JP3432369B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

空気調和装置の室内機

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JP3432369B2 JP25686196A JP25686196A JP3432369B2 JP 3432369 B2 JP3432369 B2 JP 3432369B2 JP 25686196 A JP25686196 A JP 25686196A JP 25686196 A JP25686196 A JP 25686196A JP 3432369 B2 JP3432369 B2 JP 3432369B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調空気の上下の
吹出し方向を変化させるための上下風向板を備えた空気
調和装置の室内機、および室内機の上下風向板の回動を
遠隔制御するためのリモコン装置を備えた空気調和装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図23に示す従来の空気調和装置の室内
機は、前面パネル3と、この前面パネル3の前下方に設
けられ、室内に空調空気を吹出すための吹出口1と、こ
の吹出口1に向かって空調空気を前下方に流す吹出通路
2とを備えている。そして、吹出口1には、空調空気の
上下の吹出し方向を変化させるために回動軸C回りに回
動自在となった上下風向板100が設けられている。こ
の上下風向板100は、室内機の美観を保つため、空気
調和装置の停止時において前面パネル3の外面形状に沿
うように湾曲した(前下方に凸の)横断面形状を有して
いる(図23の二点鎖線参照)。
【0003】ここで、室内機の空調空気の吹出し方向
は、冷房時には略前方とし、暖房時には略下方とするの
が普通であるが、使用者の好み等に応じて任意の吹出し
方向に設定できるようになっている。そして、この室内
機の上下風向板100は、図23(a)に示す略水平
(下方に凸)の位置において空調空気を吹出口1から前
方に吹出させ、図23(b)に示す略垂直(後方に凸)
の位置において下方に吹出させるようになっている。
【0004】また、室内機の空調空気の吹出し方向を、
前方と下方との間の任意の方向に変化させる場合、図2
3(a)に示す略水平(下方に凸)の位置と、図23
(b)に示す略垂直(後方に凸)の位置との間におい
て、上下風向板100は常に、その一端102が空調空
気の上流側を向き、他端101が下流側を向いた状態を
なしている。
【0005】次に、図24に示す従来の空気調和装置の
室内機は、図23に示す上記従来例の上下風向板100
に代えて、上下風向板110を備えている。この上下風
向板110は、図24(a)に示す略水平(上方に凸)
の位置において空調空気を吹出口1から前方に吹出さ
せ、図24(b)に示す略垂直(前方に凸)の位置にお
いて下方に吹出させるようになっている。
【0006】この場合も、室内機の空調空気の吹出し方
向を、前方と下方との間の任意の方向に変化させる場
合、図24(a)に示す略水平(上方に凸)の位置と、
図24(b)に示す略垂直(前方に凸)の位置との間に
おいて、上下風向板110は常に、その一端111が空
調空気の上流側を向き、他端112が下流側を向いた状
態をなしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】まず、図23に示す従
来の空気調和装置の室内機は、図23(a)に示す上下
風向板100が略水平(下方に凸)の位置においては、
上下風向板100の一端102側が空調空気の流れ方向
に略沿うので、空調空気を上下風向板100に沿わせて
スムーズに前方に流すことができる。
【0008】しかし、図23(b)に示す上下風向板1
00が略垂直(後方に凸)の位置においては、上下風向
板100の一端102側が空調空気の流れ方向に対して
大きな角度をなし、空調空気の流れが衝突するような状
態となるので、空調空気を上下風向板100に沿わせて
スムーズに下方に流せないばかりでなく、上下風向板1
00が空調空気の流れに対して邪魔板のように作用して
しまう。このため、図23(b)に示す状態では、空調
空気の吹出し流量の著しい低下や、空調空気の流れの乱
れによる騒音の増加という問題が生ずる。
【0009】一方、図24に示す従来の空気調和装置の
室内機は、図24(b)に示す上下風向板110が略垂
直(前方に凸)の位置においては、上下風向板110の
一端111側が空調空気の流れ方向に略沿うので、空調
空気を上下風向板110に沿わせてスムーズに下方に流
すことができる。
【0010】しかし、図24(a)に示す上下風向板1
10が略水平(上方に凸)の位置においては、上下風向
板110の一端111側が空調空気の流れ方向に対して
大きな角度をなし、空調空気の流れが衝突するような状
態となるので、空調空気を上下風向板100に沿わせて
スムーズに前方に流せないばかりでなく、上下風向板1
10が空調空気の流れに対して邪魔板のように作用して
しまう。このため、図24(a)に示す状態では、上述
した図23(b)に示す状態と同様の問題が生ずる。
【0011】このように、図23および図24に示す従
来の空気調和装置の室内機は、空調空気の吹出し方向を
前方と下方との間で順次変化させる場合に、常に空調空
気を上下風向板100,110に沿ってスムーズに流す
ことはできず、吹出し方向の変化によって、空調空気の
吹出し流量の低下や、空調空気の流れの乱れによる騒音
が発生することが避けられない。
【0012】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、空調空気を上下風向板に沿ってスムーズに
流し、空調空気の十分な吹出し流量を確保するととも
に、空調空気の流れの乱れによる騒音の発生を抑制する
ようにしながら、空調空気の吹出し方向を前方と下方と
の間で順次変化させることができるような空気調和装置
の室内機を提供することを主目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、室内に空
調空気を吹出すための吹出口と、この吹出口に向かって
前記空調空気を前下方に流す吹出し通路と、前記吹出口
に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方向を変化さ
せるために回動軸回りに回動自在となった上下風向板
と、この上下風向板を前記回動軸回りに回動させるため
の上下風向板モータと、この上下風向板モータを作動又
は停止させるためのスイッチ手段とを備え、前記上下風
向板は、横断面において湾曲形状をなし、略水平の位置
において、前記空調空気を前記吹出口から前方に吹出さ
せ、略垂直の位置において、前記空調空気を前記吹出口
から下方に吹出させるとともに、前記空調空気の吹出し
方向を前方から下方まで変化させる場合、前記略水平の
位置から、その前方側を下方へ回動することにより、前
記吹出通路の空調空気流れ方向に略沿う状態まで移行
し、この状態において、その前下方側を上方へ略180
度回動して反転することにより、その前下方側と前上方
側とが入れ替わった状態となり、この状態から、その前
下方側を下方へ回動することにより、前記略垂直の位置
へ移行し、前記空調空気の吹出し方向を下方から前方ま
で変化させる場合、前記略垂直の位置から前記略水平の
位置まで、前記の回動経路と逆の回動経路に従って回動
することを特徴とする空気調和装置の室内機である。
【0014】この第1の手段によれば、上下風向板が吹
出し通路の空調空気流れ方向に略沿う状態まで移行した
状態において略180度回動して反転することにより、
空調空気の流れを上下風向板の湾曲した断面形状に沿わ
せるようにしながら、空調空気の吹出し方向を前方から
下方まで、および下方から前方まで順次変化させること
ができる。
【0015】第2の手段は、室内に空調空気を吹出すた
めの吹出口と、この吹出口に向かって前記空調空気を前
下方に流す吹出し通路と、前記吹出口に設けられ、前記
空調空気の上下の吹出し方向を変化させるために、それ
ぞれ回動軸回りに回動自在となった複数の上下風向板
と、各上下風向板をそれぞれ回動軸回りに回動させるた
めの上下風向板モータと、この上下風向板モータを作動
又は停止させるためのスイッチ手段とを備え、前記複数
の上下風向板のうち、少なくとも一の上下風向板は上記
第1の手段の上下風向板であることを特徴とする空気調
和装置の室内機である。
【0016】この第2の手段によれば、少なくとも一の
上記第1の手段の上下風向板と、他の上下風向板とをそ
れぞれ回動させることにより、上記第1の手段の上下風
向板のみの場合に比べて、空調空気の上下の吹出し方向
をより自由かつ効果的に変化させることができる。
【0017】第3の手段は、前記スイッチ手段に代え
て、前記上下風向板モータの作動を制御するための制御
手段と、この制御手段による前記上下風向板モータの作
動を遠隔制御するための遠隔制御信号を送信するリモコ
ン装置と、このリモコン装置から送信された遠隔制御信
号を受信する受信部と、この受信部による前記遠隔制御
信号の受信に対応して受信音を発生する受信音発生手段
とを備えた上記第1または第2の手段の空気調和装置の
室内機であって、前記受信音発生手段は、請求項1記載
の上下風向板が反転してその前下方側と前上方側とが入
れ替わる間と、その他の時とで異なる受信音を発生する
ものである。
【0018】この第3の手段によれば、リモコン装置に
よって室内機の上下風向板を回動させる際、上記第1の
手段の上下風向板が反転してその前下方側と前上方側と
が入れ替わる間と、その他の時とを受信音によって識別
することができるので、リモコン装置の操作上の違和感
が軽減される。
【0019】第4の手段は、室内に空調空気を吹出すた
めの吹出口と、前記吹出口に設けられ、前記空調空気の
上下の吹出し方向を変化させるために回動軸回りに回動
自在となるとともに、前記空調空気の吹出し方向を前方
から下方までの間で変化させる途中に、前記吹出口を塞
ぐ位置を経由して一面を上方に向けた状態と下方に向け
