JPWO2009113534A1 - ピンタイプ保持器およびピンタイプ保持器の組立方法 - Google Patents

ピンタイプ保持器およびピンタイプ保持器の組立方法 Download PDF

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Abstract

第1リング1の貫通穴31に円錐内周面を有する外側テーパ部材4を配置し、かつ、上記円錐内周面に当接する円錐外周面を有する内側テーパ部材5を配置する。貫通穴31にねじ部材6を所定量ねじ込んで、内側テーパ部材5の軸方向の端面を、軸方向に第2リング2の方に所定の力で押圧することによって、外側テーパ部材4の外面を、第1リング1の貫通穴31の方に所定の力で押圧する。ピン3の第1リング1側の一端部および第1リング1に接触する溶接部7を形成し、この溶接部7でピン3が第1リング1から抜けでることを防止する。

Description

本発明は、ピンタイプ保持器に関し、特に、風力発電装置や鉄鋼圧延機等に使用する円錐ころ軸受や円筒ころ軸受で使用すれば好適なピンタイプ保持器に関する。また、本発明は、ピンタイプ保持器の組立方法に関する。
従来、ピンタイプ保持器としては、特開2004−245392号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
このピンタイプ保持器は、第1リング、第2リング、複数のピン、および、複数の環状のブッシュを備える。
上記第1リングは、複数の貫通穴を有する一方、上記第2リングは、複数のねじ穴を有する。上記各貫通穴は、略第1リングの軸方向に延在し、上記各ねじ穴は、略第2リングの軸方向に延在している。上記複数の貫通穴は、第1リングの周方向に互いに間隔をおいて配置され、上記複数のねじ穴は、第2リングの周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記ピンの一端部は、第1リングの上記貫通穴に収容される一方、上記ピンの他端部は、第2リングの上記ねじ穴に螺合されて上記第2リングに固定されている。
上記ブッシュは、圧入により第1リングの上記貫通穴と上記ピンの一端部との間に配置されている。上記ブッシュによって、第1リングに対して上記ピンの一端部を相対移動不可にした後、溶接を行って、第1リングに上記ピンの一端部を固定している。
特開2004−245392号公報(第1図)
上記従来のピンタイプ保持器では、貫通穴の加工を行う際、数十μm程度の穴径の加工ばらつきが発生することを避けがたい。このため、従来のピンタイプ保持器では、上記加工ばらつきよりも格段に小さい締め代(正確には、上記貫通穴と上記ブッシュとの所望の締め代)を実現するため、ブッシュの選択嵌合いを行うことが必要不可欠である。ここで、このブッシュの選択嵌合いに、多大な時間および労力が必要になり、このブッシュの選択嵌合いが、量産化の妨げになる。
また、上記従来のピンタイプ保持器では、適切なサイズのブッシュを選択して挿入することが難しくて、締め代の調整が難しい。また、締め代が誤った値に設定されたことに起因して、完全剛体でないブッシュの溶接部に局所的に大きな応力が作用して、溶接部が変形することがある。
そこで、本発明の課題は、第1リングの貫通穴の内周面およびこの貫通穴に配置されているピンの貫通穴配置部の外周面に所望の面圧を簡単安価に付与することができて、強度に優れ、かつ、量産化に優れるピンタイプ保持器を提供することにある。また、本発明の課題は、そのようなピンタイプ保持器の組立方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明のピンタイプ保持器は、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1リングの上記貫通穴内に配置された貫通穴配置部を有するピンと、
上記第1リングの上記貫通穴の内周面に当接する外面と、軸方向の一方の側に位置する端面と、上記端面から軸方向に離れるにしたがって内径が大きくなる環状または略環状のテーパ内面とを有する外側テーパ部材と、
上記ピンの上記貫通穴配置部に当接する内面と、軸方向において上記外側テーパ部材の上記端面側とは反対側に位置する端面と、その端面から軸方向に離れるにしたがって外径が小さくなると共に、上記外側テーパ部材の上記テーパ内面に当接する環状または略環状のテーパ外面とを有する内側テーパ部材と、
ねじ部を有すると共に、上記外側テーパ部材の上記端面および上記内側テーパ部材の上記端面のうちの一方の端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接するねじ部材と
を備え、
上記第1リングの上記貫通穴の内周面および上記ピンの外周面のうちの一方の周面は、ねじ部を有して、このねじ部は、上記ねじ部材の上記ねじ部と螺合しており、
上記第1リングの上記貫通穴の内周面および上記ピンの外周面のうちの一方の周面に連なって、上記外側テーパ部材の上記端面および上記内側テーパ部材の上記端面のうちの他方の端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接し、上記内側テーパ部材の上記端面が軸方向において上記外側テーパ部材の上記端面側とは反対側に移動することを防止する移動防止部を有し、
上記ねじ部材と上記移動防止部とに挟まれることによって生じる軸方向の力によって、上記一方の端面および上記他方の端面が軸方向に押圧されていて、上記外側テーパ部材の上記テーパ内面と上記内側テーパ部材の上記テーパ外面とが互いに押圧しあっており、
上記外側テーパ部材の外面の上記貫通穴の上記内周面への押圧および上記内側テーパ部材の内面の上記ピンの上記貫通穴配置部への押圧のうちの少なくとも一方が行われて、上記第1リングと上記ピンとが固定され、
上記ねじ部材と、上記ねじ部材の上記ねじ部に螺合する上記ねじ部を有する上記第1リングおよび上記ピンのうちの一方の部材とに接触する溶接部を備えることを特徴としている。
尚、この明細書では、単に、軸方向、径方向といった場合、軸方向、径方向は、ピンの軸方向、ピンの径方向を言う。
また、上記外側テーパ部材および内側テーパ部材の夫々は、環状部材であっても良いし、環状部材を周方向の一箇所において切断したC字状の略環状の部材であっても良い。また、上記外側テーパ部材および内側テーパ部材の夫々は、環状部材を周方向の二箇所以上において切断してなる複数の部材からなり、これら複数の部材が相俟って構成される略環状の部材であっても良い。
また、ピンの径方向の外方に位置する外側テーパ部材は、径方向に拡縮自在の方が好ましく、外側テーパ部材は、周方向の全周に亘って連続していない略環状の部材であることが好ましい。また、ピンの径方向の内方に位置する内側テーパ部材は、周方向の全周に亘って連続していない略環状の部材であることが好ましい。
また、一方の周面に連なった移動防止部とは、一方の周面と移動防止部とが、同一の部材に形成されていることを言う。
本発明によれば、ねじ部材の締め込み量を調整するだけで、外側テーパ部材および内側テーパ部材のうちのどちらか一方の端面を、軸方向に外側テーパ部材および内側テーパ部材のうちの他方の端面の方に押圧する力を調整できる。そして、このことにより、外側テーパ部材の外面が、第1リングの貫通穴の内周面の方に押圧される力を調整でき、また、内側テーパ部材の内面が、ピンの貫通穴配置部の外周面の方に押圧する力を調整できる。すなわち、ねじ部材を締め付ける締め付けトルクの大きさを調整するだけで、ピンと第1リングとの締め代を、所望の締め代に設定できる。したがって、第1リングの貫通穴の加工に、厳しい加工精度を必要としなくても、ピンと第1リングとの締め代を、所望の締め代に精度良く設定できるから、第1リングとピンとの接合部の強度を容易に所望の強度にすることができる。
