JP6648988B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、吹出口などの開口に設けられた両開き可能な開閉パネルを有する空気調和機に関する。
空気調和機の室内ユニットでは、キャビネットに吸込口と吹出口が形成され、吸込口から吸い込まれた空気が熱交換され、吹出口から温風あるいは冷風が吹き出される。冷暖房運転に応じて、吹き出す風の向きを切り換える開閉パネルが吹出口に設けられている。開閉パネルは、上下の軸を中心にして上下両開き可能とされる。冷暖房運転に応じて開閉パネルの開く方向が変わる。
暖房運転時、開閉パネルが下開きすると、開閉パネルの上軸側の端縁は吹出口から離れ、吹き出した風が開閉パネルに沿って流れない。そこで、特許文献1では、上軸が移動可能とされ、開閉パネルが上軸を中心にして開くとき、上軸が吹出口に近づくように移動することが開示されている。暖房運転時、下開きした開閉パネルが吹出口に連なって、吹出口が延長される。これにより、風が開閉パネルに沿って流れ、風の流れを制御することができる。
特許第5215441公報
一方、冷房運転時、上記の開閉パネルは固定された下軸周りに上開きする。下軸が吹出口の端縁に近い位置にある場合、開閉パネルが全開したときには、開閉パネルの下軸側の端部と吹出口の端縁との間の隙間が小さくなる。風の漏れが減って、送風ロスを低減できる。開閉パネルが少し開いたとき、冷風を天井に沿って吹き出すコアンダ気流が生じ、冷風が遠くまで届く。このとき、開閉パネルの下軸側の端部が吹出口の端縁から離れ、隙間が大きくなる。そのため、冷風が開閉パネルの外面に漏れ、開閉パネルの外面に発露が生じる。また、吹出口から吹き出す風量が減り、送風ロスが生じる。
一方、コアンダ気流が生じるときの開閉パネルの開度において、開閉パネルと吹出口との隙間ができないように下軸が位置する場合、開閉パネルの全開時に開閉パネルの下軸側の端縁が吹出口に干渉する。開閉する開閉パネルを避けるために、キャビネットに切り欠きを設けなければならず、吹出口の形状が制約を受ける。
このように、開閉パネルの開く角度によって開閉パネルと吹出口との間に隙間が生じ、風が漏れる。その結果、送風ロスとなって、送風性能が低下する。そこで、本発明は、上記に鑑み、開閉パネルが開いて送風するとき、風が漏れないようにして、送風性能を向上させることができる空気調和機の提供を目的とする。
本発明は、キャビネットに、キャビネット内外の空気が流通する開口が形成され、開口に、開閉パネルが開閉可能に設けられ、開閉パネルの一側に第1軸が位置し、開閉パネルの他側に第2軸が位置し、開閉パネルは各軸を中心にして両開き可能とされ、第1軸および第2軸は開口に対して移動可能とされたものである。開閉パネルが開閉するとき、開閉中心となる軸側の開閉パネルの端部が開口に近接あるいは離間するように、開閉中心の軸が移動する。
開閉パネルが開くときに開閉パネルの端部が開口に近づくと、開閉パネルと吹出口との隙間が小さくなる。開閉パネルが閉じるときには、開閉パネルの端部は開口から離れる。
第1軸が開口の一側の端縁から離れた位置に設けられ、第2軸が開口の他側の端縁の近くに設けられ、開閉パネルが第1軸を中心にして開くとき、第1軸は開口に近づくように移動する。開閉パネルの端部と開口の端縁との距離が縮まりながら、開閉パネルが開く。開閉パネルが第2軸を中心にして開くとき、第2軸は開口から離れる方向に移動してから開口に近づく方向に移動する。開閉パネルの端部を吹出口の端縁に近づけることができる。
開閉パネルの開閉機構は、各軸を保持する2つの軸保持部と、各軸を移動させる軸移動部と、開閉パネルを移動させるパネル移動部とを備えている。第1軸あるいは第2軸のいずれか一方の軸を中心にして開閉パネルが開閉するとき、一方の軸は一方の軸保持部に保持され、他方の軸は他方の軸保持部による保持を解除され、開閉パネルの移動に連動して一方の軸が移動する。
開閉パネルが開くとき、軸保持部が動作した後、軸移動部およびパネル移動部が連動して動作し、開閉パネルが閉じるとき、軸移動部およびパネル移動部が動作した後、軸保持部が動作する。軸の保持および解除は、軸および開閉パネルの移動とは同時に行われない。
キャビネットに、風を吹き出す開口に通じる通風路が形成され、通風路にイオンを放出するイオン発生装置が設けられ、通風路に、風の流れを調節する導風板が設けられ、導風板はイオン発生装置よりも送風方向上流側に配置され、導風板はイオン発生装置に風を導く。
導風板は、通風路を流れる風の一部をイオン発生装置に向かわす。イオン発生装置の近くを通る風がイオン発生装置から放出されたイオンを運び去る。放出されたイオンは、消失することなく吹出口から吹き出される。
本発明によると、開閉パネルの開く方向に関係なく、軸の移動により開閉パネルの端部と吹出口との隙間が小さくなるので、風が漏れないようにできる。したがって、送風ロスが減り、送風性能を向上できる。
本発明の空気調和機の室内ユニットの正面図 (a)導風パネルが閉姿勢のときの室内ユニットの断面図、(b)導風パネルが下開きしたときの室内ユニットの断面図、(c)導風パネルが上開きしたときの室内ユニットの断面図 空気調和機の制御ブロック図 吹出ユニットの斜視図 開閉機構の軸保持部および軸移動部を示す図 開閉機構のパネル移動部を示す図 内面側から見た開閉機構の分解斜視図 外面側から見た開閉機構の分解斜視図 回転体の外面を示す図 回転体の内面を示す図 内ケースの内面を示す図 運転停止時の開閉機構の外観を示す図 運転停止時の軸保持部および軸移動部の動きを示す図 運転停止時のパネル移動部の動きを示す図 上開き時に上軸の保持が解除されるときの開閉機構の外観を示す図 上開き時に上軸の保持が解除されるときの軸保持部および軸移動部の動きを示す図 上開き時に上軸の保持が解除されるときのパネル移動部の動きを示す図 上開き時に下軸が移動するときの開閉機構の外観を示す図 上開き時に下軸が移動するときの軸保持部および軸移動部の動きを示す図 上開き時に下軸が移動するときのパネル移動部の動きを示す図 最大上開き時の開閉機構の外観を示す図 最大上開き時の軸保持部および軸移動部の動きを示す図 最大上開き時のパネル移動部の動きを示す図 上開き時の導風パネルとキャビネットとの隙間を示す図であって、(a)は導風パネルが閉姿勢のとき、(b)は導風パネルが中間開きのとき、(c)は導風パネルが最大開きのとき 下開き時に下軸の保持が解除されるときの開閉機構の外観を示す図 下開き時に下軸の保持が解除されるときの軸保持部および軸移動部の動きを示す図 下開き時に下軸の保持が解除されるときのパネル移動部の動きを示す図 下開き時に上軸が移動するときの開閉機構の外観を示す図 下開き時に上軸が移動するときの軸保持部および軸移動部の動きを示す図 下開き時に上軸が移動するときのパネル移動部の動きを示す図 最大下開き時の開閉機構の外観を示す図 最大下開き時の軸保持部および軸移動部の動きを示す図 最大下開き時のパネル移動部の動きを示す図 前カバーが閉姿勢のときの室内ユニットの断面図 前カバーが上開きしたときの室内ユニットの断面図 前カバーの上開き時に下軸が移動したときの室内ユニットの断面図 前カバーが下開きしたときの室内ユニットの断面図 前カバーが下開き時に上軸が移動したときの室内ユニットの断面図 風向変更パネルが閉姿勢のときの室内ユニットの断面図 2つの風向変更パネルが連なって開いたときの室内ユニットの断面図 2つの風向変更パネルが同じ方向に開いたときの室内ユニットの断面図 2つの風向変更パネルが異なる方向に開いたときの室内ユニットの断面図 上面に吹出口が形成された空気調和機を示す図 導風パネルが後軸を中心にして開いた空気調和機を示す図 導風パネルが前軸を中心にして開いた空気調和機を示す図 導風板を備えた室内ユニットの断面図 他の形態の導風板を備えた室内ユニットの断面図 他の形態の導風板を備えた室内ユニットの断面図 他の形態の導風板を示す図
