JP3446255B2 - 空気調和装置の風向調整装置 - Google Patents

空気調和装置の風向調整装置

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JP3446255B2 JP20941993A JP20941993A JP3446255B2 JP 3446255 B2 JP3446255 B2 JP 3446255B2 JP 20941993 A JP20941993 A JP 20941993A JP 20941993 A JP20941993 A JP 20941993A JP 3446255 B2 JP3446255 B2 JP 3446255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吹出口に設けられる空
気調和装置の風向調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図28〜図30は、例えば実開昭58−
69735号公報に示された従来の空気調和装置の風向
調整装置を示す図で、図28は空気調和装置本体の斜視
図、図29は図28の横断面図、図30は同じく図28
の縦断面図である。図中、(1)は空気調和装置本体、(2)
は本体(1)の前面を覆い吸込口(3)を有する前面パネル、
(4)は本体(1)の前面下部に開口を有する吹出口、(5)は
吸込口(3)に面して配置された熱交換器、(6)は本体(1)
内に設けられ、風路(13)を形成するケーシング、(7)は
吹出口(4)に設けられ左右端部に装着された軸(16)によ
り前面パネル(2)の左右側壁(11)(15)に枢着され風向を
水平、直下および斜めの各方向に変換するチェンジベー
ン、(8)は吹出ノズル(9)の左右辺部の壁(10)(14)間に複
数枚並設され枢軸(17)で枢持され、風向を左右に変換す
るガイドベーン、(9)はケーシング(6)の下方に配置さ
れ、ケーシング(6)と共に風路を形成する吹出ノズル、
(12)は風路(13)の吹出口(4)側に設置され、電動機(18)
で駆動される送風機、(19)は軸(16)に係止されたコイル
ばねである。また、図31は図30の右側ガイドベーン
付近の詳細説明図、図32は図31に示したガイドベー
ンの斜視図である。図中、(20)は軸(21)でガイドベーン
(8)に枢着され、複数のガイドベーン(8)を同時に左右の
任意角度に向けるための左右変更ロッドである。
【0003】次に動作について説明する。従来の空気調
和装置は上記のように構成され、送風機(12)が駆動され
ると、室内空気は吸込口(3)から吸い込まれ、熱交換器
(5)を通過して冷房時は冷却、暖房時は昇温され、風路
(13)を下降して吹出口(4)から室内へ吹出される。この
風の流れを矢印Uで示す。この風の上下方向の向きはチ
ェンジベーン(7)で、左右方向の向きはガイドベーン(8)
で調整される。ここで、ガイドベーン(8)と左右変更ロ
ッド(20)を枢持している軸(21)とガイドベーン(8)を枢
持している軸(17)とは、各々一定の間隔を成して固定さ
れているため、全てのガイドベーン(8)は左右変更ロッ
ド(20)に与えた変位量+Aのために同一の方向に向くよ
うに制御される。ここに、チェンジベーン(7)およびガ
イドベーン(8)は意匠上の制約から前面パネル(2)より外
部に露出させることができず、さらにチェンジベーン
(7)は吹出し口を閉塞するカバーを兼用するため吹出し
口最外部に配置する必要がある。従って、ガイドベーン
(8)はチェンジベーン(7)よりさらに吹出し口より奥側に
配置せざるを得ない。この場合の風向調整装置の作用
は、図31に示すように、例えば左右変更ロッド(20)を
右へ変位量+Aだけ変更させ、右方向に風が吹出すよう
にガイドベーン(8)を向けた場合、一番右側のノズル(9)
の右辺部の壁面(14)および前面パネル(2)の右側壁面(1
5)に当たって反射するか、または前方への直進流に偏向
されて吹出される。ここで、ガイドベーンを向けた方向
への風の流れをW、右側壁面(15)に当たって反射する
かまたは前方への直進流に偏向されて吹出される風の流
れをVとする。ガイドベーン(8)によって設定された
吹出し流れWは、最右端部において右側壁面(15)に反
射しながら吹出される流れVの影響を受けて、(V
+W)のベクトル合成方向に偏向される。そのため、
空気調和機の左右の斜め方向へ吹出し風向を設定して
も、この(V+W)の合成方向の流れの影響を受け
て、空気調和機の正面方向に偏向され、正確に吹出し方
向を設定できなかった。
【0004】また、図33及び図34は、例えば実開昭
63−147650号公報に示された他の従来の空気調
和機の風向変更装置を示す図で、図33は横断面図、図
34は図33の装置の動作状態を説明した図である。図
において、(201)は吹出口、(202)は吹出口(201)の内
壁、(203)は吹出口(201)に複数枚がほぼ等間隔で配置さ
れて風向を変更するベーンで、図33に示すように図
における左右にそれぞれ複数枚からなる一組がそれぞ
れ設けられている。(204)は内壁(202)に立設されてベー
ン(203)のそれぞれに配置され、ベーン(203)の一側の縁
部の一端寄りを枢持した軸である。
【0005】(205)は一組のベーン(203)を連結した連結
腕で、それぞれのベーン(203)の軸(204)が配置された縁
部の他端寄りを枢持した連結軸(206)が設けられ、ま
た、図33における中心寄りのベーン(203)の軸(204)と
連結軸(206)の間隔は、図33における外側寄りのベー
ン(203)の軸(204)と連結軸(206)の間隔よりも短く設定
され、図33に示すように各ベーン(203)の軸(204)を結
ぶ線に対して傾斜して配置されている。
【0006】図33及び図34に示す他の従来の空気調
和機の風向変更装置は上記のように構成され、図34
示すように左右それぞれ一組のベーン(203)を互いに図
34において下側が広がる向きに配置して使用される。
この状態で図34の中心寄りのベーン(203)の傾斜は、
外側寄りのベーン(203)よりも水平に近づくので、それ
ぞれのベーン(203)によって偏向する風向角も図34
実線で示す矢印のように、中心寄りのベーン(203)の傾
斜は外側寄りのベーン(203)よりも水平に近づく。ま
た、一組のベーン(203)の相互の中間部は狭い隙間が形
成されるので、この隙間から吹出す風(207)は円滑に流
れないため弱くなり、周囲の二次空気(208)を巻き込み
ベーン(203)に露(209)が生成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和装置の
風向調整装置は以上のように構成されているので、空気
調和機の左右の斜め方向へ空調気流を吹出す場合、ノズ
ルの左右辺部の壁面および前面パネルの左右側壁面に当
たって反射するか、または前方への直進流に偏向される
流れの影響を受けて、吹出し流全体が空気調和機の前方
へ偏向され、正確に狙った地点へ気流を到達させること
が出来ないという問題があった。このことは特に、例え
ば人体センサーを用いて人の存在する方向を狙って吹出
