JPWO2010021383A1 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Abstract

吹出し口(6)に備えた風向案内装置(F)は、熱交換空気の上下方吹出し方向を制御する上下風向ルーバ(7A)と、上下風向ルーバ(7A)に取付けられ熱交換空気の左右吹出し方向を制御する左右風向ルーバ(7B)を備え、左右風向ルーバ(7B)は奥行き方向の長さが垂直方向の長さよりも長く、上下風向ルーバ(7A)の奥行き方向長さと同等以上に形成され、上下風向ルーバ(7A)を略水平姿勢とするとともに、上下風向ルーバ(7A)の上面側に左右風向ルーバ(7B)を位置して水平吹出し案内をなし、上下風向ルーバ(7A)を略垂直姿勢とし、上下風向ルーバ(7A)の裏面側に左右風向ルーバ(7B)を位置して下方吹出し案内をなすことで、冷房運転時の水平吹出し案内と、暖房運転時の下方吹出し案内との切換えを確実で効率よく行い風向案内特性の向上をなし、熱交換空気の円滑な流通を可能とする。

Description

本発明は、空気調和機の室内機に係り、特に吹出し口に設けられ、熱交換空気を室内へ吹出し案内する風向案内装置の改良に関する。
室内機と室外機とから構成される空気調和機において、室内機には得られた冷気等の熱交換空気を室内へ吹出し案内する風向案内装置が備えられている。この種の風向案内装置は、室内機本体の吹出し口に設けられる左右風向ルーバと、上下風向ルーバと、これら左右、上下それぞれの風向ルーバを駆動する駆動源と駆動機構とからなる。
一般的には、特開平5−52386号公報に開示されるように、送風機の下流側に形成される吹出し通風路に、左右風向ルーバが設置され、この吹出し通風路の先端である吹出し口に上下風向ルーバが設置される。そのうえで、この発明の特徴は、上下風向ルーバを主風向板と副風向板に分割して、暖房運転時に機能させることにある。
上述の技術では、上下風向ルーバを通風路先端の吹出し口に備えることにより、吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方向の風向制御幅は比較的広角に行われる。これに対して、左右風向ルーバは室内機本体内部である吹出し通風路の中途部に備えられるので、熱交換空気の左右方向の風向制御幅は極く狭いものとなっている。
近年の住宅は、リビング、ダイニング、キッチン等、続き間の大部屋化が進んでおり、上下方向ばかりか左右方向への風向特性の向上が求められるが、上記技術では左右方向の風向調整幅が狭く広角な風向案内ができない。また、左右方向の風向を変更した後に上下方向の風向を変更するので、風向変更時のロスが2回発生し風量損失が無視できない。
特開2006−300460号公報には、吹出し口に上下風向ルーバ(上下風向板)を回動可能に設け、この上下方向ルーバに左右風向ルーバ(左右風向板)を回動可能に設け、左右風向板を駆動する駆動装置を吹出し口の一側部に設けられた駆動モータと、この駆動モータと左右風向ルーバとを連係する連係手段で構成した空気調和機が開示されている。
上記特開2006−300460号公報の技術によれば、上下方向ばかりでなく、左右方向の風向調整幅が広くとれ、広角な風向案内ができる。左右方向の風向案内と上下方向の風向案内とを同時に行うため、風向変更時のロスが1度ですみ、風量損失の低下を防止する。
ただし、ここには冷房運転時における冷気の吹出し案内と、暖房運転時における暖気の吹出し案内についての説明がない。同文献の図1には、上下風向ルーバが斜め前方に傾いて描かれているところから、冷房運転時における冷気の吹出し案内を説明しているものと推測できる。
同図では、上下風向ルーバが左右風向ルーバの上面にあり、換言すれば上下風向ルーバの下部側に左右風向ルーバが位置している。しかも、この状態で上下風向ルーバは下部側に凹状で、上部側に凸状に湾曲成されている。そのため、上下風向ルーバに案内される冷気のほとんどは水平方向に向かずに、下方である床面へ向ってしまう。
この種の室内機は壁掛け形であり、部屋の高所に取付けられるので、冷房運転時には可能な限り冷気を水平方向に案内し、居住者の足元には冷気を送らないことが望ましい。この点、特開2006−300460号公報の技術では冷気が居住者の足元に送られ易く、快適性に欠けたものとなってしまう。
さらに、複数枚の左右風向ルーバは連結ピンを介して連結杆に連結され、前記連結杆は吹出し口の前方となる左右風向ルーバの前端部に設けられる、ことが明記されている。すなわち、連結杆が設けられる位置は上下風向ルーバの前端部でもあるので、熱交換空気が通過する際の抵抗となり、乱流の要因となって円滑な流通が妨げられてしまう。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、冷房運転時における水平吹出し案内と、暖房運転時における下方吹出し案内との切換えを確実に、かつ、効率よく行えて風向案内特性の向上を図れるとともに、円滑な流通を可能とした風向案内装置を備える空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の空気調和機の室内機は、吸込み口及び吹出し口が開口され、内部に吸込み口と吹出し口とを連通する通風路を備え、この通風路中に熱交換器及び送風機が配置され、吹出し口には風向案内装置が設置され、上記風向案内装置は、奥行き方向に対して左右幅方向が長い横長形状の平板からなり、回動駆動されることにより吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方吹出し方向を制御する1枚の上下風向ルーバと、この上下風向ルーバに取付けられ回動駆動されることにより吹出し口から吹出される熱交換空気の左右吹出し方向を制御する複数枚の左右風向ルーバとを備え、左右風向ルーバは、奥行き方向の長さが、この奥行き方向とは直交する垂直方向の長さよりも長く形成されるとともに、上下風向ルーバの奥行き方向長さと同等もしくは、それ以上に形成され、上下風向ルーバを略水平姿勢とするとともに、この上下風向ルーバの上面側に左右風向ルーバを位置して水平吹出し案内をなし、上下風向ルーバを略垂直姿勢とするとともに、この上下風向ルーバの裏面側に左右風向ルーバを位置して下方吹出し案内をなすように構成される。
