JP2009008235A - ピンタイプ保持器、ならびに、ピンタイプ保持器およびころの組立方法。 - Google Patents

ピンタイプ保持器、ならびに、ピンタイプ保持器およびころの組立方法。 Download PDF

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丈博 安達
Giichi Kurashita
義一 蔵下
Nobuya Suzuki
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Abstract

【課題】組み立ての作業性が良くて、量産性が高く、かつ、部品点数が少なくて、製造コストが低くて、剛性が高いピンタイプ保持器を提供すること。
【解決手段】第1リング10に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴20を形成すると共に、第2リング11に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴21を形成する。また、ピン13の外周に、ねじ部40と、圧入部42とを形成する。第2リング11の貫通穴21の最小の内径を、ピン13において圧入部42よりもねじ部40側に位置する部分の最大の外径よりも大きく設定する。ピン13のねじ部40を、第1リング10のねじ穴20に螺合させる一方、ピン13の圧入部42を、第2リング11の貫通穴21に締り嵌めする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピンタイプ保持器に関し、特に、風力発電機や鉄鋼設備に使用されるころ軸受に好適なピンタイプ保持器に関する。
また、本発明は、ピンタイプ保持器およびころの組立方法に関する。
従来、ピンタイプ保持器としては、実開昭56−111318号公報に記載されているものがある。
このピンタイプ保持器は、第1リング、第2リング、および、第1リングと第2リングとを連結する複数の棒状のピンを備え、上記複数のピンは、第1リングの周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記ピンの一端部は、第1リングに固定される一方、上記ピンの他端部は、第2リングに形成された円錐状の貫通穴に挿入されている。上記円錐状の貫通穴の内周面とピンの他端部の外周面との間に、円錐面状の外周面を有する環状のブッシュを圧入して、その後、ピンの他端部の先端と第2リングとを溶接して、ピンを第2リングに固定している。
上記従来のピンタイプ保持器は、上記円錐状の貫通穴の内周面と、ピンの他端部の外周面との間に、ブッシュを圧入しているから、衝撃や負荷が、溶接部に集中せず、溶接部の破損を防ぐことができるという利点を有している一方、ブッシュを圧入する必要があるから、ピンタイプ保持器の組み立ての作業性が悪くて、量産性が低くなる。また、ブッシュが必要になるから、部品点数が多くなって、製造コストが高くなる。
一方、ピンタイプ保持器の組み立ての作業性を向上させると共に、ピンタイプ保持器の部品点数を低減させるために、ブッシュを省略して、ピンの他端部の先端と第2リングとを直接溶接するようにすると、ピンの他端部周辺の剛性が低くなると共に、衝撃や負荷が、溶接部に集中して、溶接部の破損が頻繁に発生する。
実開昭56−111318号公報
そこで、本発明の課題は、組み立ての作業性が良くて、量産性が高く、かつ、部品点数が少なくて、製造コストが低くて、剛性が高いピンタイプ保持器を提供することにある。
また、本発明の課題は、工数が低くて作業性および量産性に優れると共に、部品点数が少なくて剛性が高いピンタイプ保持器を組み立てできるピンタイプ保持器およびころの組立方法を提供することにある。
この課題を解決するために、この発明のピンタイプ保持器は、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有する第1リングと、
上記第1リングに対して上記第1リングの軸方向に間隔をおいて位置すると共に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第2リングと、
ころの貫通穴に挿通されると共に、圧入部とねじ部とを外周面に有する棒状のピンと
を備え、
上記第2リングの上記貫通穴の最小の内径は、上記ピンにおいて上記圧入部よりも上記ねじ部側に位置する部分の最大の外径よりも大きくなっており、
上記ピンの上記ねじ部は、上記第1リングの上記ねじ穴に螺合している一方、上記ピンの上記圧入部は、上記第2リングの上記貫通穴に締り嵌めされており、
