JP5184948B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、室内ユニットに冷暖房運転に応じて吹出し口を開閉するパネルを有する空気調和機に関する。
従来の空気調和機には、特許文献1に示すように、室内ユニットの吹出し口において、上下方向風向変更羽根の回動支点を吹出し口の前方に位置するようにし、出力軸を中心に回動する腕部の先端に風向変更羽根が回動自在に取り付けられ、腕部が第1のモータにより駆動され、風向変更羽根が第2のモータにより駆動され、腕部および風向変更羽根を独立して動作させることにより、冷風や温風を上下方向に自在に吹き分け、快適な住環境を創り出すようにしたものが知られている。
特開2006−138629号公報
ところで、特許文献1では、風向変更羽根の中央に回動中心軸が位置するため、第1のモータおよび第2のモータの回転速度は、いずれの軸回転位置でも一定である。しかし、パネルが大きく、また、パネルの回動中心軸がパネルの一側に偏っている場合、パネルの自重により回転トルクが変動し、回転トルクの高い位置ではモータ負荷が大きくなり、逆に、回転トルクの低い位置ではモータ負荷が軽減されることになる。
このような回転トルクが変動するパネルの開閉動作において、パネルの所望位置に短時間でセットしたいという要望がある。
本発明は、上記に鑑み、パネルを所望の位置に短時間でセットすることができる空気調和機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、キャビネットの吹出し口に配置されたパネルと、該パネルを開閉するモータを有するパネル開閉機構と、該パネル開閉機構を制御する制御部とを備え、前記パネルの回動中心軸がパネルの上端側に配置され、前記パネルは、その下端が回動中心軸よりも後退して前記吹出し口を覆う閉姿勢と、パネル下端が回動中心軸よりも前進した上開き姿勢との間で切換え回動可能とされ、前記制御部は、パネル閉姿勢からパネル下端が最下端となる位置までの、パネル回動中心軸にかかる回転トルクが低いときにはモータ回転速度を高速にし、パネルの最下端位置からパネル上開き姿勢に至るまでの、パネル回動中心軸にかかる回転トルクが高いときには、モータの回転速度を低速に制御することを特徴とする。
上記構成によると、パネルの開閉動作時に、パネル回動中心軸にかかる回転トルクに応じて回転トルクが高いときにモータ回転速度を低速にしてモータ負荷を軽減し、回転トルクが低いときにモータの回転速度を高速にするので、素早く所望の位置にパネルを開閉動作させることができる。
ところで、パネル回動中心軸にかかる回転トルクが変動するのは、パネルの自重が影響する。そこで、パネルの自重が回転方向と反対側に掛かるときは、回転トルクが高くなるので、モータ回転速度を低速にする。また、パネルの自重が回転方向に掛かるときは、回転トルクが低くなるので、モータの回転速度を高速にする。
モータの回転速度を「低速」「高速」は両者の相対的な速度を表わすものである。また、「低速」「高速」は予め設定された2つの速度をいう場合に限らず、段階的あるいは連続的に変化する速度であってもよい。モータの回転速度を段階的あるいは連続的に可変速制御する態様としてはパルス制御が例示できる。
また、モータの可変速制御において、パネルの自重がかかる方向と反対方向に上昇させるとき、モータ回転速度を、パネルを重力に逆らって上昇させるのに必要なトルクを得ることができる最大速度で回動制御する。すなわち、「低速」での制御であっても、モータ運転に支障のない最大速度で制御する。また、パネルの自重が回転方向に掛かるとき、モータ回転速度を前記速度(低速での最大速度)よりも高速に制御する。これにより、パネルを所定の位置に素早く姿勢を切り換えることができる。
なお、モータの回転速度制御は、パネル回動中心軸にかかる回転トルクを検出するトルク検出部を設け、このトルク検出部で検出したトルク信号に基づいて前記モータの回転速度を制御するか、あるいはシーケンス制御により可変速制御してもよい。
