JP3534739B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

空気調和装置の室内機

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色 正 男 一
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分図野】本発明は、吹出口に設けら
れた上下風向板(ルーバ)を特定の回動位置に停止でき
るような室内機に関する。
【0002】
【従来の技術】図23及び図24に示すように、従来の
空気調和装置の室内機は、室内に空調空気を吹出す吹出
口201に、回動軸回りに回動自在となった上下風向板
210,220,230が設けられ、この上下風向板2
10,220,230の回動位置を移動させることによ
り、空調空気の上下の吹出し方向(風向)を変化させる
ようになっている。この場合、図23に示すように1枚
の上下風向板210をモータ駆動により回動させるもの
や、図24に示すように2枚の上下風向板220,23
0をモータ駆動により連動式に回動させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の空気
調和機の室内機では、販売店での展示中においても通常
の運転モードにしか設定できない。このため、展示中に
室内機の上下風向板等の動作をデモンストレーションし
ようとしても、異常表示をしたりして十分なデモンスト
レーションを行うことができない。
【0004】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたものであり、販売店での展示中において、室内機の
動作の効果的なデモンストレーションを行うことができ
るようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、室内に空
調空気を吹出すための吹出口と、この吹出口に設けら
れ、前記空調空気の上下の吹出し方向を変化させるため
にそれぞれ回動軸回りに回動自在となった第1の上下風
向板及び第2の上下風向板であって、前記吹出口の後下
方側に位置する第1の上下風向板及び前記吹出口の前上
方側に位置する第2の上下風向板と、各上下風向板の回
動位置をそれぞれ独立して移動させるための手段と、展
示用操作スイッチを有し、空気調和装置の運転状態を設
定するためのリモコン装置と、を備え、前記第1の上下
風向板及び第2の上下風向板は、それぞれの回動位置の
組合せからなる複数のモード位置に停止可能となってお
り、空気調和装置の運転停止中に各上下風向板を前記各
モード位置に移動できる展示モードに設定可能であると
共に、この展示モードにおいて、前記リモコン装置の展
示用操作スイッチの操作に応じて、各上下風向板を前記
各モード位置に移動させることを特徴とする空気調和装
置の室内機である。
【0006】この第1の手段によれば、リモコン装置の
展示用操作スイッチの操作によって展示モードに設定す
ることで、空気調和装置の運転停止中に各上下風向板を
各モード位置に移動させることができる。
【0007】第2の手段は、第1の手段において、前記
展示モードの起動の可否を判別するための起動判別手段
を更に備え、この起動判別手段の判別結果によって、前
記リモコン装置の展示用操作スイッチの入力を有効とす
ることを特徴とする。
【0008】この第2の手段によれば、第1の手段にお
いて、リモコン装置の展示用操作スイッチの操作に対し
て、起動判別手段による展示モードの起動の可否の判別
に応じて、展示モードを起動させたり、起動させなかっ
たりすることができる。
【0009】第3の手段は、第1または第2の手段にお
いて、本体側操作スイッチを更に備え、前記起動判別手
段は、前記本体側操作スイッチと、前記リモコン装置の
展示用操作スイッチとの操作内容の組合せにより、前記
展示モードの起動の可否を判別することを特徴とする。
【0010】この第3の手段によれば、第1または第2
の手段において、本体側操作スイッチとリモコン装置の
展示用操作スイッチとの操作内容の組合せによって、展
示モードを起動させたり、起動させなかったりすること
ができる。
【0011】第4の手段は、第1、第2または第3の手
段において、表示手段と、前記空調空気の吹出し流量を
変更するための風量変更手段と、を更に備え、前記展示
モードにおいて、各上下風向板の前記各モード位置に対
応して、前記表示手段の表示内容と前記空調空気の吹出
し流量とが設定されるとともに、各上下風向板の前記各
モード位置の変更に伴って、設定された前記表示手段の
表示内容と前記空調空気の吹出し流量とが得られるよ
う、前記表示手段と前記風量変更手段が制御されること
を特徴とする。
【0012】この第4の手段によれば、第1、第2また
は第3の手段において、各上下風向板の各モード位置の
変更に対応して、表示手段の表示内容と空調空気の吹出
し流量とが変化するので、より効果的なデモンストレー
ションを行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図22は本発明に
よる空気調和装置の室内機の実施の形態を示す図であ
る。
【0014】第1の実施形態 図1乃至図16は本発明の第1の実施形態を示す図であ
る。図1および図2おいて、室内の壁面高所に取付けら
れる空気調和装置の室内機I′は、前面パネル3と、こ
の前面パネル3の前下方に設けられ、室内に空調空気
(冷房空気、除湿空気、暖房空気等)を吹出すための吹
出口1と、この吹出口1に向かって空調空気を前下方に
流す吹出通路2とを備えている。この吹出通路2は横断
面において、前方壁2aと後方壁2bとに挟まれてい
る。
【0015】そして、吹出口1には、空調空気の上下の
吹出し方向を変化させるために、互いに平行な回動軸C
1,C2回りにそれぞれ回動自在となった二つの上下風
向板(ルーバ)60,70が設けられている。なお、図
1に符号9で示すのは、上下風向板10の上流側に設け
られ、空調空気の左右の吹出し方向を変化させるための
左右風向板である。
【0016】上記前面パネル3は、その前面に室内空気
の吸込口4が形成され、その上面にも室内空気の吸込口
5が形成されている。そして、前面パネル3の内側に
は、上記吸込口4に対応する第1熱交換器6a(図3参
照)と、上記吸込口5に対応する第2熱交換器6bとか
らなる主室内熱交換器6が配設されている。また、吸込
口5と第2熱交換器6bとの間には補助室内熱交換器
(過冷却熱交換器)7が配設されている。
【0017】また、主室内熱交換器6の内側(第1熱交
換器6aと第2熱交換器6bとの間)には、横流型の室
内ファン8が配設されている。この室内ファン8は、フ
ァンモータFM(図5参照)によって回転数可変に駆動
されるようになっている。そして、室内機I′は室内フ
ァン8の回転により、室内空気を吸込口4,5から吸込
むようになっている。吸込口4から吸込まれた室内空気
は、第1熱交換器6aを通って上記吹出通路2へ流れ、
吸込口5から吸込まれた室内空気は、補助室内熱交換器
7と第2熱交換器6aとを通って吹出通路2へ流れる。
そして、室内ファン8の回転数の変化によって、吹出通
路2を通って吹出口1から吹き出す空調空気の吹出し流
量が変化するようになっている。
【0018】次に、図4により、上記各上下風向板6
0,70について詳細に説明する。図4に示すように、
吹出通路2の後方壁2b側(後下方側)に位置する第1
の上下風向板60は、略回動軸C1と対向する位置にお
いて回動軸C1側に屈曲した、略「く」の字形の横断面
形状を有している。一方、吹出通路2の前方壁2a側
