JP5409202B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室内機に係り、吹出し口に設けられ、熱交換空気を室内へ吹出し案内する風向案内装置の改良に関する。
室内機と室外機とから構成される空気調和機において、室内機の吹出し口には、得られた冷気や暖気等の熱交換空気を室内へ吹出し案内する風向案内装置が備えられる。
一般的には、[特許文献1]に開示されるように、吹出し通風路に左右方向風向板が設置され、この吹出し通風路の先端である吹出し口に上下方向風向板(水平方向風向板)が設置される。特に、近時の傾向であり、上下方向風向板は2枚のものが平行に備えられ、それぞれ別の駆動機構を介して駆動源と連結される。
この種の構造では、吹出し口に上下方向風向板を備えているので、吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方向の風向制御幅は比較的広角に行われる。ただし、左右方向風向板は室内機本体内部である吹出し通風路の中途部に備えられているから、熱交換空気の左右方向の風向制御幅は極く狭く、近年の住宅の傾向である大部屋化に対処し難い。
また、スイング動作としては、2枚の上下方向風向板を同時にスイングさせるようになっているので、上下方向風向板に連結する駆動モータの駆動電流が増大して、基板上の電子部品に大きな負荷を掛ける。そのため、スイングを多用すると電子部品の耐久性に問題が生じ易い。
[特許文献2]には、吹出し口に上下方向風向板を回動可能に設け、この上下方向風向板上に左右方向風向板を回動可能に設け、左右方向風向板を駆動する駆動装置を吹出し口の一側部に設けられた駆動モータと、この駆動モータと左右方向風向板とを連係する連係手段で構成した空気調和機が開示されている。
特開2008− 45822号公報 特開2006−300460号公報
前記[特許文献2]の技術は、左右方向の風向案内と上下方向の風向案内とを同時に行うため、風向変更時のロスが1度ですみ風量損失の低下を防止できる。ただし、ここには冷房運転時における冷気の吹出し案内と、暖房運転時における暖気の吹出し案内についての説明がない。
同文献の図1は、冷房運転時の冷気吹出し案内を説明しているものと推測できるが、上下方向風向板が左右方向風向板の上面にあり、しかも下部側に凹状で、上部側に凸状に湾曲成されている。そのため、上下方向風向板に案内される冷気のほとんどは水平方向に向かずに、下方である床面へ向ってしまう。
この種の室内機は壁掛け形であり、部屋の高所に取付けられるので、冷房運転時には可能な限り冷気を水平方向に案内し、居住者の足元には冷気を送らないことが望ましい。この点、[特許文献2]の技術では冷気が居住者の足元に送られ易く、快適性に欠けたものとなってしまう。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、冷房運転時における水平吹出し案内と、暖房運転時における下方吹出し案内との切換えを確実に、かつ効率よく行えて風向案内特性の向上を図れるとともに、円滑な流通を可能とした風向案内装置を備える空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
前記目的を満足するため本発明は、吸込み口および吹出し口が開口され、内部に吸込み口と吹出し口とを連通する通風路を備え、この通風路中に熱交換器および送風機が配置され、吹出し口に風向案内装置が設けられ、少なくとも風向案内装置を制御する制御手段を備えた空気調和機の室内機であって、
前記風向案内装置は、吹出し口の左右幅方向全長に亘る長さで左右幅方向とは直交する前後方向の略半分の長さを有して、同前後方向に並んで平行に前記吹出し口に設けられ、それぞれが駆動機構を介して別個に回動駆動される第1の上下方向風向板および第2の上下方向風向板と、
前記第2の上下方向風向板の片面部に所定間隔を存して並置して設けられ、駆動機構を介して一斉に左右方向に回動駆動される複数枚の左右方向風向板とを備え、
