JP3782758B2 - 空気調和装置の風向調整装置 - Google Patents

空気調和装置の風向調整装置 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、吹出口に設けられる空気調和装置の風向調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15〜図17は、例えば実開昭58−69735号公報に示された従来の空気調和装置の風向調整装置を示す図で、図15は空気調和装置本体の斜視図、図16は図15の横断面図、図17は同じく図15の縦断面図である。
図中、(1)は空気調和装置本体、(2)は本体(1)の前面を覆い吸込口(3)を有する前面パネル、(4)は本体(1)の前面下部に開口を有する吹出口、(5)は吸込口(3)に面して配置された熱交換器、(6)は本体(1)内に設けられ、風路(13)を形成するケーシング、(7)は吹出口(4)に設けられ左右端部に装着された軸(16)により前面パネル(2)の左右側壁(11)(15)に枢着され風向を水平、直下および斜めの各方向に変換するチェンジベーン、(8)は吹出ノズル(9)の左右辺部の壁(10)(14)間に複数枚並設され枢軸(17)で枢持され、風向を左右に変換するガイドベーン、(9)はケーシング(6)の下方に配置され、ケーシング(6)と共に風路を形成する吹出ノズル、(12)は風路(13)の吹出口(4)側に設置され、電動機(18)で駆動される送風機、(19)は軸(16)に係止されたコイルばねである。
また、図18は図17の右側ガイドベーン付近の詳細説明図、図19は図18に示したガイドベーンの斜視図である。
図中、(20)は軸(21)でガイドベーン(8)に枢着され、複数のガイドベーン(8)
を同時に左右の任意角度に向けるための左右変更ロッドである。
【0003】
次に動作について説明する。従来の空気調和装置は上記のように構成され、送風機(12)が駆動されると、室内空気は吸込口(3)から吸い込まれ、熱交換器(5)を通過して冷房時は冷却、暖房時は昇温され、風路(13)を下降して吹出口(4)から室内へ吹出される。この風の流れを矢印Uで示す。この風の上下方向の向きはチェンジベーン(7)で、左右方向の向きはガイドベーン(8)で調整される。ここで、ガイドベーン(8)と左右変更ロッド(20)を枢持している軸(21)とガイドベーン(8)を枢持している軸(17)とは、各々一定の間隔を成して固定されているため、全てのガイドベーン(8)は左右変更ロッド(20)に与えた変位量+Aのために同一の方向に向くように制御される。
ここに、チェンジベーン(7)およびガイドベーン(8)は意匠上の制約から前面パネル(2)より外部に露出させることができず、さらにチェンジベーン(7)は吹出し口を閉塞するカバーを兼用するため吹出し口最外部に配置する必要がある。従って、ガイドベーン(8)はチェンジベーン(7)よりさらに吹出し口より奥側に配置せざるを得ない。この場合の風向調整装置の作用は、図18に示すように、例えば左右変更ロッド(20)を右へ変位量+Aだけ変更させ、右方向に風が吹出すようにガイドベーン(8)を向けた場合、一番右側のノズル(9)の右辺部の壁面(14)および前面パネル(2)の右側壁面(15)に当たって反射するか、または前方への直進流に偏向されて吹出される。ここで、ガイドベーンを向けた方向への風の流れをW、右側壁面(15)に当たって反射するかまたは前方への直進流に偏向されて吹出される風の流れをVとする。ガイドベーン(8)によって設定された吹出し流れWは、最右端部において右側壁面(15)に反射しながら吹出される流れVの影響を受けて、(V+W)のベクトル合成方向に偏向される。そのため、空気調和機の左右の斜め方向へ吹出し風向を設定しても、この(V+W)の合成方向の流れの影響を受けて、空気調和機の正面方向に偏向され、正確に吹出し方向を設定できなかった。
【0004】
また、図20及び図21は、例えば実開昭63−147650号公報に示された他の従来の空気調和機の風向変更装置を示す図で、図20は横断面図、図21は図20の装置の動作状態を説明した図である。図において、(201)は吹出口、(202)は吹出口(201)の内壁、(203)は吹出口(201)に複数枚がほぼ等間隔で配置されて風向を変更するベーンで、図20に示すように図20における左右にそれぞれ複数枚からなる一組がそれぞれ設けられている。
(204)は内壁(202)に立設されてベーン(203)のそれぞれに配置され、ベーン(203)の一側の縁部の一端寄りを枢持した軸である。
【0005】