(前上方側)に位置する第2の上下風向板70は、略平
板形の横断面形状を有している。また、第2の上下風向
板70の一端71側には、その上面70aから上方へ突
出する突起部74が形成されている。そして、各上下風
向板60,70は、それぞれ上下風向板モータM1,M
2(図3参照)によって駆動されるようになっている。
【0019】また、室内機I′の美観を保つため、空気
調和装置の停止時には、各上下風向板60,70は、上
記上下風向板モータM1,M2によって図4に示す停止
位置(S)まで回動され、このとき、第2の上下風向板
70は前面パネル3の前面3aに沿って吹出口1の前上
方側を閉塞し、第1の上下風向板60は、第2の上下風
向板70の下端72と前面パネル3の底面3bとを繋ぐ
仮想面S′に略沿うとともに、この仮想面S′より上方
に位置するようになっている。
【0020】吹出通路2内には、上下風向板60,70
をそれらの回動軸C1,C2方向の中間部において支持
するための板状の支持部材65が設けられている。この
支持部材65は、両端部をそれぞれ前方壁2aと後方壁
2bとで支持された基部66と、この基部66の略中央
から前下方へ延びる支持部67と、基部66の前方壁2
a側から前方壁2aに沿って前下方へ延びる支持部77
とを有している。また、各上下風向板60,70の回動
軸C1,C2側には、それぞれ支持部材65の支持部6
7,77に対応して取付板63,73が設けられ、各取
付板63,73の先端と、支持部材65の各支持部6
7,77の先端とが、それぞれ回動軸C1,C2の位置
で回動自在に連結されている。
【0021】また、第1の上下風向板60は、吹出通路
2の空調空気流れ方向に略沿う状態において、その一端
21が空調空気の上流側を向いた状態と、他端22が上
流側を向いた状態との間で略180度の範囲で回動可能
となっている。一方、第2の上下風向板70は、図4に
示す停止位置(S)と、吹出通路2の空調空気流れ方向
に略沿って、他端72が空調空気の上流側を向いた状態
と間で、略90度の範囲で回動可能となっている。この
場合、第2の上下風向板70は、停止位置(S)から
は、その一端(上端側)71が下方に向かう方向にのみ
回動可能となっている。なお、上記支持部材65は、こ
のような上下風向板60,70の回動に干渉しないよう
な形状を有している。
【0022】次に、図5及び図6に示すように、室内機
I′は、上下風向板60,70の回動を遠隔制御するた
めの赤外線信号(遠隔制御信号)を送信するリモコン装
置(遠隔制御装置)Rを備えている。また、室内機I′
は、リモコン装置Rから送信された遠隔制御信号を受信
する受信部35(図2参照)と、この受信部35による
遠隔制御信号の受信に対応して受信音を発生する受信音
発生手段36とを有している。
【0023】また、室内機I′は、制御部37と、上記
上下風向板モータM1,M2を駆動するための上下風向
板モータ駆動回路38を有している。そして、制御部3
7は、受信部35で受信されたリモコン装置Rの遠隔制
御信号等に基づいて、上下風向板モータ駆動回路38を
介して上下風向板モータM1,M2のいずれか一方を駆
動させ、各上下風向板60,70をそれぞれ独立して回
動させるようになっている。
【0024】ここで、上下風向板モータM1,M2は、
それぞれステッピングモータからなり、制御部37は、
予め定められた各上下風向板60,70の初期位置から
対応するステッピングモータへの通電パルスの順序及び
通電パルス数により、各上下風向板60,70がそれぞ
れ現在どの位置にあるかを判断できるようになってい
る。すなわち、各ステッピングモータの通電パルスの方
向により上下風向板60,70の回動方向がそれぞれ時
計回りか反時計回りかが判断でき、通電パルス数により
それぞれの方向での回動角度が判断できる。例えば、上
記初期位置を0とし、時計回りを+、反時計回りを−と
し、1パルス当たり0.5度回転する(分解能が「0.
5度/1パルス」の)モータを使用すれば、回転方向と
通電パルス数とに基づく加減算により、各上下風向板6
0,70が初期位置からどの方向にどの程度の角度移動
した位置にあるかということを認識できる。なお、通常
の交流モータまたは直流モータを使用して、各上下風向
板60,70の回動位置を判別する場合には、各上下風
向板60,70の回動位置を検出する位置検出センサを
それぞれ設ける必要がある。
【0025】また、室内機I′は、上記ファンモータF
Mを駆動するためのファンモータ駆動回路39を有し、
制御部37は、受信部35で受信されたリモコン装置R
の遠隔制御信号等に基づいて、ファンモータ駆動回路3
9を介してファンモータFMの回転数を制御し、上記室
内ファン8(図1参照)の回転による空調空気の吹出し
流量を変化させるようになっている。また、制御部37
は、受信部35による遠隔制御信号の受信に対応して、
受信音発生手段36に所定の受信音を発生させるように
なっている。
【0026】上記制御部37には、室温Taを検出する
ための室温検出器S1、熱交換器6,7の温度(熱交換
器温度)Tcを検出するための熱交温度検出器S2、及
び空調空気の吹出温度Tfを検出するための吹出温度検
出器S3が、それぞれ接続されている。
【0027】また、制御部37には、フィルタリセット
・スイッチ兼用の応急運転スイッチ(本体側操作スイッ
チ)b1(図2参照)と、各種表示ランプD1〜D6と
が接続されている。この各種表示ランプD1〜D6は、
図2に示すように、それぞれ気流ランプD1、ドライラ
ンプD2、タイマランプD3、フィルタチェックランプ
D4、冷房ランプと暖房ランプとからなる冷暖運転ラン
プD5、及び省エネランプD6である。
【0028】次に、図7乃至図13により、空気調和装
置の暖房運転時における、上下風向板60,70の回動
位置と空調空気の吹出し方向との関係について説明す
る。まず、図7(a)に示す上下風向板60,70の暖
房標準モード位置においては、第1の上下風向板60と
第2の上下風向板70とが共に略前下方を向くととも
に、第1の上下風向板60の一端61側が空調空気の上
流側を向く位置に置かれるようになっている。この暖房
標準モード位置においては、図7(b)に示すように、
空調空気が吹出口1から前下方の室内居住域に向かって
吹き出される状態となる。
【0029】次に、図8(a)に示す上下風向板60,
70の第1モード位置(A)においては、第1の上下風
向板60が略垂直の位置に置かれ、第2の上下風向板7
0が図4に示す停止位置(S)と同じ位置に置かれるよ
うになっている。この場合も、第1の上下風向板60の
一端61側は、空調空気の上流側を向いている。この第
1モード位置(A)においては、図8(b)に示すよう
に、空調空気が吹出口1から下方やや後寄りに吹出され
る真下吹きの状態をなし、空調空気は壁面に沿って床方
向へ流れ、いわゆる床暖房状態を形成する。
【0030】次に、図9(a)に示す上下風向板60,
70の第3モード位置(B)においては、第1の上下風
向板60が水平の位置に置かれ、第2の上下風向板70
とが水平よりやや前下方を向いた(略水平の)位置に置
かれるようになっている。この場合、第1の上下風向板
60の他端62側が空調空気の上流側を向いている。こ
の第3モード位置(B)においては、図9(b)に示す
ように、空調空気が吹出口1から前方の室内上部に向か
って吹き出される水平吹きの状態をなす。
【0031】次に、図10(a)に示す上下風向板6
0,70の第4モード位置(C)においては、第1の上
下風向板60が前下方を向く位置に置かれ、第2の上下
風向板70が水平よりやや前上方を向く位置に置かれる
ようになっている。この場合、第1の上下風向板60の
