JP2002106480A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JP2002106480A JP2002106480A JP2000297957A JP2000297957A JP2002106480A JP 2002106480 A JP2002106480 A JP 2002106480A JP 2000297957 A JP2000297957 A JP 2000297957A JP 2000297957 A JP2000297957 A JP 2000297957A JP 2002106480 A JP2002106480 A JP 2002106480A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回スクロール鏡板に両面にそれぞれ独立し
たスクロール圧縮機構を備え、スラスト力を相殺し、圧
力変動を平滑化して圧縮部の脈動をなくすことができ、
かつ圧縮能力の大型化が容易にできるスクロール圧縮機
を提供す。 【解決手段】 鏡板4aの両側に複数の渦巻き状のラップ
4bを有する旋回スクロール４と、このラップ4bに噛み合
う渦巻き状のラップ5b,6b を有し旋回スクロールの両側
に配置された第１、第２の固定スクロール5,6 と、第
１、第２の固定スクロール5,6 及び旋回スクロール４の
中心部を貫通する駆動軸７とを備え、自転防止機構を、
駆動軸７周辺の鏡板4aとフレーム９との摺動面間に設け
られたガイド13と、摺動面のどちらか一方の面に設けら
れ、ガイド13に係合するガイド溝14とから構成し、複数
の圧縮機構10のそれぞれに、吸入孔と吐出孔とを設け、
吸入孔と吸入管11を連通する圧縮経路と、吐出孔と吐出
管12を連通する圧縮経路を備えた。
たスクロール圧縮機構を備え、スラスト力を相殺し、圧
力変動を平滑化して圧縮部の脈動をなくすことができ、
かつ圧縮能力の大型化が容易にできるスクロール圧縮機
を提供す。 【解決手段】 鏡板4aの両側に複数の渦巻き状のラップ
4bを有する旋回スクロール４と、このラップ4bに噛み合
う渦巻き状のラップ5b,6b を有し旋回スクロールの両側
に配置された第１、第２の固定スクロール5,6 と、第
１、第２の固定スクロール5,6 及び旋回スクロール４の
中心部を貫通する駆動軸７とを備え、自転防止機構を、
駆動軸７周辺の鏡板4aとフレーム９との摺動面間に設け
られたガイド13と、摺動面のどちらか一方の面に設けら
れ、ガイド13に係合するガイド溝14とから構成し、複数
の圧縮機構10のそれぞれに、吸入孔と吐出孔とを設け、
吸入孔と吸入管11を連通する圧縮経路と、吐出孔と吐出
管12を連通する圧縮経路を備えた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール圧縮機
に係り、詳しくは旋回スクロール鏡板に両面にそれぞれ
独立したスクロール圧縮機構を備えたツイン式圧縮機の
構造に関する。
に係り、詳しくは旋回スクロール鏡板に両面にそれぞれ
独立したスクロール圧縮機構を備えたツイン式圧縮機の
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール圧縮機は、通常、それ
ぞれに設けられた渦捲き状のラップを互いに噛み合わせ
るように一対のスクロール部材を配置し、これらスクロ
ール部材を相対的に公転円運動（自転の伴わない旋回運
動）させることにより、前記渦捲き状のラップの噛み合
わせにより形成される圧縮室に取込まれた冷媒の圧力を
変えて吐出するように構成されていた。このようなスク
ロール圧縮機において、圧縮容量の増大を図るために、
１つの駆動軸で複数のスクロール圧縮機構を共通に駆動
する方式が考えられている。たとえば、特開昭５９─１
２１８８号公報に示されているものでは、旋回部材と固
定部材とを対向させて設け、これら両部材の対向面に互
いに噛み合って圧縮空間を形成する旋回スクロールと固
定スクロールとを駆動軸回りに複数対突設して実現して
いる。
ぞれに設けられた渦捲き状のラップを互いに噛み合わせ
るように一対のスクロール部材を配置し、これらスクロ
ール部材を相対的に公転円運動（自転の伴わない旋回運
動）させることにより、前記渦捲き状のラップの噛み合
わせにより形成される圧縮室に取込まれた冷媒の圧力を
変えて吐出するように構成されていた。このようなスク
ロール圧縮機において、圧縮容量の増大を図るために、
１つの駆動軸で複数のスクロール圧縮機構を共通に駆動
する方式が考えられている。たとえば、特開昭５９─１
２１８８号公報に示されているものでは、旋回部材と固
定部材とを対向させて設け、これら両部材の対向面に互