前記制御手段は、
冷房運転時に、前記第2の上下方向風向板を冷房運転モードで指定された前記左右方向風向板が前記第2の上下方向風向板上部に位置する略水平角度に固定保持した状態で、前記第1の上下方向風向板を回動駆動して上下方向の風向制御を行うとともに、前記左右方向風向板を回動駆動して左右方向の風向制御を行い、スイング動作時は、前記第2の上下方向風向板を冷房運転モードで指定された前記左右方向風向板が前記第2の上下方向風向板上部に位置する略水平角度に固定保持した状態で、前記第1の上下方向風向板を水平吹出しと斜め吹出しおよびこれらの間の姿勢を繰り返すように回動駆動制御を行い、
暖房運転時に、前記第1の上下方向風向板を暖房運転モードで指定された斜め下向きの角度に固定保持した状態で、前記第2の上下方向風向板を略垂直姿勢に向け回動駆動するよう制御して上下方向の風向制御を行うとともに、前記左右方向風向板を回動駆動して左右方向の風向制御を行い、さらにスイング動作時は、前記第1の上下方向風向板を暖房運転モードで指定された斜め下向きの角度に固定保持した状態で、前記第2の上下方向風向板を略垂直姿勢から前記左右方向風向板が下部に位置する前記第1の上下方向風向板と略平行な姿勢およびこれらの間の姿勢を繰り返すように回動駆動を行う。
本発明によれば、冷房運転時における水平吹出し案内と、暖房運転時における下方吹出し案内との切換えを確実に、かつ効率よく行えて風向案内特性の向上を図れるとともに、円滑な流通を可能とした風向案内装置を備える。
本発明における一実施の形態に係る、空気調和機の室内機の斜視図。 同実施の形態に係る、同室内機の縦断面図。 同実施の形態に係る、左右方向風向板を取付けた第2の(後側の)上下方向風向板の一部斜視図。 同実施の形態に係る、停止時と冷房運転時における風向案内装置の姿勢を説明する図。 同実施の形態に係る、冷房運転時における水平吹出しの際の風速分布を示す本実施の形態と従来構造の比較図。 同実施の形態に係る、暖房運転時における風向案内装置の姿勢を説明する図。 同実施の形態に係る、暖房運転時における下吹出しの際の風速分布を示す本実施の形態と従来構造の比較図。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は、空気調和機の室内機の外観を示す斜視図、図2は同室内機の縦断面図である。
室内機本体1は、前面、上面および左右両側面筐体を構成する前面パネル2と、後本体3とから構成される。室内機本体1の正面視は、上下方向寸法に対して左右幅方向寸法が極めて大であり、全体的に横長状に形成される。
前面パネル2の上面部に吸込み口5が設けられ、この吸込み口5を備えた上面部と、板体からなる前面部は一体化されるとともに、上面部後端を枢支部とした開閉パネル2Aとなっている。メンテナンス時など、必要に応じて開閉パネル2Aを開放して室内機本体1内部を露出できる。
下面部には吹出し口6が設けられ、この吹出し口6に後述する風向案内装置Gが備えられる。図1は空調運転停止時の状態を示していて、吹出し口6は風向案内装置Gによって閉塞されている。図2は空調運転のうちの、特に冷房運転が行われている際での風向案内装置Gの状態を示していて、冷気の吹出し方向を設定している。
前記吹出し口6の一側部には、リモコン(リモートコントロール)から発信される信号を受けて表示する表示部Hが設けられる。表示内容としては、たとえば室内温度、運転種類、タイマー設定時間などである。
一方、前記後本体3には、エアフィルタFを支持するエアフィルタ支持枠Wと、熱交換器7と、室内送風機8および電気部品箱9が備えられる。電気部品箱9は前記表示部Hと対向する位置にあって、内部に制御用電気部品からなる制御部(制御手段)Rを収容し、表示部Hや室内送風機8等、電気部品と電気的に接続され、これらの制御をなす。
