JPWO2011099209A1 - スクータ型自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

着座シート(14)の下方で前後方向に延設されるシリンダユニット(35)を有し、クランクケースの左右方向における一方側から後方に伸びて後輪に動力を伝達する動力伝達装置(40)を一体に備えて、車体に対して上下揺動自在に支持されるユニットスイング型エンジン(33)と、車輪をロックさせないように油圧式ブレーキの油圧を制御する油圧制御装置(50)を有するアンチロックブレーキ装置と、を備えるスクータ型自動二輪車(100)であって、油圧制御装置(50)は、着座シート(14)の下方であって、車体の左右方向における他方側で、且つシリンダユニット(35)の側方上方に配置されている。したがって、車体の重心付近へのマスの集中化を図り、操縦安定性を向上させることができる。

Description

本発明は、スクータ型自動二輪車に関するものである。特に、車輪をロックさせないように制動させるアンチロックブレーキ装置を備えたスクータ型自動二輪車に関するものである。
従来から、自動二輪車にアンチロックブレーキ装置を備えているものが知られている。例えば、特許文献1に開示されたスクータ用アンチロックブレーキ装置は、前輪側ディスクブレーキの油圧系および後輪側ディスクブレーキの油圧系に油圧を増減させる制御を行う油圧制御装置を備えている。この油圧制御装置は、車体フレームのヘッドパイプよりも車体の前方であって、ブラケットを介してヘッドパイプに支持されている。
特許第4298810号公報
しかしながら、特許文献1に開示された自動二輪車では、重量物である油圧制御装置が車体重心から離間した車体の前方であって、車体の高い位置に配設されているために、操縦安定性に影響を与えてしまうという問題がある。また、油圧制御装置をヘッドパイプよりも車体の前方に配置する場合、ヘッドパイプに支持されたフロントフォークが回転するときに、フロントフォークに干渉しないように油圧制御装置を回転領域よりもさらに前方に配置しなければならない。したがって、油圧制御装置を支持するためのブラケットがそれだけ大型化することになり、重量およびコストが増加してしまうという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、アンチロックブレーキ装置を備えたスクータ型自動二輪車において、車体の重心付近へのマスの集中化を図り、操縦安定性を向上させることを目的とする。
本発明に係るスクータ型自動二輪車は、着座シートの下方で前後方向に延設されるシリンダユニットを有し、クランクケースの左右方向における一方側から後方に伸びて後輪に動力を伝達する動力伝達装置を一体に備えて、車体に対して上下揺動自在に支持されるユニットスイング型エンジンと、車輪をロックさせないように油圧式ブレーキの油圧を制御する油圧制御装置を有するアンチロックブレーキ装置と、を備えるスクータ型自動二輪車であって、前記油圧制御装置は、前記着座シートの下方であって、前記車体の左右方向における他方側で、且つ前記シリンダユニットの側方上方に配置されていることを特徴とする。
また、前記車体の左右方向における一方側に、前記シリンダユニットに混合気を供給する混合気供給装置を更に備え、前記油圧制御装置は、平面視において前記シリンダユニットを挟んだ前記混合気供給装置の反対側であって、車両側面視において前記混合気供給装置と略同高さに配置されていることを特徴とする。
また、前記ユニットスイング型エンジンに突設された軸支部を支持するピボット軸を更に備え、前記油圧制御装置は、前記ピボット軸の前方に配置されていることを特徴とする。
また、前記油圧制御装置により油圧が制御されるリアブレーキキャリパを更に備え、前記リアブレーキキャリパは、前記車体の左右方向における他方側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、アンチロックブレーキ装置を備えたスクータ型自動二輪車において、車体の重心付近へのマスの集中化を図り、操縦安定性を向上させることができる。
図1は、本実施形態に係るスクータ型自動二輪車の右側面図である。 図2は、本実施形態に係るスクータ型自動二輪車のカウリングを取り外した右側面図である。 図3は、本実施形態に係るスクータ型自動二輪車のカウリングを取り外した左側面図である。 図4は、本実施形態に係るスクータ型自動二輪車のカウリングを取り外した平面図である。 図5は、本実施形態に係る油圧制御装置の周辺を示す斜視図である。 図6は、本実施形態に係る懸架ブリッジを取り外した状態の油圧制御装置の周辺を示す斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明に係るアンチロックブレーキ装置を備えたスクータ型自動二輪車の好適な実施形態について説明する。
まず、図1を参照してスクータ型自動二輪車100の全体構成について説明する。図1は本実施形態に係るスクータ型自動二輪車の右側面図である。なお、各図では、必要に応じて車体の前方を矢印Frにより、車体の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、車体の右側を矢印Rにより、車体の左側を矢印Lにより示す。
