JP5050468B2 - 車輪用転がり軸受装置 - Google Patents
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Description
このため、従来においては、ボルト孔の圧入出口側の開口部に座ぐり部が形成され、その座ぐり部内において圧入によるバリを収めるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、圧入による摩耗粉やバリから剥がれ落ちるバリかす等が座ぐり部から設置盤の設置面上に飛散して落下する場合がある。
また、圧入後、ハブホイールを持ち上げて次行程の製造ライン上に搬送するときに、次行程の製造ライン上に前記摩耗粉やバリかす等が飛散して落下する場合もある。
そして、設置盤の設置面上に落下した摩耗粉やバリかす等によって、その後、設置盤の設置面上に載置されて位置決め固定されるハブホイールのフランジが傷つけられるという問題点があった。
また、次行程の製造ライン上に飛散して落下した摩耗粉やバリかす等によってもハブホイールが傷つけられる場合がある。
前記ハブボルトの軸部は、根元側から先端に向けてセレーション軸部、中間軸部及び雄ねじ部が順に形成され、前記セレーション軸部が前記ボルト孔に食い込んで圧入され、
前記ボルト孔の圧入出口側の開口部内周には、前記ボルト孔の孔径を小さくし、かつ前記中間軸部に接して又は近接して前記ボルト孔を塞ぐ環状の突部が形成され、
前記ハブボルトの頭部下面から前記セレーション軸部の先端までの長さL1は、前記ボルト孔の圧入入口から前記環状の突部までの孔長さL2よりも短く設定されていることを特徴とする。
ハブボルトのセレーション軸部がボルト孔に圧入される際に、セレーション軸部がボルト孔に食い込み、これによってボルト孔の内周面が削られて摩耗粉やバリかす等が発生する場合がある。
一方、ボルト孔の圧入出口側の開口部内周に形成された環状の突部がハブボルトの中間軸部に接して又は近接してボルト孔を塞ぐため、前記摩耗粉やバリかす等がボルト孔内に収められる。これによって、圧入装置の設置盤の設置面上に飛散して落下することを防止することができる。
この結果、圧入の際に発生する摩耗粉やバリかす等が原因となるフランジの損傷を防止することができる。
また、ハブボルトの頭部下面からセレーション軸部の先端までの長さL1は、ボルト孔の圧入入口から環状の突部までの孔長さL2よりも短く設定されることで、ハブボルトの頭部下面がフランジの一側面に当接する所定位置までセレーション軸部をボルト孔に圧入したときに、環状の突部がセレーション軸部の圧入の妨害物とならない。このため、ハブボルトの頭部下面がフランジの一側面に当接する所定位置までセレーション軸部をボルト孔に確実に圧入することができる。
セレーション軸部の圧入側端部には30度以下の面取り角度をもって面取部が形成されていることを特徴とする。
図1はこの発明の実施例1に係る車輪用転がり軸受装置としての車輪用ハブユニットを示す側断面図である。図2はハブホイールのフランジのボルト孔にハブボルトが圧入された状態を拡大して示す断面図である。図3はフランジのボルト孔とハブボルトの関係を示す説明図である。
ハブホイール20は、筒軸状をなすハブ軸21と、ハブ軸21の一端部寄り外周面に形成されたフランジ22とを一体に有している。そして、ハブ軸21の外周に複列のアンギュラ玉軸受31が組み付けられる。すなわち、ハブ軸21の外周に沿って設けられた両軌道面33、34に対し所定の隙間をもって外輪40が配置され、この外輪40の内周面に形成された両軌道面41、42と、ハブ軸21の両軌道面33、34との間に転動体としての各複数個の玉51、52がそれぞれ組み込まれ、これら各複数個の玉51、52が保持器55、56によって保持されることでアンギュラ玉軸受31が構成されている。
なお、図1に示すように、この実施例1においては、ハブ軸21の外周面に設けられた両軌道面33、34のうち、ハブ軸21のフランジ22側に位置する軌道面33は、ハブ軸21の外周面が研削加工されることによって形成され、ハブ軸21の先端側の軌道面34は、ハブ軸21の先端寄り外周面に圧入固定された内輪32の外周面に形成されている。
また、外輪40の外周面の軸方向中央部にはフランジ43が一体に形成され、車輪用ハブユニットは、フランジ43において、車体側部材、例えば、車両の懸架装置(図示しない)に支持されたナックル、又はキャリアの取付面にボルトによって連結されている。