いに噛み合って圧縮空間を形成する旋回スクロールと固
定スクロールとを駆動軸回りに複数対突設して実現して
いる。
【０００３】また、特開昭５７─２０３８０１号公報に
示されているものでは、旋回部材の両面に対向させて第
１および第２の固定部材との対向面に互いに噛み合って
圧縮空間を形成する旋回スクロールと固定スクロールと
を駆動軸を中心にして二対突設して実現している。
示されているものでは、旋回部材の両面に対向させて第
１および第２の固定部材との対向面に互いに噛み合って
圧縮空間を形成する旋回スクロールと固定スクロールと
を駆動軸を中心にして二対突設して実現している。
【０００４】しかしながら、このように構成された、い
わゆる共通駆動方式ものにあっては次のような問題があ
った。すなわち、旋回部材と固定部材との間に複数の圧
縮空間を形成するものにあっては、旋回部材に大きなス
ラスト力が作用するので、このスラスト力の吸収が困難
であるばかりか、各圧縮空間の性能差によって起こるス
ラスト力の異なりが原因して旋回部材の挙動に悪影響を
与える問題があった。
わゆる共通駆動方式ものにあっては次のような問題があ
った。すなわち、旋回部材と固定部材との間に複数の圧
縮空間を形成するものにあっては、旋回部材に大きなス
ラスト力が作用するので、このスラスト力の吸収が困難
であるばかりか、各圧縮空間の性能差によって起こるス
ラスト力の異なりが原因して旋回部材の挙動に悪影響を
与える問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、旋回スクロール鏡板に両面にそれ
ぞれ独立した複数のスクロール圧縮機構を備え、スラス
ト力を相殺し、圧力変動を平滑化して圧縮部の脈動をな
くすことができ、かつ圧縮能力の大型化が容易にできる
ツイン式のスクロール圧縮機を提供することを目的とし
ている。
鑑みなされたもので、旋回スクロール鏡板に両面にそれ
ぞれ独立した複数のスクロール圧縮機構を備え、スラス
ト力を相殺し、圧力変動を平滑化して圧縮部の脈動をな
くすことができ、かつ圧縮能力の大型化が容易にできる
ツイン式のスクロール圧縮機を提供することを目的とし
ている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためなされたもので、鏡板の両側に複数の渦巻き状
のラップを有する旋回スクロールと、このラップに噛み
合う渦巻き状のラップを有し前記旋回スクロールの両側
に配置された第１、第２の固定スクロールと、同第１、
第２の固定スクロールおよび前記旋回スクロールの中心
部を貫通し、同旋回スクロールを旋回駆動する駆動軸
と、同駆動軸を支承する軸受を備え、前記旋回スクロー
ルを摺動自在に支持するフレームと、前記旋回スクロー
ルの自転を防止しながら公転旋回させる自転防止機構と
から成り、前記複数の両ラップを噛み合せ、それぞれ独
立した圧縮機構を形成し、同圧縮機構に吸入管より冷媒
ガスを吸入し、圧縮した冷媒ガス吐出管より外部へ吐出
するようにしてなるスクロール圧縮機において、前記自
転防止機構を、前記駆動軸周辺の前記旋回スクロール鏡
板と前記フレームとの摺動面間に設けられたガイドと、
同摺動面の少なくともどちらか一方の面に設けられ、前
記ガイドに係合するガイド溝とから構成するとともに、
前記複数の圧縮機構のそれぞれに、吸入孔と吐出孔とを
設け、少なくとも１つの吸入孔と前記吸入管を連通する
圧縮経路と、少なくとも１つの吐出孔と前記吐出管を連
通する圧縮経路を備えた構成となっている。
するためなされたもので、鏡板の両側に複数の渦巻き状
のラップを有する旋回スクロールと、このラップに噛み
合う渦巻き状のラップを有し前記旋回スクロールの両側
に配置された第１、第２の固定スクロールと、同第１、
第２の固定スクロールおよび前記旋回スクロールの中心
部を貫通し、同旋回スクロールを旋回駆動する駆動軸
と、同駆動軸を支承する軸受を備え、前記旋回スクロー
ルを摺動自在に支持するフレームと、前記旋回スクロー
ルの自転を防止しながら公転旋回させる自転防止機構と
から成り、前記複数の両ラップを噛み合せ、それぞれ独
立した圧縮機構を形成し、同圧縮機構に吸入管より冷媒
ガスを吸入し、圧縮した冷媒ガス吐出管より外部へ吐出
するようにしてなるスクロール圧縮機において、前記自
転防止機構を、前記駆動軸周辺の前記旋回スクロール鏡
板と前記フレームとの摺動面間に設けられたガイドと、
同摺動面の少なくともどちらか一方の面に設けられ、前
記ガイドに係合するガイド溝とから構成するとともに、
前記複数の圧縮機構のそれぞれに、吸入孔と吐出孔とを
設け、少なくとも１つの吸入孔と前記吸入管を連通する
圧縮経路と、少なくとも１つの吐出孔と前記吐出管を連