また、本発明によれば、上記ねじ部材を締め付ける締め付けトルクの大きさを調整するだけで、ピンと第1リングとの締め代の管理および調整を簡単安価に行うことができる。したがって、構成部品の選択嵌合いを行う必要がないから、従来のピンタイプ保持器、すなわち、作製の過程でブッシュの選択嵌合いを行う必要があるピンタイプ保持器と比較して、組み立てを格段に容易に行うことができて、量産性を格段に向上することができる。
また、本発明によれば、外側テーパ部材および内側テーパ部材の夫々が、単独の部材であるから、第1リングの貫通穴の加工や、ピンの貫通穴配置部の加工を容易に行うことができる。また、上記ねじ部材と、このねじ部材と当接する外側テーパ部材および内側テーパ部材のうちの一方の部材とが、別体であるから、ねじ部材を締め込む際、ねじ部材と上記一方の部材とが滑り接触し易い一方、テーパ外面とテーパ内面とが滑りにくい。したがって、ねじ部材を容易に締め込むことができる。
また、本発明によれば、溶接部を有するから、所望の締め代を維持できて、所望の強度を維持できる。
また、本発明のピンタイプ保持器は、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴と、上記各貫通穴内に位置すると共に、軸方向の一方側に行くにしたがって内径が大きくなる環状のテーパ内面と、上記各貫通穴内かつ上記テーパ内面の大径側に位置するねじ部とを有する第1リングと、
ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1リングの上記貫通穴内に配置された貫通穴配置部を有するピンと、
上記ピンの上記貫通穴配置部に当接する内面と、軸方向の一方側に行くにしたがって外径が大きくなると共に、上記テーパ内面に当接する環状または略環状のテーパ外面と、そのテーパ外面の大径側に位置する端面とを有する内側テーパ部材と、
上記第1リングの上記ねじ部に螺合しているねじ部を有すると共に、上記内側テーパ部材の上記端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接するねじ部材と
を備え、
上記第1リングの上記ねじ部と上記ねじ部材の上記ねじ部との螺合によって、上記内側テーパ部材の上記テーパ外面が、上記第1リングの上記テーパ内面に押圧されていて、
上記内側テーパ部材の内面が上記ピンの上記貫通穴配置部の外周面に押圧されることによって、上記第1リングと上記ピンとが固定され、
上記第1リングと上記ねじ部材とに接触する溶接部を備えることを特徴としている。
外側テーパ部材が、第1リングの貫通穴の内周面に一体に形成される構成でも、本発明の課題を解決できることは言うまでもない。
本発明によれば、第1リングの貫通穴の内周面およびこの貫通穴に配置されているピンの貫通穴配置部の外周面に所望の面圧を簡単安価に付与することができる。また、強度が優れたものになり、かつ、量産性が優れたものになる。
また、本発明のピンタイプ保持器は、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1リングの上記貫通穴内に配置された貫通穴配置部と、上記貫通穴配置部の外周面に位置すると共に、軸方向の一方の側に行くにしたがって外径が小さくなる環状のテーパ外面と、上記テーパ外面の小径側に位置するねじ部とを有するピンと、
上記第1リングの上記貫通穴の内周面に当接する外面と、軸方向の一方の側の端面と、その端面に近づくにつれて内径が小さくなると共に、上記テーパ外面に当接する環状または略環状のテーパ内面とを有する外側テーパ部材と、
上記ピンの上記ねじ部に螺合しているねじ部を有すると共に、上記外側テーパ部材の上記端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接するねじ部材と
を備え、
上記ピンの上記ねじ部と上記ねじ部材の上記ねじ部との螺合によって、上記外側テーパ部材の上記テーパ内面が、上記ピンの上記テーパ外面に押圧されていて、
上記外側テーパ部材の外面が上記貫通穴の上記内周面に押圧されることによって、上記第1リングと上記ピンとが固定され、
上記ピンと上記ねじ部材とに接触する溶接部を備えることを特徴としている。
内側テーパ部材が、ピンの貫通穴配置部の外周面に一体に形成される構成でも、本発明の課題を解決できることは言うまでもない。
本発明によれば、第1リングの貫通穴の内周面およびこの貫通穴に配置されているピンの貫通穴配置部の外周面に所望の面圧を簡単安価に付与することができる。また、強度が優れたものになり、かつ、量産性が優れたものになる。
また、一実施形態では、
上記テーパ外面の軸線と上記テーパ外面の母線とがなす角度をαとするとき、
1/10≦tanα≦1/3である。
また、一実施形態では、
上記テーパ内面の軸線と上記テーパ内面の母線とがなす角度をαとするとき、
1/10≦tanα≦1/3である。
テーパ外面の軸線と上記テーパ外面の母線とがなす角度や、テーパ内面の軸線と上記テーパ内面の母線とがなす角度をαとしたとき、tanα>1/3では、テーパ外面や、テーパ内面が受ける垂直抗力のうちの径方向の分力が小さいから、軸方向に力が付与されても、径方向に力が付与されにくい。これに対し、tanα≦1/3では、軸方向に付与された力を、効率よく径方向の力に変えることができる。尚、tanα≦1/5とすると、軸方向に付与された力を、格段に効率よく径方向の力に変えることができる。
また、tanα<1/10では、当接する周面(第1リングの貫通穴の内周面、ピンの貫通穴配置部の外周面)の精度を非常に良くしないと、押圧可能な軸方向の範囲が大きくばらつき、第1リングやピンの長さを長くしなければならなくなる。このため、ピンタイプ保持器が大型化し、また、製造の材料費がかさむことになる。これに対し、tanα≧1/10では、押圧可能な軸方向の範囲のばらつきが小さく、ピンタイプ保持器が大型化することがなく、製造の材料費がかさむことがない。尚、tanα≧1/7とすると、ピンタイプ保持器をいっそうコンパクトにできて、製造の材料費を大きく抑制できる。
尚、テーパ外面の軸線と上記テーパ外面の母線とがなす角度と、テーパ内面の軸線と上記テーパ内面の母線とがなす角度とは、同一であると好ましいが、これら二つの角度は、異なっていても良い。
また、一実施形態では、
上記内側テーパ部材は、環状部材を、その周方向の一箇所以上で切断してなる。
上記実施形態によれば、内側テーパ部材を容易に縮径することができる。
また、一実施形態では、
上記外側テーパ部材は、環状部材を、その周方向の一箇所以上で切断してなる。
上記実施形態によれば、外側テーパ部材を容易に拡径することができる。
また、一実施形態では、
上記溶接部が、上記第1リングと、上記ピンと、上記ねじ部材とに接触する。
上記実施形態によれば、上記ピンが第1リングから抜け出ることを抑制できる。
また、一実施形態では、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有すると共に、上記第1リングに対して上記第1リングの軸方向に間隔をおいて位置する第2リングを備え、
上記ピンは、上記第2リングの上記ねじ穴に螺合する雄ねじを有する。
上記実施形態によれば、ピンが、第2リングに螺合するようになっているから、ピンタイプ保持器を容易に組み立てできる。
また、本発明のピンタイプ保持器の組立方法は、
本発明のピンタイプ保持器を組み立てるピンタイプ保持器の組立方法であって、
上記第1リングと、上記第2リングと、N個の上記ころと、上記N個の上記ピンと、上記ころの軸方向の長さよりも長い長さを有するM個(M<N)のスペーサと、仮止め部材とを用意し、
上記各スペーサを、上記第1リングと上記第2リングとの間に上記第1リングの周方向に互いに間隔をおいて介在させ、
その後、上記仮止め部材によって、上記第1リングの上記貫通穴の中心軸と、上記第2リングの上記ねじ穴の中心軸とが、略同一直線上に位置している状態で、上記第1リングと上記第2リングとを互いに相対移動不可な状態に締結し、
上記ピンを、上記スペーサによって塞がれていない上記第1リングの上記貫通穴、上記ころの貫通穴の順に、挿入した後、その挿入したピンの上記雄ねじを、上記第2リングの上記ねじ穴に螺合し、
