JPWO2011114410A1 - 車両用空調ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】空気流路が送風機の風下に有する車両右側及び車両左側の流路における車両幅方向の並びと冷却用熱交換器の通風部分の一方の部分と他方の部分とにおける並びとの並び方のずれを調整する。【解決手段】ユニットケース21の空気流路26の送風機17の風下側と冷却用熱交換器22の風上側との間に空気流動方向変更部材42を収納し、分割部47により車両幅方向に分割された車両右側流路部分52と車両左側流路部分53のうち車両右側流路部分52に外気が流れ、車両左側流路部分53に内気が流れる場合に、車両右側流路部分52を流れてきた外気を変更部48により冷却用熱交換器22の車両下部側に向かう流れから冷却用熱交換器22の車両上部側に向かう流れに変更した後、分割部50で冷却用熱交換器22の車両上部側に到達するまで案内させ、車両左側流路部分53を流れてきた内気を変更部49により冷却用熱交換器22の車両下部側に向かう流れから冷却用熱交換器22の車両上部側に向かう流れに変更した後、分割部50で冷却用熱交換器22の車両上部側に到達するまで案内させる。【選択図】図6

Description

この発明は、少なくとも空気流路の送風機の風下側から、この送風機の風下側に最初に位置する熱交換器の風上側までが2つに分割された空調ユニットであって、例えば車両に搭載される空調ユニットに関する。
この種の車両用空調装置では、特許文献1に示されるように、送風機等が収納されたブロワユニットと、冷却用熱交換器等が収納されたクーリングユニットと、加熱用熱交換器等が収納されたヒータユニットとがオフセット状に配置される構成にあって、ブロワユニットのケーシング内において送風機の風下側からクーリングユニットとの接続口までにわたって仕切板を配置すると共に、クーリングユニットのケーシング内においてブロワユニット側との接続口から冷却用熱交換器の風上側までにわたって仕切板を配置することにより、冷却用熱交換器の上側通風部分を通過する空気が流れる空気流路と冷却用熱交換器の下側通風部分を通過する空気が流れる空気流路とに分割した構造は既に公知となっている。
一方、特許文献2や特許文献3に示されるように、相対的に狭い車両前側部分のスペースでも収納可能とするために、ユニットケース内を空気が略U字状に流れるような空気流路を当該ユニットケースに画成し、送風機、冷却用熱交換器、及び加熱用熱交換器を、送風機が冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器に対し車両上下方向の上方になるように前記空気流路内に配置した縦置き形式のフル一体型の空調ユニットがあり、近年において利用が拡大されている。
そして、この特許文献2に示される空調ユニットでは、当該特許文献2の図7に示されるように、ユニットケース内の空気流路の最も風上側に2つの送風機を車両の幅方向に沿って配置すると共に空気導入口を車両の幅方向に沿って並設するかたちでユニットケースに開口させる構造として、双方の空気導入口から導入された空気が送風機の駆動モータの軸方向に沿って車両幅方向の両側からその中央側に向けて流れた後、車両の幅方向に沿って並びつつ車両の下方の冷却用熱交換器に向けて流れる空気流路を有することが公知となっている。
特開平5−124426号公報 特開2005−297792号公報 特開平9−188123号公報
近年における地球環境問題への関心の高まりもあって、動力源としてガソリンエンジン等の化石燃料を用いるエンジンと電気モータとの併用を図ったハイブリッド型の自動車が開発されており、これに伴い、エンジンの稼動時間の相対的な短縮化が生じているところ、エンジンの冷却水を暖房用の熱交換媒体に利用した空調装置では車室内の暖房能力が低下することとなる。また、エンジンを搭載しない電気自動車では、車室内の冷暖房も電力により行われる。電力の浪費は車両走行距離の短縮に直結することから、空調装置の効率性向上も求められている。
このため、ハイブリッド型の自動車や電気自動車に搭載される空調ユニットでも、暖気を逃がさずに車室内の暖房効率を高めると共に自動車の窓ガラスの曇りも同時に抑制する必要性から、デフ吹出口からは湿度が相対的に低い外気を吹き出させ、フット吹出口からは湿度が相対的に高い内気を吹き出させることを可能にするために、上記特許文献1と同様に冷却用熱交換器や加熱用熱交換器が収納された空気流路を分割部で仕切って車両の上下方向に二層に並ぶように分割することが要請される。
しかしながら、特許文献2や特許文献3で示されるような縦置き形式のフル一体型の空調ユニットでは、空気導入口からユニットケース内に導入した空気について、送風機を駆動するモータの回転軸の軸方向に沿って車両幅方向の両側から相互に近接するように流れた後、車両上下方向に沿って流れるように空気の流れを形成するので、送風機から送り出された空気の空気流路は冷却用熱交換器の風上側では車両の幅方向に並びつつ車両の上方から下方に向けて流れる車両右側流路と車両左側流路とを有する構造となる。
このため、特許文献2で示されるような縦置き形式のフル一体型の空調ユニットで、エバポレータの車両上側部分を通過する空気が流れる車両上側流路とエバポレータの車両下側部分を通過する空気が流れる車両下側流路とをユニットケースに形成する場合には、空気流路の車両右側流路及び車両左側流路から車両上側流路及び車両下側流路に向けて空気を円滑に流すために、車両右側流路及び車両左側流路における車両幅方向の並びと車両上側流路及び車両下側流路における車両上下方向の並びとの並び方のずれを調整する必要がある。この並び方のずれの調整の必要性は、特許文献3で示されるような縦置き形式のフル一体型の空調ユニットでも同様に存する。
そこで、本発明は、空気導入口が送風機の駆動モータの回転軸の軸方向の両側に配置されると共に熱交換器を車両上側部分と車両下側部分、或いは車両前側部分と車両後側部分とに仕切る分割部を有する構造とした場合に、空気流路が送風機の風下側に有する車両右側流路及び車両左側流路における車両幅方向の並びと熱交換器の通風部分の一方の部分と他方の部分とにおける並びとの並び方のずれを調整することが可能な車両用空調ユニットを提供することを目的とする。
この発明に係る車両用空調ユニットは、ユニットケースの車両幅方向の一方に開口した第1の空気導入口と、前記ユニットケースの車両幅方向の他方に開口した第2の空気導入口と、インペラと、車両幅方向に沿った回転軸を有して前記インペラに回転動力を与える駆動モータとから成り、前記ユニットケースの前記第1の空気導入口と前記第2の空気導入口との間に収納された送風機と、前記ユニットケース内に設けられて、前記空気導入口から前記送風機を介して導入された空気が流れる空気流路と、前記送風機より下方となるように前記空気流路内に収納され、前記空気流路を流れてきた空気との熱交換を行う通風部分を備えた熱交換器とを有して構成された車両用空調ユニットにおいて、前記空気流路の前記送風機の風下側と前記熱交換器の風上側との間となる空気流路部分に空気流動方向変更部材が収納されており、前記空気流動方向変更部材は、前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気と他方の空気導入口から導入れた空気とが車両幅方向に並列して個別に流れるように、前記空気流路部分を車両幅方向の右側となる車両右側流路部分と車両幅方向の左側となる車両左側流路部分とに分割する第1の分割部と、前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分の一部を通過し、他方の空気導入口から導入され且つ前記熱交換器の通風部分の一部を通過しない空気が前記熱交換器の通風部分の他の部分を通過するように、前記空気流路部分のうち前記熱交換器よりも上流側で前記第1の分割部よりも下流側の部分を第1の空気流路部分と第2の空気流路部分とに分割する第2の分割部と、前記車両右側流路部分を流れてきた空気を前記第1又は第2の空気流路部分の一方に導く第1の変更部と、前記車両左側流路部分を流れてきた空気を前記第1又は第2の空気流路部分の他方に導く第2の変更部とを有して構成されたことを特徴としている(請求項1)。
