JP2902614B2 - 空気調和機の吐出気流制御装置及びその制御方法 - Google Patents

空気調和機の吐出気流制御装置及びその制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の吐出
気流制御装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、一般的な空気調和機
の室内機本体1の前面下部には、室内空気を吸入するた
めに複数の吸入口3を備えた吸入グリル部材5が設置さ
れており、また、本体1の前面上部には、吸入口3を通
して吸入した空気を冷風または温風に熱交換した後室内
に吐出するための吐出口7が形成されている。
【0003】そして、吐出口7には、吐出口7を通して
室内に吐出される空気の風向を上下方向に調節するため
の上下風向翼9と、左右方向に調節するための左右風向
翼11が設置されている。
【0004】また、本体1の前面には、室内機の外観を
美麗にするとともに、内蔵された機器を保護するための
カバー部材13が取り付けられており、カバー部材13
の下側部には、空気調和機の運転モード(自動、冷房、
除湿、送風、暖房等)、運転のスタート/停止、吐出口
7を通して吐出される空気の風量及び風向等を調節する
操作部15が設置されている。
【0005】図2に示すように、吸入グリル部材5の内
側には、吸入口3を通して吸入される室内空気中に浮遊
する埃等の異物をフィルタリングするためのフィルター
部材17が設置されており、フィルター部材17の下流
側には、フィルター部材17によりフィルタリングされ
た室内空気を、冷媒の蒸発潜熱により冷風または温風に
熱交換するための熱交換器19が設置されている。
【0006】また、熱交換器19の上方には、吸入口3
を通して室内空気を吸入するとともに熱交換器19で熱
交換された空気を吐出口7を通して室内に吐出させるた
めに、室内ファンモータ21の駆動により回転するブロ
ーファン(以下、室内ファンという。)23が設置され
ており、室内ファン23の周囲には、室内ファン23を
カバーするとともに、吐出口7に向けて空気の流れを案
内するダクト部材25が設置されている。
【0007】このように構成した空気調和機において、
使用者がリモコンや操作部15を操作して所望の運転モ
ードを選択し運転キーを入れると、室内ファンモータ2
1が駆動して室内ファン23を回転させ、吸入口3を通
して室内空気が本体1内に吸入される。なお、吸入口3
を通して吸入された室内空気中に浮遊する埃等の異物
は、フィルター部材17を通過する際に除去される。
【0008】吸入口3を通して吸入された室内空気は、
熱交換器19を通過して熱交換器19内に流れる冷媒の
蒸発潜熱により熱交換される。熱交換器19で熱交換さ
れた空気は、ダクト部材25により上方に案内され、吐
出口7を通して室内に吐出される。なお、吐出口17を
通して吐出される空気は、上下風向翼9及び左右風向翼
11の風向角度によって上下方向及び左右方向に風向が
調節される。
【0009】ここで、吐出空気の上下方向の風向を調節
する場合には、操作部15における上下風向翼9の動作
キーをオンにして上下風向翼9の角度を上下方向に変化
させることにより上下方向に風向を調節し、動作キーを
オフにして停止させる。また、吐出空気の左右方向の風
向を調節する場合には、操作部15における左右風向翼
11の動作キーをオンにして左右風向翼11の角度を左
右方向に変化させることにより左右方向の風向を調節
し、動作キーをオフにして停止させる。
【0010】しかしながら、このように構成した従来の
空気調和機では、使用者が上下風向翼9及び左右風向翼
11の位置を直接確認しながらキーを操作し、所望の吐
出気流パターンを模索しなければならず、非常に不便で
あった。
【0011】また、上下風向翼9及び左右風向翼11の
風向角度により、吐出空気が上下または左右の一定した
方向のみに吐出され、風向調節範囲が狭く、本体から離
れた場所や室内全体の空気の流れを制御できないという
問題があった。
【0012】さらに、部屋全体の空気調和のためには一
定の時間間隔で上下風向翼9及び左右風向翼11の角度
調節をしなければならず、また、本体1から離れた場所
の空気調和のためには風量を上昇させなければならない
が、そのための風向や風量の変更も使用者がその都度操
作しなければならないという不便があった。
【0013】さらに、左右風向翼11は左右スイングの
みが可能であるので、部屋のある一部分に対して集中的
に空気の流れを制御することができないという問題があ
った。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上述
した従来の問題点を解決するためになされたものであっ
て、本発明の目的は、室内の全ての領域における人体の
有無、本体との接近状態、人の位置や活動量を感知し、
吐出空気の風向、風量、設定温度を自動的に調節するこ
とによって、室内の全ての領域を適切に空気調和するこ
とが可能であり、快適な室内環境を提供することができ
る空気調和機の吐出気流制御装置及びその方法を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による空気調和機の吐出気流制御装置は、室
内空気を吸入するための吸入口を備えた本体と、前記吸
入口を通して吸入される室内空気を熱交換させる熱交換
器と、前記熱交換器により熱交換された空気を室内に吐
