JP3953218B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に係り、詳細には、それぞれにフラップが設けられた複数の吹出し口を備えた室内ユニットが天井面に設置される所謂天井埋め込みカセットタイプの空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内の空気調和を図る空気調和機(以下「エアコン」と言う)では、室内ユニットと室外ユニットとの間で形成した冷凍サイクル中に冷媒を循環させる。エアコンの室内ユニットには、熱交換器が設けられており、この熱交換器を通過した空気が吹出し口から室内へ吹出される。エアコンでは、冷媒が室内ユニットの熱交換機器中を循環されるときに、熱交換器を通過する空気との間で熱交換を行い、室内へ吹出される空気を温調する。
【0003】
このようなエアコンでは、室内ユニットが天井面に埋め込まれる所謂天井カセットタイプがある。この天井カセットタイプの室内ユニットには、中央部に室内の空気を吸込む吸込み口が設けられ、この吸込み口の両側のそれぞれに吹出し口を設けた2方向吹出しタイプがある。この吹出し口のそれぞれには、フラップが設けられており、このフラップを操作することにより、空調風の吹出し方向が変えられるようになっている。
【0004】
ところで、二方向吹出しタイプのエアコンでは、リモコンスイッチの操作によってそれぞれの吹出し口のフラップの位置を固定したり、フラップを一定速度で操作するスイングが可能となっているものがある。これにより、それぞれの吹出し口に対抗するそれぞれの領域で所望の空調感が得られるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエアコンでは、双方の吹出し口のフラップをスイングさせるように選択すると、双方のフラップが同じ速度であるが別々にスイングを行ったり、まず、一方のフラップを所定の角度に停止させた状態で他方のフラップをスイングさせ、双方のフラップの位置が一致した状態になると、固定していたフラップのスイングを開始させるようになっている。このように、双方の吹出し口のフラップが別々にスイングしたり、双方のフラップのスイングを選択したにもかかわらず、一時的に一方のフラップのスイングが停止していると、フラップの動作に違和感を生じさせてしまう。
【0006】
また、スイングに設定してから実際に双方のフラップがスイング動作を開始するまでに時間がかかり、この点からも違和感が生じる。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、二方向吹出し口のそれぞれに設けられたフラップによって、それぞれのフラップの動作に対して違和感を生じさせることなく、短時間に所望の領域に空調風を吹出すことができる空気調和機を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、2箇所の吹出し口のそれぞれに所定の範囲で回動されるフラップが設けられ、それぞれのフラップを個別に回動操作することにより、吹出し口ごとに空調風の吹出し方向を設定可能な空気調和機であって、前記フラップごとに設けられて回転駆動することによりフラップを所定の範囲内で回動させるスイングを可能とする共に、フラップを個別に任意の回動位置で停止可能とするフラップモータと、前記フラップモータによって回動されるそれぞれのフラップの位置を判定する位置判定手段と、双方の前記フラップの前記スイングが選択されたときに、前記フラップモータの間で回転速度を変えることにより双方のフラップの間での回動速度を変えてスイングを開始させた後、前記位置判定手段の判定結果に基づいて、フラップモータの回動速度を一致させることにより、双方のフラップを同じ回動速度でスイングさせるフラップ制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、2箇所のフラップのスイングを選択されたときに、フラップモータを異なる駆動速度で駆動する。これにより、2箇所のフラップは、異なる回動速度でスイングを開始する。このようにフラップの回動速度を変えることにより、2個所のフラップの向きが違っていると、向きが一致する方向へ相対的に接近し合う。
【0010】
このようにして2箇所のフラップの向きが一致したときに、それぞれのフラップの回動速度が同じになるようにフラップモータの駆動速度を変更すれば、同じ回動速度で2箇所のフラップを同期させてスイングさせることができる。
