JPWO2011070970A1 - 胸腺間質性リンパ球新生因子過剰発現抑制剤 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ホップ水抽出物又はその水溶性画分、水溶性高分子画分若しくは水溶性高分子ポリフェノール画分を有効成分として含有する胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)過剰発現抑制剤を提供する。本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、アレルギー疾患の根源的な予防・治療やアレルギー体質の改善を可能とする。日常的かつ継続的に摂取可能であり、医薬品成分としてだけでなく、飲食品等の素材としても使用することができる。
Description
本発明は、胸腺間質性リンパ球新生因子(thymic stromal lymphopoietin)(TSLP)過剰発現抑制剤に関する。
哺乳動物の正常な免疫系では、Th1細胞とTh2細胞とがバランスを保ちながら免疫応答を制御している。このバランスが崩れてTh2細胞優位の状態になると、異物(抗原)の進入によりIgE抗体の産生が促進され、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎等のアレルギー症状が引き起こされる。
このようなアレルギー疾患の発症メカニズムに関して、近年、TSLPが注目されている。TSLPは、気道や皮膚の上皮細胞から分泌され、Th2型T細胞分化を誘導するサイトカインであり、Th2細胞優位の状態を作り出すことを通じてアレルギー反応に関与することが明らかとなっている。
TSLPの作用を抑制することは、アレルギー疾患を始めとするTSLP依存性疾患の予防及び治療に有効と考えられる。TSLPの作用を抑制する物質としては、例えば、抗TSLP抗体や抗TSLP受容体抗体が知られている(特許文献1、2参照)。
本発明は、新規のTSLP過剰発現抑制剤を提供することを課題とする。
本発明は、ホップ水抽出物を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤を提供する。
本発明において、「ホップ水抽出物」とは、0〜50℃(0℃を除く。)の水によるホップ組織の抽出物をいうものとする。また、「TSLP過剰発現」とは、TSLP(タンパク質)又はその生成過程で生じる遺伝子産物(例えばmRNA)が正常レベルを超えて生成することをいうものとする。
本発明はまた、ホップ水抽出物の水溶性画分を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤であって、水溶性画分は、ホップ水抽出物を水と疎水性有機溶媒とで分配した場合に水層側に分離される画分であるTSLP過剰発現抑制剤、を提供する。
本発明はまた、ホップ水抽出物の水溶性画分から得られる高分子画分を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤であって、水溶性画分は、ホップ水抽出物を水と疎水性有機溶媒とで分配した場合に水層側に分離される画分であり、高分子画分は、分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜を透過しない物質の画分であるTSLP過剰発現抑制剤、を提供する。
本発明はまた、ホップ水抽出物の水溶性画分から得られる高分子ポリフェノール画分を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤であって、水溶性画分は、ホップ水抽出物を水と疎水性有機溶媒とで分配した場合に水層側に分離される画分であり、高分子ポリフェノール画分は、分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜を透過しないポリフェノールの画分であるTSLP過剰発現抑制剤、を提供する。
本発明において、「疎水性有機溶媒」とは、水と任意の割合で混合しない有機溶媒をいうものとする。また、分画分子量を示す数値の前に付された「約」という語は、当該数値の±10%の範囲を表すものとする。例えば、「約1000」は900〜1100を意味し、「約3000」は2700〜3300を意味する。
本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、TSLP過剰発現の抑制を通じて、TSLP依存性疾患(TSLPが関与して発症する疾患)(例えば、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギー、線維症、炎症性腸疾患、ホジキンリンパ腫)を予防又は治療することを可能とする。特にアレルギー疾患に関しては、アレルギー反応の開始自体を阻止することができ、アレルギー疾患の根源的な予防・治療やアレルギー体質の改善を可能とする。
ホップは、古くからビールの醸造を始めとする種々の用途に利用されてきた植物であり、生体に対する安全性は確立されている。それ故、本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、生体に対する安全性が高く、日常的かつ継続的に摂取可能であり、医薬品成分としてだけでなく、飲食品、飲食品添加物、飼料、飼料添加物等の素材としても好適である。
