JP2009019591A - 膨張機一体型圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents

膨張機一体型圧縮機および冷凍サイクル装置 Download PDF

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Atsuo Okaichi
敦雄 岡市
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康文 高橋
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Abstract

【課題】膨張機一体型圧縮機において、圧縮機構から膨張機構への熱移動を抑制する。
【解決手段】膨張機一体型圧縮機200Aは、密閉容器1、圧縮機構2、膨張機構3、シャフト5、オイルポンプ6および仕切部材31を備えている。仕切部材31は、オイル貯まり25をオイル吸入口62qが位置する上槽25aと膨張機構3が位置する下槽25bとに仕切る。上槽25aを構成する空間の形状が、シャフト5の軸線とオイル吸入口62qの中心とを含む基準面RPを対称面として鏡映対称である。仕切部材31には、基準面RPを対称面として鏡映対称となる位置に、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を許容するオイル流通孔31hが合計で2つ設けられている。
【選択図】図7A

Description

本発明は、流体を圧縮する圧縮機構と流体を膨張させて動力回収を行う膨張機構とを備えた膨張機一体型圧縮機に関する。本発明は、さらに、その膨張機一体型圧縮機を備えた冷凍サイクル装置に関する。
従来から、圧縮機構と膨張機構とを備えた流体機械として、膨張機一体型圧縮機が知られている。図18は、特許文献1に記載された膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。
膨張機一体型圧縮機103は、密閉容器120、圧縮機構121、電動機122および膨張機構123を備えている。電動機122、圧縮機構121および膨張機構123は、シャフト124により連結されている。膨張機構123は、膨張する作動流体(例えば冷媒)から動力を回収し、回収した動力をシャフト124に与える。これにより、圧縮機構121を駆動する電動機122の消費電力が低減し、膨張機一体型圧縮機103を用いたシステムの成績係数が向上する。
密閉容器120の底部125は、オイル貯まりとして利用されている。底部125に貯められたオイルを密閉容器120の上方へ汲み上げるために、シャフト124の下端にオイルポンプ126が設けられている。オイルポンプ126によって汲み上げられたオイルは、シャフト124内の給油路127を経由して、圧縮機構121および膨張機構123に供給される。これにより、圧縮機構121の摺動部分および膨張機構123の摺動部分における潤滑性とシール性を確保することができる。
膨張機構123の上部には、オイル戻し経路128が設けられている。オイル戻し経路128は、一端がシャフト124の給油路127に接続し、他端が膨張機構123の下方に向かって開口している。一般に、膨張機構123の信頼性確保のため、オイルは過剰に供給される。余剰のオイルはオイル戻し管128を経由して、膨張機構123の下方に排出される。
作動流体に混入するオイルの量は、通常、圧縮機構121と膨張機構123とで相違する。したがって、圧縮機構121と膨張機構123とが別々の密閉容器内に収容されている場合には、オイル量の過不足が生じないように、2つの密閉容器内のオイル量を調整するための手段が不可欠となる。これに対し、圧縮機構121および膨張機構123が同一の密閉容器120内に収容されているため、図18に示す膨張機一体型圧縮機103には、オイル量の過不足の問題が本質的に存在しない。
上記の膨張機一体型圧縮機103では、底部125から汲み上げられたオイルが、高温の圧縮機構121を通過するため、圧縮機構121によって加熱される。圧縮機構121によって加熱されたオイルは、電動機122によってさらに加熱され、膨張機構123に到達する。膨張機構123に到達したオイルは、低温の膨張機構123において冷却されたのち、オイル戻し管128を経由して、膨張機構123の下方に排出される。膨張機構123から排出されたオイルは、電動機122の側面を通過する際に加熱され、さらに圧縮機構121の側面を通過する際にも加熱されて密閉容器120の底部125に戻る。
特開2006−299632号公報
以上のように、オイルが圧縮機構と膨張機構を循環することにより、オイルを介して圧縮機構から膨張機構への熱移動が起こる。このような熱移動は、圧縮機構から吐出される作動流体の温度低下、膨張機構から吐出される作動流体の温度上昇を招来し、膨張機一体型圧縮機を用いたシステムの成績係数の向上を妨げる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、膨張機一体型圧縮機において、圧縮機構から膨張機構への熱移動を抑制することを目的とする。
すなわち、本発明は、
底部がオイル貯まりとして利用されるとともに、圧縮後の高圧の作動流体で内部空間が満たされる密閉容器と、
密閉容器内の上部に配置され、作動流体を圧縮して密閉容器の内部空間へと吐出する圧縮機構と、
オイル貯まりに貯められたオイルで周囲が満たされるように密閉容器の下部に配置され、膨張する作動流体から動力を回収する膨張機構と、
膨張機構で回収した動力が圧縮機構に伝達されるように圧縮機構と膨張機構とを連結するシャフトと、
シャフトの軸方向における圧縮機構と膨張機構との間に配置され、オイル貯まりに貯められたオイルをオイル吸入口から吸入して圧縮機構に供給するオイルポンプと、
オイル貯まりをオイル吸入口が位置する上槽と膨張機構が位置する下槽とに仕切る仕切部材とを備え、
上槽を構成する空間が、シャフトの軸線とオイル吸入口の中心とを含む基準面を対称面として鏡映対称であり、
仕切部材には、基準面を対称面として鏡映対称となる位置に、上槽と下槽との間のオイルの流通を許容するオイル流通孔が合計で2つ設けられている、膨張機一体型圧縮機を提供する。
本発明の膨張機一体型圧縮機は、密閉容器の内部空間が圧縮された作動流体で満たされる、いわゆる高圧シェル型を採用する。密閉容器内の上部には、動作時に高温となる圧縮機構が配置され、下部には、動作時に低温となる膨張機構が配置される。密閉容器の底部には、圧縮機構および膨張機構を潤滑するためのオイルが貯められる。オイルが貯められている空間(オイル貯まり)は、仕切部材によって上槽と下槽とに仕切られている。圧縮機構と膨張機構との間には、圧縮機構に給油を行うためのオイルポンプが配置される。
オイル吸入口が上槽にあることから、オイルポンプは、上槽に貯められている高温のオイルを優先的に吸入する。オイルポンプに吸入されたオイルは、下部の膨張機構を経由することなく上部の圧縮機構へと供給され、その後、上槽に戻る。一方、膨張機構には、下槽に貯められている低温のオイルが供給される。膨張機構から溢れたオイルは、下槽に直接戻される。このように、圧縮機構と膨張機構との間にオイルポンプを配置し、そのオイルポンプを用いて圧縮機構への給油を行うことにより、圧縮機構を潤滑するオイルの循環経路を膨張機構から遠ざけることができる。言い換えれば、圧縮機構を潤滑するオイルの循環経路上に膨張機構が位置しないようにすることができる。これにより、オイルを介した圧縮機構から膨張機構への熱移動が抑制される。
