JP4805984B2 - 膨張機一体型圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を圧縮する圧縮機構と流体を膨張させる膨張機構とを備えた膨張機一体型圧縮機に関する。
従来から、圧縮機構と膨張機構とを備えた流体機械として、膨張機一体型圧縮機が知られている。図29は、特開2005−299632号公報に記載された膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。
膨張機一体型圧縮機103は、密閉容器120、圧縮機構121、電動機122および膨張機構123を備えている。電動機122、圧縮機構121および膨張機構123は、シャフト124により連結されている。膨張機構123は、膨張する作動流体(例えば冷媒)から動力を回収し、回収した動力をシャフト124に与える。これにより、圧縮機構121を駆動する電動機122の消費電力が低減し、膨張機一体型圧縮機103を用いたシステムの成績係数が向上する。
密閉容器120の底部125は、オイル貯まりとして利用されている。底部125に貯められたオイルを密閉容器120の上方へ汲み上げるために、シャフト124の下端にオイルポンプ126が設けられている。オイルポンプ126によって汲み上げられたオイルは、シャフト124内の給油路127を経由して、圧縮機構121および膨張機構123に供給される。これにより、圧縮機構121の摺動部分および膨張機構123の摺動部分における潤滑性とシール性を確保することができる。
膨張機構123の上部には、オイル戻し経路128が設けられている。オイル戻し経路128は、一端がシャフト124の給油路127に接続し、他端が膨張機構123の下方に向かって開口している。一般に、膨張機構123の信頼性確保のため、オイルは過剰に供給される。余剰のオイルはオイル戻し管128を経由して、膨張機構123の下方に排出される。
作動流体に混入するオイルの量は、通常、圧縮機構121と膨張機構123とで相違する。したがって、圧縮機構121と膨張機構123とが別々の密閉容器内に収容されている場合には、オイル量の過不足が生じないように、2つの密閉容器内のオイル量を調整するための手段が不可欠となる。これに対し、圧縮機構121および膨張機構123が同一の密閉容器120内に収容されているため、図29に示す膨張機一体型圧縮機103には、オイル量の過不足の問題が本質的に存在しない。
上記の膨張機一体型圧縮機103では、底部125から汲み上げられたオイルが、高温の圧縮機構121を通過するため、圧縮機構121によって加熱される。圧縮機構121によって加熱されたオイルは、電動機122によってさらに加熱され、膨張機構123に到達する。膨張機構123に到達したオイルは、低温の膨張機構123において冷却されたのち、オイル戻し管128を経由して、膨張機構123の下方に排出される。膨張機構123から排出されたオイルは、電動機122の側面を通過する際に加熱され、さらに圧縮機構121の側面を通過する際にも加熱されて密閉容器120の底部125に戻る。
以上のように、オイルが圧縮機構と膨張機構を循環することにより、オイルを介して圧縮機構から膨張機構への熱移動が起こる。このような熱移動は、圧縮機構から吐出される作動流体の温度低下、膨張機構から吐出される作動流体の温度上昇を招来し、膨張機一体型圧縮機を用いたシステムの成績係数の向上を妨げる。
特開2005−299632号公報
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、膨張機一体型圧縮機において、圧縮機構から膨張機構への熱移動を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本出願に先行する国際出願PCT/JP2007/058871(出願日2007年4月24日、優先日2006年5月17日)において、本発明者らは、
底部がオイル貯まりとして利用される密閉容器と、
オイル貯まりに貯留されたオイルの油面よりも上または下に位置するように密閉容器内に配置された圧縮機構と、
油面に対する位置関係が圧縮機構とは上下逆になるように密閉容器内に配置された膨張機構と、
圧縮機構と膨張機構とを連結するシャフトと、
圧縮機構と膨張機構との間に配置され、圧縮機構または膨張機構の周囲を満たすオイルを油面よりも上に位置する圧縮機構または膨張機構に供給するオイルポンプと、
を備えた膨張機一体型圧縮機を開示する。
上記の膨張機一体型圧縮機において、圧縮機構と膨張機構との上下関係は限定されないが、油面よりも上に圧縮機構が配置され、油面よりも下に膨張機構が配置されている場合に、オイルを介した熱移動を防止する効果をより多く享受できる
すなわち、本発明は、
底部がオイル貯まりとして利用されるとともに、圧縮後の高圧の作動流体で内部空間が満たされる密閉容器と、
密閉容器内の上部に配置され、作動流体を圧縮して密閉容器の内部空間へと吐出する圧縮機構と、
オイル貯まりに貯められたオイルで周囲が満たされるように密閉容器の下部に配置され、膨張する作動流体から動力を回収する膨張機構と、
膨張機構で回収した動力が圧縮機構に伝達されるように圧縮機構と膨張機構とを連結するシャフトと、
シャフトの軸方向における圧縮機構と膨張機構との間に配置され、オイル貯まりに貯められたオイルをオイル吸入口から吸入して圧縮機構に供給するオイルポンプと、を備え、
シャフトは、圧縮機構側の第1シャフトと、第1シャフトに連結された、膨張機構側の第2シャフトとを含み、
第1シャフトと第2シャフトとの間にオイルを案内可能な隙間が形成された状態で第1シャフトと第2シャフトを連結する連結器が設けられ、
少なくとも第1シャフトの内部に、圧縮機構の摺動部分に通ずる給油路が軸方向に延びるように形成されており、
第1シャフトの下端面に給油路が露出しており、
オイルポンプから吐出されたオイルを給油路に導く中継通路と、第1シャフトと第2シャフトとの間の隙間から給油路にオイルを導くために連結器に形成されたオイル送出路とによってオイルポンプと給油路とが接続されており、
中継通路が、シャフトを周方向に取り囲む環状の空間を含、膨張機一体型圧縮機を提供する。
本発明の膨張機一体型圧縮機は、密閉容器内に高温高圧の作動流体が充填される、いわゆる高圧シェル型を採用する。密閉容器内の上部には、動作時に高温となる圧縮機構が配置され、下部には、動作時に低温となる膨張機構が配置される。上記本発明によれば、オイルを介した熱移動を抑制しつつ、オイルポンプから吐出されたオイルをスムーズかつ漏れなく給油路に導くことができる。
本発明の膨張機一体型圧縮機は、シャフトの軸方向におけるオイルポンプと膨張機構との間に配置され、オイル吸入口が位置する上槽と膨張機構が位置する下槽との間のオイルの流通を制限することにより、上槽から下槽への熱移動を抑制する断熱構造を備えていてもよい。この場合、オイルが貯められている空間(オイル貯まり)は、断熱構造によって上槽と下槽とに区画される。断熱構造は、上槽と下槽との間のオイルの流通を制限するとともに、下層のオイルの撹拌を抑制する。オイルポンプのオイル吸入口が上槽にあることから、オイルポンプは上槽における高温のオイルを優先的に吸入する。オイルポンプに吸入されたオイルは、下部の膨張機構を経由することなく上部の圧縮機構へと供給され、その後、上槽に戻る。一方、膨張機構には下槽の低温のオイルが供給される。膨張機構を潤滑したオイルは、下槽に直接戻される。このように、圧縮機構と膨張機構との間にオイルポンプを配置し、そのオイルポンプを用いて圧縮機構への給油を行うことにより、圧縮機構を潤滑するオイルの循環経路を膨張機構から遠ざけることができる。言い換えれば、圧縮機構を潤滑するオイルの循環経路上に膨張機構が位置しないようにすることができる。これにより、オイルを介した圧縮機構から膨張機構への熱移動が抑制される。
さらに、上槽と下槽との間のオイルの流通制限および下層のオイルの撹拌抑制を断熱構造によって行うことにより、上槽に高温のオイルが貯まり、下槽に低温のオイルが貯まった状態を確実に維持することが可能となる。こうして、オイルポンプによる作用と断熱構造による作用とが相俟って、オイルを介した圧縮機構から膨張機構への熱移動が抑制される。断熱構造は、上槽と下槽との間のオイルの流通を制限するが、完全に禁止するものではないので、上槽と下槽のオイル量に偏りが生ずることもない。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。図2Aは、図1に示す膨張機一体型圧縮機のD1−D1横断面図である。図2Bは、図1に示す膨張機一体型圧縮機のD2−D2横断面図である。図3は、図1の部分拡大図である。