トルク検出部で検出したトルク信号に基づいて制御する場合は、パネルが開閉姿勢のどの姿勢であっても回動速度を制御することができる点で有利である。また、パネル開閉姿勢が何通りか決まっている場合は、そのパネル回動軌跡が明らかであるため、シーケンス制御により簡単に制御することができる。
また、パネル開閉機構として、基端が軸周りに回動可能に支持され、かつ先端に前記パネルの上端をパネル回動中心軸周りに回動可能に支持するアームを備え、前記アームを回動させるアーム駆動用モータと、前記パネルを回動させるパネル駆動用モータと、両駆動用モータを制御する制御部とが設けられたものを例示することができる。
そして、この2軸を駆動制御する制御部は、パネルを所望の位置に開閉動作させるときに、パネル回動中心軸にかかる回転トルクに応じて、パネル駆動用モータおよび/またはアーム駆動用モータを駆動制御する。これにより、パネルの開閉動作時にモータの負荷を軽減することができ、また、素早く所望の位置にパネルを開閉動作させることができる。
以上のとおり、本発明によれば、パネルの開閉動作時に、パネル回動中心軸にかかる回転トルクに応じて回転トルクが高いときにモータ回転速度を低速にしてモータ負荷を軽減し、回転トルクが低いときにモータの回転速度を高速にするので、素早く所望の位置にパネルを開閉動作させることができる。
本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態における空気調和機の室内ユニットを図1〜図8に示す。室内ユニットは、熱交換器1および室内ファン2を備え、これらがキャビネット3に内装されている。キャビネット3は、高さよりも奥行きが長い略直方体の箱状に形成され、前面から底面にかけて湾曲面とされる。キャビネット3の上面に吸込口4が形成され、湾曲面に吹出し口5が形成される。
キャビネット3の内部には、吸込口4から吹出し口5に至る空気通路6が形成され、この空気通路6に熱交換器1と室内ファン2とが配設される。熱交換器1は側面視で逆V字形に配置される。吸込口4と熱交換器1との間にはフィルタ7が配され、吸込口4から吸込んだ室内の空気から塵埃を除去する。このフィルタ7を清掃する清掃装置8がキャビネット内に設けられる。
清掃装置8は、キャビネット3内でフィルタ7を移動させて、塵埃除去部9を通過させて、塵埃除去部9において、フィルタ7に付着した塵埃を除去する。キャビネット3内の前側には、側面視でU字形に湾曲した案内路10が形成され、モータおよびギヤからなる移動部が、フィルタ7を案内路10に沿って往復移動させる。塵埃除去部9では、回転ブラシ11により、通過するフィルタ7から塵埃を掻き取り、図示しない吸引ファンにより、フィルタ7と略平行(左右方向)に空気を流して、掻き取った塵埃を吸引して排出する。
キャビネット3の湾曲面には、吹出し口5を開閉する導風パネル20が設けられる。導風パネル20は、湾曲した1枚のパネルによって形成され、キャビネット3の前面を覆う。導風パネル20の幅は、キャビネット3の幅と同寸とされ、吹出し口5の幅よりも大きく形成される。そして、キャビネット3の前面には、前面の中段部分から底面にかけて、一段低くなるように前パネル21が形成される。これにより、幅方向全体に凹部が形成され、この凹部に導風パネル20が嵌まるようになっている。
前パネル21には開口が形成され、この開口が吹出し口5とされる。導風パネル20は、凹部に嵌まり込んだ状態では、吹出し口5よりも前方に位置することになり、吹出し口5および吹出し口5の周囲の前パネル21を覆うことになる。すなわち、導風パネル20は、吹出し口5よりも大きく形成される。導風パネル20が凹部に嵌まった状態では、図1及び図2に示すように、吹出し口5を覆う閉姿勢となる。
上述のごとく、導風パネル20は、空気調和機の運転停止時に閉姿勢となる。導風パネル20は、その閉姿勢で吹出し口5及びその左右両側に形成されたアーム出入口21aを塞ぎ、キャビネット3の前面の上段部分の外面と導風パネル20の外面とが面一になるように形成される。これにより、吹出し口5や導風パネル20に埃がたまりにくい構造とされる。