(205)は一組のベーン(203)を連結した連結腕で、それぞれのベーン(203)の軸(204)が配置された縁部の他端寄りを枢持した連結軸(206)が設けられ、また、図20における中心寄りのベーン(203)の軸(204)と連結軸(206)の間隔は、図20における外側寄りのベーン(203)の軸(204)と連結軸(206)の間隔よりも短く設定され、図20に示すように各ベーン(203)の軸(204)を結ぶ線に対して傾斜して配置されている。
【0006】
図20及び図21に示す他の従来の空気調和機の風向変更装置は上記のように構成され、図21に示すように左右それぞれ一組のベーン(203)を互いに図21において下側が広がる向きに配置して使用される。この状態で図21の中心寄りのベーン(203)の傾斜は、外側寄りのベーン(203)よりも水平に近づくので、それぞれのベーン(203)によって偏向する風向角も図21に実線で示す矢印のように、中心寄りのベーン(203)の傾斜は外側寄りのベーン(203)よりも水平に近づく。
また、一組のベーン(203)の相互の中間部は狭い隙間が形成されるので、この隙間から吹出す風(207)は円滑に流れないため弱くなり、周囲の二次空気(208)を巻き込みベーン(203)に露(209)が生成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の空気調和装置の風向調整装置において、図20及び図21に示すような空気調和機の風向変更装置では、それぞれのベーン(203)は軸(204)と連結軸(206)の間隔をベーン(203)の配置位置によって順次変化させて製作することが必要となる。このため、ベーン(203)の製作、組立に煩雑な手数が掛かるという問題点があった。
また、一組のベーン(203)の相互の中間部は狭い隙間が形成され、この隙間から吹出す風(207)が弱く、周囲の二次空気(208)を巻き込みベーン(203)に露(209)が生成して滴下するという問題点があった。
また、ベーン(203)の枢着箇所において回動動作が不円滑となったり、枢着箇所において騒音が発生したりするという問題点があった。
【0008】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、この発明の目的は容易に製作、組立でき、またベーンが円滑に回動動作すると共に、ベーン箇所における騒音が少ない空気調和機の風向変更装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明に係る空気調和機の風向変更装置においては、吹出口に配置され一側の縁部の一端寄りに枢持軸受が上記一端に対向した他端寄りに回動軸受が設けられ、枢持軸受を介して吹出口の内壁に枢着され回動変位して風向を変更する第1種ベーンと、この第1種ベーンと同様に構成されて吹出口に第1種ベーンから離れて配置され、第1種ベーンの枢持軸受対応位置に枢持軸受が設けられ、第1種ベーンの枢持軸受及び回動軸受の相互間隔よりも短い間隔で配置されて第1種ベーンの回動軸受対応位置に回動軸受が設けられて第1種ベーンと同様に回動変位して風向を変更する第2種ベーンと、上記第1種ベーンと同様に構成されて吹出口に配置され、第1種ベーン及び第2種ベーンの間に互いに離れて複数枚が設けられ、第1種ベーンの枢持軸受対応位置に枢持軸受が設けられ、この枢持軸受が配置された縁部にこの縁部の長手に沿う長穴を有する係合部及び長穴の直上部に設けられた軸受部が形成され第1種ベーンと同様に回動変位して風向を変更する第3種ベーンと、両端部にそれぞれ第1種ベーン及び第2種ベーンの回動軸受に枢持された連結軸が設けられ、中間部に上記第3種ベーンの係合部の長穴のみに移動可能に嵌合された中間連結軸及び上記第3種ベーン相互の中央に配置された第3種ベーンの係合部長穴に挿通されてその第3種ベーンの軸受部の枢着された中間結合軸を有する連結腕とが設けられる。
【0010】
また、この発明の請求項記載の発明に係る空気調和機の風向変更装置においては、吹出口に配置されて回動変位して風向を変更するベーンと、このベーンの一側の縁部に設けられて環状の一側が切欠されてC字状に形成され枢持軸受と、上下それぞれにフランジが形成されて枢持軸受に抱持状態に嵌合されたスリーブと、吹出口の内壁に立設されてスリーブに挿通され、上端にスリーブ上縁に係合する爪が突設された軸とが設けられる。
【0011】
【作用】
また、上記のように構成されたこの発明の請求項1記載の発明では、複数枚からなる一組のベーンの中間位置に複数枚の第3種ベーンが配置されることによりベーンの種類が少なくなる。また、複数枚の第3種ベーンのうち中間位置の第3種ベーンは中間結合軸により連結軸の所定位置に枢持される。
【0012】
また、上記のように構成されたこの発明の請求項2記載の発明では、吹出口に設けられたベーンが吹出口の内壁から立設された軸にスリーブ及び枢持軸受を介して枢着される。
【0013】
【実施例】
実施例1.