その後、上記第1リングの貫通穴と、上記ピンの貫通穴配置部との間に、上記外側テーパ部材および上記内側テーパ部材のうちの少なくとも一方を配置して、上記テーパ外面と上記テーパ内面とを当接させ、
その後、上記テーパ外面と上記テーパ内面とが互いに押圧しあうように、上記ねじ部材を、上記第1リングまたは上記ピンに螺合により締め付け、
その後、上記仮止め部材の締結を外し、
上記スペーサを外すことを特徴としている。
本発明によれば、本発明のピンタイプ保持器を容易に組み立てできる。
本発明のピンタイプ保持器によれば、ねじ部材を締め付ける締め付けトルクの大きさを調整するだけで、ピンと第1リングとの締め代を、所望の締め代に精度良く設定できる。したがって、第1リングとピンとの接合部の強度を、容易に所望の強度にすることができる。
また、本発明のピンタイプ保持器によれば、ねじ部材を締め付ける締め付けトルクの大きさを調整するだけで、ピンと第1リングとの締め代の管理および調整を簡単安価に行うことができる。したがって、従来のピンタイプ保持器と異なり、構成部品の選択嵌合いを行う必要がないから、組み立てを格段に容易に行うことができて、量産性を格段に向上させることができる。
本発明の第1実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。 第1実施形態のピンタイプ保持器の製造途中の状態を示す軸方向の切断面の端面図である。 第1実施形態のピンタイプ保持器の製造途中の状態を示す軸方向の切断面の端面図である。 本発明の第2実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。 本発明の第3実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。 本発明の第4実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。 本発明の第5実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。 本発明の第6実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。 第1、3、4、5および6実施形態の外側テーパ部材の斜視図である。 第1、2、3、4および6実施形態の内側テーパ部材の斜視図である。 第1、2および3実施形態のねじ部材の斜視図である。 第4、5および6実施形態のねじ部材の斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。
この円錐ころ軸受は、環状の外輪70、環状の内輪68、複数の円錐ころ60、環状のピンタイプ保持器100を備える。上記複数の円錐ころ60は、外輪70の内周に形成された円錐軌道面と、内輪68の外周に形成された円錐軌道面との間に、ピンタイプ保持器100に保持された状態で、周方向に間隔をおいて配置されている。
上記ピンタイプ保持器100は、環状の第1リング1、環状の第2リング2、複数の略丸棒状のピン3、外側テーパ部材4、内側テーパ部材5、ねじ部材6および溶接部7を備える。
上記第1リング1は、複数の貫通穴31を有し、各貫通穴31は、第1リング1の軸方向の一方の端面から他方の端面まで軸中心が直線状に延在している。また、上記複数の貫通穴31は、第1リング1の周方向に、互いに略等しい間隔をおいた状態で配置されている。
上記貫通穴31の内周面は、軸方向の外方(軸方向の第2リング2側とは反対側)の端部に、雌ねじ32を有する。この雌ねじ32は、第1リング1の貫通穴31の内周面の第2リング2側とは反対側の端部から延在している。また、上記貫通穴31の内周面は、その軸方向の内方側(軸方向の第2リング2側)の端部に、移動防止部としてのリング状のテーパ部材受止部33を有する。上記テーパ部材受止部33は、第1リング1の径方向の内方に突出している。また、上記貫通穴31の内周面は、軸方向において、雌ねじ32と、テーパ部材受止部33との間に、円筒内周面からなる円筒内周面部34を有する。
上記第2リング2は、第1リング1に対して第1リング1の軸方向に間隔をあけて設けられている。上記第2リング2は、複数のねじ穴21を有し、各ねじ穴21は、第2リング2の軸方向の一方の端面から他方の端面まで直線状に延在している。上記各ねじ穴21は、貫通穴であり、その貫通穴の内周面の略全面に雌ねじが切ってある。上記複数のねじ穴21は、第2リング2の周方向に、互いに略等しい間隔をおいた状態で配置されている。上記各ねじ穴21の軸中心は、第1リング1の複数の貫通穴31の軸中心のうちの一つと、略同一直線上に位置している。
上記各ピン3は、円錐ころ60の貫通穴61に挿通されるようになっている。尚、この実施形態では、例として円錐ころを図示したが、この発明では、ころは、円筒ころでも、凸面(球面)ころでも良い。上記貫通穴61は、円錐ころ60の外周転動面の軸中心に沿って延在している。上記各ピン3は、軸方向の一端部に外周円筒面部41を有する一方、軸方向の他端部の外周面に雄ねじ42を有している。詳しくは、この雄ねじ42は、軸方向の他端部の外周面の軸端から形成されている。上記雄ねじ42は、組立後に、円錐ころ60と接触しないようになっている。上記第2リング2のねじ穴21の第1リング1側は、面取りされている。上記雄ねじ42の不完全ねじ部は、第2リング2の面取り部内に収納されている。
上記各ピン3は、上記円錐ころ60の貫通穴61に挿通された後、その一端部を、第1リング1に固定する一方、その他端部の雄ねじ42を、第2リング2のねじ穴21に螺合して固定するようになっている。尚、上記各ピン3の上記一端部のうちで第1リング1の貫通穴31に配置されている部分は、貫通穴配置部を構成している。上記各ピン3の第1リング1側の端面は、一字状の切欠き64を有している。この切欠き64に挿入された治具(図示せず)によって、ピン3にトルクを付与することにより、第2リング2のねじ穴21に、ピン3の雄ねじ42を螺合するようになっている。
次に、上記外側テーパ部材4、内側テーパ部材5およびねじ部材6について説明する。図9は、上記外側テーパ部材4の斜視図である。図9に示すように、上記外側テーパ部材4は、円周方向1カ所が切断され、C型構造を有している。詳しくは、上記外側テーパ部材4は、軸中心が同一である円筒外周面および円錐内周面を有する環状部材を、円周方向の1カ所において軸方向に切断してなる形状をしている。
図1に示すように、上記外側テーパ部材4は、第1リング1の貫通穴31内に配置されている。上記外側テーパ部材4は、テーパ内面としての円錐内周面(厳密には、周面ではないが、以下周面と表現する)を有している。この円錐内周面の小径側は、軸方向の第2リング2側に位置している。また、上記外側テーパ部材4において、外面としての円筒外周面(厳密には、周面ではないが、以下周面と表現する)は、第1リング1の貫通穴31の円筒内周面部34に当接している。また、上記外側テーパ部材4の軸方向の第2リング2側の端面は、第1リング1のテーパ部材受止部33の軸方向の端面に当接している。上記テーパ部材受止部33は、外側テーパ部材4を軸方向に移動不可にする役割を果たしている。
また、図10は、上記内側テーパ部材5の斜視図である。図10に示すように、上記内側テーパ部材5は、外側テーパ部材4と同様に円周方向の1カ所が切断され、C型構造を有している。上記内側テーパ部材5は、テーパ外面としての円錐外周面(厳密には、周面ではないが、以下周面と表現する)および内面としての円筒内周面(厳密には、周面ではないが、以下周面と表現する)を有している。図1に示すように、上記内側テーパ部材5は、外側テーパ部材4の径方向(ピン3の径方向)の内方に配置されている。上記内側テーパ部材5は、第1リング1の貫通穴31内に配置されている。上記内側テーパ部材5の円錐外周面の小径側は、軸方向の第2リング2側に位置している。上記内側テーパ部材5の円錐外周面は、外側テーパ部材4の上記円錐内周面に当接し、内側テーパ部材5の円筒内周面は、ピン3の上記貫通穴配置部の外周面に当接している。上記内側テーパ部材5の軸方向の第2リング2側とは反対側の端面は、外側テーパ部材4の軸方向の第2リング2側とは反対側の端面よりも、軸方向の第2リング2側とは反対側(軸方向の外方側)に位置している。