一端61側は、空調空気の上流側を向いている。この第
4モード位置(C)においては、図10(b)に示すよ
うに、空調空気が第1の上下風向板60によって吹出口
1から前下方に吹出される部分aと、第2の上下風向板
70によって吹出口1から前上方に吹出される部分bと
の2方向に分かれる。この場合、前上方に吹出された空
調空気bは吹出口1から吸込口4へ流れ、部分的なショ
ートサーキットを形成する。
【0032】次に、図11(a)に示す上下風向板6
0,70の第4′モード位置(C′)においては、第1
の上下風向板60が図8(a)に示す上記第1モード位
置(A)と同様の略垂直の位置に置かれ、第2の上下風
向板70が図10(a)に示す上記第4モード位置
(C)よりやや水平に近い位置に置かれるようになって
いる。この第4′モード位置(C′)においても、図1
1(b)に示すように、空調空気が第1の上下風向板6
0によって吹出口1から前下方に吹出される部分a′
と、第2の上下風向板70によって吹出口1から前上方
に吹出される部分bとの2方向に分かれる。この場合
も、前上方に吹出された空調空気bは吹出口1から吸込
口4へ流れ、部分的なショートサーキットを形成する。
【0033】次に、図12(a)に示す上下風向板6
0,70の第4″モード位置(C″)においては、第1
の上下風向板60が図8(a)に示す上記第1モード位
置(A)と同様の略垂直の位置に置かれ、第2の上下風
向板70が水平の位置に置かれるようになっている。こ
の第4″モード位置(C″)においても、図12(b)
に示すように、空調空気が第1の上下風向板60によっ
て吹出口1から前下方に吹出される部分a″と、第2の
上下風向板70によって吹出口1から前上方に吹出され
る部分bとの2方向に分かれる。この場合も、前上方に
吹出された空調空気bは吹出口1から吸込口4へ流れ、
部分的なショートサーキットを形成する。
【0034】次に、図13(a)に示す上下風向板6
0,70の第2モード位置(D)においては、第1の上
下風向板60が図8(a)に示す上記第1モード位置
(A)と同様の略垂直の位置に置かれ、第2の上下風向
板70が前下方を向く位置に置かれるようになってい
る。この第2モード位置(D)においては、空調空気が
第1の上下風向板60によって吹出口1から真下よりや
や前方寄りの方向に吹出される部分cと、第2の上下風
向板70によって吹出口1から前方よりやや下方寄り方
向に吹出される部分dとに分かれるようになっている。
この場合、図13(b)に示すように、真下よりやや前
方寄りの方向に吹出された空調空気cは床方向へ流れ、
前方よりやや下方寄り方向に吹出された空調空気dは室
内を略水平に流れ、いわゆる上下分流状態を形成する。
【0035】次に、図14および図15により、空気調
和装置の冷房運転時における、上下風向板60,70の
回動位置と空調空気の吹出し方向との関係について説明
する。まず、図14(a)に示す上下風向板60,70
の冷房標準モード位置においては、各上下風向板60,
70が図9(a)に示す第3モード位置(B)と同様の
位置に置かれるようになっている。従って、この冷房標
準モード位置においては、図9(a)に示す第3モード
位置(B)と同様、空調空気が吹出口1から前方の室内
上部に向かって吹き出される状態となる。しかし、冷房
標準モード位置においては、図14(b)に示すよう
に、図9(b)に示す暖房時の第3モード位置(B)の
場合と異なり、低温の空調空気はその大きな比重のため
に落下して、やや下方寄りに流れてゆく。
【0036】次に、図15(a)に示す上下風向板6
0,70の冷房斜め上吹モード位置(E)においては、
第1の上下風向板60が図9(a)に示す第3モード位
置(B)と同様の位置に置かれ、第2の上下風向板70
が図9(a)に示す第4モード位置(C)と同様の位置
に置かれるようになっている。この冷房斜め上吹モード
位置においては、図15(b)に示すように空調空気が
吹出口1から水平よりやや上方寄りの方向に吹き出され
る斜め上吹状態となる。
【0037】次に、図16により、空気調和装置の除湿
運転時における、上下風向板60,70の回動位置と空
調空気の吹出し方向との関係について説明する。図16
に示す上下風向板60,70の除湿モード位置(F)に
おいては、第1の上下風向板60が図9(a)に示す第
3モード位置(B)より更に水平に近い位置に置かれ、
第2の上下風向板70が図15(a)に示す冷房斜め上
吹モード位置(E)と同様の位置に置かれるようになっ
ている。この除湿モード位置(F)においては、空調空
気が吹出口1から前上方に吹出されるようになってい
る。この場合、前上方に吹出された空調空気は吹出口1
から吸込口4へ流れ、いわゆるショートサーキットを形
成する。
【0038】次に、以上説明した上下風向板60,70
の各モード位置と、空調空気の吹出し流量との関係につ
いて説明する。まず、上下風向板60,70が暖房標準
モード位置または第3モード位置(B)にある場合は、
空調空気の吹出し流量を所定の暖房ノーマル風量とす
る。また、上下風向板60,70が第1モード位置
(A)、第2モード位置(D)、または第4〜4″モー
ド位置(C〜C″)にある場合は、上記暖房ノーマル風
量より所定の1タップ分だけ大きい「暖房ノーマル風量
+1タップ」とする。
【0039】次に、上下風向板60,70が冷房標準モ
ード位置または冷房斜上吹モード位置(E)にある場合
は、空調空気の吹出し流量を所定の冷房ノーマル風量と
する。また、上下風向板60,70が除湿モード位置
(F)にある場合は、上記冷房ノーマル風量より所定の
1タップ分だけ小さい「冷房ノーマル風量−1タップ」
とする。
【0040】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、まず、
上下風向板60,70を図8(a)に示す第1モード位
置(A)に置くことにより、第2の上下風向板70は、
吹出口の前上方側を閉塞する位置に置かれるので、第2
の上下風向板70と吹出口との間の空調空気の漏れがな
く、また第2の上下風向板70によって吹出口面積が大
幅に縮小されるため、略垂直の位置に置かれた第1の上
下風向板60によって形成される真下吹きの風速が増加
する。
【0041】次に、上下風向板60,70を図10
(a)〜図12(a)に示す第4〜第4″モード位置
(C〜C″)に置くことにより、暖房運転時の吹出し方
向を、第1の上下風向板60による前下方と、第2の上
下風向板70による前上方との2方向に分けることがで
きる。そして、第2の上下風向板70によって前上方に
吹出された空調空気は部分的なショートサーキットを形
成して再度吸込口から吸込まれて再加熱され、第1の上
下風向板60による前下方への温風の温度を上昇させる
高温吹出し状態を形成する。また、この場合、図10
(a)〜図12(a)に示すように、各上下風向板6
0,70は、互いの中心線が略直交するような位置に置
かれるので第1の上下風向板60と第2の上下風向板7
0の他端72側との間からの空調空気の漏れを減少させ
ることができる。
【0042】また、上下風向板60,70を図10
(a)〜図12(a)に示す第4〜第4″モード位置
(C〜C″)または図13に示す第2モード位置(D)
に置く場合は、第1の上下風向板60による前下方への
吹出しは空調空気の流量の大きい主流(太い矢印)を形
成し、第2の上下風向板70による前上方または前方よ
りやや下方寄り方向への吹出しは、空調空気の流量の小
さい支流(細い矢印)を形成する。そして、これらの主
流と支流との吹出し方向は相互に影響し合う関係にある
が、支流の吹出し方向変化に対して主流の吹出し方向は