通する圧縮経路を備えた構成となっている。
【０００７】また、前記駆動軸を前記旋回スクロール鏡
板の上下両端で前記軸受により支持してなる構成となっ
ている。
板の上下両端で前記軸受により支持してなる構成となっ
ている。
【０００８】また、前記ガイドに複数のボールを用いる
とともに、前記ガイド溝が公転旋回半径に等しい環状溝
からなる構成となっている。
とともに、前記ガイド溝が公転旋回半径に等しい環状溝
からなる構成となっている。
【０００９】また、前記環状溝を断面Ｖ字状または半円
弧状に形成した構成となっている。
弧状に形成した構成となっている。
【００１０】また、前記ガイドを前記旋回スクロール鏡
板に設けられ、同鏡板の両面に突設する複数のピンから
なる構成となっている。
板に設けられ、同鏡板の両面に突設する複数のピンから
なる構成となっている。
【００１１】また、前記ガイドに複数の十字状キーを用
いるとともに、前記ガイド溝が前記旋回スクロール鏡板
と前記フレームに設けられ、互いに直交する溝からなる
構成となっている。
いるとともに、前記ガイド溝が前記旋回スクロール鏡板
と前記フレームに設けられ、互いに直交する溝からなる
構成となっている。
【００１２】また、前記ガイドを前記駆動軸を挟んで相
対向し、前記旋回スクロール鏡板の一方の面より突設す
る１対の円筒状ローラと、同ローラに直交し前記旋回ス
クロール鏡板の他方の面より突設する１対の円筒状ロー
ラとからなる構成となっている。
対向し、前記旋回スクロール鏡板の一方の面より突設す
る１対の円筒状ローラと、同ローラに直交し前記旋回ス
クロール鏡板の他方の面より突設する１対の円筒状ロー
ラとからなる構成となっている。
【００１３】また、前記ガイドが前記旋回スクロール鏡
板の両面に設けら、それぞれ互いに直交する棒状キーか
らなる構成となっている。
板の両面に設けら、それぞれ互いに直交する棒状キーか
らなる構成となっている。
【００１４】また、前記自転防止機構にオルダムリング
を用いた構成となっている。
を用いた構成となっている。
【００１５】また、前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左
右に４つ形成し、上下の圧縮機構の圧縮経路をそれぞれ
並列に接続した構成となっている。
右に４つ形成し、上下の圧縮機構の圧縮経路をそれぞれ
並列に接続した構成となっている。
【００１６】また、前記複数の圧縮機構の吸入孔をそれ
ぞれ異なる位置に設けた構成となっている。
ぞれ異なる位置に設けた構成となっている。
【００１７】また、前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左
右に４つ形成し、同一面側の２つ圧縮経路をそれぞれ直
列に接続した構成となっている。
右に４つ形成し、同一面側の２つ圧縮経路をそれぞれ直
列に接続した構成となっている。
【００１８】また、前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左
右に４つ形成し、４つの圧縮機構を直列に接続した構成
となっている。
右に４つ形成し、４つの圧縮機構を直列に接続した構成
となっている。
【００１９】また、前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左
右に４つ形成し、上下の渦巻き状のラップの位相をそれ
ぞれ等しくした構成となっている。
右に４つ形成し、上下の渦巻き状のラップの位相をそれ
ぞれ等しくした構成となっている。
【００２０】また、前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左
右に４つ形成し、上下の渦巻き状のラップの位相をそれ
ぞれ１８０°ずらした構成となっている。
右に４つ形成し、上下の渦巻き状のラップの位相をそれ
ぞれ１８０°ずらした構成となっている。
【００２１】また、前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左
右に４つ形成し、それぞれの渦巻き状のラップの位相を
９０°づつずらした構成となっている。
右に４つ形成し、それぞれの渦巻き状のラップの位相を
９０°づつずらした構成となっている。
【００２２】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
図面を参照して詳細に説明する。図１と、図２と、図３
（Ａ）および図３（Ｂ）において、密閉容器１内に電動
機２と、この電動機２で駆動される圧縮部３を上下に配
置し、同圧縮部３を、鏡板4aの上下両面に面対称に設け
た２つの渦巻き状のラップ4bと、中心軸線を対称に周方