また、図11は、上記ねじ部材6の斜視図である。図11に示すように、上記ねじ部材6は、略円筒状の環状部材であって、外周面と、円筒内周面とを有し、上記外周面の略全体に雄ねじが形成されている。図1に示すように、上記ねじ部材6の円筒内周面の内径は、ピン3の第1リング1側の一端部の外周面の外径よりも大きくなっている。上記ねじ部材6は、ピン3に対して間隔をおいて位置している。上記ねじ部材6は、第1リング1の貫通穴31の内周面と、ピン3の軸方向の一端部の外周面との間に軸方向に挿入されている。上記ねじ部材6の上記雄ねじは、第1リング1の貫通穴31の雌ねじ32に螺合している。上記ねじ部材6の外周面において外側テーパ部材4側の端部は、面取がされ、第1リング1の雌ねじ32に対して間隔をおいて位置している。上記ねじ部材6の外周面の上記端部には、雄ねじが存在していなくて、上記ねじ部材6の外周面の上記端部は、雌ねじ32から間隔をおいて位置している。図11に示すように、上記ねじ部材6の軸方向の内側テーパ部材5側とは反対側の端面は、十字の切り欠きを有している。尚、ねじ部材が、十字の切り欠きを有する点は、以下に説明する全ての実施形態で共通の構成である。上記切り欠きは、ねじ部材6の内周と外周とを貫通して、外周面において雌ねじ32を有する部分に径方向に開口している。上記ねじ部材6は、この十字の切り欠きに差し込まれた治具によって締め込まれるようになっている。
上記内側テーパ部材5は、ねじ部材6から軸方向に第2リング2側へ力を受け、このことに起因して、外側テーパ部材4の円錐内周面が、内側テーパ部材5の円錐外周面から、内側テーパ部材5の円錐外周面の法線方向の力を受けるようになっている。そして、このことに起因して、外側テーパ部材4が拡径して、外側テーパ部材4の円筒外周面が第1リング1の貫通穴31の円筒内周面部34に押圧されるようになっている。また、同じく、上記内側テーパ部材5は、ねじ部材6から軸方向に第2リング2側への力を受け、このことに起因して、内側テーパ部材5の円錐外周面が、外側テーパ部材4の円錐内周面から、外側テーパ部材4の円錐内周面の法線方向の力を受けるようになっている。そして、このことに起因して、内側テーパ部材5が縮径して、内側テーパ部材5の円筒内周面がピン3の貫通穴配置部の外周面に押圧されるようになっている。
上記ねじ部材6の締め付けトルクは、外側テーパ部材4の円筒外周面が第1リング1の貫通穴31の円筒内周面部34を押圧する力及び内側テーパ部材5の円筒内周面がピン3の貫通穴配置部の外周面を押圧する力が所定の力(仕様の夫々において、規格で規定された力)になるように、調整されている。
上記溶接部7は、ピン3の軸方向の第1リング1側の一端部および第1リング1に接触している。上記溶接部7の一部は、ねじ部材6の内周面と、ピン3の外周面との間に入り込んでいる。上記溶接部7は、ピン3の一端部を第1リング1に固定し、ピン3が第1リング1から抜けでることを防止し、第1リングに対してねじ部材6が相対回転することを防止している。すなわち、上記溶接部7は、第1リング1に対するねじ部材6の相対位置を、所定の相対位置に固定する役割を果たしている。このようにして、外側テーパ部材4の円筒外周面が、第1リング1の貫通穴31の円筒内周面部34を押圧する力を、長期に亘って所定の力に維持し、また、内側テーパ部材5の円筒内周面が、ピン3の貫通穴配置部の外周面を押圧する力を、長期に亘って所定の力に維持している。溶接部は、他の実施形態においても、少なくとも、第1リングと、ピンとのうちでねじ部材と螺合する一方の部材と、ねじ部材とに接触することが好ましく、更には、第1リングと、ピンと、ねじ部材とに接触することが好ましい。
尚、第1実施形態では、上記雌ねじ32の一部および不完全ねじ部は、外側テーパ部材4の一部に径方向に重なると共に、内側テーパ部材5の一部に径方向に重なっている。また、上記雌ねじ32の一部および不完全ねじ部は、外側テーパ部材4の円錐内周面において円錐外周面と当接している部分の一部に径方向に重なっている。尚、上記雌ねじ32の一部および不完全ねじ部は、上記円錐内周面において円錐外周面と当接している部分の1/2以下の部分、好ましくは、1/3以下の部分に重なることが好ましい。更に好ましくは、上記雌ねじの一部および不完全ねじ部は、テーパ内面においてテーパ外面と当接している部分に軸方向に間隔をおいて位置する方が良い。
また、上記内側テーパ部材5のテーパ外面としての円錐外周面の軸線と、その円錐外周面の母線とがなす角度をαとするとき、1/10≦tanα≦1/3になっている。また、上記外側テーパ部材4のテーパ内面としての円錐内周面の軸線と、その円錐内周面の母線とがなす角度をβとするとき、1/10≦tanβ≦1/3になっている。
仮に、テーパ外面の軸線と上記テーパ外面の母線とがなす角度をαとしたとき、tanα>1/3になっていると、テーパ外面が受ける垂直抗力のうちの径方向の分力が小さいから、軸方向に力が付与されても、径方向に力が付与されにくい。また、同様に、仮に、テーパ内面の軸線と上記テーパ内面の母線とがなす角度をβとしたとき、tanβ>1/3になっていると、テーパ内面が受ける垂直抗力のうちの径方向の分力が小さいから、軸方向に力が付与されても、径方向に力が付与されにくい。
これに対し、第1実施形態のように、tanα≦1/3が成立すると、軸方向に付与された力を、効率よく径方向の力に変えることができる。尚、tanα≦1/5とすると、軸方向に付与された力を、格段に効率よく径方向の力に変えることができる。また、同様に、tanβ≦1/3が成立すると、軸方向に付与された力を、効率よく径方向の力に変えることができる。尚、tanβ≦1/5とすると、軸方向に付与された力を、格段に効率よく径方向の力に変えることができる。
また、仮に、tanα<1/10になっていると、当接する周面(第1リングの貫通穴の内周面、ピンの貫通穴配置部の外周面)の精度を非常に良くしないと、押圧可能な軸方向の範囲が大きくばらつき、第1リングやピンの長さを長くしなければならなくなる。このため、ピンタイプ保持器が大型化し、また、製造の材料費がかさむことになる。また、同様に、tanβ<1/10になっていると、当接する周面(第1リングの貫通穴の内周面、ピンの貫通穴配置部の外周面)の精度を非常に良くしないと、押圧可能な軸方向の範囲が大きくばらつき、第1リングやピンの長さを長くしなければならなくなる。このため、ピンタイプ保持器が大型化し、また、製造の材料費がかさむことになる。
これに対し、第1実施形態のように、tanα≧1/10が成立すると、押圧可能な軸方向の範囲のばらつきが小さく、ピンタイプ保持器100が大型化することがなく、製造の材料費がかさむことがない。尚、tanα≧1/7とすると、ピンタイプ保持器をいっそうコンパクトにできて、製造の材料費を大きく抑制できる。また、同様に、tanβ≧1/10が成立すると、押圧可能な軸方向の範囲のばらつきが小さく、ピンタイプ保持器100が大型化することがなく、製造の材料費がかさむことがない。尚、tanβ≧1/7とすると、ピンタイプ保持器をいっそうコンパクトにできて、製造の材料費を大きく抑制できる。
また、上記円錐ころ60の大径端面は、内輪68の大鍔に当接している一方、円錐ころ60の小径端面は、内輪68の小鍔に間隔をおいて位置している。
図2および図3は、第1実施形態のピンタイプ保持器100の製造途中の状態を示す軸方向の切断面の端面図である。以下、図2および図3を用いて、第1実施形態のピンタイプ保持器100の製造方法の一例について説明する。
先ず、図示しない内輪載置台に、内輪68の大端面51を配置し、続いて、上記内輪載置台上に、リング載置台52を載置し、その後、リング載置台52に第2リング2を載置する。