また、導風パネル20とキャビネット3とは同じ材質のもので構成されている。これにより、導風パネル20がキャビネットの一部を構成し、全体として一体感及び高級感があり、外観に優れた空気調和機を提供することができる。
導風パネル20の外面は、パネルの閉姿勢でキャビネット3の前面から底面に至る滑らかな湾曲面を構成する。これにより、導風パネル20は、キャビネット3の前面の一部を構成する部材となる。言い換えれば、キャビネット3のパネルの一部を導風パネル20として利用する。これにより、導風パネル20は、従来の空気調和機に採用されているルーバに比べて全長が長いロングパネルとなる。
なお、吹出し口5には、風向板24および図示しない補助ルーバが設けられる。風向板24は、左右方向に角度を変えて、左右方向の風向きを変える。補助ルーバは、導風パネル20の姿勢に応じて上下方向の角度を変え、吹き出される風を整流しながら上下方向の風向きを変える。
導風パネル20の内面には断熱材30がほぼ全面にわたって装着される。断熱材30の内面は、吹出し空気をスムーズに導けるように湾曲面を形成する。断熱材30の左右方向の幅は、吹出し口5の幅よりも大とされる。
また、導風パネル20はアーム12を介してキャビネット3に着脱自在に取り付けられる。アーム12は、前パネル21の吹出し口5の両脇(左右両側部)に形成された縦長のアーム出入口21aから出入り自在とされる。図9〜図15に示すように、アーム12はユニット化されてケース15内に収容される。ケース15は、前側に開口15aを有し、この開口15aが前パネル21の出入口21aに臨むようにしてキャビネット3内に固定される。
キャビネット3の内面には、ケース15の外形に合わせてケース15をちょうど嵌め込むことができる嵌合部(図示略)が形成されており、ケース15を嵌合部に嵌合するだけで、キャビネット3に対してアーム12や駆動部を位置決めすることができる。ケース15をキャビネット3に取り付けた後は、アーム駆動用モータ22及びパネル駆動用モータ27のリード線を結線するだけでよい。
左右一対のアーム12は、基部12bがケース15内に形成された回動軸18周りに回動自在に取り付けられる。すなわち、アーム12は、アーム基部12bが出入口21a内部において、キャビネット3に対して回動自在に取り付けられ、かつ、アーム12が回動することによって、アーム先端部12cが円弧状の軌跡を描きながら出入口21aに対して出入可能に設けられる。
アーム基部12bは、出入口21a内部の下部空間に配され、アーム先端部12cは、出入口12a内部の上部空間に配される。
ユニットにはアーム12を駆動させる駆動部が設けられる。駆動部は、ケース15に取り付けられるアーム駆動用モータ22と、アーム駆動用モータ22の駆動力をアーム12に伝える動力伝達機構とを備える。動力伝達機構は、アーム12の後端部において、前記回動軸18を中心として円弧状に形成されたラック12aと、ラック12aに噛合するピニオン19とを備える。ピニオン19はケース15内に設置されたアーム駆動用モータ22のモータ軸に固定されたギヤ22aに噛合する。
さらに、各アーム12には、アーム12に支持された導風パネル20を回動させるパネル駆動部が設けられる。パネル駆動部は、パネル駆動用モータ27と、このモータ27の回転力を導風パネル20に伝える動力伝達機構とを備える。パネル駆動用モータ27およびパネル用の動力伝達機構はアーム12上に設置される。すなわち、パネル用の動力伝達機構は、アーム12の基部に設置される駆動側プーリ23、およびアーム先端部側に設置された従動側プーリ16と、両プーリ23,16間に張設されたタイミングベルト25とを備えている。
アーム12の外殻は、中空構造を有するアーム本体28から構成されており、アーム本体28の内部に前記パネル駆動用動力伝達機構が収容され、前記従動側プーリ16とプーリ軸に一体回転可能に前記導風パネル20が連結される。
アーム12の先端には従動側プーリ16のプーリ軸が回転自在に軸受される。プーリ軸は筒状に形成され、その内周面にパネル側のスプライン軸にスプライン嵌合するスプライン孔17が形成されている。従動側プーリ16は、スプライン孔17の軸線方向がパネル左右方向Aと平行になるようにアーム12に取り付けられる。