仕切部材には、上槽と下槽との間のオイルの流通を許容するオイル流通孔が複数箇所(具体的には合計で2箇所)設けられている。オイル流通孔を複数設けると、密閉容器を横倒しや逆さにしてオイルが圧縮機構側に寄ってしまった場合でも、密閉容器の姿勢を元に戻すことにより、オイルがオイル貯まりに速やかに移動できる。1つのオイル流通孔がオイルの通路、他のオイル流通孔が作動流体の通路として働くからである。すなわち、密閉容器を傾けてはならないといった制約が課されないので、メンテナンスや搬送をしやすくなる。また、密閉容器内へのオイルの充填も容易となる。
また、本発明によれば、上槽を構成する空間が、シャフトの軸線とオイル吸入口の中心とを含む基準面を対称面として鏡映対称である。さらに、仕切部材には、基準面を対称面として鏡映対称となる位置に、上槽と下槽との間のオイルの流通を許容するオイル流通孔が設けられている。このようにすると、オイル吸入口にオイルが吸入されることに基づいて生ずるオイルの流れが基準面に関して左右対称となり、上槽におけるオイルの流れの影響が下槽に及びにくくなる。つまり、下槽のオイルが撹拌作用を受けにくくなるので、オイルを介した熱移動の抑制に有利となる。
しかも、本発明においては、オイル流通孔を合計で2つに制限している。上槽を構成する空間が基準面を対称面として鏡映対称であり、基準面を対称面として鏡映対称となる位置に複数のオイル流通孔が設けられている場合、オイル流通孔が設けられている位置での流れの圧力も基準面に関して左右対称となる。この条件の下で仕切部材のオイル流通孔の数を2つに制限すると、上槽から下槽へ向かう順方向流れと、下槽から上槽へ向かう逆方向流れとが同時発生することを防止できる。つまり、下槽に貯められたオイルの撹拌を抑制する効果の更なる向上を期待できる。
以上の理由により、本発明によれば、上槽に高温のオイルが貯まり、下槽に低温のオイルが貯まった状態を確実に維持することが可能となり、ひいてはオイルを介した圧縮機構から膨張機構への熱移動が十分に抑制される。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の縦断面図である。図2Aは、図1に示す膨張機一体型圧縮機のD1−D1横断面図である。図2Bは、図1に示す膨張機一体型圧縮機のD2−D2横断面図である。図3は、図1の要部拡大図である。
図1に示すように、膨張機一体型圧縮機200Aは、密閉容器1と、密閉容器1内の上部に配置されたスクロール型の圧縮機構2と、密閉容器1内の下部に配置された2段ロータリ型の膨張機構3と、圧縮機構2と膨張機構3との間に配置された電動機4と、圧縮機構2、膨張機構3および電動機4を連結するシャフト5と、電動機4と膨張機構3との間に配置されたオイルポンプ6とを備えている。電動機4がシャフト5を駆動することにより、圧縮機構2が作動する。膨張機構3は、膨張する作動流体から動力を回収してシャフト5に与え、電動機4によるシャフト5の駆動をアシストする。圧縮機構2と膨張機構3とは、シャフト5で連結されているので回転数が一致する。作動流体は、例えば、二酸化炭素やハイドロフルオロカーボンなどの冷媒である。
本明細書中では、シャフト5の軸方向を上下方向と定義し、圧縮機構2が配置されている側を上側、膨張機構3が配置されている側を下側と定義する。さらに、本実施形態では、スクロール型の圧縮機構2とロータリ型の膨張機構3を採用しているが、圧縮機構2および膨張機構3の型式はこれらに限定されず、他の容積型であってもよい。例えば、圧縮機構と膨張機構の双方をロータリ型またはスクロール型にすることが可能である。
図1に示すように、密閉容器1の底部はオイル貯まり25として利用されている。オイルは、圧縮機構2および膨張機構3の摺動部分における潤滑性とシール性を確保するために使用される。オイル貯まり25に貯められたオイルの量は、シャフト5の軸方向が鉛直方向に平行となるように密閉容器1の姿勢を定めた状態で、オイルポンプ6のオイル吸入口62qよりも上、かつ電動機4よりも下に油面SL(図3参照)が位置するように調整されている。言い換えれば、膨張機構3の周囲がオイル貯まり25に貯められたオイルで満たされ、膨張機構3の周囲を満たすオイルが圧縮機構2に供給されるように、シャフト5の軸方向に関するオイルポンプ6のオイル吸入口62qの位置が定められている。このようにすれば、圧縮機構2に使用されるオイルと膨張機構3に使用されるオイルとを共通のオイル貯まり25に貯めることができる。
オイル貯まり25は、オイルポンプ6のオイル吸入口62qが位置する上槽25aと、膨張機構3が位置する下槽25bとを含む。上槽25aと下槽25bとは、仕切部材31によって仕切られている。オイルポンプ6の周囲が上槽25aのオイルで満たされ、膨張機構3の周囲が下槽25bのオイルで満たされている。上槽25aのオイルは主に圧縮機構2のために使用され、下槽25bのオイルは主に膨張機構3のために使用される。
オイルポンプ6は、上槽25aに貯められているオイルの油面SL(図3参照)がオイル吸入口62qよりも上方に位置するように、シャフト5の軸方向における圧縮機構2と膨張機構3との間に配置されている。電動機4とオイルポンプ6との間には、電動機4の回転の影響がオイル貯まり25(特に上槽25a)に貯められたオイルに及び、オイルが撹拌されることを抑制するための油面安定部材75が配置されている。油面安定部材75は密閉容器1に固定されており、この油面安定部材75を介して、オイルポンプ6、仕切部材31および膨張機構3が密閉容器1に固定されている。油面安定部材75の外周部には、圧縮機構2を潤滑し終えたオイル、および密閉容器1の内部空間24に吐出された作動流体から分離したオイルを上槽25aに戻すための複数のオイル戻し孔75aが設けられている。
オイルポンプ6は、上槽25aのオイルを吸入し、圧縮機構2の摺動部分にオイルを供給する。圧縮機構2を潤滑後、油面安定部材75のオイル戻し孔75aを通じて上槽25aに戻るオイルは、圧縮機構2および電動機4から加熱作用を受けているので、相対的に高温である。上槽25aに戻ったオイルは、再びオイルポンプ6に吸入される。一方、膨張機構3の摺動部分には、下槽25bのオイルが供給される。膨張機構3の摺動部分から溢れたオイルは、直接下槽25bに戻される。下槽25bに貯められたオイルは、膨張機構3から冷却作用を受けるので、相対的に低温となる。圧縮機構2と膨張機構3との間にオイルポンプ6を配置し、そのオイルポンプ6を用いて圧縮機構2への給油を行うことにより、圧縮機構2を潤滑する高温のオイルの循環経路を膨張機構3から遠ざけることができる。言い換えれば、圧縮機構2を潤滑する高温のオイルの循環経路上に膨張機構3が位置しないようにすることができる。これにより、オイルを介した圧縮機構2から膨張機構3への熱移動が抑制される。