【0011】
これにより、一方のフラップを一時的にでも停止させることなく、2箇所のフラップを同期させてスイングを行うことができるため、2箇所のフラップのスイングを選択したときに、違和感を生じさせることがない。
【0012】
このような本発明のフラップモータとしては、ステッピングモータの適用がより好ましい。ステッピングモータは、駆動する時の単位時間当たりのパルス数を変更させるだけで容易に回転速度を変えることができると共に、回転速度の制御も極めて容易となる。また、パルス数によって回転量が決まるため、フラップの位置も容易に判断できる。
【0013】
請求項2に係る発明は、前記フラップ制御手段が、前記フラップの回動速度を換えるときに、一方のフラップを前記所定の回動速度でスイングさせると共に、他方のフラップの回動速度を前記所定の回動速度より速くすることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、他方のフラップの回動速度が速くなるようにフラップモータの回転速度を変更する。これにより、迅速に2箇所のフラップを同期させてスイングさせることができる。
【0015】
また、請求項3に係る発明は、前記フラップの一方が所定の回動位置に固定され、他方がスイングされているときに、前記フラップ制御手段が、前記固定されているフラップを前記スイングされているフラップより速い回動速度でスイングを開始させることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、スイング中のフラップはそのままの速度でスイングさせ、スイングしていないフラップを速い回動速度でスイングを開始させる。これにより、スイングされていないフラップの回動速度のみを変化させる簡単な制御で、2箇所のフラップを同期させてスイングさせることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2には本実施の形態に適用した空気調和機(以下「エアコン10」と言う)を示している。このエアコン10は室内ユニット12と室外ユニット14によって構成されている。このエアコン10は、所謂天井カセット形であり、室内ユニット12が被空調室の天井裏に据付けられ、この室内ユニット12のケーシング40の下面(図1の紙面下側の面)に対応するように図示しない天井板に開口を形成し、この開口を覆うように化粧パネル42が取り付けられる。
【0018】
図2には、エアコン10に形成されている冷凍サイクルを示している。エアコン10の室内ユニット12と室外ユニット14は、太管の冷媒配管16Aと細管の冷媒配管16Bによって接続されている。室内ユニット12には、熱交換器18が設けられており、冷媒配管16A、16Bのそれぞれの一端が、この熱交換器18に接続されている。
【0019】
冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット14のバルブ20Aに接続され、冷媒配管16Bの他端は、室外ユニット14のバルブ20Bに接続されている。バルブ20Aは、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されている。この四方弁24は、アキュムレータ28を介してコンプレッサ26に接続されると共に、マフラー22Bを介してコンプレッサ26に接続されている。
【0020】
さらに、室外ユニット14には、熱交換器30が設けられており、この熱交換器30は、一方が四方弁24に接続され、他方がキャピラリーチューブ32、ストレーナ34、電動膨張弁36及びモジュレータ38を介してバルブ20Bに接続されている。これにより、室内ユニット12と室外ユニット14との間で冷媒を循環させる冷凍サイクルを形成する密閉された冷媒の循環路が構成されている。なお、冷凍サイクルとしては、一般的な構成を適用できる。
【0021】
エアコン10は、コンプレッサ26を運転することにより冷凍サイクル中を循環される冷媒を用いて冷暖房を行なうようになっている。すなわち、エアコン10では、四方弁24の切り換えによって運転モードがドライモードを含む冷房モードと暖房モードに切り換えられ、電動膨張弁の36の開度によって熱交換器18での冷媒の蒸発温度を調整しながら、コンプレッサ26によって圧縮した冷媒を循環させることにより、熱交換器18を通過する空気を冷却又は加熱する。なお、図2では矢印によって暖房運転時(暖房モード)と冷房運転時(冷房モード及びドライモード)の冷媒の流れを示している。
