JPWO2011077840A1 - 車体側部構造 - Google Patents

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Abstract

フロントピラーおよびセンタピラーの各々の下部をサイドシルに接合した車体側部構造が開示される。センタピラー(21)のピラー下部(64)及びフロントピラー(16)のピラー下部(65)は、サイドシル(14)の角部(67)から外方に向けて離隔するよう形成された円弧部(68)を有する重ね接合代部(31)を備えている。重ね接合代部(31)は、サイドシル(14)の縦壁部(27)に重ねられる。重ね接合代部(31)は、縦壁部(27)から離間するビード部(72)を有する。さらに、重ね接合代部(31)は、前記縦壁部(27)に当接する当接部(101)を有している。

Description

本発明は、フロントピラー及びセンタピラーの各々の下部をサイドシルに接合した車体側部構造に関する。
この種の車体側部構造は、特許文献1として本出願人が先に出願している。
サイドシルは、サイドシルアウタとサイドシルインナとで中空状の断面略四角形に形成されている。サイドシルアウタは、外側に位置する縦壁部と、該縦壁部の上下の端から一体に車室方向に延びる上壁部および下壁部からなり、断面U字形状をしている。サイドシルアウタの上下の壁部および縦壁部には、強度を高めるために中空内方へ向けて窪むよう凹状のビード部がそれぞれ形成されている。
センタピラーの下部は、サイドシルアウタの上壁部および縦壁部に重ねて接合する接合壁部を備えている。
しかし、特許文献1の車体側部構造においては、サイドシルの上壁部と縦壁部が交差するコーナ部に接合壁部のコーナ部が干渉することがある。
例えば、サイドシルアウタのコーナ部の半径が小さく、センタピラー下部の接合壁部のコーナ部の半径が大きいとすると、半径の小さいサイドシルアウタのコーナ部が、半径の大きいセンタピラー下部の接合壁部のコーナ部に突き当たり、コーナ部同士が干渉する。
なお、コーナ部の半径を干渉しない半径に設定することも可能であるが、生産性や強度を優先すると、コーナ部の半径が限定されてしまう。
特願2009−176856
本発明は、サイドシルに、フロントピラー及びセンタピラーを接合する際、両者間の干渉を防止し、サイドシルと、フロントピラー及びセンタピラーとの接合強度を高めた車体側部構造を提供することを課題とする。
本発明によれば、車室の床の左右端をなし車両の前後方向に延びているサイドシルと、該サイドシルの前部に立設したフロントピラーのピラー下部と、前記サイドシルの中央に立設したセンタピラーのピラー下部と、を備えた車体側部構造において、前記サイドシルの各々は、前記車室側に位置するサイドシルインナと該サイドシルインナに対向しているサイドシルアウタとで閉断面形状に形成されており、前記サイドシルアウタは、上に位置する上壁部と、該上壁部に連なる縦壁部と、該縦壁部に連なり前記上壁部に対向するよう下に位置する下壁部と、からなり、断面U字形状又は断面ハット形状に形成され、前記縦壁部に対向している開口は前記車室へ向いており、前記センタおよびフロントピラーのピラー下部は、少なくとも一方に、前記上壁部と前記縦壁部の交差した角部の半径方向の外方に乖離させて円弧部を形成し、該円弧部に連続して前記縦壁部に重ねた、重ね接合代部が形成されており、前記重ね接合代部は、前記円弧部を介して前記縦壁部に当接する当接部を有している車体側部構造が提供される。
好ましくは、前記重ね接合代部は、前記当接部の車体前方側若しくは後方側の位置で前記円弧部の頂部に連ねて前記縦壁部から乖離したビード部を形成している。
好ましくは、前記当接部および前記ビード部は、車両前後方向に向けて交互に配置されている。
好ましくは、前記サイドシルは、少なくとも前記縦壁部に、前記サイドシルの閉断面形状の内方へ向けて凹状に窪んだ縦壁ビード部を前記サイドシルの前記前部から前記サイドシルの後部まで形成しており、前記ビード部は、前記縦壁ビード部を跨いでいる。
このように、本発明では、サイドシルの角部から外方に向けて離間する円弧部を重ね接合代部に形成したので、サイドシルの縦壁部に、重ね接合代部を重ねても、重ね接合代部の裏に位置する縦壁部の角部に重ね接合代部が干渉しないという利点がある。
本発明では、前記重ね接合代部は、縦壁部から外方に向けて離間するビード部を有しているため、離間した量に対応するビード部の側壁(直交側壁)によって、重ね接合代部の強度が高まり、サイドシルと重ね接合代部とを接合した部位(交差結合部)の強度を高めることができる。