し気流を制御する場合、空気調和機の左右の斜め方向の
制御が正確に行えないという問題が生じる
【0008】発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたものでこの発明の目的は、左右方向に正確
に吹出し気流を制御して、正確に狙った地点へ気流を到
達させることが出来る空気調和装置の風向調整装置を得
ることにある
【0009】
【課題を解決するための手段】発明に係る請求項
載の空気調和装置の風向調整装置は、吹出したい左また
は右方向の最端部、または最端部から特定枚数のガイド
ベーンのみの傾き角度を他のガイドベーンより大きくし
て、このガイドベーンと本体側壁の間の空間を閉塞させ
るとともに、上記他のガイドベーンを吹出したい方向に
同一の傾きになるように制御したものである
【0010】た、本発明に係る請求項記載の空気調
和装置の風向調整装置は、左または右最端部のガイドベ
ーンと本体左または右側壁の間を各々蛇腹状の隔壁でガ
イドベーンの動きを妨げずに連接させ、各々のベーンと
本体側壁の間の空間を閉塞させるようにしたものであ
る。
【0011】また、本発明に係る請求項記載の空気調
和装置の風向調整装置は、左または右最端部のガイドベ
ーンと本体左または右側壁の間に各々スポンジ状の部材
を充填し、各々のベーンと本体側壁の間の空間を閉塞さ
せるようにしたものである
【0012】た、本発明に係る請求項記載の空気調
和装置の風向調整装置は、人体の存在場所を検出するセ
ンサーを用い、センサーの出力に応じて空調気流の吹出
し方向を上記人体の存在場所に自動的に変更するように
制御し、人体の存在場所に空調気流を集中させて到達さ
せるものである。
【0013】また、本発明に係る請求項記載の空気調
和装置の風向調整装置は、人体の存在場所を検出するセ
ンサーを用い、人体が散在している場合には空調気流を
人体が存在している範囲に拡散させて吹出すように2系
統の空調気流の吹出し方向を自動的に制御するようにし
たものである
【0014】
【作用】発明における請求項記載の空気調和装置の
風向調整装置は、吹出したい左または右方向の最端部、
または最端部から特定枚数のガイドベーンのみの傾き角
度を他のガイドベーンより大きくして、このガイドベー
ンと本体左または右側壁の間を閉塞したので、ノズルの
左右辺部の壁面および前面パネルの左右側壁面に当たっ
て反射するかまたは前方への直進流に偏向される流れを
なくすことができ、結果として吹出し流れ全体を設定し
た左右吹出し方向へ吹出すことができる
【0015】また、本発明に係る請求項又は記載の
空気調和装置の風向調整装置は、左または右最端部のガ
イドベーンと本体左または右側壁の間を各々蛇腹状の隔
壁で連接、あるいはスポンジ状の部材で充填しているの
で、各々のベーンと本体側壁の間の空間が閉塞され、ノ
ズルの左右辺部の壁面および前面パネルの左右側壁面に
当たって反射するかまたは前方への直進流に偏向される
流れをなくすことができ、結果として吹出し流れ全体を
設定した左右吹出し方向へ吹出すことができる
【0016】また、本発明に係る請求項記載の空気調
和装置の風向調整装置は、人体の存在場所を検出するセ
ンサーを用いて空調気流の吹出し方向を自動的に変更す
るように制御しているので、人体の存在場所に常に空調
気流を送ることができる。
【0017】また、本発明に係る請求項記載の空気調
和装置の風向調整装置は、ガイドベーンの制御を左右2
系統に分けた風向調整装置を用い、人体の存在場所を検
出するセンサーを設置して、人体が散在している場合に
は空調気流を人体が存在している範囲に拡散させて吹出
すように2系統の空調気流の吹出し方向を自動的に制御
するようにしているので、風向きの自動調整に際し、ワ
イドモードでの運転もできる
【0018】
【実施例】実施例1.下、本発明の一実施例を図につ
いて説明する。図1は右側ガイドベーン付近の詳細説明
図、図2は図1のガイドベーンを右方向に傾けた場合の
右側ガイドベーン付近の詳細説明図、図3(a)(b)は、図
1の駆動系の動作を説明する斜視図である。図中、(8)
は吹出ノズル(9)の左右辺部の壁(10)(14)間に複数枚並
設され枢軸(17)で枢持され、風向を左右に変換するガイ
ドベーン、(12)は風路(13)の吹出口(4)側に設置され電
動機(18)で駆動される送風機、(15)は前面パネル(2)の
右側壁である。(20)は複数のガイドボーン(8)を同時に
左右の任意角度に向けるための左右変更ロッド、(21)は
ガイドベーン(8)と左右変更ロッド(20)の交点であり、
交点(21)は左右変更ロッド(20)の長手方向およびガイド
ボーン(8)の内面で枢軸(17)と直角方向に移動すること
ができるようになっている。(22)は左右変更ロッド(20)
の左右移動方向と直角方向への傾きを変更する左右傾き
変更ロッドである。(23)および(24)は各々左右変更ロッ
ド(20)の左右端部に位置し、回転軸(27)および(28)を中
心に回転し、左右変更ロッド(20)と回転軸(27)および(2
8)との距離を変えることにより、左右変更ロッド(20)の
左右移動方向と直角方向への傾きを変える左側および右
側カムである。(25)および(26)は、各々左側および右側
カム(23)(24)と一体で回転軸(27)および(28)の回りに回
転し、さらに回転軸(35)および(36)で左右傾き変更ロッ
ド(22)に連接する左側および右側カンチレバーである。
また、(29)は回転軸(37)をもつ左右傾き変更電動機、(3
0)は回転軸(37)を中心に左右傾き変更電動機(29)により
回転し、枢軸(33)により左右傾き変更ロッド(22)に枢持
され、左右傾き変更ロッド(22)を左右に移動させる左右
傾き変更カンチレバーであり、枢軸(33)は左右傾き変更
カンチレバー(30)の長手方向に移動可能である。(31)は
回転軸(38)を持つ左右変更電動機、(32)は回転軸(38)を
中心に左右変更電動機(31)により回転し、枢軸(34)によ
り左右変更ロッド(20)に枢持され、左右変更ロッド(20)
を左右に移動させる左右変更カンチレバーであり、枢軸
(34)は左右変更カンチレバー(32)の長手方向に移動可能
である。(39)および(40)は、左右傾き偏向ロッドを左側
カム(23)および右側カム(24)の周囲に接触させ、カムの
動きに連動して移動させるためのコイルバネである。
【0019】次に動作について説明する。ガイドベーン
と左右変更ロッドの交点(21)は、ガイドベーン(8)の内
面で枢軸(17)と直角方向に移動可能なので、図1のよう
に左右変更ロッド(20)を各枢軸(17)を結んだ直線に対し
て平行にした状態では、左右変更電動機(31)の回転軸(3
8)を回転して左右変更カンチレバー(32)を回転し、枢軸
(34)を介して左右変更ロッド(20)を左右に移動させる
と、ガイドベーンと左右変更ロッドの交点(21)と枢軸(1
7)の距離は各ガイドベーン(8)に対して同一であるの
で、各ガイドベーン(8)はすべて同一の角度をもって傾
く。これに対して、図2のように左右変更ロッド(20)を
各枢軸(17)を結んだ直線に対して基準位置から左端を+