た状態との間で前記回動軸回りに反転可能となった上下
風向板と、この上下風向板を前記回動軸回りに回動させ
るための上下風向板モータと、この上下風向板モータの
作動を制御するための制御手段と、この制御手段に対し
て前記上下風向板モータの作動及び停止を指令し、前記
上下風向板を任意の回動位置まで移動させるための手動
操作手段とを備え、前記制御手段は、前記上下風向板の
反転中に前記手動操作手段からの停止指令を受けた場
合、前記上下風向板を前記吹出口を塞ぐ位置を避けて停
止させるよう、前記上下風向板モータの作動を制御する
ことを特徴とする空気調和装置の室内機である。
【0020】この第4の手段によれば、吹出口を塞ぐ位
置を経由する上下風向板の反転中に、指令手段からの停
止指令を受けた場合であっても、上下風向板を吹出口を
塞ぐ位置を避けて停止させることができるので、吹出口
を塞いだ上下風向板によって空調空気の吹出しが妨げら
れることがなくなる。
【0021】第5の手段は、室内に空調空気を吹出すた
めの吹出口と、前記吹出口に設けられ、前記空調空気の
上下の吹出し方向を変化させるために、回動軸回りに回
動自在となるとともに、一面を上方に向けた状態と下方
に向けた状態との間で前記回動軸回りに反転可能となっ
た上下風向板と、この上下風向板を前記回動軸回りに回
動させるための上下風向板モータと、この上下風向板モ
ータの作動を制御するための制御手段とを備え、前記制
御手段は、前記上下風向板の反転中における回動速度が
通常の回動時における回動速度より速くなるよう、前記
上下風向板モータの作動を制御することを特徴とする空
気調和装置の室内機である。
【0022】この第5の手段によれば、上下風向板の反
転中における回動速度が通常の回動時における回動速度
より早くなるので、上下風向板の反転に要する時間が短
縮される。
【0023】第6の手段は、室内に空調空気を吹出すた
めの吹出口と、前記吹出口に設けられ、前記空調空気の
上下の吹出し方向を変化させるために、回動軸回りに回
動自在となるとともに、その回動経路の途中に空調空気
の吹出し方向の連続部分と不連続部分とを有する上下風
向板と、この上下風向板を前記回動軸回りに回動させる
ための上下風向板モータと、この上下風向板モータの作
動を制御するための制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記上下風向板の吹出し方向の不連続部分における
回動速度が、吹出し方向の連続部分における回動速度よ
り速くなるよう、前記上下風向板モータの作動を制御す
ることを特徴とする空気調和装置の室内機である。
【0024】この第6の手段によれば、上下風向板の吹
出し方向の不連続部分における回動速度が、吹出し方向
の連続部分における回動速度より速くなるので、上下風
向板の吹出し方向の不連続部分における回動に要する時
間が短縮される。
【0025】第7の手段は、第5または第6の手段にお
いて、前記制御手段に対して前記上下風向板モータの作
動及び停止を指令し、前記上下風向板を任意の回動位置
まで移動させるための手動操作手段を更に備え、前記制
御手段は、前記上下風向板の回動速度を速くなるよう変
更する直前で、前記上下風向板モータの作動を所定時間
停止させるものである。
【0026】この第7の手段によれば、第5または第6
の手段において、上下風向板の回動速度を速くなるよう
変更する直前で、上下風向板モータの作動が所定時間停
止されている間に、手動操作手段によって上下風向板モ
ータの停止を指令することができる。このことにより、
上下風向板の回動速度を速くなるよう変更する直前の回
動位置に上下風向板を保持することを、手動操作手段に
よって容易に行うことが可能となる。
【0027】第8の手段は、室内に空調空気を吹出すた
めの吹出口と、前記吹出口に設けられ、前記空調空気の
上下の吹出し方向を変化させるために、回動軸回りに回
動自在となった上下風向板と、この上下風向板を前記回
動軸回りに回動させるための上下風向板モータと、前記
上下風向板を任意の回動位置まで移動させるための手動
操作手段と、前記上下風向板モータの作動を制御するこ
とにより、前記上下風向板を所定位置まで自動的に回動
させるとともに、前記手動操作手段の入力に基づいて前
記上下風向板を回動させるための制御手段とを備え、前
記制御手段は、少なくとも一部の前記上下風向板の回動
範囲において、前記上下風向板を自動的に回動させる時
の回動速度が、前記手動操作手段の入力に基づいて前記
上下風向板を回動させる時の回動速度より速くなるよ
う、前記上下風向板モータの作動を制御することを特徴
とする空気調和装置の室内機である。
【0028】この第8の手段によれば、少なくとも一部
の前記上下風向板の回動範囲において、上下風向板を自
動的に回動させる時の回動速度が、手動操作手段の入力
に基づいて上下風向板を回動させる時の回動速度より速
くなるので、手動操作手段の入力に基づいて上下風向板
を回動させる時の回動速度を低く保ちつつ、上下風向板
を自動的に回動させる時の上下風向板の移動に要する時
間を短縮することができる。
【0029】第9の手段は、第8の手段において、前記
上下風向板は、その回動経路の途中に空調空気の吹出し
方向の連続部分と不連続部分とを有し、前記制御手段
は、前記上下風向板の吹出し方向の連続部分において、
前記上下風向板を自動的に回動させる時の回動速度が、
前記手動操作手段の入力に基づいて前記上下風向板を回
動させる時の通常回動速度より速くなるよう、前記上下
風向板モータの作動を制御するとともに、前記上下風向
板の吹出し方向の不連続部分において、前記上下風向板
を自動的に回動させる時の回動速度と、前記手動操作手
段の入力に基づいて前記上下風向板を回動させる時の回
動速度とが、ともに前記通常回動速度より速くなるよ
う、前記上下風向板モータの作動を制御するものであ
る。
【0030】この第9の手段によれば、上下風向板の吹
出し方向の連続部分において、第8の手段と同様の作用
が得られるとともに、上下風向板の吹出し方向の不連続
部分においては、上記第6の手段と同様の作用が得られ
る。
【0031】第10の手段は、室内に空調空気を吹出す
ための吹出口と、前記吹出口に設けられ、前記空調空気
の上下の吹出し方向を変化させるために、回動軸回りに
回動自在となった上下風向板と、この上下風向板を前記
回動軸回りに回動させるための上下風向板モータと、前
記上下風向板を任意の回動位置まで移動させるための手
動操作手段と、前記上下風向板モータを回動させて、前
記上下風向板の動作を確認するための検査用入力手段
と、前記上下風向板モータの作動を制御することによ
り、前記手動操作手段の入力または前記検査用入力手段
の入力に基づいて前記上下風向板を回動させるための制
御手段とを備え、前記制御手段は、少なくとも一部の前
記上下風向板の回動範囲において、前記検査用入力手段
の入力に基づいて前記上下風向板を回動させる時の回動
速度が、前記手動操作手段の入力に基づいて前記上下風
向板を回動させる時の回動速度より速くなるよう、前記
上下風向板モータの作動を制御することを特徴とする空
気調和装置の室内機である。
【0032】この第10の手段によれば、少なくとも一
部の上下風向板の回動範囲において、検査用入力手段の
入力に基づいて上下風向板を回動させる時の回動速度
が、手動操作手段の入力に基づいて上下風向板を回動さ
せる時の回動速度より速くなるので、手動操作手段の入
力に基づいて上下風向板を回動させる時の回動速度を低
く保ちつつ、検査用入力手段の入力に基づいて上下風向
板を回動させるのに要する時間を短縮することが可能と
なる。
【0033】第11の手段は、第5乃至第10のいずれ
かの手段において、前記上下風向板モータは、ステッピ
ングモータであり、前記制御手段は、このステッピング
モータへの通電を1−2相通電と2相通電との間で切り
替えることにより、前記ステッピングモータの回動速度
を変更するものである。
【0034】この第11の手段によれば、第5乃至第1
0のいずれかの手段において、モータのトルク変化を伴
うことなく、ステッピングモータの回動速度を1:2の
比率で2段階に変更することができる。
【0035】第12の手段は、第5乃至第10のいずれ
かの手段において、前記上下風向板モータは、ステッピ
ングモータであり、前記制御手段は、このステッピング
モータへの通電パルスの出力周波数を変更することによ
り、前記ステッピングモータの回動速度を変更するもの
である。
【0036】この第12の手段によれば、第5乃至第1
0のいずれかの手段において、ステッピングモータへの
通電パルスの出力周波数を変更することにより、ステッ
ピングモータの回動速度を自由に変更することができ
る。
【0037】第13の手段は、第5乃至第10のいずれ
かの手段において、前記上下風向板モータは、ステッピ
ングモータであり、前記制御手段は、このステッピング
モータへの通電を1−2相通電と2相通電との間で切り
替えるとともに、通電パルスの出力周波数を変更するこ
とにより、前記ステッピングモータの回動速度を変更す
るものである。
【0038】この第13の手段によれば、第5乃至第1
0のいずれかの手段において、ステッピングモータへの
通電を1−2相通電と2相通電との間で切り替えること
により、通電パルスの同一の出力周波数に対して、その
回動速度を1:2の比率で2段階に変更することができ
る。このことにより、ステッピングモータへの通電パル
スの出力周波数を大きく変更することなく、ある程度の
トルクを維持しながら、ステッピングモータの回動速度
を比較的自由に変更することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、図1乃至図22に示
す本発明の実施の形態において、図23および図24に
示す従来例と同一の構成部分には同一符号を付して説明
する。
【0040】[第1の実施形態]図1乃至図13は本発
明の第1の実施形態を示す図である。図1および図2お
いて、室内の壁面高所に取付けられる空気調和装置の室
内機Iは、前面パネル3と、この前面パネル3の前下方
に設けられ、室内に空調空気(冷房空気、除湿空気、暖
房空気等)を吹出すための吹出口1と、この吹出口1に
向かって空調空気を前下方に流す吹出通路2とを備えて
