JP2012202456A - ピンタイプ保持器、転動装置およびころ軸受。 - Google Patents

ピンタイプ保持器、転動装置およびころ軸受。 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接設備を必要とせずに簡易に組立を行うことができ、かつ、トルクが過剰に大きくなることがないと共に、過剰な摩耗粉が発生することもないピンタイプ保持器、転動装置およびころ軸受を提供すること。
【解決手段】第2環状部52の内周面側に環状の第1ナット54をねじ固定する。第1ナット54の軸方向の外方側に位置する第2ナット55を、ピン53の第2雄ねじ部85にねじ固定する。第2ナット55で第1ナット54を軸方向の内方側に押圧して、第1ナット54をピン53の第2段部84に押圧する。このようにして、第2環状部52、ピン53、第1ナット54および第2ナット55を一体化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピンタイプ保持器、転動装置およびころ軸受に関する。
従来、ピンタイプ保持器としては、特開2005−221004号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
このピンタイプ保持器は、第1環状体と、第2環状体と、複数の棒状のピンとを備え、上記第1環状体は、その第1環状体の周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有する一方、上記第2環状体は、その第2環状体の周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有している。
上記ピンは、円筒ころの貫通穴に挿入されるようになっている。上記ピンは、そのピンの一端部に雄ねじを有し、その雄ねじを、第1環状体のねじ穴に螺合している。また、上記ピンの他端部は、第2環状体のねじ穴に圧入されているテーパブッシュの内面に圧入され、その後、ピンの他端部および第2環状体の軸方向の外方側の端面をかしめることにより、ピン、ブッシュおよび第2環状体を一体にしている。
上記従来のピンタイプ保持器は、ピン、ブッシュおよび第2環状体を一体化するのに、当業者がよく使用する溶接を用いないから、溶接設備の必要がなくなり、ピンタイプ保持器の組立を簡易に行うことができるという利点を有している。
しかし、上記従来のピンタイプ保持器では、かしめにより、ピン、ブッシュおよび第2環状体を一体化するようになっているから、かしめにより、ピンに変形が生じ易くなる。そして、そのピンの変形に基づいて、ピンと、円筒ころとが、頻繁に接触して、トルクが大きくなったり、過剰な摩耗粉が発生することがある。
特開2005−221004号公報(第2図)
そこで、本発明の課題は、溶接設備を必要とせずに簡易に組立を行うことができ、かつ、ピンに変形が生じにくくて、トルクが過剰に大きくなることがないと共に、過剰な摩耗粉が発生することもないピンタイプ保持器、転動装置およびころ軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のピンタイプ保持器は、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有する第1環状体と、
上記第1環状体に対して上記第1環状体の軸方向に間隔をおいて位置すると共に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有し、上記各貫通穴が、上記軸方向の第1環状体側に位置する上記小径内周面部と、その小径内周面部の上記軸方向の上記第1環状体側とは反対側に位置する部分から上記小径内周面部の軸中心から離れる側に延在する第1段部と、上記第1段部の上記小径内周面部側とは反対側に位置する部分から上記軸方向の上記第1環状体側とは反対側に延在する雌ねじ部と、その雌ねじ部の上記第1段部側とは反対側に位置する部分から上記軸中心から離れる側に延在する第2段部と、上記第2段部の上記雌ねじ部側とは反対側に位置する部分から上記軸方向の上記第1環状体側とは反対側に延在する大径内周面部とを有する第2環状体と、
ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1環状体の上記ねじ穴と螺合している第1雄ねじ部と、上記第1雄ねじ部の上記軸方向の上記第2環状体側に位置すると共に、上記第1雄ねじ部よりも大径の大径軸部と、その大径軸部の上記第1雄ねじ部側とは反対側に位置して、上記第2環状体の上記貫通穴内に配置されると共に、上記大径軸部よりも小径の第2雄ねじ部とを有するピンと、