前記当接部および前記ビード部は、車両前後方向において交互に配置されているため、重ね接合代部の強度は高まり、サイドシルと重ね接合代部との接合強度が高まる。
重ね接合代部のビード部は、縦壁部に形成された縦壁ビード部を長手方向に直交するように跨いでいるので、サイドシルと重ね接合代部とを接合した部位の強度をより高めることができる。
本発明の実施例1による車体側部構造を採用した車体の斜視図である。 図1に示されたセンタピラーとサイドシルとの結合状態を示した拡大斜視図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 図2の4−4線に沿った断面図である。 図2の5−5線に沿った断面図である。 図1に示されたフロントピラーとサイドシルとの結合状態を示した拡大斜視図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 図6の8−8線に沿った断面図である。 図6の9−9線に沿った断面図である。 実施例2による車体側部構造を備えた車両を斜め下方見た斜視図である。 図10に示した車体の斜視図である。 図11の領域12の拡大斜視図である。 図12の矢印13方向見た斜視図である。 図13の14−14線に沿った断面図である。 実施例3による車体側部構造を採用した車体の斜視図である。 センタピラーの下部とサイドシルとの結合状態を示した断面図である。
以下、本発明の好ましい幾つかの実施例について、添付した図面に基づいて説明する。
実施例1による車体側部構造は、図1に示すように、車両10の車体12の下部に採用されている。
車体側部構造は、車体12の下部の左右のサイドシル14、15に左右のフロントピラー16、17及び左右のセンタピラー21、22を接合したものである。
左右のセンタピラー21、22は、その下部に各々のセンタ接合構造24を備えており、該センタ接合構造24の各々は左右のサイドシル14、15に接合されている。左右のフロントピラー16、17は、その下部に各々のフロント接合構造25を備えており、該フロント接合構造25の各々は左右のサイドシル14、15に接合されている。
センタ接合構造24は、図1〜図5に示す通り、サイドシル14の縦壁部27にセンタピラー21の側壁部28に連ねた、重ね接合代部(センタ重ね接合代部)31を接合している。
また、サイドシル14の上壁部33にセンタピラー21の前壁部34の前接合代部35を接合している。
さらに、サイドシル14の上壁部33にセンタピラー21の後壁部37の後接合代部38を接合している。
一方、フロント接合構造25は、図1、図6〜図9に示す通り、サイドシル14の縦壁部27に、フロントピラー16の側壁部41に連ねた重ね接合代部(フロント重ね接合代部)42を接合している。
また、サイドシル14の上壁部33にフロントピラー16の前壁部43(図1参照)の前接合代部44を接合している。
さらに、サイドシル14の上壁部33にフロントピラー16の後壁部46の後接合代部47を接合している。
次に、車体前部構造の主要構成を図1〜図9で説明する。
車体側部構造は、車室51の床(アンダボデー)52の左右端をなし車両10の前後方向に延びている左右のサイドシル14、15と、左右のサイドシル14、15の各前部53に立設した左右のフロントピラー16、17と、左右のサイドシル14、15の中央に立設した左右のセンタピラー21、22と、を備える。
サイドシル14は、車室51へ向いているサイドシルインナ55(図3参照)とサイドシルインナ55に対向しているサイドシルアウタ56とで閉断面形状を形成している。
サイドシルアウタ56は、車両10の上方へ向いている(上に位置する)上壁部33と、上壁部33に連なる縦壁部27と、縦壁部27に連なり上壁部33に対向している(下に位置する)下壁部58と、からなり、断面U字形状又は断面ハット形状に形成され、縦壁部27に対向している開口61を車室51へ向けている。
左右のセンタピラー21、22と左右のフロントピラー16、17のうち少なくとも一方、ここでは両方である左右のセンタピラー21、22のピラー下部64及び、左右のフロントピラー16、17のピラー下部65は、上壁部33と縦壁部27の交差した角部67の半径方向の外方(矢印a1の方向)に乖離させて円弧部68、71を形成し、円弧部68、71に連続して縦壁部27に重ねた重ね接合代部31、42を形成するとともに、重ね接合代部31、42に縦壁部27から乖離させたビード部72、73を円弧部68、71の頂部74に連ねて形成している。