本発明によれば、新規のTSLP過剰発現抑制剤及びそれを含有する医薬品、飲食品、飲食品添加物、飼料、飼料添加物等が提供される。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明は、一態様において、ホップ水抽出物を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤を提供する。本発明において、「ホップ水抽出物」とは、0〜50℃(0℃を除く。)の水によるホップ組織の抽出物をいうものとする。
水抽出に供するホップ組織は特に制限されず、例えば、毬花、苞、茎、葉のいずれでもよい。
ホップ組織は、乾燥、凍結、加工、粉砕、選別等の処理が施されたものであってもよく、例えば、ホップペレットを使用してもよい。
ホップ組織の乾燥は、例えば、55℃以下の温度で、水分含有量が10重量%以下になるまで行うのが好ましい。ホップ組織の凍結方法は特に制限されないが、凍結温度としては−10℃以下が好ましく、−35℃以下が特に好ましい。ホップ組織の粉砕は、例えば、ピンミル、ハンマーミル、ボールミル等の粉砕機を用いて行うことができる。ホップ組織をサイズにより選別するには、例えば、ホップ組織を一定サイズ(例えば、0.1mm、0.3mm、0.5mm)の目開きの篩にかければよい。
ホップの品種は特に制限されず、例えば、既存の品種(例えば、チェコ産ザーツ種、ドイツ産ハラタウ・マグナム種、ドイツ産ハラタウ・トラディション種、ドイツ産ペルレ種)のいずれであってもよい。1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
水抽出に用いる水の温度は、0〜50℃(0℃を除く。)であればよいが、1〜40℃が好ましく、1〜30℃がより好ましい。
ホップ組織の水抽出は、常法に従って行うことができる。例えば、ホップ組織及び水を容器に入れ、適宜攪拌しながら所定時間静置する。静置して得られた液は、そのまま水抽出物の溶液として使用可能である。また、例えば、そのような液を遠心分離して得られる上清を水抽出物の溶液として使用することもできる。そのような液又は上清を濃縮、乾燥すれば、水抽出物が得られる。水抽出は、抽出効率を上げて抽出時間を短縮するために、水に、少量(10重量%以下)のアルコール(好ましくはエタノール)を添加して行ってもよい。
ホップ水抽出物は、市販のものがあればそれを使用してもよい。
本発明は、他の一態様において、ホップ水抽出物の水溶性画分を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤であって、水溶性画分は、ホップ水抽出物を水と疎水性有機溶媒とで分配した場合に水層側に分離される画分であるTSLP過剰発現抑制剤、を提供する。
ここで、「疎水性有機溶媒」とは、水と任意の割合で混合しない有機溶媒をいうものとする。そのような溶媒としては、例えば、ヘキサン、酢酸エチル、n−ブタノール、ジエチルエーテル、クロロホルムが挙げられる。
上記水溶性画分は、1回の分配操作を行って水層中に分離される画分であってもよいし、また、最初に得られた水層について更に1回又は複数回の分配操作を行って新たに水層中に分離される画分であってもよい。例えば、(a)ホップ水抽出物の水溶液にヘキサンを加えて液液分配を行う工程と、(b)工程(a)で得られた水層に酢酸エチルを加えて液液分配を行う工程と、(c)工程(b)で得られた水層にn−ブタノールを加えて液液分配を行う工程と、をこの順に実施した場合に工程(c)で水層中に分離される画分であってもよい。1回又は複数回の液液分配によって得られた水層を濃縮、乾燥すれば、水溶性画分が得られる。
本発明は、更なる一態様において、上記水溶性画分から得られる高分子画分を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤であって、高分子画分は、分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜を透過しない物質の画分であるTSLP過剰発現抑制剤、を提供する。
また、本発明は、更なる一態様において、上記水溶性画分から得られる高分子ポリフェノール画分を有効成分として含有するTSLP過剰発現抑制剤であって、高分子ポリフェノール画分は、分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜を透過しないポリフェノールの画分であるTSLP過剰発現抑制剤、を提供する。
上記高分子画分は、例えば、上記水溶性画分の溶液を分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜でろ過し、膜を透過しなかった物質を回収、乾燥することによって得ることができる。或いは、まず、ホップ水抽出物の溶液を限外ろ過膜でろ過し、次いで、膜非透過画分を水と疎水性有機溶媒とで分配し、得られた水層を濃縮、乾燥することによっても得ることができる。