出する吐出口と、前記吐出口を通して吐出される空気の
上下方向の風向を調節するために前記吐出口に配置した
上下風向翼と、前記吐出口を通して吐出される空気の左
右方向の風向を調節するために前記吐出口に配置した左
右風向翼と、前記上下風向翼を回転させるための上下風
向モータと、前記左右風向翼を回転させるための左右風
向モータと、空気を循環させるために前記本体内に設置
したファンと、前記ファンを回転させるためのファンモ
ータと、空気調和機の全体的な動作を制御する制御手段
とから構成される空気調和機における吐出気流制御装置
であって、室内の人体からの赤外線を検出し、その人体
から空気調和機本体までの距離を感知する距離感知手段
と、室内の人体からの赤外線を検出し、前記本体からみ
て人の存在する方向を感知する位置感知手段と、を備
え、前記制御手段は、前記位置感知手段を通じて感知さ
れた結果に応じて、前記左右風向翼を、左側の一定角に
位置させるモードと、右側の一定角に位置させるモード
と、中央に向けるモードの3つのモードのうちいずれか
1つに設定し、前記距離感知手段を通じて感知された結
果に応じて、前記上下風向翼を、下向きの一定角に位置
させる近距離モードと、上向きの一定角に位置させる遠
距離モードと、水平位置を中心に上下方向に一定区間で
スイングさせるワイドモードと、水平位置から上向きに
一定区間でスイングさせるウェーブモードの4つのモー
ドのうちいずれか1つに設定し、前記左右風向翼の位置
に関する前記3つのモードのうちどのモードが設定され
たかを判断して、その設定されたモードに従って前記左
右風向モータを制御して前記左右風向翼を所定の角度位
置まで回転させ、前記上下風向翼の動作に関する前記4
つのモードのうちどのモードが設定されたかを判断し
て、その設定されたモードに従って前記上下風向モータ
を制御して前記上下風向翼を所定の角度位置で動作させ
るようにしたことを特徴とする。
【0016】前記風向翼は、相互に直交する2つの風向
翼セットから構成され、これらのセットはそれぞれ、吐
出空気の風向を調節するために、他のセットに対して回
転可能であることが好ましい。また、前記位置判断手段
は、人の動きがある場合に、制御手段に信号を供給する
ように動作することが好ましい。さらに、空気調和機の
動作状態を表示する表示手段をさらに含むとよい。
【0017】また、本発明による空気調和機の吐出気流
制御方法は、吐出口を通して吐出される空気の上下方向
の風向を調節するために前記吐出口に配置した上下風向
翼と、前記吐出口を通して吐出される空気の左右方向の
風向を調節するために前記吐出口に配置した左右風向翼
と、前記上下風向翼を回転させるための上下風向モータ
と、前記左右風向翼を回転させるための左右風向モータ
と、空気を循環させるために空気調和機本体内に設置し
たファンと、前記ファンを回転させるためのファンモー
タと、空気調和機の全体的な動作を制御する制御手段と
を備えた空気調和機における吐出気流制御方法であっ
て、位置感知手段により室内の人体からの赤外線を検出
し、前記本体からみて人の存在する方向を感知し、距離
感知手段により室内の人体からの赤外線を検出し、その
人体から前記本体までの距離を感知し、前記位置感知手
段を通じて感知された結果に応じて、前記左右風向翼
を、左側の一定角に位置させるモードと、右側の一定角
に位置させるモードと、中央に向けるモードの3つのモ
ードのうちいずれか1つに設定し、前記距離感知手段を
通じて感知された結果に応じて、前記上下風向翼を、下
向きの一定角に位置させる近距離モードと、上向きの一
定角に位置させる遠距離モードと、水平位置を中心に上
下方向に一定区間でスイングさせるワイドモードと、水
平位置から上向きに一定区間でスイングさせるウェーブ
モードの4つのモードのうちいずれか1つに設定し、前
記左右風向翼の位置に関する前記3つのモードのうちど
のモードが設定されたかを判断して、その設定されたモ
ードに従って前記左右風向モータを制御して前記左右風
向翼を所定の角度位置まで回転させ、前記上下風向翼の
動作に関する前記4つのモードのうちどのモードが設定
されたかを判断して、その設定されたモードに従って前
記上下風向モータを制御して前記上下風向翼を所定の角
度位置で動作させるようにしたことを特徴とする。
【0018】空気調和機の動作状態を表示するステップ
をさらに含むことが好ましい。また、前記ステップB
は、吐出口に配置された風向翼の位置を調節し、空気を
循環させるファンの速度を調節するようにするとよい。
【0019】さらに、本発明による空気調和機の吐出気
流制御方法は、A)室内の人体からの赤外線を検出し、
空気調和機に対するその人の距離及び方向を判断するス
テップと、B)人体が感知された室内の所定領域に空気
を供給するために、吐出口に配置された風向手段を通し
て吐出される空気の流れを調節するステップとからな
り、前記ステップBは、b1)人体が空気調和機から基
準距離内にあるものと感知された場合には、ほぼ前方下
側に向けて空気を吐出させ、または、b2)人体が空気
調和機から基準距離を超える位置にあるものと感知され
た場合には、ほぼ前方上側に向けて空気を吐出させるこ
とを特徴とする。
【0020】前記ステップb1及びb2は、空気の吐出
角度を上下方向に変化させるために、風向手段を連続的
に首振り動作させることが好ましい。また、空気の吐出
角度を水平方向に変化させるために、風向手段を調節す
るステップをさらに含むことが好ましい。この場合、前