より具体的には、この発明に係る空気流動方向変更部材において、前記第2の分割部は、前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分を通過し、他方の空気導入口から導入され且つ前記熱交換器の上側通風部分を通過しない空気が前記熱交換器の下側通風部分を通過するように、前記空気流路を車両上下方向の上側となる車両上側流路部分と車両上下方向の下側となる車両下側流路部分とに分割するものであり、前記第1の変更部は、前記車両右側流路部分を流れてきた空気を前記車両上側流路部分又は車両下側流路部分の一方に導くものであると共に、前記第2の変更部は、前記車両左側流路部分を流れてきた空気を前記車両上側流路部分又は車両下側流路部分の他方に導くものであることを特徴としている(請求項2)。
或いは、この発明に係る空気流動方向変更部材において、前記第2の分割部は、前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分を通過し、他方の空気導入口から導入され且つ前記熱交換器の後側通風部分を通過しない空気が前記熱交換器の前側通風部分を通過するように、前記空気流路を車両前後方向の後側となる車両後側流路部分と車両前後方向の前側となる車両前側流路部分とに分割するものであり、前記第1の変更部は、前記車両右側流路部分を流れてきた空気を前記車両後側流路部分又は車両前側流路部分の一方に導くものであると共に、前記第2の変更部は、前記車両左側流路部分を流れてきた空気を前記車両後側流路部分又は車両前側流路部分の他方に導くものであることを特徴としている(請求項3)。
これらにおいて、車両用空調ユニットは、例えば車両の幅方向の中央に設定される縦置き形式のフル一体型の空調ユニットである。また、これらの熱交換器は、送風機の風下側に最初に位置する熱交換器であり、例えばエバポレータ等の冷却用熱交換器が挙げられる。これらの点は、以下の車両用空調ユニットにおいても同様である。
これらにより、空気導入口から送風機を介してユニットケース内に導入された空気は、空気流路のうち送風機風下側の車両右側流路と車両左側流路とにおいては車両の幅方向に沿って並行して流れるところ、例えば車両右側流路部分に車室外からの外気が流れ、車両左側流路部分に車室内からの内気が流れる場合には、空気流路のうち空気流動方向変更部材が収納された空気流路部分に入ることによって、車両右側流路から第1の分割部に案内されて車両右側流路部分内を進んできた外気は、その全部又は一部が第1の変更部により熱交換器の車両下部側に向かう流れから熱交換器の車両上部側に向かう流れ或いは熱交換器の車両下部側に向かう流れから熱交換器の車両後部側に向かう流れに変更された後、第2の分割部に案内されて熱交換器の車両上部側又は熱交換器の車両後部側に到達し、車両左側流路部分から第1の分割部に案内されて車両左側流路部分を進んできた内気は、その全部又は一部が第2の変更部により熱交換器の車両上部側に向かう流れから熱交換器の車両下部側に向かう流れ或いは熱交換器の車両上部側に向かう流れから熱交換器の車両前部側に向かう流れに変更された後、第2の分割部に案内されて熱交換器の車両下部側又は熱交換器の車両前部側に到達することとなる。尚、この場合、車両右側流路にも内外気切換装置により車室内からの内気も流れるようにしても良い。また、空気流路について、車両右側流路と車両下側流路或いは車両前側流路とが連続し、車両左側流路と車両上側流路或いは車両後側流路とが連続した構成の場合では、車両左側流路に外気又は内気が流れ、車両右側流路に内気が流れるようにしても良い。
また、この発明に係る車両用空調ユニットは、ユニットケースの車両幅方向の一方に開口した第1の空気導入口と、前記ユニットケースの車両幅方向の他方に開口した第2の空気導入口と、インペラと、車両幅方向に沿った回転軸を有して前記インペラに回転動力を与える駆動モータとから成り、前記ユニットケースの前記第1の空気導入口と前記第2の空気導入口との間に収納された送風機と、前記ユニットケース内に設けられて、前記空気導入口から前記送風機を介して導入された空気が流れる空気流路と、前記送風機より下方となるように前記空気流路内に収納され、前記空気流路を流れてきた空気との熱交換を行う通風部分を備えた熱交換器とを有して構成された車両用空調ユニットにおいて、前記空気流路は,前記送風機の風下側と前記熱交換器の風上側との間に位置して前記第1及び第2の空気導入口の一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分の一部を通過するように流れる第1の空気流路部分と、前記送風機の風下側と前記熱交換器の風上側との間に位置して前記第1及び第2の空気導入口の他方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分の他の部分を通過するように流れる第2の空気流路部分とを有し、前記第1及び第2の空気流路部分のうちの一方の空気流路部分の送風機側端部が他方の空気流路部分の送風機側端部よりも車両の進行方向にずれていることを特徴としている(請求項4)。より具体的には、この発明に係る車両用空調ユニットにおいて、前記第1の空気流路部分は、前記熱交換器の上側通風部分から前記送風機側に向かうに従い車両上下方向の上側に向けて曲がり、前記第2の空気流路は、前記熱交換器の下側通風部分から前記送風機側に向かうに従い車両上下方向の上側に向けて曲がることで、前記第1の空気流路部分の送風機側端部が前記第2の空気流路部分の送風機側端部よりも車両の進行方向にずれていることを特徴としている(請求項5)。
これにより、第1の空気流路部分のうち送風機の一のインペラの風下直後の部位と第2の空気流路部分のうち送風機の他のインペラの風下直後の部位とが車両の進行方向に沿って前後にずれた形で重なり、その重なった状態のまま第1の空気流路部分が第2の空気流路部分よりも上層側或いは車両後側となるように熱交換器側に延出しているので、一の送風機により外気が第1の空気流路部分に導入されて、この第1の空気流路部分内を車両上下方向の下方に向けて湾曲しつつ進み或いはそのまま下方に進むのみで、外気は熱交換器の風上側の通風面の車両上部側或いは熱交換器の風上側の通風面の車両後部側に到達し、他の送風機により内気が第2の空気流路部分に導入されて、この第2の空気流路部分内を車両上下方向の下方に向けて湾曲しつつ進み或いはそのまま下方に進むのみで、内気は熱交換器の風上側の通風面の車両下部側或いは熱交換器の風上側の通風面の車両前部側に到達することとなる。
そして、前記送風機は、1つのインペラとこのインペラを駆動する1つの駆動モータとを有して構成されたことを特徴とするもの(請求項6)であっても、2つのインペラと前記インペラ間に配置された駆動モータとを有して構成されたことを特徴とするもの(請求項7)であっても良い。