上記ピンの上記圧入部が、上記第2リングの上記貫通穴から抜けることを防止する抜け防止部を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、上記ピンの上記圧入部が、上記第2リングの上記貫通穴に締り嵌めされているから、衝撃や負荷を、圧入部の外周面の全面で受けることができて、ピンと、第2リングとの接合部の剛性を大きくすることができる。したがって、ピンタイプ保持器のピンに作用する荷重に対する剛性を大きくすることができる。
また、本発明によれば、上記ピンの上記圧入部が、上記第2リングの上記貫通穴に締り嵌めされる構成であって、ピンの外周面と第2リングの貫通穴との間にブッシュを圧入する構成でないから、部品点数を削減できて、製造コストを低減できる。
また、本発明によれば、例えば、工具等を用いて、ピンを回転させるだけで、上記ねじ部を上記ねじ穴に螺合できると共に、上記圧入部を上記貫通穴に圧入することができる。したがって、ブッシュがピンの外周面と第2リングの貫通穴との間に圧入されている構成と比較して、作業性を格段に向上させることができると共に、生産のサイクルタイムを短くできて、量産性を向上させることができる。
また、この発明のピンタイプ保持器およびころの組立方法は、
ねじ穴を有する第1リングと、貫通穴を有する第2リングと、貫通穴を有するころと、ねじ部および圧入部を外周面に有すると共に、上記圧入部の上記ねじ部側とは反対側に回転力付与部を有し、上記圧入部の外径が、上記第2リングの上記貫通穴の最小の内径よりも大きくなっている一方、上記圧入部よりも上記ねじ部側に位置する部分の最大の外径が、上記第2リングの上記貫通穴の最小の内径よりも小さくなっている棒状のピンとを用意し、
上記ピンの上記ねじ部側の端部を、上記第2リングの上記貫通穴を挿通させた後、上記ころの上記貫通穴を挿通させ、続いて、上記ピンの上記ねじ部側の端を、上記第1リングのねじ穴の開口に挿入し、
その後、上記第1リングに対する上記第2リングの相対位置を、所定の相対位置に維持した状態で、上記回転力付与部に、回転力を付与して、上記ピンを回転させることによって、上記ねじ部を上記ねじ穴に螺合させると共に、上記圧入部を上記貫通穴に圧入することを特徴としている。
本発明によれば、回転力付与部に、回転力を付与して、ピンを回転させるだけで、上記ねじ部を上記ねじ穴に螺合できると共に、上記圧入部を上記貫通穴に圧入することができる。したがって、ブッシュをピンの外周面と第2リングの貫通穴との間に圧入する方法と比較して、作業性を格段に向上させることができると共に、生産のサイクルタイムを短くでき、量産性を向上させることができる。
また、本発明によれば、用意したピンが回転力付与部を有しているから、ピンに大きな回転力を付与することができ、上記ねじ部が上記ねじ穴に螺合することに起因して、大きなピンの軸方向の推進力(ピンが軸方向に移動しようとする力)を生成することができ、この大きな推進力で、圧入部を上記貫通穴に圧入することができる。したがって、第2リングとピンとの締め代を大きくできて、第2リングにピンを強固に固定できるから、剛性が高いピンタイプ保持器を製造することができる。
本発明のピンタイプ保持器によれば、組み立ての作業性を向上でき、量産性を高くできる。また、部品点数を削減できて、製造コストが低減できる。また、高い剛性を確保できる。
また、本発明のピンタイプ保持器およびころの組立方法によれば、工数を小さくできて、作業性および量産性を向上させることができる。また、ピンタイプ保持器の部品点数を小さくできて、ピンタイプ保持器の製造コストを低減できると共に、高い剛性を有するピンタイプ保持器を組み立てることができる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のピンタイプ保持器を有する円錐ころ軸受の全体像を示す斜視図である。なお、図1においては、構成を明確に示すため、円錐ころ軸受の一部を除去して、円錐ころ軸受の軸方向の断面を示すようにしている。
この円錐ころ軸受は、外輪1、内輪2、転動体としての複数の円錐ころ3、および、本発明の一実施形態のピンタイプ保持器5(以下、単に保持器という)を備える。
上記外輪1は、内周円錐面を有する一方、内輪2は、外周円錐面を有している。また、上記複数の円錐ころ3は、外輪1の内周円錐面と、内輪2の外周円錐面との間に、保持器5によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記保持器5は、第1リング10、第2リング11および複数の棒状のピン13を有し、複数のピン13は、第1リング10の周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記第1リング10は、第2リング11に対して軸方向に間隔をおいて位置している。第1リング10の中心軸は、略第2リング11の中心軸の延長線上に位置している。上記第1リング10の内周面の内径は、第2リング11の内周面の内径よりも大きくなっている。