上記高分子ポリフェノール画分は、例えば、ポリフェノールを選択的に吸着する吸着剤に上記高分子画分の溶液を接触させ、次いで、吸着物質を吸着剤から分離することによって得ることができる。或いは、まず、上記水溶性画分の溶液を吸着剤に接触させ、次いで、吸着物質を吸着剤から分離し、更に、これを分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜で分画することによっても得ることができる。或いは、まず、ホップ水抽出物の溶液を吸着剤に接触させ、次いで、吸着物質を吸着剤から分離し、更に、これについて液液分配及び限外ろ過を任意の順序で行うことによっても得ることができる。ポリフェノールを選択的に吸着する吸着剤としては、例えば、ポリビニルポリピロリドン(PVPP)、スチレン−ジビニルベンゼン系吸着剤、親水性ビニルポリマー系吸着剤、メタクリル酸エステル系吸着剤が挙げられる。
これらの態様において、限外ろ過膜の分画分子量は約1000〜約3000であればよいが、より高いTSLP過剰発現抑制効果が得られる点で、例えば、約1500〜約3000がより好ましく、約2000〜約3000が更に好ましく、約2500〜約3000が更に好ましく、約3000が特に好ましい。
本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、TSLP過剰発現抑制作用を有する他の成分を更に含有してもよい。
本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、ホップ水抽出物又はその水溶性画分、水溶性高分子画分若しくは水溶性高分子ポリフェノール画分からなるものであってもよい。また、本質的にホップ水抽出物又はその水溶性画分、水溶性高分子画分若しくは水溶性高分子ポリフェノール画分からなるものであってもよい。
本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、固体(例えば、凍結乾燥させて得られる粉末)、液体(溶液又は懸濁液)、ペースト等のいずれの形状でもよく、また、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤、懸濁剤、乳剤、軟膏剤、硬膏剤等のいずれの剤形をとってもよい。
上述の各種製剤は、ホップ水抽出物又はその水溶性画分、水溶性高分子画分若しくは水溶性高分子ポリフェノール画分と、薬学的に許容される添加剤(賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、乳化剤、界面活性剤、基剤、溶解補助剤、懸濁化剤等)と、を混和することによって調製することができる。
例えば、賦形剤としては、ラクトース、スクロース、デンプン、デキストリン等が挙げられる。結合剤としては、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク等が挙げられる。崩壊剤としては、結晶セルロース、寒天、ゼラチン、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン等が挙げられる。乳化剤又は界面活性剤としては、Tween60、Tween80、Span80、モノステアリン酸グリセリン等が挙げられる。基剤としては、セトステアリルアルコール、ラノリン、ポリエチレングリコール、米糠油、魚油(DHA、EPA等)、オリーブ油等が挙げられる。溶解補助剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、Tween80等が挙げられる。懸濁化剤としては、Tween60、Tween80、Span80、モノステアリン酸グリセリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、医薬品、飲食品(飲料、食品)、飲食品添加物、飼料、飼料添加物等の成分として使用することができる。例えば、飲料としては、水、清涼飲料水、果汁飲料、乳飲料、アルコール飲料、スポーツドリンク、栄養ドリンク等が挙げられる。食品としては、パン類、麺類、米類、豆腐、乳製品、醤油、味噌、菓子類等が挙げられる。本発明のTSLP過剰発現抑制剤はまた、特定保健用食品、特別用途食品、栄養補助食品、健康食品、機能性食品、病者用食品等の成分として使用することもできる。
飲料、食品、飼料等は、当該分野で通常使用される添加物を更に含有してもよい。そのような添加物としては、例えば、苦味料、香料、リンゴファイバー、大豆ファイバー、肉エキス、黒酢エキス、ゼラチン、コーンスターチ、蜂蜜、動植物油脂;グルテン等のタンパク質;大豆、エンドウ等の豆類;グルコース、フルクトース等の単糖類;スクロース等の二糖類;デキストロース、デンプン等の多糖類;エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等の糖アルコール類;ビタミンC等のビタミン類;亜鉛、銅、マグネシウム等のミネラル類;CoQ10、α−リポ酸、カルニチン、カプサイシン等の機能性素材、が挙げられる。これらの添加物は、1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、ヒトに摂取されても、非ヒト哺乳動物に摂取されてもよい。摂取量及び摂取方法は、個体の状態、年齢等に応じて適宜決定することができる。好適な摂取方法としては、例えば、経口摂取が挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