サイドシル14は、上壁部33、下壁部58、縦壁部27のうち少なくとも縦壁部27にサイドシル14の外方から見て、サイドシル14の内方へ凹状に押し込まれた縦壁ビード部76をサイドシル14の前部53からサイドシル14の後部77まで形成している。
ここでは、上壁部33および下壁部58の各々に上壁ビード部81、下壁ビード部82を形成した。
重ね接合代部31、42は、縦壁部27に接合されている。
重ね接合代部31、42のビード部72、73は、縦壁部27に形成された第2の縦壁ビード部76を跨ぎ、縦壁部27から離れ、空間を形成している。
次に、センタピラー21の重ね接合代部(センタ重ね接合代部)31を詳しく説明する。
センタピラー21の重ね接合代部31は、高さをサイドシル14の縦壁部27の高さとほぼ同じ高さに形成し、前後長を高さの2倍程度に形成している。そして、本体部85が形成されている。
本体部85は前本体部91、後本体部92、前下本体部93、中央上本体部94、後下本体部95からなる。
フロントピラー16側に位置する前本体部91を縦壁部27に接触させ、前本体部91に対称な後本体部92を縦壁部27に接触させ、これらを溶接部97で接合している。
前本体部91は円弧部68の端(当接部)101に連続している。端101は縦壁部27に当接している。
前本体部91は、縦壁部27に接触した状態で縦壁部27の縦壁ビード部76を跨いでいる。
後本体部92は円弧部68の端(当接部)101に連続している。そして、縦壁部27に接触した状態で縦壁部27の縦壁ビード部76を跨いでいる。
さらに、前本体部91と後本体部92の間に順に前下本体部93、中央上本体部94、後下本体部95が配置され、縦壁部27に接触して溶接部97で接合されている。そして、残りの部位が、重ね接合代部31に設けたビード部72である。
後下本体部95は、後本体部92に近接し(図2参照)、図3に示す通り、縦壁部27の縦壁ビード部76から下方の縦壁部27に接触して溶接部97で接合している。
前下本体部93は、前本体部91に近接し、縦壁部27の縦壁ビード部76から下方の縦壁部27に接触して溶接部97で接合している。
中央上本体部94は、前後長の中央で、縦壁部27の縦壁ビード部76から上方の縦壁部27に接触して溶接部97で接合している。
なお、これら前下本体部93、中央上本体部94、後下本体部95の前後長Lm、つまり、縦壁部27に接触して重なる範囲は、図5に示すスポット溶接するときに挟んで押圧する電極103よりわずかに大きい。
言い換えると、重ね接合代部31の本体部85を構成する前本体部91、後本体部92、前下本体部93、中央上本体部94、後下本体部95と、ビード部72は車両10前後に交互に配置されている(図5も参照)。
これらの前本体部91、後本体部92、前下本体部93、中央上本体部94、後下本体部95に連ねてビード部72が、サイドシル14の縦壁部27から距離δ(図5)だけ離れて、縦壁部27に平行に形成されている。
ビード部72の距離δは、縦壁部27から円弧部68の頂部74までの高さと同じである。
つまり、ビード部72は頂部74から形成され、車両10の平面視(図5)で、直交側部105が高さδで形成されている。
次に、フロントピラー16の重ね接合代部(フロント重ね接合代部)42について、図6〜図9を参照して詳しく説明する。
フロントピラー16の重ね接合代部42は、高さをサイドシル14の縦壁部27の高さとほぼ同じ高さに形成し、前後長を高さの2倍程度に形成している。そして、本体部111が形成されている。
本体部111は前本体部112、後本体部113、第1中央本体部114、第2中央本体部115からなる。
車両10前方側の前本体部112を縦壁部27に接触させ、後方側の後本体部113を縦壁部27に接触させ、これらを溶接部97で接合している。
前本体部112は円弧部71の端(当接部)116に連続している。端116は縦壁部27に当接している。
後本体部113は円弧部71の端116に連続している。端116は縦壁部27に当接している。
第2中央本体部115は、図7に示す通り、円弧部71の端116に連続している。端116は縦壁部27に当接している。
第2中央本体部115は、縦壁部27に接触した状態で縦壁部27の縦壁ビード部76を跨いでいる。
第1中央本体部114は第2中央本体部115と同様である。
さらに、前本体部112、後本体部113の間に前から順に第1中央本体部114、第2中央本体部115が順に配置され、縦壁部27に接触して溶接部97で接合されている。そして、残りの部位が、重ね接合代部42に設けたビード部73である。