記ステップBは、吐出口を横切って延びる上下及び左右
風向翼を回転させるようにするとよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明に
よる空気調和機の概略的な構成において、図1及び図2
に示した一般的な空気調和機の構成と同一部分について
は同一の参照符号を付して重なる説明を省略する。
【0022】図3に示すように、電源手段100は、交
流電源端(図示せず)から供給される常用交流電圧を空
気調和機の動作に必要な所定の直流電圧に変換して出力
する。運転操作手段102は、使用者が所望する運転モ
ード(自動、冷房、除湿、送風、暖房)、運転のスター
ト/停止、設定温度Ts、吐出空気の設定風量及び設定
風向等を入力するために、多数の機能キーを備えてい
る。
【0023】距離感知手段104は、人体からの赤外線
を検出し、人が本体1からどの程度離れた位置にいるか
を感知するために、感知距離が異なる2つのセル(ce
ll)から構成された赤外線センサーであって、この距
離感知手段104は、2m以内の近接距離を感知するセ
ル(以下、近距離感知部という)106と、4m以内の
距離を感知するセル(以下、中距離感知部という)10
8とから構成されている。
【0024】位置感知手段110は、人体からの赤外線
を検出し、人が本体1からどの方向に位置するかを感知
するために、2つのセルから構成された赤外線センサー
であって、この位置感知手段110は、左側を感知する
セル(以下、左向感知部という)112と、右側を感知
するセル(以下、右向感知部という)114とから構成
されている。
【0025】制御手段116は、電源手段100からの
直流電圧が印加され、空気調和機を初期化させるととも
に、運転操作手段102からの運転選択信号や運転スタ
ート/運転停止信号等に応じて空気調和機の全体的な動
作を制御するマイクロコンピューターであって、この制
御手段116は、距離感知手段104により感知された
人体までの距離及び位置感知手段110により感知され
た人の左右位置に応じて吐出空気が室内の全ての領域に
供給されるように、上下風向翼9及び左右風向翼11の
風向角度、室内ファン23の速度、温度等を制御する。
【0026】室内温度感知手段118は、運転操作手段
102により使用者が設定した温度Tsで室内温度を制
御して空気調和機の空調運転を遂行するために、吸入口
3を通して吸入される室内空気の温度Trを感知し、圧
縮機駆動手段120は、運転操作手段102により使用
者が設定した温度Tsと室内温度感知手段118により
感知された室内温度Trとの差に基づいて制御手段11
6から出力される制御信号を受けて圧縮機121を駆動
する。
【0027】風向調節手段122は、距離感知手段10
4により感知された人体までの距離及び位置感知手段1
10により感知された本体1に対する人の左右位置に応
じて吐出口7を通して吐出される空気が室内の所要の領
域に供給されるように、吐出空気の吐出方向を上下左右
に調節するものであって、この風向調節手段122は、
制御手段116からの制御信号を受けて上下風向翼9を
回転させるために上下風向モータ125を駆動する上下
風向調節部124と、制御手段116からの制御信号を
受けて左右風向翼11を中央(図10(B))、左側の
一定角(約15°)(図10(A))または右側の一定
角(約15°)(図10(C))に回転させるために左
右風向モータ127を駆動する左右風向調節部126と
から構成されている。なお、上下風向翼9は、所望の位
置に停止したり、または、所定の角度範囲内で連続的に
上下回動(上下方向の首振り動作)をすることができ
る。
【0028】ファンモータ駆動手段128は、距離感知
手段104により感知された人体までの距離及び位置感
知手段110により感知された本体1に対する人の左右
位置に応じて吐出口7を通して吐出される空気が室内の
必要な領域に供給されるように、吐出空気の風量を調節
するとともに、運転操作手段102により選択された風
量により熱交換された空気(冷風または温風)を室内に
送風するように、制御手段116から制御信号を受けて
室内ファンモータ129を所定の回転数で駆動させてを
室内ファン23を回転させる。
【0029】表示手段130は、運転操作手段102か
らのキー信号に基づき制御手段116からの制御信号を
受けて、運転選択モード(自動、冷房、除湿、送風、暖
房)、設定温度Ts、室内温度Tr等を表示し、さら
に、室内の本体1に近い領域を空調する近距離(FOC
US)運転状態を表示する近距離表示ランプと、室内全
体を均一に空調するワイド(WIDE)運転状態を表示
するワイド表示ランプと、室内の中央部を空調するウェ
ーブ(WAVE)運転状態を表示するウェーブ表示ラン
プとを備える。
【0030】このように構成された本発明による空気調
和機及びその吐出気流制御方法の動作について、図4乃
至図8に示すフローチャートに沿って以下に説明する。
【0031】まず、空気調和機に電源が印加されると、
電源手段100は、交流電源端(図示せず)から供給さ
れた常用交流電圧を空気調和機の駆動に必要な所定の直
流電圧に変換し、各駆動回路及び制御手段116に出力
する。
【0032】ステップS1において、電源手段100か
らの直流電圧が制御手段116に入力されると、空気調
和機を初期化させる。次に、ステップS2において、制
御手段116は、上下風向翼9が動作初期位置である閉
じた状態に移動するように上下風向モータ125を駆動
