JPWO2010041602A1 - 修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー - Google Patents
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Abstract
【課題】高い透明性、さらには高い耐熱性をも有するフィルム、特に光学フィルムが得られる被膜形成用塗布液を提供することを目的とする。【解決手段】下記式[1]で表される化合物を重合した重合体の末端が、下記式[2]で表される化合物で修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー、前記ポリマーを含有する被膜形成用塗布液、及び前記被膜形成用塗布液から得られるフィルム。【化1】[式中、X1は、下記式[1a]、式[1b]又は式[1c]【化2】(式中、Y1及びY2は、それぞれ独立して、炭素原子数1又は2のアルキレン基を表し、nは1乃至6の整数を表し、mは1乃至6の整数を表す。)で表される2価の基を表し、X2は、2価のベンゼン、チオフェン、フラン又はフルオレンを表し、X3は、水素原子、ハロゲン原子、CF3、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基又は炭素原子数1乃至6のアルキル基を表す。]【選択図】なし
Description
本発明は、修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー、前記ポリマーを含有する被膜形成用塗布液、及び前記被膜形成用塗布液から得られるフィルム、特に光学フィルムに関する。
現在、液晶テレビやプラズマテレビなどの薄型テレビが一般に普及してきた。それに伴い、高精細表示、省電力、長期信頼性などの特性が、薄型テレビに求められている。そのため、薄型テレビに使用される構成部材に対して、透明性、複屈折率、及び耐熱性など、様々な特性が要求されるようになってきた。中でも液晶ディスプレイに用いられる平坦化膜や位相差フィルム等には、透明性、耐熱性、及びハンドリング性が要求される。
ところで、ハイパーブランチ型ポリマーは、溶解性に優れ、溶液粘度、溶融粘度ともに非常に小さいという特徴を有する。そのため、ハイパーブランチ型ポリマーは、ハンドリング性に優れ、機能性材料への展開が期待されている。ハイパーブランチ型ポリマーの一つに、トリアロイルベンゼン骨格ポリマーが報告されている(特許文献1、非特許文献1参照)。このポリマーは、溶解性に優れるだけでなく、耐熱性が高く、さらに簡便に合成することができるという利点があるが、液晶ディスプレイ用途等の光学フィルムに用いるには、フィルムの透明性が低いという問題があった。
Ben Zhong Tang等、Macromolecules,2005,38,6382
本発明は、修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー、前記ポリマーを含有する被膜形成用塗布液、及び前記被膜形成用塗布液から得られる高い透明性、さらには高い耐熱性をも有するフィルム、特に光学フィルムを提供することを課題とする。
本発明者等は、上記状況に鑑み鋭意検討した結果、修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを含有する被膜形成用塗布液から得られるフィルムが上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は下記の要旨からなる。
本発明は、下記式[1]で表される化合物を重合した重合体の末端が、下記式[2]で表される化合物で修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
[式中、
X1は、下記式[1a]、式[1b]又は式[1c]
(式中、Y1及びY2は、それぞれ独立して、炭素原子数1又は2のアルキレン基を表し、nは1乃至6の整数を表し、mは1乃至6の整数を表す。)で表される2価の基を表し、
X2は、2価のベンゼン、チオフェン、フラン又はフルオレンを表し、
X3は、水素原子、ハロゲン原子、CF3、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基又は炭素原子数1乃至6のアルキル基を表す。]
このうち、より好ましい態様は、前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1又は2のアルキレン基を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
さらに好ましい態様は、前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1のメチレン基を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
別の好ましい態様は、前記式[1b]中のnが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
さらに別の好ましい態様は、前記式[1c]中のmが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
また、本発明は、これら上述のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを含有する、被膜形成用塗布液にも関する。
さらに本発明は、上記被膜形成用塗布液から得られる、フィルムにも関する。
本発明のさらに別の態様は、前記式[1]で表される化合物をアミン存在下で重合した重合体の末端に、前記式[2]で表される化合物を反応させることを含む、トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法にも関する。
このうち、好ましい態様は、前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1又は2のアルキレン基を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法に関する。
さらに好ましい態様は、前記式[1b]中のnが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法に関する。
さらに別の好ましい態様は、前記式[1c]中のmが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法に関する。
また本発明の別の態様は、下記式[3]で表される化合物に関する。
本発明は、下記式[1]で表される化合物を重合した重合体の末端が、下記式[2]で表される化合物で修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
X1は、下記式[1a]、式[1b]又は式[1c]
X2は、2価のベンゼン、チオフェン、フラン又はフルオレンを表し、
X3は、水素原子、ハロゲン原子、CF3、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基又は炭素原子数1乃至6のアルキル基を表す。]
このうち、より好ましい態様は、前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1又は2のアルキレン基を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
さらに好ましい態様は、前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1のメチレン基を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
別の好ましい態様は、前記式[1b]中のnが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
さらに別の好ましい態様は、前記式[1c]中のmが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーに関する。
また、本発明は、これら上述のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを含有する、被膜形成用塗布液にも関する。
さらに本発明は、上記被膜形成用塗布液から得られる、フィルムにも関する。