図1に示すように、膨張機一体型圧縮機200Aは、密閉容器1と、密閉容器1内の上部に配置されたスクロール型の圧縮機構2と、密閉容器1内の下部に配置された2段ロータリ型の膨張機構3と、圧縮機構2と膨張機構3との間に配置された電動機4と、圧縮機構2、膨張機構3および電動機4を連結するシャフト5と、電動機4と膨張機構3との間に配置されたオイルポンプ6と、膨張機構3とオイルポンプ6と電動機4との間に配置された断熱構造30Aとを備えている。電動機4がシャフト5を駆動することにより、圧縮機構2が作動する。膨張機構3は、膨張する作動流体から動力を回収してシャフト5に与え、電動機4によるシャフト5の駆動をアシストする。作動流体は、例えば、二酸化炭素やハイドロフルオロカーボンなどの冷媒である。
本明細書中では、シャフト5の軸方向を上下方向と定義し、圧縮機構2が配置されている側を上側、膨張機構3が配置されている側を下側と定義する。さらに、本実施形態では、スクロール型の圧縮機構2とロータリ型の膨張機構3を採用しているが、圧縮機構2および膨張機構3の型式はこれらに限定されず、他の容積型であってもよい。例えば、圧縮機構と膨張機構の双方をロータリ型またはスクロール型にすることが可能である。
図1に示すように、密閉容器1の底部はオイル貯まり25として利用されている。オイルは、圧縮機構2および膨張機構3の摺動部分における潤滑性とシール性を確保するために使用される。オイル貯まり25に貯留されたオイルの量は、密閉容器1を立てた状態、つまりシャフト5の軸方向が鉛直方向に平行となるように密閉容器1の姿勢を定めた状態で、オイルポンプ6のオイル吸入口62qよりも上、かつ電動機4よりも下に油面SL(図3参照)が位置するように調整されている。言い換えれば、オイルの油面がオイルポンプ6のオイル吸入口62qと電動機4との間に位置するように、オイルポンプ6および電動機4の位置、ならびにそれらの要素を収容するための密閉容器1の形状および大きさが定められている。
オイル貯まり25は、オイルポンプ6のオイル吸入口62qが位置する上槽25aと、膨張機構3が位置する下槽25bとを含む。上槽25aと下槽25bとは、断熱構造30Aを構成する部材(具体的には後述する仕切板31)によって隔てられている。オイルポンプ6の周囲が上槽25aのオイルで満たされ、膨張機構3の周囲が下槽25bのオイルで満たされている。上槽25aのオイルは主に圧縮機構2のために使用され、下槽25bのオイルは主に膨張機構3のために使用される。
オイルポンプ6は、上槽25aに貯まっているオイルの油面がオイル吸入口62qよりも上方に位置するように、シャフト5の軸方向における圧縮機構2と膨張機構3との間に配置されている。電動機4とオイルポンプ6との間には、支持フレーム75が配置されている。支持フレーム75は密閉容器1に固定されており、この支持フレーム75を介して、オイルポンプ6、断熱構造30Aおよび膨張機構3が密閉容器1に固定されている。支持フレーム75の外周部には、圧縮機構2を潤滑し終えたオイル、および密閉容器1の内部空間24に吐出された作動流体から分離したオイルが上槽25aに戻れるように、複数の貫通孔75aが設けられている。貫通孔75aの数は、1つであってもよい。
オイルポンプ6は、上槽25aのオイルを吸入し、圧縮機構2の摺動部分に供給する。圧縮機構2を潤滑後、支持フレーム75の貫通孔75aを通じて上槽25aに戻るオイルは、圧縮機構2および電動機4から加熱作用を受けているので、相対的に高温である。上槽25aに戻ったオイルは、再びオイルポンプ6に吸入される。一方、膨張機構3の摺動部分には、下槽25bのオイルが供給される。膨張機構3の摺動部分を潤滑したオイルは、直接下槽25bに戻される。下槽25bに貯められたオイルは、膨張機構3から冷却作用を受けるので、相対的に低温となる。圧縮機構2と膨張機構3との間にオイルポンプ6を配置し、そのオイルポンプ6を用いて圧縮機構2への給油を行うことにより、圧縮機構2を潤滑する高温のオイルの循環経路を膨張機構3から遠ざけることができる。言い換えれば、圧縮機構2を潤滑する高温のオイルの循環経路と、膨張機構3を潤滑する低温のオイルの循環経路とを分けることができる。これにより、オイルを介した圧縮機構2から膨張機構3への熱移動が抑制される。
熱移動を抑制する効果は、圧縮機構2と膨張機構3との間にあるオイルポンプ6のみによっても得ることができるが、断熱構造30Aを追加することにより、その効果を大幅に高めることが可能である。
膨張機一体型圧縮機200Aの作動時において、オイル貯まり25に貯められたオイルは、上槽25aでは相対的に高温となり、下槽25bの膨張機構3の周囲では相対的に低温となる。断熱構造30Aは、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を制限することにより、上槽25aに高温のオイルが貯まり、下槽25bに低温のオイルが貯まった状態を維持しようとする。さらに、断熱構造30Aの存在により、オイルポンプ6と膨張機構3との軸方向の距離が長くなるため、このことによっても、オイルポンプ6の周囲を満たすオイルから膨張機構3への熱移動量を低減することができる。上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通は、断熱構造30Aによって制限されているが、禁止されているわけではない。上槽25aから下槽25b、またはその逆方向へのオイルの流通は、オイル量をバランスさせるように起こりうる。
次に、圧縮機構2および膨張機構3について説明する。
スクロール型の圧縮機構2は、旋回スクロール7と、固定スクロール8と、オルダムリング11と、軸受部材10と、マフラー16と、吸入管13と、吐出管15とを備えている。シャフト5の偏心軸5aに嵌合され、かつ、オルダムリング11により自転運動を拘束された旋回スクロール7は、渦巻き形状のラップ7aが、固定スクロール8のラップ8aと噛み合いながら、シャフト5の回転に伴って旋回運動を行い、ラップ7a,8aの間に形成される三日月形状の作動室12が外側から内側に移動しながら容積を縮小することにより、吸入管13から吸入された作動流体を圧縮する。圧縮された作動流体は、固定スクロール8の中央部に設けられた吐出孔8b、マフラー16の内部空間16a、ならびに固定スクロール8および軸受部材10を貫通する流路17をこの順に経由して、密閉容器1の内部空間24に吐出される。シャフト5の給油路29を通ってこの圧縮機構2に到達したオイルは、旋回スクロール7と偏心軸5aとの摺動面や、旋回スクロール7と固定スクロール8との摺動面を潤滑する。密閉容器1の内部空間24に吐出された作動流体は、内部空間24に滞留する間に、重力や遠心力によってオイルと分離され、その後、吐出管15からガスクーラに向けて吐出される。
シャフト5を介して圧縮機構2を駆動する電動機4は、密閉容器1に固定された固定子21と、シャフト5に固定された回転子22とを含む。密閉容器1の上部に配置されたターミナル(図示省略)から電動機4に電力が供給される。電動機4は、同期機および誘導機のいずれであってもよく、圧縮機構2から吐出された作動流体に混入しているオイルによって冷却される。
シャフト5の内部には、圧縮機構2の摺動部分に通ずる給油路29が軸方向に延びるように形成されており、この給油路29にオイルポンプ6から吐出されたオイルが送り込まれる。給油路29に送られたオイルは、膨張機構3を経由することなく、圧縮機構2の各摺動部分に供給される。このようにすれば、圧縮機構2に向かうオイルが膨張機構3で冷却されることがないので、オイルを介した圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を効果的に抑制することができる。また、シャフト5の内部に給油路29を形成すれば、部品点数の増加やレイアウトの問題が新たに生じないので好適である。
さらに、本実施形態においてシャフト5は、圧縮機構2側に位置する第1シャフト5sと、第1シャフト5sに連結された、膨張機構3側に位置する第2シャフト5tとを含む。第1シャフト5sの内部には、圧縮機構2の摺動部分に通ずる給油路29が軸方向に延びるように形成されている。給油路29は、第1シャフト5sの下端面と上端面に露出している。第1シャフト5sと第2シャフト5tとは、膨張機構3によって回収された動力が圧縮機構2に伝達されるように連結器63によって連結されている。ただし、連結器63を使用せず、第1シャフト5sと第2シャフト5tとを直接嵌め合わせるようにしてもよい。さらに、単一の部品からなるシャフトを用いることも可能である。
膨張機構3は、第1シリンダ42と、第1シリンダ42よりも厚みのある第2シリンダ44と、これらのシリンダ42,44を仕切る中板43とを備えている。第1シリンダ42と第2シリンダ44とは、互いに同心状の配置である。膨張機構3は、さらに、シャフト5の偏心部5cと嵌合し、第1シリンダ42の中で偏心回転運動する第1ピストン46と、第1シリンダ42のベーン溝42a(図2A参照)に往復動自在に保持され、一方の端部が第1ピストン46に接する第1ベーン48と、第1ベーン48の他方の端部に接し、第1ベーン48を第1ピストン46へと付勢する第1ばね50と、シャフト5の偏心部5dと嵌合し、第2シリンダ44の中で偏心回転運動する第2ピストン47と、第2シリンダ44のベーン溝44a(図2B参照)に往復動自在に保持され、一方の端部が第2ピストン47に接する第2ベーン49と、第2ベーン49の他方の端部に接し、第2ベーン49を第2ピストン47へと付勢する第2ばね51と、を備えている。