前記室内送風機8を作動することで、室内機本体1内には室内空気が吸込まれる吸込み口5と、熱交換空気が吹出される吹出し口6とを連通する通風路10が形成される。この通風路10において、前記エアフィルタ支持枠Wと、熱交換器7と、室内送風機8が順次配置されている。
前記熱交換器7は、前側熱交換器部7Aと、後側熱交換器部7Bとが、側面視で略逆V字状に形成されてなる。前側熱交換器部7Aは、エアフィルタFを介して前面パネル2の前面部と吸込み口5を備えた上面部の一部と対向するよう湾曲成される。後側熱交換器部7Bは、直状で斜めに傾斜し、エアフィルタFを介して吸込み口5一部と対向している。
前記熱交換器7は、図示しない室外機に収容される圧縮機や室外熱交換器などと冷媒管を介して連通されていて、これらで冷凍サイクルが構成される。さらに、熱交換器7の前後側熱交換器部7A,7B相互間に、前記室内送風機8が配置される。
室内送風機8は、室内機本体1の一側端のスペースに配置されたファンモータと、このファンモータの回転軸に連結される横流ファンとから構成される。横流ファンの軸方向長さは前記熱交換器7の幅方向長さと略同一に設定され、互いに正しく対向するように配置される。
前側熱交換器部7Aの下端部は前ドレンパン12a上に載り、後側熱交換器部7Bの下端部は後ドレンパン12b上に載る。前、後ドレンパン12a,12bは、それぞれ室内機本体1を構成する後本体3に一体に成形され、各熱交換器部7A,7Bから滴下するドレン水を受け、図示しない排水ホースを介して屋外へ排水するようになっている。
前後ドレンパン12a,12bの一部側壁外面は室内送風機8に近接して設けられ、これらで室内送風機8の横流ファンに対するノーズを構成している。ノーズとなる前後ドレンパン12a,12bの側壁部分と吹出し口6の各辺部との間は、隔壁部材13によって連結される。
前記室内送風機8を駆動することにより、隔壁部材13で囲まれる空間が、ノーズと吹出し口6とを連通する通風路10における吹出し側となる。これに対して、吸込み口5から熱交換器7に至る間が、通風路10における吸込み側になる。
前記エアフィルタ支持枠Wは、前面パネル2の前面部と対向するとともに、前側熱交換器部7Aと間隙を存して曲成される。さらに、前面パネル2の上面部の吸込み口5と対向し、後側熱交換器部7B上面と間隙を存して曲成される。このエアフィルタ支持枠Wに支持されるエアフィルタFも、エアフィルタ支持枠Wと同様の曲成形状をなす。
エアフィルタ支持枠Wの下端部に沿って、エアフィルタ清掃装置Sが一体に設けられる。このエアフィルタ清掃装置Sは、エアフィルタ支持枠Wと吹出し口6との間に沿って介設されていて、前面パネル2によって遮蔽され外部から見えない。
エアフィルタ清掃装置Sに作動信号が入ると、図2の位置に収容されるエアフィルタFは下端部からエアフィルタ清掃装置Sを通過し、さらにUターン状に上昇して、熱交換器7側に設けられるガイド路に沿って移動する。このとき、エアフィルタFに付着する塵埃が掻き落とされ、エアフィルタ清掃装置Sのダストボックス内に集溜される。
エアフィルタFは一旦、熱交換器7側のガイド路に収容されたあと、再び下端部から移動し、Uターン状に上昇してエアフィルタ清掃装置Sを再び通過して元の位置に戻る。このときも、エアフィルタFに残留する塵埃が掻き落され、完璧なエアフィルタ清掃がなされるようになっている。
つぎに、前記風向案内装置Gについて詳述する。
風向案内装置Gは、吹出し口6に前後に並んで嵌め込まれる2枚の上下方向風向板11a,11bと、一方(後側)の上下方向風向板11bに直接設けられ、図2の紙面の方向に沿い所定間隔を存して並置される複数枚の左右方向風向板11cとを備えている。
図1の手前側(図2の左側)の上下方向風向板11aを「第1の上下方向風向板」と呼び、図1の後側(図2の右側)の上下方向風向板11bを「第2の上下方向風向板」と呼ぶ。したがって、左右方向風向板11cは、第2の上下方向風向板11bに設けられることになる。