B、右端を−Bだけ傾けると、各ガイドベーン(8)にお
けるガイドベーンと左右変更ロッドの交点(21)と枢軸(1
7)の距離は左端から右端へ向い徐々に短くなるので、こ
の状態で左右変更電動機(31)の回転軸(38)を回転して左
右変更カンチレバー(32)を回転し、枢軸(34)を介して左
右変更ロッド(20)を右方向へ変位量+Aだけ移動させる
と、各ガイドベーン(8)におけるガイドベーンと左右変
更ロッドの交点(21)の右方向変位は同様に+Aである
が、枢軸(17)と交点(21)の距離が異なるので、結局各々
のガイドベーン(8)の傾きはθ1からθ6まで徐々に大き
くなる。ここで左右変更カンチレバー(32)は、枢軸(34)
を介して左右変更ロッド(20)に枢持されているが、左右
変更カンチレバー(32)に設けられた溝により枢軸(34)は
左右変更カンチレバー(32)の長手方向に移動可能なた
め、左右変更ロッド(20)を傾けた際の変位量±Bを吸収
できるようになっている。
【0020】次に左右変更ロッド(20)を各枢軸(17)を結
んだ直線に対して傾けるための機構について説明する。
図3(a)においては、左右変更ロッド(20)は各枢軸(17)
を結んだ直線と平行になっている状態を示している。こ
の時の回転軸(27)(28)と左右回転ロッド(20)の距離をD
1とする。左右変更ロッド(20)は、コイルバネ(39)(40)
により左側カム(23)および右側カム(24)の方向に引き寄
せられているので、左側カム(23)および右側カム(24)の
周囲に接触して移動できるようになっている。左右傾き
変更電動機(29)の回転軸(37)を回転させて左右傾き変更
カンチレバー(30)を回転させると、枢軸(33)を介して左
右傾き変更ロッド(22)を左右に移動させる。左側カンチ
レバー(25)および右側カンチレバー(26)は、各々回転軸
(27)(28)を中心に回転するので、左右傾き変更ロッド(2
2)の左右方向への移動は回転軸(35)(36)を介して回転軸
(27)(28)を中心に回転する。左側カンチレバー(25)およ
び右側カンチレバー(26)は、各々回転軸(27)および(28)
を介して右側カム(23)および左側カム(24)と連動してい
るので、左側カンチレバー(25)および右側カンチレバー
(26)の回転運動は、各々左側カム(23)および右側カム(2
4)の回転をもたらす。図3(b)のように左右傾き変更電
動機(29)を回転させると、左側カム(23)は回転軸(27)と
左右変更ロッド(20)の距離を(D1+B)と大きくするよ
うに作用し、右側カム(24)は回転軸(28)と左右変更ロッ
ド(20)の距離を(D1−B)と小さくするように作用す
る。結局、左右変更ロッド(20)は各枢軸(17)を結んだ直
線に対して傾けられることになる。ここで、左側カム(2
3)および右側カム(24)に記したH、N、Lのマークは、
各々回転軸(27)(28)と左右変更ロッド(20)の距離が(D1
+B)、D1、(D1−B)となる位置を示したものであ
る。以上のように、吹出し風が吹出す左右いずれかの方
向のガイドベーンほど傾き角度が大きくなるように全て
のガイドベーンを制御すると、例えば右方向の吹出し風
に対しては、ノズルの右辺部の壁(14)および前面パネル
の右側壁(15)に当たって反射するか、または前方への直
進流に偏向される流れに対し、これに隣接するかまたは
近傍のガイドベーン間を通り抜ける流れが設定した右傾
き角度よりも大きい角度で吹出すので、流れを双方の流
れの合成ベクトル方向へ偏向し、結果として吹出し流れ
全体を設定した吹出し方向へ吹出すことができる。な
お、以上に述べた実施例では、ガイドベーンを右側に傾
けた場合の右側ガイドベーン付近の機構について説明し
たが、同様の機構によりガイドベーンを左側に傾けた場
合も同様の効果を得ることができる。
【0021】さらに、図4は上記実施例1におけるガイ
ドベーン(8)と左右変更ロッド(20)の接続機構を詳細に
示す斜視図である。図中、(8)は枢軸(17)で枢持され風
向を左右に変換するガイドベーン、(20)は複数のガイド
ベーン(8)を同時に左右の任意角度に向けるための左右
変更ロッド、(41)はガイドベーン上に設けられた開口
で、左右変更ロッド(20)が枢軸(17)と直角方向に±Bだ
け移動できるように長辺がW1であるベーン方向スライ
ド穴、(42)は左右変更ロッドに設けられた開口で、ガイ
ドベーン(8)と左右変更ロッド(20)の交差角度が変化し
てもスライド軸(43)に無理な応力がかからない程度にロ
ッドの長手方向に幅W2を持ったロッド方向スライド穴
である。このように構成すると、左右変更ロッド(20)
は、スライド軸(43)に沿ってガイドベーン(8)の枢軸(1
7)と直角方向にスライドさせることが出来る。
【0022】図5は上記実施例1におけるガイドベーン
(8)と左右変更ロッド(20)の他の接続機構を詳細に示す
斜視図である。図中、(8)は枢軸(17)で枢持され風向を
左右に変換するガイドベーン、(20)は複数のガイドベー
ン(8)を同時に左右の任意角度に向けるための左右変更
ロッド、(44)はガイドベーンにE字状に切込みを入れて
形成したスライドバー、(45)はガイドベーン端部に取り
付けて左右変更ベーン(20)がスライドバーから脱落する
のを防止するガイドベーン枠であり、ガイドベーン(8)
とガイドベーン枠(45)を組み立てた状態でのスライドバ
ー(44)の長さは左右変更ロッド(20)が±Bだけ移動でき
る長さを持つ。(42)は左右変更ロッドに設けられた開口
で、ガイドベーン(8)と左右変更ロッド(20)の交差角度
が変化してもスライドバー(44)に無理な応力がかからな
い程度にロッドの長手方向に幅W2を持ったロッド方向
スライド穴である。このように構成すると、左右変更ロ
ッド(20)は、スライドバー(44)に沿ってガイドベーン
(8)の枢軸(17)と直角方向にスライドさせることが出来
る。
【0023】さらにまた、図6は上記実施例1における
左右変更ロッド(20)を左側カム(23)あるいは右側カム(2
4)の周囲に接触して移動させるための機構の他の実施例
を示す説明図である。図中、(20)は左右変更ロッド、(2
4)は回転軸(28)を中心として回転する右側カムである。
(39)はコイルバネであり、図3の実施例では左右変更ロ
ッド(20)を右側カムの方向へ引き寄せるように作用させ
ていたが、ここでは左右変更ロッド(20)を右側カムの方
向へ押し付けるように作用させている。このように構成
しても同様に、左右変更ロッド(20)を左側カム(23)ある
いは右側カム(24)の周囲に接触して移動させることがで
きる。
【0024】図7は上記実施例1における左右変更ロッ
ド(20)を左側カム(23)あるいは右側カム(24)の周囲に接
触して移動させるための機構のさらに他の実施例を示す
説明図である。図中、(20)は左右変更ロッド、(24)は回
転軸(28)を中心として回転する右側カム、(46)は右側カ
ムに設けられたならい溝、(47)は一端を左右変更ロッド
(20)に固定され、他端をならい溝(46)に挿入されて、右
側カム(24)の回転によりならい溝(46)に沿って動くガイ