いる。そして、吹出口1には、空調空気の上下の吹出し
方向を変化させるために回動軸C(図1参照)回りに回
動自在となった上下風向板(ルーバ)10が設けられて
いる。
【0041】この上下風向板10は、上下風向板モータ
M(図3参照)によって駆動されるようになっている。
なお、図1に符号9で示すのは、上下風向板10の上流
側に設けられ、空調空気の左右の吹出し方向を変化させ
るための左右風向板である。
【0042】図1に示すように、上記回動軸Cは、上下
風向板10の一端11側に位置するとともに、上下風向
板10に対してその厚さ方向(図1の矢印t参照)にず
れている。また、上下風向板10は、室内機Iの美観を
保つため、空気調和装置の停止時には、上記上下風向板
モータMにより、吹出口1を塞ぐような位置(停止位
置)に回動され、このときに前面パネル3の外面形状に
沿うように湾曲した(前下方に凸の)横断面形状を有し
ている(図1の二点鎖線参照)。より具体的には、上下
風向板10は、略回動軸Cと対向する位置において回動
軸C側に屈曲した、略「く」の字形の横断面形状を有し
ている。
【0043】吹出通路2は横断面において前方壁2aと
後方壁2bとに挟まれている。そして、吹出通路2内に
は、上下風向板10をその回動軸C方向の中間部におい
て支持するための板状の支持部材15が設けられてい
る。この支持部材15は、両端部をそれぞれ前方壁2a
と後方壁2bとで支持された基部16と、この基部16
の前方壁2a側から前下方へ延びる支持部17とを有し
ている。また、上下風向板10の回動軸C側には、支持
部材15の支持部17に対応して取付板13が設けら
れ、この取付板13の先端と、支持部材15の支持部1
7先端とが、回動軸Cの位置で回動自在に連結されてい
る。
【0044】前面パネル3は、その前面に室内空気の吸
込口4が形成され、その上面にも室内空気の吸込口5が
形成されている。そして、前面パネル3の内側には、上
記吸込口4に対応する第1熱交換器6a(図3参照)
と、上記吸込口5に対応する第2熱交換器6bとからな
る主室内熱交換器6が配設されている。また、吸込口5
と第2熱交換器6bとの間には補助室内熱交換器(過冷
却熱交換器)7が配設されている。また、主室内熱交換
器6の内側(第1熱交換器6aと第2熱交換器6bとの
間)には、横流型の室内ファン8が配設されている。
【0045】そして、室内機Iは室内ファン8の回転に
より、室内空気を吸込口4,5から吸込むようになって
いる。吸込口4から吸込まれた室内空気は、第1熱交換
器6aを通って上記吹出通路2へ流れ、吸込口5から吸
込まれた室内空気は、補助室内熱交換器7と第2熱交換
器6aとを通って吹出通路2へ流れる。
【0046】次に、図4および図5により、上下風向板
10の回動と空調空気の吹出し方向との関係について詳
細に説明する。なお、図5における斜線部分は、一定速
度以上の流速を有する主流域の部分の吹出し方向を示し
ている(後述する図18及び図20においても同様)。
【0047】図4(c)に示すように、上下風向板10
は、吹出通路2の空調空気流れ方向に略沿う状態におい
て、その一端11が空調空気の上流側を向いた状態と、
他端12が上流側を向いた状態との間で、上記停止位置
を経由して略180度の範囲で回動(反転)可能となっ
ている。なお、上記支持部材15は、この上下風向板1
0の回動に干渉しないような形状を有している。
【0048】上下風向板10は、図4(a)に示す略水
平(下方に凸)の位置において空調空気を吹出口1から
前方に吹出させ(図5の符号a参照)、図4(d)に示
す略垂直(前方に凸)の位置において下方に吹出させる
(図5の符号d参照)ようになっている。そして、空調
空気の吹出し方向を前方から下方まで変化させる場合
(上下風向板10の「下方移動時」)において、上下風
向板10が、以下のような経路に従って回動するように
なっている。
【0049】まず、上下風向板10は、略水平の位置
(図4(a)参照)から、その一端11側(前方側)を
下方へ回動することにより、吹出通路2の空調空気流れ
方向に略沿う状態まで移行し(図4(b)参照)、空調
空気の吹出し方向を前方から前下方まで変化させる(図
5の符号a〜b参照)。
【0050】次に、この状態において、その一端11側
(前下方側)を上方へ略180度回動して(上記停止位
置を経由して)反転することにより、その前下方側と前
上方側とが入れ替わった状態となる(図4(c)の矢印
γ参照)。この場合、反転後の空調空気の吹出し方向
は、反転前よりわずかに下方寄りとなる(図5の符号c
参照)。
【0051】次に、この状態から、その他端12側(前
下方側)を下方へ回動することにより、略垂直の位置ま
で移行し(図4(d)参照)、空調空気の吹出し方向を
前下方から下方まで変化させる(図5の符号c〜d参
照)。
【0052】また、上記とは逆に、空調空気の吹出し方
向を下方から前方まで変化させる場合(上下風向板10
の「上方移動時」)においては、上下風向板10が、略
垂直の位置(図4(d)参照)から略水平の位置(図4
(a)参照)まで、上記の回動経路と逆の回動経路に従
って回動するようになっている。
【0053】ここで、上記上下風向板10の上方移動時
及び下方移動時において、上下風向板10の回動途中の
反転時(図4(c)参照)を「空調空気の吹出し方向の
不連続部分」といい、それ以外の上下風向板10の通常
の回動時を「空調空気の吹出し方向の連続部分」という
(後述する第2及び第3の実施形態の上下風向板20に
ついても同様)。
【0054】次に、図6に示すように、室内機Iは、上
下風向板10の回動を遠隔制御するための赤外線信号
(遠隔制御信号)を送信するリモコン装置(手動操作手
段)Rを備えている。また、室内機Iは、リモコン装置
Rから送信された遠隔制御信号を受信する受信部25
(図2および図3参照)と、この受信部25による遠隔
制御信号の受信に対応して受信音を発生する受信音発生
手段26とを有している。また、室内機Iは、出荷時の
製品検査等において上下風向板10の動作を確認するた
めの検査用入力手段(本体スイッチ)29を備えてい
る。
【0055】また、室内機Iは、制御部27と、上記上
下風向板モータMを駆動するための上下風向板モータ駆
動回路28とを有している。そして、制御部27は、受
信部25で受信されたリモコン装置(手動操作手段)R
の遠隔制御信号(入力)に基づいて、上下風向板モータ
駆動回路28を介して上下風向板モータMを駆動させ、
上下風向板10の回動を制御するようになっている。
【0056】また、制御部27は、空気調和装置の運転
開始時や運転停止時において、上下風向板10を自動的
に所定位置(例えば上述した停止位置)まで回動させる
よう、上下風向板モータMの作動を制御するようになっ
ている。さらに、制御部27は、上記検査用入力手段2
9の入力に基づいて、上下風向板モータMを駆動させ、
上下風向板10を回動させるようになっている。
【0057】ここで、図7乃至図10により、上記上下
風向板モータM及び上下風向板モータ駆動回路28につ
いて詳細に説明する。上下風向板モータMは、ステッピ
ングモータからなり、このようなステッピングモータの
一例として、図7にPM型のステッピングモータの基本
構造が示されている。図7において、ステッピングモー
タは、N極とS極とを有するロータ50と、互いに90
度ずれた位置にある4つの励磁コイル部φ1 〜φ4 を有
するステータ52とを備えている。また、ステータ52
の各励磁コイル部φ1 〜φ4 に各々対応して、スイッチ
SW1 〜SW4が設けられている。そして、これらのス
イッチSW1 〜SW4 をONにすることにより、それぞ
れ対応する励磁コイル部φ1 〜φ4 に直流電源60によ
る電流が流れ、その励磁コイル部φ1 〜φ4 が励磁され
る(S極が立つ)ようになっている。
【0058】このような構成のステッピングモータにお
いて、スイッチSW1 のみをONにすることにより、励
磁コイル部φ1 が励磁されて(S極が立って)ロータ5
0のN極と引き合う(図7に示す状態)。次に、スイッ
チSW1 をOFFにしてスイッチSW2 のみをONにす
ることにより、励磁コイル部φ2 が励磁されてロータ5
0のN極を引き付け、ロータ50を時計回りに90度回
動させる。以下、同様にスイッチSW1 〜SW4 の切換
により、励磁コイル部φ1 〜φ4 の励磁順序をφ3 →φ
4 →φ1 …と順次切り換えて行くことにより、ロータ5
0を時計回りに90度ずつ回動させることができる。ま
た、ロータ50の回動方向を逆転させて反時計回りにす
るには、励磁コイル部φ1 〜φ4 の励磁順序をφ4 →φ
3 →φ2→φ1 →φ4 …と、時計回りの時と逆にすれば
よい。
【0059】次に、図8に示すように、上下風向板モー
タ駆動回路28は、クロックパルス62が入力される分
配回路64と、上記直流電源60が接続された励磁回路
66とを備えている。このうち分配回路64は、上記ス
テッピングモータの励磁コイル部φ1 〜φ4 の励磁順序
を決めるためのものであり、励磁回路66は分配回路6
4からの出力信号(通電パルス)を用い、所定の電圧や
駆動方式でステッピングモータの励磁コイル部φ1 〜φ
4 を励磁させるためのものである。また、分配回路64
に入力されるクロックパルス62は一定周波数のパルス
信号であり、その周波数(パルス/ 秒)の大きさを変え
ることにより、分配回路64からの通電パルスの出力周
波数の大きさを変え、ステッピングモータの回動速度を
変化させることができるようになっている。
【0060】次に、図9及び図10には、分配回路64
からの出力信号(通電パルス)が、上記クロックパルス
62とともに示されている。まず、図9に示すのは、ス
テッピングモータの励磁コイル部φ1 〜φ4 を2相ずつ
励磁させる「2相通電(2相励磁)」方式の通電パルス
である。次に、図10に示すのは、励磁コイル部φ1〜
φ4 を1相ずつ励磁させる「1相通電(1相励磁)」方
式と上記2相通電方式とを交互に繰り返す「1−2相通
電」方式の通電パルスである。これらの通電方式のう
ち、図10に示す1−2相通電の方式は、図9に示す2
相通電の方式に対して、同じ回転数(回動角度)を得る
のに2倍のパルス数を必要とする。換言すれば、同一周