第1の上下方向風向板11aおよび第2の上下方向風向板11bは、断面が緩く湾曲した長尺状の板体である。それぞれの左右幅方向寸法が吹出し口6の左右幅方向寸法と略同一であり、左右幅方向と直交する方向である前後方向の寸法は、吹出し口6の同方向寸法の略半分の長さである。
第1の上下方向風向板11aと第2の上下方向風向板11bが互いに平行に並んだ状態で吹出し口6に取付けられ、かつそれぞれが駆動機構を介して駆動モータ(いずれも図示しない)と連結されている。したがって、これらの回動姿勢によっては図1に示すように吹出し口6を閉塞し、あるいは図2に示すように開放する。
図3は、第2の上下方向風向板11bに対する左右方向風向板11cの取付け構造の一部を示す斜視図である。
第2の上下方向風向板11bにおける左右幅方向の両側端に、支持用リブ15が設けられる。図に示す一方側の支持用リブ15にのみ角孔が設けられていて、同形状の角部を備えた駆動軸16Aが嵌め込まれている。図示しない他方の支持用リブは、隔壁部材13の側面壁から突出する支持軸に回転自在に支持される。
前記駆動軸16Aの側端部には、図示しない駆動機構と駆動モータが連結される。駆動モータが駆動されれば、駆動機構を介して駆動軸16Aが回動駆動され、駆動軸16Aと一体の支持用リブ15が同時に変位して、第2の上下方向風向板11bの回動付勢がなされる。
この構成は、第1の上下方向風向板11aの駆動構成と同一である。したがって、第1の上下方向風向板11aおよび第2の上下方向風向板11bは、制御部Rによって別個に駆動制御されるようになっている。
前記駆動軸16Aの軸芯位置に、この軸方向に沿って、周方向には掛合し、軸方向にはスライド自在に駆動棒16Bが挿入される。なお説明すると、駆動棒16Bは、駆動軸16Aに対して図に示す角軸部分の軸方向長さの範囲内で、軸方向に沿ってスライド自在である。
駆動棒16Bの図示しない(左側)端部は、駆動軸16Aの先端から突出していて、ここにラック部が設けられ、駆動モータの回転軸に嵌着されるピニオンギヤが噛合する。駆動モータがピニオンギヤを駆動するとラック部が軸方向に移動し、駆動棒16Bはラック部と一体にスライド付勢される。このとき、駆動軸16Aの位置は変らない。
第2の上下方向風向板11bには支持板17が取付けられ、この支持板17に連結杆18が、支持板17の長手方向に沿って移動自在に支持される。前記駆動棒16Bの支持用リブ15から突出する端部は連結固定具20に連結され、この連結固定具20は支持板17と第2の上下方向風向板11bとの間隙部分で、連結杆18の一側部と連結される。
前記連結固定具20は、駆動棒16Bが軸方向に沿ってスライド付勢するときは追従して連結杆18をスライド付勢させるが、駆動棒16Bが回転したときは空回りさせる工夫が施されていて、駆動棒16Bの回転力を連結杆18へは伝達しない。
前記支持板17の前後方向一側部には、長手方向に所定間隔を存して複数の支持孔部が設けられ、ここに左右方向風向板11cの下端部に設けられる突部21が回動自在に嵌め込まれる。各左右方向風向板11cの下端部には、前記突部21とは別に、前記連結杆18と回動自在に掛合する突起22が設けられている。
駆動棒16Bと連結固定具20を介して連結杆18が支持板17の長手方向に沿って往復移動すれば、複数枚の左右方向風向板11cは、それぞれの突部21を中心として一斉に左右方向に回動付勢されることになる。
以上の構成であるので、第2の上下方向風向板11bの上下方向の回動動作は左右方向風向板11cを載設したまま行われ、かつ第2の上下方向風向板11bの回動/回動停止に係らず、左右方向風向板11cの回動と回動停止を行うことができる。
長尺板状の第1の上下方向風向板11aおよび第2の上下方向風向板11bに対する駆動源(駆動モータ)と、長尺板状の第2の上下方向風向板11bに載設される複数枚の左右方向風向板11cの駆動源(駆動モータ)を、それぞれの一側部に備えて駆動するようにしており、したがって駆動源の配置スペースの低減化を得る。