本発明における一実施の形態に係る空気調和機の室内機の概略縦断面図である。 同実施の形態に係る室内機の外観斜視図である。 同実施の形態に係る室内機の冷凍サイクル運転時における外観斜視図である。 同実施の形態に係る風向案内装置の一部を省略した平面図である。 同実施の形態に係る風向案内装置一部を拡大した斜視図である。 同実施の形態に係る風向案内装置一部をさらに拡大し作用を説明する図である。 同実施の形態に係る風向案内装置一部の分解した斜視図である。 同実施の形態に係る風向案内装置の駆動部を説明する図である。 同実施の形態に係る風向案内装置のズレ止め構造を説明する斜視図である。 同実施の形態に係る風向案内装置のズレ止め構造を説明する断面図である。 同実施の形態に係る冷房運転時における室内機の一部を示す断面図である。 同実施の形態に係る冷房運転時における風向案内装置の姿勢を説明する図である。 同実施の形態に係る暖房運転時における室内機の一部を示す断面図である。 同実施の形態に係る暖房運転時における風向案内装置の姿勢を説明する図である。 本発明における他の実施の形態に係る風向案内装置の作用を説明する図である。 本発明における他の実施の形態に係る風向案内装置の作用を説明する図である。 本発明における他の実施の形態に係る風向案内装置の作用を説明する図である。 さらに他の実施の形態に係る風向案内装置の上下風向ルーバの構造を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は冷凍サイクル運転の停止時における空気調和機の室内機を概略的に示す縦断面図、図2は同運転停止時における室内機の外観を示す斜視図、図3は冷凍サイクル運転時における室内機の外観を示す斜視図である。(なお、説明中に符号を付していない部品は図示していない。図示しても符号を付していない部品もある。以下同じ。)
室内機本体1は、前側筐体を構成する前面パネル2と、後側筐体を構成する後本体3とからなり、上下方向に対して左右幅方向に横長状に形成される。室内機本体1の前面側一部に前面吸込み口4が開口され、前面吸込み口4に対向する前面パネル2には開閉駆動機構に支持される可動パネル2Aが嵌め込まれている。
図1は冷凍サイクル運転の停止時を示していて、可動パネル2Aは前面パネル2と同一面となって前面吸込み口4を閉塞し、室内機本体1の外観の一部を構成する。冷凍サイクル運転が開始されると、上記パネル開閉機構が作動し、上記可動パネル2Aは前面吸込み口4から離間して前面側へ突出移動する。
したがって、可動パネル2Aの周囲に室内と連通する隙間が生じ、前面吸込み口4を室内に対して開放できる。室内機本体1の上部には上面吸込み口5が開口されていて、この上面吸込み口5には複数の空間部に仕切る枠状の桟が嵌め込まれる。
上記室内機本体1の前面下部には吹出し口6が開口され、この吹出し口6には後述する風向案内装置Fが設けられる。前記風向案内装置Fは、回動姿勢によって上記吹出し口6を開閉し、かつ、冷凍サイクル運転条件に応じて熱交換空気の吹出し方向を設定できるようになっている。
室内機本体1内には、前側熱交換器部8Aと後側熱交換器部8Bとで略逆V字状に形成される熱交換器8が配置される。前側熱交換器部8Aは、前面吸込み口4全体及び上面吸込み口5一部と対向するよう湾曲状に形成され、後側熱交換器部8Bは、直状で斜めに傾斜し上面吸込み口5一部と対向している。
熱交換器8の前後側熱交換器部8A,8B相互間に、室内送風機10が配置される。室内送風機10は、室内機本体1の一側端のスペースに配置されたファンモータと、このファンモータの回転軸に連結される横流ファンとから構成される。横流ファンの軸方向長さは熱交換器8の幅方向長さと同一に設定され、互いに正しく対向するように配置される。
前側熱交換器部8Aの下端部は前ドレンパン12a上に載り、後側熱交換器部8Bの下端部は後ドレンパン12b上に載る。前、後ドレンパン12a,12bは、それぞれ室内機本体1を構成する後本体3に一体に成形され、熱交換器部8A,8Bから滴下するドレン水を受けて図示しない排水ホースを介し屋外へ排水できるようになっている。
前後ドレンパン12a,12bの一部側壁外面は室内送風機10に近接して設けられ、これらで室内送風機10の横流ファンに対するノーズを構成している。ノーズとなる前後ドレンパン12a,12bの側壁部分と吹出し口6の各辺部との間は、隔壁部材14によって連結される。
前記室内送風機10を駆動することにより、隔壁部材14で囲まれる空間が、ノーズと吹出し口6とを連通する吹出し通風路15Aとなる。これに対して、前記前面吸込み口4及び上面吸込み口5から熱交換器8に至る間に、吸込み通風路15Bが形成されることになる。
一方、前面パネル2の上面に設けられる上面吸込み口5と熱交換器8の上端部との間に亘って、上部枠体組立16が介在される。上部枠体組立16の前端部に沿って、エアフィルタ清掃ユニットSが取付けられ、前端部を除く部位全体に亘って上面エアフィルタ17が移動自在に支持される。
エアフィルタ清掃ユニットSは、上面エアフィルタ17と、前面エアフィルタ18を交互に通過させ、これらに接触して付着している塵埃を除去し清掃する作用をなすためのものである。除去した塵埃は、一旦、室内機本体1側部に設けられる排気ユニットに導かれ、ここから屋外へ排出されるようになっている。
前面エアフィルタ18と前側熱交換器部8Aとの間の吸込み通風路15B中に、イオン発生器Mが設けられる。このイオン発生器Mは、イオン発生電極20とアース電極である対向電極21を備えていて、これらイオン発生電極20及び対向電極21がケース体22に取付けられることで構成される。
上記イオン発生器Mは、室内機を構成する部品と、吸込み通風路15Bに導かれる室内空気に対してマイナスイオンを発生し、室内機構成部品に付着する雑菌類と、室内空気に含まれる雑菌類を殺菌して清浄化する。そして、清浄化にともない脱臭作用も得られることとなる。
次に、上記風向案内装置Fについて詳述する。図4は風向案内装置Fの一部(中央部)を省略し両側部の構成のみを示す平面図、図5は風向案内装置Fの一側部を拡大して示す斜視図、図6は風向案内装置Fの一側部の組立構造を説明する斜視図、図7は風向案内装置Fの一側部を分解して示す斜視図、図8は風向案内装置Fの駆動構造を説明する図である。
上記風向案内装置Fは、1枚の上下風向ルーバ7Aと、複数枚の左右風向ルーバ7Bと、上下風向ルーバ7Aを駆動する駆動源30A及び駆動機構31Aと、左右風向ルーバ7Bを駆動する駆動源30B及び駆動機構31Bとから構成される。
特に図示していないが、ここでは上下風向ルーバ7Aの中間部分を境にして左右対称に左右風向ルーバ7Bが複数枚ずつ設けられている。すなわち、1枚の上下風向ルーバ7Aに対して、この中間部から左右に、1組が複数枚で、2組の左右風向ルーバ7Bが分かれて設けられる。