(試験サンプルの調製)
ホップペレット(チェコ産ザーツ種:タイプ90)1kgを蒸留水(5℃)10Lに入れ、5℃にて時々攪拌し、ペレット状態を消失させながら一晩静置した。7000rpmで15分間遠心分離した後、上清を回収し、これを更に濃縮、乾燥してホップ水抽出物150gを得た。その一部を蒸留水で希釈して所定濃度の試験サンプルを得た。
(試験サンプルの調製)
ホップペレット(チェコ産ザーツ種:タイプ90)1kgを蒸留水(5℃)10Lに入れ、5℃にて時々攪拌し、ペレット状態を消失させながら一晩静置した。7000rpmで15分間遠心分離した後、上清を回収し、これを更に濃縮、乾燥してホップ水抽出物150gを得た。その一部を蒸留水で希釈して所定濃度の試験サンプルを得た。
(ヒト鼻粘膜上皮細胞の培養)
ヒトから採取した鼻粘膜組織を2〜3mm3の大きさに切り刻み、PBSで洗浄後、0.5mg/μL DNase I(Sigma)及び0.08mg/mL Liberase Blenzyme 3(Roche)を含むPBS中、37℃で20分間インキュベート(酵素処理)した。得られた酵素処理液を、まず300μmのメッシュで、次いで40μmのメッシュでろ過後、1000gで4分間遠心分離した。そして、鼻粘膜上皮細胞を含む沈殿物を、BEBM培地(Lonza)[0.5μg/mL ヒドロコルチゾン、5μg/mL インスリン、10μg/mL トランスフェリン、0.5μg/mL エピネフリン、6.5μg/mL トリヨードサイロニン、50μg/mL ゲンタマイシン、50μg/mL アムホテリシンB、0.1ng/mL レチノイン酸、0.5ng/mL 上皮成長因子を添加]に懸濁し、CO2インキュベーター(37℃、5%CO2)で24時間インキュベートした。その後、鼻粘膜上皮細胞の延命のために、レトロウイルスベクター(BABE−hygro−hTERT)を用いて鼻粘膜上皮細胞にhTERT遺伝子を導入した(具体的には、レトロウイルス産生細胞(A293細胞)をDMEM培地で培養し、培養上清を鼻粘膜上皮細胞に添加して24時間インキュベートした)。
ヒトから採取した鼻粘膜組織を2〜3mm3の大きさに切り刻み、PBSで洗浄後、0.5mg/μL DNase I(Sigma)及び0.08mg/mL Liberase Blenzyme 3(Roche)を含むPBS中、37℃で20分間インキュベート(酵素処理)した。得られた酵素処理液を、まず300μmのメッシュで、次いで40μmのメッシュでろ過後、1000gで4分間遠心分離した。そして、鼻粘膜上皮細胞を含む沈殿物を、BEBM培地(Lonza)[0.5μg/mL ヒドロコルチゾン、5μg/mL インスリン、10μg/mL トランスフェリン、0.5μg/mL エピネフリン、6.5μg/mL トリヨードサイロニン、50μg/mL ゲンタマイシン、50μg/mL アムホテリシンB、0.1ng/mL レチノイン酸、0.5ng/mL 上皮成長因子を添加]に懸濁し、CO2インキュベーター(37℃、5%CO2)で24時間インキュベートした。その後、鼻粘膜上皮細胞の延命のために、レトロウイルスベクター(BABE−hygro−hTERT)を用いて鼻粘膜上皮細胞にhTERT遺伝子を導入した(具体的には、レトロウイルス産生細胞(A293細胞)をDMEM培地で培養し、培養上清を鼻粘膜上皮細胞に添加して24時間インキュベートした)。
(TSLP発現の誘導)
遺伝子導入後、鼻粘膜上皮細胞を培地とともに12ウェルプレートに播種し、CO2インキュベーター(37℃、5%CO2)で5〜7日間インキュベートした。そして、25μg/mL poly I:C(polyinosine−polycytidylic acid)を添加したBEBM培地(Lonza)に交換し、所定量の試験サンプルを添加して又は試験サンプルを添加せずに24時間インキュベートした(一部のウェルでは、poly I:Cを含まない培地に交換し、試験サンプルを添加せずにインキュベートした)。poly I:Cは、TSLP発現を誘導する物質である。
遺伝子導入後、鼻粘膜上皮細胞を培地とともに12ウェルプレートに播種し、CO2インキュベーター(37℃、5%CO2)で5〜7日間インキュベートした。そして、25μg/mL poly I:C(polyinosine−polycytidylic acid)を添加したBEBM培地(Lonza)に交換し、所定量の試験サンプルを添加して又は試験サンプルを添加せずに24時間インキュベートした(一部のウェルでは、poly I:Cを含まない培地に交換し、試験サンプルを添加せずにインキュベートした)。poly I:Cは、TSLP発現を誘導する物質である。
(TSLP発現量の測定)
TSLP発現を誘導後、TSLP発現量(TSLP生成量及びTSLP mRNA生成量)を測定した。
TSLP発現を誘導後、TSLP発現量(TSLP生成量及びTSLP mRNA生成量)を測定した。
TSLP生成量の測定:
培養上清の吸光度(主波長:405nm、副波長:605nm)をヒトTSLP−ELISAキット(PEPRO−TECH)で測定し、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)を求めた。
