JP2017096526A - 吹き出しシステムおよび伝熱管の保持システム - Google Patents
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Abstract
【課題】モータの回転角度を左右均等にした場合に、縦ルーバの回転角度を従来よりも左右均等に近いようにする。
【解決手段】複数の縦ルーバ110,110・・と、モータ120と、モータの駆動力によって回動する回動バー130と、一方が回動バーに連結され、他方が複数の縦ルーバに連結される連結バー140,141,146とを備える吹き出しシステム100が提供される。連結バーは、回動バーによって左右方向にスライドされることによって、複数の縦ルーバを左右方向に回動させる。回動バーには回動軸132が取り付けられる。連結バーには回動軸が枢支される回動孔142Xが形成される。回動孔142Xは、モータに向かって長孔に形成される。
【選択図】図4
【解決手段】複数の縦ルーバ110,110・・と、モータ120と、モータの駆動力によって回動する回動バー130と、一方が回動バーに連結され、他方が複数の縦ルーバに連結される連結バー140,141,146とを備える吹き出しシステム100が提供される。連結バーは、回動バーによって左右方向にスライドされることによって、複数の縦ルーバを左右方向に回動させる。回動バーには回動軸132が取り付けられる。連結バーには回動軸が枢支される回動孔142Xが形成される。回動孔142Xは、モータに向かって長孔に形成される。
【選択図】図4
Description
本発明は、空気調和機などの空気の吹き出しシステムに関する技術、あるいは伝熱管を保持するための技術に関する。
従来から、空気調和機などの吹き出し口の構造に関して、各種の技術が提案されてきた。たとえば、特開2013−137158号公報(特許文献1)には、空気調和機が開示されている。特開2013−137158号公報(特許文献1)によると、空気調和機は、冷媒と熱交換された空気を吹き出す吹き出しグリルと、吹き出しグリルの横方向に一定間隔をおいて配置された左右風向変更羽根と、左右風向変更羽根を連結する連結桟と、左右風向変更羽根を揺動する駆動手段と、駆動手段と連結桟とを結合するアームとを備え、アームに付勢力を与える付勢手段をさらに備えたことにより、風圧による左右風向変更羽根のがたつきを防止することができる。
また、伝熱管を保持するための構造に関して、各種の技術が提案されてきた。たとえば、特開2011−231961号公報(特許文献2)には、熱交換装置が開示されている。特開2011−231961号公報(特許文献2)によると、第1の熱交換器と第2の熱交換器とをその通風面が互いに対面するよう近接配置し、第1の熱交換器の側面に固定され第1取付板と、第2の熱交換器の側面に固定された第2取付板とが互いに対面させて締結固定する。この際、第1取付板は、第2取付板を対面させて連結固定可能な大きさのスペースを有し、該スペースに第2取付板から側方に突出する複数段の冷媒管の管端を挿入する複数段の挿入孔を形成し、その挿入孔は、冷媒管の端部管径よりも大きく形成されると共に、複数段の挿入孔のうち少なくとも一部の挿入孔には、第2熱交換器の冷媒管の端部を所定の位置に導く案内壁が形成される。
しかしながら、吹き出しシステムの縦ルーバを左方向に回転させる場合、モータアームの回転角を右方向に回転させる場合よりもわずかに大きくしなければならない。そのため、モータアームの回転角を左右均等にすることができず、ソフトウェアによる制御が煩雑になる。そこで、本発明の目的は、モータまたはモータアームの回転角度を左右均等にした場合に、縦ルーバの回転角度を従来よりも左右均等に近いようにすることにある。
この発明のある態様に従うと、複数の縦ルーバと、モータと、前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備える吹き出しシステムが提供される。前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させる。前記回動バーには回動軸が取り付けられる。前記連結バーには前記回動軸が枢支される回動孔が形成される。前記回動孔は、前記モータに向かって長孔に形成される。
この発明の別の局面に従うと、複数の縦ルーバと、モータと、前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備える吹き出しシステムが提供される。前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させる。前記連結バーには回動軸が取り付けられる。前記回動バーには前記回動軸が枢支される回動孔が形成される。前記回動孔は、前記モータとは逆の方向に向かって長孔に形成される。