なお、この構成は必ずしも限定されるものではなく、1枚の上下風向ルーバ7Aの全長に亘って、複数枚で1組の左右風向ルーバ7Bを取付けてもよい。ただし、駆動源30Bとしては駆動力が、より大なるものを使用しなければならず、さらにそのうえ、駆動源の据付けスペースを確保するために室内機本体1の小型化が妨げられてしまう。
図4に示すように、各組の左右風向ルーバ7Bを駆動するための駆動源(以下、「左右風向ルーバ用駆動モータ」と呼ぶ)30Bと、駆動機構(以下、「左右風向ルーバ用駆動機構」と呼ぶ)31Bが、上下風向ルーバ7Aの左右両側部に設けられる。
また、上下風向ルーバ7Aを駆動するための駆動源(以下、「上下風向ルーバ用駆動モータ」と呼ぶ)30Aと、駆動機構(以下、「上下風向ルーバ用駆動機構」と呼ぶ)31Aが、上下風向ルーバ7Aの左側部にのみ設けられる。
すなわち、上下風向ルーバ7Aの左側部には、上下風向ルーバ用駆動モータ30A及び上下風向ルーバ用駆動機構31Aと、左右風向ルーバ用駆動モータ30B及び左右風向ルーバ用駆動機構31Bの一部が互いに近接した位置に取付けられる。これらルーバ用駆動モータ30A,30Bが取付けられる部位は、上記吹出し口6の左側部である。
上下風向ルーバ7Aの右側部には、左右風向ルーバ用駆動モータ30B及び左右風向ルーバ用駆動機構31Bのみが取付けられる。このルーバ用駆動モータ30Bが取付けられる部位は、上記吹出し口6の右側部である。
いずれのルーバ用駆動モータ30A,30Bも制御部Rと電気的に接続されていて、この制御部Rから送られる信号を受けて、正回転駆動もしくは逆回転駆動され、あるいは駆動停止信号を受けるように制御される。
さらに制御部Rは、特に図示していないが前面吸込み口4、上面吸込み口5、熱交換器8、吸込み通風路15B、吹出し通風路15A他に取付けられる温度センサや湿度センサから検知信号を受けて演算し、室外機に配置される圧縮機、室外送風機、上記室内送風機10、イオン発生器M、エアフィルタ清掃ユニットS等へ制御信号を送る。
つぎに、図4の左側部に示す上下風向ルーバ用駆動モータ30Aに連結される上下風向ルーバ用駆動機構31Aと、左右風向ルーバ用駆動モータ30Bに連結される左右風向ルーバ用駆動機構31Bについて詳細に説明する。
上下風向ルーバ用駆動モータ30Aの回転軸には、上下風向ルーバ用駆動ギヤ32が嵌着されている。また、左右風向ルーバ用駆動モータ30Bの回転軸には、左右風向ルーバ用駆動ギヤ33が嵌着されている。
図5及び図8図に拡大して示すように、左右風向ルーバ用駆動ギヤ33は駆動棒34の一端部に設けられるラック部35に噛合する。すなわち、左右風向ルーバ用駆動ギヤ33がピニオンギヤを構成してラック部35に噛合し、駆動モータ30Bの駆動方向に応じて駆動棒34を軸方向に沿って進退移動できるようになっている。
上記駆動棒34には、上記ラック部35の一側端と隣接して、ラック部35の直径よりも大なる直径の鍔部36が設けられ、この軸方向に沿ってスライド軸部37が設けられる。前記スライド軸部37の鍔部36寄りの部位には複数の突条38が、周方向に所定間隔を存し、かつ、軸方向に沿って設けられる。
さらに、前記スライド軸部37には角軸部40と、掛合軸部41が一体に連設される。前記角軸部40は、断面が非円形である、たとえば六角状をなす。前記掛合軸部41は、角軸部40の直径よりも細径で断面が円形の軸部であり、この一部周面に沿って溝部42を有するとともに、先端はテーパー状に形成される。
前記駆動棒34のスライド軸部37に、駆動軸43が嵌め合わされる。この駆動軸43には前記駆動棒34におけるスライド軸部37の角軸部40に嵌め合わされる断面六角形状の孔部を備えている。したがって、駆動軸43と駆動棒34は、互いに軸方向に沿ってスライド自在であるとともに、互いに一体に回転自在である。
前記駆動軸43の外周面一部には、上下風向ルーバ用駆動ギヤ32と噛合するギヤ部44が設けられる。上下風向ルーバ用駆動モータ30Aは前記部位に取付け固定され、この回転軸に嵌着される上下風向ルーバ用駆動ギヤ32の軸方向位置も固定である。したがって、上下風向ルーバ用駆動ギヤ32に噛合されるギヤ部44を備えた駆動軸43の軸方向位置も固定である。
上下風向ルーバ用駆動モータ30Aが駆動されると、上下風向ルーバ用駆動ギヤ32とギヤ部44を介して駆動軸43が回転駆動され、この駆動軸43に嵌め合わされる駆動棒34も回転駆動される。ただし、左右風向ルーバ用駆動モータ30Bが駆動されない限り、駆動棒34はその位置を保持して回転するのみである。
前記駆動軸43には、前記ギヤ部44の軸方向に沿って外形断面が真円状の軸部45と、外形断面が六角状の外角軸46が設けられる。すなわち、駆動軸43の内径に沿って孔部が設けられ、外形に沿ってギヤ部44と、軸部45及び外角軸46が軸方向に沿って連設される。
再び図4に示すように、上下風向ルーバ7Aの右側部に配置される左右風向ルーバ用駆動モータ30Bの回転軸に、左右風向ルーバ用駆動ギヤ33が嵌着され、先に説明したのと同一構成の駆動棒34のラック部35が掛合する。
前記駆動棒34にはラック部35とスライド軸部37が連設され、このスライド軸部37は単なる丸棒状の軸でよいが、先端をテーパー状となすとともに、上記溝部42と同様の溝部を備える必要がある。
特に図7に示すように、上下風向ルーバ7Aは、左右幅方向(以下、「X方向」と呼ぶ)に長く、奥行き方向(以下、「Y方向」と呼ぶ)に短い、横長形状の平板からなる。上下風向ルーバ7AのX方向の長さは吹出し口6の左右幅方向の長さに一致し、ルーバ7AのY方向の長さは吹出し口6の縦方向の長さに一致する。したがって、上下風向ルーバ7Aは吹出し口6を開閉可能な寸法形状をなす。
上下風向ルーバ7Aは、図1に示す冷凍サイクル運転停止時の状態で、上面が凹状で、下面が凸状になるよう、Y方向に沿って湾曲成されている。上下風向ルーバ7Aの上面で、X方向の両側端部であり、Y方向の中間部位に、略三角状の支持用リブ48が一体に立設されている。
前記支持用リブ48の頂部には六角孔からなる枢支用孔49が設けられ、基端部には孔部が設けられる。前記枢支用孔49の形状寸法は、上記駆動軸43に設けられる外角軸46の外形の形状寸法と略一致する。したがって、支持用リブ48の枢支用孔49に駆動軸43の外角軸46が嵌着できる。