膨張機一体型圧縮機200Aの作動時において、オイル貯まり25に貯められたオイルは、上槽25aでは相対的に高温となり、下槽25bの膨張機構3の周囲では相対的に低温となる。仕切部材31は、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を制限することにより、上槽25aに高温のオイルが貯まり、下槽25bに低温のオイルが貯まった状態を維持する。
さらに、シャフト5の軸方向において、仕切部材31と膨張機構3との間には、スペーサ32,33が配置されている。スペーサ32,33は、仕切部材31と膨張機構3との間に下槽25bの一部としての断熱層30Aを形成する。仕切部材31およびスペーサ32,33の存在により、オイルポンプ6と膨張機構3との軸方向の距離が長くなるため、このことによっても、オイルポンプ6の周囲を満たすオイルから膨張機構3への熱移動量を低減することができる。上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通は、仕切部材31によって制限されているが、禁止されているわけではない。仕切部材31には、オイルの流通を許容するためのオイル流通孔31h(図7A参照)が設けられている。オイル流通孔31hの詳細については、後述する。
次に、圧縮機構2および膨張機構3について説明する。
スクロール型の圧縮機構2は、旋回スクロール7と、固定スクロール8と、オルダムリング11と、軸受部材10と、マフラー16と、吸入管13と、吐出管15とを備えている。シャフト5の偏心軸5aに嵌合され、かつ、オルダムリング11により自転運動を拘束された旋回スクロール7は、渦巻き形状のラップ7aが、固定スクロール8のラップ8aと噛み合いながら、シャフト5の回転に伴って旋回運動を行い、ラップ7a,8aの間に形成される三日月形状の作動室12が外側から内側に移動しながら容積を縮小することにより、吸入管13から吸入された作動流体を圧縮する。圧縮された作動流体は、リード弁36を押し開き、固定スクロール8の中央部に設けられた吐出孔8b、マフラー16の内部空間16a、ならびに固定スクロール8および軸受部材10を貫通する流路17をこの順に経由して、密閉容器1の内部空間24に吐出される。密閉容器1の内部空間24に吐出された作動流体は、内部空間24に滞留する間に、重力や遠心力によってオイルと分離され、その後、吐出管15から放熱器(凝縮器)に向けて吐出される。
シャフト5の給油路29を通って圧縮機構2に到達したオイルは、旋回スクロール7と偏心軸5aとの摺動面や、旋回スクロール7と固定スクロール8との摺動面を潤滑する。その後、オイルは、圧縮機構2の下方に排出され、電動機4から加熱作用を受ける。オイルの密度は圧縮後の冷媒の密度よりも大きいので、オイルは冷媒と分かれて油面安定部材75の上面に達する。
シャフト5を介して圧縮機構2を駆動する電動機4は、密閉容器1に固定された固定子21と、シャフト5に固定された回転子22とを含む。電動機4は、同期機および誘導機のいずれであってもよい。密閉容器1の上部に配置されたターミナル(図示省略)から電動機4に電力が供給される。電動機4は、圧縮機構2から吐出された作動流体およびオイルによって冷却される。
シャフト5の内部には、圧縮機構2の摺動部分に通ずる給油路29が軸方向に延びるように形成されている。オイルポンプ6から吐出されたオイルが給油路29に送り込まれるように、シャフト5がオイルポンプ6の内部に通されている。給油路29に送られたオイルは、膨張機構3を経由することなく、圧縮機構2の各摺動部分に供給される。このようにすれば、圧縮機構2に向かうオイルが膨張機構3で冷却されることがないので、オイルを介した圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を効果的に抑制することができる。また、シャフト5の内部に給油路29を形成すれば、部品点数の増加やレイアウトの問題が新たに生じないので好適である。
本実施形態において、シャフト5は、圧縮機構2側に位置する第1シャフト5sと、第1シャフト5sに連結された、膨張機構3側に位置する第2シャフト5tとを含む。第1シャフト5sの内部に給油路29が形成されている。給油路29は、第1シャフト5sの下端面と上端面に露出している。第1シャフト5sと第2シャフト5tとは、膨張機構3によって回収された動力が圧縮機構2に伝達されるように連結器63によって連結されている。ただし、連結器63を使用せず、第1シャフト5sと第2シャフト5tとを直接嵌め合わせるようにしてもよい。さらに、単一の部品からなるシャフトを用いることも可能である。
連結器63は、オイルポンプ6の内部空間70hに配置されている。つまり、オイルポンプ6は、連結器63の設置スペースを提供する役割を担っている。連結器63は、オイルポンプ6の内部空間70hにおいて第1シャフト5sおよび第2シャフト5tと同期回転する。膨張機構3によって第2シャフト5tに与えられるトルクは、連結器63を介して第1シャフト5sに伝達される。
図1に示すように、膨張機構3は、第1シリンダ42と、第1シリンダ42よりも厚みのある第2シリンダ44と、これらのシリンダ42,44を仕切る中板43とを備えている。第1シリンダ42と第2シリンダ44とは、互いに同心状の配置である。図2Aおよび図2Bに示すように、膨張機構3は、さらに、シャフト5の偏心部5cに嵌合し、第1シリンダ42の中で偏心回転運動する第1ピストン46と、第1シリンダ42のベーン溝42aに往復動自在に保持され、一方の端部が第1ピストン46に接する第1ベーン48と、第1ベーン48の他方の端部に接し、第1ベーン48を第1ピストン46へと付勢する第1ばね50と、シャフト5の偏心部5dに嵌合し、第2シリンダ44の中で偏心回転運動する第2ピストン47と、第2シリンダ44のベーン溝44aに往復動自在に保持され、一方の端部が第2ピストン47に接する第2ベーン49と、第2ベーン49の他方の端部に接し、第2ベーン49を第2ピストン47へと付勢する第2ばね51と、を備えている。
図1に示すように、膨張機構3は、さらに、第1シリンダ42、第2シリンダ44および中板43を狭持するように配置された上軸受部材45および下軸受部材41を備えている。下軸受部材41および中板43は第1シリンダ42を上下から狭持し、中板43および上軸受部材45は第2シリンダ44を上下から狭持する。上軸受部材45および下軸受部材41は、シャフト5を回転自在に保持する軸受部材としても機能する。上軸受部材45、中板43および下軸受部材41による狭持により、シリンダ42,44とピストン46,47との間に作動室55,56が形成される。膨張機構3も、圧縮機構2と同様、吸入管52と、吐出管53とを備えている。