この発明の別の局面に従うと、複数の縦ルーバと、モータと、前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備える吹き出しシステムが提供される。前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させる。前記連結バーには複数の回動孔が形成される。前記複数の縦ルーバの各々には前記回動孔に枢支される回動軸が取り付けられる。前記回動孔は、前記縦ルーバの基軸とは逆の方向に向かって長孔に形成されている。
この発明の別の局面に従うと、複数の縦ルーバと、モータと、前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備える吹き出しシステムが提供される。前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させる。前記連結バーには複数の回動軸が取り付けられる。前記複数の縦ルーバの各々には前記回動軸が枢支される回動孔が形成される。前記回動孔は、前記縦ルーバの基軸の方向に向かって長孔に形成されている。
この発明の別の局面に従うと、伝熱管と、前記伝熱管を結束バンドによって固定するための側板とを備える伝熱管の保持システムが提供される。前記側板に、前記結束バンドの差し込みを誘導するための傾斜部が形成される。
好ましくは、前記側板に、前記結束バンドの横方向の移動を規制するための側壁が形成される。
好ましくは、前記結束バンドを逆から差し込んだときに前記結束バンドが前記傾斜部に当接しにくいように、前記傾斜部の端部を外側にずらす。
好ましくは、前記結束バンドを逆から差し込んだときに前記結束バンドが前記傾斜部に当接しにくいように、前記傾斜部の端部に障害物を設ける。
以上のように、この発明によれば、モータまたはモータアームの回転角度を左右均等にした場合に、縦ルーバの回転角度を従来よりも左右均等に近いようにすることができる。あるいは、結束バンドが邪魔にならないように、空気調和機などの伝熱管を従来よりも容易に取り付けることができる保持システムを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<空気調和機1の全体構成>
<第1の実施の形態>
<空気調和機1の全体構成>
まず、本実施の形態にかかる吹き出しシステム100を搭載する空気調和機1について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかる吹き出しシステム100を搭載する空気調和機1の室内機の外観図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかる空気調和機1は、そのヒートポンプシステムによって冷やされた空気、あるいは暖められた空気を、吹き出しシステム100を介して、室内に吹き出す。
<吹き出しシステム100の全体構成>
<吹き出しシステム100の全体構成>
次に、図2から図9を参照しながら、本実施の形態にかかる吹き出しシステム100について説明する。なお、図2は、本実施の形態にかかる吹き出しシステム100の斜視図である。図3は、本実施の形態にかかる吹き出しシステム100の主要な部材の斜視図である。図4は、本実施の形態にかかる吹き出しシステム100の主要な部材の平面図である。図5は、本実施の形態においては回動バー130の周囲を示す拡大平面図である。図6は、本実施の形態にかかるモータ120の平面図である。図7は、本実施の形態にかかる回動バー130の平面図である。そして、図8は、本実施の形態にかかる第1の連結バー141の平面図である。図9は、本実施の形態にかかる第2の連結バー146の平面図である。
吹き出しシステム100は、吹き出す空気の左右の方向を制御するための複数の縦ルーバ110,110・・・を含む。縦ルーバ110,110・・・の各々は、左右方向に回動可能に、その後端部が空気調和機1の本体に軸支されている。当該後端部を基軸ともいう。そして、縦ルーバ110,110・・・の各々は、その前端部が第2の連結バー146に連結されている。
一方、空気調和機1の端部には、縦ルーバ110,110・・・を駆動するためのモータ120が搭載されている。モータ120は、その上面から回動軸121が突設されている。回動軸121には、回動バー130すなわちモータアーム、の後部131が取り付けられている。
回動バー130の前部には、回動軸132が形成されている。そして、第1の連結バー141の右端部142が、回動バー130の回動軸132に軸支されている。
より詳細には、本実施の形態にかかる第1の連結バー141の右端部142には、連結孔142Xが形成されている。連結孔142Xは、前後方向に長い長穴形状を有する。特に、連結孔142Xは、第1の連結バー141の前後方向の中央線から、モータ120の回動軸121側に伸びた長穴である。
たとえば、本実施の形態においては、回動バー130の回動軸132の半径がXである。そして、連結孔142Xは、第2の連結バー146の前後方向の中央線からモータ120の方向へ向かって距離Y(>X)の長穴に形成されている。連結孔142Xは、第2の連結バー146の前後方向の中央線からモータ120とは逆の方向へ向かって距離Xとなるように形成されている。