本発明のさらに別の態様は、前記式[1]で表される化合物をアミン存在下で重合した重合体の末端に、前記式[2]で表される化合物を反応させることを含む、トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法にも関する。
このうち、好ましい態様は、前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1又は2のアルキレン基を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法に関する。
さらに好ましい態様は、前記式[1b]中のnが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法に関する。
さらに別の好ましい態様は、前記式[1c]中のmが1乃至3の整数を表す、上記トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法に関する。
また本発明の別の態様は、下記式[3]で表される化合物に関する。
本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーは、末端が上記式[2]で表される化合物で修飾された構造を有するものである。そのため、この修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを被膜形成用塗布液に含有したとき、該被膜形成用塗布液から得られるフィルムは、修飾されていないトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを含有する被膜形成用塗布液から得られるフィルムと比べて、より高い透明性を有するだけでなく、より高い耐熱性を有するものとなる。従って、本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーは、透明性及び耐熱性がより改良されたフィルムを形成することができるという効果を有する。
また当該フィルムは、例えば液晶ディスプレイ用途などの光学フィルムに用いるのに適している。
さらに、本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造は、ベースとなるトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを、例えば有機溶媒に溶解し、上記式[2]で表される末端修飾化合物を加え、そして還流下に反応させることにより簡便に行われるという利点を有する。
また当該フィルムは、例えば液晶ディスプレイ用途などの光学フィルムに用いるのに適している。
さらに、本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造は、ベースとなるトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを、例えば有機溶媒に溶解し、上記式[2]で表される末端修飾化合物を加え、そして還流下に反応させることにより簡便に行われるという利点を有する。
本発明は、修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー、該ポリマーを含有する被膜形成用塗布液、前記被膜形成用塗布液から得られるフィルム、前記ポリマーの製造方法、及び新規な末端修飾化合物である。
本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーとは、トリアロイルベンゼン骨格ポリマーを、後記する修飾化合物で修飾したポリマーである。
本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマーとは、トリアロイルベンゼン骨格ポリマーを、後記する修飾化合物で修飾したポリマーである。
<トリアロイルベンゼン骨格ポリマー>
本発明に用いるトリアロイルベンゼン骨格ポリマーは、下記式[1]で表される化合物を重合して得られる重合体である。詳細に述べると、末端にアセチレン部位を有する2官能性モノマーである、下記式[1]で表される化合物を環化三量化反応させることによって得られる重合体である。
式中、X1は下記式[1a]、式[1b]又は式[1c]
で表され、Y1及びY2は、それぞれ独立して、炭素原子数1又は2のアルキレン基を表し、nは1乃至6の整数を表し、mは1乃至6の整数を表す。
本発明に用いるトリアロイルベンゼン骨格ポリマーは、下記式[1]で表される化合物を重合して得られる重合体である。詳細に述べると、末端にアセチレン部位を有する2官能性モノマーである、下記式[1]で表される化合物を環化三量化反応させることによって得られる重合体である。
式中のY1及びY2は、それぞれ独立して、炭素原子数1又は2のアルキレン基を表すが、好ましくはメチレン基である。また、式中のnは1乃至6の整数を表すが、1乃至3が好ましい。
中でもX1が前記式[1a]の構造の場合、重合体の有機溶媒への溶解性が高いので、X1は前記式[1a]の構造が好ましい。
中でもX1が前記式[1a]の構造の場合、重合体の有機溶媒への溶解性が高いので、X1は前記式[1a]の構造が好ましい。
<トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの合成>
以下の反応スキームに示すように、トリアロイルベンゼン骨格ポリマー[T]は、種々のアミン化合物を用いて、下記式[1]で表される化合物を環化三量化反応させることによって合成することができる。
{上記式[1]及び[T]中、
Lは下記式[T1]:
[式中、X1は下記式[1a]、式[1b]又は式[1c]
(式中、Y1及びY2は、それぞれ独立して、炭素原子数1又は2のアルキレン基を表し、nは1乃至6の整数を表し、mは1乃至6の整数を表す。)で表される2価の基を表す。]で表される基を表す。}
以下の反応スキームに示すように、トリアロイルベンゼン骨格ポリマー[T]は、種々のアミン化合物を用いて、下記式[1]で表される化合物を環化三量化反応させることによって合成することができる。
Lは下記式[T1]:
より具体的には、例えば、前記式[1]で表される2官能性モノマーを1,4−ジオキサンなどの有機溶媒に溶解し、ピペリジンなどのアミン化合物を添加して、一定時間(例えば12乃至36時間)還流下攪拌させると、トリアロイルベンゼン骨格ポリマーを合成することができる。反応液をメタノールやエタノールなどの貧溶媒に滴下して再沈殿を行うと、固体としてポリマーを得ることができ、低分子量のオリゴマーを除去できる。低分子量のオリゴマーを除去するために、再沈殿を何度も繰り返し行うことが好ましい。
重合の際に用いるアミン化合物としては、例えば、ピペリジン、ジエチルアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジフェニルアミン等が挙げられる。アミン化合物の添加量は、前記式[1]で表される化合物の1モルに対し、0.1乃至0.5モルが好ましく、より好ましくは0.15乃至0.4モルである。
重合の際に用いるアミン化合物としては、例えば、ピペリジン、ジエチルアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジフェニルアミン等が挙げられる。アミン化合物の添加量は、前記式[1]で表される化合物の1モルに対し、0.1乃至0.5モルが好ましく、より好ましくは0.15乃至0.4モルである。
<修飾化合物>
本発明に用いられる修飾化合物は、反応可能部位であるイノン構造を有する化合物であって、下記式[2]で表される。
(式中、X2は2価のベンゼン、チオフェン、フラン又はフルオレンを表し、X3は水素原子、ハロゲン原子、CF3、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基又は炭素原子数1乃至6のアルキル基を表す。)
このような修飾化合物の例としては、下記式[K1]から下記式[K11]の化合物等が挙げられる。
本発明に用いられる修飾化合物は、反応可能部位であるイノン構造を有する化合物であって、下記式[2]で表される。
このような修飾化合物の例としては、下記式[K1]から下記式[K11]の化合物等が挙げられる。
<修飾化合物の合成>
本発明に用いられる修飾化合物の合成方法は、有機合成化学における手法を組み合わせることによって合成することができ、特に制限されないが、例えば、以下の方法で合成することができる。
本発明に用いられる前記式[2]で表される修飾化合物は、下記の合成スキーム(S1)で示されるように、化合物(i)で表されるアルコールを無水クロム酸や過マンガン酸を用いて酸化させることにより合成することができる。