【0022】
図1に示されるように、室内ユニット12の化粧パネル42は、矩形形状に形成されており、中央部には吸込み口46が設けられている。また、この吸込み口46を挟んだ幅方向(長手方向と直交する方向)の両側には、吹出し口48、50が設けられている。
【0023】
この室内ユニット12のケーシング40内には、熱交換器18と共にクロスフローファン(図示省略)が設けられており、このクロスフローファンが駆動されることにより、吸込み口46からケーシング40内に室内の空気が吸込まれる。ケーシング40内に吸込まれた空気は、前記した熱交換器18を通過した後に、吹出し口48又は吹出し50から吹出される。このとき、熱交換器18を通過する空気が熱交換器18内を循環される冷媒との間で熱交換が行われて温調されることにより、吹出し口48、50のそれぞれから空調風として吹出される。
【0024】
吹出し口48、50のそれぞれには、フラップ52、54が設けられている。吹出し口48、50のそれぞれは、化粧パネル42の長手方向に沿って形成されており、フラップ52、54のそれぞれは、長手方向が吹出し口48、50の長手方向に沿って配置され、両端部が軸支されている。これにより、吹出し口48、50のそれぞれからの空調風の吹出し方向が変えられるようになっている。なお、エアコン10としては、フラップ52、54の内方側にフラップ52、54による空調風の吹出し方向が変更される方向と直交する方向に空調風の吹出し方向を変更するフラップを備えたものであってもよい。
【0025】
図3に示されるように、室内ユニット12には、電源基板56及びコントロール基板58が設けられている。電源基板56には、モータ電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆動回路68が設けられており、室内ユニット12を運転するための交流電力が供給される。また、コントロール基板58には、シリアル回路70、駆動回路72と共にマイコン74が設けられている。
【0026】
電源基板56の駆動回路68には、クロスフローファン44を駆動するファンモータ(例えばDCブラシレスモータ)76が接続されており、コントロール基板58に設けられているマイコン74からの制御信号に応じて、モータ電源62から駆動電力が供給される。このとき、マイコン74は、駆動回路68への出力電圧を12V〜36Vの範囲を256ステップで変化させることにより、ファンモータ76の回転数を制御して、吹出し口50から吹出される空調風の風量を調整するようにしている。
【0027】
コントロール基板58の駆動回路72には、フラップ52、54を操作するフラップモータ78A、78Bが接続されている。また、シリアル回路70は、マイコン74及び電源回路56のシリアル電源66に接続され、さらに、室外ユニット14へ接続されるようになっている。マイコン74は、このシリアル回路70を介して室外ユニット14との間でシリアル通信を行なって、室外ユニット14の作動を制御するようになっている。
【0028】
一方、室内ユニット12には、リモコンスイッチ120(図1参照)からの操作信号を受信する受信回路及び運転表示用の表示LED等を備えた表示基板82が設けられている。なお、受信回路の受信部及び運転表示用のLED等は、化粧パネル42に設けられており、これにより、室内からLEDの点灯状態が確認可能となっていると共に、リモコンスイッチ120からの操作信号が受信可能となっている。
【0029】
また、マイコン74には、室内温度を検出する室温センサ84及び熱交換器18のコイル温度を検出する熱交温度センサ86が接続され、コントロール基板58には、メンテナンス時に使用される複数個のサービスマンLED及び、運転切換スイッチ88等が設けられており、これらがマイコン74に接続されている。
【0030】
運転切換スイッチ88は、「通常運転」、「試運転」及び「停止」の切り換え用となっており、エアコン10は、「通常運転」に切り換えられた状態で運転されるが、メンテナンス時等には「試運転」に切り換えられる。
【0031】
一方、室内ユニット12には、端子板90が設けられている。この端子板90には、ターミナル90A、90B、90Cが設けられており、これらのターミナル90A〜90Cが、室外ユニット14に接続されることにより、室外ユニット14から室内ユニット12へ運転用の電力が供給可能となると共に、室内ユニット12と室外ユニット14との間でシリアル通信が可能となる。すなわち、エアコン10では、室外ユニット14へ運転用の電力が供給され、この室外ユニット14から分岐されて、室内ユニット12へ運転用の電力が供給される。