図4にのみ図示しているが、上下風向ルーバ7Aの右側部上面にも支持用リブ48が設けられていて、ここには上記駆動棒34のスライド軸部37の直径寸法よりもわずかに大なる孔径の枢支用孔が設けられる。すなわち、支持用リブ48の枢支用孔に駆動棒34のスライド軸部37がスライド自在に挿通される。
上下風向ルーバ7Aの上面の、Y方向の中間位置から前後に振り分けられた位置で、かつ、X方向に所定間隔を存して複数の位置決め用突起50が一体に設けられる。これら位置決め用突起50は前記支持用リブ48の枢支用孔49を中心として、Y方向に振り分けて設けられることになる。
上記左右風向ルーバ7Bは、Y方向の長さが、このY方向に沿う面部とは直交する垂直方向(以下、「Z方向」と呼ぶ)の長さよりも長く形成されている。そして、左右風向ルーバ7BのY方向の長さが、上下風向ルーバ7AのY方向長さと同等もしくは、それ以上に形成される。
左右風向ルーバ7BはY方向に沿う上端で、かつ、両側部がR状に形成される。このR状の一方側部には複数(ここでは3条)の案内用突条51が、Z方向に所定間隔を存し、Y方向の端縁からY方向の略中間部に亘って一体に設けられる。それぞれの案内用突条51は、流線状をなす。
左右風向ルーバ7Bの下端は、略中間部が凹状に形成され、この凹状部に掛合用突起53と調節用突起54が、互いに離間した位置に一体に設けられる。
前記掛合用突起53は、後述する連結杆55に所定間隔を存して設けられる孔部56に掛合される。前記連結杆55は、複数枚の左右風向ルーバ7Bに亘り対向して設けられる杆状体であり、複数枚の左右風向ルーバ7Bと1本の連結杆55は互いに掛合用突起53と孔部56を介して回動自在に連結される。
先に説明したように、上下風向ルーバ7AのX方向の略中間部を境に、左右に2組の左右風向ルーバ7Bが備えられるところから、前記連結杆55も上下風向ルーバ7Aに対して左右に2本備えられる。
左右風向ルーバ7Bにおける前記調節用突起54には、後述する左右風向ルーバ調節具58に所定間隔を存して設けられる孔部59が掛合さる。したがって、左右風向ルーバ7Bと左右風向ルーバ調節具58とは互いに、調節用突起54と孔部59を介して回動自在に連結される。
前記左右風向ルーバ調節具58は1枚の板体からなり、X方向の長さは上下風向ルーバ7Aの左右両側端に設けられる上記支持用リブ48の相互間寸法に一致する。左右風向ルーバ調節具58の両側部には突起60が一体に設けられ、支持用リブ48の孔部に掛脱自在である。
左右風向ルーバ調節具58のX方向に沿う側端部には所定間隔を存して複数の切欠き61が設けられる。切欠き61のY方向間隔は、上下風向ルーバ7Aにおける位置決め用突起50のY方向間隔と略一致し、切欠き61の位置と長さは位置決め用突起50に嵌り合う寸法形状をなす。
実際の組立にあたって、複数枚の左右風向ルーバ7Bそれぞれの掛合用突起53を、連結杆55の孔部56に掛合して、これら左右風向ルーバ7Bと連結杆55との連結をなす。さらに、左右風向ルーバ7Bそれぞれの調節用突起54を左右風向ルーバ調節具58の孔部59に掛合して、左右風向ルーバ調節具58と、複数枚の左右風向ルーバ7B及び連結杆55を一体化する。
左右風向ルーバ調節具58と、左右風向ルーバ7Bと、連結杆55との一体物を、上下風向ルーバ7A両側部の支持用リブ48相互間に対向し、左右風向ルーバ調節具58両側端の突起60を、支持用リブ48の孔部に掛合する。
この状態で、左右風向ルーバ調節具58の切欠き61が、上下風向ルーバ7Aの位置決め用突起50に掛合する。したがって、上下風向ルーバ7Aに、左右風向ルーバ7Bと、左右風向ルーバ調節具58及び連結杆55が取付けられた一体物が構成されることになる。
前記左右風向ルーバ調節具58のX方向の両側部には、後述する連結固定具63がX方向に移動自在に嵌め込まれる。この連結固定具63は、左右風向ルーバ調節具58の下面においてX方向に延出する杆部aを備えている。すなわち、前記連結固定具63の杆部aは左右風向ルーバ調節具58に遮蔽され、図4及び図5の組立状態では露出しない。
連結固定具63を構成する杆部aの一側端に駆動棒連結部64が設けられ、他側端に連結杆掛合部65が設けられていて、これら駆動棒連結部64と連結杆掛合部65が左右風向ルーバ調節具58の上面に露出する。
前記駆動棒連結部64は、半円状の受け孔bを備えた受け部66と、この受け部66にヒンジを介して回動自在に取付けられる押え部67とからなる。前記押え部67には受け部66に対して掛脱自在なフック部が設けられているとともに、前記受け孔bと同一曲率半径の半円状の押え孔cが設けられる。
前記フック部を介して押え部67を受け部66に掛合固定した状態で、押え孔cと受け孔bは真円状となり、上記駆動棒34の先端に形成される掛合軸部41の直径と同一直径の孔部となる。また、押え部67の押え孔cにはロック爪dが突設されていて、このロック爪dは掛合軸部41の溝部42に掛脱自在な突出量と突出幅に形成されている。
前記連結杆掛合部65にはY方向に長い長孔eが設けられていて、この長孔eには連結杆55の一側部下面に設けられる連結突起68が掛合される。
さらに実際の組立にあたって、左側部の左右風向ルーバ用駆動モータ30Bを駆動し、左右風向ルーバ用駆動ギヤ33と駆動棒34のラック部35を介して、駆動棒34を後退移動させる。駆動棒34の掛合軸部41先端が駆動軸43の外角軸46先端と略同一位置まで移動したら停止する。
右側部の左右風向ルーバ用駆動モータ30Bにおいては、駆動棒34が支持用リブ48から抜け出ない程度に最大限後退させたあと停止する。つぎに、左右風向ルーバ7B他を一体化した上下風向ルーバ7Aを持ち、この左側部に設けられる支持用リブ48を駆動棒34と駆動軸43に対向させ、枢支用孔49を駆動軸43の外角軸46に嵌め込む。
そして、ある程度、上下風向ルーバ7Aの中間部分を撓ませて、右側部に設けられる支持用リブ48の枢支用孔を駆動棒34のスライド軸部37先端に挿入する。いずれにしても、左右風向ルーバ調節具58の左右両側部それぞれの連結固定具63における押え部67を受け部66に対して開放しておく。
この状態から左右両側の左右風向ルーバ駆動用モータ30Bを逆回転駆動して、駆動棒34先端の掛合軸部41が支持用リブ48から突出する方向にスライド付勢する。図6に示すように、掛合軸部41先端が連結固定具63の受け部66に設けられる受け孔cに挿入したところで、左右風向ルーバ駆動用モータ30Bを停止する。