以上のように、請求項1から請求項3に記載の発明によれば、ユニットケースに形成された空気流路の送風機の風下側と熱交換器の風上側との間の空気流路部分に空気流動方向変更部材を収納し、車両の幅方向に並列した車両右側流路部分と車両左側流路部分のうち車両右側流路部分に外気が流れ、車両左側流路部分に内気が流れる場合に、車両右側流路部分から第1の分割部に案内されて車両右側流路部分内を進んできた外気の全部又は一部を、第1の変更部により熱交換器の車両下部側に向かう流れから熱交換器の車両上部側に向かう流れ或いは熱交換器の車両下部側に向かう流れから熱交換器の車両後部側に向かう流れに変更した後、第2の分割部で熱交換器の車両上部側又は熱交換器の車両後部側まで案内し、車両左側流路部分から第1の分割部に案内されて車両左側流路部分を進んできた内気の全部又は一部を、第2の変更部により熱交換器の車両上部側に向かう流れから熱交換器の車両下部側に向かう流れ或いは熱交換器の車両上部側に向かう流れから熱交換器の車両前部側に向かう流れに変更した後、第2の分割部により熱交換器の車両下部側又は熱交換器の車両前部側に案内するので、空気流路が送風機の風下側に有する車両右側流路及び車両左側流路における車両幅方向の並びと熱交換器の通風部分の一方の部分と他方の部分とにおける並びとの並び方のずれを調整することができる。特に請求項2に記載の発明においては、空気流路が送風機の風下側に有する車両右側流路及び車両左側流路における車両幅方向の並びと熱交換器の風上側に有する車両上側流路及び車両下側流路における車両上下方向の並びとの並び方のずれを調整することができる。また、特に請求項3に記載の発明においては、空気流路が送風機の風下側に有する車両右側流路及び車両左側流路における車両幅方向の並びと熱交換器の風上側に有する車両前側流路及び車両後側流路における車両前後方向の並びとの並び方のずれを調整することができる。
そして、請求項1から請求項3に記載の発明によれば、第1の空気流路部分又は第2の空気流路部分の一方に相対的に湿度が低い外気を流して外気をデフ吹出口まで案内することができ、車両の窓ガラスが吹出空気の湿気により曇るのを防止することが可能であり、第1の空気流路部分又は第2の空気流路部分の他方に相対的に湿度が高い内気を流して内気をフット吹出口まで案内することができるので、暖まった内気については車室内を循環させることが可能となる。
しかも、請求項1から請求項3に記載の発明によれば、例えば車両の幅方向の中央に設定される縦置き形式のフル一体型の空調ユニットでありながら、空気導入口が送風機の駆動モータの回転軸の軸方向の両側に配置されると共に、熱交換器を車両上側部分と車両下側部分或いは車両前側部分と車両後側部分とに仕切る第1及び第2の分割部を有することで空気流路が分割される構造が別に存在しているので、空気流路のユニットケースの送風機の風下側と熱交換器の風上側との間に位置する空気流路部分内に空気流動方向変更部材を収納することで上記した発明の効果を得ることが可能であり、車両用空調ユニットの自体の構造を改変する必要がない上に、要請に応じて任意に収納、取外しを行うことができる。
また、請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、第1の空気流路のうち一の送風機のインペラの風下直後の部位と第2の空気流路のうち他の送風機のインペラの風下直後の部位とが車両の進行方向に沿って前後にずれた形で重なり、その重なった状態のまま第1の空気流路が第2の空気流路よりも上層側或いは車両後側となるように熱交換器側に延出しているため、一の送風機により外気が第1の空気流路に導入されて、この第1の空気流路内を車両上下方向の下方に向けて湾曲しつつ進み或いはそのまま下方に進むのみで、外気は熱交換器の車両上部側或いは熱交換器の車両後部側に案内され、他の送風機により内気が第2の空気流路に導入されて、この第2の空気流路内を車両上下方向の下方に向けて湾曲しつつ進み或いはそのまま下方に進むのみで、内気は熱交換器の車両下部側或いは熱交換器の車両前部側に案内されるので、空気流路が送風機の風下側に有する車両右側流路及び車両左側流路における車両幅方向の並びと熱交換器の通風部分の一方の部分と他方の部分とにおける並びとの並び方のずれを調整することができる。特に請求項5に記載の発明においては、空気流路が送風機の風下側に有する車両右側流路及び車両左側流路における車両幅方向の並びと熱交換器の風上側に有する車両上側流路及び車両下側流路における車両上下方向の並びとの並び方のずれを調整することができる。
そして、請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、熱交換器側における配置が相対的に車両上層側又は車両後側となる第1の空気流路に対して相対的に湿度が低い外気を流すことにより外気をデフ吹出口まで案内することができ、車両の窓ガラスが吹出空気の湿気により曇るのを防止することができると共に、熱交換器側における配置が相対的に車両下層側又は車両前側となる第2の空気流路に対して相対的に湿度が高い内気を流すことにより内気をフット吹出口まで流すことができるので、暖まった内気については車室内を循環させることが可能となる。
また、請求項6に記載の発明によれば、送風機を1つのインペラと1つの駆動モータを有して構成したことにより、当該空調ユニットを相対的に安価な額にて提供することができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、送風機を2つのインペラと、前記インペラ間に配置された駆動モータとを有して構成したことにより、2つのインペラはそれぞれ、駆動モータの反対側から空気を吸い込むことができるので、駆動モータ側から空気を吸い込む態様を有する場合よりも優れた送風能力を確保することができる。
図1は、この発明の実施例1に係る空調ユニットの全体構成の一例を示す概略図である。 図2は、同上の空調ユニットの送風機から冷却用熱交換器にかけての構成の一例を平面視的に示す概略図である。 図3は、同上の空調ユニットの送風機から冷却用熱交換器にかけての構成の一例を斜め方向から示す概略図である。 図4は、この発明の実施例1に係る空調ユニットの全体構成で図1に対する他の例を示す概略図である。 図5は、同上の空調ユニットの送風機から冷却用熱交換器にかけての構成で図1に対する他の例を斜め方向から示す概略図である。 図6は、この発明の実施例2に係る空調ユニットの一例で、空気導入口が隣接している態様においての送風機から冷却用熱交換器にかけての構成及びこの発明に係る空気流動方向変更部材の構成を簡素化して示した説明図である。 図7は、この発明の実施例2に係る空調ユニットの一例で、空気導入口が離れて位置している態様においての送風機から冷却用熱交換器にかけての構成及びこの発明に係る空気流動方向変更部材の構成を簡素化して示した説明図である。 図8は、この発明の実施例2に係る空調ユニットの図6に対する他の例で、空気導入口が隣接している態様においての送風ユニット部から冷却用熱交換器にかけての構成及びこの発明に係る空気流動方向変更部材の構成を簡素化して示した説明図である。 図9は、この発明の実施例2に係る空調ユニットの図7に対する他の例で、空気導入口が離れて位置している態様においての送風機から冷却用熱交換器にかけての構成及びこの発明に係る空気流動方向変更部材の構成を簡素化して示した説明図である。
以下、この発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1から図3において、この発明の実施例1に係る車両用空調ユニットの構成の一例が示されている。この車両用空調ユニット1は、車両のセンターコンソール部に搭載される縦置き形式のフル一体型の空調ユニットであり、エンジンルームと車室とを区画する仕切り板よりも車室側に配置されている。
そして、この車両用空調ユニット1は、図2に示されるように、内外気切換ボックス2と、内気導入用ダクト3と、空調ユニット本体4とで基本的に構成されている。