するための制御信号を上下風向調節部124に出力す
る。これにより、上下風向調節部124は、制御手段1
16からの制御信号を受けて、上下風向モータ125を
時計方向に例えば22.5°/秒の角速度で駆動して上
下風向翼9を閉める。
【0033】次に、ステップS3において、制御手段1
16は、左右風向翼11を動作初期位置である閉じた状
態に移動するように左右風向モータ127を駆動するた
めの制御信号を左右風向調節部126に出力する。これ
により、左右風向調節部126は、制御手段116から
の制御信号を受けて、左右風向モータ127を時計方向
に例えば22.5°/秒の角速度で駆動して左右風向翼
11を閉める。
【0034】その後、ステップS4において、制御手段
116は、上下及び左右風向モータ125,127の駆
動時間をカウントし、所定時間(例えば約7秒)が経過
したか否かを判断し、所定時間が経過していない場合
(NOの場合)には、上下風向翼9及び左右風向翼11
が完全に閉じていない状態であると判断し、ステップS
2に戻って所定時間が経過するまでステップS2以下の
動作を反復する。
【0035】一方、ステップS4において、所定時間が
経過している場合(YESの場合)には、上下風向翼9
及び左右風向翼11が完全に閉じた状態すなわち動作初
期位置にあるものと判断し、制御手段116は、上下及
び左右風向調節部124,126に制御信号を送り、上
下及び左右風向モータ125,127を停止させる(ス
テップS5)。従って、上下風向翼9及び左右風向翼1
1の閉じ動作は完了し、この状態を以降の動作初期位置
とする。
【0036】なお、運転オフ時にも、ステップS2から
ステップS5までの初期化ルーチンを行うが、運転が停
止されている間に上下風向翼9及び左右風向翼11が外
部からの操作で位置が偏向された場合に正確な位置制御
が難しくなるので、まず上下風向翼9及び左右風向翼1
1を完全に閉じる初期化ルーチンを行うことが好まし
い。
【0037】次に、ステップS6において、運転操作手
段102を介して冷房または暖房しようとする室内の設
定温度Ts、設定風量、設定風向等を制御手段116に
入力し、ステップS7において、運転キーがオンされた
か否かを判断する。ステップS7において、運転キーが
オンされていない場合(NOの場合)には、運転キーが
オンされるまで空気調和機を運転待機状態に維持する。
【0038】一方、ステップS7において運転キーがオ
ンされた場合(YESの場合)には、運転操作手段10
2からの操作命令や運転命令に基づいて冷房または暖房
運転を遂行するために、制御手段116は室内ファンモ
ータ129を駆動するための制御信号をファンモータ駆
動手段128に出力する。これにより、ファンモータ駆
動手段128は、運転操作手段102を介して入力され
た設定風量に従って室内ファンモータ129を所定の回
転数(速度)で駆動し、室内ファン23を回転させる
(ステップS8)。
【0039】なお、室内ファン23が設定風量となるよ
うに回転すると、吸入口3を通して室内空気が本体1に
吸入され、このとき吸入口3を通して吸入される室内空
気の温度Trを室内温度感知手段118で感知し制御手
段116に出力する。
【0040】次に、ステップS9において、制御手段1
16は、運転操作手段102を介して入力された設定風
向に従って上下風向翼9及び左右風向翼11の風向角度
を調節するために、上下及び左右風向モータ125,1
27を駆動するための制御信号を上下及び左右風向調節
部124,126にそれぞれ出力する。これにより、上
下及び左右風向調節部124,126は、制御手段11
6からの制御信号を受けて上下及び左右風向モータ12
5,127をそれぞれ駆動させて、上下風向翼9及び左
右風向翼11の風向角度を使用者が設定した風向角度に
従って調節する。
【0041】次に、ステップS10において、室内温度
感知手段118によって感知された室内温度Trと運転
操作手段102を介して使用者が設定した温度Tsとを
比較し、圧縮機121の駆動条件であるか否かを判断す
る。
【0042】ここで、圧縮機121の駆動条件とは、冷
房運転時には室内温度感知手段118により感知された
室内温度Trが設定温度Tsより大きい場合であり、暖
房運転時には室内温度Trが設定温度Tsより小さい場
合をいう。
【0043】ステップS10における判断の結果、圧縮
機121の駆動条件でない場合(NOの場合)には、ス
テップS8に戻って、引き続き室内温度Trを感知しな
がらステップS8以下の動作を反復する。一方、圧縮機
121の駆動条件である場合(YESの場合)には、ス
テップS11に移行し、制御手段116は、室内温度T
rと設定温度Tsとの差によって圧縮機121の運転周
波数を決定し、圧縮機121を駆動するための制御信号
を圧縮機駆動手段120に出力する。これにより、圧縮
機駆動手段120は、制御手段116で決定された運転
周波数に従って圧縮機121を駆動する。
【0044】圧縮機121が駆動すると、ステップS1
2において空気調和機は正常運転を開始する。すなわ
ち、室内ファン23が駆動されることによって吸入口3
を通して室内空気が本体1内に吸入され、吸入口3を通
して吸入された室内空気中に浮遊する埃等の異物はフィ
ルター部材17を介して除去され、その後、室内空気
は、熱交換器19を通過して熱交換される。そして、熱
交換器19で熱交換された空気は、ダクト部材25によ
り案内され上方に流れ、吐出口7に回動可能に設置され
た上下風向翼9及び左右風向翼11の風向角度に従って
