JPWO2010013351A1 - スクロール流体機械 - Google Patents
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Abstract
Description
また、従来のスクロール流体機械においては、特許第4014583号公報に示されるように、ポンプと膨張機を一体化したスクロール流体機械において、従動クランクやオルダムリング等の自転防止機構を設ける必要があった。さらに、発電機を冷却するために縦置きにして、発電機より上部から液冷媒を流入させていた。
しかし、特開平8−210269号公報に記載されたスクロール流体機械においては、旋回軸、旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構を設ける必要があるから、構造が複雑となって、製造コストが高価となるとともに、信頼性が低下する。また、駆動軸が1回転する間に1回の吸入吐出しか行えず、圧力脈動が大きく、振動、騒音が大きくなっていた。
また、特許第4014583号公報に記載されたスクロール流体機械においては、膨張機部とポンプ部の他に従動クランク機構等の自転防止機構を別に設けていたために構造が複雑になると共に、縦置きしかできないために自由な配置ができなかった。また、ポンプ室がひとつのため、容積変化による圧力脈動が発生していた。また、発電機の熱により液冷媒が一部ガス化する恐れもあるのでポンプが本来の機能を果たせなくなる。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、単純な構造で信頼性の高いスクロール流体機械を提供することを目的とする。
また、上記固定スクロール盤の外周部にシール壁を設け、上記固定スクロール盤と上記旋回スクロール盤との間に吸入室を形成し、上記固定スクロール盤に上記吸入室に連通した吸入ポートを設けたことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤の表側にカバーを設け、上記固定スクロール盤の上記固定ラップの中心部に吐出ポートを設け、上記カバーに上記吐出ポートと連通した集合吐出ポートを設けたことを特徴としてもよい。
また、上記固定ラップおよび上記旋回ラップを、配置角度を変えて複数設け、互いに隣接するラップの位相の角度をずらしたことを特徴としてもよい。
また、上記固定ラップおよび上記旋回ラップを、配置角度120度ごとに3つ設け、互いに隣接する上記固定ラップの位相の角度を120度ずらしたことを特徴としてもよい。
また、上記ケーシングに上記カバーを固定し、上記カバーに上記固定スクロール盤を上記旋回部材の軸方向に移動可能に取り付けたことを特徴としてもよい。
また、上記旋回部材が、偏心ブシュの偏心穴内に回転可能に支持された旋回軸であることを特徴としてもよい。
また、上記旋回部材が、電動機の回転軸の偏心穴内に回転可能に支持された旋回軸であることを特徴としてもよい。
また、上記旋回ラップを3つ設け、上記旋回スクロール盤の3つの上記旋回ラップの中心によって形成された三角形の内心位置を相対回転を阻止された状態で上記旋回軸に取り付けたことを特徴としてもよい。
また、上記ケーシングに固定スクロールを取り付け、上記旋回軸の上記旋回スクロール盤が取り付けられた端部とは反対側の端部に旋回スクロールを取り付け、上記固定スクロールのラップと上記旋回スクロールのラップとを重ね合わせたことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤と上記旋回スクロール盤とを有する第1のスクロール作動部をポンプとして使用し、上記旋回スクロールと上記固定スクロールとを有する第2のスクロール作動部を膨張機として使用したことを特徴としてもよい。
また、上記第1のスクロール作動部と上記第2のスクロール作動部との間に断熱板を設けたことを特徴としてもよい。
また、上記ポンプの上記集合吐出ポートを蒸発器を介して上記膨張機の注入口に接続し、上記吸入ポートと上記集合吐出ポートとに接続されたリリーフ弁を設けたことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤が鋳鉄製であり、上記旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であることを特徴としてもよい。
また、上記旋回スクロール盤に表面処理を施したことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤および上記旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であり、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方に表面処理を施したことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤および上記旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であり、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方の表面にコーティング材をコーティングしたことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方を自己潤滑性樹脂で成型して製造したことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方を自己潤滑性樹脂で成型し、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方の表面にコーティング材をコーティングしたことを特徴としてもよい。