ドピンである。この実施例によれば、コイルバネ(39)を
省略でき、かつカムの回転限界以上の回転を抑止する機
構も省略できる。なお、以上に述べた実施例では右側カ
ム(24)の周辺機構について述べたが、左側カム(23)付近
の機構についても同様の構造を採用することにより同様
の効果を奏することは言うまでもない。
【0025】なお、ガイドベーンの制御系を左右2系統
に分割し、各々の系統毎に上記実施例と同様の構成の、
ガイドベーンの傾きを異ならしめる駆動系を備えた風向
調整装置とすることにより、人が散在しているときでも
精度良く、ワイドモードで運転できる。なおこの際、各
系統の吹出し方向が同一方向の場合は、傾けたい方向の
ガイドベーン群は上記実施例で示した制御を行い、逆の
側のガイドベーン群は従来と同様の制御を行えばよい。
図8に、図1のガイドベーンを左方向に傾けた場合の右
側ガイドベーン群付近の詳細説明図を示す。図に示すよ
うに、左右変更ロッド(20)を各枢軸(17)を結んだ直線に
対して平行に、すなわち左右変更ロッド(20)の両端の変
位量をB=0にした状態で、左右変更ロッド(20)を左方
向に変位量−Aだけ移動すると、ガイドベーンと左右変
更ロッドの交点(21)と枢軸(17)の距離は各ベーンに対し
て同一であり、各交点(21)の左右方向移動量は一様に−
Aであるので、各ガイドベーン(8)の傾きは全て同一の
θ1となり同一の傾きとなる。このように、ガイドベー
ンの制御系を左右2系統に分割し、ガイドベーンを傾け
たい方向のガイドベーン群を図2に示したように制御
し、傾けたい方向と逆の側のガイドベーン群を図8に示
したように制御するために、左右異なる駆動系によって
駆動しても上記実施例と同様の効果を奏することができ
る。
【0026】さらにまた、図9は上記実施例1におい
て、本体前面パネルの左右側壁をベルマウス形状にした
際の、図1のガイドベーンを右方向に傾けた場合の右側
ガイドベーン付近の詳細説明図である。図中、(48)は左
側壁(11)と右側壁(15)の間の距離を吹出し風の下流程徐
々に大きくしてベルマウスを形成した際のベルマウス形
状の右側壁である。このように構成すれば、ノズルの右
辺部の壁(14)および前面パネルの右側壁(15)に当たって
反射するかまたは前方への直進流に偏向される流れV2
に対し、これに隣接するかまたは近傍のガイドベーン間
を通り抜ける流れW2が設定した左右傾き角度よりも大
きい角度で吹出すので、流れを双方の流れの合成ベクト
ル(V2+W2)の方向へ偏向し、かつこの流れがベルマウ
ス形状の右側壁(48)にコアンダ効果によって付着する効
果が加わるため、より正確に吹出し方向を設定すること
ができる効果がある。
【0027】実施例2.以下、本発明の別の実施例を図
について説明する。図10は右側ガイドベーン付近の詳
細説明図、図11は図10のガイドベーンを右方向に傾
けた場合の右側ガイドベーン付近の詳細説明図、図12
(a)(b)は駆動系の動作を説明するための斜視図である。
図中、(8)は吹出ノズル(9)の左右辺部の壁(10)(14)間に
複数枚並設され、枢軸(17)で枢持され風向を左右に変換
するガイドベーン、(12)は風路(13)の吹出口(4)側に設
置され電動機(18)で駆動される送風機、(15)は前面パネ
ル(2)の右側壁である。(20)は軸(21)でガイドベーン(8)
に枢着され、複数のガイドベーン(8)を同時に左右の任
意角度に向けるための左右変更ロッドである。ここで、
実施例1とは異なり、枢軸(17)と軸(21)の距離は全ての
ガイドベーン(8)に対して一定である。(31)は回転軸(3
8)を持つ左右変更電動機、(32)は回転軸(38)を中心とし
て左右変更電動機(31)により回転し、枢軸(34)により左
右変更ロッド(20)に枢持され、左右変更ロッド(20)を左
右に移動させる左右変更カンチレバーであり、枢軸(34)
は左右変更カンチレバー(32)の長手方向に移動可能であ
る。(50)は回転軸(56)を介して左右変更ロッド(20)の一
端に枢持された傾き変更L型ロッド、(51)は傾き変更L
型ロッド(50)の長手方向に設けられ、L型形状を持つガ
イド溝、(54)は回転軸(53)をもつ傾き変更電動機、(52)
は回転軸(53)を中心に傾き変更電動機(54)により回転
し、傾き変更L型ロッドに接するように設けられた傾き
変更カム、(55)はガイド溝(51)を介して傾き変更L型ロ
ッド(50)をガイドベーン(8)に枢持させるためのガイド
ピンであり、ガイドピン(55)はガイド溝(51)に沿って自
由に移動できる。(49)は傾き変更L型ロッド(50)の一端
を傾き変更カム(52)の方向へ押し付け、傾き変更L型ロ
ッド(50)が傾き変更カム(52)の周囲に接触して移動させ
るためのコイルバネである。
【0028】次に動作について説明する。まず、図10
のように傾き変更L型ロッド(50)の姿勢を固定した場合
には、隣接する軸(21)間の距離、およびガイドピン(55)
と隣接する軸(21)間の距離は全て同一となるように設計
している。この状態で、左右変更電動機(31)により回転
軸(38)を回転させ、これに連動して左右変更カンチレバ
ー(32)を回転させ、枢軸(34)を介して左右変更カンチレ
バー(32)の回転運動を左右変更ロッド(20)の左右方向直
線移動に変えると、各ガイドベーン(8)の回転半径は軸
(21)およびガイドピン(55)と枢軸(17)の距離が同一であ
り、かつ隣接した軸(21)間の距離とガイドピン(55)と隣
接した軸(21)間の距離が同一であるように設計されてい
るため、全てのガイドベーンは同一の角度だけ傾けられ
る。次に、図11のように傾き変更カム(52)を回転させ
て、傾き変更L型ロッド(50)を傾き変更カム(52)の方向
へ移動した状態では、傾き変更L型ロッド(50)を移動さ
せたためガイドピン(55)と隣接した軸(21)の距離が、隣
接した軸(21)間の間隔より長くなるように傾き変更L型
ロッドの形状を設計している。この状態で左右変更電動
機(31)により回転軸(38)を回転させ、これに連動して左
右変更カンチレバー(32)を回転させ、枢軸(34)を介して
左右変更カンチレバー(32)の回転運動を左右変更ロッド
(20)の左右方向直線移動(移動距離A1)に変えると、各
ガイドベーン(8)の回転半径は軸(21)およびガイドピン
(55)と枢軸(17)の距離が等しいため同一であるが、隣接
した軸(21)間の距離と、ガイドピン(55)と隣接した軸(2
1)間の距離が異なるため、左右変更ロッド(20)の左右方
向移動距離がA1であるのに対して、軸(21)はA1移動、
ガイドピン(55)はA2(A1<A2)移動する。その結果、
最右端のガイドベーン(8)のみ角度θ2傾くのに対して、
他のガイドベーン(8)はθ11<θ2)傾く。したがっ
て、最右端のガイドベーン(8)のみ他のガイドベーン(8)
の傾き角度より大きく設定できる。次に傾き変更L型ロ
ッド(50)の姿勢を変更して、最右端のガイドベーン(8)
のみの傾き角度を大きくするための機構について説明す
る。図12(a)は、傾き変更カム(52)と傾き変更L型ロ