続いて、複数の円筒状のスペーサ54を、第2リング2上に周方向に分散させて載置し、続いて、第1リング1を、上記複数のスペーサ54の第2リング2側とは反対側に載置する。尚、上記スペーサ54の長さは、円錐ころ60の長さよりも所定の長さ長くなっている。ここで、上記所定の長さとは、完成品の円錐ころ軸受において、第1リング1の円錐ころ60側の端面と、円錐ころ60の第1リング1側の端面との距離を、第2リング2の円錐ころ60側の端面と、円錐ころ60の第2リング2側の端面との距離に足した値に略等しくなっている。
続いて、仮止め部材の一例としてのボルト57を、その頭部と反対側から、第1リング1の貫通穴31と、スペーサ54の貫通穴56とを挿通させて、その後、第2リング2のねじ穴21に螺合する。この螺合は、上記ボルト57の頭部の下面と、第1リング1とが接触し、かつ、第1リング1の端面と、スペーサ54の第1リング1側の端面とが接触し、かつ、スペーサ54の第2リング2側の端面と、第2リング2の端面とが接触するまで行う。図2は、この状態を示している。このようにして、上記第1リング1と第2リング2とを仮止めし、第1リング1に対する第2リング2の軸方向および径方向の位置決めを行う。尚、上記ボルト57の数は、スペーサ54の数と同一であり、第1リング1の貫通穴31の数よりも少なくなっている。尚、上記ボルト57の数は、3以上であることが好ましく、スペーサ54の数は、3以上であることが好ましい。
次に、図3を参照して、上記ボルト57が挿通されていない、第1リング1の貫通穴31と、第2リング2のねじ穴21との間に、円錐ころ60の貫通穴61が重なるように、円錐ころ60を配置する。そして、その後、上記ピン3を、ピン3の雄ねじ42側から、第1リング1の貫通穴31、円錐ころ60の貫通穴61に挿通して、更に、ピン3の雄ねじ42を、第2リング2のねじ穴21に螺合する。
続いて、上記外側テーパ部材4を、貫通穴31のテーパ部材受止部33側とは反対側、かつ、外側テーパ部材4の円錐内周面の小径側から、外側テーパ部材4の軸方向の端面がテーパ部材受止部33に当接するまで、貫通穴31に軸方向に挿入する。
続いて、上記内側テーパ部材5を、貫通穴31のテーパ部材受止部33側とは反対側、かつ、内側テーパ部材5の円錐外周面の小径側から、貫通穴31に軸方向に挿入して、内側テーパ部材5の円錐外周面の一部を、外側テーパ部材4の円錐内周面の一部に当接させる。
続いて、上記ねじ部材6の雄ねじを、第1リング1の貫通穴31の雌ねじ32に螺合して、軸方向の第2リング2側にねじ込んで、ねじ部材6で、内側テーパ部材5の軸方向の第2リング2側とは反対側の端面を軸方向に第2リング2の方に押圧する。このようにして、外側テーパ部材4の軸方向の端面と、内側テーパ部材5の軸方向の端面とを、ねじ部材6とテーパ部材受止部33とで軸方向に挟み、外側テーパ部材4の円錐内周面と、内側テーパ部材5の円錐外周面とが互いに押圧しあうようにする。このようにして、上記外側テーパ部材4の円筒外周面を第1リング1の貫通穴31の円筒内周面部34の方に押圧すると共に、内側テーパ部材5の円筒内周面をピン3の貫通穴配置部の外周面の方に押圧する。ここで、上記ねじ部材6に所定の締め付けトルクを与えて、外側テーパ部材4の円筒外周面が第1リング1の貫通穴31の円筒内周面部34を押圧する力を、所定の力になるように調整し、また、内側テーパ部材5の円筒内周面がピン3の貫通穴配置部の外周面を押圧する力が、所定の力になるように調整する。
続いて、再度、図2を参照して、上記ボルト57を外すと共に、スペーサ54を外した後、上述の方法で、このボルト57が外された第1リング1の貫通穴31、円錐ころ60の貫通穴61(図3参照)、第2リング2のねじ穴21に、ピン3を挿入すると共に螺合して、第1リング1、第2リング2、円錐ころ60、ピン3、外側テーパ部材4および外側テーパ部材5を一体にする。図3は、この状態を示している。
最後に、外側テーパ部材4の円筒外周面が、第1リング1の貫通穴31の円筒内周面部34を押圧する力、及び、内側テーパ部材5の円筒内周面が、ピン3の貫通穴配置部の外周面を押圧する力が、所定の力になるように調整されている状態で、溶接によって、ピン3、ねじ部材6および第1リング1を、互いに相対移動しないように一体にする。このようにして、上記ピン3およびねじ部材6を、第1リング1に固定して、第1リング1とピン3との固定を完了する。
尚、上述の方法では、スペーサ54として、円筒形状のものを使用して、ボルト57を、スペーサ54の貫通穴56に挿通して、仮止めした。しかしながら、この発明では、スペーサは、円筒状の形状でなくても良く、例えば、円柱状の形状等であっても良い。そして、円柱状等の形状を有するスペーサを、第1リングと第2リングの間に挟み込むように配置して、ボルトで仮止めしても良い。
上記第1実施形態のピンタイプ保持器100によれば、ねじ部材6の締め込み量を調整するだけで、内側テーパ部材5の軸方向の第2リング2側とは反対側の端面が、軸方向の第2リング2の方に押圧する力を調整できる。したがって、上記外側テーパ部材4の円筒外周面を第1リング1の貫通穴31の内周面の方に押圧する力を調整できて、内側テーパ部材5の円筒内周面をピン3の貫通穴配置部の外周面の方に押圧する力を調整できる。すなわち、上記ねじ部材6を締め付ける締め付けトルクの大きさを調整するだけで、ピン3と第1リング2との締め代を、所望の締め代に精度良く設定できる。
したがって、上記第1リング1の貫通穴31の加工に、厳しい加工精度を必要としなくても、ピン3と第1リング1との締め代を、所望の締め代に精度良く設定でき、第1リング1とピン3との接合部の強度を容易に所望の強度にすることができる。
また、ねじ部材6を締め付ける締め付けトルクの大きさを調整するだけで、ピン3と第1リング1との締め代の管理および調整を簡単安価に行うことができる。したがって、構成部品の選択嵌合いを行う必要がないから、従来のピンタイプ保持器、すなわち、作製の過程でブッシュの選択嵌合いを行う必要があるピンタイプ保持器と比較して、組み立てを格段に容易に行うことができて、量産性を格段に向上させることができる。
尚、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、二つのテーパ部材4,5のうちでピン3の径方向の外方に位置する外側テーパ部材4として、軸中心が同一である円筒外周面および円錐内周面を有する環状部材を、円周方向1カ所において切断してなるC型構造を有する部材を使用した。
しかしながら、この発明では、二つのテーパ部材のうちでピンの径方向の外方に位置する外側テーパ部材を、軸中心が同一である円筒外周面および円錐内周面を有する環状部材を、その環状部材の軸中心を含む平面でP(Pは、2以上の自然数)分割に切断したときに形成されるP個の第1部分、第2部分、…、第P部分で構成しても良い。そして、外側テーパ部材として、それらP個の部分が相俟って構成される略環状の部材を使用しても良い。また、この発明では、外側テーパ部材は、分割がされていない環状部材であっても良い。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、二つのテーパ部材のうちでピン3の径方向の内方に位置する内側テーパ部材5として、軸中心が同一である円錐外周面および円筒内周面を有する環状部材を、円周方向1カ所において切断してなるC型構造を有する部材を使用した。