また、上記固定スクロール盤を上記旋回スクロール盤と同種または異種の自己潤滑性樹脂で成型して製造したことを特徴としてもよい。
また、上記コーティング材がダイヤモンドライクカーボン、二硫化モリブデンまたはフッ素樹脂であることを特徴としてもよい。
本発明に係るスクロール流体機械においては、旋回部材、旋回スクロール盤の自転を防止する自転防止機構を設ける必要がないから、構造が簡単となって、製造コストが安価となるとともに、信頼性が向上する。
また、固定ラップを複数設け、隣接する固定ラップの位相をずらしたときには、集合吐出ポートの圧力脈動(圧力変動)を小さくすることができ、振動、騒音を低減することができる。
また、ケーシングにカバーを固定し、カバーに固定スクロール盤を旋回部材の軸方向に移動可能に取り付け、かつ旋回部材の背面には吐出圧力の流体を導き、受圧面積を適切にとり、ポンプ室側の流体力よりわずかに大きい力で旋回部材を固定部材に押し付ける構造にしたときには、固定ラップと旋回ラップとの間に形成された作動流体室の密閉度が高くなり、作動流体の漏れが減少して、体積効率が高くなる。
また、旋回部材が、電動機の回転軸の偏心穴内に回転可能に支持された旋回軸であるときには、電動機とポンプとを密閉容器内に一体に組み込むことができるから、ポンプの吸込圧力が高い場合にも、シールの必要がないから、構造が簡単となり、信頼性が向上する。また、発電機の冷却を膨張機を出た後の作動流体で行なった場合には、発電機だけのために液冷媒を流す必要はなく、ポンプ部に直接吸入できるので、縦置きでも横置きでもよく、自由な配置ができる。また、発電機の熱が液冷媒に伝わらないので液冷媒がガス化することがなく、ポンプの機能が阻害されることがない。
また、ケーシングの固定スクロール盤が取り付けられた側とは反対側に固定スクロールを取り付け、旋回軸の旋回スクロール盤が取り付けられた端部とは反対側の端部に旋回スクロールを取り付け、固定スクロールのラップと旋回スクロールのラップとを重ね合わせたときには、旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構を設ける必要がないから、構造が簡単となり、信頼性が向上する。
また、固定スクロール盤と旋回スクロール盤とを有する第1のスクロール作動部をポンプとして使用し、旋回スクロールと固定スクロールとを有する第2のスクロール作動部を膨張機として使用したときには、ポンプと膨張機との回転速度が常に同一となるから、特に制御装置を設けなくとも常に流量バランスをとることができる。
また、第1のスクロール作動部と第2のスクロール作動部との間に断熱板を設けたときには、第1のスクロール作動部のポンプ機能が阻害されることがないから、確実に作動流体を圧送することができる。
また、ポンプの集合吐出ポートを、蒸発器を介して膨張機の注入口に接続し、吸入ポートと集合吐出ポートとに接続されたリリーフ弁を設けたときには、集合吐出ポートにおける作動流体の圧力が所定値以上に上昇するのを防止することができるから、蒸発器に流入する作動流体の流量が過剰になるのを防止することができるので、作動流体が液体のまま膨張機に流入するのを防止することができる。
また、固定スクロール盤が鋳鉄製であり、旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であるときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性が良好である。
また、旋回スクロール盤に表面処理を施したときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性がさらに良好である。
また、固定スクロール盤および旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であり、固定スクロール盤、旋回スクロール盤の少なくとも一方に表面処理を施したときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性が良好である。
また、固定スクロール盤および旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であり、固定スクロール盤、旋回スクロール盤の少なくとも一方の表面にコーティング材をコーティングしたときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性が良好である。
また、固定スクロール盤、旋回スクロール盤の少なくとも一方を自己潤滑性樹脂で成型して製造したときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性がさらに良好である。
また、固定スクロール盤、旋回スクロール盤の少なくとも一方を自己潤滑性樹脂であり、固定スクロール盤、旋回スクロール盤の少なくとも一方の表面にコーティング材をコーティングしたときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性が良好である。
また、コーティング材がダイヤモンドライクカーボン、二硫化モリブデンまたはフッ素樹脂であるときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性がさらに良好である。