わずかずつ変化する。
【0043】このことにより、図11(a)、図12
(a)及び図13(a)に示すように、第1の上下風向
板60が略垂直の位置に固定されたまま、第2の上下風
向板70を前上方を向く位置から前下方を向く位置まで
の間の複数の位置(第4’モード位置〜第2モード位
置)に設定することで、第2の上下風向板70による支
流の吹出し方向の変更に伴って、第1の上下風向板60
による主流の吹出し方向を真下よりやや前方寄りの方向
から前下方までの間で複数の方向に変化させることがで
きる(図11(b)、図12(b)及び図13(b)参
照)。また、この場合は、支流の吹出し方向変化に対し
て主流の吹出し方向の変化はわずかであるから、第2の
上下風向板70の回動位置を比較的大きく変更すること
で、第1の上下風向板60による主流の吹出し方向を細
かく変化させることができる。
【0044】具体的には、図11(b)、図12(b)
及び図13(b)に示すように、第4’モード位置
(C’)〜第4″モード位置(C″)、及び第2モード
位置(D)において、主流の吹出し方向角度α,α
αはα<α<αの関係に従って変化する。
【0045】次に、上下風向板60,70を図13
(a)に示す第2モード位置(D)に置く場合は、図1
3(b)に示すように、暖房運転時の吹出し方向が、第
1の上下風向板60による真下よりやや前方寄りの方向
cと、第2の上下風向板70による前方よりやや下方寄
り方向dとの2方向に分かれた上下分流状態を形成する
ことができる。また、第2の上下風向板70によって前
方よりやや下方寄り方向へ吹出された空調空気dは、流
量の小さい支流であり、かつ比重の小さい温風であるた
め、略水平に前方へ流れてゆく。このことにより、第1
の上下風向板60による真下よりやや前方寄りの方向へ
の温風cで床面付近を暖めるとともに、第2の上下風向
板70による前方への温風dで室内の上方を暖めること
ができる。
【0046】また、この場合、第2の上下風向板70の
突起部74によって、空調空気の吹出し方向を上方に偏
向させることができるので、第2の上下風向板70の回
動位置が略水平から前下方までの広い範囲で、安定した
上下分流状態を形成することができる。例えば、図17
に模式的に示すように、上記突起部74のない略平板状
の第2の上下風向板90を用いる場合は、第1の上下風
向板80が垂直の位置にある状態において、第2の上下
風向板90がわずかでも上方を向くと、第2の上下風向
板90による吹出しは、上方へ流れて上記部分的ショー
トサーキット状態となってしまう(符号i 参照)。ま
た、第2の上下風向板90がわずかでも下方を向き過ぎ
ると、第2の上下風向板90による吹出しは、下方へ流
れて第1の上下風向板80による下方への流れと合流し
て、前下方への1方向の吹出し(合流状態)となってし
まう(符号iii 参照)。
【0047】従って、この場合に上下分流状態を形成で
きるのは、第2の上下風向板90が略水平から、水平よ
りやや前下方寄りを向いた位置までの極めて狭い範囲に
限定される(符号ii参照)。また、この上下分流状態を
形成できる第2の上下風向板90の回動位置は、吹出さ
れる空調空気の温度や流量等の条件にも依存し、一旦上
下分流状態が形成されても、これらの条件が変化する
と、容易に上記ショートサーキット状態や合流状態に移
行してしまう。さらに、合流状態に移行すると流れの状
態が安定するため、再度上下分流状態を形成するには、
一旦第2の上下風向板90を上記ショートサーキット状
態の位置まで戻した後、徐々に前下方へ回動させて合流
状態となる位置の直前で停止させるという、極めて細か
い回動制御を行う必要がある。
【0048】これに対して、図18に模式的に示すよう
に、突起部74が形成された第2の上下風向板70を用
いれば、第1の上下風向板80が垂直の位置にある状態
において、第2の上下風向板70が略水平の位置(符号
I参照)から前下方を向いた位置(符号III 参照)まで
のかなり広い範囲で、上下分流状態(符号II参照)を形
成することができる。このため、吹出される空調空気の
温度や流量等の条件が変化しても、上記ショートサーキ
ット状態や合流状態に移行してしまう可能性の低い安定
した上下分流状態を得ることができる。
【0049】なお、図19(a)に示す本実施形態の第
2の上下風向板70に代えて、図19(b)〜図19
(d)に示す第2の上下風向板170〜370を用いて
も、上述したような安定した上下分流状態を得ることが
できる。まず、図19(b)に示す第2の上下風向板1
70は全体として湾曲形状をなすとともに、その上面1
70a側において、下流側である一端171側部分の曲
率半径r2が、他端172側部分の曲率半径r1より小
さくなっている。
【0050】次に、図19(c)に示す第2の上下風向
板270は全体として湾曲形状をなすとともに、その上
面270a側において、下流側である一端271側部分
に突起部274が形成され、この突起部274の上流側
に対応する部分の曲率半径r3が、他端272側部分の
曲率半径r1より小さくなっている。
【0051】また、図19(d)に示す第2の上下風向
板370は全体として略平板形状をなすとともに、その
上面370a側において、下流側である一端371側部
分に突起部374が形成されている。この突起部374
は、図19(a)に示す第2の上下風向板70の突起部
74と異なり、その一端371側の面が略垂直面をなし
ている。
【0052】次に、各上下風向板60,70が第1モー
ド位置(A)、第2モード位置(D)、または第4〜
4″モード位置(C〜C″)にある場合は、暖房標準モ
ード位置にある場合に比べ、各上下風向板60,70に
よる空調空気の吹き出し抵抗が大きくなるので、吹出し
流量が低下しやすくなるが、前者の場合の吹出し流量
が、後者の場合の吹出し流量(暖房ノーマル風量)より
大きくなる(暖房ノーマル風量+1タップ)ようにして
いるので、吹出し流量の低下を抑えることができる。こ
のことにより、吹出し流量の低下に伴う熱交換器6,7
の熱交換量の低下や、熱交換器温度Tcの上昇よる暖房
運転効率の低下を防止することができる。
【0053】第2の実施形態 次に、図11、図12及び図13を参照して、本発明の
第2の実施形態について説明する。本実施形態の室内機
は、上記第1の実施形態の室内機において、暖房運転時
に、各上下風向板60,70を一定運転時間の間、図1
1に示す第4′モード位置(C′)または図12に示す
第4″モード位置(C″)に保持した後、図13に示す
第2モード位置(D)に移動させるようになっている。
【0054】本実施形態によれば、一定運転時間の間、
各上下風向板60,70を第4′モード位置(C′)ま
たは第4″モード位置(C″)に保持することで、第1
の上下風向板60による主流の吹出し方向を真下よりや
や前方寄りの方向にして、居住者に強い風を当てずに暖
房し、その後、第2の上下風向板70を第2モード位置
(D)に移動させることで、第1の上下風向板60によ
る主流の吹出し方向を前下方に移動させ、居住者に当た
る風を増加させる。このことにより、居住者に急に強い
風を当てることがなく、居住者が通風や冷風感を感じて
不快になることを防止できる。
【0055】第3の実施形態 次に、図8及び図13を参照して、本発明の第3の実施
形態について説明する。本実施形態の室内機は、上記第
1の実施形態の室内機において、暖房運転時に、各上下
風向板60,70を、図8に示す第1モード位置(A)
から、図13に示す第2モード位置(D)に順次移動さ
せるようになっている。
【0056】本実施形態によれば、各上下風向板60,