(式中、X2及びX3は、前記式[2]に記載の定義と同義である。)
本発明に用いられる修飾化合物の合成方法は、有機合成化学における手法を組み合わせることによって合成することができ、特に制限されないが、例えば、以下の方法で合成することができる。
本発明に用いられる前記式[2]で表される修飾化合物は、下記の合成スキーム(S1)で示されるように、化合物(i)で表されるアルコールを無水クロム酸や過マンガン酸を用いて酸化させることにより合成することができる。
合成スキーム(S1)中の、上記式(i)で表されるアルコールは、下記の合成スキーム(S2)のように、式(ii)で表されるアルデヒドとエチニルマグネシウムブロミドと反応させることにより合成することができる。
(式中、X2及びX3は、前記式[2]に記載の定義と同義である。)
上記の合成スキーム(S1)及び(S2)の合成スキームで用いる原料は、必要に応じて市販の化合物を用いても良いし、別途合成して用いても良い。
<修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー>
上述したトリアロイルベンゼン骨格ポリマーは、その一部の末端に、環化三量化反応の際に添加したアミン化合物に由来する、例えば、式[W1]で表されるエナミン構造を有している。
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素原子数1乃至6のアルキル基を表し、好ましくは炭素原子数2又は3のアルキル基を表すか、或いは、R1とR2は互いに結合する窒素原子と一緒になって環状構造を形成してもよい。)
この部位に前記式[2]で表される化合物を反応させた重合体が、本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー(以下、修飾ポリマーともいう)である。
当該修飾ポリマーは、修飾する前のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーよりも耐熱性が向上するだけではなく、透明性が格段に向上する。
上述したトリアロイルベンゼン骨格ポリマーは、その一部の末端に、環化三量化反応の際に添加したアミン化合物に由来する、例えば、式[W1]で表されるエナミン構造を有している。
この部位に前記式[2]で表される化合物を反応させた重合体が、本発明の修飾されたトリアロイルベンゼン骨格ポリマー(以下、修飾ポリマーともいう)である。
当該修飾ポリマーは、修飾する前のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーよりも耐熱性が向上するだけではなく、透明性が格段に向上する。
<トリアロイルベンゼン骨格ポリマーの末端修飾反応>
トリアロイルベンゼン骨格ポリマーを1,4−ジオキサンなどの有機溶媒に溶解し、前記式[2]で表される末端修飾化合物を加え、還流下反応させるとトリアロイルベンゼン骨格ポリマーの末端を修飾することができる。反応により生成する低分子量の化合物は、メタノールやエタノールなどの貧溶媒にて再沈殿を行うことにより除去することができる。低分子量の化合物を除去するために、再沈殿を何度も繰り返し行うことが好ましい。また、末端修飾化合物の添加量は、ポリマーの前記式[1]で表されるモノマー換算モル数1モルに対し0.5乃至4モルが好ましく、より好ましくは1乃至3モルである。
トリアロイルベンゼン骨格ポリマーを1,4−ジオキサンなどの有機溶媒に溶解し、前記式[2]で表される末端修飾化合物を加え、還流下反応させるとトリアロイルベンゼン骨格ポリマーの末端を修飾することができる。反応により生成する低分子量の化合物は、メタノールやエタノールなどの貧溶媒にて再沈殿を行うことにより除去することができる。低分子量の化合物を除去するために、再沈殿を何度も繰り返し行うことが好ましい。また、末端修飾化合物の添加量は、ポリマーの前記式[1]で表されるモノマー換算モル数1モルに対し0.5乃至4モルが好ましく、より好ましくは1乃至3モルである。
<被膜形成用塗布液>
本発明の被膜形成用塗布液は、通常、修飾ポリマーが有機溶媒に溶解した溶液である。さらには、所望により、後述するその他の添加剤を含有する溶液である。その際、溶液中に含まれる修飾ポリマーの濃度は、修飾ポリマーが均一に溶解している限りは、特に制限されない。通常は、所望の膜厚に合わせて適宜選択される。1乃至50質量%の範囲で使用するのが一般的である。
また、本発明の被膜形成用塗布液に用いる有機溶媒は、修飾ポリマーが均一に溶解する限りは特に制限されない。
このような有機溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等の窒素含有溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル類;2−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル等のアルコキシエステル類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のジグリコールジアルキルエステル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のジグリコールモノアルキルエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、カルビトールアセテート、エチルセロソルブアセテート等のグリコールモノアルキルエーテルエステル類;シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン等のケトン類を挙げることができる。
これらの有機溶媒は単独でも2種類以上を組み合わせて用いることもできる。この中でも地球環境、作業環境への安全性観点からプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、シクロヘキサノンが好ましい。
本発明の被膜形成用塗布液は、通常、修飾ポリマーが有機溶媒に溶解した溶液である。さらには、所望により、後述するその他の添加剤を含有する溶液である。その際、溶液中に含まれる修飾ポリマーの濃度は、修飾ポリマーが均一に溶解している限りは、特に制限されない。通常は、所望の膜厚に合わせて適宜選択される。1乃至50質量%の範囲で使用するのが一般的である。
また、本発明の被膜形成用塗布液に用いる有機溶媒は、修飾ポリマーが均一に溶解する限りは特に制限されない。
このような有機溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等の窒素含有溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル類;2−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル等のアルコキシエステル類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のジグリコールジアルキルエステル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のジグリコールモノアルキルエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、カルビトールアセテート、エチルセロソルブアセテート等のグリコールモノアルキルエーテルエステル類;シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン等のケトン類を挙げることができる。
これらの有機溶媒は単独でも2種類以上を組み合わせて用いることもできる。この中でも地球環境、作業環境への安全性観点からプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、シクロヘキサノンが好ましい。
<その他の添加剤>
本発明の被膜形成用塗布液には、本発明の効果を損なわない限りにおいて、その他の添加剤として、密着促進剤、界面活性剤、顔料、染料、保存安定剤、消泡剤などを含んでいてもよい。
本発明の被膜形成用塗布液には、本発明の効果を損なわない限りにおいて、その他の添加剤として、密着促進剤、界面活性剤、顔料、染料、保存安定剤、消泡剤などを含んでいてもよい。
<密着促進剤>
本発明の被膜形成用塗布液は、基板との密着性を向上させる目的で、密着促進剤を含んでいてもよい。その際、複数種の密着促進剤を組み合わせて用いても良い。