また、上記固定スクロール盤を上記旋回スクロール盤と同種または異種の自己潤滑性樹脂で成型して製造したときには、固定スクロール盤と旋回スクロール盤との摺動性がさらに良好である。
図2は図1に示したスクロール流体機械の固定スクロール盤を示す図である。
図3は図1に示したスクロール流体機械の旋回スクロール盤を示す図である。
図4は図1に示したスクロール流体機械の固定ラップと旋回ラップとが重ね合わされた状態を示す図である。
図5は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。
図6は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。
図7は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。
図8は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。
図9は本発明に係るスクロール流体機械を有するランキンサイクルを示す図である。
図10は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。
図1は本発明に係るスクロール流体機械を示す図、図2は図1に示したスクロール流体機械の固定スクロール盤を示す図、図3は図1に示したスクロール流体機械の旋回スクロール盤を示す図である。図1に示すように、ケーシング1に固定スクロール盤2が取り付けられ、固定スクロール盤2に3つの固定ラップ2aが設けられ、隣接する固定ラップ2aは配置角度を120度間隔にするとともに、互いの位相は120度ずれており、固定スクロール盤2の外周部にシール壁2bが設けられ、固定スクロール盤2に吸入ポート4が設けられ、固定スクロール盤2の固定ラップ2aの中心部に吐出ポート5が設けられている。また、回転軸7と偏心ブシュ8とが一体となっており、ケーシング1に主軸受9、副軸受10を介して回転軸7、偏心ブシュ8が回転可能に支持され、偏心ブシュ8の偏心穴内に旋回軸受11を介して旋回軸12(旋回部材)が回転可能に支持され、ケーシング1と偏心ブシュ8との間に軸シール14が設けられている。
図4は図1に示したスクロール流体機械の固定ラップと旋回ラップとが重ね合された状態を示す図である。本発明に係るスクロール流体機械は、旋回軸12に一体に旋回スクロール盤3が取り付けられ、旋回スクロール盤3に3つの旋回ラップ2aが設けられ、図4に示すように、固定ラップ2aと旋回ラップ3aとが重ね合わされており、固定ラップ2aと旋回ラップ3aとの間に複数のポンプ室13(作動流体室)が形成されている。また、シール壁2bが旋回スクロール盤3に接触しており、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との間に吸入室4aが形成されており、吸入室4aに吸入ポート4が連通している。
また、図1に示すように、固定スクロール盤2の表側にカバー6が設けられ、カバー6と固定スクロール盤2との間に3つの吐出ポート5と連通した吐出室6bが形成され、カバー6に吐出室6bと連通した集合吐出ポート6aが設けられている。そして、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3とを有する第1のスクロール作動部はポンプとして使用される。
このスクロール流体機械においては、モータ等により回転軸7を回転すると、旋回軸12および旋回スクロール盤3は偏心ブシュ8本体の中心線を中心として偏心旋回運動するから、固定ラップ2aと旋回ラップ3aとの間に形成されたポンプ室13が徐々に内周側へ移動する。したがって、液冷媒や油等の被圧送流体(作動流体)は吸入ポート4から吸引され、ポンプ室13で圧送されて吐出ポート5から吐出され、さらに集合吐出ポート6aから吐出される。
このようなスクロール流体機械においては、3組の固定ラップ2aと旋回ラップ3aとが重ね合わされているから、旋回軸12、旋回スクロール盤3が自転することがないので、旋回軸12、旋回スクロール盤3の自転を防止する自転防止機構を設ける必要がない。このため、構造が簡単となって、製造コストが安価となるとともに、信頼性が向上する。また、隣接する固定ラップ2aの位相が120度ずれているから、順番に各吐出ポート5から圧送された被圧送流体が吐出されるので、吐出室6b内の圧力の変動を小さくすることができ、振動、騒音を低減することができる。すなわち、ポンプが複数のスクロールラップで構成されているので、偏心ブシュ8が1回転する間に液冷媒が複数回吸入、吐出されるので、圧力脈動が小さく、振動、騒音を小さくすることができる。
なお、上述実施の形態では固定ラップ2aの位相を120度ずらしたが、少しでも(たとえば10度でも)固定ラップ2aの位相をずらせば、固定ラップ2aの位相をずらさない場合と比較して圧力脈動が小さくなり、振動、騒音を小さくすることができる。
(第2の実施の形態)
図5は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、ケーシング1にカバー6が固定され、カバー6に固定スクロール盤2が旋回軸12の軸方向に移動可能に取り付けられ、カバー6と固定スクロール盤2との間に吐出室シール6cが設けられ、ピン15によってカバー6に対して固定スクロール盤2が回転するのを防止している。