膨張機構3は、さらに、第1シリンダ42、第2シリンダ44および中板43を狭持するように配置された上軸受部材45および下軸受部材41を備えている。下軸受部材41および中板43は第1シリンダ42を上下から狭持し、中板43および上軸受部材45は第2シリンダ44を上下から狭持する。上軸受部材45、中板43および下軸受部材41による狭持により、第1シリンダ42および第2シリンダ44内には、ピストン46,47の回転に応じて容積が変化する作動室が形成される。上軸受部材45および下軸受部材41は、シャフト5を回転自在に保持する軸受部材としても機能する。膨張機構3も、圧縮機構2と同様、吸入管52と、吐出管53とを備えている。
図2Aに示すように、第1シリンダ42の内側には、第1ピストン46および第1ベーン48により区画された、吸入側の作動室55a(第1吸入側空間)および吐出側の作動室55b(第1吐出側空間)が形成される。図2Bに示すように、第2シリンダ44の内側には、第2ピストン47および第2ベーン49により区画された、吸入側の作動室56a(第2吸入側空間)および吐出側の作動室56b(第2吐出側空間)が形成される。第2シリンダ44における2つの作動室56a,56bの合計容積は、第1シリンダ42における2つの作動室55a,55bの合計容積よりも大きい。第1シリンダ42の吐出側の作動室55bと、第2シリンダ44の吸入側の作動室56aとは、中板43に設けられた貫通孔43aにより接続されており、一つの作動室(膨張室)として機能する。高圧の作動流体は、下軸受部材41に設けられた吸入孔41aから第1シリンダ42の作動室55aに流入する。第1シリンダ42の作動室55aに流入した作動流体は、作動室55bと作動室56aからなる膨張室においてシャフト5を回転させながら膨張して低圧になる。低圧の作動流体は、上軸受部材45に設けられた吐出孔45aから吐出される。
このように、膨張機構3は、シリンダ42,44と、シャフト5の偏心部5c,5dに嵌合するようにシリンダ42,44内に配置されたピストン46,47と、シリンダ42,44を閉塞しシリンダ42,44およびピストン46,47とともに膨張室を形成する軸受部材41,45(閉塞部材)を含むロータリ型である。ロータリ型の流体機構は、その構造上、シリンダ内の空間を2つに仕切るベーンの潤滑が不可欠となる。機構全体がオイルに浸かっている場合には、ベーンが配置されているベーン溝の後端を密閉容器1内に露出させるという極めて単純な方法により、ベーンを潤滑することができる。本実施形態においても、そのような方法でベーン48,49の潤滑を行っている。
その他の部分(例えば軸受部材41,45)への給油は、図5に示すように、例えば、第2シャフト5tの下端から膨張機構3のシリンダ42,44に向かって延びるように、第2シャフト5tの外周面に溝5kを形成することによって行うことができる。オイル貯まり25に貯まっているオイルに懸かる圧力は、シリンダ42,44とピストン46,47とを潤滑中のオイルに懸かる圧力よりも大きい。したがって、オイルポンプの助けを借りなくても、オイルは、第2シャフト5tの外周面の溝5kを伝って膨張機構3の摺動部分に供給されうる。
次に、オイルポンプ6について詳しく説明する。
図3に示すように、オイルポンプ6は、シャフト5の回転に伴う作動室の容積の増減によりオイルを圧送するように構成された容積式ポンプである。オイルポンプ6に隣接して、オイルポンプ6から吐出されたオイルを一時的に収容する中空の中継部材71が設けられている。オイルポンプ6および中継部材71の中央部を貫通するように、シャフト5が通されている。給油路29の入口が中継部材71の内部空間70hに面することにより、給油路29にオイルが送り込まれる。このようにすれば、別途の給油管を設けずとも、オイルを漏れなく給油路29に送り込むことができる。
図4にオイルポンプ6の平面図を示す。オイルポンプ6は、シャフト5(第2シャフト5t)の偏心部に取り付けられたピストン61と、ピストン61を収容するハウジング62(シリンダ)とを含む。ピストン61とハウジング62との間には、三日月状の作動室64が形成されている。すなわち、オイルポンプ6には、ロータリ型の流体機構が採用されている。ハウジング62には、オイル貯まり25(具体的には上槽25a)と作動室64とを接続するオイル吸入路62aと、作動室64と中継部材71の内部空間70hとを接続するオイル吐出路62bとが形成されている。第2シャフト5tの回転に伴ってハウジング62内をピストン61が偏心回転運動する。これにより、作動室64の容積が増減し、オイルの吸入および吐出が行われる。このような機構は、第2シャフト5tの回転運動をカム機構等で他の運動に変換することなく、オイルを圧送する運動に直接利用するので、機械ロスが小さいという利点がある。また、比較的単純な構造によるので、信頼性も高い。
図3に示すように、オイルポンプ6と中継部材71は、オイルポンプ6のハウジング62の上面と中継部材71の下面とが接するように、軸方向の上下に隣接して配置されている。ハウジング62の上面によって、中継部材71が閉じられている。さらに、中継部材71は、シャフト5(第1シャフト5s)を支持する軸受部76を有している。言い換えれば、中継部材71はシャフト5を支持する軸受の機能も有している。軸受部76の潤滑を行えるように、シャフト5の給油路29が、軸受部76に対応する区間で分岐している。なお、軸受部76に相当する部分を、支持フレーム75が有していてもよい。さらには、支持フレーム75と中継部材71とが単一の部品からなっていてもよい。
さらに、本実施形態においては、中継部材71の内部空間70hにおいて、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの連結部が形成されている。このことにより、オイルポンプ6から吐出されたオイルを、第1シャフト5sの内部に形成されている給油路29に容易に送り込むことが可能である。
さらに、本実施形態においては、第1シャフト5sと第2シャフト5tとが連結器63によって連結されており、この連結器63が中継部材71の内部空間70hに配置されている。つまり、中継部材71は、オイルポンプ6と給油路29とを中継する役割と、連結器63の設置スペースを提供する役割とを担っている。第1シャフト5sと連結器63とは、例えば、第1シャフト5sの外周面に設けられた溝と、連結器63の内周面に設けられた溝とが係合することにより、同期回転するように連結される。第2シャフト5tと連結器63も、同様の方法で固定できる。連結器63は、中継部材71内において第1シャフト5sおよび第2シャフト5tと同期回転する。膨張機構3によって第2シャフト5tに与えられるトルクは、連結器63を介して第1シャフト5sに伝達される。
連結器63には、その外周面からシャフト5の回転中心に向かって延びるように、中継部材71の内部空間70hとシャフト5の給油路29とを接続しうるオイル送出路63aが形成されている。オイル吐出路62bを通じてオイルポンプ6から中継部材71に送られたオイルは、連結器63のオイル送出路63aを流通してシャフト5の給油路29に送られる。
給油路29は、第1シャフト5sの下端面に露出している。連結器63は、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの間にオイルを案内可能な隙間78が形成された状態で両者を連結する。その隙間78には、オイル送出路63aが接続している。このような構造により、連結器63がシャフト5s,5tとともに回転する場合でも、オイルポンプ6から吐出されたオイルが間断なく給油路29に送られるため、圧縮機構2の摺動部分を安定して潤滑することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、次のような効果も得られる。従来の膨張機一体型圧縮機(図29参照)では、シャフトの下端からオイルを汲み上げる構造になっている。したがって、2本のシャフトを連結して使用する場合には、必然的に給油路の途中に連結部が位置することになり、その連結部からオイル漏れが起こる可能性がある。これに対し、本実施形態のように、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの連結部を給油路29の入口として利用すれば、連結部でのオイル漏れという問題が本質的に存在しないことになる。また、第2シャフト5tに給油路を形成する必要がない。また、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの連結部で発生するコンタミをオイルの循環によって洗い流すことができる。