前本体部112、後本体部113、第1中央本体部114、第2中央本体部115は、ピッチPで形成され、それぞれピッチPだけ離れている。
言い換えると、本体部111とビード部73は車両10の前後方向において交互に配置されている。
なお、第1中央本体部114の前後長Lfは、前後長Lmと同様である。他(前本体部112、後本体部113、第2中央本体部115)の前後長Lfも同様である。
ビード部73が、サイドシル14の縦壁部27から距離δ(図8)だけ離れて、縦壁部27に平行に形成されている。
ビード部73の距離δは、縦壁部27からアール部71の頂部74までの高さと同じである。
つまり、ビード部73は頂部74から形成され、車両10の平面視(図9)で、直交側部118が高さδで形成されている。
次に、車体側部構造の作用を説明する。
車体側部構造では、サイドシル14に荷重が入力されると、センタ接合構造24及びフロント接合構造25からセンタピラー21及びフロントピラー16にそれぞれ伝わる。
詳しくは、センタピラー21では、荷重が重ね接合代部31に設けたビード部72の直交側部105からも伝達されるので、重ね接合代部31の強度が高まり、結果的にサイドシル14と重ね接合代部31とを接合した部位(交差結合部121)の強度を高めることができる。
フロントピラー16では、荷重が重ね接合代部42に設けたビード部73の直交側部118からも伝達されるので、重ね接合代部42の強度が高まり、結果的にサイドシル14と重ね接合代部42とを接合した部位(交差結合部123)の強度を高めることができる。
また、車体側部構造では、円弧部68、71で形成された空間内の液体をビード部72、73から矢印a2(図4、図8参照)のように排出することができる。
例えば、車体12を表面処理液に浸けた場合や車体12に表面処理液を塗布した場合に内部の表面処理液をビード部72、73によって抜くことができる。結果的に、表面処理液の乾燥時間を短縮することができる。
実施例2による車体側部構造は、図10及び図11に示すように、車両210に採用され、車両210の車室251の側壁をなす左右のサイドボデー213に含まれ、サイドボデー213の下部である左右のサイドシル214,215と、左右のフロントピラー216,217と、左右のセンタピラー221,222と、を備えている。
車両210の車体212は、左右のサイドボデー213と、サイドボデー213の上部に連なるルーフ218と、サイドボデー213の下部に連なり車室251の床をなすアンダボデー219と、車室251の前に連なるフロントボデー224と、を備える。
フロントボデー224は、車両210の正面部225からアンダボデー219まで延びる左右のフロントサイドフレーム226を有する。
車体側部構造では、サイドシル214、215の前部227にフロントピラー216,217のピラー下部228が接合され、サイドシル214,215の中央部231,231にセンタピラー221,222のピラー下部232,232が接合されている。
次に、車体側部構造を主体に図10〜図14で説明する。
車体側部構造は、車室251の床(アンダボデー219)の左右端に配置され車両210の前後方向に延びるサイドシル214,215と、サイドシル214,215の前部227からルーフ218まで延びるフロントピラー216,217と、サイドシル214,215の中央部231,231からルーフ218まで延びるセンタピラー221,222と、を備える。
以下、車体側部構造は左右対称であるため、左の車体側部構造についてのみ説明する。
サイドシル214は、サイドシルアウタ234とサイドシルインナ235とで閉断面形状を形成している。
サイドシルアウタ234は、図12〜図14に示す通り、車両210の上方へ向けた(上に位置する)上壁部236と、上壁部236に対向するよう下に位置する下壁部237と、下壁部237と上壁部236にそれぞれ角部238を介して連なる縦壁部239とで断面U字形状又は断面ハット形状(図14)に形成されて、開口240は車室251に向いている。
フロントピラー216とセンタピラー221のうち少なくとも一方のピラー、ここではフロントピラー216及びセンタピラー221はともにプレス絞り成形で形成されて、サイドシルアウタ234に接合したフロントピラー216のピラー下部228、サイドシルアウタ234に接合したセンタピラー221のピラー下部232を有する。
「プレス絞り成形」とは、絞り加工であり、プレス絞り型(金型)を用い、プレス成形に含まれる。