(第1実施形態)
本実施形態の空気調和機の室内ユニットを図1、2に示す。室内ユニットは、熱交換器1および室内ファン2を備え、これらがキャビネット3に内装されている。キャビネット3に形成された開口として、吸込口4および吹出口5が設けられる。吸込口4は、キャビネット3の上面に形成される。キャビネット3の前面から底面にかけて湾曲面とされ、湾曲面に吹出口5が形成される。
キャビネット3の内部には、吸込口4から吹出口5に至る通風路6が形成され、この通風路6に熱交換器1と室内ファン2とが配設される。吸込口4と熱交換器1との間に、フィルタが配され、吸込口4から吸込んだ室内の空気から塵埃がフィルタにより除去される。
キャビネット3には、吹出口5を開閉する導風パネル10が設けられる。導風パネル10は、開閉可能な開閉パネルとして吹出口5の前方に配され、上下両開き可能とされる。導風パネル10は吹出口5より大きく形成される。
導風パネル10は、上下の2つの軸をそれぞれ中心にして、異なる方向に回動することにより、上下いずれかの方向に開く。図2(b)に示すように、暖房運転時には導風パネル10は上軸11周りに下開きする。この下開き姿勢のとき、導風パネル10は、吹出口5の前方を遮蔽し、前方に向かって吹き出される温風を押さえ込み、温風を床面方向に導く。なお、急速冷房運転時にも、導風パネル10は下開き姿勢とされ、冷風が床面方向に吹き出され、急速冷房が行われる。
図2(c)に示すように、導風パネル10は、冷房運転時には下軸12周りに上開きする。この上開き姿勢のとき、導風パネル10は、冷風を斜め上方向に導き、冷風が天井に沿って吹き出す。図2(a)に示すように、導風パネル10は、運転停止時には閉姿勢となり、吹出口5を覆って、キャビネット3と一体化する。
空気調和機では、室内ユニットに対して図示しない室外ユニットが室外に設置されている。室外ユニットには、圧縮機、熱交換器、四方弁、室外ファン等が内装され、これらと室内側の熱交換器1とによって冷凍サイクル13が形成される。そして、図3に示すように、冷凍サイクル13を制御する制御装置14が室内ユニットに設けられる。マイコンからなる制御装置14は、ユーザの指示および室温や外気温を検出する温度センサ等の各種のセンサ15の検出信号に基づいて、冷凍サイクル13を制御し、冷暖房運転を行う。このとき、制御装置14は、冷暖房運転に応じて導風パネル10の開閉を制御する。
キャビネット3は、後側の背面板17と、前側の前面パネル18とによって左右方向に横長の箱状に形成される。前面パネル18は背面板17に着脱可能に取り付けられる。キャビネット3に、吹出口5を形成するための吹出ユニット20が設けられる。前面パネル18の前側の下部に形成された開口に、吹出ユニット20が内装され、吹出ユニット20は背面板17にねじ等によって取り付けられる。
図4に示すように、吹出ユニット20は、上下左右の壁によって筒状に形成される。吹出ユニット20の内部の空間が通風路6の一部となり、吹出ユニット20の前面の開口が吹出口5となり、前面パネル18の前側下部の開口に連通される。吹出ユニット20の上壁21は、後側部分ではほぼ水平とされ、前側部分では、斜め上に向かって折れ曲がり、斜め上に向かって傾斜した前壁22につながる。下壁23は、後側から前側に向かって下がるように傾斜している。左右の側壁24は、垂直であり、前縁が湾曲している。吹出口5の端縁は、上壁21と前壁22との境界、下壁23の前縁および左右の側壁24の前縁となる。
吹出ユニット20には、風向板25およびルーバ26が設けられる。風向板25は、左右方向に角度を変えて、左右方向の風向きを変える。ルーバ26は、上下方向に角度を変えて、上下方向の風向きを変える。また、吹出ユニット20に、イオン発生装置27が装着されている。
吹出ユニット20の前方に、吹出口5を覆うように導風パネル10が配される。導風パネル10は、左右方向において吹出ユニット20より大きく形成される。導風パネル10は、上軸11あるいは下軸12を中心にして開閉する。
上軸11および下軸12は、導風パネル10の左右両側に設けられ、キャビネット3に対して移動可能とされる。導風パネル10の送風性能を向上させるために、導風パネル10が開閉するとき、上軸11と下軸12のうち、開閉中心となる一方の軸が移動して、導風パネル10の端部が吹出口5の端縁に近づいたり、離れたりする。制御装置14は、冷暖房運転に応じて導風パネル10の開閉、上軸11の移動および下軸12の移動を制御する。
導風パネル10が開閉するとき、上軸11と下軸12のうち、開閉中心となる一方の軸が保持され、他方の軸は保持を解除される。そして、導風パネル10の移動に連動して、一方の軸が移動する。図5〜8に示すように、導風パネル10の移動と各軸11、12の移動を行うための開閉機構として、上軸11を保持する上軸保持部と、下軸12を保持する下軸保持部と、各軸11、12を移動させる軸移動部と、導風パネル10を移動させるパネル移動部とを備えている。開閉機構は、左右の各軸11、12に対してそれぞれ設けられる。
閉姿勢の導風パネル10は、吹出口5を覆い、導風パネル10の上側の端縁は吹出ユニット20の前壁22の前方に位置している。このとき、上軸11は、吹出口5の上側の端縁よりも斜め上の離れた位置にある。下軸12は、吹出口5の下側の端縁の前方に位置している。導風パネル10の下側の端縁は、吹出口5の端縁よりも前方に位置する。
上軸11を中心にして導風パネル10が下開きするとき、上軸保持部が上軸11を保持したまま下軸保持部は下軸12の保持を解除する。パネル移動部が導風パネル10を移動させるとともに、軸移動部は保持された上軸11を移動させる。上軸11が吹出口5に近づき、導風パネル10の上側の端部が吹出口5に近づきながら、導風パネル10が開く。
下軸12を中心にして導風パネル10が上開きするとき、下軸保持部が下軸12を保持したまま上軸保持部は上軸11の保持を解除する。パネル移動部が導風パネル10を移動させるとともに、軸移動部は保持された下軸12を移動させる。下軸12が吹出口5の下側の端縁から離れる方向に移動し、その後吹出口5の端縁に近づく方向に移動する。導風パネル10が開いている間、導風パネル10の下側の端部は吹出口5の下側の端縁の近くに位置する。
導風パネル10は、キャビネット3の湾曲面に沿って左右方向に長く形成される。閉姿勢の導風パネル10は、キャビネット3の湾曲面を構成する。導風パネル10の幅は、キャビネット3の幅と同寸とされ、吹出口5の幅より大とされる。
導風パネル10の左右方向の両側に、ベース材30が設けられている。左右のベース材30は、フック、爪、ねじなどの固定部材により導風パネル10の内面に着脱可能に取り付けられる。ベース材30は、アーム31の先端に回動可能に取り付けられる。左右のアーム31は、キャビネット3に移動可能に保持される。すなわち、導風パネル10は、アーム31を介してキャビネット3に取り付けられ、かつキャビネット3に着脱可能とされる。