なお、本実施の形態にかかる連結バー141と回動バー130との連結は、回動バー130の回動軸132を連結バー141の連結孔142Xに、回動バー130の係止辺132Yを連結バー141の凹部142Yに、通してから互いに水平方向に回動することによって成し得る。
本実施の形態においては、第1の連結バー141が、ドレンパン190の連通孔190Xを貫通している。
第1の連結バー141の左端部143は、第2の連結バー146の右端部147に連結される。第2の連結バー146には、縦ルーバ110,110・・・それぞれの前方に位置する場所に、取り付け部材148,148・・・が配置されている。そして、縦ルーバ110,110・・・それぞれの前部の回動軸が、取り付け部材148,148・・・の凹部148X,148X・・・に嵌め込まれることによって、縦ルーバ110,110・・・の前部が回動可能に第2の連結バー146に連結される。
つまり、本実施の形態においては、第1の連結バー141と第2の連結バー146とが、モータ120からの駆動力を縦ルーバ110,110・・・に伝達する連結バー140を構成する。
なお、本実施の形態においては、第2の連結バー146の端部149には、空気調和機1の室内機の本体に対して左右方向へスライドするためのスライド孔149Xが形成されている。
以下、縦ルーバ110,110・・・の回動について説明する。まず、図4および図5に示す状態から、図10および図11に示すように、図示しない制御部からの指令によって、モータ120が時計周りに回動する。それに伴って回動バー130が時計周りに回動する。それに伴って、第1の連結バー141と第2の連結バー146とによって構成される連結バー140が、左方向へスライドする。それに伴って、複数の縦ルーバ110,110・・・が左へ回動する。
逆に、図4および図5に示す状態から、図12および図13に示すように、図示しない制御部からの指令によって、モータ120が反時計周りに回動する。それに伴って回動バー130が反時計周りに回動する。それに伴って、第1の連結バー141と第2の連結バー146とによって構成される連結バー140が、右方向へスライドする。それに伴って、複数の縦ルーバ110,110・・・が右へ回動する。
なお、本実施の形態においては、第1の連結バー141の連結孔142Xが、モータ120の回動軸121の方向へ向かって長穴に形成されているので、回動バー130が回動しても、第1の連結バー141の右端部142が後部へ引っ張られにくくなる。すなわち、第1の連結バー141と第2の連結バー146とが、従来よりも左右方向にまっすぐスライドしやすくなる。その結果、縦ルーバ110,110・・・が左右方向にスムーズに回動しやすくなり、モータ120による縦ルーバ110,110の回動角度の制御が容易になる。
また、本実施の形態においては、図2、図4、図5、図11、図13に示すように、第1の連結バー141すなわち連結バー140がドレンパン190の連通孔190Xを貫通する構成である上に、第1の連結バー141すなわち連結バー140の連結孔142Xが後方のみに伸びた長穴である。そのため、連通孔190Xを前方に広げなくても、第1の連結バー141すなわち連結バー140の前面が連通孔190Xにぶつかる可能性を低減することができ、騒音を小さくすることができる。
<第2の実施の形態>
<第2の実施の形態>
上記の第1の実施の形態においては、第1の連結バー141の連結孔142Xが、モータ120の方向へ向けて、長穴に形成されたものである。しかしながら、本実施の形態としては、回動バー130側に連結孔を形成し、第1の連結バー141すなわち連結バー140側に連結孔に通す回動軸を形成してもよい。この場合は、回動バー130の連結孔を、モータ120の回動軸とは逆の方向に向けた長穴となるように形成することが好ましい。
これによって、回動バー130が回動しても、第1の連結バー141の右端部142が後部へ引っ張られにくくなる。すなわち、第1の連結バー141と第2の連結バー146とが、従来よりも左右方向にまっすぐスライドしやすくなる。その結果、縦ルーバ110,110・・・がスムーズに回動しやすくなり、モータ120による縦ルーバ110,110の回動角度の制御が容易になる。
<第3の実施の形態>
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態においては、第1の連結バー141の連結孔142Xをモータ120の方向へ向けて、長穴に形成したものである。しかしながら、本実施の形態としては、第2の連結バー146の凹部148X,148X・・・の代わりに連結孔を形成し、縦ルーバ110,110・・・のそれぞれの前部に第2の連結バー146のそれぞれの連結孔に通す軸を形成してもよい。
なお、本実施の形態においては、第1の連結バー141の連結孔142Xは通常の回動孔に形成することができる。
ここでは、図14を参照して、本実施の形態にかかる第2の連結バー346の構成について説明する。図14は、本実施の形態にかかる第2の連結バー346を示す平面図である。