センタピラー221のピラー下部232は、サイドシルアウタ234の上・下・縦壁部236、237、239のうち少なくとも角部238に連続する一方の壁部(上壁部236)及び他方の壁部(縦壁部239)にそれぞれ重ねて接合した第1重ね接合代部241と、第2重ね接合代部242と、これらの第1・第2重ね接合代部241,242との交わりの重ね接合角部243と、を備える。
フロントピラー216のピラー下部228は、センタピラー221のピラー下部232と同様である。
重ね接合角部243は、一方の壁部(上壁部236)と他方の壁部(縦壁部239)との交わりの角部238の近傍から角部238に干渉しない距離だけ乖離させ(以降参照)て他方の壁部(縦壁部239)の幅方向(車両210の上下方向)の中央(幅中央部244)に当接させ、接合している。
「角部238の近傍から」とは、詳しくは、図14に示す通り、断面視で、縦壁部239の肉厚の中心線Vsからということである。
「角部238に干渉しない距離」とは、距離が重ね接合角部243の半径r2に等しい(図5参照)。
すなわち、重ね接合角部243は縦壁部239の中心線Vsから距離(半径r2)だけ乖離しているということである。
サイドシルアウタ234の角部238は、半径r1で形成した部位で、ロールフォームやベンド成形などの方法で成形されている。つまり、サイドシルアウタ234をプレス成形やロールフォームなどの成形手段で塑性加工している。
センタピラー221は、溝状のアウタ部材245と、インナ部材246とからなり、アウタ部材245の溝の開口をインナ部材246で閉じることで、閉断面形状を形成している。アウタ部材245をプレス絞り成形を用いて溝状に成形している。
アウタ部材245は、溝形状をセンタピラー側壁部247、センタピラー前壁部248、センタピラー後壁部62で形成されている。そして、前述したようにサイドシルアウタ234に接触させた第1重ね接合代部241、第2重ね接合代部242を有している。
センタピラー後壁部249の下部は、車両210の後方へ向けて曲げた第1重ね接合代部241が形成され、サイドシルアウタ234の上壁部236に接触して接合している。
また、センタピラー前壁部248の下部は、車両210の前方へ向けて曲げた第1重ね接合代部241が形成され、サイドシルアウタ234の上壁部236に接触して接合している。そして、第1重ね接合代部241は第2重ね接合代部242に交わる。
すなわち、第1重ね接合代部241と第2重ね接合代部242との交わりの角に半径r2の面をなす重ね接合角部243を形成している。
重ね接合角部243の半径r2の中心Tは、断面視(図14)で、少なくとも、縦壁部239の中心線Vs上に設定されている。言い換えると、縦壁部239の中心線Vsは重ね接合角部243の半径r2の中心Tを通る。
ここでは、重ね接合角部243の半径r2の中心Tは、縦壁部239の中心線Vs上に設定したが、条件によっては、縦壁部239の中心線Vsから車両210の外方へ向け、且つ、半径外方へ向け所定の距離、例えば距離Eだけ離したものでもよい。
「縦壁部239の中心線Vs」とは、縦壁部239の板厚の中心とするが、縦壁部239の面としてもよい。
なお、重ね接合角部243を半径r2としたが、円形でなく、多角形でもよい。
重ね接合角部243は、第1重ね接合代部241と交わらない第2重ね接合代部242にも形成されている。すなわち、センタピラー側壁部247の下部に、且つ第2重ね接合代部242に第2重ね接合代部242の幅(車両210の前後方向)に一致する長さで形成されている。
次に、実施例2による車体側部構造の作用を説明する。
車体側部構造では、図14に示す通り、サイドシル214にセンタピラー221を接合するために、ロールフォームまたはベンド成形されたサイドシル214のサイドシルアウタ234に、プレス絞り成形されたセンタピラー221のアウタ部材245の下部232を重ねても、サイドシルアウタ234の角部238にアウタ部材245の下部232の角(重ね接合角部243)が干渉しない。従って、干渉することなく接合することができる。
車体側部構造では、図14に示す通り、サイドシル214のサイドシルアウタ234に形成した角部238の曲げ円弧(半径r1)を小さくしたので、曲げ円弧の半径を半径r1より大きくしたものに比べ、サイドシル214の強度を高めることができる。
また、サイドシルアウタ234の角部238は、図14に示す通り、センタピラー221のアウタ部材245の下部232に形成された角に干渉しない。つまり、角が重ね接合角部243であり、重ね接合角部243によって干渉を防止することができる。