【0032】
このように構成されているエアコン10では、リモコンスイッチ120からの操作信号を受信すると、この操作信号と室温等に基づいて運転モード、コンプレッサ26の運転周波数、クロスフローファン44の回転数、風向等の運転条件を設定し、設定した運転条件での空調運転を開始する。また、室外ユニット14では、運転モードに基づいて四方弁24の切り替えを行うと共に、設定された運転周波数となるようにコンプレッサ26を駆動するコンプレッサモータを制御する。なお、室温は、室温センサ84で検出するのみでなく、リモコンスイッチ120によって検出するものを用いることもできる。
【0033】
ところで、エアコン10では、フラップモータ78A、78B(以下区別しないときは「フラップモータ78)とする)としてステッピングモータを用いており、マイコン74は、フラップモータ78を駆動する時のパルス速度を変更することにより、フラップモータ78の回転速度を制御するようになっている。また、フラップモータ78を駆動するときのパルス数によって駆動軸の回転量、すなわち、フラップ52、54の移動量(回転角度)が決まるので、マイコン74は、このパルス数をカウントすることにより、フラップ52、54の位置を制御するようにしている。
【0034】
一方、図4に示されるように、フラップ52、54のそれぞれは、先端が略下方へ向けられた全開位置(図4で実線で示す)と、略水平に向けられた吹出し口48、50の全閉位置(図4で破線で示す)の間をフラップモータ78A、78Bの駆動によって回動するようになっている。
【0035】
エアコン10では、全閉位置と全開位置の間で予め設定している複数位置の何れかで停止させておくことができるようになっている。なお、本実施の形態では、一例として、全開位置と全閉位置の間を5分割して、それぞれの分割位置であるポジションA、B、C、D、Eをフラップ52、54の停止位置に設定している。
【0036】
このフラップ52、54の停止位置は、リモコンスイッチ120の風向設定の操作によって設定される。すなわち、リモコンスイッチ120での運転条件の設定操作によって、フラップ52、54のそれぞれをポジションA〜Eの何れかに固定することができる。
【0037】
また、エアコン10では、フラップ52、54のそれぞれに対してスイングを選択することができる。マイコン74は、フラップ52ないしフラップ54の何れかのスイングを選択されると、ポジションA〜ポジションEの間で一定速度で移動させる。
【0038】
一方、エアコン10では、フラップモータ78の駆動速度を二段階に設定しており、通常のスイング中は、低い速度で駆動されるが、フラップ52、54の位置合わせ等を行うときには、高い速度でフラップモータ78を駆動するようにしている。
【0039】
マイコン74には、フラップモータ78の駆動速度として60PPS(Pulse Par Second)と240PPSの二段階が設定されており、通常のスイングが選択されているときには、80PPSでフラップモータ78を駆動する。これによりフラップ52、54は緩やかな速度でスイングされるようにしている。
【0040】
通常、マイコン74は、エアコン10の運転を開始するときに、リモコンスイッチ120上で設定された風向等に基づいてフラップ52、54のそれぞれの位置を設定し、例えば、一度全開となるポジションAにフラップ52、54を移動させ、この位置を原点として、設定されているポジションにフラップ52、54を移動させる。また、フラップ52又はフラップ54の何れか一方のスイングが選択されると、マイコン74は、選択されたフラップ52又はフラップ54のスイング操作を行なう。
【0041】
一方、マイコン74は、フラップ52、54の双方のスイングが選択されると、フラップ52、54の位置及び移動方向を確認しながら、フラップ52、54の一方(例えばスイング中の方)を通常速度でスイングさせ、他方を(例えば所定の位置に固定されている方)を速い速度でスイングさせる。これにより、フラップ52、54の位置及びスイング方向が一致すると、マイコン74は、フラップモータ78A、78Bの双方を通常のスイング速度となるように駆動する。
【0042】