培養上清の吸光度(主波長:405nm、副波長:605nm)をヒトTSLP−ELISAキット(PEPRO−TECH)で測定し、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)を求めた。
TSLP mRNA生成量の測定:
培地を除去後、鼻粘膜上皮細胞からTRIzol(Invitrogen)でトータルRNAを抽出し、これを、SuperScript First−Strand System for RNA(Invitrogen)を用いて逆転写した。そして、TaqMan Gene Expression Assay Kit(Applied Biosystems)でリアルタイムPCRを行った。リファレンスとして、18S rRNAを使用した。
培地を除去後、鼻粘膜上皮細胞からTRIzol(Invitrogen)でトータルRNAを抽出し、これを、SuperScript First−Strand System for RNA(Invitrogen)を用いて逆転写した。そして、TaqMan Gene Expression Assay Kit(Applied Biosystems)でリアルタイムPCRを行った。リファレンスとして、18S rRNAを使用した。
(結果)
結果(平均±標準偏差)を表1、2及び図1、2に示す。図1は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。図2は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP mRNA生成量を示すグラフである。表1、2及び図1、2において、「HWE」はホップ水抽出物を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)及びホップ水抽出物濃度(ppm)は、いずれも培地中の濃度を示す。表1及び図1において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。また、表2及び図2において、TSLP mRNA生成量は、18S rRNA量に対するTSLP mRNA量の比率で示されている。
結果(平均±標準偏差)を表1、2及び図1、2に示す。図1は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。図2は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP mRNA生成量を示すグラフである。表1、2及び図1、2において、「HWE」はホップ水抽出物を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)及びホップ水抽出物濃度(ppm)は、いずれも培地中の濃度を示す。表1及び図1において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。また、表2及び図2において、TSLP mRNA生成量は、18S rRNA量に対するTSLP mRNA量の比率で示されている。
上記結果から明らかなように、poly I:Cによって誘導されるTSLP発現はホップ水抽出物の存在下で顕著に抑制された。
実施例1により、ホップ水抽出物はTSLP過剰発現抑制作用を有することが確認された。
[実施例2]
(試験サンプルの調製)
ホップペレット(SSA−ペレット)250gを蒸留水3Lに入れ、攪拌後、低温室(25℃)にて一晩静置した。8000rpm、4℃で20分間遠心分離した後、上清を回収し、これをろ紙No.2でろ過した。ろ液を600mLまで濃縮してホップ水抽出物の水溶液を得た。
(試験サンプルの調製)
ホップペレット(SSA−ペレット)250gを蒸留水3Lに入れ、攪拌後、低温室(25℃)にて一晩静置した。8000rpm、4℃で20分間遠心分離した後、上清を回収し、これをろ紙No.2でろ過した。ろ液を600mLまで濃縮してホップ水抽出物の水溶液を得た。
次いで、ホップ水抽出物の水溶液に150mLのヘキサンを加えて液液分配を行った(2回)。
引き続き、得られた水層について、更に150mLの酢酸エチルで液液分配を行った(2回)。酢酸エチル層(上層)と水層(下層)の間にエマルジョン層が生じたが、これについては更に遠心分離(3000rpm、20℃、10分間)を行った。得られた酢酸エチル層を濃縮、乾燥して、酢酸エチル層画分(786.1mg)を得た。その一部を蒸留水で希釈して所定濃度の試験サンプルを得た。
他方、水層については、更に150mLのn−ブタノールで液液分配を行った(3回)。ブタノール層(上層)と水層(下層)の間にエマルジョン層が生じたが、これについては更に遠心分離(3000rpm、20℃、10分間)を行った。得られたブタノール層及び水層を濃縮、乾燥して、ブタノール層画分(1.0g)及び水層画分(45.32g)を得た。各画分について、その一部を蒸留水で希釈して所定濃度の試験サンプルを得た。
(ヒト鼻粘膜上皮細胞の培養)
実施例1と同様にしてヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行った。