向左右に設けた計４つの渦巻き状のラップ4bを有する旋
回スクロール４と、これらのラップ4bに噛み合う渦巻き
状のラップ5b,6b をそれぞれ有し、前記旋回スクロール
４の両側に配置された第１固定スクロール５および、第
２の固定スクロール６と、同第１、第２の固定スクロー
ル５、６および前記旋回スクロール４の中心部を貫通
し、同旋回スクロール４を旋回駆動する駆動軸７と、同
駆動軸を支承する軸受８を備え、前記旋回スクロール４
を摺動自在に支持するフレーム９と、前記旋回スクロー
ル４の自転を防止しながら公転旋回させる自転防止機構
とから成り、前記複数の両ラップを噛み合せ、それぞれ
独立した圧縮機構10を形成し、同圧縮機構10に吸入管11
より冷媒ガスを吸入し、圧縮した冷媒ガス吐出管12より
外部へ吐出するように構成されている。
図面を参照して詳細に説明する。図１と、図２と、図３
（Ａ）および図３（Ｂ）において、密閉容器１内に電動
機２と、この電動機２で駆動される圧縮部３を上下に配
置し、同圧縮部３を、鏡板4aの上下両面に面対称に設け
た２つの渦巻き状のラップ4bと、中心軸線を対称に周方
向左右に設けた計４つの渦巻き状のラップ4bを有する旋
回スクロール４と、これらのラップ4bに噛み合う渦巻き
状のラップ5b,6b をそれぞれ有し、前記旋回スクロール
４の両側に配置された第１固定スクロール５および、第
２の固定スクロール６と、同第１、第２の固定スクロー
ル５、６および前記旋回スクロール４の中心部を貫通
し、同旋回スクロール４を旋回駆動する駆動軸７と、同
駆動軸を支承する軸受８を備え、前記旋回スクロール４
を摺動自在に支持するフレーム９と、前記旋回スクロー
ル４の自転を防止しながら公転旋回させる自転防止機構
とから成り、前記複数の両ラップを噛み合せ、それぞれ
独立した圧縮機構10を形成し、同圧縮機構10に吸入管11
より冷媒ガスを吸入し、圧縮した冷媒ガス吐出管12より
外部へ吐出するように構成されている。
【００２３】前記駆動軸７は前記旋回スクロール４およ
び第１、第２の固定スクロール５、６の中心部を貫通
し、前記旋回スクロール４に嵌合する部分は、駆動軸７
の軸心線ａに対してその軸心線ｂを公転旋回半径δs だ
け偏心させた偏心軸7aが形成されている。この偏心量
は、駆動軸７を介して前記旋回スクロール４を自転を伴
わない旋回駆動させたときにに４個の独立した圧縮機構
10にそれぞれ正常な圧縮動作を行わせる値に設定されて
いる。
び第１、第２の固定スクロール５、６の中心部を貫通
し、前記旋回スクロール４に嵌合する部分は、駆動軸７
の軸心線ａに対してその軸心線ｂを公転旋回半径δs だ
け偏心させた偏心軸7aが形成されている。この偏心量
は、駆動軸７を介して前記旋回スクロール４を自転を伴
わない旋回駆動させたときにに４個の独立した圧縮機構
10にそれぞれ正常な圧縮動作を行わせる値に設定されて
いる。
【００２４】前記自転防止機構を、前記駆動軸７周辺の
前記旋回スクロール鏡板4aと前記フレーム９との摺動面
間に設けられたボールガイド13からなるガイドと、同摺
動面の少なくともどちらか一方の面に、前記駆動軸７の
軸心より円周方向に、円周軌道の半径δｂが前記公転旋
回半径δs と等しい複数の環状の断面Ｖ字状または半円
弧状に形成したガイド溝14とを設け、前記ボールガイド
13をガイド溝14に係合させて円運動し、前記旋回スクロ
ール４に公転旋回運動を与える構成となっている。
前記旋回スクロール鏡板4aと前記フレーム９との摺動面
間に設けられたボールガイド13からなるガイドと、同摺
動面の少なくともどちらか一方の面に、前記駆動軸７の
軸心より円周方向に、円周軌道の半径δｂが前記公転旋
回半径δs と等しい複数の環状の断面Ｖ字状または半円
弧状に形成したガイド溝14とを設け、前記ボールガイド
13をガイド溝14に係合させて円運動し、前記旋回スクロ
ール４に公転旋回運動を与える構成となっている。
【００２５】前記複数の圧縮機構10のそれぞれに、吸入
孔11a,11b,11c,11d と吐出孔12a,12b,12c,12d とを設
け、少なくとも１つの吸入孔と前記吸入管11とを連通す
る圧縮経路15と、少なくとも１つの吐出孔と前記吐出管
12を連通する圧縮経路15を備えた構成となっている。
孔11a,11b,11c,11d と吐出孔12a,12b,12c,12d とを設
け、少なくとも１つの吸入孔と前記吸入管11とを連通す
る圧縮経路15と、少なくとも１つの吐出孔と前記吐出管
12を連通する圧縮経路15を備えた構成となっている。
【００２６】図４は本発明による自転防止機構の第２の
実施例を示したもので、前記ガイドを前記旋回スクロー
ル鏡板4aに設けられ、同鏡板4aの両面に突設する複数の