図1において、スクータ型自動二輪車100(以下、自動二輪車という)は、鋼製あるいはアルミニウム合金材からなる後述する複数の車体フレームを骨格としている。車体フレームは、フロントレッグシールド11、センターレッグシールド12およびフレームカバー13等の複数のカウリングにより覆われることで車体の外観が整えられる。フロントレッグシールド11とセンターレッグシールド12との間には、着座シート14に着座した乗員の脚を載せるフロアボード15が設けられている。
また、車体の前方には、操舵のためのハンドルバー16が左右方向に沿って配設されている。ハンドルバー16の前方下部には、ハンドルバー16による操舵によって左右に向きが変動する一対のフロントフォーク17が設けられている。一対のフロントフォーク17は、前輪18を回動自在に軸支する。
また、車体の後方には、スイングアーム19がユニットスイング型エンジン33と共に上下揺動自在に設けられている。スイングアーム19およびユニットスイング型エンジン33の動力伝達装置40(図3を参照)の後端には、後輪20が回動自在に軸支されている。また、スイングアーム19には、マフラー21が結合されている。
次に、図2、図3および図4を参照して、自動二輪車100の各構成部材について説明する。図2は、カウリングを取り外した状態の車体の右側面図である。図3は、カウリング取り外した状態の左側面図である。図4は、カウリングを取り外した状態の車体の平面図である。
自動二輪車100の車体の前方には、上述したハンドルバー16とフロントフォーク17との間にステアリングヘッドパイプ22が配設されている。ステアリングヘッドパイプ22内には、ハンドルバー16とフロントフォーク17とを繋ぐステアリングシャフト23が回動可能に挿通している。
ステアリングヘッドパイプ22には、略中央から車体フレームとしてのアッパーパイプ24が後斜め下方に延設されている。また、ステアリングヘッドパイプ22の下端から左右一対のロアパイプ25がアッパーパイプ24と略平行に後斜め下方に延設されている。各ロアパイプ25には、その途中から分岐して車体の後方に向かって略水平方向に延出する左右一対のメインパイプ26が結合されている。メインパイプ26は、略水平方向に後方に向かって延出した後、後輪20に近接した位置から後斜め上方に延出し車体の後部まで至っている。また、各ロアパイプ25は、車体の下方から後方に向かって略水平方向に延出した後、後斜め上方に延出して各メインパイプ26に結合されている。図4に示すように平面視では、一対のメインパイプ26は、前方から後方に向かうにしたがって左右方向に互いに離れた後、再び後方で近接するように湾曲している。また、一対のメインパイプ26は、シートヒンジブリッジ27および懸架ブリッジ28等を介して結合されている。
図5は、車体の中央部を上方から見た斜視図である。図5に示すように、一対のメインパイプ26と一対のロアパイプ25とにより囲まれた空間には燃料タンク29が配設されている。燃料タンク29の右側であって、右側のロアパイプ25の上部には、バッテリー30が配設されている。図1の破線で示すように、バッテリー30はフロアボード15の下方に位置している。
シートヒンジブリッジ27の上面には、シートヒンジ31が結合されている。シートヒンジ31は、着座シート14の前端部を中心にして開閉可能に軸支している。
また、図2および図3に示すように、着座シート14の下方には、内部に収容空間が形成されたラゲッジボックス32が配設されている。なお、図2および図3では、着座シート14に隠れたラゲッジボックス32の一部を破線で示している。ラゲッジボックス32は、着座シート14の前端部から後端部にまで至る大きさを有し、上方から着座シート14によって覆われている。
着座シート14の下方、具体的にはラゲッジボックス32の下方であって車体の左右方向における中央には、ユニットスイング型エンジン33が配設されている。ユニットスイング型エンジン33は、図示しないクランクシャフトを支持するクランクケース34、図示しないピストンが内部を摺動するシリンダユニット35、動力伝達装置40(図3を参照)等を含んで構成されている。クランクケース34は、後輪20の前方であって、懸架ブリッジ28の下方に位置している。また、シリンダユニット35は前後方向に、具体的にはクランクケース34から前方やや斜め上方に向かって延設されている。
図2に示すように、クランクケース34の後方右側における上下部34a、34bには、上述したスイングアーム19が結合されている。スイングアーム19の後端部と右側のメインパイプ26の後部との間には第一のショックアブソーバ41が配設されている。