左右両側部の掛合軸部41を連結固定具63の受け部66に挿入したあと、それぞれの連結固定具63の押え部67を回動して受け部66に合せ、フック部で固定する。押え部67に設けられるロック爪dは掛合軸部41の溝部42に挿入し、掛合状態となる。したがって、駆動棒34と連結固定具63は軸方向であるX方向にスライド自在に連結され、連結固定具63に対して駆動棒34は空回転自在となる。
両側部の駆動棒34と連結固定具63との連結固定を上述のようになすことで、上下風向ルーバ7Aと左右風向ルーバ7Bの一体物を一側部の上下風向ルーバ用駆動モータ30と、左右両側部の左右風向ルーバ用駆動モータ30Bとにそれぞれの駆動機構31A,31Bを介して連結できる。
すなわち、上下風向ルーバ用駆動機構31Aとして、ギヤ部44を備えた駆動軸43から構成される。左右風向ルーバ用駆動機構31Bとして、駆動棒34と、連結固定具63と、連結杆55及び左右風向ルーバ調節具58から構成される。
特に、左右風向ルーバ用駆動機構31Bを構成する連結固定具63と連結杆55及び左右風向ルーバ調節具58等、ほとんどの部品は、上下風向ルーバ7AのY方向の中間部に取付けられることになる。
図9Aは上下風向ルーバ7Aに左右風向ルーバ7Bを取付けた状態での、これらのX方向の中間部分を示す斜視図であり、図9Bは同部位の断面図である。
上下風向ルーバ7AのX方向の中間部には、支軸fを備えた中間支持用リブ70が設けられ、左右風向ルーバ調節具58には前記中間支持用リブ70を突出させるための切欠きが設けられる。中間支持用リブ70の支軸fは、室内機本体1の上記隔壁部材14上面部に一体に突設される支持片部71の孔部gに挿入される。
さらに、上下風向ルーバ7Aの中間部分にはズレ止め用爪部72が一体に設けられていて、左右風向ルーバ調節具58には前記ズレ止め用爪部72が突出する切欠きが設けられる。ズレ止め用爪部72は上記支持片部71の下端縁に弾性的に当接して、中間支持用リブ70の支軸部fと支持片部71の孔部gとの掛合にガタが生じないように付勢する。
すなわち、上下風向ルーバ7Aは左右風向ルーバ7B等が一体に組み込まれた状態で、この中間部分が支持片部71を介して室内機本体1に支持される。上下風向ルーバ7AはY方向に短くX方向に長い横長状に形成される平板状であるうえに、左右風向ルーバ調節具58と連結杆55等が連結される左右風向ルーバ7Bが一体に取付けられている。
上下風向ルーバ7Aの左右両側部は支持用リブ48を介して駆動棒34に支持され、駆動棒34は左右風向ルーバ用駆動ギヤ33と左右風向ルーバ駆動用モータ30Bを介して室内機本体1に支持される。したがって、そのままでは上下風向ルーバ7Aの長手方向(X方向)の中間部分に荷重負荷がかかって湾曲変形する虞れがある。
そこで、上下風向ルーバ7Aの中間部に中間支持用リブ70を設けて、室内機本体1の支持片部71に支持することで、上下風向ルーバ7A中間部の湾曲変形を防止できる。しかも、上下風向ルーバ7Aにズレ止め用爪部72を設けて支持片部71に弾性的に当接するので、中間支持用リブ70と支持片部71とのガタを防止できる。
さらに、後述するように風向案内装置Fが吹出し口6から熱交換空気を吹出案内する際に、複数枚の左右風向ルーバ7Bが上下風向ルーバ7Aの上で一斉に回動駆動される。このことにより、上下風向ルーバ7AのX方向の位置ズレが生じ易いが、上述した位置ズレ規制構造の採用により上下風向ルーバ7Aの位置ズレを規制できる。
つぎに、このようにして構成される空気調和機の室内機における作用について説明する。
使用者がリモコン(遠隔操作盤)の運転ボタンを押圧操作すると、室内送風機10が駆動されるとともに、イオン発生器Mに通電される。さらに、室内機と冷媒管を介して連通する室外機において圧縮機が駆動され、冷凍サイクル運転が開始される。
室内空気は前面吸込み口4及び上面吸込み口5から室内機本体1内に吸込まれ、吸込み通風路15Bに沿って導かれて、前面エアフィルタ18及び上面エアフィルタ17を通過する。このとき、室内空気中に含まれる塵埃が前面エアフィルタ18及び上面エアフィルタ17に捕捉される。
前面エアフィルタ18と上面エアフィルタ17により塵埃が除去された室内空気は、イオン発生器Mの作用により殺菌され脱臭される。同時に、イオン発生器Mは室内機構成部品の殺菌も行う。清浄化した室内空気は熱交換器8を流通し、ここに導かれる冷媒と熱交換作用が行われて熱交換空気となる。
そのあと、熱交換空気は吹出し通風路15Aに沿って導かれ、吹出し口6から室内へ吹出される。このとき、後述するように風向案内装置Fに吹出し案内されて、効率のよい空調運転を継続する。
長時間、冷凍サイクル運転を継続すると前面エアフィルタ18と上面エアフィルタ17に捕捉され、付着している塵埃の量が増えて空気流通の抵抗となる。そこで、定期的にエアフィルタ清掃ユニットSを作動させて、各エアフィルタ18,17に付着している塵埃を除去し屋外へ排出する。
なお、冷房運転時と、暖房運転時では、後述するように風向案内装置Fの姿勢を変化調整する。
図10Aは冷房運転時での室内機一部の断面図、図10Bは同冷房運転時における風向案内装置Fの姿勢を説明する図である。図11Aは暖房運転時での室内機一部の断面図、図11Bは同暖房運転時における風向案内装置Fの姿勢を説明する図である。
はじめに冷房運転時における風向案内装置Fの姿勢について説明する。
冷房運転開始の信号が制御部Rに入ると、制御部Rは直ちに上下風向ルーバ用駆動モータ30Aへ駆動信号を送る。上下風向ルーバ用駆動ギヤ32が回転駆動され、この駆動ギヤ32と噛合するギヤ部44を備えた駆動軸43が回転駆動される。
駆動軸43の外角軸46に、上下風向ルーバ7A左側部の支持用リブ48における枢支用孔49が掛合するところから、上下風向ルーバ7Aは支持用リブ48の枢支用孔49を回動中心として回動駆動される。
上述したように、左右風向ルーバ用駆動機構31Bを構成する駆動棒34は、上下風向ルーバ7Aの回動中心となす支持用リブ48の枢支用孔49の中心を通る。駆動軸43とともに駆動棒34が回転駆動されるが、連結固定具63に設けられるロック爪dに対して駆動棒34に設けられる溝部42が空回りする。
したがって、駆動棒34と連結固定具63のスライド移動はない。左側部の連結固定具63に連結される連結杆55の移動は無いので、この連結杆55に連結される全ての左右風向ルーバ7Bはその姿勢が固定される。
一方、上下風向ルーバ7A右側部の支持用リブ48では、丸孔からなる枢支用孔が駆動棒34のスライド軸部37に対して回動する。ここでも左右風向ルーバ用駆動機構31Bを構成する駆動棒34は、上下風向ルーバ7Aの回動中心となす支持用リブ48の枢支用孔の中心を通る。