図1及び図2は、この発明の一実施例を示す図で、図1は斜視図、図2は図1の要部拡大斜視図であり、図1及び図2の他は前述の図20と同様に構成されている。図において、(201)は吹出口、(202)は吹出口(201)の内壁、(231)は吹出口(1)の一側の内壁(201)寄りに配置された第1種ベーン、(210)は環状の一側が切欠されてC字状をなす枢持軸受で、第1種ベーン(231)の一側の縁部の一端寄りに設けられている。
(211)は第1種ベーン(231)の枢持軸受(210)が設けられた縁部の他端寄りに設けられた回動軸受、(232)は一組のベーンの反第1種ベーン(231)側に配置された第2種ベーンで、第1種ベーン(231)と同様に構成されて枢持軸受(210)と回動軸受(211)の両者が設けられ、この両者の間隔が第1種ベーン(231)よりも接近して配置されている。
【0014】
(233)は第1種ベーン(231)と第2種ベーン(232)の間に互いに離れて複数枚が設けられた第3種ベーンで、第1種ベーン(231)と同様に構成されて第1種ベーン(231)の枢持軸受(210)のに対応した位置に枢持軸受(210)が設けられ、この枢持軸受(210)が設けられた縁部の他端寄りにこの縁部の長手に沿う長穴(212)を有する係合部(213)が形成されている。
(214)は第1種ベーン(231)、第2種ベーン(232)及び第3種ベーン(233)の反枢持軸受(210)側の端部に沿って配置された連結腕で、両端部にそれぞれ第1種ベーン(231)及び第2種ベーン(232)の回動軸受(211)に枢持された連結軸(215)が設けられ、中間部に第3種ベーン(233)の係合部(213)の長穴(212)にそれぞれ移動可能に嵌合された中間連結軸(216)が設けられている。
【0015】
上記のように構成された空気調和機の風向変更装置においては、前述の図21に示すように左右それぞれ一組のベーンを、互いに図21において下側が広がる向きに配置する場合に次に述べるように動作する。すなわち、第1種ベーン(231)、第2種ベーン(232)及び第3種ベーン(233)の反枢持軸受(210)側の端部がそれぞれ連結腕(214)に係合され、特に第3種ベーン(233)は係合部(213)の長穴(212)に移動可能に嵌合された中間連結軸(216)によって係合されている。
このため、連結腕(214)の長手に沿う方向の移動によって第1種ベーン(231)、第2種ベーン(232)及び第3種ベーン(233)がそれぞれ変位して図21の場合と同様に傾斜姿勢に配置される。
【0016】
このため、第3種ベーン(233)はそれぞれの枢持軸受(210)と係合部(213)の間隔を第3種ベーン(233)の配置位置によって順次変化させて製作することが不必要となる。このため、第3種ベーン(233)を容易に製作でき、空気調和機の風向変更装置を簡易な作業によって組立てることができる。
【0017】
実施例2.