第2の連結バー346には、縦ルーバ110,110・・・のそれぞれの前方に位置する場所に、取り付け部材348,348・・・が配置されている。取り付け部材348,348・・・のそれぞれには、縦ルーバ110の前部の回動軸が通される連結孔348X,348X・・・が形成されている。
そして、連結孔348X,348X・・・の各々は、モータ120の回動軸121の方向とは逆の方向、換言すれば空気調和機1の前方、さらに換言すれば吹き出し方向、に伸びた長穴形状に形成されている。
これによって、回動バー130が回動しても、縦ルーバ110,110・・・の前部の回動軸が、後方へ引っ張られにくくなる。その結果、縦ルーバ110,110・・・がスムーズに回動しやすくなり、モータ120による縦ルーバ110,110の回動角度の制御が容易になる。
<第4の実施の形態>
<第4の実施の形態>
第3の実施の形態においては、第2の連結バー346の連結孔348X,348X・・・をモータ120とは逆の方向へ向けて、長穴に形成したものである。しかしながら、本実施の形態としては、縦ルーバ110,110・・・のそれぞれの前部に連結孔を形成し、第2の連結バー146に当該連結孔のそれぞれに通す回動軸を形成してもよい。この場合は、縦ルーバ110,110・・・の連結孔を、モータ120の回動軸121の方向、換言すれば空気調和機1の後方、に伸びた長穴形状に形成されている。
これによって、回動バー130が回動しても、縦ルーバ110,110・・・の前部の連結孔が、後方へ引っ張られにくくなる。その結果、縦ルーバ110,110・・・がスムーズに回動しやすくなり、モータ120による縦ルーバ110,110の回動角度の制御が容易になる。
<第5の実施の形態>
<第5の実施の形態>
第1〜第4の実施の形態においては、第1の連結バー141と第2の連結バー146とが別々の部材であった。しかしながら、本実施の形態としては、第1の連結バー141と第2の連結バー146とが、1本の部材であってもよい。そして、当該1つの連結部材の右端部が回動バー130に連結され、左側が縦ルーバ110,110・・・の各々の前部に連結されてもよい。
<第6の実施の形態>
<第6の実施の形態>
第1から第5の実施の形態にかかる吹き出しシステム100は、室内に配置される空気調和機1の室内機に利用されるものであった。しかしながら、本実施の形態としては、空気調和機1に限らず、空気清浄器の吹き出し口や、カーエアコンの吹き出し口などにも利用することができる。
<第7の実施の形態>
<第7の実施の形態>
次に、空気調和機1の室内側の熱交換器の伝熱管の保持構成について説明する。図15は、本実施の形態にかかる空気調和機1の室内機の熱交換器の伝熱管250を保持するための側板200を示す斜視図である。図16は、本実施の形態にかかる空気調和機1の室内機の熱交換器の伝熱管250を保持するための側板200を示す側面図である。図17は、本実施の形態にかかる空気調和機1の室内機の熱交換器の伝熱管250のヘアピン部250A,250A・・・、すなわち伝熱管250の側端部が差し込まれた側板200を示す側面図である。
本実施の形態においては、空気調和機1の室内機の側部には、図15から図17に示すような側板200が設けられる。側板200には、室内熱交換器の伝熱管250のヘアピン部250A,250A・・・が差し込まれるための孔部200A,200A・・・・・・が形成される。伝熱管250のヘアピン部250Aは、孔部200A,200A・・・・・・に差し込まれた状態で、結束バンド290によって側板200に固定される。
そして特に、本実施の形態にかかるヘアピン部250Aの側板200に対する固定構造においては、側板200の、結束バンド290の差し込み位置に、結束バンド290の差し込みを容易にするための傾斜部200B,200Bが設けられている。なお、傾斜部200B,200Bの数は、差し込む結束バンド290の数に応じて変更することが好ましい。
また、当該傾斜部200B,200Bの各々の両側には、結束バンド290が横方向に位置ずれしないように、また結束バンド260の挿入をガイドするための、側壁200C,200Cが形成されている。
また、側板200の裏側には、結束バンド290を通すための凹部200D,200D・・・が形成されている。
以下では、ヘアピン部250A,250A・・・の側板200への固定方法について詳述する。図18は、本実施の形態にかかる結束バンド290が側板200に差し込まれる直前における、側板200とヘアピン部250A,250A・・・と結束バンド290の断面図である。図19は、本実施の形態にかかる結束バンド290が側板200に差し込まれている途中における、側板200とヘアピン部250A,250A・・・と結束バンド290の断面図である。図20は、本実施の形態にかかる結束バンド290が側板200に差し込まれた後における、側板200とヘアピン部250A,250A・・・と結束バンド290の断面図である。