ピン13a からなり、前記フレーム９の上下の摺動面に、
上記と同様複数の環状溝が設けられ、ピン13a を環状溝
に係合させて円運動し、前記旋回スクロール４に公転旋
回運動を与える構成となっている。
実施例を示したもので、前記ガイドを前記旋回スクロー
ル鏡板4aに設けられ、同鏡板4aの両面に突設する複数の
ピン13a からなり、前記フレーム９の上下の摺動面に、
上記と同様複数の環状溝が設けられ、ピン13a を環状溝
に係合させて円運動し、前記旋回スクロール４に公転旋
回運動を与える構成となっている。
【００２７】図５は本発明による自転防止機構の第３の
実施例を示したもので、（Ａ）は上面図、（Ｂ）は断面
図である。前記ガイドに複数の十字状キーガイド13b を
用いるとともに、互いに直交する旋回スクロール鏡板4a
に設けらたガイド溝14a'と、前記フレーム９に設けらた
ガイド溝14a から構成され、前記十字状キーガイド13b
をガイド溝14a,14a'係合させて円運動し、前記旋回スク
ロール４に公転旋回運動を与える構成となっている。な
お、前記十字状キーガイド13b の替わりに、前記旋回ス
クロール鏡板4aの両面に設けら、それぞれ互いに直交す
る棒状キーからなる構成としてもよい。
実施例を示したもので、（Ａ）は上面図、（Ｂ）は断面
図である。前記ガイドに複数の十字状キーガイド13b を
用いるとともに、互いに直交する旋回スクロール鏡板4a
に設けらたガイド溝14a'と、前記フレーム９に設けらた
ガイド溝14a から構成され、前記十字状キーガイド13b
をガイド溝14a,14a'係合させて円運動し、前記旋回スク
ロール４に公転旋回運動を与える構成となっている。な
お、前記十字状キーガイド13b の替わりに、前記旋回ス
クロール鏡板4aの両面に設けら、それぞれ互いに直交す
る棒状キーからなる構成としてもよい。
【００２８】図６は本発明による自転防止機構の第４の
実施例を示したもので、（Ａ）は断面図、（Ｂ）は上面
図である。前記ガイドを前記駆動軸７を挟んで相対向
し、前記旋回スクロール鏡板4aの一方の面より突設する
１対の円筒状ローラ13c と、同ローラ13c に直交し前記
旋回スクロール鏡板4aの他方の面より突設する１対の円
筒状ローラ13c'とからなる構成とし、前記フレーム９に
ガイド溝を設けず、前記偏心軸7aの旋回運動により、フ
レーム９の上下の摺動面に、円筒状ローラ13c,13c'を円
運動させ、前記旋回スクロール４に公転旋回運動を与え
る。なお、上記自転防止機構はオルダムリングを用い方
法であるが、前記駆動軸７周辺にオルダムリングを用い
た自転防止機構としてもよい。
実施例を示したもので、（Ａ）は断面図、（Ｂ）は上面
図である。前記ガイドを前記駆動軸７を挟んで相対向
し、前記旋回スクロール鏡板4aの一方の面より突設する
１対の円筒状ローラ13c と、同ローラ13c に直交し前記
旋回スクロール鏡板4aの他方の面より突設する１対の円
筒状ローラ13c'とからなる構成とし、前記フレーム９に
ガイド溝を設けず、前記偏心軸7aの旋回運動により、フ
レーム９の上下の摺動面に、円筒状ローラ13c,13c'を円
運動させ、前記旋回スクロール４に公転旋回運動を与え
る。なお、上記自転防止機構はオルダムリングを用い方
法であるが、前記駆動軸７周辺にオルダムリングを用い
た自転防止機構としてもよい。
【００２９】図７は本発明による圧縮機構10の圧縮経路
を示したもので、前記旋回スクロール鏡板4aの上下左右
に形成された４つの圧縮機構10のそれぞれの吸入孔11a,
11b,11c,11d と吸入管11を並列に接続するとともに、そ
れぞれの吐出孔12a,12b,12c,12d と吐出管12を並列に接
続し、各圧縮機構10がそれぞれ単独圧縮する圧縮経路15
により構成したもので、同一密閉容器１内に複数のスク
ロール圧縮機構10を備えることで、油面確保などの各種
運転条件を等しくすることにより、バラツキの少なくで
き、性能の良い圧縮機となる。また、同じ排除容積の個
別構成の単独圧縮より、小型化ができ、かつ振動、騒音
が少なく信頼性を向上することができる。
を示したもので、前記旋回スクロール鏡板4aの上下左右
に形成された４つの圧縮機構10のそれぞれの吸入孔11a,
11b,11c,11d と吸入管11を並列に接続するとともに、そ
れぞれの吐出孔12a,12b,12c,12d と吐出管12を並列に接
続し、各圧縮機構10がそれぞれ単独圧縮する圧縮経路15
により構成したもので、同一密閉容器１内に複数のスク
ロール圧縮機構10を備えることで、油面確保などの各種
運転条件を等しくすることにより、バラツキの少なくで
き、性能の良い圧縮機となる。また、同じ排除容積の個