なお、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの連結部(以下、シャフト5の連結部という)と、給油路29の入口と、オイルポンプ6との位置関係は、上記に限定されない。オイルポンプ6の周囲の構造に関するいくつかの変形例を以下に説明する。
<<第1変形例>>
まず、オイルポンプ6と、シャフト5の連結部とは、位置が上下で入れ替わってもよい。図6に示す変形例においては、シャフト5の連結部よりも上にオイルポンプ6が配置され、オイルポンプ6の下面に隣接して中継部材171が配置されている。オイルポンプ6のピストン61は、第1シャフト5sの偏心部に嵌め合わされている。このような位置関係によれば、高温のオイルがオイルポンプ6にいっそう速やかに吸入されるので、熱移動を抑制する効果が高まる。この効果は、図11、図12および図13の例でも同様に得られる。
次に、以下に説明する変形例2〜7においては、給油路29の入口29pが、シャフト5の連結部から離れて、シャフト5の外周面に形成されている。このようにすれば、図3や図6の例に比べて、給油路29の入口29pがシャフト5の回転軸から近くなるので、オイルに働く遠心力が小さくなり、オイル循環量が増加する。
オイルポンプ6と給油路29とは、オイルポンプ6から吐出されたオイルを給油路29に導く中継通路によって接続されている。このような中継通路を設けることによって、給油路29の入口29pと、シャフト5の連結部と、オイルポンプ6とが、圧縮機構2に近い側から順不同で配列できるようになり、設計の自由度が高まる。また、オイルポンプ6から吐出されたオイルをスムーズかつ漏れなく給油路29に導くことができる。
中継通路は、シャフト5を周方向に取り囲む環状の空間を含んでいるとよい。そして、その環状の空間に面するように、給油路29の入口29pがシャフト5の外周面に形成されているとよい。このようにすれば、シャフト5の全回転角度で給油路29にオイルを導くことができる。以下、図面を参照してさらに詳しく説明する。
<<第2変形例>>
図7に示す変形例では、給油路29が第1シャフト5sにのみ形成されている。給油路29の入口29pは、第1シャフト5sの連結器63に嵌められた下端部よりも少し上の外周面に形成され、中継部材71の内部空間70hに面している。中継部材71の内部空間70hは、図3を参照して先に説明したように、オイル吐出路62bによってオイルポンプ6の作動室と接続されており、オイルポンプ6から吐出されたオイルで満たされる。つまり、中継部材71の内部空間70hは、オイルポンプ6から吐出されたオイルを給油路29に導く中継通路を構成するものであり、この中継通路によってオイルポンプ6と給油路29とが接続されている。中継部材71の内部空間70hは、第1シャフト5sを周方向に取り囲む環状の空間を含み、その環状の空間に給油路29の入口29pが面している。給油路29の入口29pをシャフト5の連結部から離れた位置に形成する場合、第1シャフト5sの下端面と第2シャフト5tの上端面とは接していてもよい。
本変形例では、給油路29の入口29pと、シャフト5の連結部と、オイルポンプ6とが、圧縮機構2に近い側からこの順番で並んでいる。このように、オイルポンプ6をなるべく下に配置する、好ましくは仕切板31に隣接して配置すると、オイル吸入口62qから油面SLまでの距離を容易に稼ぐことができ、上槽25aの容量を確保しやすい。そのため、オイル量の変動に対応しやすい。この効果は、図3の例でも同様に得られる。
また、オイルポンプ6と給油路29とを接続する中継通路としての内部空間70hにシャフト5の連結部が面しているので、連結部で発生するコンタミをオイルの循環によって洗い流すことができる。さらに、連結部の周囲が比較的高い温度に保たれるので、シャフト5の回転抵抗が小さくなる。
<<第3変形例>>
図8に示す変形例では、給油路29が第1シャフト5sおよび第2シャフト5tにまたがって形成されている。シャフト5の連結部と、給油路29の入口29pと、オイルポンプ6(詳細には、作動室が形成されている部分)とが、圧縮機構2に近い側からこの順番で並んでいる。オイルポンプ6がシャフト5の連結部よりも下に位置する配置は、逆の配置に比べて膨張機一体型圧縮機の組み立て作業が容易になる。
膨張機一体型圧縮機の組み立て作業は、圧縮機構2、電動機4および支持フレーム75を密閉容器1の胴体部分に順番に固定するところから始まる。膨張機構3は密閉容器1の外部で組み立てられ、シャフト5の連結部で圧縮機構2と膨張機構3の一体化が行われるように、最後に密閉容器1に収容される。このとき、オイルポンプ6をどのタイミングでどこに固定するのかが問題となる。オイルポンプ6がシャフト5の連結部よりも上に位置する配置(例えば図6に示す配置)では、オイルポンプ6の組み立て作業を密閉容器1の中で行う必要が生ずる。密閉容器1の中の作業スペースは狭いうえ、オイルポンプ6の中心を圧縮機構2や電動機4の中心と厳密に一致させる必要があるため、密閉容器1の中でオイルポンプ6の組み立て作業を迅速に行うには熟練した技量が必要となる。これに対し、オイルポンプ6がシャフト5の連結部よりも下に位置する配置(例えば図8に示す本変形例の配置)では、オイルポンプ6の位置決めおよび組み立て作業を、膨張機構3の組み立て作業とともに密閉容器1の外部で行うことが許されるので、作業性は極めて良好であり生産性の向上に資する。この効果は、本変形例と同様の位置関係を有する他の例でも得られる。
図8に示すように、給油路29の入口29pは、第2シャフト5tの上端部とピストン61が嵌め合わされた部分(偏心部)との間における、第2シャフト5tの外周面に形成されている。オイルポンプ6は、ハウジング62と、ピストン61とを備えている。ハウジング62には、オイル吸入路62a、オイル吐出路62bおよび中継通路62cが形成されている。オイル吐出路62bは、オイルポンプ6の作動室と中継通路62cとを接続する通路である。中継通路62cは、第2シャフト5tを周方向に取り囲む環状の空間であり、この環状の空間に給油路29の入口29pが面している。ハウジング62は、オイル吸入路62aが形成されている部分と、オイル吐出路62bおよび中継通路62cが形成されている部分とが別個の部品で構成されていてもよい。また、ハウジング62のオイル吸入路62aが形成されている部分と、仕切板31とが一体化されていてもよい。
オイルポンプ6から吐出されたオイルは、中継部材71の内部空間70hを経由せず、オイル吐出路62bおよび中継通路62cを通じて給油路29に導かれる。中継部材71は、連結器63を収容するハウジングとしての役割、および、シャフト5の軸受としての役割を担う。ただし、中継部材71の内部空間70hは、オイルで満たされていてもよい。
本変形例によれば、オイル吐出路62bおよび中継通路62cの合計長さ、言い換えれば、オイルポンプ6から給油路29までの距離を短くできるので、圧力損失の増大を防ぐ観点で優れる。このことは、オイルポンプ6の小型化やオイルポンプ6の構造の単純化に有利に働く。また、第2変形例(図7)で説明したように、オイルポンプ6をなるべく下に配置することにより、オイル量の変動に対応しやすくなる。なお、本変形例によれば、オイルポンプ6の内部に給油路29の入口29pが位置していると捉えることもできる。
また、図9に示すように、第1シャフト5sと第2シャフト5tとが、嵌め合わせによって直接連結されていてもよい。このことは、他の例でも同様である。図9の例によれば、連結器を収容する中継部材71(図8等)に代えて、軸受部材172を設けることができる。第1シャフト5sと第2シャフト5tとの連結構造は、図10の分解斜視図に示すように、一方のシャフトの凸部を他方のシャフトの凹部に嵌め合わせることによって形成されうる。第1シャフト5sの端部および第2シャフト5tの端部には、スプラインやセレーションが形成されていてもよい。
<<第4変形例>>
図11に示す変形例では、オイルポンプ6(詳細には、作動室が形成されている部分)と、給油路29の入口29pと、シャフト5の連結部とが、圧縮機構2に近い側からこの順番で並んでいる。給油路29は、第1シャフト5sにのみ形成されている。オイルポンプ6のピストン61は、第1シャフト5sの偏心部に嵌め合わされている。仕切板31に隣接して、連結器63を収容するための内部空間70hを有する中継部材173が配置されている。オイルポンプ6と接する側において、中継部材173には、オイル吐出路62bと中継通路62cとが形成されている。オイル吐出路62bと中継通路62cによって、オイルポンプ6と給油路29とが接続されている。軸受部76は、オイルポンプ6のハウジング62の一部であってもよいし、支持フレーム75の一部であってもよい。
本変形例によれば、第1変形例(図6)で説明したように、高温のオイルがオイルポンプ6に速やかに吸入されるので、熱移動を抑制する効果が高まる。
<<第5変形例>>