まず、図18に示すように、たとえば空気調和機1の室内機の組み立て作業員は、伝熱管250のヘアピン部250A,250Aのそれぞれを孔部200A,200A・・・・・・のそれぞれに差し込む。そして、作業員は、結束バンド290を傾斜部200Bに沿って側板200の裏側へ向かって差し込む。
次に、図19に示すように、作業員は、結束バンド290を、傾斜部200Bに沿って、側板200の裏側を通過させる。本実施の形態においては、図17および図19に示すように、作業員は、結束バンド290を、側板200の内側から外側へ向かって差し込むことになる。
より詳細には、作業員は、結束バンド290の先端部290Xを、第1のヘアピン部250Aの裏側と、側板200に形成された第1の凹部200Dと、第2のヘアピン部250Aの裏側と、側板200に形成された第2の凹部200Dと、第3のヘアピン部250Aの裏側と、側板200に形成された第3の凹部200Dとを通して、側板200の外側へ突出させる。
そして、図20に示すように、作業員は、結束バンド290の先端部290Xを、側板200の外側で折り返して、傾斜部200Bの近傍で、結束バンド290の基部290Yに差し込む。作業員は、結束バンド290の先端部290Xを、基部290Yから引っ張り出すことによって、ヘアピン部250Aを側板200に強固に固定し、基部290Yから突出した先端部290X側を切り落とす。
このように、本実施の形態においては側板200に傾斜部200B,200Bを形成した。これによって、作業員が、結束バンド290,290の先端部290X,290Xを、側板200の内側から差し込みやすくなる。その結果、作業者が、結束バンド290を側板200の外側から差し込んで、側板200から結束バンド290の一部、たとえば基部290Yなどが側板200からはみ出すことを防止しやすくなる。
<第8の実施の形態>
<第8の実施の形態>
上記第7の実施の形態においては、側板200の傾斜部200Bが、まっすぐな平面であった。しかしながら、本実施の形態においては、図21に示すように、側板200の傾斜部200Bが、曲線形状に構成されている。これによって、結束バンド290が、曲面に沿って差し込みやすくなる。
<第9の実施の形態>
<第9の実施の形態>
上記第7および第8の実施の形態においては、図18〜図21において、側板200の傾斜部200Bの下端が、側板200の下端と略一致していた。しかしながら、本実施の形態においては、図22に示すように、側板200の傾斜部200Bの下端が、側板200の下端よりも上に位置する。
これによって、空気調和機1の室内機の組み立て作業者が、結束バンド290を逆から、すなわち側板200の外側から、差し込んだ際に、結束バンド290の先端部290Xが傾斜部200Bに当たりにくくなる。すなわち、結束バンド290の先端部290Xが傾斜部200Bの下方へ逃げてしまいやすい。その結果、作業者が、誤って結束バンドを側板200の外側から差し込むことを防止することができる。
<第10の実施の形態>
<第10の実施の形態>
上記第7および第8の実施の形態においては、図18〜図21において、側板200の傾斜部200Bの下端が、側板200の下端と略一致していた。しかしながら、本実施の形態においては、図23に示すように、側板200の傾斜部200Bの下端に、障害物800を設ける。
これによって、空気調和機1の室内機の組み立て作業者が、結束バンド290を逆から、すなわち側板200の外側から、差し込んだ際に、結束バンド290の先端部290Xが、障害物800に当たって、傾斜部200Bの下方へ逃げてしまいやすい。その結果、作業者が、誤って結束バンドを側板200の外側から差し込むことを防止することができる。
<まとめ>
<まとめ>
上記の第1と第5と第6の実施の形態においては、複数の縦ルーバ110,110・・と、モータ120と、モータ120の駆動力によって回動する回動バー130と、一方が回動バー130に連結され、他方が複数の縦ルーバ110,110・・・に連結される連結バー140,141,146とを備える吹き出しシステム100が提供される。連結バー140,141,146は、回動バー130によって左右方向にスライドされることによって、複数の縦ルーバ110,110・・・を左右方向に回動させる。回動バー130には回動軸132が取り付けられる。連結バー140,141,146には回動軸132が枢支される回動孔142Xが形成される。回動孔142Xは、モータ120に向かって長孔に形成される。
上記の第2と第5と第6の実施の形態においては、複数の縦ルーバ110,110・・・と、モータ120と、モータ120の駆動力によって回動する回動バー130と、一方が回動バー130に連結され、他方が複数の縦ルーバ110,110・・・に連結される連結バー140,141,146とを備える吹き出しシステム100が提供される。連結バー140,141,146は、回動バー130によって左右方向にスライドされることによって、複数の縦ルーバ110,110・・・を左右方向に回動させる。連結バー140,141,146には回動軸が取り付けられる。回動バー130には回動軸が枢支される回動孔が形成される。回動孔は、モータ120とは逆の方向に向かって長孔に形成される。