このような密着促進剤としては、例えば、トリメチルクロロシラン、ジメチルビニルクロロシラン、メチルジフェニルクロロシラン、クロロメチルジメチルクロロシラン等のクロロシラン類;トリメチルメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン類;ヘキサメチルジシラザン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ウレア、ジメチルトリメチルシリルアミン、トリメチルシリルイミダゾール等のシラザン類;ビニルトリクロロシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(N−ピペリジニル)プロピルトリメトキシシラン等のシラン類;ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール、インダゾール、イミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、ウラゾール、チオウラシル、メルカプトイミダゾール、メルカプトピリミジン等の複素環状化合物;1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア等の尿素、またはチオ尿素化合物等を挙げることができる。
これらの密着促進剤の使用割合は、修飾ポリマーの100質量部に対して、通常20質量部以下、好ましくは1乃至10質量部である。
本発明の被膜形成用塗布液は、基板との密着性を向上させる目的で、密着促進剤を含んでいてもよい。その際、複数種の密着促進剤を組み合わせて用いても良い。
このような密着促進剤としては、例えば、トリメチルクロロシラン、ジメチルビニルクロロシラン、メチルジフェニルクロロシラン、クロロメチルジメチルクロロシラン等のクロロシラン類;トリメチルメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン類;ヘキサメチルジシラザン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ウレア、ジメチルトリメチルシリルアミン、トリメチルシリルイミダゾール等のシラザン類;ビニルトリクロロシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(N−ピペリジニル)プロピルトリメトキシシラン等のシラン類;ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール、インダゾール、イミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、ウラゾール、チオウラシル、メルカプトイミダゾール、メルカプトピリミジン等の複素環状化合物;1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア等の尿素、またはチオ尿素化合物等を挙げることができる。
これらの密着促進剤の使用割合は、修飾ポリマーの100質量部に対して、通常20質量部以下、好ましくは1乃至10質量部である。
<界面活性剤>
本発明の被膜形成用塗布液は、基板との親和性を向上させる目的で、界面活性剤を含んでいてもよい。このような界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等を挙げることができる。この中でも基板との親和性改善効果の高いフッ素系界面活性剤が好ましい。
フッ素系界面活性剤の具体例としては(以下、商品名)、エフトップEF301、EF303、EF352(三菱マテリアル電子化成(株)(旧(株)ジェムコ)製)、メガファックF171、F173、R−30(DIC(株)(旧大日本インキ化学工業(株))製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子(株)製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、界面活性剤は、複数種を組み合わせて用いることもできる。
本発明の被膜形成用塗布液は、基板との親和性を向上させる目的で、界面活性剤を含んでいてもよい。このような界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等を挙げることができる。この中でも基板との親和性改善効果の高いフッ素系界面活性剤が好ましい。
フッ素系界面活性剤の具体例としては(以下、商品名)、エフトップEF301、EF303、EF352(三菱マテリアル電子化成(株)(旧(株)ジェムコ)製)、メガファックF171、F173、R−30(DIC(株)(旧大日本インキ化学工業(株))製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子(株)製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、界面活性剤は、複数種を組み合わせて用いることもできる。
<フィルム>
本発明のフィルムを得る方法としては、前記被膜形成用塗布液をスピンコート法、キャスト法、ダイコート法やインクジェット法等の方法により、基板に塗布する方法が挙げられる。基板には、ガラス、シリコンウエハー、石英、プラスチックシート、カラーフィルター、トリアセチルセルロース(TAC)等のプラスチックフィルム等を用いることができる。そして、これらの基板の一方に、ITO等の機能性薄膜が形成されたガラス、プラスチックシート、プラスチックフィルム並びにステンレススチール、クロム及びアルミ等の金属をメッキ或いは蒸着したベルトやドラムを使用することも可能である。前記被膜形成用塗布液を基板上に塗布した後に、温度80乃至130度で乾燥することで本発明のフィルムを形成することができる。
このフィルムは、耐熱性に優れるのみならず透明性にも優れる。特に近紫外光の透過率が高いという特徴を有する。
本発明のフィルムを得る方法としては、前記被膜形成用塗布液をスピンコート法、キャスト法、ダイコート法やインクジェット法等の方法により、基板に塗布する方法が挙げられる。基板には、ガラス、シリコンウエハー、石英、プラスチックシート、カラーフィルター、トリアセチルセルロース(TAC)等のプラスチックフィルム等を用いることができる。そして、これらの基板の一方に、ITO等の機能性薄膜が形成されたガラス、プラスチックシート、プラスチックフィルム並びにステンレススチール、クロム及びアルミ等の金属をメッキ或いは蒸着したベルトやドラムを使用することも可能である。前記被膜形成用塗布液を基板上に塗布した後に、温度80乃至130度で乾燥することで本発明のフィルムを形成することができる。
このフィルムは、耐熱性に優れるのみならず透明性にも優れる。特に近紫外光の透過率が高いという特徴を有する。
以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、これに限定されるものではない。尚、実施例で用いた各測定方法は以下の通りである。
[NMRの測定]
化合物を重水素化クロロホルムに溶解し、400MHzの1H NMR(バリアン社製)を用いて測定した。
化合物を重水素化クロロホルムに溶解し、400MHzの1H NMR(バリアン社製)を用いて測定した。
[分子量測定]
試料を0.5質量%となるように高速クロマトグラフィー用テトラヒドロフランに溶解し、Shodex製常温ゲル浸透クロマトグラフィー(以下、GPCと称す。)装置を用いて測定した。この測定により、ポリスチレン換算した数平均分子量及び重量平均分子量を得た。その際、カラムは、昭和電工(株)製カラム(Shodex GPC KF−803L)を用いた。
試料を0.5質量%となるように高速クロマトグラフィー用テトラヒドロフランに溶解し、Shodex製常温ゲル浸透クロマトグラフィー(以下、GPCと称す。)装置を用いて測定した。この測定により、ポリスチレン換算した数平均分子量及び重量平均分子量を得た。その際、カラムは、昭和電工(株)製カラム(Shodex GPC KF−803L)を用いた。
[5%重量減少温度測定]
5%重量減少温度は、ブルカー・エイエックスエス(株)(旧(株)マック・サイエンス)製示差熱天秤(TG−DTA2000SR)(以下、TG−DTAと称す。)を用いて測定した。
5%重量減少温度は、ブルカー・エイエックスエス(株)(旧(株)マック・サイエンス)製示差熱天秤(TG−DTA2000SR)(以下、TG−DTAと称す。)を用いて測定した。
[透過率測定]