70が第1モード位置にある場合は吹出し方向が真下方
向となり、第2モード位置にある場合は吹出し方向が第
1の上下風向板60による真下よりやや前方寄りの方向
と、第2の上下風向板70による前方との2方向に分か
れた上下分流状態を形成する。そして、暖房運転時にお
いて、第1の上下風向板60が、第1モード位置から第
2モード位置へ順次移動されるので、吹出し方向が真下
方向から上下分流状態へ順次変化する。このため、最初
の真下方向への吹出しから、その後の上下分流状態に移
行することで、居住者に強い風を当てずに、冷風感のな
い暖かな暖房ができるとともに、上下分流状態では空調
空気が室内全体を循環するので、室温の均一化を図るこ
とができる。
【0057】第4の実施形態 次に、図5、図6、図8、図11、図13、及び図20
を参照して、本発明の第4の実施形態について説明す
る。本実施形態の室内機は、上記第1の実施形態の室内
機において、図20のフローチャートに示すような運転
制御を行うようになっている。また、その前提として、
図5に示す制御部37は、空気調和装置の暖房運転開始
からの経過時間tiを検出するための運転時間タイマの
機能を有するとともに、この経過時間tiと吹出温度検
出器S3の検出した吹出温度Tfとに基づいて、空気調
和装置の空調運転(この場合は暖房運転)の過渡期と安
定期とを判別するための判別手段としての機能を有して
いる。そして、制御部37は、その判別手段としての判
別結果に基づいて、各上下風向板60,70の回動位置
の移動を制御するようになっている。
【0058】ここで、上記暖房運転の過渡期とは、運転
時間tiが短かいか、または室温Ta、熱交換器温度T
c、若しくは吹出温度Tfが比較的低く、暖房運転がま
だ安定していない状態をいい、このような過渡期におい
て居住者に空調空気が当たると、居住者が冷風感を感じ
やすい。一方、安定期とは、運転時間tiが十分経過し
たか、または室温Ta、熱交換器温度Tc、若しくは吹
出温度Tfが十分高くなり、暖房運転が安定した状態を
いい、このような安定期においては居住者に空調空気が
当たっても、居住者が冷風感を感じにくい。
【0059】次に、図20のフローチャートについて説
明する。図20において、まずステップ100で空気調
和装置の暖房運転開始時に該当する場合、運転時間タイ
マtiをスタートさせ(ステップ101)、上下風向板
60,70を第1モード位置(A)へ移動させる。一
方、ステップ100で運転開始時でなく且つステップ1
03で暖房運転中でもない場合において、ステップ11
0で運転停止指令(リモコン装置Rからの運転停止信
号)を受けていない場合は、その他のモード(冷房運転
モード、または除湿運転モード)の運転処理がなされ
(ステップ113)、ステップ110で運転停止指令を
受けていた場合は、上下風向板60,70を停止位置
(S)まで移動させた後(ステップ111)、運転停止
処理が行われる(ステップ112)。
【0060】次に、ステップ103で暖房運転中である
場合において、ステップ104で運転時間tiが10分
を越えた場合は、上下風向板60,70を第1モード位
置(A)から第4′モード位置(C′)へ移動させる。
その後、ステップ106で運転時間tiがまだ20分を
越えていない場合は、吹出温度Tfを検出し(ステップ
108)、ステップ109で吹出温度Tfが所定の基準
吹出温度Tfsより高くなった場合は、上下風向板6
0,70を第4′モード位置(C′)から第2モード位
置(D)へ移動させる(ステップ107)。また、ステ
ップ109で吹出温度Tfが所定の基準吹出温度Tfs
より高くなる前に、ステップ106で運転時間tiが2
0分を越えた場合も、上下風向板60,70を第4′モ
ード位置(C′)から第2モード位置(D)へ移動させ
る(ステップ107)。
【0061】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、まず暖
房運転開始から運転時間tiが10分を経過するまで
(いわば第1の過渡期)は、上下風向板60,70が第
1モード位置(A)へ移動した状態となり、空調空気が
上記真下吹きの状態を形成するので(図8(b)参
照)、居住者にほとんど風を当てることなく室内の床面
付近を暖めることができる。そして、運転時間tiが1
0分を経過してから20分を経過するまで(いわば第2
の過渡期)は、上下風向板60,70が第4′モード位
置、(C′)へ移動した状態となり、空調空気が上記高
温吹出し状態を形成するので(図11(b)参照)、居
住者に最初に当たる温風の温度を上昇させることができ
る。
【0062】その後、吹出温度Tfが所定の基準吹出温
度Tfsより高くなるか、運転時間tiが20分を経過
してから(安定期)は、上下風向板60,70が第2モ
ード位置(D)へ移動した状態となり、空調空気が上記
上下分流状態を形成するので(図13(b)参照)、空
調空気の温度が十分に上昇した状態で、居住者方向への
風を増加させるとともに、室内の上方も暖めることがで
きる。
【0063】このように、暖房運転の過渡期と安定期と
の判別結果に基づいて上下風向板60,70を移動させ
ることで、居住者方向への風を徐々に強くしながら、床
面方向から室内全体を暖房する状態に移行し、居住者に
冷風感を与えることなく室内全体を暖めることができ
る。
【0064】以上、暖房運転開始からの経過時間tiと
吹出温度Tfとに基づいて、各上下風向板60,70の
回動位置の移動を制御する場合について説明したが、吹
出温度Tfに代えて熱交温度検出器S2の検出した熱交
換器温度Tcを用いてもよい。また、経過時間ti、室
温検出器S1の検出した室温Ta、吹出温度Tf、また
は熱交換器温度Tcのいずれか、またはこれらの任意の
組合せに基づいて、各上下風向板60,70の回動位置
の移動を制御するようにしてもよい。
【0065】また、図20のフローチャートのステップ
105において、上下風向板60,70を第4′モード
位置(C′)へ移動させる場合について説明したが、こ
の第4′モード位置(C′)に代えて、第4モード位置
(C)または第4″モード位置(C″)を用いてもよ
い。
【0066】第5の実施形態 次に、図5、図6、図8、図9、図10、図13、及び
図21を参照して、本発明の第5の実施形態について説
明する。本実施形態の室内機は、上記第1の実施形態の
室内機において、図21のフローチャートに示すような
運転制御を行うようになっている。また、その前提とし
て、図6に示すリモコン装置Rは、気流変更運転指令信
号(気流信号)を送信するための気流スイッチ(操作ス
イッチ)b2を有している。そして、図5に示す制御部
37は、リモコン装置Rの気流信号を受信してからの経
過時間(気流スイッチ時間)tを検出するための気流ス
イッチタイマ(操作スイッチタイマ)の機能を有すると
ともに、この経過時間tと室温検出器S1の検出した室
温Ta及び熱交温度検出器S2の検出した熱交換器温度
Tcとに基づいて、空気調和装置の空調運転(この場合
は暖房運転)の過渡期と安定期とを判別するための判別
手段としての機能を有している。そして、制御部37
は、その判別手段としての判別結果に基づいて、各上下
風向板60,70の回動位置の移動を制御するととも
に、室内ファン8(図1参照)の回転による空調空気の
吹出し流量を変化させるようになっている。
【0067】ここで、上記暖房運転の過渡期とは、気流
信号を受信してからの経過時間tが短かいか、または室
温Ta、熱交換器温度Tc、若しくは吹出温度Tfが比
較的低く、暖房運転がまだ安定していない状態をいい、
このような過渡期において居住者に空調空気が当たる
と、居住者が冷風感を感じやすい。一方、安定期とは、