上軸11はベース材30の前側に設けられ、ベース材30よりもキャビネット3側に位置する。下軸12はベース材30の後側に設けられ、ベース材30よりもキャビネット3側に位置する。したがって、上軸11は、導風パネル10の上側の端縁の近くに位置する。下軸12は、導風パネル10の下側の端縁の近くに位置する。また、上下軸11、12は、左右方向において、吹出口5よりも外側に位置する。そのため、上下軸11、12は、吹出口5から吹き出される風の流れを邪魔することはない。
なお、ベース材30を導風パネル10に一体化してもよい。アーム31は、導風パネル10に直接取り付けられる。この場合、アーム31を導風パネル10に着脱可能に取り付けることにより、導風パネル10はキャビネット3に対して着脱可能となる。
上軸保持部は、上カム32と上フック33とから構成され、上カム32と上フック33は相対的に移動可能とされ、上軸保持部は、上カム32および上フック33を移動させる回転体34を有する。回転体34が回転すると、上カム32と上フック33が相対的に近づくように移動して、上軸11が下方から支えられて保持される。上カム32と上フック33が相対的に離れるように移動することにより、上軸11の下方が解放され、上軸11の保持が解除される。また、上カム32は、キャビネット3に対して移動可能に設けられ、上フック33は、上カム32に移動可能に設けられる。
下軸保持部は、下カム35と下フック36とから構成される。下軸保持部も上軸保持部と同様に構成され、回転体34の回転により、下カム35と下フック36が相対的に移動して、下軸12の保持および保持の解除が行われる。また、下カム35は、キャビネット3に対して移動可能に設けられ、下フック36は、下カム35に移動可能に設けられる。
軸移動部は、上カム32および上フック33と下カム35および下フック36を移動可能に保持する回転体34を有する。回転体34の回転により、上カム32および上フック33が移動する。このとき、下カム35および下フック36は停止している。下カム35および下フック36が移動するとき、上カム32および上フック33は停止している。パネル移動部も回転体34を利用する。アーム31が回転体34に回動可能に保持され、回転体34の回転により、アーム31がキャビネット3に対して出入りする。
回転体34は、駆動モータ37により回転駆動される。回転体34の外周面に歯が形成され、回転体34と駆動モータ37の駆動ギア38との間にアイドラギア39が組み合わされている。駆動モータの正逆転により、回転体34は正回転あるいは逆回転する。この回転体34の回転により、アーム31、上カム32、上フック33、下カム35および下フック36がそれぞれ移動する。このように、駆動モータ37は、上軸保持部、下軸保持部、軸移動部およびパネル移動部を駆動するための駆動源となる。すなわち、1つのモータ37によって開閉機構は動作する。なお、左右の開閉機構に対応して、駆動モータ37は左右にそれぞれ配されている。
開閉機構を構成する各部材はケース40に装着され、開閉機構はユニット化される。図1に示すように、ケース40は、キャビネット3内の左右両側にそれぞれ配置され、キャビネット3にねじなどにより取り付けられる。
ケース40は、左右一対の外ケース41、内ケース42によって2分割可能に形成される。内ケース42がキャビネット3の内面側に位置し、外ケース41が外面側に位置する。キャビネット3の内面側は、左右方向において吹出口5に面する側であり、外面側は、キャビネット3の左右の側面に面する側である。
ケース40の下部の湾曲面が導風パネル10に対向し、この湾曲面にアーム31が出入りする開口43が形成されている。導風パネル10に連結されたアーム31は、ケース32の開口43を通ってキャビネット3から出没する。
回転体34は、外ケース41に形成された支軸44に回動可能に支持される。アイドラギア39の軸が外ケース41の孔および内ケース42の孔に回動可能に支持される。駆動モータ37は、外ケース41に装着される。
図9、10に示すように、回転体34の外面および内面に、開閉機構を構成する各部材の移動を案内するガイドが設けられている。ガイドとして、回転体34の内面に、第1〜第3レーン51〜53が形成され、外面に、第4レーン54が形成される。また、図11に示すように、内ケース42にも、ガイドとして第5レーン55と第6レーン56が形成される。
第1レーン51は、上フック33の移動を案内する。第2レーン52は、下カム35の移動を案内する。第3レーン53は、上カム32の移動を案内する。第4、第5レーン54、55は、アーム31の移動を案内する。第6レーン56は、下フック36の移動を案内する。
上フック33の外面に、2つのスライドボス57が形成され、内面に、ガイドボス58が形成される。上カム32の外面に、軸ボス59が形成され、内面に、ガイドボス60が形成される。上カム32に、2つの長孔61が形成される。上フック33のガイドボス58は、第1レーン51に嵌められ、このガイドボス58は第1レーン51をスライドする。上フック33の2つのスライドボス57は、上カム32の長孔61にそれぞれ嵌め込まれる。スライドボス57は、長孔61に沿ってスライドする。上カム32のガイドボス60は、第3レーン53に嵌められ、このガイドボス60は第3レーン53をスライドする。上カム32の軸ボス59は、外ケース41に形成された軸受ボス62に差し込まれる。上カム32は、軸ボス59を中心にして回動可能とされる。上フック33のガイドボス58は上カム32の軸ボス59と同一軸上に形成される。したがって、上カム32は、ケース40に回動可能に支持され、上フック33は、上カム32に移動可能に保持される。上フック33は上カム32に対してスライドするとともに、上カム32と一体的に軸受ボス周りを回動する。
下カム35の内面に、軸ボス63、ガイドボス64およびストップボス65が形成される。下フック36の外面に、2つの移動ボス66が形成される。下フック36の内面に、ガイドボス67が形成される。下カム35の軸ボス63は、下フック36に形成された縦孔68を貫通し、内ケース42に形成された軸受ボス69に差し込まれる。下カム35は、軸ボス63を中心にして回動可能とされる。下カム35のガイドボス64は、第2レーン52に嵌められる。下フック36の移動ボス66は、下カム35に形成された2つのガイド孔70に挿入される。下フック36のガイドボス67は、内ケース42の第6レーン56に嵌められる。したがって、下カム35は、ケース40に回動可能に支持され、下フック36は、下カム35に対して回動可能かつスライド可能に保持されるとともに、下カム35と一体的に軸受ボス69周りに回動する。
アーム31の先端に孔71が形成され、ベース材30の支持片72に軸孔73が形成され、アーム31の孔71と軸孔73に軸ピン74が嵌め込まれる。ベース材30は、アーム31に回動可能に保持される。アーム31の後端に外ガイドボス76と内ガイドボス75が形成される。外ガイドボス76は、第4レーン54に嵌められる。内ガイドボス75は、内ケース42の第5レーン55に嵌められる。したがって、アーム31の後端が内ケース42と回転体34に挟まれ、アーム31はケース40に移動可能に保持される。
各フック33、36および各カム32、35は、回転体34の回転に応じてそれぞれ対応するレーンを移動する。導風パネル10が閉姿勢にあるとき、図9〜11に示すように、各フック33、36および各カム32、35はそれぞれ所定の停止位置にある。上フック33は第1レーン51のS1にある。下カム35は第2レーン52のS2にある。上カム32は第3レーン53のS3にある。下フック36は第6レーン56のS6にある。また、アーム31は第4レーン54のS4および第5レーン55のS5にある。なお、導風パネル10が下開きするとき、回転体34は時計回りに回転する。導風パネル10が上開きするとき、回転体34は反時計回りに回転する。