ッド(50)の接点と回転軸(53)の距離が最も大きくなるよ
うに傾き変更カム(52)の位置を設定した場合であり、ガ
イドピン(55)が傾き変更L型ロッド(50)のガイド溝(51)
の最も回転軸(56)に近い側に設定され、隣接する軸(21)
間の距離、およびガイドピン(55)と隣接する軸(21)間の
距離は全て同一となっている。この状態では、各ガイド
ベーン(8)は全て同一の傾き角度を持つように制御され
る。次に、傾き変更電動機(54)により回転軸(53)を回転
することにより傾き変更カム(52)を回転して、傾き変更
カム(52)と傾き変更L型ロッド(50)の接点と回転軸(53)
の距離を短くすると、コイルばね(49)により押されて、
傾き変更L型ロッド(51)は回転軸(56)を中心として傾き
変更カムの方向へ移動し、ガイドピン(55)はガイド溝(5
1)に案内されて回転軸(56)から遠ざかる方向に移動す
る。この状態では、ガイドピン(55)と隣接した軸(21)の
距離が、隣接した軸(21)間の間隔より長くなる。傾き変
更カム(52)上に記したマークは、隣接する軸(21)間の距
離、およびガイドピン(55)と隣接する軸(21)間の距離は
全て同一となる位置をM、隣接する軸(21)間の距離、お
よびガイドピン(55)と隣接する軸(21)間の距離が最も大
きく異なる位置をLとして表したものである。なお、以
上に述べた実施例では、ガイドベーンを右側に傾けた場
合の右側ガイドベーン付近の機構について説明したが、
左右変更ロッド(20)の左端部に、傾き変更L型ロッド(5
0)、ガイド溝(51)、ガイドピン(55)、回転軸(56)、コイ
ルばね(49)を同様に設けることにより、ガイドベーンを
左側に傾けた場合も同様の効果を得ることができる。
【0029】以上のように、左または右最端部のガイド
ベーンの傾き角度を他のガイドベーンよりも大きくした
ので、左または右最端部のガイドベーンと本体左または
右側壁の間を閉塞でき、ノズルの左右辺部の壁面および
前面パネルの左右側壁面に当たって反射するかまたは前
方への直進流に偏向される流れをなくすとともに、右最
端部または左最端部のベーンとその隣のベーンの間の流
れは大部分隣のベーンの傾き方向に流れ、断面積が拡大
していく効果により、流れが減速するため、全体の左右
方向の流れに影響を与えることはなく、結果として吹出
し流れ全体を設定した左右吹出し方向へ吹出すことがで
きる。
【0030】なお、上記実施例では、コイルバネ(49)は
傾き変更L型ロッド(50)を傾き変更カム(52)の方向へ押
し付けるように作用させていたが、傾き変更L型ロッド
(50)を傾き変更カム(52)の方向へ引き寄せるように作用
させても同様の効果が得られる。
【0031】さらにまた、上記実施例では、左または右
最端部のガイドベーンの傾き角度を他のガイドベーンの
傾き角度より大きくする構造について示したが、傾き変
更L型ロッド(50)を挿入してガイドベーンの傾き角度を
異ならしめる分岐点の位置を変更し、分岐点で分割され
たガイドベーン群を各々別の左右変更ロッドで連結する
ことにより、左または右最端部から特定枚数分のガイド
ベーンの傾き角度を他のガイドベーンより大きくして
も、左または右最端部のガイドベーンと本体左または右
側壁の間を閉塞でき、かつ傾斜角度の大きい上記特定枚
数のベーン間の距離は傾斜時には他のボーン間の距離に
比べて小さくなるので風路抵抗が大きくなり、傾斜の大
きいボーン間に流れが入り込み難くなり、流れが遮断で
きる。この結果、上記と同様、吹出し流れ全体を設定し
た左右吹出し方向へ吹出すことができる。
【0032】さらに、図13は上記実施例2におけるガ
イドベーン(8)と左右変更ロッド(20)の接続機構の一実
施例を示す斜視図、図14はガイドベーン(8)と傾き変
更L型ロッド(50)の接続機構の一実施例を示す斜視図で
ある。図中、(8) は枢軸(17)で枢持され風向を左右に変
換するガイドベーン、(20)は軸(21)でガイドベーン(8)
に枢着され、複数のガイドベーン(8)を同時に左右の任
意角度に向けるための左右変更ロッドである。(55)はガ
イド溝(51)を介して傾き変更L型ロッド(50)をガイドベ
ーン(8)に枢持させるためのガイドピンであり、ガイド
ピン(55)はガイド溝(51)に沿って自由に移動できる。
【0033】実施例3.図15は本発明のさらに別の実
施例を示す図であり、右側ガイドベーン付近の詳細説明
図である。図中、(8)は吹出ノズル(9)の左右辺部の壁(1
0)(14)間に複数枚並設され枢軸(17)で枢持され風向を左
右に変換するガイドベーン、(12)は風路(13)の吹出口
(4)側に設置され電動機(18)で駆動される送風機、(15)
は前面パネル(2)の右側壁である。(20)は軸(21)でガイ
ドベーン(8)に枢着され、複数のガイドベーン(8)を同時
に左右の任意角度に向けるための左右変更ロッドであ
る。ここで、枢軸(17)と軸(21)の距離は全てのガイドベ
ーン(8)に対して一定である。(57)は右最端部のガイド
ベーン(8)と本体右側壁(15)の間をガイドベーンの動き
を妨げずに連接させ、各々のベーンと本体側壁の間の空
間を閉塞させる蛇腹状の隔壁である。
【0034】以上のように、左または右最端部のガイド
ベーンと本体左または右側壁の間を蛇腹状の隔壁により
常時閉塞すると、ノズルの左右辺部の壁面および前面パ
ネルの左右側壁面に当たって反射するか、または前方へ
の直進流に偏向される流れをなくすことができ、結果と
して吹出し流れ全体を設定した左右吹出し方向へ吹出す
ことができる。なお、以上に述べた実施例では、ガイド
ベーンを右側に傾けた場合の右側ガイドベーン付近の機
構について説明したが、左最端部のガイドベーン(8)と
本体左側壁(11)の間をガイドベーンの動きを妨げずに、
各々のベーンと本体側壁の間の空間を蛇腹状隔壁によ
り、閉塞させるガイドベーンを左側に傾けた場合も同様
の効果を得ることができる。
【0035】実施例4.図16は本発明のさらに別の実
施例を示す図であり、右側ガイドベーン付近の詳細説明
図である。図中、(8)は吹出ノズル(9)の左右辺部の壁(1
0)(14)間に複数枚並設され枢軸(17)で枢持され風向を左
右に変換するガイドベーン、(12)は風路(13)の吹出口
(4)側に設置され電動機(18)で駆動される送風機、(15)
は前面パネル(2)の右側壁である。(20)は軸(21)でガイ
ドベーン(8)に枢着され、複数のガイドベーン(8)を同時
に左右の任意角度に向けるための左右変更ロッドであ
る。ここで、枢軸(17)と軸(21)の距離は全てのガイドベ
ーン(8)に対して一定である。(58)は右最端部のガイド
ベーン(8)と本体右側壁(15)の間をガイドベーンの動き
を妨げずに連接させ、各々のボーンと本体側壁の間の空
間を閉塞させるスポンジ状の隔壁である。
【0036】以上のように、左または右最端部のガイド
ベーンと本体右側壁の間をスポンジ状の隔壁により、右
に傾いたときに閉塞すると、ノズルの右辺部の壁面およ
び前面パネルの右側壁面に当たって反射するか、または
前方への直進流に偏向される流れをなくすことができ、
結果として吹出し流れ全体を設定した右吹出し方向へ吹