別構成の単独圧縮より、小型化ができ、かつ振動、騒音
が少なく信頼性を向上することができる。
【００３０】図８は本発明による圧縮経路の第２の実施
例を示したもので、前記旋回スクロール鏡板4aの上下左
右の４つの圧縮機構10の同一面側の２つ圧縮経路15をそ
れぞれ直列に接続し、さらに上下を並列に接続して、多
段圧縮する構成としたもので、この多段圧縮により、容
易に圧縮比が大きくでき、圧縮機の大型化が容易に図れ
る。
例を示したもので、前記旋回スクロール鏡板4aの上下左
右の４つの圧縮機構10の同一面側の２つ圧縮経路15をそ
れぞれ直列に接続し、さらに上下を並列に接続して、多
段圧縮する構成としたもので、この多段圧縮により、容
易に圧縮比が大きくでき、圧縮機の大型化が容易に図れ
る。
【００３１】図９は本発明による圧縮経路の第３の実施
例を示したもので、前記旋回スクロール鏡板4aの上下左
右の４つの圧縮機構10を全て直列に接続して、多段圧縮
する構成としたもので、この多段圧縮により、上記と同
様容易に圧縮比が大きくでき、圧縮機の大型化が容易に
図れる。
例を示したもので、前記旋回スクロール鏡板4aの上下左
右の４つの圧縮機構10を全て直列に接続して、多段圧縮
する構成としたもので、この多段圧縮により、上記と同
様容易に圧縮比が大きくでき、圧縮機の大型化が容易に
図れる。
【００３２】また、前記上下左右に４つの圧縮機構10
の、上下の渦巻き状のラップの位相をそれぞれ１８０°
ずらした構成または、４つの渦巻き状のラップの位相を
それぞれ９０°づつずらした構成とすることにより、圧
縮冷媒の吐出のタイミングをずらすことができ、圧力変
動の平滑化をし、圧縮部の脈動をなくすことができる。
の、上下の渦巻き状のラップの位相をそれぞれ１８０°
ずらした構成または、４つの渦巻き状のラップの位相を
それぞれ９０°づつずらした構成とすることにより、圧
縮冷媒の吐出のタイミングをずらすことができ、圧力変
動の平滑化をし、圧縮部の脈動をなくすことができる。
【００３３】以上に説明したように、旋回スクロール鏡
板4aに両面にそれぞれ独立した複数のスクロール圧縮機
構10を備え、自転防止機構を、前記駆動軸７周辺の前記
旋回スクロール鏡板4aと前記フレーム７との摺動面間に
設けられたガイド13と、同摺動面の少なくともどちらか
一方の面に設けられ、前記ガイド13に係合するガイド溝
14とから構成するとともに、前記複数の圧縮機構10のそ
れぞれに、吸入孔と吐出孔とを設け、少なくとも１つの
吸入孔と前記吸入管11を連通する圧縮経路15と、少なく
とも１つの吐出孔と前記吐出管12を連通する圧縮経路15
を備えた構成とすることにより、スラスト力を相殺し、
圧力変動を平滑化して圧縮部の脈動をなくすことがで
き、かつ圧縮能力の大型化が容易にできるツイン式のス
クロール圧縮機となる。
板4aに両面にそれぞれ独立した複数のスクロール圧縮機
構10を備え、自転防止機構を、前記駆動軸７周辺の前記
旋回スクロール鏡板4aと前記フレーム７との摺動面間に
設けられたガイド13と、同摺動面の少なくともどちらか
一方の面に設けられ、前記ガイド13に係合するガイド溝
14とから構成するとともに、前記複数の圧縮機構10のそ
れぞれに、吸入孔と吐出孔とを設け、少なくとも１つの
吸入孔と前記吸入管11を連通する圧縮経路15と、少なく
とも１つの吐出孔と前記吐出管12を連通する圧縮経路15
を備えた構成とすることにより、スラスト力を相殺し、
圧力変動を平滑化して圧縮部の脈動をなくすことがで
き、かつ圧縮能力の大型化が容易にできるツイン式のス
クロール圧縮機となる。
【００３４】
【発明の効果】以上のように本発明においては、旋回ス
クロール鏡板に両面にそれぞれ独立したスクロール圧縮
機構を備え、スラスト力を相殺し、圧力変動を平滑化し
て圧縮部の脈動をなくすことができ、かつ圧縮能力の大
型化が容易にできるツイン式のスクロール圧縮機とな
る。
クロール鏡板に両面にそれぞれ独立したスクロール圧縮
機構を備え、スラスト力を相殺し、圧力変動を平滑化し
て圧縮部の脈動をなくすことができ、かつ圧縮能力の大
型化が容易にできるツイン式のスクロール圧縮機とな
る。
【図１】本発明の実施例を示すスクロール圧縮機の概略
側断面図である。
側断面図である。
【図２】本発明の実施例を示すラップの要部上面図であ
る。
る。
【図３】本発明の実施例を示す自転防止機構の、（Ａ）
は上面図、（Ｂ）は要部拡大断面図である。
は上面図、（Ｂ）は要部拡大断面図である。
【図４】本発明の自転防止機構の第２の実施例を示す要
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
【図５】本発明の自転防止機構の第３の実施例を示す要