これにより、マイコン74は、フラップ52、54の双方を停止させることなく、同期させてスイングを行うようにしている。なお、図4に示されるように、フラップ52、54が同期されると、フラップ52が矢印A1方向へ移動するときには、フラップ52が矢印A2方向へ移動し、フラップ52が矢印B1方向へ移動するときには、フラップ54が矢印B2方向へ移動する(以下矢印A1方向と矢印A2方向を「矢印A方向」とし、以下矢印B1方向と矢印B2方向を「矢印B方向」とする)。
【0043】
すなわち、図5に示されるように、マイコン74が設けられているコントロール基板58には、フラップモータ78A、78Bのそれぞれを制御する駆動部100、102とフラップモータ78A、78Bを駆動するパルス数をカウントすることによりフラップ52、54の位置を判定する位置判定部104、106が形成されている。この位置判定部104、106の判定結果、すなわち、フラップモータ78A、78Bを駆動したパルス数のカウント値は、比較部108とフラップ制御部110に入力される。
【0044】
比較部108では、位置判定部104、106の判定結果からフラップ52、54の位置又は位置と移動方向が一致しているか否かを判定する。
【0045】
一方、フラップ制御部110には、位置判定部104、106の判定結果と共に、比較部108の比較結果及び、リモコンスイッチ120等の風向設定部112からフラップ52、54をスイングさせるか固定させるか及び固定させるときには固定位置が入力される。フラップ制御部110は、これらの入力に基づいて駆動部100、102を制御する。
【0046】
これにより、リモコンスイッチ120によってフラップ52、54の位置(風向)又はスイングの何れかが設定されると、この設定結果に基づいてフラップ制御部110が駆動部100、102のそれぞれを作動させる。このとき、スイングでなく固定する風向が設定されているときには、位置判定部104、106の位置判定に基づいて駆動部100、102を停止させ、スイングが選択されているときには、フラップモータ78A、78Bが一定速度で駆動するように駆動部100、102を作動させる。
【0047】
また、フラップ52、54の双方のスイングが選択されたときには、フラップ52、54の位置が一致していなければ、フラップ52、54を異なる速度でスイングさせるように駆動部100、102を制御し、このスイング中に比較部108がフラップ52、54の位置およびスイング方向が一致したと判定すると、フラップ52、54の双方が通常のスイング速度となるように駆動部100、102を制御する。
【0048】
なお、エアコン10では、フラップ52、54の操作をリモコンスイッチ120の設定に基づいて行うが、リモコンスイッチ120としては、吹出し口48、50からの空調風の吹出し方向(風向)を個別に設定できかつ、個別にスイングが選択できると共に、一括したスイングが選択可能となっているものであれば、構成は限定しない。このために、リモコンスイッチ120の図示及び詳細な説明は省略する。
【0049】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0050】
エアコン10では、リモコンスイッチ120で運転モード、設定温度、風向及び風量等の運転条件が設定され、設定された運転条件に応じた操作信号を受信して、マイコン74に入力されると、この運転条件に基づいて空調運転を開始する。
【0051】
このとき、マイコン74は、設定された運転条件に基づいて運転モードを設定すると共に、運転条件と室内温度等に基づいてコンプレッサ26の運転周波数、風量及び風向を設定すると、この設定に基づいて室外ユニット14と共に、クロスフローファン44、フラップモータ78A、78B等を作動させる。室外ユニット14では、運転モードに応じて四方弁24を操作すると共に、コンプレッサ26を設定された運転周波数で駆動する。
【0052】
これにより、室内ユニット12の吹出し口48、50からは、設定された運転条件に応じた風量及び風向で空調風が引き出され、この空調風によって室温が設定温度となるように空調され、さらに、室温が設定温度に保たれる。
【0053】
ところで、エアコン10では、室内ユニット12の吹出し口48、52に設けているフラップ52、54をリモコンスイッチ120の設定に応じて制御している。
【0054】
以下に図6乃至図8に示すフローチャート及び図9を参照しながら、エアコン10でのフラップ52、54の制御を説明する。
【0055】