上下または左右方向にに風向が調節されながら室内に吐
出される。
【0045】このような空気調和機の正常運転時に、ス
テップS13において、人の位置を判断するために、ま
ず位置感知手段110の左向感知部112で人体からの
赤外線を検出し、入力パルスの有無を判断する。
【0046】ステップS13における判断の結果、左向
感知部112に入力パルスがある場合(YESの場合)
には、ステップS14に移行し、位置感知手段110の
右向感知部114で人体からの赤外線を検出し、入力パ
ルスの有無を判断する。
【0047】ステップS14における判断の結果、右向
感知部114に入力パルスがある場合(YESの場合)
には、本体1の左側と右側の両側で人の動きがあるもの
と判断し、ステップS15に移行し、制御手段116は
空気調和機の運転モードをAモードにセッティングす
る。一方、ステップS14において、右向感知部114
に入力パルスが無い場合(NOの場合)には、本体1の
左側のみに人の動きがあるものと判断し、ステップS1
6に移行し、制御手段116は空気調和機の運転モード
をBモードにセッティングする。
【0048】また、ステップS13における判断の結
果、左向感知部112に入力パルスが無い場合(NOの
場合)には、ステップS17に移行し、右向感知部11
4に入力パルスがあるか否かを判断する。ステップS1
7において、右向感知部114に入力パルスがある場合
(YESの場合)には、本体1の右側のみに人の動きが
あるものと判断し、ステップS18に移行し、制御手段
116は空気調和機の運転モードをCモードにセッティ
ングする。一方、ステップS17における判断の結果、
右向感知部114に入力パルスが無い場合(NOの場
合)には、本体1の左側と右側の両側で人の動きが無い
ものと判断し、ステップS19に移行し、制御手段11
6は空気調和機の運転モードをDモードにセッティング
する。
【0049】Aモード、BモードあるいはCモードに設
定されると、ステップS20に移行して、人が本体1か
ら2m以内の近接した位置にいるか否かを判断するため
に、距離感知手段104の近距離感知部106により人
体からの赤外線を検出して入力パルスの有無を判断す
る。ステップS20における判断の結果、近距離感知部
106に入力パルスがある場合(YESの場合)には、
ステップS21に移行し、人が本体1から4m以内の中
距離にいるか否かを判断するために、距離感知手段10
4の中距離感知部108により人体からの赤外線を検出
して入力パルスの有無を判断する。
【0050】ステップS21における判断の結果、中距
離感知部108に入力パルスが無い場合(NOの場合)
には、本体1と近距離のみに人の動きがあるものと判断
し、ステップS22に移行し、運転モードを近距離モー
ドにセッティングする。一方、中距離感知部108に入
力パルスがある場合(YESの場合)には、本体1に比
較的に近い領域やある程度離れた領域の両方で人の動き
があるものと判断してステップS23に移行し、運転モ
ードをワイドモードにセッティングする。
【0051】また、ステップS20における判断の結
果、近距離感知部106に入力パルスが無い場合(NO
の場合)には、ステップS24に移行し、中距離感知部
108に入力パルスがあるか否かを判断し、中距離感知
部108に入力パルスがある場合(YESの場合)に
は、本体1とある程度離れた位置のみで人の動きがある
ものと判断し、ステップS25に移行し、運転モードを
ウェーブモードにセッティングする。一方、ステップS
24における判断の結果、中距離感知部108に入力パ
ルスが無い場合(NOの場合)には、ステップS26に
移行し、運転モードを遠距離モードにセッティングす
る。
【0052】ステップS22、S23、S25、S26
においてそれぞれモードが設定されると次に、ステップ
S27において、運転モードがDモードであるか否かを
判断し、Dモードでない場合(NOの場合)には、ステ
ップS28に移行し、Aモードであるか否かを判断す
る。ステップS28における判断の結果、Aモードであ
る場合(YESの場合)には、ステップS30に移行
し、左右風向調節部126を介して左右風向モータ12
7を駆動し、左右風向翼11の角度を図10(B)に示
すように中央の一定角まで回転させてから停止させる。
【0053】ステップS28における判断の結果、Aモ
ードでない場合(NOの場合)には、ステップS29に
移行してBモードであるか否かを判断し、Bモードでな
い場合(NOの場合)には、Cモードであると判断して
ステップS31に移行する。ステップS31において、
制御手段116の制御信号によって左右風向調節部12
6は左右風向モータ127を駆動させ、左右風向翼11
を図10(C)に示すように右側の一定角(例えば約1
5°)まで回転させてから停止させる。
【0054】一方、ステップS29における判断の結
果、Bモードである場合(YESの場合)には、ステッ
プS32に移行し、制御手段116の制御信号によって
左右風向調節部126は左右風向モータ127を駆動
し、左右風向翼11の角度を図10(A)に示すように
左側の一定角(例えば約15°)まで回転させてから停
止させる。
【0055】ステップS30,S31,S32の次に、
ステップS33において、運転モードが近距離モードで
あるか否かを判断し、近距離モードでない場合(NOの
場合)には、ステップS34に移行してワイドモードで
あるか否かを判断し、さらに、ワイドモードでない場合