つぎに、このようにして構成される空気調和機の室内機における作用について説明する。
使用者がリモコン(遠隔操作盤)の運転ボタンを押圧操作すると、制御部Rは室内送風機8を駆動するとともに、室内機と冷媒管を介して連通する室外機において圧縮機を駆動させ、冷凍サイクル運転が開始される。
同時に、制御部Rは風向案内装置Gに制御信号を送って、吹出し口6を開口させる。風向案内装置Gは、後述するように冷房運転もしくは暖房運転の選択にともなって吹出し口6の開放姿勢を変える。
室内空気が吸込み口5から吸込まれ、エアフィルタFを通過する。ここで室内空気に含まれていた塵埃が捕捉され、清浄化して熱交換器7に導かれる。室内空気は冷凍サイクル作用をなす熱交換器7を構成する前側熱交換器部7Aと後側熱交換器部7Bとを流通して、熱交換をなす。
冷房運転時であれば室内空気は熱交換器7と熱交換して冷気となり、暖房運転時であれば暖気となって室内送風機8に吸込まれて、通風路10の吹出し側へ導かれる。そして、風向案内装置Gを構成する第1の上下方向風向板11aおよび第2の上下方向風向板11bと、左右方向風向板11cとに案内されて、吹出し口6から室内へ吹出される。
図4(A)は空調運転停止時の風向案内装置Gの状態図であり、図4(B)は冷房運転時で水平吹出しをなす風向案内装置Gの状態図であり、図4(C)は冷房運転時で斜め吹出しをなす風向案内装置Gの状態図である。
図4(A)の空調運転停止時は、第1の上下方向風向板11aと第2の上下方向風向板11bの板面相互が略直状に並び、先に図1で示したように吹出し口6を閉塞する。このとき左右方向風向板11cは第2の上下方向風向板11bの上面にあり、室内から室内機本体1を見上げても第2の上下方向風向板11bに遮蔽されて見えない。
冷房運転開始の信号を受けると制御部Rは、基本的に図4(B)の状態になるよう風向案内装置Gを制御する。第1の上下方向風向板11aは略水平姿勢を保持し、第2の上下方向風向板11bは冷気の流通を妨げない程度に第1の上下方向風向板11aと間隔を保持し、かつ略水平状態を保持する。
吹出し口6から吹出されるほとんどの冷気は略水平方向へ導かれ、室内にいる居住人に直接当たることはない。したがって、室内の居住人は冷気に直接的に晒されることが無く、快適冷房作用が行われる。
リモコンからスイング信号を受信したとき制御部Rは、第2の上下方向風向板11bに対して冷房運転モードで指定された角度の姿勢、すなわち図4(B)の姿勢を固定し、第1の上下方向風向板11aを図4(B)の姿勢から図4(C)の姿勢に変え、また図4(C)から図4(B)の姿勢に変える。
冷気は吹出し口から水平吹出しと斜め吹出しおよびこれらの間の姿勢を繰り返し、いわゆるスイング吹出しが行われる。したがって、可能な限り居住人に冷気が当たるのを避け、快適冷房を保持しつつ冷気が室内に何遍無く吹出されることとなる。
第1の上下方向風向板11aを回動させるので、従来構造のように両方の上下方向風向板を連動して回動させることと比較して、駆動モータの負荷を半分にでき、制御用電気部品の温度上昇を低減させ耐久性の向上を得られる。
左右方向風向板11cは、水平吹出しとスイング吹出しのいずれにおいても、冷気を左右方向に案内することができる。すなわち、図3で説明した駆動棒16Bを進退移動させることで連結杆18が同方向に移動し、第2の上下方向風向板11bに取付けられる複数枚の左右方向風向板11cが一斉に左右方向に向いて冷気を案内する。
図5(A)は本実施の形態での冷房水平吹出しを行った際の吹出し口から1m前方部分の風速分布を示す図であり、図5(B)は従来構造での冷房水平吹出しを行った際の吹出し口から1m前方部分の風速分布を示す図である。
なお、図5(A)、図5(B)において、Y軸に示す「角度」とは、第1の上下方向風向板11aおよび第2の上下方向風向板11bのそれぞれ支持軸を結ぶ線の中間点位置を原点とし、室内機を室内壁面に取付けた位置から、吹出し口6前方の水平方向を0°とし、それより下方を(+)角度、上方を(−)角度としたものである。