ただし、右側部の左右風向ルーバ用駆動モータ30Bが停止しているので、駆動棒34と連結固定具63のスライド移動はなく、駆動棒34の溝部42と連結固定具63のロック爪dが空回りするのみである。右側部の連結固定具63に連結される連結杆55の移動がないから、右側部における全ての左右風向ルーバ7Bの姿勢が固定される。
図10A,図10Bに示すように、上下風向ルーバ7Aが吹出し通風路15Aに沿うよう斜め姿勢になったところで、制御部Rは上下風向ルーバ用駆動モータ30Aの回転を停止制御する。支持用リブ48は上下風向ルーバ7Aの上面側に位置し、かつ、駆動軸43等を介して支持される左右風向ルーバ7Bも上下風向ルーバ7Aの上面側に位置する。
制御部Rは冷房用冷凍サイクル運転の開始制御をなすとともに、左右風向ルーバ用駆動モータ30Bを正逆回転駆動するよう制御する。冷凍サイクル作用が行われる一方で、左右風向ルーバ用駆動ギヤ33が回転駆動され、ラック部35を備えた駆動棒34は軸方向にスライド付勢される。
駆動棒34に一体に連結される連結固定具63がスライド付勢され、連結固定具63の連結杆掛合部65に掛合する連結突起68を備えた連結杆55が同方向にスライド付勢される。
左右風向ルーバ7Bは、左右風向ルーバ調節具58の孔部59に掛合する調節用突起54を支点とし、連結杆55の孔部56に掛合する掛合用突起53を作動点として、連結杆55の移動にともない一体に回動付勢される。
すなわち、連結固定具63の移動により連結杆55を介して複数の左右風向ルーバ7Bが一斉に同方向に回動する。左右風向ルーバ用駆動モータ30Bは所定時間、所定方向に回転駆動したあと、反所定方向に所定時間は回転駆動するよう制御される。
連結固定具63と連結杆55は所定時間ずつ往復駆動され、これにともない複数枚の左右風向ルーバ7Bは一斉に所定方向と反所定方向に回動駆動される、いわゆる首振り運動をなす。冷凍サイクル運転にともなって吹出し口6から吹出される冷気は、左右方向に案内されて室内の隅々に到達する。
左右風向ルーバ7Bの側端部に設けられている複数条の案内用突条51は、流線状をなしているところから、冷気を左右風向ルーバ7Bの案内用突条51に沿って円滑に導くこととなり、送風効率の向上を得られる。
しかも、上下風向ルーバ7Aは左右風向ルーバ7Bに向って凹状に湾曲成されている。吹出し口6から吹出される冷気は上下風向ルーバ7Aにより斜め前方に案内されるとともに、上下風向ルーバ7Aの凹状姿勢に沿って導かれる。冷気は図に矢印で示すように、上下風向ルーバ7Aによって斜め上方に持ち上げられる。
結果として、湾曲成される上下風向ルーバ7Aは吹出し気流の中心よりも下方側に位置することとなり、風の剥離がなくなり、水平方向へ効率よく気流を曲げることができる。冷気はより遠くへ、より上方へ導かれ、室内の床面から離間して居住人の足元を直接冷やすことが無い。風向案内装置Fを備えたことによって、快適な冷房空調を得られる。
このとき上下風向ルーバ用駆動モータ30Aを停止して、上下風向ルーバ用駆動ギヤ32を介して噛合される駆動軸43を、駆動棒34のスライド移動に影響されずに固定状態を保持してもよい。あるいは、上下風向ルーバ用駆動モータ30Aを正逆回転駆動して、上下風向ルーバ7Aを所定の角度範囲で上下に揺動駆動するようにしてもよい。
上下風向ルーバ用駆動機構31Aを構成する駆動軸43は、上下風向ルーバ7Aに設けられる支持用リブ48の枢支用孔49に嵌着され、上下風向ルーバ用駆動モータ30Aの駆動により支持用リブ48及び上下風向ルーバ7Aを回動変位する。
この駆動軸43の中心軸に断面六角状の孔部を備えて、外形断面を六角状とする角軸部40を備えた駆動棒34が軸方向に沿って進退自在に嵌め合わされる。駆動棒34が駆動軸43と同期して回転するために、上下風向ルーバ7Aを回動駆動してもロス無く左右風向ルーバ7Bに動力を伝達できる。
暖房運転モードを選択すると制御部Rは、上下風向ルーバ用駆動モータ30Aを制御して、上下風向ルーバ用駆動ギヤ32を回転させ、駆動軸43を介して上下風向ルーバ7Aを図11A,図11Bに示すような略垂直姿勢にする。したがって、左右風向ルーバ7Bは上下風向ルーバ7Aの裏面側に位置する。
この姿勢を保持したまま暖房の冷凍サイクル運転をなすとともに、左右風向ルーバ用駆動モータ30Bを正逆回転駆動するよう制御する。このとき上下風向ルーバ用駆動モータ30Aにも通電して、上下風向ルーバ7Aを所定の角度範囲内で首振り運動するようにしてもよい。
左右風向ルーバ用駆動モータ30の駆動にともない、上述したように左右風向ルーバ7Bはいわゆる首振り運動をなし、吹出し口6から吹出される暖気を室内の隅々まで案内する。左右風向ルーバ7Bに設けられる案内用突条51は暖気を円滑に案内し、送風効率の向上を得る。
しかも、上下風向ルーバ7Aは左右風向ルーバ7Bに向って凹状に湾曲成されている。吹出し口6から吹出される暖気は図に矢印で示すように、上下風向ルーバ7Aによって下方へ吹出し案内されるとともに、上下風向ルーバ7Aの凹状姿勢に沿い下方へ導かれる。
結果として、吹出し気流の中心よりも上方側に上下風向ルーバ7Aが位置するために風の剥離がなくなり、下方向へ効率よく気流を曲げることができる。暖気は室内機から室内の床面へ案内され、居住人の足元を暖める。上記風向案内装置Fを備えたことによって、いわゆる頭寒足熱の快適な暖房空調を得られる。
このように、冷房運転時と暖房運転時では、上下風向ルーバ7Aと左右風向ルーバ7Bとがほぼ反転する位置になり、これらの運転切換えにより左右風向ルーバ7Bの傾き姿勢が反対側に変化する。
そこで、運転モードの選択に応じて必要とする左右風向案内に対し、左右風向ルーバ7Bの風向角度を自動的に反転させるような制御を行うとよい。運転モード変更のたびに、左右風向を設定し直す必要がなくなり、操作が簡便化できる。
実際の風向案内装置Fでは、上下風向ルーバ7Aと左右風向ルーバ7Bを同色に構成し、左右風向ルーバ用駆動機構31Bを構成する左右風向ルーバ調節具58や連結杆55も同色に構成したので、見栄えがよく、左右風向ルーバ7Bが強調されてリモコン等での風向調整が容易にできる。
冷房運転時と暖房運転時のいずれにおいても、風向案内装置Fの構成上、上下風向ルーバ7AのY方向の略中間部に左右風向ルーバ調節具58が取付けられ、ここに左右風向ルーバ7Bと連結杆55及び連結固定具63が備えられる。