波数のクロックパルス62に対して、1−2相通電によ
るステッピングモータの回動速度と2相通電による回動
速度との比率は1:2となる(図9(a)及び図10
(a)参照)。
【0061】なお、一般に通電パルスの出力周波数を増
加させるに従って、ステッピングモータのトルクは低下
するが、通電パルスの通電方式を1−2相通電と2相通
電との間で切り替えることのみによっては、ステッピン
グモータのトルクは変動しない。
【0062】そして、上記制御部27は、以上のような
ステッピングモータの性質に基づいて、上下風向板モー
タMの回動速度を変更できるようになっている。例え
ば、図10(a)に示すような、1−2相通電方式にお
ける所定の基準出力周波数の通電パルスによる回動速度
を、通常の回動速度とする。そして、図10(b)に示
すように、同様の1−2相通電方式において、クロック
パルス62の周波数を3倍とし、通電パルスの出力周波
数を上記基準出力周波数の3倍とすることにより、通常
の回動速度の3倍の回動速度を得ることができる。
【0063】また、図9(b)に示すように、2相通電
方式において、クロックパルス62の周波数を1. 5倍
とし、通電パルスの出力周波数を上記基準出力周波数の
1.5倍とすることにより、上下風向板モータMのトル
クは若干落ちるが、通常の回動速度の2×1. 5倍=3
倍の回動速度を得ることができる。
【0064】なお、上下風向板モータMの通電パルス方
式を1−2相通電から2相通電に切り替えることのみに
よって、トルクを落とさずに、通常の回動速度の2倍の
回動速度を得るようにしてもよい。この場合、上下風向
板モータMのトルクが変動しないので、特に上下風向板
10に負荷が加わるような場合においても、良好な回動
を保つことができる。
【0065】ここで、制御部27は、予め定められた上
下風向板10の初期位置から、その上下風向板モータ
(ステッピングモータ)Mへの通電パルスの順序及び通
電パルス数により、上下風向板10が現在どの位置にあ
るかを判断できるようになっている。すなわち、通電パ
ルスの順序により上下風向板10の回動方向が時計回り
か反時計回りかが判断でき、通電パルス数によりその回
動方向での回動角度が判断できる。例えば、上記初期位
置を0とし、時計回りを+、反時計回りを−とし、1パ
ルス当たり0. 5度回動する(ステップ角が0. 5度
の)ステッピングモータを使用すれば、回動方向と通電
パルス数に基づく加減算により、上下風向板10が初期
位置からどの方向にどの程度の角度移動した位置にある
かということを認識できる。なお、通常の交流モータ又
は直流モータを使用して、上下風向板10の回動位置を
認識するには、上下風向板10の回動位置を検出する位
置検出センサを別途設ける必要がある。
【0066】また、制御部27は、受信部25による遠
隔制御信号の受信に対応して、受信音発生手段26に所
定の受信音を発生させるようになっている。ここで、受
信音発生手段26は、図4(c)に示す上下風向板10
が反転してその前下方側と前上方側とが入れ替わる間
と、図4(a)、(b)、(d)に示すその他の時とで
異なる受信音を発生するようになっている。この受信音
を異ならせる方法としては、受信音の音色(音の周波数
成分など)を変える他、受信音を異なる間隔で断続的に
発生させる(例えば「ピッ、ピッ、ピッ…」という受信
音に対して、「ピピッ、ピピッ、ピピッ…」や「ピー、
ピー、ピー…」という受信音とする)ようにしてもよ
い。
【0067】ここで、図11及び図12により、上記リ
モコン装置(手動操作手段)Rによる、上下風向板10
の回動位置の変更等について説明する。まずリモコン装
置Rは、図11(a)のフローチャートに示すように、
そのルーバ操作釦(図示せず)を一回押すことにより、
ルーバ動作信号を送信して上下風向板10の回動を開始
させ、ルーバ操作釦を再度押し直すことにより、ルーバ
停止信号を送信して上下風向板10の回動を停止させる
ようになっている。
【0068】また、リモコン装置Rは、図11(b)の
フローチャートに示すように、ルーバ操作釦を押すこと
により、ルーバ動作信号を送信して上下風向板10の回
動を開始させ、ルーバ操作釦を押し続けて上下風向板1
0を所望の位置まで回動させた後、ルーバ操作釦を解放
することにより、ルーバ停止信号を送信して上下風向板
10の回動を停止させるようになっていてもよい。
【0069】次に、図12のフローチャートにおいて、
「ルーバ位置d(m)」は、図4(a)〜(d)に実線
で示す上下風向板10の各回動位置を表している。この
場合、図4(a)〜(d)に実線で示す上下風向板10
の各回動位置に対して、それぞれm=1〜4の値が割り
当てられている。また、ルーバ位置d(0)は、上記停
止位置(図1に二点鎖線で示す上下風向板10参照)を
表している。さらに、n=0は上記「上下風向板10の
下方移動時」を表し、n=1は上記「上下風向板10の
上方移動時」を表している。
【0070】図12において、まずステップ70で、上
下風向板10の下方移動時に対応するn=0が設定され
る。次に、ステップ71で空気調和装置の運転開始時に
該当する場合、上下風向板10を停止位置d(0)か
ら、運転モードに応じたルーバ位置d(m)まで自動的
に移動させる(ステップ76)。この場合、例えば暖房
運転モードではm=3、冷房運転モードではm=1が設
定される。
【0071】一方、ステップ71で運転開始時でなく且
つステップ72で運転中でもない場合は、そのまま待機
状態となり(ステップ75)、ステップ72で運転中で
あってステップ73でリモコン装置Rからの運転停止信
号を受信した場合は、上下風向板10を停止位置d
(0)まで自動的に移動させる停止処理が行われた後
(ステップ74)、待機状態となる(ステップ75)。
【0072】ここで、ステップ76又はステップ74に
おいて自動的に上下風向板10を移動させる際、上下風
向板10の回動速度(ルーバ回動速度)は通常の回動速
度の3倍の速度に設定される。この場合、上下風向板1
0の回動速度の変更は、上述したように制御部27によ
る上下風向板モータ(ステッピングモータ)Mの回動速
度の変更によって行われる(以下同様)。
【0073】次に、運転開始後又は運転中に、ステップ
77でリモコン装置Rからのルーバ動作信号を受信した
場合は、初回のループではステップ78でn=0(下方
移動時)であり、ステップ79でm=4でないから、ス
テップ85でm=m+1とする。次に、ステップ86で
m=3(下方移動時の上下風向板10の反転に対応)の
場合、上下風向板10の回動速度(ルーバ回動速度)を
通常の回動速度の3倍2設定し(ステップ89)、m=
3でない場合は、上下風向板10の回動速度を通常の回
動速度に設定する(ステップ88)。
【0074】一方、2回目以降のループにおいて、ステ
ップ78でn=0(下方移動時)でなく(すなわちn=
1(上方移動時)であり)、ステップ81でm=1であ
る場合はn=0(下方移動時)に戻るが(ステップ8
2)、ステップ81でm=1でない場合は、ステップ8
3でm=m−1とする。次に、ステップ84でm=2
(上方移動時の上下風向板10の反転に対応)の場合、
上下風向板10の回動速度(ルーバ回動速度)を通常の
回動速度の3倍に設定し(ステップ89)、m=2でな
い場合、上下風向板10の回動速度を通常の回動速度に
設定する(ステップ88)。
【0075】そして、ステップ88またはステップ89
で各々設定された回動速度で、上下風向板10がルーバ
位置d(m)まで移動して行く(ステップ90)。すな
わち、図4(c)に示すように、下方移動時(n=0)
において、上下風向板10がルーバ位置d(2)(二点
鎖線)からルーバ位置d(3)(実線)まで反転する場
合、及び上方移動時(n=1)において、上下風向板1
0がルーバ位置d(3)(実線)からルーバ位置d
(2)(二点鎖線)まで反転する場合には、その回動速
度が通常の回動速度の3倍に変更されることになる。
【0076】次に、ステップ91で(上下風向板10の
移動中に)ルーバ停止信号を受信した場合において、ス
テップ92で上下風向板10が反転中(n=0かつm=
3、またはn=1かつm=2)でない場合は上下風向板
10の回動を現在位置で停止する(ステップ95)。一
方、ステップ92で上下風向板10が反転中(n=0か
つm=3、またはn=1かつm=2)である場合は、上
下風向板10がルーバ位置d(2)またはルーバ位置d
(3)まで移動(反転終了)した後で上下風向板10の
回動を停止する(ステップ94)。
【0077】すなわち、吹出口1を塞ぐ停止位置d
(0)を経由する上下風向板10の反転中には、リモコ
ン装置Rからのルーバ停止信号を受信した場合でも、上
下風向板10を吹出口1を塞ぐ停止位置d(0)を避け
てルーバ位置d(2)(上方移動時(n=1))または
ルーバ位置d(3)(下方移動時(n=0))に停止さ
せるようになっている。
【0078】一方、ステップ91で未だルーバ停止信号
を受信していない場合であって、ステップ93で上下風
向板10が未だルーバ位置d(m)へ到達していない場
合は、上下風向板10のルーバ位置d(m)への移動が
継続される(ステップ93→90→91→93)。そし
て、ステップ91で未だルーバ停止信号を受信していな
い場合であって、ステップ93で上下風向板10が既に
ルーバ位置d(m)へ到達した場合は、再びステップ7
8に戻り、引続き次のルーバ位置d(m)への移動が行
われる。
【0079】なお、後者の場合、下方移動時(n=0)
において上下風向板10がルーバ位置d(4)へ到達し
た後は、ステップ79でm=4であるから、ステップ8
0でn=1(上方移動時)となり、ステップ83でm=
4−1=3となる。すなわち、上下風向板10の回動経
路が、下方移動時(n=0)から上方移動時(n=1)
に切り替わる。
【0080】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、室内機
Iの空調空気の吹出し方向を、前方と下方との間で変化
させる場合、上下風向板10が途中で略180度回動し
て反転することにより(図4(c)参照)、上下風向板
10の上流側(図4(a)〜(b)においては他端12