図3及び図4は、この発明の他の実施例を示す図で、図3は吹出口の横断平面図、図4は図3の要部拡大斜視図であり、図3及び図4の他は前述の図20と同様に構成されている。図において、(201)は吹出口、(202)は吹出口(201)の内壁、(231)は吹出口(201)の一側の内壁(202)寄りに配置された第1種ベーン、(210)は環状の一側が切欠されてC字状をなす枢持軸受で、第1種ベーン(231)の一側の縁部の一端寄りに設けられている。
【0018】
(211)は第1種ベーン(231)の枢持軸受(210)が設けられた縁部の他端寄りに設けられた回動軸受、(232)は一組のベーンの反第1種ベーン(231)側に配置された第2種ベーンで、第1種ベーン(231)と同様に構成されて枢持軸受(210)と回動軸受(211)の両者が設けられ、この両者の間隔が第1種ベーン(231)よりも接近して配置されている。
【0019】
(233)は第1種ベーン(231)と第2種ベーン(232)の間に互いに離れて複数枚が設けられた第3種ベーンで、第1種ベーン(231)と同様に構成されて第1種ベーン(231)の枢持軸受(210)に対応した位置に枢持軸受(210)が設けられ、この枢持軸受(210)が設けられた縁部の他端寄りにこの縁部の長手に沿う長穴(212)を有する係合部(213)が形成され、また、長穴(212)の直上部に軸受部(217)が設けられている。
(214)は第1種ベーン(231)、第2種ベーン(232)及び第3種ベーン(233)の反枢持軸受(210)側の端部に沿って配置された連結腕である。
【0020】
また連結腕(214)は、両端部にそれぞれ第1種ベーン(231)及び第2種ベーン(232)の回動軸受(211)に枢持された連結軸(215)が設けられ、中間部に第3種ベーン(233)の係合部(213)の長穴(212)のみに移動可能に嵌合された中間連結軸(216)が設けられると共に、第3種ベーン(233)相互の中央に配置された第3種ベーン(233)の係合部(213)長穴(212)に挿通されてその第3種ベーン(233)の軸受部(217)に枢着された中間結合軸(218)が設けられている。
【0021】
上記のように構成された空気調和機の風向変更装置においては、前述の図21に示すように左右それぞれ一組のベーンを、互いに図21において下側が広がる向きに配置する場合に次に述べるように動作する。すなわち、第1種ベーン(231)、第2種ベーン(232)及び第3種ベーン(233)の反枢持軸受(210)側の端部がそれぞれ連結腕(214)に係合され、特に第3種ベーン(233)は係合部(213)の長穴(212)に移動可能に嵌合された中間連結軸(216)によって係合され、また、第3種ベーン(233)相互の中央に配置された第3種ベーン(233)は軸受部(217)に枢着された中間結合軸(218)によって結合されている。このため、連結腕(214)の長手に沿う方向の移動によって第1種ベーン(231)、第2種ベーン(232)及び第3種ベーン(233)がそれぞれ変位して図21の場合と同様に傾斜姿勢に配置される。
【0022】
したがって、第3種ベーン(233)はそれぞれの枢持軸受(210)と係合部(213)の間隔を第3種ベーン(233)の配置位置によって順次変化させて製作することが不必要となる。このため、第3種ベーン(233)を容易に製作でき、空気調和機の風向変更装置を簡易な作業によって組立てることができる。
また、図3及び図4の実施例において、第3種ベーン(233)相互の中央に配置された第3種ベーン(233)は軸受部(217)に枢着された中間結合軸(218)を介して連結腕(214)に結合されているので、送風によって図3に鎖線によって示すように連結腕(214)が撓んで第3種ベーン(233)の傾斜角度が所定値からずれて風向変更作用が得られなくなる不具合の発生を防ぐことができる。
【0023】
実施例3.
図5及び図6も、この発明の他の実施例を示す図で、図5はベーンの正面図、図6は図5のX−X線断面拡大図であり、図5及び図6の他は前述の図20と同様に構成されている。図において、(232)は吹出口(201)の中央寄りに配置された第2種ベーン、(210)は環状の一側が切欠されてC字状をなす枢持軸受で、第2種ベーン(232)の一側の縁部の一端寄りに設けられている。
(219)は第2種ベーン(232)の平面部の両面にそれぞれ設けられ、複数本が互いに離れて平行に配置された幅3mm、深さ0.5mm程度の露受け用水平溝からなる露受け凹所、(209)は第2種ベーン(232)に生成して露受け凹所(219)に付着した露である。
【0024】
上記のように構成された空気調和機の風向変更装置において、前述の図21に示すように左右それぞれ一組のベーンが、互いに図21において下側が広がる向きに配置される。この場合に左右それぞれ一組のベーンが対向する中心部は第2種ベーン(232)相互に狭い隙間が形成される。このため、この隙間から図21に示す吹出す風(207)が弱く、周囲の二次空気(208)を巻き込み第2種ベーン(232)に露(209)が生成されて滴下する。しかし、生成した露(209)が露受け凹所(219)に保留されるので露(209)の滴下を防ぐことができる。
【0025】
また、図5及び図6の実施例を応用して空気調和機の風向変更装置を図7〜図10に示すように容易に構成することができる。すなわち、図7は前述の図5に相当する斜視図、図8〜図10はそれぞれ図7のY−Y線断面を例示する図である。図において、(219)は第2種ベーン(232)の平面部の両面にそれぞれ図8〜図10に例示した各種の横断面形状に設けられ、互いに離れて配置された複数個の露受け用凹部からなる露受け凹所、(209)は第2種ベーン(232)に生成して露受け凹所(219)に付着した露である。
図7〜図10の構成においても第2種ベーン(232)に生成した露(209)が露受け凹所(19)に保留される。したがって、詳細な説明を省略するが図7〜図10の構成においても図5及び図6の実施例と同様な作用が得られることは明白である。
【0026】
実施例4.