上記第2環状体の上記貫通穴の上記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、上記雄ねじ部の上記軸方向の上記第1環状体側に位置する部分から上記第2環状体の軸中心に近づく側に延在する段部と、その段部の上記雄ねじ部側とは反対側に位置する部分から上記軸方向の上記第1環状体側に延在すると共に、上記小径内周面部の径方向の内方側に位置する外周面部と、上記大径軸部の外径よりも小径かつ上記第2雄ねじ部よりも大径の貫通穴とを有する第1ナットと、
上記第2環状体の上記大径内周面部よりも小径かつ上記第2環状体の上記雌ねじ部よりも大径の外周面と、上記ピンの上記第2雄ねじに螺合するねじ穴とを有する第2ナットと
を備えることを特徴としている。
尚、上記「Aの〜側に位置する部分」(Aには、複数の部位があてはまる)という文言には、Aの端以外の部分が含まれるのは勿論、Aの端も含まれるものとする。
本発明によれば、第1ナットの段部で、第2環状体の第1段部を押圧するように、第1ナットの雄ねじ部を、第2環状体の雌ねじ部に締め込むことにより、両ねじ部の塑性変形により第2環状体に第1ナットを固定できる。また、第2ナットのねじ穴を、ピンの第2雄ねじ部に螺合することにより、第2ナットの端面で、螺合によって一体化されている第2環状体および第1ナット(以下、第1ナットアッセンブリという)における、第1ナットの軸方向の端面か、または、第2環状体の第2段部を押圧することができる。したがって、第1ナットの貫通穴の内径が、ピンの大径軸部の外周面よりも小径であるから、上記第2ナットの締め込みにより、第1ナットアッセンブリの軸方向の第1環状体側の端面を、ピンの大径軸部と、ピンの第2雄ねじ部との間に必然的に形成されるピンの段部に押圧することができる。したがって、ピンの段部に対する第1ナットアッセンブリの軸方向の第1環状体側の端面の押圧に基づく第1ナットアッセンブリからの反力により、第2ナットを、ピンの第2雄ねじ部の所定の位置に固定できるから、ピンに対して、第2環状体、第1ナットおよび第2ナットの位置決めを正確に行うことができて、ピン、第2環状体、第1ナットおよび第2ナットを一体化できる。
したがって、溶接を使用しなくても、第2環状体を、ピンに安定に固定できて、簡易に組立を行うことができる。また、かしめを使用しなくても、第2環状体を、ピンに安定に固定できるから、ピンに変形が生じにくくて、トルクが過剰に大きくなることがないと共に、過剰な摩耗粉が発生することもない。
また、本発明の転動装置は、
軌道面を有する第1軌道部材と、
軌道面を有する第2軌道部材と、
本発明のピンタイプ保持器と、
上記第1軌道部材の軌道面と、上記第2軌道部材の軌道面との間に配置されると共に、貫通穴を有して、その貫通穴に上記ピンタイプ保持器の上記ピンが挿通されているころと
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ピンタイプ保持器の組立を簡易に行うことができ、かつ、トルクを抑制することができると共に、摩耗粉の発生量を抑制することができる。
また、本発明のころ軸受は、
軌道面を有する第1軌道部材と、
軌道面を有する第2軌道部材と、
請求項1に記載のピンタイプ保持器と、
上記第1軌道部材の軌道面と、上記第2軌道部材の軌道面との間に配置されると共に、貫通穴を有して、その貫通穴に上記ピンタイプ保持器の上記ピンが挿通されているころと
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ピンタイプ保持器の組立を簡易に行うことができ、かつ、トルクを抑制することができると共に、摩耗粉の発生量を抑制することができる。
本発明のピンタイプ保持器によれば、溶接を使用しなくても、ピン、第2環状体、第1ナットおよび第2ナットを一体化できるから、簡易に組立を行うことができる。
また、本発明のピンタイプ保持器によれば、かしめを使用しなくても、第2環状体を、ピンに安定に固定できるから、ピンに変形が生じにくくて、トルクが過剰に大きくなることがないと共に、過剰な摩耗粉が発生することがない。
本発明の一実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面図である。 変形例のころ軸受が備えるころアッセンブリを示す図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の模式断面図である。