図12に示す変形例において、給油路29は、第1シャフト5sと第2シャフト5tとにまたがって形成されている。オイルポンプ6と、シャフト5の連結部と、給油路29の入口29pとが、圧縮機構2に近い側からこの順番で並んでいる。中継部材171の内部空間70hは、オイルポンプ6から吐出されたオイルを給油路29に導く中継通路を構成し、この中継通路によってオイルポンプ6と給油路29とが接続されている。中継部材71の内部空間70hは、第2シャフト5tを周方向に取り囲む環状の空間を含み、その環状の空間に給油路29の入口29pが面している。
本変形例によれば、第2変形例(図7)で説明したように、中継部材171の内部空間70hにシャフト5の連結部が面しているので、連結部で発生するコンタミをオイルの循環によって洗い流すことができる。また、連結部の周囲が比較的高い温度に保たれるので、シャフト5の回転抵抗が小さくなる。さらに、高温のオイルがオイルポンプ6に速やかに吸入されるので、熱移動を抑制する効果が高まる。
<<第6変形例>>
図13に示す変形例では、給油路29の入口29pと、オイルポンプ6(詳細には、作動室が形成されている部分)と、シャフト5の連結部とが、圧縮機構2に近い側からこの順番で並んでいる。給油路29は、第1シャフト5sにのみ形成されている。給油路29の入口29pは、オイルポンプ6のピストン61が嵌められた部分(偏心部)よりも少し上に形成されている。連結器63を収容する内部空間70hを有する中継部材171がオイルポンプ6と仕切板31との間に配置されている。オイルポンプ6のハウジング62には、第3変形例(図8)と同様に、オイル吸入路62a、オイル吐出路62bおよび中継通路62cが形成されている。本変形例の位置関係によれば、給油路29の全長を最も短くすることができるので、圧力損失の増大を防ぐ観点で優れる。
<<第7変形例>>
図14に示す変形例では、シャフト5の連結部と、オイルポンプ6(詳細には、作動室が形成されている部分)と、給油路29の入口29pとが、圧縮機構2に近い側からこの順番で並んでいる。給油路29は、第1シャフト5sと第2シャフト5tとにまたがって形成されている。連結器63を収容するための内部空間70hを有する中継部材171がオイルポンプ6の上に配置されている。オイルポンプ62のハウジング62には、第3変形例(図8)と同様に、オイル吸入路62a、オイル吐出路62bおよび中継通路62cが形成されている。
以上に説明したように、重視する目的に応じて、オイルポンプ6と、給油路29の入口29pと、シャフト5の連結部との位置関係を適宜変更すればよい。
次に、断熱構造30Aについて詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態において断熱構造30Aは、膨張機構3の上軸受部材45(閉塞部材)とは別部材によって構成されている。これにより、オイルポンプ6から第2シリンダ44までの距離を十分に稼ぐことができ、より高い断熱効果を得ることが可能となる。
具体的に、断熱構造30Aは、上槽25aと下槽25bとを仕切る仕切板31と、仕切板31と膨張機構3との間に配置されたスペーサ32,33とを含む。スペーサ32,33は、仕切板31と膨張機構3との間に下槽25bのオイルで満たされる空間を形成する。スペーサ32,33によって確保された空間を満たすオイルは、それ自体が断熱材として働き、軸方向に温度成層を形成する。
仕切板31は、その上面が、オイルポンプ6のハウジング62の下面に接している。つまり、仕切板31の上面によってハウジング62内の作動室64(図4参照)が形成されている。仕切板31には、シャフト5を通すための貫通孔が中央部に設けられている。仕切板31の構成材料は、炭素鋼、鋳鉄、合金鋼のような金属でありうる。仕切板31の厚さは特に限定されず、本実施形態のように、仕切板31の厚さが均一である必要もない。
仕切板31の形状は、密閉容器1の横断面形状(図2参照)に沿っていることが好ましい。本実施形態では、円形の外形を有する仕切板31が採用されている。仕切板31の大きさは、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を十分に制限できる大きさであればよい。具体的には、仕切板31の外径が、密閉容器1の内径と概ね一致するか、やや小さいくらいが適切である。
図1に示すように、密閉容器1の内面と仕切板31の外周面との間には隙間77が形成されている。隙間77の広さは、上槽25aと下槽25bとの間をオイルが流通できる必要最小限でよく、例えば、シャフト5の径方向の長さで、0.5mm〜1mmとすることができる。このようにすれば、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を必要最小限に留めることができる。
なお、このような隙間77は、仕切板31の全周囲に渡って形成されていてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、仕切板31の外周部の1箇所または複数箇所に、隙間77を形成するための切り欠きを設けることができる。さらに、隙間77の代わりに、または隙間77とともに、オイルの流通を許容する貫通孔(微孔)が仕切板31に設けられていてもよい。そのような貫通孔は、上下方向に直交する横方向に関して、オイルポンプ6のオイル吸入口62qおよび支持フレーム75の貫通孔75aから離れて設けられていること(上下方向で重なり合わないこと)が望ましい。そのような位置関係によれば、オイルポンプ6に高温のオイルが優先的に吸入され、高温のオイルが仕切板31の貫通孔を通じて下槽25bに移動しにくくなるからである。
スペーサ32,33は、シャフト5の周囲に配置された第1スペーサ32と、第1スペーサ32よりも径方向の外側に配置された第2スペーサ33とを含む。本実施形態において、第1スペーサ32は円筒状であり、第2シャフト5tを覆うカバーとして機能する。さらに、第1スペーサ32は、第2シャフト5tを支持する軸受として機能するものであってもよい。第2スペーサ33は、膨張機構3を支持フレーム75に固定するためのボルトやネジであってもよいし、そのようなボルトやネジを通す孔が設けられた部材であってもよいし、単に空間を確保するための部材であってもよい。さらに、これらのスペーサ32,33が仕切板31と一体化されていてもよい。言い換えれば、スペーサ32,33と仕切板31とが溶接やロウ付けされていてもよいし、一体成形された部材であってもよい。
なお、第2シャフト5tの仕切板31よりも上の部分は、オイルポンプ6を通り、中継部材71内に突出しているので、高温となる。したがって、第2シャフト5tが断熱構造30Aによって形成された空間に露出し、下槽25bのオイルに接触している場合には、第2シャフト5tを介して上槽25aから下槽25bへの熱移動が起こりやすくなる。本実施形態のように、第1スペーサ32によって第2シャフト5tを覆えば、断熱構造30Aによって形成された空間を満たすオイルが、第2シャフト5tに直接触れて加熱されることを防止できる。つまり、第1スペーサ32により、第2シャフト5tを介した熱移動を抑制できる。併せて、第2シャフト5tによって下槽25bに貯められたオイルが撹拌されることも防止できる。
第2シャフト5tを介した熱移動を抑制する効果は、第1スペーサ32の熱伝導率が、仕切板31や第2シャフト5tの熱伝導率よりも小さい場合に一層高くなる。例えば、仕切板31や第2シャフト5tを鋳鉄製とし、第1スペーサ32をSUS304のようなステンレス製とすることができる。同様の理由から、第2スペーサ33も熱伝導率の小さい金属製であることが望ましい。もちろん、仕切板31および第2シャフト5tが、熱伝導率の小さいステンレスで構成されていてもよい。なお、熱伝導率の大小は、膨張機一体型圧縮機200Aの動作時におけるオイルの通常の温度域(例えば0℃〜100℃)での大小をいうものとする。
(第2実施形態)
図15は、第2実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Bは、第1実施形態の膨張機一体型圧縮機200Aの変形例であり、両者の相違点は、オイルポンプ6と膨張機構3との間の断熱構造にある。なお、同一参照符号を付与している要素は、各実施形態に共通の要素である。
図15に示すように、膨張機一体型圧縮機200Bの断熱構造30Bは、仕切板31およびスペーサ32,33を含む。これらの構成については、第1実施形態で説明した通りである。ただし、本実施形態の仕切板31には、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を許容する貫通孔31hが設けられている。もちろん、密閉容器1の内面と仕切板31の外周面との間にオイルが流通可能な隙間があってもよい。
断熱構造30Bは、さらに、仕切板31の上面に一致する位置から上側の所定の高さ位置まで密閉容器1の内面を覆う上部側面断熱体73と、仕切板31の下面に一致する位置から下側の所定の高さ位置まで密閉容器1の内面を覆う下部側面断熱体74とを含む。これらの側面断熱体73,74によれば、密閉容器1を介した上槽25aから下槽25bへの熱移動を抑制することができる。なお、上部側面断熱体73および下部側面断熱体74のうち一方のみを設けるだけでも、熱移動を抑制する効果は得られる。