このようなスクロール流体機械においては、図1に示したスクロール流体機械と同様に、旋回軸12、旋回スクロール盤3の自転を防止する自転防止機構を設ける必要がないので、構造が簡単となって、製造コストが安価となり、信頼性が向上する。また、吐出室6b内の圧力により固定スクロール盤2が図5紙面右方に押されるから、固定ラップ2aの先端が旋回スクロール盤3に密着し、旋回ラップ3aの先端が固定スクロール盤2に密着するから、ポンプ室13の密閉度が高くなり、被圧送流体の漏れが減少して、体積効率が高くなる。
(第3の実施の形態)
図6は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、ケーシング1にステータ20が固定され、ケーシング1に第1、第2の回転軸受22a、22bを介して回転軸24が回転可能に支持され、回転軸24にロータ21が取り付けられ、ケーシング1、ステータ20、回転軸24、ロータ21等により電動機が構成されている。また、回転軸24の偏心穴内に第1、第2の偏心軸受23a、23bを介して旋回軸25(旋回部材)が回転可能に支持され、回転軸24の中心線と旋回軸25の中心線とは偏っている。すなわち、旋回軸25は回転軸24に偏心して回転可能に支持されている。そして、旋回スクロール盤3の3つの旋回ラップ3aの中心によって形成された三角形の内心位置が相対回転を阻止された状態でボルト等により旋回軸25に取り付けられている。
このスクロール流体機械においては、ステータ20の巻線に通電すると、ロータ21、回転軸24が回転し、旋回軸25は回転軸24の中心線を中心として偏心旋回するから、図1に示したスクロール流体機械と同様に、固定ラップ2aと旋回ラップ3aとの間に形成されたポンプ室13が徐々に縮小し、圧送された被圧送流体が集合吐出ポート6aから吐出される。
このようなスクロール流体機械においては、図1に示したスクロール流体機械と同様に、旋回軸12、旋回スクロール盤3の自転を防止する自転防止機構を設ける必要がないので、構造が簡単となって、製造コストが安価となり、信頼性が向上する。また、電動機とポンプとを密閉容器内に一体に組み込むことができるから、ポンプの吸込圧力が高い場合にも、シールの必要がない。
(第4の実施の形態)
図7は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、旋回軸25に旋回スクロール盤3が取り付けられ、キー26によって旋回軸25に対して旋回スクロール盤3が回転するのを防止している。また、ケーシング1に固定スクロール30が取り付けられ、固定スクロール30に注入口32が設けられ、旋回軸25の旋回スクロール盤3が取り付けられた端部とは反対側の端部に旋回スクロール31が取り付けられ、固定スクロール30のラップと旋回スクロール31のラップとが重ね合わされており、固定スクロール30のラップと旋回スクロール31のラップとの間に複数の膨張室33が形成されており、注入口32は中央部の膨張室33と連通しており、周辺部の膨張室33はケーシング1内と連通しており、ケーシング1に排出口34が設けられている。そして、ケーシング1、ステータ20、回転軸24、ロータ21等により発電機が構成されている。固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3とを有する第1のスクロール作動部はポンプを構成している。また、固定スクロール30と旋回スクロール31とを有する第2のスクロール作動部は膨張機を構成している。さらに、このスクロール流体機械はポンプ、膨張機および発電機を有するポンプエキスパンダを構成している。
このスクロール流体機械においては、注入口32から高圧の作動流体を注入すると、膨張室33内で作動流体が膨張するから、旋回スクロール31、旋回軸25が回転軸24の中心線を中心として偏心旋回するので、回転軸24、ロータ21が回転する。このため、ステータ20のコイルに電力が発生する。また、膨張した作動流体は排出口34から排出される。一方、回転軸24が回転すると、固定ラップ2aと旋回ラップ3aとの間に形成されたポンプ室13が徐々に縮小するから、圧送された作動流体が集合吐出ポート6aから吐出される。
このようなスクロール流体機械においては、ポンプの回転軸が一回転する間に圧送作動流体は3回吸入、吐出されるので脈動が非常に小さくなり、振動、騒音が低減する。また、図1に示したスクロール流体機械と同様に、旋回スクロール盤3の自転を防止する自転防止機構を設ける必要がなく、しかも膨張機の旋回スクロール31の自転を防止する自転防止機構を設ける必要もないので、構造が簡単となって、製造コストが安価となるとともに、信頼性が向上する。また、ポンプと膨張機との回転速度が常に同一となるから、膨張機が高速のときにはポンプも高速となり、特に制御装置を設けなくとも常に流量バランスをとることができる。
(第5の実施の形態)
図8は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、このスクロール流体機械は図7に示したスクロール流体機械と同様にポンプ、膨張機および発電機を有するポンプエキスパンダを構成している。また、図5に示したスクロール流体機械と同様に、カバー6に固定スクロール盤2が旋回軸25の軸方向に移動可能に取り付けられ、カバー6と固定スクロール盤2との間に吐出室シール6cが設けられ、ピン15によってカバー6に対して固定スクロール盤2が回転するのを防止している。