上記各円錐ころ3は、略円錐ころ3の中心軸上を延在する貫通穴12を有している。円錐ころ3の貫通穴12には、ピン13が挿通され、ピン13の一端部は、第1リング10に固定される一方、ピン13の他端部は、第2リング11に固定されている。このようにして、保持器5と、複数の円錐ころ3とが一体化されている。周方向に隣接する二つのピン13の周方向の距離は、周方向に隣接する円錐ころ3が接触しない距離に設定されている。
図2は、上記実施形態の保持器5の構造を詳細に示す保持器の一部の斜視図である。
図2に示すように、第1リング10は、複数のねじ穴20を有し、その複数のねじ穴20は、第1リング10の周方向に互いに間隔をおいて位置していている。一方、第2リング11は、複数の貫通穴21を有し、その複数の貫通穴21は、第2リング11の周方向に互いに間隔をおいて位置している。各貫通穴21は、第1円筒面部30と、第2円筒面部31とを有している。第1円筒面部30は、貫通穴21の第1リング10側に位置し、第2円筒面部31は、第1円筒面部30の第1リング10側とは反対側の端につながっている。第1円筒面部30の内径は、第2円筒面部31の内径よりも小さくなっている。第1円筒面部30は、第2リング11の第1リング10側の端面に開口する一方、第2円筒面部31は、第2リング11の第1リング10側とは反対側の端面に開口している。
上記ピン13は、ねじ部40、あて部41、圧入部42および回転力付与部43を有している。
上記ねじ部40は、ピン13の一端部の外周面に形成され、第1リング10のねじ穴20に適合する形状を有している。上記あて部41は、ねじ部40につながっている。上記あて部41は、段部であり、あて部41の外径は、ねじ部40の外径よりも大きくなっている。上記あて部41は、第1リング10の第2リング11側の端面に当接している。あて部41と、第1リング10の第2リング11側の端面との間に生じる圧力は、所定以上の圧力になっている。ねじ部40は、ねじ穴20に螺合している。
上記圧入部42は、あて部41に、略円柱状の部分を介してつながっている。上記圧入部42は、あて部41のねじ部40側とは反対側に位置している。上記ピン13が、第2リング11に接触していない状態(ピン13を、第2リング11に固定していない状態)で、圧入部42の外径は、第1円筒面部30の内径よりも大きくなっている。上記圧入部42は、第1円筒面部30に圧入により締り嵌めされている。上記回転力付与部43は、ピン13の他端部に位置し、圧入部42のあて部41側とは反対側に位置している。上記回転力付与部43は、断面正六角形の円板(正六角柱)からなっている。上記正六角形の外接円の外径は、ピン13の外周面の外接円の外径のうちで最大になっている。ピン13において圧入部42よりもねじ部40側に位置する部分の最大の外径は、第2リング11の第1円筒面部30の内径よりも小さくなっている。
上記回転力付与部43には、スパナが適合するようになっている。スパナによって回転力付与部43に回転力を付与して、ピン13を回転させることにより、ねじ部40を、ねじ穴20に螺合させるようになっている。
図示はしないが、この保持器5は、抜け防止部としての溶接部を備えている。溶接部は、第2円筒面部31の内周面と、ピン13の圧入部42よりも他端部側の部分50の外周面との間に配置されている。溶接部は、圧入部42が第1円筒面部30から抜けることを防止する役割を果たすと共に、ピン13と第2リング11との接合部の剛性を大きくする役割を果たしている。
図1には、保持器5と、円錐ころ3とが組み立てられている状態が示されている。以下、主に図2を用いて、本発明の一実施形態の保持器およびころの組立方法を説明する。
先ず、貫通穴を有する円錐ころと、図2に図示されている部材とを用意する。図2を用いて具体的に説明すると、貫通穴を有する円錐ころと、ねじ穴20を有する第1リング10と、貫通穴21を有する第2リング11と、棒状のピン13とを用意する。図2に示すように、上記ピン13は、ねじ部40および圧入部42を外周面に有すると共に、圧入部42のねじ部40側とは反対側に回転力付与部43を有している。上記圧入部42を貫通穴21に挿通していない状態で、第2リング11の貫通穴21の最小の内径(第1円筒面部30の内径)は、圧入部42の外径よりも小さくなっている一方、第1円筒面部30の内径は、ピン13において圧入部42よりもねじ部40側に位置する部分の最大の外径よりも大きくなっている。
次に、治具等により第1リング10と第2リング11とを所定の位置に固定することにより、第1リング10に対する第2リング11の相対位置を所定の相対位置にする。その後、第1リング10に対する第2リング11の相対位置を上記所定の相対位置に維持した状態で、ピン13のねじ部40側の端部を、第2リング11の貫通穴21を挿通させた後、円錐ころ3の貫通穴12(図1参照)を挿通させ、続いて、ピン13のねじ部40側の端を、第1リング10のねじ穴20の開口に挿入する。