図16の斜視図に示すように、上部側面断熱体73は、上槽25aのオイルで満たされる環状の空間を密閉容器1の内面との間に形成する上部断熱カバー73である。同様に、下部側面断熱体74は、下槽25bのオイルで満たされる環状の空間を密閉容器1の内面との間に形成する下部断熱カバー74である。これらの断熱カバー73,74は、仕切板31やスペーサ32,33と同様、金属製でありうる。断熱カバー73,74の内側の空間には、断熱カバー73,74と密閉容器1との間、または断熱カバー73,74と仕切板31との間に形成される微小隙間からオイルが入り込めるようになっている。断熱カバー73,74の内側の空間を満たすオイルは、それ自体が断熱材として働く。
図18は、断熱カバーの作用説明図である。断熱カバー73の内側の空間を満たすオイルの流動は、オイルポンプ6の吸引作用を強く受ける外側のオイルの流動よりも小さい。そのため、図中の等温度線で示されるように、断熱カバー73の内側の空間を満たすオイルの軸方向の温度勾配と、断熱カバー73の外側にあるオイルの軸方向の温度勾配は相違する。例えば、密閉容器1の内面における70℃の等温度線の位置に着目し、断熱カバー73がある場合(図中左側の点A)と、断熱カバー73が無い場合(図中右側の点B)とを比較すると、断熱カバー73がある場合の方が、仕切板31から上に離れた位置に70℃の等温度線が位置するようになる。一般に、熱移動量は、断面積、熱抵抗および距離に反比例するので、密閉容器1の内面に接触する高温のオイル層の仕切板31からの距離が大きければ大きいほど、上槽25aから下槽25bへの熱移動量を小さくすることができる。
断熱カバー73,74によって形成される空間は、本実施形態のように、環状であることが望ましい。ただし、密閉容器1の内面の一部区間を円弧状の断熱カバーで覆い、円弧状の空間が形成されるようにしてもよい。この場合であっても、上述の効果は得られる。さらに、断熱カバーの形状も特に限定されない。例えば、図17に示すように、空気層80hを内部に有するような断熱カバー80を好適に採用できる。さらに、これらの断熱カバー73,74,80と仕切板31とが溶接やロウ付けにより一体化されていてもよいし、一体成形された部材であってもよい。
また、密閉容器1を介した上槽25aから下槽25bへの熱移動を抑制する効果があれば、側面断熱体はカバーに限定されない。すなわち、側面断熱体は、密閉容器1の内面を被覆するライニングであってもよい。ただし、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍サイクルにおいては、密閉容器1の内部空間24が超臨界状態の二酸化炭素で満たされる。したがって、ライニングには、超臨界状態の二酸化炭素に対する耐久性が要求される。例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)のように、優れた耐熱性および耐食性を有する樹脂をライニングの材料として用いることができる。
(第3実施形態)
図19は、第3実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Cと、第1実施形態の膨張機一体型圧縮機200Aとの相違点は、オイルポンプ6と膨張機構3との間の断熱構造にある。
図19に示すように、膨張機一体型圧縮機200Cの断熱構造30Cは、オイルポンプ6側に配置された上部仕切板31と、膨張機構3側に配置された下部仕切板34と、上部仕切板31と下部仕切板34との間に配置され、上部仕切板31と下部仕切板34との間に断熱用流体を充填可能な内部空間35を形成するスペーサ32とを含む。上部仕切板31は、先の実施形態と共通のものである。スペーサ32も、先の実施形態と共通のものである。すなわち、スペーサ32は、第2シャフト5tを覆うカバーおよび/または第2シャフト5tを支持する軸受として機能しうる。
下部仕切板34は、膨張機構3の上軸受部材45に隣接する位置において、上部仕切板31と概ね並行に配置されている。下部仕切板34の形状、大きさ、材料などは、上部仕切板31のそれと共通とすることができる。下部仕切板34の中央部には、スペーサ32を嵌め合わせる貫通孔が設けられている。ただし、スペーサ32が下部仕切板34の中央部の貫通孔に収まっていることは必須ではなく、スペーサ32が下部仕切板34の上面に置かれていてもよい。さらに、上部仕切板31がスペーサ32と一体化されていてもよいし、下部仕切板34がスペーサ32と一体化されていてもよい。さらに、第1実施形態で説明したように、スペーサ32の熱伝導率が、仕切板31,34や第2シャフト5tの熱伝導率が小さくてもよい。
断熱用流体としては、密閉容器1の底部に貯められたオイルを利用することができる。すなわち、上部仕切板31と下部仕切板34とで挟まれた空間35はオイルで満たされている。密閉容器1の内面と上部仕切板31の外周面との間には、空間35へのオイルの浸入を許容する隙間77が形成されている。同様の隙間79が、密閉容器1の内面と下部仕切板34の外周面との間にも形成されている。このような隙間77,79の代わりに、仕切板31,34に貫通孔が設けられていてもよい。断熱構造30Cの内部空間35を満たすオイルは、温度成層を形成する。
第1実施形態で説明したように、上部仕切板31だけでも温度成層が形成されるが、下部仕切板34を設けることにより、温度成層を安定化させることができる。その結果、上槽25aから下槽25bへの熱移動を抑制する効果、言い換えれば、圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を抑制する効果が高まる。
また、本実施形態では、隙間77,79を通じて上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通が許容されている。すなわち、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通経路と、断熱構造30Cの内部空間35へのオイルの充填経路とが兼用になっている。このようにすれば、通路を別途設けなくとも済むので、構造の簡素化に有意である。
(第4実施形態)
図20は、第4実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Dは、第3実施形態の膨張機一体型圧縮機200Cの変形例であり、両者の相違点は、オイルポンプ6と膨張機構3との間の断熱構造にある。
図20に示すように、膨張機一体型圧縮機200Dの断熱構造30Dは、上部仕切板31、スペーサ32および下部仕切板34を含む。上部仕切板31と下部仕切板34との間にオイルで満たされる内部空間35が形成されている。これらの構成ついては、第3実施形態で説明した通りであるが、本実施形態においては、下部仕切板34の下面よりも下方にスペーサ32が突出しており、このスペーサ32によって、下部仕切板34と膨張機構3の上軸受部材45との間に下槽25bのオイルで満たされる空間が形成されている。言い換えれば、下部仕切板34が、膨張機構3の上軸受部材45から軸方向にやや離れた位置に配置されている。このようにすれば、膨張機構3と下部仕切板34との間で熱の受け渡しが直接行われず、下部仕切板34と上軸受部材45との間の空間を満たすオイル自身が断熱材として働くようになる。したがって、下部仕切板34と膨張機構3の上軸受部材45とが接している場合よりも、上槽25aから下槽25bへの熱移動を抑制することが可能となる。
また、本実施形態においては、上部仕切板31および下部仕切板34には、断熱構造30Dの内部空間35に通じる通路として貫通孔31h,34hが設けられている。これらの貫通孔31h,34hを通じて、オイルが断熱構造30Dの内部空間35に充填されるようになっている。このような貫通孔31h,34hにより、内部空間35にオイルをスムーズに導くことが可能である。もちろん、断熱構造30Dの内部空間35に通じる通路は、密閉容器1の内面と仕切板31,34の外周面との間に形成された隙間であってもよい。貫通孔31h,34hの数は、複数であってもよいが、オイルの流動を抑制する観点から、各仕切板31,34に1つずつとすることができる。
さらに、上部仕切板31および下部仕切板34に設けられた貫通孔31h,34hは、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を許容する通路でもある。すなわち、本実施形態においても、断熱構造30Dの内部空間35を介して、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通が許容されている。このようにすれば、通路を別途設けなくとも済むので、構造の簡素に有意である。オイル量をバランスさせる作用が働くときには、断熱構造30Dの内部空間35から、上槽25aおよび下槽25bのそれぞれにオイルが流入する。