しかしながら、この発明では、二つのテーパ部材のうちでピンの径方向の内方に位置する内側テーパ部材として、軸中心が同一である円錐外周面および円筒内周面を有する環状部材を、その環状部材の軸中心を含む平面でQ(Qは、2以上の自然数)分割に切断したときに形成されるQ個の第1部分、…、第Q部分で構成しても良い。そして、内側テーパ部材として、それらQ個の部分が相俟って構成される略環状の部材を使用しても良い。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、第1リング1の貫通穴31が、第1リング1の軸方向の円錐ころ60側の端面に略垂直な方向に延在し、また、第2リング2のねじ穴21が、第2リング2の軸方向の円錐ころ60側の端面に略垂直な方向に延在していた。しかしながら、この発明では、第1リングの貫通穴は、第1リングの軸方向のころ側の端面に垂直でない方向に延びていても良く、第2リングのねじ穴は、第2リングの軸方向のころ側の端面に垂直でない方向に延びていても良い。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、第1リング1の貫通穴31の軸中心および第2リング2のねじ穴21の軸中心は、ピンタイプ保持器の軸方向に鋭角をなす方向に延在していた。しかしながら、この発明では、第1リング1の貫通穴の軸中心は、ピンタイプ保持器の軸方向に略平行な方向に延在していても良く、第2リングのねじ穴の軸中心は、ピンタイ保持器の軸方向に略平行な方向に延在していても良い。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、外側テーパ部材4及び内側テーパ部材5のいずれもがC型構造を有する部材としたが、外側テーパ部材及び内側テーパ部材の夫々は、環状部材でも、C型構造を有する略環状の部材でも、二以上の部材が相俟って形成される略環状の部材でも、いずれでも良い。
尚、外側テーパ部材を環状部材とした場合は、ねじ部材で外側テーパ部材または内側テーパ部材の軸方向の第2リング側とは反対側の端面を、軸方向に第2リングの方に押圧して、内側テーパ部材の円筒内周面をピンの貫通穴配置部の外周面の方に押圧する。一方、内側テーパ部材を環状部材とした場合は、ねじ部材で外側テーパ部材または内側テーパ部材の軸方向の第2リング2側とは反対側の端面を、軸方向に第2リングの方に押圧して、外側テーパ部材の円筒外周面を第1リングの貫通穴の円筒内周面部の方に押圧する。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、外側テーパ部材4において円錐内周面の小径側の端面の法線方向は、外側テーパ部材4の軸線に対して一致していたが、この発明では、外側テーパ部材において円錐内周面の小径側の端面の法線方向は、外側テーパ部材の軸線に対して傾斜していても良い(直角方向除く)。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、内側テーパ部材5において円錐外周面の大径側の端面の法線方向は、内側テーパ部材5の軸線に対して一致していたが、この発明では、内側テーパ部材において円錐外周面の大径側の端面の法線方向は、内側テーパ部材の軸線に対して傾斜していても良い(直角方向除く)。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、リング状のテーパ部材受止部33の軸方向の第2リング側とは反対側の端面の法線方向は、貫通穴31の軸線に対して一致していたが、この発明では、リング状のテーパ部材受止部の軸方向の第2リング側とは反対側の端面の法線方向は、貫通穴の軸線に対して傾斜していても良い(直角方向除く)。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、第1リング1の貫通穴31の数と、第2リング2のねじ穴21の数と、ピン3の数とが、全て同一であったが、この発明では、第1リングの貫通穴の数と、第2リングのねじ穴の数とが同一または異なる数であって、ピンの数が、第1リングの貫通穴の数および第2リングのねじ穴の数の少なくとも一方よりも少なくても良い。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、テーパ内面が、略円錐内周面であった。しかしながら、この発明では、環状または略環状のテーパ内面は、軸方向の片側に行くにしたがって内径が比例的(一次関数的)に大きくなる面である必要はなく、軸方向の片側に行くにしたがって内径が大きくなる面であれば、如何なる面であっても良い。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、テーパ外面が、略円錐外周面であった。しかしながら、この発明では、環状または略環状のテーパ外面は、軸方向の片側に行くにしたがって外径が比例的(一次関数的)に大きくなる面である必要はなく、軸方向の片側に行くにしたがって外径が大きくなる面であれば、如何なる面であっても良い。
また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、ねじ部材6の端面と、内側テーパ部材5の軸方向の端面とが直接接触していたが、この発明では、ねじ部材の端面と、内側テーパ部材の軸方向の端面とが、例えば、ワッシャのような介在物を介して接触していても良い。また、上記第1実施形態のピンタイプ保持器100では、テーパ部材受止部分33と、外側テーパ部材4の軸方向の端面とが直接接触していたが、この発明では、テーパ部材受止部分と、外側テーパ部材の軸方向の端面とが、例えば、ワッシャのような介在物を介して接触していても良い。外側テーパ部材の軸方向の端面と、内側テーパ部材の軸方向の端面とが、ねじ部材と、移動防止部としてのテーパ部材受止部とで軸方向に挟まれ、外側テーパ部材の円錐内周面と、内側テーパ部材の円錐外周面とが、互いに押圧しあうことができるなら、上記のように介在物を介していても良いのである。
図4は、本発明の第2実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。
第2実施形態では、第1実施形態の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第2実施形態では、第1実施形態と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明を行うことにする。
第2実施形態は、第1実施形態における外側テーパ部材4を、第1実施形態における第1リング1と一体とした点のみが、第1実施形態と異なる。
すなわち、第2実施形態では、第1リング101の貫通穴131の内周面が、テーパ内面としての円錐内周面150を有する構成になっている。
外側テーパ部材が、第1リングの貫通穴の内周面に一体に形成されていても、本発明の課題を解決できることは言うまでもない。
第2実施形態によれば、内側テーパ部材5を、第1リング101の貫通穴131の内周面(テーパ内面)およびこの貫通穴131に配置されているピン3の貫通穴配置部の外周面に容易に押し付けることができる。また、上記内側テーパ部材5のテーパ外面とテーパ内面との間、および、内側テーパ部材5の円筒内周面と貫通穴配置部の外周面との間に、所望の面圧を簡単安価に付与することができる。また、強度が優れたものになり、かつ、量産性が優れたものになる。
図5は、本発明の第3実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。
第3実施形態では、第1実施形態の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第3実施形態では、第1実施形態と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明を行うことにする。尚、図5においても、7は、溶接部を示している。
第3実施形態は、外側テーパ部材4の軸方向の向きを反対にすると共に、内側テーパ部材5の軸方向の向きを反対にした点のみが、第1実施形態と異なる。
すなわち、第3実施形態では、外側テーパ部材4において円錐内周面の大径側の端面が、テーパ部材受止部33側に位置するように、外側テーパ部材4を、第1リング1の貫通穴31内に配置している。また、内側テーパ部材5において円錐外周面の大径側の端面が、テーパ部材受止部33側に位置するように、内側テーパ部材5を、第1リング1の貫通穴31内に配置している。
第3実施形態のように、第1実施形態との比較において、外側テーパ部材4の軸方向の向きおよび内側テーパ部材5の軸方向の向きの両方を反対にしたとしても、第1リング1の貫通穴31の内周面およびこの貫通穴31に配置されているピン3の貫通穴配置部の外周面に所望の面圧を簡単安価に付与することができる。また、強度が優れたものになり、かつ、量産性が優れたものになる。