内外気切換ボックス2は、図2に示されるように、エンジンルーム側に向いた外気導入口6と車室側に向いた内気導入口7とが、ケース8に設けられていると共に、これらの内外気導入口6、7を適宜選択するための内外気切換ドア9がこのケース8内に収納されている。また、内気導入用ダクト3は、図2に示されるように、車室側に向いた内気導入口11がケース12に設けられている。
空調ユニット本体4は、図2に示されるように、内外気切換ボックス2及び内気導入用ダクト3の双方と車両の幅方向に沿ってオフセット状にて連接しているもので、後述する2つの送風ユニット部14、15を有し、この送風ユニット部14、15内には図2及び図3に示されるように、2つのインペラ18、19と、これらのインペラ18、19に回転軸を介して接続されてこれらのインペラ18、19を回転させる1つの駆動モータ20から成る送風機17が収納されている。尚、この実施例では、空調ユニット本体4に対し車両幅方向の右側(運手席側)に内外気切換ボックス2が配置され、車両幅方向の左側(助手席側)に内気導入用ダクト3が配置されている共に送風機17は駆動モータ20の回転軸の軸方向が車両幅方向に略沿うように横倒しの状態になっている。
また、空調ユニット本体4は、送風ユニット部14、15から送られてきた空気を冷却するエバポレータ等の冷却用熱交換器22、この冷却用熱交換器22で冷却された空気を加熱するヒータコア等の加熱用熱交換器23、及び後述する加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26a内において冷却用熱交換器22と加熱用熱交換器23との間に配置されて加熱用熱交換器23に送られる空気とバイパスする空気との割合を調整するエアミックスドア24a、24bをユニットケース21内に有している。そして、ユニットケース21内に画成された空気流路26は、冷却用熱交換器22の風下側の通風面の車両上下方向の間となる位置から加熱用熱交換器23の風上側の通風面の車両上下方向の間となる位置までの部分が仕切り部25により、加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aと加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bとに仕切られている。
加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aは、冷却用熱交換器22の通風面の車両上側部分を通過した空気が流入するもので、エアミックスドア24a及び加熱用熱交換器23よりも下流において加熱用熱交換器23の両通風面の車両上側部分を通過して加熱された温風と加熱用熱交換器23をバイパスして冷却用熱交換器22により冷却されたままの冷風とが混合するエアミックスチャンバ27を有している。冷風と温風との混合の割合は、エアミックスドア24aについて適宜回動等の作動をさせることにより調整される。また、加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aは、エアミックスチャンバ27よりも風下側においてベント吹出用開口部28及びデフ吹出用開口部29が開口しており、これらのベント吹出用開口部28及びデフ吹出用開口部29は、図示しないダクトを介して図示しないベント吹出口やデフ吹出口と連接している。そして、この実施例では、ベント吹出用開口部28、デフ吹出用開口部29の開口近傍において当該ベント吹出用開口部28、デフ吹出用開口部29を開閉するためのモードドア30、31が配置されている。
加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bは、冷却用熱交換器22の通風面の車両下側部分を通過した空気が流入するもので、エアミックスドア24bについて適宜回動等の作動をさせることにより、この冷却用熱交換器22で冷却された冷風を、加熱用熱交換器23の両通風面の車両下側部分を通過することで加熱することができるようになっている。そして、この加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bの最風下側にはフット吹出用開口部32が開口しており、このフット吹出用開口部32の近傍において当該フット吹出用開口部32を開閉するためのモードドア33が配置されている。
ところで、空気流路26の冷却用熱交換器22よりも風上側で送風機17よりも風下側となる空気流路部分については、図1及び図3に示されるように、分割部35により第1の空気流路部分36と第2の空気流路部分37とに分割されている。第1の空気流路部分36の風下側端は、冷却用熱交換器22の風上側の通風面の車両上下方向の上側部分と連接すると共に第1の空気流路部分36の風上側端は、車両上下方向の上方に向いているもので、第1の空気流路部分36の風下側から風上側(車両進行方向の前側)に向かうに従い上方に向けて曲折しつつ延出した構造となっている。第2の空気流路部分37の風下側端は、冷却用熱交換器22の風上側の通風面の車両上下方向の下側部分と連接すると共に第2の空気流路部分37の風上側端は、車両上下方向の上方に向いているところ、第2の空気流路部分37の風上側端は、第1の空気流路部分36の風上側端よりも車両の進行方向の前側に位置している。すなわち、第2の空気流路部分37は、第1の空気流路部分36の下層となる位置から第1の空気流路部分36の曲折に沿って車両上下方向の上方に向けて曲折しつつ延長した構造となっている。
また、図1に示されるように、分割部35の延長線上に仕切り部25があることにより、第1の空気流路部分36の風上側端が加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aの風上側端と一致し、第1の空気流路部分36からの空気のみが加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aに送られると共に、第2の空気流路部分37の風上側端は加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bの風上側端と一致し、第2の空気流路部分37からの空気のみが加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bに送られるようになっている。
そして、送風ユニット部14と送風ユニット部15とは、送風機17を収納するために同軸線上に開口部38、39、40が形成されていると共に、送風ユニット部14のノーズ部14aが車両上下方向の略真下に延びて第2の空気流路37の風上側端と連接し、送風ユニット部15のノーズ部15aは車両進行方向の後方側に斜めに延びて第1の空気流路36の風上側端と連接している。
以上の構成の車両用空調ユニット1によれば、図2に示されるように、送風ユニット部15に内外気切換ボックス2を連接し、送風ユニット部14に内気導入用ダクト3を連接することによって、例えば湿度が相対的に低い外気は、外気導入口6から内外気切換ボックス2内、送風ユニット部15内、第1の空気流路36内と流れて、加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aを通過する際に冷却用熱交換器22及び加熱用熱交換器23で適宜温調された後、デフ吹出用開口部29からデフ吹出口まで送り出されるので、車両の窓ガラスがデフ吹出口からの空気の湿気により曇るのを防止することができる。また、例えば湿度が相対的に高い内気は、内気導入口11から内気導入用ダクト3内、送風ユニット部14内、第2の空気流路部分37内を通って、加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bを通過する際に冷却用熱交換器22及び加熱用熱交換器23で適宜温調された後、フット吹出用開口部32から送り出されるので、内気を循環させることができ、暖まった内気が車室外に逃げるのを防止するのと同時に、外気よりも暖かい内気により暖房して効率の高い空調運転を行うことが可能である。