図3に示すように、フランジ22のボルト孔60の圧入入口側の開口部には中心軸線に対し所定の面取り角度(例えば、20度〜45度程度の面取り角度)θ1をもって面取部61が形成されている。
また、フランジ22のボルト孔60の圧入出口側の開口部内周には、ボルト孔60の孔径を小さくし、かつ次に詳述するハブボルト70の中間軸部76に接して又は近接してボルト孔60を塞ぐ環状の突部62が形成されている。
なお、外周面にボルト孔60の内周面に対応する切削刃を有し、先端部に環状の突部62の内周面に対応する切削刃を有する孔明け工具を用いてフランジ22にボルト孔60を孔明け加工すると同時に環状の突部62を形成することが可能である。
また、セレーション軸部73の外径は、ボルト孔60の内径よりも若干大きく形成され、中間軸部76の外径は、ボルト孔60の環状の突部62の内径と略同じ大きさに形成されている。すなわち、中間軸部76は、環状の突部62に小さい力で圧入可能かあるいは僅かな隙間をもって嵌挿可能で、かつ雄ねじ部77の外径よりも大きく形成されている。そして、ハブボルト70のセレーション軸部73がボルト孔60に圧入されたときには、ボルト孔60の環状の突部62が中間軸部76に接して又は近接してボルト孔60を塞ぐようになっている。
また、セレーション軸部73の圧入側端部には30度以下の面取り角度θ2をもって面取部74が形成されている。
ここで、ハブホイール20のフランジ22のボルト孔60の圧入入口側開口部からハブボルト70の軸部72が挿入され、軸部72の根元側のセレーション軸部73がボルト孔60に圧入されることでハブホイール20のフランジ22にハブボルト70が固定される。
一方、ボルト孔60の圧入出口側の開口部内周に形成された環状の突部62がハブボルト70の中間軸部76に接して又は近接してボルト孔60を塞ぐため、前記摩耗粉やバリかす等がボルト孔60内に収められ、圧入装置の設置盤の設置面90上に飛散して落下することを防止することができる。
また、圧入行程の次行程の製造ライン上に前記摩耗粉やバリかす等が飛散して落下することもない。
この結果、圧入の際に発生する摩耗粉やバリかす等が原因となるフランジ22の損傷を防止することができる。
これによって、図2に示すように、ハブボルト70の頭部71下面がフランジ22の一側面に当接する所定位置までセレーション軸部73をボルト孔60に圧入したときに、環状の突部62がセレーション軸部73の圧入の妨害物とならない。このため、ハブボルト70の頭部71下面がフランジ22の一側面に当接する所定位置までセレーション軸部73をボルト孔60に確実に圧入することができる。
また、セレーション軸部73の圧入側端部の30度以下の面取り角度θ2をもつ面取部74によって、セレーション軸部73の圧入による摩耗粉やバリかす等の発生を抑制することができるため、摩耗粉やバリかす等が原因となるフランジ22の損傷防止に効果が大きい。
例えば、前記実施例1においては、転がり軸受として、複列のアンギュラ玉軸受40が採用された場合を例示したが、複列の円すいころ軸受を用いてもこの発明を実施可能である。
21 ハブ軸
22 フランジ
31 アンギュラ玉軸受(転がり軸受)
60 ボルト孔
62 環状の突部
70 ハブボルト
71 頭部
72 軸部
73 セレーション軸部
74 面取部
76 中間軸部
77 雄ねじ部
Claims (2)
- 転がり軸受が組み付けられるハブ軸を有するハブホイールのフランジにボルト孔が形成され、車輪を取り付けるためのハブボルトの軸部が前記ボルト孔に圧入固定される車輪用転がり軸受装置であって、
前記ハブボルトの軸部は、根元側から先端に向けてセレーション軸部、中間軸部及び雄ねじ部が順に形成され、前記セレーション軸部が前記ボルト孔に食い込んで圧入され、
前記ボルト孔の圧入出口側の開口部内周には、前記ボルト孔の孔径を小さくし、かつ前記中間軸部に接して又は近接して前記ボルト孔を塞ぐ環状の突部が形成され、
前記ハブボルトの頭部下面から前記セレーション軸部の先端までの長さL1は、前記ボルト孔の圧入入口から前記環状の突部までの孔長さL2よりも短く設定されていることを特徴とする車輪用転がり軸受装置。 - 請求項1に記載の車輪用転がり軸受装置であって、
セレーション軸部の圧入側端部には30度以下の面取り角度をもって面取部が形成されていることを特徴とする車輪用転がり軸受装置。
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