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
【図６】本発明の自転防止機構の第４の実施例を示す要
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
【図７】本発明の各圧縮機構の圧縮経路を示す概念的説
明図である。
明図である。
【図８】本発明の各圧縮機構の圧縮経路の第２の実施例
を示す概念的説明図である。
を示す概念的説明図である。
【図９】本発明の各圧縮機構の圧縮経路の第３の実施例
を示す概念的説明図である。
を示す概念的説明図である。
１ 密閉容器 ２ 電動機 ３ 圧縮部 ４ 旋回スクロール 4a 旋回スクロール鏡板 ５ 第１固定スクロール ６ 第２固定スクロール 4b,5b,6b ラップ ７ 駆動軸 ８ 軸受 ９ フレーム 10 圧縮機構 11 吸入管 12 吐出管 13 ガイド（ボールガイド） 14 ガイド溝 15 圧縮経路
Claims (16)
- 【請求項１】 鏡板の両側に複数の渦巻き状のラップを
有する旋回スクロールと、このラップに噛み合う渦巻き
状のラップを有し前記旋回スクロールの両側に配置され
た第１、第２の固定スクロールと、同第１、第２の固定
スクロールおよび前記旋回スクロールの中心部を貫通
し、同旋回スクロールを旋回駆動する駆動軸と、同駆動
軸を支承する軸受を備え、前記旋回スクロールを摺動自
在に支持するフレームと、前記旋回スクロールの自転を
防止しながら公転旋回させる自転防止機構とから成り、
前記複数の両ラップを噛み合せ、それぞれ独立した圧縮
機構を形成し、同圧縮機構に吸入管より冷媒ガスを吸入
し、圧縮した冷媒ガス吐出管より外部へ吐出するように
してなるスクロール圧縮機において、 前記自転防止機構を、前記駆動軸周辺の前記旋回スクロ
ール鏡板と前記フレームとの摺動面間に設けられたガイ
ドと、同摺動面の少なくともどちらか一方の面に設けら
れ、前記ガイドに係合するガイド溝とから構成するとと
もに、前記複数の圧縮機構のそれぞれに、吸入孔と吐出
孔とを設け、少なくとも１つの吸入孔と前記吸入管を連
通する圧縮経路と、少なくとも１つの吐出孔と前記吐出
管を連通する圧縮経路を備えてなることを特徴とするス
クロール圧縮機。 - 【請求項２】 前記駆動軸を前記旋回スクロール鏡板の
上下両端で前記軸受により支持してなることを特徴とす
る請求項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項３】 前記ガイドに複数のボールを用いるとと
もに、前記ガイド溝が公転旋回半径に等しい環状溝から
なることを特徴とする請求項１記載のスクロール圧縮
機。 - 【請求項４】 前記環状溝を断面Ｖ字状または半円弧状
に形成してなることを特徴とする請求項２記載のスクロ
ール圧縮機。 - 【請求項５】 前記ガイドを前記旋回スクロール鏡板に
設けられ、同鏡板の両面に突設する複数のピンからなる
ことを特徴とする請求項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項６】 前記ガイドに複数の十字状キーを用いる
とともに、前記ガイド溝が前記旋回スクロール鏡板と前
記フレームに設けられ、互いに直交する溝からなること
を特徴とする請求項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項７】 前記ガイドを前記駆動軸を挟んで相対向
し、前記旋回スクロール鏡板の一方の面より突設する１
対の円筒状ローラと、同ローラに直交し前記旋回スクロ
ール鏡板の他方の面より突設する１対の円筒状ローラと
からなることを特徴とする請求項１記載のスクロール圧
縮機。 - 【請求項８】 前記ガイドが前記旋回スクロール鏡板の
両面に設けら、それぞれ互いに直交する棒状キーからな
ることを特徴とする請求項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項９】 前記自転防止機構にオルダムリングを用
いてなることを特徴とする請求項１記載のスクロール圧
縮機。 - 【請求項１０】 前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左右
に４つ形成し、上下の圧縮機構の圧縮経路をそれぞれ並
列に接続してなることを特徴とする請求項１記載のスク
ロール圧縮機。 - 【請求項１１】 前記複数の圧縮機構の吸入孔をそれぞ
れ異なる位置に設けてなることを特徴とする請求項１記
載のスクロール圧縮機。 - 【請求項１２】 前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左右