この円錐ころ軸受は、第1軌道部材としての外輪1と、第2軌道部材としての内輪2と、複数の円錐ころ3と、ピンタイプ保持器(以下、単に保持器という)5とを備え、円錐ころ3は、貫通穴31を有している。上記貫通穴31の中心軸は、円錐ころ3の円錐外周面32の中心軸と略一致している。
上記保持器5は、第1環状体51、第2環状体52、複数の略丸棒状のピン53、環状の第1ナット54および環状の第2ナット55を有する。
上記第1環状体51は、複数のねじ穴61を有し、各ねじ穴61は、第1環状体51の軸方向の一方の端面から他方の端面まで直線状に延在している。上記複数のねじ穴61は、第1環状体51の周方向に、互いに略等しい間隔をおいた状態で配置されている。
上記第2環状体52は、第1環状体51に第1環状体51の軸方向に対向している。上記第2環状体52は、複数の貫通穴62を有し、各貫通穴62は、第2環状体52の軸方向の一方の端面から他方の端面まで直線状に延在している。上記複数の貫通穴62は、第2環状体52の周方向に、互いに略等しい間隔をおいた状態で配置されている。上記第1環状体51の貫通穴61の数は、第2環状体52の貫通穴62の数に一致している。
上記各貫通穴62は、小径内周面部70と、第1段部71と、雌ねじ部72と、第2段部73と、大径内周面部74とを有する。上記小径内周面部70は、貫通穴62の軸方向の第1環状体51側に位置している。また、上記第1段部71は、小径内周面部70の軸方向の第1環状体51側とは反対側の端から小径内周面部70の径方向の外方側に延在している。また、上記雌ねじ部72は、第1段部71の径方向の外方側の端から軸方向の第1環状体51側とは反対側に延在している。また、上記第2段部73は、雌ねじ部72の軸方向の第1環状体51側とは反対側の端から径方向の外方側に延在している。また、上記大径内周面部74は、第2段部73の径方向の外方側の端から軸方向の第1環状体51側とは反対側に延在している。
上記ピン53は、円錐ころ3の貫通穴31に挿通されている。上記ピン53は、第1雄ねじ部81と、第1段部82と、大径軸部83と、第2段部84と、第2雄ねじ部85とを有している。上記第1雄ねじ部81は、第1環状体51のねじ穴61と螺合している。上記第1段部82は、第1雄ねじ部81の軸方向の第2環状体52側の端から径方向の外方側に延在している。また、上記大径軸部83は、第1段部82の径方向の外方側の端から軸方向の第2環状体52側に延在している。上記大径軸部83の外径は、第1雄ねじ部82よりも大径になっている。上記第2段部84は、大径軸部83の軸方向の第2環状体52側の端から径方向の内方側に延在している。また、上記第2雄ねじ部85は、第2段部84の径方向の内方側の端から軸方向の第1環状体51側とは反対側に延在している。上記第2雄ねじ部85の外径は、大径軸部83の外径よりも小径になっている。上記第2雄ねじ部85は、第2環状体52の貫通穴62内に位置している。上記ピンの第1段部82は、第1環状体51の軸方向の第2環状体52側の端面に当接している。上記大径軸部83の外径は、第2環状体52の小径内周面部70の内径よりも小径になっている。
上記第1ナット54は、雄ねじ部91と、段部92と、外周面部93と、貫通穴94とを有する。上記雄ねじ部91は、第2環状体52の貫通穴62の雌ねじ部72に螺合している。上記段部92は、雄ねじ部91の軸方向の第1環状体51側の端から径方向の内方側に延在している。上記外周面部93は、段部92の径方向の内方側の端から軸方向の第1環状体51側に延在している。上記外周面部93は、第2環状体52の小径内周面部70の径方向の内方側に位置している。また、上記貫通穴94の内径は、大径軸部83の外径よりも小径かつピン53の第2雄ねじ部85よりも大径になっている。
上記外周面部93の外径は、大径軸部83の外径よりも大径になっている。上記第1ナット54の段部92は、第2環状体52の第1段部71に当接している。上記第1ナット54の軸方向の第1環状体51側の端面は、ピン53の第2段部84に当接している。上記第1ナット54の軸方向の第1環状体51側とは反対側の端面は、第2環状体52の第2段部73よりも僅かに軸方向の第1環状体51側とは反対側に位置している。
上記第2ナット55は、外周面97と、ねじ穴98とを有する。上記外周面97の外径は、第2環状体52の大径内周面部74よりも小径かつ第2環状体52の雌ねじ部72よりも大径になっている。また、上記ねじ穴98は、ピン53の第2雄ねじ部85と螺合している。上記第2ナット55の軸方向の第1環状体51側の端面は、第1ナット54の軸方向の第1環状体51側とは反対側の端面に当接している。