図2Aに示すように、第1シリンダ42の内側には、第1ピストン46および第1ベーン48により区画された、吸入側の作動室55a(第1吸入側空間)および吐出側の作動室55b(第1吐出側空間)が形成される。図2Bに示すように、第2シリンダ44の内側には、第2ピストン47および第2ベーン49により区画された、吸入側の作動室56a(第2吸入側空間)および吐出側の作動室56b(第2吐出側空間)が形成される。第2シリンダ44における2つの作動室56a,56bの合計容積は、第1シリンダ42における2つの作動室55a,55bの合計容積よりも大きい。第1シリンダ42の吐出側の作動室55bと、第2シリンダ44の吸入側の作動室56aとは、中板43に設けられた連通孔43aにより接続されており、一つの作動室(膨張室)として機能する。高圧の作動流体は、下軸受部材41に設けられた吸入孔41aから第1シリンダ42の作動室55aに流入する。第1シリンダ42の作動室55aに流入した作動流体は、シャフト5の回転に伴って作動室55bに移動し、作動室55bと第2シリンダ44の作動室56aからなる膨張室においてシャフト5を回転させながら膨張して低圧になる。その後、作動室56bに移動した低圧の作動流体は、上軸受部材45に設けられた吐出孔45aから吐出される。
このように、膨張機構3は、シリンダ42,44と、シャフト5の偏心部5c,5dに嵌合するようにシリンダ42,44内に配置されたピストン46,47と、シリンダ42,44を閉塞しシリンダ42,44およびピストン46,47とともに膨張室を形成する軸受部材41,45(閉塞部材)を含むロータリ型である。ロータリ型の流体機構は、その構造上、シリンダ内の空間を2つに仕切るベーンの潤滑が不可欠となる。機構全体がオイルに浸かっている場合には、ベーンが配置されているベーン溝の後端を密閉容器1内に露出させるという極めて単純な方法により、ベーンを潤滑することができる。本実施形態においても、そのような方法でベーン48,49の潤滑を行っている。
その他の部分(例えば軸受部材41,45)への給油は、図5に示すように、例えば、第2シャフト5tの下端から膨張機構3のシリンダ42,44に向かって延びるように、第2シャフト5tの外周面に溝5kを設けることによって行うことができる。密閉容器1の内部の圧力は、膨張機構3の作動室55,56内の圧力よりも高い。したがって、オイルポンプの助けを借りなくても、オイルは、第2シャフト5tの外周面の溝5kを伝って膨張機構3の摺動部分に供給されうる。さらには、第2シャフト5tの内部に給油路を設け、第2シャフト5tの下端にオイルポンプを設置することにより、膨張機構3の摺動部分に給油を行うようにしてもよい。
次に、オイルポンプ6について詳しく説明する。
図3に示すように、オイルポンプ6は、シャフト5の回転に伴う作動室の容積の増減によりオイルを圧送するように構成されたポンプ本体60と、ポンプ本体60から吐出されたオイルを一時的に収容する中空の中継部材71とを含む。オイルポンプ6の中央部には、ポンプ本体60および中継部材71を貫通するように、シャフト5が通されている。給油路29への入口が中継部材71の内部空間70hに面することにより、給油路29にオイルが送り込まれる。このようにすれば、別途の給油管を設けずとも、オイルを漏れなく給油路29に送り込むことができる。
図4にポンプ本体60の平面図を示す。ポンプ本体60は、シャフト5(第2シャフト5t)の偏心部に取り付けられたピストン61と、ピストン61を収容するハウジング62(シリンダ)とを含む。オイル吸入口62qは、ハウジング62の外周面に設けられている。ピストン61とハウジング62との間には、三日月状の作動室64が形成されている。すなわち、ポンプ本体60には、ロータリ型の流体機構が採用されている。ハウジング62には、オイル貯まり25(具体的には上槽25a)と作動室64とを接続するオイル吸入路62aと、作動室64と中継部材71の内部空間70hとを接続するオイル吐出路62bとが設けられている。第2シャフト5tの回転に伴ってハウジング62内をピストン61が偏心回転運動する。これにより、作動室64の容積が増減し、オイルの吸入および吐出が行われる。このような機構は、第2シャフト5tの回転運動をカム機構等で他の運動に変換することなく、オイルを圧送する運動に直接利用するので、機械ロスが小さいという利点がある。また、比較的単純な構造によるので、信頼性も高い。
図3に示すように、ポンプ本体60と中継部材71は、ポンプ本体60のハウジング62の上面と中継部材71の下面とが接するように、軸方向の上下に隣接して配置されている。ハウジング62の上面によって、中継部材71の内部空間70hが閉じられている。中継部材71の上部には、油面安定部材75が配置されている。ハウジング62の下部には、仕切部材31が配置されている。仕切部材31の上面によって、ハウジング62内に形成された作動室が閉じられている。オイルポンプ6は、油面安定部材75と仕切部材31とに挟まれ、支持されている。なお、油面安定部材75と中継部材71とが単一の部品からなっていてもよい。
本実施形態においては、中継部材71の内部空間70hにおいて、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの連結部が形成されている。このことにより、ポンプ本体60から吐出されたオイルを、第1シャフト5sの内部に形成されている給油路29に容易に送り込むことが可能である。
本実施形態においては、第1シャフト5sと第2シャフト5tとが連結器63によって連結されており、この連結器63が中継部材71の内部空間70hに配置されている。つまり、中継部材71は、ポンプ本体60と給油路29とを中継する役割と、連結器63の設置スペースを提供する役割とを担っている。第1シャフト5sと連結器63とは、例えば、第1シャフト5sの外周面に設けられた溝と、連結器63の内周面に設けられた溝とが係合することにより、同期回転するように連結される。第2シャフト5tと連結器63も、同様の方法で固定できる。連結器63は、中継部材71内において第1シャフト5sおよび第2シャフト5tと同期回転する。膨張機構3によって第2シャフト5tに与えられるトルクは、連結器63を介して第1シャフト5sに伝達される。
連結器63には、その外周面からシャフト5の回転中心に向かって延びるように、中継部材71の内部空間70hとシャフト5の給油路29とを接続しうるオイル送出路63aが設けられている。オイル吐出路62bを通じてポンプ本体60から中継部材71に送られたオイルは、連結器63のオイル送出路63aを流通してシャフト5の給油路29に送られる。
給油路29は、第1シャフト5sの下端面に露出している。連結器63は、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの間にオイルを案内可能な隙間78が形成された状態で両者を連結する。その隙間78には、オイル送出路63aが接続している。このような構造により、連結器63がシャフト5s,5tとともに回転する場合でも、ポンプ本体60から吐出されたオイルが間断なく給油路29に送られるため、圧縮機構2の摺動部分を安定して潤滑することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、次のような効果も得られる。従来の膨張機一体型圧縮機(図18参照)では、シャフトの下端からオイルを汲み上げる構造になっている。したがって、2本のシャフトを連結して使用する場合には、必然的に給油路の途中に連結部分が存在することになり、その連結部分からオイル漏れが起こる可能性がある。これに対し、本実施形態のように、第1シャフト5sと第2シャフト5tとの連結部分を給油路29への入口として利用すれば、連結部分でのオイル漏れという問題が本質的に存在しないことになる。