すなわち、冷気と暖気である熱交換空気が風向案内装置Fを構成する上下風向ルーバ7Aに沿って吹出し案内されるとき、この上下風向ルーバ7AのY方向の略中間部に、左右風向ルーバ7Bと左右風向ルーバ用駆動機構31Bのほとんど大部分が設けられている。
したがって、冷房運転時と暖房運転時のいずれにも係りなく、左右風向ルーバ用駆動機構31Bが熱交換空気の送風抵抗となることが少なく、乱流の要因を抑制して円滑な流通を可能とする。
メンテナンス時に、吹出し口6から上下風向ルーバ7Aと左右風向ルーバ7Bを外すには、予め両側部の左右風向ルーバ駆動用モータ30Bを所定方向に回転駆動して駆動棒34をスライド移動し、図4に二点鎖線で示すように、左右の連結固定具63を左右の支持用リブ48に密着させた状態にして上記駆動用モータ30Bを停止させる。
そのあと左右風向ルーバ調節具58の長手方向(X方向)の略中間部を持って引き上げ撓ませれば、左右風向ルーバ調節具58とともに左右風向ルーバ7Bと連結杆55及び連結固定具63が一体となって上下風向ルーバ7Aから取外しでき、容易に必要なメンテナンスを行える。
また、左側部の支持用リブ48においては駆動軸43の外角軸46先端から駆動棒34先端を最大限引き込んだ状態とし、右側部の支持用リブ48においては駆動棒34先端を支持用リブ48側面部から最大限引き込んだ状態にしておけば、上下風向ルーバ7Aの支持用リブ48を駆動棒34先端から容易に取外しできる。
したがって、上下風向ルーバ7Aに対しても必要なメンテナンスを行える。左右風向ルーバ7Bと上下風向ルーバ7Aに対するメンテナンスを終了し、再び所定の部位に取付ける場合は、上述のように行えばよい。
左右風向ルーバ7Bに対するイニシャライズ(初期運転設定)時や、冷凍サイクル運転停止時においても、図4に二点鎖線で示すように、左側の連結杆55に接続される左側グループの左右風向ルーバ7Bを左方向に傾けて連結固定具63を左側の支持用リブ48に接触させる。
同様に、右側の連結杆55に接続される右側グループの左右風向ルーバ7Bを右方向に傾けて連結固定具63を右側の支持用リブ48に接触させる。これにより、運転開始時は常に、左右風向ルーバ7Bを決められた位置から移動することになり、左右風向ルーバ用駆動モータ30Bのへ通電する駆動パルス数の数値を決められた数値とすることができ、運転開始時に、所定位置に戻してから駆動する初期運転を省略できる。
本発明においては、上下風向ルーバ7Aと、左右風向ルーバ7Bとを一体に構成したため、通風路の前後に上下風向ルーバと左右風向ルーバを別個に配置した一般的な構成に比べて、室内機本体1の奥行き寸法が短くてすみ、室内機本体1の薄型化が図れる。
室内送風機10から吹出し通風路15Aに沿って導かれる熱交換空気を吹出し口6までストレートに送ることができて、風速低下の抑制化を図れる。すなわち、同じ送風機10の送風能力でありながら、熱交換空気を室内のより遠方まで送風案内でき、快適空調を得られる。
風向偏向部分である風向案内装置Fを吹出し口6に配置できるので、吹出し通風路15Aからストレートに送られてきた空気の室内左右方向への偏向幅が大きく取れ、左右方向に気流を確実に曲げられる。そのため、左右方向への送風量を大きくとることができ、左右送風角度の範囲を大幅に広げられる。
上下風向ルーバ7A上に左右風向ルーバ7Bを搭載し、左右風向ルーバ7Bをアクチュエータにて駆動し、上下風向ルーバ7Aは単一のアクチュエータで駆動する。左右風向ルーバ7Bを左右風向ルーバ7Bに対して鉛直方向で上部と下部との位置関係をとることができる。
このように、上下風向ルーバ7Aと左右風向ルーバ7Bとの鉛直方向の上下関係が逆になるときに、左右風向ルーバ7Bの位置を左右逆方向に位置変更するように制御するため、上下方向を逆転した際、左右方向の風向が自動的に補正され、使用者が特に気にせずとも、希望の風向とすることができる。
図12A,図12B,図12Cは、変形例の風向案内装置Faを示している。
図12Aは可動パネル2Aが前面吸込み口4を開放して示しているが、風向案内装置Faが吹出し口6を閉塞する冷凍サイクル運転の停止時である。このとき、実際に吹出し口6を閉塞するのは上下風向ルーバ7Aであり、この上下風向ルーバ7Aと一体の左右風向ルーバ7Bは、上下風向ルーバ7Aの裏側にあり室内から遮蔽される。
図12Bは、冷房運転時での風向案内装置Faを示している。冷凍サイクル運転停止時から上下風向ルーバ7Aと左右風向ルーバ7Bを反時計回り方向に所定角度回動させ、上下風向ルーバ7Aを略水平姿勢とし、この上下風向ルーバ7Aの上面側に左右風向ルーバ7Bを位置させる。
このことにより、上下風向ルーバ7Aの奥側端部が吹出し通風路15Aを構成する下面壁に近接して、ほとんど隙間が無い。左右風向ルーバ7Bは上下風向ルーバ7Aの上面側に位置しているので、吹出し通風路15Aを導かれてきた冷気は、上下風向ルーバ7Aの姿勢位置と形態及び、左右風向ルーバ7Bの位置と形態によって、効率よく水平吹出し案内される。
上述した通り、風向案内装置Faは吹出し口6から吹出される冷気の水平吹出し案内をなして、より遠くへ、かつ、円滑に導いて快適な冷房空調が得られる。
図12Cは、暖房運転時での風向案内装置Faを示している。風向案内装置Faは冷凍サイクル運転停止の位置から、反時計回り方向に回動駆動する。一旦、先に説明した冷房運転時の状態を経て、さらに同方向に回動を継続し、上下風向ルーバ7Aの端部が吹出し通風路15Aの上面壁に当接する寸前位置で停止する。
上下風向ルーバ7Aは冷房運転時における水平吹出し案内の際の奥側端部を先端部とし、先端部を奥側端部として反転する。しかも、ここでの奥側端部は吹出し通風路15Aの上面壁に近接して、ほとんど隙間が無く、暖気の通る余地がない。
左右風向ルーバ7Bは上下風向ルーバ7Aの裏面側に位置しているので、吹出し通風路15Aに導かれてきた暖気は、上下風向ルーバ7Aの姿勢位置と形態及び左右風向ルーバ7Bの位置と形態によって、下方吹出し案内が効率よく行われる。
したがって、上下風向ルーバ用駆動機構31Aを介して上下風向ルーバ7Aを回動駆動する上下風向ルーバ用駆動モータ30Aは、冷房運転と暖房運転のいずれにおいても、運転停止の状態から所定の一方向に回転駆動すればよい。
これらの運転が停止したら、冷房運転と暖房運転のいずれにおいても上下風向ルーバ用駆動モータ30Aを反方向に回転駆動して、上下風向ルーバ7Aで吹出し口6を閉塞すればよく、制御が容易化する。
図13は、上記風向案内装置Fを構成する上下風向ルーバ7A1の変形例を示す概略の平面図である。