一方、図16に示すように、導風パネル20の内面の左右両側には、前記アーム12の先端部と連結するためのスプライン軸13および軸受14が設けられている。スプライン軸13は、アーム12を左右方向に貫通するスプライン孔17を貫通して、左右方向で対向する軸受14の軸受部14aに係合する。これにより、プーリ16と導風パネル20とがスプライン軸13により一体回転可能に連結される。なお、スプライン軸13と軸受14とを係合させるために、スプライン軸13の先端の中心部に凹部を形成し、軸受14の軸受部14aに凸部を形成し、この凸部を凹部に挿入している。
駆動側プーリ23は、アーム12の回動軸18の近くに配置される。従動側プーリ16と駆動側プーリ23との間には、タイミングベルト25の張力を調整するためのテンションローラ26が設置されている。また、駆動側プーリ23にはギヤ23aが同心円状に付設されており、パネル駆動用モータ27のモータ軸に固定されたギヤ27aに噛合される。なお、本実施形態では、アーム駆動用モータ22及びパネル駆動用モータ27としてステッピングモータが使用されている。
パネル駆動用モータ27は、アーム12の基部のアーム本体28の外面上に設置され、そのモータ軸がアーム本体28内に導入される。従って、アーム12がアーム駆動用モータ22によって回動軸18周りに回動するときは、パネル駆動用モータ27はアーム12とともに移動する。
図17は空気調和機の制御ブロック図である。図に示すように、制御部41はマイクロコンピュータから構成される。制御部41の入力側の主要構成部材として、各種センサ42、2つの位置検出センサ43,44およびトルク検出部45が接続される。本実施形態では、トルク検出部45は、パネル駆動用モータ27の回転トルクを検出するためのものである。このトルク検出は、モータ電流を検出するか、あるいはモータ軸その他の動力伝達系における回転軸について、歪ゲージなどの周知の方法で回転トルクを検出することができる。例えば、導風パネル20の回動中心軸は、スプライン軸13であるが、この軸にかかる回転トルクや、タイミングベルトのプーリ軸にかかる回転トルクを検出するようにしてもよい。
また、パネル駆動用モータ27についての回転トルクを検出する以外に、アーム駆動用モータ22についても回転トルクを検出し、アーム駆動用モータ22の制御を行ってもよい。この場合もアーム駆動用モータ22のモータ軸の回転トルクを検出する以外に、回動軸18やその他の動力伝達系における回転軸のトルクを検出するようにしてもよい。
また、制御部の主要な出力側構成部材として、アーム駆動用モータ22、パネル駆動用モータ27および冷凍サイクル40の圧縮機が接続される。
冷凍サイクル40は、室内ユニットの熱交換器1と、図示しない室外ユニットの圧縮機、四方弁、室外熱交換器とが配管接続されて循環サイクルを構成する。制御部41は、冷暖房運転に応じてアーム駆動用モータ22及びパネル駆動用モータ27を正逆回転制御し、導風パネル20を開閉する。位置検出センサ43は、図14および図15に示すように、ケース15内でアーム12の後端部に対向して配置され、アーム12のケース収容姿勢でONする。なお、図14,15では、従動側プーリ16と駆動側プーリ23との間のテンションローラ26を省略して描いている。また、位置検出センサ44は、図2に示すように、前パネル21の下端の段差部分に配置されている。なお、位置検出センサ43及び44はリミットスイッチとされる。また、各種センサの一つとして、位置検出センサ44の近傍に図示しない非接触式の光センサが配置され、導風パネル20の後端が前パネル21の下端に近づいたときに検出信号を制御部41に出力するようになっている。
制御部41は、各種センサ42、43、44の検出信号およびトルク検出部45からの信号に基づいて、アーム駆動用モータ22及びパネル駆動用モータ27を制御し、導風パネル20を開閉制御する。アーム駆動用モータ22が駆動されると、ギヤ19の回転に伴って、アーム12が回動軸18周りに回動し、前パネル21の出入口21aから出入りする。同時に、パネル駆動用モータ27を駆動制御することにより、導風パネル20がスプライン軸13周りに開閉回動する。