図11〜図14も、この発明の他の実施例を示す図で、図11はベーンの斜視図、図12は図11の枢持軸受に嵌合されるスリーブの斜視図、図13は吹出口の内壁に立設された軸の斜視図、図14は図11の枢持軸受、図12のスリーブ及び図13の軸の組立状態を示す縦断面図であり、図11〜図14の他は前述の図20と同様に構成されている。図において、(210)は環状の一側が切欠されてC字状をなす枢持軸受で、ベーン(203)の一側の縁部の一端寄りに設けられ下側にフランジ(220)が設けられている。
(211)は上下にそれぞれフランジ(222)が形成されて枢持軸受(210)に抱持状態に嵌合されるスリーブ、(204)は吹出口(201)の内壁(202)から立設されてスリーブ(221)に嵌合される軸で、上端部に溝(223)及び突出してスリーブ(221)の逸脱を阻止する爪(224)が設けられている。
【0027】
上記のように構成された空気調和機の風向変更装置において、前述の図21に示すようにベーン(203)が左右それぞれ一組に組み立てられる。そして、一組のベーンが互いに図21において下側が広がる向き等に回動可能に配置される。また、それぞれのベーン(203)は図14に示すように吹出口(201)の内壁(202)から立設された軸(204)に、スリーブ(221)及び枢持軸受(210)を介して枢着される。
これによって、各ベーン(203)は軸(204)に対して円滑に回動動作し、また、軸(204)に直交する方向の荷重が作用してもフランジ(220)によって保持されるので、逸脱の発生を防ぐことができる。したがって、枢持軸受(210)とスリーブ(221)は前組立が可能であり容易に組立でき、また、ベーン(203)の枢着箇所における回動動作を円滑化することができる。さらに、枢着箇所における騒音が少なく環境を静粛化することができる。
【0028】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の発明は以上説明したように、吹出口に配置され一側の縁部の一端寄りに枢持軸受が上記一端に対向した他端寄りに回動軸受が設けられ、枢持軸受を介して吹出口の内壁に枢着され回動変位して風向を変更する第1種ベーンと、この第1種ベーンと同様に構成されて吹出口に第1種ベーンから離れて配置され、第1種ベーンの枢持軸受対応位置に枢持軸受が設けられ、第1種ベーンの枢持軸受及び回動軸受の相互間隔よりも短い間隔で配置されて第1種ベーンの回動軸受対応位置に回動軸受が設けられて第1種ベーンと同様に回動変位して風向を変更する第2種ベーンと、第1種ベーンと同様に構成されて吹出口に配置され、第1種ベーン及び第2種ベーンの間に互いに離れて複数枚が設けられ、第1種ベーンの枢持軸受対応位置に枢持軸受が設けられ、この枢持軸受が配置された縁部にこの縁部の長手に沿う長穴を有する係合部及び長穴の直上部に設けられた軸受部が形成され第1種ベーンと同様に回動変位して風向を変更する第3種ベーンと、両端部にそれぞれ第1種ベーン及び第2種ベーンの回動軸受に枢持された連結軸が設けられ、中間部に上記第3種ベーンの係合部の長穴のみに移動可能に嵌合された中間連結軸及び上記第3種ベーン相互の中央に配置された第3種ベーンの係合部長穴に挿通されてその第3種ベーンの軸受部の枢着された中間結合軸を有する連結腕とを設けたものである。
【0029】
これによって、複数枚からなる一組のベーンの中間位置に複数枚の第3種ベーンが配置されてベーンの種類が少なくなる。また、複数枚の第3種ベーンのうち中間位置の第3種ベーンは中間結合軸により連結軸の所定位置に枢持される。したがって、それぞれの第3種ベーンは枢持軸受と係合部の間隔を配置位置によって順次変化させて製作することが不必要となり、製作及び組立を簡易化することができて製造費を節減する効果がある。また、中間結合軸を介して連結腕に結合された第3種ベーンにより連結腕の撓みが抑制されて、第3種ベーンの傾斜を所定角度に保持して所要の風向変更作用を得る効果がある。
【0030】
また、この発明の請求項記載の発明は以上説明したように、吹出口に配置されて回動変位して風向を変更するベーンと、このベーンの一側の縁部に設けられて環状の一側が切欠されてC字状に形成され枢持軸受と、上下それぞれにフランジが形成されて枢持軸受に抱持状態に嵌合されたスリーブと、吹出口の内壁に立設されてスリーブに挿通され、上端にスリーブ上縁に係合する爪が突設された軸とを設けたものである。