に４つ形成し、前記圧縮機構の同一面側の２つ圧縮経路
をそれぞれ直列に接続してなることを特徴とする請求項
１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項１３】 前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左右
に４つ形成し、４つの圧縮機構を直列に接続してなるこ
とを特徴とする請求項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項１４】 前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左右
に４つ形成し、上下の渦巻き状のラップの位相をそれぞ
れ等しくしてなることを特徴とする請求項１記載のスク
ロール圧縮機。 - 【請求項１５】 前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左右
に４つ形成し、上下の渦巻き状のラップの位相をそれぞ
れ１８０°ずらしてなることを特徴とする請求項１記載
のスクロール圧縮機。 - 【請求項１６】 前記複数の圧縮機構を鏡板の上下左右
に４つ形成し、４つの渦巻き状のラップの位相をそれぞ
れ９０°づつずらしてなることを特徴とする請求項１記
載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000297957A JP2002106480A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000297957A JP2002106480A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002106480A true JP2002106480A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=18779991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000297957A Pending JP2002106480A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002106480A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009093470A1 (ja) * | 2008-01-24 | 2009-07-30 | Daikin Industries, Ltd. | 回転式流体機械 |
| WO2010013351A1 (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-04 | 株式会社リッチストーン | スクロール流体機械 |
| JP2010090820A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Daikin Ind Ltd | 二段圧縮機 |
| JP2010106754A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機 |
-
2000
- 2000-09-29 JP JP2000297957A patent/JP2002106480A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009093470A1 (ja) * | 2008-01-24 | 2009-07-30 | Daikin Industries, Ltd. | 回転式流体機械 |
| US8323009B2 (en) | 2008-01-24 | 2012-12-04 | Daikin Industries, Ltd. | Rotary-type fluid machine |
| WO2010013351A1 (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-04 | 株式会社リッチストーン | スクロール流体機械 |
| JP2010090820A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Daikin Ind Ltd | 二段圧縮機 |
| JP2010106754A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機 |
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