この導風パネル20の開閉動作は、各種運転モードに合せて下開き又は上開きして、吹出し空気の吹き出し方向を変化させる。具体的に、冷房運転時には、制御部41は、アーム駆動用モータ22を駆動させて、図3及び図4に示すように、回動軸18を中心としてアーム12を開方向(図4では反時計回り)に回動させる。これにより、アーム12は、先端が斜め下向きになるまで回動される。
ここで、導風パネル20を固定したままアーム12とともに回動軸18を中心に回動させると、導風パネル20の後端(下端)が前パネル21の下端に接触するので、制御部41では、導風パネル20の後端(下端)と前パネル21の下端とが近接する位置で両者が接触しない程度に、アーム12の回動に合せてパネル駆動用モータ27を駆動させ、スプライン軸13の軸部を中心に導風パネル20を図4において時計回りに回動させる。そして、アーム12の回動が終了した後に、導風パネル20を図4において反時計回りに回動させて、導風パネル20の後端を吹出口5の下壁と接触させる。
このように、導風パネル20は、冷房運転時には下開きする。この下開き姿勢のとき、導風パネル20の後端は、吹出口5の下壁とつながり(接触しており)、導風パネル20と吹出口5の上壁とによってロングノズルが形成される。導風パネル20は、冷風を斜め上方向に導き、冷風が天井に沿って吹出す。
暖房運転時(図5、図6参照)には、制御部41がアーム駆動用モータ22を駆動させて、回動軸18を中心としてアーム12を反時計回りに回動させるとともに、導風パネル20をスプライン軸13の軸部13aを中心に時計回りに回動させるのは冷房運転時と同じである。しかしながら、暖房運転時においては、図5及び図6に示すように、アーム12は水平方向を向いたところで回動を停止し、導風パネル20の外面が斜め上向きになるまで導風パネル20を回動させる点が冷房運転時と異なる。
この場合、導風パネル20が回動するにしたがってその前端(上端)が前パネル21の上部に近づくため、制御部41は、両者が接触しないように、アーム12の回動と導風パネル20の回動(アーム駆動用モータ22とパネル駆動用モータ27の駆動)を制御する。
このように、導風パネル20は、暖房運転時には上開きする。この上開き姿勢のとき、導風パネル20は、吹出口5の前方を遮蔽し、前方に向かって吹き出される温風を抑え込み、温風を床面方向に導く。なお、冷房運転の初期時にも、導風パネル20は上開き姿勢とされ、冷風が床面方向に吹出され、急速冷房が行なわれる。
また、図7及び図8に示すように、アーム12は回動させずに、上開き姿勢からさらに導風パネル20をパネル外面が上向きになるまで回動させることも可能である。この最大上開き姿勢をとることにより、通常の上開き姿勢のときよりも、より前方の床面に向かって調和空気を吹出すことが可能となる。
なお、この場合、導風パネル20の前端が前パネル21に接触しないように、前パネルに凹部21bが形成される。また、同様に、ケース15にも対応する位置に凹部15bが形成される。なお、最大上開き姿勢をとる際に、導風パネル20は、アーム12の回動に合せて回動させるように制御してもよい。導風パネル20は、運転停止時には、導風パネル20を開く動作とは逆の動作を行なうことによって閉姿勢となり、図1に示すように、吹出口5を覆ってキャビネット5と一体化する。
上記のパネル開閉動作において、導風パネル20が大きく、また、導風パネル20の回動中心軸であるスプライン軸13が導風パネル20の前側(上端)に偏っているので、導風パネル20の自重によりパネル駆動用モータ27に掛かる回転トルクが変動し、回転トルクの高い位置ではモータ負荷が大きくなり、逆に、回転トルクの低い位置ではモータ負荷が軽減されることになる。特に、導風パネル20の上開き動作においては、パネルの閉姿勢からパネルの上開き姿勢に至るパネルの回動角が大きくなる。そのため、パネルの回動時間が長いとユーザに不快感を与えることになる。