図6に示されるフローチャートは、リモコンスイッチ120の操作によって運転条件が設定されて、エアコン10による空調運転の開始が指示されると実行される。
【0056】
このフローチャートの最初のステップ200では、リモコンスイッチ120によって設定された運転条件からフラップ52、54の操作条件、すなわち、吹出し口48、50から吹出す空調風の風向をフラップ52、54の設定として読み込む。次のステップ202では、フラップ52、54の双方がスイングに設定されているか否かを確認する。
【0057】
ここで、フラップ52、54の何れか少なくとも一方が固定位置に設定されているとき(ステップ202で否定判定)には、ステップ204へ移行して個別フラップ操作を行う。また、フラップ52、54の双方のスイングに設定されているとき(ステップ202で肯定判定)には、ステップ206へ移行して同期スイング処理を行う。
【0058】
このようにして、ステップ204、206の何れかでフラップ52、54の操作がなされると、ステップ208では、フラップ操作の変更が支持されたか否かを確認し、フラップ操作の変更が指示され、ステップ208で肯定判定されると、ステップ200へ移行して、再度、フラップ操作の処理が行われる。
【0059】
また、ステップ210では、空調運転の停止が指示されたか否かを確認し、空調運転の停止が指示されてエアコン10の運転を停止するとき(ステップ210で肯定判定)には、ステップ212へ移行し、フラップ52、54を吹出し口48、50を閉止する全閉位置へ移動して、フラップ52、54の操作を終了する。
【0060】
すなわち、エアコン10では、リモコンスイッチ120等の操作によって吹出し口48、50から吹出される空調風の風向が設定又は変更がなされるごとに、フラップ52ないしフラップ54を操作し、停止するときに、フラップ52、54を全閉位置へ移動させる。
【0061】
一方、図7には、図6のフローチャートで、ステップ204へ移行することにより実行される個別フラップ操作の一例を示している。なお、このフローチャートは、フラップ52、54のそれぞれについて実行されるので、一方のフラップ52を例に説明する。
【0062】
このフローチャートでは、最初のステップ220でフラップ52がスイングに設定されているか否かを確認し、固定に設定されているとき(ステップ220で否定判定)には、ステップ222へ移行して、設定されている固定位置を読み込む。
【0063】
次のステップ224では、フラップモータ78Aを所定の速度で作動させて、フラップ52を全開位置へ移動させる。この後、フラップ52が全開位置まで移動すると、この位置を原位置に設定し(ステップ226)、この位置から設定された固定位置へ向けてフラップ52を移動させる(ステップ228)。なお、このときのフラップモータ78Aを駆動速度は、低速(例えば60PPS)であってもよく、また高速(例えば240PPS)であってもよい。
【0064】
次に、ステップ230では、フラップ52の位置が設定された固定位置に達したか否かを確認し、フラップ52が設定されている固定位置に達するステップ230で肯定判定)と、ステップ232へ移行してフラップモータ78Aを停止させる。これにより、フラップ52が設定された位置に固定される。
【0065】
一方、フラップ52のスイングが設定されているときには、ステップ220で肯定判定されて、ステップ234へ移行する。このステップ234では、フラップモータ78Aを所定の速度で駆動してフラップ52を全開位置へ移動する。なお、このときのフラップモータ78Aの駆動速度は、高速であってもよいが、スイングを行う時の速度である低速であることがより好ましい。
【0066】
フラップ52が全開位置に達すると、ステップ236でこの位置を原位置に設定し、この位置からフラップ52のスイングを開始する。すなわち、フラップモータ78Aをスイング時の速度である低速で駆動する。
【0067】
これにより、フラップ52、54は、設定が変更されるかエアコン10の運転が終了するまで、それぞれ設定された位置に固定されるか、スイング動作を行う。なお、ステップ226又は、ステップ236でのフラップ52の原位置の設定は、1回の空調運転サイクル(エアコン10が運転を開始してから終了するまでの間)で少なくとも1度行えば、次からは省略してもよい。
【0068】
これに対して、図8には、図6のフローチャートで、ステップ206へ移行することにより実行される同期スイングの一例を示している。
【0069】