側、図4(c)〜(d)においては一端11側)が空調
空気の流れ方向に略沿う(図4参照)ように保つことが
できる。このことにより、空調空気の流れを上下風向板
10の湾曲した断面形状に沿わせるようにしながら、空
調空気の吹出し方向を前方から下方まで、および下方か
ら前方まで順次変化させることができる。
【0081】また、吹出口1を塞ぐ停止位置d(0)を
経由する上下風向板10の反転中(図4(C)参照)に
は、リモコン装置Rからのルーバ停止信号を受信した場
合であっても、上下風向板10を吹出口1を塞ぐ停止位
置d(0)を避けて停止させることができるので、吹出
口1を塞いだ上下風向板10によって空調空気の吹出し
が妨げられることがなくなる。このため、上下風向板1
0によって空調空気の吹出しが妨げられることで、騒音
が発生したり、吹出し流量の低下に伴う冷房時における
熱交換機6の凍結や暖房時における熱交換機6の異常温
度上昇を防止することができる。
【0082】また、リモコン装置Rからのルーバ動作信
号によって上下風向板10を回動させる場合において、
上下風向板10の反転中における回動速度が通常の回動
時における回動速度より早くなるので、上下風向板10
の反転に要する時間が短縮される。このため、反転中の
上下風向板10によって空調空気の流れが乱されること
による騒音の発生時間を短縮することができる。
【0083】また、空気調和装置の運転開始時や運転停
止時において、上下風向板10を自動的に回動させる時
の回動速度が、リモコン装置Rからのルーバ動作信号に
よって上下風向板10を回動させる場合(上下風向板1
0の反転時を除く)の通常の回動速度より速くなるの
で、リモコン装置Rによって上下風向板10を回動させ
る時の通常の回動速度を低く保ちつつ、上下風向板10
を自動的に回動させる時の上下風向板の移動に要する時
間を短縮することができる。このため、空気調和装置の
運転開始時や運転停止時における上下風向板10の自動
的な移動に要する時間を短縮するとともに、リモコン装
置Rによる上下風向板10の回動位置の位置決めを容易
に行うことができる。
【0084】また、リモコン装置Rによって室内機Iの
上下風向板10を回動させる際、上下風向板10が反転
してその前下方側と前上方側とが入れ替わる間と、その
他の時とを受信音によって識別することができるので、
リモコン装置Rの操作上の違和感が軽減される。
【0085】なお、本実施形態において、図12のフロ
ーチャートに示す上下風向板10の回動制御に、更に図
13のフローチャートに示す制御を追加してもよい。図
13において、図12に示すステップ93で上下風向板
10が到達したルーバ位置が、下方移動時(n=0)に
おけるルーバ位置d(2)(図4(b)に実線で示す反
転直前の位置)である場合、または上下風向板10が上
方移動時(n=1)におけるルーバ位置d(3)(図4
(c)に実線で示す反転直前の位置)である場合(ステ
ップ94)、上下風向板モータMの作動が停止され、上
下風向板10はそのルーバ位置d(2)またはd(3)
に停止する(ステップ95)。そして、リモコン装置R
からのルーバ停止信号を受信しない限り、所定時間経過
まで上下風向板モータMの作動が停止され、上下風向板
10がそのルーバ位置d(2)またはd(3)に保持さ
れる(ステップ96〜97)。
【0086】そして、ステップ96でルーバ停止信号を
未だ受信しないうちに、ステップ97で所定時間が経過
した場合は、そのまま図12に示すステップ78へ戻
り、上下風向板10の次のルーバ位置への移動(図4
(c)に示す反転動作)が開始される(図12のステッ
プ90)。一方、ステップ97で所定時間が経過する前
に、ステップ96でルーバ停止信号を受信した場合は、
図12に示すステップ70以下に戻る(Retur
n)。そして、図12において、運転停止信号(ステッ
プ73)またはルーバ動作信号(ステップ77)が受信
されない限り、上下風向板10が反転直前のルーバ位置
d(2)(下方移動時(n=0))またはルーバ位置d
(3)(上方移動時(n=1))に保持された状態のま
ま、運転が続けられる。
【0087】以上のような、図13のフローチャートに
示す制御によれば、上下風向板10が図4(c)に示す
反転動作に入る直前において、上下風向板モータMの作
動が所定時間停止されている間(反転動作に入る前)
に、リモコン装置(手動操作手段)Rによって上下風向
板モータMの停止を指令することができる(ステップ9
6)。このことにより、リモコン装置Rによって上下風
向板10を移動させ、その反転動作に入る直前の回動位
置(ルーバ位置d(2)(下方移動時(n=0))、ま
たはルーバ位置d(3)(上方移動時(n=1)))に
停止させようとする際に、リモコン装置Rの操作遅れに
よって、上下風向板10が反転動作に入ってしまい、そ
の位置に停止できなくなるという事態を防止できる。こ
のため、このような上下風向板10の反転直前の位置で
の停止操作を、リモコン装置Rによって容易に行うこと
ができる。
【0088】[第2の実施形態]図14乃至図18は本
発明の第2の実施形態を示す図である。なお、図14乃
至図18に示す本実施形態において、図1乃至図13に
示す上記第1の実施形態と同一の構成部分には同一符号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0089】図14に示すように、本実施形態の空気調
和装置の室内機I′は、吹出口1に設けられ、互いに平
行な回動軸C1,C2回りにそれぞれ回動自在となった
二つの上下風向板20,30を備えている。このうち、
吹出通路2の後方壁2b側に位置する上下風向板20
は、上記第1の実施形態の上下風向板10と略同一の形
状を有している。一方、吹出通路2の前方壁2a側に位
置する上下風向板30は、横断面において略平板形状を
なしている。
【0090】そして、各上下風向板20,30は、それ
ぞれ上下風向板モータM1,M2(図15参照)によっ
て駆動されるようになっている。この上下風向板モータ
M1,M2は、それぞれ上記第1の実施形態の上下風向
板モータMと同様に、制御部27において上下風向板2
0, 30の位置検知が可能なステッピングモータが用い
られている。
【0091】上記回動軸C1,C2は、それぞれ上下風
向板20の一端21側と、上下風向板30の略中央に対
応するとともに、上下風向板20,30に対してその厚
さ方向にずれている。また、室内機I′の美観を保つた
め、空気調和装置の停止時には、上下風向板30は前面
パネル3の前面3aに沿って吹出口1を部分的に塞ぐよ
うな位置(図14に示す停止位置)に、上下風向板20
は、上下風向板30の下端32と前面パネル3の底面3
bとを繋ぐ仮想面Sに略沿って吹出口1を部分的に塞ぐ
とともに、この仮想面Sより上方にあるような位置(図
14に示す停止位置)に、それぞれ上下風向板モータM
1,M2により回動されるようになっている。
【0092】吹出通路2内には、上下風向板20,30
をそれらの回動軸C1,C2方向の中間部において支持
するための板状の支持部材35が設けられている。この
支持部材35は、両端部をそれぞれ前方壁2aと後方壁
2bとで支持された基部36と、この基部36の略中央
から前下方へ延びる支持部37と、基部36の前方壁2
a側から前方壁2aに沿って前下方へ延びる支持部38
とを有している。また、各上下風向板20,30の回動
軸C1,C2側には、それぞれ支持部材25の支持部3
7,38に対応して取付板23,33が設けられ、各取
付板23,33の先端と、支持部材15の各支持部3
7,38の先端とが、それぞれ回動軸C1,C2の位置
で回動自在に連結されている。
【0093】次に、図16に示すように、本実施形態の
空気調和装置は、上記第1の実施形態の空気調和装置と
同様、リモコン装置Rを備えている。また、室内機I′
は、上記第1の実施形態の室内機Iと同様の、受信部2
5、受信音発生手段26、及び制御部27を有してい
る。また、室内機I′は、上記上下風向板モータM1,
M2を駆動するための上下風向板モータ駆動回路28a
有している。
【0094】この上下風向板モータ駆動回路28aは、
上記第1の実施形態の上下風向板モータ駆動回路28と
同様の回路にリレー回路を付加することにより、上下風
向板モータM1,M2のいずれか一方を選択的に駆動さ
せるようになっている。そして、制御部27は、受信部
25で受信されたリモコン装置Rの遠隔制御信号に基づ
いて、上下風向板モータ駆動回路28aを介して上下風
向板モータM1,M2のいずれか一方を駆動させ、上下
風向板20,30をそれぞれ独立して回動させるられる
ようになっている。
【0095】次に、図17乃び図18により、上下風向
板20,30の回動と空調空気の吹出し方向との関係に
ついて詳細に説明する。まず、図17(b)に示すよう
に、上下風向板20は、上記第1の実施形態の上下風向
板10と同様、吹出通路2の空調空気流れ方向に略沿う
状態において、その一端21が空調空気の上流側を向い
た状態(A位置)と、他端22が上流側を向いた状態
(B位置)との間で、上記停止位置を経由して略180
度の範囲で回動可能となっている。一方、上下風向板3
0は、図17(b)に示すような、他端32が空調空気
の上流側を向いて略垂直の位置(G位置)と、図14に
示す停止位置との間で、略130度の範囲で回動可能と
なっている。なお、上記支持部材25は、このような上
下風向板20,30の回動に干渉しないような形状を有
している。
【0096】本実施形態においては、空調空気の吹出し
方向を前方から下方まで変化させる場合(上下風向板2
0の「下方移動時」)において、上下風向板20,30
が、以下のような経路に従って回動するようになってい
る。まず、上下風向板20がA位置にあり、上下風向板
30が略水平の位置(E位置)において、空調空気が吹
出口1からやや上向き前方に吹出されるようになってい
る(図17(a)の二点鎖線、および図18の符号e参
照)。そして、この状態から、上下風向板30の一端3
1側(前方側)を下方へ回動することにより、上下風向
板30がG位置まで移行し、空調空気の吹出し方向をや
や上向き前方から前下方まで変化させる(図17
(a)、および図18の符号e〜f参照)。