先に図4(B)で説明したように、第1の上下方向風向板11aは水平姿勢をとり、第2の上下方向風向板11bは冷房運転モードで指定された角度を保持する。左右方向風向板11cは第2の上下方向風向板11bの上面側に位置する。
計測結果として、室内機の吹出し口6の原点位置から水平角度0°の位置が、最も風速が大であることが確認され、それより上方および下方部分に行くにつれて風速が低下している。したがって、完全な水平吹出しとなる。
これに対して従来構造である、吹出し口に2枚の上下方向風向板を備え、この後側の通風路に左右方向風向板を備えたものでは、室内機の吹出し口の原点位置から水平角度+5°の位置が、最も風速分布が大であることが確認された。すなわち、風向が若干下方に向けて吹出され、完全な水平吹出しとなっていない。
以上の風量分布の実験結果から明らかなように、本発明の水平吹出しは、従来構造に比べて水平方向への吹出風量を増加できるため、前方への冷風の到達距離が拡大され、室内の温度分布を改善できる。
暖房運転時は、以下に述べるように作用する。
図6(A)は暖房運転時で下吹出しをなす風向案内装置Gの状態図であり、図6(B)は暖房運転時で斜め吹出しをなす風向案内装置Gの状態図である。
暖房運転開始の信号を受けると制御部Rは、基本的に図6(A)の状態になるよう風向案内装置Gを制御する。具体的には、第1の上下方向風向板11aを暖房運転モードで指定された角度である斜め下向きの姿勢を保持する。第2の上下方向風向板11bは、略垂直姿勢に向けられる。
吹出し口6から吹出される暖気は、ほとんど垂直方向へ導かれ、室内にいる居住人の足元に向って吹出される。いわゆる頭寒足熱状態が得られて、快適暖房作用が行われる。
リモコンからスイング信号を受信したとき制御部Rは、第1の上下方向風向板11aの姿勢を固定し、第2の上下方向風向板11bを図6(A)の姿勢から図6(B)の姿勢である第1の上下方向風向板11aと略平行な状態に変える。このとき、第2の上下方向風向板11bは冷房運転時とはほとんど反転状態になる。
さらに、第2の上下方向風向板11bを、図6(B)から図6(A)の姿勢に変える。暖気は吹出し口から下吹出しと斜め吹出しおよびこれらの間の姿勢を繰り返し、いわゆるスイング吹出しが行われる。
このようにスイング時は、第2の上下方向風向板11bを回動し、第1の上下方向風向板11aは運転モードで指定された角度を維持する。したがって、可能な限り頭寒足熱式の快適暖房を保持しつつ、暖気が吹出されることとなる。
第1の上下方向風向板11aを回動させるので、従来構造のように両方の上下方向風向板を連動して回動させることと比較して、駆動モータの負荷を半分にでき、制御用電気部品の温度上昇を低減させ耐久性の向上を得られる。
左右方向風向板11cは、水平吹出しとスイング吹出しのいずれにおいても、左右方向に一斉に向けて暖気を左右方向に案内できることは、冷房運転時と何ら変りが無い。
図7(A)は本実施の形態での暖房下吹出しを行った際の吹出し口6から1m前方部分の風速分布を示す図であり、図7(B)は従来構造での暖房下吹出しを行った際の吹出し口から1m前方部分の風速分布を示す図である。
なお、図7(A)、図7(B)において、Y軸に示す「角度」とは、第1の上下方向風向板11aおよび第2の上下方向風向板11bのそれぞれ支持軸を結ぶ線の中間点位置を原点とし、室内機を室内壁面に取付けた位置から、吹出し口6前方の水平方向を0°とし、それより下方を(+)角度としたものであり、90°は、吹出し口6の下方垂直方向位置となる。
先に図6(A)で説明したように、第1の上下方向風向板11aは暖房運転モードで指定された角度を保持し、第2の上下方向風向板11bは略垂直方向に向けられる。この状態で左右方向風向板11cは第2の上下方向風向板11bとともに略垂直方向に向けられる。