このようなスクロール流体機械においては、図7に示したスクロール流体機械と同様に、旋回スクロール盤3の自転を防止する自転防止機構を設ける必要がなく、しかも膨張機の旋回スクロール31の自転を防止する自転防止機構を設ける必要もないので、構造が簡単となって、製造コストが安価となるとともに、信頼性が向上し、また膨張機が高速のときにはポンプも高速となり、特に制御装置を設けなくとも常に流量バランスをとることができる。さらに、図5に示したスクロール流体機械と同様に、ポンプ室13の密閉度が高くなり、作動流体の漏れが減少して、体積効率が高くなる。
(第6の実施の形態)
図9は本発明に係るスクロール流体機械を有するランキンサイクルを示す図である。図に示すように、図7、図8に示したスクロール流体機械であるポンプエキスパンダ60はポンプ50、膨張機51および発電機52を有している。また、ポンプ50の集合吐出ポート6aは蒸発器56を介して膨張機51の注入口32に接続されている。また、膨張機51の排出口34は凝縮器53を介してポンプ50の吸入ポート4に接続されている。また、吸入ポート4と集合吐出ポート6aとに接続されたリリーフ弁57が設けられている。また、蒸発器56にボイラ55が接続され、凝縮器53に冷却器54が接続されている。さらに、発電機52に受電盤58が接続されている。
このランキンサイクルにおいては、膨張機51の排出口34から排出されたフロンなどの作動流体は凝縮器53に流入し、作動流体の温度は凝縮器53と冷却器54を循環する水により下がり、作動流体は液化してポンプ50の吸入ポート4に流入する。つぎに、液化した作動流体はポンプ50により昇圧されて高圧となり、集合吐出ポート6aから蒸発器56に流入し、蒸発器56ではボイラ55により過熱された水により作動流体が加熱されて高圧の気体となり、この高圧の作動流体が膨張機51の注入口32に注入され、回転軸24が回転して、発電機52が電力を発生し、受電盤58に送電する。そして、膨張機51の排出口34から排出された作動流体は凝縮器53に流入して液化する。また、吸入ポート4と集合吐出ポート6aとに接続されたリリーフ弁57が設けられているから、集合吐出ポート6aにおける作動流体の圧力が一定値以上になると、作動流体がリリーフ弁57を介して吸入ポート4側に流れる。
このようなランキンサイクルにおいては、ポンプ50、膨張機51および発電機52が一体化しているから、部品点数が減少して小型になるので、ランキンサイクル全体の簡略化、小型軽量化を図ることができるとともに、ポンプと膨張機とを別々に設置した場合と比較してメンテナンス性が良好である。また、ポンプ50は膨張機51および発電機52と一体となっているから、ポンプ50は膨張機51により直接駆動されるので、発電機52で発生した電力を消費しないため、発電損失が減少し、発電効率が上昇する。また、集合吐出ポート6aおける作動流体の圧力が一定値以上になると、作動流体がリリーフ弁57を介して吸入ポート4側に流れるから、集合吐出ポート6aにおける作動流体の圧力が所定値以上に上昇するのを防止することができるので、蒸発器56に流入する作動流体の流量が過剰になるのを防止することができるため、蒸発器56の能力不足により作動流体が液体のまま膨張機51に流入するのを防止することができる。
(第7の実施の形態)
図10は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、このスクロール流体機械は図7に示したスクロール流体機械と同様にポンプ、膨張機および発電機を有するポンプエキスパンダを構成している。また、図5に示したスクロール流体機械と同様に、カバー6に固定スクロール盤2が旋回軸25の軸方向に移動可能に取り付けられ、カバー6と固定スクロール盤2との間に吐出室シール6cが設けられ、ピン15によってカバー6に対して固定スクロール盤2が回転するのを防止している。また、第1のスクロール作動部と第2のスクロール作動部との間に熱伝導率の低い材料たとえばフッ素樹脂などからなる断熱板41が設けられている。すなわち、断熱板41の外周部はケーシング1とカバー6とに挟まれており、断熱板41の中央部には穴が設けられており、穴には旋回スクロール盤3の旋回軸25側に突出した突出部が貫通しており、断熱板41の外周部と中央部との間の中間部は旋回スクロール盤3と回転軸24の旋回スクロール盤3側の端部との間に位置している。つまり、断熱板41はポンプと発電機との間に設けられている。
このようなスクロール流体機械においては、図7に示したスクロール流体機械と同様に、旋回スクロール盤3の自転を防止する自転防止機構を設ける必要がなく、しかも膨張機の旋回スクロール31の自転を防止する自転防止機構を設ける必要もないので、構造が簡単となって、製造コストが安価となるとともに、信頼性が向上し、また膨張機が高速のときにはポンプも高速となり、特に制御装置を設けなくとも常に流量バランスをとることができる。さらに、図5に示したスクロール流体機械と同様に、ポンプ室13の密閉度が高くなり、作動流体の漏れが減少して、体積効率が高くなる。また、発電機、膨張機が高温となったとしても、断熱板41によって発電機、膨張機の熱がポンプに伝わるのを抑制することができる。すなわち、断熱板41によってケーシング1からカバー6への熱伝導を抑制することができるとともに、断熱板41によって発電機側の空間からポンプ側の空間への対流を抑制することができる。このため、ポンプに吸入された作動流体(液冷媒)が発電機、膨張機の熱によって加熱されるのを抑制することができるから、作動流体がガス化するのを防止することができるので、ポンプ内において作動流体に気泡が混じることがない。したがって、第1のスクロール作動部のポンプ機能が阻害されることがないから、確実に作動流体を圧送することができる。