導風パネル10が開くとき、先に一方の軸の保持が解除され、その後、保持された他方の軸が移動しながら導風パネル10が開く。導風パネル10が閉じるとき、保持された他方の軸が移動しながら導風パネル10が閉じ、導風パネル10の移動が停止してから一方の軸が保持される。回転体34が時計回りに回転するとき、導風パネル10は下開きし、回転体34が反時計回りに回転するとき、導風パネル10は上開きする。導風パネル10が閉じるときは、回転体34は、開くときとは逆方向に回転する。
第1レーン51は、支軸44を中心とした円周方向に形成される。第1レーン51に、回転体34の中心に近づくように半径方向に変化する解除区間80が形成されている。この解除区間80を上フック33が通過するとき、上フック33は上カム32に対して移動する。導風パネル10が上開きするとき、解除区間80を上フック33のガイドボス58が通過する。このとき、上軸11の保持の解除が行われる。導風パネル10が閉じるときには、保持を解除された上軸11の保持が行われる。第1レーン51の解除区間80以外の円周区間81は同一円周上に形成される。この円周区間81では、上フック33は、上カム32に対して移動しない。
第3レーン53は、支軸44を中心とした円周方向に形成される。第3レーン53に、回転体34の中心に近づくように半径方向に変化する移動区間82が形成されている。また、第3レーン53には、2つの円周区間83、84がそれぞれ異なる円周上に形成され、回転体34の中心に近い円周上にあるのが小円周区間83とされ、回転体34の中心から遠い円周上にあるのが大円周区間84とされる。移動区間82は、小円周区間83と大円周区間84とをつなぐ。
上カム32のガイドボス60が移動区間82を通過するとき、上カム32は移動する。導風パネル10が下開きするとき、移動区間82を上カム32のガイドボス60が通過する。このとき、上フック33のガイドボス58は円周区間81を移動する。上カム32が上フック33とともに回動することにより、上軸11が移動する。導風パネル10が閉じるときにも、上軸11が移動する。上カム32のガイドボス60が小円周区間83あるいは大円周区間84を通過するとき、上カム32は移動しない。上フック33のガイドボス58が第1レーン51の解除区間80を通過するとき、上カム32のガイドボス60は小円周区間83を通過する。したがって、上フック33が移動して、上カム32は移動しない。
第2レーン52は、支軸44を中心とした円周方向に形成される。第2レーン52に、回転体34の中心から遠ざかるように変化する解除区間85と回転体34の中心に近づくように変化する移動区間86が形成されている。下カム35のガイドボス60が解除区間85あるいは移動区間86を通過するとき、下カム35は移動する。導風パネル10が下開きするとき、解除区間85を下カム35のガイドボス64が通過する。このとき、下カム35が時計回りに回動することにより、下軸12の保持の解除が行われる。導風パネル10が閉じるときには、保持を解除された下軸12の保持が行われる。導風パネル10が上開きするとき、下カム35のガイドピン64が移動区間86を通過する。このとき、下カム35が反時計回りに回動することにより、下軸12が移動する。第2レーン52の解除区間85以外の円周区間87は同一円周上に形成される。この円周区間87では、下カム35は移動しない。
第6レーン56は上下方向に形成される。下カム35の移動に応じて下フック36が移動する。下カム35のガイドボス64が第2レーン52の解除区間85を通過するとき、下カム35が時計回りに回動する。下カム35のガイド孔70に嵌められた下フック36の移動ボス66が下カム35の回動によって押され、下フック36が軸ボス63を中心に回動しながら、第6レーン56に沿って下方向に移動する。このとき、下カム35と下フック36は互いに離れるように移動して、下軸12の保持が解除される。解除された下軸20が保持されるときは、下カム35および下フック36は上記とは逆に移動する。下カム35のガイドボス64が第2レーン52の移動区間86を通過するとき、下フック36は、下カム35に対しては移動しないが、回動する下カム35とともに回動する。これにより、下フック36はキャビネット3に対して移動する。
第4レーン54は、回転体34の半径方向に直線状に形成される。第5レーン55には、アーム31を移動させない解除区間88とアーム31を移動させる移動区間89が形成されている。解除区間88は、停止時のアーム31の軸ピン74を中心にした円周上に形成される。移動区間89は、導風パネル10の開角度に応じて軸ピン74が移動するように、徐々に曲率が変化するように形成される。アーム31の内ガイドボス75が解除区間88を移動するとき、外ガイドボス76が第4レーン54を移動する。導風パネル10が上開きするとき、外ガイドボス76は回転体34の中心から遠ざかる方向に移動し、導風パネル10が下開きするとき、外ガイドボス76は回転体34の中心に近づく方向に移動する。これにより、アーム31は軸ピンを中心にして回動する。そのため、軸ピンは移動せず、導風パネル10も移動しない。内ガイドボス75が上部の移動区間89あるいは下部の移動区間89を通過するとき、内ガイドボス75が吹出口5に近づく、あるいは吹出口5から遠ざかるように移動する。このとき、アーム31はキャビネット3に対して出入りする。
導風パネル10の開閉は、制御装置14によって制御される。運転の指示に応じて制御装置14が駆動モータ37を動作させると、導風パネル10が開く。運転停止の指示に応じて制御装置14は、駆動モータ37を動作させて導風パネル10を閉じ、導風パネル19が閉姿勢になると、駆動モータ37を停止させる。回転体34およびアーム31はイニシャル位置にあるとき、導風パネル10が閉姿勢になる。
そこで、回転体34の位置を検出する位置検出器がケース40に設けられる。導風パネル10が閉姿勢になって、回転体34がイニシャル位置に到達したとき、位置検出器40は、検知信号を出力する。制御装置14は、位置検出器から検知信号を受け取ると、駆動モータ37を停止させる。
導風パネル10の開角度が最大になると、駆動モータ37は停止する。制御装置14は、駆動モータ37の回転角度をカウントしている。所定の回転角度に達したとき、導風パネル10は全開する。制御装置14は、所定の回転角度を検知すると、駆動モータ37を停止させる。
運転が停止しているとき、図12〜14に示すように、導風パネル10は閉姿勢にある。上カム32および上フック33は、それぞれ停止位置にあり、上軸11を保持している。下カム35および下フック36は、それぞれ停止位置にあり、下軸12を保持している。アーム31はイニシャル位置にある。ここで、冷房運転の指示があると、制御装置14は、導風パネル10が上開きするように駆動モータ37を駆動制御する。駆動モータ37が動作すると、回転体34は反時計回りに回転する。
図15〜17に示すように、上フック33のガイドボス58が第1レーン51の解除区間を通過し、上カム32のガイドボス60が第3レーン53の小円周区間83を通過する。上フック33が回転体34の中心に向かって移動する。スライドボス57が停止している上カム32の長孔61に案内され、上フック33が後側に向かって移動する。上フック33は上カム32に対してスライドする。これにより、上軸11の保持が解除される。