上記の第3と第5と第6の実施の形態においては、複数の縦ルーバ110,110・・・と、モータ120と、モータ120の駆動力によって回動する回動バー130と、一方が回動バー130に連結され、他方が複数の縦ルーバ110,110・・・に連結される連結バー140,141,346とを備える吹き出しシステム100が提供される。連結バー140,141,346は、回動バー130によって左右方向にスライドされることによって、複数の縦ルーバ110,110・・・を左右方向に回動させる。連結バー140,141,346には複数の回動孔348X、348X・・・が形成される。複数の縦ルーバの各々には回動孔348X,348X・・・に枢支される回動軸が取り付けられる。回動孔348X,348X・・・は、縦ルーバ110,110・・・の基軸とは逆の方向に向かって長孔に形成されている。
上記の第4と第5と第6の実施の形態においては、複数の縦ルーバ110,110・・・と、モータ120と、モータ120の駆動力によって回動する回動バー130と、一方が回動バー130に連結され、他方が複数の縦ルーバ110,110・・・に連結される連結バー140とを備える吹き出しシステム100が提供される。連結バー140は、回動バー130によって左右方向にスライドされることによって、複数の縦ルーバ110,110・・・を左右方向に回動させる。連結バー140には複数の回動軸が取り付けられる。複数の縦ルーバ110,110・・・の各々には回動軸が枢支される回動孔が形成される。回動孔は、縦ルーバ110,110・・・の基軸の方向に向かって長孔に形成されている。
上記の第7〜第10の実施の形態においては、伝熱管250と、伝熱管250を結束バンド290によって固定するための側板200とを備える伝熱管の保持システムが提供される。側板200に、結束バンド290の差し込みを誘導するための傾斜部200B,200Bが形成される。
上記の第7〜第10の実施の形態においては、側板200に、結束バンド290の横方向の移動を規制するための側壁200C,200Cが形成される。
上記の第9の実施の形態においては、結束バンド290を逆から差し込んだときに結束バンド290が傾斜部200Bに当接しにくいように、傾斜部200Bの端部を外側にずらす。
上記の第10の実施の形態においては、結束バンド290を逆から差し込んだときに結束バンド290が傾斜部200Bに当接しにくいように、傾斜部200Bの端部に障害物800を設ける。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :空気調和機
100 :吹き出しシステム
110 :縦ルーバ
120 :モータ
121 :回動軸
130 :回動バー
131 :後部
132 :回動軸
132Y :係止辺
140 :連結バー
141 :第1の連結バー
142 :右端部
142X :回動孔(連結孔)
142Y :凹部
143 :左端部
146 :第2の連結バー
147 :右端部
148 :取り付け部材
148X :凹部
149 :端部
149X :スライド孔
190 :ドレンパン
190X :連通孔
200 :側板
200A :孔部
200B :傾斜部
200C :側壁
200D :凹部
250 :伝熱管
250A :ヘアピン部
260 :結束バンド
290 :結束バンド
290X :先端部
290Y :基部
346 :第2の連結バー
348 :取り付け部材
348X :回動孔(連結孔)
800 :障害物
100 :吹き出しシステム
110 :縦ルーバ
120 :モータ
121 :回動軸
130 :回動バー
131 :後部
132 :回動軸
132Y :係止辺
140 :連結バー
141 :第1の連結バー
142 :右端部
142X :回動孔(連結孔)
142Y :凹部
143 :左端部
146 :第2の連結バー
147 :右端部
148 :取り付け部材
148X :凹部
149 :端部
149X :スライド孔
190 :ドレンパン
190X :連通孔
200 :側板
200A :孔部
200B :傾斜部
200C :側壁
200D :凹部
250 :伝熱管
250A :ヘアピン部
260 :結束バンド
290 :結束バンド
290X :先端部
290Y :基部
346 :第2の連結バー
348 :取り付け部材
348X :回動孔(連結孔)
800 :障害物
Claims (8)
- 複数の縦ルーバと、
モータと、
前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、
一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備え、
前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させ、
前記回動バーには回動軸が取り付けられ、前記連結バーには前記回動軸が枢支される回動孔が形成され、