更にまた、この車両用空調ユニット1によれば、送風ユニット部14と送風ユニット部15とで共通の送風機17を用いることができるので、駆動モータ20等、送風機17の構成部品の部品点数の削減を図ることが可能である。
図4及び図5において、この発明の実施例1に係る車両用空調ユニットの構成の他の例が示されている。以下、図4及び図5を用いて以下に実施例1の他の例を説明する。但し、これまで説明してきた実施例1に係る車両用空調ユニットと同様の構成については原則として同じ符号を付してその説明を省略する。
この実施例1の他の例は、冷却用熱交換器22が横倒し又は横倒しに近い状態でユニットケース21に収納された構成に対応させたもので、第1の空気流路部分36と第2の空気流路部分37とは車両進行方向に沿って並設されるように分割部35により分割されており、図4及び図5では特に第1の空気流路部分36が第2の空気流路部分37よりも車両進行方向の後方となるように仕切り部35で分割された状態で示されている。
第1の空気流路部分36は、図4及び図5に示されるように、その風上側から風下側にかけて略車両の上下方向に沿って延びる構成となっており、第1の空気流路部分36の風上側は、送風ユニット部15のノーズ部分15aと連接され、第1の空気流路部分36の風下側は、冷却用熱交換器22の風上側の通風面の車両進行方向の後側部分と連接している。また、第2の空気流路部分37も、図4及び図5に示されるように、その風上側から風下側にかけて略車両の上下方向に沿って延びる構成となっており、第2の空気流路部分37の風上側は、送風ユニット部14のノーズ部分14aと連接され、第2の空気流路部分37の風下側は、冷却用熱交換器22の風上側の通風面の車両進行方向の前側部分と連接している。
以上の構成によれば、実施例1の他の例においても、送風ユニット部15に内外気切換ボックスを連接し、送風ユニット部14に内気導入用ダクトを連接することによって、例えば湿度が相対的に低い外気は、外気導入口から内外気切換ボックス内、送風ユニット部15内、第1の空気流路36内と流れて、加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aを通過する際に冷却用熱交換器22及び加熱用熱交換器23で適宜温調された後、デフ吹出用開口部29からデフ吹出口まで送り出されるので、車両の窓ガラスがデフ吹出口からの空気の湿気により曇るのを防止することができる。また、例えば湿度が相対的に高い内気は、内気導入口6から内気導入用ダクト内、送風ユニット部14内、第2の空気流路部分37内を通って、加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bを通過する際に冷却用熱交換器22及び加熱用熱交換器23で適宜温調された後、フット吹出用開口部32から送り出されるので、内気を循環させることができ、暖まった内気が車室外に逃げるのを防止するのと同時に、外気よりも暖かい内気により暖房して効率の高い空調運転を行うことが可能である。
図6から図7において、この発明の実施例2に係る車両用空調ユニット1の送風ユニット部よりも風下側から冷却用熱交換器22までの構成の一例が示されている。以下、図6に示される第1例と図7に示される第2例とについて説明する。但し、実施例1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(b)と図7(b)において示される第1例及び第2例のいずれの空気流動方向変更部材42は、図1に示される車両用空調ユニット1において冷却用熱交換器22の風上側に分割部35がなく、且つ、図3に示されるように送風ユニット部14のノーズ部14aの風下側端と送風ユニット部15のノーズ部15aの風下側端とが車両の進行方向に沿ってずれていない構成とした場合に、空気流路26の送風ユニット部の風下側で冷却用熱交換器22の風上側となる空気流路部分に収納されるものである。
すなわち、図示しないが、車両用空調ユニット1は、ユニットケース21内に冷却用熱交換器22及び加熱用熱交換器23が収納されると共に、空気流路26は、冷却用熱交換器22の風下側の通風面の車両上下方向の間となる位置から加熱用熱交換器23の風上側の通風面の車両上下方向の間となる位置まで延びる仕切り部25により加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aと加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bとに仕切られている。
そして、送風ユニット部が、図示しないが例えば図3に示されるような連続した2つのインペラと、これらのインペラの並設方向の一方側に位置してこれらの2つのインペラを駆動する1つのモータとからなる送風機を収納する場合には、図6(c)に示されるように、ユニットケース21について送風ユニット部の風下側端部を切断した際に、車両の上下方向に開口した2つの開口部43、44が仕切り部45のみにより仕切られて相互に近接した構成とすることができる。
このような構成の車両用空調ユニット1にあっては、図6(b)に示される第1例の空気流動方向変更部材42が用いられる。この空気流動方向変更部材42は、それぞれ分割部47、50及びそれぞれ変更部48、49により基本的に構成されている。
分割部47は、開口部43を通過した空気と開口部44を通過した空気とが車両上下方向の下方に向かって別個に流れるように振り分けつつ双方の空気を案内するためのもので、空気流路26内に配置する時には空気流動方向変更部材42のうちで最も車両上下方向の上側に位置し、車両の進行方向に沿って延びる上側面を基点として車両上下方向の下方に向けて延出することで立設された形態となる。そして、分割部47の上側面は、仕切り部45の下側面と隙間なく当接することが可能となっている。これにより、空気流動方向変更部材42を空気流路26の冷却用熱交換器22と送風機17の開口部43、44との間の空気流路部分に収納した場合には、当該空気流路26の空気流路部分は分割部47により分割されて、少なくとも開口部43、44の風下側の直近において、車両右側流路部分52と車両左側流路部分53とが車両幅方向に沿って並列するかたちに画成される。この第1例では、分割部47は、鉛直方向の下方に真っ直ぐに延びていると共に車両幅方向側から見た形状は略台形状となる厚みの薄い平板状となっている。
分割部50は、開口部43を通過した空気が冷却用熱交換器22の風上側通風面の車両上側部位に向かって流れ、開口部44を通過した空気が冷却用熱交換器22の風上側通風面の車両下側部位に向かって流れるように双方の空気を案内するためのもので、空気流路26内に配置するときには空気流動方向変更部材42のうちで最も車両上下方向の下側に位置し、冷却用熱交換器22の風上側通風面の上下方向の間に位置する箇所を基点として冷却用熱交換器22の風上側通風面より離れる方向(車両進行方向の前側)に延びる形態となる。そして、分割部50の風下側面は、冷却用熱交換器22の風上側通風面と隙間なく当接することが可能であると共に冷却用熱交換器22の風上側通風面より離れる方向に延びるに従い車両上下方向の上側に向けて湾曲したものとなっている。これにより、空気流動方向変更部材42を空気流路26の冷却用熱交換器22と送風機17の開口部43、44との間の空気流路部分に収納した場合には、当該空気流路26の空気流路部分は分割部50によっても分割されて、少なくとも冷却用熱交換器22の風上側の直近において、車両上側流路部分54と車両下側流路部分55とが車両上下方向に沿って二層に並列するかたちで画成される。