なお、断熱板を発電機と第2のスクロール作動部つまり膨張機との間に設けてもよい。この場合にも、膨張機が高温となったとしても、断熱板によって膨張機の熱がポンプに伝わるのを抑制することができるから、作動流体がガス化するのを防止することができるので、ポンプ内において作動流体に気泡が混じることがない。したがって、第1のスクロール作動部のポンプ機能が阻害されることがないから、確実に作動流体を圧送することができる。
(その他の実施の形態)
なお、固定スクロール盤2を鋳鉄製とし、旋回スクロール盤3をアルミニウム合金製としてもよい。この場合には、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との摺動性が良好である。
また、アルミニウム合金製の旋回スクロール盤3に陽極酸化などの表面処理を施してもよい。この場合には、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との摺動性がさらに良好である。
また、固定スクロール盤2および旋回スクロール盤3をアルミニウム合金製とし、固定スクロール盤2、旋回スクロール盤3の少なくとも一方に陽極酸化などの表面処理を施してもよい。この場合には、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との摺動性が良好である。
また、固定スクロール盤2および旋回スクロール盤3をアルミニウム合金製とし、固定スクロール盤2、旋回スクロール盤3の少なくとも一方の表面にダイヤモンドライクカーボン(DLC)、二硫化モリブデンまたはフッ素樹脂等のコーティング材をコーティングしてもよい。この場合には、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との摺動性が良好である。
また、旋回スクロール盤3を自己潤滑性樹脂で成型して製造してもよい。この場合、固定スクロール盤2を旋回スクロール盤3と同種または異種の自己潤滑性樹脂で成型して製造してもよい。これらの場合には、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との摺動性が良好である。
また、固定スクロール盤2または旋回スクロール盤3を自己潤滑性樹脂製とし、固定スクロール盤2、旋回スクロール盤3の少なくとも一方の表面にダイヤモンドライクカーボン(DLC)、二硫化モリブデンまたはフッ素樹脂等のコーティング材をコーティングしてもよい。この場合にも、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との摺動性が良好である。
また、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、以上の実施の形態のいずれかを組み合わせてもよい。
また、上述実施の形態においては、固定ラップ2a、旋回ラップ3aを3つ設けたが、固定ラップ、旋回ラップをそれぞれ複数設ければよい。
図1は本発明に係るスクロール流体機械を示す図、図2は図1に示したスクロール流体機械の固定スクロール盤を示す図、図3は図1に示したスクロール流体機械の旋回スクロール盤を示す図である。図1に示すように、ケーシング1に固定スクロール盤2が取り付けられ、固定スクロール盤2に3つの固定ラップ2aが設けられ、隣接する固定ラップ2aは配置角度を120度間隔にするとともに、互いの位相は120度ずれており、固定スクロール盤2の外周部にシール壁2bが設けられ、固定スクロール盤2に吸入ポート4が設けられ、固定スクロール盤2の固定ラップ2aの中心部に吐出ポート5が設けられている。また、回転軸7と偏心ブシュ8とが一体となっており、ケーシング1に主軸受9、副軸受10を介して回転軸7、偏心ブシュ8が回転可能に支持され、偏心ブシュ8の偏心穴内に旋回軸受11を介して旋回軸12(旋回部材)が回転可能に支持され、ケーシング1と偏心ブシュ8との間に軸シール14が設けられている。
図5は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、ケーシング1にカバー6が固定され、カバー6に固定スクロール盤2が旋回軸12の軸方向に移動可能に取り付けられ、カバー6と固定スクロール盤2との間に吐出室シール6cが設けられ、ピン15によってカバー6に対して固定スクロール盤2が回転するのを防止している。
図6は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、ケーシング1にステータ20が固定され、ケーシング1に第1、第2の回転軸受22a、22bを介して回転軸24が回転可能に支持され、回転軸24にロータ21が取り付けられ、ケーシング1、ステータ20、回転軸24、ロータ21等により電動機が構成されている。また、回転軸24の偏心穴内に第1、第2の偏心軸受23a、23bを介して旋回軸25(旋回部材)が回転可能に支持され、回転軸24の中心線と旋回軸25の中心線とは偏っている。すなわち、旋回軸25は回転軸24に偏心して回転可能に支持されている。そして、旋回スクロール盤3の3つの旋回ラップ3aの中心によって形成された三角形の内心位置が相対回転を阻止された状態でボルト等により旋回軸25に取り付けられている。