図6は、上述した懸架ブリッジ28を取り外した状態を示す車体中央の斜視図である。図6に示すように、クランクケース34の上部の左右両側には、一対の軸支部34c、34dが突設され、第一のピボット軸36を支持している。また、第一のピボット軸36の前斜め上方には、車体の左右に配設された一対の軸支ブラケット37(図5を参照)が、第二のピボット軸38を支持している。第一のピボット軸36と第二のピボット軸38との間は、揺動部材39により連結されている。したがって、揺動部材39が第二のピボット軸38を中心に所定の範囲内を揺動することで、ユニットスイング型エンジン33の振動が車体フレームを介して車体に伝達されるのを抑制する。また、ユニットスイング型エンジン33が第一のピボット軸36を中心に揺動することで、後輪20の振動が車体に伝達されるのを抑制する。なお、第一のピボット軸36および第二のピボット軸38は、三角柱状に形成された懸架ブリッジ28内に位置しているが、第一のピボット軸36は、懸架ブリッジ28に切り欠かれた孔28a(図5を参照)を通して図2に示す右側面から観ることができる。また、第二のピボット軸38の端部も軸支ブラケット37に軸支されているために、図2や図5に示す図で観ることができる。
また、図3に示すようにクランクケース34の左側には、クランクシャフトの回転を後輪20に伝達する動力伝達装置40が配設されている。動力伝達装置40は、前後方向に沿った長い形状であり、クランクケース34から後輪20に亘って配設されている。動力伝達装置40は、車体の右側に位置する上述したスイングアーム19と共に後輪20を左側から回動自在に軸支する。また、動力伝達装置40は、クランクケース34およびシリンダユニット35と一体となって第一のピボット軸36を中心にして揺動可能である。動力伝達装置40の後端部と左側のメインパイプ26の後部との間には、第二のショックアブソーバ42が配設されている。
上述した第一のショックアブソーバ41と第二のショックアブソーバ42によって、第一のピボット軸36を中心とした後輪20およびユニットスイング型エンジン33の揺動が吸収される。
また、図3に示すように動力伝達装置40の上部にはエアクリーナボックス43が配設されている。エアクリーナボックス43の前端部には接続チューブ44が接続されている。接続チューブ44は、ラゲッジボックス32と左側のメインパイプ26との間を通り、図5および図6に示すようにシリンダユニット35の上部の図示しない吸気ポートと接続されている。シリンダユニット35と接続チューブ44との間には、混合気供給装置45が配置されている。混合気供給装置45には、図示しない燃料インジェクタが配設されていて、燃料が混合された混合気をシリンダユニット35に供給する。この混合気供給装置45は、シリンダユニット35の左斜め上方に配設されている。なお、シリンダユニット35に供給された混合気は、図示しない燃焼室で燃焼されピストンを摺動させ、クランクシャフトを回動させる。また、燃焼したときに発生する排気ガスは、シリンダユニット35の下部の図示しない排気ポートに接続されている図2に示す排気管46を通ってマフラー21から排出される。
次に、本実施形態に係る自動二輪車100では、制動時に前輪18および後輪20をロックしないように前輪18および後輪20の油圧式ブレーキを制御する油圧制御装置50を有するアンチロックブレーキ装置を備えている。なお、アンチロックブレーキ装置は、油圧制御装置50の他、後述する電子制御装置、マスターシリンダ、ブレーキホース、ブレーキキャリパ等を含んでいる。
以下、本実施形態に係るアンチロックブレーキ装置の構成について説明する。
図2および図4に示すように、ハンドルバー16の右側には、フロントブレーキレバー51とフロントブレーキマスタシリンダ53とが配設されている。また、図3および図4に示すように、ハンドルバー16の左側には、リアブレーキレバー52とリアブレーキマスタシリンダ54とが配設されている。
フロントブレーキマスタシリンダ53にはフロントブレーキホースアッパ55が接続され、リアブレーキマスタシリンダ54にはリアブレーキホースアッパ56が接続されている。フロントブレーキホースアッパ55およびリアブレーキホースアッパ56は、ステアリングシャフト23に略沿うように下降して、それぞれ入口側フロントブレーキパイプ57および入口側リアブレーキパイプ58に接続されている。入口側フロントブレーキパイプ57および入口側リアブレーキパイプ58は、それぞれステアリングヘッドパイプ22からロアパイプ25およびメインパイプ26に略沿うようして配管され、車体の右側のメインパイプ26に配設された油圧制御装置50に接続されている。図5および図6に示すように、この油圧制御装置50には、出口側フロントブレーキパイプ59および出口側リアブレーキパイプ60が接続されている。
出口側フロントブレーキパイプ59は、油圧制御装置50から入口側フロントブレーキパイプ57と同経路を通ってステアリングヘッドパイプ22の前方まで配管され、フロントブレーキホースロア61に接続される。図2に示すように、フロントブレーキホースロア61は、ステアリングヘッドパイプ22に沿って前輪18側に向かって下降した後、前輪18の油圧式ブレーキとしてのフロントブレーキキャリパ62に接続される。フロントブレーキキャリパ62は、右側のフロントフォーク17に結合されていて、前輪18と同期して回転するフロントブレーキディスク63を両側から挟圧することで前輪18を制動する。
