で切れ目を所定間隔で自由に形成することができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、角度差θは、6°≦θ≦19°または−6°≦θ≦−19°の範囲内であることにより、θが6°未満(θ<6°)もしくは−6°未満(θ<−6°)の場合は、巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目と終端側の切れ目との間隔Δdが2mm以下となってしまうため、粘着力の低下が抑えられずレール引き現象が発生するおそれがある。逆に、θが19°超(θ>19°)もしくは−19°超(θ>−19°)であると、間隔Δdが10mmを越えるため、未使用の粘着テープを無駄に切り捨てることとなり経済的ではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】 本発明の一実施形態に係る粘着テープロールの模式的な斜視図。
【図2】 上記粘着テープロールの製造方法を説明するための説明図。
【図3】 (a)ギア比が1:1の場合、(b)ギア比が1未満:1および(c)ギア比が1超:1の粘着テープの切れ目構造を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこの限りではない。図1に示すように、この粘着テープロール1は、テープ基材21のゴミ取り用の粘着面22が形成された粘着テープ2を有し、その粘着面22が表側(外側)を向くように巻芯3に沿ってロール状に巻回したものからなる。
【0028】
この例において、巻芯3はボール紙などの紙製巻芯が用いられているが、これ以外に合成樹脂製の巻芯であってもよい。さらには、巻芯3を用いることなく粘着テープロール1を巻回する、いわゆるコアレス構造であってもよく、本発明において、巻芯3の構成は任意である。
【0029】
テープ基材21は、例えば紙製で裏面には、テープ基材21の補強と、次層に対する剥離用としての図示しないラミネートフィルムが設けられている。本発明において、ラミネートフィルムの有無やその材質などについては任意的事項であり、例えば樹脂フィルムをテープ基材21として用いることにより、ラミネートフィルムは不要となる。
【0030】
粘着面22には、所定の粘着剤塗工によって形成された粘着剤が一様に塗布されておりその両端には、粘着性を持たない非粘着部23,23が設けられている。本発明において、粘着面の粘着剤の種類や形状、塗布方法や塗布条件などは任意であってよい。
【0031】
この例において、粘着面22は、粘着テープ2の繰り出し方向に沿って延在するいわゆるベタ塗りの粘着剤層からなるが、例えばスジ状やドット状などの複雑な形状に形成されていてもよい。さらには、2種類以上の粘着剤を組み合わせてベタ塗りの粘着剤層の上にストライプ状の粘着剤層を積層するなどしてもよく、粘着面22の構成は仕様に応じて任意に変更可能である。
【0032】
粘着テープ2には、粘着テープ2を所定の間隔で切断するための切れ目4が設けられている。切れ目4は、切断部と未切断部とが交互に連続して形成された、いわゆるミシン目であって、この例では粘着テープ2の幅方向に沿って直線上に形成されている。
【0033】
この例において、切れ目4は、切断部と未切断部とが交互に連続するミシン目からなるが、これ以外に例えばマイクロカットなどがもちいられてもよく、粘着テープ2の他の部分と比べて脆弱になっていて、手などで簡単に切断することができれば、その形態は任意である。
【0034】
切れ目4は、粘着テープ2をロール状に巻回した際に、ほぼ1周長毎に形成されている。
すなわち、最外層の切れ目4aと、次層の切れ目4bとは所定の間隔Ln’をもって配置されている。間隔Lは、粘着テープ2の巻数によって変化する。
【0035】
すなわち、n(nは正の整数)周目の円周長をLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目までの上記粘着テープの長さをLn’、上記巻芯の中心から見たn周目の始端側の切れ目から終端側の切れ目の間隔の角度差をθとしたとき、
上記ギア同士が以下の式1の条件を満たすように噛み合わされている。
L n ’=L n ×(360−θ)/360 ・・・式(1)
ただし、L n =2π{r+(n−1)×t}
【0036】
すなわち、θ=0°とした場合には、図2(a)に示すように、ロール状に巻回された粘着テープ2の一定の位置に切れ目4が半径方向に沿って直線上に並ばせることができる。これによれば、押し切り刃などによって切れ目4を形成した場合に粘着テープロール1がタマネギ状に変形するのを効果的に防止でき、粘着テープ2を無駄なく使い切ることができる。
【0037】
θ>0°とした場合には、図2(b)に示すように、粘着テープ2の最外層の切れ目4aから次層の切れ目4bが+Δdだけずれた位置、すなわち、粘着テープ2の周長にして360°未満の位置に切れ目4が形成されることで、いわゆる逆段差構造となる。
【0038】
これによれば、次層の粘着テープ2の先端に前の粘着テープの使用済み粘着面が表れるため、粘着テープ2の先端部分の粘着力を弱めることができ、新しい粘着面を床に頃がした際に生じやすいレール引き現象を抑えることができる。
【0039】