出すことができる。なお、以上に述べた実施例では、ガ
イドベーンを右側に傾けた場合の右側ガイドベーン付近
の機構について説明したが、左最端部のガイドベーン
(8)と本体左側壁(11)の間をガイドベーンの動きを妨げ
ずに、各々のベーンと本体側壁の間の空間をスポンジ状
隔壁により、閉塞させるガイドベーンを左側に傾けた場
合も同様の効果を得ることができる。さらに、上記実施
例ではスポンジ状の隔壁により、傾いたときにガイドベ
ーンと本体側壁の間を閉塞するようにしたが、常時閉鎖
状態となるようなスポンジ状の隔壁としてもよい。
【0037】なお、上記実施例2ないし4の風向調整装
置においても、ガイドベーンの制御を左右2系統に分け
て、各々の系統毎にガイドベーンの傾きを異ならしめる
駆動系を備えれば、人が散在しているときでもワイドモ
ードで運転できる。
【0038】実施例5.なお、上記の全ての実施例にお
ける空気調和装置の風向調整装置は、人体の存在場所を
検出するセンサーを用い、センサーの出力に応じて空調
気流の吹出し方向を自動的に変更するように制御し、人
体の存在場所に空調気流を集中して到達させる場合に用
いると、空調気流の吹出し方向を正確に設定でき、制御
性の良い空気調和システムを構成することができる。図
17はこのような風向調整装置の制御動作を説明するフ
ローチャートであり、まずステップS1では空気調和機
に取り付けられた2つの放射温度センサから人体までの
距離を計測する。ステップS2では2つの放射温度セン
サの出力から三角測量をして、人体の存在方向と空気調
和機との距離を算出する。次にステップS3では風向調
整装置の吹出し方向を上記人体の存在方向へ設定する。
ステップS4では上記距離と人体の存在方向からチェン
ジベーンの角度とファン回転数(風速)を制御して、温度
ドリフトを考慮した上下の吹出し角度を決定する。
【0039】また、ガイドベーンの制御を左右2系統に
分けて、各々の系統毎にガイドベーンの傾きを異ならし
める駆動系を具備させた構造においては、人体の存在場
所を検出するセンサーを用い、センサーの出力に応じて
空調気流の吹出し方向に自動的に変更するように制御す
る際に、センサーの出力が人体が散在していることを示
している場合には、左右2系統のガイドベーンを各々左
および右に傾けるように制御することで、人体が存在し
ている範囲に広く拡散させて吹出すことができる空気調
和システムを構成することができる。
【0040】また、上記実施例では壁掛け型の空気調和
装置について説明したが、天井吊り型および天井埋め込
み型の空気調和装置であってもよく、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0041】実施例6.図18は本発明のさらに別の実
施例を示す図であり、ガイドベーンを右方向に傾けた場
合の右側ガイドベーン付近の詳細説明図である。これ
は、例えば図1と同様の構成をもっても達成できる。た
だし、実施例1では、左右傾き変更電動機(29)を反時計
方向に回転し、左右傾き変更ロッド(22)を左方向へ移動
し、その動きを左側および右側カンチレバー(25)(26)に
伝え、左側および右側カム(23)(24)を各々回転軸(27)お
よび(28)の回りに時計方向に回転させて、左右変更ロッ
ド(20)を各枢軸(17)を結んだ直線に対して基準位置から
左端を+B、右端を−Bだけ傾け、さらにこの状態で左
右変更電動機(31)の回転軸(38)を回転して左右変更カン
チレバー(32)を回転し、枢軸(34)を介して左右変更ロッ
ド(20)を右方向へ変位量+Aだけ移動させた。本実施例
では、左右傾き変更電動機(29)を時計方向に回転し、左
右傾き変更ロッド(22)を右方向へ移動し、その動きを左
側および右側カンチレバー(25)(26)に伝え、左側および
右側カム(23)(24)を各々回転軸(27)および(28)の回りに
反時計方向に回転させて、左右変更ロッド(20)を各枢軸
(17)を結んだ直線に対して基準位置から左端を−B、右
端を+Bだけ傾け、さらにこの状態で左右変更電動機(3
1)の回転軸(38)を回転して左右変更カンチレバー(32)を
回転し、枢軸(34)を介して左右変更ロッド(20)を右方向
へ変位量+Aだけ移動させた。このようにすれば、枢軸
(17)と交点(21)の距離は左端のガイドベーンから右端の
ガイドベーンに向かって徐々に大きくなるので、結局各
々のガイドベーン(8)の傾きはθ1からθ6まで徐々に小
さくなる。ここで、実施例1と同様に、左右変更カンチ
レバー(32)は、枢軸(34)を介して左右変更ロッド(20)に
枢持されているが、左右変更カンチレバー(32)に設けら
れた溝により枢軸(34)は左右変更カンチレバー(32)の長
手方向に移動可能なため、左右変更ロッド(20)を傾けた
際の変位量±Bを吸収できるようになっている。
【0042】次に動作について説明する。図19および
図20は、各々ガイドベーンの傾き角度が大きい場合や
ガイドベーンから吹出しノズル出口までの距離が大きい
場合で、吹出したい左または右方向の最端部から多数枚
のガイドベーンが制御する吹出し気流がノズルの左右辺
部の壁面および前面パネルの左右側壁面と干渉する場合
の、本実施例および実施例1による右側ガイドベーン付
近の吹出し流れを示す図である。このように、ガイドベ
ーンの傾き角度が大きい場合や、ガイドベーンから吹出
しノズル出口までの距離が大きい場合には、図20に示
す実施例1のごとく最端部ほどガイドベーンの傾き角を
大きくすれば、ガイドベーン間の流れU5〜U7はノズル
の右辺部の壁(14)および前面パネルの右側壁に当たって
合成ベクトル(U5+U6+U7)で表せる前方への直進流
となり、ノズルより吹出された後は、合成ベクトル(U5
+U6+U7)とU4の合成方向にしか流れを傾けることが
できない。このような場合は、本実施例のように、最端
部ほど傾き角度を小さくして、ノズルの右辺部の壁(14)
および前面パネルの右側壁への流れの干渉を防止し、こ
の干渉がない最も離れたガイドベーンの傾き角度を大き
くすれば、図16に示したように、最左端のガイドベー
ン間の流れU1から順次右隣のガイドベーン間の流れと
合成ベクトルを形成し、(U1+U2)、(U1+U2+U
3)、…、(U1+U2+U3+U4+U5+U6+U7)となる
ので、大きく流れを傾けることができる。さらに、本実
施例によりノズルの右辺部の壁(14)および前面パネルの
右側壁への流れの干渉による静圧損失を少なくし、風量
低下を抑制することができる。
【0043】また、冷房運転の際、最端部のガイドベー
ンの傾き角度が大きい場合で、実施例1の構成では、図
21に示すように、ガイドベーンの負圧面側に剥離領域
(60)が生じ、周囲の高温・多湿の空気を巻き込むので、
最右端のガイドベーンの圧力面側に低温の気流、負圧面
側に高温・多湿の周囲空気が接するため、ガイドベーン
の負圧面側に結露を生じ、室内にこの結露水が飛散した
り、新たにドレン処理を考える必要性が生じる。これに
対して、本実施例の場合は、最右端のガイドベーンほど
傾き角度が小さいため、負圧面側の剥離(60)は生じ難
く、露付きの問題を防止できる。なお、以上に述べた実