重合体(1.5g)、フッ素系界面活性剤(R−30)1.2mg、シクロヘキサノン8.5gを混合し被膜形成用塗布液を調製した。この被膜形成用塗布液をスピンコート法により石英基板に塗布し、温度110度で2分間焼成して膜厚1マイクロメートルのフィルムを作製した。作製したフィルムの透過率は、分光光度計(UV3100PC、(株)島津製作所製)を用い、波長400ナノメートルにおける透過率を測定した。
重合体(1.5g)、フッ素系界面活性剤(R−30)1.2mg、シクロヘキサノン8.5gを混合し被膜形成用塗布液を調製した。この被膜形成用塗布液をスピンコート法により石英基板に塗布し、温度110度で2分間焼成して膜厚1マイクロメートルのフィルムを作製した。作製したフィルムの透過率は、分光光度計(UV3100PC、(株)島津製作所製)を用い、波長400ナノメートルにおける透過率を測定した。
<合成例1>前記式[2]で表される化合物(化合物M1)の合成
エチニルマグネシウムブロミドの0.5Mテトラヒドロフラン(以下、THFとも称す。)溶液594.0mLを2Lの四口フラスコに加え、2−フルオレンカルボキシアルデヒド19.2g及びTHF600mLの混合溶液を温度0度下で滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌した。反応終了後、20重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
得られた残渣にアセトン200mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを30mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体20.0gを得た。
エチニルマグネシウムブロミドの0.5Mテトラヒドロフラン(以下、THFとも称す。)溶液594.0mLを2Lの四口フラスコに加え、2−フルオレンカルボキシアルデヒド19.2g及びTHF600mLの混合溶液を温度0度下で滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌した。反応終了後、20重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
得られた残渣にアセトン200mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを30mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体20.0gを得た。
この薄黄色固体をNMRで測定した結果を以下に示す。この結果から、得られた薄黄色固体が、下記式(M1)で表される化合物であることを確認した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.33(d,1H),8.26−8.21(m,1H),7.89(s,1H),7.87(s,1H),7.63−7.61(m,1H),7.47−7.38(m,2H),3.98(s,2H),3.45(s,1H)
<合成例2>前記式[2]で表される化合物(化合物M2)の合成
2Lの四口フラスコに、2−チオフェンカルボキシアルデヒド20.9g及びTHF500mLを加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液410mLを滴下した。滴下終了後、室温にて4時間攪拌した。反応終了後、20重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
得られた残渣にアセトン400mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを30mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、褐色固体21.7gを得た。
2Lの四口フラスコに、2−チオフェンカルボキシアルデヒド20.9g及びTHF500mLを加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液410mLを滴下した。滴下終了後、室温にて4時間攪拌した。反応終了後、20重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
得られた残渣にアセトン400mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを30mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、褐色固体21.7gを得た。
この褐色固体をNMRで測定した結果を以下に示す。この結果から、得られた褐色固体が、下記式(M2)で表される化合物であることを確認した。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.98(dd,1H),7.75(dd,1H),7.18(dd,1H),3.36(s,1H)
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.98(dd,1H),7.75(dd,1H),7.18(dd,1H),3.36(s,1H)
<合成例3>前記式[2]で表される化合物(化合物M3)の合成
1Lの四口フラスコに、4−メトキシベンズアルデヒド15.1g及びTHF200mLを加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液232mLを滴下した。滴下終了後、室温にて24時間攪拌した。反応終了後、20重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
得られた残渣にアセトン400mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを40mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体15.4gを得た。
1Lの四口フラスコに、4−メトキシベンズアルデヒド15.1g及びTHF200mLを加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液232mLを滴下した。滴下終了後、室温にて24時間攪拌した。反応終了後、20重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
得られた残渣にアセトン400mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを40mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体15.4gを得た。
この薄黄色固体をNMRで測定した結果を以下に示す。この結果から、得られた薄黄色固体が、下記式(M3)で表される化合物であることを確認した。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.16−8.12(m,2H),6.99−6.95(m,2H),3.90(s,3H),3.37(s,1H)
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.16−8.12(m,2H),6.99−6.95(m,2H),3.90(s,3H),3.37(s,1H)
<合成例4>前記式[1]で表される化合物(化合物M4)の合成
1Lのナスフラスコに、3−ヒドロキシベンズアルデヒド23.2g、α,α’−ジブロモ−o−キシレン25.1g、炭酸カリウム52.6g及びアセトニトリル700mLを加え、還流下6時間攪拌した。反応終了後、沈殿物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去し、残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、白色固体20.3gを得た。
次に、得られた白色固体19.3g及びTHF230mLを1Lの四口フラスコに加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液230mLを滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、10重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製し、黄色固体19.6gを得た。