図6は、本発明の第4実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。
第4実施形態では、第1実施形態の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第4実施形態では、第1実施形態と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明を行うことにする。
第4実施形態では、外側テーパ部材4の軸方向の向きを反対にすると共に、内側テーパ部材5の軸方向の向きを反対にした点が、第1実施形態と異なる。
また、第4実施形態では、第1リング301が、テーパ部材受止部33(図1参照)を有さないかわりに、ピン303において第1リング301の貫通穴331に配置されている部分が、移動防止部としての段部333を有する点が、第1実施形態と異なる。
また、第4実施形態では、内側テーパ部材5の軸方向の第2リング2側の端面が、段部333に当接する点が、第1実施形態と異なる。
また、第4実施形態では、ピン303の一端部の外周面が雄ねじを有すると共に、ねじ部材306の内周面が、雌ねじを有して、ピン303の雄ねじと、ねじ部材306の雌ねじとが螺合している点が、第1実施形態と異なる。ピン303は、第2リング側の他端部に雄ねじ342を形成している。
また、第4実施形態では、外側テーパ部材4の軸方向の第2リング2とは反対側の端面が、ねじ部材306の軸方向の第2リング2側の端面と当接している。図12は、上記ねじ部材306の斜視図である。図12に示すように、上記ねじ部材306の軸方向の第2リング2側とは反対側の端面には、十字の切り欠きが形成されている。
第4実施形態では、上記第1リング301の貫通穴331の内周面は、円筒内周面になっている。また、上記ピン303は、円柱形状を有し、第2リング2側の他端部に雄ねじ342を形成している。また、上記ピン303の一端部に、段部333と、小径部とを形成し、上記小径部は、段部333よりも軸方向の外方に位置している。また、この小径部に、小径部の一端から所定距離雄ねじ332を形成し、一端面に径方向に一字状の切欠きを形成している。上記切欠きは、ピン303の外周面において雄ねじ332が形成されている箇所に開口している。
上記雄ねじ332の一部および不完全ねじ部は、外側テーパ部材4の一部に径方向に重なると共に、内側テーパ部材5の一部に径方向に重なっている。また、上記雄ねじ332の一部および不完全ねじ部は、テーパ内面(略環状の円錐内周面)においてテーパ外面(略環状の円錐外周面)と当接している部分の一部に径方向に重なっている。尚、上記雄ねじ332の一部および不完全ねじ部は、テーパ内面においてテーパ外面と当接している部分の1/2以下の部分、好ましくは、1/3以下の部分に重なることが好ましい。更に好ましくは、上記雄ねじの一部および不完全ねじ部は、テーパ内面においてテーパ外面と当接している部分に軸方向に間隔をおいて位置する方が良い。
第4実施形態では、ピン303に螺合しているねじ部材306と、ピン303の段部333とで、外側テーパ部材4と内側テーパ部材5とを軸方向に押圧するようになっている。
第4実施形態の構成でも、第1リング301の貫通穴331の内周面およびこの貫通穴331に配置されているピン303の貫通穴配置部の外周面に所望の面圧を簡単安価に付与することができる。また、強度が優れたものになり、かつ、量産性が優れたものになる。
図7は、本発明の第5実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。
第5実施形態では、第4実施形態の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第5実施形態では、第4実施形態と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第4実施形態と異なる構成についてのみ説明を行うことにする。
第5実施形態は、内側テーパ部材5(図6参照)を、ピン303(図6参照)と、一体にした点のみが、第4実施形態と異なる。
第5実施形態では、上記ピン403は、円柱形状を有し、第2リング2側の他端部に雄ねじ442を形成している。また、上記ピン403の一端部に、テーパ外面としての円錐外周面を形成し、上記円錐外周面は、軸方向の外方(第2リング2とは反対側)に行くにしたがって縮径している。また、上記ピン403は、円錐外周面の小径側に、段部と、小径部とを形成し、上記小径部は、段部よりも軸方向の外方(第2リング2とは反対側)に位置している。この小径部に、小径部の一端から所定距離雄ねじを形成し、一端面に径方向に一字状の切欠きを形成している。上記切欠きは、ピン403の外周面において雄ねじが形成されている箇所に開口している。
第5実施形態の構成でも、外側テーパ部材4を、第1リング301の貫通穴331の内周面およびこの貫通穴331に配置されているピン403の貫通穴配置部の外周面(テーパ外面)に容易に押し付けることができる。また、上記外側テーパ部材4のテーパ内面とテーパ外面との間、および、外側テーパ部材4の円筒外周面と貫通穴331の内周面との間に所望の面圧を簡単安価に付与することができる。また、強度が優れたものになり、かつ、量産性が優れたものになる。
図8は、本発明の第6実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面の端面図である。
第6実施形態では、第4実施形態の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第6実施形態では、第4実施形態と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第4実施形態と異なる構成についてのみ説明を行うことにする。尚、図8においても、307は、溶接部を示している。
第6実施形態は、外側テーパ部材4の軸方向の向きを反対にすると共に、内側テーパ部材5の軸方向の向きを反対にした点のみが、第4実施形態と異なる。
すなわち、第6実施形態では、外側テーパ部材4において円錐内周面の小径側の端面が、段部333側に位置するように、外側テーパ部材4を、第1リング301の貫通穴331内に配置している。また、内側テーパ部材5において円錐外周面の小径側の端面が、段部333側に位置するように、内側テーパ部材5を、第1リング301の貫通穴331内に配置している。
第6実施形態のように、第4実施形態との比較において、外側テーパ部材4の軸方向の向きおよび内側テーパ部材5の軸方向の向きの両方を反対にしたとしても、第1リング301の貫通穴331の内周面およびこの貫通穴331に配置されているピン303の貫通穴配置部の外周面に所望の面圧を簡単安価に付与することができる。また、強度が優れたものになり、かつ、量産性が優れたものになる。
符号の説明
1,101,301 第1リング
2 第2リング
3,303,403 ピン
4 外側テーパ部材
5 内側テーパ部材
6,306 ねじ部材
7,307 溶接部
21 第2リングのねじ穴
31,131,331 第1リングの貫通穴
32,332 一方の周面のねじ部
33 テーパ部材受止部
34 貫通穴の円筒内周面部
41 ピンの外周円筒面部
42,342,442 雄ねじ部
150 円錐内周面
333 段部

Claims (10)

  1. 周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
    ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1リングの上記貫通穴内に配置された貫通穴配置部を有するピンと、
    上記第1リングの上記貫通穴の内周面に当接する外面と、軸方向の一方の側に位置する端面と、上記端面から軸方向に離れるにしたがって内径が大きくなる環状または略環状のテーパ内面とを有する外側テーパ部材と、