上記複数の円錐ころ3は、保持器5とともに、ころアッセンブリを構成している。上記各円錐ころ3の軸方向の移動は、第1環状体51と、第2環状体52との間に制限され、各円錐ころ3は、保持器5から離脱できないようになっている。上記複数の円錐ころ3は、外輪1の内周円錐軌道面11と、内輪2の外周円錐軌道面21との間に、保持器5に保持された状態で、周方向に間隔をおいて配置されている。
上記ころアッセンブリは、詳述しないが、例えば、次の手順等で組み立てられることができる。
先ず、上記ピン53の第1雄ねじ部81側の端部を、円錐ころ3の小径端面側から円錐ころ3の貫通穴31に挿通した後、第1雄ねじ部81を第1環状体51のねじ穴61に螺合して、ピン53の第1段部82が第1環状体52の軸方向の端面に当接している状態で、更に、1雄ねじ部81を第1環状体51のねじ穴61に締め込んで、ピン53の第1雄ねじ部81側の端部を第1環状体51に確実に固定する。このように、ピン53に第1段部82を設けることにより、軸力を大きくすることができて、ピン53と第1環状体51との結合の剛性を大きなものにすることができる。
次に、上記第1ナット54を、第2環状体52の貫通穴62の軸方向の大径内周面部74側から挿入して、第2環状体52の貫通穴62の雌ねじ部72に第1ナット54の雄ねじ部91を、治具で締め込むようにする。この締め込みは、例えば、第1ナットの軸方向の第1環状体側とは反対側の端面に、互いに180°の位相をおいて治具挿入穴を二つ設け、その治具挿入穴にU字状のねじ回し部がある治具のそのU字状のねじ回し部の先端を差し込んで、そのU字状のねじ回し部を、治具の力付与部を介した人または機械からの力により回転させることによって行う。そして、第1ナット54の段部92が第2環状体51の第1段部71に当接している状態で、更に、雌ねじ部72に第1ナット54の雄ねじ部91を、治具で締め込んで、雌ねじ部72および雄ねじ部91を塑性変形させて、雌ねじ部72と雄ねじ部91とを確実に係合して、第2環状体52の各貫通穴62に第1ナット54を確実に固定する。尚、この工程は、最初に行うこともできる。
次に、上記第2ナット55を、第2環状体52の貫通穴62の軸方向の大径内周面部74側から挿入して、治具を用いた上述の方法と同様な方法等で、第2ナット55のねじ穴98を、ピン53の第2雄ねじ部85に螺合して、第2ナット55を、軸方向の第1環状体51側に締め付ける。そして、上記第2ナット55の軸方向の第1環状体51側の端面で、第1ナット54の軸方向の第1環状体52側とは反対側の端面を、軸方向の第1環状体51側に押圧して、第1ナット54の軸方向の第1環状体52側の端面を、ピン53の第2段部84に当接させる。その後、更に、第2ナット55を、第1ナット54側に締め込んで、第2ナット55のねじ穴98の雌ねじおよびピン53の第2雄ねじ部85を塑性変形させて、第2ナット55のねじ穴98の雌ねじと、ピン53の第2雄ねじ部85とを確実に係合して、第2ナット54を、ピン53の所定の位置に確実に固定する。
このようにして、上記ピン53、第2環状体52、第1ナット54および第2ナット55を一体化する。このようにして、複数の円錐ころ3および保持器5からなる、ころアッセンブリを形成する。
上記実施形態の保持器5によれば、第1ナット54の段部92で、第2環状体52の第1段部71を押圧するように、第1ナット54の雄ねじ部91を、第2環状体52の雌ねじ部72に締め込むことにより、第2環状体52に第1ナット54を固定できる。また、上記第2ナット54のねじ穴98を、ピン53の第2雄ねじ部85に螺合することにより、第2ナット55の端面で、螺合によって一体化されている第2環状体52および第1ナット54(以下、第1ナットアッセンブリという)の第1ナット54の軸方向の端面を押圧することができる。したがって、上記第1ナット54の貫通穴94の内径が、ピン53の大径軸部83の外周面よりも小径であるから、第2ナット55の締め込みにより、上記第1ナットアッセンブリの軸方向の第1環状体51側の端面を、ピン53の大径軸部83と、ピン53の第2雄ねじ部85との間に必然的に形成されるピン53の第2段部84に押圧することができる。したがって、上記ピン53の第2段部84に対する上記第1ナットアッセンブリの軸方向の第1環状体51側の端面の押圧に基づく第1ナットアッセンブリからの反力により、第2ナット55を、ピン53の第2雄ねじ部85の所定の位置に固定できるから、ピン53に対して、第2環状体52、第1ナット54および第2ナット55の位置決めを正確に行うことができて、ピン53、第2環状体52、第1ナット54および第2ナット55を一体化できる。