そこで、本実施形態では、導風パネル20の上開き動作において、パネル駆動用モータ27にかかる回転トルクに応じて、該回転トルクが高いときにパネル駆動用モータ27の回転速度を低速にし、同じく回転トルクが低いときにパネル駆動用モータ27の回転速度を高速に制御している。なお、パネルの下開き動作では、アーム12の回動角が小さく導風パネル20の回動時間が短いため、アーム駆動用モータ22の可変速制御は行っていない。
図18はパネルの閉姿勢から上開き姿勢までの開閉動作を重ね書きした側面断面図である。図18において、導風パネル20の閉姿勢から導風パネル20の一端(下端)が最下端の位置(パネルがほぼ垂直状態)に到達するまでの回動範囲を「開−1」、導風パネル20の一端(下端)が最下端の位置から導風パネル20の下端が最も前進したパネル上開き姿勢に至るまでの回動範囲を「開−2」、パネル上開き姿勢から導風パネル20の下端が最下端の位置に戻るまでの回動範囲を「閉−1」、導風パネル20の下端が最下端の位置から閉姿勢に戻るまでの回動範囲を「閉―2」とする。
図19は図18の各姿勢におけるパネル駆動用モータの回転速度を示すグラフである。図中、縦軸は回転速度を表わし、横軸に図18に示す各回動範囲を表わす。回転速度は従来のパネル駆動用モータの回転速度を「1」とし、その相対比で表わしている。なお、パネルの開方向の速度を正とし、閉方向の速度を負として表している。
図18および図19に示すように、導風パネル20の回動範囲が「開−1」のとき、導風パネル20の自重は導風パネル20の回転方向に加わっている。そこで、モータ負荷が軽減されているので、回転速度を上げて導風パネル20を素早く移動させる。
導風パネル20の回動範囲が「開−2」のとき、導風パネル20の自重は導風パネル20の回転方向と反対方向に加わる。そのため、モータ負荷が大きくなるので、回転速度を遅くする。
導風パネル20の回動範囲が「閉−1」のとき、導風パネル20の自重が導風パネル20の回転方向(戻り方向)に加わる。そのため、モータ負荷が軽減されているので、回転速度を上げて導風パネル20を素早く垂直状態まで移動させる。
導風パネル20の回動範囲が「閉−2」のとき、導風パネル20の自重は導風パネル20の回転方向と反対方向に加わる。そのため、モータ負荷が大きくなるので、回転速度を遅くする。
従来は、パネルがどの位置にあっても、図19に示す相対速度「1」で対応していた。しかし、本実施形態では、導風パネル20の重力を考慮し、導風パネル20を下回動するときは従来速度「1」よりも1.5倍の速度で移動させ、他方、導風パネル20を上回動するときは従来速度「1」としている。
ここで、相対速度「1」は、導風パネルを重力に逆らって上昇させるのに必要なトルクを得ることができる最大速度に設定し、導風パネル20を下降させる場合は、前記の相対速度「1」よりも速く(例えば、相対速度「1.5」)すれば、そのモータを使用した場合に最も速く導風パネル20を移動させることができる。
このように、導風パネル20の開閉動作時に、パネル駆動用モータ27にかかる回転トルクに応じて回転トルクが高いときにモータ回転速度を低速にしてモータ負荷を軽減し、回転トルクが低いときにモータの回転速度を高速にするので、素早く所望の位置にパネルを開閉動作させることができる。
なお、導風パネル20の下開き動作については、アーム12の上下回動動作が主要動作になり、アームの回動角も小さいため、パネル駆動用モータ27及びアーム駆動用モータ22の可変速制御を特に必要としないが、これらのモータをパネルの自重を考慮して可変速制御するようにしてもよい。この場合、アーム12の上下回動動作が主要動作になるため、アーム駆動用モータ22をパネルの自重に応じて可変速制御すればよい。
また、上記実施形態では、パネル駆動用モータ27の回転トルクを検出してモータ制御を行っているが、既述のとおり、アーム駆動用モータ22についても回転トルクを検出して、アームの下降時にモータ回転速度を高くし、アームの上昇時にモータ回転速度を遅くするよう制御してもよい。また、これら2つのモータの制御は、そのいずれか一方のみ、または両方を制御するようにしてもよい。さらに、上記実施形態では、モータの回転トルクを検出して制御しているが、これに代わり、モータの回転速度をシーケンス制御してもよいことは勿論である。