施例では、ガイドベーンを右側に傾けた場合の右側ガイ
ドベーン付近の機構について説明したが、同様の機構に
よりガイドベーンを左側に傾けた場合でも同様の効果を
得ることができる。
【0044】図22に示す風向調整装置を用い、吹出し
口の前方1.5mにおける吹出し風の分布を図23に示
す。図中(59)は左側壁(11)と右側壁(15)の間の距離を吹
出し風の下流程徐々に大きくしてベルマウスを形成した
際の左側壁である。図22(a)は実施例3に示した風向
調整装置で、左右各7枚組のガイドベーンは各々中央か
ら端部に向かい54°、51°、……、36°と3°お
きに角度を小さくし、平均ベーン角度は45°である。
図22(b)は従来例に示した風向調整装置で、計14枚
のガイドベーンの全てを45°傾けたものである。図2
3によれば、吹出し速度分布は実施例と従来例でほとん
ど変わらないが、その風向偏向効果は従来例が45°に
対して、実施例は50°と大きな偏向角度が得られてい
るので、大きな角度に対しても制御性よく偏向できる。
【0045】次に、図24に示すような、左右にガイド
ベーンを各々左右に振り分けたワイド吹出しの場合の風
向調整装置を用い、吹出し口の前方1.5mにおける吹出
し風の分布を図25に示す。図24(a)は実施例6に示
した風向調整装置で、左右各7枚組のガイドベーンは各
々中央から端部に向かい±54゜、±51゜、……、±
36゜と±3゜おきに角度を小さくし、平均ベーン角度
は±45゜である。図21(b)は従来例に示した風向調
整装置で、左右各7枚のガイドベーンを各々±45゜傾
けたものである。図25によれば、従来例に対して実施
例の風速分布は、正面方向の吹出し風をなくし、より明
確に左右に吹き分けることができている。したがって本
実施例に示す風向調整装置を用いれば、人体の存在場所
を検出するセンサーを用いた空調気流の吹出し方向自動
制御において、人体が正面に存在する際、暖房気流を直
接人体に当てず、ドラフト感による不快感をなくすこと
ができ、しかも部屋全体を暖房するための到達距離を確
保することが可能となる。
【0046】図26は、図22および図24に示す風向
調整装置を用いた際の、正面吹出しに対する吹出し風量
低下率を示す。図中、実施例においては、平均ベーン角
度が45゜の場合は3゜おきに、30゜の場合は2゜お
きに中央から端部に向かい角度を小さくし、平均ベーン
角度を各々45゜および30゜としている。また、ワイ
ド吹出しの場合は、平均ベーン角度は±45゜としてい
る。図より、本実施例の風向調整装置によれば、前述の
ように大きな偏向角が得られる上に、風量低下率は45
゜偏向の場合で従来例に対してわずか1%と少ないこと
が分かる。
【0047】なお、上記各実施例ではガイドベーンから
吹出しノズル出口までの距離が大きい場合について説明
したが、小さい場合でも大きい場合と同様、大きく流れ
を傾けることができ、さらに風量低下を抑制することが
できる。
【0048】実施例7.図27は本発明のさらに別の実
施例を示す図であり、ガイドベーン(8)と左右変更ロッ
ド(20)との交点(21)の位置を固定とし、さらに枢軸(17)
と交点(21)の距離を左から右側壁へ向かって徐々に大き
くなるようにしている。そして、ガイドベーンの角度制
御のための駆動系を左右変更電動機(31)のみとした。こ
のような構成を採ることにより、最も傾いたガイドベー
ンと最も傾きの小さいガイドベーンの傾き角度の差を変
更できなくなるが、傾き角度の差を変更するための機
構、すなわち左側および右側カム(23)(24)、左側および
右側カンチレバー(25)(26)、回転軸(27)(28)、左右傾き
変更電動機(29)、左右傾き変更カンチレバー(30)などを
省略でき、コストが低下すると共に機械的信頼性が増
す。
【0049】なお、ベーンの傾き角が0゜の場合に全て
のガイドベーンが平行になるように、左右変更ロッド(2
0)上の軸(21)の位置を配置すると、正面吹出し時の送風
量低下を防止できて、到達距離が増大する。このように
ガイドベーンの回転中心と、ガイドベーンと連接部材の
連接点の距離を異ならしめ、ガイドベーンの角度制御の
ための駆動系を左右変更電動機(31)のみとする構成は、
実施例1及び2に対しても応用でき、本実施例と同様の
効果がある。
【0050】さらにまた、上記実施例では空気調和装置
の風向調整装置について説明したが、他の気流吹出し装
置であってもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0051】また、上記実施例では人を対象物とし、人
体の存在位置を検出するセンサーを用いて空調気流の風
向調整装置を制御する場合について述べたが、気流を当
てる対象は人以外の対象物であってもよく、さらに対象
物の存在位置を検出できる手段であればセンサー以外の
ものでも上記実施例と同様の効果を奏する
【発明の効果】
【0052】以上のように、本発明の請求項の発明に
よれば、空気調和装置の風向調整装置において、吹出し
たい左または右方向の最端部、または最端部から特定枚
数のガイドベーンのみの傾き角度を他のガイドベーンよ
り大きくして、このガイドベーンと本体左または右側壁
の間を閉塞したので、吹出し流れ全体を設定した左右吹
出し方向へ精度良く吹出すことができる
【0053】また、本発明の請求項又はの発明の空
気調和装置の風向調整装置によれば、左または右最端部
のガイドベーンと本体左または右側壁の間を各々蛇腹状
の隔壁で連接、あるいはスポンジ状の部材で充填したの
で、吹出し流れ全体を設定した左右吹出し方向へ精度良
く吹出すことができる
【0054】また、本発明の請求項の発明の空気調和
装置の風向調整装置によれば、人体の存在場所を検出す
るセンサーを用いて空調気流の吹出し方向を自動的に変
更するように制御したので、人体の存在場所に常に空調
気流を送ることができる。
【0055】また、本発明の請求項の発明の空気調和
装置の風向調整装置によれば、ガイドベーンの制御を左
右2系統に分けた風向調整装置を用い、人体の存在場所
を検出するセンサーを設置して、人体が散在している場
合には空調気流を人体が存在している範囲に拡散させて
吹出すように2系統の空調気流の吹出し方向を自動的に
制御するようにしたので、風向きの自動調整に際し、ワ
イドモードでの運転もできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係わる右側ガイドベーン付
近の詳細説明図。
【図2】本発明の実施例1に係わるガイドベーンを右方
向に傾けた場合の右側ガイドベーン付近の詳細説明図。
【図3】本発明の実施例1に係わる駆動系の動作を説明
する斜視図。
【図4】本発明の実施例1に係わるガイドベーンと左右
変更ロッドの接続機構を示す斜視図。
【図5】本発明の実施例1に係わるガイドベーンと左右
変更ロッドの他の接続機構を示す斜視図。
【図6】本発明の実施例1に係わる左右変更ロッドを左
側カムあるいは右側カムの周囲に接触して移動させるた
めの他の機構を示す説明図。
【図7】本発明の実施例1に係わる左右変更ロッドを左
側カムあるいは右側カムの周囲に接触して移動させるた