オイルを介した圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を抑制する効果は、オイルポンプ6によって得ることができ、油面安定部材75、仕切部材31およびスペーサ32,33により、さらに高めることができる。以下、これらの要素と、オイルポンプ6との関係について詳しく説明する。
図6に示すように、油面安定部材75は、シャフト5を支持する軸受部76を中央部に有する円板状の部材である。油面安定部材75の外周部には、複数のオイル戻し孔75aが周方向の複数箇所かつ等角度間隔で設けられている。油面安定部材75があることにより、電動機4によって引き起こされる旋回流の影響が上槽25aに貯められているオイルに及びにくくなり、油面SL(図3参照)が安定化する。これにより、オイル貯まり25(上槽25aおよび下槽25b)に貯められたオイルが撹拌作用を受けにくくなる。また、上槽25aのオイルに作動流体が混入しにくくなり、オイルポンプ6が上槽25aのオイルをスムーズかつ安定して吸入できるようになる。また、油面安定部材75の存在により、上槽25aにおけるオイルの流動は、主に、オイルポンプ6の吸入作用によって引き起こされる。
オイル戻し孔75aの形状は特に限定されず、本実施形態のように、密閉容器1の内周面に沿った細長い形状とすることができる。さらに、オイル戻し孔75aに代えて、またはオイル戻し孔75aとともに、油面安定部材75の外周部に切り欠きが設けられていてもよい。要するに、圧縮機構3を潤滑し終えたオイルが上槽25aに戻ることができるような通路があればよい。
図1に示すように、仕切部材31は、密閉容器1の内径に一致する外径を有する円板状の部材でありうる。仕切部材31の中央部には、シャフト5を通すための貫通孔が設けられている。
スペーサ32,33は、膨張機構3の上軸受部材45と仕切部材31との間において、シャフト5の周囲に配置された第1スペーサ32と、第1スペーサ32よりも径方向の外側に配置された第2スペーサ33とを含む。第1スペーサ32は円筒状であり、シャフト5を覆うカバーとして機能する。第1スペーサ32は、シャフト5を支持する軸受として機能するものであってもよい。第2スペーサ33は、膨張機構3を油面安定部材75に固定するためのボルトやネジであってもよいし、そのようなボルトやネジを通す孔が設けられた部材であってもよいし、単に空間を確保するための部材であってもよい。さらに、これらのスペーサ32,33が仕切部材31と一体化されていてもよい。言い換えれば、スペーサ32,33と仕切部材31とが溶接やロウ付けされていてもよいし、一体成形された部材であってもよい。これらのスペーサ32,33は、仕切部材31と膨張機構3との間に下槽25bのオイルで満たされる空間、すなわち、断熱層30Aを形成する。断熱層30Aにおいては、軸方向に沿って温度成層が形成され、オイル自体が断熱材として働く。
図1および図3に示すように、油面安定部材75、オイルポンプ6および仕切部材31は、軸方向に沿って上から(圧縮機構2に近い側から)この順番で配列している。油面安定部材75と仕切部材31との間には、オイルポンプ6を周方向に取り囲む形で、上槽25aとして機能する空間が形成されている。このような構成によれば、オイルポンプ6の構成部品が下槽25bに貯められたオイルに直接接触しないので、オイルポンプ6の構成部品を介した上槽25aから下槽25bへの熱移動を抑制することができる。
図3のD3−D3横断面図である図7Aに示すように、仕切部材31には、上槽25aと下槽25bとの間のオイルの流通を許容するオイル流通孔31hが複数箇所に設けられている。オイル流通孔31hは、仕切部材31をシャフト5の軸方向に貫通している。オイル流通孔31hを複数設けると、密閉容器1を横倒しや逆さにしてオイルが圧縮機構2側に寄ってしまった場合でも、密閉容器1の姿勢を元に戻すことにより、オイルがオイル貯まり25に速やかに移動できる。1つのオイル流通孔31hがオイルの通路、他のオイル流通孔31hが作動流体の通路として機能するからである。したがって、メンテナンス時や搬送時に密閉容器1を傾けたとしても、電動機4の始動に支障をきたすことがない。なお、同様の理由により、油面安定部材75にも複数のオイル戻し孔75aが設けられていることが好ましい。
図3および図7Aから分かるように、上槽25aを構成する空間は、シャフト5の軸線とオイル吸入口62qの中心とを含む基準面RPを対称面として鏡映対称となっている。具体的には、オイルポンプ6の外周面62k、密閉容器1の内周面1kおよび仕切部材31の上面が、それぞれ、基準面RPを対称面として鏡映対称である。オイルポンプ6の外周面62kおよび密閉容器1の内周面1kは、いずれも、面積が最小となる円筒状である。仕切部材31の上面は、凹凸の無い平坦面である。このようにすれば、上槽25aに貯められたオイルからオイルポンプ6、密閉容器1および仕切部材31への熱移動を最小限に食い止めることができる。なお、オイルポンプ6の外周面62kや密閉容器1の内周面1kは、円筒状に限られず、角張った形であってもよい。また、油面安定部材75の下面75bが基準面RPを対称面として鏡映対称であってもよい。本実施形態において、油面安定部材75の下面75bは凹凸のない平坦な面である。
仕切部材31には、基準面RPを対称面として鏡映対称となる位置に、複数のオイル流通孔31hが設けられている。仕切部材31の外径は、密閉容器1の内径と一致しており、仕切部材31の外周面62kと密閉容器1の内周面1kとの間には隙間がない。したがって、オイルは、オイル流通孔31hを流通することにより、上槽25aから下槽25b、またはその逆方向に移動する。
上槽25aを構成する空間が基準面RPを対称面として鏡映対称であり、複数のオイル流通孔31hが基準面RPを対称面として鏡映対称となっている場合、次のような効果を期待できる。すなわち、オイル吸入口62qにオイルが吸入されることに起因するオイルの流れが基準面RPに関して左右対称となり、上槽25aにおけるオイルの流れの影響が、オイル流通孔31hを介して、下槽25b(特に断熱層30A)に及びにくくなる。下槽25bのオイルが撹拌作用を受けにくくなるので、オイルを介した熱移動の抑制に有利である。
図7Aに示す例では、シャフト5の軸線を通り、基準面RPに直交する直線DL上に、2つのオイル流通孔31h,31hが位置している。言い換えれば、オイル吸入口62qの位置を基準として、シャフト5の回転角度で90度回転した位置にオイル流通孔31hがある。このような位置関係によれば、組み立て時の位置合わせが容易である。
また、図7Bに示すように、オイル吸入口62qの位置を基準として90度を超えて回転した位置に2つのオイル流通孔31jが設けられていてもよい。図7Bの例によると、図7Aの例よりもオイル吸入口62qとオイル流通孔31jとの距離が離れている。そのため、オイルポンプ6のオイル吸入作用が、オイル流通孔31jにより及びにくい。さらに、図7Cに示すように、基準面RPを対称面として鏡映対称となる位置に、2つを超える個数のオイル流通孔31h,31jが設けられていてもよい。具体的には、オイル吸入口62qから近い位置に2つの第1オイル流通孔31hを設け、オイル吸入口62qから遠い位置に2つの第2オイル流通孔31jを設けることができる。