(NOの場合)は、ステップS35に移行してウェーブ
モードであるか否かを判断する。
【0056】ステップS35における判断の結果、ウェ
ーブモードでない場合(NOの場合)には、遠距離モー
ドであるものと判断し、表示手段130は制御手段11
6からの制御信号によって遠距離表示ランプをオンして
遠距離動作状態であることを表示する(ステップS3
6)。その後、ステップS37において、ファンモータ
駆動手段128は、制御手段116からの制御信号を受
けて室内ファンモータ129の回転数をターボ風量(例
えば約670RPM)となるように駆動し、ステップS
38において、制御手段116は、吐出口7を通して吐
出される空気が遠距離に到達するように、上下風向調節
部124に制御信号を出力する。これにより、上下風向
調節部124は、上下風向モータ125を駆動して、上
下風向翼9が図9(A)に示すように上向きの一定角位
置(例えば約15°)まで回転してから停止する。
【0057】従って、吸込口3を通して吸入された室内
空気は、熱交換器19を通過しながら熱交換され、熱交
換器19で熱交換された空気は、ダクト部材25により
案内されて上方に流れ、吐出口7において、上向一定角
位置(図9(A))に固定された上下風向翼9と、右向
き、左向きまたは中央のいずれかの一定角位置(図10
(A)〜(C))に固定された左右風向翼11とを介し
て吐出され、遠距離の空気調和を行いながら、ステップ
S13に復帰し、ステップS13以下の動作を反復す
る。
【0058】また、ステップS35における判断の結
果、ウェーブモードの場合(YESの場合)には、ステ
ップS39に移行し、表示手段130は制御手段116
からの制御信号を受けてウェーブ表示ランプをオンして
ウェーブ動作状態であることを表示する。その後、ステ
ップS40において、ファンモータ駆動手段128は、
制御手段116からの制御信号を受けて室内ファンモー
タ129の回転数をターボ風量となるように駆動し、ス
テップS41において、制御手段116は、吐出口7を
通して吐出される空気が本体1からある程度離れた室内
の中央部に到達するように、上下風向調節部124に制
御信号を出力する。これにより、上下風向調節部124
は、上下風向モータ125を駆動して、上下風向翼9が
図9(C)に示すように上下方向に一定区間α(例えば
約15°)スイングする。
【0059】従って、吸込口3を通して吸入された室内
空気は、熱交換器19を通過しながら熱交換され、熱交
換器19で熱交換された空気は、ダクト部材25により
案内されて上方に流れ、吐出口7において、上下方向の
一定区間α(図9(C))でスイング動作する上下風向
翼9と、左向き、右向きまたは中央のいずれかの一定角
位置(図10(A)〜(C))に固定された左右風向翼
11とを介して吐出され、室内の中央部の空気調和を行
いながら、ステップS13に復帰し、ステップS13以
下の動作を反復する。
【0060】さらに、ステップS33における判断の結
果、近距離モードの場合(YESの場合)には、ステッ
プS42に移行し、表示手段130は制御手段116か
らの制御信号を受けて近距離表示ランプをオンさせて近
距離動作状態であることを表示する。その後、ステップ
S43において、ファンモータ駆動手段128は、制御
手段116からの制御信号を受けて室内ファンモータ1
29の回転数をターボ風量となるように駆動し、ステッ
プS44において、制御手段116は、吐出空気が本体
1と近い距離に到達するように、上下風向調節部124
に制御信号を出力する。これにより、上下風向調節部1
24は、制御手段116からの制御信号を受けて上下風
向モータ125を駆動し、上下風向翼9を図9(B)に
示すように下向の一定角位置(例えば約15°)まで回
転させて停止させる。
【0061】従って、吸込口3を通して吸入された室内
空気は、熱交換器19を通過しながら熱交換され、熱交
換器19で熱交換された空気は、ダクト部材25により
案内されて上方に流れ、吐出口7において、下向きの一
定角位置(図9(B)の実線位置)に固定された上下風
向翼9と、左向き、右向きまたは中央のいずれかの一定
角位置(図10(A)〜(C))に固定された左右風向
翼11とを介して吐出され、近距離の空気調和を行いな
がら、ステップS13に復帰し、ステップS13以下の
動作を反復する。
【0062】さらに、ステップS34における判断の結
果、ワイドモードである場合(YESの場合)には、ス
テップS45に移行し、表示手段130は、制御手段1
16からの制御信号を受けてワイド表示ランプをオンさ
せてワイド動作状態であることを表示する。その後、ス
テップS46において、ファンモータ駆動手段128
は、制御手段116からの制御信号を受けて室内ファン
モータ129の回転数をターボ風量となるように駆動
し、ステップS47において、制御手段116は、吐出
空気が室内全体に均一に拡散するように、上下風向調節
部124に制御信号を出力する。これにより、上下風向
調節部124は、制御手段116からの制御信号を受け
て上下風向モータ125を駆動し、上下風向翼9が図9
(E)に示すように上下方向の一定区間θ(例えば約3
0°)でスイングさせる。
【0063】従って、吸込口3を通して吸入された室内
空気は、熱交換器19を通過しながら熱交換され、熱交
換器19で熱交換された空気は、ダクト部材25により
案内されて上方に流れ、吐出口7において、上下方向の
一定区間θ(図9(E))でスイングする上下風向翼9