    上記ピンの上記貫通穴配置部に当接する内面と、軸方向において上記外側テーパ部材の上記端面側とは反対側に位置する端面と、その端面から軸方向に離れるにしたがって外径が小さくなると共に、上記外側テーパ部材の上記テーパ内面に当接する環状または略環状のテーパ外面とを有する内側テーパ部材と、
    ねじ部を有すると共に、上記外側テーパ部材の上記端面および上記内側テーパ部材の上記端面のうちの一方の端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接するねじ部材と
    を備え、
    上記第1リングの上記貫通穴の内周面および上記ピンの外周面のうちの一方の周面は、ねじ部を有して、このねじ部は、上記ねじ部材の上記ねじ部と螺合しており、
    上記第1リングの上記貫通穴の内周面および上記ピンの外周面のうちの一方の周面に連なって、上記外側テーパ部材の上記端面および上記内側テーパ部材の上記端面のうちの他方の端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接し、上記内側テーパ部材の上記端面が軸方向において上記外側テーパ部材の上記端面側とは反対側に移動することを防止する移動防止部を有し、
    上記ねじ部材と上記移動防止部とに挟まれることによって生じる軸方向の力によって、上記一方の端面および上記他方の端面が軸方向に押圧されていて、上記外側テーパ部材の上記テーパ内面と上記内側テーパ部材の上記テーパ外面とが互いに押圧しあっており、
    上記外側テーパ部材の外面の上記貫通穴の上記内周面への押圧および上記内側テーパ部材の内面の上記ピンの上記貫通穴配置部への押圧のうちの少なくとも一方が行われて、上記第1リングと上記ピンとが固定され、
    上記ねじ部材と、上記ねじ部材の上記ねじ部に螺合する上記ねじ部を有する上記第1リングおよび上記ピンのうちの一方の部材とに接触する溶接部を備えることを特徴とするピンタイプ保持器。
  2. 周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴と、上記各貫通穴内に位置すると共に、軸方向の一方側に行くにしたがって内径が大きくなる環状のテーパ内面と、上記各貫通穴内かつ上記テーパ内面の大径側に位置するねじ部とを有する第1リングと、
    ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1リングの上記貫通穴内に配置された貫通穴配置部を有するピンと、
    上記ピンの上記貫通穴配置部に当接する内面と、軸方向の一方側に行くにしたがって外径が大きくなると共に、上記テーパ内面に当接する環状または略環状のテーパ外面と、そのテーパ外面の大径側に位置する端面とを有する内側テーパ部材と、
    上記第1リングの上記ねじ部に螺合しているねじ部を有すると共に、上記内側テーパ部材の上記端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接するねじ部材と
    を備え、
    上記第1リングの上記ねじ部と上記ねじ部材の上記ねじ部との螺合によって、上記内側テーパ部材の上記テーパ外面が、上記第1リングの上記テーパ内面に押圧されていて、
    上記内側テーパ部材の内面が上記ピンの上記貫通穴配置部の外周面に押圧されることによって、上記第1リングと上記ピンとが固定され、
    上記第1リングと上記ねじ部材とに接触する溶接部を備えることを特徴とするピンタイプ保持器。
  3. 周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
    ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1リングの上記貫通穴内に配置された貫通穴配置部と、上記貫通穴配置部の外周面に位置すると共に、軸方向の一方の側に行くにしたがって外径が小さくなる環状のテーパ外面と、上記テーパ外面の小径側に位置するねじ部とを有するピンと、
    上記第1リングの上記貫通穴の内周面に当接する外面と、軸方向の一方の側の端面と、その端面に近づくにつれて内径が小さくなると共に、上記テーパ外面に当接する環状または略環状のテーパ内面とを有する外側テーパ部材と、
    上記ピンの上記ねじ部に螺合しているねじ部を有すると共に、上記外側テーパ部材の上記端面に直接当接するかまたは介在物を介して当接するねじ部材と
    を備え、
    上記ピンの上記ねじ部と上記ねじ部材の上記ねじ部との螺合によって、上記外側テーパ部材の上記テーパ内面が、上記ピンの上記テーパ外面に押圧されていて、
    上記外側テーパ部材の外面が上記貫通穴の上記内周面に押圧されることによって、上記第1リングと上記ピンとが固定され、
    上記ピンと上記ねじ部材とに接触する溶接部を備えることを特徴とするピンタイプ保持器。
  4. 請求項1または2に記載のピンタイプ保持器において、
    上記テーパ外面の軸線と上記テーパ外面の母線とがなす角度をαとするとき、
    1/10≦tanα≦1/3であることを特徴とするピンタイプ保持器。
  5. 請求項1または3に記載のピンタイプ保持器において、
    上記テーパ内面の軸線と上記テーパ内面の母線とがなす角度をαとするとき、
    1/10≦tanα≦1/3であることを特徴とするピンタイプ保持器。
  6. 請求項1または2に記載のピンタイプ保持器において、
    上記内側テーパ部材は、環状部材を、その周方向の一箇所以上で切断してなることを特徴とするピンタイプ保持器。
  7. 請求項1または3に記載のピンタイプ保持器において、
    上記外側テーパ部材は、環状部材を、その周方向の一箇所以上で切断してなることを特徴とするピンタイプ保持器。
  8. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載のピンタイプ保持器において、
    上記溶接部が、上記第1リングと、上記ピンと、上記ねじ部材とに接触することを特徴とするピンタイプ保持器。
  9. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載のピンタイプ保持器において、
    周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有すると共に、上記第1リングに対して上記第1リングの軸方向に間隔をおいて位置する第2リングを備え、
    上記ピンは、上記第2リングの上記ねじ穴に螺合する雄ねじを有することを特徴とするピンタイプ保持器。
  10. 請求項9に記載のピンタイプ保持器を組み立てるピンタイプ保持器の組立方法であって、
    上記第1リングと、上記第2リングと、N個の上記ころと、上記N個の上記ピンと、上記ころの軸方向の長さよりも長い長さを有するM個(M<N)のスペーサと、仮止め部材とを用意し、
    上記各スペーサを、上記第1リングと上記第2リングとの間に上記第1リングの周方向に互いに間隔をおいて介在させ、
    その後、上記仮止め部材によって、上記第1リングの上記貫通穴の中心軸と、上記第2リングの上記ねじ穴の中心軸とが、略同一直線上に位置している状態で、上記第1リングと上記第2リングとを互いに相対移動不可な状態に締結し、
    上記ピンを、上記スペーサによって塞がれていない上記第1リングの上記貫通穴、上記ころの貫通穴の順に、挿入した後、その挿入したピンの上記雄ねじを、上記第2リングの上記ねじ穴に螺合し、
    その後、上記第1リングの貫通穴と、上記ピンの貫通穴配置部との間に、上記外側テーパ部材および上記内側テーパ部材のうちの少なくとも一方を配置して、上記テーパ外面と上記テーパ内面とを当接させ、
    その後、上記テーパ外面と上記テーパ内面とが互いに押圧しあうように、上記ねじ部材を、上記第1リングまたは上記ピンに螺合により締め付け、
    その後、上記仮止め部材の締結を外し、
    上記スペーサを外すことを特徴とするピンタイプ保持器の組立方法。
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