運転時間tiが十分経過したか、または室温Ta、熱交
換器温度Tc、若しくは吹出温度Tfが十分高くなり、
暖房運転が安定した状態をいい、このような安定期にお
いては居住者に空調空気が当たっても、居住者が冷風感
を感じにくい。
【0068】次に、図21のフローチャートについて説
明する。空気調和装置の暖房運転開始時には、上下風向
板60,70が暖房標準モード位置にあり、風量は暖房
ノーマル風量に設定されているが、図21において、暖
房運転中にリモコン装置Rからの気流信号を受信した場
合は(ステップ120)、上下風向板60,70を暖房
標準モード位置から第1モード位置(A)へ移動させる
とともに、風量を暖房ノーマル風量+1タップに増加さ
せる(ステップ121)。そして、気流スイッチタイマ
tをスタートさせ(ステップ122)、室温Ta及び熱
交換器温度Tcの検出を開始する(ステップ123)。
【0069】その後、ステップ124で経過時間tが2
0分を超えた場合、上下風向板60,70を第1モード
位置(A)から第3モード位置(B)へ移動させるとと
もに、風量を暖房ノーマル風量に復帰させる(ステップ
125)。その後、ステップ126で経過時間tが30
分を超えた場合であって、ステップ127で室温Taが
基準温度(Tsc−3)℃以上となり、且つステップ1
28で熱交換器温度Tcが35℃未満である場合は、上
下風向板60,70を第3モード位置(B)から第4モ
ード位置(C)へ移動させるとともに、風量を暖房ノー
マル風量+1タップに増加させる(ステップ129)。
【0070】その後、ステップ130で経過時間tが4
0分を超えた場合であって、ステップ131で室温Ta
が基準温度(Tsc−1)℃以上となった場合は、上下
風向板60,70を第4モード位置(C)から第2モー
ド位置(D)へ移動させる。また、上記ステップ128
で熱交換器温度Tcが35℃以上である場合は、上下風
向板60,70を第3モード位置(B)から第2モード
位置(D)へ移動させる(ステップ132)。
【0071】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、まず上
下風向板60,70が暖房標準モードに置かれた状態に
おいて、リモコン装置Rからの気流信号を受信した場
合、気流信号の受信から気流スイッチ時間tが20分を
経過するまで(いわば第1の過渡期)は、上下風向板6
0,70が第1モード位置(A)へ移動した状態とな
り、空調空気が上記真下吹きの状態を形成するので(図
8(b)参照)、居住者にほとんど風を当てることなく
室内の床面付近を暖めることができる。
【0072】そして、気流スイッチ時間tが20分を経
過してから30分を経過するまで(いわば第2の過渡
期)は、上下風向板60,70が第3モード位置(B)
へ移動した状態となり、空調空気が上記水平吹きの状態
を形成するので(図9(b)参照)、真下吹き状態では
温度が上昇していなかった室内奥方向の温度を、居住者
に風を当てることなく上昇させることができる。
【0073】次に、気流スイッチ時間tが30分を経過
した時点で、室温Taが所定の基準温度(Tsc−3)
℃以上となり、且つ熱交換器温度Tcが35℃未満であ
る状態から、気流スイッチ時間tが40分を経過した時
点で、室温Taが所定の基準温度(Tsc−1)℃以上
となるまでの間(いわば第3の過渡期)は、上下風向板
60,70が第4モード位置(C)へ移動した状態とな
り、空調空気が高温吹出し状態を形成するので(図10
(b)参照)、居住者に最初に当たる温風の温度を上昇
させることができる。
【0074】次に、気流スイッチ時間tが30分を経過
した時点で、室温Taが所定の基準温度(Tsc−3)
℃以上となり、且つ熱交換器温度Tcが35℃以上とな
るか、気流スイッチ時間tが40分を経過した時点で、
室温Taが所定の基準温度(Tsc−1)℃以上となっ
つている場合(安定期)は、上下風向板60,70が第
2モード位置(D)へ移動した状態となり、空調空気が
上記上下分流状態を形成するので(図13(b)参
照)、空調空気の温度が十分に上昇した状態で、居住者
方向への風を増加させるとともに、室内の上方も暖める
ことができる。
【0075】このように、暖房運転の過渡期と安定期と
の判別結果に基づいて上下風向板60,70を移動させ
ることで、居住者方向への風を徐々に強くしながら、床
面方向から室内全体を暖房する状態に移行し、居住者に
冷風感を与えることなく室内全体を暖めることができ
る。
【0076】以上、気流信号を受信してからの経過時間
tと室温Ta及び熱交換器温度Tcとに基づいて、各上
下風向板60,70の回動位置の移動を制御する場合に
ついて説明したが、室温Taと熱交換器温度Tcのうち
いずれか一方のみを用いてもよく、熱交換器温度Tcに
代えて吹出温度検出器S3の検出した吹出温度Tfを用
いてもよい。また、経過時間t、室温Ta、熱交換器温
度Tc、または吹出温度Tfいずれか、またはこれらの
任意の組合せに基づいて、各上下風向板60,70の回
動位置の移動を制御するようにしてもよい。具体的に
は、例えば図21のフローチャートのステップ127、
ステップ128、またはステップ131のいずれか、ま
たは全部を省略してもよい。
【0077】また、図21のフローチャートのステップ
129において、上下風向板60,70を第4モード位
置(C)へ移動させる場合について説明したが、この第
4モード位置(C)に代えて、第4′モード位置
(C′)または第4″モード位置(C″)を用いてもよ
い。
【0078】第6の実施形態 次に、図5、図6、図14、図15を参照して、本発明
の第6の実施形態について説明する。本実施形態の室内
機は、上記第1の実施形態の室内機において、図6に示
すリモコン装置Rは、吹付回避指令信号を送信するため
の吹付回避スイッチ(吹付回避操作スイッチ)b3を有
している。そして、図5に示す制御部37は、吹付回避
スイッチb3の操作の有無を検出する操作検出手段とし
ての機能を有し、冷房運転時に吹付回避スイッチb3の
操作を検出(リモコン装置Rからの吹付回避指令信号を
受信)した場合、上下風向板60,70を冷房標準モー
ド位置から冷房斜上吹モード位置(E)へ移動させるよ
うになっている。
【0079】また、制御部37は、室温検出器S1の検
出した室温Ta、熱交温度検出器S2の検出した熱交換
器温度Tc、及び吹出温度検出器S3の検出した吹出温
度Tfのいずれか、またはこれらの組合せに基づいて、
空調空気が居住域に直接吹付ける状態であるか否かを判
別し、直接吹付ける状態であると判別した場合、上下風
向板60,70を冷房標準モード位置から冷房斜上吹モ
ード位置(E)へ移動させるようになっている。
【0080】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、冷房運
転時において、吹付回避用操作スイッチの手動操作によ
り任意に、または、各温度検出器S1〜S3の検出温度
Ta,Tc,Tfに基づいて自動的に、各上下風向板6
0,70を冷房標準モード位置から冷房斜め上吹モード
位置へ移動させることがでいる。そして、各上下風向板
60,70が冷房標準モード位置にあると空調空気が落
下して居住域に直接吹付けるような場合に、各上下風向
板60,70を冷房標準モード位置から冷房斜め上吹モ
ード位置へ移動させ、空調空気を斜め上吹状態とするこ
とで、空調空気が居住域に直接吹付ける状態を回避する
ことができる。
【0081】第7の実施形態 次に、図2、図5、図6、及び図22を参照して、本発
明の第7の実施形態について説明する。本実施形態の室
内機は、上記第1の実施形態の室内機において、図22