ただし、図7Aおよび図7Bの例は、仕切部材31に4つのオイル流通孔31h,31jが設けられている図7Cの例よりも熱移動を抑制する効果が高い。その理由は、次の通りである。
図8Aは、図7Cの例におけるオイルの流動方向を示す作用説明図である。オイル吸入口62q、第1オイル流通孔31hおよび第2オイル流通孔31jの相対位置関係が2次元モデルで表されている。オイルポンプ6の吸入作用により、オイルポンプ6側が低圧となり、オイルの流れが生ずる。オイル吸入口62qにおける圧力をP0、第1オイル流通孔31hにおける圧力をP1、第2オイル流通孔31jにおける圧力をP2とすると、P0<P1<P2という大小関係が成り立つ。
このとき、第2オイル流通孔31jにおける圧力P2と第1オイル流通孔31hにおける圧力P1との圧力差が流れの駆動力となり、上槽25aだけでなく断熱層30A(下槽25b)側にも流れが生ずる。つまり、断熱層30Aに強制対流が生ずる。具体的には、第2オイル流通孔31jにおいては上槽25aから下槽25bに向かう流れが生じ、第1オイル流通孔31hにおいては下槽25bから上槽25aに向かう流れが生じる。このような流れがあると、断熱層30Aに安定した温度成層が形成されにくくなったり、断熱層30Aを形成するスペーサ32,33への伝熱が促進されたりする。
これに対し、図8Bに示すように、オイル流通孔31hを2つに制限した場合には、上記のような強制対流は生じない。上槽25aのオイルの流れが基準面RPに関して左右対称なので、圧力場についても基準面RPに関して左右対称となる。基準面RPを対称面として鏡映対称となる位置に2つのオイル流通孔31h,31hを設けることにより、各オイル流通孔31h,31hにおける圧力P1が等しくなり、断熱層30Aを経由する流れの発生を防ぐことができる。この結果、断熱層30Aにおいて安定した温度成層が形成され、オイルを介した圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を抑制する効果が高まる。
なお、下槽25bから上槽25aに向かってオイルが一方的に移動することも考え得るが、本実施形態の構成によれば、その方向へのオイル移動は極めて起こりにくい。図1に示すように、本実施形態の膨張機一体型圧縮機200Aは、圧縮機構2で圧縮された作動流体が密閉容器1の内部空間24を経由して吐出管15から密閉容器1の外部に吐出されるように構成されている。そのため、圧縮された作動流体に混入して吐出管15から密閉容器1の外部に吐出されるオイル量は非常に少ない。もとより、スクロール型の圧縮機構2によれば、作動流体に混入するオイルの量は本質的に少ない。
これに対し、膨張機構3は、膨張させるべき作動流体を密閉容器1の外部から膨張室55に直接吸入するための吸入経路52(吸入管52)と、膨張後の作動流体を密閉容器1の外部に直接吐出するための吐出経路53(吐出管53)とを有するロータリ型の流体機構である。そのため、作動流体に混入して吐出管53から密閉容器1の外部に吐出される量は、圧縮機構2側に比べて多い。ただし、作動流体とともに吐出管53から吐出されたオイルは、蒸発器114(図17参照)を経由して吸入管13から圧縮機構2の内部に導かれ、上槽25aに戻ることとなる。このように、下槽25bの方が上槽25aよりもオイル量が減少しやすいので、上槽25aから下槽25bへのオイルの移動が優先的に起こる。
また、電動機4が引き起こす旋回流の影響が上槽25aに貯められたオイルに及び、オイルの流れが乱される可能性はあるものの、本実施形態のように、油面安定部材75のオイル戻し孔75aの位置、大きさ、形状を適切に調整することにより、そうした影響を極めて小さくすることが可能である。すなわち、図7Aに破線で示すように、基準面RPを対称面として鏡映対称となるように、油面安定部材75に複数のオイル戻し孔75aが設けられていることが望ましい。さらに、オイル戻し孔75aとオイル吸入口62qとの距離が近い場合には、高温のオイルが速やかにオイルポンプ6に吸入されることとなるので好ましい。具体的には、ある1つのオイル戻し孔75aとオイル吸入口62qとの距離が最短になるように、オイルポンプ6と油面安定部材75との位置関係が定められているとよい。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図である。本実施形態においては、オイルポンプ6と仕切部材31との間にスペーサ34が配置されている。スペーサ34は、シャフト5(第2シャフト5t)を覆う円筒状の部材でありうる。このようなスペーサ34の存在により、オイルポンプ6の下面と仕切部材31の上面との間に上槽25aの一部としての空間が形成される。これにより、オイルポンプ6から仕切部材31に熱が直接伝達することを妨げることができ、尚かつ上槽25aの容積を稼ぎやすくなる。なお、熱伝達を妨げるという観点から、スペーサ34は、ステンレス鋼のように熱伝導率が比較的小さい金属で構成されていることが望ましい。
ポンプ本体60は、ハウジング62と、ハウジング62内に形成される作動室を閉塞する端板80とによって構成されており、端板80にオイル吸入口62qが設けられている。オイルポンプ6の最下面にオイル吸入口62qを設けることにより、密閉容器1内へのオイル充填量を低減しやすくなる。連結器63を収容する中継部材711には、シャフト5(第1シャフト5s)を支持する軸受部76が一体化されている。油面安定部材751は、オイルポンプ6(具体的には中継部材711)を嵌め合わせることができる環状部材であり、その外周部に複数のオイル戻し孔75aが設けられている。オイルポンプ6の一部である軸受部76は、油面安定部材751よりも上に突出している。
図10AのD4−D4横断面図に示すように、本実施形態においても、上槽25aを構成する空間が、基準面RPを対称面として鏡映対称である。仕切部材31には、基準面RPに関して左右対称となる位置に、2つのオイル流通孔31hが設けられている。したがって、本実施形態においても、第1実施形態で説明した有意な効果を得ることができる。また、図10Bに示すように、オイル吸入口62qの位置を基準として90度を超えて回転した位置に各オイル流通孔31jが設けられていてもよい。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図である。本実施形態においては、オイルポンプ6と油面安定部材75との間にスペーサ35が配置されている。スペーサ35は、シャフト5(第1シャフト5s)を覆う円筒状の部材でありうる。スペーサ35の存在により、オイルポンプ6の上面と油面安定部材75の下面との間に上槽25aの一部としての空間が形成される。すなわち、上槽25aの容積を稼ぐことができる。