計測結果として、室内機の吹出し口6の原点位置から水平角度80°の位置が、最も風速が大であることが確認され、それより前方および後方部分に行くにつれて風速が低下している。したがって、垂直に近い下吹出しとなる。
これに対して従来構造である、吹出し口に2枚の上下方向風向板を備え、この後側の通風路に左右方向風向板を備えたものでは、室内機の吹出し口の原点位置から水平角度65°の位置が、最も風速分布が大であることが確認された。
以上の風量分布の実験結果から明らかなように、本発明の下吹出しは、従来構造に比べ、より垂直方向への吹出風量を増加できるため、室内床面側への温風の分布が拡大され、室内の温度分布を改善できる。
特に第2の上下方向風向板11bは、冷房運転時と暖房運転時に反転する機能を有するので、吹出し口6から吹出される熱交換空気の風向を上下方向に効果的に追従させることが可能である。
また、第1の上下方向風向板11aと、第2の上下方向風向板11bおよび左右方向風向板11cは、それぞれが単独でスイング動作が可能であるとともに、第1、第2の上下方向風向板11a,11bのいずれかと、左右方向風向板11cとの組合せによるスイング動作が可能である。
したがって、複数のスイングパターンを有することとなり、さらなる快適性の向上を得られるとともに、使用勝手の向上を図れる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
5…吸込み口、6…吹出し口、10…通風路、7…熱交換器、8…送風機、G…風向案内装置、11a…第1の上下方向風向板、11b…第2の上下方向風向板、11c…左右方向風向板、R…制御部(制御手段)。

Claims (1)

  1. 吸込み口および吹出し口が開口され、内部に前記吸込み口と吹出し口とを連通する通風路を備え、この通風路中に熱交換器および送風機が配置され、前記吹出し口に風向案内装置が設けられ、少なくとも風向案内装置を制御する制御手段を備えた空気調和機の室内機であって、
    前記風向案内装置は、
    前記吹出し口の左右幅方向全長に亘る長さで、かつ左右幅方向とは直交する前後方向の略半分の長さを有して、同前後方向に並んで平行に前記吹出し口に設けられ、それぞれが駆動機構を介して別個に回動駆動される第1の上下方向風向板および第2の上下方向風向板と、
    前記第2の上下方向風向板の片面部に所定間隔を存して並置して設けられ、駆動機構を介して一斉に左右方向に回動駆動される複数枚の左右方向風向板とを備え、
    前記制御手段は、
    冷房運転時に、
    前記第2の上下方向風向板を冷房運転モードで指定された前記左右方向風向板が前記第2の上下方向風向板上部に位置する略水平角度に固定保持した状態で、前記第1の上下方向風向板を回動駆動して上下方向の風向制御を行うとともに、前記左右方向風向板を回動駆動して左右方向の風向制御を行い、
    スイング動作時は、前記第2の上下方向風向板を冷房運転モードで指定された前記左右方向風向板が前記第2の上下方向風向板上部に位置する略水平角度に固定保持した状態で、前記第1の上下方向風向板を水平吹出しと斜め吹出しおよびこれらの間の姿勢を繰り返すように回動駆動制御を行い、
    暖房運転時に、
    前記第1の上下方向風向板を暖房運転モードで指定された斜め下向きの角度に固定保持した状態で、前記第2の上下方向風向板を略垂直姿勢に向け回動駆動するよう制御して上下方向の風向制御を行うとともに、前記左右方向風向板を回動駆動して左右方向の風向制御を行い、
    さらにスイング動作時は、前記第1の上下方向風向板を暖房運転モードで指定された斜め下向きの角度に固定保持した状態で、前記第2の上下方向風向板を略垂直姿勢から前記左右方向風向板が下部に位置する前記第1の上下方向風向板と略平行な姿勢およびこれらの間の姿勢を繰り返すように回動駆動を行う
    ことを特徴とする空気調和機の室内機。
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