したがって、溶接を使用しなくても、第2環状体52を、ピン53に安定に固定できて、簡易に組立を行うことができる。また、かしめを使用しなくても、第2環状体52を、ピン53に安定に固定できるから、ピン53に変形が生じにくくて、トルクが過剰に大きくなることがないと共に、過剰な摩耗粉が発生することもない。
また、上記実施形態の保持器5によれば、第1ナット54よりも軸方向の第11環状体51側とは反対側に位置する第2ナット55の外周面97の外径を、第1ナット54の雄ねじ部91の外径よりも大きくして、第1ナット54よりも第2ナット55を大きく構成しているから、ピン53、第2環状体52、第1ナット54および第2ナット55の係合の強さに大きな影響を与える第2ナット55で大きな軸力を生成することができる。したがって、上記ピン53、第2環状体52、第1ナット54および第2ナット55の各係合の強度を、大きくすることができて、ピン53、第2環状体52、第1ナット54および第2ナット55からなるアッセンブリの剛性を大きなものにすることができる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、第2ナット55のねじ穴98のピン53の第2雄ねじ部85への締め込みにより、第2ナット55で第1ナット54を第1環状体51側に押圧するようになっているから、第2環状体52の雌ねじ部72と、第1ナット54の雄ねじ部91との係合の強度を、更に大きくすることができる。
尚、上記実施形態の保持器5では、第2ナット55で、第1ナット54を第1環状体51側に押圧するようになっていたが、この発明では、第2ナットで、第2環状体の第2段部を押圧するようになっていても良い。この場合でも、上記第2段部の押圧によって、螺合により一体化された第1ナットおよび第2環状体からなる第1ナットアッセンブリの軸方向の端面を、ピンの大径軸部と第2雄ねじ部との間に生成される段部に押圧できて、第2ナットをピンに安定に固定できるからである。
また、上記実施形態の保持器5では、第2環状体52の小径内周面部70が、ピン53の大径軸部83と第2雄ねじ部85との間に生成される第2段部84に軸方向に重なっていなかったが、この発明では、第2環状体の小径内周面部が、ピンの大径軸部と第2雄ねじ部との間に生成される段部に軸方向に重なっていても良い。更に述べると、この発明では、第2環状体の小径内周面部が、ピンの大径軸部と第2雄ねじ部との間に生成される段部に軸方向に重なっていて、かつ、第2環状体で、ピンの大径軸部と第2雄ねじ部との間に生成される段部を押圧する構成であっても良い。また、第2環状体の小径内周面部が、ピンの大径軸部と第2雄ねじ部との間に生成される第2段部に軸方向に重なっていて、かつ、第1ナットで、ピンの大径軸部と第2雄ねじ部との間に生成される段部を押圧する構成であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、各段部71,73,82,84,92が、保持器5の径方向に延在していたが、この発明では、各段部は、保持器の径方向の延在成分を有する方向に延在していさえすれば良く、保持器の軸方向の延在成分を有する方向、すなわち、保持器の径方向に90°以外の方向に傾斜する方向に延在していても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、第2環状体52や、第1ナット54や、ピン53で、各部位71,72,73,74,75,82,83,84,85,92,93が、その隣の部位70,71,72,73,74,81,82,83,84,91,92の端から生成されていたが、この発明では、第2環状体や、第1ナットや、ピンにおいて、各部位は、その隣の部分の端から間隔をおいた位置から生成されていても良い。例えば、第1ナットの第2段部は、雌ねじ部の端に直接接続されていなくて、雌ねじ部に接続されたねじを有さない内周面部を介して雌ねじ部に連なっていても良い。
また、上記実施形態では、保持器5が、円錐ころ3を保持するようになっていたが、この発明の保持器105は、図2に示すように、円筒ころ103を保持するようになっていても良く、また、この発明の保持器は、凸面ころ(球面ころ)を保持するようになっていても良い。また、この発明のころ軸受は、それらいずれの保持器を有していても良い。
また、この発明の保持器を、まっすぐな軌道面を有する第1軌道部材と、まっすぐな軌道面を有する第2軌道部材と、それらの軌道面間に配置されると共に、貫通穴を有するころとを有する直動装置等の転動装置に使用することもできる。
1 外輪
2 内輪
3 円錐ころ
5,105 保持器
11 外輪の内周円錐軌道面
21 内輪の外周円錐軌道面
31 円錐ころの貫通穴