のフローチャートに示すような、デモモード(展示モー
ド)を含む運転制御を行うようになっている。また、そ
の前提として、図6に示すリモコン装置Rは、気流変更
運転指令信号(気流信号)を送信するための気流スイッ
チ(展示用操作スイッチ)b2を有している。そして、
図5に示す制御部37は、応急運転スイッチ(本体側操
作スイッチ)b1の操作からの経過時間(応急運転スイ
ッチ時間)tpを検出するためのデモモード切換タイマ
の機能と、リモコン装置Rからの気流信号の受信回数m
をカウントするための気流信号受信カウンタの機能を有
している。また、制御部37は、上記応急運転スイッチ
b1の操作、この操作からの経過時間tp、及び気流信
号の受信回数mに基づいて、上記デモモードの起動の可
否を判別するための起動判別手段としての機能を有して
いる。
【0082】次に、図22のフローチャートについて説
明する。図22において、まずステップ140で応急運
転スイッチb1が操作されていない場合は、デモモード
以外の他の運転処理が行われる(ステップ141)。一
方、ステップ140で応急運転スイッチb1が操作され
ている場合であって、ステップ142で通電開始(電源
プラグのコンセントへの挿入)から初回の応急運転スイ
ッチb1操作でない場合は、ステップ147でフィルタ
タイマ(運転積算時間タイマ)がリセットされ、応急運
転(設定温度固定の冷暖自動運転)が開始される。一
方、ステップ142で通電開始から初回の応急運転スイ
ッチb1操作である場合は、デモモード切換タイマtp
がスタートし(ステップ143)、受信回数カウンタが
リセット(m=0)される(ステップ144)。
【0083】次に、ステップ145〜150において、
応急運転スイッチ時間tpが10秒を経過する前に、応
急運転スイッチb1の操作が継続したまま、気流信号が
2回以上受信(気流スイッチb2が2回以上操作)され
た(m≧2)場合のみ、デモモード(ステップ151〜
154)が起動するようになっている。一方、応急運転
スイッチ時間tpが10秒を経過する前に応急運転スイ
ッチb1の操作が解除された場合(ステップ145,1
46)、または応急運転スイッチb1の操作が継続して
いても、気流スイッチb2が2回以上操作される前に応
急運転スイッチ時間tpが10秒を経過した場合(ステ
ップ148〜150、ステップ145)は、ステップ1
47でフィルタタイマがリセットされ、応急運転が開始
される。
【0084】次に、デモモード(ステップ151〜15
4)が起動した場合は、まず受信回数カウンタがリセッ
ト(m=0)される(ステップ151)。そして、その
後の気流信号の受信回数(気流スイッチb2の操作回
数)mに応じたデモモード (mod(m,9))が実
施される(ステップ152〜154)。ここで、mod
(m,9)はm÷9の余り(0,1,2,…,8)を意
味し、デモモード (mod(m,9)))は、それぞ
れ表1のモード0〜8に対応している。従って、気流信
号の受信回数が9の倍数になる毎に、デモモードがモー
ド0に戻ることになる。
【0085】そして、表1に示すように、各デモモード
0〜8において、(空気調和装置自体の実際の運転は停
止中にもかかわらず)上下風向板60,70の各モード
位置への移動と、この上下風向板60,70の各モード
位置の変更に対応して、各表示ランプD1,D2,D
5,D6の表示(ON,OFF)と、ファン回転数の変
化による空調空気の吹出し流量とが変化するようになっ
ている。このデモモードにおいては、デモモード以外の
通常の運転モードで行われる場合のある「異常表示(例
えば、運転ランプD5の点滅等)」はなされず、またリ
モコン装置Rからの他の遠隔制御信号は受付ないように
なっている。また、デモモードの解除は、通電終了(電
源プラグのコンセントからの抜取り)により行われる。
【0086】
【表1】 次に、このような構成よりなる本実施形態の作用につい
て説明する。本実施形態によれば、デモモード以外の通
常の運転モードでは、販売店での展示中において室内機
の動作をデモンストレーションしようとしても、異常表
示をしたり、暖房モードで(熱交換器温度が低いために
冷風吹出し防止制御の動作で)室内ファンが作動しない
等のために十分なデモンストレーションができないよう
な場合であっても、デモモードを起動させることによ
り、室内機の動作の効果的なデモンストレーションを行
うことができる。さらに、上下風向板60,70の各モ
ード位置の変更に対応して、各表示ランプD1,D2,
D5,D6の表示と空調空気の吹出し流量とが変化する
ようになっているので、より効果的なデモンストレーシ
ョンを行うことができる。
【0087】また、リモコン装置Rの気流スイッチ(展
示用操作スイッチ)b2と、応急運転スイッチ(本体側
操作スイッチ)b1の操作内容の組合せより、展示モー
ドの起動の可否を判別し、デモモードを起動させたり、
起動させなかったりすることができる。さらに、デモモ
ードの起動後は、リモコン装置Rの気流スイッチb2の
操作回数(気流信号の受信回数)mに応じて順次、表1
に示すようなデモモード0〜8の切換を行うことができ
る。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、リモコン装置の展示用
操作スイッチの操作によって展示モードに設定すること
で、空気調和装置の運転停止中に各上下風向板を各モー
ド位置に移動させることができる。これにより、販売店
での展示中において、室内機の動作の効果的なデモンス
トレーションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における、空気調和装
置の室内機の横断面図。
【図2】図1に示す室内機の外観を、表示部周辺を拡大
して示す斜視図。
【図3】図1に示す室内機の要部を、前面パネルを取外
した状態で示す斜視図。
【図4】図1に示す室内機の、上下風向板が停止位置に
ある状態の吹出口部分を拡大して示す図。
【図5】本発明の第1の実施形態の空気調和装置におけ
る、制御回路構成の要部を示す図。
【図6】本発明の第1の実施形態における、リモコン装
置を示す正面図。
【図7】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板が
暖房標準モード位置にある状態を示す部分横断面図、
(b)は、(a)の上下風向板の回動位置における空調
空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図8】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板が
第1モード位置(A)にある状態を示す部分横断面図、
(b)は、(a)の上下風向板の回動位置における空調
空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図9】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板が
第3モード位置(B)にある状態を示す部分横断面図、
(b)は、(a)の上下風向板の回動位置における空調
空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図10】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板
が第4モード位置(C)にある状態を示す部分横断面
図、(b)は、(a)の上下風向板の回動位置における
空調空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図11】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板