実施例1と同様にしてヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行った。
(TSLP発現の誘導)
実施例1と同様にしてTSLP発現の誘導を行った。
実施例1と同様にしてTSLP発現の誘導を行った。
(TSLP発現量の測定)
TSLP発現を誘導後、TSLP発現量(TSLP生成量)を測定した。TSLP生成量の測定は実施例1と同様にして行った。
TSLP発現を誘導後、TSLP発現量(TSLP生成量)を測定した。TSLP生成量の測定は実施例1と同様にして行った。
(結果)
結果(平均±標準偏差)を表3及び図3に示す。図3は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。表3及び図3において、「コントロール」は、いずれの試験サンプルも添加されていない場合を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)及び画分濃度(μg/mL)は、いずれも培地中の濃度を示す。表3及び図3において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。
結果(平均±標準偏差)を表3及び図3に示す。図3は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。表3及び図3において、「コントロール」は、いずれの試験サンプルも添加されていない場合を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)及び画分濃度(μg/mL)は、いずれも培地中の濃度を示す。表3及び図3において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。
上記結果から明らかなように、poly I:Cによって誘導されるTSLP発現は水層画分の存在下で顕著に抑制された。
実施例2により、ホップ水抽出物の水溶性画分はTSLP過剰発現抑制作用を有することが確認された。
[実施例3]
(試験サンプルの調製)
実施例2で得られた水層画分の50mgを蒸留水5mLに溶解し、この溶液について、分画分子量3000の限外ろ過膜(Amicon Ultra)を用いて、3000rpm、20℃で3時間遠心ろ過を行った。
(試験サンプルの調製)
実施例2で得られた水層画分の50mgを蒸留水5mLに溶解し、この溶液について、分画分子量3000の限外ろ過膜(Amicon Ultra)を用いて、3000rpm、20℃で3時間遠心ろ過を行った。
限外ろ過膜を透過しなかった物質を回収し、これを乾燥して高分子画分を得た。また、ろ液を濃縮、乾燥して低分子画分を得た。各画分について、その一部を蒸留水で希釈して所定濃度の試験サンプルを得た。
(ヒト鼻粘膜上皮細胞の培養)
実施例1と同様にしてヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行った。
実施例1と同様にしてヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行った。
(TSLP発現の誘導)
実施例1と同様にしてTSLP発現の誘導を行った。
実施例1と同様にしてTSLP発現の誘導を行った。
(TSLP発現量の測定)
実施例2と同様にしてTSLP発現量の測定を行った。
実施例2と同様にしてTSLP発現量の測定を行った。
(結果)
結果(平均±標準偏差)を表4及び図4に示す。図4は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。表4及び図4において、「コントロール」は、いずれの試験サンプルも添加されていない場合を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)及び画分濃度(μg/mL)は、いずれも培地中の濃度を示す。表4及び図4において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。
結果(平均±標準偏差)を表4及び図4に示す。図4は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。表4及び図4において、「コントロール」は、いずれの試験サンプルも添加されていない場合を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)及び画分濃度(μg/mL)は、いずれも培地中の濃度を示す。表4及び図4において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。
上記結果から明らかなように、poly I:Cによって誘導されるTSLP発現は高分子画分の存在下で顕著に抑制された。
実施例3により、ホップ水抽出物の水溶性高分子画分はTSLP過剰発現抑制作用を有することが確認された。
[実施例4]
(試験サンプルの調製)
まず、ポリビニルポリピロリドン(PVPP)粉末2.5gを蒸留水50mLに添加して1時間攪拌し、PVPPスラリーを得た。次いで、実施例3で得られた高分子画分の37.5mgを蒸留水15mLに溶解し、この溶液にPVPPスラリーを添加して、30分間穏やかに攪拌した。最後に、混合液をろ過してPVPPを回収し、PVPP吸着画分を5%NH3/CH3OHで溶出させた。