また、出口側リアブレーキパイプ60は右側のメインパイプ26に沿って後方に延出し、リアブレーキホース64に接続される。リアブレーキホース64は、スイングアーム19に沿って後輪20側に向かって延出した後、後輪20の油圧式ブレーキとしてのリアブレーキキャリパ65に接続される。リアブレーキキャリパ65は、スイングアーム19に結合されていて、後輪20と同期して回転するリアブレーキディスク66を両側から挟圧することで後輪20を制動する。
図5および図6に示すように、油圧制御装置50は、モータ50aと、モータ50aにより駆動される油圧ポンプ50bとを備えている。油圧ポンプ50bは、フロントブレーキキャリパ62およびリアブレーキキャリパ65に対して油圧を増減させるための図示しない電磁弁を備えている。また、油圧制御装置50には、図示しない電子制御装置が内蔵されている。電子制御装置は、図示しない前輪速センサまたは図示しない後輪速センサを介して前輪18および後輪20の所定の減速度以上を検出したときに、油圧制御装置50に制御信号を送信する。油圧制御装置50は、制御信号に応じて所定の減速度以上にならないようにフロントブレーキキャリパ62およびリアブレーキキャリパ65に対して油圧を減圧させたり増圧させたりする。なお、油圧制御装置50および電子制御装置は、バッテリー30から給電される。
このように、自動二輪車100は、アンチロックブレーキ装置によって前輪18および後輪20をロックさせないように制動できる。
次に、油圧制御装置50はモータ50a等を含む重量物であるために、取り付けられる位置によっては自動二輪車100の操縦性に影響を与える。本実施形態では、自動二輪車100の操縦安定性を向上させる位置に油圧制御装置50が配設されている。以下、油圧制御装置50の取り付けについて詳細に説明する。
まず、図2に示すように油圧制御装置50は、側面視で着座シート14の下方、より具体的にはラゲッジボックス32の下方に配設されている。また、油圧制御装置50は、シートヒンジブリッジ27と懸架ブリッジ28との間であって、第一のピボット軸36の前方に位置している。また、図5および図6に示すように油圧制御装置50は、シリンダユニット35に近接させた位置、より具体的にはシリンダユニット35の右斜め上方(側方上方)に位置している。このように、油圧制御装置50は、車体の重心付近に配設されていることからマスの集中化が図られ、自動二輪車100の操縦安定性が向上する。
また、図5に示すように、油圧制御装置50は、右側のメインパイプ26上に配設されている。より具体的には、油圧制御装置50は、メインパイプ26に設置された取付ブラケット26aおよび懸架ブリッジ28に形成された取付ブラケット28bに、取付プレート50cを介して、複数の固定ボルト70を用いて結合されている。このように、油圧制御装置50をメインパイプ26に配設することで、取付ブラケット26aの小型化が図られ、軽量化が可能であると共に安価に製造できる。また、取付プレート50cと固定ボルト70との間には、防振用の弾性体71が挟まれている。すなわち、油圧制御装置50は、弾性体71により浮動締結されている。弾性体71は、油圧制御装置50のモータ50aの振動が車体に伝わることを防止すると共に、逆に車体の振動が油圧制御装置50に伝わることを防止する。
さらに、油圧制御装置50は、車体の左側に配設されている動力伝達装置40の反対側である車体の右側に配設されていることから、車体の左右バランスの平衡が図られ、自動二輪車100の操縦安定性が向上する。
また、図5および図6に示すように、油圧制御装置50と混合気供給装置45とをシリンダユニット35を挟んで左右に振り分けるように配置していることで、油圧制御装置50を配置する位置を混合気供給装置45と略同高さにすることできる。すなわち、油圧制御装置50をより下方に配設できるので、車体の重心が下がり操縦安定性が向上する。さらに、油圧制御装置50をより下方に配設することで、ラゲッジボックス32内を広く形成できると共に着座シート14の高さを低くすることができる。
また、図4に示すように、油圧制御装置50は、車体の前後方向に対してやや傾斜させて配設されている。より具体的には、油圧制御装置50の外形の接線を繋いだ線(図5に示す二点鎖線Lを参照)が、隣接する右側のメインパイプ26と略平行になるように傾斜している。したがって、油圧制御装置50は、メインパイプ26に隣接している右側のセンターレッグシールド12およびフレームカバー13としてのカウリングに当接しない範囲内で、できるだけ右側に偏寄させて配設することができ、車体の左右バランスの平衡を図ることができる。
次に、アンチブレーキロック装置のブレーキホースやブレーキパイプ等の配管について説明する。本実施形態では、油圧制御装置50が車体の前後方向における中央に配設されていることにより、リアブレーキキャリパ65に接続されるリアブレーキホース64および出口側リアブレーキパイプ60を極端に長くする必要がなく、各配管の配置が容易になる。また、リアブレーキキャリパ65は左右方向における右側であって、油圧制御装置50と同一側であることから、油圧制御装置50からリアブレーキキャリパ65までの配管を短くすることができる。