その後、上記正六角柱の形状の回転力付与部43に、スパナ(図示せず)を係合させて、スパナにトルクを付与することにより、回転力付与部43を回転させて、ピン13を回転させる。このようにして、上記ねじ部40をねじ穴20に螺合させると共に、ピン13の軸力(推進力)によって圧入部42を貫通穴21に圧入する。
最後に、第2リング11の貫通穴21の第2円筒面部31の内周面と、ピン13において圧入部42よりも他端部側に位置する部分50の外周面との間に溶融している金属材料を注入して、冷却することにより、抜け防止部の一例としての溶接部(図示せず)を形成し、保持器5と円錐ころ3との組み付けを完了する。
上記実施形態の保持器5によれば、上記ピン13の圧入部42が、第2リング11の貫通穴21に締り嵌めされているから、衝撃や負荷を、圧入部42の外周面の全面で受けることができて、保持器5の剛性を大きくすることができる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、上記ピン13の圧入部42が、第2リング11の貫通穴21に締り嵌めされる構成であって、ピンの外周面と第2リングの貫通穴との間にブッシュを圧入する構成でないから、部品点数を削減できて、製造コストを低減できる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、例えば、工具等を用いて、ピン13を回転させるだけで、上記ねじ部40をねじ穴20に螺合できると共に、圧入部42を貫通穴21に圧入することができる。したがって、ブッシュがピンの外周面と第2リングの貫通穴との間に圧入されている構成と比較して、作業性を格段に向上させることができると共に、生産のサイクルタイムを短くでき、量産性を向上させることができる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、ピン13があて部41を有しているから、ピンに、ぬすみや切欠きを形成することによってピンの軸方向の移動を止める場合と比較して、回転力付与部42に大きな回転力を付与しても、ピン13が破損することがないと共に、ねじ部40をねじ穴20に大きなトルクで締め付けることができて、ピン13と第1リング10との係合部の剛性を大きくすることができる。
また、上記実施形態の保持器およびころの組立方法によれば、回転力付与部43に、回転力を付与して、ピン13を回転させるだけで、ねじ部40をねじ穴20に螺合できると共に、圧入部42を貫通穴21に圧入することができる。したがって、ブッシュをピンの外周面と第2リングの貫通穴との間に圧入する方法と比較して、作業性を格段に向上させることができると共に、生産のサイクルタイムを短くでき、量産性を向上させることができる。
また、上記実施形態の保持器およびころの組立方法によれば、用意したピン13が回転力付与部43を有しているから、ピン13に大きな回転力を付与することができ、ねじ部40がねじ穴20に螺合することに起因して、大きなピン13の軸方向の推進力(ピン13が軸方向に移動しようとする力)を生成することができ、この大きな推進力で、圧入部42を貫通穴21に圧入することができる。したがって、第2リング11にピン13を強固に固定できるから、剛性に優れる保持器5を製造することができる。
尚、上記実施形態の保持器5では、回転力付与部43が、ピン13の他端部に形成された断面の六角形状の円板であったが、この発明の保持器では、回転力付与部は、ピンの他端部の端面に形成された工具差込穴(例えば、断面正六角形状の六角穴(六角レンチ差込穴)等)であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、ピン13が回転力付与部43を有していたが、この発明の保持器では、ピンは回転力保持部を有していなくても良い。というのは、回転力付与部は、ねじ部をねじ穴に螺合させるために、すなわち、ピンを回転させるために、ピンに大きなトルクを付与するために必要とされるものであるから、回転力付与部は、最終的な製品に必要不可欠な構成要件ではないのである。したがって、圧入部を、第1円筒面部に圧入した後に、切断しても良いのである。尚、回転力付与部を切断することによって、保持器の軸方向の寸法を小さくすることができることは言うまでもない。