が第4′モード位置(C′)にある状態を示す部分横断
面図、(b)は、(a)の上下風向板の回動位置におけ
る空調空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図12】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板
が第4″モード位置(C″)にある状態を示す部分横断
面図、(b)は、(a)の上下風向板の回動位置におけ
る空調空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図13】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板
が第2モード位置(D)にある状態を示す部分横断面
図、(b)は、(a)の上下風向板の回動位置における
空調空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図14】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板
が冷房標準モード位置にある状態を示す部分横断面図、
(b)は、(a)の上下風向板の回動位置における空調
空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図15】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板
が冷房斜め上吹モード位置(E)にある状態を示す部分
横断面図、(b)は、(a)の上下風向板の回動位置に
おける空調空気の吹出し範囲を示す模式図。
【図16】(a)は、図4に示す室内機の、上下風向板
が除湿モード位置(F)にある状態を示す部分横断面
図、(b)は、(a)の上下風向板の回動位置における
空調空気の吹出し範囲を示す模式図。図1に示す室内機
の第2の上下風向板の横断面形状の変形例を示す図。
【図17】第2の上下風向板に突起部が形成されていな
い場合の、上下分流状態を形成できる範囲を示す模式
図。
【図18】第2の上下風向板に突起部が形成されている
場合の、上下分流状態を形成できる範囲を示す模式図。
【図19】図1に示す室内機の第2の上下風向板の横断
面形状の変形例を示す図。
【図20】本発明の第5の実施形態における運転制御を
示すフローチャート。
【図21】本発明の第6の実施形態における運転制御を
示すフローチャート。
【図22】本発明の第7の実施形態における、デモモー
ドを含む運転制御を示すフローチャート。
【図23】従来の空気調和装置の室内機の吹出口部分を
示す横断面図。
【図24】従来の他の空気調和装置の室内機の吹出口部
分を示す横断面図。
【符号の説明】
1 吹出口 2 吹出通路 3 前面パネル 6 室内熱交換器 8 室内ファン 35 受信部 37 制御部 38 上下風向板モータ駆動回路 39 ファンモータ駆動回路 60 第1の上下風向板(ルーバ) 61,71 上下風向板の一端 62,72 上下風向板の他端 70 第2の上下風向板(ルーバ) 74,274,374 突起部 C1,C2 回動軸 D1〜D6 表示ランプ(表示手段) I′ 室内機 M1,M2 上下風向板モータ R リモコン装置 S1 室温検出器 S2 熱交換器温度検出器 S3 吹出温度検出器 Ta 室温 Tc 熱交換器温度 Tf 吹出温度 b1 応急運転スイッチ(本体側操作スイッチ) b2 気流スイッチ(気流操作スイッチ、展示用操作ス
イッチ) b3 吹付回避スイッチ(吹付回避用操作スイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 時 田 博 之 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 影 山 靖 洋 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 一 色 正 男 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 秋 山 和 彦 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 渡 辺 誠 静岡県富士市蓼原336 東芝エフ・イ ー・シー株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−60366(JP,A) 特開 平6−221646(JP,A) 特開 平5−332551(JP,A) 特開 平7−63396(JP,A) 特開 平8−128700(JP,A) 特開 平8−75215(JP,A) 実開 平2−58648(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 11/02 F24F 11/02 104

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内に空調空気を吹出すための吹出口と、 この吹出口に設けられ、前記空調空気の上下の吹出し方
    向を変化させるためにそれぞれ回動軸回りに回動自在と
    なった第1の上下風向板及び第2の上下風向板であっ
    て、前記吹出口の後下方側に位置する第1の上下風向板
    及び前記吹出口の前上方側に位置する第2の上下風向板
    と、 各上下風向板の回動位置をそれぞれ独立して移動させる
    ための手段と、 展示用操作スイッチを有し、空気調和装置の運転状態を
    設定するためのリモコン装置と、を備え、 前記第1の上下風向板及び第2の上下風向板は、それぞ
    れの回動位置の組合せからなる複数のモード位置に停止
    可能となっており、空気調和装置の運転停止中に各上下
    風向板を前記各モード位置に移動できる展 示モードに設定可能であると共に、この展示モードにお
    いて、前記リモコン装置の展示用操作スイッチの操作に
    応じて、各上下風向板を前記各モード位置に移動させる
    ことを特徴とする空気調和装置の室内機。
  2. 【請求項2】前記展示モードの起動の可否を判別するた
    めの起動判別手段を更に備え、 この起動判別手段の判別結果によって、前記リモコン装
    置の展示用操作スイッチの入力を有効とすることを特徴
    とする請求項1記載の空気調和装置の室内機。
  3. 【請求項3】本体側操作スイッチを更に備え、 前記起動判別手段は、前記本体側操作スイッチと、前記
    リモコン装置の展示用操作スイッチとの操作内容の組合
    せにより、前記展示モードの起動の可否を判別すること
    を特徴とする請求項2記載の空気調和装置の室内機。
  4. 【請求項4】表示手段と、 前記空調空気の吹出し流量を変更するための風量変更手
    段と、を更に備え、 前記展示モードにおいて、各上下風向板の前記各モード
    位置に対応して、前記表示手段の表示内容と前記空調空
    気の吹出し流量とが設定されるとともに、各上下風向板
    の前記各モード位置の変更に伴って、設定された前記表
    示手段の表示内容と前記空調空気の吹出し流量とが得ら
    れるよう、前記表示手段と前記風量変更手段が制御され
    ることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置の室内
    機。
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