このフローチャートでは、最初のステップ250で、フラップ52.、54の双方が固定位置にあるか否かを確認し、ステップ252では、その固定位置が閉止位置であるか否かを確認する。
【0070】
ここで、エアコン10の運転開始と共にフラップ52、54のスイングが選択されたとき(ステップ250で否定判定及びステップ252で肯定判定)には、ステップ254へ移行して、フラップ52、54を全開位置まで移動させ、それぞれの原位置を設定し、この後、ステップ258では、フラップ52、54が一定速度で移動するようにフラップモータ78A、78Bをスイング時の速度である低速で駆動する。これにより、フラップ52、54は、同期されながらスイングされる。
【0071】
これに対して、フラップ52、54が所定の位置に固定されているとき(ステップ250、252で肯定判定)には、ステップ260へ移行して、フラップ52、54の固定位置を読み込み、次のステップ262では、読み込んだ固定位置に基づいてフラップ52、54のスイング開始時の速度を設定する。
【0072】
ここで、例えばフラップ52がポジションDにあり、フラップ54がポジションBにあるときには、フラップ52が通常のスイング速度で矢印A方向へ移動するようにし、フラップ54が高速で矢印A方向へ移動するようにフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定する。
【0073】
この後、ステップ264では、フラップモータ78、78Bのそれぞれを設定した駆動速度で駆動する。また、ステップ266では、フラップ52、54の位置および移動方向が一致したか否かを確認する。
【0074】
フラップ52、54の一方は、通常のスイング速度で移動するのに対して、他方は高速で移動するために、フラップ52、54は互いに移動しながら接近し、ついには位置が重なる。
【0075】
これにより、ステップ266で肯定判定されると、ステップ268へ移行して、フラップ52、54の双方が同じスイング速度となるように高速で駆動しているフラップモータ78の駆動速度を低速に切換える。これにより、フラップ52、54が同期しながらのスイングを開始する。なお、フラップ52、54の固定位置が同じであるときには、ステップ264、266を省略することができる。
【0076】
一方、フラップ52、54の一方がスイングし、他方が固定位置にあるときには、ステップ250で否定判定されて、ステップ270へ移行する。このステップ270では、スイング中のフラップのスイングをそのまま継続させると共に、ステップ272では、固定されているフラップを高速で移動させる。すなわち、固定位置にあるフラップを操作するフラップモータ78を高速で駆動させる。
【0077】
これにより、フラップ52、54の速度差から、フラップ52、54が接近し、フラップ52、54の位置及び移動方向が一致すると、ステップ266で肯定判定されて、同じスイング速度で同期されながらスイングを開始する。
【0078】
すなわち、図9(A)に示されるように、例えば、フラップ52がポジションBに固定され、フラップ54がポジションCからポジションDへ向けて矢印A方向へスイング中であったときに、フラップ52、54のスイングが選択されると、フラップ54はそのままのスイング速度でのスイングを継続する。また、フラップ52は、矢印A方向へ向けた高速でのスイングを開始する。
【0079】
これにより、図9(B)に示されるように、フラップ52、54は、ポジションEの近傍で、位置及び移動方向が一致し、この位置からフラップ52が通常のスイング速度での移動を開始することになり、フラップ52、54が同期しながらスイングされる。
【0080】
このように、本実施の形態に適用したエアコン10では、フラップ52、54の双方をスイングさせるときに、フラップ52、54の双方を移動させながら位置合わせを行った後、同期させてスイングさせるので、スイングが指示されたときに、フラップ52、54の位置が異なっていっても、いずれをも停止させることがない。
【0081】
したがって、フラップ52、54のスイングが選択されたときに、フラップ52、54の動作が一次的に指示と異なることによる違和感を生じさせることなく、また、同期させたスイングを迅速に開始することができる。
【0082】
なお、本実施の形態では、フラップモータ78の駆動速度を通常のスイング速度と、これより速いスイング速度の二段階に設定したが、二段階以上に設定し、フラップ52、54の位置に応じて速度を変更するようにしてもよい。これにより、より一層円滑な位置合わせが可能となる。