θ<0°とした場合には、図2(c)に示すように、粘着テープ2の最外層の切れ目4aから次層の切れ目4bが−Δdだけずれた位置、すなわち、粘着テープ2の周長にして360°超となる位置に切れ目4が形成されることで、いわゆる順段差構造となる。
【0040】
これによれば、使用済みの粘着面と未使用粘着面の境界部分を含むを除去することができ、未使用の粘着テープロールを確実に全周に露出させることができる。
【0041】
ここで、角度差θは、6°≦θ≦19°もしくは−6°≦θ≦−19°の範囲内、より好ましくは9°≦θ≦12°もしくは−9°≦θ≦−12°の範囲内であることが好ましい。これによれば、θが6°未満(θ<6°)もしくは−6°未満(θ<−6°)の場合は、Δdが2mm以下となってしまうため、粘着力の低下が抑えられずレール引き現象が発生するおそれがある。逆に、θが19°超(θ>19°)もしくは−19°超(θ>−6°)であると、Δdが10mmを越えるため、未使用の粘着テープを無駄に切り捨てることとなり経済的ではない。
【0042】
次に、図3を参照して、切れ目4の形成工程について説明する。図3に示すように、この粘着テープロールの製造装置30は、粘着テープ2のマザーロール31と、マザーロール31から送り出された粘着テープ2を巻き取る巻取ローラ32と、マザーロール31と巻取ローラ32との間の搬送路上に設けられる切れ目形成ローラ33とを備えている。
【0043】
この例において、搬送路上にはさらに、2個の送りローラ34,35と、切れ目形成ローラ33に対向的に配置される受けローラ36とを備えている。この実施形態において、マザーロール31,送りローラ34,35ならびに受けローラ36の具体的な構成は任意であってよい。
【0044】
巻取ローラ32は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるローラであって、外周に粘着テープ2が巻き取られるようになっている。この例において、巻取ローラ32は、切れ目4の形成と同時に成形するため、粘着面22が表側を向くように巻回される。
【0045】
切れ目形成ローラ33は、円筒状のローラ本体の一部に切れ目4を成形するための刃板37が一体的に取り付けられており、切れ目形成ローラ33の回転に併せて、刃板37を粘着テープ2に刺入するようになっている。この例において、刃板37は、単純な切れ目4を形成する波打ち刃が用いられているが、より複雑な切れ目4を形成するように加工されていてもよく、刃板37の形状は仕様に応じて任意に変更されてよい。
【0046】
本発明において、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とはギア40を介して同期して回転するようになっている。すなわち、巻取ローラ32の駆動軸には、3種類のギア41〜43が同軸的に設けられており、切れ目形成ローラ33の駆動軸(ともに図示しない)には、ギア44が同軸的に設けられている。これらギア40は、所定の選択手段を介して選択的に歯合するようになっている。
【0047】
3種類のギア41〜43のうち、1つめのギア41(以下、第1ギア41とする)は、ギア44(以下、第4ギア44とする)とのギア比が1:1となるように形成されており、この例では、第1ギア41および第4ギア44の歯数はともに87枚である。
【0048】
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とがギア比:1で同期的に連結されていることにより、上述したθ=0°の場合の切れ目4を簡単に形成することができる。
【0049】
3種類のギア41〜43のうち、2つめのギア(以下、第2ギア42とする)は、第1ギア41よりも外径が大径なギアであって、第4ギア44とのギア比が1超:1となるように形成されている。この例において、第2ギア41の歯数は90枚で、第4ギア44の歯数は87枚である。
【0050】
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とがギア比1超:1で同期的に連結され、すなわち、ギア歯比が90:87(角度比では360°:348°)で連結されていることにより、上述したθ>0°となるθ=12°の角度差で逆段差構造の切れ目4を簡単に形成することができる。
【0051】
3種類のギア41〜43のうち、3つめのギア(以下、第3ギア43とする)は、第1ギア41よりも小径なギアであって、第4ギア44とのギア比が1未満:1となるように形成されている。この例において、第3ギア41の歯数は84枚で、第4ギア44の歯数は87枚である。
【0052】
これによれば、巻取ローラと切れ目形成ローラ33とがギア比1未満:1で同期的に連結され、すなわち、ギア歯比が84:87(角度比では348°:360°)で連結されていることにより、上述したθ<0°となるθ=−12°の角度差で順段差構造の切れ目4を簡単に形成することができる。
【0053】
この例において、ギア40は、巻取ローラ32側に3種類のギア41〜43が設けられ、切れ目形成ローラ33側には固定の第4ギア44が設けられているが、巻取ローラ32側に第4ギア44を設け、切れ目形成ローラ33側に3種類のギア41〜43を設けてもよい。
【実施例】
【0054】