【0097】次に、この状態において、上下風向板20
の一端21側(前下方側)を上方へ略180度回動して
反転することにより、その前下方側と前上方側とが入れ
替わった状態(B位置)となる(図17(b)の矢印γ
参照)。この場合、反転後の空調空気の吹出し方向は、
反転前よりわずかに下方寄りとなる(図17(c)の二
点鎖線、および図18の符号g参照)。
【0098】次に、この状態から、上下風向板20の他
端22側(前下方側)を下方へ回動することにより、上
下風向板20が略垂直の位置(B′位置)まで移行し、
空調空気の吹出し方向を前下方から下方やや後方寄り
(壁面寄り)まで変化させる(図17(c)、および図
18の符号g〜h参照)。
【0099】また、上記とは逆に、空調空気の吹出し方
向を下方から前方まで変化させる場合(上下風向板20
の「上方移動時」)においては、上下風向板20,30
が、それぞれ上記の回動経路と逆の回動経路に従って回
動する。
【0100】次に、本実施形態のリモコン装置(手動操
作手段)Rによる上下風向板20,30の回動位置の変
更に関しては、上記第1の実施形態の図12のフローチ
ャートに対して、各ルーバ位置d(m)の割り当てが以
下のように代えられる点のみが異なり、その他は上記第
1の実施形態の図12のフローチャートと同様である。
すなわち、本実施形態においては、図17(a)の上下
風向板30が二点鎖線で示すE位置にある状態にm=
1、図17(a)の上下風向板30が実線で示すG位置
にある状態にm=2、図17(b)の上下風向板20が
実線で示すB位置にある状態にm=3、図17(c)の
上下風向板20が実線で示すB′位置にある状態にm=
4がそれぞれ割り当てられている。また、ルーバ位置d
(0)は、上下風向板20,30の上記停止位置(図1
4参照)を表している。
【0101】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、図1乃
至図13に示す上記第1の実施形態の上下風向板10と
同様の上下風向板20と、他の上下風向板30とをそれ
ぞれ回動させることにより、空調空気の上下の吹出し方
向を、上記第1の実施形態の場合に比べて、より広範囲
にかつ効果的に変化させることができる(図4と図1
7、および図5と図18をそれぞれ比較して参照)。
【0102】[第3の実施形態]図19乃至図21は本
発明の室内機の第3の実施形態を示す図である。図19
乃至図21に示す本実施形態は、室内機I′の空調空気
の吹出し方向を下方と前方との間で変化させる場合の上
下風向板20,30の下記回動経路において、上記第2
の実施形態(図17及び図18)と異なり、その他の構
成は図14乃至図16に示す上記第2の実施形態と同様
である。
【0103】本実施形態においては、室内機I′の空調
空気の吹出し方向を前方から下方まで変化させる場合
(上下風向板20の「下方移動時」)において、上下風
向板20,30が、以下のような経路に従って回動する
ようになっている。まず、図17(a)に示す上記第2
の実施形態と同様、上下風向板20がA位置にあり、上
下風向板30がE位置にある状態から、上下風向板30
の一端31側(前方側)を下方へ回動することにより、
上下風向板30がG位置まで移行し、空調空気の吹出し
方向をやや上向き前方から前下方まで変化させる(図1
9(a)、および図20の符号e〜f参照)。
【0104】次に、この状態から、上下風向板30の一
端31側(前方側)を上方へ回動することにより、上下
風向板30がE位置まで戻る(図19(b)参照)。次
に、上下風向板20の一端21側(前下方側)を上方へ
略180度回動して反転することにより、上下風向板2
0がB位置に移行する(図19(c)の矢印γ参照)。
この場合、空調空気の吹出し方向は、上下風向板30に
よる前方吹出し(図19(d)の二点鎖線参照)と、上
下風向板20による前下方吹出しとに分かれる。このう
ち、上下風向板20による吹出し方向は、図19(a)
の実線に示す方向(図20の符号f参照)より、わずか
に下方寄りとなる(図19(d)の実線、および図20
の符号i参照)。
【0105】次に、この状態から、上下風向板30の一
端31側(前方側)を下方へ回動することにより、上下
風向板30が再びG位置へ移行し、上下風向板30によ
る空調空気の吹出し方向を前方から、前下方の上下風向
板20による吹出し方向に沿うような方向まで変化させ
る(図19(d)の実線、および図20の符号j参
照)。
【0106】次に、この状態から、上下風向板20の他
端22側(前下方側)を下方へ回動することにより、上
下風向板20がB′位置まで移行し、空調空気の吹出し
方向を前下方から下方やや後方寄り(壁面寄り)まで変
化させる(図19(e)、および図20の符号j〜h参
照)。
【0107】また、上記とは逆に、空調空気の吹出し方
向を下方から前方まで変化させる場合(上下風向板20
の「上方移動時」)においては、上下風向板20,30
が、それぞれ上記の回動経路と逆の回動経路に従って回
動する。
【0108】次に、図21のフローチャートを参照し
て、本実施形態のリモコン装置(手動操作手段)Rによ
る上下風向板20,30の回動位置の変更等について説
明する。なお、図21のフローチャートにおいて、上記
第1の実施形態の図12のフローチャートと同一の構成
部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0109】まず、図21において、各ルーバ位置f
(m)の割り当ては以下のように設定されている。すな
わち、図19(a)の上下風向板30が二点鎖線で示す
E位置にある状態にm=1、図19(a)の上下風向板
30が実線で示すG位置にある状態にm=2、図19
(b)の上下風向板30が実線で示すE位置にある状態
(m=1の場合と同じ状態)にm=3、図19(c)の
上下風向板20が実線で示すB位置にある状態にm=
4、図19(d)の上下風向板30が実線で示すG位置
にある状態にm=5、図19(e)の上下風向板20が
実線で示すB′位置にある状態にm=6がそれぞれ割り
当てられている。また、ルーバ位置f(0)は、上下風
向板20,30の上記停止位置(図14参照)を表して
いる。また、n=0は上記「上下風向板20の下方移動
時」を表し、n=1は上記「上下風向板20の上方移動
時」を表している。
【0110】また、図12のステップ76に対応するス
テップ76′において、例えば暖房運転モードではm=
5、冷房運転モードではm=1が設定される。また、図
12のステップ74に対応するステップ74′において
は、上下風向板20,30の上記停止位置f(0)への
移動が行われる。また、図12のステップ79に対応す
るステップ79′(2回目以降のループ)においては、
下方移動時(n=0)において上下風向板20, 30が
ルーバ位置d(6)へ到達した後は、ステップ79でm
=6であるから、ステップ80でn=1(上方移動時)
となり、ステップ83でm=6−1=5となる。すなわ
ち、上下風向板20, 30の回動経路が、下方移動時
(n=0)から上方移動時(n=1)に切り替わる。
【0111】また、図12のステップ84, 86にそれ
ぞれ対応するステップ84′, 86′においては、図1
2のステップ84, 86のm=2, m=3に代えて、そ
れぞれm=3, m=4が用いられている。これは、上記
第1の実施形態では、上下風向板10の反転が、下方移
動時(n=0)のルーバ位置d(2)からルーバ位置d
(3)までの移動、及び上方移動時(n=1)のルーバ
位置d(3)からルーバ位置d(2)までの移動に対応
するのに対して、本実施形態では、上下風向板20の反
転が、下方移動時(n=0)のルーバ位置f(3)から
ルーバ位置f(4)までの移動、及び上方移動時(n=
1)のルーバ位置f(4)からルーバ位置f(3)まで
の移動に対応するからである。
【0112】また、上記と同様の理由から、図12のス
テップ92に対応するステップ92′においては、図1
2のステップ92のm=3, m=2に代えて、それぞれ
m=4, m=3が用いられている。なお、図12のステ
ップ93, 94にそれぞれ対応するステップ93′, 9
4′は、図12のステップ93, 94のルーバ位置d
(m)に代えて、ルーバ位置f(m)を用いた点のみが
異なる。
【0113】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、図17
乃び図18に示す上記第2の実施形態に対して、上下風
向板20との関係で上下風向板30の回動経路を異なら
せることにより、特に空調空気の前下方への吹出し領域
を、上記第2の実施形態の場合に比べて、より広範囲に
カバーすることができる(図19(d)参照、また図1
8の符号f〜gと図20の符号f〜i〜jとを比較して
参照)。
【0114】なお、本実施形態の図21のフローチャー
トのステップ76′又はステップ74′において、上記
第1の実施形態の図12のフローチャートのステップ7
6又はステップ74と同様に、自動的に上下風向板2
0, 30を移動させる際、上下風向板20, 30の回動
速度を通常の回動速度の3倍の速度に設定するようにし
てもよい。また、本実施形態の図21のフローチャート
に示す上下風向板20,30の回動制御において、上記
第1の実施形態の図12のフローチャートの制御の場合
と同様、更に図13のフローチャートに対応する制御を
追加してもよい。
【0115】以上、上記第1の実施形態において室内機
Iが単一の上下風向板10を備えている場合について説
明し、上記第2及び第3の実施形態において、室内機
I′が二つの上下風向板20,30を備えている場合に
ついて説明したが、室内機が、これらの上下風向板1
0,20,30と同様の一または二以上の上下風向板含
む、三つ以上の上下風向板を備えていてもよい。
【0116】[第4の実施形態]図22は本発明の第4
の実施形態を示す図である。本実施形態は、上記第1の
実施形態における上下風向板10の回動制御(図12及
び図13参照)に、図22のフローチャートに示す検査
時の制御を付加したものであり、その他の構成は図1乃
至図13に示す上記第1の実施形態と同様である。
【0117】図22において、ステップ98で、図6に