図7は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、旋回軸25に旋回スクロール盤3が取り付けられ、キー26によって旋回軸25に対して旋回スクロール盤3が回転するのを防止している。また、ケーシング1に固定スクロール30が取り付けられ、固定スクロール30に注入口32が設けられ、旋回軸25の旋回スクロール盤3が取り付けられた端部とは反対側の端部に旋回スクロール31が取り付けられ、固定スクロール30のラップと旋回スクロール31のラップとが重ね合わされており、固定スクロール30のラップと旋回スクロール31のラップとの間に複数の膨張室33が形成されており、注入口32は中央部の膨張室33と連通しており、周辺部の膨張室33はケーシング1内と連通しており、ケーシング1に排出口34が設けられている。そして、ケーシング1、ステータ20、回転軸24、ロータ21等により発電機が構成されている。固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3とを有する第1のスクロール作動部はポンプを構成している。また、固定スクロール30と旋回スクロール31とを有する第2のスクロール作動部は膨張機を構成している。さらに、このスクロール流体機械はポンプ、膨張機および発電機を有するポンプエキスパンダを構成している。
図8は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、このスクロール流体機械は図7に示したスクロール流体機械と同様にポンプ、膨張機および発電機を有するポンプエキスパンダを構成している。また、図5に示したスクロール流体機械と同様に、カバー6に固定スクロール盤2が旋回軸25の軸方向に移動可能に取り付けられ、カバー6と固定スクロール盤2との間に吐出室シール6cが設けられ、ピン15によってカバー6に対して固定スクロール盤2が回転するのを防止している。
図9は本発明に係るスクロール流体機械を有するランキンサイクルを示す図である。図に示すように、図7、図8に示したスクロール流体機械であるポンプエキスパンダ60はポンプ50、膨張機51および発電機52を有している。また、ポンプ50の集合吐出ポート6aは蒸発器56を介して膨張機51の注入口32に接続されている。また、膨張機51の排出口34は凝縮器53を介してポンプ50の吸入ポート4に接続されている。また、吸入ポート4と集合吐出ポート6aとに接続されたリリーフ弁57が設けられている。また、蒸発器56にボイラ55が接続され、凝縮器53に冷却器54が接続されている。さらに、発電機52に受電盤58が接続されている。
図10は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す図である。図に示すように、このスクロール流体機械は図7に示したスクロール流体機械と同様にポンプ、膨張機および発電機を有するポンプエキスパンダを構成している。また、図5に示したスクロール流体機械と同様に、カバー6に固定スクロール盤2が旋回軸25の軸方向に移動可能に取り付けられ、カバー6と固定スクロール盤2との間に吐出室シール6cが設けられ、ピン15によってカバー6に対して固定スクロール盤2が回転するのを防止している。また、第1のスクロール作動部と第2のスクロール作動部との間に熱伝導率の低い材料たとえばフッ素樹脂などからなる断熱板41が設けられている。すなわち、断熱板41の外周部はケーシング1とカバー6とに挟まれており、断熱板41の中央部には穴が設けられており、穴には旋回軸25側に突出した旋回スクロール盤3の突出部が貫通しており、断熱板41の外周部と中央部との間の中間部は旋回スクロール盤3と旋回スクロール盤3側にある回転軸2 4の端部との間に位置している。つまり、断熱板41はポンプと発電機との間に設けられている。
なお、固定スクロール盤2を鋳鉄製とし、旋回スクロール盤3をアルミニウム合金製としてもよい。この場合には、固定スクロール盤2と旋回スクロール盤3との摺動性が良好である。
Claims (21)
- ケーシングに固定スクロール盤を取り付け、上記固定スクロール盤に複数の固定ラップを設け、偏心旋回する旋回部材に旋回スクロール盤を取り付け、上記旋回スクロール盤に複数の旋回ラップを設け、上記固定ラップと上記旋回ラップとを重ね合わせたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1に記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤の外周部にシール壁を設け、上記固定スクロール盤と上記旋回スクロール盤との間に吸入室を形成し、上記固定スクロール盤に上記吸入室に連通した吸入ポートを設けたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項2または3に記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤の表側にカバーを設け、上記固定スクロール盤の上記固定ラップの中心部に吐出ポートを設け、上記カバーに上記吐出ポートと連通した集合吐出ポートを設けたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記固定ラップおよび上記旋回ラップを、配置角度を変えて複数設け、互いに隣接する上記固定ラップおよび上記旋回ラップの位相の角度をずらしたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記固定ラップおよび上記旋回ラップを、配置角度120度ごとに3つ設け、互いに隣接する上記固定ラップおよび上記旋回