さらに、油圧制御装置50に給電するバッテリー30も左右方向における右側であって、油圧制御装置50と同一側であることから、バッテリー30から油圧制御装置50までの図示しない配線コードを短くでき、自動二輪車100を軽量化できると共に安価に製造することができる。さらに、配線コードを短くすることで、配線抵抗による電圧低下が削減され、電力性能が向上する。
上述したような位置に油圧制御装置50を配設したことで、自動二輪車100の重心付近へのマスの集中化を図ることができ、操縦安定性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、油圧制御装置50を車体の右側に配設し、動力伝達装置40を車体の左側に配設する場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、油圧制御装置50は、車体の左右方向において、動力伝達装置40が配設される側の反対側に配設されていれば、車体の左右バランスの平衡を図ることができる。
また、本実施形態では、油圧制御装置50が、メインパイプ26に設置された取付ブラケット26aと、懸架ブリッジ28に形成された取付ブラケット28bとを用いて、取り付ける場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、どの部材に設置された取付ブラケットであってもよい。
また、本実施形態では、油圧制御装置50が、ラゲッジボックス32の下方に配設される場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、ラゲッジボックス32が小型であって、油圧制御装置50の上方にラゲッジボックス32が掛からない場合であってもよい。
本発明は、アンチロックブレーキ装置を備えたスクータ型自動二輪車に用いることができる。

Claims (8)

  1. 着座シートの下方で前後方向に延設されるシリンダユニットを有し、クランクケースの左右方向における一方側から後方に伸びて後輪に動力を伝達する動力伝達装置を一体に備えて、車体に対して上下揺動自在に支持されるユニットスイング型エンジンと、
    車輪をロックさせないように油圧式ブレーキの油圧を制御する油圧制御装置を有するアンチロックブレーキ装置と、を備えるスクータ型自動二輪車であって、
    前記油圧制御装置は、前記着座シートの下方であって、前記車体の左右方向における他方側で、且つ前記シリンダユニットの側方上方に配置されていることを特徴とするスクータ型自動二輪車。
  2. 前記車体の左右方向における一方側に、前記シリンダユニットに混合気を供給する混合気供給装置を更に備え、
    前記油圧制御装置は、平面視において前記シリンダユニットを挟んだ前記混合気供給装置の反対側であって、車両側面視において前記混合気供給装置と略同高さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  3. 前記ユニットスイング型エンジンに突設された軸支部を支持するピボット軸を更に備え、
    前記油圧制御装置は、前記ピボット軸の前方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  4. 前記ユニットスイング型エンジンに突設された軸支部を支持するピボット軸を更に備え、
    前記油圧制御装置は、前記ピボット軸の前方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のスクータ型自動二輪車。
  5. 前記油圧制御装置により油圧が制御されるリアブレーキキャリパを更に備え、
    前記リアブレーキキャリパは、前記車体の左右方向における他方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  6. 前記油圧制御装置により油圧が制御されるリアブレーキキャリパを更に備え、
    前記リアブレーキキャリパは、前記車体の左右方向における他方側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のスクータ型自動二輪車。
  7. 前記油圧制御装置により油圧が制御されるリアブレーキキャリパを更に備え、
    前記リアブレーキキャリパは、前記車体の左右方向における他方側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のスクータ型自動二輪車。
  8. 前記油圧制御装置により油圧が制御されるリアブレーキキャリパを更に備え、
    前記リアブレーキキャリパは、前記車体の左右方向における他方側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のスクータ型自動二輪車。
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