下カム35のガイドボス64は第2レーン52の円周区間87を通過する。下カム35および下フック36は移動しない。アーム31の内ガイドボス75は解除区間88を通過する。アーム31はキャビネット3から突出しない。これにより、上軸11の保持が解除されるとき、導風パネル10は閉姿勢のままである。
上フック33のガイドボス58が第1レーン51の解除区間80を通過中、アーム31の内ガイドボス75が上側の移動区間89に差し掛かると、アーム31はキャビネット3から突出するように移動する。下軸12が保持されているので、導風パネル10は下軸12周りに回動し、導風パネル10が上開きする。上軸11が上カム32から離れると、上フック33のガイドボス58が第1レーン51の解除区間80から円周区間81に向かって移動するので、上フック33が停止した上カム32に対して前側に向かって移動する。
図18〜20に示すように、下カム35のガイドボス64が第2レーン52の移動区間86を通過するとき、下カム35は軸ボス59を中心にして反時計回りに回動する。下カム35の回動に連動して、下フック36も一体的に回動する。これにより、保持された下軸12が移動する。下カム35のガイドボス64が第2レーン52の移動区間86を通過中、下軸12は、保持位置から後側に向かって移動する。その後、下軸12は、前側に向かって移動して、保持位置に戻る。この間もアーム31は移動して、下軸12が吹出口5から離れてから近づくように移動しながら導風パネル10は開いていく。なお、下軸12の保持位置は、導風パネル10が閉姿勢にあるときの下軸12の位置である。
図21〜23に示すように、さらに回転体34が回転すると、下カム35および下フック36は移動しないので、下軸12は停止位置にある。アーム31はさらに移動して、導風パネル10が大きく開く。導風パネル10が最大開角度になると、駆動モータ37が停止される。
導風パネル10が設定された開角度で開くと、制御装置14は、冷凍サイクル13を制御して、指示された冷房運転を行う。吹出口5からの冷風が導風パネル10に導かれて、水平に遠くまで吹き出す。
導風パネル10が下軸12を中心にして上開きするとき、導風パネル10の開角度に応じて下軸12が移動する。停止位置にある下軸12は、吹出口5の下側の端縁の近くにある。下軸12は、吹出口5の端縁から一旦離れ、そして元に戻るように移動する。
運転停止の指示があると、制御装置14は、回転体34が時計回りに回転するように駆動モータ37を駆動する。アーム31が後方に向かって移動し、導風パネル10が閉じ始める。導風パネル10が閉じてから、上フック33が上カム32に対して移動して、上軸12が保持される。制御装置14は、駆動モータ37を停止させ、運転を停止する。各カム32、35および各フック33、36は、それぞれ停止位置で停止し、アーム30はイニシャル位置で停止して、導風パネル10が閉姿勢で保持される。
図24に示すように、上開きした導風パネル10の開角度が中間のとき、吹出口5内に対応する位置にある下軸12は吹出口5から離れる方向に移動する。このとき、導風パネル10の下側の端縁は、吹出口5の下側の端縁に近づく。下軸12が移動しない場合、導風パネル10の下側の端縁は吹出口5の中央側に寄り、導風パネル10と吹出口5の端縁との間に隙間ができる。下軸12が移動することにより、この隙間の発生が解消される。そのため、導風パネル10と吹出口5との隙間が小さくなり、隙間から漏れる冷風が少なくなる。特に、中間の開角度において、コアンダ気流が生じる。この開角度で開いた導風パネル10とキャビネット3との隙間が小さくなり、冷風の漏れが減る。したがって、冷風をロスなく遠くまで届けることができ、コアンダ効果を大いに発揮させることができる。また、導風パネル10の開角度が大きいとき、下軸12は吹出口5の端縁の近くにあり、導風パネル10の端縁は吹出口5に近づく。導風パネル10と吹出口5との隙間が小さくなるので、冷風の漏れが少なくなり、吹き出す風量のロスがなくなる。
このように、導風パネル10の開角度に応じて下軸12を移動させることにより、送風性能を向上させることができる。また、冷風の漏れを防ぐことにより、吹出口5の周囲での発露をなくすことができる。これにより、発露対策の断熱材を設ける必要がなくなり、外観性の優れたキャビネット3を実現できる。
次に、暖房運転の指示があると、制御装置14は、導風パネル10が下開きするように駆動モータ37を駆動制御する。駆動モータ37が動作すると、回転体34は時計回りに回転する。
図25〜27に示すように、下カム35のガイドボス64が第2レーン52の解除区間を通過する。下カム35のガイドボス64が回転体34の中心から遠ざかるように移動すると、下カム35が軸ボス63を中心にして時計回りに回動する。下カム35の回動に伴い、下フック36の移動ボス66が押されて、下フック36が回動しようとする。下フック36のガイドボス66が第6レーン56に嵌められているので、下フック36は回動せずに第6レーンに沿って下側に移動する。下カム35と下フック36は互いに離れるように移動し、下軸12の保持が解除される。
このとき、上カム32のガイドボス60は第3レーン53の大円周区間84を通過する。上フック33のガイドボス58は第1レーン51の円周区間81を通過する。上カム32および上フック33は移動しない。アーム31の内ガイドボス75は第5レーン55の解除区間88を通過する。アーム31はキャビネット3から突出しない。これにより、下軸12の保持が解除されるとき、導風パネル10は閉姿勢のままである。
下カム35のガイドボス64が第2レーン52の解除区間85を通過中、下カム35のガイドボス64が回転体34の中心に近づくように移動する。この間に、アーム31の内ガイドボス75が第5レーン55の下側の移動区間89に差し掛かると、アーム31はキャビネット3から突出するように移動する。上軸12が保持されているので、導風パネル10は上軸12周りに回動し、導風パネル10が下開きする。下軸12が下カム35と下フック36の間から離れると、下カム35が軸ボス63を中心にして反時計回りに回動する。下カム35の回動に伴い、下フック36は上側に移動する。下カム35と下フック36は互いに近づくように移動し、下カム35のガイドボス64が第2レーン52の解除区間85を通り過ぎると、下カム35および下フック36は停止する。
図28〜30に示すように、下カム35のガイドボス64が第2レーン52の円周区間87に差し掛かると、上カム32のガイドボス60が第3レーン53の移動区間82を通過する。上フック33は、第1レーン51の円周区間81を通過している。上カム32のガイドボス60は回転体34の中心から遠ざかるように移動する。上カム32は、軸ボス59を中心に反時計回りに回動する。上フック33も上カム32の軸ボス59を中心にして上カム32と一体的に回動する。上カム32の回動に伴って、導風パネル10が開きながら下軸12が移動する。下軸12は、吹出口5の上側の端縁に近づきつつキャビネット3から離れる方向に移動する。
図31〜33に示すように、上カム32のガイドボス60が第3レーン53の大円周区間84に差し掛かると、上カム32および上フック33は移動しなくなり、下軸12の移動が停止する。アーム31はキャビネット3からさらに突出するので、導風パネル10は上軸11を中心にして時計回りに回動して、さらに開く。導風パネル10が最大開角度になると、駆動モータ37が停止される。
導風パネル10が設定された開角度で開くと、制御装置14は、冷凍サイクル13を制御して、指示された暖房運転を行う。吹出口5からの温風が導風パネル10に導かれて、床に向かって吹き出す。