次に、得られた黄色固体18.4gにアセトン370mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌し、2−プロパノールを80mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体13.2gを得た。
1Lのナスフラスコに、3−ヒドロキシベンズアルデヒド23.2g、α,α’−ジブロモ−o−キシレン25.1g、炭酸カリウム52.6g及びアセトニトリル700mLを加え、還流下6時間攪拌した。反応終了後、沈殿物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去し、残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、白色固体20.3gを得た。
次に、得られた白色固体19.3g及びTHF230mLを1Lの四口フラスコに加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液230mLを滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、10重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製し、黄色固体19.6gを得た。
次に、得られた黄色固体18.4gにアセトン370mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌し、2−プロパノールを80mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体13.2gを得た。
この薄黄色固体をNMRで測定した結果を以下に示す。この結果から、得られた薄黄色固体が、下記式(M4)で表される化合物であることを確認した。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.81−7.77(m,2H),7.72−7.69(m,2H),7.56−7.51(m,2H),7.44−7.37(m,4H),7.23(ddd,2H),5.24(s,4H),3.41(s,2H)
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.81−7.77(m,2H),7.72−7.69(m,2H),7.56−7.51(m,2H),7.44−7.37(m,4H),7.23(ddd,2H),5.24(s,4H),3.41(s,2H)
<合成例5>前記式[1]で表される化合物(化合物M5)の合成
1Lのナスフラスコに、3−ヒドロキシベンズアルデヒド23.5g、α,α’−ジブロモ−p−キシレン25.4g、炭酸カリウム26.6g及びアセトニトリル700mLを加え、還流下6時間攪拌した。反応終了後、沈殿物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣をアセトニトリルにて洗浄し、白色固体32.4gを得た。
次に、得られた白色固体31.9g及びTHF2Lを3Lの四口フラスコに加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液410mLを滴下した。滴下終了後、室温にて16時間攪拌した。反応終了後、10重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
残渣にアセトン400mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを40mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体24.3gを得た。
1Lのナスフラスコに、3−ヒドロキシベンズアルデヒド23.5g、α,α’−ジブロモ−p−キシレン25.4g、炭酸カリウム26.6g及びアセトニトリル700mLを加え、還流下6時間攪拌した。反応終了後、沈殿物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣をアセトニトリルにて洗浄し、白色固体32.4gを得た。
次に、得られた白色固体31.9g及びTHF2Lを3Lの四口フラスコに加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液410mLを滴下した。滴下終了後、室温にて16時間攪拌した。反応終了後、10重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。
残渣にアセトン400mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて15時間攪拌し、2−プロパノールを40mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルムを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製し、薄黄色固体24.3gを得た。
この薄黄色固体をNMRで測定した結果を以下に示す。この結果から、得られた薄黄色固体が、下記式(M5)で表される化合物であることを確認した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.84−7.78(m,2H),7.75−7.70(m,2H),7.50−7.36(m,6H),7.28−7.22(m,2H),5.14(s,4H),3.41(s,2H)
<合成例6>前記式[1]で表される化合物(化合物M6)の合成
2Lのナスフラスコに、4−ヒドロキシベンズアルデヒド39.2g、1,2−ビス(2−クロロエトキシ)エタン30.0g、炭酸カリウム88.7g及びN,N−ジメチルホルムアミド1Lを加え、温度60度にて24時間攪拌した。反応終了後、反応溶液を純水6L中に注ぎ、沈殿物を濾過した。得られた固体をエタノールを用いて再結晶を行い、固体33.3gを得た。
次に、得られた固体30.0g及びTHF840mLを2Lの四口フラスコに加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液368mLを滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、10重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。得られた固体にアセトン840mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌し、2−プロパノールを4mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、ジクロロメタンを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/アセトニトリル=10/1)により精製し、薄黄色固体25.4gを得た。
2Lのナスフラスコに、4−ヒドロキシベンズアルデヒド39.2g、1,2−ビス(2−クロロエトキシ)エタン30.0g、炭酸カリウム88.7g及びN,N−ジメチルホルムアミド1Lを加え、温度60度にて24時間攪拌した。反応終了後、反応溶液を純水6L中に注ぎ、沈殿物を濾過した。得られた固体をエタノールを用いて再結晶を行い、固体33.3gを得た。
次に、得られた固体30.0g及びTHF840mLを2Lの四口フラスコに加え、温度0度下、0.5MエチニルマグネシウムブロミドTHF溶液368mLを滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、10重量%塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルを加えて有機層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。得られた固体にアセトン840mLを加えて溶解し、無水クロム酸52g、水200mL及び硫酸23mLの混合溶液を、温度0度下で溶液が赤色に変化するまで滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌し、2−プロパノールを4mL加えて1時間攪拌した。析出物を濾過により除去し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去した。残渣に飽和重曹水を加え、ジクロロメタンを用いて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾燥し、濾過した後に、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を留去した。残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/アセトニトリル=10/1)により精製し、薄黄色固体25.4gを得た。