51 第1環状体
52 第2環状体
53 ピン
54 第1ナット
55 第2ナット
61 第1環状体のねじ穴
62 第2環状体の貫通穴
70 第2環状体の小径内周面部
71 第2環状体の第1段部
72 第2環状体の雌ねじ部
73 第2環状体の第2段部
74 第2環状体の大径内周面部
81 ピンの第1雄ねじ部
83 ピンの大径軸部
85 ピンの第2雄ねじ部
91 第1ナットの雄ねじ部
92 第1ナットの段部
93 第1ナットの外周面部
94 第1ナットの貫通穴
97 第2ナットの外周面
98 第2ナットのねじ穴
103 円筒ころ

Claims (3)

  1. 周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有する第1環状体と、
    上記第1環状体に対して上記第1環状体の軸方向に間隔をおいて位置すると共に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有し、上記各貫通穴が、上記軸方向の第1環状体側に位置する上記小径内周面部と、その小径内周面部の上記軸方向の上記第1環状体側とは反対側に位置する部分から上記小径内周面部の軸中心から離れる側に延在する第1段部と、上記第1段部の上記小径内周面部側とは反対側に位置する部分から上記軸方向の上記第1環状体側とは反対側に延在する雌ねじ部と、その雌ねじ部の上記第1段部側とは反対側に位置する部分から上記軸中心から離れる側に延在する第2段部と、上記第2段部の上記雌ねじ部側とは反対側に位置する部分から上記軸方向の上記第1環状体側とは反対側に延在する大径内周面部とを有する第2環状体と、
    ころの貫通穴に挿通されると共に、上記第1環状体の上記ねじ穴と螺合している第1雄ねじ部と、上記第1雄ねじ部の上記軸方向の上記第2環状体側に位置すると共に、上記第1雄ねじ部よりも大径の大径軸部と、その大径軸部の上記第1雄ねじ部側とは反対側に位置して、上記第2環状体の上記貫通穴内に配置されると共に、上記大径軸部よりも小径の第2雄ねじ部とを有するピンと、
    上記第2環状体の上記貫通穴の上記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、上記雄ねじ部の上記軸方向の上記第1環状体側に位置する部分から上記第2環状体の軸中心に近づく側に延在する段部と、その段部の上記雄ねじ部側とは反対側に位置する部分から上記軸方向の上記第1環状体側に延在すると共に、上記小径内周面部の径方向の内方側に位置する外周面部と、上記大径軸部の外径よりも小径かつ上記第2雄ねじ部よりも大径の貫通穴とを有する第1ナットと、
    上記第2環状体の上記大径内周面部よりも小径かつ上記第2環状体の上記雌ねじ部よりも大径の外周面と、上記ピンの上記第2雄ねじに螺合するねじ穴とを有する第2ナットと
    を備えることを特徴とするピンタイプ保持器。
  2. 軌道面を有する第1軌道部材と、
    軌道面を有する第2軌道部材と、
    請求項1に記載のピンタイプ保持器と、
    上記第1軌道部材の軌道面と、上記第2軌道部材の軌道面との間に配置されると共に、貫通穴を有して、その貫通穴に上記ピンタイプ保持器の上記ピンが挿通されているころと
    を備えることを特徴とする転動装置。
  3. 軌道面を有する第1軌道部材と、
    軌道面を有する第2軌道部材と、
    請求項1に記載のピンタイプ保持器と、
    上記第1軌道部材の軌道面と、上記第2軌道部材の軌道面との間に配置されると共に、貫通穴を有して、その貫通穴に上記ピンタイプ保持器の上記ピンが挿通されているころと
    を備えることを特徴とするころ軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015200979A1 (de) * 2015-01-22 2016-07-28 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Mehrteiliger Bolzenkäfig für Wälzlager und Verfahren zur Herstellung des Bolzenkäfigs
DE102015204158A1 (de) * 2015-03-09 2016-09-15 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Bolzenkäfig mit Verbindungsmutter

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