導風パネル10が上軸11を中心にして下開きするとき、導風パネル10の開角度に応じて上軸11が移動する。停止位置にある上軸11は、吹出口5の上側の端縁から離れている。上軸11は、吹出口5の端縁の前方に向かうように移動する。導風パネル10は吸込口5の上壁21に連なり、導風パネル10は吹出口5の一部となり、吹出口5が延長する。吹出口5からの風が導風パネル10によって長く案内され、所望の方向にスムーズな送風を行える。したがって、気流を制御しやすくなり、送風性能を向上させることができる。
運転停止の指示があると、制御装置14は、回転体34が反時計回りに回転するように駆動モータ37を駆動する。アーム31が後方に向かって移動し、導風パネル10が閉じる。下カム35と下フック36が一旦離れてから近づくように移動して、下軸12が保持される。制御装置14は、駆動モータ37を停止させ、運転を停止する。各カム32、35および各フック33、36は、それぞれ停止位置で停止し、アーム31はイニシャル位置で停止して、導風パネル10が閉姿勢で保持される。
このように、導風パネル10の開閉時に上軸11が移動することにより、上軸11が吹出口5の上側の端縁から離れた位置に配することができる。これにより、導風パネル10を大きくしても、キャビネット3に干渉されずに導風パネル10を開閉することが可能となる。
(第2実施形態)
図34に示すように、前面パネル18の前面上部に、空気が流通する開口として前面吸込口100が形成されている。前面吸込口100を覆う前カバー101が設けられている。前カバー101は前面パネル18に開閉可能に取り付けられる。前カバー101は、上軸102あるいは下軸103を中心にして開閉する開閉パネルである。空調運転時には、前カバー101は下軸103を中心にして上開きする。フィルタの交換などのメンテナンス時には、前カバー101は上軸102を中心にして下開きする。上軸102および下軸103が移動可能とされる。前カバー101の開閉機構は、第1実施形態のものと同じである。なお、その他の構成は第1実施形態と同じである。
前カバー101が上開きするとき、図35、36に示すように、前カバー101は下軸103を中心にして開閉する。前カバー101が開くにつれて、下軸103は、前方に移動して、前面吸込口100から離れる。これにより、前カバー101の開角度を大きくすることが可能となり、前カバー101の上部とキャビネット3との間隔が広がり、空気をスムーズに吸い込むことが可能となる。したがって、空気の流れの乱れをなくすことができ、吸込抵抗が小さくなって、室内ファン2を効率よく駆動でき、省エネを図れる。
前カバー101が下開きするとき、図37、38に示すように、前カバー101は上軸102を中心にして開閉する。前カバー101が開くにつれて、上軸102は、前方に移動して、前面吸込口100から離れる。これにより、前カバー101の開角度を大きくすることが可能となり、前カバー101の下部とキャビネット3との間隔が広がる。ユーザがフィルタの交換などの作業を行うとき、前カバー101が邪魔にならず、作業がしやすくなる。
(第3実施形態)
本実施形態の空気調和機では、図39に示すように、導風パネル10の代わりに複数の風向変更パネル110、111が設けられる。風向変更パネル110、111は、吹出口5を開閉する開閉パネルである。ここでは、2つの風向変更パネル110、111が前後に並べられ、各風向変更パネル110、111は独立して開閉可能とされる。なお、風向変更パネルは3つ以上であってもよい。各風向変更パネル110、111は、上下の軸112〜115を中心にして異なる方向に開閉する。そして、風向変更パネル110、111の上軸112、114および下軸113、115は移動可能とされ、風向変更パネル110、111の開閉機構は、第1実施形態のものと同じである。なお、その他の構成は第1実施形態と同じである。
各風向変更パネル110、111が閉姿勢にあるとき、吹出口5が塞がれる。冷房運転が行われるとき、水平方向に冷風が吹き出すように、各風向変更パネル110、111は開く。図40に示すように、後側の風向変更パネル111は下軸115を中心にして上開きする。前側の風向変更パネル110の下軸113が後側の風向変更パネル111の前側端縁に近づくように移動して、前側の風向変更パネル110は下軸113を中心にして開く。これにより、2つの風向変更パネル110、111が連なって、1つの導風パネルとして機能する。このように2つの風向変更パネル110、111が協働して開くことにより、コアンダ気流を生じさせることができる。
図41に示すように、2つの風向変更パネル110、111が下軸113,115を中心にして独立して開く。このとき、後側の風向変更パネル111の下軸115が吹出口5の下側の端縁に近づくように移動する。風向変更パネル111とキャビネット3との隙間が小さくなる。このように風向変更パネル111が開くと、冷風が隙間から漏れることなく、水平方向に吹き出される。また、前後の風向変更パネル110、111の開角度が異なるように風向変更パネル110、111が開閉することにより、スポット的に送風することができ、細かな風向制御が可能となる。
暖房運転が行われるとき、床に向かって温風が吹き出すように、各風向変更パネル110、111は開く。図42に示すように、前側の風向変更パネル110は上軸112を中心として下開きする。上軸112は、吹出口5の上側の端縁に近づくように移動する。後側の風向変更パネル111は下軸115を中心として上開きする。下軸115は、吹出口5の下側の端縁に近づくように移動する。このように風向変更パネル110、111が開くと、各風向変更パネル110、111と吹出口5との隙間をなくすことができ、温風の漏れがなくなり、無駄のない送風を行える。
(第4実施形態)
本実施形態の空気調和機では、図43に示すように、吸込口120がキャビネット121の前面に設けられ、吹出口122がキャビネット121の上面に設けられる。吹出口122を開閉する導風パネル123がキャビネット121に設けられる。導風パネル123は前後の軸124、125を中心にして開閉可能とされる。通風路126内に設けられたファン127が駆動すると、吸込口120から吸い込まれた空気が吹出口122から吹き出される。導風パネル123の開閉により、送風方向が制御される。そして、前軸124および後軸125が移動可能とされる。導風パネル123の開閉機構は、第1実施形態のものと同じである。なお、この空気調和機では、吸い込んだ空気を温度調節、除湿、加湿、除塵、除菌、脱臭、イオン付加などの処理を行い、吹出口122から処理済の空気を吹き出す。すなわち、空気調和機として、空気清浄機、除湿機、イオン発生機などを含む。
導風パネル123は、キャビネット121の上面全体を覆う。導風パネル123が閉姿勢のとき、前後の軸124、125はそれぞれキャビネット121の前側および後側に位置する。図44に示すように、導風パネル123が後軸125を中心にして開くと、後軸125は、吹出口122から遠い位置から吹出口122に近い位置に移動する。吹出口122からの風は導風パネル123に沿って斜め上方向に吹き出される。
図45に示すように、導風パネル123が前軸124を中心にして開くと、前軸124は吹出口122の前側の端縁よりも上方に移動する。この位置を中心にして導風パネル123が開閉する。導風パネル123の下側の端縁と吹出口122の端縁との前後方向のずれがなくなり、吹出口122から導風パネル123に滑らかにつながり、空気の流れの乱れをなくすことができる。