次に、本発明のより具体的な実施形態について説明する。巻芯3の半径rを20mm,粘着テープ2の厚さtを0.1mmとし、この粘着テープを90周分巻き付けた場合のθ=0°,θ=+12°およびθ=−12°とした場合の切れ目4の位置を算出した。
【0055】
〔θ=0°の場合〕
θ=0°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r+(n−1)×t}であるため、125.60mmとなり、Δdのズレを生じない分、粘着テープ2の巻数に応じて長さLn’が徐々に長くなってゆく。その計算結果を表1に示す。これによれば、巻数が増える毎に厚さtの増量分に応じて長さLn’が徐々に長くなり、切れ目4が同じ位置に配置される。
【0056】
【表1】
【0057】
〔θ=+12°の場合〕
θ=+12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r+(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=+12°のズレを設けるためには、L2’=L1×(360−12)/360=122.02mmとなり、Δdが4.208mmとなる。これにより、切れ目4が逆段差となるように形成される。その計算結果を表2に示す(以下、同様)。
【0058】
【表2】
【0059】
〔θ=−12°の場合〕
同様にθ=−12°とした場合、1周目の長さLnは、Ln=2π{r+(n−1)×t}であるため、125.60mmとなる。次の2層目は、そのまま計算すると126.228mmとなるが、θ=−12°のズレを設けるためには、L2’=L1×(360+12)/360=130.436mmとなり、Δdが−4.208mmとなる。これにより、切れ目4が順段差となるように形成される。その計算結果を表3に示す(以下、同様)。
【0060】
【表3】
【0061】
これによれば、巻取ローラ32と切れ目形成ローラ33とのギア比を変えるだけで、切れ目の位置を重ねて配置したり、前後にずらすことができるため、1台の装置で使用に応じた切れ目4を有する粘着テープロール1を簡単に生産することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 粘着テープロール
2 粘着テープ
3 巻芯
4 切れ目
30 粘着テープロール製造装置
31 マザーロール
32 巻取ローラ
33 切れ目成形ローラ
40 ギア
Claims (8)
- 基材の一方の面に粘着面が形成された粘着テープを、その粘着面が表側を向くように巻回してなり、上記粘着テープには、切断用の切れ目が上記粘着テープの繰り出し方向に沿って所定間隔をもって連続的に形成されている粘着テープロールの製造方法において、
マザーロールから繰り出された上記粘着テープを巻き取る巻取ローラと、上記マザーロールと上記巻取ローラとの間に設けられ、上記粘着テープに所定間隔で上記切れ目を形成する切れ目形成ローラとを有し、上記巻取ローラと上記切れ目形成ローラとは、互いの回転が所定のギアを介して同期されていることを特徴とする粘着テープロールの製造方法。 - 上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1:1であることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープロールの製造方法。
- 上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1未満:1であることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープロールの製造方法。
- 上記巻取ローラ側のギアと、上記切れ目形成ローラ側のギアとのギア比が1超:1であることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープロールの製造方法。
- 上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか一方には、ギア比が1:1、1未満:1および1超:1の3種類のギアが設けられており、上記巻取ローラまた上記切れ目形成ローラのいずれか他方のギアに対して選択的に歯合可能に設けられていることを特徴とする粘着テープロールの製造方法。
- n(nは正の整数)周目の上記粘着テープの1周長分の長さをLn、上記巻芯の半径をr、粘着テープの厚さをt、n層の切れ目とn+1層の切れ目とのズレをΔd、n周目の上記粘着テープの切れ目とn+1層の切れ目の間隔を角度差をθとしたとき、以下の式1〜3を満足することを特徴とする粘着テープロールの製造方法。
Ln=2π{r×(n−1)×t} ・・・式(1)
Ln+1=L×(360−θ)/360 ・・・式(2)
Ln+1=Ln±Δd ・・・式(3) - 上記角度差θは、6°≦θ≦19°の範囲内であることを特徴とする請求項6に記載の粘着テープロールの製造方法。
- 請求項1ないし7のいずれか1項の粘着テープロールの製造方法を用いて作製されたことを特徴とする粘着テープロール。
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