(試験サンプルの調製)
まず、ポリビニルポリピロリドン(PVPP)粉末2.5gを蒸留水50mLに添加して1時間攪拌し、PVPPスラリーを得た。次いで、実施例3で得られた高分子画分の37.5mgを蒸留水15mLに溶解し、この溶液にPVPPスラリーを添加して、30分間穏やかに攪拌した。最後に、混合液をろ過してPVPPを回収し、PVPP吸着画分を5%NH3/CH3OHで溶出させた。
得られた溶出液は、TSLP発現誘導実験(後述)において、PVPP吸着画分の試験サンプルとして使用した。他方、ろ液はそのまま、PVPP非吸着画分の試験サンプルとして使用した。
(ヒト鼻粘膜上皮細胞の培養)
実施例1と同様にしてヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行った。
実施例1と同様にしてヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行った。
(TSLP発現の誘導)
実施例1と同様にしてTSLP発現の誘導を行った。
実施例1と同様にしてTSLP発現の誘導を行った。
(TSLP発現量の測定)
実施例2と同様にしてTSLP発現量の測定を行った。
実施例2と同様にしてTSLP発現量の測定を行った。
(結果)
結果(平均±標準偏差)を表5及び図5に示す。図5は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。表5及び図5において、「コントロール」は、いずれの試験サンプルも添加されていない場合を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)は培地中の濃度を示す。表5及び図5において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。
結果(平均±標準偏差)を表5及び図5に示す。図5は、ヒト鼻粘膜上皮細胞におけるTSLP生成量を示すグラフである。表5及び図5において、「コントロール」は、いずれの試験サンプルも添加されていない場合を表す。また、poly I:C濃度(μg/mL)は培地中の濃度を示す。表5及び図5において、TSLP生成量は、培養上清中のTSLP濃度(pg/mL)で示されている。
上記結果から明らかなように、poly I:Cによって誘導されるTSLP発現はPVPP吸着画分の存在下で顕著に抑制された。なお、PVPPは、ポリフェノールを選択的に吸着する吸着剤である。
実施例4により、ホップ水抽出物の水溶性高分子ポリフェノール画分はTSLP過剰発現抑制作用を有することが確認された。
本発明のTSLP過剰発現抑制剤は、アレルギー疾患を始めとするTSLP依存性疾患の予防及び治療に有用である。
Claims (7)
- ホップ水抽出物を有効成分として含有する胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)過剰発現抑制剤。
- ホップ水抽出物の水溶性画分を有効成分として含有する胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)過剰発現抑制剤であって、
前記水溶性画分は、ホップ水抽出物を水と疎水性有機溶媒とで分配した場合に水層側に分離される画分であるTSLP過剰発現抑制剤。 - ホップ水抽出物の水溶性画分から得られる高分子画分を有効成分として含有する胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)過剰発現抑制剤であって、
前記水溶性画分は、ホップ水抽出物を水と疎水性有機溶媒とで分配した場合に水層側に分離される画分であり、前記高分子画分は、分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜を透過しない物質の画分であるTSLP過剰発現抑制剤。 - ホップ水抽出物の水溶性画分から得られる高分子ポリフェノール画分を有効成分として含有する胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)過剰発現抑制剤であって、
前記水溶性画分は、ホップ水抽出物を水と疎水性有機溶媒とで分配した場合に水層側に分離される画分であり、前記高分子ポリフェノール画分は、分画分子量約1000〜約3000の限外ろ過膜を透過しないポリフェノールの画分であるTSLP過剰発現抑制剤。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のTSLP過剰発現抑制剤を含有する医薬品。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のTSLP過剰発現抑制剤を含有する飲食品。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のTSLP過剰発現抑制剤を含有する飲食品添加物。
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