変更部48は、開口部43を通過した空気が車両下側流路部分55側に流れるのを阻止して車両上側流路部分54側に円滑に流れるようにするためのもので、空気流路26内に配置した時には空気流動方向変更部材42のうち分割部47と分割部50との間に位置し、この実施例では、分割部47の下側で車両進行方向の前側となる端部から車両進行方向に沿って所定部分まで延びて車両幅方向の左側で車両下側流路部分55へと連なる部位を遮蔽する遮蔽部分48aとこの遮蔽部分48aの車両進行方向の後方側部位から分割部50の車両上下方向の上側部位まで延びて開口部43から変更部48の遮蔽部分48aの上に流れてきた空気を車両上側流路部分54側に案内する案内部分48bとで構成されている。尚、この第1例では、変更部48の遮蔽部分48aは車両の進行方向に沿って延びる略水平な板状であり、変更部48の案内部分48bは遮蔽部分48a側から車両進行方向に沿って延びるに従い下方に傾斜した板状となっている。そして、変更部48の遮蔽部分48aと案内部分48bとは明確に分かれている構成に限定されず、変更部48全体が水平状又は傾斜した板状等となることで遮蔽部分と案内部分との双方を兼ねるものであっても良い。
変更部49は、開口部44を通過した空気が車両上側流路部分54側に流れるのを阻止して車両下側流路部分55側に円滑に流れるようにするためのもので、空気流路26内に配置した時には変更部48と同様に空気流動方向変更部材42のうち分割部47と分割部50との間に位置する。そして、この実施例では、変更部49は、分割部47の下側で車両進行方向の後方側となる端部から車両進行方向に沿って所定部分まで延びて車両幅方向の右側で車両上側流路部分54へと連なる部位を遮蔽する遮蔽部分49aとこの遮蔽部分49aの車両進行方向の前側部位から分割部50の車両上下方向の上側部位まで延びて開口部44から変更部49の遮蔽部分49aの上に流れてきた空気を車両下側流路部分55側に案内する案内部分49bとで構成されている。尚、この第1例では、変更部49の遮蔽部分49aは変更部48と同様に車両の進行方向に沿って延びる略水平な板状であり、変更部49の案内部分49bも変更部48と同様に遮蔽部分49a側から車両進行方向に沿って延びるに従い下方に傾斜した板状となっている。そして、変更部49の遮蔽部分49aと案内部分49bとは明確に分かれている構成に限定されず、変更部49全体が水平状又は傾斜した板状等となることで遮蔽部分と案内部分との双方を兼ねるものであっても良いことも変更部48と同様である。
上記の空気流動方向変更部材42の構成とすることにより、開口部43を通過する空気が例えば内外気切換ボックスにて内気切換ドアの選択により開放された外気導入口から導入された外気の場合には、開口部43を通過してきた外気は車両左側流路部分53内を分割部47に案内されて車両上下方向の下側に向かって流れ、このうち車両上側流路部分54の領域の上側に流れてきた外気はそのまま車両上側流路54内に流入し、車両下側流路55の領域の上側に流れてきた外気は変更部48により車両上側流路部分54に向かう方向(車両の進行方向の後方)に変更されて車両上側流路54内に流入する。よって、車両上側流路部分54を流れる外気は、冷却用熱交換器22の通風部分の車両上側部分を通過した後、図1で示される加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aを流れ、加熱用熱交換器23で加熱され或いは加熱用熱交換器23をバイパスしてデフ吹出用開口部29から送り出されるので、車両の窓ガラスがデフ吹出口からの空気の湿気により曇るのを防止することができる。
そして、開口部44を通過する空気が例えば内気導入用ダクトに形成された内気導入口から導入された内気の場合には、開口部44を通過してきた外気は車両右側流路部分52内を分割部47に案内されて車両上下方向の下側に向かって流れ、このうち車両下側流路部分55の領域の上側に流れてきた内気はそのまま車両下側流路部分55内に流入し、車両上側流路部分54の領域の上側に流れてきた外気は変更部49により車両下側流路部分55に向かう方向(車両の進行方向の前側)に変更されて車両上側流路部分55内に流入する。よって、車両下側流路部分55を流れる内気は、冷却用熱交換器22の通風部分の車両下側部分を通過した後、図1で示される加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bを流れ、加熱用熱交換器23で加熱されてフット吹出用開口部32から送り出されるので、内気を循環させることができ、暖まった内気が車室外に逃げるのを防止するのと同時に、外気よりも暖かい内気により暖房して効率の高い空調運転を行うことが可能である。
これに対して、送風ユニット部が、図示しないが例えば所定の間隔を空けて配置された2つのインペラと、これらのインペラの間に配置されて双方のインペラを駆動する1つのモータとからなる送風機を収納する場合には、図7(c)に示されるようにユニットケース21について送風ユニット部の風下側端部を切断した際に、車両の上下方向に開口した3つの開口部43、44、46が、開口部43と開口部46及び開口部44と開口部46とをそれぞれ分割部45により仕切ることにより、相互に近接した構成とすることができる。
このような構成の車両用空調ユニット1にあっては、図7(b)に示される空気流動方向変更部材42が用いられる。この空気流動方向変更部材42は、2つの分割部47、47と、1つの分割部50と、それぞれ1つの変更部48、49とにより基本的に構成されている。
2つの分割部47、47は、開口部43を通過した空気と開口部44を通過した空気とが車両上下方向の下方に向かって別個に流れるように振り分けつつ双方の空気を案内するためのものである点、空気流路26内に配置する時には空気流動方向変更部材42のうちで最も車両上下方向の上側に位置する点では、先述した第1例の分割部47と同様であるが、第2例では開口部46から開口部43又は開口部44に空気が流入するのを防止するための仕切り機能も果たしている。すなわち、一方の分割部47は、車両の進行方向に沿って延びる上側面を有し、この上側面は開口部43と開口部46を仕切る仕切り部45の下側面と隙間なく当接することが可能であると共に車両用空調ユニット1に対し車両方向の幅方向の中央側に傾斜したものとなっていると共に、他方の分割部47は、車両の進行方向に沿って延びる上側面を有し、この上側面は開口部44と開口部46を仕切る仕切り部45の下側面と隙間なく当接することが可能であると共に車両用空調ユニット1に対し車両方向の幅方向の中央側に傾斜することにより、分割部47、47は、車両上下方向の下側部位が接合して、双方で略V字形状を構成している。
分割部50は、先述した第1例と同様の構成等となっている。すなわち、分割部50は、開口部43を通過した空気が冷却用熱交換器22の風上側通風面の車両上側部位に向かって流れ、開口部44を通過した空気が冷却用熱交換器22の風上側通風面の車両下側部位に向かって流れるように双方の空気を案内するためのものであり、空気流路26内に配置するときには空気流動方向変更部材42のうちで最も車両上下方向の下側に位置し、冷却用熱交換器22の風上側通風面の上下方向の間に位置する風下側面を基点として冷却用熱交換器22の風上側通風面より離れる方向(車両進行方向の前側)に延びる形態となる。そして、分割部50の風下側面は、冷却用熱交換器22の風上側通風面と隙間なく当接することが可能であると共に冷却用熱交換器22の風上側通風面より離れる方向に延びるに従い車両上下方向の上側に向けて湾曲したものとなっている。