と、左向き、右向きまたは中央のいずれかの一定角位置
(図10(A)〜(C))に固定された左右風向翼11
とによって風向を制御されながら吐出され、室内全体の
空気調和を行いながら、ステップS13に復帰し、ステ
ップS13以下の動作を反復する。
【0064】さらに、ステップS27における判断の結
果、Dモードである場合(YESの場合)には、ステッ
プS48に移行し、ファンモータ駆動手段128は、制
御手段116からの制御信号を受けて室内ファンモータ
129の回転数を制御して室内ファンを微風となるよう
に駆動し、ステップS49において、制御手段116
は、左右風向翼11の角度を調節するための制御信号を
左右風向調節部126に出力する。これにより、左右風
向調節部126は、制御手段116からの制御信号を受
けて左右風向モータ127を駆動し、左右風向翼11の
角度を図10(B)に示すように中央の一定角位置まで
移動させてから、左右風向モータ127の駆動を停止す
る。
【0065】その後、ステップS50において、制御手
段116は、上下風向翼9の角度を調節するための制御
信号を上下風向調節部124に出力する。これにより、
上下風向調節部124は、制御手段116からの制御信
号を受けて上下風向モータ125を駆動し、上下風向翼
9の角度が図9(D)に示すような中央の一定角位置ま
で回転させてから、上下風向モータ125の駆動を停止
し、ステップS51において、運転操作手段102を介
して使用者が設定した温度Tsを2℃上昇させた後、ス
テップS12に復帰し、正常運転を引き続き行い、ステ
ップS12以下の動作を反復する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による空気
調和機及びその吐出気流制御方法によれば、室内の全て
の領域における人の有無、人と本体との接近状態、人の
位置や活動量等を感知し、吐出空気の風向、風量、設定
温度を自動的に調節するようになっているので、室内の
状態に応じて適切な空気調和が可能となり、快適な室内
環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な空気調和機の室内機を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の室内機の縦断面図である。
【図3】本発明による空気調和機の吐出気流制御装置の
制御ブロック図である。
【図4】本発明による空気調和機の吐出気流制御の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明による空気調和機の吐出気流制御の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明による空気調和機の吐出気流制御の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明による空気調和機の吐出気流制御の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明による空気調和機の吐出気流制御の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図9】図9(A)〜(E)は、図1のA−A線からみ
た上下風向翼の動作状態を示す図である。
【図10】図9(A)〜(E)は、図1のB−B線から
みた左右風向翼の動作状態を示す図である。
【符号の説明】
3 吸入口 7 吐出口 9 上下風向翼 11 左右風向翼 23 室内ファン 100 電源手段 102 運転操作手段 104 距離感知手段 106 近距離感知部 108 中距離感知部 110 位置感知手段 112 左向感知部 114 右向感知部 116 制御手段 118 室内温度感知手段 120 圧縮機駆動手段 122 風向調節手段 124 上下風向調節部 125 上下風向モータ 126 左右風向調節部 127 左右風向モータ 128 ファンモータ駆動手段 129 室内ファンモータ 130 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 1996−17548 (32)優先日 1996年5月22日 (33)優先権主張国 韓国(KR) (31)優先権主張番号 1996−17549 (32)優先日 1996年5月22日 (33)優先権主張国 韓国(KR) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内空気を吸入するための吸入口を備え
    た本体と、前記吸入口を通して吸入される室内空気を熱
    交換させる熱交換器と、前記熱交換器により熱交換され
    た空気を室内に吐出する吐出口と、前記吐出口を通して
    吐出される空気の上下方向の風向を調節するために前記
    吐出口に配置した上下風向翼と、前記吐出口を通して吐
    出される空気の左右方向の風向を調節するために前記吐
    出口に配置した左右風向翼と、前記上下風向翼を回転さ
    せるための上下風向モータと、前記左右風向翼を回転さ
    せるための左右風向モータと、空気を循環させるために
    前記本体内に設置したファンと、前記ファンを回転させ
    るためのファンモータと、空気調和機の全体的な動作を
    制御する制御手段とから構成される空気調和機における
    吐出気流制御装置であって、 室内の人体からの赤外線を検出し、その人体から空気調