示す検査用入力手段(本体スイッチ)29の入力(O
N)がされた場合、ステップ99で検査モードの上下風
向板10の回動制御が実行される。このステップ99の
検査モードにおいては、上下風向板10の動作を確認す
るために、上下風向板10がその全回動経路に渡って、
通常の回動速度の3倍の速度で連続的に移動される。一
方、ステップ98で検査用入力手段29の入力(ON)
がされない場合は、図12(及び図13)に示す通常モ
ードの上下風向板10の回動制御が行われる。
【0118】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、検査用
入力手段29の入力に基づいて上下風向板10を回動さ
せる時の回動速度が、リモコン装置Rのルーバ動作信号
に基づいて上下風向板10を回動させる時(上下風向板
10の反転時を除く)の通常の回動速度より速くなるの
で、リモコン装置Rによって上下風向板10を回動させ
る時の通常の回動速度を低く保ちつつ、検査用入力手段
29の入力に基づいて上下風向板10を回動させるのに
要する時間を短縮することが可能となる。このため、検
査用入力手段29の入力に基づく検査モードにおいて、
上下風向板10の動作を確認する作業を短時間で行うと
ともに、リモコン装置Rによる上下風向板10の回動位
置の位置決めを容易に行うことができる。
【0119】ここで、上述したように、上下風向板10
の回動速度を通常の回動速度の3倍に変更するのに、上
下風向板モータ(ステッピングモータ)Mへの通電パル
スの出力周波数を増加させると、上下風向板モータ(ス
テッピングモータ)Mのトルクが低下する。このことに
より、製品出荷時の検査等において、上下風向板モータ
Mのトルクが低下した状態で上下風向板10が動かない
製品(すなわち、上下風向板10が動作しにくい不完全
な製品)を検出することが可能となる。
【0120】なお、図16に示す上記第2の実施形態の
室内機I′に、図6に示すのと同様の検査用入力手段2
9を設け、その上下風向板20, 30の回動制御(図1
2)において、図22のフローチャートに示す上記検査
時の制御を追加してもよい。また、同じく上記第3の実
施形態の上下風向板20, 30の回動制御(図21)に
おいて、図22のフローチャートに示す上記検査時の制
御を追加してもよい。
【0121】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、上下風向
板が吹出し通路の空調空気流れ方向に略沿う状態まで移
行した状態において略180度回動して反転することに
より、空調空気の流れを上下風向板の湾曲した断面形状
に沿うようにしながら、空調空気の吹出し方向を前方か
ら下方まで、および下方から前方まで順次変化させるこ
とができる。このため、空調空気を上下風向板に沿って
スムーズに流し、空調空気の十分な吹出し流量を確保す
るとともに、空調空気の流れの乱れによる騒音の発生を
抑制するようにしながら、空調空気の吹出し方向を前方
と下方との間で順次変化させることができる。
【0122】請求項4記載の発明によれば、吹出口を塞
ぐ位置を経由する上下風向板の反転中に、手動操作手段
からの停止指令を受けた場合であっても、上下風向板を
吹出口を塞ぐ位置を避けて停止させることができるの
で、吹出口を塞いだ上下風向板によって空調空気の吹出
しが妨げられることがなくなる。このため、上下風向板
によって空調空気の吹出しが妨げられることで、騒音が
発生したり、吹出し流量の低下に伴う冷房時における熱
交換機の凍結や暖房時における熱交換機の異常温度上昇
を防止することができる。
【0123】請求項5記載の発明によれば、上下風向板
の反転中における回動速度が通常の回動時における回動
速度より早くなるので、上下風向板の反転に要する時間
が短縮される。このため、反転中の上下風向板によって
空調空気の流れが乱されることによる騒音の発生時間を
短縮することができる。
【0124】請求項6記載の発明によれば、上下風向板
の吹出し方向の不連続部分における回動速度が、吹出し
方向の連続部分における回動速度より速くなるので、上
下風向板の吹出し方向の不連続部分における回動に要す
る時間が短縮される。このため、上下風向板の吹出し方
向の不連続部分において、上下風向板によって空調空気
の流れが乱されることによる騒音の発生時間を短縮する
ことができる。
【0125】請求項8記載の発明によれば、少なくとも
一部の前記上下風向板の回動範囲において、上下風向板
を自動的に回動させる時の回動速度が、手動操作手段の
入力に基づいて上下風向板を回動させる時の回動速度よ
り速くなるので、手動操作手段の入力に基づいて上下風
向板を回動させる時の回動速度を低く保ちつつ、上下風
向板を自動的に回動させる時の上下風向板の移動に要す
る時間を短縮することができる。このため、少なくとも
一部の前記上下風向板の回動範囲において、上下風向板
の自動的な移動に要する時間を短縮するとともに、手動
操作手段による上下風向板の回動位置の位置決めを容易
に行うことができる。
【0126】請求項10記載の発明によれば、少なくと
も一部の上下風向板の回動範囲において、検査用入力手
段の入力に基づいて上下風向板を回動させる時の回動速
度が、手動操作手段の入力に基づいて上下風向板を回動
させる時の回動速度より速くなるので、手動操作手段の
入力に基づいて上下風向板を回動させる時の回動速度を
低く保ちつつ、検査用入力手段の入力に基づいて上下風
向板を回動させるのに要する時間を短縮することが可能
となる。このため、少なくとも一部の前記上下風向板の
回動範囲において、検査用入力手段の入力に基づいて上
下風向板の動作を確認する作業を短時間で行うととも
に、手動操作手段による上下風向板の回動位置の位置決
めを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の空気調和装置におけ
る、室内機の横断面図。
【図2】図1に示す室内機の外観を示す斜視図。
【図3】図1に示す室内機の要部を、前面パネルを取外
した状態で示す斜視図。
【図4】図1に示す室内機の、上下風向板の回動と空調
空気の吹出し方向との関係を示す部分横断面図。
【図5】図1に示す室内機の、空調空気の吹出し方向範
囲を示す模式図。
【図6】本発明の第1の実施形態の空気調和装置におけ
る、制御回路構成の要部を示す図。
【図7】図6に示す上下風向板モータ(ステッピングモ
ータ)の基本構造の一例を示す模式図。
【図8】図7に示す上下風向板モータ(ステッピングモ
ータ)と図6に示す上下風向板モータ駆動回路の構成の
一例を示すブロック図。
【図9】図7に示すステッピングモータの2相通電方式
の通電パルスの例を示すグラフ。
【図10】図7に示すステッピングモータの1−2相通
電方式の通電パルスの例を示すグラフ。
【図11】図6に示すリモコン装置の操作と、上下風向
板の遠隔制御との関係を示すフローチャート。
【図12】本発明の第1の実施形態の空気調和装置にお
ける、上下風向板の回動制御を示すフローチャート。
【図13】図12のフローチャートに追加可能なフロー
チャート。
【図14】本発明の第2の実施形態の空気調和装置にお
ける、室内機の要部横断面図。
【図15】図14に示す室内機の要部を、前面パネルを
取外した状態で示す斜視図。
【図16】本発明の第2の実施形態の空気調和装置にお
ける、制御回路構成の要部を示す図。
【図17】図14に示す室内機の、上下風向板の回動と
空調空気の吹出し方向との関係を示す部分横断面図。
【図18】図14に示す室内機の、空調空気の吹出し方
向範囲を示す模式図。
【図19】本発明の第3の実施形態の室内機における、
上下風向板の回動と空調空気の吹出し方向との関係を示
す部分横断面図。
【図20】図19に示す室内機の、空調空気の吹出し方
向範囲を示す模式図。
【図21】本発明の第3の実施形態の空気調和装置にお
ける、上下風向板の回動制御を示すフローチャート。
【図22】本発明の第4の実施形態における、上下風向
板の回動制御を示すフローチャート。
【図23】従来の空気調和装置の室内機における、上下
風向板の回動と空調空気の吹出し方向との関係を示す部
分横断面図。
【図24】従来の他の空気調和装置の室内機における、
図23と同様の図。
【符号の説明】
1 吹出口 2 吹出通路 3 前面パネル 10,20,30 上下風向板 25 受信部 26 受信音発生手段 27 制御部 28,28a 上下風向板モータ駆動回路 29 検査用入力手段 C,C1,C2 回動軸 I, I′ 室内機 M,M1,M2 上下風向板モータ R リモコン装置(手動操作手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影 山 靖 洋 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 温 品 治 信 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝 富士工場内 (56)参考文献 特開 平3−99151(JP,A) 特開 平5−203223(JP,A) 特開 昭56−49834(JP,A) 特開 平2−89949(JP,A) 特開 平9−30248(JP,A) 実開 昭61−162738(JP,U) 実開 昭56−21149(JP,U) 実開 平3−87149(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 1/00 401

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内に空調空気を吹出すための吹出口と、 この吹出口に向かって前記空調空気を前下方に流す吹出
    し通路と、 前記吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるために回動軸回りに回動自在となった上
    下風向板と、 この上下風向板を前記回動軸回りに回動させるための上
    下風向板モータと、 この上下風向板モータを作動又は停止させるためのスイ
    ッチ手段と、を備え、 前記上下風向板は、 横断面において湾曲形状をなし、略水平の位置におい
    て、前記空調空気を前記吹出口から前方に吹出させ、略