前記回動孔は、前記モータに向かって長孔に形成される、吹き出しシステム。 - 複数の縦ルーバと、
モータと、
前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、
一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備え、
前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させ、
前記連結バーには回動軸が取り付けられ、前記回動バーには前記回動軸が枢支される回動孔が形成され、
前記回動孔は、前記モータとは逆の方向に向かって長孔に形成される、吹き出しシステム。 - 複数の縦ルーバと、
モータと、
前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、
一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備え、
前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させ、
前記連結バーには複数の回動孔が形成され、前記複数の縦ルーバの各々には前記回動孔に枢支される回動軸が取り付けられ、
前記回動孔は、前記縦ルーバの基軸とは逆の方向に向かって長孔に形成される、吹き出しシステム。 - 複数の縦ルーバと、
モータと、
前記モータの駆動力によって回動する回動バーと、
一方が前記回動バーに連結され、他方が前記複数の縦ルーバに連結される連結バーとを備え、
前記連結バーは、前記回動バーによって左右方向にスライドされることによって、前記複数の縦ルーバを左右方向に回動させ、
前記連結バーには複数の回動軸が取り付けられ、前記複数の縦ルーバの各々には前記回動軸が枢支される回動孔が形成され、
前記回動孔は、前記縦ルーバの基軸の方向に向かって長孔に形成される、吹き出しシステム。 - 伝熱管と、
前記伝熱管を結束バンドによって固定するための側板とを備え、
前記側板に、前記結束バンドの差し込みを誘導するための傾斜部が形成される、伝熱管の保持システム。 - 前記側板に、前記結束バンドの横方向の移動を規制するための側壁が形成される、請求項5に記載の伝熱管の保持システム。
- 前記結束バンドを逆から差し込んだときに前記結束バンドが前記傾斜部に当接しにくいように、前記傾斜部の端部を外側にずらす、請求項5または6に記載の伝熱管の保持システム。
- 前記結束バンドを逆から差し込んだときに前記結束バンドが前記傾斜部に当接しにくいように、前記傾斜部の端部に障害物を設ける、請求項5または6に記載の伝熱管の保持システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015226987A JP2017096526A (ja) | 2015-11-19 | 2015-11-19 | 吹き出しシステムおよび伝熱管の保持システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015226987A JP2017096526A (ja) | 2015-11-19 | 2015-11-19 | 吹き出しシステムおよび伝熱管の保持システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017096526A true JP2017096526A (ja) | 2017-06-01 |
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ID=58803541
Family Applications (1)
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JP2015226987A Pending JP2017096526A (ja) | 2015-11-19 | 2015-11-19 | 吹き出しシステムおよび伝熱管の保持システム |
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JP (1) | JP2017096526A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019186773A1 (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 三菱電機株式会社 | 熱交換器の固定構造および空気調和機の室内機 |
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-
2015
- 2015-11-19 JP JP2015226987A patent/JP2017096526A/ja active Pending
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