本発明に係る空気調和機の室内ユニットを示す外観斜視図 図1の室内ユニットの側面断面図 図1において導風パネルが下開きした状態を示す外観斜視図 図3の室内ユニットの側面図 図1において導風パネルが上開きした状態を示す外観斜視図 図5の室内ユニットの側面図 図5においてさらに導風パネルが回動した状態を示す外観斜視図 図7の室内ユニットの側面図 閉じた状態での導風パネルとケースの位置関係を示す斜視図 ケースの外観斜視図 図10からケースの片側を取り外した状態を示す斜視図 図11からモータを取り外した状態を示す斜視図 図12からカバー体の半分を取り外した状態を示す斜視図 図13の側面図 図14においてアームが回動した状態を示す側面図 導風パネルを示す斜視図 空気調和機の制御ブロック図 パネルの閉姿勢から上開き姿勢までの開閉動作を重ね書きした側面断面図 図18の各姿勢におけるパネル駆動用モータの回転速度を示すグラフ
符号の説明
1 熱交換器
2 室内ファン
3 キャビネット
4 吸込口
5 吹出し口
6 空気通路
12 アーム
12a ラック
13 スプライン軸
14 軸受
15 ケース
15a 開口
15b 凹部
16 プーリ
17 スプライン孔
18 回動軸
19 ピニオン
20 導風パネル
21 前パネル
21a 出入口
21b 凹部
22 駆動モータ
23 駆動プーリ
23a ギヤ
24 風向板
25 ベルト
26 テンションローラ
27 回動モータ
29 ギヤ
30 断熱材
40 冷凍サイクル
41 制御部
42 センサ
43、44 位置検出センサ
45 トルク検出部

Claims (5)

  1. キャビネットの吹出し口に配置されたパネルと、該パネルを開閉するモータを有するパネル開閉機構と、該パネル開閉機構を制御する制御部とを備え、
    前記パネルの回動中心軸がパネルの上端側に配置され、
    前記パネルは、その下端が回動中心軸よりも後退して前記吹出し口を覆う閉姿勢と、パネル下端が回動中心軸よりも前進した上開き姿勢との間で切換え回動可能とされ、
    前記制御部は、パネル閉姿勢からパネル下端が最下端となる位置までの、パネル回動中心軸にかかる回転トルクが低いときにはモータ回転速度を高速にし、パネルの最下端位置からパネル上開き姿勢に至るまでの、パネル回動中心軸にかかる回転トルクが高いときには、モータの回転速度を低速に制御することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記制御部は、パネルの自重がかかる方向と反対方向に上昇させるとき、モータ回転速度を、パネルを重力に逆らって上昇させるのに必要なトルクを得ることができる最大速度で回動制御し、パネルの自重が回転方向に掛かるとき、モータ回転速度を前記速度よりも高速に制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記パネル回動中心軸にかかる回転トルクを検出するトルク検出部が設けられ、前記制御部は、前記トルク検出部で検出したトルク信号に基づいて前記モータの回転速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記制御部は、パネルの開閉動作時に、モータの回転速度がシーケンス制御されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  5. 前記パネル開閉機構は、基端が軸周りに回動可能に支持され、かつ先端に前記パネルの上端をパネル回動中心軸周りに回動可能に支持するアームを備え、前記アームを回動させるアーム駆動用モータと、前記パネルを回動させるパネル駆動用モータと、両駆動用モータを制御する制御部とが設けられ、
    前記制御部は、パネルを所望の位置に開閉動作させるときに、パネル回動中心軸にかかる回転トルクに応じて、前記パネル駆動用モータおよび/またはアーム駆動用モータを駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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