変更部48は、開口部43を通過した空気が車両下側流路55側に流れるのを阻止して車両上側流路54側に円滑に流れるようにするためのものである点、空気流路26内に配置した時には空気流動方向変更部材42のうち分割部47と分割部50との間に位置する点では先述した第1例と共通するが、この第2例では変更部48の遮蔽部分と案内部分とが明確に分かれておらず、分割部47の下側で車両進行方向の前方側となる端部から車両進行方向に沿ってその中央部分まで水平な板状に延びる単一形状とすることにより、車両幅方向の左側で車両下側流路部分55へと連なる部位を遮蔽すると共に開口部43を通過した空気を車両上側流路部分54側に案内するものとなっている。但し、この第2例の変更部48について、第1例と同様に遮蔽部分と案内部分とに分かれた構成となっていても良い。
変更部49も、開口部44を通過した空気が車両上側流路部分54側に流れるのを阻止して車両下側流路部分55側に円滑に流れるようにするためのものである点、空気流路26内に配置した時には空気流動方向変更部材42のうち分割部47と分割部50との間に位置する点では先述した第1例と共通する一方で、この第2例では前記第2例の変更部48と同様に変更部49の遮蔽部分と案内部分とが明確に分かれた構成となっていない。この変更部49は、分割部47の下側で車両進行方向の後方側となる端部から車両進行方向に沿ってその中央部分まで水平な板状に延びる単一形状とすることにより、車両幅方向の左側で車両下側流路55へと連なる部位を遮蔽すると共に開口部44を通過した空気を車両上側流路54部分側に案内するものとなっている。但し、この第2例の変更部49についても、第1例と同様に遮蔽部分と案内部分とに分かれた構成となっていても良いものである。
上記の空気流動方向変更部材42の構成とすることにより、開口部43を通過する空気が第1例と同様の経路で導入された外気の場合には、この開口部43を通過してきた外気は車両左側流路部分53内を分割部47に案内されて車両上下方向の下側に向かって流れ、このうち車両上側流路部分54の領域の上側に流れてきた外気はそのまま車両上側流路部分54内に流入し、車両下側流路部分55の領域の上側に流れてきた外気は変更部48により車両上側流路部分54に向かう方向(車両の進行方向の後方)に変更されて車両上側流路部分54内に流入する。よって、第2例でも、車両上側流路部分54を流れる外気は、冷却用熱交換器22の通風部分の車両上側部分を通過した後、図1で示される加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aを流れ、加熱用熱交換器23で加熱され或いは加熱用熱交換器23をバイパスしてデフ吹出用開口部29から送り出されるので、車両の窓ガラスがデフ吹出口からの空気の湿気により曇るのを防止することができる。
そして、開口部44を通過する空気が第1例と同様の経路で導入された内気の場合には、開口部44を通過してきた外気は車両右側流路部分52内を分割部47に案内されて車両上下方向の下側に向かって流れ、このうち車両下側流路部分55の領域の上側に流れてきた内気はそのまま車両下側流路部分55内に流入し、車両上側流路部分54の領域の上側に流れてきた外気は変更部49により車両下側流路部分55に向かう方向(車両の進行方向の前側)に変更されて車両上側流路部分55内に流入する。よって、第2例でも、車両下側流路部分55を流れる内気は、冷却用熱交換器22の通風部分の車両下側部分を通過した後、図1で示される加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bを流れ、加熱用熱交換器23で加熱されてフット吹出用開口部32から送り出されるので、内気を循環させることができ、暖まった内気が車室外に逃げるのを防止するのと同時に、外気よりも暖かい内気により暖房して効率の高い空調運転を行うことが可能である。
図8及び図9において、この発明の実施例2に係る車両用空調ユニットの構成の他の例が示されている。以下、図8及び図9を用いて以下に実施例2の他の例を説明する。但し、これまで説明してきた実施例2に係る車両用空調ユニットと同様の構成については原則として同じ符号を付してその説明を省略する。
この実施例2の他の例も、冷却用熱交換器22が横倒し又は横倒しに近い状態でユニットケース21に収納された構成に対応させたもので、空気流動方向変更部材42は、その分割部47、変更部48、49については、第1例及び第2例としてそれぞれこれまで説明してきた空気流動方向変更部材42の構成及びその機能と同様となっている。その一方で、この実施例2の他の例では、空気流動方向変更部材42の分割部50は、開口部43を通過した空気が冷却用熱交換器22の風上側通風面の車両後側部位に向かって流れ、開口部44を通過した空気が冷却用熱交換器22の風上側通風面の車両前側部位に向かって流れるように双方の空気を案内するためのもので、図8(b)及び図9(b)に示されるように、略車両上下方向に沿って下方にそのまま延びた構成となっている。これにより、空気流路36の送風機17と冷却用熱交換器22との間に位置する空気流路部分は、冷却用熱交換器22の近傍においては、車両後側流路部分56と車両前側流路部分57とに分割される。そして、車両後側流路部分56は加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aと繋がり、車両前側流路部分57は加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bと繋がる。
上記の空気流動方向変更部材42の分割部50の構成とすることにより、開口部43を通過する空気が外気の場合には、この開口部44を通過してきた外気は車両左側流路部分53内を分割部47に案内されて車両上下方向の下側に向かって流れ、このうち車両後側流路部分56の領域の上側に流れてきた外気はそのまま車両後側流路部分56内に流入し、車両前側流路部分57の領域の上側に流れてきた外気は変更部48により車両後側流路部分56に向かう方向に変更されて車両後側流路部分56内に流入する。よって、この例でも、車両後側流路部分56を流れる外気は、冷却用熱交換器22の通風部分の車両後側部分を通過した後、図1で示される加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分26aを流れ、加熱用熱交換器23で加熱され或いは加熱用熱交換器23をバイパスしてデフ吹出用開口部29から送り出されるので、車両の窓ガラスがデフ吹出口からの空気の湿気により曇るのを防止することができる。
そして、開口部44を通過する空気が例えば内気導入用ダクトに形成された内気導入口から導入された内気の場合には、開口部44を通過してきた外気は車両右側流路部分52内を分割部47に案内されて車両上下方向の下側に向かって流れ、このうち車両前側流路部分57の領域の上側に流れてきた内気はそのまま車両前側流路部分57内に流入し、車両後側流路部分56の領域の上側に流れてきた外気は変更部49により車両前側流路部分57に向かう方向に変更されて車両前側流路部分57内に流入する。よって、車両前側流路部分57を流れる内気は、冷却用熱交換器22の通風部分の車両下側部分を通過した後、図1で示される加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分26bを流れ、加熱用熱交換器23で加熱されてフット吹出用開口部32から送り出されるので、内気を循環させることができ、暖まった内気が車室外に逃げるのを防止するのと同時に、外気よりも暖かい内気により暖房して効率の高い空調運転を行うことが可能である。