(第5実施形態)
図21は、第5実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Eは、第4実施形態の膨張機一体型圧縮機200Dの変形例であり、両者の相違点は、オイルポンプ6と膨張機構3との間の断熱構造にある。
図21に示すように、膨張機一体型圧縮機200Eの断熱構造30Eは、上部仕切板31、スペーサ32および下部仕切板34を含む。断熱構造30Eは、さらに、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通が許容されるように、上槽25aと下槽25bとを接続する管83を含む。管83の一端は上部仕切板31に設けられた貫通孔に接続され、他端は下部仕切板34に設けられた貫通孔に接続されている。このようにすれば、断熱構造30Eの内部空間35を満たすオイルの流動を一層弱めることができ、より安定した温度成層が形成されるので、断熱構造30Eによる断熱効果がさらに高まる。
断熱構造30Eの内部空間35へのオイルの充填経路として、例えば、仕切板31,34の外周面と密閉容器1の内面との間に隙間が形成されていてもよいし、仕切板31,34に貫通孔が設けられていてもよい。さらに、本実施形態では、上槽25aと下槽25bとを接続する管83が設けられているので、断熱構造30Eの内部空間35へのオイルの充填経路は、上部仕切板31と下部仕切板34との一方にあるだけでもよい。
(第6実施形態)
図22は、第6実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Fは、第3実施形態の膨張機一体型圧縮機200Cの変形例である。両者の相違点は、オイルポンプ6と膨張機構3との間の断熱構造と、膨張機構3における作動流体の吸入経路にある。
図22に示すように、膨張機一体型圧縮機200Fの断熱構造30Fは、内部空間84hに断熱用流体を充填することが可能なハウジング84と、ハウジング84の中央部を貫くシャフト5を覆うカバーとしてのスペーサ32とを含む。スペーサ32は、先の実施形態で説明したものである。ハウジング84は、上部仕切板に相当する部分と、下部仕切板に相当する部分と、それら2つの部分をつなぐ環状の側面部とを含む。断熱構造30Fの内部空間84hが、ハウジング84によって形成されている。ハウジング84の上面は、オイルポンプ6の下面に接し、ハウジング84の下面は、膨張機構3の上面(上軸受部材45の上面)に接している。ハウジング84の側面部と、密閉容器1との間に形成された隙間87により、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通が許容されている。
断熱構造30Fの内部空間84hは、密閉容器1の内部空間(具体的にはオイル貯まり25の下槽25b)から隔離された空間であり、オイルが浸入できないようになっている。代わりに、内部空間84hには、膨張前の作動流体が充填されうる。すなわち、断熱構造30Fは、膨張機構3に吸入されるべき作動流体の一部を断熱用流体として断熱構造30Fの内部空間84hに供給するための分岐経路86をさらに含んでいる。分岐経路86の一端は、膨張機構3の膨張室への作動流体の吸入経路に接続しており、他端は、断熱構造30Fの内部空間84hに接続している。
例えば、二酸化炭素を作動流体(冷媒)として用いる冷凍サイクルでは、密閉容器1の内部空間24の圧力が10MPaにも及ぶ。したがって、単に空洞を有するだけのハウジングを本発明における断熱構造に用いた場合、圧力差によってハウジングが破損するおそれがある。これに対し、膨張機構3で膨張する前の作動流体の圧力は、密閉容器1の内部空間24を満たす作動流体の圧力に概ね等しい。したがって、本実施形態のように、膨張機構3で膨張する前の作動流体で断熱構造30Fの内部空間84hを満たすようにすれば、圧力差によってハウジング84が破損するおそれもなくなる。
図22に示すように、膨張機構3の上軸受部材45の内部には、膨張室への作動流体の吸入経路の一部としての空間45hが形成されており、その空間45hに吸入管52が接続されている。そして、その空間45hが形成されている部分に、分岐経路86が設けられている。分岐通路86は、ハウジング84に設けられた貫通孔と、上軸受部材45に設けられた貫通孔とが上下方向につながることによって形成されている。このようにすれば、別途の配管を設ける必要がなく、省スペース化に有利である。上軸受部材45の空間45hに流入した作動流体は、その一部が分岐経路86を通じて断熱構造30Fの内部空間84hに供給される。さらに、作動流体は、第2シリンダ44、中板43および第1シリンダ42を貫通する吸入経路54を流通し、下軸受部材41の内部を経由して膨張室に吸入される。
なお、作動流体の吸入経路を分岐させる位置は、上軸受部材45の内部に限定されない。例えば、吸入管52を密閉容器1の外部で二股に分岐させ、一方の管を断熱構造30Fの内部空間84hに接続し、他方の管を膨張機構3に接続するようにしてもよい。
(第7実施形態)
図23は、第7実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Gは、第2実施形態と第3実施形態の組み合わせである。
図23に示すように、膨張機一体型圧縮機200Gの断熱構造30Gは、上部仕切板31、下部仕切板34、スペーサ32、上部側面断熱体73および下部側面断熱体74を含む。上部仕切板31と下部仕切板34との間には、オイルで満たされる空間35が形成されている。上部側面断熱体73は、上部仕切板31の上面に一致する位置から上側の所定の高さ位置まで密閉容器1の内面を覆っている。下部側面断熱体74は、下部仕切板34の下面に一致する位置から下側の所定の高さ位置まで密閉容器1の内面を覆っている。これらの側面断熱体73,74により、密閉容器1を介した上槽25aから下槽25bへの熱移動が抑制される。上部側面断熱体73は、上槽25aのオイルで満たされる環状の空間を密閉容器1の内面との間に形成する上部断熱カバー73でありうる。同様に、下部側面断熱体74は、下槽25bのオイルで満たされる環状の空間を密閉容器1の内面との間に形成する下部断熱カバー74でありうる。
(第8実施形態)
図24は、第8実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Hは、第3実施形態の膨張機一体型圧縮機200Cの変形例であり、両者の相違点は、オイルポンプ6と膨張機構3との間の断熱構造にある。
図24に示すように、膨張機一体型圧縮機200Hの断熱構造30Hは、上部仕切板31、スペーサ32および下部仕切板34を含む。これらの構成については、第3実施形態で説明した通りである。断熱構造30Hは、さらに、当該断熱構造30Hの内部空間35に配置され、その内部空間35に充填されたオイル(断熱用流体)の流動を抑制する流動抑制部材90を含む。断熱構造30Hの内部空間35におけるオイルの流動(特に軸方向の流動)を抑制することにより、安定した温度成層が形成され、断熱効果の向上を期待できる。
図25の斜視図に示すように、流動抑制部材90は、高さ方向に一定間隔かつ同心状に並べられた複数の円板91を含む。オイルは、隣り合う2枚の円板91,91によって形成される空間に充填される。各円板91には、スペーサ32を嵌め合わせるための貫通孔が中央部に設けられている。さらに、各円板91を厚さ方向に貫くように、通路90hが設けられている。この通路90hにより、上槽25aと下槽25bとの間をオイルが流通できるようになっている。図24から分かるように、通路90hは、隣り合う2枚の円板91,91の間に形成された空間、すなわち、断熱構造30Hの内部空間35から隔離されている。流動抑制部材90は、通路90hの一端が上部仕切板31の貫通孔31hに接続し、通路90hの他端が下部仕切板34の貫通孔34hに接続するように、内部空間35における位置が定められている。
流動抑制部材90の材料は特に限定されず、例えば、金属、樹脂またはセラミックを使用することができる。流動抑制部材90の形状は、内部空間35におけるオイルの流動を抑制する効果が得られるものであれば特に限定されない。例えば、図26に示す流動抑制部材92は、断熱構造30Hの内部空間35をシャフト5の周方向に沿った複数箇所に仕切る複数の仕切板93を含むものである。オイルを充填しうる空間が、放射状に形成されている。この流動抑制部材92によれば、主に、シャフト5の周方向に沿ったオイルの流動が抑制される。さらに、図27に示す流動抑制部材94は、先の2つの流動抑制部材90,92を組み合わせであり、オイルを充填しうる空間が、高さ方向と周方向の両方向に仕切られている。