【0083】
また、実施の形態では、固定位置にあるフラップを高速でスイングさせて位置合わせを行うようにしたが、固定位置にあるフラップを通常のスイング速度で駆動させて、スイング中のフラップの移動速度を一次的に高くするようにしてもよい。これにより、停止していたフラップが速く移動することに対する違和感の発生を防止することができ、円滑にフラップの移動を行うことができる。
【0084】
また、本実施の形態に適用したエアコン10は、本発明が適用される空気調和機の構成を限定するものではなく、本発明は、フラップを個別に操作できる複数の吹出し口が設けられている空気調和機に適用することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フラップを操作するフラップモータの駆動速度を少なくとも二段階に設定することにより、二つのフラップを同期させてスイングさせるときに、一方のフラップを一時的にでも停止させる必要がないため、違和感を生じさせることがない。また、本発明では、双方のフラップを円滑にかつ迅速に同期させてスイングさせることができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの概略構成図である。
【図2】エアコンの冷凍サイクルを示す概略構成図である。
【図3】室内ユニットの電気回路の概略構成を示すブロック図である。
【図4】室内ユニットに設けたフラップの移動の概略を示す室内ユニットの吹出し口近傍の概略構成図である。
【図5】本発明にかかるフラップの制御のための機能ブロック図である。
【図6】フラップ制御の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】フラップを個別に操作するときの一例を示すフローチャートである。
【図8】同期スイングを行う時の一例を示すフローチャートである。
【図9】(A)及び(B)は、図9のフローチャートに沿ったフラップの移動の一例を示す概略構成図であり、(A)はスイング開始前を示し、(B)は同期スイングを開始するときのフラップの位置合わせがなされた状態を示している。
【符号の説明】
10 エアコン(空気調和機)
12 室内ユニット
42 化粧パネル
48、50 吹出し口
52、54 フラップ
58 コントロール基板
74 マイコン(位置判定手段、フラップ制御手段)
78(78A、78B) フラップモータ
100、102 駆動部
104、106 位置判定部(位置判定手段)
108 比較部(位置判定手段)
110 フラップ制御部(フラップ制御手段)

Claims (3)

  1. 2箇所の吹出し口のそれぞれに所定の範囲で回動されるフラップが設けられ、それぞれのフラップを個別に回動操作することにより、吹出し口ごとに空調風の吹出し方向を設定可能な空気調和機であって、
    前記フラップごとに設けられて回転駆動することによりフラップを所定の範囲内で回動させるスイングを可能とする共に、フラップを個別に任意の回動位置で停止可能とするフラップモータと、
    前記フラップモータによって回動されるそれぞれのフラップの位置を判定する位置判定手段と、
    双方の前記フラップの前記スイングが選択されたときに、前記フラップモータの間で回転速度を変えることにより双方のフラップの間での回動速度を変えてスイングを開始させた後、前記位置判定手段の判定結果に基づいて、フラップモータの回動速度を一致させることにより、双方のフラップを同じ回動速度でスイングさせるフラップ制御手段と、
    を含むことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記フラップ制御手段が、前記フラップの回動速度を換えるときに、一方のフラップを前記所定の回動速度でスイングさせると共に、他方のフラップの回動速度を前記所定の回動速度より速くすることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記フラップの一方が所定の回動位置に固定され、他方がスイングされているときに、前記フラップ制御手段が、前記固定されているフラップを前記スイングされているフラップより速い回動速度でスイングを開始させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
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