この薄黄色固体をNMRで測定した結果を以下に示す。この結果から、得られた薄黄色固体が、下記式(M6)で表される化合物であることを確認した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.14−8.09(m,4H),6.99−6.94(m,4H),4.23−4.18(m,4H),3.92−3.87(m,4H),3.76(s,4H),3.38(s,2H)
<重合例1>重合体P1の合成
合成例4で得られた化合物(M4)7.7g及び1,4−ジオキサン78.4mLを200mLのナスフラスコに加え、容器内を窒素雰囲気にした。反応溶液にピペリジン0.58mLを加え、還流下24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1L中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過した後に減圧乾燥を行い、7.1gの重合体P1を得た。GPCにより重合体P1の分子量を測定し、数平均分子量1,600、重量平均分子量4,300であることが分かった。
この重合体P1の5%重量減少温度は366℃であり、重合体P1を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は46.5%であった。
合成例4で得られた化合物(M4)7.7g及び1,4−ジオキサン78.4mLを200mLのナスフラスコに加え、容器内を窒素雰囲気にした。反応溶液にピペリジン0.58mLを加え、還流下24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1L中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過した後に減圧乾燥を行い、7.1gの重合体P1を得た。GPCにより重合体P1の分子量を測定し、数平均分子量1,600、重量平均分子量4,300であることが分かった。
この重合体P1の5%重量減少温度は366℃であり、重合体P1を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は46.5%であった。
<重合例2>重合体P2の合成
合成例5で得られた化合物(M5)7.8g及び1,4−ジオキサン320mLを500mLのナスフラスコに加え、容器内を窒素雰囲気にした。反応溶液にピペリジン0.59mLを加え、還流下24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール3,600mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過した後に減圧乾燥を行い、7.1gの重合体P2を得た。GPCにより重合体P2の分子量を測定し、数平均分子量3,500、重量平均分子量10,200であることが分かった。
この重合体P2の5%重量減少温度は372℃であり、重合体P2を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は38.1%であった。
合成例5で得られた化合物(M5)7.8g及び1,4−ジオキサン320mLを500mLのナスフラスコに加え、容器内を窒素雰囲気にした。反応溶液にピペリジン0.59mLを加え、還流下24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール3,600mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過した後に減圧乾燥を行い、7.1gの重合体P2を得た。GPCにより重合体P2の分子量を測定し、数平均分子量3,500、重量平均分子量10,200であることが分かった。
この重合体P2の5%重量減少温度は372℃であり、重合体P2を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は38.1%であった。
<重合例3>重合体P3の合成
合成例6で得られた化合物(M6)8.6g及び1,4−ジオキサン173mLを300mLのナスフラスコに加え、容器内を窒素雰囲気にした。反応溶液にピペリジン0.63mLを加え、還流下24時間攪拌した。反応終了後、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去し、ジクロロメタン100mLを加えて溶解した。その溶液をメタノール2L中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過した後に減圧乾燥を行い、6.8gの重合体P3を得た。GPCにより重合体P3の分子量を測定し、数平均分子量2,100、重量平均分子量7,900であることが分かった。
この重合体P3の5%重量減少温度は387℃であった。
合成例6で得られた化合物(M6)8.6g及び1,4−ジオキサン173mLを300mLのナスフラスコに加え、容器内を窒素雰囲気にした。反応溶液にピペリジン0.63mLを加え、還流下24時間攪拌した。反応終了後、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて留去し、ジクロロメタン100mLを加えて溶解した。その溶液をメタノール2L中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過した後に減圧乾燥を行い、6.8gの重合体P3を得た。GPCにより重合体P3の分子量を測定し、数平均分子量2,100、重量平均分子量7,900であることが分かった。
この重合体P3の5%重量減少温度は387℃であった。
<実施例1>重合体Z1の合成/前記化合物M2による重合体P1の修飾
重合例1で得られた重合体P1を2.5g、化合物(M2)2.6g及び1,4−ジオキサン50mLを100mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール800mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を2度行うことによって精製し、2.4gの重合体Z1を得た。GPCにより重合体Z1の分子量を測定し、数平均分子量2,000、重量平均分子量4,700であることが分かった。
この重合体Z1の5%重量減少温度は382℃であり、重合体Z1を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は74.5%であった。
重合例1で得られた重合体P1を2.5g、化合物(M2)2.6g及び1,4−ジオキサン50mLを100mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール800mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を2度行うことによって精製し、2.4gの重合体Z1を得た。GPCにより重合体Z1の分子量を測定し、数平均分子量2,000、重量平均分子量4,700であることが分かった。
この重合体Z1の5%重量減少温度は382℃であり、重合体Z1を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は74.5%であった。
<実施例2>重合体Z2の合成/前記化合物M1による重合体P2の修飾
重合例2で得られた重合体P2を2.3g、化合物(M1)3.8g及び1,4−ジオキサン110mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で48時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1,500mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を5度行うことによって精製して1.8gの重合体Z2を得た。GPCにより重合体の分子量を測定し、数平均分子量5,300、重量平均分子量13,200であることが分かった。
この重合体Z2の5%重量減少温度は389℃であり、重合体Z2を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は84.5%であった。