上下風向ルーバ7A1は奥行き方向に対して左右幅方向が長い横長形状をなすが、さらに左右幅方向の両側部hは、一側縁のみ漸次奥行き方向寸法が短くなるように形成されている。図に矢印で示す部位が風向案内装置Fの前方であるとすると、この装置Fの後方(背面側)の端縁が左右幅方向の両側部のみ短い。
また、上下風向ルーバ7A1に一体に取付けられる左右風向ルーバ7Bは、上述したように上下風向ルーバ7A1の左右幅方向の略中間部を境に、左右に2組備えられる。最も内側の左右風向ルーバ7Baは、図4に二点鎖線で示すように平面視で逆ハの字状に向けられたとき、もしくはハの字状に向けられたときに互いの端部が当接しないように奥行き方向が短く形成される。
また、両外側部(ここでは各組2本)hに位置する左右風向ルーバ7Bは、上下風向ルーバ7A1の形態により一端部が上下風向ルーバ7A1から突出する。
すなわち、上下風向ルーバ7A1は、中央部を奥行き方向により伸ばした形状としたので、暖房時には下吹き特性をさらに向上させるが、冷房時には、吹出し口6の左右周辺部の風量が中央部に比べ低下する。
しかしながら、上下風向ルーバ7A1の左右部分は中央部より短いので、吹出し口6とルーバ7A1上下間の隙間を大きく取れ、風の流通を妨げないので、冷気の滞留による吹出し口6周辺の温度低下による結露発生を抑えることができる。
さらに、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明によれば、冷房運転時における水平吹出し案内と、暖房運転時における下方吹出し案内との切換えを確実に、かつ、効率よく行えて風向案内特性の向上を図ることができる。

Claims (5)

  1. 吸込み口及び吹出し口が開口され、内部に前記吸込み口と吹出し口とを連通する通風路を備え、この通風路中に熱交換器及び送風機が配置され、前記吹出し口に風向案内装置が設置される空気調和機の室内機において、
    上記風向案内装置は、
    奥行き方向に対して左右幅方向が長い横長形状の平板からなり、回動駆動されることにより上記吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方向を制御する1枚の上下風向ルーバと、
    この上下風向ルーバに取付けられ、回動駆動されることにより上記吹出し口から吹出される熱交換空気の左右方向を制御する複数枚の左右風向ルーバとを備え、
    上記左右風向ルーバは、奥行き方向の長さが、この奥行き方向とは直交する垂直方向の長さよりも長く形成されるとともに、上記上下風向ルーバの奥行き方向長さと同等もしくは、それ以上に形成され、
    前記上下風向ルーバを略水平姿勢とするとともに、この上下風向ルーバの上面側に前記左右風向ルーバを位置して水平吹出し案内をなし、
    前記上下風向ルーバを略垂直姿勢とするとともに、この上下風向ルーバの裏面側に左右風向ルーバを位置して下方吹出し案内をなすように構成される
    ことを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 吸込み口及び吹出し口が開口され、内部に前記吸込み口と吹出し口とを連通する通風路を備え、この通風路中に熱交換器及び送風機が配置され、前記吹出し口に風向案内装置が設置される空気調和機の室内機において、
    上記風向案内装置は、
    奥行き方向に対して左右幅方向が長い横長形状の平板からなり、回動駆動されることにより上記吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方向を制御する、回動中心側に湾曲成される1枚の上下風向ルーバと、
    この上下風向ルーバの回動中心側に取付けられるとともに、それぞれが連結杆を介して連結され、一斉に回動駆動されることにより吹出し口から吹出される熱交換空気の左右方向を制御する複数枚の左右風向ルーバとを備え、
    上記左右風向ルーバは、それぞれの奥行き方向の長さが、この奥行き方向とは直交する垂直方向の長さよりも長く形成されるとともに、上記上下風向ルーバの奥行き方向長さと同等もしくは、それ以上に形成され、
    前記上下風向ルーバを略水平姿勢とするとともに、この上下風向ルーバの上面側に前記左右風向ルーバを位置して水平吹出し案内をなし、
    前記上下風向ルーバを略垂直姿勢とするとともに、この上下風向ルーバの裏面側に左右風向ルーバを位置して下方吹出し案内をなすように構成される
    ことを特徴とする空気調和機の室内機。
  3. 上記上下風向ルーバに連結される駆動源は、上記吹出し口の一側部に設けられ、
    上記複数枚の左右風向ルーバに連結される連結杆は、上記上下風向ルーバの奥行き方向の略中間部に沿って設けられ、さらに前記連結杆は、上記吹出し口の一側部及び/もしくは他側部に設けられる駆動源と連結される
    ことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  4. 吸込み口及び吹出し口が開口され、内部に前記吸込み口と吹出し口とを連通する通風路を備え、この通風路中に熱交換器及び送風機を配置し、前記吹出し口に風向案内装置が設置される空気調和機の室内機において、
    上記風向案内装置は、
    上記吹出し口を開閉するとともに、吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方向を制御する1枚の上下風向ルーバと、
    前記上下風向ルーバの一側面に取付けられ、上記吹出し口から吹出される熱交換空気の左右方向を制御する複数枚の左右風向ルーバとを備え、
    冷房運転時に、上記吹出し口を閉成する位置から上下風向ルーバを所定方向に回動駆動して略水平姿勢とするとともに、この上下風向ルーバの上面に前記左右風向ルーバを位置して水平吹出し案内をなし、
    暖房運転時に、冷房運転時における水平吹出し姿勢から、さらに上下風向ルーバを所定方向に回動駆動し、水平吹出し姿勢時の奥側端部を先端部とし、先端部を奥側端部に反転して下方吹出し案内をなすように構成される
    ことを特徴とする空気調和機の室内機。
  5. 上記左右風向板は、この前縁部または後縁部に、流線状の複数本の案内用突条を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに空気調和機の室内機。
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