また、上記実施形態の保持器5では、抜け防止部が溶接部であったが、この発明の保持器では、抜け防止部は、かしめによって変形したピンの圧入部よりも他端側の一部分であっても良い、また、抜け防止部は、ピンの圧入部よりも他端側に打ち込まれた棒部材(例えば小さなピン)であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、ピン13があて部41を有していたが、この発明では、ピンにあて部を形成するかわりに、ピンにぬすみや切欠きを形成しても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、第2リング11の貫通穴21が、第1円筒面部30と、この第1円筒面部30よりも内径が大きい第2円筒面部31とを有していたが、第2円筒面部は存在しなくても良く、貫通穴は、その内径が全て同一であっても良い。
また、図2に示すように、上記実施形態の保持器5では、圧入部42と、ねじ部40とを、略円柱状の部分で連結したが、圧入部と、ねじ部との間の部分の形状は、円柱形状に限らない。圧入部と、ねじ部との間に位置する部分は、圧入部の外周面の延長面が画定する領域の内部に位置していて、その部分が第2リングの貫通穴を通過する際に第2リングの貫通穴に接触しない形状であれば、如何なる形状であっても良い。尚、ねじ部も、圧入部の外周面の延長面が画定する領域の内部に位置していることは言うまでもない。というのは、ピンにおいて圧入部よりもねじ部側に位置する部分が、圧入部の外周面の延長面が画定する領域の内部に位置していなければ、ピンにおいて圧入部よりもねじ部側に位置する部分が、第1円筒面部に非接触に第1円筒面部を通過することができないからである。
また、上記実施形態の保持器5は、円錐ころ3を保持していたが、この発明の保持器は、円筒ころや球面ころを保持するのに使用されても良い。
また、上記実施形態の保持器およびころの組立方法では、回転力付与部43の切断を行わなかったが、この発明の保持器およびころの組立方法では、回転力付与部の切断を行っても良い。この場合、回転力付与部の切断は、ピンの圧入部を第2リングの貫通穴に圧入した後で、かつ、溶接を行う前に行うことができる。
本発明の一実施形態のピンタイプ保持器を有する円錐ころ軸受の全体像を示す斜視図である。 上記実施形態の保持器の構造を詳細に示す保持器の一部の斜視図である。
符号の説明
1 外輪
2 内輪
3 円錐ころ
5 保持器
10 第1リング
11 第2リング
12 円錐ころの貫通穴
13 ピン
20 第1リングのねじ穴
21 第2リングの貫通穴
40 ねじ部
41 あて部
42 圧入部
43 回転力付与部

Claims (2)

  1. 周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有する第1リングと、
    上記第1リングに対して上記第1リングの軸方向に間隔をおいて位置すると共に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第2リングと、
    ころの貫通穴に挿通されると共に、圧入部とねじ部とを外周面に有する棒状のピンと
    を備え、
    上記第2リングの上記貫通穴の最小の内径は、上記ピンにおいて上記圧入部よりも上記ねじ部側に位置する部分の最大の外径よりも大きくなっており、
    上記ピンの上記ねじ部は、上記第1リングの上記ねじ穴に螺合している一方、上記ピンの上記圧入部は、上記第2リングの上記貫通穴に締り嵌めされており、
    上記ピンの上記圧入部が、上記第2リングの上記貫通穴から抜けることを防止する抜け防止部を備えていることを特徴とするピンタイプ保持器。
  2. ねじ穴を有する第1リングと、貫通穴を有する第2リングと、貫通穴を有するころと、ねじ部および圧入部を外周面に有すると共に、上記圧入部の上記ねじ部側とは反対側に回転力付与部を有し、上記圧入部の外径が、上記第2リングの上記貫通穴の最小の内径よりも大きくなっている一方、上記圧入部よりも上記ねじ部側に位置する部分の最大の外径が、上記第2リングの上記貫通穴の最小の内径よりも小さくなっている棒状のピンとを用意し、
    上記ピンの上記ねじ部側の端部を、上記第2リングの上記貫通穴を挿通させた後、上記ころの上記貫通穴を挿通させ、続いて、上記ピンの上記ねじ部側の端を、上記第1リングのねじ穴の開口に挿入し、
    その後、上記第1リングに対する上記第2リングの相対位置を、所定の相対位置に維持した状態で、上記回転力付与部に、回転力を付与して、上記ピンを回転させることによって、上記ねじ部を上記ねじ穴に螺合させると共に、上記圧入部を上記貫通穴に圧入することを特徴とするピンタイプ保持器およびころの組立方法。
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CN112576632A (zh) * 2019-09-30 2021-03-30 斯凯孚公司 安装工具
CN112576633A (zh) * 2019-09-30 2021-03-30 斯凯孚公司 组装工具

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