    和機本体までの距離を感知する距離感知手段と、 室内の人体からの赤外線を検出し、前記本体からみて人
    の存在する方向を感知する位置感知手段と、 を備え、前記制御手段は、 前記位置感知手段を通じて感知された結果に応じて、前
    記左右風向翼を、左側の一定角に位置させるモードと、
    右側の一定角に位置させるモードと、中央に向けるモー
    ドの3つのモードのうちいずれか1つに設定し、 前記距離感知手段を通じて感知された結果に応じて、前
    記上下風向翼を、下向きの一定角に位置させる近距離モ
    ードと、上向きの一定角に位置させる遠距離モードと、
    水平位置を中心に上下方向に一定区間でスイングさせる
    ワイドモードと、水平位置から上向きに一定区間でスイ
    ングさせるウェーブモードの4つのモードのうちいずれ
    か1つに設定し、 前記左右風向翼の位置に関する前記3つのモードのうち
    どのモードが設定されたかを判断して、その設定された
    モードに従って前記左右風向モータを制御して前記左右
    風向翼を所定の角度位置まで回転させ、 前記上下風向翼の動作に関する前記4つのモードのうち
    どのモードが設定されたかを判断して、その設定された
    モードに従って前記上下風向モータを制御して前記上下
    風向翼を所定の角度位置で動作させるようにしたことを
    特徴とする吐出気流制御装置。
  2. 【請求項2】 前記距離感知手段及び前記位置感知手段
    を通じて室内に人体の存在が感知されない場合には、前
    記制御手段は、前記左右風向翼を中央に向けると共に前
    記上下風向翼を水平位置に移動させ、運転操作手段を介
    して使用者が設定した温度を2℃上昇させるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の吐出気流制御装置。
  3. 【請求項3】 空気調和機の動作状態を表示する表示手
    段をさらに含む請求項1に記載の吐出気流制御装置。
  4. 【請求項4】 前記上下風向翼の動作に関する前記4つ
    のモードにおいて、前記制御手段は、前記ファンモータ
    の回転数をターボ風量となるように制御することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の吐出気流
    制御装置。
  5. 【請求項5】 吐出口を通して吐出される空気の上下方
    向の風向を調節するために前記吐出口に配置した上下風
    向翼と、前記吐出口を通して吐出される空気の左右方向
    の風向を調節するために前記吐出口に配置した左右風向
    翼と、前記上下風向翼を回転させるための上下風向モー
    タと、前記左右風向翼を回転させるための左右風向モー
    タと、空気を循環させるために空気調和機本体内に設置
    したファンと、前記ファンを回転させるためのファンモ
    ータと、空気調和機の全体的な動作を制御する制御手段
    とを備えた空気調和機における吐出気流制御方法であっ
    て、 位置感知手段により室内の人体からの赤外線を検出し、
    前記本体からみて人の存在する方向を感知し、 距離感知手段により室内の人体からの赤外線を検出し、
    その人体から前記本体までの距離を感知し、 前記位置感知手段を通じて感知された結果に応じて、前
    記左右風向翼を、左側の一定角に位置させるモードと、
    右側の一定角に位置させるモードと、中央に向けるモー
    ドの3つのモードのうちいずれか1つに設定し、 前記距離感知手段を通じて感知された結果に応じて、前
    記上下風向翼を、下向きの一定角に位置させる近距離モ
    ードと、上向きの一定角に位置させる遠距離モードと、
    水平位置を中心に上下方向に一定区間でスイングさせる
    ワイドモードと、水平位置から上向きに一定区間でスイ
    ングさせるウェーブモードの4つのモードのうちいずれ
    か1つに設定し、 前記左右風向翼の位置に関する前記3つのモードのうち
    どのモードが設定されたかを判断して、その設定された
    モードに従って前記左右風向モータを制御して前記左右
    風向翼を所定の角度位置まで回転させ、 前記上下風向翼の動作に関する前記4つのモードのうち
    どのモードが設定されたかを判断して、その設定された
    モードに従って前記上下風向モータを制御して前記上下
    風向翼を所定の角度位置で動作させるようにしたことを
    特徴とする吐出気流制御方法。
  6. 【請求項6】 前記距離感知手段及び前記位置感知手段
    を通じて室内に人体の存在が感知されない場合には、前
    記左右風向翼を中央に向けると共に前記上下風向翼を水
    平位置に移動させ、運転操作手段を介して使用者が設定
    した温度を2℃上昇させるようにしたことを特徴とする
    請求項5に記載の吐出気流制御方法。
  7. 【請求項7】 空気調和機の動作状態を表示することを
    さらに含む請求項5に記載の吐出気流制御方法。
  8. 【請求項8】 前記上下風向翼の動作に関する前記4つ
    のモードにおいて、前記ファンモータの回転数をターボ
    風量となるように制御することを特徴とする請求項5乃
    至7のいずれか1項に記載の吐出気流制御方法。
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