めのさらに他の機構を示す説明図。
【図8】本発明の実施例1に係わるガイドベーンの制御
系を左右2系統に分割した際の制御を説明する説明図。
【図9】本発明の実施例1に係わる側壁の他の例を示す
説明図。
【図10】本発明の実施例2に係わる右側ガイドベーン
付近の詳細説明図。
【図11】本発明の実施例2に係わるガイドベーンを右
方向に傾けた場合の右側ガイドベーン付近の詳細説明
図。
【図12】本発明の実施例2に係わる駆動系の動作を説
明する斜視図。
【図13】本発明の実施例2に係わるガイドベーンと左
右変更ロッドの接続機構を示す斜視図。
【図14】本発明の実施例2に係わるガイドベーンと傾
き変更L型ロッドの接続機構を示す斜視図。
【図15】本発明の実施例3に係わる右側ガイドベーン
付近の詳細説明図。
【図16】本発明の実施例4に係わる右側ガイドベーン
付近の詳細説明図。
【図17】本発明の実施例5による風向調整装置の制御
動作を説明するフローチャート。
【図18】本発明の実施例6に係わる右側ガイドベーン
付近の詳細説明図。
【図19】本発明の実施例6に係わる右側ガイドベーン
付近の流れ状況の詳細説明図。
【図20】本発明の実施例1に係わる右側ガイドベーン
付近の流れ状況の詳細説明図。
【図21】本発明の実施例1に係わるガイドベーンを右
方向に傾けた場合の右端ガイドベーンに対する流れの剥
離の状況を示す説明図。
【図22】本発明の実施例6に係わるガイドベーンの平
均ベーン角度を45゜とした場合の特性を説明する説明
図。
【図23】本発明の実施例6に係わるガイドベーンの平
均ベーン角度を45゜とした場合の特性を示す特性図。
【図24】本発明の実施例6に係わるガイドベーンの平
均ベーン角度を±45゜とした場合の特性を説明する説
明図。
【図25】本発明の実施例6に係わるガイドベーンの平
均ベーン角度を±45゜とした場合の特性を示す特性
図。
【図26】本発明の実施例6に係わるガイドベーンのベ
ーン角度に対する吹出し風量低下率を示す特性図。
【図27】本発明の実施例7に係わる右側ガイドベーン
付近の詳細説明図。
【図28】従来の空気調和装置を示す斜視図。
【図29】従来の空気調和装置を示す横断面図。
【図30】従来の空気調和装置を示す縦断面図。
【図31】従来の風向調整装置の右側ガイドベーン付近
の詳細説明図。
【図32】従来の風向調整装置のガイドベーンの斜視
【図33】従来の空気調和機の風向変更装置を示す横断
面図
【図34】図33の装置の動作状態を説明した図。
【符号の説明】
1 空気調和装置の本体 ガイドベーン、左
右風向偏向板、9 吹出ノズル、 11 左側壁
3 風路、 15 右側壁 7 蛇腹状の隔
壁、 58 スポンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 裕美 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 青木 克之 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 鈴木 仁一 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 小泉 英明 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社 名古屋事業所 静岡支所内 (72)発明者 山本 薫 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社 名古屋事業所 静岡支所内 (72)発明者 松下 国生 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社 名古屋事業所 静岡支所内 (72)発明者 海野 賢一 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社 名古屋事業所 静岡支所内 (72)発明者 尾熊 智子 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (56)参考文献 特開 昭64−14545(JP,A) 実開 平2−89243(JP,U) 実開 昭63−147650(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/08 - 13/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に形成された風路の下端に吹出ノ
    ズルを設け、この吹出ノズルに複数個並列枢持されたガ
    イドベーンにより上記風路を通った吹出し風を左右方向
    へ案内して吹出口から吹出させるものにおいて、吹出し
    たい左または右方向の端部、または最端部から特定枚
    数のガイドベーンのみの傾き角度を他のガイドベーンよ
    り大きくして、このガイドベーンと本体側壁の間の空間
    を閉塞させるとともに、上記他のガイドベーンを吹出し
    たい方向に同一の傾きになるように制御したことを特徴
    とする空気調和装置の風向調整装置。
  2. 【請求項2】 本体内に形成された風路の下端に吹出ノ
    ズルを設け、この吹出ノズルに複数個並列枢持されたガ
    イドベーンにより上記風路を通った吹出し風を左右方向
    へ案内して吹出口から吹出させるものにおいて、左また
    は右最端部のガイドベーンと本体左または右側壁の間を
    各々蛇腹状の隔壁でガイドベーンの動きを妨げずに連接
    させ、各々のベーンと本体側壁の間の空間を閉塞させる
    ことを特徴とする空気調和装置の風向調整装置。
  3. 【請求項3】 本体内に形成された風路の下端に吹出ノ
    ズルを設け、この吹出ノズルに複数個並列枢持されたガ
    イドベーンにより上記風路を通った吹出し風を左右方向
    へ案内して吹出口から吹出させるものにおいて、左また
    は右最端部のガイドベーンと本体左または右側壁の間に
    各々スポンジ状の部材を充填し、各々のベーンと本体側
    壁の間の空間を閉塞させることを特徴とする空気調和装
    置の風向調整装置。
  4. 【請求項4】 人体の存在場所を検出するセンサーを用
    い、センサーの出力に応じて空調気流の吹出し方向を上
    記人体の存在場所に自動的に変更するように制御し、人
    体の存在場所に空調気流を集中させて到達させることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の空気調
    和装置の風向調整装置。
  5. 【請求項5】 人体の存在場所を検出するセンサーを用
    い、人体が散在している場合には空調気流を人体が存在
    している範囲に拡散させて吹出すように2系統の空調気
    流の吹出し方向を自動的に制御するようにしたことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の空気調和
    装置の風向調整装置。
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