1 車両用空調ユニット
2 内外気切換ボックス
3 内気導入用ダクト
4 空調ユニット本体
6 外気導入口
7 内気導入口
9 内外気切換ドア
11 内気導入口
14 送風ユニット部
15 送風ユニット部
17 送風機
18 インペラ
19 インペラ
20 駆動モータ
21 ユニットケース
22 冷却用熱交換器(熱交換器)
25 仕切り部
26 空気流路
26a 加熱用熱交換器上側通過用空気流路部分
26b 加熱用熱交換器下側通過用空気流路部分
29 デフ吹出用開口部
32 フット吹出用開口部
35 分割部
36 第1の空気流路部分
37 第2の空気流路部分
42 空気流動方向変更部材
43 開口部
44 開口部
45 仕切り部
47 分割部
48 変更部
48a 遮蔽部分
48b 案内部分
49 変更部
49a 遮蔽部分
49b 案内部分
50 分割部
52 車両右側流路部分
53 車両左側流路部分
54 車両上側流路部分
55 車両下側流路部分
56 車両後側流路部分
57 車両前側流路部分

Claims (7)

  1. ユニットケースの車両幅方向の一方に開口した第1の空気導入口と、
    前記ユニットケースの車両幅方向の他方に開口した第2の空気導入口と、
    インペラと、車両幅方向に沿った回転軸を有して前記インペラに回転動力を与える駆動モータとから成り、前記ユニットケースの前記第1の空気導入口と前記第2の空気導入口との間に収納された送風機と、
    前記ユニットケース内に設けられて、前記空気導入口から前記送風機を介して導入された空気が流れる空気流路と、
    前記送風機より下方となるように前記空気流路内に収納され、前記空気流路を流れてきた空気との熱交換を行う通風部分を備えた熱交換器とを有して構成された車両用空調ユニットにおいて、
    前記空気流路の前記送風機の風下側と前記熱交換器の風上側との間となる空気流路部分に空気流動方向変更部材が収納されており、
    前記空気流動方向変更部材は、前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気と他方の空気導入口から導入れた空気とが車両幅方向に並列して個別に流れるように、前記空気流路部分を車両幅方向の右側となる車両右側流路部分と車両幅方向の左側となる車両左側流路部分とに分割する第1の分割部と、
    前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分の一部を通過し、他方の空気導入口から導入され且つ前記熱交換器の通風部分の一部を通過しない空気が前記熱交換器の通風部分の他の部分を通過するように、前記空気流路部分のうち前記熱交換器よりも上流側で前記第1の分割部よりも下流側の部分を第1の空気流路部分と第2の空気流路部分とに分割する第2の分割部と、
    前記車両右側流路部分を流れてきた空気を前記第1又は第2の空気流路部分の一方に導く第1の変更部と、
    前記車両左側流路部分を流れてきた空気を前記第1又は第2の空気流路部分の他方に導く第2の変更部とを有して構成されたことを特徴とする車両用空調ユニット。
  2. 前記第2の分割部は、前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分を通過し、他方の空気導入口から導入され且つ前記熱交換器の上側通風部分を通過しない空気が前記熱交換器の下側通風部分を通過するように、前記空気流路を車両上下方向の上側となる車両上側流路部分と車両上下方向の下側となる車両下側流路部分とに分割するものであり、
    前記第1の変更部は、前記車両右側流路部分を流れてきた空気を前記車両上側流路部分又は車両下側流路部分の一方に導くものであると共に、
    前記第2の変更部は、前記車両左側流路部分を流れてきた空気を前記車両上側流路部分又は車両下側流路部分の他方に導くものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  3. 前記第2の分割部は、前記第1及び第2の空気導入口のうちの一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分を通過し、他方の空気導入口から導入され且つ前記熱交換器の後側通風部分を通過しない空気が前記熱交換器の前側通風部分を通過するように、前記空気流路を車両前後方向の後側となる車両後側流路部分と車両前後方向の前側となる車両前側流路部分とに分割するものであり、
    前記第1の変更部は、前記車両右側流路部分を流れてきた空気を前記車両後側流路部分又は車両前側流路部分の一方に導くものであると共に、
    前記第2の変更部は、前記車両左側流路部分を流れてきた空気を前記車両後側流路部分又は車両前側流路部分の他方に導くものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  4. ユニットケースの車両幅方向の一方に開口した第1の空気導入口と、
    前記ユニットケースの車両幅方向の他方に開口した第2の空気導入口と、
    インペラと、車両幅方向に沿った回転軸を有して前記インペラに回転動力を与える駆動モータとから成り、前記ユニットケースの前記第1の空気導入口と前記第2の空気導入口との間に収納された送風機と、
    前記ユニットケース内に設けられて、前記空気導入口から前記送風機を介して導入された空気が流れる空気流路と、
    前記送風機より下方となるように前記空気流路内に収納され、前記空気流路を流れてきた空気との熱交換を行う通風部分を備えた熱交換器とを有して構成された車両用空調ユニットにおいて、
    前記空気流路は,前記送風機の風下側と前記熱交換器の風上側との間に位置して前記第1及び第2の空気導入口の一方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分の一部を通過するように流れる第1の空気流路部分と、前記送風機の風下側と前記熱交換器の風上側との間に位置して前記第1及び第2の空気導入口の他方の空気導入口から導入された空気が前記熱交換器の通風部分の他の部分を通過するように流れる第2の空気流路部分とを有し、
    前記第1及び第2の空気流路部分のうちの一方の空気流路部分の送風機側端部が他方の空気流路部分の送風機側端部よりも車両の進行方向にずれていることを特徴とする車両用空調ユニット。
  5. 前記第1の空気流路部分は、前記熱交換器の上側通風部分から前記送風機側に向かうに従い車両上下方向の上側に向けて曲がり、前記第2の空気流路は、前記熱交換器の下側通風部分から前記送風機側に向かうに従い車両上下方向の上側に向けて曲がることで、前記第1の空気流路部分の送風機側端部が前記第2の空気流路部分の送風機側端部よりも車両の進行方向にずれていることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調ユニット。
  6. 前記送風機は、1つのインペラとこのインペラを駆動する1つの駆動モータとを有して構成されたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5のいずれかに記載の車両用空調ユニット。
  7. 前記送風機は、2つのインペラと前記インペラ間に配置された駆動モータとを有して構成されたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5のいずれかに記載の車両用空調ユニット。
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