ラップの位相の角度を120度ずらしたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記ケーシングに上記カバーを固定し、上記カバーに上記固定スクロール盤を上記旋回部材の軸方向に移動可能に取り付けたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記旋回部材が、偏心ブシュの偏心穴内に回転可能に支持された旋回軸であることを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記旋回部材が、電動機の回転軸の偏心穴内に回転可能に支持された旋回軸であることを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項8に記載のスクロール流体機械において、上記旋回ラップを3つ設け、上記旋回スクロール盤の3つの上記旋回ラップの中心によって形成された三角形の内心位置を相対回転を阻止された状態で上記旋回軸に取り付けたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項8または9に記載のスクロール流体機械において、上記ケーシングに固定スクロールを取り付け、上記旋回軸の上記旋回スクロール盤が取り付けられた端部とは反対側の端部に旋回スクロールを取り付け、上記固定スクロールのラップと上記旋回スクロールのラップとを重ね合わせたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項10に記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤と上記旋回スクロール盤とを有する第1のスクロール作動部をポンプとして使用し、上記旋回スクロールと上記固定スクロールとを有する第2のスクロール作動部を膨張機として使用したことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項11に記載のスクロール流体機械において、上記第1のスクロール作動部と上記第2のスクロール作動部との間に断熱板を設けたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項12に記載のスクロール流体機械において、上記ポンプの上記集合吐出ポートを、蒸発器を介して上記膨張機の注入口に接続し、上記吸入ポートと上記集合吐出ポートとに接続されたリリーフ弁を設けたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至13のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤が鋳鉄製であり、上記旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であることを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項14に記載のスクロール流体機械において、上記旋回スクロール盤に表面処理を施したことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至13のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤および上記旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であり、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方に表面処理を施したことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至13のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤および上記旋回スクロール盤がアルミニウム合金製であり、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方の表面にコーティング材をコーティングしたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至13のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方を自己潤滑性樹脂で成型して製造したことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項1乃至13のいずれかに記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方を自己潤滑性樹脂で成型し、上記固定スクロール盤、上記旋回スクロール盤の少なくとも一方の表面にコーティング材をコーティングしたことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項19に記載のスクロール流体機械において、上記固定スクロール盤を上記旋回スクロール盤と同種または異種の自己潤滑性樹脂で成型して製造したことを特徴とするスクロール流体機械。
- 請求項17または19に記載のスクロール流体機械において、上記コーティング材がダイヤモンドライクカーボン、二硫化モリブデンまたはフッ素樹脂であることを特徴とするスクロール流体機械。
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