【0031】
これによって、吹出口に設けられたベーンが吹出口の内壁から立設された軸にスリーブ及び枢持軸受を介して枢着される。したがって、ベーンの枢着箇所における回動動作を円滑化する効果があり、また、枢着箇所における騒音が少なく環境を静粛化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す斜視図。
【図2】 図1の要部拡大斜視図。
【図3】 この発明の実施例2を示す吹出口の横断平面図。
【図4】 図3の要部拡大斜視図。
【図5】 この発明の実施例3を示すベーンの正面図。
【図6】 図5のX−X線断面拡大図。
【図7】 この発明の実施例3の応用例を示す図であり、前述の図5に相当する斜視図。
【図8】 図7のY−Y線断面の一例を示す図。
【図9】 図7のY−Y線断面の他の例を示す図。
【図10】 図7のY−Y線断面の他の例を示す図。
【図11】 この発明の実施例4を示すベーンの斜視図。
【図12】 図11の枢持軸受に嵌合されるスリーブの斜視図。
【図13】 図11のベーンに対応して吹出口の内壁に立設された軸の斜視図。
【図14】 図11の枢持軸受、図12のスリーブ及び図13の軸の組立状態を示す縦断面図。
【図15】 従来の空気調和装置を示す斜視図。
【図16】 従来の空気調和装置を示す横断面図。
【図17】 従来の空気調和装置を示す縦断面図。
【図18】 従来の風向調整装置の右側ガイドベーン付近の詳細説明図。
【図19】 従来の風向調整装置のガイドベーンの斜視図。
【図20】 従来の空気調和機の風向変更装置を示す横断面図。
【図21】 図20の装置の動作状態を説明した図。
【符号の説明】
1 空気調和装置の本体、 4 吹出口、 9 吹出ノズル、 11 左側壁、 13 風路、 201 吹出口、 202 内壁、 203 ベーン、 204 軸、 210 枢持軸受、 211 回動軸受、 212 長穴、 213 係合部、 214 連結腕、 215 連結軸、 216 中間連結軸、 217 軸受部、 218 中間結合軸 219 露受け凹所、 221 スリーブ、 224 爪、 231 第1種ベーン、 232 第2種ベーン、 233 第3種ベーン。

Claims (2)

  1. 吹出口に配置され一側の縁部の一端寄りに枢持軸受が上記一端に対向した他端寄りに回動軸受が設けられ、上記枢持軸受を介して上記吹出口の内壁に枢着され回動変位して風向を変更する第1種ベーンと、この第1種ベーンと同様に構成されて上記吹出口に上記第1種ベーンから離れて配置され、上記第1種ベーンの枢持軸受対応位置に枢持軸受が設けられ、上記第1種ベーンの枢持軸受及び回動軸受の相互間隔よりも短い間隔で配置されて上記第1種ベーンの回動軸受対応位置に回動軸受が設けられて上記第1種ベーンと同様に回動変位して風向を変更する第2種ベーンと、上記第1種ベーンと同様に構成されて上記吹出口に配置され、上記第1種ベーン及び第2種ベーンの間に互いに離れて複数枚が設けられ、上記第1種ベーンの枢持軸受対応位置に枢持軸受が設けられ、この枢持軸受が配置された縁部にこの縁部の長手に沿う長穴を有する係合部及び上記長穴の直上部に設けられた軸受部が形成され上記第1種ベーンと同様に回動変位して風向を変更する第3種ベーンと、両端部にそれぞれ上記第1種ベーン及び第2種ベーンの回動軸受に枢持された連結軸が設けられ、中間部に上記第3種ベーンの係合部の長穴のみに移動可能に嵌合された中間連結軸及び上記第3種ベーン相互の中央に配置された第3種ベーンの係合部長穴に挿通されてその第3種ベーンの軸受部の枢着された中間結合軸が設けられた連結腕とを備えた空気調和装置の風向調整装置。
  2. 吹出口に配置されて回動変位して風向を変更するベーンと、このベーンの一側の縁部に設けられて環状の一側が切欠されたC字状をなす枢持軸受と、上下それぞれにフランジが形成されて枢持軸受に抱持状態に嵌合されたスリーブと、上記吹出口の内壁に立設されて上記スリーブに挿通され上端に上記スリーブ上縁に係合する爪が突設された軸とを備えた空気調和装置の風向調整装置。
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