センタピラー221のアウタ部材245は、第1重ね接合代部241と第2重ね接合代部242との交わりの角を重ね接合角部243に形成すると、プレス絞り成形が可能となるとともに、プレス絞り成形作業が容易になる。
すなわち、プレス絞り成形では、角の曲げ円弧の半径を小さくし難く、角の曲げ円弧の半径を大きくすると、製品のばらつきは小さくなり、歩留まりが向上し、結果的に作業が容易になる。
次に、実施例3による車体側部構造を図15、図16で説明する。図16は図14に対応する図である。
実施例3によるサイドシル314は、上・下・縦壁部333,358,339のうち少なくともいずれか1つの壁部(例えば上壁部333)に、サイドシル314の前部327から後端364までビード(例えば、上壁ビード381)を成形することで、閉断面が多角形に形成されている。
ここでは、上壁部333にビード(上壁ビード)381、下壁部358にビード(下壁ビード)382、縦壁部339にビード(縦壁ビード)376が形成されている。
センタピラー321の下部332は、重ね接合角部343が形成され、この重ね接合角部343がサイドシルアウタ334の角部338と縦壁ビード376の間に配置され、第2重ね接合代部342が縦壁ビード376の開口377を閉じている。
実施例3による車体側部構造は、実施例2による車体側部構造と同様の作用、効果を発揮する。
加えて、縦壁ビード376の開口377を閉じることで、縦壁ビード376の長さに対する中央を閉断面形状としたので、サイドシル314の強度をより高めることができる。
本発明の車体側部構造は、車体に好適である。
10…車両、14、15…サイドシル、16、17…フロントピラー、 21、22…センタピラー、27…縦壁部、31…センタピラーのピラー下部の重ね接合代部、33…上壁部、42…フロントピラーのピラー下部の重ね接合代部、51…車室、52…床(アンダボデー)、53…サイドシルの前部、55…サイドシルインナ、56…サイドシルアウタ、58…下壁部、61…開口、64…センタピラーのピラー下部、65…フロントピラーのピラー下部、67…角部、68…センタピラーのピラー下部の円弧部、71…フロントピラーのピラー下部の円弧部、72…センタピラーのピラー下部のビード部、73…フロントピラーのピラー下部のビード部、74…円弧部の頂部、

Claims (4)

  1. 車室の床の左右端をなし車両の前後方向に延びているサイドシルと、該サイドシルの前部に立設したフロントピラーのピラー下部と、前記サイドシルの中央に立設したセンタピラーのピラー下部と、を備えた車体側部構造において、前記サイドシルの各々は、前記車室側に位置するサイドシルインナと該サイドシルインナに対向しているサイドシルアウタとで閉断面形状に形成されており、前記サイドシルアウタは、上部に位置する上壁部と、該上壁部に連なる縦壁部と、該縦壁部に連なり前記上壁部に対向するよう下部に位置する下壁部と、からなり、断面U字形状又は断面ハット形状に形成され、前記縦壁部に対向している開口は前記車室へ向いており、前記センタおよびフロントピラーのピラー下部は、少なくとも一方に、前記上壁部と前記縦壁部の交差した角部の半径方向の外方に乖離させて円弧部を形成し、該円弧部に連続して前記縦壁部に重ねた、重ね接合代部が形成されており、前記重ね接合代部は、前記円弧部を介して前記縦壁部に当接する当接部を有していることを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記重ね接合代部は、前記当接部の車体前方側若しくは後方側の位置で前記円弧部の頂部に連ねて前記縦壁部から乖離したビード部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記当接部および前記ビード部は、車両前後方向において交互に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
  4. 前記サイドシルは、少なくとも前記縦壁部に、前記サイドシルの閉断面形状の内方へ向けて凹状に窪んだ縦壁ビード部を前記サイドシルの前記前部から前記サイドシルの後部まで形成しており、前記ビード部は、前記縦壁ビード部を跨いでいることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
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