重合例2で得られた重合体P2を2.3g、化合物(M1)3.8g及び1,4−ジオキサン110mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で48時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1,500mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を5度行うことによって精製して1.8gの重合体Z2を得た。GPCにより重合体の分子量を測定し、数平均分子量5,300、重量平均分子量13,200であることが分かった。
この重合体Z2の5%重量減少温度は389℃であり、重合体Z2を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は84.5%であった。
<実施例3>重合体Z3の合成/前記化合物M2による重合体P2の修飾
重合例2で得られた重合体P2を2.3g、化合物(M2)2.4g及び1,4−ジオキサン110mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1,500mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を4度行うことによって精製して2.2gの重合体Z3を得た。GPCにより重合体の分子量を測定し、数平均分子量4,200、重量平均分子量12,800であることが分かった。
この重合体Z3の5%重量減少温度は385℃であり、重合体Z3を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は91.2%であった。
重合例2で得られた重合体P2を2.3g、化合物(M2)2.4g及び1,4−ジオキサン110mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1,500mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を4度行うことによって精製して2.2gの重合体Z3を得た。GPCにより重合体の分子量を測定し、数平均分子量4,200、重量平均分子量12,800であることが分かった。
この重合体Z3の5%重量減少温度は385℃であり、重合体Z3を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は91.2%であった。
<実施例4>重合体Z4の合成/前記化合物M3による重合体P2の修飾
重合例2で得られた重合体P2を2.8g、化合物(M3)3.0g及び1,4−ジオキサン132mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1,500mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を2度行うことによって精製して2.6gの重合体Z4を得た。GPCにより重合体の分子量を測定し、数平均分子量5,200、重量平均分子量25,200であることが分かった。
この重合体Z4の5%重量減少温度は393℃であり、重合体Z4を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は78.3%であった。
重合例2で得られた重合体P2を2.8g、化合物(M3)3.0g及び1,4−ジオキサン132mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、その反応液をメタノール1,500mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を2度行うことによって精製して2.6gの重合体Z4を得た。GPCにより重合体の分子量を測定し、数平均分子量5,200、重量平均分子量25,200であることが分かった。
この重合体Z4の5%重量減少温度は393℃であり、重合体Z4を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムの波長400nmにおける透過率は78.3%であった。
<実施例5>重合体Z5の合成/前記化合物M2による重合体P3の修飾
重合例3で得られた重合体P3を2.0g、化合物(M2)2.0g及び1,4−ジオキサン94mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し、ジクロロメタン50mLに溶解した。その溶液をメタノール1,300mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を3度行うことによって精製して1.6gの重合体Z5を得た。GPCにより重合体Z5の分子量を測定し、数平均分子量3,700、重量平均分子量14,100であることが分かった。
この重合体Z5の5%重量減少温度は410℃であった。
なお、上記重合例1乃至3、並びに実施例1乃至5で得られた結果を下記の表1にまとめる。
重合例3で得られた重合体P3を2.0g、化合物(M2)2.0g及び1,4−ジオキサン94mLを200mLのナスフラスコに加え、窒素雰囲気下、還流条件で24時間攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し、ジクロロメタン50mLに溶解した。その溶液をメタノール1,300mL中に投入し、沈殿した黄色固体を濾過によって回収した。得られた固体を1,4−ジオキサンに溶解し、再沈殿を3度行うことによって精製して1.6gの重合体Z5を得た。GPCにより重合体Z5の分子量を測定し、数平均分子量3,700、重量平均分子量14,100であることが分かった。
この重合体Z5の5%重量減少温度は410℃であった。
なお、上記重合例1乃至3、並びに実施例1乃至5で得られた結果を下記の表1にまとめる。
上記の結果より、重合体Z1乃至Z5を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムはいずれも、重合体P1乃至P3を用いた被膜形成用塗布液から得られたフィルムよりも、高い透明性及び高い耐熱性を有するものであることが判る。
本発明のポリマーは、例えば、表示装置や記録材料等の光学特性を有する材料、液晶表示素子(LCD)に用いられる薄膜トランジスタ(TFT)の層間絶縁膜、カラーフィルターの保護膜及び平坦化膜、マイクロレンズ材料、有機EL素子の絶縁膜等に有用である。
Claims (12)
- 前記式[1]中のX1が、前記式[1a]又は式[1b]で表される2価の基を表す、請求項1に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマー。
- 前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1又は2のアルキレン基を表す、請求項1に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマー。
- 前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1のメチレン基を表す、請求項3に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマー。
- 前記式[1b]中のnが1乃至3の整数を表す、請求項1に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマー。
- 請求項1乃至請求項5のうち何れか一項に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーを含有する、被膜形成用塗布液。
- 請求項6に記載の被膜形成用塗布液から得られる、フィルム。
- 前記式[1]中のX1が、前記式[1a]又は式[1b]で表される2価の基を表す、請求項8に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法。
- 前記式[1a]中のY1及びY2が炭素原子数1又は2のアルキレン基を表す、請求項8に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法。
- 前記式[1b]中のnが1乃至3の整数を表す、請求項8に記載のトリアロイルベンゼン骨格ポリマーの製造方法。
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