上槽25aと下槽25bとを仕切る仕切部材311は、オイルポンプ6(具体的にはポンプ本体60)を嵌め合わせることができる環状の形態を有する。オイルポンプ6の一部は、仕切部材311よりも下に突出している。さらに、本実施形態においては、仕切部材311の上面にオイル吸入口62qが設けられている。上槽25aの底面を構成する仕切部材311にオイル吸入口62qを設けることにより、密閉容器1へのオイル充填量を低減しやすくなる。
また、オイル吸入口62qから吸入されたオイルがオイルポンプ6の作動室64(図4参照)に導かれるように、上槽25aと作動室64とを接続するオイル吸入路62aが仕切部材311およびオイルポンプ6のハウジング621に設けられている。図12AのD5−D5横断面図に示すように、オイルポンプ6のハウジング621は、半径方向外向きに突出したオイル吸入部622を有しており、そのオイル吸入部622にオイル吸入路62aの一部が形成されている。なお、仕切部材311は、オイルポンプ6のハウジング621と一体形成されていてもよい。
図12AのD5−D5横断面図に示すように、本実施形態においても、上槽25aを構成する空間が、基準面RPを対称面として鏡映対称である。仕切部材311には、基準面RPに関して左右対称となる位置に、2つのオイル流通孔31hが設けられている。したがって、本実施形態においても、第1実施形態で説明した有意な効果を得ることができる。また、図12Bに示すように、オイル吸入口62qの位置を基準として90度を超えて回転した位置に2つのオイル流通孔31jが設けられていてもよい。
なお、以降の実施形態では、オイル流通孔の位置に関する説明は、先の実施形態の説明を援用して省略する。
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図である。本実施形態においては、自身と仕切部材31との間に上槽25aとして機能する空間を形成する油面安定部材751の下面にオイル吸入口62qが設けられている。オイル吸入口62qから吸入されたオイルがオイルポンプ6の作動室64(図4参照)に導かれるように、上槽25aと作動室64とを接続するオイル吸入路62aがハウジング62、中継部材71および油面安定部材751に設けられている。このような構成によれば、上槽25aに戻された高温のオイルが直ちにオイルポンプ6に吸入されるので、圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を抑制する効果が高まる。
油面安定部材751は、第2実施形態(図9)で説明したように、オイルポンプ6を嵌め合わせることができる環状部材である。油面安定部材751の上面と中継部材71の上面とは、シャフト5の軸方向に関する高さが一致しており、両者の上面に跨る形で軸受部材761が配置されている。軸受部材761によって、オイル吸入路62aの一部が閉じられている。なお、油面安定部材751は、オイルポンプ6の中継部材71と一体形成されていてもよいし、別部材によって構成されていてもよい。また、第2実施形態(図9)と同様に、本実施形態においても仕切部材31とオイルポンプ6との間にスペーサ34が配置されているが、スペーサ34は省略可能である。
(第5実施形態)
図14は、第5実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図である。油面安定部材75、オイルポンプ6および仕切部材31が上からこの順番で配列している点については、第1実施形態と共通である。仕切部材31にオイル吸入口62qが設けられている点は、第3実施形態と共通である。ただし、上槽25aとオイルポンプ6の作動室64とを接続するオイル吸入路62aが、仕切部材31の下面に取り付けられたアダプタ82を経由している。このような構成によれば、第1実施形態によって得られる利益と、第3実施形態によって得られる利益との両方を同時に得ることができる。
(第6実施形態)
図15は、第6実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図である。本実施形態は、油面安定部材75、仕切部材31およびオイルポンプ6が上からこの順番で配列している点で、他の実施形態と相違する。油面安定部材75と仕切部材31との間には、上槽25aとしての空間を確保するためのスペーサ86が配置されている。スペーサ86は、シャフト5(第1シャフト5s)を覆う円筒状の部材でありうる。オイル吸入口62qは、上槽25aの底面を構成する仕切部材31に設けられている。オイル吸入口62qから吸入されたオイルがオイルポンプ6の作動室64(図4参照)に導かれるように、仕切部材31、中継部材71およびハウジング62を軸方向に貫く形でオイル吸入路62aが設けられている。
本実施形態によれば、オイル吸入口62qが面している空間(上槽25a)に、オイルポンプ6の構成部品が面していない。そのため、シャフト5を覆うスペーサ86の形状が左右対称であれば、オイルポンプ6の形状にかかわらず、上層25a内のオイルの流れを左右対称とすることが可能である。つまり、オイルポンプ6の設計やレイアウトの自由度が高い。
(第7実施形態)
図16は、第7実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図である。本実施形態は、オイルポンプ6、油面安定部材75および仕切部材31が上からこの順番で配列している点で、他の実施形態と相違する。油面安定部材75と仕切部材31との間には、上槽25aとしての空間を確保するためのスペーサ86が配置されている。スペーサ86は、シャフト5(第2シャフト5t)を覆う円筒状の部材でありうる。オイル吸入口62qは、オイルポンプ6を支持する油面安定部材75の下面に設けられている。また、オイル吸入口62qから吸入されたオイルがオイルポンプ6の作動室64(図4参照)に導かれるように、油面安定部材75およびハウジング62にオイル吸入路62aが設けられている。
オイルポンプ6を油面安定部材75の上部に配置すると、低温の膨張機構3と高温のオイルポンプ6との距離をより十分に確保することができるとともに、上槽25aが断熱層として働くようになる。したがって、オイルポンプ6から膨張機構3への熱伝導を一層抑制することができる。なお、本実施形態においては、油面SLの位置が油面安定部材75の上面または下面と同じ高さにあってもよい。その場合、上槽25aのオイルが電動機4から撹拌作用を受けにくくなる。
以上、本明細書では、いくつかの実施形態について説明を行ったが、本発明がこれらに限定されるわけではない。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、2以上の実施形態を相互に組み合わせてよいことはもちろんであり、そのような組み合わせの実施形態は本発明に含まれる。
本発明の膨張機一体型圧縮機は、例えば、空気調和装置、給湯装置、乾燥機、冷凍冷蔵庫のための冷凍サイクル装置に好適に採用できる。図17に示すように、冷凍サイクル装置110は、膨張機一体型圧縮機200Aと、圧縮機構2で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器112と、膨張機構3で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器114とを備えている。圧縮機構2、放熱器112、膨張機構3および蒸発器114が配管によって接続され、冷媒回路が形成されている。