このように、吹出口122のサイズの制約を受けることなく、導風パネル123を大型のパネルにすることができる。大型のパネルにより、精度のよい風向制御が可能となる。また、導風パネル123が閉じているとき、キャビネット121の上面を覆い隠すことができ、キャビネット121に一体化したデザインが可能となり、優れた外観が得られる。
(第5実施形態)
空気調和機では、吹き出す空気にイオンを付加するイオン発生装置が搭載されている。例えば特開2004−53040号公報に記載されているように、イオン発生装置は、吹出口の近傍で通風路の上壁に設けられ、通風路に臨むように配置される。イオン発生装置からイオンが通風路に放出され、イオンは通風路を流れる風によって吹出口から吹き出される。
吹出口近傍の通風路には、風向板やルーバが設けられている。ルーバは左右方向にわたって通風路内を横切るように配される。ルーバがイオン発生装置の近くの下流側に配置される場合、イオン発生装置から放出されたイオンがルーバに衝突して、イオンが消失してしまう。吹出口から吹き出されるイオン量が減り、イオンによる効果を発揮させることができなくなる。
また、吹出口近傍では、風はルーバに沿って流れやすい。そのため、ルーバがイオン発生装置の下方に配置される場合、ルーバに沿う流れが主流となるので、通風路の上壁の近傍を流れる風が減少してしまう。イオン発生装置の近くでの風量が少ないので、通風路に放出されたイオンが遠くまで運ばれなくなり、偏ったイオン分布となる。このように、必要な量のイオンが室内に広まらず、イオンの効果が十分に発揮できなくなる。そこで、上記に鑑み、通風路に放出されたイオンを無駄なくキャビネット外部に導くことができる空気調和機の提供を目的とする。
本実施形態の空気調和機の室内ユニットを図46に示す。室内ユニットは、熱交換器1および室内ファン2を備え、これらがキャビネット3に内装されている。キャビネット3に、吸込口4および吹出口5が形成される。吸込口4は、キャビネット3の上面に形成される。キャビネット3の前面から底面にかけて湾曲面とされ、湾曲面に吹出口5が形成される。
キャビネット3の内部には、吸込口4から吹出口5に至る通風路6が形成され、この通風路6に熱交換器1と室内ファン2とが配設される。吸込口4と熱交換器1との間に、フィルタが配され、吸込口4から吸込んだ室内の空気から塵埃がフィルタにより除去される。
キャビネット3には、吹出口5を開閉する導風パネル10が設けられる。導風パネル10は、吹出口5の前方に配され、上下の軸周りに回動して、上開きあるいは下開きする。なお、導風パネル10の開閉機構は、第1実施形態のものと同じである。
吹出口5に、風向板25およびルーバ26が設けられる。風向板25は、左右方向に角度を変えて、左右方向の風向きを変える。ルーバ26は、上下方向に角度を変えて、上下方向の風向きを変える。ルーバ26は、風向板25よりも送風方向の下流側に位置する。
通風路6は、上下左右の壁によって形成される。風向板25は、通風路6の下壁23に左右方向に回動可能に取り付けられる。ルーバ26は、左右方向に長い水平な板状に形成され、ルーバ26は左右の側壁に回動可能に支持される。ルーバ26はモータの駆動により回動される。
吹出口5の近傍のキャビネット3内に、イオン発生装置27が設けられる。イオン発生装置27は、通風路6に臨むように配される。通風路6の上壁21に、イオン発生装置27が装着される。イオン発生装置27の通風路6に面する外面は、保護カバー130で覆われている。保護カバー130には、風が通り抜けるように多数のスリットが形成されている。イオン発生装置27は、風向板25よりも送風方向の下流側に位置し、ルーバ26の上方に位置する。また、イオン発生装置27は、吹出口5の左右方向の中央に配置される。
イオン発生装置27に風を導くために、通風路6に、風の流れを調節する導風板131が設けられる。導風板131は、ルーバ26と同様に水平な板状に形成され、導風板131の左右の支軸132が左右の側壁に回動可能に支持される。支軸132は導風板131に対して通風路6の中央側にある。導風板131は、モータによって回動される。なお、1つのモータをルーバ26と導風板131が共用してもよく、それぞれ別々のモータを用いてもよい。
導風板131は、ルーバ26と風向板25との間でルーバ26よりも上壁21の近くに位置する。導風板131は、イオン発生装置27よりも送風方向上流側に配置され、保護カバー130の上流側の近くに配置される。
室内ファン2が回転すると、通風路6を風が流れる。導風板131により、風の一部がイオン発生装置27に向かう。風は、イオン発生装置27の下方、すなわち保護カバー130の内部および外面に沿って流れる。イオン発生装置27から放出されたイオンは、この風に運ばれて、吹出口5からキャビネット外に吹き出される。
イオン発生装置27から放出されたイオンは、下方に位置するルーバ26に衝突する前に、導風板131に導かれた風により運ばれていく。そのため、イオンの消失を防ぐことができ、発生したイオンを無駄なく室内に広めることができる。したがって、イオンが室内に満遍なく分布して、イオンの効果を十分に発揮させることができる。
ここで、イオン発生装置27はキャビネット3に着脱可能に装着される。イオン発生装置27の近くにルーバがない構造にすることができるので、イオン発生装置27を着脱する作業の邪魔になるものがなく、作業がしやすくなる。
(第6実施形態)
図47に示すように、導風板131の支軸132が導風板131の前側に位置する。その他の構成は第5実施形態と同じである。導風板131の後側が下がるように回動すると、イオン発生装置27に導かれる風量が増す。これにより、室内の高所にイオンが集中して吹き出される。
導風板131が通風路6の上壁21と平行になるように回動すると、イオンを遠くまで運ぶことができ、広い範囲にイオンが吹き出される。このように、導風板131の傾きを大きく変化させることにより、イオンを特定の方向に向けて吹き出すことができる。
(第7実施形態)
図48に示すように、導風板131とルーバ26が連結される。両者は支軸132を中心として一体化に回動する。その他の構成は第5実施形態と同じである。導風板131がイオン発生装置27側に近づくように傾けられると、導風板131により導かれた風によりイオンが下流側に運ばれ、さらにルーバ26からの風によりイオンが遠くまで運ばれる。これにより、多くの風によってイオンを吹き出させることができる。
導風板の他の形態として、図49に示すように、イオン発生装置27の幅に合わせた導風板133としてもよい。導風板133の左右方向の長さは、イオン発生装置27の幅と同じ、あるいは少し長くされる。導風板133は、通風路6の上壁21に取り付けられる。これにより、通風路6における送風の抵抗を少なくできる。
以上の通り、本発明の空気調和機は、キャビネット3に、キャビネット3内外の空気が流通する開口が形成され、開口に、開閉パネルが開閉可能に設けられ、開閉パネルの一側に第1軸が位置し、開閉パネルの他側に第2軸が位置し、開閉パネルは各軸を中心にして両開き可能とされ、第1軸および第2軸は開口に対して移動可能とされたものである。開閉パネルが開閉するとき、開閉中心となる軸側の開閉パネルの端部が開口に近接あるいは離間するように、開閉中心の軸が移動する。
この軸の移動により、開閉パネルの端部を開口の近くに移動させることができる。これにより、開閉パネルと吹出口5との隙間を小さくでき、隙間から漏れる風を減らすことができ、送風性能の向上を図れる。