以上、本明細書ではいくつかの実施形態について説明したが、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例示した実施形態の2以上を組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態で説明した第2スペーサや、第8実施形態で説明した流動抑制部材を他の実施形態に適用することは、直ちに想像できる。
本発明の膨張機一体型圧縮機は、例えば、空気調和装置、給湯装置、乾燥機または冷凍冷蔵庫のためのヒートポンプに好適に採用できる。図28に示すように、ヒートポンプ110は、膨張機一体型圧縮機200Aと、圧縮機構2で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器112と、膨張機構3で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器114とを備えている。圧縮機構2、放熱器112、膨張機構3および蒸発器114が配管によって接続され、冷媒回路が形成されている。膨張機一体型圧縮機200Aは、他の実施形態のものに置き換わってもよい。
例えば、ヒートポンプ110が空気調和装置に適用される場合、圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を抑制することにより、暖房運転時における圧縮機構2の吐出温度の低下による暖房能力の低下、冷房運転時における膨張機構3の吐出温度の上昇による冷房能力の低下を防ぐことができる。結果として、空気調和装置の成績係数が向上する。
本発明の第1実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 図1に示す膨張機一体型圧縮機のD1−D1横断面図 同じくD2−D2横断面図 図1の部分拡大図 オイルポンプの平面図 第2シャフトの外周面に形成された給油用の溝を示す模式図 オイルポンプの周囲の構造に関する第1変形例を示す断面図 オイルポンプの周囲の構造に関する第2変形例を示す断面図 オイルポンプの周囲の構造に関する第3変形例を示す断面図 シャフトの他の連結構造を示す断面図 図9に示すシャフトの分解斜視図 オイルポンプの周囲の構造に関する第4変形例を示す断面図 オイルポンプの周囲の構造に関する第5変形例を示す断面図 オイルポンプの周囲の構造に関する第6変形例を示す断面図 オイルポンプの周囲の構造に関する第7変形例を示す断面図 第2実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 断熱カバーの斜視図 断熱カバーの別例の断面斜視図 断熱カバーの作用説明図 第3実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 第4実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 第5実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 第6実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 第7実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 第8実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図 流動抑制部材の斜視図 流動抑制部材の別例の斜視図 流動抑制部材のさらに別例の斜視図 膨張機一体型圧縮機を用いたヒートポンプの構成図 従来の膨張機一体型圧縮機の断面図
符号の説明
1 密閉容器
2 圧縮機構
3 膨張機構
4 電動機
5 シャフト
5s 第1シャフト
5t 第2シャフト
6 オイルポンプ
24 密閉容器の内部空間
25 オイル貯まり
29 給油路
29p 給油路の入口
62b 中継通路
62q オイル吸入口
63 連結器

Claims (14)

  1. 底部がオイル貯まりとして利用されるとともに、圧縮後の高圧の作動流体で内部空間が満たされる密閉容器と、
    前記密閉容器内の上部に配置され、作動流体を圧縮して前記密閉容器の内部空間へと吐出する圧縮機構と、
    前記オイル貯まりに貯められたオイルで周囲が満たされるように前記密閉容器の下部に配置され、膨張する作動流体から動力を回収する膨張機構と、
    前記膨張機構で回収した動力が前記圧縮機構に伝達されるように前記圧縮機構と前記膨張機構とを連結するシャフトと、
    前記シャフトの軸方向における前記圧縮機構と前記膨張機構との間に配置され、オイル貯まりに貯められたオイルをオイル吸入口から吸入して前記圧縮機構に供給するオイルポンプと、を備え、
    前記シャフトは、前記圧縮機構側の第1シャフトと、前記第1シャフトに連結された、前記膨張機構側の第2シャフトとを含み、
    前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間にオイルを案内可能な隙間が形成された状態で前記第1シャフトと前記第2シャフトを連結する連結器が設けられ、
    少なくとも前記第1シャフトの内部に、前記圧縮機構の摺動部分に通ずる給油路が軸方向に延びるように形成されており、
    前記第1シャフトの下端面に前記給油路が露出しており、
    前記オイルポンプから吐出されたオイルを前記給油路に導く中継通路と、前記第1シャフトと前記第2シャフトとの間の前記隙間から前記給油路にオイルを導くために前記連結器に形成されたオイル送出路とによって前記オイルポンプと前記給油路とが接続されており、
    前記中継通路が、前記シャフトを周方向に取り囲む環状の空間を含、膨張機一体型圧縮機。
  2. 前記膨張機構が、シリンダと、前記シャフトの偏心部に嵌合するように前記シリンダ内に配置されたピストンと、前記シリンダを閉塞し前記シリンダおよび前記ピストンとともに膨張室を形成する閉塞部材と、を含むロータリ型膨張機構である、請求項1記載の膨張機一体型圧縮機。
  3. 前記閉塞部材とは別部材によって構成され、前記シャフトの軸方向における前記オイルポンプと前記膨張機構との間に配置され、前記オイル吸入口が位置する上槽と前記膨張機構が位置する下槽との間のオイルの流通を制限することにより、前記上槽から前記下槽への熱移動を抑制する断熱構造を備えた、請求項2記載の膨張機一体型圧縮機。
  4. 前記断熱構造が、前記上槽と前記下槽とを仕切る仕切板を含み、
    前記密閉容器の内面と前記仕切板の外周面との間に形成されている隙間を通じて、前記上槽と前記下槽との間のオイルの流通が許容されている、請求項3記載の膨張機一体型圧縮機。
  5. 前記断熱構造が、前記上槽と前記下槽とを仕切る仕切板を含み、
    前記上槽と前記下槽との間のオイルの流通を許容する貫通孔が前記仕切板に設けられている、請求項3記載の膨張機一体型圧縮機。
  6. 前記断熱構造は、前記上槽と前記下槽とを仕切る仕切板と、前記仕切板と前記膨張機構との間に配置され、前記仕切板と前記膨張機構との間に前記下槽のオイルで満たされる空間を形成するスペーサとを含む、請求項3記載の膨張機一体型圧縮機。
  7. 前記スペーサが、前記シャフトを覆うカバーまたは前記シャフトを支持する軸受を含む、請求項6記載の膨張機一体型圧縮機。
  8. 前記カバーまたは前記軸受としての前記スペーサの熱伝導率が、前記仕切板の熱伝導率よりも小さい、請求項7記載の膨張機一体型圧縮機。
  9. 前記断熱構造は、前記仕切板の上面に一致する位置から上側の所定の高さ位置まで前記密閉容器の内面を覆う上部側面断熱体、および/または、前記仕切板の下面に一致する位置から下側の所定の高さ位置まで前記密閉容器の内面を覆う下部側面断熱体をさらに含む、請求項6記載の膨張機一体型圧縮機。
  10. 前記上部側面断熱体が、前記上槽のオイルで満たされる環状または円弧状の空間を前記密閉容器の内面との間に形成する上部断熱カバーであり、
    前記下部側面断熱体が、前記下槽のオイルで満たされる環状または円弧状の空間を前記密閉容器の内面との間に形成する下部断熱カバーである、請求項9記載の膨張機一体型圧縮機。
  11. 前記断熱構造は、前記オイルポンプ側に配置された上部仕切板と、前記膨張機構側に配置された下部仕切板と、前記上部仕切板と前記下部仕切板との間に配置され、前記上部仕切板と前記下部仕切板との間に断熱用流体を充填可能な内部空間を形成するスペーサとを含む、請求項3記載の膨張機一体型圧縮機。
  12. 前記スペーサが、前記シャフトを覆うカバーまたは前記シャフトを支持する軸受を含む、請求項11記載の膨張機一体型圧縮機。
  13. 前記カバーまたは前記軸受としての前記スペーサの熱伝導率が、前記仕切板の熱伝導率よりも小さい、請求項12記載の膨張機一体型圧縮機。
  14. 前記スペーサが、前記下部仕切板と前記膨張機構との間にオイルで満たされる空間を形成する、請求項11記載の膨張機一体型圧縮機。
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