    垂直の位置において、前記空調空気を前記吹出口から下
    方に吹出させるとともに、 前記空調空気の吹出し方向を前方から下方まで変化させ
    る場合、前記略水平の位置から、その前方側を下方へ回
    動することにより、前記吹出通路の空調空気流れ方向に
    略沿う状態まで移行し、この状態において、その前下方
    側を上方へ略180度回動して反転することにより、そ
    の前下方側と前上方側とが入れ替わった状態となり、こ
    の状態から、その前下方側を下方へ回動することによ
    り、前記略垂直の位置へ移行し、 前記空調空気の吹出し方向を下方から前方まで変化させ
    る場合、前記略垂直の位置から前記略水平の位置まで、
    前記の回動経路と逆の回動経路に従って回動することを
    特徴とする空気調和装置の室内機。
  2. 【請求項2】室内に空調空気を吹出すための吹出口と、 この吹出口に向かって前記空調空気を前下方に流す吹出
    し通路と、 前記吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるために、それぞれ回動軸回りに回動自在
    となった複数の上下風向板と、 各上下風向板をそれぞれ回動軸回りに回動させるための
    上下風向板モータと、 この上下風向板モータを作動又は停止させるためのスイ
    ッチ手段と、を備え、 前記複数の上下風向板のうち、少なくとも一の上下風向
    板は請求項1記載の上下風向板であることを特徴とする
    空気調和装置の室内機。
  3. 【請求項3】前記スイッチ手段に代えて、 前記上下風向板モータの作動を制御するための制御手段
    と、 この制御手段による前記上下風向板モータの作動を遠隔
    制御するための遠隔制御信号を送信するリモコン装置
    と、 このリモコン装置から送信された遠隔制御信号を受信す
    る受信部と、 この受信部による前記遠隔制御信号の受信に対応して受
    信音を発生する受信音発生手段と、を備えた請求項1ま
    たは2記載の空気調和装置の室内機であって、 前記受信音発生手段は、請求項1記載の上下風向板が反
    転してその前下方側と前上方側とが入れ替わる間と、そ
    の他の時とで異なる受信音を発生することを特徴とする
    請求項1または2記載の空気調和装置の室内機。
  4. 【請求項4】室内に空調空気を吹出すための吹出口と、 前記吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるために回動軸回りに回動自在となるとと
    もに、前記空調空気の吹出し方向を前方から下方までの
    間で変化させる途中に、前記吹出口を塞ぐ位置を経由し
    て一面を上方に向けた状態と下方に向けた状態との間で
    前記回動軸回りに反転可能となった上下風向板と、 この上下風向板を前記回動軸回りに回動させるための上
    下風向板モータと、 この上下風向板モータの作動を制御するための制御手段
    と、 この制御手段に対して前記上下風向板モータの作動及び
    停止を指令し、前記上下風向板を任意の回動位置まで移
    動させるための手動操作手段と、を備え、 前記制御手段は、前記上下風向板の反転中に前記手動操
    作手段からの停止指令を受けた場合、前記上下風向板を
    前記吹出口を塞ぐ位置を避けて停止させるよう、前記上
    下風向板モータの作動を制御することを特徴とする空気
    調和装置の室内機。
  5. 【請求項5】室内に空調空気を吹出すための吹出口と、 前記吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるために、回動軸回りに回動自在となると
    ともに、一面を上方に向けた状態と下方に向けた状態と
    の間で前記回動軸回りに反転可能となった上下風向板
    と、 この上下風向板を前記回動軸回りに回動させるための上
    下風向板モータと、 この上下風向板モータの作動を制御するための制御手段
    と、を備え、 前記制御手段は、前記上下風向板の反転中における回動
    速度が通常の回動時における回動速度より速くなるよ
    う、前記上下風向板モータの作動を制御することを特徴
    とする空気調和装置の室内機。
  6. 【請求項6】室内に空調空気を吹出すための吹出口と、 前記吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるために、回動軸回りに回動自在となると
    ともに、その回動経路の途中に空調空気の吹出し方向の
    連続部分と不連続部分とを有する上下風向板と、 この上下風向板を前記回動軸回りに回動させるための上
    下風向板モータと、 この上下風向板モータの作動を制御するための制御手段
    と、を備え、 前記制御手段は、前記上下風向板の吹出し方向の不連続
    部分における回動速度が、吹出し方向の連続部分におけ
    る回動速度より速くなるよう、前記上下風向板モータの
    作動を制御することを特徴とする空気調和装置の室内
    機。
  7. 【請求項7】前記制御手段に対して前記上下風向板モー
    タの作動及び停止を指令し、前記上下風向板を任意の回
    動位置まで移動させるための手動操作手段を更に備え、 前記制御手段は、前記上下風向板の回動速度を速くなる
    よう変更する直前で、前記上下風向板モータの作動を所
    定時間停止させることを特徴とする請求項5または6記
    載の空気調和装置の室内機。
  8. 【請求項8】室内に空調空気を吹出すための吹出口と、 前記吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるために、回動軸回りに回動自在となった
    上下風向板と、 この上下風向板を前記回動軸回りに回動させるための上
    下風向板モータと、 前記上下風向板を任意の回動位置まで移動させるための
    手動操作手段と、 前記上下風向板モータの作動を制御することにより、前
    記上下風向板を所定位置まで自動的に回動させるととも
    に、前記手動操作手段の入力に基づいて前記上下風向板
    を回動させるための制御手段と、を備え、 前記制御手段は、少なくとも一部の前記上下風向板の回
    動範囲において、前記上下風向板を自動的に回動させる
    時の回動速度が、前記手動操作手段の入力に基づいて前
    記上下風向板を回動させる時の回動速度より速くなるよ
    う、前記上下風向板モータの作動を制御することを特徴
    とする空気調和装置の室内機。
  9. 【請求項9】前記上下風向板は、その回動経路の途中に
    空調空気の吹出し方向の連続部分と不連続部分とを有
    し、 前記制御手段は、 前記上下風向板の吹出し方向の連続部分において、前記
    上下風向板を自動的に回動させる時の回動速度が、前記
    手動操作手段の入力に基づいて前記上下風向板を回動さ
    せる時の通常回動速度より速くなるよう、前記上下風向
    板モータの作動を制御するとともに、 前記上下風向板の吹出し方向の不連続部分において、前
    記上下風向板を自動的に回動させる時の回動速度と、前
    記手動操作手段の入力に基づいて前記上下風向板を回動
    させる時の回動速度とが、ともに前記通常回動速度より
    速くなるよう、前記上下風向板モータの作動を制御する
    ことを特徴とする請求項8記載の空気調和装置の室内
    機。
  10. 【請求項10】室内に空調空気を吹出すための吹出口
    と、 前記吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるために、回動軸回りに回動自在となった
    上下風向板と、 この上下風向板を前記回動軸回りに回動させるための上
    下風向板モータと、 前記上下風向板を任意の回動位置まで移動させるための
    手動操作手段と、 前記上下風向板モータを回動させて、前記上下風向板の
    動作を確認するための検査用入力手段と、 前記上下風向板モータの作動を制御することにより、前
    記手動操作手段の入力または前記検査用入力手段の入力
    に基づいて前記上下風向板を回動させるための制御手段
    と、を備え、 前記制御手段は、少なくとも一部の前記上下風向板の回
    動範囲において、前記検査用入力手段の入力に基づいて
    前記上下風向板を回動させる時の回動速度が、前記手動
    操作手段の入力に基づいて前記上下風向板を回動させる
    時の回動速度より速くなるよう、前記上下風向板モータ
    の作動を制御することを特徴とする空気調和装置の室内
    機。
  11. 【請求項11】前記上下風向板モータは、ステッピング
    モータであり、 前記制御手段は、このステッピングモータへの通電を1
    −2相通電と2相通電との間で切り替えることにより、
    前記ステッピングモータの回動速度を変更することを特
    徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載の空気調和
    装置の室内機。
  12. 【請求項12】前記上下風向板モータは、ステッピング
    モータであり、 前記制御手段は、このステッピングモータへの通電パル
    スの出力周波数を変更することにより、前記ステッピン
    グモータの回動速度を変更することを特徴とする請求項
    5乃至10のいずれかに記載の空気調和装置の室内機。
  13. 【請求項13】前記上下風向板モータは、ステッピング
    モータであり、 前記制御手段は、このステッピングモータへの通電を1
    −2相通電と2相通電との間で切り替えるとともに、通
    電パルスの出力周波数を変更することにより、前記ステ
    ッピングモータの回動速度を変更することを特徴とする
    請求項5乃至10のいずれかに記載の空気調和装置の室
    内機。
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