例えば、冷凍サイクル装置110が空気調和装置に適用される場合、圧縮機構2から膨張機構3への熱移動を抑制することにより、暖房運転時における圧縮機構2の吐出温度の低下による暖房能力の低下、冷房運転時における膨張機構3の吐出温度の上昇による冷房能力の低下を防ぐことができる。結果として、空気調和装置の成績係数が向上する。
本発明の第1実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の断面図 図1に示す膨張機一体型圧縮機のD1−D1横断面図 同じくD2−D2横断面図 図1の要部拡大図 ポンプ本体の平面図 第2シャフトの外周面に形成された給油用の溝を示す模式図 油面安定部材の斜視図 オイル流通孔とオイル吸入口との位置関係を示すD3−D3横断面図 オイル流通孔の位置の変形例を示す横断面図 オイル流通孔の位置の第2変形例を示す横断面図 図7Cに示すオイル流通孔の作用説明図 図7Aおよび図7Bに示すオイル流通孔の作用説明図 第2実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図 オイル流通孔とオイル吸入口との位置関係を示すD4−D4横断面図 オイル流通孔の位置の変形例を示す横断面図 第3実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図 オイル流通孔とオイル吸入口との位置関係を示すD5−D5横断面図 オイル流通孔の位置の変形例を示す横断面図 第4実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図 第5実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図 第6実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図 第7実施形態にかかる膨張機一体型圧縮機の要部拡大断面図 膨張機一体型圧縮機を用いたヒートポンプの構成図 従来の膨張機一体型圧縮機の断面図
符号の説明
1 密閉容器
2 圧縮機構
3 膨張機構
5 シャフト
6 オイルポンプ
24 密閉容器の内部空間
25 オイル貯まり
25a 上槽
25b 下槽
29 給油路
30A 断熱層
31,311 仕切部材
31h,31j オイル流通孔
32,33,34 スペーサ
62q オイル吸入口
75,751 油面安定部材
75a オイル戻し孔
75b 油面安定部材の下面
200A 膨張機一体型圧縮機
RP 基準面

Claims (11)

  1. 底部がオイル貯まりとして利用されるとともに、圧縮後の高圧の作動流体で内部空間が満たされる密閉容器と、
    前記密閉容器内の上部に配置され、作動流体を圧縮して前記密閉容器の内部空間へと吐出する圧縮機構と、
    前記オイル貯まりに貯められたオイルで周囲が満たされるように前記密閉容器の下部に配置され、膨張する作動流体から動力を回収する膨張機構と、
    前記膨張機構で回収した動力が前記圧縮機構に伝達されるように前記圧縮機構と前記膨張機構とを連結するシャフトと、
    前記シャフトの軸方向における前記圧縮機構と前記膨張機構との間に配置され、前記オイル貯まりに貯められたオイルをオイル吸入口から吸入して前記圧縮機構に供給するオイルポンプと、
    前記オイル貯まりを前記オイル吸入口が位置する上槽と前記膨張機構が位置する下槽とに仕切る仕切部材とを備え、
    前記上槽を構成する空間が、前記シャフトの軸線と前記オイル吸入口の中心とを含む基準面を対称面として鏡映対称であり、
    前記仕切部材には、前記基準面を対称面として鏡映対称となる位置に、前記上槽と前記下槽との間のオイルの流通を許容する前記オイル流通孔が合計で2つ設けられている、膨張機一体型圧縮機。
  2. 前記仕切部材が、前記シャフトの軸方向における前記オイルポンプと前記膨張機構との間に配置されており、前記オイルポンプの外周面、前記密閉容器の内周面および前記仕切部材の上面が、それぞれ、前記基準面を対称面として鏡映対称である、請求項1記載の膨張機一体型圧縮機。
  3. 前記仕切部材よりも上部に配置され、自身と前記仕切部材との間に前記上槽として機能する空間を形成するとともに、下面が前記基準面を対称面として鏡映対称である油面安定部材をさらに含む、請求項1記載の膨張機一体型圧縮機。
  4. 前記油面安定部材には、前記圧縮機構で使用されたオイルを前記上槽に戻すためのオイル戻し通路が複数箇所に設けられている、請求項3記載の膨張機一体型圧縮機。
  5. 前記シャフトの軸方向における前記仕切部材と前記膨張機構との間に配置され、前記仕切部材と前記膨張機構との間に前記下槽の一部としての断熱層を形成するスペーサをさらに含む、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機。
  6. 前記シャフトの内部には、前記圧縮機構の摺動部分に通ずる給油路が軸方向に延びるように形成されており、前記給油路に前記オイルポンプから吐出されたオイルが送り込まれるように、前記オイルポンプの内部に前記シャフトが通されている、請求項1記載の膨張機一体型圧縮機。
  7. 前記オイル吸入口が前記仕切部材に設けられており、
    前記オイル吸入口から吸入されたオイルが前記オイルポンプの作動室に導かれるように、前記上槽と前記作動室とを接続するオイル吸入路をさらに備えた、請求項6記載の膨張機一体型圧縮機。
  8. 前記仕切部材よりも上部に配置され、自身と前記仕切部材との間に前記上槽として機能する空間を形成し、前記オイル吸入口が設けられた油面安定部材と、
    前記オイル吸入口から吸入されたオイルが前記オイルポンプの作動室に導かれるように、前記上槽と前記作動室とを接続するオイル吸入路とをさらに備えた、請求項6記載の膨張機一体型圧縮機。
  9. 前記シャフトの軸線を通り、前記基準面に直交する直線上に、2つの前記オイル流通孔が位置している、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機。
  10. 前記圧縮機構がスクロール型の流体機構であり、
    前記膨張機構は、膨張させるべき作動流体を前記密閉容器の外部から膨張室に直接吸入するための吸入経路と、膨張後の作動流体を前記密閉容器の外部に直接吐出するための吐出経路とを有するロータリ型の流体機構である、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の膨張機一体型圧縮機を含む、冷凍サイクル装置。
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JPWO2012029203A1 (ja) * 2010-09-02 2013-10-28 三菱電機株式会社 膨張機および冷凍サイクル装置

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