第1軸が開口の一側の端縁から離れた位置に設けられ、第2軸が開口の他側の端縁の近くに設けられる。これにより、開閉パネルは開口より大きくなる。開閉パネルが第1軸を中心にして開くとき、第1軸は開口に近づくように移動し、開閉パネルが第2軸を中心にして開くとき、第2軸は開口から離れる方向に移動してから開口に近づく方向に移動する。大きな開閉パネルであっても、開閉パネルが開閉するとき、キャビネット3の干渉を避けることができる。
開閉パネルを開閉するための開閉機構は、各軸を保持する2つの軸保持部と、各軸を移動させる軸移動部と、開閉パネルを移動させるパネル移動部とを備える。第1軸あるいは第2軸のいずれか一方の軸を中心にして開閉パネルが開閉するとき、一方の軸は一方の軸保持部に保持され、他方の軸は他方の軸保持部による保持を解除され、開閉パネルの移動に連動して一方の軸が移動する。そして、軸保持部は、下方から軸を支える。
開閉パネルが開くとき、軸保持部が動作した後、軸移動部およびパネル移動部が連動して動作し、開閉パネルが閉じるとき、軸移動部およびパネル移動部が動作した後、軸保持部が動作する。これにより、開閉パネルが閉じているときに、軸の保持および解除が行われ、開閉パネルの脱落を防げる。
軸保持部、軸移動部およびパネル移動部は1つの駆動源を共用する。これにより、開閉機構をユニット化でき、設置スペースをコンパクトできる。
ここで、開口は、温風あるいは冷風を吹き出す吹出口5とされ、開閉パネルは吹出口5より大きく形成される。例えば、吹出口5がキャビネット3の前面に形成されると、第1軸が上軸11となり、第2軸が下軸12となる。開閉パネルである導風パネル10は吹出口5より大に形成される。また、開閉パネルが風向変更パネルである場合、複数の風向変更パネルが組み合わされると、1つのパネルとなり、このパネルは吹出口5よりも大となる。
また、空気調和機は、キャビネット3に、風を吹き出す開口に通じる通風路6が形成され、通風路6にイオンを放出するイオン発生装置27が設けられ、通風路6に、風の流れを調節する導風板131が設けられ、導風板131はイオン発生装置27よりも送風方向上流側に配置されたものである。
導風板131はイオン発生装置27に風を導く。これにより、イオン発生装置27から放出されたイオンを無駄なく外部に吹き出すことができる。
導風板131は軸周りに回動可能に支持される。導風板131の傾きを変えることにより、イオン発生装置27に導く風量を調節することができる。また、通風路6に、風の吹き出し方向を調節するためのルーバ26が設けられ、ルーバ26は、導風板6よりも送風方向下流側に配置される。ルーバ26と協働して、イオンの吹出方向を決めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。導風パネル10を開閉可能に支持する2つの軸がキャビネット3に移動可能に設けられ、導風パネル10に軸保持部が設けられる。軸保持部は、軸を嵌め込む軸受とされる。キャビネット3に設けられた第1軸および第2軸は軸方向に移動可能とされる。第1軸が軸受に近づくように移動すると、第1軸が軸受に嵌まり、第1軸が保持される。第1軸が軸受から抜けるように移動すると、第1軸の保持が解除される。軸受に保持された第1軸を上下方向および前後方向に移動させることにより、導風パネル10も第1軸とともに移動する。第2軸も同様に保持および移動される。
導風パネル10において、下軸12が吹出口5の下側の端縁から外側に離れた位置に配される。そして、導風パネル10が開閉するとき、下軸12は吹出口5の端縁に近づくように移動する。これにより、導風パネル10の開閉時に導風パネル10と吹出口5との間の隙間を小さくでき、冷風の漏れを減らせる。しかも、導風パネル10をより一層大きくすることが可能となり、送風を制御しやすくなる。
軸保持部として、軸を掴むチャックとする。チャックが導風パネル10の軸を掴むと、軸が保持され、チャックが導風パネル10の軸を放すと、軸の保持が解除される。軸移動部は、チャックを移動させる。軸移動部として、リンク機構、あるいは伸縮可能なアームとする。この場合、第1軸と第2軸とは独立して移動可能とされ、各軸に対する軸移動部は別々の駆動モータによって動作される。
3 キャビネット
5 吹出口
6 通風路
10 導風パネル
11 上軸
12 下軸
26 ルーバ
27 イオン発生装置
30 ベース材
31 アーム
32 上カム
33 上フック
34 回転体
35 下カム
36 下フック
37 駆動モータ
40 ケース

Claims (5)

  1. キャビネットに、キャビネット内外の空気が流通する開口が形成され、開口に、開閉パネルが開閉可能に設けられ、開閉パネルの一側に第1軸が位置し、開閉パネルの他側に第2軸が位置し、開閉パネルは各軸を中心にして両開き可能とされ、開閉パネルが開閉するとき、第1軸および第2軸は開口に対して移動可能とされ、第1軸が開口の一側の端縁から離れた位置に設けられ、第2軸が開口の他側の端縁の近くに設けられ、開閉中心となる軸側の開閉パネルの端部が開口に近接するように開閉中心の軸が移動し、開閉パネルが第1軸を中心にして開くとき、第1軸は開口に近づくように移動し、開閉パネルが第2軸を中心にして開くとき、第2軸は開口から離れる方向に移動してから開口に近づく方向に移動することを特徴とする空気調和機。
  2. キャビネットに、キャビネット内外の空気が流通する開口として吹出口が形成され、吹出口に、開閉パネルが開閉可能に設けられ、開閉パネルの一側に第1軸が位置し、開閉パネルの他側に第2軸が位置し、開閉パネルは各軸を中心にして両開き可能とされ、開閉パネルが開閉するとき、第1軸および第2軸は吹出口に対して移動可能とされ、第1軸が吹出口の一側の端縁から離れた位置に設けられ、第2軸が吹出口の他側の端縁から離れた位置にあり、開閉中心となる軸側の開閉パネルの端部が吹出口に近接するように開閉中心の軸が移動し、開閉パネルが第1軸を中心にして開くとき、第1軸は吹出口に近づくように移動し、開閉パネルが第2軸を中心にして開くとき、第2軸は吹出口に近づくように移動することを特徴とする空気調和機。
  3. 各軸を保持する2つの軸保持部と、各軸を移動させる軸移動部と、開閉パネルを移動させるパネル移動部とを備え、第1軸あるいは第2軸のいずれか一方の軸を中心にして開閉パネルが開閉するとき、一方の軸は一方の軸保持部に保持され、他方の軸は他方の軸保持部による保持を解除され、開閉パネルの移動に連動して一方の軸が移動することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機。
  4. 開閉パネルが開くとき、軸保持部が動作した後、軸移動部およびパネル移動部が連動して動作し、開閉パネルが閉じるとき、軸移動部およびパネル移動部が動作した後、軸保持部が動作することを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. キャビネットに、風を吹き出す吹出口に通じる通風路が形成され、通風路にイオンを放出するイオン発生装置が設けられ、通風路に、風の流れを調節する導風板が設けられ、導風板はイオン発生装置よりも送風方向上流側に配置され、導風板はイオン発生装置に風を導くことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
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